JP6928115B2

JP6928115B2 - 共同送信コミットメントシミュレーション

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Publication number: JP6928115B2
Application number: JP2019561981A
Authority: JP
Inventors: ジェームズ・ジャイルズ; ニティーシュ・ジェイ・コルラ; マーティン・ブレイズ; マイケル・ソービン; ソン・バ・グェン; ヤン・ション
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Current assignee: Google LLC
Priority date: 2017-12-20
Filing date: 2017-12-20
Publication date: 2021-09-01
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Description

本明細書はデジタルリソースの割り振りに関する。

インターネットは、全世界にわたるユーザ間の情報交換を容易にする。この情報交換により、多数の分散したユーザが1つまたは複数のデジタルリソースにアクセスできるようになり、その結果、ユーザはデジタルリソースおよびコンテンツを共有することができる。例えば、クラウドコンピューティング環境では、設定可能なシステムリソースならびにデータ記憶およびデータ処理などのサービスの共有プールへのアクセスを多数のユーザに提供することができる。追加として、多数の異なるプロバイダからのコンテンツを単一の電子文書に統合して、複合文書を作成することができる。例えば、電子文書に含まれるコンテンツの一部が、電子文書の発行元によって選択(または指定)されてもよい。コンテンツの異なる部分(例えば、サードパーティコンテンツ)は、サードパーティ(例えば、電子文書の発行者でないエンティティ)によって提供されてもよい。

一般に、第1の態様では、本明細書において説明する主題は、デジタルリソースの先行割り振りのログデータにアクセスするステップであって、ログデータが、デジタルリソースのそれぞれの割り振りに関連づけられた少なくとも1つの特質を含む、アクセスするステップと、ログデータに含まれるデジタルリソースの異なる割り振りを、多数の異なるコミットメントのうちの異なるものに割り当てるステップであって、ログデータ内のデジタルリソースの特定の割り振りに対して、デジタルリソースの特定の割り振りを、デジタルリソースを割り振る所与のコミットメントに割り当てるステップであって、デジタルリソースを割り振るコミットメントの特質がデジタルリソースの特定の割り振りの特質と一致する、割り当てるステップと、多数の異なるコミットメントのデジタルリソースを割り振るコミットメントごとに、多数の異なるコミットメントに割り当てられたログデータのデジタルリソースの割り振りに基づいて、デジタルリソースを割り振るコミットメントには少なくとも指定された最小リソースが割り振られる結果となる、予想される必要なリソースを決定するステップとを含む、割り当てるステップとのアクションを含む方法により具現することができる。

これらおよび他の実施形態は各々オプションとして以下の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。

いくつかの実施態様では、デジタルリソースの特定の割り振りを、デジタルリソースを割り振る所与のコミットメントに割り当てるステップが、デジタルリソースを割り振る多数のコミットメントを識別するステップであって、(i)コミットメントの配信基準が、デジタルリソースの特定の割り振りをトリガした基準と一致し、(ii)コミットメントを完了するための期間が、デジタルリソースの特定の割り振りの割り振り時間と一致する、識別するステップと、識別されたコミットメントにわたる確率分布に従って識別されたコミットメントから所与のコミットメントを選択するステップとを含む。確率分布が、識別されたコミットメントの各々を完了するための期間にわたって指定された最小数のデジタルリソースの割り振りによってパラメータ化され得る。

いくつかの実施態様では、デジタルリソースの特定の割り振りを、デジタルリソースを割り振る所与のコミットメントに割り当てるステップは、デジタルリソースの特定の割り振りをトリガした基準が特定の配信基準を含むことを決定するステップと、所与のコミットメントに以前に割り当てられたデジタルリソースの割り振りの第1の数を決定するステップと、デジタルリソースの割り振りをトリガした配信基準が特定の配信基準を含むので、所与のコミットメントに以前に割り当てられたデジタルリソースの割り振りの第2の数を決定するステップと、第2の数が第1の数に基づく閾値を超えないことを決定するステップとを含むことができる。

いくつかの実施態様では、デジタルリソースの割り振りをトリガした配信基準は、デジタルリソースが割り振られたデバイスの特性を含む。

いくつかの実施態様では、方法は、デジタルリソースの割り振りごとに、コミットメントの送信基準が、デジタルリソースを割り振る少なくとも1つの異なるコミットメントの送信基準のセットと重なることを決定するステッップを含む。

この態様の他の実施形態は、方法のアクションを実行するように構成され、コンピュータ記憶デバイスに符号化された対応するシステム、装置、およびコンピュータプログラムを含む。

一般に、第2の態様では、本明細書において説明する主題は、デジタルコンポーネントの先行送信(prior transmission)のログデータにアクセスすることであって、ログデータが、デジタルコンポーネントの送信に対する送信スコアと、デジタルコンポーネントの送信をトリガした配信基準と、デジタルコンポーネントの送信の配信時間とを含む、アクセスすることと、ログデータに含まれる異なるデジタルコンポーネント送信を多数の異なる送信コミットメントのうちの異なるものに割り当てることであって、ログデータの特定のデジタルコンポーネント送信に対して、特定のデジタルコンポーネント送信を所与の送信コミットメントに割り当てることであって、所与の送信コミットメントの配信基準が、特定のデジタルコンポーネント送信をトリガした配信基準と一致し、所与の送信コミットメントを完了するための期間が、特定のデジタルコンポーネント送信の配信時間と一致する、割り当てることと、多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントのデジタルコンポーネント送信コミットメントごとに、デジタルコンポーネント送信コミットメントを完了するための期間にわたって、多数の異なる送信コミットメントに割り当てられたログデータのデジタルコンポーネント送信に基づいて、デジタルコンポーネント送信コミットメントには少なくとも指定された最小数のデジタルコンポーネント送信が割り振られる結果となる、予想コストを決定することとを含む、割り当てるステップとのアクションを含む方法において具現することができる。

いくつかの実施態様では、特定のデジタルコンポーネント送信を所与の送信コミットメントに割り当てることが、多数の送信コミットメントを識別することであって、(i)送信コミットメントの配信基準が、特定のデジタルコンポーネント送信をトリガした配信基準と一致し、(ii)送信コミットメントを完了するための期間が、特定のデジタルコンポーネント送信の配信時間と一致する、識別することと、識別された送信コミットメントにわたる確率分布に従って識別された送信コミットメントから所与の送信コミットメントを選択することであって、確率分布が、識別されたデジタルコンポーネント送信コミットメントの各々を完了するための期間にわたって指定された最小数のデジタルコンポーネント送信によってパラメータ化される、選択することとを含むことができる。

いくつかの実施態様では、特定のデジタルコンポーネント送信を所与の送信コミットメントに割り当てることが、特定のデジタルコンポーネントの送信をトリガした配信基準が特定の配信基準を含むことを決定することと、所与の送信コミットメントに以前に割り当てられたデジタルコンポーネントの送信の第1の数を決定することと、デジタルコンポーネントの送信をトリガした配信基準が特定の配信基準を含むので、所与の送信コミットメントに以前に割り当てられたデジタルコンポーネント送信の第2の数を決定することと、第2の数が第1の数に基づく閾値を超えないことを決定することとを含むことができる。

いくつかの実施態様では、デジタルコンポーネントの送信をトリガした配信基準が、デジタルコンポーネントの送信の後にデジタルコンポーネントが提示された電子文書の特性、および電子文書が表示されたデバイスの特性の一方または両方を含む。

いくつかの実施態様では、方法は、デジタルコンポーネント送信コミットメントごとに、デジタルコンポーネント送信コミットメントの送信基準が、少なくとも1つの異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの送信基準のセットと重なることを決定するステップを含むことができる。

いくつかの実施態様では、方法は、デジタルコンポーネント送信コミットメントの決定された予想コストとデジタルコンポーネント送信コミットメントの初期の予想コストとの間の差を計算するステップを含む、多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの第1のサブセットに属するデジタルコンポーネント送信コミットメントごとに転送コストを決定するステップと、多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの第1のサブセットに含まれない異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントに対して、異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントのリスクファクタを決定するステップと、(i)異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントのリスクファクタ、(ii)異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの予想コスト、および(iii)多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの第1のサブセットに属するデジタルコンポーネント送信コミットメントの決定された転送コストに基づいて、異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントに対して課金されるべき固定金額を決定するステップとを含むことができる。

いくつかの実施態様では、方法は、異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの完了の後、(i)異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントのリスクファクタ、(ii)異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの予想コスト、および(iii)異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの実際のコストに基づいて、異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの利益を決定するステップを含むことができる。

いくつかの実施態様では、方法は、多数の異なる送信コミットメントの第1のサブセットの各送信コミットメントを完了するための期間を、異なる送信コミットメントを完了するための期間と同じになるように調節するステップを含むことができる。

いくつかの実施態様では、異なる送信コミットメントのリスクファクタが、異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントに割り当てられたログデータのデジタルコンポーネントの送信に対する送信スコアの分散の尺度に少なくとも部分的に基づく。

いくつかの実施態様では、異なる送信コミットメントのリスクファクタが、異なる送信コミットメントを完了するための期間に少なくとも部分的に基づく。

いくつかの実施態様では、方法は、ログデータに含まれるデジタルコンポーネント送信の総数を決定するステップであって、デジタルコンポーネントの送信をトリガした配信基準が、異なる送信コミットメントの送信基準と一致し、デジタルコンポーネント送信の配信時間が、異なる送信コミットメントを完了するための期間と一致する、決定するステップと、異なる送信コミットメントを完了するための期間にわたる指定された最小数のデジタルコンポーネント送信が、総数に基づく閾値を超えていることを決定するステップと、異なる送信コミットメントに対して課金されるべき固定金額が無効であると決定するステップとを含むことができる。

