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JP6929292B2 - 新規なクリプトフィシン化合物およびコンジュゲート、これらの製造およびこれらの治療用途 - Google Patents

新規なクリプトフィシン化合物およびコンジュゲート、これらの製造およびこれらの治療用途 Download PDF

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JP6929292B2
JP6929292B2 JP2018541548A JP2018541548A JP6929292B2 JP 6929292 B2 JP6929292 B2 JP 6929292B2 JP 2018541548 A JP2018541548 A JP 2018541548A JP 2018541548 A JP2018541548 A JP 2018541548A JP 6929292 B2 JP6929292 B2 JP 6929292B2
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Description

本発明は、新規なクリプトフィシン化合物と、新規なクリプトフィシンペイロードと、新規なクリプトフィシンコンジュゲートと、これらを含有する組成物と、特に抗がん剤としてのこれらの治療用途とに関する。本発明はまた、これらのコンジュゲートを製造するための方法にも関する。
クリプトフィシンは、ネンジュモ属の藍色細菌によって産生される大環状デプシペプチドのクラスに属する二次代謝産物である。分子のこのクラスの第1の代表、クリプトフィシン−1(C−1)は、1990年に藍色細菌であるネンジュモ属spから単離された(ATCC53789;非特許文献1を参照されたい)。エポキシド官能基によって特徴づけられるクリプトフィシンC−1およびC−52は、in vitroおよびin vivoでの抗腫瘍活性を有することが1990年代初期に発見された。これらのクロロヒドリン、C−8およびC−55は、非常に活性が強いが、安定な溶液として製剤化することができなかった(非特許文献2)。これらの高い活性は、細胞内での相応するエポキシドを生成するこれらの推定活性によって関連付けられた。クロロヒドリンを適切に安定化させる方法が無かった当時、クリプトフィシンC−52(LY355703)は治験に入ったが、肺がんの第II相臨床試験において30〜40%の疾患の安定を伴ったもののごくわずかな抗腫瘍活性を生じ、したがって中止となった(非特許文献3および非特許文献4)。
Figure 0006929292
メイタンシノイドおよびオーリスタチンによるこれらの高い力価および一般的なメカニズムを考慮して、この2種の細胞障害性分子が抗体−薬物コンジュゲート(ADC)向けに臨床において検証され、この系列はADC向けの可能性のあるチューブリン結合剤として考慮された。したがって、クリプトフィシン系列のコンジュゲートは、大環状体のパラ−ベンジル位での誘導体化から出発して開発された(非特許文献5)。
特許文献1には、クリプトフィシン抗体−薬物コンジュゲートが記載されているが、このコンジュゲート向けに、種々の種類のリンカーを使用して、細胞障害性部分がパラ−ベンジル位を通して抗体にリンクしている。これらは、切断可能であっても、ジスルフィドもしくはプロテアーゼ感受性であっても、切断不可能であってもよい。
特許文献1には、クリプトフィシン抗体−薬物コンジュゲートに関してさらなる最適化について記載されているが、この最適化によって、有力な抗腫瘍活性を提示するがマウス血漿中では不安定であることが見いだされたものの、いっぽう、非げっ歯類の血漿中では安定である、強力なクリプトフィシンコンジュゲートがもたらされた。それ故、改善された安定特性を示すクリプトフィシンコンジュゲートが必要であった。
WO2011/001052
Eissler S.ら、Synthesis 2006、22、3747〜3789 Bionpally R.R.ら、Cancer Chemother Pharmacol 2003、52、25〜33 Edelman M.J.ら、Lung Cancer 2003、39、197〜99 Sessa C.ら、Eur J Cancer 2002、38、2388〜96 Al−Awar R.S.ら、J Med Chem 2003、46、2985〜3007
本発明の目的は、抗体に一旦コンジュゲートしたらマウス血漿中で安定な新規の大環状クリプトフィシンおよびこういった安定な環状体から構成される新規なクリプトフィシンコンジュゲートを提案することである。
この点で、本発明は式(I):
Figure 0006929292
のクリプトフィシン化合物に関する
(式中:
・Rは(C〜C)アルキル基を表し;
・RおよびRは、互いに独立して、水素原子もしくは(C〜C)アルキル基を表し;
または代替的にRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒に(C〜C)シクロアルキルもしくは(C〜C)ヘテロシクロアルキル基を形成し;
・RおよびRは、互いに独立して、水素原子もしくは(C〜C)アルキル基もしくは(C〜C)アルキル−NH(R12)基もしくは(C〜C)アルキル−OH基もしくは(C〜C)アルキル−SH基もしくは(C〜C)アルキル−COH基を表し;
または代替的にRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒に(C
)シクロアルキルもしくは(C〜C)ヘテロシクロアルキル基を形成し;
・Rは水素原子または(C〜C)アルキル基を表し;
・RおよびRは、互いに独立して、水素原子もしくは(C〜C)アルキル基もしくは(C〜C)アルキル−COH基もしくは(C〜C)アルキル−N(C〜C)アルキル基を表し;
または代替的にRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒に(C〜C)シクロアルキル基もしくは(C〜C)ヘテロシクロアルキル基を形成し;
・Rは、水素原子、−OH、(C〜C)アルコキシ、ハロゲン原子、−NH、−NH(C〜C)アルキル、−N(C〜C)アルキル、−NH(C〜C)シクロアルキルまたは(C〜C)ヘテロシクロアルキルから互いに独立して選択されるフェニル核の1つまたはそれ以上の置換基を表し;
・R10は、水素原子および基(C〜C)アルキルから選択されるフェニル核の少なくとも1つの置換基を表し;
・Wは、
・(C〜C)アルキル−NH(R11)、より具体的には(CHNHR11
・(C〜C)アルキル−OH、より具体的には(CHOH;
・(C〜C)アルキル−SH、より具体的には(CHSH;
・COHもしくはC(=O)NH
・(C〜C)アルキル−COHもしくは(C〜C)アルキル−C(=O)NH;または
・(C〜C)アルキル−Nを表し;
Wは、フェニル核のオルト(o)位、メタ(m)位またはパラ(p)位に位置し、
・R11およびR12は、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル、より具体的にはメチル基を表し;
・nは1から6の間の整数を表す)。
本発明はさらに、式(II):
Figure 0006929292
のクリプトフィシンペイロードに関する
(式中:
・R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は式(I)に規定のとおりであり;
・Yは、(C〜C)アルキル−NR11もしくは(C〜C)アルキル−Oもしくは(C〜C)アルキル−Sを表し;
または代替的にYは、C(=O)O、C(=O)NH、(C〜C)アルキル−C(=O)Oもしくは(C〜C)アルキル−C(=O)NHを表し;
または代替的にYは、
Figure 0006929292
のような(C〜C)アルキル−トリアゾール−を表し;
Yは、フェニル核のオルト(o)位、メタ(m)位またはパラ(p)位に位置し;
・R11は、水素原子または(C〜C)アルキル基を表し;
・Lはリンカーを表し;
・RCG1はリンカーの末端に存在する反応性化学基を表し、RCG1は抗体上に存在する反応性化学基に向けて反応性である)。
本発明はまた、式(III):
Figure 0006929292
のコンジュゲートにも関する
(式中:
・R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は式(I)に規定のとおりであり;
・YおよびLは式(II)に規定のとおりであり;
・Gは、リンカーの末端に存在する反応性化学基であるRCG1と、抗体(Ab)上に存在する直交反応性化学基であるRCG2との間の反応生成物を表し;
・Abは抗体を表す)。
各置換基R〜R11は、例に記載の空間配置(例えば、RもしくはSまたは代替的にZもしくはE)のうちの1つを取ることもできる。
式(I)、(II)および(III)の化合物は、1つまたはそれ以上の不斉炭素原子を含有することができる。それ故、それらはエナンチオマーまたはジアステレオ異性体の形態で存在することができる。こういったエナンチオマーおよびジアステレオ異性体、ならびにこれらの混合物は、ラセミ混合物を含めて、本発明の一部を形成する。
式(I)の化合物は、例示されているものを含めて、塩基の形態で、または特に医薬的に許容される酸の、酸付加塩の形態で存在することができる。
定義
本発明に関して、ある特定の用語は次の定義を有する:
・アルケニル基:アルケンから1個の水素原子を取り外すことによって得られる炭化水素基。アルケニル基は直鎖であっても分枝であってもよい。言及することができる例としては、エテニル(−CH=CH、ビニルともいう)およびプロペニル(−CH−CH=CH、アリルともいう)が挙げられる。
・アルコキシ基:基−O−アルキルであり、アルキル基は下に定義のとおりである;
・アルキル基:アルカンから1個の水素原子を取り外すことによって得られる、直鎖のまたは分枝の飽和脂肪族の炭化水素に基づく基。言及することができる例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、2,2−ジメチルプロピルおよびヘキシル基が挙げられる;
・アルキレン基:アルカンから2個の水素原子を取り外すことによって得られる、実験式−C2n−の飽和した二価の基。アルキレン基は直鎖であっても分枝であってもよい。言及することができる例としては、メチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH−)、プロピレン(−CHCHCH−)、ブチレン(−CHCHCHCH−)およびヘキシレン(−CHCHCHCHCHCH−)基または次の分枝基;
Figure 0006929292
が挙げられ、好ましくは、アルキレン基は、式−(CH−のもので、nは、整数を表す;値の範囲には限度値が含まれる(例えば、「1から6までの範囲のn」または「1から6の間」というタイプの範囲は、限度値1および6を含む);
・抗体:生物学的標的に対して親和性を有する抗体、より具体的にはモノクローナル抗体。抗体の機能は、細胞傷害性化合物としての生物学的活性化合物を生物学的標的に向けて誘導することである。抗体は、モノクローナルであっても、ポリクローナルであっても、多重特異性であってもよい;これはまた抗体フラグメントであってもよい;これはまた、マウス抗体でも、キメラ抗体でも、ヒト化抗体でもヒト抗体でもよい。「抗体」は、2本の重鎖が相互にジスルフィド結合によって連結し、各重鎖が軽鎖に対してジスルフィド結合によって連結している、天然の、または従来の抗体であってよい(「完全長抗体」ともいう)。用語「従来の(または完全長)抗体」とは、シグナルペプチド(またはプロペプチド、存在する場合)を含む抗体と、上記の鎖が分泌されかつタンパク質分解の処理を受けて得られる成熟型と、の両方を指す。ラムダ(l)およびカッパ(k)の2タイプの軽鎖が存在する。主たる5つ重鎖のクラス(またはアイソタイプ):IgM、IgD、IgG、IgAおよびIgEが存在し、これらは抗体分子の機能的活性を決定する。各鎖は、別個の配列のドメインを含有する。軽鎖は、1つの可変ドメイン(VL)および1つの定常ドメイン(CL)の、2つのドメインまたは領域を含む。重鎖は、1つの可変ドメイン(VH)および3つの定常ドメイン(集合的にCHと呼ぶ、CH1、CH2、およびCH3)の4つのドメインを含む。軽鎖(VL)および重鎖(VH)両方の可変ドメインは、抗原に対する結合の認識および特異性を決定する。軽鎖(CL)および重鎖(CH)の定常領域ドメインは、抗体鎖の会合、分泌、経胎盤の移動性、補体結合、およびFc受容体(FcR)に対する結合のような、重要な生物学的性質を付与する。Fvフラグメントは、免疫グロブリンのFabフラグメントのN末端部分であり、1本の軽鎖および1本の重鎖の可変ポーションからなる。抗体の特異性は、抗体の結合性の部位と抗原性決定基との間の構造的な相補性にある。抗体の結合性の部位は、主に高頻度可変性領域、または相補性決定領域(CDR)に由来する残基から構成されている。時には、非高頻度可変性領域、またはフレームワーク領域(FR)由来の残基がドメイン構造全体に、それゆえに結合部位に影響を及ぼす。相補性決定領域すなわちCDRとは、天然の免疫グロブリン結合部位の自然のFv領域の結合親和性および特異性を一緒に規定するアミノ酸配列を指す。免疫グロブリンの軽鎖および重鎖それぞれは、CDR1−L、CDR2−L、CDR3−L、およびCDR1−H、CDR2−H、CDR3−Hとそれぞれ呼ばれる、3つのCDRを有する。したがって、従来の抗体の抗原結合部位は、重鎖のV領域および軽鎖のV領域のそれぞれに由来するCDRのセットを含む、6つのCDRを含む。本明細書で使用する用語「抗体」とは、従来の(完全長)抗体およびそのフラグメント、ならびに単一ドメイン抗体およびそのフラグメント、特に単一ドメイン抗体の可変重鎖を示す。(従来の)抗体のフラグメントは、インタクトな抗体のポーション、特に、インタクトな抗体の抗原結合性領域または可変領域を典型的に含み、従来の抗体の生物学的機能を保持している。そのようなフラグメントの例としては、Fv、Fab、F(ab’)2、Fab’、dsFv、(dsFv)2、scFv、sc(Fv)2およびダイアボディが挙げられる。
抗体の機能は、細胞傷害性化合物としての生物学的活性化合物を生物学的標的に向けて誘導することである。
・アリール基:5〜10個の間の炭素原子を含有する環式芳香族基。アリール基の例としては、フェニル、トリル、キシリル、ナフチルが挙げられる;
・生物学的標的:好ましくは、がん細胞または本腫瘍に関連する間質細胞の表面に存在している抗原(または抗原の群);こういった抗原は、例えば、増殖因子受容体、がん遺伝子産物もしくは変異「腫瘍抑制」遺伝子産物、血管新生関連分子または接着分子とすることができる;
・コンジュゲート:抗体−薬物コンジュゲートまたはADC、すなわち、細胞傷害性化合物の少なくとも1つの分子がリンカーを介して共有結合で結合している抗体;
・シクロアルキル基:環状構造に係合している3個から6個の間の炭素原子を含む環状アルキル基。言及することができる例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシル基が挙げられる;
・DAR(薬物/抗体比):リンカーを介して1抗体に結合している細胞障害性分子の平均数;
・ハロゲン:4つの元素、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素のいずれか;
・ヘテロアリール基:2〜10個の間の炭素原子と、当該環に係合しかつ当該環を形成している炭素原子に結合している窒素、酸素または硫黄のような1〜5個の間のヘテロ原子と、を含有するアリール基。ヘテロアリール基の例としては、ピリジル、ピリミジル、チエニル、イミダゾリル、トリアゾリル、インドリル、イミダゾ−ピリジル、ピラゾリルが挙げられる;
・ヘテロシクロアルキル基:2〜8個の間の炭素原子と、当該環に係合しかつ当該環を形成している炭素原子に結合している窒素、酸素または硫黄のような1〜3個の間のヘテロ原子と、を含有するシクロアルキル基。例としては、アジリジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフラニル、テトラヒドロピラニル、アゼチジニル、オキセタニルおよびピラニルが挙げられる;
・リンカー:コンジュゲートを形成するために、細胞傷害性化合物を抗体に共有結合で結合させることができる原子団または単結合;
・フラグメント:クリプトフィシン化合物の全合成を可能とするより単純な分子;
・ペイロード:リンカーが共有結合で結合している細胞障害性物質;
・反応性化学基:化学反応を進行させるかまたは起こすことができる原子団。
略語
ADC:抗体−薬物コンジュゲート;AcOH:酢酸;AIBN:アゾビスイソブチロニトリル;ALK:(C〜C12)アルキレン基、より具体的には(C〜C)アルキレン、より具体的には−(CH−の形態のもの、ここで、nは、1から12の整数、好ましくは1から6の整数である;aq.:水性;Ar:アルゴン;AUC:曲線下面積;BEMP:2−tert−ブチルイミノ−2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチルペルヒドロ−1,3,2−ジアザホスホリン;BF:三フッ化ホウ素;BocO:ジ−tert−ブチル−ジカーボネート;BuLi:ブチルリチウム;CAN:硝酸セリウムアンモニウム;Cbz:カルボキシベンジル;CHCl:クロロホルム;CHCN:アセトニトリル;CHI:ヨウ化メチル;CO:二酸化炭素;CL:クリアランス;m−CPBA:m−クロロ過安息香酸;CR:完全奏功;
クリプトは、式
Figure 0006929292
のユニットを示し、ここで、クリプトは、後に記載のD〜D19クリプトフィシン化合物のうちの1つまたは一例の一クリプトフィシン化合物を特に示す;D1とは1のDARを有するADCを指し、D2とは2のDARを有するADCを指す、等;d:日;DAR:薬物対抗体比;DBU:8−ジアザビシクロ「5.4.0」ウンデカ−7−エン;DCC:N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド;DCE:ジクロロエタン;DCM:ジクロロメタン;DDQ:2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン;DIC:N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド;DIAD:ジイソプロピルアゾジカルボキシレート;DIEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン;DMA:ジメチルアセトアミド;DMAP:4−(ジメチルアミノ)ピリジン;DME:ジメトキシエタン;DMEM:ダルベッコ改変イーグル培地;DMEM/F12:ダルベッコ改変イーグル培地栄養素混合物F−12;DMF:ジメチルホルムアミド;DMSO:ジメチルスルホキシド;DPBS:ダルベッコのリン酸緩衝食塩水;DPPA:ジフェニルホスホラジド(PhO)P(=O)N;DSC:N,N’−ジスクシンイミジルカーボネート;EDA:エチレンジアミン;EDC:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド;EDTA:エチレンジアミン四酢酸;EEDQ:N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン;ELSD:蒸発光散乱検出器;eq.:当量;ES:エレクトロスプレー;EtOAc:酢酸エチル;EtO:ジエチルエーテル;EtOH:エタノール;Ex.:例;FCS:ウシ胎児血清;Fmoc:9−フルオレニルメトキシカルボニル;FmocOSu:N−(9−フルオレニルメトキシカルボニルオキシ)スクシンイミド;GI:電気誘導性基(electroinductive group);グラブスI:ベンジリデン−ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ジクロロルテニウム;グラブスII:(1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン)ジクロロ(フェニルメチレン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム;h:時;HO:水;Hal:ハロゲン;HATU:1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート;HCl:塩化水素酸;HEPES:4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸;HIC:疎水性相互作用クロマトグラフィー;HOAt:1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール;HOBt:1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール;HPLC:高速液体クロマトグラフィー;HRMS:高分解能質量分析;IC50:半抑制濃度;i.e.:id estはすなわちを意味する;IEC:イオン交換クロマトグラフィー;iPrOH:2−プロパノール;iPrO:ジイソプロピルエーテル;i.v.:静脈内;KCO:炭酸カリウム;LDA:リチウムジイソプロピルアミド;LiOH:水酸化リチウム;marg.:ごくわずかに;MeOH:メタノール;MeTHF:2−メチル−テトラヒドロフラン;MgSO:硫酸マグネシウム;min:分;MNBA:2−メチル−6−ニトロ安息香酸無水物;MTBE:メチルtert−ブチルエーテル;MTD:最大耐性量;NaH:水素化ナトリウム;NaHSO:重硫酸ナトリウム;Na:チオ硫酸ナトリウム;NaCl:塩化ナトリウム;NaHCO:炭酸水素ナトリウム;NaHSO:亜硫酸水素ナトリウム;NaHSO:硫酸水素ナトリウム;NaOH:水酸化ナトリウム;NHCl:塩化アンモニウム;NHS:N−ヒドロキシスクシンイミド;NMP:1−メチル−2−ピロリドン;NMR:核磁気共鳴;P−Et:1−エチル−2,2,4,4,4−ペンタキス(ジメチルアミノ)−2λ5,4λ5−カテナジ(ホスファゼン);PBS:リン酸緩衝食塩水;PEG:ポリエチレングリコール;PK:薬物動態;PMB:パラ−メトキシベンジル;PNGase F:ペプチド−N−グリコシダーゼF;PPh:トリフェニルホスフィン;ppm:百万分率;PR:部分奏功;QS:quantum satisとは必要とされる量を意味する;Q−Tof:四重極飛行時間;quant.:定量的収量;RCG:反応性化学基;RT:室温;sat.:飽和;s.c.:皮下;SCID:重症複合免疫不全症;SEC:サイズ排除クロマトグラフィー;TBAF:テトラブチルアンモニウムフルオライド;tBuOK:カリウムtert−ブトキシド;TCEP:トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩;TEA:トリエチルアミン;TEMPO:(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)オキシル;TFA:トリフルオロ酢酸;TFS:無腫瘍生存;THF:テトラヒドロフラン;THP:テトラヒドロピラン;TLC:薄層クロマトグラフィー;t1/2:半減期;t:保持時間;p−TsOH:パラ−トルエンスルホン酸;UPLC:超高速液体クロマトグラフィー;UV:紫外線;Vss:定常状態での見かけの分布容積。
実施例3の高分解能質量スペクトルを示す図である。 実施例7の高分解能質量スペクトルを示す図である。 実施例10の高分解能質量スペクトルを示す図である。 実施例14の高分解能質量スペクトルを示す図である。 実施例20の高分解能質量スペクトルを示す図である。 実施例23の高分解能質量スペクトルを示す図である。 SCIDマウスにおけるMDA−MB−231異種移植に対する実施例3のインビボ効果を示す図である。 SCIDマウスにおけるMDA−MB−231異種移植に対する実施例7のインビボ効果を示す図である。 SCIDマウスにおけるMDA−MB−231異種移植に対する実施例10のインビボ効果を示す図である。 SCIDマウスにおけるMDA−MB−231異種移植に対する実施例14のインビボ効果を示す図である。 SCIDマウスにおけるMDA−MB−231異種移植に対する実施例20のインビボ効果を示す図である。 SCIDマウスにおけるMDA−MB−231異種移植に対する実施例23のインビボ効果を示す図である。 SCIDマウスにおける単回静脈内投与後のADC1のインビボPKプロファイルを示す図である。 非げっ歯類における単回静脈内投与後のADC1のインビボPKプロファイルを示す図である。 SCIDマウスにおける単回静脈内投与後の実施例3のインビボPKプロファイルを示す図である。 SCIDマウスにおける単回静脈内投与後の実施例7のインビボPKプロファイルを示す図である。 SCIDマウスにおける単回静脈内投与後96時間目での脱グリコシルしたADC1のHRMSスペクトルを示す図である。 SCIDマウスにおける単回静脈内投与後96時間目でのADC2軽鎖のHRMSスペクトルを示す図である。 非げっ歯類における単回静脈内投与後6日目での脱グリコシルしたADC1のHRMSスペクトルを示す図である。 SCIDマウスにおける単回静脈内投与後96時間目での実施例3のHRMSスペクトルを示す図である。 SCIDマウスにおける単回静脈内投与後96時間目での実施例7のHRMSスペクトルを示す図である。 SCIDマウスにおける単回静脈内投与後96時間目での実施例10のHRMSスペクトルを示す図である。 SCIDマウスにおける単回静脈内投与後96時間目での実施例14のHRMSスペクトルを示す図である。 SCIDマウスにおける単回静脈内投与後96時間目での実施例20のHRMSスペクトルを示す図である。 SCIDマウスにおける単回静脈内投与後96時間目での実施例23のHRMSスペクトルを示す図である。
本発明は、式(I):
Figure 0006929292
のクリプトフィシン化合物に関する
(式中:
・Rは(C〜C)アルキル基を表し;
・RおよびRは、互いに独立して、水素原子もしくは(C〜C)アルキル基を表し;
または代替的にRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒に(C〜C)シクロアルキルもしくは(C〜C)ヘテロシクロアルキル基を形成し;
・RおよびRは、互いに独立して、水素原子もしくは(C〜C)アルキル基もしくは(C〜C)アルキル−NH(R12)基もしくは(C〜C)アルキル−OH基もしくは(C〜C)アルキル−SH基もしくは(C〜C)アルキル−COH基を表し;
または代替的にRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒に(C〜C)シクロアルキルもしくは(C〜C)ヘテロシクロアルキル基を形成し;
・Rは水素原子または(C〜C)アルキル基を表し;
・RおよびRは、互いに独立して、水素原子もしくは(C〜C)アルキル基もしくは(C〜C)アルキル−COH基もしくは(C〜C)アルキル−N(C〜C)アルキル基を表し;
または代替的にRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒に(C〜C)シクロアルキル基もしくは(C〜C)ヘテロシクロアルキル基を形成し;
・Rは、水素原子、−OH、(C〜C)アルコキシ、ハロゲン原子、−NH、−NH(C〜C)アルキルまたは−N(C〜C)アルキルまたは−NH(C〜C)シクロアルキルまたは(C〜C)ヘテロシクロアルキル基から互いに独立して選択されるフェニル核の1つまたはそれ以上の置換基を表し;
・R10は、水素原子および基(C〜C)アルキルから選択されるフェニル核の少なくとも1つの置換基を表し;
・Wは、
・(C〜C)アルキル−NH(R11)、より具体的には(CHNHR11
・(C〜C)アルキル−OH、より具体的には(CHOH;
・(C〜C)アルキル−SH、より具体的には(CHSH;
・COHもしくはC(=O)NH
・(C〜C)アルキル−COHもしくは(C〜C)アルキル−C(=O)NH;または
・(C〜C)アルキル−Nを表し;
Wは、フェニル核のオルト(o)位、メタ(m)位またはパラ(p)位に位置し、
・R11およびR12は、互いに独立して、水素原子または基(C〜C)アルキル、より具体的にはメチル基を表し;
・nは1から6の間の整数を表す)。
クリプトフィシン化合物は、次のD〜D19
Figure 0006929292
Figure 0006929292
のうちの1つとすることができる
(式中:
・WおよびR12は式(I)に既定のとおりである)。
または、クリプトフィシン化合物は、上記例のうちの1つに記載の同等のユニットとすることができる。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第1の群の化合物は、Rは(C〜C)アルキル、特にメチル基を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第2の群の化合物は、RおよびRのそれぞれは水素原子を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第3の群の化合物は、RおよびRの一方は(C〜C)アルキル、特にメチル基を表し、他方は水素原子を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第4の群の化合物は、RおよびRはそれらが結合している炭素原子と一緒に(C〜C)シクロアルキル基、特にシクロプロピル基を形成している化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第5の群の化合物は、RおよびRのそれぞれは(C〜C)アルキル、特にメチル基を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第6の群の化合物は、Rは水素原子を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第7の群の化合物は、RおよびRは互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第8の群の化合物は、Rは、メトキシ基および塩素原子から選択される2つの置換基を表す化合物から構成される。より具体的には、フェニル核は2つの置換基をフェニル核の3位および4位に含む。好ましくは、これは3−Clおよび4−メトキシである。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第9の群の化合物は、R10は水素原子を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第10の群の化合物は、Wはフェニル核のパラ位に位置している化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第11の群の化合物は、Wは、(C〜C)アルキル−NHR11、特に(C〜C)アルキル−NHR11、特にCH−NH基;(C〜C)アルキル−OH、特に(C〜C)アルキル−OH、特にCH−OH基;(C〜C)アルキル−SH、特に(C〜C)アルキル−SH、および(C〜C)アルキル−COH、特に(C〜C)アルキル−COHから選択される、化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第12の群の化合物は、Rは(C〜C)アルキル、特にメチル基を表し、RおよびRのそれぞれは水素原子を表し、Rは水素原子を表し、Rは、メトキシ基および塩素原子から選択される2つの置換基を表し、より具体的には、フェニル核は2つの置換基をフェニル核の3位および4位に含み、好ましくは、これは3−Clおよび4−メトキシであり、R10は水素原子を表す、化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第13の群の化合物は、Rは(C〜C)アルキル、特にメチル基を表し、RおよびRの一方は(C〜C)アルキル、特にメチル基を表し、他方は水素原子を表し、Rは水素原子を表し、Rは、メトキシ基および塩素原子から選択される2つの置換基を表し、より具体的には、フェニル核は2つの置換基をフェニル核の3位および4位に含み、好ましくは、これは3−Clおよび4−メトキシであり、R10は水素原子を表す、化合物から構成される。
代替的に、Wは(CHNHR11、(CHSH、(CHOHから選択され、ここで、nは1から6の間の整数を表す。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第14の群の化合物は、次の構造(ベータエポキシド立体配置):
Figure 0006929292
の化合物から構成される。
単独でまたは組み合わせで使用されるこういったサブグループの全ては本発明の一部である。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、次の化合物:
Figure 0006929292
Figure 0006929292
を特に言及することができる。
本発明はさらに、式(II):
Figure 0006929292
のクリプトフィシンペイロードに関する
(式中:
・R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は式(I)に規定のとおりであり;
・Yは、(C〜C)アルキル−NR11または(C〜C)アルキル−Oもしくは(C〜C)アルキル−Sを表し;
または代替的にYは、C(=O)O、C(=O)NH、(C〜C)アルキル−C(=O)Oもしくは(C〜C)アルキル−C(=O)NHを表し;
または代替的にYは、
Figure 0006929292
のような(C〜C)アルキル−トリアゾール−を表し;
Yは、フェニル核のオルト(o)位、メタ(m)位もしくはパラ(p)位に位置し;
・R11は、水素原子または(C〜C)アルキル基を表し;
・Lはリンカーを表し;
・RCG1はリンカーの末端に存在する反応性化学基を表し、RCG1は抗体上に存在する反応性化学基に向けて反応性である)。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第1の群の化合物は、Rは(C〜C)アルキル、特にメチル基を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第2の群の化合物は、RおよびRのそれぞれは水素原子を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第3の群の化合物は、RおよびRの一方は(C〜C)アルキル、特にメチル基を表し、他方は水素原子を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第4の群の化合物は、RおよびRはそれらが結合している炭素原子と一緒に(C〜C)シクロアルキル基、特にシクロプロピル基を形成している化合物から構成される。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第5の群の化合物は、RおよびRのそれぞれは(C〜C)アルキル基、特にメチル基を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第6の群の化合物は、Rは水素原子を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第7の群の化合物は、RおよびRは互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第8の群の化合物は、Rは、メトキシ基および塩素原子から選択される2つの置換基を表す化合物から構成される。より具体的には、フェニル核は2つの置換基をフェニル核の3位および4位に含む。好ましくは、これは3−Clおよび4−メトキシである。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第9の群の化合物は、R10は水素原子を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第10の群の化合物は、Yはフェニル核のパラ位に位置している化合物から構成される。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第11の群の化合物は、Yは、(C〜C)アルキル−NR11特に(C〜C)アルキル−NR11より具体的には
CH−NHを表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第12の群の化合物は、Rは(C〜C)アルキル、特にメチル基を表し、RおよびRのそれぞれは水素原子を表し、Rは水素原子を表し、Rは、メトキシ基および塩素原子から選択される2つの置換基を表し、より具体的には、フェニル核は2つの置換基をフェニル核の3位および4位に含み、好ましくは、これは3−Clおよび4−メトキシであり、R10は水素原子を表す、化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第13の群の化合物は、Rは(C〜C)アルキル、特にメチル基を表し、RおよびRの一方は(C〜C)アルキル、特にメチル基を表し、他方は水素原子を表し、Rは水素原子を表し、Rは、メトキシ基および塩素原子から選択される2つの置換基を表し、より具体的には、フェニル核は2つの置換基をフェニル核の3位および4位に含み、好ましくは、これは3−Clおよび4−メトキシであり、R10は水素原子を表す、化合物から構成される。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第14の群の化合物は、次の構造(ベータエポキシド立体配置):
Figure 0006929292
の化合物から構成される。
単独でまたは組み合わせで使用されるこういったサブグループの全ては本発明の一部である。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、次の化合物:
Figure 0006929292
Figure 0006929292
を特に言及することができる。
本発明はまた、式(III):
Figure 0006929292
コンジュゲートにも関する
(式中:
・R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は式(I)に規定のとおりであり;
・YおよびLは式(II)に規定のとおりであり;
・Gは、リンカーの末端に存在する反応性化学基であるRCG1と、抗体(Ab)上に存在する直交反応性化学基であるRCG2との間の反応生成物を表し;
・Abは抗体を表す)。
本発明の主題である、式(III)の化合物のうちで、第1の群の化合物は、Rは(C〜C)アルキル、特にメチル基を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(III)の化合物のうちで、第2の群の化合物は、RおよびRのそれぞれは水素原子を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(III)の化合物のうちで、第3の群の化合物は、RおよびRの一方は(C〜C)アルキル基、特にメチル基を表し、他方は水素原子を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(III)の化合物のうちで、第4の群の化合物は、RおよびRはそれらが結合している炭素原子と一緒に(C〜C)シクロアルキル基、特にシクロプロピル基を形成している化合物から構成される。
本発明の主題である、式(III)の化合物のうちで、第5の群の化合物は、RおよびRのそれぞれは(C〜C)アルキル基、特にメチル基を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(III)の化合物のうちで、第6の群の化合物は、Rは水素原子を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(III)の化合物のうちで、第7の群の化合物は、RおよびRは互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(III)の化合物のうちで、第8の群の化合物は、Rは、メトキシ基および塩素原子から選択される2つの置換基を表す化合物から構成される。より具体的には、フェニル核は2つの置換基をフェニル核の3位および4位に含む。好ましくは、これは3−Clおよび4−メトキシである。
本発明の主題である、式(III)の化合物のうちで、第9の群の化合物は、R10は水素原子を表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(II)の化合物のうちで、第10の群の化合物は、Yはフェニル核のパラ位に位置している化合物から構成される。
本発明の主題である、式(III)の化合物のうちで、第11の群の化合物は、Yは、(C〜C)アルキル−NR11特に(C〜C)アルキル−NR11より具体的にはCH−NHを表す化合物から構成される。
本発明の主題である、式(I)の化合物のうちで、第12の群の化合物は、次の構造(ベータエポキシド立体配置):
Figure 0006929292
の化合物から構成される。
単独でまたは組み合わせで使用されるこういったサブグループの全ては本発明の一部である。
本発明の主題である、式(III)の化合物のうちで、次の化合物:
Figure 0006929292
Figure 0006929292
を特に言及することができる。
式(II)のクリプトフィシンペイロードと抗体の間の結合は、式(III)のコンジュゲートを得るために、抗体上に存在する反応基RCG2に向けて反応性である、ペイロード上に存在する反応性化学基RCG1によって、生じる。RCG1とRCG2の間の反応によって、共有結合が形成されることで式(II)の化合物が抗体に結合することが確保される。式(III)のコンジュゲートでは、RCG1の一部とRCG2の一部とが、リンカーと抗体の間の結合を形成し続けることが可能である。
言及することができるRCG1の例としては、
(i)−C(=O)−Z反応基、ここで、Zは、単結合、OまたはNH、より具体的にはOを表し、Rは、水素原子または(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリールもしくは(C〜C)ヘテロシクロアルキル基を表す。アリール基は、ハロゲン、特にF、アルキル、アルコキシ、ニトロおよびシアノ基から選択される1〜5の基によって置換されていてもよい;
(ii)次の反応基のうちの1つ;
マレイミド基;
Figure 0006929292
ハロアセタミド基
Figure 0006929292
(式中、R13は水素原子または(C〜C)アルキル基、より具体的にはMeを表す);
−Cl;−N;−OH;−SH;−NH;−C≡CHまたは
Figure 0006929292
のようなシクロオクチン部分等の活性化C≡CC;
O−アルキルヒドロキシルアミン基または
Agarwal Pら、Bioconjugate Chem 2013、24、846〜851に記載の
Figure 0006929292
等のPictet−Spengler反応基質、
を挙げることができる。
より具体的には、−Zは、−OH、−OCH、−OCHCH=CH
Figure 0006929292
(O−NHS)または
Figure 0006929292
(式中、カチオンは例えばナトリウム、カリウム、またはセシウムを表す)または
Figure 0006929292
または
Figure 0006929292
基(式中、GIは、−NOまたは−Hal、特に−F等の少なくとも1つの電気誘導性基を表す)を表す。
これらは例えば次の基:
Figure 0006929292
であってもよい。−C(=O)Z基の別のタイプの次の通り:
Figure 0006929292
である。より具体的には、RCG1は例に記載のもののうちの1つから選択することができる。
言及することができるRCG2の例としては:
(i)抗体の表面に存在するリジン残基の側鎖が有する、リジンのε−アミノ基;
(ii)抗体の重鎖および軽鎖のN末端アミノ酸のα−アミノ基;
(iii)ヒンジ領域のサッカリド基;
(iv)鎖内ジスルフィド結合の還元によって生じるシステインのチオール、または工学的に操作されたシステインのチオール;
(v)抗体の表面に存在する、一部のグルタミン残基の側鎖が有するアミド基;
(Vi)ホルミルグリシン生成酵素を使用して導入したアルデヒド基
が挙げられる(Garnett M.C.ら、Advanced Drug Delivery Reviews 2001、53、171〜216)。
さらに最近、他のコンジュゲーションアプローチ、例えば、突然変異によるシステインの導入(Junutula J.R.ら、Nature Biotechnology 2008、26、925〜932)、他のタイプの化学反応を可能にする非天然アミノ酸の導入(Axup J.Y.ら、PNAS 2012、109、40、16101〜16106)、または抗体グリカン上でのコンジュゲーション(Zhou Q.ら、Bioconjugate Chem.2014、25、510〜520)が検討されている。抗体の部位特異的修飾に関する別のアプローチは、例えば微生物トランスグルタミナーゼ(Jeger S.ら、Angew.Chem.Int.Ed.2010、49、9995〜9997;Strop P.ら、Chem.Biol.2013、20、161〜167)またはホルミルグリシン生成酵素(Hudak J.E.ら、Angew.Chem.Int.Ed.2012、51、4161〜4165)を使用する、酵素による標識に基づいている。部位特異的コンジュゲーションの戦略に関する総説については、Agarwal P.およびBertozzi C.R.、Bioconjugate Chem 2015、26、176〜192を参照されたい。こういったコンジュゲーション技法はまた、本発明に記載のクリプトフィシンペイロードに適用できる。
抗体を化学的に修飾して新規な反応性化学基RCG2を導入することも可能である。したがって、例えば活性化ジスルフィド、チオール、マレイミドまたはハロアセタミド基を導入する修飾剤を用いて抗体を修飾する方法は、当業者によく知られている(とりわけWO2005/077090、14頁およびWO2011/001052を参照されたい)。上記の修飾によって、コンジュゲーション反応の改善およびより幅広い様々な基RCG1の使用が可能となる。
より具体的には、RCG1が上のタイプ(ii)のものである場合、適切な修飾剤を使用して抗体を化学修飾することが可能であり、または1つもしくはそれ以上の非天然アミノ酸を導入して適切な官能基RCG2を導入することが可能である。例えば:
− RCG1はN−ヒドロキシスクシンイミジルエステルを表す場合、RCG2は−NH基を表し;
− RCG1はマレイミドもしくはハロアセタミド官能基または−Cl基を表す場合、RCG2は−SH基とすることができ;
− RCG1は−N基を表す場合、RCG2は−C≡CH基またはシクロオクチン部分等の活性化C≡Cとすることができ;
− RCG1は−OH基または−NH基を表す場合、RCG2はカルボン酸官能基またはアミド官能基とすることができ;
− RCG1は−SH基を表す場合、RCG2はマレイミド官能基またはハロアセタミド官能基とすることができ;
− RCG1は−C≡CH官能基または活性化C≡Cを表す場合、RCG2は−N基とすることができ;
− RCG1は、O−アルキルヒドロキシルアミン官能基またはPictet−Spengler反応基質を表す場合、RCG2はアルデヒド官能基またはケトン官能基とすることができる。
言及することができるGの例としては:
Figure 0006929292
を挙げることができる。
本発明は、式(II)のクリプトフィシンペイロードと式(III)のコンジュゲート:
Figure 0006929292
とに関し、
ここで、リンカーLは式(IV):
Figure 0006929292
である
(式中:
・L1は、
・Y=(C〜C)アルキル−N(R11)である場合、単結合またはNR16(ヘテロ)アリール−CR1514−O−C(=O)基;
・Y=(C〜C)アルキル−O−または(C〜C)アルキル−Sである場合、NR18−(C〜C)アルキル−NR17−C(=O)基またはNR16(ヘテロ)アリール−CR1514−O−C(=O)−NR18−(C〜C)アルキル−NR17−C(=O)基;
・Y=C(=O)O、C(=O)NH、(C〜C)アルキル−C(=O)Oまたは(C〜C)アルキル−C(=O)NHの場合、NR16(ヘテロ)アリール−CR1514基を表し;
・R11、R14、R15、R16、R17およびR18は、互いに独立して、Hまたは(C〜C)アルキル基を表し;
・(AA)は、ペプチド結合を介して互いに連結しているw個のアミノ酸AAの配列を表し;
・wは1から12、好ましくは1から6の範囲の整数を、より具体的には2または3を表し;
・L2は、単結合または(C〜C)アルキル基または(C〜C)アルキル−(OCHCH基または(C〜C)アルキル−(OCHCH−O(C〜C)アルキル基または(CHCHO)(C〜C)アルキル基またはCH(SOH)−(C〜C)アルキル基または(C〜C)アルキル−CH(SOH)基または(C〜C)アルキル−シクロヘキシル基またはNR19−(C〜C)アルキル基またはNR20−(CHCHO)(C〜C)アルキル基またはNR21−アリール基またはNR21−へテロアリール基または(C〜C)アルキル−NR22C(=O)−(C〜C)アルキル基または(C〜C)アルキル−NR22C(=O)−(C〜C)アルキル−(OCHCH基を表す。より具体的には、L2は、(C〜C)アルキル基または(C〜C)アルキル−(OCHCH基またはCH(SOH)−(C〜C)アルキル基を表し;
・R19、R20、R21およびR22は、互いに独立して、Hまたは(C〜C)アルキル基を表し;
・iは1から50の間の、好ましくは1から10の間の整数を表す。(iは1と50の間の全ての値を取ることができる))。
AAは、立体配置DまたはLの天然または非天然アミノ酸を示し、より具体的には:アラニン(Ala)、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、2−アミノ−2−シクロヘキシル酢酸、2−アミノ−2−フェニル酢酸、アルギニン(Arg)、アスパラギン(Asn)、アスパラギン酸(Asp)、シトルリン(Cit)、システイン(Cys)、α,α−ジメチル−γ−アミノ酪酸、β,β−ジメチル−γ−アミノ酪酸、グルタミン(Gln)、グルタミン酸(Glu)、グリシン(Gly)、ヒスチジン(His)、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、リジン(Lys)、ε−アセチル−リジン(AcLys)、メチオニン(Met)、オルニチン(Orn)、フェニルアラニン(Phe)、プロリン(Pro)、セリン(Ser)、スレオニン(Thr)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、バリン(Val)から選択される。より具体的には、AAは、アラニン(Ala)、シトルリン(Cit)、グルタミン(Gln)、グリシン(Gly)、ε−アセチル−リジン(AcLys)、バリン(Val)から選択される。
配列(AA)は式:
Figure 0006929292
を有する
(式中、R23は、上に記載のアミノ酸のうちの1つの側鎖を表す)。配列の例は次のとおりである:Gly−Gly、Phe−Lys、Val−Lys、Val−AcLys、Val−Cit、Phe−Phe−Lys、D−Phe−Phe−Lys、Gly−Phe−Lys、Ala−Lys、Val−Ala、Phe−Cit、Leu−Cit、Ile−Cit、Trp−Cit、Phe−Ala、Ala−Phe、Gly−Gly−Gly、Gly−Ala−Phe、Gly−Val−Cit、Gly−Phe−Leu−Cit、Gly−Phe−Leu−Gly、Ala−Leu−Ala−Leu。
Y=(C〜C)アルキル−N(R11)、より具体的にはCHNHの場合、RCG1−Lは次の(IV1〜17):
Figure 0006929292
Figure 0006929292
のうちの1つとすることができる
(式中:
・(AA)は、上に記載の、ペプチド結合を介して互いに連結しているw個のアミノ酸AAの配列を表し;
・wは1から12、好ましくは1から6の範囲の整数を、より具体的には2または3を表し;
・iは1から50の間の、好ましくは1から10の間の整数を表し(iは1と50の間の全ての値を取ることができる);
・M、M、MおよびMは、互いに独立して、CR24およびNから選択され;
・R19、R20、R21、R22およびR24は、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基、より具体的には水素原子またはメチル基を表す)。
Y=(C〜C)アルキル−Oまたは(C〜C)アルキル−S、より具体的にはCHOまたはCHSの場合、RCG1−Lは次の(IV18〜34):
Figure 0006929292
Figure 0006929292
のうちの1つとすることができる
(式中:
・(AA)は、上に記載の、ペプチド結合を介して互いに連結しているw個のアミノ酸AAの配列を表し;
・wは1から12、好ましくは1から6の範囲の整数を、より具体的には2または3を表し;
・iは1から50の間の、好ましくは1から10の間の整数を表し(iは1と50の間の全ての値を取ることができる);
・M、M、MおよびMは、互いに独立して、CR24およびNから選択され;
・R17、R18、R19、R20、R21、R22およびR24は、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基、より具体的には水素原子またはメチル基を表す)。
Y=(C〜C)アルキル−N(R11)、より具体的にはCHNHの場合、RCG1−Lはまた次の(IV35〜51):
Figure 0006929292
Figure 0006929292
のうちの1つとすることができる
(式中:
・(AA)は、上に記載の、ペプチド結合を介して互いに連結しているw個のアミノ酸AAの配列を表し;
・wは1から12、好ましくは1から6の範囲の整数を、より具体的には2または3を表し;
・iは1から50の間の、好ましくは1から10の間の整数を表し(iは1と50の間の全ての値を取ることができる);
・J、J、JおよびJは、互いに独立して、CR24およびNから選択され;
・M、M、MおよびMは、互いに独立して、CR24およびNから選択され;
・R14、R15、R16、19、R20、R21、R22およびR24は、互いに
独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基、より具体的には水素原子またはメチル基を表す)。
Y=(C〜C)アルキル−Oまたは(C〜C)アルキル−S、より具体的にはCHOまたはCHSの場合、RCG1−Lはまた次の(IV52〜68):
Figure 0006929292
Figure 0006929292
のうちの1つとすることができる
(式中:
・(AA)は、上に記載の、ペプチド結合を介して互いに連結しているw個のアミノ酸AAの配列を表し;
・wは1から12、好ましくは1から6の範囲の整数を、より具体的には2または3を表し;
・iは1から50の間の、好ましくは1から10の間の整数を表し(iは1と50の間の全ての値を取ることができる);
・J、J、JおよびJは、互いに独立して、CR24およびNから選択され;
・M、M、MおよびMは、互いに独立して、CR24およびNから選択され;
・R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22および
24は、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基、より具体的には水素原子またはメチル基を表す)。
Y=C(=O)O、C(=O)NH、(C〜C)アルキル−C(=O)Oまたは(C〜C)アルキル−C(=O)NH、より具体的にはC(=O)OまたはCH−C(=O)Oの場合、RCG1−Lは次の(IV69〜85):
Figure 0006929292
Figure 0006929292
のうちの1つとすることができる
(式中:
・(AA)は、上に記載の、ペプチド結合を介して互いに連結しているw個のアミノ酸AAの配列を表し;
・wは1から12、好ましくは1から6の範囲の整数を、より具体的には2または3を表し;
・iは1から50の間の、好ましくは1から10の間の整数を表し(iは1と50の間の全ての値を取ることができる);
・J、J、JおよびJは、互いに独立して、CR24およびNから選択され;
・M、M、MおよびMは、互いに独立して、CR24およびNから選択され;
・R14、R15、R16、R19、R20、R21、R22およびR24は、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基、より具体的には水素原子またはメチル基を表す)。
Y=C(=O)または(C〜C)アルキル−C(=O)の場合、本発明はまた、式(II)のクリプトフィシンペイロードと式(III)のコンジュゲート:
Figure 0006929292
とに関し、
ここで、リンカーLは式(V):
Figure 0006929292
である
(式中:
・(AA)’は、ペプチド結合を介して互いに連結しているw個のアミノ酸AAの配列を表し;
・wは1から12、好ましくは1から6の範囲の整数を、より具体的には2または3を表し;
・R25は水素原子または(C〜C)アルキル基を表し;
・L3は、(C〜C)アルキル基または(CHCHO)−(C〜C)アルキル基または(C〜C)アルキル−(OCHCH基またはCH(SOH)−(C〜C)アルキル基または(C〜C)アルキル−(OCHCH−O(C〜C)アルキル基またはNR19−(C〜C)アルキル基またはNR20−(CHCHO)CHCH基または(C〜C)アルキル−シクロヘキシル−C(=O)NR19−(C〜C)アルキル基または(C〜C)アルキル−シクロヘキシル−C(=O)NR20−(CHCHO)−CHCH基またはNR21−アリール−C(=O)NR19−(C〜C)アルキル基またはNR21−ヘテロアリール−C(=O)NR19−(C〜C)アルキル基または(C〜C)アルキル−NR22C(=O)(CHCHO)−(C〜C)アルキル基を表し;
・R19、R20、R21、R22およびR25は水素原子または(C〜C)アルキル基を表し;
・RCG1は、上に規定の通り、抗体上に存在する反応性化学基に向けて反応性である、反応性化学基を表し;
・R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は上に規定のとおりである)。
AAは、立体配置DまたはLの天然または非天然アミノ酸を示し、より具体的には、アラニン(Ala)、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、2−アミノ−2−シクロヘキシル酢酸、2−アミノ−2−フェニル酢酸、アルギニン(Arg)、アスパラギン(Asn)、アスパラギン酸(Asp)、シトルリン(Cit)、システイン(Cys)、α,α−ジメチル−γ−アミノ酪酸、β,β−ジメチル−γ−アミノ酪酸、グルタミン(Gln)、グルタミン酸(Glu)、グリシン(Gly)、ヒスチジン(His)、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、リジン(Lys)、ε−アセチル−リジン(AcLys)、メチオニン(Met)、オルニチン(Orn)、フェニルアラニン(Phe)、プロリン(Pro)、セリン(Ser)、スレオニン(Thr)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、バリン(Val)から選択される。より具体的には、AAは、アラニン(Ala)、シトルリン(Cit)、グルタミン(Gln)、グリシン(Gly)、ε−アセチル−リジン(AcLys)、バリン(Val)から選択される。
配列(AA)’は式:
Figure 0006929292
を有する
(式中、R26は、上に記載のアミノ酸のうちの1つの側鎖を表す)。配列の例は次のとおりである:Gly−Gly、Lys−Phe、Lys−Val、AcLys−Val、Cit−Val、Lys−Phe−Phe、Lys−Phe−DPhe、Lys−Phe−Gly、Lys−Ala、Ala−Val、Cit−Phe、Cit−Leu、Cit−Ile、Cit−Trp、AlaーPhe、Phe−Ala、Gly−Gly−Gly、Phe−Ala−Gly、Cit−Val−Gly、Cit−Leu−Phe−Gly、Gly−Leu−Phe−Gly、Leu−Ala−Leu−Ala。
Y=C(=O)または(C〜C)アルキル−C(=O)、より具体的にはC(=O)またはCH−C(=O)の場合、RCG1−Lは次の(IV86〜101):
Figure 0006929292
Figure 0006929292
のうちの1つとすることができる
(式中:
・(AA)’は、上に記載の、ペプチド結合を介して互いに連結しているw個のアミノ酸AAの配列を表し;
・wは1から12、好ましくは1から6の範囲の整数を、より具体的には2または3を表し;
・iは1から50の間の、好ましくは1から10の間の整数を表し(iは1と50の間の全ての値を取ることができる);
・M、M、MおよびMは、互いに独立して、CR24およびNから選択され;
・R19、R20、R21、R22、R24およびR25は、互いに独立して、水素原子または(C〜C)アルキル基、より具体的には水素原子またはメチル基を表す)。
リンカーLはまた、例示の化合物から選択することができる。
本発明によれば、一般式(I)、(II)および(III)の化合物を以下の方法により製造できる。
クリプトフィシン化合物を製造するための方法
W=CHまたはCHNHの場合での式(I)の化合物を製造するための一般ルートA
Figure 0006929292
以下に詳述した工程を用いて、フラグメントA、B、CおよびDによりクリプトフィシン化合物PからPを製造する:
工程(i):例えばHOAtおよびHATU等のカップリング試薬の存在下でのフラグメントAD1とBCとの間のペプチドカップリング;
工程(ii):例えばTFAを用いる酸性条件での脱保護および例えばHOAtおよびHATU等のカップリング試薬の存在下での大環状化;
工程(iii):例えばm−CPBAを使用するオレフィンのエポキシドへの酸化;
工程(v):例えばTCEPを使用するアジド基の還元。
フラグメントAおよびBを以下に記載した合成に従って製造した。メチルエステルとして保護化されたフラグメントCは、R=H、R=Me(R)、R=R=H(CAS番号[92535−26−7]);R=H、R=Me(S)、R=R=H(CAS番号[118138−56−0]);R=R=Me、R=R=H(CAS番号[25307−82−8]);R=H、R=Me(R)、R=H、R=Me(R)(CAS番号[86544−92−5]);R=H、R=Me(S)、R=H、R=Me(R)(CAS番号[86544−93−6]);R=H、R=Me(R)、R=R=Me(CAS番号[1315052−25−5]);R=H、R=Me(S)、R=R=Me(CAS番号[1315050−96−4]);R=H、R=iPr(R)、R=R=Me(CAS番号[1314999−06−8]);R=H、R=iPr(S)、R=R=Me(CAS番号[1315054−33−1]);R=R=R=R=Me(CAS番号[90886−53−6]);RおよびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成(CAS番号[914226−26−9])に関して市販されている。これらは実施例に記載した通りに製造もできる。市販されていないフラグメントCは実施例に記載した通りに製造した。全てのフラグメントDは市販されている:L−Fmoc−Ala−OH(CA
S番号[35661−39−3]);L−Fmoc−Val−OH(CAS番号[68858−20−8]);L−Fmoc−tert−Leu−OH(CAS番号[132684−60−7]);L−Fmoc−Leu−OH(CAS番号[35661−60−0]);L−Fmoc−NMe−Leu−OH(CAS番号[103478−62−2]);L−Fmoc−3−ジメチルアミノ−Ala−OH(CAS番号[587880−86−2]);L−Fmoc−(Oアリル)Asp−OH(CAS番号[146982−24−3]);L−Fmoc−4−メチル−Leu−OH(CAS番号[139551−74−9])。構成単位AD1およびBCは以下に記載した合成に従って製造した。
W=CHOHまたはCHまたはCHNHの場合での式(I)の化合物を製造するための一般ルートB
Figure 0006929292
以下に詳述した工程を用いて、フラグメントA、B、CおよびDによりクリプトフィシン化合物PからPを製造する:
工程(i):例えばHOAtおよびHATU等のカップリング試薬の存在下でのフラグメントAD1とBCとの間のペプチドカップリング;
工程(ii):例えばTFAを用いる酸性条件での脱保護、例えばHOAtおよびHATU等のカップリング試薬の存在下での大環状化および水およびAcOEtの混合物中例えばNaOHを用いるpH6〜7での酢酸塩の加水分解;
工程(iii):例えばイミダゾール等の塩基の存在下例えばクロロトリイソプロピルシランを用いるシリルエーテルとしてのベンジル酸アルコール保護化;例えばm−CPBAを使用するオレフィンのエポキシドへの酸化;例えばTBAF溶液を使用するシリルエーテルの脱保護。
工程(iv):DPPAおよび例えばDBU等の塩基の存在下でのアジド化;
工程(v):例えばTCEPを使用するアジド基の還元。
フラグメントAおよびBは以下に記載した合成に従って製造した。フラグメントCは前章に報告した通り市販されているか、または実施例に記載した通りに製造される。全てのフラグメントDは前章に報告した通り市販されている。構成単位AD2およびBCは以下に記載した合成に従って製造した。
W=CHOHまたはCHまたはCHNHの場合での式(I)の化合物を製造するための一般ルートC
Figure 0006929292
以下に詳述した工程を用いて、SakuraiアルコールならびにフラグメントB、CおよびDによりクリプトフィシン化合物PからPを製造する:
工程(i):例えばHOAtおよびHATU等のカップリング試薬の存在下でのフラグメントAD3と代替のBCとの間のペプチドカップリング;
工程(ii):例えばGrubbs I触媒等の触媒の存在下での閉環メタセシスによる大環状化;
工程(iii):例えば10%TFA等の酸性条件でのp−メトキシベンジルエーテルの脱保護;
工程(iv):次亜塩素酸ナトリウムの存在下例えばTEMPO等の酸化剤を使用するアルコールの酸化;
工程(v):例えばホスファゼン塩基P−Et等の塩基の存在下での、適切に置換されたイソチオシネオール−誘導化キラルスルホニウムを使用する不斉Corey−Chaykovsky反応によるエポキシドの導入;
工程(vi):例えばTCEPを使用するアジド基の還元。
SakuraiアルコールおよびフラグメントBは以下に記載した合成に従って製造した。フラグメントCは前章に報告した通り市販されているか、または実施例に記載した通りに製造される。全てのフラグメントDは前章に報告した通り市販されている。構成単位AD3および代替のBCは以下に記載した合成に従って製造した。
W=CHSHの場合での式(I)の化合物の製造
Figure 0006929292
以下に詳述した工程を用いて、Pにより他のクリプトフィシン化合物PおよびPを製造する:
工程(i):例えばDIEA等の塩基の存在下メタンスルホニルクロリドを用いるクロロ基の導入;
工程(ii):スキーム3に示した中間体の二量体が通常生成される反応の過程で、Hu J.ら、J.Org.Chem.1999年、64巻、4959〜496頁に従いTBAFおよびヘキサメチルジシラチアンからin situで製造したテトラブチルアンモニウムトリメチルシリルチオレートを用いる官能基化;
工程(iii):例えばTCEP等のホスフィンを使用する二量体の還元。
スキーム1、2、3および4はn=1の場合を表すが、以下に詳述しおよびWO2011/001052のスキーム2に記載されている工程を用いてP、PまたはPを出発物としn>1の場合の式(I)の化合物を製造するためにも適用できる:
Figure 0006929292
工程(i):ジオール基を得るための酸性媒体中でのエポキシ環の開環;例えば濃過塩素酸を使用できる;
工程(ii):例えば過ヨウ素酸ナトリウムを使用するジオールの酸化開裂;
工程(iii):例えば臭化物の適切なハロゲン化ホスホニウム、および一例としてBuLiの強塩基を使用するWittig反応;
工程(iv):例えばm−CPBAを使用するオレフィンのエポキシドへの酸化;
工程(v):例えばTBAF溶液を使用するシリルエーテルの脱保護。
W=COHの場合での式(I)の化合物の製造
Figure 0006929292
以下に詳述した工程を用いて、Pにより他のクリプトフィシン化合物PおよびPを製造する:
工程(i):デス−マーチン試薬を使用する酸化;
工程(ii):2メチル−2−ブテンの存在下でのPinnick型の酸化(Pinnick H.W.、Tetrahedron 1981年、37巻、2091〜2096頁)。
スキーム6はn=0の場合を示すが、W=(CHCOHの場合において(CHn+1OH基を有するPの類似体を出発物として、式(I)の化合物を製造するためにも適用できる。スキーム1、2、3、4、5および6はパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これらはクリプトフィシン化合物を与えるが、式(I)の他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
クリプトフィシンペイロードを製造するための方法
式(II)の化合物は式(I)のクリプトフィシン化合物およびリンカー前駆体(LP)を出発物としスキーム7に従って製造できた:
Figure 0006929292
Wは、
・(C〜C)アルキル−NH(R11)、より具体的には(CHNHR11;・(C〜C)アルキル−OH、より具体的には(CHOH;
・(C〜C)アルキル−SH、より具体的には(CHSH;
・COH;
・(C〜C)アルキル−COH、より具体的には(CHCOH;または
・(C〜C)アルキル−Nを表す。
式中、R11は水素原子または(C〜C)アルキル基、より具体的にはメチル基を示す。
リンカー前駆体LPは、W基とLP上に存在する化学官能基との反応後に、クリプトフィシン化合物中にリンカーLの前駆体を導入する機能を有する。
スキーム7において、種々の工程および/または反応がクリプトフィシン化合物(I)を出発物としてクリプトフィシンペイロード(II)を製造するために必要である。例えばZ=−O−NHSの場合、Z=−O−アリルであるリンカーLは、対応するリンカー前駆体を使用して導入し、続いてエステル官能基を脱保護し、−O−NHSを導入できる。例えばモルホリンの捕捉剤アミンの存在下例えばPd(PPhのパラジウム触媒で処理することにより脱保護を行うことができ、例えばDIEA等の塩基の存在下DSCを用いてまたは例えばDCC等のカップリング剤の存在下NHSを用いて活性化を行うことができる。このZ基の他のZ基への変換(例えば−O−アリル→−O−NHS)は、他のZ基、特に前記した基を得るために適用できる。
スキーム7’は同様に、各々マレイミド、ハロアセトアミド、アミノまたはアジド基を有するリンカーを含むクリプトフィシン化合物の製造を示す(LはL=−L−マレイミドまたはL=−L−ハロアセトアミドまたはL=−L−NH−またはL=−L−Nのようなリンカーのフラグメントを示す)。
Figure 0006929292
これらの化合物は、アミノ基を含むリンカーL’を含むクリプトフィシン化合物と変性剤との間の反応により得られ、各々マレイミド、ハロアセトアミド、アミノまたはアジド基を導入する。
式(II)の化合物は代替的に、同じ式(I)のクリプトフィシン化合物および他のリンカー前駆体(LP’)を出発物とし、スキーム8に従って製造できた:
Figure 0006929292
スキーム8において、いくつかの工程および/または反応により、クリプトフィシン化合物(I)を出発物としてクリプトフィシンペイロード(II)に導かれることが必然である。例えばZ=−O−NHSの場合、保護化リンカー前駆体L’を導入し、続いて脱保護し、リンカー前駆体L’’とカップリングしてZ=−O−NHSに直接活性化できるカルボン酸官能基を導入する、または最初に脱保護し引き続いて活性化する(L’およびL’’はL=L’−L’’のようにリンカーのフラグメントを表す)。例えばピペリジンの塩基で処理することにより脱保護を行うことができ、リンカーL’’へのカップリングは、例えばグルタル酸無水物の環状無水物の開環を通して進行し、例えばDIEA等の塩基の存在下DSCを用いてまたは例えばDCC等のカップリング剤の存在下NHSを用いて活性化を行うことができる。
W基とLP上に存在する化学官能基との間での反応の例は、カルボン酸官能基を有するリンカー前駆体LPとW=(CHNHとの間またはアミン官能基を有するリンカー前駆体LPとW=COHまたは(CHCOHとの間のいずれかのアミド化であり、例えばEDCIまたはHOBt等のカップリング剤の存在下でこの反応を行うことができる。これはアミン官能基を有するリンカー前駆体LPとW=(CHOHおよびp−ニトロフェニルクロロホルメート(アルコールをカルボネートの形で活性化)から得られたW’=(CHO−C(=O)−O−(4−ニトロフェニル)とを以下のスキーム(R17=Hまたは(C〜C)アルキル)に従って反応させることもできる:
−NHR17+クリプト−(CHO−C(=O)−O−(4−ニトロフェニル)→クリプト−(CHO−C(=O)−NR17
同種の反応は、カルボネートとして活性化されたアルコール官能基を有するリンカー前駆体LPとW=(CHNHとの間で行うこともできる。他の反応の例は、アルコール官能基を有するリンカー前駆体とW=COHまたは(CHCOHとの間のエステル化であり、例えばMNBA等のカップリング剤の存在下でこの反応を行うことができる。他の反応の例は、アルキン基を有するリンカー前駆体とW=(CH)Nとの間の銅触媒アジド−アルキンシクロ付加であり、この反応は硫酸銅およびアスコルビン酸ナトリウムの存在下で行うことができる。
スキーム7に基づき、W=(CHNHならびにn=1、R15=HおよびALK=(CHであるL=(IV1)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばEDCおよびHOAt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下でのペプチドカップリング;
工程(ii):例えばテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム等の触媒の存在下でのアリルエステルの脱保護;
工程(iii):例えばDIEA等の塩基の存在下DSCで処理することによるカルボン酸のNHSエステルとしての活性化。
スキーム8に基づき、W=(CHNHならびにn=1、R11=HおよびALK=(CHであるL=(IV1)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばEDCおよびHOAt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下でのペプチドカップリング;
工程(ii):例えばピペリジン等の塩基の存在下でのFmocアミンの脱保護;
工程(iii):グルタル酸無水物とのカップリング;
工程(iv):例えばDIEA等の塩基の存在下DSCで処理することによるカルボン酸のNHSエステルとしての活性化。
スキーム9および10は、n=1、R11=HおよびALK=(CHであるL(IV1)の場合を表すが、これらはRCG1=C(=O)ONHSであるその他のリンカーL、すなわちn≠1および/またはR11≠Hおよび/またはALK≠(CHであるL(IV1)の場合ならびにL(IV2)およびL(IV3)の場合にも適用できる。これらはパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これらはクリプトフィシン化合物を与えるが、式(I)のその他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
n=1、R11=HおよびRCG1=マレイミド、ハロアセトアミド、NH、NまたはシクロオクチンであるW=(CHNHすなわちリンカーL(IV4)からL(IV17)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばEDCおよびHOAt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下でのペプチドカップリング;
工程(ii):例えばピペリジン等の塩基の存在下でのFmocアミンの脱保護。
スキーム11は、n=1、R11=HおよびALK=(CHであるL(IV4)、n=1およびR11=HであるL(IV8)、n=1、R11=HおよびALK=(CHであるL(IV12)、n=1、R11=HおよびALK=(CHであるL(IV14)ならびにn=1、R11=H、ALK=(CHおよびALK’=(CHであるL(IV16)の場合を表すが、これはRCG1=マレイミド、ヨード
アセトアミド、NH、Nまたはシクロオクチンであるその他のリンカーL(IV4)からL(IV17)にも適用できる。これはヨードアセトアミド反応性基に対して示すが、ブロモアセトアミド反応性基に対して同様に適用できる。これはパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これはクリプトフィシン化合物を与えるが、式(I)のその他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
スキーム7に基づき、X=OまたはSであるW=(CHXならびにn=1、R17およびR18=HならびにALK=(CHであるL=(IV18)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールまたはベンジル酸チオールのp−ニトロフェニル−(チオ)カルボネートとしての活性化。
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下でのアミンとの反応による(チオ)カルバメートの生成;
工程(iii):例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム等の触媒の存在下でのアリルエステルの脱保護;
工程(iv):例えばDIEA等の塩基の存在下DSCで処理することによるカルボン酸のNHSエステルとしての活性化。
スキーム8に基づき、X=OまたはSであるW=(CHXならびにn=1、R17およびR18=HならびにALK=(CHであるL=(IV18)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばDIEA等の塩基の存在下でのアミンとの反応による(チオ)カルバメートの生成;
工程(ii):例えばピペリジン等の塩基の存在下でのFmocアミンの脱保護;
工程(iii):グルタル酸無水物とのカップリング;
工程(iv):例えばDIEA等の塩基の存在下DSCで処理することによるカルボン酸のNHSエステルとしての活性化。
スキーム12および13は、n=1、R17およびR18=HならびにALK=(CHであるL(IV18)の場合を表すが、これらはRCG1=C(=O)ONHSであるその他のリンカーL、すなわちn≠1および/またはR17、R18≠Hおよび/またはALK≠(CHであるL(IV18)の場合ならびにL(IV19)およびL(IV20)の場合にも適用できる。これらはパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これらはクリプトフィシン化合物を与えるが、式(I)のその他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
X=OまたはSおよびRCG1=マレイミド、ハロアセトアミド、NH、NまたはシクロオクチンであるW=(CHXすなわちリンカーL(IV21)から(IV34)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う、(チオ)カルバメートの生成;
工程(ii):例えばピペリジン等の塩基の存在下でのFmocアミンの脱保護。
スキーム14は、n=1、R17およびR18=HおよびALK=(CHであるL(IV21)の場合、n=1およびR17およびR18=HであるL(IV25)の場合、n=1、R17およびR18=HおよびALK=(CHであるL(IV29)の場合、n=1、R17およびR18=HおよびALK=(CHであるL(IV31)の場合ならびにn=1、R17、R18およびR22=H、ALK=(CHならびにALK’=(CHであるL(IV33)の場合を表すが、これはRCG1=マレイミド、ヨードアセトアミド、NH、Nまたはシクロオクチンであるその他のリンカーL(IV21から34)にも適用できる。これはヨードアセトアミド反応性基に対して示すが、ブロモアセトアミド反応性基に対して同様に適用できる。これはパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これはクリプトフィシン化合物を与えるが、式(I)のその他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
スキーム7に基づき、W=(CHNHならびにn=1、R11=R14=R15=R16=H、J=J=J=J=CHおよびALK=(CHであるL=(IV35)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う、カルバメートの生成;
工程(ii):例えばテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム等の触媒の存在下でのアリルエステルの脱保護;
工程(iii):例えばDIEA等の塩基の存在下DSCで処理することによるカルボン酸のNHSエステルとしての活性化。
スキーム8に基づき、W=(CHNHならびにn=1、R11=R14=R15=R16=H、J=J=J=J=CHおよびALK=(CHであるL=(IV35)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):適切なp−ニトロフェニルカルボネート試薬の存在下例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う、カルバメートの生成;
工程(ii):例えばピペリジン等の塩基の存在下でのFmocアミンの脱保護;
工程(iii):グルタル酸無水物とのカップリング;
工程(iv):例えばDIEA等の塩基の存在下DSCで処理することによるカルボン酸のNHSエステルとしての活性化。
スキーム15および16は、n=1、R11=R14=R15=R16=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコールおよびALK=(CHであるL(IV35)の場合を表すが、これらはRCG1=C(=O)ONHSであるその他のリンカーL、すなわちn≠1および/またはR11、R14、R15、R16≠Hおよび/またはJ、J、J、J≠CHおよび/またはオルト−ベンジル酸アルコールおよび/またはALK≠(CHであるL(IV35)の場合ならびにL(IV36)およびL(IV37)の場合にも適用できる。これらはパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これらはクリプトフィシン化合物を与えるが、式(I)の他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
n=1、R11=R14=R15=R16=H、J=J=J=J=CHおよびRCG1=マレイミド、ハロアセトアミド、NH、NまたはシクロオクチンであるW=(CHNHすなわちリンカーL(IV38)からL(IV151)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):適切なp−ニトロフェニルカルボネート試薬の存在下例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う、カルバメートの生成;
工程(ii):例えばピペリジン等の塩基の存在下でのFmocアミンの脱保護。
スキーム17は、n=1、R11=R14=R15=R16=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコールおよびALK=(CHであるL(IV38)、n=1、R11=R14=R15=R16=HおよびJ=J=J=J=CHおよびパラ−ベンジル酸アルコールであるL(IV42)、n=1、R11=R14=R15=R16=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコールおよびALK=(CHであるL(IV46)、n=1、R11=R14=R15=R16=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコールおよびALK=(CHであるL(IV48)ならびにn=1、R11=R14=R15=R16=R22=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコール、ALK=(CHおよびALK’=(CHであるL(IV50)の場合を示すが、これはRCG1=マレイミド、ヨードアセトアミド、NH、Nまたはシクロオクチンであるその他のリンカーL(IV38)からL(IV51)にも適用できる。これはパラ−ベンジル酸アルコールを与えるが、これはオルト−ベンジル酸アルコールにも適用できる。これはヨードアセトアミド反応性基に対して示すが、ブロモアセトアミド反応性基に対して同様に適用できる。これはパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これはクリプトフィシン化合物を与えるが、式(I)の他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
スキーム7に基づき、X=OまたはSであるW=(CHXならびにn=1、R14=R15=R16=R17=R18=H、J=J=J=J=CHおよびALK=(CHであるL=(IV52)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばDIEA等の塩基の存在下でのアミンとの反応による(チオ)カルバメートの生成;
工程(ii):例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム等の触媒の存在下でのアリルエステルの脱保護;
工程(iii):例えばDIEA等の塩基の存在下DSCで処理することによるカルボン酸のNHSエステルとしての活性化。
スキーム8に基づき、X=OまたはSであるW=(CHXならびにn=1、R14=R15=R16=R17=R18=H、J=J=J=J=CHおよびALK=(CHであるL=(IV52)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばDIEA等の塩基の存在下でのアミンとの反応による(チオ)カルバメートの生成;
工程(ii):例えばピペリジン等の塩基の存在下でのFmocアミンの脱保護;
工程(iii):グルタル酸無水物とのカップリング;
工程(iv):例えばDIEA等の塩基の存在下DSCで処理することによるカルボン酸のNHSエステルとしての活性化。
スキーム18および19は、n=1、R14=R15=R16=R17=R18=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコールおよびALK=(CHであるL(IV52)の場合を表すが、これらはRCG1=C(=O)ONHSであるその他のリンカーL、すなわちn≠1および/またはR14、R15、R16、R17、R18≠Hおよび/またはJ、J、J、J≠CHおよび/またはオルト−ベンジル酸アルコールおよび/またはALK≠(CHであるL(IV52)の場合ならびにL(IV53)およびL(IV54)の場合にも適用できる。これらはパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これらはクリプトフィシン化合物を与えるが、式(I)の他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
X=OまたはSおよびRCG1=マレイミド、ハロアセトアミド、NH、NまたはシクロオクチンであるW=(CHXすなわちリンカーL(IV55)から(IV68)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばDIEA等の塩基の存在下でのアミンとの反応による(チオ)カルバメートの生成;
工程(ii):例えばピペリジン等の塩基の存在下でのFmocアミンの脱保護。
スキーム20は、n=1、R14=R15=R16=R17=R18=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコール、ALK=(CHおよびALK’=(CHであるL(IV55)の場合、n=1、R14=R15=R16=R17=R18=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコールおよびALK=(CHであるL(IV59)の場合、n=1、R14=R15=R16=R17=R18=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコール、ALK=(CHおよびALK’=(CHであるL(IV63)の場合、n=1、R14=R15=R16=R17=R18=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコール、ALK=(CHおよびALK’=(CHであるL(IV65)の場合ならびにn=1、R14=R15=R16=R17=R18=R22=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコール、ALK=(CH、ALK’=(CHおよびALK’’=(CHであるL(IV67)の場合を表すが、これはRCG1=マレイミド、ヨードアセトアミド、NH、Nまたはシクロオクチンであるその他のリンカーL(IV55から68)にも適用できる。これはヨードアセトアミド反応性基に対して示すが、ブロモアセトアミド反応性基に対して同様に適用できる。これはパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これはクリプトフィシン化合物を与えるが、式(I)の他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
スキーム7に基づき、W=C(=O)OならびにR14=R15=R16=H、J=J=J=J=CHおよびALK=(CHであるL=(IV69)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばMNBA等のカップリング試薬ならびに例えばDMAPおよびDIEA等の塩基の存在下でのエステル化;
工程(ii):例えばテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム等の触媒の存在下でのアリルエステルの脱保護;
工程(iii):例えばDIEA等の塩基の存在下DSCで処理することによるカルボン酸のNHSエステルとしての活性化。
スキーム8に基づき、W=C(=O)OならびにR14=R15=R16=H、J=J=J=J=CHおよびALK=(CHであるL=(IV69)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばMNBA等のカップリング試薬ならびに例えばDMAPおよびDIEA等の塩基の存在下でのエステル化;
工程(ii):例えばピペリジン等の塩基の存在下でのFmocアミンの脱保護;
工程(iii):グルタル酸無水物とのカップリング;
工程(iv):例えばDIEA等の塩基の存在下DSCで処理することによるカルボン酸のNHSエステルとしての活性化。
スキーム21および22は、R14=R15=R16=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコールおよびALK=(CHであるL(IV69)の場合を表すが、これらはRCG1=C(=O)ONHSであるその他のリンカーL、すなわちR14、R15、R16≠Hおよび/またはJ、J、J、J≠CHおよび/またはオルト−ベンジル酸アルコールおよび/またはALK≠(CHであるL(IV69)の場合ならびにL(IV70)およびL(IV71)の場合にも適用できる。これらはパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これらはクリプトフィシン化合物を与えるが、式(I)の他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
14=R15=R16=H、J=J=J=J=CHおよびRCG1=マレイミ
ド、ハロアセトアミド、NH、NまたはシクロオクチンであるW=C(=O)OすなわちリンカーL(IV72)からL(IV85)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばMNBA等のカップリング試薬ならびに例えばDMAPおよびDIEA等の塩基の存在下でのエステル化;
工程(ii):例えばピペリジン等の塩基の存在下でのFmocアミンの脱保護。
スキーム23は、n=1、R14=R15=R16=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコールおよびALK=(CHであるL(IV72)、n=1、R14=R15=R16=HおよびJ=J=J=J=CHおよびパラ−ベンジル酸アルコールであるL(IV76)、n=1、R14=R15=R16=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコールおよびALK=(CHであるL(IV80)、n=1、R14=R15=R16=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコールおよびALK=(CHであるL(IV82)ならびにn=1、R14=R15=R16=R22=H、J=J=J=J=CH、パラ−ベンジル酸アルコール、ALK=(CHおよびALK’=(CHであるL(IV84)の場合を表すが、これはRCG1=マレイミド、ヨードアセトアミド、NH、Nまたはシクロオクチンであるその他のリンカーL(IV72)からL(IV85)にも適用できる。これはパラ−ベンジル酸アルコールを与えるが、これはオルト−ベンジル酸アルコールにも適用できる。これはヨードアセトアミド反応性基に対して示すが、ブロモアセトアミド反応性基に対して同様に適用できる。これはパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これはクリプトフィシン化合物を与えるが、式(I)の他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
W=C(=O)OならびにR25=HおよびALK=(CHであるL=(V86)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばDIEA等の塩基の存在下DSCで処理することによるカルボン酸のNHSエステルとしての活性化;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下でのペプチドカップリング;
工程(iii):例えばDIEA等の塩基の存在下DSCで処理することによるカルボン酸のNHSエステルとしての活性化。
スキーム24は、R25=HおよびALK=(CHであるL(V86)の場合を表すが、これらはRCG1=C(=O)ONHSである他のリンカーL、すなわちR25≠Hおよび/またはALK≠(CHであるL(V86)の場合ならびにL(V87)およびL(V88)の場合にも適用できる。これらはパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これらはクリプトフィシン化合物を与え
るが、式(I)の他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
30=HおよびRCG1=マレイミド、ハロアセトアミド、NH、NまたはシクロオクチンであるW=C(=O)OすなわちリンカーL(V89)からL(V101)の場合の式(II)の化合物の製造
Figure 0006929292
工程(i):例えばDIEA等の塩基の存在下でのペプチドカップリング;
工程(ii):例えばTCEP等の還元剤で処理することによるアジドの還元。
スキーム25は、R25=HおよびALK=(CHであるL(V89)、R25=HおよびALK=(CHであるL(V93)、R25=HおよびALK=(CHであるL(V96)、R25=HおよびALK=(CHであるL(V98)ならびにR22=R25=H、ALK=(CHおよびALK’=(CHであるL(V100)の場合を表すが、これはRCG1=マレイミド、ヨードアセトアミド、NH、Nまたはシクロオクチンである他のリンカーL(V89)からL(V101)にも適用できる。これはヨードアセトアミド反応性基に対して示すが、ブロモアセトアミド反応性基にも同様に適用できる。これはパラ位にリンカーを与えるが、オルトまたはメタ位に同様に適用できる。同様に、これはクリプトフィシン化合物を与えるが、式(I)
の他の化合物、特にD〜D19を製造するためにも適用できる。
クリプトフィシンコンジュゲートを製造するための方法
式(III)の化合物は、式(II)のクリプトフィシンペイロードおよび抗体(Ab)を出発物としスキーム26に従って製造できた:
Figure 0006929292
(式中:
・Yは、(C〜C)アルキル−NR11もしくは(C〜C)アルキル−Oもしくは(C〜C)アルキル−Sを表し;
または代替的にYは、C(=O)OもしくはO(C〜C)アルキル−C(=O)Oを表し;
または代替的にYは、
Figure 0006929292
のような(C〜C)アルキル−チアゾール−を表し;
Yはフェニル核のオルト(o)、メタ(m)またはパラ(p)位に位置し;
・R11は水素原子または(C〜C)アルキル基を表し;
・Lは、上記定義した通り、フェニル核のオルト(o)、メタ(m)またはパラ(p)位に位置するリンカーを表し;
・RCG1は、上記定義した通り、抗体上に存在する反応性化学基に向けて反応性である反応性化学基を表し;
・Abは抗体を表す)。
式(I)のクリプトフィシン化合物を合成するための構成単位を製造するための方法
フラグメントAの一般的合成
Figure 0006929292
以下に詳述した工程を用いて、フラグメントAを適切なヒドロキシエステルを出発物として12工程で製造できる:
工程(i):例えばp−TsOH等の触媒量の酸の存在下トリクロロアセトイミデートとして活性化されたp−メトキシベンジルアルコールを用いるp−メトキシベンジルエーテルとしてのアルコールの保護化;
工程(ii):例えば水素化ホウ素リチウム等の還元剤を使用するエステルの還元;
工程(iii):次亜塩素酸ナトリウムの存在下例えばTEMPO等の酸化剤を使用するアルコールの酸化;
工程(iv):四塩化スズの存在下アリルトリブチルスズを用いるジアステレオ選択的アリル化;
工程(v):例えばGrubbs II触媒等の触媒の存在下tert−ブチルアクリレートを用いるクロスメタセシス;
工程(vi):CANを用いるp−メトキシベンジルエーテルの脱保護および引き続く例えばp−TsOH等の触媒量の酸の存在下エタンジチオールでの処理;
工程(vii):例えばイミダゾール等の塩基の存在下クロロトリエチルシランを用いるシリルエーテルとしてのアルコールの保護化;
工程(viii):例えばDIEA等の塩基の存在下DMSOおよび塩化オキサリルを用いるSwern酸化;
工程(ix):例えば臭化物の適切なハロゲン化ホスホニウムおよび例えばBuLi等の強塩基を用いるWittig反応;
工程(x):例えばTBAF溶液を使用するシリルエーテルの脱保護。
工程(xi):例えば酸化マンガン等の酸化剤を使用するベンジル酸アルコールの酸化;工程(xii):ベンゼンチオールの存在下AIBNを使用する二重結合の異性化。
ヒドロキシエステルはR=Me(CAS番号[72657−23−9])、Et(CAS番号[72604−81−0])およびiPr(CAS番号[72604−82−1])に関して市販されている。ハロゲン化ホスホニウムの製造はWO2011/0010
52に記載されている。
フラグメントBの一般的合成
Figure 0006929292
以下に詳述した工程を用いて、フラグメントBを適切なアミノ酸を出発物として2工程で製造できる:
工程(i):例えばTEA等の塩基の存在下BocOで処理することによるアミンの保護化;
工程(ii):例えばLiOH等の塩基を使用するメチルエステルの鹸化。
メチルエステルとして保護化されたアミノ酸は、R=3−Cl、4−OMe(CAS番号[704870−54−2]);3−Cl、4−OEt(CAS番号[1256963−00−9]);3−Cl、4−OPr(CAS番号[1259709−59−9]);3−Cl、4−OMe、5−F(CAS番号[1213670−98−4]);3−Cl、4−OMe、5−Cl(CAS番号[1259701−42−2]);3−Cl、4−OMe、5−OMe(CAS番号[1212820−34−2]);3−Cl、4−OH、5−OMe(CAS番号[1213426−93−7]);3−Cl、4−NH(CAS番号[1213672−64−0]);2−Cl、3−Cl、4−NH(CAS番号[1213607−49−8]);3−Cl、4−NH、5−F(CAS番号[1213400−66−8]);3−Cl、4−NH、5−Cl(CAS番号[1213480−30−8])に関して市販されている。
構成単位AD1の一般的合成
Figure 0006929292
以下に詳述した工程を用いて、フラグメントAおよびDより構成単位AD1を製造する:
工程(i):例えばMNBA等のカップリング試薬ならびに例えばDMAPおよびDIEA等の塩基の存在下でのフラグメントDのフラグメントAを用いるエステル化;
工程(ii):例えばトリメトキシ水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤を使用するアルデヒドのアルコールへの還元;
工程(iii):例えばTEA等の塩基の存在下メタンスルホニルクロリドで処理することによるアルコールのメシレートとしての活性化;アジ化ナトリウムで処理することによるアジド基によるメシレートの置換;
工程(iv):例えばピペリジン等の塩基で処理することによるアミンの脱保護。
構成単位AD2の一般的合成
Figure 0006929292
以下に詳述した工程を用いて、フラグメントAおよびDより構成単位AD2を製造する:
工程(i):例えばMNBA等のカップリング試薬ならびに例えばDMAPおよびDIEA等の塩基の存在下でのフラグメントDのフラグメントAを用いるエステル化;
工程(ii):例えばトリメトキシ水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤を使用するアルデヒドのアルコールへの還元;
工程(iii):例えばピペリジン等の塩基で処理することによるアミンの脱保護。
構成単位AD3の一般的合成
Figure 0006929292
工程(i):例えばMNBA等のカップリング試薬ならびに例えばDMAPおよびDIEA等の塩基の存在下でのフラグメントDのSakuraiアルコールを用いるエステル化;
工程(ii):例えばピペリジン等の塩基で処理することによるアミンの脱保護。
構成単位BCの一般的合成
Figure 0006929292
以下に詳述した工程を用いて、フラグメントBおよびCより構成単位BCを製造する:工程(i):例えばHOBtおよびEDC等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下でのフラグメントBのフラグメントCとのペプチドカップリング;
工程(ii):例えばLiOH等の塩基を使用するメチルエステルの鹸化。
代替の構成単位BCの一般的合成
Figure 0006929292
以下に詳述した工程を用いて、フラグメントBおよびCより代替の構成単位BCを製造する:
工程(i):例えばHOBtおよびEDC等のカップリング剤ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下でのフラグメントBのフラグメントCとのペプチドカップリング;
工程(ii):例えばTFAを使用する酸性条件中でのBoc基の脱保護;
工程(iii):例えばDIEA等の塩基の存在下アクリロイルクロリドで処理することによるアクリルアミドの生成;
工程(iv):例えばtBuOK等の塩基を使用するメチルエステルの鹸化。
リンカー前駆体LPの製造
LPは以下の一つである;LPからLP101はLアミノ酸を使用して記載されるが、Dアミノ酸にも適用できる。これらはw=2に関して得られるが、ペプチドカップリング工程を必要なだけ何回も繰り返すことによりw>2にも同様に適用できる。
LP
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中室温で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;アリルエステルとしてモノ保護化された二酸はn=2(モノアリルスクシネート)に関して市販されているか、またはメチルもしくはtert−ブチルモノエステルのトランスエステル化により製造でき、これらはn=2から6に関して市販されている。
LP
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えば担持DCC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;アリルエステルとしてモノ保護化されたPEG二酸は以下のスキームに従って製造できる:
ALK=CHCHの場合
Figure 0006929292
ALK≠CHCHの場合
Figure 0006929292
工程(i):PEG鎖の伸長;THFまたはDMF等の無水極性非プロトン性溶媒中、不飽和の保護化酸をナトリウムの活性化により生成させた触媒量のアルコキシドで処理することにより反応を行う;
工程(ii):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。後者の場合、構造上に存在するアルコール官能基のトリフルオロ酢酸塩を生成できる。このトリフルオロ酢酸塩は続く工程(iii)の間で開裂する;
工程(iii):メチルエステルとしてのカルボン酸の保護化;MeOH等の極性非プロトン性溶媒中トリメチルシリルジアゾメタンで処理することにより反応を行う;
工程(iv):メチルエステルの鹸化;THF/HO混合物等の極性溶媒の混合物中LiOHの存在下で反応を行う;
工程(v):アリルエステルとしてのカルボン酸の保護化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中アリルアルコール、例えばEDC等のカップリング剤および例えばDMAP等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(vi):PEG鎖の伸長;THFまたはDMF等の無水極性非プロトン性溶媒中、ハロゲン化エステルをTHPエーテルとしてモノ保護化されたPEGジオールのアルコキシドで処理することにより反応を行う。このタイプのモノ保護化PEGジオールの製造は文献に十分に記載されている:例えばRichard A.ら、Chem.Eur.J.2005年、11巻、7315〜7321頁またはSakellariou E.G.ら、Tetrahedron 2003年、59巻、9083〜9090頁参照。
出発物のPEGジオールはi=3から12に関して市販されている。
LP
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DMF/HO混合物等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下N,N’−ジスクシンイミジルカルボネートで処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中室温で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;アリルエステルとしてモノ保護化されたスルホ二酸は以下のスキームに従って製造できる:
Figure 0006929292
代替のALK=CHCHの場合
Figure 0006929292
工程(i):アリルエステルとしてのカルボン酸の保護化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中アリルアルコール、例えばEDC等のカップリング剤および例えばDMAP等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):カルボン酸のα−スルホン化;DCEのような極性非プロトン性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下クロロスルホン酸で処理することにより75℃で反応を行う。
工程(iii):カルボン酸部分の生成;水酸化ナトリウムで処理することにより反応を行う;
工程(iv):チオアセチルによる臭化物の置換;THF等の極性非プロトン性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下チオ酢酸を使用して−20℃で反応を行う;
工程(v):スルホン酸部分の生成;過酸化水素および酢酸で処理することにより室温で反応を行う。
シアノカルボン酸はn=1から12に関して市販されている。
LP
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;マレイミドカルボン酸はn=1から12に関して市販されている。
LP
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えば担持DCC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;マレイミド酸はALK=ALK’=CHCHおよびi=1から7に関して市販されており、その他は以下のスキームに従って製造できる:
ALK=ALK’=CHCHおよびi>7の場合
Figure 0006929292
ALK≠CHCHおよびALK’=CHCHの場合
Figure 0006929292
ALK=CHCHおよびALK’≠CHCHの場合
Figure 0006929292
ALKおよびALK’≠CHCHの場合
Figure 0006929292
工程(i):PEG鎖の伸長;THFまたはDMF等の無水極性非プロトン性溶媒中、不飽和の保護化酸をナトリウムの活性化により生成させた触媒量のアルコキシドで処理することにより反応を行う;
工程(ii):マレイミドへの光延反応;THF等の極性非プロトン性溶媒中PPhおよびDIADの存在下マレイミドをPEGヒドロキシ酸により処理することにより反応を行う;
工程(iii):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護;
工程(iv):PEG鎖の伸長;THFまたはDMF等の無水極性非プロトン性溶媒中、ハロゲン化エステルをTHPエーテルとしてモノ保護化されたPEGジオールのアルコキシドで処理することにより反応を行う。このタイプのモノ保護化PEGジオールの製造は、文献に十分に記載されている:例えばRichard A.ら、Chem.Eur.J.2005年、11巻、7315〜7321頁またはSakellariou E.G.ら、Tetrahedron 2003年、59巻、9083〜9090頁参照;
工程(v):THPエーテルの選択的脱保護;MeOH等の極性プロトン性溶媒中触媒量の塩化アセチルを使用して反応を行う;
工程(vi):アルコールのメシレートとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばTEA等の塩基の存在下でメタンスルホニルクロリドにて処理することにより反応を行う;
工程(vii):求核置換;DMF等の極性非プロトン性溶媒中例えば水素化ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(viii):アルコールのベンジルエーテルとしての保護化;THF等の極性非プロトン性溶媒中例えば水素化ナトリウム等の塩基の存在下で臭化ベンジルにて処理することにより反応を行う;
工程(ix):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するアルコールの脱保護;工程(x):例えば炭素担持パラジウム等の触媒の存在下で水素化分解することによるアルコールの脱保護。
出発物のPEGジオールはi=3から12に関して市販されている。出発物のALKジオールはn=1から12に関して市販されている。
LP
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DMF/HO混合物等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下でN,N’−ジスクシンイミジルカルボネートにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;マレイミドシクロヘキサンカルボン酸はALK=CHに関して市販されており、その他は下記のスキームに従って製造することができる:
n=2から4の場合
Figure 0006929292
n>4の場合
Figure 0006929292
工程(i):水素化;酢酸中例えば60psiの水素圧下酸化白金等の触媒の存在下にて60℃で反応を行う;
工程(ii):アミンの保護化;ジオキサン/HO混合物等の極性プロトン性溶媒中例えばNaOH等の塩基の存在下でベンジルクロロホルメートにて処理することにより反応を行う;
工程(iii):カルボン酸の保護化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング試薬および例えばDMAP等の塩基の存在下でtert−ブタノールにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):アミンの脱保護;MeOH等の極性プロトン性溶媒中例えばパラジウム等の触媒の存在下で水素化分解することにより反応を行う;
工程(v):マレイミド部分の導入;DMF等の極性非プロトン性溶媒中NHSの存在下無水マレイン酸および例えばEDC等のカップリング試薬で処理することにより反応を行う;
工程(vi):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護;
工程(vii):パラジウム−触媒カップリング;THF等の極性非プロトン性溶媒中塩化リチウム、亜鉛およびトリメチルクロロシランならびに例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム等の触媒の存在下でブロモ−ALK−シアノ誘導体にて処理することにより反応を行う。
適切なブロモ−ALK−シアノ誘導体はn=1から12に関して市販されている。
LP
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のα−スルホン化;DCEのような極性非プロトン性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下でクロロスルホン酸にて処理することにより75℃で反応を行う;
工程(iv):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DMF/HO混合物等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下でN,N’−ジスクシンイミジルカルボネートにて処理することにより室温で反応を行う;
工程(v):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中室温で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;マレイミド酸はn=1から12に関して市販されている。
LP
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートは市販されている。
LP
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしてのカップリングおよび活性化;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートとアミノカルボン酸とのカップリングを、DCM/DMF混合物等の極性非プロトン性溶媒中室温で行い、続いてN,N’−ジスクシンイミジルカルボネートおよび例えばDIEA等の塩基を加える;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテート、n=1から12に関してアミノカルボン酸およびn=1から7に関してN−メチル化アミノカルボン酸は市販されている。
LP10
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしてのカップリングおよび活性化;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートとアミノカルボン酸とのカップリングをDCM/DMF混合物等の極性非プロトン性溶媒中で行い、続いてN,N’−ジスクシンイミジルカルボネートおよび例えばDIEA等の塩基を加える;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートは市販されており;ALK=CHCHおよびR20=Hの場合、アミノPEGカルボン酸はi=1から6に関して市販されており、その他はtert−ブチルアクリレートおよび対応するアミノ−PEG−アルコールから製造でき;ALK≠CHCHの場合、これらは以下のスキームに従って製造できる:
ALK=CHCHおよびR20≠Hの場合
Figure 0006929292
ALK≠CHCHの場合
20=Hの場合
Figure 0006929292
20≠Hの場合
Figure 0006929292
工程(i):アミンの保護化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばTEA等の塩基の存在下でアミンをジ−tert−ブチルジカルボネートにて処理することにより反応を行う;
工程(ii):カルボン酸の保護化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング試薬および例えばDMAP等の塩基の存在下でtert−ブタノールにて処理することにより反応を行う;
工程(iii):窒素原子のアルキル化;THF等の無水極性非プロトン性溶媒中ハロゲン化物等の脱離基を有する試薬の存在下で水素化ナトリウム等の塩基にて処理することにより反応を行う;
工程(iv):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護;
工程(v):PEG鎖の伸長;THFまたはDMF等の無水極性非プロトン性溶媒中、ハロゲン化エステルをWO2007/127440に記載されている通りに水素化ナトリウムまたはカリウムナフタレニドの活性化により生成したベンゾフェノン−イミン−PEG−アルコールのアルコキシドで処理することにより反応を行う;
工程(vi):エステルの鹸化;HOの存在下エステルをLiOHと反応させることにより反応を行う。
アミノ−PEG−アルコールは、例えばi=3、4、7、8に関して市販されており、または米国特許第7230101号に記載されている手順に従ってi=3から12に関して市販されているPEGジオールから製造できる。アミン官能基のベンゾフェノンでの保護化は、BFエーテレート等のLewis酸の存在下共沸脱水により行うことができる。
LP11
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−NHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンFmocの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしてのカップリングおよび活性化;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートとアミノカルボン酸とのカップリングをDCM/DMF混合物等の極性非プロトン性溶媒中室温で行い、続いてN,N’−ジスクシンイミジルカルボネートおよび例えばDIEA等の塩基を加える;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中室温で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートは市販されており;アミノ−(ヘテロ)アリール−カルボン酸は、例えば4−アミノ−2−安息香酸、6−アミノ−3−ピリジンカルボン酸、5−アミノ−2−ピラジンカルボン酸、2−アミノ−5−ピリミジンカルボン酸または6−アミノ−1,2,4,5−テトラジンカルボン酸等が市販されている。
LP12
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;アミノカルボン酸はn=1から11に関して市販されている。
LP13
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えば担持DCC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;ALK=CHCHの場合、Fmoc−保護化アミノPEGカルボン酸はi=1から6に関して市販されており、その他はtert−ブチルアクリレートおよび対応するアミノ−PEG−アルコールから製造でき;ALK≠CHCHの場合、これらはリンカー前駆体LP10にて記載したスキームに従って製造できる。アミン基のFmoc基での保護化は例えばDIEA等の塩基の存在下FmocOSu(CAS番号[82911−69−1])で処理することにより実現できる。
LP14
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):アジド基の導入;アセトン/HO混合物等の極性溶媒中アジ化ナトリウムで処理することにより反応を行う;
工程(iv):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(v):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;ブロモカルボン酸はn=1から11に関して市販されている。
LP15
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えば担持DCC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;アジドPEG酸は以下のスキームに従って製造できる:
ALK=CHCHの場合
Figure 0006929292
ALK≠CHCHの場合
Figure 0006929292
工程(i):PEG鎖の伸長;THFまたはDMF等の無水極性非プロトン性溶媒中、不飽和の保護化酸をナトリウムの活性化により生成させた触媒量のアルコキシドで処理することにより反応を行う;
工程(ii):アルコール官能基の活性化;DCM等の極性溶媒中例えばTEA等の塩基の存在下メタンスルホニルクロリドを使用して反応を行う;
工程(iii):アジド基によるメシレートの置換;アセトン/HO混合物等の極性溶媒中アジ化ナトリウムで処理することにより反応を行う;
工程(iv):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用する脱保護;
工程(v):PEG鎖の伸長;THFまたはDMF等の無水極性非プロトン性溶媒中、THPエーテルとしてモノ保護化されたPEGジオールのアルコキシド、例えば水素化ナトリウムで生成したアルコキシドでハロゲン化エステルを処理することにより反応を行う。このタイプのモノ保護化PEGジオールの製造は文献に十分に記載されている:例えばRichard A.ら、Chem.Eur.J.2005年、11巻、7315〜7321頁またはSakellariou E.G.ら、Tetrahedron 2003年、59巻、9083〜9090頁参照;
工程(vi):メチルエステルの鹸化;THF/HO混合物等の極性溶媒の混合物中LiOHの存在下で室温で反応を行う。
出発物のPEGジオールはi=3から12に関して市販されており;ブロモメチルエステルはn=1から12に関して市販されている。
LP16
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):シクロオクチンカップリング;DCM等の極性溶媒中で反応を行う;
工程(iv):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(v):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;シクロオクチンはn’=1、2、3および5に関して市販されており;NHSエステルとして一活性化されている二酸はn=1から3に関しおよびn=4から10に関して市販されており、これらは例えばDCC等のカップリング剤および例えばDMAP等の塩基の存在下、市販されている二酸をNHSで活性化することにより製造できる。
LP17
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Fmoc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):シクロオクチンカップリング;DCM等の極性溶媒中で反応を行う;
工程(iv):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用する脱保護;
工程(v):NHSエステルとしてのシクロオクチン−PEGカルボン酸の活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(vi):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;シクロオクチンはn’=1、2、3および5に関して市販されており;NHSエステルとして一活性化されているPEG二酸は以下のスキームに従って製造する:
ALK=CHCHの場合
Figure 0006929292
ALK≠CHCHの場合
Figure 0006929292
工程(i):PEG鎖の伸長;THFまたはDMF等の無水極性非プロトン性溶媒中、不飽和の保護化酸をナトリウムの活性化により生成させた触媒量のアルコキシドで処理することにより反応を行う;
工程(ii):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護;
工程(iii):一酸のNHSエステルとしてのモノ活性化;THF等の極性溶媒中例えばDCC等のカップリング剤および例えばDMAP等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iv):PEG鎖の伸長;THFまたはDMF等の無水極性非プロトン性溶媒中、ハロゲン化エステルをTHPエーテルとしてモノ保護化されたPEGジオールのアルコキシドで処理することにより反応を行う。このタイプのモノ保護化PEGジオールの製造は文献に十分に記載されている:例えばRichard A.ら、Chem.Eur.J.2005年、11巻、7315〜7321頁またはSakellariou E.G.ら、Tetrahedron 2003年、59巻、9083〜9090頁参照;
工程(v):メチルエステルとしてのカルボン酸の保護化;MeOH等の極性非プロトン性溶媒中トリメチルシリルジアゾメタンで処理することにより反応を行う;
工程(vi):メチルエステルの鹸化;THF/HO混合物等の極性溶媒の混合物中LiOHの存在下で反応を行う;
工程(vii):酸のNHSエステルとしての活性化;THF等の極性溶媒中例えばDCC等のカップリング剤および例えばDMAP等の塩基の存在下でNHSを用いて反応を行う。
出発物のPEGジオールはi=3から12に関して市販されている。
LP18
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されている。アリルエステルとしてモノ保護化された二酸はn=2(モノアリルスクシネート)に関して市販されているか、またはメチルまたはtert−ブチルモノエステルのトランスエステル化により製造でき、これらはn’=2から6に関して市販されている。
LP19
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;アリルエステルとしてモノ保護化されたPEG二酸はリンカー前駆体LPにて記載したスキームに従って製造される。
LP20
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;アリルエステルとしてモノ保護化されたスルホ二酸はリンカー前駆体LPにて記載したスキームに従って製造される。
LP21
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う。
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;マレイミドカルボン酸はn=1から12に関して市販されている。
LP22
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えば担持DCC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;マレイミドPEG酸はALK=ALK’=CHCHおよびi=1から7に関して市販されており、その他はリンカー前駆体LPにて記載したスキームに従って製造される。
LP23
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;マレイミドシクロヘキサンカルボン酸はALK=CHに関して市販されており、その他はリンカー前駆体LPに関して記載したスキームに従って製造できる。
LP24
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のα−スルホン化;DCEのような極性非プロトン性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下でクロロスルホン酸にて処理することにより75℃で反応を行う;
工程(iv):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(v):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(vi):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;マレイミド酸はn=1から12に関して市販されている。
LP25
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(iv):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートは市販されている。
LP26
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしてのカップリングおよび活性化;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートとアミノカルボン酸とのカップリングをDCM/DMF混合物等の極性非プロトン性溶媒中で行い、続いてN,N’−ジスクシンイミジルカルボネートおよび例えばDIEA等の塩基を加える;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートは市販されており;アミノカルボン酸はn=1から12に関して、N−メチル化アミノカルボン酸はn=1から7に関して市販されている。
LP27
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしてのカップリングおよび活性化;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートとアミノカルボン酸とのカップリングをDCM/DMF混合物等の極性非プロトン性溶媒中で行い、続いてN,N’−ジスクシンイミジルカルボネートおよび例えばDIEA等の塩基を加える;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートは市販されており;ALK=CHCHおよびR20=Hの場合、アミノPEGカルボン酸はi=1から6に関して市販されており、その他はtert−ブチルアクリレートおよび対応するアミノ−PEG−アルコールから製造でき;ALK≠CHCHの場合、これらはリンカー前駆体LP10にて記載したスキームに従って製造できる。
LP28
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしてのカップリングおよび活性化;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートとアミノカルボン酸とのカップリングをDCM/DMF混合物等の極性非プロトン性溶媒中で行い、続いてN,N’−ジスクシンイミジルカルボネートおよび例えばDIEA等の塩基を加える;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートは市販されており;アミノ−(ヘテロ)アリール−カルボン酸は例えば4−アミノ−2−安息香酸、6−アミノ−3−ピリジンカルボン酸、5−アミノ−2−ピラジンカルボン酸、2−アミノ−5−ピリミジンカルボン酸または6−アミノ−1,2,4,5−テトラジンカルボン酸等が市販されている。
LP29
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;アミノカルボン酸はn=1から12に関して市販されている。
LP30
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えば担持DCC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;Fmoc保護化アミノPEGカルボン酸はi=1から6に関して市販されており、その他はtert−ブチルアクリレートおよび対応するアミノ−PEG−アルコールから製造でき;ALK≠CHCHの場合、これらはリンカー前駆体LP10に関するスキームに従って製造できる。アミン官能基のFmoc基での保護化は例えばDIEA等の塩基の存在下FmocOSu(CAS番号[82911−69−1])で処理することにより実現できる。
LP31
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばEDC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;アジドカルボン酸はリンカー前駆体LP14にて記載したスキームに従って製造できる。
LP32
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DCM等の極性非プロトン性溶媒中例えば担持DCC等のカップリング剤の存在下でNHSにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(v):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;アジドPEGカルボン酸はリンカー前駆体LP15にて記載したスキームに従って製造できる。
