JP6928880B2 - 動作分析装置、動作分析方法、動作分析プログラム及び動作分析システム - Google Patents
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Description
まず、図1を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。本実施形態に係る動作分析システム100は、作業者の動作を示す座標値を含む動作情報を測定する測定部30と、動作情報と対応付けられた、作業者の動画を撮影する第1撮影部20a、第2撮影部20b及び第3撮影部20cと、を備える。本実施形態に係る動作分析システム100は、製造ライン全体を含む作業領域Rにおいて作業者が行う動作を分析するものであるが、作業領域Rは、任意の領域であってよく、例えば所定の工程が行われる領域であったり、所定の要素動作が行われる領域であったりしてよい。ここで、要素動作とは、作業者により実行される一単位の動作であり、例えば、部品のピッキング、部品の配置、部品の固定、製品の梱包、ネジ締め、検品といった動作を含む。
[機能構成]
次に、図2を用いて、本実施形態に係る動作分析システム100の機能構成の一例を説明する。動作分析システム100は、第1撮影部20a、第2撮影部20b、第3撮影部20c、測定部30及び動作分析装置10を備える。そして、動作分析装置10は、第1取得部11、第2取得部12、第3取得部13、記憶部14、第1分類部15、第2分類部16、選択部17、抽出部18、決定部19、入力部10e及び表示部10fを備える。
第1撮影部20a、第2撮影部20b及び第3撮影部20cは、それぞれ汎用のカメラによって構成されてよく、作業領域Rにおいて第1作業者A1及び第2作業者A2が動作を実行している場面を含む動画を撮影してよい。第1撮影部20a、第2撮影部20b及び第3撮影部20cは、それぞれ作業領域Rの一部を撮影してよく、作業領域Rよりも狭い領域の動画を撮影してよい。具体的には、第1作業者A1及び第2作業者A2により実行される動作を、特定の領域に注目して撮影した動画であってよい。第1撮影部20a、第2撮影部20b及び第3撮影部20cは、例えば、第1作業者A1及び第2作業者A2の手元をクローズアップした動画を撮影してよい。
測定部30は、モーションキャプチャにより構成されてよく、ある作業領域Rにおいて実行された第1作業者A1及び第2作業者A2の動作を示す座標値を含む動作情報を測定してよい。測定部30の構成は任意であるが、例えば、第1作業者A1及び第2作業者A2にパターン光を投影して、パターン光が投影された状態の第1作業者A1及び第2作業者A2の動画を撮影し、撮影した動画に基づいて、第1作業者A1及び第2作業者A2の複数の関節の座標値を測定するものであってよい。また、測定部30は、複数の作業者に関する複数の動作情報を測定する場合、動作情報に作業者を識別する情報を付加してもよい。なお、測定部30は、第1作業者A1及び第2作業者A2の複数の関節の座標値以外を測定するものであってもよく、例えば、第1作業者A1及び第2作業者A2の指先や頭部、作業者によって把持された道具や作業者に装着された物等、必ずしも関節ではない特定の部位の座標値を測定するものであってもよく、関節の座標値及び関節以外の代表的な位置の座標値を測定するものであってもよい。また、測定部30は、第1作業者A1及び第2作業者A2が装着したトラッカーの位置の座標値を測定するものであってもよい。また、測定部30は、第1作業者A1及び第2作業者A2の動画を解析して、動画に基づいて作業者の動作を示す座標値を含む動作情報を測定するものであってもよい。
第1取得部11は、第1作業者A1及び第2作業者A2の動作を示す座標値を含む動作情報を、測定部30から取得してよい。第1取得部11により取得された動作情報は、記憶部14に伝送され、動作情報履歴14bとして記憶される。動作分析システム100が複数の測定部30を含む場合、第1取得部11は、複数の測定部30それぞれから動作情報を取得してよく、いずれの測定部30から取得した動作情報であるかを識別する情報を付加して、動作情報を記憶部14に伝送してもよい。なお、動作情報は、例えば、作業者の動作を示す座標値を1秒間隔で測定した情報であってよい。