本明細書において説明する主題の特定の実施形態は、以下の利点のうちの1つまたは複数を実現するように実施することができる。本明細書において説明する主題により、リソースを提供する1つまたは複数のコミットメントを共同で完了するのに必要とされる予想リソース(例えば、分散コンピューティング環境またはクラウドコンピューティング環境によるデータ処理などのコンピューティングリソースを提供する契約、または特定の期間内に少なくとも指定された最小回数、サードパーティに対する1つまたは複数のデジタルコンポーネントを送信する契約)を決定することができる。多数の異なるコミットメントが時間的に重なる場合、これらのコミットメントの共存は、その期間の間に必要とされるリソースに影響を与えることがあり、そこで、所与のコミットメントを満たすために必要とされるリソースを決定する際に互いにコミットメントを考慮することによって、各コミットメントを完了するために必要とされる予想リソースのより正確な推定量が決定される。

デジタルリソースの使用の性質に起因して、および提案のコミットメントを満たすのに必要とされる全リソースが現存のコミットメントを共同でサービスすることによって影響を受けることがある(すなわち、提案のコミットメントと競合することがある)ので、提案のコミットメントを完了するために必要とされるリソースを正確に予測することが困難であることがある。例えば、リソースが多数のユーザに割り振られるコンピュータ環境では、異なるユーザによるリソースの利用および異なるユーザへのリソースの必要とされる割り振りは、一般に、リソースを提供するコミットメントの期間にわたって変化することになる。本明細書において説明する主題により、デジタルリソースを提供する提案のコミットメントの完了に対して必要とされるリソースの量を、デジタルリソースを提供するコミットメントに関連する特質に基づいて決定することができる。

本明細書において説明される主題の1つまたは複数の実施形態の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載される。主題の他の特徴、態様、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。

デジタルコンポーネントが配信される例示の環境のブロック図である。多数の異なる送信コミットメントの各々に対して予想コストを決定するために共同シミュレーションを実行するための例示のデータフローのブロック図である。多数の異なる送信コミットメントの各々に対して予想コストを決定するために共同シミュレーションを実行する例示のプロセスの流れ図である。シミュレーションシステムにおいて特定の先行送信を送信コミットメントに割り当てるための例示のプロセスの流れ図である。提案の送信コミットメントの完了に対してサードパーティに課金されるべき固定金額を決定し、完了の後に提案の送信コミットメントの利益を決定するための例示のプロセスの流れ図である。

様々な図面における同様の参考番号および名称は同様の要素を示す。

本明細書は、リソースを提供する多数の異なる共存するコミットメントのセットの間でリソースを提供するコミットメントを完了するための予想される必要なリソースを決定するために、共同シミュレーションを実行するための方法、システム、装置、およびコンピュータ可読媒体を開示する。本明細書の全体を通して使用されるコミットメントは、デジタルリソースの割り振りを提供する契約を指す。コミットメントの使用については、概して、略して送信コミットメントとも呼ばれるデジタルコンポーネント送信コミットメントを参照して以下で説明され、デジタルコンポーネント送信コミットメントは、指定された時間内に少なくとも指定された最小回数、サードパーティに対する1つまたは複数のデジタルコンポーネントを送信する契約を指す。いくつかの実施態様では、サードパーティは、指定された配信基準によるデジタルコンポーネントの送信に対して固定金額を送出する。以下で説明する技法は、デジタルコンポーネント送信コミットメント以外のリソースを提供するコミットメント、例えば、クラウドコンピューティング環境においてリソースを提供するコミットメントなどにも適用可能であることが理解されよう。リソースは、例えば、データ記憶リソースまたはデータ処理リソースとすることができる。

本明細書の全体を通して使用される「デジタルコンポーネント」という語句は、デジタルコンテンツまたはデジタル情報の離散した単位(例えば、ビデオクリップ、オーディオクリップ、マルチメディアクリップ、画像、テキスト、またはコンテンツの別の単位)を指す。デジタルコンポーネントは、単一のファイルとしてまたはファイルの集合で物理メモリデバイスに電子的に格納することができ、デジタルコンポーネントは、ビデオファイル、オーディオファイル、マルチメディアファイル、画像ファイル、またはテキストファイルの形態をとり、広告情報を含むことができ、その結果、広告は一種のデジタルコンポーネントである。

以下でより詳細に説明するように、リソースの量は、デジタルコンポーネントの履歴送信などのリソースの履歴割り振りに関する情報ならびに既に行われた他の既存の送信コミットメントを考慮に入れたシミュレーション技法を使用して決定される。例えば、1つまたは複数の現存の送信コミットメントと共存する提案の送信コミットメントの完了に対して必要とされる固定金額は、提案の送信コミットメントおよび現存の送信コミットメントの予想コストを提供する共同シミュレーションの結果に基づいて決定することができる。以下で論じるように、シミュレーションは、転送コスト、例えば、現存の送信コミットメントを提案の送信コミットメントと一緒に完了するための予想コストの変化と、提案の送信コミットメントの予想コストを決定するときのリスクファクタとを考慮に入れることができる。リスクファクタは、提案の送信コミットメントを現存の送信コミットメントと一緒に完了するために必要とされる予想コストの精度の不確実性に基づくことができる。より具体的には、これから先の送信コストの動的な性質のために、リスクファクタは、これから先の送信コストの予測に関連する不確実性を定量化する。

図1は、電子文書による提示のために、デジタルコンポーネントが配信される例示の環境100のブロック図である。例示の環境100は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、またはそれらの組合せなどのネットワーク102を含む。ネットワーク102は、電子文書サーバ104、ユーザデバイス106、デジタルコンポーネントサーバ108、およびデジタルコンポーネント配信システム110を接続する。例示の環境100は、多くの異なる電子文書サーバ104、ユーザデバイス106、およびデジタルコンポーネントサーバ108を含むことができる。

ユーザデバイス106は、ネットワーク102を通じてリソースをリクエストおよび受信することができる電子デバイスである。例示のユーザデバイス106は、ネットワーク102を通じてデータを発信および受信することができるパーソナルコンピュータ、モバイル通信デバイス、および他のデバイスを含む。ユーザデバイス106は、一般に、ネットワーク102を通じてデータの発信および受信を容易にするためにウェブブラウザなどのユーザアプリケーションを含むが、ユーザデバイス106によって実行されるネイティブアプリケーションはまた、ネットワーク102を通じてデータの発信および受信を容易にすることができる。

電子文書は、ユーザデバイス106においてコンテンツのセットを提示するデータである。電子文書の例には、ウェブページ、ワードプロセシング文書、ポータブルドキュメントフォーマット(PDF)文書、画像、ビデオ、検索結果ページ、およびフィードソースが含まれる。モバイル、タブレット、またはデスクトップコンピューティングデバイスにインストールされたアプリケーションなどのネイティブアプリケーション(例えば、「アプリ」)も電子文書の例である。電子文書は、電子文書サーバ104によってユーザデバイス106に提供され得る。例えば、電子文書サーバ104は、発行元ウェブサイトをホストするサーバを含むことができる。この例では、ユーザデバイス106は、所与の発行元ウェブページに対するリクエストを開始することができ、所与の発行元ウェブページをホストする電子サーバ104は、ユーザデバイス106において所与のウェブページの提示を開始するマシン実行可能命令を送ることによってリクエストに応答することができる。

別の例では、電子文書サーバ104は、ユーザデバイス106がアプリをダウンロードできるアプリサーバを含むことができる。この例では、ユーザデバイス106は、ユーザデバイス106においてアプリをインストールするのに必要とされるファイルをダウンロードし、次いで、ダウンロードされたアプリをローカルで実行することができる。

電子文書は様々なコンテンツを含むことができる。例えば、電子文書は、電子文書自体の中にある、および/または経時的に変化しない静的なコンテンツ(例えば、テキストまたは他の指定されたコンテンツ)を含むことができる。電子文書は、経時的にまたはリクエストごとに変化してもよい動的コンテンツをさらに含むことができる。例えば、所与の電子文書の発行元は、電子文書の一部分を取り込むために使用されるデータソースを維持することができる。この例では、所与の電子文書はタグまたはスクリプトを含み、タグまたはスクリプトにより、所与の電子文書がユーザデバイス106によって処理される(例えば、レンダリングされる、または実行される)ときにユーザデバイス106がデータソースからのコンテンツをリクエストすることができる。ユーザデバイス106は、データソースから取得されたコンテンツを所与の電子文書中に統合して、データソースから取得されたコンテンツを含む複合電子文書を作成する。

状況によっては、所与の電子文書は、デジタルコンポーネント配信システム110を参照するデジタルコンポーネントタグまたはデジタルコンポーネントスクリプトを含むことができる。これらの状況では、デジタルコンポーネントタグまたはデジタルコンポーネントスクリプトは、所与の電子文書がユーザデバイス106によって処理されるときユーザデバイス106によって実行される。デジタルコンポーネントタグまたはデジタルコンポーネントスクリプトの実行は、デジタルコンポーネントに対するリクエスト112を生成するようにユーザデバイス106を構成し、リクエストは、ネットワーク102を通じてデジタルコンポーネント配信システム110に送信される。例えば、デジタルコンポーネントタグまたはデジタルコンポーネントスクリプトにより、ユーザデバイス106は、ヘッダおよびペイロードデータを含むパケット化されたデータリクエストを生成できるようになる。リクエスト112は、デジタルコンポーネントがリクエストされているサーバの名前(またはネットワーク場所)、リクエストしているデバイス(例えば、ユーザデバイス106)の名前(またはネットワーク場所)、および/またはデジタルコンポーネント配信システム110がリクエストに応じて提供されるデジタルコンポーネントを選択するために使用できる情報などのデータを含むことができる。リクエスト112は、ユーザデバイスによって、ネットワーク(例えば、電気通信ネットワーク)を通じてデジタルコンポーネント配信システム110のサーバに送信される。