LP33
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(iv):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;NHSエステルとして活性化されたシクロオクチンリンカーは、リンカー前駆体LP16にて記載したスキームに従って製造できる。
LP34
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):ペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下またはDCM等の極性溶媒中プロピルホスホン酸無水物等のカップリング試薬および例えばTEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アミンの脱保護;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):ジペプチドとNHSエステルとの間のペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(iv):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
Fmoc−L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;モノ保護化ジアミンはn=2から4ならびにそれぞれ独立にR17およびR18=HまたはMeに関して市販されており;NHSエステルとして活性化されたシクロオクチンリンカーは、リンカー前駆体LP17にて記載したスキームに従って製造できる。
LP35
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LPとアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えば4−(ヒドロキシメチル)−アニリン(CAS番号[623−04−1])、4−(1−ヒドロキシエチル)−アニリン(ラセミ体の(CAS番号[14572−89−5])またはエナンチオピュア(R)(CAS番号[210754−25−9])または(S)(CAS番号[500229−84−5]))、4−アミノ−α,α−ジメチル−ベンゼン−メタノール(CAS番号[23243−04−1])、4−アミノ−α−メトキシ−α−メチル−ベンゼンメタノール(CAS番号[1379318−81−6])、4−アミノ−α−メチル−α−トリフルオロメチル−ベンゼンメタノール(CAS番号[851652−56−7])、2−アミノ−ベンゼンメタノール(CAS番号[5344−90−1])、2−アミノ−α−メチル−ベンゼンメタノール(ラセミ(CAS番号[10517−50−7])またはエナンチオピュア(R)(CAS番号[3205−21−8])または(S)(CAS番号[3205−21−8]))、6−アミノ−3−ピリジンメタノール(CAS番号[113293−71−3])、6−アミノ−α−メチル−3−ピリジンメタノール(CAS番号[1335054−83−5])、6−アミノ−α−エチル−3−ピリジンメタノール(CAS番号[1355225−85−2])、6−アミノ−α,α−ジメチル−3−ピリジンメタノール(CAS番号[843646−03−8])、5−アミノ−3−ピリジンメタノール(CAS番号[873651−92−4])、2−アミノ−3−ピリジンメタノール(CAS番号[23612−57−9])、2−アミノ−α−メチル−3−ピリジンメタノール(ラセミ(CAS番号[869567−91−9])またはエナンチオピュア(R)(CAS番号[936718−01−3])または(S)(CAS番号[936718−00−2]))、2−アミノ−α−エチル−3−ピリジンメタノール(CAS番号[914223−90−8])、2−アミノ−α,α−ジメチル−3−ピリジンメタノール(CAS番号[213666−96−7])、3−アミノ−4−ピリジンメタノール(CAS番号[152398−05−5])、3−アミノ−α−メチル−4−ピリジンメタノール(CAS番号[1242470−88−7])、3−アミノ−α,α−メチル−4−ピリジンメタノール(CAS番号[13357−81−8])、4−アミノ−3−ピリジンメタノール(CAS番号[138116−34−4])、4−アミノ−α−メチル−3−ピリジンメタノール(CAS番号[741223−49−4])、4−アミノ−α,α−メチル−3−ピリジンメタノール(CAS番号[1339013−26−1])、3−アミノ−2−ピリジンメタノール(CAS番号[52378−63−9])、3−アミノ−α−メチル−2−ピリジンメタノール(CAS番号[954240−54−1])、3−アミノ−α,α−メチル−2−ピリジンメタノール(CAS番号[899438−57−4])等市販されている。
LP36
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LPとアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP37
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LPとアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP38
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LPとアニリン誘導体との間のペプチドカップリン
グ;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP39
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LPとアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP40
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LPとアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP41
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LPとアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP42
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LPとアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP43
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP9とアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP44
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP10とアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP45
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP11とアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP46
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP12とアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP47
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP13とアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP48
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP14とアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP49
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP15とアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
LP50
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP16とアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP51
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP17とアニリン誘導体との間のペプチドカップリング;DCM/MeOH混合物等の極性溶媒中例えばEEDQ等のカップリング剤の存在下で反応を行う;
工程(ii):例えばDIEA等の塩基の存在下p−ニトロフェニル−クロロホルメートで処理することによるベンジル酸アルコールのp−ニトロフェニル−カルボネートとしての活性化。
多くのアニリン誘導体は、例えばLP35に関して示した誘導体等市販されている。
LP52
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP35とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP53
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP36とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP54
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP37とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP55
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP38とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP56
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP39とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP57
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP40とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP58
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP41とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP59
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP42とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP60
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP43とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP61
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP44とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP62
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP45とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP63
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP46とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP64
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP47とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP65
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP48とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP66
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP49とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP67
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):リンカー前駆体LP50とモノ保護化ジアミンとの間でのカルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP68
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):カルバメートの生成;CHCN等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護。
LP69
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP35について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP70
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP36について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP71
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP37について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP72
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP38について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP73
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP39について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP74
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP40について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP75
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP41について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP76
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP42について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP77
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP43について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP78
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP44について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP79
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP45について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP80
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP46について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP81
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP47について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP82
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP48について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP83
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP49について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP84
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP50について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP85
Figure 0006929292
はリンカー前駆体LP51について記載した1番目の工程に従って製造される。
LP86
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):エステル化によるWang樹脂への酸のカップリング;DCM等の極性溶媒中例えばDIC等のカップリング試薬および例えばDMAP等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):Fmoc基の脱保護;DMF等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基で処理することにより反応を行う;
工程(iii):ペプチドカップリング;DMF等の極性溶媒中例えばHOBtおよびHATU等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iv):樹脂の開裂;DMF/HO混合物等の極性溶媒中例えばTFA等の酸の存在下で反応を行う。
Fmoc保護化アルキル−アミノ酸はn=1から9に関して市販されており;Fmoc L−アミノ酸は市販されている。
LP87
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):エステル化によるWang樹脂への酸のカップリング;DCM等の極性溶媒中例えばDIC等のカップリング試薬および例えばDMAP等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):Fmoc基の脱保護;DMF等の極性溶媒中例えばピペリジン等の塩基で処理することにより反応を行う;
工程(iii):ペプチドカップリング;DMF等の極性溶媒中例えばHOBtおよびHATU等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iv):樹脂の開裂;DMF/HO混合物等の極性溶媒中例えばTFA等の酸の存在下で反応を行う。
Fmoc−保護化アミノPEGカルボン酸はi=1から6に関して市販されており、その他はtert−ブチルアクリレートおよび対応するアミノ−PEG−アルコールから製造でき;ALK≠CHCHの場合、これらはリンカー前駆体LP10にて記載したスキームに従って製造できる。アミン官能基のFmoc基での保護化は、例えばDIEA等の塩基の存在下FmocOSu(CAS番号[82911−69−1])で処理することにより実現でき;Fmoc L−アミノ酸は市販されている。
LP88
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Boc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):スルホアミノ酸とのペプチドカップリング;CHCN等の極性溶媒中例えばDCCおよびHOBt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
L−アミノ酸は市販されており;Boc−保護化L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;スルホアミノ酸はn=1および2に関して市販されており、またはその他は以下のスキームに従って製造できる:
Figure 0006929292
工程(i):チオアセチルによる臭化物の置換;例えばTHF等の極性非プロトン性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下でチオ酢酸を使用して反応を行う;
工程(ii):スルホン酸部分の生成;過酸化水素および酢酸で処理することにより反応を行う;
工程(iii):アジドによる臭化物の置換;例えばDMA等の極性溶媒中アジ化ナトリウムで処理することにより反応を行う;
工程(iv):メチルエステル脱保護;例えばHClとAcOHとの混合物等の酸性条件下で反応を行う;
工程(v):アジドの還元;HO等の極性溶媒中炭素担持パラジウム等の触媒の存在下で加水分解することにより反応を行う。
ジブロモ誘導体はn=3、4および9に関して市販されている。
LP89
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Boc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):マレイミドアミンとのペプチドカップリング;CHCN等の極性溶媒中例えばDCCおよびHOBt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
L−アミノ酸は市販されており;Boc−保護化L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;マレイミドアミンはn=2から6に関して市販されている。
LP90
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Boc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):マレイミドPEGアミンとのペプチドカップリング;CHCN等の極性溶媒中例えばDCCおよびHOBt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
L−アミノ酸は市販されており;Boc−保護化L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;マレイミドPEGアミンはALK=ALK’=CHCHならびにi=0および1に関して市販されており、またはその他は以下のスキームに従って製造できる:ALK=ALK’=CHCHおよびi>1の場合
Figure 0006929292
ALK≠CHCHおよびALK’=CHCHの場合
Figure 0006929292
ALK=CHCHおよびALK’≠CHCHの場合
Figure 0006929292
ALKおよびALK’≠CHCHの場合
Figure 0006929292
工程(i):マレイミドへの光延反応;例えばTHF等の極性非プロトン性溶媒中PPhおよびDIADの存在下でPEGヒドロキシ酸によりマレイミドを処理することにより反応を行う;
工程(ii):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護;
工程(iii):アルコールのトシレートとしての活性化;例えばDCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばTEA等の塩基の存在下で塩化トシルにて処理することにより反応を行う;
工程(iv):トシル基の置換;例えばTHF等の極性非プロトン性溶媒中例えば水素化ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う
工程(v):ベンジル基の脱保護;例えばMeOH等の極性溶媒中例えば炭素担持パラジウム等の触媒量の触媒の存在下で水素化分解することにより反応を行う;
工程(vi):アルコールのメシレートとしての活性化;例えばDCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばTEA等の塩基の存在下でメタンスルホニルクロリドにて処理することにより反応を行う;
工程(vii):求核置換;例えばDMF等の極性非プロトン性溶媒中水素化ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
出発物のBoc−保護化PEGアミノアルコールはi=2から4に関して市販されており、またはi=5から8に関して市販されているPEGアミノアルコールをBocOにより処理することにより製造でき;出発物のALKアミノアルコールはn=1および3から10に関して市販されており;出発物のベンジル基でモノ保護化されたPEGジオールはi=1から9に関して市販されており;出発物のALK’ジオールはn=1から12に関して市販されている。
LP91
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Boc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):マレイミドアミンとのペプチドカップリング;CHCN等の極性溶媒中例えばDCCおよびHOBt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
L−アミノ酸は市販されており;Boc−保護化L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;マレイミドアミンは以下のスキームに従って製造できる:
Figure 0006929292
工程(i):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DMF/HO混合物等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下でN,N’−ジスクシンイミジルカルボネートにて処理することにより反応を行う;
工程(ii):ペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
マレイミドシクロヘキサンカルボン酸はALK=CHに関して市販されており、またはその他はLPにて記載したスキームに従って製造でき;Boc基でモノ保護化されたジアミンはn=1から10に関して市販されている。
LP92
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Boc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):マレイミドPEGアミンとのペプチドカップリング;CHCN等の極性溶媒中例えばDCCおよびHOBt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
L−アミノ酸は市販されており;Boc−保護化L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;マレイミドPEGアミンは以下のスキームに従って製造できる:
Figure 0006929292
工程(i):カルボン酸のNHSエステルとしての活性化;DMF/HO混合物等の極性溶媒中例えばDIEA等の塩基の存在下でN,N’−ジスクシンイミジルカルボネートにて処理することにより反応を行う;
工程(ii):ペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
マレイミドシクロヘキサンカルボン酸はALK=CHに関して市販されており、またはその他はLPにて記載したスキームに従って製造でき;Boc基でモノ保護化されたPEGジアミンはi=1から9に関して市販されている。
LP93
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Boc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):ハロゲノアセトアミドPEGアミンとのペプチドカップリング;CHCN等の極性溶媒中例えばDCCおよびHOBt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
L−アミノ酸は市販されており;Boc−保護化L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;ハロゲノアセトアミドアミンはn=2から4および8に関して市販されており、または以下のスキームに従って製造できる:
Figure 0006929292
工程(ii):ペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートは市販されており;Boc基でモノ保護化されたジアミンはn=1から10に関して市販されている。
LP94
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Boc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):ハロゲノアセトアミドPEGアミンとのペプチドカップリング;CHCN等の極性溶媒中例えばDCCおよびHOBt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
L−アミノ酸は市販されており;Boc−保護化L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;ハロゲノアセトアミドアミンはn=2から4および8に関して市販されており、または以下のスキームに従って製造できる:
Figure 0006929292
工程(ii):ペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
N−スクシンイミジルブロモ−およびヨード−アセテートは市販されており;Boc基でモノ保護化されたPEGジアミンはi=1から9に関して市販されている。
LP95
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Boc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):ハロゲノアセトアミドアミンとのペプチドカップリング;CHCN等の極性溶媒中例えばDCCおよびHOBt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
L−アミノ酸は市販されており;Boc−保護化L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;ハロゲノアセトアミドアミンは以下のスキームに従って製造できる:
Figure 0006929292
工程(ii):ペプチドカップリング;DCM/CHCN混合物等の極性非プロトン性溶媒中で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
ハロゲノアセトアミドのNHSエステルはリンカー前駆体LP11にて記載した通りに製造でき;Boc基でモノ保護化されたジアミンはn=1から10に関して市販されている。
LP96およびLP98
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Boc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アジドアミンとのペプチドカップリング;CHCN等の極性溶媒中例えばDCCおよびHOBt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
L−アミノ酸は市販されており;Boc−保護化L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;アジドアミンはn=2から8および10に関して市販されている。
LP97およびLP99
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Boc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):アジドPEGアミンとのペプチドカップリング;CHCN等の極性溶媒中例えばDCCおよびHOBt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
L−アミノ酸は市販されており;Boc−保護化L−アミノ酸のNHSエステルは市販されており;ALK=CHCHに関して、アジドPEGアミンはi=1から8および10に関して市販されており、ALK≠CHCHに関して、アジドPEGアミンは以下のスキームに従って製造できる:
Figure 0006929292
工程(i):アルコールのメシレートとしての活性化;例えばDCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばTEA等の塩基の存在下でメタンスルホニルクロリドにて処理することにより反応を行う;
工程(ii):アジド基によるメシレートの置換;アセトン/HO混合物等の極性溶媒中アジ化ナトリウムで処理することにより反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
出発物のPEGアミノアルコールは、リンカー前駆体LP90にて記載した通りに製造できる。
LP100
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Boc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):シクロオクチンアミンとのペプチドカップリング;CHCN等の極性溶媒中例えばDCCおよびHOBt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
シクロオクチンアミンはn=1、2、3および5に関して市販されている。
LP101
Figure 0006929292
は下記のスキームに従って製造される:
Figure 0006929292
工程(i):Boc−L−アミノ酸−ONHSとL−アミノ酸との間のペプチドカップリング;DME/THF/HO混合物等の極性溶媒中例えば重炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(ii):シクロオクチンPEGアミンとのペプチドカップリング;CHCN等の極性溶媒中例えばDCCおよびHOBt等のカップリング試薬ならびに例えばDIEA等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸の溶液(例えばジオキサン中溶液)を使用するBoc基の脱保護。
シクロオクチンPEGアミンは以下のスキームに従って製造できる:
Figure 0006929292
工程(i):アルコールのメシレートとしての活性化;例えばDCM等の極性非プロトン性溶媒中例えばTEA等の塩基の存在下でメタンスルホニルクロリドにて処理することにより反応を行う;
工程(ii):求核置換;例えばDMF等の極性非プロトン性溶媒中水素化ナトリウム等の塩基の存在下で反応を行う;
工程(iii):塩酸(例えばジオキサン中溶液)のまたはトリフルオロ酢酸の溶液を使用する脱保護;
工程(iv):アミンのBoc基での保護化;例えばDCM等の極性溶媒中例えばTEA等の塩基の存在下でBocOにて処理することにより反応を行う;
工程(v):ペプチドカップリング;例えばDCM等の極性溶媒中例えばHOBtおよびEDC等のカップリング試薬の存在下で反応を行う。
出発物のALKアミノアルコールはn=1から10に関して市販されており;シクロオクチンはn=1、2、3および5に関して市販されている。
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
Figure 0006929292
式(III)のコンジュゲートを製造するための方法
本発明のコンジュゲートは、
(i)
修飾剤によって場合によりまず修飾されている抗体の、場合により緩衝化された水溶液と、
式(II)のクリプトフィシンペイロードの水溶液であって、
式(II)の化合物の化学基RCG1は抗体上に存在する化学基RCG2に向けて、特に抗体上に存在するアミノ基に向けて反応性であり、
前記化学基RCG2は、適切であれば、共有結合の形成によって式(II)の化合物を抗体に結合するように、修飾剤によって導入されている、
クリプトフィシンペイロードの水溶液と
を接触させ、反応させること;
(ii)次いで、工程(i)で形成させたコンジュゲートを、クリプトフィシンペイロードおよび/または未反応抗体および/または形成された任意の凝集体から、場合により分離すること
にある工程を含む方法によって得ることができる。
一変形形態によれば、より具体的には、工程(ii)において、工程(i)からのコンジュゲートを、未反応クリプトフィシンペイロードと形成された任意の凝集体とからだけ分離し、任意の未反応抗体を溶液中に放置する。
接触させることの機能は、共有結合の形成によりクリプトフィシンペイロードを抗体に確実に結合させるために化学基RCG1と化学基RCG2とを反応させることであり;好ましくは
・RCG1が、−C(=O)−Zを表す場合、上記反応は、抗体のアミノ官能基上で、とりわけ抗体のリジン(Lys)残基の側鎖が持つε−アミノ基上で、ならびに抗体の重鎖および軽鎖のN末端のアミノ酸のα−アミノ基の上で、起こるのが好ましい。次式のコンジュゲート:mAb−[NH−C(=O)−L−クリプト]がこの場合得られるが、ここで、L=リンカーLのフラグメントはRCG1=−C=(=O)−ZおよびL=−LC(=O)−Z等のものを含み、dは薬物対抗体比すなわちDARを表す;
・RCG1は、−Clまたはマレイミドもしくはハロアセタミド基を表す場合、抗体はチオール化学基を含むことができ;
・RCG1はアジド基を表す場合、抗体は−C≡CH部分またはシクロオクチン等の活性化三重結合を含むことができ;
・RCG1が−NHを表す場合、上記反応は、酵素的触媒を使用して抗体のアミド官能基上で、とりわけ抗体のグルタミン(Gln)残基の側鎖が持つアミド基上で起こることができる。次式のコンジュゲート:mAb−[C(=O)−NH−L−クリプト]がこの場合得られるが、ここで、L=リンカーLのフラグメントはRCG1=−NHおよびL=−LNH等のものを含み、dは薬物対抗体比すなわちDARを表す;
・RCG1が−C≡CHまたはシクロオクチン部分等の活性化C≡Cを表す場合、抗体はアジド基を含むことができる。
用語「凝集体」とは、2つ以上抗体の間で形成し得る会合体を意味し、当該抗体は、コンジュゲーションによって改変された可能性がある。凝集体は、溶液中での抗体の高い濃度、溶液のpH、高い剪断力、グラフトされている薬物の数およびこれらの疎水性、温度といった広範な様々なパラメータの影響下で、形成しやすいが(J.Membrane Sci.2008、318、311〜316の序論に引用されている参考文献を参照のこと)、これらのパラメータのうちの幾つかの影響は、明確に解明されていない。タンパク質または抗体の場合、AAPS Journal、「Protein Aggregation and Bioprocessing」2006、8(3)、E572〜E579を参照することができる。凝集体含有量は、SEC等の既知の技法によって決定することができる(これに関しては、Analytical Biochemistry 1993、212(2)、469〜480を参照されたい)。
抗体の水溶液を、例えばリン酸カリウムもしくはHEPESまたは後で説明する緩衝剤A等の緩衝剤の混合物といった緩衝剤で緩衝することができる。緩衝剤は、抗体の性質によって異なる。クリプトフィシンペイロードを例えばDMSOまたはDMA等の極性有機溶媒に溶解させる。
反応を一般には20℃から40℃の間の温度で行う。反応時間は、1時間から24時間の間で様々であり得る。抗体とクリプトフィシンペイロードの間の反応の進度を決定するために、屈折率検出器および/もしくは紫外線検出器を備えるSECならびに/またはHRMSによって、その反応をモニタリングすることができる。置換度が不十分である場合、反応をより長く放置してもよく、および/またはクリプトフィシン化合物を添加してもよい。特定の条件に関するさらなる詳細については実施例の節で参照することができる。特定の実施形態については、例3、7、10、14、20および23に記載されている。
当業者であれば、工程(ii)の分離向けに様々なクロマトグラフ技法を自由に使える:例えば、立体排除クロマトグラフィー(SEC)により、吸着クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、IEC)により、疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)により、アフィニティークロマトグラフィーにより、セラミックヒドロキシアパタイト等の混合支持体でのクロマトグラフィーにより、またはHPLCにより、コンジュゲートを精製することができる。透析または透析濾過による精製を使用することもできる。
工程(i)または(ii)の後、コンジュゲートの溶液を限外濾過および/または透析濾過工程(iii)に付してもよい。これらの工程の後、水溶液のコンジュゲートはこのようにして得られる。
抗体
抗体は、マウス抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体およびヒト抗体からなる群から選択されるモノクローナル抗体とすることができる。
一実施形態では、抗体は単一特異性抗体、すなわち1つの単一標的に特異的に結合する抗体である。代替的に、これは多重特異性[RCP1]抗体であってもよい。
一実施形態では、抗体は、IgG抗体、例えば、IgG、IgG、IgGまたはIgG抗体である。
本発明による抗体は、標的に特異的に結合し、それによって、細胞傷害性化合物としての生物学的活性化合物を前記標的に向けて誘導する。本明細書で使用する、「特異的に結合する」または「に特異的に結合する」または「に結合する」その他は、抗体またはその抗原結合性フラグメントが、生理的条件下で比較的に安定的である、抗原との複合体を形成することを意味する。特異的な結合は、少なくとも約1×10−8M以下の平衡解離定数(K)(例えば、より小さいKはより密接な結合を示す)によって特徴付けることができる。2個の分子が特異的に結合するか否か決定する方法は、当技術分野においてよく知られており、例えば、平衡透析、表面プラズモン共鳴法等が挙げられる。本明細書に記載の通り、抗体は、表面プラズモン共鳴法、例えば、BIACORE(商標)を使用して、これが標的および/または標的抗原に特異的に結合することによって、特徴付けられた。
標的は、細胞表面で発現するタンパク質、例えば、腫瘍細胞の表面で発現するタンパク質に通常は相当する。
一実施形態では、標的はEphA2受容体である。EphA2受容体はエフリン受容体であり、「EPH受容体A2」または「上皮細胞受容体タンパク質−チロシンキナーゼ」とも呼ばれる(例えば、OMIM Entry 176946を参照のこと、omim.org/entry/176946 world wide web siteで入手可、バージョンは2016年7月21日に更新)[RCP2]。EphA2受容体に特異的に結合する抗体は、例えば、WO2008/010101またはWO2011/039724に記載の抗体のうちの1つに相当するであろう。
別の実施形態では、標的はCD19である。CD19は、Bリンパ球および造血系の濾胞性樹状細胞によって特異的に発現される細胞表面分子であり、「Bリンパ球抗原CD19」とも呼ばれる(例えば、OMIM Entry 107265を参照のこと、omim.org/entry/107265 world wide web siteで入手可、バージョンは2015年5月11日に最終更新)。CD19に特異的に結合する抗体は、例えばコルツキシマブ(Coltuximab)、すなわちコルツキシマブ ラブタンシン(Coltuximab Ravtansin)の抗体部分(部分)に相当するであろう。
抗体は、場合により、先に記載のクリプトフィシンペイロードの結合を促進するように修飾剤で修飾することができる。抗体は、特に、モノクローナル、ポリクローナルまたは多重特異性とすることができる。これは、抗体フラグメントであってもよい。これはまた、マウス抗体でも、ヒト抗体でも、ヒト化抗体でも、キメラ抗体であってもよい。本発明の例において使用される抗体は、hu2H11_R3574、EphA2受容体に対するアンタゴニスト抗体である。hu2H11_R3574の配列は、WO2011/039724(重鎖については配列番号18、軽鎖については配列番号16)に記載されている。
コンジュゲート
コンジュゲートは、一般に、抗体に共有結合で結合している約1から10のクリプトフィシン化合物を含む(これが、グラフト度、または「薬物対抗体比」すなわち「DAR」である)。この数は、抗体のおよびクリプトフィシン化合物の性質の関数として変化するとともに、またコンジュゲーションプロセスで使用される操作条件(例えば、抗体に対するクリプトフィシン化合物の当量数、反応時間、溶媒のおよび任意の共溶媒の性質)の関数としても変化する。抗体とクリプトフィシン化合物とを接触させることによって、様々なDARにより互いに個々に区別される幾つかのコンジュゲート、場合により未反応抗体、場合により凝集体を含む混合物がもたらされる。したがって、最終溶液で決定されるDARは、平均DARに相当する。DARは、コンジュゲートのSEC−HRMSスペクトルのデコンボリューションから算出することができる。DAR(HRMS)は、0.5超であることが好ましく、より具体的には1から10の間であり、さらにより具体的には2から7の間である。
上記コンジュゲートを抗がん剤として使用することができる。抗体が存在するため、コンジュゲートは、健常細胞ではなく腫瘍細胞に対して高選択的となる。このことにより、クリプトフィシン化合物を腫瘍に類似した環境へとまたは直接腫瘍中へ誘導することが可能になる;(これに関しては、がん処置におけるモノクローナル抗体コンジュゲートの使用について記載している次の出版物を参照されたい:「Antibody−drug conjugates for cancer therapy」、Carter P.J.ら、Cancer J.2008、14、154〜169;「Targeted cancer therapy:conferring specificity to cytotoxic drugs」、Chari R.、Acc.Chem.Res.2008、41、98〜107))。固形がんまたはリキッドがん(liquid cancer)を処置することが可能である。コンジュゲートは、単独で使用することができ、または少なくとも1つの他の抗がん剤と併用することができる。
上記コンジュゲートは、一般には1mg/mLから10mg/mLの間の濃度で、緩衝水溶液の形態で製剤化される。この溶液自体を潅流形態で注入することができ、またはこの溶液を再希釈して潅流溶液を形成することができる。
以下の実施例は、本発明に従う特定の化合物の製造を記載する。これらの実施例は限定的ではなく、単に本発明を説明するのみである。
使用した分析方法
高圧液体クロマトグラフィー−質量分析法(LCMS)
方法A1
スペクトルを、ELSDおよびUV(210〜400nm)検出を使用する正のおよび/または負のエレクトロスプレーモード(ES+/−)でのWaters UPLC−SQDシステムで取得した。クロマトグラフィー条件は以下であった:
カラム:ACQUITY BEH C18−1.7μm−2.1×50mm;溶媒:A:HO(0.1%ギ酸)、B:CHCN(0.1%ギ酸);カラム温度:50℃;流速:0.8mL/分;濃度勾配(2.5分):1.8分で5から100%のB;2.4分:100%のB;2.45分:0.05分で100から5%のB。
方法A2
スペクトルを、ELSDおよびUV(210〜400nm)検出を使用する正のエレクトロスプレーモード(ES+)でのWaters XeVo−QTofシステムで取得した。クロマトグラフィー条件は以下であった:
カラム:ACQUITY BEH C18−1.7μm−2.1×100mm;溶媒:A:HO(0.1%ギ酸)、B:CHCN(0.1%ギ酸);カラム温度:70℃;流速:0.55mL/分;濃度勾配(11分):8.3分で5から97%のB;8.6分:97%のB;9分:0.7分で97から5%のBおよび2分間5%のB。
方法A3
スペクトルを、正のエレクトロスプレーモード(ES+)でのWaters XeVo−QTofシステムで取得した。クロマトグラフィー条件は以下であった:
カラム:ACQUITY BEH C18−1.7μm−2.1×100mm;溶媒:A:HO(0.1%ギ酸)、B:CHCN(0.1%ギ酸);カラム温度:45℃;流速:0.6mL/分;濃度勾配(5.3分):3分間5%のB;3.7分で5から100%のB;4.6分:100%のB;5.3分5%のB。
方法A4
スペクトルを、ELSDおよびUV(210〜400nm)検出を使用する正のおよび/または負のエレクトロスプレーモード(ES+/−)でのWaters UPLC−SQDシステムで取得した。クロマトグラフィー条件は以下であった:
カラム:ACQUITY BEH C18−1.7μm−2.1×50mm;溶媒:A:HO(0.1%ギ酸)、B:CHCN(0.1%ギ酸);カラム温度:45℃;流速:0.8mL/分;濃度勾配(10分):8.6分で5から100%のB;9.6分:100%のB;9.8分:5%のB。
方法A5
スペクトルを、ELSDおよびUV(210〜400nm)検出を使用する正のおよび/または負のエレクトロスプレーモード(ES+/−)でのWaters UPLC−SQDシステムで取得した。クロマトグラフィー条件は以下であった:
カラム:ACQUITY CSH C18−1.7μm−2.1×50mm;溶媒:A:HO(0.1%ギ酸)、B:CHCN(0.1%ギ酸);カラム温度:40℃;流速:0.85mL/分;濃度勾配(2.5分):1.8分で5から100%のB;2.4分:100%のB;2.45分:0.05分で100から5%のB。
H核磁気共鳴(NMR)
H NMRスペクトルを、モデルDRX−300、DRX−400またはDRX−500のいずれかのBruker Avance分光計により獲得した。化学シフト(δ)をppmで与える。
サイズ排除クロマトグラフィー−高分解能質量分析法(SEC−HRMS)
クロマトグラフ分析は、Agilent HP1100マシンおよびWaters BEH SEC200 1.7μm(2.1×150mm)カラムにて、30℃で0.5mL/分の流量および(A)25mMギ酸アンモニウム+1%ギ酸/(B)CHCN+0.1%ギ酸70/30の15分間の定組成溶離を用いて行った。質量分析法は、Waters QTOF−IIマシンにて、正のモードでのエレクトロスプレーイオン化(ES+)を用いて行った。質量スペクトルをWaters MaxEnt1ソフトウェアでデコンボリューションした。
分析的サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)
分析を、フォトダイオードアレイ検出器を装備したWaters Alliance HPLCシステムまたはHitachi LachromシステムならびにKCl(0.2M)、KHPO(0.052M)、KHPO(0.107M)およびイソプロパノール20容量%を含むpH7の緩衝液を用いる流速0.5mL/分および30分の定組成溶離でのTosoh Bioscience TSKgel G3000 SWXL 5μm(7.8×300mm)カラムで行った。
緩衝液
・緩衝液A(pH6.5):NaCl(50mM)、リン酸カリウム(50mM)、EDTA(2mM)
・緩衝液B(pH6.5):NaCl(140mM)、リン酸カリウムおよびリン酸ナトリウム(9.6mM)
・PBS(pH7.4):KHPO(1.06mM)、NaCl(155.17mM)、NaHPO−7HO(2.97mM)
・DPBS:5N HCl(1mL/緩衝液1000mL)を用いてpH6.5で調節したKCl(2.67mM)、KHPO(1.47mM)、NaCl(136.9mM)、NaHPO(8.10mM)
抗体−薬剤コンジュゲート(ADC)の製造に使用した一般方法
緩衝液Aと1N HEPESとの96:4混合物から成る水性緩衝液中の抗体溶液を、最終抗体濃度が3mg/mLになるようにおよび水性緩衝液中のDMAの百分率が20%になるように、およそ10mMでの過剰のクリプトフィシンペイロードのDMA中溶液で処理した。2時間撹拌した後、混合物をSEC−HPLCにより分析して、モノマー抗体集団に関するDARを決定した。DARが不十分と考えられる場合、混合物を更に過剰(1から5当量)のDMA中クリプトフィシン溶液で、攪拌しながら室温で更に2時間処理した。NMP10から20%を含む水性緩衝液pH6.5(緩衝液BまたはDPBS)で予め平衡させたSuperdex 200pgマトリックス(HiLoad16/60または26/60脱塩カラム、GEHealthcare)を使用するゲル濾過により混合物を精製した。モノマー形態のコンジュゲート化抗体を含有するフラクションをプールし、Amicon Ultra−15(10kまたは50kのUltracel膜、Millipore)で2mg/mLと5mg/mLの間の濃度に濃縮した。次いで緩衝液の交換または適切な緩衝液中への希釈を行って、最終緩衝液におけるコンジュゲートを形成させた。緩衝液交換の場合、組成およびpHがそれぞれのコンジュゲートに適している最終水性緩衝液で予め平衡させたSephadex(商標)G25マトリックス(NAP−5、NAP−10、NAP−25/PD−10またはHiprep 26/10脱塩カラム、GE Healthcare)を使用するゲル濾過により実現させた。コンジュゲートをSteriflip(登録商標)濾過ユニット(0.22μmのDurapore(登録商標)PVDF膜、Millipore)に最後に通して濾過した。コンジュゲート濃度を測定するためのUVスペクトルまたはSEC−HPLCにより、モノマー純度を決定するためのSEC−HPLCによりおよびコンジュゲートの質量スペクトルのデコンボリューションからDARを決定するためのSEC−HPLCにより、最終コンジュゲートをアッセイした。
フラグメントA:(2E,5S,6R,7E)−tert−ブチル8−(4−ホルミルフェニル)−5−ヒドロキシ−6−メチルオクタ−2,7−ジエノエートの合成
Figure 0006929292
化合物1:(2E,5S,6R)−tert−ブチル5−ヒドロキシ−7−((4−メトキシベンジル)オキシ)−6−メチルヘプタ−2−エノエート
アルゴン下、(2R,3S)−1−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−2−メチル−5−ヘキセン−3−オールまたはSakuraiアルコール(CAS番号[203926−55−0]、100g、399.5mmol)のDCM(350mL)中溶液に、tert−ブチルアクリレート(354.7mL、2.435mol)およびGrubbs触媒(4.849g、2.435mol)を加えた。室温で17時間撹拌した後、反応混合物をシリカ230g上で濾過し、ヘプタン/AcOEtの混合物(50/50、6×300mL)で溶離した。濃縮後、残留物をシリカゲル1.2kg上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAcの濃度勾配溶離)により精製して、茶褐色油状物140.8gを得た。油状物を無水DCM(550mL)に溶解し、quadraPure(商標)TU樹脂10gを加えて、過剰の触媒を除去した。混合物を35℃で3時間撹拌した。樹脂を濾過し、DCMで洗浄し、濾液を濃縮し、真空乾固して、化合物1(135.75g)を茶褐色油状物として得た(97%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.85 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.42 (s, 9 H); 1.72 (m, 1 H); 2.18 (m, 1 H); 2.30 (m, 1 H); 3.24 (dd, J = 7.0および9.3 Hz, 1 H); 3.46 (dd, J = 7.7および9.3 Hz, 1 H); 3.49 (m, 1 H); 3.73 (s, 3 H); 4.35 (s, 2 H); 4.65 (d, J = 5.8 Hz, 1 H); 5.76 (td, J = 1.5および15.6 Hz, 1 H); 6.83 (td, J = 7.4および15.6 Hz, 1 H); 6.90 (d, J = 8.8 Hz, 2 H); 7.23 (d, J = 8.8 Hz, 2 H).
化合物2:(2E,5S,6R)−tert−ブチル5,7−ジヒドロキシ−6−メチルヘプタ−2−エノエート
化合物1のCHCN(910mL)中溶液に、HO(90mL)を加え、混合物を12℃で冷却した後、CAN(196.7g、358.9mmol)のHO(300mL)中溶液を25分で加えた。室温で1時間撹拌を続けた。更にCHCN(70mL)とHO(30mL)との混合物に溶解したCAN(18.83g、34.36mmol)を加え、室温で1時間撹拌して、反応を完結させた。水層が飽和するまで混合物をNaClでクエンチし、次いでMTBE(400mL)を加えた。デカント除去した後、水層をMTBE(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層を5%NaHCO/HOの3:1混合物(3×200mL)、飽和ブライン(2×130mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。水層を2N HClでpH4にまで酸性化し、次いでNaClで飽和し、MTBE(2×150mL)で抽出した。この2番目の有機層を5%NaHCO(60mL)、飽和ブライン(60mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濃縮し、最初の有機層と合わせて、茶褐色オレンジ色油状物を得た。
混合物をMeTHF(300mL)に溶解し、次いで1,2−エタンジチオール(22mL、0.260mol)およびp−TsOH(1.651g、8.590mmol)を加えた。60℃で5時間撹拌した後、MTBE(200mL)を反応混合物に加え、これを5%NaHCO(2×120mL)、飽和ブライン(120mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル520g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MTBEの濃度勾配溶離)により精製して、化合物2(29.48g)を黄色油状物として得た(75%)。
化合物3:(2E,5S,6R)−tert−ブチル6−メチル−5,7−ビス((トリエチルシリル)オキシ)ヘプタ−2−エノエート
アルゴン下、化合物2(39.38g、0.171mol)の無水DCM(500mL)中溶液に、イミダゾール(51.540g、0.749mol)を加えた。黄色混合物を0℃で冷却し、次いでトリエチルクロロシラン(63.99mL、0.374mol)を加え、溶液を室温に終夜加温した。反応混合物を飽和NHCl(400mL)、MTBE(300mL)および氷でクエンチした。2M NaHSOを用いてpHを4で調節し、激しく撹拌した後層を分離した。水層をMTBE(200mL)で抽出した。合わせた有機層を半飽和NHCl(2×250mL)、リン酸塩緩衝液pH7(150mL)、飽和ブライン(150mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル490g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOの濃度勾配溶離)により精製して、化合物3(74.52g)を淡黄色油状物として得た(95%)。
化合物4:(2E,5S,6S)−tert−ブチル6−メチル−7−オキソ−5−((トリエチルシリル)オキシ)ヘプタ−2−エノエート
アルゴン下、DMSO(102.400mL、1.427mol)のDCM(300mL)中溶液に、−75℃で塩化オキサリル(63mL、0.719mol)を1時間で滴下添加し、15分間撹拌を続けた後、温度を−70℃未満に維持しながら−75℃で化合物3のDCM(150mL)中溶液を加えた。反応混合物を−40℃に加温し、2時間撹拌を続けた。反応混合物を−75℃で再度冷却し、次いで温度を−65℃未満に維持しながらDIEA(425mL、2.432mol)を75分で加えた。反応混合物を室温に加温し、次いでMTBE(500mL)、氷、飽和NHCl(200mL)および2M
NaHSOでクエンチして、pH4に達した。激しく撹拌した後、層を分離した。水層をMTBE(200mL)で抽出した。合わせた有機層をNHCl(3×300mL)、リン酸塩緩衝液pH7(300mL)、飽和ブライン(300mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル1.25kg上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOの濃度勾配溶離)により精製して、化合物4(51.74g)をオレンジ色油状物として得た(93%)。
化合物5:(2E,5S,6R,7E)−tert−ブチル5−ヒドロキシ−8−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−6−メチルオクタ−2,7−ジエノエート
アルゴン下、ホスホニウムブロミド(WO2011/001052に記載されている合成、147g、0.237mol)の無水THF(1.5L)中懸濁液に、−50℃でn−BuLiのヘキサン中2.5M溶液(90mL、0.225mol)を加えた。温度を−40℃にまで加温し、15分間撹拌を続けた。室温に加温した後、赤色混合物を1時間撹拌した。反応媒体を−70℃で冷却した後、温度を−65℃未満に維持しながら化合物4(51.63g、126.6mmol)のTHF(200mL)中溶液を加えた。添加が完了した時点で、反応混合物を室温に加温し、終夜撹拌を続けた。反応混合物を濾過して不溶物を除去し、これをMTBE(500mL)で洗浄した。濾液を42℃で部分的に濃縮(1/3)し、次いで氷、NHCl(500mL)、MTBE(500mL)および2M NaHSOでクエンチして、pH4にした。層を分離し、水層をMTBE(200mL)で抽出した。合わせた有機層を半飽和NHCl(250mL)、リン酸塩緩衝液pH7(250mL)、飽和ブライン(250mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、250mbarまでの真空で半濃縮した。懸濁液を氷浴で冷却した50:50ヘプタン/MTBE(600mL)で希釈し、濾別し、50:50ヘプタン/MTBEで洗浄した。濾液を真空で濃縮して、茶褐色油状物として100.05g得た。
粗製の化合物を無水THF(320mL)に溶解し、次いでTBAF3水和物(90g、282.40mmol)を加え、反応混合物を3時間撹拌した。真空で濃縮した後、粗製物を10:1MTBE/THF(770mL)で希釈し、半飽和NHCl(3×200mL)、1M NaHSO(200mL)、リン酸塩緩衝液pH7(200mL)、飽和ブライン(200mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。水層をMTBEで抽出した。デカント除去した後、有機層をリン酸塩緩衝液pH7(30mL)、飽和ブライン(30mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過した。濃縮後、合わせた有機層をシリカゲル1.25kg上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOの濃度勾配溶離)により精製して、化合物5(36.91g)を赤茶褐色油状物として得た(88%)。
フラグメントA:(2E,5S,6R,7E)−tert−ブチル8−(4−ホルミルフェニル)−5−ヒドロキシ−6−メチルオクタ−2,7−ジエノエート
アルゴン下、化合物5(30.3g、91.7mmol)の無水DCM(600mL)中溶液に、10℃で酸化マンガン(175g、3.013mol)を加え、反応混合物を35℃で4時間撹拌した。酸化剤をセライトのプラグに通して濾過し、加温アセトンで洗浄した。濾液を濃縮して、赤オレンジ色油状物30.43gを得た。
アルゴン下、油状物をベンゼン(800mL)で希釈し、AIBN(880mg、4.58mmol)およびチオフェノール(2.81mL、27.51mmol)の存在下1時間還流した。更にAIBN(530mg、0.03当量)およびチオフェノール(1.03mL、10.087mmol)を加え、更に1時間還流を続けた。更にAIBN(530mg、0.03当量)およびチオフェノール(1.03mL、10.087mmol)を加え、3時間還流を続けた。更にAIBN(353mg、1.834mmol)およびチオフェノール(468μL、4.58mmol)を加え、1時間還流を続けた。E/Z比は92/8であり、AIBN(352.6mg)を加え、1時間還流を続けた。反応混合物を室温に冷却し、真空で濃縮して、フラグメントA(28.03g)をオレンジ色油状物として(92%)、98/2を超えるE/Z比で得た。
フラグメントB:(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシ−フェニル)プロパン酸の合成
Figure 0006929292
メチル(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフィル)−プロパノエート(CAS番号[162465−44−3]、30g、87.26mmol)のTHF(225mL)中溶液に、HO(30mL)およびLiOH一水和物(4.4g、104.85mmol)を加えた。反応媒体を室温で2時間撹拌した。この後、反応媒体をHO(200mL)で希釈し、次いで5N HCl(20mL)を用いてpH2で酸性化し、EtOAc(2×250mL)により抽出した。合わせた有機相をHO(500mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、EtOで希釈し、真空で濃縮して、フラグメントB(26.9g)を白色固体として得た(94%)。
RMN 1H (300 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 1.21〜1.37 (m, 9 H); 2.74 (dd, J = 11.0および14.3 Hz, 1 H); 2.96 (dd, J = 5.0および14.3 Hz, 1 H); 3.81 (s, 3 H); 4.04 (m, 1 H); 6.99〜7.09 (m, 2 H); 7.18 (dd, J = 2.3および8.7 Hz, 1 H); 7.29 (d, J = 2.3 Hz, 1 H); 12.60 (広幅なm, 1 H).