次に、図3を用いて、本実施形態に係る動作分析装置10のハードウェア構成の一例を説明する。動作分析装置10は、演算装置に相当するCPU(Central Processing Unit)10aと、記憶部14に相当するRAM(Random Access Memory)10bと、記憶部14に相当するROM(Read only Memory)10cと、通信部10dと、入力部10eと、表示部10fとを有する。これらの各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続される。なお、本例では動作分析装置10が一台のコンピュータで構成される場合について説明するが、動作分析装置10は、複数のコンピュータを用いて実現されてもよい。
図4は、本実施形態に係る動作分析システム100により測定される動作情報の第1例D1を示す図である。同図では、縦軸に作業者の特定の部位の位置又は速度を示し、横軸に時刻を示している。ここで、作業者の特定の部位は、例えば手であってよい。なお、グラフは例示であり、実際に測定される動作情報を簡略化したものである。
同図では、図10で示す複数のグループG1のうち、入力部10eによる入力に応じて選択された第9グループ(図10のヒストグラムにおいて作業時間が短い順に数えて9番目のグループ)について、縦軸に度数を示し、横軸に動作の種類を示して、ヒストグラムによって複数のグループG2の分布を示している。また、同図では、複数のグループG2のうち、入力部10eによる入力に応じて選択されたグループに含まれる動作情報に対応付けられた動画のリストL1を示している。
第3例は、選択されたグループが、標準外の動作情報を含むグループであり、選択されたグループの種類が、作業飛ばしを行ったという種類の場合である。このようなグループの種類は、図6に示したように、動作情報の波形が、標準的に行われるべき動作の波形を含まず、他の波形も含まないか否かによって分類できる。
作業者の動作を示す時系列情報を取得する取得部(11)と、
前記時系列情報を、前記作業者により実行された複数の要素動作に対応する複数の部分情報に分類する第1分類部(15)と、
少なくとも一つの前記部分情報を、前記作業者の動作に関する1又は複数の基準により複数のグループのいずれかに分類する第2分類部(16)と、
を備える動作分析装置(10)。
前記複数のグループのうちいずれかを選択する選択部(17)をさらに備え、
前記1又は複数の基準は、第1基準と、前記第1基準と異なる第2基準とを含み、
前記第2分類部(16)は、少なくとも一つの前記部分情報を、前記第1基準により複数のグループのいずれかに分類し、前記選択部(17)により選択されたグループに含まれる前記部分情報を、前記第2基準により複数のグループのいずれかに分類する、
付記1に記載の動作分析装置(10)。
前記選択部(17)は、前記複数のグループのうち、入力部(10e)による入力に応じたグループ又は所定の条件を満たすグループを選択する、
付記2に記載の動作分析装置(10)。
前記時系列情報は、前記作業者の動作を示す座標値を含む動作情報を含み、
前記第1分類部(15)は、前記動作情報と、前記作業者の動作について比較の基準となる基準動作を示す座標値を含む基準動作情報との比較に基づいて、前記動作情報を前記複数の部分情報に分類する、
付記2又は3に記載の動作分析装置(10)。
前記時系列情報は、前記作業者の動作を示す座標値を含む動作情報と対応付けられ、前記作業者を撮影した動画を含み、
前記選択部(17)により選択されたグループに含まれる前記動作情報に対応付けられた前記動画から、少なくとも一つの動画を抽出する抽出部(18)をさらに備える、
付記2から4のいずれか一項に記載の動作分析装置(10)。
前記抽出部(18)は、前記第2分類部(16)による分類に用いた基準の空間における、選択された前記グループに含まれる前記動作情報の重心に基づいて、前記動画を抽出する、
付記5に記載の動作分析装置(10)。
前記抽出部(18)は、入力部(10e)による入力に基づいて、前記動画を抽出する、
付記6に記載の動作分析装置(10)。
前記選択部(17)により選択されたグループの種類に基づいて、抽出された前記動画の再生範囲を決定する決定部(19)をさらに備える、
付記6又は7に記載の動作分析装置(10)。
前記第1基準は、前記作業者の動作の実行時間に関する基準を含む、
付記2から8のいずれか一項に記載の動作分析装置(10)。
前記第1基準は、前記作業者の動作とともに移動する特定の部位の移動軌跡の長さに関する基準を含む、
付記2から9のいずれか一項に記載の動作分析装置(10)。
作業者の動作を示す時系列情報を取得することと、
