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JP6937564B2 - 眼科レーザシステム - Google Patents

眼科レーザシステム Download PDF

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JP6937564B2 JP2016218443A JP2016218443A JP6937564B2 JP 6937564 B2 JP6937564 B2 JP 6937564B2 JP 2016218443 A JP2016218443 A JP 2016218443A JP 2016218443 A JP2016218443 A JP 2016218443A JP 6937564 B2 JP6937564 B2 JP 6937564B2
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Description

本発明は網膜光凝固を行うためレーザ光をスポット・パターンとして患部に照射する眼科レーザシステムに関する。
現在、糖尿病性網膜症及び加齢性黄斑変性症などの疾患は可視レーザ光を用いる光凝固治療の対象である。この型の可視レーザ光治療は本来の疾患の進展を停止するが、問題を有する可能性がある。例えば、この治療は、眼を可視レーザ光に長時間(普通100ms程度)曝すので、患者の感覚網膜に、発生する熱による損傷が起こる可能性がある。治療中、熱は主に網膜の色素上皮(RPE)において発生するが、これは感覚網膜の光受容体の直下の網膜のメラニン含有層である。光はRPE内で吸収されるが、この型の治療は上を覆う感覚網膜を不可逆的に損傷して患者の視野に悪影響を及ぼす。
また、他の治療においては、網膜に対して多数回のレーザ照射を必要とし、患者は退屈であり、また時間がかかる。そのような治療は、所定量の時間、標的組織に照射されるレーザ・ビーム・スポットの形での各々の照射量の照射を必要とする。医師は、各々のレーザ・ビーム・スポットを、永久的な損傷を起こし得る眼球の敏感部分から離して適切に位置決めすることを確実にする責任がある。更に治療は、標的組織をむらなく治療するために数百のレーザ・ビーム・スポットを必要とする可能性があるので、全治療時間は相当に長くなる可能性があり、全ての標的組織範囲のむらがない適切な治療を確実にするために卓越した医師の技能が必要となる。
網膜光凝固に要する治療時間を短縮するために、スポット・パターンの様式で自動的に多数のレーザ・スポットを照射し、その結果、標的組織の範囲が、パターン様式で組織上に予め位置決めされた多数のスポットにより効率的に治療されるようにする、システム及び方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、パターン様式の多数のビーム・スポットの迅速な送出は新しい問題を起こす。例えば、パターン内の隣接するビーム・スポットの迅速で連続的な送出により局所的な加熱が起こる可能性がある。更に、より良好な除外区域及びビーム・スポット密度の制御(均一密度及び可変密度の両方に対して)、及びグラフィック・ユーザ・インターフェースによる良好なシステム制御を提供するために、様々なパターンが必要になる。
現状では、網膜疾患部の裂孔用パターン(非対称型パターン)は三重の真円を用いて治療を行っているが、実際の疾患部の裂孔はほとんどが楕円である、このため、複数の円弧等で囲み治療を行っている。しかしながら、複数の円弧等で囲み治療を行うと煩雑で手間を要するため、別の方法が要望されていた。
従来、楕円型パターンでレーザ照射を行う眼科レーザシステムも知られている。しかし、網膜疾患部に合致するパターンレーザ照射は行われていなかった。そこで、楕円型パターン(非対称型パターン)を用い、必要があれば複数の楕円型パターン(非対称型パターン)等で囲み治療を行うことで、治療の効率をあげることができる(特許文献2参照)。
米国特許公開公報第2006/0100677号公報 特許5192383号公報
上述した眼科レーザシステムにおいては、スポット・パターンは、治療の対象とする網膜列孔の大きさ、角度に合致したものとする必要がある。また、網膜列孔は線状であるため、これを囲む治療を行うと、スポット・パターンは短軸、長軸を有する楕円や長円とする必要があり、更に長軸が傷の方向と一致していることが望ましい。このため、長軸、短軸の寸法と長軸の角度を容易かつ確実に指定できる眼科レーザシステムが望まれる。
