JP6917810B2 - 拡散ユニット - Google Patents
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Description
このように微小レンズを用いた拡散板は、微小レンズの光学特性を変更することで、発散角を制御することが比較的容易である。
光学装置100は、光源20と、光源20から出射された投射光Lを平行光束とするためのコリメートレンズ5と、平行光となった投射光Lを拡散して所定の拡散角2θで拡散させるための拡散ユニット10と、を有している。
光源20は、かかる構成に限定されるものではなく、その他のレーザ光源や、白色光源等であっても良い。
ただし、拡散ユニット10は、レーザー光源等のコヒーレンスの高い光源を用いたとき、結像時に生じる干渉縞やスペックルの低減を図るものであるので、コヒーレンスが高い光源であることが望ましい。
本実施形態では、図1に示したように2枚1組のMLAを投射光Lの入射方向であるA方向に沿って配置している。
図2においては、かかる拡散ユニット10をA方向側から見たときの模式図を、光源20側にあるMLAを特に第1拡散板12aとして実線で、出射側にあるMLAを特に第2拡散板12bとして一点鎖線で記載し説明する。
それぞれの微小レンズ11は、図3に示すように、断面が片側に突出した凸面形状を有する拡散面である微小レンズ面14を形成する。
かかる構成により、第1拡散板12aと、第2拡散板12bとは、それぞれが図3に示すように、入射した投射光Lを発散角2θで発散する拡散板としての機能を有している。
本実施形態においては、微小レンズ11を投射光Lの入射方向側から見たときの形状すなわち微小レンズ面14を構成する曲線と底面とが形成する辺で囲まれる領域の形状を開口形状と表現している。
また、本実施形態では、第1拡散板12aと第2拡散板12bとを同一の微小レンズ11を備え、配列パターンも同一であるとしているが、かかる構成に限定されるものではない。
具体的には、図5に変形例として示すように、第1拡散板12aに配列される微小レンズ11aの開口形状が正方形、第2拡散板12bに配列される微小レンズ11bの開口形状が正六角形、等の構成でも良い。
このとき、『非平行』とは2面のパターンの一辺が平行でないことを示している。また『ずらして』とは投射光Lの入射方向からみたときに重複しないように形成された態様を示している。最も好ましくは、互いに平行な状態から次に平行になる回転角βの半分の角度だけ辺13aと辺13bとが傾斜して配置される。
言い換えると、微小レンズ面14が構成する配列パターンの最も基準となるような位置に引いた線を基準線としたときに、第1拡散板12aの基準線Baと、第2拡散板12bの基準線Bbとは所定の角度αだけ回転した態様で配置される。
また、図4に示したような正方形の場合には、中心角は90度なので、45度互いに傾斜された状態が最も望ましい。
かかる構成により、第1拡散板12aと、第2拡散板12bとを透過した投射光Lが、回折光を薄くすることができる。
かかる構成により、第1拡散板12aと、第2拡散板12bとを透過した投射光Lは、それぞれの拡散面において拡散され方が異なり、光強度を均一にすることができる。
かかる構成により、第1拡散板12aと、第2拡散板12bとを透過した投射光Lの回折光を薄くするとともに、輝度ムラを低減することができる。
なお、ここで所定距離zは、微小レンズ11の形状に合わせて適宜設定されてよいが、対角線あるいは直径よりも小さい値であることが望ましい。
拡散ユニット10を投射光Lが透過することで、微小レンズ11により所定の拡散角で拡散され、図7に示すように、照射される面内における光強度が単に微小レンズを用いた拡散板を単数用いた従来例である図6よりも均一化される。
かかる構成により、光強度の均一化と発散角の制御とを両立する。
第1拡散板12aと第2拡散板12bとは、それぞれ投射光Lの入射方向A側からみたとき、互いに微小レンズ面を構成する一辺である辺13a、13bが重複しないように、かつ互いに非平行になるように配置される。
かかる構成により、光強度の均一化と発散角の制御とを両立する。
かかる構成により、図8に示すように、光強度の均一化と発散角の制御とが両立される。
かかる構成により、単に数式(1)を満たすよりもさらに光強度の均一化と発散角の制御とが両立される。
駆動部31は、図9に示すように、投射光Lの入射方向から見たときに、第2拡散板12bを揺動、本実施形態においては特にCで示した方向に回転運動させるように駆動する。
なお、図10においては、移動している様をわかりやすく表示するために、移動距離については誇張して記載しているが、微小レンズ11のサイズ程度、例えば数μmの距離を移動させれば十分であり、かかる構成に限定されるものではない。
図12(a)、(b)から明らかなように、レンズ拡散板12’は、互いに配列パターンの異なる複数の拡散面として、第1拡散面14aと第2拡散面14bを有している。
また図12(b)に示すように、第1拡散面14aと第2拡散面14bとが互いに逆向きに凸の形状として形成されても良い。
この場合には、第1拡散板12aの基準線Baと、第2拡散板12bの基準線Bbとは所定の角度αだけ回転した態様で配置され、角度αは、0°≦α≦30°を満たすことが望ましく、図13においては特にα=30°である。
このように、第1拡散板12aと第2拡散板12bとの形状を正三角形とすることにより、単位面積当たりの拡散に寄与する微小レンズの数量が最大化されて、拡散効果が増大する。
11 微小レンズ
12a 拡散板(第1拡散板)
12b 拡散板(第2拡散板)
13a 辺(開口形状を構成する一辺)
13b 辺(開口形状を構成する一辺)
14 微小レンズ面(拡散面)
14a、14b 拡散面
20 光源
30 拡散ユニット
31 駆動部
Claims (3)
- 複数の微小レンズ面が配列された拡散面を光束の入射方向に沿って少なくとも2つ有し、
前記拡散面は、前記入射方向側からみたとき、互いに前記微小レンズ面の開口形状を構成する一辺が重複しないように、かつ互いに非平行になるように配置され、
前記微小レンズ面の中心位置が互いにずれて配置され、
前記微小レンズ面を前記入射方向側からみたとき、当該微小レンズ面を構成する前記開口形状が正三角形であることを特徴とする拡散ユニット。 - 請求項1に記載の拡散ユニットであって、
前記微小レンズ面の開口形状を構成する一辺同士のなす角αが、互いに平行になる位置から次に平行になるまでの回転角βとしたとき、以下の計算式
(1)β/4≦α≦3β/4
を満たすことを特徴とする拡散ユニット。 - 請求項1または2に記載の拡散ユニットであって、
前記拡散面を相対的に移動させる駆動部を有することを特徴とする拡散ユニット。
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Family Applications (1)
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