リクエスト112は、電子文書と、デジタルコンポーネントを提示することができる場所の特性とを指定するデータを含むことができる。例えば、デジタルコンポーネントが提示されることになる電子文書(例えば、ウェブページ)への参照(例えば、URL)を指定するデータ、デジタルコンポーネントを提示するために利用可能な電子文書の利用可能な場所、利用可能な場所のサイズ、および/または場所での提示に適格なメディアタイプが、コンテンツ配信システム110に提供され得る。同様に、電子文書に関連するキーワード(「文書キーワード」)を指定するデータ、または電子文書によって参照されるエンティティ(例えば、人、場所、または物)が、さらに、リクエスト112に含まれ(例えば、ペイロードデータとして)、コンテンツ配信システム110に提供されて、電子文書による提示に適格なデジタルコンポーネントの識別を容易にすることができる。

リクエスト112は、他の情報、例えば、ユーザが提供した情報、リクエストが送出された州または地域を示す地理情報、またはデジタルコンポーネントが表示されることになる環境のコンテキストを提供する他の情報(例えば、モバイルデバイスまたはタブレットのデバイスなどの、デジタルコンポーネントが表示されるデバイスのタイプ)などに関連するデータをさらに含むことができる。リクエスト112は、例えば、パケット化されたネットワークを通じて送信されてもよく、リクエスト112自体が、ヘッダおよびペイロードデータを有するパケット化されたデータとしてフォーマットされてもよい。ヘッダは、パケットの宛先を指定することができ、ペイロードデータは、上述で論じた情報のどれでも含むことができる。

デジタルコンポーネント配信システム110は、リクエスト112の受信に応じておよび/またはリクエスト112に含まれる情報を使用して所与の電子文書が提示されることになるデジタルコンポーネントを選ぶ。いくつかの実施態様では、デジタルコンポーネントは、デジタルコンポーネントの選択の遅延によって引き起こされることがあるエラーを避けるために1秒未満で選択される。例えば、リクエスト112に応じてデジタルコンポーネントを提供する際の遅延は、ユーザデバイス106にページロードエラーをもたらすか、または電子文書の他の部分がユーザデバイス106で提示された後でさえ電子文書の一部分を未取り込みのままにされることがある。さらに、ユーザデバイス106にデジタルコンポーネントを提供する際の遅延が増加するにつれて、電子文書は、デジタルコンポーネントが提供されたとき、もはやユーザデバイス106に提示されなくなる可能性が高くなり、それによって、電子文書によるユーザの経験に悪影響を及ぼす。さらに、デジタルコンポーネントを提供する際の遅延は、例えば、デジタルコンポーネントが提供されるときに電子文書がもはやユーザデバイス106で提示されない場合、デジタルコンポーネントの配信の失敗をもたらすことがある。

いくつかの実施態様では、デジタルコンポーネント配信システム110は、リクエスト112に応じてデジタルコンポーネントを識別および配信するために使用される多数のコンピューティングデバイス114のセットを含む。多数のコンピューティングデバイス114のセットは、数百万の利用可能なデジタルコンポーネントのコーパスの中から電子文書に提示されるのに適格なデジタルコンポーネントのセットを識別するために一緒に動作する。数百万の利用可能なデジタルコンポーネントは、例えば、デジタルコンポーネントコーパスデータベース116内でインデックス付けすることができる。各デジタルコンポーネントインデックスエントリは、対応するデジタルコンポーネントを参照する、および/または対応するデジタルコンポーネントの配信を条件付ける配信基準を含むことができる。

デジタルコンポーネントの配信基準は、送信の後にデジタルコンポーネントが提示される電子文書の特性、および送信の後に電子文書が表示されるデバイスの特性を含むことができる。いくつかの実施態様では、特定のデジタルコンポーネントの配信基準は、デジタルコンポーネントが提示に適格であるために一致されなければならない(例えば、リクエスト112において指定された電子文書または用語によって)配信キーワードを含むことができる。配信基準は、リクエスト112が、特定の地理的地域(例えば、国または州)を指定する情報、および/またはリクエスト112が特定タイプのユーザデバイス(例えば、モバイルデバイスまたはタブレットデバイス)において生じて、デジタルコンポーネントが提示に適格であることを指定する情報を含むことも必要とすることがある。

適格なデジタルコンポーネントの識別は、多数のタスクにセグメント化され、次いで、それらは、多数のコンピューティングデバイス114のセット内のコンピューティングデバイスの間で割り当てられ得る。例えば、セット114内の異なるコンピューティングデバイスは、各々、デジタルコンポーネントコーパスデータベース116の異なる部分を分析して、リクエスト112に含まれる情報と一致する配信基準を有する様々なデジタルコンポーネントを識別することができる。いくつかの実施態様では、セット114内の所与のコンピューティングデバイスは各々異なるデータ次元(または次元のセット)を分析し、解析の結果118をデジタルコンポーネント配信システム110に戻すことができる。例えば、セット内のコンピューティングデバイスの各々によって提供された結果118は、リクエストに応じて配信するのに適格なデジタルコンポーネントのサブセット、および/または特定の配信基準または属性を有するデジタルコンポーネントのサブセットを識別することができる。

デジタルコンポーネント配信システム110は、多数のコンピューティングデバイス114のセットから受信した結果118を集め、集められた結果に関連する情報を使用して、リクエスト112に応じて提供されることになる1つまたは複数のデジタルコンポーネントを選択する。例えば、デジタルコンポーネント配信システム110は、デジタルコンポーネント選択プロセスの結果に基づいて、ウィニングデジタルコンポーネント(winning digital component)のセットを選択することができる。そして次に、デジタルコンポーネント配信システム110は、ユーザデバイス106がウィニングデジタルコンポーネントのセットを所与の電子文書に統合できるようにする応答データ120を生成し、ネットワーク102を通じて送信することができ、その結果、ウィニングデジタルコンポーネントのセットおよび電子文書のコンテンツは、ユーザデバイス106のディスプレイに一緒に提示される。

いくつかの実施態様では、ユーザデバイス106は、応答データ120に含まれる命令を実行し、それにより、ユーザデバイス106が1つまたは複数のデジタルコンポーネントサーバからウィニングデジタルコンポーネントのセットを取得するように設定され可能にされる。例えば、応答データ120内の命令は、ネットワークロケーション(例えば、ユニフォームリソースロケータ(URL))と、デジタルコンポーネントサーバ108からの所与のウィニングデジタルコンポーネントをユーザデバイス106にリクエストさせるスクリプトとを含むことができる。リクエストに応じて、デジタルコンポーネントサーバ108は、所与のウィニングデジタルコンポーネントをユーザデバイス106に提示させるデジタルコンポーネントデータ122をユーザデバイス106に送信することになる。

デジタルコンポーネント配信システム110のデジタルコンポーネント選択プロセスは、デジタルコンポーネントに関連する付け値(bid)に少なくとも部分的に基づいて、ウィニングデジタルコンポーネントと、ウィニングデジタルコンポーネントの送信のためのコストとを識別するプロセスとすることができる。例えば、提示場所ごとのウィニングデジタルコンポーネントは最も高い付け値(例えば、所与の電子文書の別の提示場所のウィニングデジタルコンポーネントとしてまだ選択されていない他のデジタルコンポーネントの付け値に比べて)を有するデジタルコンポーネントとすることができる。別の例として、提示場所ごとのウィニングデジタルコンポーネントは最も高い選択スコア(例えば、所与の電子文書の別の提示場所のウィニングデジタルコンポーネントとしてまだ選択されていない他のデジタルコンポーネントの選択スコアに比べて)を有するデジタルコンポーネントとすることができる。

デジタルコンポーネントごとの選択スコアは、例えば、デジタルコンポーネントおよび/または1つまたは複数の他のパラメータに対応する付け値の関数に基づいて決定することができる。例えば、デジタルコンポーネントごとの付け値は、そのデジタルコンポーネントに固有の属性値によって拡大縮小されて、そのデジタルコンポーネントの選択スコアに達することができる。デジタルコンポーネント付け値を拡大縮小するために使用される属性値は、例えば、コンテンツ配信システム110の管理者によって選択された性能(または品質)尺度とすることができる。

状況によっては、サードパーティは、固定金額で指定の回数にわたって1つまたは複数のデジタルコンポーネントをユーザデバイスに送信したいことがある。しかしながら、ある期間にわたる送信に必要とされる金額の動的な性質のために、指定された送信数を完了するのに必要とされるこれから先の金額を正確に予測することは困難であることがある。加えて、多数の異なる送信コミットメントが時間的に重なる場合、これらの送信コミットメントの共存は、その期間の間の送信に必要とされる金額に影響を与えることがある。以下で論じる技法は、例えば、共同シミュレーションの結果に基づいて、現存の送信コミットメントと時間的に重なる提案の送信コミットメントの完了に対して固定金額を決定するときに、既知の送信コミットメントを考慮することによって、これらの困難に対処する。さらに、以下で論じる技法は、同時にサービスされる多数の共存する送信コミットメントが存在する場合、各送信コミットメントが、システムによりもたらされる利益(例えば、収入または収益)への寄与に対して適切な量のクレジットを受け取ることを保証するために、標準化ルーチンを実行する。いくつかの実施態様では、デジタルコンポーネント配信システム110は、本明細書の全体を通して論じる技法を実施するシミュレーション装置(図2を参照して論じる)を含む。

図2は、多数の異なる送信コミットメントの各々に対して予想コストを決定するための例示のデータフローのブロック図である。データフロー200は、シミュレーション装置212が現存の送信コミットメント、提案の送信コミットメント、または両方を含むことができる多数の異なる送信コミットメントのセット222を受信することで始まる。多数の異なる送信コミットメント202、204、206、および208の各々は、サードパーティによって指定された送信コミットメント条件のそれぞれのセットに関連づけられる。送信コミットメント条件には、送信されるべきサードパーティデジタルコンポーネントと、サードパーティデジタルコンポーネントの送信をトリガするために使用されるそれぞれの配信基準と、リクエストされているそれぞれの最小送信数と、送信を完了するためのそれぞれのこれから先の期間(または終了日)とが含まれる。