前記時系列情報を、前記作業者により実行された複数の要素動作に対応する複数の部分情報に分類することと、
少なくとも一つの前記部分情報を、前記作業者の動作に関する1又は複数の基準により複数のグループのいずれかに分類することと、
を含む動作分析方法。
動作分析装置に備えられた演算部を、
作業者の動作を示す時系列情報を取得する取得部(11)、
前記時系列情報を、前記作業者により実行された複数の要素動作に対応する複数の部分情報に分類する第1分類部(15)、及び
少なくとも一つの前記部分情報を、前記作業者の動作に関する1又は複数の基準により複数のグループのいずれかに分類する第2分類部(16)、
として機能させる動作分析プログラム。
作業者の動作を示す座標値を含む動作情報を測定する測定部(30)と、
前記動作情報と対応付けられた、前記作業者の動画を撮影する撮影部(20a,20b,20c)と、
前記動作情報と、前記作業者の動作について比較の基準となる基準動作を示す座標値を含む基準動作情報との比較に基づいて、前記動作情報を複数の部分情報に分類する第1分類部(15)と、
少なくとも一つの前記部分情報を、前記作業者の動作に関する1又は複数の基準により複数のグループのいずれかに分類する第2分類部(16)と、
前記複数のグループのうちいずれかを選択する選択部(17)と、
前記選択部(17)により選択されたグループに含まれる前記動作情報に対応付けられた前記動画から、少なくとも一つの動画を抽出する抽出部(18)と、
抽出された前記動画を表示する表示部(10f)と、
を備える動作分析システム(1)。
前記時系列情報は、前記作業者の動作を示す座標値を含む動作情報を含み、
前記第1分類部(15)は、前記動作情報と、前記作業者の動作について比較の基準となる基準動作を示す座標値を含む基準動作情報との比較に基づいて、前記動作情報を前記複数の部分情報に分類する、
付記1に記載の動作分析装置(10)。
前記時系列情報は、前記作業者の動作を示す座標値を含む動作情報と対応付けられ、前記作業者を撮影した動画を含み、
前記選択部(17)により選択されたグループに含まれる前記動作情報に対応付けられた前記動画から、少なくとも一つの動画を抽出する抽出部(18)をさらに備える、
付記1又は14に記載の動作分析装置(10)。
前記抽出部(18)は、前記第2分類部(16)による分類に用いた基準の空間における、選択された前記グループに含まれる前記動作情報の重心に基づいて、前記動画を抽出する、
付記15に記載の動作分析装置(10)。
前記抽出部(18)は、入力部(10e)による入力に基づいて、前記動画を抽出する、
付記16に記載の動作分析装置(10)。
前記選択部(17)により選択されたグループの種類に基づいて、抽出された前記動画の再生範囲を決定する決定部(19)をさらに備える、
付記16又は17に記載の動作分析装置(10)。
Claims (10)
- 作業者の動作を示す座標値を含む動作情報と対応付けられ、前記作業者を撮影した動画を含む時系列情報を取得する取得部と、
前記時系列情報を、前記作業者により実行された複数の要素動作に対応する複数の部分情報に分類する第1分類部と、
少なくとも一つの前記部分情報を、前記作業者の動作に関する1又は複数の基準により複数のグループのいずれかに分類する第2分類部と、
前記複数のグループのうちいずれかを選択する選択部と、
前記選択部により選択されたグループに含まれる前記動作情報に対応付けられた前記動画から、少なくとも一つの動画を抽出する抽出部とを備え、
前記作業者の動作に関する複数の基準は、第1基準と、前記第1基準と異なる第2基準とを含み、
前記第2分類部は、少なくとも一つの前記部分情報を、前記第1基準により複数のグループのいずれかに分類し、前記選択部により選択されたグループに含まれる前記部分情報を、前記第2基準により複数のグループのいずれかに分類し、
前記抽出部は、前記第2分類部による分類に用いた基準の空間における、選択された前記グループに含まれる前記動作情報の重心に基づいて、前記動画を抽出する、動作分析装置。 - 前記選択部は、前記複数のグループのうち、入力部による入力に応じたグループ又は所定の条件を満たすグループを選択する、
請求項1に記載の動作分析装置。 - 前記時系列情報は、前記作業者の動作を示す座標値を含む動作情報を含み、
前記第1分類部は、前記動作情報と、前記作業者の動作について比較の基準となる基準動作を示す座標値を含む基準動作情報との比較に基づいて、前記動作情報を前記複数の部分情報に分類する、