フラグメントC1:メチル3−アミノ−2,2−ジメチルプロパノエート塩酸塩の合成
Figure 0006929292
化合物6:メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2,2−ジメチルプロパノエート
アルゴン下、3−([(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ)−2,2−ジメチルプロパン酸(CAS番号[180181−02−6]、250mg、1.09mmol)のDCM(6mL)およびMeOH(2mL)中溶液に、0℃で黄色が変化しなくなるまで(トリメチルシリル)ジアゾメタン(819.86μL、1.64mmol)を滴下添加した。次いで変色が完了するまでAcOHを加えた。反応混合物を真空で濃縮し、次いでHOで希釈し、DCMで2回抽出した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、化合物6(260mg)を無色油状物として得た(定量的)。
フラグメントC1:メチル3−アミノ−2,2−ジメチルプロパノエート塩酸塩
化合物6(260mg、1.12mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中4N HCl(2.81mL、11.24mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで真空で濃縮して、フラグメントC1(200mg、定量的)を得た。
フラグメントC2:メチル3−アミノ−2,2−ジメチルブタノエート塩酸塩の合成
Figure 0006929292
化合物7:3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタン酸
DL−3−アミノ酪酸(CAS番号[541−48−02]、18.72g、176.09mmol)のHO(96mL)中溶液に、HO(76mL)中のジ−tert−ブチルジカルボネート(39.62g、176.09mmol)およびNaOH(8.03g、200.74mmol)を、次いでtert−ブチルアルコール(132mL)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。この後、反応媒体を真空で濃縮し、次いでEtOAc(200mL)で希釈し、希薄HClを用いてpH3で酸性化した。安定化した後、水相をEtOAc(200mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、化合物7(34.5g)を無色油状物として得た(82%)。
RMN 1H (300 MHz, δ ppm, CDCl3-d1): 1.25 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.45 (s, 9 H); 2.55 (m, 2 H); 4.04 (m, 1 H); 4.93 (広幅なm, 1 H); 8,41 (広幅なm, 1 H).
化合物8:メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタノエート
アルゴン下、化合物7(10g、49.20mmol)のトルエン(350mL)およびMeOH(100mL)中溶液を+5℃で撹拌した。+5℃と+10℃との間で、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(73.81mL、147.61mmol)を滴下添加した。反応混合物を3時間撹拌し、次いで真空で蒸発させて、化合物8(10.8g)を淡黄色油状物として得た(定量的)。
RMN 1H (300 MHz, δ ppm, CDCl3-d1): 1.20 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.45 (s, 9 H); 2.50 (m, 2 H); 3.69 (s, 3 H); 4.03 (m, 1 H); 4.90 (広幅なm, 1 H).
化合物9:メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチルブタノエート
アルゴン下、LDA(THF中2M、25.32mL、50.63mmol)のTHF(48mL)中溶液に、−70℃で化合物8(5g、23.01mmol)のTHF(62mL)中溶液を滴下添加した。反応混合物を−75℃で1時間撹拌し、次いでヨードメタン(5.79mL、92.05mmol)を−70℃で滴下添加した。反応混合物を−75℃で3時間、次いで室温で終夜撹拌した。この後、20%NHCl水溶液(100mL)およびEtO(125mL)を加えた。安定化した後、有機相を飽和NaHCO(80mL)次いで飽和NaCl(80mL)で洗浄した。合わせた水相をEtO(125mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、粗製の油状物5.49gを得た。ペンタン(15mL)で結晶化し、真空乾固した後、化合物9(2.65g)を得た。ペンタン溶液を真空で濃縮し、シリカゲル100g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOの濃度勾配溶離)により精製して、化合物9(1.98g)を得た。2つのバッチをプールし(87%)、以下の工程にそのまま使用した。
化合物10:メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2,2−ジメチルブタノエート
アルゴン下、THF(46mL)を−72℃で冷却し、次いでLDA(THF中2M、22mL、44.0mmol)を加え、−72℃(+/−2℃)で化合物9(4.60g、19.89mmol)のTHF(64mL)中溶液を滴下添加した。反応混合物を−75℃で1時間15分撹拌し、次いでヨードメタン(5mL、79.55mmol)を−72℃(+/−2℃)で滴下添加した。反応媒体を−75℃で3時間、次いで室温で終夜撹拌した。この後、20%NHCl水溶液(50mL)およびEtO(80mL)を加えた。安定化した後、有機相を飽和NaHCO(50mL)および飽和ブライン(50mL)で洗浄した。合わせた水相をEtO(80mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、粗製の油状物6.5gを得、これをシリカゲル200g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/iPrOの濃度勾配溶離)により精製して、化合物10(1.9g)を無色油状物として得た(39%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.92 (d, J = 7.1 Hz, 3 H); 1.02 (s, 3 H); 1.04 (s, 3 H); 1.48 (s, 9 H); 3.58 (s, 3 H); 3.88 (m, 1 H); 6.62 (広幅なd, J = 10.5 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 146, m/z = 246 [M+H]+; tR = 1.2分.
フラグメントC2:メチル3−アミノ−2,2−ジメチルブタノエート塩酸塩
丸底フラスコ中に機械撹拌しながら、化合物10(0.3g、1.22mmol)を、続いて1,4−ジオキサン(5mL)および1,4−ジオキサン中4N HCl(5mL)を導入した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで真空で濃縮した。得られた粗製の固体をiPrO(15mL)中で沈殿させ、濾過し、乾燥して、フラグメントC2(210mg)を白色固体として得た(95%)。
LCMS(A1):ES m/z=146[M+H];t=0.8分。
フラグメントC3:エチル2−(1−アミノシクロプロピル)−2,2−ジメチルプロパノエートの合成
Figure 0006929292
アルゴン下、エチル2−シアノ−2−メチルプロピオネート(CAS番号[1572−98−1]、2g、13.88mmol)のEtO(48mL)中溶液に、チタン(IV)イソプロポキシド(4.63g、15.97mmol)を加えた。反応混合物を室温で10分間撹拌し、次いで−5℃で冷却した。3MエチルマグネシウムブロミドのEtO中溶液(9.72mL、29.16mmol)を−5℃〜0℃で25分にて滴下添加し、次いで反応混合物を冷却浴を用いずに40分間撹拌した。この時点で、TLCは反応が完結していることを示した。反応媒体を0℃で冷却し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(EtO中3M、3.6mL、29.16mmol)を0℃で滴下添加した。反応混合物を冷却浴を用いずに30分間撹拌した。この後、1N HClを0℃でpHが1〜2になるまで加え(8mL)、次いでpH8になるまで2N NaOH(28mL)を加え、反応混合物をEtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、粗製の黄色油状物2.4gを得、これをシリカゲル70g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、フラグメントC3(915mg)を淡黄色油状物として得た(39%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, CDCl3-d1): 0.52 (m, 2 H); 0.70 (m, 2 H); 1.11 (s, 6 H);
1.27 (t, J = 7.2 Hz, 3 H); 1.64 (広幅なs, 2 H); 4.18 (q, J = 7.2 Hz, 2 H).
フラグメントC4:メチル3−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパノエート塩酸塩の合成
Figure 0006929292
化合物11:3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチルプロパン酸
DL−3−アミノイソ酪酸(CAS番号[10569−72−9]、5g、47.52mmol)の2N NaOH(24.7mL)中溶液に、氷水浴で反応媒体温度を30℃未満に維持しながら、BocO(11.73g、53.22mmol)のTHF(75mL)中溶液を滴下添加した。反応媒体を室温で18時間撹拌し、次いで真空で濃縮し、HO(75mL)に希釈し、MTBE(3×150mL)で洗浄した。水相を100g/Lでのクエン酸(150mL)を加えることによりpH3に酸性化し、EtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機相をHO(3×45mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、化合物11(9.4g)を無色油状物として得た(97%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 1.01 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.38 (s, 9H); 2.48 (m, 1H); 2.91 (dt, J = 6.1, 6.5および13.5 Hz, 1H); 3.15 (ddd, J = 6.1, 7.4および13.5 Hz, 1H); 6.80 (t, J = 6.1 Hz, 1H); 12.15 (広幅なs, 1H).
化合物12:メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチルプロパノエート
化合物11(9.4g、46.25mmol)のアセトン(300mL)中溶液に、KCO(16.14g、115.63mmol)およびCHI(13.26g、92.5mmol)を加えた。反応媒体、黄色懸濁液を室温で20時間撹拌し、次いでClarcel上で濾過した。このように得られたケーキをアセトンで洗浄し、濾液を真空で濃縮し、DCM(100mL)で希釈し、Clarcel上で濾過し、このように得られたケーキをDCMで洗浄し、濾液を真空で濃縮して、化合物12(9.4g)を黄色液体として得た(93%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 1.01 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.37 (s, 9H); 2.54
(m, 1H); 2.91 (dt, J = 6.2および13.5 Hz, 1H); 3.15 (ddd, J = 6.2, 6.9および13.5 Hz, 1H); 3.59 (s, 3H); 6.90 (t, J = 6.2 Hz, 1H).
化合物13:メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(((4−メトキシベンジル)オキシ)メチル)−2−メチルプロパノエート
−75℃で冷却したDIEA(3.2mL、22.45mmol)のTHF(10mL)中溶液に、1.6M n−BuLiのTHF中溶液(14mL、22.4mmol)を滴下添加した。反応媒体を−75℃で20分間撹拌し、次いで−75℃で化合物12(2g、9.21mmol)のTHF(16mL)中溶液を滴下添加し、反応混合物を−75℃で10分間撹拌した。次いで1−((クロロメトキシ)メチル)−4−メトキシベンゼン(1.72g、9.21mmol)のTHF(16mL)中溶液を、反応混合物に素早く加え、−25℃で4時間撹拌を行った。反応媒体をDCM(100mL)で希釈した後、温度を5℃未満に維持しながら100g/Lでのクエン酸溶液(50mL)を加えた。反応媒体を室温で15分間撹拌した。有機相を100g/Lでのクエン酸溶液(2×50mL)、HO(3×50mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、黄オレンジ色油状物4.08gを得、これをシリカゲル150g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAcの濃度勾配溶離)により精製して、化合物13(2.05g)を無色油状物として得た(60%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 1.03 (s, 3H); 1.37 (s, 9H); 3.14 (d, J = 6.8 Hz, 2H); 3.31 (d, J = 9.1 Hz, 1H); 3.48 (d, J = 9.1 Hz, 1H); 3.58 (s, 3H); 3.73 (s, 3H); 4.38 (s, 2H); 6.76 (t, J = 7.1 Hz, 1H); 6.90 (d, J = 8.9 Hz, 2H); 7.20 (m, 2H).
フラグメントC4:メチル3−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパノエート塩酸塩
化合物13(1.5g、4.08mmol)を室温で1時間ジオキサン中4M HCl溶液(24mL)にて処理した。次いで反応媒体を真空で濃縮し、トルエンの存在下で共蒸発させて、フラグメントC4(794mg)を粘稠性油状物として得た(定量的)。
AD1:(2E,5S,6R,7E)−tert−ブチル5−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンタノイル)オキシ)−8−(4−(アジドメチル)フェニル)−6−メチルオクタ−2,7−ジエノエートの合成
Figure 0006929292
化合物14:(2E,5S,6R,7E)−tert−ブチル5−(((S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−4−メチルペンタノイル)オキシ)−8−(4−ホルミルフェニル)−6−メチルオクタ−2,7−ジエノエート
アルゴン下丸底フラスコ中で機械撹拌しながら、Fmoc−Leu−OH(4.9g、13.86mmol)を、続いてDCM(100mL)中のフラグメントA(3.5g、10.59mmol)およびDIEA(6.6mL、38.13mmol)を導入した。次いでMNBA(5g、14.52mmol)およびDMAP(620mg、5.07mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。この後、反応媒体をHO(100mL)および飽和ブライン(100mL)で洗浄した。有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、粗製のオレンジ色油状物9.1gを得、これをシリカゲル400g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)により精製して、化合物14(5g)を淡黄色油状物として得た(71%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.77 (d, J = 6.8 Hz, 6 H); 1.05 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.33〜1.64 (m, 4 H); 1.38 (s, 9 H); 2.39〜2.63 (部分的にマスクされたm, 2 H); 4.01 (m, 1 H); 4.13〜4.31 (m, 3 H); 4.95 (m, 1 H); 5.81 (d, J = 15.9 Hz, 1
H); 6.37 (dd, J = 8.8および16.2 Hz, 1 H); 6.52 (d, J = 16.2 Hz, 1 H); 6.70 (td,
J = 7.3および15.9 Hz, 1 H); 7.29 (t, J = 7.9 Hz, 2 H); 7.40 (t, J = 7.9 Hz, 2 H); 7.56 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.67 (dd, J = 7.9 Hz, 2 H); 7.74〜7.82 (m, 3 H); 7.87 (d, J = 7.9 Hz, 2 H); 9.93 (s, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 666 [M+H]+, m/z = 689 [M+Na]+; tR = 1.92分.
化合物15:(2E,5S,6R,7E)−tert−ブチル5−(((S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−4−メチルペンタノイル)オキシ)−8−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−6−メチルオクタ−2,7−ジエノエート
アルゴン下、化合物14(5g、7.51mmol)のMeTHF(60mL)中溶液に、トリメトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.2g、8.91mmol)を少しずつ加えた。反応媒体を室温で5時間撹拌した。この後、飽和NHCl(100mL)およびアセトン(20mL)を加えた。反応媒体を室温で1時間撹拌した。安定化した後、有機相をHOで、次いで飽和ブライン(50mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、粗製の黄色油状物5.3gを得、これをシリカゲル300g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)により精製して、化合物15(3.15g)を白色半固体として得た(63%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.80 (m, 6 H); 1.02 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.35〜1.66 (m, 4 H); 1.38 (s, 9 H); 2.35〜2.56 (部分的にマスクされたm, 2 H); 4.02 (m, 1 H); 4.15〜4.32 (m, 3 H); 4.43 (d, J = 5.5 Hz, 2 H); 4.92 (m, 1 H); 5.12 (t, J = 5.5 Hz, 1 H); 5.80 (d, J = 15.9 Hz, 1 H); 6.10 (dd, J = 8.8および16.2 Hz, 1 H); 6.39 (d, J = 16.2 Hz, 1 H); 6.69 (m, 1 H); 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.28〜7.33 (m, 4 H); 7.41 (t, J = 7.9 Hz, 2 H); 7.69 (t, J = 7.9 Hz, 2 H); 7.80 (d, J = 8.2 Hz, 1 H); 7.88 (d, J = 7.9 Hz, 2 H). LCMS (A1): ES m/z = 668 [M+H]+; m/z = 690 [M+Na]+; m/z = 712 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.84分.
化合物16:(2E,5S,6R,7E)−tert−ブチル5−(((S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−4−メチルペンタノイル)オキシ)−8−(4−(アジドメチル)フェニル)−6−メチルオクタ−2,7−ジエノエート
アルゴン下、化合物15(3.15g、4.72mmol)およびDCM(50mL)を丸底フラスコ中に導入した。0℃で、TEA(987μL、7.08mmol)を、続いてメタンスルホニルクロリド(438μL、5.66mmol)を加え、反応媒体を0℃で1時間および室温で13時間撹拌した。この後、DCM(50mL)および水(50mL)を加えた。安定化した後、有機相を飽和ブライン(3×25mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、真空で濃縮した。アルゴン下、このように得られた粗生成物をDMF(50mL)に溶解し、アジ化ナトリウム(644mg、9.91mmol)を加えた。反応媒体を室温で終夜撹拌した。この後、DMFを真空で濃縮し、AcOEtを加えた。得られた混合物を0.1N HCl(25mL)で、飽和NaHCO(25mL)および飽和ブライン(25mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して粗製物3.3gを得、これをシリカゲル200g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)により精製して、化合物16(1.8g)を無色ゴム状物として(55%)および化合物AD1(740mg、33%)を得た。
LCMS(A2):ES m/z=715[M+Na];t=8.95分。
化合物AD1:(2E,5S,6R,7E)−tert−ブチル5−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンタノイル)オキシ)−8−(4−(アジドメチル)フェニル)−6−メチルオクタ−2,7−ジエノエート
アルゴン下丸底フラスコ中で機械撹拌しながら、化合物16(1.8g、2.6mmol)およびDCM(50mL)を、続いてピペリジン(1.6mL、16.2mmol)を導入した。反応媒体を室温で終夜撹拌した。この後、これを1N HClで、次いで飽和NaHCO、飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して粗製物2gを得、これをシリカゲル130g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)により精製して、化合物AD1(1.48g)を淡黄色油状物として得た(定量的)。
LCMS(A3):ES m/z=471[M+H];t=2.65分。
AD2:(2E,5S,6R,7E)−tert−ブチル5−(((S)−2−アミノ−4,4−ジメチルペンタノイル)オキシ)−8−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−6−メチルオクタ−2,7−ジエノエート塩酸塩の合成
Figure 0006929292
化合物17:(2E,5S,6R,7E)−tert−ブチル5−(((S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−4,4−ジメチルペンタノイル)オキシ)−8−(4−ホルミルフェニル)−6−メチルオクタ−2,7−ジエノエート
アルゴン下丸底フラスコ中、化合物A(1.633g、4.94mmol)のDCM(60mL)中溶液に、L−Fmoc−tert−Leu−OH(1.82g、4.94mmol)、DIEA(2.57mL、14.83mmol)、MNBA(1.70g、4.94mmol)およびDMAP(241.51mg、1.98mmol)を加えた。室温で2時間撹拌した後、反応媒体をHO(50mL)で希釈し、DCMで2回抽出した。合わせた有機相をクエン酸(2×50mL)、飽和NaHCO(50mL)および飽和ブライン(50mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、粗製の化合物17(3.24g)を得、引き続く還元に直接使用した(96%)。
化合物18:(2E,5S,6R,7E)−tert−ブチル5−(((S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−4,4−ジメチルペンタノイル)オキシ)−8−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−6−メチルオクタ−2,7−ジエノエート
アルゴン下丸底フラスコ中、化合物17(3.24g、4.77mmol)のMeTHF(60mL)中溶液に、0℃でトリメトキシ水素化ホウ素ナトリウム(670.56mg、5.24mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、更にトリメトキシ水素化ホウ素ナトリウム(304mg、2.38mmol)を加え、2時間撹拌した。次いで反応媒体を0℃で冷却し、アセトン(18mL)および飽和NHCl(36mL)で希釈し、AcOEtで抽出した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル100g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配)により精製して、化合物18(2.61g)を無色非晶性固体として得た(80%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.80 (s, 9 H); 1.02 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.35〜1.60 (m, 4 H); 1.38 (s, 9 H); 2.37〜2.58 (部分的にマスクされたm, 2 H); 4.04 (m, 1 H); 4.16〜4.33 (m, 3 H); 4.45 (d, J = 5.7 Hz, 2 H); 4.91 (m, 1 H); 5.12 (t, J = 5.7 Hz, 1 H); 5.80 (d, J = 16.0 Hz, 1 H); 6.10 (dd, J = 8.8および16.2 Hz, 1 H); 6.39 (d, J = 16.2 Hz, 1 H); 6.69 (m, 1 H); 7.21 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.25〜7.33 (m, 4 H); 7.40 (t, J = 7.9 Hz, 2 H); 7.68 (t, J = 7.9 Hz, 2 H); 7.78 (d, J = 8.3 Hz, 1 H); 7.88 (d, J = 7.9 Hz, 2 H). LCMS (A1): ES m/z = 608; m/z = 682 [M+H]+; m/z = 726 [M-H+HCO2H]-; tR= 1.85分.
化合物AD2:(2E,5S,6R,7E)−tert−ブチル5−(((S)−2−アミノ−4,4−ジメチルペンタノイル)オキシ)−8−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−6−メチルオクタ−2,7−ジエノエート塩酸塩
アルゴン下丸底フラスコ中、化合物18(2.61g、3.83mmol)のDCM(40mL)中溶液に、ピペリジン(7.60mL、76.56mmol)を加え、反応媒体を室温で1時間撹拌した。次いでこれを濃縮し、AcOEtで抽出した。合わせた有機層を1N HCl、HOおよび飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。残留物をiPrO(50mL)で希釈し、室温で40時間撹拌した。粗生成物を濾過し、iPrOで洗浄し、40℃で3時間真空乾固して、化合物AD2(1.706g)を無色非晶性固体として得た(90%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.88 (s, 9 H); 1.10 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.39〜1.49 (m, 1 H); 1.42 (s, 9 H); 1.75 (dd, J = 6.1および15.1 Hz, 1 H); 2.47〜2.64 (部分的にマスクされたm, 2 H); 3.92 (t, J = 5.5 Hz, 1 H); 4.47 (d, J = 5.7 Hz, 2 H); 5.02 (m, 1 H); 5.15 (t, J = 5.7 Hz, 1 H); 5.90 (d, J = 15.9 Hz, 1 H); 6.15 (dd, J = 8.3および16.1 Hz, 1 H); 6.44 (d, J = 16.1 Hz, 1 H); 6.77 (td, J = 7.3および15.9 Hz, 1 H); 7.26 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.34 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 8.10 (広幅なm, 3 H). LCMS (A1): ES m/z = 460 [M+H]+; tR = 0.95分.
AD3:(2R,3S)−1−((4−メトキシベンジル)オキシ)−2−メチルヘキサ−5−エン−3−イル(S)−2−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエートの合成
Figure 0006929292
化合物19:(2R,3S)−1−((4−メトキシベンジル)オキシ)−2−メチルヘキサ−5−エン−3−イル(S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−4,4−ジメチルペンタノエート
Sakuraiアルコール(1.02g、4.08mmol)および(S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−4,4−ジメチルペンタン酸(1.5g、4.08mmol)のTHF(15mL)中溶液に、2,4,6−トリクロロベンゾイルクロリド(1.02g、4.08mmol)を加え、TEA(1.14mL、8.16mmol)およびDMAP(126.0mg、1.02mmol)を滴下添加した。反応媒体を室温で5時間撹拌し、次いで氷浴を使用して冷却した後、温度を10℃未満に維持しながら1N HCl(60mL)を加えた。得られた媒体を室温で15分間撹拌し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaHCO(15mL)、飽和ブライン(3×15mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル上での連続した3種のフラッシュクロマトグラフィー(150g、ヘプタン/EtOAcの濃度勾配溶離;150gおよび20g、DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物19(1.78g)を無色油状物として得た(72%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.85 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 0.89 (s, 9H); 1.51 (dd, J = 2.8および14.3 Hz, 1H); 1.61 (dd, J = 9.0および14.3 Hz, 1H); 1.95 (m, 1H); 2.21 (m, 1H); 2.31 (m, 1H); 3.20 (dd, J = 6.5および9.6 Hz, 1H); 3.35 (m, 1H); 3.73 (s, 3H); 4.04 (m, 1H); 4.18〜4.34 (m, 5H); 4.83 (m, 1H); 5.00 (dq, J = 2.1および10.3 Hz, 1H); 5.05 (dq, J = 2.1および7.3 Hz, 1H); 5.70 (m, 1H); 6.87 (d, J = 8.7 Hz, 2H); 7.17 (d, J = 8.7 Hz, 2H); 7.30 (m, 2H); 7.41 (t, J = 7.8 Hz, 2H); 7.70 (d, J = 7.8 Hz, 2H); 7.75 (d, J = 8.3 Hz, 1H); 7.90 (d, J = 7.8 Hz, 2H). LCMS (A5): ES m/z = 600 [M+H]+; m/z = 617 [M+H+NH3]+; m/z = 644 [M-H+HCO2H]-; tR
= 1.86分.
化合物AD3:(2R,3S)−1−((4−メトキシベンジル)オキシ)−2−メチルヘキサ−5−エン−3−イル(S)−2−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエート
化合物19(1.78g、2.98mmol)のDCM(63mL)中溶液に、ピペリジン(1.77mL、17.9mmol)を滴下添加した。反応媒体を室温で4時間撹拌し、DCM(150mL)で希釈し、1N HCl(2×20mL)、飽和NaHCO(20mL)、飽和ブライン(3×20mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル50g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAcの濃度勾配溶離)により精製して、化合物AD3(644mg)を無色油状物として得た(57%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.88 (s, 9H); 0.89 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.21 (dd, J = 6. 9および13.9 Hz, 1H); 1.56 (dd, J = 5.0および13.9 Hz, 1H); 1.66 ( 広幅なs, 2H); 2.00 (m, 1H); 2.24 (m, 1H); 2.33 (m, 1H); 3.26 (m, 2H); 3.38 (dd, J = 5.5および9.4Hz, 1H); 3.74 (s, 3H); 4.36 (s, 2H); 4.84 (m, 1H); 5.00〜5.10 (m,
2H); 5.72 (m, 1H); 6.89 (d, J = 8.8 Hz, 2H); 7.22 (d, J = 8.8 Hz, 2H). LCMS (A5): ES m/z = 378 [M+H]+; tR= 0.88分.
BC1:3−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)−2,2−ジメチルプロパン酸の合成
Figure 0006929292
化合物20:メチル3−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)−2,2−ジメチルプロパノエート
アルゴン下、丸底フラスコ中にフラグメントC1(981.45mg、4.00mmol)およびDCM(50mL)を、続いてDIEA(1.84mL、10.92mmol)、フラグメントB(1.2g、3.64mmol)、HOBt(563.40mg、4.00mmol)およびEDC(1.45mL、8.01mmol)を導入した。反応媒体を室温で終夜撹拌した。この後、反応媒体をHO(30mL)で希釈し、DCMで2回抽出した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して粗製の油状物2.5gを得、これをシリカゲル110g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)により精製して、化合物20(1.06g)を白色メレンゲ状物として得た(66%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 1.06 (s, 3 H); 1.07 (s, 3 H); 1.30 (s, 9 H); 2.65 (dd, J = 11.6および13.9 Hz, 1 H); 2.82 (dd, J = 4.0および13.9 Hz, 1 H); 3.18 (dd, J = 6.1および13.4 Hz, 1 H); 3.29 (部分的にマスクされたm, 1 H); 3.60 (s, 3 H); 3.81 (s, 3 H); 4.11 (m, 1 H); 6.90 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.04 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.19 (dd, J = 2.3および8.6 Hz, 1 H); 7.33 (広幅なs, 1 H); 7.75 (大きなt, J = 6.1 Hz, 1 H).
化合物BC1:3−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)−2,2−ジメチルプロパン酸
アルゴン下、丸底フラスコ中に化合物20(1.06g、2.39mmol)およびTHF(25mL)を、続いてLiOH(70.18mg、2.87mmol)およびHO(1mL)を導入した。反応媒体を数時間撹拌した後、LiOH(70mg)を加え、室温で終夜撹拌した。この後、Amberlit樹脂をpHが4になるまで加え、濾過し、次いでTHFで洗浄し、真空で濃縮して、化合物BC1(1g)を白色固体として得た(97%)。
BC2:3−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタン酸の合成
Figure 0006929292
化合物21:メチル3−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタノエート
アルゴン下、丸底フラスコ中にフラグメントB(1.02g、2.78mmol)およびDCM(25mL)を、続いてEDC(592mg、3.03mmol)およびHOBt(478mg、3.03mmol)を導入した。反応媒体を15分間撹拌し、次いでフラグメントC2(0.5g、2.75mmol)およびDIEA(1.7mL、9.73mmol)を加えた。反応媒体を室温で終夜撹拌した。この後、反応媒体を真空で濃縮し、次いでAcOEtで希釈した。有機層を飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して粗製の油状物1.45gを得、これをシリカゲル100g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)により精製して、化合物21(845mg)を白色泡状物として得た(67%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): ジアステレオ異性体混合物50:50; 0.87 (d, J = 6.8 Hz, 1.5 H); 0.97 (d, J = 6.8 Hz, 1.5 H); 1.01 (s, 1.5 H); 1.03 (s, 1.5 H); 1.07 (s, 3 H); 1.31 (s, 9 H); 2.58〜2.87 (m, 2 H); 3.59 (s, 1.5 H); 3,60 (s, 1.5 H); 3.81 (s, 3 H); 3.99〜4.20 (m, 2 H); 6.90 (d, J = 9.0 Hz, 0.5 H); 6.97 (d, J = 9.0 Hz, 0.5 H); 7.05 (広幅なd, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.19 (分割されたdd, J = 2.4および8.6 Hz, 1 H); 7.32 (d, J = 2.4 Hz, 0.5 H); 7.34 (d, J = 2.4 Hz, 0.5 H); 7.54
(d, J = 10.1 Hz, 0.5 H); 7.62 (d, J = 10.1 Hz, 0.5 H). LCMS (A3): ジアステレオ異性体混合物50:50; ES m/z = 457 [M+H]+; m/z = 479 [M+Na]+; tR = 3.19-3.2分.
化合物21ステレオマー1および2:メチル3−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタノエートステレオマー1および2
アルゴン下丸底フラスコ中、フラグメントB(1.17g、3.55mmol)のDCM(30mL)中溶液に、EDC(741.75mg、3.87mmol)、HOBt(592.57mg、3.87mmol)を加えた。室温で15分撹拌した後、フラグメントC2(639mg、3.52mmol)およびDIEA(2.17mL、12.31mmol)を加えた。反応媒体を4時間撹拌し、次いで濃縮し、AcOEt(100mL)で希釈した。有機層をHO(2×10mL)および飽和ブライン(2×10mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物をシリカゲル50g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)により精製して、ジアステレオ異性体の混合物(1.306g、81%)を得、これを連続した2種のフラッシュクロマトグラフィーにより分離し、シリカゲル100g上での最初の溶離(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により化合物21ステレオマー1(376mg、23%)を得、シリカゲル70g上での2番目の溶離(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により化合物21ステレオマー1(181mg、11%)、化合物21ステレオマー2(279mg、17%)およびジアステレオ異性体の混合物476mgを得た。
化合物21ステレオマー1
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.85 (d, J = 6.8 Hz, 3 H); 1.07 (s, 6 H); 1.31 (s, 9 H); 2.57 (m, 1H); 2.80 (dd, J = 5.2および13.8 Hz, 1 H); 3.60 (s, 3 H); 3.81 (s, 3 H); 4.05 (m, 1 H); 4.16 (m, 1 H); 6.99 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.05 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.20 (dd, J = 2.0および8.6 Hz, 1 H); 7.34 (d, J=2.0 Hz, 1 H); 7.57 (d, J=10.1 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 381; m/z = 401; m/z = 455 [M-H]-; m/z = 457 [M+H]+; tR = 1.29分.
化合物21ステレオマー2
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.95 (d, J = 6.8 Hz, 3 H); 1.00 (s, 3 H); 1.03 (s, 3 H); 1.31 (s, 9 H); 2.55 (m, 1H); 2.80 (dd, J = 5.0および14.3 Hz, 1 H); 3.59 (s, 3 H); 3.81 (s, 3 H); 4.09〜4.22 (m, 2 H); 6.92 (d, J = 8.8 Hz, 1 H); 7.05 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.20 (dd, J = 2.0および8.6 Hz, 1 H); 7.34 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 7.64 (d, J = 10.1 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 381; m/z = 401; m/z = 455 [M-H]-; m/z = 457 [M+H]+; tR = 1.29分.
化合物BC2:3−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタン酸
化合物21(0.845g、1.85mmol)およびMeOH(20mL)を、続いて10M NaOH(1.8mL)を丸底フラスコ中に導入した。溶液を撹拌し、50℃で終夜加熱した。反応媒体を真空で蒸発させ、次いでHO(20mL)で希釈し、5N
HClで中和した。溶液をAcOEtで2回抽出した。合わせた有機層を飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、化合物BC2(800mg)を白色泡状物として得た(97%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): ジアステレオ異性体混合物50:50; 0.91 (d, J = 6.8 Hz, 1.5 H); 0.97 (d, J = 6.8 Hz, 1.5 H); 1.00 (s, 3 H); 1.03 (s, 1.5 H); 1.07 (s, 1.5 H); 1.31 (s, 9 H); 2.57 (m, 1 H); 2.83 (m, 1 H); 3.81 (s, 3 H); 4.01〜4.16 (m, 2 H); 6.90 (d, J = 9.0 Hz, 0.5 H); 6.95 (d, J = 9.0 Hz, 0.5 H); 7.03 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.20 (広幅, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.31 (広幅なs, 1 H); 7.49 (d, J = 10.1 Hz, 0.5 H); 7.54 (d, J = 10.1 Hz, 0.5 H); 11.94 (広幅なm, 1 H). LCMS (A1): ジアステレオ異性体混合物50:50; ES m/z = 387; m/z = 443 [M+H]+; tR = 1.20-1.21分.
化合物BC2ステレオマー1:3−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタン酸ステレオマー1
化合物21ステレオマー1(0.325g、1.85mmol)およびMeOH(8mL)を、続いて10M NaOH(0.692mL)を丸底フラスコ中に導入した。黄色溶液を撹拌し、50℃で終夜加熱した。反応媒体を真空で蒸発させ、次いでHO(20mL)で希釈し、AcOEt(3×5mL)で抽出した。水層を5N HClで酸性化し、AcOEt(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(5mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、化合物BC2ステレオマー1(303mg)を白色泡状物(96%)として得、引き続く反応に直接使用した。
化合物BC2ステレオマー2:3−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタン酸ステレオマー2
化合物21ステレオマー2(1.094g、2.39mmol)、THF(5mL)およびHO(5mL)を、続いてLiOH(301mg、7.18mmol)を丸底フラスコ中に導入した。溶液を室温で44時間撹拌した。反応は完結しておらず、LiOH(301mg)を加えた。混合物を48時間撹拌し、次いでLiOH(301mg)をTHF(10mL)およびHO(5mL)中で加え、反応媒体を60℃で40時間撹拌した。反応媒体を真空で蒸発させた。1Mクエン酸をpH2になるまで加え、混合物をAcOEt(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をHOで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、化合物BC2ステレオマー2(1.096g)を白色非晶性固体として得(定量的)、引き続く反応に直接使用した。
BC3:エチル2−((R)−1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)シクロプロピル)−2−メチルプロパン酸の合成
Figure 0006929292
化合物22:エチル2−((R)−1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)シクロプロピル)−2−メチルプロパノエート
アルゴン下、丸底フラスコ中にフラグメントC3(1.2g、7.01mmol)およびTHF(16.5mL)を、続いてフラグメントB(2.54g、7.71mmol)、HOBt(1.77g、8.76mmol)、EDC(1.23g、8.06mmol)およびDIEA(1.35mL、7.71mmol)を導入した。反応媒体を室温で2時間撹拌した。この後、反応媒体をHO(25mL)で希釈し、AcOEt(250mL)で抽出した。有機層をHO(2×25mL)、飽和ブライン(2×25mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、シリカゲル200g上での最初の溶離(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)により、化合物22(2.16g)を無色泡状物として(64%)、および所望の化合物を含む混合物343mgを得、これをシリカゲル30g(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)上で更に精製して、化合物22(160mg)を無色泡状物として得た(4.7%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.62 (m, 1 H); 0.74〜0.99 (m, 3 H); 1.03 (s, 3 H); 1.10 (s, 3 H); 1.24 (t, J = 7.2 Hz, 3 H); 1.42 (s, 9 H); 2.90 (m, 2 H); 3.88 (s, 3 H); 4.08 (m, 1 H); 4.10 (q, J = 7.2 Hz, 2 H); 4.96 (m, 1 H); 6.33 (広幅なs, 1 H); 6.85 (d, J = 8.5 Hz, 1 H); 7.03 (dd, J = 2.4および8.5 Hz, 1 H); 7.17 (d, J = 2.4 Hz, 1 H).
化合物BC3:2−((R)−1−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)
−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)シクロプロピル)−2−メチルプロパン酸
化合物22(2.09g、4.33mmol)、THF(10mL)およびHO(8mL)を、続いてLiOH(726.33mg、17.31mmol)を丸底フラスコ中に導入した。溶液を撹拌し、65℃で加熱した。16時間後、反応は完結しておらず、HO(10mL)中のLiOH(726.33mg)を加えた。混合物を65℃で48時間撹拌した。冷却後、反応媒体をHO(20mL)で希釈し、次いでAcOEt(3×40mL)で抽出した。有機層をHO(2×10mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、エステル/酸の混合物1.29gを得た。水層を5N HClでpH3にまで酸性化し、次いでAcOEt(3×50mL)で抽出した。有機層をHO(2×10mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、化合物BC3(787mg)をベージュ色泡状物として得た(40%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.50〜0.90 (m, 4 H); 1.03 (s, 6 H); 1.30 (s, 9 H); 2.60 (dd, J = 10.5および14.1 Hz, 1 H); 2.78 (dd, J = 5.0および14.1 Hz, 1 H); 3.81 (s, 3 H); 3.97 (m, 1 H); 6.80 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.03 (d, J = 8.5 Hz, 1 H); 7.18 (dd, J = 2.0および8.5 Hz, 1 H); 7.31 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 7.86 (s, 1 H); 12.11 (広幅なm, 1 H).
BC4:(S)−3−((R)−2−アクリルアミド−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタン酸の合成
Figure 0006929292
化合物23:メチル(S)−3−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタノエート
フラグメントB(2g、6.06mmol)のDCM(60mL)中溶液に、EDC(1.13mL、7.06mmol)およびHOBt(948mg、6.67mmol)を加えた。反応媒体を室温で15分間撹拌し、次いでメチル(S)−3−アミノ−2,2−ジメチルブタノエート(881mg、6.06mmol)およびDIEA(1.53mL、9.10mmol)を加えた。反応媒体を室温で4時間撹拌し、真空で濃縮し、EtOAc(100mL)およびHO(20mL)で希釈した。水相をEtOAc(20mL)で抽出し、合わせた有機相を飽和ブライン(2×20mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル150g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAcの濃度勾配溶離)により精製して、化合物23(2.21g)を無色ラッカーとして得た(79%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.88 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 1.08 (s, 6H); 1.32 (s, 9H); 2.67 (dd, J = 9.9および13.6 Hz, 1H); 2.82 (dd, J = 5.2および13.6 Hz, 1H); 3.62 (s, 3H); 3.83 (s, 3H); 4.06 (m, 1H); 4.77 (m, 1H) 6.97 (d, J = 8.6 Hz, 1H); 7.05 (d, J = 8.6 Hz, 1H); 7.20 (dd, J = 2.4および8.6 Hz, 1H); 7.33 (d, J = 2.4 Hz, 1H); 7.55 (d, J = 9.8 Hz, 1H).
化合物24:メチル(S)−3−((R)−2−アミノ−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタノエート2,2,2−トリフルオロアセテート
化合物23(2.2g、4.81mmol)のDCM(25mL)中溶液に、TFA(3.6mL、48.1mmol)を加えた。反応媒体を室温で終夜撹拌し、真空で濃縮し、トルエンの存在下で共蒸発させて、化合物24(2.0g)をジアステレオ異性体混合物として得た(88%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.80 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 1.04 (s, 3H); 1.10 (s, 3H); 2.95 (d, J = 7.0 Hz, 2H); 3.62 (s, 3H); 3.84 (s, 3H); 4.00 (m, 1H); 4.15 (m, 1H); 7.10〜7.30 (m, 3H); 8.00 (d, J = 9,5 Hz, 1H); 8.22 (広幅なs, 3H).
化合物25:メチル(S)−3−((R)−2−アクリルアミド−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタノエート
化合物24(2.0g、4.25mmol)のDCM(20mL)中溶液に、塩化アクリロイル(536μL、6.37mmol)およびDIEA(2.5mL、12.74mmol)を加えた。反応媒体を室温で2時間撹拌し、次いでHO(20mL)で希釈した。水相をDCM(2×20mL)で抽出し、合わせた有機相を飽和ブライン(2×20mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル100g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAcの濃度勾配溶離)により精製して、化合物25(850mg)を85:15ジアステレオ異性体混合物として得た(68%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.85 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 1.03 (s, 3H); 1.04 (s, 3H); 2.72 (dd, J = 9.7および13.9 Hz, 1H); 2.86 (dd, J = 5.8および13.9 Hz, 1H); 3.58 (s, 3H); 3.80 (s, 3H); 4.15 (m, 1H); 4.56 (m, 1H); 5.56 (dd, J = 2.3および10.2 Hz, 1H); 6.03 (dd, J = 2.3および17.2 Hz, 1H); 6.28 (dd, J = 10.2および17.2 Hz, 1H); 7.02 (d, J = 8.5 Hz, 1H); 7.17 (dd, J = 2.2および8.5 Hz, 1H); 7.31 (d, J = 2.2 Hz, 1H); 7.72 (d, J = 9.8 Hz, 1H); 8.36 (d, J = 8.6 Hz, 1H).
化合物BC4:(S)−3−((R)−2−アクリルアミド−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタン酸
0℃で冷却したtBuOK(1.11g、9.86mmol)のTHF(4mL)中溶液に、HO(47μL)および化合物25(450mg、1.10mmol)を加えた。反応媒体を室温で3時間撹拌し、次いで1N HCl(5mL)で酸性化した。水相をDCM(2×20mL)で抽出し、合わせた有機相をHO(30mL)、飽和ブライン(20mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。2種のジアステレオマーをChiralpak AS 10μmカラム上での超臨界流体クロマトグラフィー(85/15CO/[MeOH+0.1%TEA]での定組成溶離)により分離して、化合物BC4(385mg)を非晶性固体として得た(89%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.88 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 0.99 (s, 3H); 1.00 (s, 3H); 2.71 (dd, J = 9.4および13.7 Hz, 1H); 2.88 (dd, J = 5.3および13.7 Hz, 1H); 3.80 (s, 3H); 4.10 (m, 1H); 4.54 (m, 1H); 5.55 (dd, J = 2.3および10.2 Hz, 1H); 6.01 (dd, J = 2.3および17.1 Hz, 1H); 6.28 (dd, J = 10.2および17.1 Hz, 1H); 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.17 (dd, J = 2.4および8.7 Hz, 1H); 7.32 (d, J = 2.4 Hz, 1H); 7.80 (d, J = 9.8 Hz, 1H); 8.39 (d, J = 8.8 Hz, 1H); 12.00 (広幅なs, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 395 [M-H]-; m/z = 397 [M+H]+; tR = 0.92分.
BC5:(S)−3−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタン酸の合成
Figure 0006929292
メチル(3S)−3−アミノ−2,2−ジメチルブタノエート(MFCD09256689)を出発物とし、スキーム32に示し、化合物BC1およびBC2にて説明した構成単位BCの一般的合成に従って、化合物BC5を製造した。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.89 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 1.02 (s, 3H); 1.04 (s, 3H); 1.30 (s, 9H); 2.68 (dd, J = 13.6および10.2 Hz, 1H); 2.82 (dd, J = 5.2および13.6 Hz, 1H); 3.80 (s, 3H); 4.05 (m, 1H); 4.12 (m, 1H); 7.00 (d, J = 8.7 Hz,
1H); 7.05 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.20 (dd, J = 2.2および8.7 Hz, 1H); 7.32 (d, J =
2.2 Hz, 1H); 7.52 (d, J = 9.9 Hz, 1H); 12.35 (広幅なs, 1H). LCMS (A1): ES m/z =
441 [M-H]-; m/z = 443 [M+H]+; m/z = 883 [2M-H]- ; tR = 1.16分.
BC6:3−((R)−2−アクリルアミド−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパン酸の合成
Figure 0006929292
化合物26:メチル3−((R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパノエート
フラグメントC4(1.059g、5.77mmol)のTHF(60mL)中溶液に、DIEA(2.06mL、11.76mmol)、フラグメントB(1.90g、5.77mmol)、HOBt(935mg、6.92mmol)およびEDC(1.23mL、6.92mmol)を加えた。反応媒体を室温で48時間撹拌し、真空で濃縮し、シリカゲル200g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAcの定組成溶離)により精製して、化合物26(1.05g)を無色油状物として得た(39%)。RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.98 (s, 3H); 1.30 (s, 9H); 2.63 (m, 1H); 2.83 (m, 1H); 3.18〜3.48 (m, 4H); 3.60 (s, 3H); 3.80 (s, 3H); 4.10 (m, 1H); 4.81 (m, 1H); 6.98 (d, J = 8.9 Hz, 1H); 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.20 (dd, J = 2.1および8.7 Hz, 1H); 7.35 (d, J = 2.1 Hz, 1H); 7.83 (m, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 457 [M-H]-; m/z = 459 [M+H]+; m/z = 503 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.1分.
化合物27:メチル3−((R)−2−アミノ−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパノエート塩酸塩
化合物26(1.05g、2.29mmol)を室温で1時間ジオキサン中4M HCl(16mL、64mmol)で処理した。反応媒体を真空で濃縮し、トルエンの存在下2回共蒸発させた。粗生成物をiPrO(10mL)で摩砕し、濾過し、iPrO(5mL)で2回洗浄した。次いでケーキをDCMに溶解し、濾過し、真空で濃縮して、化合物27(809mg)を白色泡状物として得(90%)、これを更には精製せずに使用した。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.92 (s, 1.5H); 0.97 (s, 1.5H); 2.88 (m, 1H);
3.00 (m, 1H); 3.19〜3.47 (m, 4H); 3.60 (s, 3H); 3.85 (s, 3H); 4.05 (m, 1H); 4.89 (m, 1H); 7.11 (分割されたd, J = 8.6 Hz, 1H); 7.19 (分割されたdd, J = 2.0および8.6 Hz, 1H); 7.38 (分割されたd, J = 2.0 Hz, 1H); 8.15 (広幅なs, 3H); 8.39 (m, 1H).