しかし、上述した従来の眼科レーザシステムは、予め準備された複数のパターンから選択して指定することはできるものの、スポット・パターンの寸法、即ち長軸及び短軸の寸法、長軸の角度を簡単に指定することができない。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、スポット・パターンの寸法、角度を容易かつ確実に指定できる眼科レーザシステムを提供することを目的とする。
前記課題を解決する請求項1に記載の発明は、標的組織を治療するための眼科レーザシステムであって、レーザ光を生成する光源と、前記レーザ光を走査して前記レーザ光のスポット・パターンを形成するためのスキャナ部と、前記標的組織の上に前記スポット・パターンを集光する集光素子と、前記スキャナ部を制御するための制御部と、前記制御部に接続され、前記スポット・パターンの構成を表示するとともに、前記スポット・パターンが選択される複数の異なるパターン構成を表示可能なディスプレイ部と、前記制御部に前記スキャナ部が形成する前記スポット・パターンの種類及び大きさを指定する指示入力部と、を備え、前記スポット・パターンが一の方向に第1差し渡し寸法、前記一の方向に交差する他の方向に第2差し渡し寸法を備え、所定の角度方向が長手となる閉曲線形状であり、前記指示入力部は、前記スポット・パターンの第1差し渡し寸法、前記第2差し渡し寸法、及び前記スポット・パターンの角度を指定可能であり、前記指示入力部は、前記ディスプレイ部に配置されたタッチパネルを含み、前記タッチパネル越しに前記ディスプレイ部に表示された前記スポット・パターンに対して、指を前記タッチパネルにタッチ動作して操作することにより前記第1差し渡し寸法及び前記第2差し渡し寸法を指定可能であり、前記スポット・パターンの角度については2本の指で前記タッチパネルにタッチしたまま、2本の指を回動させることにより指定可能であることを特徴とする眼科レーザシステムである。
同じく請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の眼科レーザシステムにおいて、前記指示入力部は前記スポット・パターンの前記第1差し渡し寸法と前記第2差し渡し寸法との比率を設定することを特徴とする。
同じく請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の眼科レーザシステムにおいて、前記指示入力部は、前記第1差し渡し寸法、及び前記第2差し渡し寸法を指定することを特徴とする。
同じく請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の眼科レーザシステムにおいて、前記指示入力部は、前記ディスプレイ部の一点を指定するポインティングデバイスであることを特徴とする。
同じく請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項までの何れか一項に記載の眼科レーザシステムにおいて、前記指示入力部はキーボードを含むことを特徴とする。
同じく請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項までの何れか一項に記載の眼科レーザシステムにおいて、前記スポット・パターンは、楕円、長円、及び卵形を含むオーバル形状であることを特徴とする。
同じく請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項までの何れか一項に記載の眼科レーザシステムにおいて、前記スポット・パターンを構成する前記スポットが概ね一定の密度で配置されていることを特徴とする。
本発明に係る眼科レーザシステムによれば、治療すべき損傷に対応した形状のスポット・パターンの寸法及び角度を容易かつ適正に指定できる。
即ち、請求項1に記載の眼科レーザシステムによれば、指示入力部によりスポット・パターンの第1差し渡し寸法、前記第2差し渡し寸法、及び前記スポット・パターンの角度を指定可能であるので、スポット・パターンの寸法、角度を容易に指定でき、指示入力部がディスプレイ部に配置されたタッチパネルを含み、タップ、スワイプ、ピンチイン、ピンチアウトなどのタッチ動作により操作することができるので、スポット・パターンの寸法、角度をタッチパネルの操作により容易かつ直感的に指定できる。
また、請求項2に記載の眼科レーザシステムによれば、指示入力部によりスポット・パターンの第1差し渡し寸法と第2差し渡し寸法との比率を設定することができ、スポット・パターンの寸法、角度を容易に指定できる。
また、請求項3に記載の眼科レーザシステムによれば、指示入力部により第1差し渡し寸法、及び第2差し渡し寸法を指定することができるので、スポット・パターンの寸法、角度を容易に指定できる。