状況によっては、送信コミットメント222のサードパーティデジタルコンポーネントの送信を完了するためのそれぞれの配信基準および/またはそれぞれの期間が、互いに重なることがある。第1の送信コミットメントの配信基準が第2の送信コミットメントの配信基準と同一の場合、第1の送信コミットメントの配信基準は第2の送信コミットメントの配信基準と重なると考えられる。期間が各々同じ期間のうちの少なくとも一部を含む場合、それらは重なると考えられる。例えば、同じウェブページ(または同一形式のウェブページ)での提示のためにおよび特定の属性(例えば、関心)を有するユーザに送信されるべき2つの異なるデジタルコンポーネントは、重なっている配信基準を有すると考えることができる。一方では、同じ時間、日、週、または月にサービスされている2つの送信コミットメントは、重なる期間を有すると考えられる。

送信コミットメント202、204、206、および208の各々は、サードパーティから受信されたとき、異なる時間に処理することができる。例えば、送信コミットメント202は時間t1に処理することができ、一方、送信コミットメント204は、t1の後の時間t2に処理することができる。一方では、送信コミットメント206および208ならびに他の送信コミットメントは、後の時間に(例えば、送信コミットメント202、送信コミットメント204、および/または他の送信コミットメントの処理の後に)処理することができる。他の送信コミットメント204、206、および/または208の全ての処理より前の送信コミットメント202の処理は、送信コミットメント202に対して決定される予想コストが、送信コミットメント204、206、または208を処理する指示より前にシミュレーション装置212によって決定されることになることを意味する。そのため、シミュレーション装置212が送信コミットメント202の特性に基づいて決定する予想コストは、送信コミットメント204、206、または208を考慮に入れないことになる。同様に、送信コミットメント204が、送信コミットメント206および/または208を処理するより前にシミュレーション装置212によって処理される場合、送信コミットメント202および204に対して決定される予想コストは、送信コミットメント206または208を考慮に入れることなくシミュレーション装置212によって決定されることになる。

シミュレーション装置212は、デジタルコンポーネントの先行送信214(例えば、PT1、PT2、PT3、…)、すなわち、デジタルコンポーネントに対するリクエスト112に応じて配信システム110による送信のために選択されたデジタルコンポーネントに基づくデジタルコンポーネントの先行送信に対応するログデータ210にアクセスする。ログデータは、先行送信の送信スコアと、先行送信の配信基準と、先行送信の配信時間とを含む。先行送信の送信スコアは、先行送信をトリガしたデジタルコンポーネントリクエストに応じて送信のために選択されたウィニングデジタルコンポーネントの付け値または選択スコアを指す。先行送信の配信基準は、送信をトリガしたデジタルコンポーネントリクエストに応じて送信のために選択されたウィニングデジタルコンポーネントの配信基準を指す。先行送信の配信時間は、先行送信をトリガしたリクエストに応じて送信のために選択されたデジタルコンポーネントが、例えば、ユーザデバイスでの提示のために電子文書に統合されるように送信された時間を指す。

シミュレーションシステム212は、ログデータ210の先行送信214をそれぞれの送信コミットメント216(例えば、TC1、TC2、TC3、…、TCN)に割当て制約に従って割り当てる。特に、割当て制約は、それぞれの送信コミットメントに割り当てられた先行送信の配信基準がそれぞれの送信コミットメントの配信基準と一致すること、およびそれぞれの送信コミットメントに割り当てられた先行送信の配信時間がそれぞれの送信コミットメントを完了するための期間と一致することを要求する。その上、割当て制約は、多様性制約を追加として含むことができ、これは、配信基準の任意の特定の値に対して、所与の送信コミットメントに割り当てられた先行送信のうち固定割合以下のものだけが配信基準のその特定の値を指定することを要求する。例えば、多様性制約は、所与の送信コミットメントに割り当てられた固定割合以下の先行送信には、デジタルコンポーネントが提示される特定のウェブサイトを指定する配信基準が含まれることを要求することができる。多様性制約は、シミュレーションシステム212によって生成された予想コストの強健性および安定性を向上させることができる。例えば、デジタルコンポーネントが提示されるウェブサイトに関して以前に説明した多様性制約は、特定のウェブサイトが送信コミットメント222を完了するための期間の間に予期せず利用不可能になり、それが、その特定のウェブサイトによる提示のためのデジタルコンポーネントの配信を妨害することになるリスクを緩和するのに役立つ。

各送信コミットメント216に割り当てられた先行送信214に基づいて、シミュレーションシステム212は、送信コミットメントごとに、送信スコアと、送信コミットメントを完了するための期間にわたる送信コミットメントのサードパーティデジタルコンポーネントの対応する予想送信数との間の送信スコア-送信速度関係を取得する。図2は、TCN(すなわち、N番目の送信コミットメント)に対する例示のそのような関係220を含む。

送信スコア-送信速度関係220は、X軸に沿って様々な送信スコア(この場合、付け値)を示し、y軸に沿って様々な予想送信数を示す。特に、送信スコア-送信速度関係220は、X軸に沿って2ドル、4ドル、および6ドルの付け値を示し、y軸に沿って6000、7000、および7500の予想送信数を示す。曲線224は、2ドルの付け値および6000の送信、4ドルの付け値および7000の送信、ならびに6ドルの付け値および7500の送信に対応する点を通過する。曲線224に沿ったこれらの点および他の点は、サードパーティデジタルコンポーネントが特定の送信スコア(例えば、付け値)に関連づけられる場合、送信コミットメントのサードパーティデジタルコンポーネントの予想送信数に対応する。送信スコア-送信速度関係が送信コミットメント216の各々に対して作成された後、以下でより詳細に説明するように、それらを使用して、送信コミットメントの各々を共同で完了するための予想コスト218(例えば、EC1、EC2、EC3、…、ECN)を識別することができる。

図3は、多数の異なる共存する送信コミットメントのセットの各送信コミットメントを完了するための予想コストを決定するために共同シミュレーションを実行するための例示のプロセス300の流れ図である。便宜上、プロセス300は、1つまたは複数の場所に配置された1つまたは複数のコンピュータを含む装置によって実行されるとして説明される。例えば、本明細書に従って適切にプログラムされたシミュレーション装置、例えば図2のシミュレーション装置212は、プロセス300を実行することができる。

装置が多数の異なる送信コミットメントのセット222を受信する(302)。多数の異なる送信コミットメントの各々は、送信コミットメント条件のそれぞれのセットに関連づけられる。送信コミットメント条件には、送信されるべきサードパーティデジタルコンポーネントと、サードパーティデジタルコンポーネントの送信をトリガするために使用されるそれぞれの配信基準と、リクエストされているそれぞれの最小送信数と、送信を完了するためのそれぞれのこれから先の期間(または終了日)とが含まれる。状況によっては、送信コミットメント222のサードパーティデジタルコンポーネントの送信を完了するためのそれぞれの配信基準および/またはそれぞれの期間が、互いに重なることがある。

装置は、デジタルコンポーネントの先行送信214に対応するログデータ210にアクセスする(304)。いくつかの実施態様では、先行送信は、デジタルコンポーネントに対するリクエスト112に応じて配信システム110による送信のために選択されたデジタルコンポーネントに基づくデジタルコンポーネントの先行送信である。ログデータは、先行送信の送信スコアと、先行送信の配信基準と、先行送信の配信時間とを含む。

装置は、割当て制約に従って、ログデータ210の先行送信214をそれぞれの送信コミットメント216に割り当てる(306)。特定の先行送信を送信コミットメントに割り当てる例示のプロセスが、図4を参照して説明される。
装置は、送信コミットメントごとに、送信スコア-送信速度関係を取得する(308)。いくつかの実施態様では、送信スコア-送信速度関係は、送信スコアと、送信コミットメントを完了するための期間にわたる送信コミットメントのサードパーティデジタルコンポーネントの対応する予想送信数との間の関係を提供する(ステップ308)。図2は、TCN(すなわち、N番目の送信コミットメント)に対する例示の関係220を含む。特定の送信スコアおよび特定の送信コミットメントについて、装置は、特定のサードパーティデジタルコンポーネントが、特定の送信スコアに関連づけられ、かつデジタルコンポーネント選択プロセスに含まれていたならば、送信のために選択されていたはずである特定の送信コミットメントに割り当てられた先行送信の数を決定することによって、特定のサードパーティデジタルコンポーネントの対応する予想送信数を取得することができる。場合によっては、特定のサードパーティデジタルコンポーネントは、特定の送信スコアが先行送信の送信スコア(すなわち、先行送信をトリガしたデジタルコンポーネントリクエストに応じて送信のために実際に以前に選択されたウィニングデジタルコンポーネントに関連する送信スコア)よりも大きい場合、送信のために選択されていたはずである。

場合によっては、装置は、最初に、上述のように、多数の特定の送信スコアの各々に対して特定のサードパーティデジタルコンポーネントの予想送信数を決定し(例えば、曲線224上の点を決定し)、次いで、これらのデータ点から送信スコア-送信速度関係の残りを外挿することによって、特定の送信コミットメントの送信スコア-送信速度関係を取得する。例えば、送信スコア-送信速度関係の残りは、データ点にパラメトリック関数(例えば、線形または二次関数)をフィットさせる(例えば、最小2乗フィットさせる)ことによって外挿することができる。いくつかの実施態様では、送信スコア-送信速度関係が外挿された多数の特定の送信スコアは、特定の送信コミットメントに割り当てられた先行送信の送信スコアの範囲を均一に細分するように選択される。

装置は、送信コミットメントごとに決定された送信スコア-送信速度関係を使用して各送信コミットメントの予想コストを決定する(310)。送信コミットメントの予想コストは、送信コミットメントの条件で指定された少なくとも最小回数、送信コミットメントのサードパーティデジタルコンポーネントを送信するために配信システムによって提供されなければならない(例えば、サードパーティデジタルコンポーネントが提示のために統合される電子文書の発行元に)予想補償金額を指す。