化合物28:メチル3−((R)−2−アミノ−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−2−メチル−2−(((トリエチルシリル)オキシ)メチル)プロパノエート
氷浴で冷却した化合物27(809mg、2.05mmol)のDCM(4mL)中溶液に、温度を4℃未満に維持しながらTEA(1.43mL、10.23mmol)およびクロロトリエチルシラン(1.37mL、8.19mmol)を加えた。4℃で10分間撹拌を行い、次いで反応媒体を室温で20時間撹拌した。飽和ブライン(20mL)およびDCMを媒体に加え、これを10分間撹拌した。有機相を飽和ブライン(3×10mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル70g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物28(706mg)を淡黄色油状物として得た(73%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.52 (q, J = 8.0 Hz, 6H); 0.89 (t, J = 8.0 Hz, 9H); 0.98 (s, 3H); 1.70 (広幅なs, 2H); 2.54 (m, 1H); 2.82 (m, 1H); 3.18〜3.45 (m, 3H); 3.58 (m, 2H); 3.60 (s, 3H); 3.80 (s, 3H); 7.03 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.14 (dd, J = 2.3および8.7 Hz, 1H); 7.28 (分割されたd, J = 2.3 Hz, 1H); 7.78 (m, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 471 [M-H]-; m/z = 473 [M+H]+; m/z = 517 [M-H+HCO2H]-; tR = 0.97分.
化合物29:メチル3−((R)−2−アクリルアミド−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−2−メチル−2−(((トリエチルシリル)オキシ)メチル)プロパノエート
氷/アセトン浴で冷却した化合物28(704mg、1.49mmol)のDCM(19mL)中溶液に、DIEA(780μL、4.46mmol)を加え、塩化アクリロイル(181μL、2.23mmol)を滴下添加した。反応媒体を0〜5℃で1時間撹拌し、次いでEtOAc(38mL)を加え、媒体を1N HCl(5mL)、飽和NaHCO(5mL)、飽和ブライン(3×15mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル30g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物29(742mg)を無色油状物として得た(94%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.52 (分割されたq, J = 8.0 Hz, 6H); 0.89 (分割されたt, J = 8.0 Hz, 9H); 0.99 (s, 1.5H); 1.01 (s, 1.5H); 2.69 (m, 1H); 2.87 (m, 1H); 3.20 (m, 1H); 3.28 (m, 1H); 3.50 (dd, J = 3.1および9.9 Hz, 1H); 3.58 (s, 3H); 3.68 (d, J = 9.9 Hz, 1H); 3.80 (s, 3H); 4.59 (m, 1H); 5.55 (d, J = 10.3 Hz, 1H); 6.00 (d, J = 17.3 Hz, 1H); 6.25 (分割されたdd, J = 10.3および17.3 Hz, 1H); 7.02 (d, J = 8.5 Hz, 1H); 7.18 (分割されたdd, J = 2.0および8.5 Hz, 1H); 7.31 (分割されたd, J = 2.0 Hz, 1H); 7.96 (m, 1H); 8.39 (d, J = 8.9 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 525 [M-H]-; m/z = 527 [M+H]+; m/z = 571 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.54分.
化合物BC6:3−((R)−2−アクリルアミド−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパン酸
氷/アセトン浴で冷却したtBuOK(1.42g、12.65mmol)のTHF(7mL)中懸濁液に、HO(50μL)を加え、媒体を10分間撹拌した後、化合物29(741mg、1.41mmol)のTHF(7mL)中溶液を加えた。0℃で10分間次いで室温で1時間撹拌を行った。反応媒体を氷浴で冷却した後、1N HCl(16.9mL)を加えた。15分撹拌した後、反応媒体をDCM(3×25mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(2×15mL)、HO(15mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、化合物BC6(656mg)を黄色泡状物として得た(定量的)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.91 (s, 3H); 2.69 (m, 1H); 2.90 (dd, J = 4.8および13.6 Hz, 1H); 3.18〜3.42 (m, 4H); 3.80 (s, 3H); 4.59 (m, 1H); 4.73 (広幅, 1H); 5.55 (d, J = 2.3および10.3 Hz, 1H); 6.00 (dd, J = 2.3および17.2 Hz, 1H); 6.24 (dd, J = 10.3および17.2 Hz, 1H); 7.03 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.19 (dd, J = 2.0および8.7 Hz, 1H); 7.35 (d, J = 2.0 Hz, 1H); 8.00 (m, 1H); 8.39 (d, J = 8.8 Hz, 1H); 12.30 (広幅なs, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 397 [M-H]-; m/z = 399 [M+H]+; tR = 0.77分.
実施例1から3:アザ−C52のベンジル酸アミン、グルタリル−Val−Ala−アザ−C52ベンジル酸アミンのNHSエステルおよび対応するADCの合成
Figure 0006929292
化合物30:(6R,13S)−(1E,3R,4S,6E)−1−(4−(アジドメチル)フェニル)−8−(tert−ブトキシ)−3−メチル−8−オキソオクタ−1,6−ジエン−4−イル6−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−13−イソブチル−2,2,10,10−テトラメチル−4,7,11−トリオキソ−3−オキサ−5,8,12−トリアザテトラデカン−14−オエート
アルゴン下、丸底フラスコ中にDMF(25mL)中の化合物BC1(899.55mg、2.10mmol)、HATU(861mg、2.20mmol)およびHOAt(302mg、2.20mmol)を導入した。混合物を室温で30分間撹拌した。この後、化合物AD1(940mg、2mmol)およびDIEA(1.05mL、5.99mmol)を加えた。反応媒体を室温で4時間撹拌した。この後、反応媒体をHO(50mL)で希釈し、AcOEt(2×40mL)で抽出した。有機層を飽和ブライン(25mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル80g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)により精製して、化合物30(1.011g)を黄色半固体として得た(57%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.76 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.78 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 1.03 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.07 (s, 6 H); 1.39 (s, 9 H); 1.37〜1.63 (m, 3 H); 1.41 (s, 9 H); 2.36〜2.60 (部分的にマスクされたm, 3 H); 2.64 (dd, J = 9.5および14.1 Hz, 1 H); 2.86 (dd, J = 5.6および14.1 Hz, 1 H); 3.18 (dd, J = 6.1および13.5 Hz, 1 H); 3.25 (dd, J = 6.9および13.5 Hz, 1 H); 3.79 (s, 3 H); 4.09 (m, 1 H); 4.26 (m, 1 H); 4.40 (s, 2 H); 4.92 (m, 1 H); 5.81 (d, J = 15.9 Hz, 1 H); 6.17 (dd, J = 8.4および16.1 Hz, 1 H); 6.44 (d, J = 15.9 Hz, 1 H); 6.70 (m, 1 H); 6.94 (d, J = 8.9 Hz, 1 H); 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.18 (dd, J = 2.3および8.9 Hz, 1 H); 7.31 (m, 3 H); 7.42 (d, J = 8.5 Hz, 2 H); 7.59 (t, J = 6.3 Hz, 1 H); 7.77 (d, J = 7.9 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 879 [M-H]-; m/z = 881 [M+H]+; m/z = 925 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.89分.
化合物31:(3S,10R,16S,E)−16−((R,E)−4−(4−(アジドメチル)フェニル)ブタ−3−エン−2−イル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6−ジメチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
化合物31を2工程で製造した。
工程1:丸底フラスコ中にDCM(10mL)中の化合物30(1.011g、1.15mmol)を導入した。0℃に冷却した後、TFA(1.72mL、22.94mmol)およびHO(100μL)を加えた。反応媒体を室温で72時間撹拌した。完結した時点で、トルエンを媒体に加え、これを真空で濃縮して、アミノ/酸中間体900mg(定量的)を得た。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.76 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.78 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 1.03 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.07 (s, 3 H); 1.08 (s, 3 H); 1.38〜1.62 (m, 3 H); 2.35〜2.58 (部分的にマスクされたm, 3 H); 2.79 (dd, J = 11.0および13.8 Hz, 1 H); 3.00 (dd, J = 4.1および13.8 Hz, 1 H); 3.16 (dd, J = 5.9および13.5 Hz, 1 H); 3.28〜3.39 (マスクされたm, 1 H); 3.81 (s, 3 H); 4.03 (m, 1 H); 4.26 (m, 1 H); 4.40 (s, 2 H); 4.92 (m, 1 H); 5.82 (d, J = 16.1 Hz, 1 H); 6.16 (dd, J = 8.8および16.4 Hz, 1 H); 6.42 (d, J = 16.4 Hz, 1 H); 6.73 (m, 1 H); 7.09 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.18 (dd, J = 2.0および8.6 Hz, 1 H); 7.32 (d, J = 8.6 Hz, 2 H); 7.37 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 7.41 (d, J = 8.6 Hz, 2 H); 7.84 (d, J = 7.9 Hz, 1 H); 8.01 (広幅で大きなs, 3 H); 8.10 (t, J = 6.4 Hz, 1 H); 12.2 (広幅なs, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 723 [M-H]-; m/z = 725 [M+H]+; tR = 1.09分.
工程2:丸底フラスコ中、アミノ/酸中間体(840mg、1.16mmol)のCHCN(200mL)中溶液に、DIEA(1.95mL、11.58mmol)、HOAt(159.23mg、1.16mmol)およびHATU(499.40mg、1.27mmol)を加えた。反応媒体を室温で3時間撹拌した。真空で濃縮した後、粗製物をAcOEt(200mL)で希釈し、0.5Mクエン酸(12mL)および1N HCl(6mL)で中和した。有機層を分離し、飽和NaHSO、飽和NaHCO、飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル40g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物31(558mg)を白色固体として得た(68%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.60 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.61 (d, J = 6.7 H
z, 3 H); 0.97 (s, 3 H); 1.07 (s, 3 H); 1.09 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.15 (m, 1 H);
1.33〜1.48 (m, 2 H); 2.24 (m, 1 H); 2.53〜2.70 (m, 2 H); 2.88 (大きなd, J = 13.6 Hz, 1 H); 3.01 (dd, J = 3.5および14.5 Hz, 1 H); 3.23〜3.32 (マスクされたm, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 4.18 (m, 1 H); 4.35 (m, 1 H); 4.40 (s, 2 H); 4.95 (m, 1 H); 5.86 (dd, J = 1.7および15.8 Hz, 1 H); 6.13 (dd, J = 8.8および16.1 Hz, 1 H); 6.40 (m, 1 H); 6.47 (d, J = 16.1 Hz, 1 H); 7.04 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.18 (dd, J = 2.0および8.6 Hz, 1 H); 7.29 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 7.32 (d, J = 8.6 Hz, 2 H); 7.41 (広幅なd, J = 8.6 Hz, 3 H); 7.89 (d, J = 8.9 Hz, 1 H); 8.1 (d, J = 8.2 Hz, 1 H).
LCMS (A1): ES m/z = 705 [M-H]-; m/z = 707 [M+H]+; tR = 1.58分.
化合物32:(3S,10R,16S,E)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(アジドメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6−ジメチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
丸底フラスコ中、化合物31(410mg、0.579mmol)のDCM(50mL)中溶液に、0℃でm−CPBA(259mg,1.16mmol)を加えた。室温で16時間撹拌した後、m−CPBA(130mg)を24時間で2回加えた。反応が完結した時点で、粗製の混合物を飽和NaHCO(15mL)および飽和Na(15mL)と共に1時間撹拌し、次いでDCM(3×15mL)で抽出した。有機層を飽和ブライン(15mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、αおよびβエポキシドの混合物440mgを黄色半固体として得た。αおよびβエポキシドをキラル液体クロマトグラフィーにより分離し、これは80:20ヘプタン/EtOHでの定組成溶離を使用し、10μmのChiralpak AD(1.1kg、アミローストリス−3,5−ジメチルフェニルカルバメートをシリカゲル担体上に被覆、Chiral Technologies Europe)でパックした76×350mmカラム上で行った。濃縮後、化合物32(185mg)を白色固体として得(44%)、αエポキシド118mgを白色固体として得た(28%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.72 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.74 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.96 (s, 3 H); 1.04 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.08 (s, 3 H); 1.11 (m, 1 H); 1.40〜1.55 (m, 2 H); 1.79 (m, 1 H); 2.26 (m, 1 H); 2.64 (m, 2 H); 2.85 (広幅なd, J = 13.2 Hz, 1 H); 3.00 (m, 2 H); 3.25 (dd, J = 10.2および13.2 Hz, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.90 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 4.17 (m, 1 H); 4.35 (m, 1 H); 4.46 (s, 2 H); 5.12 (m, 1 H); 5.80 (dd, J = 1.7および16.0 Hz, 1 H); 6.39 (ddd, J = 3.8, 11.6および16.0 Hz, 1 H); 7.04 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.18 (dd, J = 2.0および8.6 Hz, 1 H); 7.29 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 7.31〜7.40 (m, 5 H); 7.94 (d, J = 9.1 Hz, 1 H); 8.40 (d, J = 8.1 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 723 [M+H]+; tR = 1.48分.
(3S,10R,16S,E)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(アミノメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6−ジメチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
丸底フラスコ中、化合物32(185mg、255.79μmol)のDCM(6mL)、MeOH(6mL)およびHO(0.8mL)中溶液に、TCEP(81,47mg、281,37μmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。反応が完結した時点で、粗製の混合物を飽和NaHCO(15mL)で希釈し、DCM(2×30mL)で抽出した。有機層を飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル15g上での連続した2種のフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、実施例1(90mg)を白色固体として得た(51%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.72 (d, J = 6.6 Hz, 3 H); 0.75 (d, J = 6.6 Hz, 3 H); 0.97 (s, 3 H); 1.03 (d, J = 7.1 Hz, 3 H); 1.07 (s, 3 H); 1.14 (m, 1 H); 1.42〜1.57 (m, 2 H); 1.77 (m, 1 H); 1.92 (広幅なm, 2 H); 2.26 (m, 1 H); 2.64 (m, 2 H); 2.86 (広幅なd, J = 13.0 Hz, 1 H); 2.94 (dd, J = 2.0および8.0 Hz, 1 H); 3.00 (dd, J = 3.6および14.4 Hz, 1 H); 3.27 (dd, J = 10.2および13.0 Hz, 1 H); 3.70 (s, 2 H); 3.80 (s, 3 H); 3.84 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 4.18 (m, 1 H); 4.34 (m, 1 H); 5.11 (m, 1 H); 5.79 (dd, J = 1.7および15.6 Hz, 1 H); 6.38 (ddd, J = 4.1, 11.6および15.6 Hz, 1 H); 7.05 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.16 (dd, J = 2.0および8.6 Hz, 1 H); 7.22 (d, J = 8.5 Hz, 2 H); 7.28 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 7.31 (d, J = 8.5 Hz, 2 H); 7.35 (d, J = 10.2 Hz, 1 H); 7.91 (d, J = 9.0 Hz, 1 H); 8.38 (d, J = 8.0 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 695 [M-H]-; m/z = 697 [M+H]+; tR = 0.83分.
化合物33:(S)−2−アミノ−N−((S)−1−((4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6−ジメチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−3−メチルブタンアミド
アルゴン下丸底フラスコ中、実施例1(90mg、129.01μmol)のDCM(20mL)中溶液に、(S)−2−((S)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルブタン−アミド)プロパン酸またはFmocValAla(CAS番号[150114−97−9]、79.47mg、193.61μmol)、EDC(34.27μL、193.61μmol)およびHOBt(20.93mg、154.9μmol)を加えた。反応媒体を室温で終夜撹拌した。この後、ピペリジン(129μL、1.29mmol)を加え、2時間撹拌した。溶媒を除去し、粗製の残留物をシリカゲル15g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物33(50mg、45%)を白色固体として得た。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.75 (m, 9 H); 0.88 (d, J = 7.1 Hz, 3 H); 0.96 (s, 3 H); 1.03 (d, J = 7.1 Hz, 3 H); 1.08 (s, 3 H); 1.18 (m, 1 H); 1.23 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.42〜1.57 (m, 2 H); 1.70 (広幅なm, 2 H); 1.79 (m, 1 H); 1.92 (m, 1 H); 2.26 (m, 1 H); 2.63 (m, 2 H); 2.86 (広幅なd, J = 13.0 Hz, 1 H); 2.99 (m, 3 H); 3.22〜3.33 (部分的にマスクされたm, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.86 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 4.18 (m, 1 H); 4.28 (d, J = 6.3 Hz, 2 H); 4.33 (m, 2 H); 5.11 (m, 1 H); 5.79 (dd, J = 1.7および15.6 Hz, 1 H); 6.39 (ddd, J = 4.1, 11.6および15.6 Hz, 1 H); 7.03 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.16 (dd, J = 2.0および8.6 Hz, 1 H); 7.24 (s, 4 H); 7.28 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 7.37 (d, J = 10.2 Hz, 1 H); 7.92 (d, J = 9.1 Hz, 1 H); 8.07 (広幅なd, J = 8.3 Hz, 1 H); 8.38 (d, J = 8.1 Hz, 1 H); 8.42 (t, J = 6.3 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 434 [M+2H]2+; m/z = 865 [M-H]-; m/z = 867 [M+H]+; m/z = 911 [M-H+HCO2H]-; tR = 0.88分.
化合物34:5−(((S)−1−(((S)−1−((4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6−ジメチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−5−オキソペンタン酸
アルゴン下丸底フラスコ中、化合物33(54mg、57.64μmol)のDMF(5mL)中溶液に、グルタル酸無水物(8mg、69.17μmol)を加えた。反応媒体を室温で3.5時間撹拌した。この後、溶媒を除去し、粗製の残留物をシリカゲル1.8g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物34(51mg)を白色固体として得た(90%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.73 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.76 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.81 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.84 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.97 (s, 3 H); 1.03 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); 1.05 (s, 3 H); 1.15 (m, 1 H); 1.22 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); 1.43〜1.52 (m, 2 H); 1.70 (m, 2 H); 1.77 (m, 1 H); 1.97 (m, 1 H); 2.17 (m, 2 H); 2.24 (m, 1 H); 2.55〜2.68 (m, 2 H); 2.85 (広幅なd, J = 12.7 Hz, 1 H); 2.96 (dd, J = 1.8および7.7 Hz, 1 H); 2.99 (dd, J = 3.0および14.6 Hz, 1 H); 3.23〜3.40 (部分的にマスクされたm, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.85 (d, J = 1.8 Hz, 1 H); 4.22〜4.38 (m, 4 H); 5.11 (m, 1 H); 5.79 (d, J = 14.9 Hz, 1 H); 6.37 (ddd, J = 4.1, 11.3および14.9 Hz, 1 H); 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.15 (dd, J = 2.0および8.7 Hz, 1 H); 7.23 (広幅なs, 4 H); 7.28 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 7.37 (広幅なd, J = 10.7 Hz, 1 H); 7.87 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.93 (d, J = 9.2 Hz, 1 H); 8.06 (大きなm, 1 H); 8.37 ( 広幅なm, 1 H); 8.41 (広幅なm, 1 H); 12.03 (広幅なm, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 979 [M-H]-; m/z = 981 [M+H]+; tR= 1.17分.
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル5−(((S)−1−(((S)−1−((4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6−ジメチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−5−オキソペンタノエート
アルゴン下丸底フラスコ中、化合物34(30mg、30.56μmol)のTHF(5mL)中溶液に、DIEA(5.34μL、30.56μmol)およびDSC(16.31mg、61.13μmol)を加えた。反応媒体を室温で2時間撹拌した。この後、溶媒を除去し、粗製の残留物をシリカゲル1.3g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/iPrOHの濃度勾配溶離)により精製して、実施例2(9mg)を白色固体として得た。不純物と共に所望の化合物を含む2番目のバッチをMeTHFで希釈し、HO、飽和ブラインで2回洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、実施例2(15mg)を白色固体として得た(合計収率73%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.73 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.77 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.82 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.84 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.96 (s, 3 H); 1.03 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); 1.07 (s, 3 H); 1.15 (m, 1 H); 1.23 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); 1.43〜1.56 (m, 2 H); 1.78 (m, 1 H); 1.81 (m, 1 H); 1.97 (m, 1 H); 2.20〜2.33 (m, 3 H); 2.58〜2.69 (m, 4 H); 2.80 (s, 4 H); 2.85 (広幅なd, J = 12.7 Hz, 1 H); 2.98 (dd, J = 2.1および7.9 Hz, 1 H); 3.00 (dd, J = 3.2および14.7 Hz, 1 H); 3.22〜3.34 (部分的にマスクされたm, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.85 (d, J = 2.1 Hz, 1 H); 4.15 (m, 2 H); 4.22〜4.38 (m, 4 H); 5.11 (m, 1 H); 5.79 (d, J = 15.1 Hz, 1 H); 6.38 (ddd, J = 3.9, 11.2および15.1 Hz, 1 H); 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.15 (dd, J = 2.2および8.7 Hz, 1 H); 7.22 (広幅なs, 4 H); 7.29 (d, J = 2.2 Hz, 1 H); 7.36 (広幅なd, J = 10.3 Hz, 1 H); 7.89 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.92 (d, J = 8.9 Hz, 1 H); 8.04 (d, J = 7.4 Hz, 1 H); 8.32 (t, J = 6.1 Hz, 1 H); 8.39 (d, J = 8.0 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 540; m/z = 1076 [M-H]-; m/z = 1078 [M+H]+; m/z = 1122 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.23分.
mAb−Ex2
前に記載した一般方法を実施例3の製造に使用した。hu2H11_R35−74(60mg)を、実施例2のDMA中9.96mM溶液(161μL、1.733mg、4当量)と2時間反応させた。この時点で、実施例2の溶液(121μL、3当量)を加え、媒体を2時間撹拌した。この時点で、実施例2の溶液(121μL、3当量)を加え、2時間撹拌した。DPBS pH6.5+20%NMP中Superdex 200pg上で精製し、Amicon Ultra−15上で濃縮し、緩衝液B pH6.5+5%NMP中PD−10上で緩衝液を交換し、Steriflip上で濾過した後、実施例3(39.9mg)を無色透明溶液として2.28mg/mLの濃度でDAR4.6(HRMS)、単量体純度99%および合計収率66%にて得た。
SEC−HRMS:図1におけるインタクトADCのスペクトル;m/z=150346(D1);m/z=151307(D2);m/z=152274(D3);m/z=153240(D4);m/z=154200(D5);m/z=155165(D6);m/z=156133(D7);m/z=157095(D8)。
実施例4から7:(S)−3−ネオペンチル−アザ−C52のベンジル酸アミン、グルタリル−Val−Ala−(S)−3−ネオペンチル−アザ−C52ベンジル酸アミンのNHSエステルおよび対応するADCの合成
Figure 0006929292
Figure 0006929292
化合物35:(6R,13S)−(1E,3R,4S,6E)−8−(tert−ブトキシ)−1−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−メチル−8−オキソオクタ−1,6−ジエン−4−イル6−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−2,2,10,10−テトラメチル−13−ネオペンチル−4,7,11−トリオキソ−3−オキサ−5,8,12−トリアザテトラデカン−14−オエート
アルゴン下丸底フラスコ中、フラグメントBC1(1.32g、3.08mmol)のDCM(60mL)中溶液に、DIEA(1.53mL、9.25mmol)、HOAt(503.75mg、3.70mmol)およびHATU(1.41g、3.70mmol)を加えた。黄色懸濁液を室温で30分間撹拌し、次いでフラグメントAD2(1.7g、3.08mmol)を加えた。反応媒体を室温で2時間撹拌した。この後、DIEA(1.53mL)を加え、1時間撹拌した。混合物を1Mクエン酸(50mL)で中和し、AcOEt(2×80mL)で抽出した。有機層を1M NaHSO、HOで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル100g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)により精製して、化合物35(1.475g)を無色固体として得た(57%)。
化合物36:(2E,5S,6R,7E)−5−(((S)−2−(3−((R)−2−アミノ−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)−2,2−ジメチルプロパンアミド)−4,4−ジメチルペンタノイル)オキシ)−8−(4−(ヒドロキシメチル)−フェニル)−6−メチルオクタ−2,7−ジエン酸
丸底フラスコ中、化合物35(1.475g、1.69mmol)のDCM(20mL)中溶液に、TFA(8mL、52.27mmol)およびHO(2mL)を加えた。反応媒体を室温で5時間撹拌した。溶媒を除去した。残留物をHO(20mL)およびAcOEt(20mL)で希釈し、室温で2時間2M NaOH(2mL)で処理した。有機層を分離し、水層をAcOEt(2×10mL)で抽出し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、無色固体1.24gを得た。固体をAcOEt(10mL)およびHO(10mL)に溶解し、室温で2時間2M NaOH(400μL)で処理した。有機層を分離し、水層をAcOEt(2×10mL)で抽出し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル100g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)により精製して、化合物36(990mg)を白色固体として得た(82%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.80 (s, 9 H); 0.99 (s, 3 H); 1.02 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.05 (s, 3 H); 1.52 (dd, J = 2.0および14.8 Hz, 1 H); 1.69 (dd, J = 9.9および14.8 Hz, 1 H); 2.36〜2.61 (部分的にマスクされたm, 4 H); 2.84 (dd, J = 5.0および13.9 Hz, 1 H); 3.18 (d, J = 7.5 Hz, 2 H); 3.40 (dd, J = 5.1および8.1 Hz, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 4.29 (m, 1 H); 4.45 (s, 2 H); 4.90 (m, 1 H); 5.12 (広幅なm, 1 H); 5.81 (d, J = 15.5 Hz, 1 H); 6.10 (dd, J = 8.4および15.9 Hz, 1 H); 6.40 (d, J = 15.9 Hz, 1 H); 6.70 (td, J = 7.5および15.5 Hz, 1 H); 7.01 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.11 (dd, J = 2.4および8.7 Hz, 1 H); 7.25 (m, 3 H); 7.32 (d, J = 8.2 Hz, 2 H); 7.72 (t, J = 6.5 Hz, 1 H); 7.79 (d, J = 7.8 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 712 [M-H]-; m/z = 714 [M+H]+; tR = 0.94分.
化合物37:(3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−16−((R,E)−4−(4−(ヒドロキシメチル)−フェニル)ブタ−3−エン−2−イル)−6,6−ジメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
アルゴン下、丸底フラスコ中に化合物36(990mg、1.39mmol)およびCHCN(150mL)を導入し、完全に溶解するまで水浴で50℃にて加熱し、10分間撹拌した。この後、DIEA(687.20μL、4.16mmol)、HOAt(207.51mg、1.52mmol)およびHATU(579.7mg、1.52mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。反応媒体を1Mクエン酸(30mL)で中和した。溶媒を除去し、水層をAcOEt(2×40mL)で抽出した。有機層を1M NaHSO、HOで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。粗製の固体をHO(200mL)で希釈し、1時間撹拌した。固体を濾過し、次いでAcOEtで希釈し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、化合物37とHATUとの混合物を得た。固体をMeTHF(50mL)およびHO(50mL)と共に撹拌した。有機層を分離し、HO(4×20mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル10g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)により精製して、化合物37(680mg)を無色固体として得た(70%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.68 (s, 9 H); 0.98 (s, 3 H); 1.03 (s, 3 H); 1.09 (d, J = 6.9 Hz, 3 H); 1.19 (広幅なd, J = 14.5 Hz, 1 H); 1.58 (dd, J = 10.3および14.5 Hz, 1 H); 2.23 (m, 1 H); 2.52〜2.70 (m, 3 H); 2.86 (広幅なd, J = 12.7
Hz, 1 H); 3.00 (dd, J = 3.3および14.8 Hz, 1 H); 3.22〜3.33 (部分的にマスクされたm, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 4.18 (m, 1 H); 4.42 (m, 1 H); 4.46 (d, J = 6.0 Hz, 2 H); 4.91 (m, 1 H); 5.13 (t, J = 6.0 Hz, 1 H); 5.85 (広幅なd, J = 15.0 Hz, 1 H); 6.05 (dd, J = 8.4および15.9 Hz, 1 H); 6.40 (m, 2 H); 7.03 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.18 (dd, J = 2.2および8.7 Hz, 1 H); 7.25 (d, J = 8.5 Hz, 2 H); 7.29 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 7.31 (d, J = 8.5 Hz, 2 H); 7.42 (d, J = 10.6 Hz, 1 H); 7.94 (d, J = 9.1 Hz, 1 H); 8.41 (d, J = 8.2 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 694 [M-H]-; m/z = 696 [M+H]+; tR = 1.36分.
化合物38:(3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6−ジメチル−3−ネオペンチル−16−((R,E)−4−(4−(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)フェニル)ブタ−3−エン−2−イル)−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
アルゴン下0℃で丸底フラスコ中、化合物37(680mg、0.976mmol)のCHCl(10mL)中溶液に、1H−イミダゾール(305.84mg、4.49mmol)およびクロロトリイソプロピルシラン(480.13μl、2.25mmol)を加えた。反応媒体を室温で5時間撹拌し、次いで飽和NHClおよびMTBE(30mL)で希釈した。有機層を1M NaHSO、飽和NaHCO、飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、化合物38(970mg)をオレンジ色非晶性固体として得た(定量的)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.63 (s, 9 H); 0.87〜1.17 (m, 31 H); 1.53 (dd, J = 10.9および14.3 Hz, 1 H); 2.22 (m, 1 H); 2.51〜2.70 (m, 3 H); 2.86 (広幅なd, J = 13.0 Hz, 1 H); 3.00 (dd, J = 3.2および14.9 Hz, 1 H); 3.24〜3.35 (部分的にマスクされたm, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 4.18 (m, 1 H); 4.41 (m, 1 H); 4.76 (s, 2 H); 4.91 (m, 1 H); 5.87 (広幅なd, J = 15.4 Hz, 1 H); 6.06 (dd, J = 8.9および15.9 Hz, 1 H); 6.40 (m, 2 H); 7.03 (d, J = 8.5 Hz, 1 H); 7.18 (広幅なd, J = 8.5 Hz, 1 H); 7.25 (d, J = 8.3 Hz, 2 H); 7.28 (d, J = 8.3 Hz, 2 H); 7.30 (広幅なs, 1 H); 7.42 (d, J = 10.5 Hz, 1 H); 7.93 (d, J = 9.2 Hz, 1 H); 8.42 (d, J = 8.1 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 850 [M-H]-; m/z = 852 [M+H]+; m/z = 896 [M-H+HCO2H]-; tR = 2.15分.
(3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(ヒドロキシ−メチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−6,6−ジメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
実施例4を2工程で製造した。
工程1:アルゴン下丸底フラスコ中、化合物38(832mg、0.976mmol)のDCM(10mL)中溶液に、m−CPBA(339.15mg、1.51mmol)を3回で加えた。反応混合物を室温で50時間撹拌し、次いでDCM(10mL)で希釈し、飽和NaHCO(30mL)およびNa(30mL)と共に15分間撹拌した。有機層を分離し、飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、αおよびβエポキシドの混合物1.1gを無色泡状物として得た(定量的)。
工程2:αおよびβエポキシドの混合物をTHF(30mL)に希釈し、1M TBAF(952.32μL)を加えた。2時間撹拌した後、TBAF(952μL)を加えた。1時間撹拌した後、混合物をHO(50mL)で希釈し、AcOEt(3×50mL)で抽出した。有機層を飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、αおよびβエポキシドの混合物770mgを黄色固体として得た(定量的)。αおよびβエポキシドをキラル液体クロマトグラフィーにより分離し、これは75:25ヘプタン/EtOHでの定組成溶離を使用し、10μmのChiralpak AD(1.1kg、アミローストリス−3,5−ジメチルフェニルカルバメートをシリカゲル担体上に被覆、Chiral Technologies Europe)でパックした76×350mmカラム上で行った。濃縮後、実施例4(190mg)を白色固体として得(31%)、αエポキシド125mgを白色固体として得た(20%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.81 (s, 9 H); 0.98 (s, 3 H); 1.03 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.05 (s, 3 H); 1.26 (m, 1 H); 1.71 (dd, J = 10.4および14.5 Hz, 1 H); 1.82 (m, 1 H); 2.26 (m, 1 H); 2.52 (m, 2 H); 2.84 (d, J = 12.8 Hz, 1 H); 2.92 (dd, J = 2.1および7.8 Hz, 1 H); 3.00 (dd, J = 3.1および14.5 Hz, 1 H); 3.24〜3.36 (部分的にマスクされたm, 1 H); 3.81 (s, 3 H); 3.90 (d, J = 2.1 Hz, 1 H); 4.17 (ddd, J = 3.4, 8.0および11.7 Hz, 1 H); 4.42 (m, 1 H); 4.50 (d, J = 6.0 Hz, 2 H); 5.10 (m, 1 H); 5.20 (t, J = 6.0 Hz, 1 H); 5.79 (dd, J = 1.8および15.4 Hz, 1 H); 6.39 (ddd, J = 3.8, 11.5および15.4 Hz, 1 H); 7.05 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.16 (dd, J = 2.1および8.6 Hz, 1 H); 7.26 (d, J = 8.3 Hz, 2 H); 7.29 (d, J = 2.1 Hz, 1 H); 7.32 (d, J = 8.3 Hz, 2 H); 7.41 (d, J = 10.3 Hz, 1 H); 8.02 (d, J = 9.2 Hz, 1 H); 8.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H). LCMS (A1): ES m/z = 710 [M-H]-; m/z = 712 [M+H]+; tR = 1.28分.
化合物39:(3S,10R,16S,E)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(アジドメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6−ジメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
アルゴン下丸底フラスコ中、実施例4(100mg、140μmol)のTHF(5mL)中溶液に、DPPA(156.82μl、701.98μmol)およびDBU(110.22μl、701.98μmol)を加えた。溶液を室温で6時間撹拌し、次いでHOで希釈し、AcOEt(3×30mL)で抽出した。有機層を分離し、飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル15g(DCM/iPrOHの濃度勾配溶離)上で精製して、化合物39(100mg)を白色固体として得た(40%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.80 (s, 9 H); 0.97 (s, 3 H); 1.03 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.04 (s, 3 H); 1.28 (d, J = 14.5 Hz, 1 H); 1.69 (dd, J = 10.7および14.5 Hz, 1 H); 1.84 (m, 1 H); 2.28 (m, 1 H); 2.62 (m, 2 H); 2.84 (d, J = 12.8 Hz, 1 H); 2.93〜3.03 (m, 2 H); 3.22〜3.34 (部分的にマスクされたm, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.92 (広幅なs, 1 H); 4.17 (m, 1 H); 4.40〜4.49 (m, 3 H); 5.10 (m, 1 H); 5.80 (d, J = 15.8 Hz, 1 H); 6.39 (ddd, J = 3.8, 11.7および15.8 Hz, 1 H); 7.03 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.16 (dd, J = 2.2および8.7 Hz, 1 H); 7.28 (d, J = 2.1 Hz, 1 H); 7.32 (d, J = 8.3 Hz, 2 H); 7.39 (d, J = 8.3 Hz, 2 H); 7.41 (m, 1 H); 8.00 (d, J = 9.1 Hz, 1 H); 8.36 (d, J = 8.2 Hz, 1H). LCMS (A1): ES m/z = 735 [M-H]-; m/z = 737 [M+H]+; tR = 1.54分.
(3S,10R,16S,E)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(アミノメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6−ジメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
丸底フラスコ中、化合物39(100mg、122.07μmol)のDCM(2.5mL)およびMeOH(2.5mL)中溶液に、TCEP(38.88mg、134.28μmol)のHO(500μL)中溶液を滴下添加した。反応媒体を室温で24時間撹拌した。反応混合物をHOおよび飽和NaHCOで希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。有機層を分離し、飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、実施例5(73mg)を白色固体として得(84%)、更には精製せずに次の工程に使用した。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.82 (s, 9 H); 0.97 (s, 3 H); 1.03 (d, J = 7.
0 Hz, 3 H); 1.04 (s, 3 H); 1.29 (d, J = 14.4 Hz, 1 H); 1.70 (dd, J = 10.2および14.4 Hz, 1 H); 1.80 (m, 1 H); 2.02 (広幅なm, 2 H); 2.25 (m, 1 H); 2.62 (m, 2 H); 2.83 (d, J = 13.0 Hz, 1 H); 2.93 (dd, J = 2.2および7.8 Hz, 1 H); 2.99 (dd, J = 3.4および14.5 Hz, 1 H); 3.23〜3.35 (部分的にマスクされたm, 1 H); 3.71 (s, 2 H); 3.80 (s, 3 H); 3.88 (d, J = 2.2 Hz, 1 H); 4.17 (ddd, J = 3.5, 8.5および11.5 Hz, 1 H); 4.41 (m, 1 H); 5.09 (m, 1 H); 5.79 (d, J = 15.7 Hz, 1 H); 6.39 (ddd, J = 3.7, 11.4および15.7 Hz, 1 H); 7.05 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.16 (dd, J = 2.3および8.7 Hz, 1 H); 7.22 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.28 (d, J = 2.3 Hz, 1 H); 7.34 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.40 (d, J = 10.3, 1 H); 8.02 (d, J = 8.9 Hz, 1 H); 8.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H). LCMS (A1): ES m/z = 709 [M-H]-; m/z = 711 [M+H]+; tR = 0.86分.
化合物40:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−1−(((S)−1−((4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6−ジメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート
アルゴン下、丸底フラスコ中に実施例5(73mg、82.10μmol)およびDMF(1mL)を、続いてFmocValAla(50.55mg、123.16μmol)、HOBt(17.75mg、131.37μmol)、DCM(10mL)およびEDC(14.53μl、82.10μmol)を導入した。溶液を室温で4時間撹拌し、次いでHO(10mL)で希釈し、DCM(3×20mL)で抽出した。有機層を分離し、HOで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル15g(DCM/iPrOHの濃度勾配溶離)上で精製して、化合物40(90mg)を無色固体として得た(99%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.80 (s, 9 H); 0.84 (d, J = 7.1 Hz, 3 H); 0.86 (d, J = 7.1 Hz, 3 H); 0.93 (s, 3 H); 1.02 (d, J = 7.1 Hz, 3 H); 1.04 (s, 3 H); 1.24 (d, J = 7.3 Hz, 3 H); 1.29 (d, J = 14.5 Hz, 1 H); 1.70 (dd, J = 10.5および14.5 Hz, 1 H); 1.81 (m, 1 H); 1.99 (m, 1 H); 2.25 (m, 1 H); 2.60 (m, 2 H); 2.82 (d, J = 13.0 Hz, 1 H); 2.91 (dd, J = 1.9および7.6 Hz, 1 H); 2.99 (dd, J = 3.4および14.5 Hz, 1 H); 3.29 (m, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.88 (d, J = 1.9 Hz, 1 H); 3.90 (m, 1 H); 4.16 (ddd, J = 3.4, 8.0および11.8 Hz, 1 H); 4.20〜4.35 (m, 6 H); 4.41 (m, 1 H); 5.09 (m, 1 H); 5.79 (d, J = 15.7 Hz, 1 H); 6.39 (ddd, J = 3.7, 11.6および15.7 Hz, 1 H); 7.05 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.15 (dd, J = 2.5および8.6 Hz, 1 H); 7.21 (d, J = 8.5 Hz, 2 H); 7.24 (d, J = 8.5 Hz, 2 H); 7.28 (d, J = 2.5 Hz, 1 H); 7.32 (t, J = 7.9 Hz, 2 H); 7.38〜7.47 (m, 4 H); 7.73 (t, J = 7.9 Hz, 2 H); 7.89 (d, J = 7.9 Hz, 2 H); 8.03 (d, J = 9.1 Hz, 1 H); 8.05 (d, J = 7.9 Hz, 1 H); 8.39 (m, 2 H). LCMS (A1): ES m/z = 1103 [M+H]+; m/z = 1147 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.71分.
化合物41:(S)−2−アミノ−N−((S)−1−((4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6−ジメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−3−メチルブタンアミド
アルゴン下、丸底フラスコ中にDCM(5mL)中の化合物40(104mg、76.65μmol)を、続いてピペリジン(138.87μl、1.40mmol)を導入した。溶液を室温で5時間撹拌し、次いで濃縮し、シリカゲル10g(DCM/MeOH/HOの濃度勾配溶離)上で精製して、化合物41(50mg)を無色固体として得た(60%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.76 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.81 (s, 9 H); 0.88 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.97 (s, 3 H); 1.02 (d, J = 7.1 Hz, 3 H); 1.04 (s, 3 H); 1.22 (d, J = 7.3 Hz, 3 H); 1.29 (d, J = 14.6 Hz, 1 H); 1.66 (広幅なm, 2 H); 1.70 (dd, J = 10.6および14.6 Hz, 1 H); 1.81 (m, 1 H); 1.92 (m, 1 H); 2.25 (m, 1 H); 2.60 (m, 2 H); 2.83 (d, J = 13.0 Hz, 1 H); 2.93 (dd, J = 1.9および7.4 Hz, 1 H); 2.99 (m, 2 H); 3.28 (dd, J = 10.4および13.0 Hz, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.89 (d, J = 1.9 Hz, 1 H); 4.16 (ddd, J = 3.2および8.2および11.8 Hz, 1 H); 4.29 (d, J = 6.0 Hz, 2 H); 4.34 (m, 1 H); 4.41 (m, 1 H); 5.09 (m, 1 H); 5.79 (dd, J = 1.7および15.5 Hz, 1 H); 6.38 (ddd, J = 3.8, 11.3および15.5 Hz, 1 H); 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.16 (dd, J = 2.2および8.7 Hz, 1 H); 7.25 (m, 4 H); 7.29 (d, J = 2.2 Hz, 1 H); 7.40 (d, J = 10.4 Hz, 1 H); 8.02 (d, J = 9.1 Hz, 1 H); 8.08 (大きなd, J = 7.7 Hz, 1 H); 8.39 (d, J = 8.2 Hz, 1 H); 8.45 (t, J = 6.0 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 441 [M+2H]2+; m/z = 879 [M-H]-; m/z = 881 [M+H]+; m/z = 925 [M-H+HCO2H]-; tR = 0.99分.
化合物42:5−(((S)−1−(((S)−1−((4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシ−ベンジル)−6,6−ジメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−5−オキソペンタン酸
アルゴン下、丸底フラスコ中にDCM(10mL)中の化合物41(50mg、51.05μmol)を、続いてグルタル酸無水物(10.48mg、91.89μmol)を導入した。反応媒体を室温で2時間撹拌し、濃縮し、シリカゲル10g(DCM/MeOH/HOの濃度勾配溶離)上で精製して、化合物42(42mg)を無色固体として得た(82%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.80 (s, 9 H); 0.82 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.85 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.97 (s, 3 H); 1.02 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.04 (s, 3 H); 1.23 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); 1.29 (d, J = 14.2 Hz, 1 H); 1.70 (m, 3 H); 1.81 (m, 1 H); 1.96 (m, 1 H); 2.18〜2.25 (m, 5 H); 2.61 (m, 2 H); 2.83 (d, J = 13.0 Hz, 1 H); 2.93 (dd, J = 2.0および7.4 Hz, 1 H); 3.00 (dd, J = 3.1および14.5 Hz, 1 H); 3.29 (dd, J = 10.4および13.0 Hz, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.89 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 4.16 (m, 2 H); 4.25〜4.31 (m, 3 H); 4.42 (m, 1 H); 5.09 (m, 1 H); 5.79 (dd, J = 1.9および15.5 Hz, 1 H); 6.39 (ddd, J = 3.8, 11.6および15.5 Hz, 1 H); 7.05 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.15 (dd, J = 2.1および8.7 Hz, 1 H); 7.23 (m, 4 H); 7.28 (d, J = 2.1 Hz, 1 H); 7.40 (d, J = 10.4 Hz, 1 H); 7.83 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 8.02 (m, 2 H); 8.35 (t, J = 6.1 Hz, 1 H); 8.39 (d, J = 8.0 Hz, 1 H); 12.04 (広幅なm, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 498 [M+2H]2+; m/z = 993 [M-H]-; m/z = 995 [M+H]+; tR = 1.27分.
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル5−(((S)−1−(((S)−1−((4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6−ジメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−5−オキソペンタノエート
アルゴン下、丸底フラスコ中にDCM(5mL)中の化合物42(23mg、23.10μmol)を、続いてDSC(8.29mg、32.34μmol)およびDIEA(5.63μL、32.34μmol)を導入した。反応媒体を室温で2時間撹拌した。この後、DSC(2mg)、DIEA(1μL)およびDCM(2mL)を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、粗製の残留物をシリカゲル10g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/iPrOHの濃度勾配溶離)により精製して、実施例6(20mg)を無色固体として得た(79%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.80 (s, 9 H); 0.82 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.85 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.97 (s, 3 H); 1.02 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.04 (s, 3 H); 1.23 (d, J = 7.2 Hz, 3 H); 1.30 (d, J = 14.2 Hz, 1 H); 1.70 (dd, J = 10.7および14.7 Hz, 1 H); 1.81 (m, 3 H); 1.97 (m, 1 H); 2.21〜2.32 (m, 3 H); 2.61 (m, 2 H); 2.68 (t, J = 7.8 Hz, 2 H); 2.80 (広幅なs, 4 H); 2.83 (d, J = 13.0 Hz, 1 H); 2.94 (dd, J = 2.0および7.6 Hz, 1 H); 3.00 (dd, J = 3.4および14.9 Hz, 1 H); 3.28 (dd, J = 10.5および13.0 Hz, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.88 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 4.16 (m, 2 H); 4.23〜4.31 (m, 3 H); 4.42 (m, 1 H); 5.10 (m, 1 H); 5.79 (dd, J = 1.9および15.3 Hz, 1 H); 6.39 (ddd, J = 3.8, 11.4および15.3 Hz, 1 H); 7.05 (d, J = 8.8 Hz, 1 H); 7.16 (dd, J = 2.2および8.8 Hz, 1 H); 7.23 (m, 4 H); 7.28 (d, J = 2.2 Hz, 1 H); 7.40 (d, J = 10.5 Hz, 1 H); 7.89 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 8.02 (d, J = 9.1 Hz, 1 H); 8.06 (d, J = 7.5 Hz, 1 H); 8.34 (t, J = 6.1 Hz, 1 H); 8.39 (d, J = 8.1 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 546.5 [M+2H]2+; m/z = 1090 [M-H]-; m/z = 1092 [M+H]+; m/z = 1136 [M-H+HCO2H]-; tR= 1.34分.
mAb−Ex6
前に記載した一般方法を実施例7の製造に使用した。hu2H11_R35−74(60mg)を、実施例6のDMA中10.6mM溶液(233μL、5当量)と2時間反応させた。DPBS pH6.5+20%NMP中Superdex 200pg上で精製し、Amicon Ultra−15上で濃縮し、緩衝液B pH6.5+5%NMP中NAP−25上で緩衝液を交換し、Steriflip上で濾過した後、実施例7(39mg)を無色透明溶液として1.98mg/mLの濃度でDAR4.1(HRMS)、単量体純度100%および合計収率66%にて得た。
SEC−HRMS:図2におけるインタクトADCのスペクトル;m/z=149370(ネイキッドmAb);m/z=150357(D1);m/z=151330(D2);m/z=152307(D3);m/z=153285(D4);m/z=154262(D5);m/z=155238(D6);m/z=156222(D7)。
実施例8から10:7−Me−アザ−C52ステレオマー1のベンジル酸アミン、グルタリル−Val−Ala−7−Me−アザ−C52ベンジル酸アミンステレオマー1のNHSエステルおよび対応するADCの合成
Figure 0006929292
化合物43:(6R,13S)−(1E,3R,4S,6E)−1−(4−(アジドメチル)フェニル)−8−(tert−ブトキシ)−3−メチル−8−オキソオクタ−1,6−ジエン−4−イル6−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−13−イソブチル−2,2,9,10,10−ペンタメチル−4,7,11−トリオキソ−3−オキサ−5,8,12−トリアザテトラデカン−14−オエート
アルゴン下、丸底フラスコ中にDMF(5mL)中のフラグメントBC2(1.10g、2.48mmol)を、続いてHATU(950mg、2.5mmol)およびHOAt(340mg、2.5mmol)を導入した。混合物を室温で30分間撹拌し、次いでフラグメントAD1(1.24g、2.18mmol)およびDIEA(1.2mL、6.87mmol)を加えた。黄色溶液を室温で16時間撹拌し、HOでクエンチし、AcOEt(3×30mL)で抽出した。有機層をHO、飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル200g(ヘプタン/AcOEtの濃度勾配溶離)上で精製して、化合物43(1.55g)を白色メレンゲ状物として得た(77%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 55/45 ジアステレオ異性体混合物; 0.82〜0.89 (m, 6 H); 0.85 (d, J = 7.0 Hz, 1.65 H); 0.91 (d, J = 7.0 Hz, 1.35 H); 0.99〜1.09 (m, 9 H); 1.30 (s, 9 H); 1.40 (s, 10 H); 1.50〜1.70 (m, 2 H); 2.38〜2.59 (部分的にマスクされたm, 3 H); 2.68 (m, 1 H); 2.84 (m, 1 H); 3.79 (s, 1.35 H); 3.81 (s, 1.65 H); 4.00〜4.18 (m, 2 H); 4.30 (m, 1 H); 4.40 (広幅なs, 2 H); 4.92 (m, 1 H);
5.81 (d, J = 15.7 Hz, 1 H); 6.18 (dd, J = 8.3および16.1 Hz, 1 H); 6.45 (d, J = 16.1 Hz, 1 H); 6.71 (td, J = 7.3および15.7 Hz, 1 H); 6.94 (d, J = 8.1 Hz, 0.45 H); 6.96 (d, J = 8.1 Hz, 0.55 H); 7.04 (分割されたd, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.19 (広幅なd, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.30 (d, J = 7.8 Hz, 2 H); 7.32 (広幅なs, 1 H); 7.41 (d, J = 8.7 Hz, 2 H); 7.52 (d, J = 10.1 Hz, 0.45 H); 7.59 (d, J = 10.1 Hz, 0.55 H); 7.74 (m, 1 H). LCMS (A1): 55/45 ジアステレオ異性体混合物; ES m/z = 895 [M+H]+; m/z = 917 [M+Na]+; tR = 6.94-6.98分.