また、請求項4に記載の眼科レーザシステムによれば、指示入力部がディスプレイ部の一点を指定するポインティングデバイスであるので、スポット・パターンの寸法、角度をポインティングデバイスの操作で容易かつ直感的に指定できる。
また、請求項5に記載の眼科レーザシステムによれば、指示入力部がキーボードであるので、スポット・パターンの寸法、角度を容易かつ厳密に指定できる。
更に、請求項6に記載の眼科レーザシステムによれば、スポット・パターンが楕円、長円、卵形を含むオーバル形状であるので、網膜列孔の周囲を効率的に照射できる。
そして、請求項7に記載の眼科レーザシステムによれば、スポット・パターンを構成するスポットが概ね一定の密度で配置されているので、網膜列孔の周囲を均等に照射できる。
本発明の実施形態に係る眼科レーザシステムである走査型光凝固装置の構成を示すブロック図である。 同走査型光凝固装置における網膜列孔に照射する光パターンのスポット・パターンを示す模式図である。 同スポット・パターンの指定について説明する模式図である。 同スポット・パターンの他の形状例を示す模式図である。 同走査型光凝固装置の処理を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態に係る眼科レーザシステムについて説明する。以下、眼科レーザシステムとして走査型光凝固装置について説明する。図1は本発明の実施形態に係る眼科レーザシステムである走査型光凝固装置の構成を示すブロック図である。眼科レーザシステムである走査型光凝固装置1は、患者の網膜Rの上に、照準又は治療スポット・パターンを生成し照射する。走査型光凝固装置1は光源アセンブリ2及びスリット・ランプ・アセンブリ3を含んで構成される。
光源アセンブリ2は、治療を行うためのレーザ光である治療ビーム14を生成する治療光源12、及び照準を行うための照準ビーム18を生成する照準光源16を含む。治療光源12からの治療ビーム14は、最初にレンズ20により調整される。このレンズ20は、射出光が曲面鏡22と組み合わせて用いられて光学ファイバ束24に入射するように治療ビーム14を調整する。レンズ20に入射した後、治療ビーム14は部分的反射鏡26によりサンプリングされる。
部分的反射鏡26により反射された光は、治療ビーム14の出力パワーをモニタして治療光源12が所望の出力で動作していることを保証するフォトダイオード28の入力として用いられる。鏡30は治療ビーム14を曲面鏡22に向けるのに用いられ、曲面鏡22は治療ビーム14を可動鏡32に向ける。照準光源16からの照準ビーム18は鏡34及び36を介して可動鏡32に向けられる。
可動鏡32はガルバノスキャナ上に取り付けることが好ましく、治療ビーム14、照準ビーム18を、任意の所与の時間に、光学ファイバ束24の光学ファイバ24a、24b、24c、24dの内の1つに選択的に向けるように移動させる。なお、ガルバノスキャナに代えてピエゾ・アクチュエータ又は他の周知の光学移動デバイスにより移動させることができる。
そしてその際、レンズ42、44は治療及び治療ビーム14、照準ビーム18を選択された光学ファイバ内に集光する。可動鏡32は、レンズ20から1焦点距離分だけ離して、テレセントリック走査条件をもたらすことが好ましい。なお、治療ビーム14を全ての光学ファイバ24a〜24dに平行経路で注入することを可能にし、これが光学ファイバ束にわたる発射開口数を維持する。光学ファイバ24a〜24dに隣接してビーム・ダンプ38、40が配置され、このビーム・ダンプ38、40が治療ビーム14を「待機位置」の保持することに寄与する。
光学ファイバ24a〜24dは、光源アセンブリ2からの治療及び治療ビーム14、照準ビーム18をスリット・ランプ・アセンブリ3に伝える。付加的な光学ファイバ46は、治療及び/又は治療ビーム14、照準ビーム18を、エンドプローブ又はレーザ間接検眼鏡(図示せず)などの他の手段を介して患者に向けるのに用いることができる。
スリット・ランプ・アセンブリ3は、光学ファイバ24a〜24dを受け入れる光学ファイバ入力部50、スキャナ部であるスキャナ・アセンブリ52、送出アセンブリ54、及び双眼鏡アセンブリ56を備えている。光学ファイバ入力部50は光学ファイバ24a〜24dの各々に特有の光学調整システムを備え、その結果各々の光学ファイバが、スリット・ランプ・アセンブリ3の画像平面IPに特定の(好ましくは独特の)スポット・サイズを作れるようにすることが好ましい。