特定の送信コミットメントでは、装置は、特定の送信コミットメントの送信スコア-送信速度関係を使用して、対応する予想送信数が特定の送信コミットメントの条件で指定された最小送信数と少なくとも同じになるように特定の送信スコアを決定する。装置は、特定の送信スコアに関連する特定のデジタルコンポーネントが特定の送信コミットメントに割り当てられた先行送信ごとにデジタルコンポーネント選択プロセスに含まれていた場合に提供されたはずの補償金額として予想コストを決定する。いくつかの実施態様では、デジタルコンポーネントの送信のために提供されなければならない補償金額は、送信のために選択されたデジタルコンポーネントの送信スコアに基づいて決定される。これらの実施態様では、装置は、特定の送信スコアと、送信コミットメントの条件で指定された最小送信数の積の関数として、特定の送信コミットメントの予想コストを決定することができる。いくつかの他の実施態様では、デジタルコンポーネントの送信のために提供されなければならない補償金額は、デジタルコンポーネント選択プロセスに含まれたデジタルコンポーネントの送信スコアの2番目に高い送信スコアに基づいて決定される。これらの実施態様では、装置は、特定の送信コミットメントの予想コストを、特定の送信スコアよりも小さい特定の送信コミットメントに割り当てられた先行送信の送信スコアの合計の関数として決定することができる。

図4は、特定の先行送信を送信コミットメントに割り当てるための例示のプロセス400の流れ図である。便宜上、プロセス400は、1つまたは複数の場所に配置された1つまたは複数のコンピュータを含む装置によって実行されるとして説明される。例えば、本明細書に従って適切にプログラムされたシミュレーション装置、例えば図2のシミュレーション装置212は、プロセス400を実行することができる。

装置は、割当て制約に従って特定の先行送信の割当てを受信するのに適格な送信コミットメントを識別する(402)。割当て制約は、特定の先行送信の配信基準が特定の送信コミットメントの配信基準と一致し、特定の先行送信の配信時間が特定の送信コミットメントを完了するための期間と一致する場合のみ、特定の先行送信を特定の送信コミットメントに割り当てることができることを指定する。

いくつかの実施態様では、先行送信の配信基準は、先行送信の配信基準が送信コミットメントの配信基準と同一である場合、送信コミットメントの配信基準と一致すると言われる。いくつかの他の実施態様では、先行送信の配信基準は、送信コミットメントの配信基準が先行送信の配信基準に含まれている場合、送信コミットメントの配信基準と一致すると言われる。例えば、デジタルコンポーネントが特定のカテゴリのウェブサイト(例えば、スポーツニュースウェブサイト)において提示されなければならない(それが送信された時点に)こと、およびウェブサイトが特定キーワードを含まなければならないことを指定する先行送信の配信基準は、デジタルコンポーネントが特定のカテゴリのウェブサイトにおいて提示されなければならないことのみを指定する送信コミットメントの配信基準と一致することになる。

いくつかの実施態様では、先行送信の配信時間は、先行送信の配信時間(例えば、ログデータの基準タイムフレーム内の)が、送信コミットメントを完了するための期間に含まれる場合、送信コミットメントを完了するための期間と一致すると言われる。例えば、ログデータは、前月の間の先行送信に対応することができる。この場合、先行送信は前月の最初の2週間に配信時間があり、送信コミットメントを完了するための期間が次の2週間である場合、先行送信の配信時間は、送信コミットメントの完了のための期間と一致することになる。

割当て制約は、多様性制約を追加として含むことができ、これは、特定の先行送信が特定の配信基準を含む場合、送信コミットメントに既に割り当てられている先行送信のうち固定割合未満が同じ特定の配信基準を指定する送信コミットメントにのみ、特定の先行送信を割り当てることができることを指定する。例えば、特定の配信基準は、デジタルコンポーネントが特定のウェブサイトにおいて提示されることを指定することができる。

装置は、ペーシング論理に基づいて特定の先行送信の割当てに対して適格な送信コミットメントを選択する(404)。いくつかの実施態様では、ペーシング論理は、適格な送信コミットメントに関する確率分布に従って特定の先行送信を適格な送信コミットメントに割り当てるべきであることを指定する。場合によっては、確率分布は、均一分布である(すなわち、特定の先行送信が、適格な送信コミットメントにランダムに割り当てられる)。場合によっては、確率分布は、送信コミットメントの条件で指定された最小送信数がより大きい場合に送信コミットメントにより多くの重みを置き、送信コミットメントの条件で指定された最小送信数がより小さい場合に送信コミットメントにより少ない重みを置くことができる。場合によっては、確率分布は、適格な送信コミットメントの各々に対して、指定された最小数のデジタルコンポーネント送信によってパラメータ化されてもよい。場合によっては、確率分布は、送信コミットメントの条件で指定された最小送信数を満たすことにより一層遅れている送信コミットメントにより多くの重みを置き、送信コミットメントの条件で指定された最小送信数を満たすことにそれほど遅れていない送信コミットメントにより少ない重みを置くことができる。送信コミットメントは、送信コミットメントに割り当てられた先行送信の数が送信コミットメントの条件で指定された最小送信数よりも少ない場合、送信コミットメントの条件で指定された最小送信数を満たすことに遅れていると言われる。

装置は、特定の先行送信を、選択された適格な送信コミットメントに割り当てる(406)。割当ては、例えば、特定の先行送信に割り振られたメモリ場所に送信コミットメントへの参照を格納することによって行うことができる。

図5は、提案の送信コミットメントの完了に対してサードパーティに課金されるべき固定金額を決定し、完了の後に提案の送信コミットメントの利益を決定するための例示のプロセスの流れ図である。便宜上、プロセス500は、1つまたは複数の場所に配置された1つまたは複数のコンピュータのシステムによって実行されるとして説明される。

現存の送信コミットメントの各々は、送信コミットメントのそれぞれのサードパーティに課金されるべき固定金額に関連づけられる。一般に、リスクファクタは、ある期間にわたる送信に必要とされる補償の動的な性質のために、これから先に完了されるべき送信コミットメントのコストを予測する不確実性を反映する尺度である。
システムは、例えば図2を参照して論じたシミュレーション装置を使用して、共同シミュレーションを実行して、提案の送信コミットメントおよび現存の送信コミットメントの予想コストを決定する(502)。いくつかの実施態様では、シミュレーションのために、現存の送信コミットメントの各々を完了するための期間は、提案の送信コミットメントを完了するための期間と同一であると考えられる。いくつかの実施態様では、共同シミュレーションは、送信コミットメントの配信基準が少なくとも1つの他の送信コミットメントの配信基準と重なる送信コミットメントに対してのみ実行され、それは、共同シミュレーションの効率を高めることができる。

システムは、提案の送信コミットメントのリスクファクタを決定する(504)。いくつかの実施態様では、システムは、先行送信の配信基準が送信コミットメントの配信基準と一致し、先行送信の配信時間が送信コミットメントの完了のための期間と一致する場合、ログデータにおける先行送信の送信スコアの分散に少なくとも部分的に基づいて送信コミットメントのリスクファクタを決定する。例えば、リスクファクタは、先行送信の配信基準が送信コミットメントの配信基準と一致し、先行送信の配信時間が送信コミットメントの完了のための期間と一致する場合、ログデータにおける先行送信の送信スコアの標準偏差の関数(例えば、定数倍)に少なくとも部分的に基づいて決定することができる。いくつかの他の実施態様では、システムは、共同シミュレーションプロセス(図3を参照して説明した)によって送信コミットメントに割り当てられた先行送信の送信スコアの分散に少なくとも部分的に基づいて送信コミットメントのリスクファクタを決定する。例えば、リスクファクタは、共同シミュレーションプロセスによって送信コミットメントに割り当てられた先行送信の送信スコアの標準偏差の関数(例えば、定数倍)に少なくとも部分的に基づいて決定することができる。

システムは、送信コミットメントを完了するための期間に少なくとも部分的に基づいて送信コミットメントのリスクファクタを決定することができる。いくつかの実施態様では、送信コミットメントを完了するための期間がさらにこれから先になることにより、送信コミットメントにとってより高いリスクファクタが決定される。例えば、リスクファクタは、送信のリスクファクタが決定されるときと送信コミットメントを完了するための期間の終点との間の期間の関数(例えば、定数倍)に少なくとも部分的に基づいて決定することができる。

システムは、現存の送信コミットメントごとに転送コストを決定する(506)。現存の送信コミットメントの転送コストは、提案の送信コミットメントを他の現存の送信コミットメントと一緒に共同で完了することに起因する、現存の送信コミットメントを完了するためのコストの予想される変化を反映する。現存の送信コミットメントの転送コストは、共同シミュレーションによって生成された現存の送信コミットメントの予想コストと、現存の送信コミットメントに対して課金されるべき固定金額が決定されたときに実行された以前の共同シミュレーションによって生成された現存の送信コミットメントの予想コストとの間の差に少なくとも部分的に基づいて、決定することができる。具体的には、以前の共同シミュレーションには、現存の送信コミットメントと、現存の送信コミットメントに対して課金されるべき固定金額が決定されたときに存在した他の送信コミットメントとが含まれていた。共同シミュレーションから除外された送信コミットメントに対して、それらの配信基準が他の送信コミットメントの配信基準と重ならないので、転送コストはゼロとして決定することができる。

システムは、提案の送信コミットメントの完了に対して課金されるべき固定金額を決定する(508)。一般に、システムは、共同シミュレーションに基づく提案の送信コミットメントの予想コスト、現存の送信コミットメントの転送コスト、および提案の送信コミットメントのリスクファクタに少なくとも部分的に基づいて、提案の送信コミットメントの完了に対して課金されるべき固定金額を決定する。例えば、場合によっては、システムは、提案の送信コミットメントの予想コスト、現存の送信コミットメントの転送コスト、および提案の送信コミットメントのリスクファクタの合計として、提案の送信コミットメントの完了に対して課金されるべき固定金額を決定する。