化合物44および45:(3S,10R,16S,E)−16−((R,E)−4−(4−(アジドメチル)フェニル)ブタ−3−エン−2−イル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6,7−トリメチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
化合物44および45を2工程で得た。
工程1:0℃で丸底フラスコ中、化合物43(1.50g、1.67mmol)のDCM(11mL)中溶液に、TFA(2.6mL、34.65mmol)およびHO(100μL)を加えた。混合物を0℃で15分間および室温で6.5時間撹拌した。次いで反応媒体を真空で蒸発させ、トルエンの存在下で共蒸発させて、脱保護中間体1.7gをオレンジ色固体として得た。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 55/45 ジアステレオ異性体混合物; 0.70〜0.80 (m, 7.65 H); 0.90 (s, 1.35 H); 0.95 (m, 3 H); 1.01〜1.09 (m, 6 H); 1.38〜1.68 (m, 3 H); 2.40〜2.60 (部分的にマスクされたm, 3 H); 2.80〜3.02 (m, 2 H); 3.81 (s, 1.35 H); 3.82 (s, 1.65 H); 3.96〜4.08 (m, 1 H); 4.18 (m, 1 H); 4.28 (m, 1 H); 4.41 (s, 2 H); 4.91 (m, 1 H); 5.83 (d, J = 15.7 Hz, 0.45 H); 5.85 (d, J = 15.7 Hz, 0.55 H); 6.18 (m, 1 H); 6.43 (d, J = 16.1 Hz, 0.45 H); 6.46 (d, J = 16.1 Hz, 0.55 H); 6.74 (m, 1 H); 7.08〜7.20 (m, 2 H); 7.30 (マスクされたm, 0.45 H); 7.32 (d, J = 7.8 Hz, 2 H); 7.37 (d, J = 2.0 Hz, 0.55 H); 7.42 (m, 2 H); 7.76 (d, J = 8.00 Hz, 0.45 H); 7.79 (d, J = 8.00 Hz, 0.55 H); 7.86 (d, J = 10.1 Hz, 0.55 H); 8.00 (d, J = 10.1 Hz, 0.45 H); 8.11 (広幅なm, 3 H); 12.22 (広幅なm, 1 H). LCMS (A1): 55/45 ジアステレオ異性体混合物; ES m/z = 737 [M-H]-; m/z = 739 [M+H]+; tR = 1.07-1.09分.
工程2:丸底フラスコ中、脱保護中間体(1.43g、1.68mmol)のCHCN(25mL)中溶液に、DIEA(3mL、16.23mmol)、HOAt(250.91mg、1.84mmol)およびHATU(700.91mg、1.84mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。次いで溶媒を除去し、媒体をAcOEt(200mL)で希釈し、0.5Mクエン酸およびHClで中和した。有機層を分離し、飽和NaHSO、飽和NaHCO、飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル100g(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)上で精製して、化合物44および45(640mg)を黄色固体として得た(53%)。
C7でのジアステレオ異性体をキラル液体クロマトグラフィーにより分離し、これは50:50ヘプタン/EtOHでの定組成溶離を使用する10μmのWhelk 01 SS(1.1kg、4−(3,5−ジニトロベンズアミド)テトラヒドロフェナントレン、Regis Technologies)でパックした76.5×350mmカラム上で行った。濃縮後、化合物44(210mg、ステレオマー1)を白色固体として得(17%)、化合物45(236mg、ステレオマー2)を白色固体として得た(19%)。
化合物44(ステレオマー1):
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.60 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.62 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.98 (s, 3 H); 1.05 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.10 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.14 (s, 3 H); 1.18 (m, 1 H); 1.40〜1.54 (m, 2 H); 2.24 (m, 1 H); 2.48〜2.61 (部分的にマスクされたm, 2 H); 2.65 (dd, J = 11.8および14.5 Hz, 1 H); 3.04 (dd, J = 3.2および14.5 Hz, 1 H); 3.55 (m, 1 H); 3.81 (s, 3 H); 4.19 (m, 2 H); 4.40 (s, 2 H); 4.96 (m, 1 H); 5.91 (dd, J = 1.4および15.5 Hz, 1 H); 6.13 (dd, J = 8.9および16.1 Hz, 1 H); 6.40 (ddd, J = 3.9, 11.3および15.5 Hz, 1 H); 6.46 (d, J = 16.1 Hz, 1 H); 7.03 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.19 (dd, J = 2.1および8.7 Hz, 1 H); 7.30 (d, J = 2.1 Hz, 1 H); 7.32 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.41 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.87 (d, J = 8.9 Hz, 1 H); 8.36 (d, J = 9.9 Hz, 1 H); 8.40 (d, J = 8.0 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 719 [M-H]-; m/z = 721 [M+H]+; tR = 1.61分
化合物45(ステレオマー2):
RMN 1H (δ ppm, DMSO-d6): 0.59 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.67 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.88 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 1.03 (s, 3 H); 1.10 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.19 (s, 3 H); 1.21 (m, 1 H); 1.49〜1.60 (m, 2 H); 2.23 (m, 1 H); 2.46〜2.61 (部分的にマスクされたm, 2 H); 2.71 (dd, J = 11.3および14.5 Hz, 1 H); 2.98 (dd, J = 3.7および14.5 Hz, 1 H); 3.48 (m, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 4.05 (m, 1 H); 4.11 (ddd, J = 3.7, 7.6および11.3 Hz, 1 H); 4.40 (s, 2 H); 4.90 (m, 1 H); 5.93 (d, J = 15.7 Hz, 1 H); 6.14 (dd, J = 8.7および16.1 Hz, 1 H); 6.47 (d, J = 16.1 Hz, 1 H); 6.51 (ddd, J = 5.2, 10.3および15.5 Hz, 1 H); 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.21 (dd, J = 2.4および8.7 Hz, 1 H); 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.37 (d, J = 2.4 Hz, 2 H); 7.41 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.87 (d, J = 6.9 Hz, 1 H); 7.89 (d, J = 9.0 Hz, 1 H); 8.51 (d, J = 7.6 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 719 [M-H]-; m/z = 721 [M+H]+; tR = 1.61分.
化合物46:(3S,10R,16S,E)−16−((S)−1−(3−(4−(アジドメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6,7−トリメチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
0℃でアルゴン下丸底フラスコ中、化合物44(154mg、213.51μmol)のDCM(10mL)中溶液に、m−CPBA(80mg、324.51μmol)を加えた。反応媒体を室温で5日間撹拌した。反応混合物をDCM(15mL)で希釈し、飽和NaHCO(6mL)およびNa(6mL)と共に15分間撹拌した。有機層を分離し、飽和ブライン(2×3mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、化合物46(150mg)を白色固体として得た(定量的)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 60/40 ジアステレオ異性体混合物; 0.75 (d, J = 6.8 Hz, 1.8 H); 0.79 (d, J = 6.8 Hz, 3 H); 0.85 (d, J = 6.8 Hz, 1.2 H); 0.95〜0.99 (m, 4.2 H); 1.02〜1.09 (m, 4.8 H); 1.15 (s, 1.8 H); 1.18 (s, 1.2 H); 1.20 (m, 0.6 H); 1.38 (m, 0.4 H); 1.59〜1.62 (m, 2 H); 1.80 (m, 0.6 H); 1.89 (m, 0.4 H); 2.25 (m, 0.6 H); 2.40〜2.71 (部分的にマスクされたm, 2.4 H); 2.96〜3.08 (m, 2 H); 3.54 (m, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.82 (d, J = 1.9 Hz, 0.4 H); 3.92 (d, J = 1.9 Hz, 0.6 H); 4.14〜4.29 (m, 2 H); 4.40〜4.50 (m, 2 H); 5.11 (m, 1 H); 5.85 (dd, J = 2.0および15.5 Hz, 0.6 H); 5.95 (dd, J = 2.0および15.5 Hz, 0.4 H); 6.38 (m, 1 H); 7.04 (分割されたd, J = 8.8 Hz, 1 H); 7.16 (dd, J = 2.2および8.8 Hz, 0.6 H); 7.19 (dd, J = 2.2および8.8 Hz, 0.4 H); 7.28 (d, J = 2.2 Hz, 0.6 H); 7.30 (d, J = 2.2 Hz, 0.4 H); 7.30〜7.40 (m, 4 H); 7.89 (d, J = 8.1 Hz, 0.6 H); 7.92 (d, J = 8.1 Hz, 0.4 H); 8.29 (d, J = 10.0 Hz, 0.6 H); 8.32 (d, J = 8.1 Hz, 0.6 H); 8.35 (d, J = 10.0 Hz, 0.4 H); 8.40 (d, J = 8.1 Hz, 0.4 H). LCMS (A1): ES m/z = 735 [M-H]-; m/z = 737 [M+H]+; tR = 1.52分.
(3S,10R,16S,E)−16−((S)−1−(3−(4−(アミノメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6,7−トリメチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
0℃で丸底フラスコ中、化合物46(60mg、81.38μmol)のDCM(3mL)およびMeOH(3mL)中溶液に、TCEP(38.9mg、134.3μmol)のHO(1mL)中溶液を滴下添加した。反応混合物を室温で35時間撹拌し、次いでDCM(15mL)および飽和NaHCOで希釈した。10分間撹拌した後、有機層を分離し、飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル5g(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)上で精製して、実施例8(23mg)を白色固体として得た(40%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 60/40 ジアステレオ異性体混合物; 0.77 (d, J = 7.0 Hz, 1.8 H); 0.81 (分割されたd, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.88 (d, J = 7.0 Hz, 1.4 H); 0.95 (d, J = 7.0 Hz, 1.2 H); 0.98 (s, 1.8 H); 1.00 (s, 1.2 H); 1.02〜1.09 (m, 4.8 H); 1.17 (s, 1.8 H); 1.19 (s, 1.2 H); 1.22 (m, 0.6 H); 1.40 (m, 0.4 H); 1.51〜1.64 (m, 2 H); 1.78 (m, 0.6 H); 1.89 (m, 0.4 H); 2.28 (m, 0.6 H); 2.40〜2.71 (部分的にマスクされたm, 2.4 H); 2.96 (dd, J = 2.2および7.5 Hz, 0.6 H); 2.99 (dd, J = 2.2および7.5 Hz, 0.4 H); 3.03 (m, 1 H); 3.55 (m, 1 H); 3.70 (s, 1.2 H); 3.72 (s, 1.8 H); 3.78 (d, J = 2.2 Hz, 0.4 H); 3.81 (s, 3 H); 3.88 (d, J = 2.2 Hz, 0.6 H); 4.12〜4.30 (m, 2 H); 5.12 (m, 1 H); 5.84 (dd, J = 1.8および15.6 Hz, 0.6 H); 5.96 (dd, J = 1.8および15.6 Hz, 0.4 H); 6.39 (m, 1 H); 7.05 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.16〜7.38 (m, 6 H); 7.90 (d, J = 8.1 Hz, 0.6 H); 7.93 (d, J = 8.1 Hz, 0.4 H); 8.28 (d, J = 10.0 Hz, 0.6 H); 8.32 (d, J = 8.1 Hz, 0.6 H); 8.37 (d, J = 10.0 Hz, 0.4 H); 8.41 (d, J = 8.1 Hz, 0.4 H). LCMS (A1): ES m/z = 709 [M-H]-; m/z = 711 [M+H]+; tR = 0.86分.
化合物47:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−1−(((S)−1−((4−(3−((S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6,7−トリメチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート
アルゴン下、丸底フラスコ中に実施例8(110mg、154.65μmol)およびDMF(2mL)を、続いてFmocValAla(90mg、219μmol)、HOBt(30mg、222μmol)、DCM(10mL)およびEDC(35μl、197.52μmol)を導入した。溶液を室温で3時間30分撹拌し、次いでHO(10mL)でクエンチし、DCM(3×10mL)により抽出した。有機層を分離し、飽和NaHCO、飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、トルエンの存在下で濃縮し、シリカゲル15g(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)上で精製して、化合物47(49mg)を白色固体として得た(46%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 60/40 ジアステレオ異性体混合物; 0.76 (d, J = 7.0 Hz, 1.8 H); 0.80 (m, 3 H); 0.82〜0.89 (m, 6.4 H); 0.95 (d, J = 7.0 Hz, 1.2 H); 0.98 (s, 1.8 H); 1.00 (s, 1.2 H); 1.02〜1.09 (m, 4.8 H); 1.17 (s, 1.8 H); 1.19 (s, 1.2 H); 1.20〜1.32 (m, 3.6 H); 1.40 (m, 0.4 H); 1.51〜1.63 (m, 2 H); 1.78 (m, 0.6 H); 1.85 (m, 0.4 H); 2.00 (m, 1 H); 2.27 (m, 0.6 H); 2.40〜2.72 (部分的にマスクされたm, 2.4 H); 2.96 (m, 1 H); 3.04 (m, 1 H); 3.55 (m, 1 H); 3.77 (d, J = 2.2 Hz, 0.4 H); 3.81 (s, 3 H); 3.88 (d, J = 2.2 Hz, 0.6 H); 3.90 (m, 1 H); 4.15〜4.38 (m, 6 H); 5.12 (m, 1 H); 5.85 (dd, J = 1.8および15.6 Hz, 0.6 H); 5.95 (dd, J = 1.8および15.6 Hz, 0.4 H); 6.39 (m, 1 H); 7.05 (分割されたd, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.15〜7.48 (m, 19 H); 7.73 (t, J = 8.1 Hz, 2 H); 7.90 (d, J = 8.1 Hz, 2.6 H); 7.92 (d, J = 8.1 Hz, 0.4 H); 8.05 (d, J = 8.1 Hz, 1 H); 8.25〜8.45 (m, 3 H).
LCMS (A1): ES m/z = 552 [M+2H]2+; m/z = 1103 [M+H]+; m/z = 1147 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.55-1.57分.
化合物48:(2S)−2−アミノ−N−((2S)−1−((4−((2R,3R)−3−((1S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6,7−トリメチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−3−メチルブタンアミド
丸底フラスコ中、ピペリジン(60μL、600.6μmol)を、化合物47(50mg、45.30μmol)のDCM(5mL)中溶液に加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、真空で濃縮し、シリカゲル5g(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)上で精製して、αおよびβエポキシド70mgを得た。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 60/40 ジアステレオ異性体混合物; 0.75 (d, J = 7.0 Hz, 1.8 H); 0.80 (m, 3 H); 0.82〜0.92 (m, 6.4 H); 0.96 (d, J = 7.0 Hz, 1.2 H); 0.98 (s, 1.8 H); 1.00 (s, 1.2 H); 1.02〜1.09 (m, 4.8 H); 1.15 (s, 1.8 H); 1.19 (s, 1.2 H); 1.20〜1.42 (m, 4 H); 1.50〜1.70 (マスクされたm, 2 H); 1.78 (m, 0.6 H); 1.85 (m, 0.4 H); 2.00 (m, 1 H); 2.25 (m, 0.6 H); 2.40〜2.72 (部分的にマスクされたm, 2.4 H); 2.92〜3.08 (m, 3 H); 3.54 (m, 1 H); 3.79 (d, J = 2.1 Hz, 0.4 H); 3.81 (s, 3 H); 3.88 (d, J = 2.1 Hz, 0.6 H); 4.13〜4.41 (m, 6 H); 5.12 (m, 1 H); 5.85 (d, J = 15.4 Hz, 0.6 H); 5.93 (d, J = 15.4 Hz, 0.4 H); 6.38 (m, 1 H); 7.05 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.15〜7.32 (m, 6 H); 7.90 (d, J = 8.3 Hz, 0.6 H); 7.93 (d, J = 8.3 Hz, 0.4 H); 8.10〜8.55 (m, 7 H). LCMS (A1): ES m/z = 441 [M+2H]2+; m/z = 879 [M-H]-; m/z = 881 [M+H]+; m/z = 925 [M-H+HCO2H]-; tR = 0.92分.
αおよびβエポキシドをキラル液体クロマトグラフィーにより分離し、これは70:30ヘプタン/EtOHでの定組成溶離を使用する10μmのChiralpak AD(1.1kg、アミローストリス−3,5−ジメチルフェニルカルバメートをシリカゲル担体上に被覆、Chiral Technologies Europe)でパックされた76×350mmカラム上で行った。濃縮後、化合物48(28mg)を白色固体(70%)として得、αエポキシド19mgを白色固体として得た。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.75 (d, J = 7.0 Hz, 6 H); 0.80 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.88 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.98 (s, 3 H); 1.03 (d, J = 7.0 Hz, 6 H); 1.17 (s, 3 H); 1.23 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.35 (m, 1 H); 1.50〜1.68 (m, 2 H); 1.78 (m, 1 H); 1.91 (m, 1 H); 2.26 (m, 1 H); 2.58〜2.70 (m, 2 H); 2.96 (dd, J = 1.9および7.7 Hz, 1 H); 2.99 (d, J = 4.8 Hz, 1 H); 3.02 (dd, J = 3.3および14.8 Hz, 1 H); 3.53 (m, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.89 (d, J = 1.9 Hz, 1 H); 4.10〜4.23 (m, 3 H); 4.28 (d, J = 6.1 Hz, 2 H); 4.35 (m, 1 H); 5.11 (m, 1 H); 5.83 (dd, J = 1.9および15.2 Hz, 1 H); 6.37 (ddd, J = 4.0, 11.2および15.2 Hz, 1 H); 7.03 (d, J = 8.8 Hz, 1 H); 7.18 (dd, J = 2.4および8.8 Hz, 1 H); 7.26 (s, 4 H); 7.29 (d, J = 2.4 Hz, 1 H); 7.90 (d, J = 8.2 Hz, 1 H); 8.08 (広幅なd, J = 7.7 Hz, 1 H); 8.29 (d, J = 10.1 Hz, 1 H); 8.33 (d, J = 8.2 Hz, 1 H); 8.46 (t, J = 6.7 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 441 [M+2H]2+; m/z = 879 [M-H]-; m/z = 881 [M+H]+; m/z = 925 [M-H+HCO2H]-; tR = 0.92分.
化合物49:5−(((S)−1−(((S)−1−((4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6,7−トリメチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−5−オキソペンタン酸
アルゴン下丸底フラスコ中、グルタル酸無水物(3.78mg、32.44μmol)のDCM(4mL)中溶液を、化合物48(26mg、29.5μmol)のDCM(9mL)中溶液に加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、真空で濃縮し、シリカゲル2.5g(DCM/MeOH/HOの濃度勾配溶離)上で精製して、化合物49(18mg)を白色固体として得た(61%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.78 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.80 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.82 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.84 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.97 (s, 3 H); 1.03 (d, J = 7.0 Hz, 6 H); 1.15 (s, 3 H); 1.23 (広幅なd, J = 7.0 Hz, 4 H); 1.49〜1.61 (m, 2 H); 1.70 (m, 2 H); 1.78 (m, 1 H); 1.97 (m, 1 H); 2.20 (m, 4 H); 2.25 (m, 1 H); 2.62 (m, 2 H); 2.95 (m, 1 H); 3.02 (m, 1 H); 3.53 (m, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.88 (s, 1 H); 4.10〜4.22 (m, 3 H); 4.24〜4.31 (m, 3 H); 5.11 (m, 1 H); 5.83 (d, J = 15.7 Hz, 1 H); 6.36 (m, 1 H); 7.03 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.19 (広幅なd, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.23 (m, 4 H); 7.29 (広幅なs, 1 H); 7.87 (d, J = 8.9 Hz, 1 H); 7.90 (d, J = 8.1 Hz, 1 H); 8.06 (大きなd, J = 7.3 Hz, 1 H); 8.29 (d, J = 10.1 Hz, 1 H); 8.37 (m, 2 H); 12.0 (広幅なm, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 993 [M-H]-; m/z = 995 [M+H]+; tR = 1.21分.
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル5−(((S)−1−(((S)−1−((4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6,7−トリメチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−5−オキソペンタノエート
アルゴン下丸底フラスコ中、化合物49(15mg、15.07μmol)のDCM(5mL)中溶液に、DSC(5.63mg、21.09μmol)およびDIEA(3.56μL、21.09μmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、真空で濃縮し、シリカゲル2.5g(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)上で精製して、実施例9(7.7mg)を白色固体として得た(47%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.78 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.80 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); 0.82 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.85 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.99 (s, 3 H); 1.04 (d, J = 7.2 Hz, 6 H); 1.18 (s, 3 H); 1.26 (m, 4 H); 1.57 (m, 2 H); 1.79 (m, 1 H); 1.83 (m, 2 H); 1.99 (m, 1 H); 2.22〜2.33 (m, 3 H); 2.60〜2.71 (m, 4 H); 2.82 (s, 4 H); 2.97 (dd, J = 2.1および7.7 Hz, 1 H); 3.04 (dd, J = 3.4および14.7 Hz, 1 H); 3.55 (m, 1 H); 3.81 (s, 3 H); 3.89 (d, J = 2.1 Hz, 1 H); 4.19 (m, 3 H); 4.26〜4.34 (m, 3 H); 5.12 (m, 1 H); 5.86 (dd, J = 2.0および15.7 Hz, 1 H); 6.38 (ddd, J = 3.8, 11.2および15.7 Hz, 1 H); 7.05 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.19 (dd, J = 2.2および8.7 Hz, 1 H); 7.26 (m, 4 H); 7.29 (d, J = 2.2 Hz, 1 H); 7.91 (m, 2 H); 8.09 (m, 1 H); 8.29 (d, J = 9.9 Hz, 1 H); 8.35 (m, 2 H). LCMS (A1): ES m/z = 1092 [M+H]+; m/z = 1136 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.26分.
mAb−Ex9
前に記載した一般方法を実施例10の製造に使用した。hu2H11_R35−74(60mg)を実施例9のDMA中10.78mM溶液(198μL、5当量)と2時間反応させた。この時点で、実施例9の溶液(120μL、3当量)を加え、媒体を2時間撹拌した。DPBS pH6.5+20%NMP中Superdex 200pg上で精製し、Amicon Ultra−15上で濃縮し、緩衝液B pH6.5+5%NMP中PD−10上で緩衝液を交換し、Steriflip上で濾過した後、実施例10(46mg)を無色透明溶液として2.23mg/mLの濃度でDAR4.7(HRMS)、単量体純度99.2%および合計収率78%にて得た。
SEC−HRMS:図3におけるインタクトADCのスペクトル;m/z=150345(D1);m/z=151319(D2);m/z=152297(D3);m/z=153274(D4);m/z=154251(D5);m/z=155222(D6);m/z=156202(D7);m/z=157183(D8)。
実施例11から14:3−(S)−ネオペンチル−7−Me−アザ−C52ステレオマー1のベンジル酸アミン、グルタリル−Val−Ala−3−(S)−ネオペンチル−7−Me−アザ−C52ベンジル酸アミンステレオマー1のNHSエステルおよび対応するADCの合成
Figure 0006929292
化合物50:(6R,13S)−(1E,3R,4S,6E)−8−(tert−ブトキシ)−1−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−3−メチル−8−オキソオクタ−1,6−ジエン−4−イル6−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−2,2,9,10,10−ペンタメチル−13−ネオペンチル−4,7,11−トリオキソ−3−オキサ−5,8,12−トリアザテトラデカン−14−オエート
アルゴン下丸底フラスコ中、フラグメントBC2(742mg、1.68mmol)のDMF(20mL)中溶液に、HATU(716mg、1.83mmol)およびHOAt(251mg、1.83mmol)を加えた。混合物を室温で30分撹拌した。次いでフラグメントAD1(730mg、1.59mmol)のDMF(10mL)およびDIEA(981μL、5.56mmol)中溶液を加えた。反応媒体を室温で24時間撹拌した。この後、反応媒体を氷(200g)で希釈し、AcOEt(4×200mL)で抽出した。有機層をHO(80mL)、飽和ブライン(2×80mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、連続した2種のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、シリカゲル300g上での最初の溶離(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)として、およびシリカゲル70g上での2番目の溶離(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)として、化合物50(428mg)を無色泡状物として得た(30%)。
化合物51:(2E,5S,6R,7E)−5−(((2S)−2−(3−((R)−2−アミノ−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタンアミド)−4,4−ジメチルペンタノイル)オキシ)−8−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−6−メチルオクタ−2,7−ジエン酸
丸底フラスコ中に化合物50(428mg、483.87μmol)およびDCM(27mL)を導入した。溶液を0℃で冷却し、次いでTFA(8mL、106.62mmol)を加えた。混合物を室温で1.5時間撹拌した。溶媒を除去し、減圧下トルエン(3×100mL)を用いて共蒸発させた。粗製の油状物を1:1AcOEt/HO(75mL)で希釈し、2M NaOH(250μL)でpH6〜7まで中和した。混合物を室温で6時間撹拌した。層を分離した。水層をAcOEt(3×50mL)で抽出した。有機層を飽和ブライン(2×15mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、化合物51(374mg)を無色泡状物として得た(定量的)。
化合物52:(3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−16−((R,E)−4−(4−(ヒドロキシメチル)−フェニル)ブタ−3−エン−2−イル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
アルゴン下丸底フラスコ中、化合物51(352mg、483.31μmol)のCHCN(60mL)中溶液に、HATU(208mg、531.64mmol)、HOAt(73.09mg、531.64μmol)およびDIEA(244.52μL、1.45mmol)を加えた。反応媒体を室温で45分間撹拌した。この後、反応媒体を0.5Nクエン酸でpH4まで中和し、真空で部分的に濃縮し、AcOEt(150mL)で抽出した。有機層を飽和NaHCO(10mL)、飽和ブライン(3×10mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル15g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物52(188mg)を無色泡状物として得た(54%)。
化合物53:(3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−16−((R,E)−4−(4−(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)フェニル)ブタ−3−エン−2−イル)−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
0℃でアルゴン下丸底フラスコ中、化合物52(188mg、264.68μmol)のDCM(7mL)中溶液に、1H−イミダゾール(83.72mg、1.2mmol)および1Mクロロトリイソプロピルシラン(134.15μl)を加えた。反応媒体を室温で5時間撹拌し、次いで飽和NHClでクエンチし、15分間撹拌した。層を分離した。水層をDCM(3×25mL)で抽出した。有機層を1M NaHSO(10mL)、飽和NaHCO(10mL)、飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル10g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物53(137mg)を無色泡状物として得た(59%)。
(3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
実施例11を2工程で製造した。
工程1:0℃でアルゴン下丸底フラスコ中、化合物53(137mg、158.08μmol)のDCM(5.5mL)中溶液に、m−CPBA(50.66mg、205.51μmol)のDCM(2mL)中溶液を加え、反応媒体を2時間撹拌した。次いで2時間撹拌した後、m−CPBA(39mg)を2回加えた。16時間撹拌した後、混合物を飽和NaHCO(30mL)およびNa(30mL)でクエンチし、15分間撹拌し、DCM(40mL)で希釈した。層を分離した。水層をDCM(2×20mL)で抽出した。有機層を飽和ブライン(2×8mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、αおよびβエポキシド160mgを無色固体として得た(定量的)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 60/40 ジアステレオ異性体混合物; 0.80〜0.91 (m, 12 H); 0.97〜1.09 (m, 24 H); 1.12〜1.21 (m, 6 H); 1.32 (d, J = 14.7 Hz, 0.6 H); 1.40 (d, J = 14.7 Hz, 0.4 H); 1.70〜1.87 (m, 1 H); 1.90 (dd, J = 10.1および14.7 Hz, 0.4 H); 1.97 (dd, J = 10.1および14.7 Hz, 0.6 H); 2.28 (m, 0.6 H); 2.40 (m, 0.4 H); 2.55〜2.79 (m, 2 H); 2.90〜3.00 (m, 2 H); 3.44 (m, 1 H); 3.79 (d, J = 2.1 Hz, 0.4 H); 3.80 (s, 3 H); 3.90 (d, J = 2.1 Hz, 0.6 H); 4.03〜4.22 (m, 2 H); 4.78 (s, 0.8 H); 4.80 (s, 1.2 H); 5.03 (m, 1 H); 5.90 (dd, J = 1.5および15.5 Hz, 0.6 H); 5.99 (dd, J = 1.5および15.5 Hz, 0.4 H); 6.40〜6.55 (m, 1 H); 7.02〜7.07 (m, 1 H); 7.13〜7.38 (m, 6 H); 7.85〜7.93 (m, 2 H); 8.40 (d, J = 7.3 Hz, 0.6 H); 8.51 (d, J = 7.3 Hz, 0.4 H). LCMS (A1): ES m/z = 880 [M-H]-; m/z = 882 [M+H]+; m/z = 926 [M-H+HCO2H]-; tR= 2.05-2.06分.
工程2:0℃でアルゴン下丸底フラスコ中、αおよびβエポキシド(177mg、200.53μmol)のTHF(7.5mL)中溶液に、1M TBAF(221μL、221μmol)を滴下添加した。室温で2時間撹拌した後、TBAF(50μL)を加え、3.5時間撹拌した。反応媒体をHO(9mL)で希釈し、10分間撹拌し、DCM(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和ブライン(3×8mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、αおよびβエポキシド210mgを無色固体として得た(定量的)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 60/40 ジアステレオ異性体混合物; 0.82〜1.25 (m, 21 H); 1.32 (d, J = 14.5 Hz, 0.6 H); 1.42 (d, J = 14.5 Hz, 0.4 H); 1.80 (m, 1 H); 1.91 (dd, J = 10.0および14.5 Hz, 0.4 H); 1.98 (dd, J = 10.0および14.5 Hz, 0.6 H); 2.22〜2.48 (m, 1 H); 2.55〜2.78 (m, 2 H); 2.89〜3.03 (m, 2 H); 3.44 (m, 1 H); 3.79 (d, J = 2.2 Hz, 0.4 H); 3.80 (s, 3 H); 3.90 (d, J = 2.2 Hz, 0.6 H); 4.04〜4.22 (m, 2 H); 4.48 (d, J = 5.8 Hz, 0.8 H); 4.50 (d, J = 5.8 Hz, 1.2 H); 5.03 (m, 1 H); 5.16 (t, J = 5.8 Hz, 0.4 H); 5.19 (t, J = 5.8 Hz, 0.6 H); 5.89 (dd, J = 1.9および15.6 Hz, 0.6 H); 5.99 (dd, J = 1.9および15.6 Hz, 0.4 H); 6.40〜6.52 (m, 1 H); 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 0.6 H); 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 0.4 H); 7.16〜7.37 (m, 6 H); 7.83〜7.94 (m, 2 H); 8.39 (d, J = 7.4 Hz, 0.6 H); 8.50 (d, J = 7.4 Hz, 0.4 H). LCMS (A1): ES m/z = 724 [M-H]-; m/z = 726 [M+H]+; tR = 1.29分.
αおよびβエポキシドをキラル液体クロマトグラフィーにより分離し、これは75:25ヘプタン/EtOHでの定組成溶離を使用し、10μmのChiralpak AD(1.1kg、アミローストリス−3,5−ジメチルフェニルカルバメートをシリカゲル担体上に被覆、Chiral Technologies Europe)でパックした76×350mmカラム上で行った。濃縮後、実施例11(66mg)を白色固体として得(45%)、αエポキシド45mgを白色固体として得た(31%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.82〜0.89 (m, 12 H); 0.99 (s, 3 H); 1.03 (d,
J = 6.9 Hz, 3 H); 1.19 (s, 3 H); 1.34 (d, J = 14.6 Hz, 1 H); 1.80 (m, 1 H); 1.98 (dd, J = 10.1および14.6 Hz, 1 H); 2.26 (m, 1 H); 2.61 (m, 1 H); 2.69 (dd, J = 11.1および14.6 Hz, 1 H); 2.91 (dd, J = 2.1および7.8 Hz, 1 H); 2.94 (dd, J = 3.7および14.6 Hz, 1 H); 3.42 (m, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.91 (d, J = 2.1 Hz, 1 H); 4.03〜4.14 (m, 2 H); 4.50 (d, J = 5.8 Hz, 2 H); 5.03 (m, 1 H); 5.19 (t, J = 5.8 Hz, 1 H) ; 5.89 (dd, J = 2.1および15.5 Hz, 1 H); 6.43 (ddd, J = 4.7, 10.9および15.5 Hz, 1 H); 7.03 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.20 (dd, J = 2.3および8.7 Hz, 1 H); 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.30 (d, J = 2.3 Hz, 1 H); 7.33 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.86 (d, J = 8.4 Hz, 1 H); 7.92 (d, J = 7.1 Hz, 1 H); 8.39 (d, J = 9.1 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 724 [M-H]-; m/z = 726 [M+H]+; tR = 1.29分.
化合物54:(3S,10R,16S,E)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(アジドメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
アルゴン下丸底フラスコ中、実施例11(66mg、90.87μmol)のTHF(5mL)中溶液に、0℃でDPPA(100.23μl、454.36μmol)およびDBU(69.27μl、454.36μmol)を加えた。溶液を室温で5時間撹拌し、次いでHOで希釈し、AcOEt(2×15mL)で抽出した。有機層を分離し、飽和ブライン(2×5mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、シリカゲル15g(DCM/iPrOHの濃度勾配溶離)上で精製して、化合物54(64mg)を無色固体として得た(94%)。
(3S,10R,16S,E)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(アミノメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
丸底フラスコ中、化合物54(64mg、85.18μmol)のDCM(3mL)、MeOH(3mL)およびHO(400μL)中溶液に、TCEP(26.86mg、93.70μmol)を加えた。反応媒体を室温で24時間撹拌した。反応混合物をDCM(15mL)および飽和NaHCOで希釈し、10分間撹拌し、DCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮し、アミノプロピルで修飾したシリカゲル4.5g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、実施例12(42mg)を白色固体として得た(68%)。
化合物55:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((2S)−1−(((2S)−1−((4−((2R,3R)−3−((1S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート
アルゴン下、丸底フラスコ中に実施例12(42mg、57.91μmol)およびDMF(1mL)を、続いてFmocValAla(34.44mg、86.86μmol)、HOBt(13.20mg、93.81μmol)、DCM(10mL)およびEDC(10.36μl、57.91μmol)を導入した。反応媒体を室温で3時間撹拌し、次いでHO(15mL)で希釈し、室温で10分間撹拌し、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで脱水し、濾過し、濃縮して、化合物55(83mg)を白色固体として得た(定量的)。
化合物56:(2S)−2−アミノ−N−((2S)−1−((4−((2R,3R)−3−((1S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−3−メチルブタンアミド
丸底フラスコ中、ピペリジン(57.8μL、579.10μmol)を、化合物55(64.73mg、57.91μmol)のDCM(10mL)中溶液に加えた。5時間撹拌した後、ピペリジン57.8μLを加え、媒体を室温で終夜撹拌した。反応媒体を真空で濃縮し、シリカゲル15g(DCM/MeOH/HOの濃度勾配)上で精製して、化合物56(30mg)を無色固体として得た(58%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.86 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.82〜0.90 (m, 15 H); 1.00 (s, 3 H); 1.03 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.19 (s, 3 H) ; 1.24 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.34 (d, J = 14.6 Hz, 1 H); 1.66 (広幅なm, 2 H); 1.80 (m, 1 H); 1.91 (m, 1 H); 1.98 (dd, J = 10.2および14.6 Hz, 1 H); 2.27 (m, 1 H); 2.60 (m, 1 H); 2.69 (dd, J = 11.1および14.6 Hz, 1 H); 2.91 (dd, J = 2.0および7.7 Hz, 1 H); 2.94 (dd, J = 3.7および14.6 Hz, 1 H); 2.99 (d, J = 4.9 Hz, 1 H); 3.43 (m, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.91 (d, J = 2.0 Hz, 1 H); 4.03〜4.12 (m, 2 H); 4.29 (d, J = 6.2 Hz, 2 H); 4.34 (m, 1 H); 5.03 (m, 1 H); 5.89 (dd, J = 1.8および15.6 Hz, 1 H); 6.43 (ddd, J = 4.8, 10.9および15.6 Hz, 1 H); 7.02 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.20 (dd, J = 2.2および8.6 Hz, 1 H); 7.22 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.26 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.32 (d, J = 2.2 Hz, 1 H); 7.86 (d, J = 8.4 Hz, 1 H); 7.92 (d, J = 7.2 Hz, 1 H); 8.07 (広幅なd, J = 7.9 Hz, 1 H); 8.40 (d, J = 7.3 Hz, 1 H); 8.45 (t, J = 6.2 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 448 [M+2H]2+; m/z = 893 [M-H]-; m/z = 895 [M+H]+; m/z = 939 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.29分.
化合物57:5−(((2S)−1−(((2S)−1−((4−((2R,3R)−3−((1S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−5−オキソペンタン酸
アルゴン下丸底フラスコ中、グルタル酸無水物(4.29mg、36.85μmol)のDCM(2mL)中溶液を、化合物56(30mg、33.5μmol)のDCM(6mL)中溶液に加えた。反応媒体を室温で2時間撹拌し、真空で部分的に濃縮し、シリカゲル2.5g(DCM/MeOH/HOの濃度勾配溶離)上で精製して、化合物57(34mg)を無色ラッカーとして得た(定量的)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.80〜0.89 (m, 18 H); 0.99 (s, 3 H); 1.03 (d,
J = 7.0 Hz, 3 H); 1.19 (s, 3 H); 1.24 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.34 (d, J = 14.6 H
z, 1 H); 1.70 (m, 2 H); 1.80 (m, 1 H); 1.97 (m, 2 H); 2.19 (m, 4 H); 2.26 (m, 1 H); 2.60 (m, 1 H); 2.70 (dd, J = 11.2および14.6 Hz, 1 H); 2.90 (dd, J = 2.2および7.8 Hz, 1 H); 2.95 (dd, J = 3.7および14.6 Hz, 1 H); 3.43 (m, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.91 (d, J = 2.2 Hz, 1 H); 4.03〜4.18 (m, 3 H); 4.22〜4.33 (m, 3 H); 5.03 (m, 1 H); 5.90 (d, J = 15.5 Hz, 1 H); 6.43 (ddd, J = 4.9, 11.0および15.5 Hz, 1 H); 7.02 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.19〜7.28 (m, 5 H); 7.32 (d, J = 2.2 Hz, 1 H); 7.85 (広幅なd, J = 8.9 Hz, 2 H); 7.91 (d, J = 7.2 Hz, 1 H); 8.06 (広幅なd, J = 7.5 Hz, 1 H); 8.36 (広幅なt, J = 6.6 Hz, 1 H); 8.42 (d, J = 7.8 Hz, 1 H); 12.10 (広幅なm, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 1007 [M-H]-; m/z = 1009 [M+H]+; tR = 1.21分.
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル5−(((2S)−1−(((2S)−1−((4−((2R,3R)−3−((1S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−5−オキソペンタノエート
アルゴン下丸底フラスコ中、化合物57(33mg、32.69μmol)のDCM(8mL)中溶液に、DSC(11.72mg、45.76μmol)およびDIEA(7.7μL、45.76μmol)を加えた。反応媒体を室温で1時間撹拌し、真空で濃縮し、シリカゲル2.5g上での連続した2種のフラッシュクロマトグラフィー(DCM/iPrOHの濃度勾配溶離)により精製して、実施例13(17.9mg)を無色固体として得た(49%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.80〜0.90 (m, 18 H); 1.00 (s, 3 H); 1.04 (d,
J = 7.0 Hz, 3 H); 1.19 (s, 3 H); 1.24 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.34 (d, J = 14.6 Hz, 1 H); 1.80 (m, 1 H); 1.83 (m, 2 H); 1.98 (m, 2 H); 2.26 (m, 1 H); 2.29 (m, 2 H); 2.60 (m, 1 H); 2.68 (t, J = 7.5 Hz, 2 H); 2.70 (dd, J = 11.2および14.6 Hz, 1
H); 2.80 (s, 4 H); 2.91 (dd, J = 2.2および7.6 Hz, 1 H); 2.95 (dd, J = 3.7および14.6 Hz, 1 H); 3.43 (m, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.90 (d, J = 2.2 Hz, 1 H); 4.06〜4.15 (m, 2 H); 4.18 (dd, J = 6.9および8.7 Hz, 1 H); 4.21〜4.33 (m, 3 H); 5.03 (m, 1 H); 5.89 (d, J = 15.5 Hz, 1 H); 6.43 (ddd, J=4.9, 10.9および15.5 Hz, 1 H); 7.02 (d, J=8.7 Hz, 1 H); 7.20 (dd, J = 2.3および8.7 Hz, 1 H); 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.25 (d, J = 8.4 Hz, 2 H); 7.31 (d, J = 2.3 Hz, 1 H); 7.84 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 7.89 (m, 2 H); 8.04 (d, J = 7.5 Hz, 1 H); 8.33 (t, J = 6.5 Hz, 1 H); 8.39 (d, J = 7.6 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 796; m/z = 1104 [M-H]-; m/z = 1106 [M+H]+; m/z = 1150 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.26分.
mAb−Ex13
前に記載した一般方法を実施例14の製造に使用した。hu2H11_R35−74(60mg)を、実施例13のDMA中10.05mM溶液(200μL、5当量)と2時間反応させた。この時点で、実施例13の溶液(180μL、4.5当量)を加え、媒体を2時間撹拌した。緩衝液B pH6.5+10%NMP中のSuperdex 200pg上で精製し、Amicon Ultra−15上で濃縮し、緩衝液B pH6.5+5%NMP中PD−10上で緩衝液を交換し、Steriflip上で濾過した後、実施例14(46mg)を無色透明溶液として2mg/mLの濃度でDAR3.5(HRMS)、単量体純度99.7%および合計収率77%にて得た。
SEC−HRMS:図4におけるインタクトADCのスペクトル;m/z=149336(ネイキッドmAb);m/z=150328(D1);m/z=151319(D2);m/z=152311(D3);m/z=153302(D4);m/z=154295(D5);m/z=155290(D6);m/z=156282(D7)。
(3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−16−((S)−1−(3−(4−(ヒドロキシ−メチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−3,6,6−トリメチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
Figure 0006929292
スキーム2に示し、実施例4および11にて記載した一般ルートBに従って、実施例15を製造した。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 65/35 ジアステレオ異性体混合物; 0.93〜1.26 (m, 12 H); 1.75 (m, 0.65 H); 1.83 (m, 0.35 H); 2.22 (m, 0.65 H); 2.41 (m, 0.35 H); 2.55〜2.70 (m, 2 H); 2.81 (d, J = 13.7 Hz, 0.65 H); 2.88 (d, J = 13.7 Hz, 0.35 H); 2.93 (dd, J = 2.1および8.2 Hz, 0.65 H); 3.00 (m, 1.35 H); 3.22〜3.35 (部分的にマスクされたm, 1 H); 3.77 (d, J = 2.1 Hz, 0.35 H); 3.81 (s, 3 H); 3.88 (d, J = 2.1 Hz, 0.65 H); 4.25〜4.39 (m, 1.65 H); 4.34 (m, 0.35 H); 4.48 (d, J = 6.0 Hz, 0.7 H); 4.50 (d, J = 6.0 Hz, 1.3 H); 5.08 (m, 1 H); 5.17 (t, J = 6.0 Hz, 0.35 H); 5.20 (t, J = 6.0 Hz, 0.65 H); 5.78 (dd, J = 1.9および15.5 Hz, 0.65 H); 5.89 (dd, J = 1.9および15.5 Hz, 0.35 H); 6.40 (m, 1 H); 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.16 (dd, J = 2.2および8.7 Hz, 0.65 H); 7.19 (dd, J = 2.2および8.7 Hz, 0.35 H); 7.20〜7.34 (m, 5 H); 7.58 (広幅なd, J = 10.2 Hz, 0.65 H); 7.64 (広幅なd, J = 10.2 Hz, 0.35 H); 8.00 (d, J = 8.4 Hz, 0.65 H); 8.07 (d, J = 8.4 Hz, 0.35 H); 8.35 (d, J = 8.3 Hz, 0.65 H); 8.44 (d, J = 8.3 Hz, 0.35 H). LCMS (A1): ES m/z = 654 [M-H]-; m/z = 656 [M+H]+; tR = 1.06分.
(3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−16−((S)−1−(3−(4−(ヒドロキシ−メチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−6,6−ジメチル−3−イソプロピル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
Figure 0006929292
スキーム2に示し、実施例4および11にて記載した一般ルートBに従って、実施例1
6を製造した。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 60/40 ジアステレオ異性体混合物; 0.72 (d, J = 7.0 Hz, 1.8 H); 0.82 (d, J = 7.0 Hz, 1.2 H); 0.84 (d, J = 7.0 Hz, 1.8 H); 0.87 (d, J = 7.0 Hz, 1.2 H); 0.98 (s, 1.8 H); 0.99 (d, J = 7.0 Hz, 1.8 H); 1.01 (s, 1.2 H); 1.05 (d, J = 7.0 Hz, 1.2 H); 1.09 (s, 1.8 H); 1.11 (s, 1.2 H); 1.82 (m, 1 H); 1.91 (m, 0.6 H); 2.01 (m, 0.4 H); 2.30 (m, 1 H); 2.52〜2.72 (m, 2 H); 2.88〜3.04 (m, 3 H); 3.25〜3.35 (マスクされたm, 1 H); 3.79 (d, J = 2.2 Hz, 0.4 H); 3.80 (s, 3 H); 3.88 (d, J = 2.2 Hz, 0.6 H); 4.09〜4.21 (m, 2 H); 4.48 (d, J = 5.8 Hz, 0.8 H); 4.50 (d, J = 5.8 Hz, 1.2 H); 5.14〜5.29 (m, 2 H); 5.79 (dd, J = 1.7および15.4 Hz, 0.6 H); 5.90 (dd, J = 1.7および15.4 Hz, 0.4 H); 6.40〜6.52 (m, 1 H); 7.05 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.10 (dd, J = 2.0および10.2 Hz, 1 H); 7.17 (m, 1 H); 7.21〜7.35 (m, 5 H); 7.70 (d, J = 9.3 Hz, 0.6 H); 7.80 (d, J = 9.3 Hz, 0.4 H); 8.39 (d, J = 8.0 Hz, 0.6 H); 8.44 (d, J = 8.0 Hz, 0.4 H). LCMS (A1): ES m/z = 682 [M-H]-; m/z = 684 [M+H]+; tR = 1.16分.
(3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−16−((S)−1−(3−(4−(ヒドロキシ−メチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−3−tert−ブチル−6,6−ジメチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
Figure 0006929292
スキーム2に示し、実施例4および11にて記載した一般ルートBに従って、実施例17を製造した。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 50/50 ジアステレオ異性体混合物; 0.90 (s, 4.5 H); 0.91 (s, 4.5 H); 1.00 (d, J = 7.0 Hz, 1.5 H); 1.03 (s, 1.5 H); 1.05 (s, 1.5 H); 1.06 (d, J = 7.0 Hz, 1.5 H); 1.10 (s, 1.5 H); 1.12 (s, 1.5 H); 1.85 (m, 1H);
2.32 (m, 1H); 2.55〜2.72 (m, 2 H); 2.90〜3.03 (m, 3 H); 3.25〜3.35 (マスクされたm, 1 H); 3.81 (s, 3 H); 3.90 (d, J = 2.2 Hz, 1 H); 4.15 (m, 1 H); 4.36 (d, J =
10.0 Hz, 0.5 H); 4.43 (d, J = 10.0 Hz, 0.5 H); 4.49 (d, J = 5.9 Hz, 1 H); 4.51 (d, J = 5.9 Hz, 1 H); 5.15 (t, J = 5.9 Hz, 0,5 H); 5.18 (t, J = 5.9 Hz, 0.5 H); 5.29 (m, 1 H); 5.79 (dd, J = 2.0および15.4 Hz, 0.5 H); 5.90 (d, J = 15.4 Hz, 0.5
H); 6.39 (m, 1 H); 6.91 (dd, J = 2.5および10.4 Hz, 0.5 H); 6.98 (dd, J = 2.5および10.4 Hz, 0.5 H); 7.05 (分割されたd, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.15 (分割されたdd, J = 2.4および8.7 Hz, 1 H); 7.20〜7.39 (m, 6 H); 8.32 (d, J = 7.9 Hz, 0.5 H); 8.40 (d, J = 7.9 Hz, 0.5 H). LCMS (A4): ES m/z = 696 [M-H]-; m/z = 698 [M+H]+; tR= 4.13-4.16分.