例えば、光学ファイバ24aからの光は、初めに、光をコリメートするレンズ58a、次いで、光ビームの中央部分以外を全て覆うことにより有効開口数を減らすアパーチャ60に出会う。光学ファイバ24b乃至24dからの光は初めに、それぞれレンズ58b乃至58dに出会う。レンズ58b〜58dは画像平面IPにおいて、続いて標的組織(網膜)において、異なるスポット・サイズを形成するように構成されることが好ましい。
図示された実施形態においては、光学ファイバ24a及び24bは同じコア直径を有するが、異なるレンズ58a及び58bを用いて異なるスポット・サイズを形成するようにさせられる。光学ファイバ24c及び24dは異なるコア直径を有する。全ての光学ファイバが同じ開口数で光を伝えることが好ましい。なお、この構成は必須ではない。従って、動作開口数をこれらの異なるチャネルに対して等しく保つために、レンズ58b、58c、58dに対するレンズ58aの光出力の変化を打ち消すようにアパーチャ60が用いられる。
各々の光学ファイバ24a〜24dの光出力は、付随の光学システム(例えば、レンズ58a〜58d、アパーチャ60等)による調整の後、2つのガルバノスキャナ66、68(ピエゾ・アクチュエータなどの任意の周知の光学移動デバイスを使用することができるが)に取り付けられた2つの可動鏡62、64を備えたスキャナ・アセンブリ52に向けられる。可動鏡62、64は、2つの直交軸内で回転して入射光を走査(即ち、移動)し、任意の所望の光パターンPを形成するように構成される。
可動鏡62は回転して、光学ファイバ24a〜24dの任意の所与の1つからの光をスリット・ランプ・アセンブリ3の残りの部分に向け直すことができ、従って、光学ファイバからの出力を「選択する」と同時に、他の光学ファイバからのあらゆる光がスリット・ランプ・アセンブリ3全体にわたって存続することを妨げるように動作する。光学ファイバ24a〜24dの出力端は一致しないので、可動鏡62は所望の光学ファイバからの光を遮断してその光を可動鏡64に送るために回転する必要があり、可動鏡64は直交軸内で光を更に移動させることができる。
この構成は、選択されない光学ファイバにより送出され得る何らかの迷光がシステムから出ることを防止するという付加的な利点を有する。図1において、光学ファイバ24bが選択されたファイバとして描かれ、そこでこのファイバの出力は可動鏡62、64により走査されて、システムの残り部分にわたって進む光の走査パターンを形成する。
スキャナ・アセンブリ52を出た、治療光源12及び/又は照準光源16で走査された光パターンPは、送出アセンブリ54を通過するが、このアセンブリは、集光手段であるレンズ70(画像平面IPに中間走査パターンを生成する)、レンズ72(眼球に集光するように光パターンを調整する)、鏡74(光パターンを標的眼球組織の方向に向ける)、レンズ76(無限遠補正顕微鏡対物レンズであることが好ましい)及びレンズ78(光パターンPを網膜Rなどの標的眼球組織上に最終的に集光させるコンタクトレンズであることが好ましい)を備える。照明光源80(例えばハロゲン電球)は、標的眼球組織である網膜Rを照明するために用いて、医師が標的眼球組織を見ることができるようにする。
ユーザである医師は、双眼鏡アセンブリ56により網膜Rを直接見ることができる。この双眼鏡アセンブリ56は、拡大光学素子(例えば、標的眼球組織の画像を、好ましくは調節可能な仕方で拡大するために用いられる1つ又はそれ以上のレンズ)、眼球安全フィルタ84(潜在的に有害なレベルの光がユーザの眼に達することを防止し、そして明所視的に中立の透過率をもたらす色バランス型とすることができる)、光学素子86、及び接眼レンズ88を備える。
光パターンPは、制御部91の制御により、治療光源12及び照準光源16からの治療ビーム14、照準ビーム18を用いて、最終的に患者の網膜Rの上に生成される。光パターンPは、網膜Rにスポット・パターンを描く。制御部91は、入出力インターフェース90によりシステムの各部に接続され、これらの各部を監視及び/又は制御する。
例えば、制御部91は、フォトダイオード28を治療ビーム14が所望の出力レベルで生成されることを確実にするために監視する。また制御部91は、治療光源12、照準光源16のスイッチをオン/オフする、出力レベルを設定するなどの操作、可動鏡32を治療及び/又は治療ビーム14、照準ビーム18に対してどの光学ファイバを用いるかを選択するために操作する。そしてガルバノスキャナ66、68の方向を制御して、標的眼球組織の上に所望の光パターンPを生成する。