場合によっては、システムは、例えば提案の送信コミットメントが達成可能でないので、提案の送信コミットメントが無効であると決定することができる。例えば、提案の送信コミットメントが、配信基準および配信時間の点で提案の送信と一致するログデータの先行送信のうちのあまりにも多くについて割当てを必要とする場合、システムは、提案の送信コミットメントが無効であると決定することができる。提案の送信コミットメントは、提案の送信コミットメントの条件で指定された最小送信数が、配信基準および配信時間の点で提案の送信コミットメントと一致する先行送信の総数に基づく閾値よりも大きい場合、ログデータの先行送信のあまりにも多くについて割当てを必要とすると決定することができる。例えば、閾値は、提案の送信コミットメントと一致する先行送信の総数の固定割合(例えば、80%または他の割合)として決定することができる。

提案の送信コミットメントが、システムによりもたらされる利益への寄与に対して適切な量のクレジットを受け取ることを保証するために標準化ルーチンを実行することによって、提案の送信コミットメントを完了した後、システムは提案の送信コミットメントの利益(例えば、収入または収益)を決定する(510)。場合によっては、システムは、共同シミュレーションによって決定された提案の送信コミットメントの予想コスト、提案の送信コミットメントのリスクファクタ、および提案の送信コミットメントの実際のコスト(すなわち、提案の送信コミットメントの完了のためにシステムによって提供される実際の補償)に基づいて、提案の送信コミットメントの利益を決定する。例えば、システムは、予想コストとリスクファクタを合計し、実際のコストを減じることによって利益を決定することができる。これらの場合、現存の送信コミットメントの転送コストは、提案の送信コミットメントを完了するために課金されるべき固定金額を決定するために使用されたが、転送コストは、他の送信コミットメントの完了に関する予想されるコスト増加を反映しているので必ずしも利益計算に考慮されない。

送信コミットメントの予想コストおよびリスクファクタに対してシステムによって決定される値は、システムがそれらをいつ計算するかに依存することがある。例えば、ログデータに含まれる先行送信を経時的に更新して、より最近の先行送信を含め、および/またはそれほど最近でない先行送信を除外し、それによって、ログデータに基づいてシステムによって決定される予想コストおよびリスクファクタを潜在的に変更することができる。送信コミットメントの予想コストおよびリスクファクタに対して異なる時間にシステムによって決定された値の変化を評価するドリフトエラーを計算することができる。例えば、ドリフトエラーは、送信コミットメントの完了に対して課金されるべき固定金額が決定されたときと後の時間との間で、送信コミットメントの予想コストおよびリスクファクタに対してシステムによって決定された値の間の差の絶対値を決定することによって計算することができる。場合によっては、送信コミットメントの予想コストのドリフトエラーは、他の送信コミットメントを含まない送信コミットメントの予想コストを決定するシミュレーションを参照して決定される。

提案の送信コミットメントを完了するための実際のコストは、提案の送信コミットメントを完了するための予想コスト(例えば、図2を参照して論じたシミュレーション装置を使用して提案の送信コミットメントを完了するより前に決定された)と異なることがある。提案の送信コミットメントを完了するための実際のコストと予想コストとの差を評価する実現エラーは、例えば提案の送信コミットメントを完了するための実際のコストと予想コストとの間の差の絶対値を計算することによって、システムにより決定され得る。実現エラーの一貫した偏りの決定に応じて、結果的に、これから先の提案の送信コミットメント(すなわち、これから先に受信される提案の送信コミットメント)の完了に対して課金されるべき固定コストをそれに応じて調節することができる。例えば、送信コミットメントを完了するための予想コストが送信コミットメントを完了するための実際のコストよりも一貫して低いと決定したことに応じて、これから先の提案の送信コミットメントの完了に対して課金されるべき固定コストが増加されることがある。逆に、送信コミットメントを完了するための予想コストが送信コミットメントを完了するための実際のコストよりも一貫して高いと決定したことに応じて、これから先の提案の送信コミットメントの完了に対して課金されるべき固定コストが低減されることがある。

電子文書(簡潔にするために単に文書と呼ばれる)は、必ずしもファイルに対応しない。文書は、他の文書を保持するファイルの一部分に、当該の文書に専用の単一のファイルにまたは多数の協調ファイルに格納することができる。

本明細書において説明される主題および動作の実施形態は、本明細書において開示される構造およびそれらの構造的な均等物を含む、デジタル電子回路において、またはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、もしくはハードウェアにおいて、またはそれらのうちの1つまたは複数の組合せにおいて実施され得る。本明細書において説明される主題の実施形態は、1つまたは複数のコンピュータプログラム、すなわち、データ処理装置によって実行されるように、またはデータ処理装置の動作を制御するようにコンピュータ記憶媒体に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実施され得る。代替としてまたは加えて、プログラム命令は、データ処理装置により実行するのに適した受信装置に送信される情報を符号化するために生成される人工的に生成された伝搬信号、例えば、機械生成の電気、光学、または電磁信号により符号化され得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶デバイス、コンピュータ可読記憶基板、ランダムもしくはシリアルアクセスメモリアレイもしくはデバイス、またはそれらのうちの1つまたは複数の組合せとすることができ、あるいはそれらに含まれ得る。その上、コンピュータ記憶媒体は伝搬信号ではないが、コンピュータ記憶媒体は、人工的に生成された伝搬信号で符号化されたコンピュータプログラム命令の発生源または宛先とすることができる。コンピュータ記憶媒体はまた、1つまたは複数の別個の物理的コンポーネントまたは媒体(例えば、多数のCD、ディスク、または他の記憶デバイス)とすることができ、またはそれらに含まれ得る。

本明細書において説明された動作は、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶デバイスに格納されたまたは他の発信源から受信したデータに基づいてデータ処理装置によって実行される動作として実現され得る。

「データ処理装置」という用語は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、システムオンチップ、または前述のもののうちの多くのものもしくは前述のものの組合せを含む、データを処理するためのあらゆる種類の装置、デバイス、および機械を包含する。装置は、特定用途論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、またはASIC(特定用途向け集積回路)を含むことができる。装置は、ハードウェアに加えて、当該のコンピュータプログラムの実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォームランタイム環境、仮想機械、またはそれらのうちの1つまたは複数の組合せを構成するコードをさらに含むことができる。装置および実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティング、およびグリッドコンピューティングインフラストラクチャなどの様々な異なるコンピューティングモデルインフラストラクチャを実現することができる。

コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られる)は、コンパイラ型もしくはインタプリタ型言語、宣言型もしくは手続型言語を含む任意の形態のプログラミング言語で記述されてもよく、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、もしくはコンピュータ環境で使用するのに適した他のユニットとして含む任意の形態で配備されてもよい。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応することができるが、対応する必要はない。プログラムは、当該のプログラムに専用の単一ファイルに、または多数の協調ファイル(例えば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を格納するファイル)に、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書に格納された1つまたは複数のスクリプト)を保持するファイルの一部に格納され得る。コンピュータプログラムは、1つのサイトに配置されるか、または多数のサイトにわたって分散され通信ネットワークによって相互接続された、1つのコンピュータにより、または多数のコンピュータにより実行されるように配備され得る。

本明細書において説明されたプロセスおよび論理フローは、入力データにより動作し出力を生成することによってアクションを実行するための1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する1つまたは複数のプログラマブルプロセッサによって実行され得る。プロセスおよび論理フローはまた、特定用途論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)によって実行されてもよく、装置がまた特定用途論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)として実装されてもよい。

コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、一例として、汎用マイクロプロセッサと特定用途マイクロプロセッサの両方と、任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つまたは複数のプロセッサとを含む。通常、プロセッサは、読出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリ、あるいはその両方から命令およびデータを受け取ることになる。コンピュータの必須な要素は、命令に従ってアクションを実行するためのプロセッサ、ならびに命令およびデータを格納するための1つまたは複数のメモリデバイスである。通常、コンピュータは、データを格納する1つまたは複数の大容量記憶デバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または光ディスクをさらに含み、あるいはそれらからデータを受け取り、またはそれらにデータを転送し、またはその両方を行うように動作可能に結合されることになる。しかしながら、コンピュータがそのようなデバイスを有する必要はない。その上、コンピュータは、別のデバイス、例えば、ほんの数例を挙げると、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、モバイルオーディオもしくはビデオプレーヤ、ゲームコンソール、全地球測位システム(GPS)レシーバ、または、携帯記憶デバイス(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ)に埋め込まれてもよい。コンピュータプログラム命令およびデータを格納するのに適したデバイスは、一例として、半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスと、磁気ディスク、例えば、内部ハードディスクまたはリムーバブルディスクと、光磁気ディスクと、CD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含む、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイスを含む。プロセッサおよびメモリは、特定用途論理回路によって補足されてもよく、または特定用途論理回路に組み込まれてもよい。

ユーザとの対話を可能にするために、本明細書において説明された主題の実施形態は、情報をユーザに表示するためのディスプレイデバイス、例えば、CRT(陰極線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタと、ユーザがコンピュータに入力することができるキーボードおよびポインティングデバイス、例えば、マウスまたはトラックボールとを有するコンピュータにより実施され得る。他の種類の装置が、同様に、ユーザとの対話を可能にするために使用されてもよく、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または、触覚フィードバックとすることができ、ユーザからの入力は、音響入力、音声入力、または触覚入力を含む任意の形態で受信され得る。加えて、コンピュータは、ユーザによって使用されるデバイスに文書を送り、ユーザによって使用されるデバイスから文書を受け取ることによって、例えば、ウェブブラウザから受け取ったリクエストに応じてユーザのクライアントデバイスのウェブブラウザにウェブページを送ることによって、ユーザと対話することができる。