(3S,10R,16S,E)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(アミノメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6,7−トリメチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
Figure 0006929292
スキーム1に示し、実施例8にて記載した一般ルートAに従って、実施例18を製造した。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.78 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.84 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.87 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.00 (s, 3 H); 1.03 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.19 (s, 3 H); 1.30 (m, 1 H); 1.50〜1.90 (m, 5 H); 2.28 (m, 1 H); 2.55〜2.76 (m, 2 H); 2.90〜3.00 (m, 2 H); 3.48 (m, 1 H); 3.70 (s, 2 H); 3.80 (s, 3 H); 3.89 (s, 1 H); 4.02〜4.15 (m, 2 H); 5.06 (m, 1 H); 5.88 (d, J = 15.5 Hz, 1 H); 6.47 (m, 1
H); 7.03 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.20 (m, 3 H); 7.31 (m, 3 H); 7.80 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.89 (d, J = 7.3 Hz, 1 H); 8.41 (d, J = 8.2 Hz, 1 H).
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル5−(((S)−1−(((S)−1−((4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−3−イソブチル−6,6,7−トリメチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−5−オキソペンタノエート
Figure 0006929292
スキーム3に示し、実施例2、6、9および13にて記した通りに、実施例19を製造した。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.79 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.81〜0.89 (m, 18 H); 1.01 (s, 3 H); 1.03 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.20 (s, 3 H); 1.24 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.31 (m, 1 H); 1.60〜1.74 (m, 2 H); 1.78〜1.86 (m, 3 H); 1.96 (m, 1 H); 2.21〜2.31 (m, 3 H); 2.55〜2.72 (m, 4 H); 2.80 (s, 4 H); 2.96 (m, 2 H); 3.47 (m, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.89 (d, J = 2.2 Hz, 1 H); 4.03〜4.14 (m, 2 H); 4.17 (dd, J = 6.8および8.6 Hz, 1 H); 4.21〜4.33 (m, 3 H); 5.06 (m, 1 H); 5.89 (d, J = 15.5 Hz, 1 H); 6.47 (ddd, J = 5.2, 10.5および15.5 Hz, 1 H); 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.20 (dd, J = 2.3および8.7 Hz, 1 H); 7.23 (m, 4 H); 7.32 (d, J = 2.3 Hz, 1 H); 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 1 H); 7.89 (m, 2 H); 8.04 (d, J = 7.6 Hz, 1 H); 8.32 (t, J = 6.3 Hz, 1 H); 8.42 (d, J = 7.6 Hz, 1 H). LCMS (A1): ES m/z = 1092 [M+H]+; m/z = 1136 [M-H+HCO2H]-; tR= 1.23分.
mAb−Ex19
Figure 0006929292
実施例20を実施例3、7、10および14と同様の方法で製造した。実施例20(45mg)を無色透明溶液として2.55mg/mLの濃度でDAR4.4(HRMS)、単量体純度99.1%および合計収率78%にて得た。
SEC−HRMS:図5におけるインタクトADCのスペクトル;m/z=150368(D1);m/z=151350(D2);m/z=152327(D3);m/z=153304(D4);m/z=154281(D5);m/z=155255(D6);m/z=156237(D7);m/z=157217(D8)。
(3S,10R,16S,E)−16−((S)−1−(3−(4−(アミノメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−7−シクロプロピル−3−イソブチル−6,6−ジメチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロ−ヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
Figure 0006929292
スキーム1に示し、実施例1および8にて記載した一般ルートAに従って、実施例21を製造した。
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル5−(((S)−1−(((S)−1−((4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−7−シクロプロピル−3−イソブチル−6,6−ジメチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−5−オキソペンタノエート
Figure 0006929292
スキーム3に示し、実施例2、6、9および13にて記載した通りに、実施例22を製造した。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.34 (m, 1 H); 0.66 (m, 1 H); 0.74 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.76 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.78 (s, 3 H); 0.80 (m, 1 H); 0.82 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 0.85 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.04 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.08 (s, 3 H); 1.11 (m, 1 H); 1.20 (m, 1 H); 1.23 (d, J = 7.0 Hz, 3 H); 1.43〜1.54 (m, 2 H); 1.78 (m, 1 H); 1.82 (m, 2 H); 1.98 (m, 1 H); 2.22 (m, 1 H); 2.28 (m, 2 H); 2.65 (m, 3 H); 2.79 (m, 1 H); 2.81 (s, 4 H); 2.97 (dd, J = 2.2および7.9 Hz, 1 H); 3.80 (s, 3 H); 3.89 (d, J = 2.2 Hz, 1 H); 4.02 (m, 1 H); 4.17 (dd, J = 6.7および8.7 Hz, 1 H); 4.27 (d, J = 6.3 Hz, 2 H); 4.30 (m, 1 H); 4.37 (m, 1 H); 5.10 (m, 1 H); 5.79 (dd, J = 1.8および15.5 Hz, 1 H); 6.39 (ddd, J = 4.0, 11.6および15.5 Hz, 1 H); 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 1 H); 7.11 (dd, J = 2.3および8.7 Hz, 1 H); 7.20 (d, J = 2.3 Hz, 1 H); 7.22 (m, 4 H); 7.46 (s, 1 H); 7.77 (d, J = 9.0 Hz, 1 H); 7.89 (d, J = 8.6 Hz, 1 H); 8.05 (d, J = 7.5 Hz, 1 H); 8.29 (d, J = 7.6 Hz, 1 H); 8.32 (t, J = 6.3 Hz, 1 H).
mAb−Ex22
Figure 0006929292
実施例23を実施例3、7、10および14と同様の方法で製造した。実施例23(45mg)を無色透明溶液として2.14mg/mLの濃度でDAR3.6(HRMS)、単量体純度100%および合計収率75%にて得た。
SEC−HRMS:図6におけるインタクトADCのスペクトル;m/z=150341(D1);m/z=151329(D2);m/z=152317(D3);m/z=153308(D4);m/z=154296(D5);m/z=155287(D6);m/z=156279(D7);m/z=157267(D8)。
(3S,7S,10R,16S,E)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(アジドメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)−エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
Figure 0006929292
スキーム3に示し、実施例32にて記載した一般ルートCに従って、実施例24を製造した。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.83 (s, 9H); 0.88 (d, J = 6.8 Hz, 3H); 1.00 (s, 3H); 1.03 (d, J = 7,1 Hz, 3H); 1.19 (s, 3H); 1.33 (d, J = 14.5 Hz, 1H); 1.84
(m, 1H); 1.97 (dd, J = 9.8および14.5 Hz, 1H); 2.27 (dd, J = 11.1および14.5 Hz, 1H); 2.61 (m, 1H); 2.69 (dd, J = 11.1および14.2 Hz, 1H); 2.92 (dd, J = 2.1および7.7 Hz, 1H); 2.96 (dd, J = 3.6および14.2 Hz, 1H); 3.43 (m, 1H); 3.80 (s, 3H); 3.96 (d, J = 2.1 Hz, 1H); 4.08 (ddd, J = 3.6, 7.1および11.1 Hz, 1H); 4.12 (m, 1H); 4.46 (s, 2H); 5.05 (ddd, J = 1.3, 3.9および11.3 Hz, 1H); 5.90 (dd, J = 1.3および15.3 Hz, 1H); 6.45 (ddd, J = 4.7, 10.7および15.3 Hz, 1H); 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.20 (dd, J = 2.4および8.7 Hz, 1H); 7.32 (m, 3H); 7.40 (d, J = 8.4 Hz, 2H); 7.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H); 7.92 (d, J = 7.1 Hz, 1H); 8.40 (d, J = 7.4 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 749 [M-H]-; m/z = 751 [M+H]+; m/z = 795 [M-H+HCO2H]-; tR= 1.52分.
(3S,7S,10R,16S,E)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(アミノメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
Figure 0006929292
実施例1、5、8および11に記載した通りに、実施例25を製造した。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.86 (s, 9H); 0.88 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 0.98 (s, 3H); 1.02 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.18 (s, 3H); 1.34 (d, J = 14.5 Hz, 1H); 1.80
(m, 1H); 1.98 (dd, J = 9.8および14.5 Hz, 1H); 2.27 (dd, J = 11.1および14.5 Hz, 1H); 2.40 (広幅なm, 2H); 2.62 (m, 1H); 2.68 (dd, J = 11.1および14.2 Hz, 1H); 2.90 (dd, J = 2.1および7.7 Hz, 1H); 2.96 (dd, J = 3.6および14.2 Hz, 1H); 3.43 (m, 1H); 3.76 (s, 2H); 3.80 (s, 3H); 3.91 (d, J = 2.1 Hz, 1H); 4.02〜4.15 (m, 2H); 5.04 (ddd, J = 1.3, 3.9および11.3 Hz, 1H); 5.88 (dd, J = 1.3および15.4 Hz, 1H); 6.45 (ddd, J = 4.7, 10.7および15.3 Hz, 1H); 7.03 (d, J = 8.5 Hz, 1H); 7.20 (dd, J = 2.2および8.5 Hz, 1H); 7.23 (d, J = 8.3 Hz, 2H); 7.32 (d, J = 2.2 Hz, 2H); 7.36 (d, J = 8.3 Hz, 2H); 7.86 (d, J = 8.3 Hz, 1H); 7.93 (d, J = 6.9 Hz, 1H); 8.40 (d, J = 7.1 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 723 [M-H]-; m/z = 725 [M+H]+; m/z = 769 [M-H+HCO2H]-; tR = 0.87分.
実施例26から28:3−(S)−ネオペンチル−7−(S)−Me−アザ−C52ベンジル酸アルコール、グルタリル−Val−Ala−EDA−3−(S)−ネオペンチル−7−(S)−Me−アザ−C52ベンジル酸アルコールのNHSエステルおよび対応するADCの合成
Figure 0006929292
Figure 0006929292
化合物58:(2R,3S)−1−((4−メトキシベンジル)オキシ)−2−メチルヘキサ−5−エン−3−イル(S)−2−((S)−3−((R)−2−アクリルアミド−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−2,2−ジメチルブタンアミド)−4,4−ジメチルペンタノエート
化合物BC4(365mg、919.7μmol)のDMF(12mL)中溶液に、HATU(402mg、1.06mmol)およびHOAt(144mg、1.06mmol)を加え、反応媒体を室温で30分間撹拌し、次いで化合物AD3(365mg、965.7μmol)のDMF(5mL)およびDIEA(562μL、3.22mmol)中溶液を加えた。反応媒体を室温で4時間撹拌し、次いでHO(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相をHO(15mL)、飽和ブライン(3×15mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル30g上での連続した2種のフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHおよびヘプタン/EtOAcの濃度勾配溶離)により精製して、化合物58(564mg)を無色泡状物として得た(81%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.83 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 0.85 (s, 9H); 0.87 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 1.00 (s, 3H); 1.03 (s, 3H); 1.55 (dd, J = 2.4および14.5 Hz,
1H); 1.78 (dd, J = 9.5および14.5 Hz, 1H); 1.96 (m, 1H); 2.20 (m, 1H); 2.30 (m, 1H); 2.72 (dd, J = 9.6および13.9 Hz, 1H); 2.87 (dd, J = 5.3および13.9 Hz, 1H); 3.20 (dd, J = 6.5および9.5 Hz, 1H); 3.37 (dd, J = 5.4および9.5 Hz, 1H); 3.76 (s, 3H); 3.80 (s, 3H); 4.19 (m, 1H); 4.28 (m, 1H); 4.34 (s, 2H); 4.55 (m, 1H); 4.82 (m, 1H); 5.00 (d, J = 10.2 Hz, 1H); 5.07 (d, J = 17.4 Hz, 1H); 5.55 (dd, J = 2.3および10.2 Hz, 1H); 5.71 (m, 1H); 6.01 (dd, J = 2.3および17.1 Hz, 1H); 6.28 (dd,
J = 10.2および17.1 Hz, 1H); 6.90 (d, J = 8.7 Hz, 2H); 7.02 (d, J = 8.6 Hz, 1H);
7.17 (dd, J = 2.3および8.6 Hz, 1H); 7.22 (d, J = 8.7 Hz, 2H); 7.32 (d, J = 2.3 Hz, 1H); 7.65 (d, J = 9.5 Hz, 1H); 7.70 (d, J = 7.9 Hz, 1H); 8.35 (d, J = 8.4 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 754 [M-H]-; m/z = 756 [M+H]+; m/z = 800 [M-H+HCO2H]-;
tR = 1.62分.
化合物59:(3S,7S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−16−((R)−1−((4−メトキシ−ベンジル)オキシ)プロパン−2−イル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
化合物58(560mg、740.4μmol)のDCM(56mL)中溶液に、Ar下Grubbs I触媒(31.0mg、37.02μmol)を加えた。反応媒体を室温で1時間30分撹拌した後、触媒31.0mgを加えた。室温で1時間30分撹拌を行った後、触媒31.0mgを加えた。室温で1時間30分撹拌を行った後、触媒31.0mgを加え、反応媒体を室温で1時間30分撹拌した。次いでこれを真空で濃縮し、シリカゲル25g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物59(330mg、61%)および220mgを得、これをシリカゲル15g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により更に精製して、化合物59(204mg、37%)をトリシクロヘキシルホスフィンオキシドとの混合物として得た。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.85 (s, 9H); 0.88 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 0.91 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.04 (s, 3H); 1.20 (s, 3H); 1.29 (d, J = 14.5 Hz, 1H); 1.95
(dd, J = 9.8および14.5 Hz, 1H); 1.99 (m, 1H); 2.26 (m, 1H); 2.43 (m, 1H); 2.72 (dd, J = 10.1および14.3 Hz, 1H); 2.97 (dd, J = 3.6および14.3 Hz, 1H); 3.27 (dd, J = 6.1および9.3 Hz, 1H); 3.40 (dd, J = 5.8および9.3 Hz, 1H); 3.46 (m, 1H) ; 3.72 (s, 3H); 3.80 (s, 3H); 4.10 (m, 1H); 4.13 (m, 1H); 4.38 (s, 2H); 4.97 (m, 1H); 5.93 (d, J = 15.4 Hz, 1H); 6.43 (ddd, J = 4.8, 10.7および15.4 Hz, 1H); 6.90 (d, J = 8.7 Hz, 2H); 7.02 (d, J = 8.6 Hz, 1H); 7.17 (d, J = 8.6 Hz, 3H); 7.36 (d, J = 2.3 Hz, 1H); 7.88 (m, 2H); 8.48 (d, J = 7.5 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 726 [M-H]-; m/z = 728 [M+H]+; m/z = 772 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.54分.
化合物60:(3S,7S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−16−((R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
化合物59(532mg、730.4μmol)を、室温でTFA(3.93mL)のDCM(36mL)中溶液で30分間処理した。反応媒体を機械撹拌しながら9%NaHCO水溶液(130mL)上に注ぎ入れた。30分間撹拌を行い、次いで水相をDCM(2×70mL)で抽出した。合わせた有機相をHO(3×20mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル30g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物60(299mg)を白色泡状物として得た(67%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.88 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 0.89 (s, 9H); 0.90 (d, J = 7.0 Hz, 3H) 1.03 (s, 3H); 1.20 (s, 3H); 1.36 (dd, J = 1.8および14.5 Hz,
1H); 1.80 (m, 1H); 1.96 (dd, J = 9. 6および14.5 Hz, 1H); 2.25 (m, 1H); 2.43 (m, 1H); 2.72 (dd, J = 11.1および14.3 Hz, 1H); 2.97 (dd, J = 3.8および14.3 Hz, 1H); 3.25 (m, 1H); 3.45 (m, 2H); 3.80 (s, 3H); 4.10 (m, 1H); 4.16 (m, 1H); 4.57 (t, J
= 5.3 Hz, 1H); 4.98 (m, 1H); 5.93 (dd, J = 1.3および15.3 Hz, 1H); 6.45 (ddd, J = 4.9, 10.7および15.3 Hz, 1H); 7.02 (d, J = 8.6 Hz, 1H); 7.22 (dd, J = 2.3および8.6 Hz, 1H); 7.36 (d, J = 2.3 Hz, 1H); 7.89 (m, 2H); 8.48 (d, J = 7.3 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 606 [M-H]-; m/z = 608 [M+H]+; tR = 1.2分.
化合物61:(S)−2−((3S,7S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)プロパナール
氷/アセトン浴で冷却した化合物60(297mg、488.4μmol)のDCM(6mL)中溶液に、0℃でKBr(58.11mg、488.4μmol)のHO(1.18mL)中溶液、TEMPO(1.57mg、9.8μmol)を加え、1.56M次亜塩素酸ナトリウム水溶液pH9.5(467.6μL、732.52μmol)を滴下添加した。0℃で15分間撹拌を行い、次いで0℃で飽和Na(3.56mL)を加え、氷浴を除去し、反応媒体を10分間撹拌した。次いでこれをDCM(3×25mL)で抽出し、合わせた有機相をHO(2×10mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル15g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物61(139mg)を白色ラッカーとして得た(47%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.85 (s, 9H); 0.90 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 1.03 (s, 3H) ; 1.04 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 1.20 (s, 3H); 1.26 (d, J = 15.3 Hz, 1H); 1.95 (m, 1H); 2.44 (m, 1H); 2.57 (m, 1H); 2.72 (dd, J = 11.2および14.4 Hz, 1H); 2.80 (m, 1H); 2.98 (dd, J = 3.1および14.4 Hz, 1H); 3.80 (s, 3H); 4.10 (m, 3H); 5.22 (m, 1H); 5.98 (d, J = 15.3 Hz, 1H); 6.47 (ddd, J = 4.9, 10.8および15.3 Hz, 1H); 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.22 (dd, J = 2.3および8.7 Hz, 1H); 7.37 (s, 1H); 7.90 (m, 1H); 7.92 (d, J = 8.2 Hz, 1H); 8.53 (d, J = 7.6 Hz, 1H); 9.68 (s, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 604 [M-H]-; m/z = 606 [M+H]+; m/z = 650 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.28分.
化合物62:(4−(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)フェニル)メタノール
1,4−ベンゼンジメタノール(2g、14.33mmol)のTHF(100mL)中溶液に、イミダゾール(1.13g、16.48mmol)を加えた。反応媒体を室温で15分間撹拌し、次いでトリイソプロピルシリルクロリド(3.14mL、14.33mmol)を加え、室温で終夜撹拌を行った。EtO(50mL)を反応混合物に加え、有機相を飽和ブライン(100mL)で2回洗浄し、MgSO上で濾過し、真空で濃縮し、DCMに溶解し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル200g上でのフラッシュクロマトグラフィー(8:2ヘプタン/EtOAcの定組成溶離)により精製して、化合物62(1.9g)を無色油状物として得た(45%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 1.04 (d, J = 6,7 Hz, 18H); 1.15 (m, 3H); 4.48
(d, J = 5.7 Hz, 2H); 4.78 (s, 2H); 5.13 (t, J = 5.7 Hz, 1H); 7.29 (s, 4H).
化合物63:((4−(ブロモメチル)ベンジル)オキシ)トリイソプロピルシラン
0℃で冷却したN−ブロモスクシンイミド(1.29g、7.16mmol)のDCM(65mL)中懸濁液に、ジメチルスルフィド(953μL、12.9mmol)を滴下添加した。0℃で10分間撹拌を行い、次いで反応媒体を−20℃で冷却し、−20℃で10分間撹拌した。次いで−20℃で冷却した化合物62(1.9g、6.45mmol)のDCM(30mL)中溶液を滴下添加した。−20℃で15分間次いで0℃で15分間および室温で終夜撹拌を行った。反応媒体を飽和ブライン(100mL)で2回洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル40g上での連続した2種のフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAcの濃度勾配溶離)により精製した。所望の化合物を含むフラクションを合わせ、真空で濃縮し、ヘプタン(8mL)に溶解した。懸濁液を濾過し、濾液を真空で濃縮し、EtO(5mL)に溶解し、−20℃で冷却し、濾過し、真空で濃縮して、化合物63(1.18g)を淡黄色油状物として得た(51%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 1.04 (d, J = 6,8 Hz, 18H); 1.15 (m, 3H); 4.70
(s, 2H); 4.81 (s, 2H); 7.29 (d, J = 8.4 Hz, 2H); 7.41 (d, J = 8.4 Hz, 2H). LCMS
(A5): ES m/z = 104; m/z = 356 [M]+; tR= 1.99分.
化合物64:(1R,4S,5R,6S)−4,7,7−トリメチル−6−(4−(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)ベンジル)−6−チアビシクロ[3.2.1]オクタン−6−イウムトリフルオロメタンスルホネート
(1R,4R,5R)−4,7,7−トリメチル−6−チアビシクロ[3.2.1]オクタン(CAS番号[5718−75−2]、562.3mg、3.3mmol)に、化合物63(1.18g、3.3mmol)のDCM(3.4mL)中溶液を加えた。次いでトリフルオロメタンスルホン酸リチウム(2.63g、16.51mmol)のHO(3mL)中溶液を滴下添加し、反応媒体を室温で終夜撹拌した。次いでHO(15mL)およびDCM(15mL)を反応媒体に加え、室温で10分間撹拌を行った。水相をDCM(3×20mL)で抽出し、合わせた有機相を飽和ブライン(3×8mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。淡黄色油状物をiPrO(5mL)中で摩砕し、このように得られた固体を濾過し、iPrO(2×5mL)で洗浄し、真空乾固して、化合物64(1.125g)を白色固体として得た(57%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 1.04 (m, 21H); 1.15 (m, 3H); 1.45 (m, 1H); 1.60 (m, 2H); 1.68 (s, 3H); 1.71 (m, 1H); 1.74 (s, 3H); 1,98 (m, 1H); 2.40 (d, J = 14.6 Hz, 1H); 2.45 (m, 1H); 2.58 (広幅なd, J = 14.6 Hz, 1H); 3.85 (m, 1H); 4.56 (d, J = 12.6 Hz, 1H); 4.83 (s, 2H); 4.90 (d, J = 12.6 Hz, 1H); 7.44 (d, J = 8.4 Hz, 2H); 7.57 (d, J = 8.4 Hz, 2H).
化合物65:(3S,7S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
−70℃で冷却した化合物61(138mg、227.7μmol)および64(149.5mg、250.4μmol)のDCM(4mL)中溶液に、BEMP(CAS番号[98015−45−3]、90.2μL、296.0μmol)を滴下添加した。反応混合物を−70℃で2時間撹拌し、飽和ブライン(7mL)を反応混合物に加え、浴を除去し、室温にまで激しく撹拌を行った。水相をDCM(3×20mL)で抽出し、合わせた有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル10g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物65(163mg)を無色油状物(30%)としておよび化合物61(60mg、43%)を得た。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.84 (s, 9H); 0.88 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 1.00 (s, 3H); 1.04 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.05 (d, J = 7.3 Hz, 18H); 1.15 (m, 3H); 1.19
(s, 3H); 1.32 (d, J = 14.8 Hz, 1H); 1.82 (m, 1H); 1.97 (dd, J = 9.9および14.8 Hz, 1H); 2.28 (dt, J = 11.1および14.9 Hz, 1H); 2.61 (m, 1H); 2.69 (dd, J = 11.2および14.3 Hz, 1H); 2.91 (dd, J = 2.2および7.6 Hz, 1H); 2.95 (dd, J = 3.8および14.3 Hz, 1H); 3.43 (m, 1H); 3.80 (s, 3H); 3.91 (d, J = 2.2 Hz, 1H); 4.08 (ddd, J = 3.8, 7.4および11.2 Hz, 1H); 4.12 (m, 1H); 4.81 (s, 2H); 5.04 (ddd, J = 1.5, 4.5および11.1 Hz, 1H); 5.89 (dd, J = 1.5および15.2 Hz, 1H); 6.44 (ddd, J = 4.5, 10.6および15.2 (d, J = 2.3 Hz, 1H); 7.36 (d, J = 8.4 Hz, 2H); 7.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H); 7.91 (d, J = 7.1 Hz, 1H); 8.39 (d, J = 7.4 Hz, 1H). LCMS (A4): ES m/z = 120; m/z = 882 [M+H]+; tR = 7.65分.
(3S,7S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
0℃で冷却した化合物65のTHF中溶液に、TBAFを加えた。反応媒体を0℃で1時間30分撹拌し、次いでHO(5mL)を加え、20分間撹拌を行った。反応媒体をDCM(3×20mL)で抽出し、合わせた有機相を飽和ブライン(3×5mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル15g上でのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH/HOの濃度勾配溶離)により精製して、実施例26(69mg)を白色ラッカーとして得た(91%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.85 (s, 9H); 0.89 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 1.00 (s, 3H); 1.04 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.19 (s, 3H); 1.35 (d, J = 14.8 Hz, 1H); 1.80
(m, 1H); 1.99 (dd, J = 9.9および14.8 Hz, 1H); 2.27 (dt, J = 11.1および14.9 Hz, 1H); 2.61 (m, 1H); 2.69 (dd, J = 11.2および14.3 Hz, 1H); 2.90 (dd, J = 2.2および7.6 Hz, 1H); 2.95 (dd, J = 3.8および14.3 Hz, 1H); 3.43 (m, 1H); 3.80 (s, 3H); 3.91 (d, J = 2.2 Hz, 1H); 4.06〜4.15 (m, 2H); 4.50 (d, J = 5.9 Hz, 2H); 5.03 (dd, J = 1.5, 3.7および11.5 Hz, 1H); 5.20 (t, J = 5.9 Hz, 1H); 5.89 (dd, J = 1.5および15.3 Hz, 1H); 6.43 (ddd, J = 4.6, 10.7および15.3 Hz, 1H); 7.02 (d, J = 8.6 Hz, 1H); 7.20 (dd, J = 2.2および8.6 Hz, 1H); 7.23 (d, J = 8.3 Hz, 2H); 7.32 (m, 3H); 7.87 (d, J = 8.3 Hz, 1H); 7.92 (d, J = 7.0 Hz, 1H); 8.40 (d, J = 7.4 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 724 [M-H]-; m/z = 726 [M+H]+; m/z = 770 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.29分.
化合物66:4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,7S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル(4−ニトロフェニル)カルボネート
実施例26(68mg、93.6μmol)のDCM(5mL)中溶液に、ビス(4−ニトロフェニル)カルボネート(118.7mg、374.5μmol)を加え、DIEA(49μL、281.0μmol)を滴下添加した。反応媒体を室温で6日間撹拌し、次いで飽和ブラインを加え、これをDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル5g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物66(79mg)を白色ラッカーとして得た(94%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.85 (s, 9H); 0.89 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 1.00 (s, 3H); 1.05 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.19 (s, 3H); 1.34 (d, J = 14.6 Hz, 1H); 1.83
(m, 1H); 1.97 (dd, J = 9.9および14.6 Hz, 1H); 2.28 (dt, J = 11.1および14.9 Hz, 1H); 2.61 (m, 1H); 2.69 (dd, J = 11.2および14.3 Hz, 1H); 2.93 (m, 2H); 3.42 (m, 1H); 3.79 (s, 3H); 3.99 (d, J = 2.2 Hz, 1H); 4.09 (m, 2H); 5.05 (dd, J = 1.3, 4.0および11.1 Hz, 1H); 5.31 (s, 2H); 5.89 (dd, J = 1.3および15.3 Hz, 1H); 6.47 (ddd, J = 4.8, 10.8および15.3 Hz, 1H); 7.01 (d, J = 8.6 Hz, 1H); 7.21 (dd, J = 2.2および8.6 Hz, 1H); 7.31 (d, J = 2.2 Hz, 1H); 7.36 (d, J = 8.5 Hz, 2H); 7.50 (d, J = 8.5 Hz, 2H); 7.59 (d, J = 9.3 Hz, 2H); 7.87 (d, J = 8.3 Hz, 1H); 7.92 (d, J = 7.0 Hz, 1H); 8.32 (d, J = 9.3 Hz, 2H); 8.39 (d, J = 7.4 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 889 [M-H]-; m/z = 891 [M+H]+; m/z = 935 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.55分.
化合物67:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−1−(((S)−1−((2−NBoc−アミノエチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート塩酸塩
Fmoc−Val−Ala−OH(3.5g、8.53mmol)のDCM(100mL)中懸濁液に、TEA(3.6mL、25.58mL)を加えて、出発物N−Boc−EDA(1.62mL、10.23mmol)およびプロピルホスホン酸無水物(6.51g、10.23mmol)のDCM中50%溶液を完全に溶解させた。反応媒体を室温で3時間撹拌し、次いで1N NaOH(50mL)を加え、懸濁液を濾過し、HOおよびDCMで洗浄した。濾液の有機相をHOで洗浄した。ケーキおよび有機相を合わせ、真空で部分的に濃縮し、濾過し、DCMで洗浄し、乾燥して、化合物67(3.952g)を白色粉体として得た(84%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.84 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 0.86 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 1.19 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.37 (s, 9H); 1.99 (m, 1H); 2.92〜3.14 (m, 4H); 3.88 (dd, J = 6.9および9.1 Hz, 1H); 4.19〜4.35 (m, 4H); 6.71 (m, 1H); 7.32 (m, 2H); 7.38 (m, 1H); 7.42 (m, 2H); 7.73 (m, 2H); 7.84 (t, J = 6.8 Hz, 1H); 7.89 (d, J = 7.8 Hz, 2H); 7.92 (d, J = 7.8 Hz, 1H).
化合物68:(9H−フルオレン−9−イル)メチル((S)−1−(((S)−1−((2−アミノエチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート塩酸塩
化合物67(100mg、159.5μmol)のジオキサン(3mL)中懸濁液に、ジオキサン中4N HCl(905μL、3.62mmol)を加えた。反応媒体を室温で20時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。粗生成物をiPrO(3mL)に再度懸濁し、超音波浴中に浸漬し、濾過した。このように得られたケーキをiPrO(2×3mL)で洗浄し、真空乾固して、化合物68(78mg)を白色固体として得た(88%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.85 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 0.87 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 1.23 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.99 (m, 1H); 2,83 (m, 2H); 3.29 (m, 2H); 3.89 (dd, J = 6.9および8.9 Hz, 1H); 4.19〜4.38 (m, 4H); 7.33 (m, 2H); 7.42 (m, 3H); 7.75 (m, 2H); 7.88 (広幅なs, 3H); 7.90 (d, J = 7.6 Hz, 2H); 8.08 (d, J = 7.3 Hz, 1H); 8.14 (d, J = 5.9 Hz, 1H).
化合物69:4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,7S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル(2−((S)−2−((S)−2−アミノ−3−メチルブタンアミド)プロパンアミド)エチル)カルバメート
化合物66(78mg、87.5μmol)および68(51.4mg、105.0μmol)のDCM中懸濁液に、DIEA(44.0μL、262.5μmol)を加えた。反応媒体を室温で終夜撹拌し、次いで化合物68(24mg、49μmol)およびDIEA(15μL)を加え、室温で1日間撹拌を行った。ピペリジン(87.0μL、875.0μmol)を加え、室温で終夜撹拌を行った。反応媒体を真空で濃縮し、シリカゲル5g上での連続する2種のフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH/HOの濃度勾配溶離)により精製して、化合物69(57mg)を白色ラッカーとして得た(66%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.75 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 0.85 (s, 9H); 0.86 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 0.87 (d, J = 6.7 Hz, 3H); 0.99 (s, 3H); 1.04 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 1.18 (m, 6H); 1.33 (d, J = 14.5 Hz, 1H); 1.75 (広幅なs, 2H); 1.81 (m, 1H); 1.92 (m, 1H); 1.98 (dd, J = 10.0および14.5 Hz, 1H); 2.28 (m, 1H); 2.61 (m, 1H); 2.69 (dd, J = 11.3および14.7 Hz, 1H); 2.90 (dd, J = 2.0および7.5 Hz, 1H); 2.96 (m, 1H); 2.98 (d, J = 4.7 Hz, 1H); 3.05 (m, 2H); 3.12 (m, 2H); 3.43 (m, 1H); 3.81 (s, 3H); 3.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H); 4.09 (m, 2H); 4.26 (m, 1H); 5.01 (s, 2H); 5.04 (m, 1H); 5.89 (dd, J = 1.5および15.2 Hz, 1H); 6.45 (ddd, J = 4.5, 10.4および15.2 Hz, 1H); 7.02 (d, J = 8.8 Hz, 1H); 7.20 (dd, J = 2.4および8.8 Hz, 1H); 7.26 (t, J = 6.0 Hz, 1H); 7.29 (d, J = 8.4 Hz, 2H); 7.32 (d, J = 2.5 Hz, 1H); 7.37 (d, J = 8.4 Hz, 2H); 7.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H); 7.93 (d, J = 7.1 Hz, 1H); 8.00 (t, J = 6.0 Hz, 1H); 8.03 (d, J = 8.1 Hz, 1H); 8.41 (d, J = 7.2 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 492 [M+2H]2+; m/z = 980 [M-H]-; m/z = 982 [M+H]+; m/z = 1026 [M-H+HCO2H]-; tR= 0.91分.
化合物70:(9S,12S)−1−(4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,7S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシ−ベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)フェニル)−12−イソプロピル−9−メチル−3,8,11,14−テトラオキソ−2−オキサ−4,7,10,13−テトラアザオクタデカン−18−オン酸
化合物69(56.0mg、56.8μL)のDCM(8mL)中溶液に、グルタル酸無水物(7.27mg、62.5μmol)のDCM(4mL)中溶液を加えた。反応媒体を室温で2時間撹拌し、真空で濃縮し、シリカゲル5g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH/HOの濃度勾配溶離)により精製して、化合物70(35.5mg)を白色ラッカーとして得た(56%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.81 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 0.83 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 0.85 (s, 9H); 0.87 (d, J = 6.5 Hz, 3H); 0.99 (s, 3H); 1.04 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.19 (m, 6H); 1.32 (d, J = 14.3 Hz, 1H); 1.70 (m, 2H); 1.81 (m, 1H); 1.92 (m, 1H); 1.98 (m, 2H); 2.15 (m, 2H); 2.19 (t, J = 7.5 Hz, 2H); 2.27 (m, 1H); 2.61 (m, 1H); 2.69 (dd, J = 11.1および14.1 Hz, 1H); 2.91 (d, J = 7.6 Hz, 1H); 2.95 (m, 1H); 3.04 (m, 2H); 3.10 (m, 2H); 3.41 (m, 1H); 3.80 (s, 3H); 3.93 (s, 1H); 4.03〜4.16 (m, 3H); 4.19 (m, 1H); 5.01 (s, 2H); 5.04 (m, 1H); 5.89 (d, J = 15.6 Hz, 1H); 6.43 (ddd, J = 5.3, 11.0および15.6 Hz, 1H); 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.20 (dd, J = 2.3および8.7 Hz, 1H); 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 2H); 7.30 (m, 1H); 7,32 (d, J = 2.3 Hz, 1H); 7.36 (d, J = 8.4 Hz, 2H); 7.88 (m, 2H); 7.93 (d, J = 7.4 Hz, 1H); 7.98 (広幅なs, 1H); 8.06 (広幅なs, 1H); 8.42 (d, J = 7.4 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 549 [M+2H]2+; m/z = 1094 [M-H]-; m/z = 1096 [M+H]+; tR = 1.21分.
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル(9S,12S)−1−(4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,7S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロ−ヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)フェニル)−12−イソプロピル−9−メチル−3,8,11,14−テトラオキソ−2−オキサ−4,7,10,13−テトラアザオクタデカン−18−オエート
化合物70(14.6mg、13.3μmol)のDCM(5mL)中溶液に、Ar下DSC(4.3mg、16.0μmol)およびDIEA(2.8μL、16.0μmol)を加えた。反応媒体を室温で3時間撹拌し、次いでDSC(1.5mg、5.6μmol)およびDIEA(1μL、5.7μmol)を加え、室温で1時間撹拌を行った。反応媒体を真空で濃縮し、ジオールで修飾したシリカゲル16.4g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/iPrOHの濃度勾配溶離)により精製して、実施例27(11.4mg)を白色ラッカーとして得た(72%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.81 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 0.83 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 0.85 (s, 9H); 0.88 (d, J = 6.5 Hz, 3H); 0.99 (s, 3H); 1.04 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.19 (m, 6H); 1.34 (d, J = 14.4 Hz, 1H); 1.83 (m, 3H); 1.98 (m, 2H); 2.26 (m, 1H); 2.29 (m, 2H); 2.60 (m, 1H); 2.68 (t, J = 7.6 Hz, 2H); 2.70 (dd, J = 11.2および14.3 Hz, 1H); 2.80 (s, 4H); 2.91 (dd, J = 2.3および7.6 Hz, 1H); 2.95 (dd, J = 3.7および14.3 Hz, 1H); 2.99〜3.20 (m, 4H); 3.43 (m, 1H); 3.80 (s, 3H); 3.93 (d, J = 2.2 Hz, 1H); 4.05〜4.25 (m, 4H); 5.01 (m, 2H); 5.03 (m, 1H); 5.89 (dd, J = 1.6および15.4 Hz, 1H); 6.44 (ddd, J = 4.6, 10.9および15.4 Hz, 1H); 7.02 (d, J = 8.5 Hz, 1H); 7.20 (m, 2H); 7.28 (d, J = 8.5 Hz, 2H); 7.31 (d, J = 2.3 Hz, 1H); 7.37 (d, J = 8.5 Hz, 2H); 7.86 (m, 3H); 7.91 (d, J = 7.1 Hz, 1H); 7.95 (d, J = 7.6 Hz, 1H); 8.39 (d, J = 7.3 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 311; m/z = 1191 [M-H]-; m/z = 1193 [M+H]+; m/z = 1237 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.26分.
mAb−Ex27
実施例28を実施例3、7、10および14と同様の方法で製造した。実施例28(1.56mg)を無色透明溶液として0.78mg/mLの濃度でDAR4(HRMS)、単量体純度100%および合計収率13%にて得た。
SEC−HRMS:m/z=149405(ネイキッドmAb);m/z=150486(D1);m/z=151568(D2);m/z=152645(D3);m/z=153725(D4);m/z=154802(D5);m/z=155882(D6);m/z=156961(D7);m/z=158039(D8)。
実施例29:マレイミド−mc−vc−PABA−3−(S)−ネオペンチル−7−(S)−Me−アザ−C52ベンジル酸アミンの合成
Figure 0006929292
化合物71:4−((S)−2−((S)−2−(6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンアミド)−3−メチルブタンアミド)−5−ウレイドペンタンアミド)ベンジル(4−ニトロフェニル)カルボネート
Verma V.A.ら、Bioorg Med Chem Lett 2015年、25巻、864〜868頁により記載されている通りに、化合物72を製造した。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.83 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 0.87 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 1.18 (m, 2H); 1.31〜1.75 (m, 8H); 1.96 (m, 1H); 2.10 (m, 1H); 2.18 (m, 1H); 2.96 (m, 1H); 3.01 (m, 1H); 3.37 (t, J = 7.2 Hz, 2H); 4.19 (dd, J = 7.0および8.6 Hz, 1H); 4.38 (m, 1H); 5.24 (s, 2H); 5.42 (s, 2H); 5.98 (t, J = 6.0 Hz, 1H); 7.00 (s, 2H); 7.40 (d, J = 8.7 Hz, 2H); 7.57 (d, J = 9.2 Hz, 2H); 7.66 (d, J = 8.7 Hz, 2H); 7.81 (d, J = 8.6 Hz, 1H); 8.12 (d, J = 7.9 Hz, 1H); 8.31 (d, J = 9.2 Hz, 2H); 10.08 (s, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 738 [M+H]+; m/z = 782 [M-H+HCO2H]-; tR= 1.1分.
4−((S)−2−((S)−2−(6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンアミド)−3−メチル−ブタンアミド)−5−ウレイドペンタンアミド)ベンジル(4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,7S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)カルバメート
化合物71(16.0mg、21.7μmol)に、実施例25(14.3mg、19.7μmol)のDCM(2.5mL)およびDIEA(3.4μL、19.7μmol)中溶液を加えた。反応媒体を室温で終夜撹拌し、次いでDMF(1mL)を加え、室温で1日間撹拌を行った。HO(8mL)を反応媒体に加え、15分間撹拌を行い、次いで水相をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、トルエンを用いて2回共蒸発させ、シリカゲル5g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、実施例29(15.8mg)を白色固体として得た(60%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.81 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 0.85 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 0.86 (s, 9H); 0.89 (d, J = 6.8 Hz, 3H); 0.99 (s, 3H); 1.04 (d, J = 7.0 Hz, 3H); 1.18 (s, 3H); 1.19 (m, 2H); 1.31〜1.75 (m, 9H); 1.80 (m, 1H); 1,96 (m, 2H) 2.10 (m, 1H); 2.18 (m, 1H); 2,27 (m, 1H); 2.61 (m, 1H); 2,69 (dd, J = 10.8および14.3 Hz, 1H); 2,90 (dd, J = 2.1および7.6 Hz, 1H); 2.96 (m, 2H); 3.01 (m, 1H); 3.37 (t, J = 7.2 Hz, 2H); 3.42 (m, 1H); 3.80 (s, 3H); 3.90 (d, J = 2.1 Hz, 1H); 4.08 (m, 1H); 4.11 (m, 1H); 4.20 (m, 3H); 4.39 (m, 1H); 4.97 (s, 2H); 5.04 (m, 1H); 5.40 (s, 2H); 5.89 (dd, J = 1.7および15.5 Hz, 1H); 5.97 (t, J = 6.2 Hz, 1H); 6.45 (ddd, J = 4.8, 10.7および15.5 Hz, 1H); 6.99 (s, 2H); 7.01 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.20 (dd, J = 2.2および8.7 Hz, 1H); 7.21〜7.30 (m, 6H); 7.31 (d, J = 2.2 Hz, 1H); 7.59 (d, J = 8.7 Hz, 2H); 7.78 (m, 2H); 7.85 (d, J = 8.5 Hz, 1H); 7.90 (d, J = 6.9 Hz, 1H); 8.07 (d, J = 7.8 Hz, 1H); 8.39 (d, J = 7.3 Hz, 1H); 9.97 (s, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 662 [M+2H]2+; m/z = 1322 [M-H]-; m/z = 1324 [M+H]+; m/z = 1368 [M-H+HCO2H]-; tR= 1.3分.
実施例30および31:非開裂性トリアゾール−3−(S)−ネオペンチル−7−(S)−Me−アザ−C52のNHSエステルおよび対応するADCの合成
Figure 0006929292
化合物72:tert−ブチル3−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)プロパノエート
プロパルギルアルコール(1.362mL、23.4mmol)のTHF(23mL)中溶液に、ナトリウム(20.08mg、0.874mmol)を加え、ナトリウムが完全に溶解するまで反応媒体を60℃で加熱し、次いで室温で冷却した後、tert−ブチルアクリレート(2.286mL、15.6mmol)を加えた。反応媒体を室温で終夜撹拌し、次いでHO(25mL)を加え、水相をEtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮して、化合物72(2g)を無色油状物として得た(70%)。
化合物73:3−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)プロパン酸
化合物72(2.0g、10.86mmol)のDCM(50mL)中溶液に、TFA(8.065mL、108.6mmol)を加えた。反応媒体を室温で終夜撹拌し、真空で濃縮し、トルエンを用いて共蒸発させ、シリカゲル80g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物73(1.1g)を油状物として得た(80%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 2.46 (t, J = 6.4 Hz, 2H); 3.43 (t, J = 2.4 Hz, 1H); 3.63 (t, J = 6.4 Hz, 2H); 4.11 (d,J = 2.4 Hz, 2H); 12.20 (広幅, 1H).
化合物74:3−((1−(4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,7S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)プロパン酸
実施例24(50mg、66.6μmol)のTHF(0.5mL)中溶液に、化合物73(17.05mg、113.1μmol)、0.1M硫酸銅(II)水溶液(266μL、26.6μmol)および0.2Mアスコルビン酸ナトリウム水溶液(266μL、53.2μmol)を加えた。反応媒体を室温で1日間撹拌し、次いでHO(1mL)を加え、水相をEtOAc(3×1mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、Sephadex LH20(DCM溶離)上での濾過により精製して、油状物40mgを得、これをシリカゲル5g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により更に精製して、化合物74(20mg、35%)を得た。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.82 (s, 9H); 0.88 (d, J = 6.7 Hz, 3H); 1.00 (s, 3H); 1.04 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.18 (s, 3H); 1.31 (d, J = 14.6 Hz, 1H); 1.80
(m, 1H); 1.97 (dd, J = 10.0および14.6 Hz, 1H); 2.25 (m, 1H); 2.42 (t, J = 6.6 Hz, 2H); 2.60 (m, 1H); 2,70 (dd, J = 10.9および14.4 Hz, 1H); 2.90 (dd, J = 2.2および7.6 Hz, 1H); 2.95 (dd, J = 3.6および14.4 Hz, 1H); 3.44 (m, 1H); 3.62 (t, J =
6.6 2H); 3.80 (s, 3H); 3.94 (d, J = 2.2 Hz, 1H); 4.08 (m, 2H); 4.49 (s, 2H); 5.03 (m, 1H); 5.59 (s, 2H); 5.89 (dd, J = 1.7および15.3 Hz, 1H); 6.43 (ddd, J = 4.8, 10.8および15.3 Hz, 1H); 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.20 (dd, J = 2.4および8.7 Hz, 1H); 7.29 (d, J = 8.4 Hz, 2H); 7.32 (d, J = 2.4 Hz, 1H); 7.35 (d, J = 8.4 Hz, 2H); 7.85 (d, J = 8.4 Hz, 1H); 7.90 (d, J = 7.0 Hz, 1H); 8.13 (s, 1H); 8.46 (m, 1H); 12.20 (広幅, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 440 [M+2H]2+; m/z = 877 [M-H]-; m/z = 879 [M+H]+; tR = 1.24分.