請求項1又は2に記載の動作分析装置。 - 前記抽出部は、入力部による入力に基づいて、前記動画を抽出する、
請求項1に記載の動作分析装置。 - 前記選択部により選択されたグループの種類に基づいて、抽出された前記動画の再生範囲を決定する決定部をさらに備える、
請求項1又は4に記載の動作分析装置。 - 前記第1基準は、前記作業者の動作の実行時間に関する基準を含む、
請求項1から5のいずれか一項に記載の動作分析装置。 - 前記第1基準は、前記作業者の動作とともに移動する特定の部位の移動軌跡の長さに関する基準を含む、
請求項1から6のいずれか一項に記載の動作分析装置。 - コンピュータが、作業者の動作を示す座標値を含む動作情報と対応付けられ、前記作業者を撮影した動画を含む時系列情報を取得することと、
コンピュータが、前記時系列情報を、前記作業者により実行された複数の要素動作に対応する複数の部分情報に分類することと、
コンピュータが、少なくとも一つの前記部分情報を、前記作業者の動作に関する1又は複数の基準により複数のグループのいずれかに分類することと、
コンピュータが、前記複数のグループのうちいずれかを選択することと、
コンピュータが、前記選択されたグループに含まれる前記動作情報に対応付けられた前記動画から、少なくとも一つの動画を抽出することを含み、
前記作業者の動作に関する複数の基準は、第1基準と、前記第1基準と異なる第2基準とを含み、
前記複数のグループのいずれかに分類することは、少なくとも一つの前記部分情報を、前記第1基準により複数のグループのいずれかに分類し、前記選択されたグループに含まれる前記部分情報を、前記第2基準により複数のグループのいずれかに分類し、
前記抽出することは、前記複数のグループのいずれかに分類する際に用いた基準の空間における、選択された前記グループに含まれる前記動作情報の重心に基づいて、前記動画を抽出する、動作分析方法。 - 動作分析装置に備えられた演算部を、
作業者の動作を示す座標値を含む動作情報と対応付けられ、前記作業者を撮影した動画を含む時系列情報を取得する取得部、
前記時系列情報を、前記作業者により実行された複数の要素動作に対応する複数の部分情報に分類する第1分類部、
少なくとも一つの前記部分情報を、前記作業者の動作に関する1又は複数の基準により複数のグループのいずれかに分類する第2分類部、
前記複数のグループのうちいずれかを選択する選択部、及び
前記選択部により選択されたグループに含まれる前記動作情報に対応付けられた前記動画から、少なくとも一つの動画を抽出する抽出部として機能させ、
前記作業者の動作に関する複数の基準は、第1基準と、前記第1基準と異なる第2基準とを含み、
前記第2分類部は、少なくとも一つの前記部分情報を、前記第1基準により複数のグループのいずれかに分類し、前記選択部により選択されたグループに含まれる前記部分情報を、前記第2基準により複数のグループのいずれかに分類し、
前記抽出部は、前記第2分類部による分類に用いた基準の空間における、選択された前記グループに含まれる前記動作情報の重心に基づいて、前記動画を抽出する、動作分析プログラム。 - 作業者の動作を示す座標値を含む動作情報を測定する測定部と、
前記動作情報と対応付けられた、前記作業者の動画を撮影する撮影部と、
前記動作情報と、前記作業者の動作について比較の基準となる基準動作を示す座標値を含む基準動作情報との比較に基づいて、前記動作情報を複数の部分情報に分類する第1分類部と、
少なくとも一つの前記部分情報を、前記作業者の動作に関する1又は複数の基準により複数のグループのいずれかに分類する第2分類部と、
前記複数のグループのうちいずれかを選択する選択部と、
前記選択部により選択されたグループに含まれる前記動作情報に対応付けられた前記動画から、少なくとも一つの動画を抽出する抽出部と、
抽出された前記動画を表示する表示部と、
を備え、
前記作業者の動作に関する複数の基準は、第1基準と、前記第1基準と異なる第2基準とを含み、
前記第2分類部は、少なくとも一つの前記部分情報を、前記第1基準により複数のグループのいずれかに分類し、前記選択部により選択されたグループに含まれる前記部分情報を、前記第2基準により複数のグループのいずれかに分類し、
前記抽出部は、前記第2分類部による分類に用いた基準の空間における、選択された前記グループに含まれる前記動作情報の重心に基づいて、前記動画を抽出する、動作分析システム。
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