本明細書において説明される主題の実施形態は、バックエンドコンポーネントを、例えばデータサーバとして含む、またはミドルウェアコンポーネント、例えばアプリケーションサーバを含む、またはフロントエンドコンポーネント、例えば、ユーザが本明細書において説明された主題の実施態様と対話することができるグラフィカルユーザインタフェースもしくはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータを含む、または1つまたは複数のそのようなバックエンド、ミドルウェア、もしくはフロントエンドコンポーネントの任意の組合せを含むコンピューティングシステムにおいて実施することができる。システムのコンポーネントは、任意の形態または媒体のデジタルデータ通信、例えば通信ネットワークによって相互接続され得る。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)およびワイドエリアネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(例えば、インターネット)、ならびにピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)が含まれる。

コンピューティングシステムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントおよびサーバは、通常、互いに遠く離れており、一般に、通信ネットワークを通じて対話する。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータで実行し、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。いくつかの実施形態では、サーバは、データ(例えば、HTMLページ)をクライアントデバイスに送信する(例えば、クライアントデバイスと対話するユーザにデータを表示し、クライアントデバイスと対話するユーザからユーザ入力を受信する目的で)。クライアントデバイスにおいて生成されたデータ(例えば、ユーザ対話の結果)は、サーバにおいてクライアントデバイスから受信され得る。

本明細書は、多くの特定の実装態様の詳細を含むが、これらはいかなる発明または特許請求され得るものの範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、むしろ、特定の発明の特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。本明細書において別個の実施形態の文脈で説明された特定の特徴はまた、単一の実施形態において組み合わせて実施され得る。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴はまた、多数の実施形態において別個に、または任意の適切なサブコンビネーションで実施され得る。さらに、特徴は、特定の組合せで働くものとして上述され、さらに最初はそういうものとして請求されている場合があるが、場合によっては、請求された組合せからの1つまたは複数の特徴は組合せから削除されてもよく、請求された組合せはサブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形を対象とすることができる。

同様に、動作は、図面において特定の順序で表されているが、これは、そのような動作が図示の特定の順序もしくは逐次的な順序で実行されること、または所望の結果を達成するために図示された全ての動作が実行されることを必要とするとして理解されるべきではない。特定の環境では、マルチタスキングおよび並列処理が有利であることがある。その上、前述の実施形態における様々なシステムコンポーネントの分離は、全ての実施形態においてそのような分離を必要とするとして理解されるべきではなく、説明されたプログラムコンポーネントおよびシステムは、通常、単一のソフトウェア製品に一緒に統合されてもよく、または多数のソフトウェア製品にパッケージ化されてもよいことが理解されるべきである。

このように、主題の特定の実施形態が説明された。他の実施形態は、以下の特許請求の範囲内にある。場合によっては、特許請求の範囲に記載されたアクションは、異なる順序で実行され、依然として望ましい結果を達成し得る。加えて、添付の図に示されたプロセスは、望ましい結果を達成するために、図示の特定の順序または逐次的な順序を必ずしも必要としない。特定の実施態様では、マルチタスキングおよび並列処理が有利であることがある。

100 例示の環境
102 ネットワーク
104 電子文書サーバ
106 ユーザデバイス
108 デジタルコンポーネントサーバ
110 デジタルコンポーネント配信システム、コンテンツ配信システム
112 リクエスト
114 コンピューティングデバイス
116 デジタルコンポーネントコーパスデータベース
118 解析の結果
120 応答データ
122 デジタルコンポーネントデータ
202 送信コミットメント
204 送信コミットメント
206 送信コミットメント
208 送信コミットメント
210 ログデータ
212 シミュレーション装置
220 送信スコア-送信速度関係
222 送信コミットメント