制御部91は、制御部としてCPU(Central Processing Unit)、主記憶装置としてROM(ReadOnly Memory)、(Random Access Memory)、補助記憶装置としてHDD(Hard Disc Drive)を備え、CPUによりプログラムを実行する。制御部91には、ディスプレイ部として液晶表示装置(LCD)92が接続されている。また、制御部91には、指示入力部として、キーボード93、マウスやジョイスティック等のポインティングデバイス94、指やスタイラスペンを接触することで入力できるタッチパネル95が接続されている。タッチパネル95は液晶表示装置92の表面にタッチパネルを配置している。
キーボード93、ポインティングデバイス94、タッチパネル95から例えば送出スポット・サイズ及びパターン、パルス時間幅、及び治療光源12及び照準光源16からの光出力など、に関する命令を出する。粗調整のためのユーザによるスリット・ランプ・アセンブリ3の物理的な移動に加えて、標的組織上の光パターンPの最終的な微調整は、可動鏡62、64が光ビームを走査するときに回転角を変えてパターン全体を標的組織上に移動させるようにするポインティングデバイス94やタッチパネル95を用いて更に制御することができる。この方法は、走査ビームの配置の非常に微細な制御を実現する。
ポインティングデバイス94として付加的な入力デバイスを追加できる。この追加の入力デバイスとして、治療光源12、照準光源16の出力を調節するノブ、照準パターン及び/又は治療パターンの照射を起動するためのフットスイッチ又は他の起動デバイスなどを含めることができる。治療光源12、照準光源16の光出力の最終的な配置は、患者の網膜Rに発生した網膜列孔の周囲をかも形状に光パターンPを生成することである。
次に光パターンPが描くスポット・パターンについて説明する。光パターンPは、基本的には分離した、均一なサイズかつ均一な間隔の固定スポットの列で形成される。ユーザはキーボード93、ポインティングデバイス94、タッチパネル95よるGUIを用いて、スポット・サイズ、スポット間隔(即ち、スポット密度)、スポットの総数、パターンのサイズ及び形、出力レベル,パルス時間幅など、多くのパターン変数を選択、変更、及び/又は規定することができる。
これに応答して、制御部91は、治療光源12(パルス光源と想定して)又は付加的に治療ビーム14に沿った何処かにあるシャッタ機構(図示せず)を制御してパルス治療光を生成する。可動鏡62、64はパルスの間に移動し、各々のパルスを別々の位置に向けて静止スポットを形成する。
図2は網膜列孔に照射するスポット・パターンを示す模式図である。このパターン100は、多数のドット101が網膜列孔110の周囲を3列に囲っている。パターン100形状は網膜列孔110を治療するために最も効果的な形状が選択される。例えばパターン100として楕円形を指定した場合、図3に示すように、長径がY軸となす角度θ(角度方向)、Y方向の差し渡し寸法y(第1差し渡し寸法)、X方向の差し渡し寸法x(第2差し渡し寸法)を指定することによりその形状が指定できる。なお、この指定としてx、yの比率を設定することで指定することができる。
これらの値(x,y,θ)は、キーボード93から入力することができるが、本実施形態では、タッチパネル95越しに液晶表示装置92に表示されたパターンに指を、タッチパネル95にタッチ動作して操作し、x、yを設定することができる。また、θについても2本の指でタッチしたまま、2本の指を回動させることにより指定できる。
タッチパネルへの入力は、画面上を指1本で触れて、そのまま上下左右どちらかの方向に滑らせるスワイプ、画面上のメニューやアイコンやリンクを指1本で触る「タップ」、画面上を指2本で触れて、その指と指の距離を縮めたり、拡げたりする「ピンチイン」、「ピンチアウト」により行う。
スポット・パターンの形状としては、叙述した楕円以外を網膜列孔110の状態によって選択する。図4は網膜列孔に照射するスポット・パターンの形状例を示す模式図である。図4(a)に示す長円形120や、同図(b)に示す各種の卵形130、140、150等のオーバル形状を予め、制御部91に格納しておき、これらの形状を液晶表示装置92に表示しておき、タッチパネル95で選択する。なお、スポット・パターンとしては、上述した形状以外の閉曲線を設定することができる、そして、タッチパネル95を操作して、大きさや角度を設定する。以上により、網膜裂孔の大きさ、角度に適合したドット・パターンを選択して、治療の効率をあげることができる。