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル3−((1−(4−((2R,3R)−3−((S)−1−((3S,7S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6,6,7−トリメチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−1−オキサ−4,8,11−トリアザ−シクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)エチル)オキシラン−2−イル)ベンジル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)プロパノエート
化合物74(20mg、22.7μmol)のDCM(5mL)中溶液に、DIEA(5.0μL、28.5μmol)およびDSC(6.34mg、23.8μmol)を加えた。反応媒体を室温で3時間撹拌し、次いでDSC(3mg、11.3μmol)およびDIEA(5μL、28.5μmol)を加え、室温で2時間撹拌を行った。次いで反応媒体を真空で濃縮し、ジオールで修飾したシリカゲル1.5g上での連続した2種のフラッシュクロマトグラフィー(DCM/iPrOHの濃度勾配溶離)により精製して、実施例30(11.5mg、50%)を得た。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.83 (s, 9H); 0.87 (d, J = 6.6 Hz, 3H); 0.99 (s, 3H); 1.03 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.04 (d, J = 6.6 Hz, 3H); 1.19 (s, 3H); 1.32 (d, J = 14.5 Hz, 1H); 1.81 (m, 1H); 1.96 (dd, J = 10.2および14.5 Hz, 1H); 2.25 (m, 1H); 2.60 (m, 1H); 2.70 (dd, J = 11.2および14.5 Hz, 1H); 2.80 (s, 4H); 2.90 (dd, J = 2.0および7.4 Hz, 1H); 2.94 (t, J = 6.1 Hz, 2H); 2.97 (dd, J = 3.6および14.1 Hz, 1H); 3.42 (m, 1H); 3.74 (t, J = 6.1 Hz, 2H); 3.80 (s, 3H); 3.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H); 4.09 (m, 2H); 4.55 (s, 2H); 5.03 (m, 1H); 5.59 (s, 2H); 5.89 (dd, J
= 1.6および15.2 Hz, 1H); 6.44 (ddd, J = 4.7, 10.6および15.2 Hz, 1H); 7.02 (d, J
= 8.6 Hz, 1H); 7.20 (dd, J = 2.4および8.6 Hz, 1H); 7.29 (d, J = 8.3 Hz, 2H); 7.32 (m, 3H); 7.86 (d, J = 8.4 Hz, 1H); 7.90 (d, J = 6.9 Hz, 1H); 8.14 (s, 1H); 8.39 (d, J = 7.5 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 120; m/z = 974 [M-H]-; m/z = 976 [M+H]+; m/z = 1020 [M-H+HCO2H]-; tR = 1.29分.
mAb−実施例30
実施例31を実施例3、7、10および14と同様の方法で製造した。実施例31(5.4mg)を無色透明溶液として1.8mg/mLの濃度でDAR4(HRMS)、単量体純度98.1%および合計収率45%にて得た。
SEC−HRMS:m/z=149399(ネイキッドmAb);m/z=150245(D1);m/z=151101(D2);m/z=151965(D3);m/z=152831(D4);m/z=153679(D5);m/z=154546(D6);m/z=155408(D7);m/z=156273(D8);m/z=157284(D9)。
実施例32:3−(S)−ネオペンチル−6−Me−6−CHOH−アザ−C52ベンジル酸アミンの合成
Figure 0006929292
化合物75:(2R,3S)−1−((4−メトキシベンジル)オキシ)−2−メチルヘキサ−5−エン−3−イル(2S)−2−((4−((R)−2−アクリルアミド−3−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)プロパンアミド)−3−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−2−オキソブチル)アミノ)−4,4−ジメチルペンタノエート
化合物BC6(385.6mg、773.5μmol)のDMF(12mL)中溶液に、HATU(348.7mg、889.5μmol)およびHOAt(122.3mg、889.5μmol)を加えた。反応媒体を室温で30分間撹拌し、次いで化合物AD3(292mg、773.5μmol)のDMF(5mL)およびDIEA(475.2μL、2.71mmol)中溶液を加え、室温で4時間撹拌を行った。HO(50mL)を加え、水相をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相をHO(15mL)、飽和ブライン(3×15mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル30g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物75(383mg)を黄色油状物として得た(65%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 55/45 ジアステレオ異性体混合物; 0.85〜0.88 (m, 12H); 0.91 (s, 1.65H) ; 0.92 (s, 1.35H) ; 1.56 (m, 1H) ; 1.60 (m, 1H) ; 1.98 (m, 1H) ; 2.21 (m, 1H) ; 2.30 (m, 1H); 2.71 (m, 1H); 2.92 (m, 1H); 3.19〜3.45 (m, 6H); 3.73 (s, 3H); 3.80 (s, 3H); 4.29 (m, 1H); 4.33 (m, 2H); 4.58 (m, 1H); 4.82 (m, 1H); 4.95〜5.09 (m, 3H); 5.55 (dd, J = 2.2および10.2 Hz, 1H); 5.71 (m, 1H); 6.01 (dd, J = 2.2および17.2 Hz, 1H); 6.23 (dd, J = 10.2および17.2 Hz, 1H); 6.89 (m, 2H); 7.01 (d, J = 8.6 Hz, 1H); 7.17 (dd, J = 2.2および8.6 Hz, 1H); 7.21 (m, 2H); 7.34 (d, J = 2.2 Hz, 1H); 7.82 (d, J = 8.0 Hz, 0.45H); 7.84 (d, J = 8.0 Hz, 0.55H); 7.98 (t, J = 6.5 Hz, 0.45H); 8.00 (t, J = 6.5 Hz, 0.55H); 8.39 (d, J = 8.6 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 756 [M-H]-; m/z = 758 [M+H]+; m/z = 802 [M-H+HCO2H]-; tR= 1.54-1.56分.
化合物76:(3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6−(ヒドロキシメチル)−16−((R)−1−((4−メトキシベンジル)オキシ)プロパン−2−イル)−6−メチル−3−ネオペンチル−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
化合物75(380mg、501.1μmol)のDCM(38mL)中溶液に、Ar下Grubbs I触媒(20.97mg、25.05μmol)を加えた。反応媒体をAr下室温で4時間撹拌し、次いでGrubbs I触媒(20.97mg、25.05μmol)を加えた。室温で3時間撹拌を行い、次いでGrubbs I触媒(20.97mg、25.05μmol)を加え、室温で撹拌を行った。24時間反応した後、Grubbs I触媒(20.97mg、25.05μmol)を加え、4時間撹拌を行った。反応媒体を真空で濃縮し、シリカゲル20g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAcの定組成溶離)により精製して、化合物76ステレオマー1(170mg、56%)および化合物76ステレオマー2(138mg、37%)を得た。
化合物76ステレオマー1
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.83 (s, 9H); 0.91 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.02 (s, 3H); 1.30 (dd, J = 2.4および14.6 Hz, 1H); 1.53 (dd, J = 9.9および14.6 Hz, 1H); 1.99 (m, 1H); 2.28 (m, 1H); 2.45 (m, 1H); 2.67 (m, 1H); 2.91 (dd, J = 3.0および13.7 Hz, 1H); 2.97 (dd, J = 4.0および14.5 Hz, 1H); 3.17〜3.49 (m, 5H); 3.72 (s, 3H); 3.80 (s, 3H); 4.18 (m, 1H); 4.37 (m, 2H); 4.50 (td, J = 2.4および9.6 Hz, 1H); 5.00 (m, 3H); 5.82 (dd, J = 1.9および15.4 Hz, 1H); 6.39 (ddd, J = 4.2, 11.6および15.4 Hz, 1H); 6.90 (d, J = 8.7 Hz, 2H); 7.04 (d, J = 8.6 Hz, 1H); 7.12 (m, 1H); 7.15 (dd, J = 2.3および8.6 Hz, 1H); 7.21 (d, J = 8.7 Hz, 2H); 7.28 (d, J = 2.3 Hz, 1H); 8.09 (d, J = 9.6 Hz, 1H); 8.38 (d, J = 8.0 Hz, 1H). LCMS (A4): ES m/z = 728 [M-H]-; m/z = 730 [M+H]+; m/z = 774; tR = 5.15分.
化合物76ステレオマー2
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.83 (s, 9H); 0.88 (s, 3H); 0.91 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.28 (dd, J = 2.4および14.6 Hz, 1H); 1.67 (dd, J = 9.9および14.6 Hz, 1H); 1.99 (m, 1H); 2.28 (m, 1H); 2.45 (m, 1H); 2.67 (m, 1H); 3.02 (dd, J = 3.3および14.2 Hz, 1H); 3.08 (dd, J = 1.9および13.5 Hz, 1H); 3.25〜3.42 (m, 4H); 3.55 (dd, J = 5.1および11.0 Hz, 1H); 3.73 (s, 3H); 3.81 (s, 3H); 4.17 (m, 1H); 4.37 (m, 2H); 4.44 (td, J = 2.1および9.3 Hz, 1H); 4.80 (t, J = 5.1 Hz, 1H); 5.00 (m, 2H); 5.86 (dd, J = 1.6および15.1 Hz, 1H); 6.38 (ddd, J = 4.0, 11.4および15.3 Hz, 1H); 6.90 (d, J = 8.8 Hz, 2H); 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.19 (dd, J = 2.2および8.7 Hz, 1H); 7.22 (d, J = 8.8 Hz, 2H); 7.30 (d, J = 2.2 Hz, 1H); 7.42 (d, J = 10.4 Hz, 1H); 7.92 (d, J = 8.9 Hz, 1H); 8.45 (d, J = 8.0 Hz, 1H). LCMS (A4): ES m/z = 728 [M-H]-; m/z = 730 [M+H]+; m/z = 774; tR = 4.79分.
化合物77:(3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−16−((R)−1−((4−メトキシ−ベンジル)オキシ)プロパン−2−イル)−6−メチル−3−ネオペンチル−6−(((トリエチルシリル)オキシ)メチル)−1−オキサ−4,8,11−トリアザ−シクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
氷浴で冷却した化合物76ステレオマー1(170mg、232.8μmol)のDCM(3mL)中溶液に、4℃でクロロトリエチルシラン(159.3μL、931.1μmol)を加え、TEA(131.1μL、931.1μmol)を滴下添加した。反応媒体を4℃で30分間、次いで室温で20時間撹拌した。反応媒体をDCM(50mL)およびブライン(10mL)で希釈し、10分間撹拌を行った。有機相を飽和ブライン(2×10mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。化合物76のその他のジアステレオマー(138mg、189.0μmol)を同様に保護化し、両バッチをプールし、シリカゲル20g上でのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAcの定組成溶離)により精製して、化合物77ステレオマー1(139mg)を無色泡状物として(39%)、化合物77ステレオマー2(107mg)を無色泡状物として得た(30%)。
化合物77ステレオマー1
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.62 (q, J = 8.1 Hz, 6H); 0.83 (s, 9H); 0.91 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 0.96 (t, J = 8.1 Hz, 9H); 1.04 (s, 3H); 1.66 (dd, J = 3.4および14.4 Hz, 1H); 1.43 (dd, J = 9.3および14.4 Hz, 1H); 1.99 (m, 1H); 2.28 (m, 1H); 2.47 (m, 1H); 2.68 (m, 1H); 2.92 (dd, J = 3.0および13.5 Hz, 1H); 2.99 (dd, J = 4.0および14.8 Hz, 1H); 3.21〜3.40 (m, 3H); 3.48 (m, 1H); 3.63 (d, J = 10.3 Hz, 1H); 3.73 (s, 3H); 3.81 (s, 3H); 4.17 (m, 1H); 4.36 (m, 2H); 4.51 (td, J = 2.9および9.4 Hz, 1H); 5.02 (m, 1H); 5.82 (dd, J = 1.8および15.4 Hz, 1H); 6.39 (ddd, J = 4.3, 11.6および15.4 Hz, 1H); 6.89 (d, J = 8.7 Hz, 2H); 7.02 (m, 1H); 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.15 (dd, J = 2.3および8.7 Hz, 1H); 7.21 (d, J = 8.7 Hz, 2H); 7.29 (d, J = 2.3 Hz, 1H); 7.96 (d, J = 9.4 Hz, 1H); 8.31 (d, J = 8.0 Hz, 1H).
LCMS (A4): ES m/z = 842 [M-H]-; m/z = 844 [M+H]+; m/z = 888 [M-H+HCO2H]-; tR= 7.08分.
化合物77ステレオマー2
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.52 (q, J = 8.1 Hz, 6H) 0.84 (s, 9H); 0.88〜0.93 (m, 15H); 1.29 (dd, J = 2.6および14.5 Hz, 1H); 1.68 (dd, J = 10.1および14.5
Hz, 1H); 1.99 (m, 1H); 2.28 (m, 1H); 2.47 (m, 1H); 2.68 (m, 1H); 3.01 (dd, J = 3.4および14.5 Hz, 1H); 3.15 (d, J = 12.8 Hz, 1H); 3.33 (m, 1H); 3.48 (d, J = 10.4 Hz, 1H); 3.73 (s, 3H); 3.81 (s, 3H); 3.83 (d, J = 10.4 Hz, 1H); 4.17 (m, 1H); 4.36 (m, 2H); 4.45 (td, J = 2.4および9.2 Hz, 1H); 5.01 (m, 1H); 5.84 (dd, J = 1.8および15.3 Hz, 1H); 6.39 (ddd, J = 3.9, 11.4および15.3 Hz, 1H); 6.90 (d, J = 8.8 Hz, 2H); 7.05 (d, J = 8.6 Hz, 1H); 7.19 (dd, J = 2.2および8.6 Hz, 1H); 7.22 (d, J = 8.8 Hz, 2H); 7.30 (d, J = 2.2 Hz, 1H); 7.47 (d, J = 10.4 Hz, 1H); 8.01 (d, J = 9.2 Hz, 1H); 8.41 (d, J = 8.0 Hz, 1H). LCMS (A4): ES m/z = 842 [M-H]-; m/z = 844 [M+H]+; m/z = 888 [M-H+HCO2H]-; tR= 6.88分.
化合物78:(3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−16−((R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−6−メチル−3−ネオペンチル−6−(((トリエチルシリル)オキシ)メチル)−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
氷/アセトン浴で冷却した化合物77の両方のジアステレオマー(245mg、290.1μmol)のDCM(10mL)およびHO(2.5mL)中溶液に、DDQ(339.4mg、1.45mmol)および2,6−ジ−tert−ブチルピリジン(171.7mg、870.3μmol)を加えた。反応媒体を0℃で2時間撹拌し、次いでNaHCO水溶液(10mL)およびDCM(10mL)で希釈し、10分間撹拌を行った。水相をDCM(3×20mL)で抽出し、合わせた有機相を飽和ブライン(3×5mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル20g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物78(155mg)を白色泡状物として得た(74%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.49〜0.65 (m, 6H); 0.80〜1.07 (m, 24H); 1.35〜1.71 (m, 2H); 1.83 (m, 1H); 2.28 (m, 1H); 2.47 (m, 1H ; 2.68 (m, 1H); 2.90〜3.50 (m, 5.96H); 3.65 (d, J = 10.6 Hz, 0.52H); 3.80 (s, 3H); 3.82 (d, J = 10.6 Hz, 0.52H); 4.18 (m, 1H); 4.29〜4.70 (m, 2H); 5.02 (m, 1H); 5.80〜5.89 (m, 1H); 6.05 (m, 0.11H); 6.39 (m, 0.89H); 6.98〜7.31 (m, 3.48H); 7.47 (d, J = 10.6 Hz, 0.52H); 7.87 (d, J = 9.4 Hz, 0.11H); 7.96 (d, J = 9,4 Hz, 0.52H); 8.00 (d, J = 9.4 Hz, 0.37H); 8.31 (d, J = 8.0 Hz, 0.63H); 8.42 (d, J = 8.4 Hz, 0.37H). LCMS (A4): ES m/z = 722 [M-H]-; m/z = 724 [M+H]+; m/z = 768 [M-H+HCO2H]-; tR = 5.68-5.78分.
化合物79:(2S)−2−((3S,10R,16S,E)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6−メチル−3−ネオペンチル−2,5,9,12−テトラオキソ−6−(((トリエチルシリル)オキシ)メチル)−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−16−イル)プロパナール
氷/アセトン浴で冷却した化合物78(154mg、212.6μmol)のDCM(1.5mL)中溶液に、0℃でKBr(25.6mg、212.6μmol)のHO(612μL)中溶液、5mg/mLでのTEMPOのDCM中溶液(137μL、4.25μmol)を加え、1.56M次亜塩素酸ナトリウム水溶液pH9.5(204μL、318.9μmol)を滴下添加した。0℃で15分間撹拌を行い、次いで0℃で飽和Na(1.9mL)を加え、氷浴を除去し、反応媒体を10分間撹拌した。次いでこれをDCM(3×20mL)で抽出し、合わせた有機相をHO(2×10mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル15g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物61(36mg、23%)を得た。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 72/28 ジアステレオ異性体混合物: 0.49〜0.65 (m, 6H); 0.80〜1.08 (m, 24H); 1.32〜1.69 (m, 2H); 2.40 (m, 1H); 2.68 (m, 2H); 2.79 (m, 1H); 2.89〜3.70 (m, 5H); 3.80 (s, 3H); 4.10〜4.53 (m, 2H); 5.02 (m, 0.28H); 5.28 (m, 0.72H); 5.78〜5.91 (m, 1H); 6.07 (m, 0.28H); 6.40 (m, 0.72H); 7.00〜7.51 (m, 4H); 7.90 (d, J = 9.4 Hz, 0.28H); 7.98 (d, J = 9.4 Hz, 0.72H); 8.34 (m, 1H); 9.59 (d, J = 2.5 Hz, 0.28H); 9.63 (d, J = 1.8 Hz, 0.72H). LCMS (A5): m/z = 722 [M+H]+; tR = 1.71分.
化合物80:1−(アジドメチル)−4−(ブロモメチル)ベンゼン
p−キシレンジブロミド(2.0g、7.2mmol)のDMF(20mL)中溶液に、20分でアジ化ナトリウム(584.9mg、8.64mmol)のDMF(20mL)中溶液を加えた。反応媒体を室温で20時間撹拌し、次いで氷(100g)上に注ぎ入れ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(3×15mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、トルエンを用いて共蒸発させ、シリカゲル70g上でのフラッシュクロマトグラフィー(EtO溶離)により精製して、化合物80(773mg)を無色油状物として得た(47%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 4.45 (s, 2H); 4.71 (s, 2H); 7.35 (d, J = 8.5 Hz, 2H); 7.47 (d, J = 8.5 Hz, 2H).
化合物81:(1R,4S,5R,6S)−6−(4−(アジドメチル)ベンジル)−4,7,7−トリメチル−6−チアビシクロ[3.2.1]オクタン−6−イウムトリフルオロメタンスルホネート
(1R,4R,5R)−4,7,7−トリメチル−6−チアビシクロ[3.2.1]オクタン(CAS番号[5718−75−2]、580.1mg、3.41mmol)に、化合物80(770mg、3.41mmol)のDCM(2.2mL)中溶液を加えた。次いでトリフルオロメタンスルホン酸リチウム(2.71g、17.03mmol)のHO(2mL)中溶液を滴下添加し、反応媒体を室温で2日間撹拌した。次いでHO(15mL)およびDCM(15mL)を反応媒体に加え、室温で10分間撹拌を行った。水相をDCM(3×15mL)で抽出し、合わせた有機相を飽和ブライン(3×8mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。淡黄色油状物をiPrO(5mL)中で摩砕し、このように得られた固体を濾過し、iPrO(2×5mL)で洗浄し、真空乾固して、化合物81(1.266g)を白色固体として得た(79%)。
RMN 1H (400 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 1.08 (d, J = 7.2 Hz, 3H); 1.45 (m, 1H); 1.55〜1.80 (m, 3H); 1.69 (s, 3H); 1.75 (s, 3H); 1.99 (m, 1H); 2.40 (d, J = 13.8 Hz, 1H); 2.45 (m, 1H); 2.59 (dm, J = 13.8 Hz, 1H); 3.88 (t, J = 4.6 Hz, 1H); 4.52 (s, 2H); 4.60 (d, J = 12.8 Hz, 1H); 4.90 (d, J = 12.8 Hz, 1H); 7.47 (d, J = 8.5 Hz, 2H); 7.61 (d, J = 8.5 Hz, 2H).
化合物82:(3S,10R,16S,E)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(アジドメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6−メチル−3−ネオペンチル−6−(((トリエチルシリル)オキシ)メチル)−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
−70℃で冷却した化合物79(35mg、48.5μmol)および81(24.8mg、53.3μmol)のDCM(1.5mL)中溶液に、BEMP(CAS番号[98015−45−3]、18.6μL、63.0μmol)を滴下添加した。反応混合物を−70℃で2時間30分撹拌し、飽和ブライン(1.5mL)を反応混合物に加え、浴を除去し、室温にまで激しく撹拌を行った。水相をDCM(3×10mL)で抽出し、合わせた有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル5g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOHの濃度勾配溶離)により精製して、化合物82(10.2mg)を無色ラッカーとして得た(24%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.61 (q, J = 8.1 Hz, 6H); 0.80 (s, 9H); 0.98 (t, J = 8.1 Hz, 9H); 1.02 (s, 3H); 1.03 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.34 (dd, J = 2.5および14.4 Hz, 1H); 1.44 (dd, J = 10.0および14.4 Hz, 1H); 1.85 (m, 1H); 2.27 (m, 1H); 2.62 (m, 2H); 2.88 (dd, J = 2.6および13.5 Hz, 1H); 2.97 (dd, J = 3.7および14.2 Hz, 1H); 3.00 (dd, J = 2.3および7.3 Hz, 1H); 3,35 (m, 1H); 3.48 (dd, J = 9.5および14.2 Hz, 1H); 3.61 (d, J = 10.3 Hz, 1H); 3.81 (s, 3H); 3.92 (d, J = 2.3 Hz, 1H); 4.15 (m, 1H); 4.46 (s, 2H); 4.48 (td, J = 2.5および9.7 Hz, 1H); 5.10 (m, 1H); 5.78 (dd, J = 2.2および15.3 Hz, 1H); 6.40 (ddd, J = 4.3, 11.6および15.3 Hz, 1H); 7.04 (m, 2H); 7.14 (dd, J = 2.3および8.6 Hz, 1H); 7.28 (d, J = 2.3 Hz, 1H); 7.33 (d, J = 8.4 Hz, 2H); 7.39 (d, J = 8.4 Hz, 2H); 7.96 (d, J = 9.7 Hz, 1H); 8.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 120; m/z = 865 [M-H]-; m/z = 867 [M+H]+; m/z = 911 [M-H+HCO2H]-; tR= 1.87分.
(3S,10R,16S,E)−16−((S)−1−((2R,3R)−3−(4−(アミノメチル)フェニル)オキシラン−2−イル)エチル)−10−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−6−メチル−3−ネオペンチル−6−(((トリエチルシリル)オキシ)メチル)−1−オキサ−4,8,11−トリアザシクロヘキサデカ−13−エン−2,5,9,12−テトラオン
化合物82(9.4mg、10.84μmol)のDCM(1.3mL)およびMeOH(0.7mL)中溶液に、TCEP(3.45mg、11.9μmol)のHO(0.7mL)中溶液を加えた。反応媒体を室温で終夜撹拌し、次いでNaHCO水溶液(2.5mL)を加え、10分間撹拌を行った。水相をDCM(3×10mL)で抽出し、合わせた有機相をMgSOで脱水し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲル5g上でのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH/HOの濃度勾配溶離)により精製して、実施例32(4.55mg)を白色ラッカーとして得た(57%)。
RMN 1H (500 MHz, δ ppm, DMSO-d6): 0.82 (s, 9H); 1.01 (s, 3H); 1.03 (d, J = 7.1 Hz, 3H); 1.33 (dd, J = 2.3および14.5 Hz, 1H); 1.56 (dd, J = 10.1および14.5 Hz, 1H); 1.82 (m, 1H); 2.27 (m, 1H); 2.64 (m, 2H); 2.88 (dd, J = 2.6および13.5 Hz, 1H); 2.92 (dd, J = 2.2および7.3 Hz, 1H); 2.96 (dd, J = 4.0および11.2 Hz, 1H); 3,19 (dd, J = 4.3および10.9 Hz, 1H); 3.41 (m, 2H); 3.74 (s, 2H); 3.81 (s, 3H); 3.88 (d, J = 2.2 Hz, 1H); 4.18 (m, 1H); 4.47 (td, J = 2.1および9.4 Hz, 1H); 4.91 (dd, J = 4.2および6.2 Hz, 1H); 5.08 (m, 1H); 5.76 (dd, J = 2.3および15.5 Hz, 1H); 6.40 (ddd, J = 3.7, 11.5および15.5 Hz, 1H); 7.05 (d, J = 8.8 Hz, 1H); 7.11 (m, 1H); 7.14 (dd, J = 2.4および8.8 Hz, 1H); 7.22 (d, J = 8.3 Hz, 2H); 7.25 (d, J = 2.4 Hz, 1H); 7.35 (d, J = 8.3 Hz, 2H); 8.08 (d, J = 9.4 Hz, 1H); 8.31 (d, J = 8.0 Hz, 1H). LCMS (A5): ES m/z = 725 [M-H]-; m/z = 727 [M+H]+; tR = 0.79分.
薬理学的結果
本発明の化合物を、その抗腫瘍効果を決定するための薬理学的試験に供した。式(III)のADCはまた、血漿安定性に関して評価した。
例示の目的のために、WO2011/001052に由来する以下に示す2つのコンジュゲート、ADC1およびADC2も試験した。
Figure 0006929292
式(I)のクリプトフィシン化合物によるHCT116細胞株およびMDA−MB−231細胞株の増殖の阻害の評価
指数増殖期にあるHCT116細胞およびMDA−MB−231細胞をトリプシン処理し、これらのそれぞれの培地(MDA−MB−231細胞についてはDMEM/F12 Gibco#21331、10%FCS Gibco#10500−056、2nMグルタミン Gibco#25030;HCT116細胞についてはDMEM Gibco#11960、10%FCS Gibco#10500−056、2mMグルタミン Gibco#25030)に再懸濁させた。細胞懸濁液を、血清を含有する全培地のCytostar 96ウエル培養プレート(GE Healthcare Europe、#RPNQ0163)に5000細胞/ウエルの密度で播種した。4時間のインキュベーション後、クリプトフィシン化合物の系列希釈物をウエルに10−7から10−12Mの漸減濃度で添加した(各濃度について3回重複で)。5%COを含有する雰囲気中37℃で
、クリプトフィシン化合物の存在中で、細胞を3日間培養した。第4日目に、各ウエルに14C−チミジン溶液(0.1μCi/ウエル、Perkin Elmer #NEC56825000)10μlを添加した。実験開始の96時間後、マイクロベータ放射能カウンター(Perkin Elmer)を使用して14C−チミジンの取り込みを測定した。クリプトフィシン化合物で処理した細胞で得られた低下したカウントと(培地のみで処理した)対照ウエルの細胞で得られたカウントとの間の比を決定することにより、生存の百分率の形でデータを表した。
阻害活性は、活性の50%を阻害する濃度によって与えられている。
Figure 0006929292
式(I)のクリプトフィシン化合物は、「構造のコメント」と題する欄に指定の、純粋なβエポキシドとしてまたはαおよびβエポキシドの混合物としていずれかで試験した。βエポキシドはαエポキシドより通常50〜100倍強力であることが、文献から知られている(例えば、Al−Awar R.S.ら、J Med Chem 2003、46、2985〜3007を参照されたい)。
式(I)のクリプトフィシン化合物は、50pMから2.815nMの範囲のIC50でHCT116細胞株およびMDA−MB−231細胞株の増殖を阻害することが見出された。
式(III)のADCによるMDA−MB−231細胞株の増殖の阻害の評価
指数増殖期にあるMDA−MB−231細胞をトリプシン処理し、その培地(DMEM/F12 Gibco#21331、10%FCS Gibco#10500−056、2nMグルタミン Gibco#25030)に再懸濁させた。細胞懸濁液を、血清を含有する全培地のCytostar 96ウエル培養プレート(GE Healthcare Europe、#RPNQ0163)に5000細胞/ウエルの密度で播種した。4時間のインキュベーション後、ADCの系列希釈物をウエルに10−7から10−12Mの漸減濃度で添加した(各濃度について3回重複で)。5%COを含有する雰囲気中37℃で、ADCの存在中で、細胞を3日間培養した。第4日目に、各ウエルに14C−チミジン溶液(0.1μCi/ウエル、Perkin Elmer #NEC56825000)10μlを添加した。実験開始の96時間後、マイクロベータ放射能カウンター(Perkin Elmer)を使用して14C−チミジンの取り込みを測定した。ADCで処理した細胞で得られた低下したカウントと(培地のみで処理した)対照ウエルの細胞で得られたカウントとの間の比を決定することにより、生存の百分率の形でデータを表した。ある特定の実験では、ネイキッド抗体を実験の開始時に1μMの濃度でウエルに添加し、増殖の阻害を先に記載の通り測定した。
Figure 0006929292
式(III)のクリプトフィシンADCならびにADC1およびADC2は、20pMから130pMの範囲のIC50で、かつ185から500の間の選択比、ADC単独vsADC+ネイキッド抗体で、MDA−MB−231細胞株の増殖を阻害することが見出された
SCIDマウスにおける単回i.v.投与後の式(III)のADCのMTDの決定
個々のマウスについて3日間連続で15%の体重減を誘導しないか、もしくは1日のうちで20%の体重減を誘導しないか、または死亡を誘導しない最大用量として、MTDを決定した。これについては、3匹のメスSCIDマウスにおける単回の静脈内(i.v.)ボーラス注射後および処置後28日の期間、評価を行った。
Figure 0006929292
式(III)のクリプトフィシンADCは、SCIDマウスにおいてMTDは20mg/kgから≧50mg/kgまでの範囲であることを示した。
単回i.v.投与後のSCIDマウスにおけるMDA-MB-231に対する式(III)のADCのin vivo抗腫瘍活性の評価
in vivo抗腫瘍活性を、メスSCIDマウスにs.c.移植した測定可能な乳房MDA−MB−231異種移植片に対して3用量レベルで評価した。対照群は未処置のままとした。コンジュゲートを単一のi.v.ボーラス注射によって投与し、処置の日を各グラフ上に矢印(↓)で示した。
コンジュゲートの抗腫瘍活性の評価のため、動物を週2回秤量し、キャリパーで腫瘍を週2回測定した。動物の体重には腫瘍の重量が含まれていた。質量(mm)=[長さ(mm)×幅(mm)]/2の式を使用して腫瘍の体積を算出した。主要評価項目は、ΔT/ΔC、メディアン退縮パーセント、部分退縮および完全退縮(PRおよびCR)とした。特定された観察日の腫瘍量から最初の処置日(ステージング日)の腫瘍量を引くことによって、処置した各腫瘍(T)のおよび対照(C)の腫瘍量の変化を各腫瘍に対して算出した。メディアンΔΤを処置したグループに対して算出し、メディアンΔCを対照グループに対して算出した。次いで比ΔΤ/ΔCを算出し、百分率:ΔΤ/ΔC=(デルタT/デルタC)×100として表現した。
腫瘍退縮の百分率は、最初の処置の初日(t0)における腫瘍量と比較した場合の、特定された観察日(t)における処置したグループの腫瘍量の減少の%と定義した。特定の時間点および各動物に対して、%退縮を算出した。よって、処置したグループに対するメディアン%退縮を算出した:%退縮(tにおいて)=((体積t0−体積)/体積t0)×100。退縮は、処置開始時の腫瘍量の50%まで腫瘍量が低減した場合、部分的(PR)であると、および腫瘍量が測定不能である場合(0mm)、完全(CR)であると、定義した。無腫瘍(TFS)とは、実験の終わりに、腫瘍が検出不能な動物と定義した(最終処置後>100日)。
単回i.v.投与後のSCIDマウスにおけるMDA−MB−231に対するEx.3のin vivo抗腫瘍活性の評価
Figure 0006929292
単回i.v.投与後のSCIDマウスにおけるMDA−MB−231に対するEx.7のin vivo抗腫瘍活性の評価
Figure 0006929292
単回i.v.投与後のSCIDマウスにおけるMDA−MB−231に対するEx.10のin vivo抗腫瘍活性の評価
Figure 0006929292
単回i.v.投与後のSCIDマウスにおけるMDA−MB−231に対するEx.14のin vivo抗腫瘍活性の評価
Figure 0006929292
単回i.v.投与後のSCIDマウスにおけるMDA−MB−231に対するEx.20のin vivo抗腫瘍活性の評価
Figure 0006929292
単回i.v.投与後のSCIDマウスにおけるMDA−MB−231に対するEx.23のin vivo抗腫瘍活性の評価
Figure 0006929292
これらの結果が示すところによれば、本発明の試験された全ての例ならびにADC2は、0.625mg/kgから5mg/kgの範囲の用量で抗腫瘍活性を提示した。
SCIDマウスにおける単回i.v.投与後(5mg/kg)のEx.3およびEx.7に関するPKパラメータの決定
ADCおよび全抗体のin vivo薬物動態を、コンジュゲートを単回i.v.ボーラス注射による投与後、メスSCIDマウスにおいて評価した。メスSCIDマウス(5〜6週齢、平均体重20〜25g)は、無菌室に、ラミナーフード中に無菌条件下で収容し、飼料は自由摂取とした。ADCは、1回の用量レベル(10mL/kg)でのi.v.ボーラスとして投与した(非シリアルデザイン、n=3/サンプリング時)。各動物についておよび選択された各時点において(すなわち0.083、0.25、24、72、96、168、240、336h)、血液600μLを心臓穿刺を介して採取し、血液試料は次いで遠心分離した(4℃および3500tr/分で15分)。血漿試料のADCおよび全抗体の定量化をイムノアッセイを使用して行った。マウスにおけるコンジュゲートおよび全抗体の血漿濃度対時間プロファイルおよびPKパラメータを、非コンパートメント分析(Phoenix、WinNonLin バージョン6.3)を使用して特徴付けしたが、これらを図15および図16に示す。濃度時間曲線下面積、AUC(μg.日/mL)を台形法により推定した。t=0における濃度C(μg/mL)、クリアランスCL(L/(日.kg)、および終末消失半減期t1/2(日)を曲線から導出し算出した。
Figure 0006929292
SCIDマウスにおける5mg/kgでの単回i.v.投与後の式(III)のクリプトフィシンADCの血漿安定性に関するHRMSによる評価
PK試験由来の血漿試料についてはLC−HRMSによる分析も行った。クロマトグラフ分析を、下に記載の(A)水+0.1%ギ酸/(B)CHCN+0.1%ギ酸からなる勾配溶出を使用して、Waters Acquity I Classおよび80℃でのWaters Mass Prep Micro Desalting 20μm(2.1×5mm)カラム上で行った。
Figure 0006929292
質量分析を正のモード(ES+)のエレクトロスプレーイオン化法を使用してWaters QTOF Synapt G2−S器で行った。マススペクトルはWaters Biophalalynxソフトウェアを使用してデコンボリューションした。HRMSスペクトルについては試験した例全てについて得たが、これらを図20〜図25に示す。
これらの結果が示すところによれば、本発明の試験された全ての例は、基準ADC、ADC1およびADC2で観察された代謝を提示しなかった。
したがって、本発明の化合物は抗がん活性を有すること、および本発明のコンジュゲートはマウス血漿において改善された安定性を提示していることは明らかである。
したがって、その態様の別の態様では、本発明はまた、抗がん剤としての式(I)のクリプトフィシン化合物の使用または式(III)のコンジュゲートの使用にも関する。
本発明はまた、その態様の別の態様によれば、式(III)のコンジュゲートを含む医薬を提供する。
これらの医薬は治療的に、特にがんの処置に用いられる。
その態様の別の態様によれば、本発明は、本発明による式(III)のコンジュゲートを有効成分として含む医薬組成物に関する。これらの医薬組成物は、本発明による式(III)の少なくとも1つのコンジュゲートの有効量およびまた少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤を含む。
前記賦形剤は、当業者に知られている通常の賦形剤から、所望の医薬形態および投与方法に従って、選択される。
本発明はまた、その態様の別の態様によれば、本発明による式(III)のコンジュゲートの有効量を患者に投与することを含む、上記の病状を処置する方法も提供する。

Claims (31)

  1. 式(I):
    Figure 0006929292
    の化合物
    (式中:
    ・R1は(C1〜C6)アルキル基を表し;
    ・R2およびR3は、互いに独立して、水素原子もしくは(C1〜C6)アルキル基を表し;
    または代替的にR2およびR3は、それらが結合している炭素原子と一緒に(C3〜C6)シクロアルキル基もしくは(C3〜C6)ヘテロシクロアルキル基を形成し;
    ・R4およびR5は、互いに独立して、水素原子、(C1〜C6)アルキル基、−(C1
    6)アルキレン−NH(R12)基、−(C1〜C6)アルキレン−OH基、−(C1〜C6
    )アルキレン−SH基、または−(C1〜C6)アルキレン−CO2H基を表し;
    または代替的にR4およびR5は、それらが結合している炭素原子と一緒に(C3〜C6)シクロアルキル基もしくは(C3〜C6)ヘテロシクロアルキル基を形成し;
    ・R6は水素原子または(C1〜C6)アルキル基を表し;
    ・R7およびR8は、互いに独立して、水素原子、(C1〜C6)アルキル基、−(C1
    6)アルキレン−CO2H基、または−(C1〜C6)アルキレン−N(C1〜C6)アルキル2基を表し;
    または代替的にR7およびR8は、それらが結合している炭素原子と一緒に(C3〜C6)シクロアルキル基もしくは(C3〜C6)ヘテロシクロアルキル基を形成し;
    ・R9は、互いに独立して、水素原子、−OH、(C1〜C4)アルコキシ基、ハロゲン
    原子、−NH2、−NH(C1〜C6)アルキル、−N(C1〜C6)アルキル2、−NH(C1〜C6)シクロアルキル基または(C3〜C6)ヘテロシクロアルキル基から選択される、1つまたはそれ以上の置換基を表し;
    ・R10は、水素原子および(C1〜C4)アルキル基から選択される少なくとも1つの置換基を表し;
    ・Wは、
    ・−(C1〜C6)アルキレン−NH(R11)、
    ・−(C1〜C6)アルキレン−OH、
    ・−(C1〜C6)アルキレン−SH、
    ・−CO2H、
    ・−C(=O)NH2
    ・−(C1〜C6)アルキレン−CO2H;
    ・−(C1〜C6)アルキレン−C(=O)NH2;または
    ・−(C1〜C6)アルキレン−N3を表し;
    ・R11およびR12は、互いに独立して、水素原子または(C1〜C6)アルキル基である)。
  2. 次の構造:
    Figure 0006929292
    を有する、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. 1はメチル基を表すことを特徴とする、請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
  4. 2およびR3のそれぞれは水素原子を表す;または
    2およびR3の一方はメチル基を表し、他方は水素原子を表す;または
    2およびR3は、それらが結合している炭素原子と一緒にシクロプロピル基を形成している;
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  5. 4およびR5のそれぞれはメチル基を表すことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  6. 6は水素原子を表すことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式(I
    )の化合物。
  7. 7およびR8は互いに独立して水素原子または(C1〜C6)アルキル基を表すことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  8. 9は、メトキシ基および塩素原子から選択される2つの置換基を表すことを特徴とす
    る、請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  9. 10は水素原子を表すことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  10. ・R1は(C1〜C6)アルキル基を表し;
    ・R2およびR3のそれぞれは水素原子を表し;
    ・R6は水素原子を表し;
    ・R9は、メトキシ基および塩素原子から選択される、互いに独立する2つの置換基を
    表し;
    ・R10は水素原子を表す
    ことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  11. ・R1は(C1〜C6)アルキル基を表し;
    ・R2およびR3の一方は(C1〜C6)アルキル基を表し、他方は水素原子を表し;
    ・R6は水素原子を表し;
    ・R9は、メトキシ基および塩素原子から選択される、互いに独立する2つの置換基を
    表し;
    ・R10は水素原子を表す
    ことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  12. Wは、−(C1〜C6)アルキレン−NH(R11)、−(C1〜C6)アルキレン−OH、−(C1〜C6)アルキレン−SHおよび−(C1〜C6)アルキレン−CO2Hから選択さ
    れることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  13. 次のリスト:
    Figure 0006929292
    Figure 0006929292
    から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  14. 式(II):
    Figure 0006929292
    の化合物。
    (式中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は請求項1〜11に規定の
    とおりであり、
    ・Yは、−(C1〜C6)アルキレン−N(R11)−基、−(C1〜C6)アルキレン−O−基、−(C1〜C6)アルキレン−S−基、−C(=O)O−、−C(=O)NH−、−(C1〜C6)アルキレン−C(=O)O−基、または−(C1〜C6)アルキレン−C(=
    O)NH−基から選択され;
    ・R11は、水素原子または(C1〜C6)アルキル基を表し;
    ・Lはリンカーを表し;
    ・RCG1は該リンカーの末端に存在する反応性化学基を表し、
    Lは式(IV):
    Figure 0006929292
    であって、
    式中:
    ・L1は、
    ・Y=−(C1〜C6)アルキレン−N(R11)−である場合、単結合または−NR16(ヘテロ)アリール−CR1514−O−C(=O)−基;
    ・Y=−(C1〜C6)アルキレン−O−または−(C1〜C6)アルキレン−S−である場合、−NR18−(C2〜C6)アルキレン−NR17−C(=O)−基またはNR16(ヘテロ)アリール−CR1514−O−C(=O)−NR18−(C2〜C6)アルキレン−NR17−C(=O)−基;
    ・Y=−C(=O)O−、−C(=O)NH−、−(C1〜C6)アルキレン−C(=O)O−または−(C1〜C6)アルキレン−C(=O)NH−の場合、−NR16(ヘテロ)アリール−CR1514−基を表し;
    L1は、Yに共有結合的に結合し;
    ・R11、R14、R15、R16、R17およびR18は、互いに独立して、水素原子または(C1〜C6)アルキル基を表し;
    ・(AA)wは、ペプチド結合を介して互いに連結しているw個のアミノ酸AAの配列
    を表し;
    ・wは1から12の範囲の整数を表し;
    ・L2は、単結合、(C1〜C6)アルキレン基、−(C1〜C6)アルキレン−(OCH2CH2i−基、−(C1〜C6)アルキレン−(OCH2CH2i−O(C1〜C6)アルキレン基、−(CH2CH2O)i(C1〜C6)アルキレン基、−CH(SO3H)−(C1
    6)アルキレン基、−(C1〜C6)アルキレン−CH(SO3H)−基、−(C1〜C6)アルキレン−シクロヘキシル−基、−NR19−(C1〜C6)アルキレン基、−NR20−(CH2CH2O)i(C1〜C6)アルキレン基、−NR21−アリール基、−NR21−へテロ
    アリール基、−(C1〜C6)アルキレン−NR22C(=O)−(C1〜C6)アルキレン基または−(C1〜C6)アルキレン−NR22C(=O)−(C1〜C6)アルキレン−(OCH2CH2i−基を表し;
    ・L2はRCG1に共有結合的に結合し、
    ・R19、R20、R21およびR22は、互いに独立して、水素原子または(C1〜C6)アルキル基を表し;
    ・iは1から50の間の整数を表し;
    AAは、立体配置DまたはLの天然または非天然アミノ酸を示し、アラニン(Ala)、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、2−アミノ−2−シクロヘキシル酢酸、2−アミノ−2−フェニル酢酸、アルギニン(Arg)、アスパラギン(Asn)、アスパラギン酸(Asp)、シトルリン(Cit)、システイン(Cys)、α,α−ジメチル−γ−アミノ酪酸、β,β−ジメチル−γ−アミノ酪酸、グルタミン(Gln)、グルタミン酸(Glu)、グリシン(Gly)、ヒスチジン(His)、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、リジン(Lys)、ε−アセチル−リジン(AcLys)、メチオニン(Met)、オルニチン(Orn)、フェニルアラニン(Phe)、プロリン(Pro)、
    セリン(Ser)、スレオニン(Thr)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、およびバリン(Val)から選択される)
  15. 次の構造:
    Figure 0006929292
    を有する、請求項14に記載の式(II)の化合物。
  16. Yは−(C1〜C6)アルキレン−N(R11)−基を表すことを特徴とする、請求項14または15に記載の式(II)の化合物。
  17. 配列(AA)Wは式:
    Figure 0006929292
    (式中、R23はAAの側鎖を表し、ALKは(C1〜C12)アルキレン基を表す)
    を有することを特徴とする、請求項14に記載の式(II)の化合物。
  18. 配列AAのアミノ酸は、アラニン(Ala)、シトルリン(Cit)、グルタミン(Gln)、グリシン(Gly)、ε−アセチル−リジン(AcLys)、およびバリン(Val)から選択されることを特徴とする、請求項14または17に記載の式(II)の化合物。
  19. RCG1は:
    − −C(=O)−Zaa
    (式中、
    ・Zaは、単結合、−O−または−NH−を表し、
    ・Raは、水素原子、(C1〜C6)アルキル基、(C3〜C7)シクロアルキル基、(C5〜C10)アリール基、(C5〜C10)ヘテロアリール基、(C3〜C7)ヘテロシクロアルキル基またはスクシンイミジル基を表す);または
    − Raは、次の反応基のうちの1つ:
    マレイミド基
    Figure 0006929292
    ハロアセタミド基
    Figure 0006929292

    (式中、R13は水素原子または(C1〜C6)アルキル基を表す);−Cl;−N3
    −OH;−SH;−NH2;−C≡CH、
    Figure 0006929292
    基、または−O−(C1〜C6)アルキレンヒドロキシルアミン基
    から選択されることを特徴とする、請求項14〜18のいずれか1項に記載の式(II)の化合物。
  20. L2は、(C1〜C6)アルキレン基、−(C1〜C6)アルキレン−(OCH2CH2i
    −基または−CH(SO3H)−(C1〜C6)アルキレン基を表すことを特徴とする、請
    求項14〜18のいずれか1項に記載の式(II)の化合物。
  21. Figure 0006929292
    Figure 0006929292
    から選択される、請求項14に記載の式(II)の化合物。
  22. 式(III):
    Figure 0006929292
    の化合物
    (式中、
    ・R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は請求項1〜11に規定
    のとおりであり;
    ・YおよびLは請求項14〜21のいずれか1項に規定のとおりであり;
    ・Gは、リンカーの末端に存在する反応基であるRCG1と、Ab上に存在する直交反
    応基であるRCG2との間の反応生成物を表し;
    ・Abは抗体を表す)。
  23. 次の構造:
    Figure 0006929292
    を有する、請求項22に記載の式(III)の化合物。
  24. RCG2は、
    ・ 抗体の表面に存在するリジン残基の側鎖が有する、ε−アミノ基;
    ・ 抗体の重鎖および軽鎖のN末端アミノ酸のα−アミノ基;
    ・ 抗体のヒンジ領域のサッカリド基;
    ・ 抗体の鎖内ジスルフィド結合の還元によって生じるシステインのチオール、または抗体の工学的に操作されたシステインのチオール;
    ・ 抗体の表面に存在する、一部のグルタミン残基の側鎖が有するアミド基;
    ・ ホルミルグリシン生成酵素を使用して抗体内に導入したアルデヒド基
    から選択されることを特徴とする、請求項22または23に記載の式(III)の化合物。
  25. ・ RCG1はN−ヒドロキシスクシンイミジルエステルを表す場合、RCG2は−NH2基を表し;
    ・ RCG1はマレイミドもしくはハロアセタミド官能基または−Cl基を表す場合、
    RCG2は−SH基を表し;
    ・ RCG1は−N3基を表す場合、RCG2は−C≡CH基または活性化C≡Cを表し

    ・ RCG1は−OH基または−NH2基を表す場合、RCG2はカルボン酸官能基また
    はアミド官能基を表し;
    ・ RCG1は−SH基を表す場合、RCG2はマレイミド官能基またはハロアセタミド官能基を表し;
    ・ RCG1は−C≡CH官能基または活性化C≡Cを表す場合、RCG2は−N3基を
    表し;
    ・ RCG1は、O−アルキル ヒドロキシルアミン官能基またはPictet−Sp
    engler反応基質を表す場合、RCG2はアルデヒド官能基またはケトン官能基を表
    す、
    ことを特徴とする、請求項22または23に記載の式(III)の化合物。
  26. Gは:
    Figure 0006929292
    から選択されることを特徴とする、請求項22〜25のいずれか1項に記載の式(III)の化合物。
  27. 工程:
    Figure 0006929292
    を含む、式(I)の化合物を製造するための方法であって、
    ここで:
    − 工程(i)は、カップリング試薬の存在下でのフラグメントAD3と代替のBCとの間のペプチドカップリングであり;
    − 工程(ii)は、触媒の存在下での閉環メタセシスによる大環状化であり;
    − 工程(iii)は、酸性条件でのp−メトキシベンジルエーテルの脱保護であり;
    − 工程(iv)は、酸化剤を使用するアルコールの酸化であり;
    − 工程(v)は、塩基の存在下での、適切に置換された、イソチオシネオール由来のキラルスルホニウムを使用する、不斉Corey−Chaykovsky反応によるエポキシドの導入であり;
    − 工程(vi)はアジド基の還元である、
    前記方法。
  28. 請求項22〜26のいずれか1項に記載の式(III)の化合物を製造するための方法であって、
    (i):
    − 修飾剤によって場合により修飾されている抗体の、場合により緩衝化された水溶
    液と、
    − 請求項14〜21のいずれか1項に規定の式(II)の化合物の水溶液であって、
    式(II)の該化合物の化学基RCG1は該抗体上に存在する化学基RCG2に向けて、特に抗体上に存在するアミノ基に向けて反応性であり、
    前記化学基RCG2は、適切であれば、共有結合の形成によって式(II)の該化合物を該抗体に結合するように、該修飾剤によって導入されている、該化合物の水溶液と
    を接触させ、反応させる工程と;
    (ii)次いで、工程(i)で形成させた該化合物を、式(II)の該化合物からおよび/または未反応抗体からおよび/または形成し得た任意の凝集体から場合により分離する工程と
    を含む、前記方法。
  29. 医薬であって、該医薬は請求項22〜26のいずれか1項に記載の式(III)の化合物を含むことを特徴とする、前記医薬。
  30. 医薬組成物であって、該医薬組成物は請求項22〜26のいずれか1項に記載の式(III)の化合物を含み、また、少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤を含むことを特徴とする、前記医薬組成物。
  31. がんの処置に使用するための、請求項22〜26のいずれか1項に記載の式(III)の化合物を含む医薬。
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