Claims

デジタルリソースを割り振るために多数の異なる共存するコミットメントを満たすための共同シミュレーションを実行する方法であって、
デジタルリソースの先行割り振りのログデータにアクセスするステップであって、前記ログデータが、前記デジタルリソースのそれぞれの割り振りに関連づけられた少なくとも1つの特質を含む、ステップと、
前記ログデータに含まれる前記デジタルリソースの異なる割り振りを、前記多数の異なるコミットメントのうちの異なるものに割り当てるステップであって、
前記ログデータ内のデジタルリソースの特定の割り振りに対して、デジタルリソースの前記特定の割り振りを、デジタルリソースを割り振る所与のコミットメントに割り当てるステップであって、前記デジタルリソースを割り振る前記所与のコミットメントの特質が前記デジタルリソースの前記特定の割り振りの特質と一致する、ステップと、
前記多数の異なるコミットメントのデジタルリソースを割り振るコミットメントごとに、前記多数の異なるコミットメントに割り当てられた前記ログデータのデジタルリソースの前記割り振りに基づいて、デジタルリソースを割り振る前記コミットメントには少なくとも指定された最小リソースが割り振られる結果となる、予想される必要なリソースを決定するステップとを含む、
ステップとを含む、
方法。
デジタルリソースの前記特定の割り振りを、デジタルリソースを割り振る所与のコミットメントに割り当てるステップが、
デジタルリソースを割り振る多数のコミットメントを識別するステップであって、(i)前記コミットメントの配信基準が、前記デジタルリソースの前記特定の割り振りをトリガした配信基準と一致し、(ii)前記コミットメントを完了するための期間が、デジタルリソースの前記特定の割り振りの割り振り時間と一致する、ステップと、
前記識別されたコミットメントにわたる確率分布に従って前記識別されたコミットメントから前記所与のコミットメントを選択するステップであって、前記確率分布が、前記識別されたコミットメントの各々を完了するための前記期間にわたって指定された最小数のデジタルリソースの割り振りによってパラメータ化される、ステップとをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
デジタルリソースの前記特定の割り振りを、デジタルリソースを割り振る所与のコミットメントに割り当てるステップは、
前記デジタルリソースの前記特定の割り振りをトリガした前記配信基準が特定の配信基準を含むことを決定するステップと、
前記所与のコミットメントに以前に割り当てられたデジタルリソースの割り振りの第1の数を決定するステップと、
前記デジタルリソースの前記割り振りをトリガした前記配信基準が前記特定の配信基準を含むので、前記所与のコミットメントに以前に割り当てられたデジタルリソースの割り振りの第2の数を決定するステップと、
前記第2の数が前記第1の数に基づく閾値を超えないことを決定するステップとをさらに含む、
請求項2に記載の方法。
デジタルリソースの割り振りをトリガした前記配信基準は、前記デジタルリソースが割り振られたデバイスの特性を含む、
請求項2または3に記載の方法。
デジタルリソースの割り振りごとに、前記コミットメントの送信基準が、デジタルリソースを割り振る少なくとも1つの異なるコミットメントの送信基準のセットと重なることを決定するステッップをさらに含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された、
コンピュータシステム。
多数の異なる共存するデジタルコンポーネント送信コミットメントを満たすための共同シミュレーションを実行する方法であって、
デジタルコンポーネントの先行送信のログデータにアクセスするステップであって、前記ログデータが、前記デジタルコンポーネントの送信に対する送信スコアと、前記デジタルコンポーネントの前記送信をトリガした配信基準と、前記デジタルコンポーネントの前記送信の配信時間とを含む、ステップと、
前記ログデータに含まれる異なるデジタルコンポーネント送信を前記多数の異なる送信コミットメントのうちの異なるものに割り当てるステップであって、
前記ログデータの特定のデジタルコンポーネント送信に対して、前記特定のデジタルコンポーネント送信を所与の送信コミットメントに割り当てるステップであって、前記所与の送信コミットメントの配信基準が、前記特定のデジタルコンポーネント送信をトリガした配信基準と一致し、前記所与の送信コミットメントを完了するための期間が、前記特定のデジタルコンポーネント送信の前記配信時間と一致する、ステップと、
前記多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントのデジタルコンポーネント送信コミットメントごとに、前記デジタルコンポーネント送信コミットメントを完了するための前記期間にわたって、前記多数の異なる送信コミットメントに割り当てられた前記ログデータの前記デジタルコンポーネント送信に基づいて、前記デジタルコンポーネント送信コミットメントには少なくとも指定された最小数のデジタルコンポーネント送信が割り振られる結果となる予想コストを決定するステップとを含む、
ステップとを含む、
方法。
前記特定のデジタルコンポーネント送信を所与の送信コミットメントに割り当てるステップが、
多数の送信コミットメントを識別するステップであって、(i)前記送信コミットメントの前記配信基準が、前記特定のデジタルコンポーネント送信をトリガした前記配信基準と一致し、(ii)前記送信コミットメントを完了するための期間が、前記特定のデジタルコンポーネント送信の前記配信時間と一致する、ステップと、
前記識別された送信コミットメントにわたる確率分布に従って前記識別された送信コミットメントから前記所与の送信コミットメントを選択するステップであって、前記確率分布が、前記識別されたデジタルコンポーネント送信コミットメントの各々を完了するための期間にわたって前記指定された最小数のデジタルコンポーネント送信によってパラメータ化される、識別するステップとを含む、
請求項7に記載の方法。
前記特定のデジタルコンポーネント送信を所与の送信コミットメントに割り当てるステップが、
前記特定のデジタルコンポーネントの前記送信をトリガした前記配信基準が特定の配信基準を含むことを決定するステップと、
前記所与の送信コミットメントに以前に割り当てられたデジタルコンポーネントの送信の第1の数を決定するステップと、
前記デジタルコンポーネントの前記送信をトリガした前記配信基準が前記特定の配信基準を含むので、前記所与の送信コミットメントに以前に割り当てられたデジタルコンポーネント送信の第2の数を決定するステップと、
前記第2の数が前記第1の数に基づく閾値を超えないことを決定するステップとを含む、
請求項7に記載の方法。
前記デジタルコンポーネントの前記送信をトリガした前記配信基準が、
前記デジタルコンポーネントの送信の後に前記デジタルコンポーネントが提示された電子文書の特性、および
前記電子文書が表示されたデバイスの特性
の一方または両方を含む、
請求項7に記載の方法。
デジタルコンポーネント送信コミットメントごとに、前記デジタルコンポーネント送信コミットメントの送信基準が、少なくとも1つの異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの送信基準のセットと重なることを決定するステップをさらに含む、
請求項7に記載の方法。
前記多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの第1のサブセットに属するデジタルコンポーネント送信コミットメントごとに転送コストを決定するステップであって、前記デジタルコンポーネント送信コミットメントの前記決定された予想コストと前記デジタルコンポーネント送信コミットメントの初期の予想コストとの間の差を計算するステップを含む、ステップと、
前記多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記第1のサブセットに含まれない異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントに対して、
前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントのリスクファクタを決定するステップと、
(i)前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記リスクファクタ、(ii)前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記予想コスト、および(iii)前記多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記第1のサブセットに属する前記デジタルコンポーネント送信コミットメントの前記決定された転送コストに基づいて、前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントに対して課金されるべき固定金額を決定するステップとをさらに含む、
請求項7に記載の方法。
前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの完了の後、(i)前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記リスクファクタ、(ii)前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記予想コスト、および(iii)前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの実際のコストに基づいて、前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの利益を決定するステップをさらに含む、
請求項12に記載の方法。
前記異なる送信コミットメントの前記リスクファクタが、前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントに割り当てられた前記ログデータのデジタルコンポーネントの前記送信に対する前記送信スコアの分散の尺度に基づく、
請求項13に記載の方法。
前記異なる送信コミットメントの前記リスクファクタが、前記異なる送信コミットメントを完了するための前記期間に基づく、
請求項14に記載の方法。
前記ログデータに含まれるデジタルコンポーネント送信の総数を決定するステップであって、前記デジタルコンポーネントの前記送信をトリガした前記配信基準が、前記異なる送信コミットメントの送信基準と一致し、前記デジタルコンポーネント送信の前記配信時間が、前記異なる送信コミットメントを完了するための前記期間と一致する、ステップと、
前記異なる送信コミットメントを完了するための前記期間にわたる前記指定された最小数のデジタルコンポーネント送信が、前記総数に基づく閾値を超えていることを決定するステップと、
前記異なる送信コミットメントに対して課金されるべき前記固定金額が無効であると決定するステップとをさらに含む、
請求項15に記載の方法。
コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムが、データ処理装置に以下の動作を実行させるための命令を含み、前記動作が、
デジタルコンポーネントの先行送信のログデータにアクセスすることであって、前記ログデータが、デジタルコンポーネントの送信に対する送信スコアと、前記デジタルコンポーネントの前記送信をトリガした配信基準と、前記デジタルコンポーネントの前記送信の配信時間とを含む、ことと、
前記ログデータに含まれる異なるデジタルコンポーネント送信を多数の異なる送信コミットメントのうちの異なるものに割り当てることであって、
前記ログデータの特定のデジタルコンポーネント送信に対して、前記特定のデジタルコンポーネント送信を所与の送信コミットメントに割り当てることであって、前記所与の送信コミットメントの配信基準が、前記特定のデジタルコンポーネント送信をトリガした配信基準と一致し、前記所与の送信コミットメントを完了するための期間が、前記特定のデジタルコンポーネント送信の前記配信時間と一致する、ことと、
前記多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントのデジタルコンポーネント送信コミットメントごとに、前記デジタルコンポーネント送信コミットメントを完了するための前記期間にわたって、前記多数の異なる送信コミットメントに割り当てられた前記ログデータの前記デジタルコンポーネント送信に基づいて、前記デジタルコンポーネント送信コミットメントには少なくとも指定された最小数のデジタルコンポーネント送信が割り振られる結果となる予想コストを決定することとを含む、こととを含む、
コンピュータ可読記憶媒体。
前記特定のデジタルコンポーネント送信を所与の送信コミットメントに割り当てることが、
多数の送信コミットメントを識別することであって、(i)前記送信コミットメントの前記配信基準が、前記特定のデジタルコンポーネント送信をトリガした前記配信基準と一致し、(ii)前記送信コミットメントを完了するための期間が、前記特定のデジタルコンポーネント送信の前記配信時間と一致する、ことと、
前記識別された送信コミットメントにわたる確率分布に従って前記識別された送信コミットメントから前記所与の送信コミットメントを選択することであって、前記確率分布が、前記識別されたデジタルコンポーネント送信コミットメントの各々を完了するための期間にわたって指定された最小数のデジタルコンポーネント送信によってパラメータ化される、こととを含む、
請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記特定のデジタルコンポーネント送信を所与の送信コミットメントに割り当てることが、
前記特定のデジタルコンポーネントの前記送信をトリガした前記配信基準が特定の配信基準を含むことを決定することと、
前記所与の送信コミットメントに以前に割り当てられたデジタルコンポーネントの送信の第1の数を決定することと、
前記デジタルコンポーネントの前記送信をトリガした前記配信基準が前記特定の配信基準を含むので、前記所与の送信コミットメントに以前に割り当てられたデジタルコンポーネント送信の第2の数を決定することと、
前記第2の数が前記第1の数に基づく閾値を超えないことを決定することとを含む、
請求項18に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの第1のサブセットに属するデジタルコンポーネント送信コミットメントごとに転送コストを決定することとであって、前記デジタルコンポーネント送信コミットメントの前記決定された予想コストと前記デジタルコンポーネント送信コミットメントの初期の予想コストとの間の差を計算することを含む、ことと、
前記多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記第1のサブセットに含まれない異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントに対して、
前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントのリスクファクタを決定することと、
(i)前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記リスクファクタ、(ii)前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記予想コスト、および(iii)前記多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記第1のサブセットに属する前記デジタルコンポーネント送信コミットメントの前記決定された転送コストに基づいて、前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントに対して課金されるべき固定金額を決定することとをさらに含む、
請求項19に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
システムであって、前記システムが、
デジタルコンポーネントの先行送信のログデータを格納するデータ記憶装置であって、前記ログデータが、前記デジタルコンポーネントの送信に対する送信スコアと、前記デジタルコンポーネントの前記送信をトリガした配信基準と、前記デジタルコンポーネントの前記送信の配信時間とを含む、データ記憶装置と、
シミュレーション装置に動作を実行させる命令を実行する、1つまたは複数のプロセッサを含むシミュレーション装置とを備え、前記動作が、
前記データ記憶装置に格納されている前記ログデータにアクセスすることと、
前記ログデータに含まれる異なるデジタルコンポーネント送信を、多数の異なる送信コミットメントのうちの異なるものに割り当てることであって、
(i)前記ログデータの特定のデジタルコンポーネント送信に対して、前記特定のデジタルコンポーネント送信を所与の送信コミットメントに割り当てることであって、前記所与の送信コミットメントの配信基準が、前記特定のデジタルコンポーネント送信をトリガした配信基準と一致し、前記所与の送信コミットメントを完了するための期間が、前記特定のデジタルコンポーネント送信の前記配信時間と一致する、ことと、
(ii)前記多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントのデジタルコンポーネント送信コミットメントごとに、前記デジタルコンポーネント送信コミットメントを完了するための前記期間にわたって、前記多数の異なる送信コミットメントに割り当てられた前記ログデータの前記デジタルコンポーネント送信に基づいて、前記デジタルコンポーネント送信コミットメントには少なくとも指定された最小数のデジタルコンポーネント送信が割り振られる結果となる予想コストを決定することとを含む、こととを含む、
システム。
前記特定のデジタルコンポーネント送信を所与の送信コミットメントに割り当てることが、
多数の送信コミットメントを識別することであって、(i)前記送信コミットメントの前記配信基準が、前記特定のデジタルコンポーネント送信をトリガした前記配信基準と一致し、(ii)前記送信コミットメントを完了するための期間が、前記特定のデジタルコンポーネント送信の前記配信時間と一致する、ことと、
前記識別された送信コミットメントにわたる確率分布に従って前記識別された送信コミットメントから前記所与の送信コミットメントを選択することであって、前記確率分布が、前記識別されたデジタルコンポーネント送信コミットメントの各々を完了するための期間にわたって指定された最小数のデジタルコンポーネント送信によってパラメータ化される、こととを含む、
請求項21に記載のシステム。
前記特定のデジタルコンポーネント送信を所与の送信コミットメントに割り当てることが、
前記特定のデジタルコンポーネントの前記送信をトリガした前記配信基準が特定の配信基準を含むことを決定することと、
前記所与の送信コミットメントに以前に割り当てられたデジタルコンポーネントの送信の第1の数を決定することと、
前記デジタルコンポーネントの前記送信をトリガした前記配信基準が前記特定の配信基準を含むので、前記所与の送信コミットメントに以前に割り当てられたデジタルコンポーネント送信の第2の数を決定することと、
前記第2の数が前記第1の数に基づく閾値を超えないことを決定することとを含む、
請求項22に記載のシステム。
前記シミュレーション装置が、以下のさらなる動作を実行し、前記さらなる動作が、
前記多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの第1のサブセットに属するデジタルコンポーネント送信コミットメントごとに転送コストを決定することであって、前記デジタルコンポーネント送信コミットメントの前記決定された予想コストと前記デジタルコンポーネント送信コミットメントの初期の予想コストとの間の差を計算することを含む、ことと、
前記多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記第1のサブセットに含まれない異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントに対して、
前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントのリスクファクタを決定することと、
(i)前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記リスクファクタ、(ii)前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記予想コスト、および(iii)前記多数の異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記第1のサブセットに属する前記デジタルコンポーネント送信コミットメントの前記決定された転送コストに基づいて、前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントに対して課金されるべき固定金額を決定することとを含む、
請求項23に記載のシステム。
前記シミュレーション装置が、以下のさらなる動作を実行し、前記さらなる動作が、
前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの完了の後、(i)前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記リスクファクタ、(ii)前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの前記予想コスト、および(iii)前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの実際のコストに基づいて、前記異なるデジタルコンポーネント送信コミットメントの利益を決定することを含む、
請求項24に記載のシステム。