次に本実施形態に係る走査型光凝固装置1による網膜列孔の治療手順について説明する。図5は同走査型光凝固装置の処理を示すフローチャートである。先ず、ユーザは患者の網膜列孔の状態を把握する(ステップST1)。そして、走査型光凝固装置1のキーボード93、ポインティングデバイス94、又はタッチパネル95を操作して、液晶表示装置92上に使用可能なスポット・パターンを表示する(ステップST2)。そして、ユーザはタッチパネル95を操作して使用するスポット・パターンを選択する(ステップST3)。次いで、タッチパネル95をピンチイン、ピンチアウト等の操作を行い、パターン100の(x、y、z)を設定する(ステップST4)。これにより、網膜Rに照射する光パターンPのスポット・パターンが確定する。
そして、このパターンを照準光源16からの照準ビーム18で網膜Rに照射して網膜列孔と重ねて表示する(ステップST5)。この状態を、ユーザは双眼鏡アセンブリ56により、観察し、確認する(ステップST6)。光パターンPが良好であれば、治療光源12から治療ビーム14を照射して指定したスポット・パターンでの光パターンPを網膜Rに照射して治療を行う。もし、照準ビーム18によるスポット・パターンが良好でない場合には、スポット・パターンの選択(ステップST2)からの処理を行う。
以上のように本実施形態に係る走査型光凝固装置1によれば、スポット・パターンの大きさや角度の設定を確実かつ簡単に行うことができる。
1:走査型光凝固装置
2:光源アセンブリ
12:治療光源
14:治療ビーム
16:照準光源
18:照準ビーム
20:レンズ
22:曲面鏡
24:光学ファイバ束
24a〜24d:光学ファイバ
62:可動鏡
64:可動鏡
66:ガルバノスキャナ
68:ガルバノスキャナ
70、72:レンズ
90:入出力インターフェース
91:制御部
92:液晶表示装置
93:キーボード
94:ポインティングデバイス
95:タッチパネル
100:パターン
101:ドット
110:網膜列孔

Claims (7)

  1. 標的組織を治療するための眼科レーザシステムであって、
    レーザ光を生成する光源と、
    前記レーザ光を走査して前記レーザ光のスポット・パターンを形成するためのスキャナ部と、
    前記標的組織の上に前記スポット・パターンを集光する集光素子と、
    前記スキャナ部を制御するための制御部と、
    前記制御部に接続され、前記スポット・パターンの構成を表示するとともに、前記スポット・パターンが選択される複数の異なるパターン構成を表示可能なディスプレイ部と、
    前記制御部に前記スキャナ部が形成する前記スポット・パターンの種類及び大きさを指定する指示入力部と、を備え、
    前記スポット・パターンが一の方向に第1差し渡し寸法、前記一の方向に交差する他の方向に第2差し渡し寸法を備え、所定の角度方向が長手となる閉曲線形状であり、
    前記指示入力部は、前記スポット・パターンの第1差し渡し寸法、前記第2差し渡し寸法、及び前記スポット・パターンの角度を指定可能であり、
    前記指示入力部は、前記ディスプレイ部に配置されたタッチパネルを含み、前記タッチパネル越しに前記ディスプレイ部に表示された前記スポット・パターンに対して、指を前記タッチパネルにタッチ動作して操作することにより前記第1差し渡し寸法及び前記第2差し渡し寸法を指定可能であり、前記スポット・パターンの角度については2本の指で前記タッチパネルにタッチしたまま、2本の指を回動させることにより指定可能であることを特徴とする眼科レーザシステム。
  2. 前記指示入力部は前記スポット・パターンの前記第1差し渡し寸法と前記第2差し渡し寸法との比率を設定することを特徴とする請求項1に記載の眼科レーザシステム。
  3. 前記指示入力部は、前記第1差し渡し寸法、及び前記第2差し渡し寸法を指定することを特徴とする請求項1に記載の眼科レーザシステム。
  4. 前記指示入力部は、前記ディスプレイ部の一点を指定するポインティングデバイスを含むことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の眼科レーザシステム。
  5. 前記指示入力部はキーボードを含むことを特徴とする請求項1から請求項までの何れか一項に記載の眼科レーザシステム。
  6. 前記スポット・パターンは、楕円、長円、及び卵形を含むオーバル形状であることを特徴とする請求項1から請求項までの何れか一項に記載の眼科レーザシステム。
  7. 前記スポット・パターンを構成する前記スポットが概ね一定の密度で配置されていることを特徴とする請求項1から請求項までの何れか一項に記載の眼科レーザシステム。
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