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JP6913937B2 - 加熱装置 - Google Patents

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JP6913937B2 JP2017104722A JP2017104722A JP6913937B2 JP 6913937 B2 JP6913937 B2 JP 6913937B2 JP 2017104722 A JP2017104722 A JP 2017104722A JP 2017104722 A JP2017104722 A JP 2017104722A JP 6913937 B2 JP6913937 B2 JP 6913937B2
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Description

本発明は、防水用等のシートにおいて、シートの端部どうしを接続する際に使用される加熱装置に関する。
例えば、建物の屋上等の防水下地に設置される防水用のシートでは、複数のシートを用意し、シートの端部どうしを接続して、1枚の大きなシートとして使用することがあり、シートの端部どうしの接続に接着剤が使用される。
この場合、冬季や早朝等のような低温時では、シートが硬化して反るような状態となることがあり、シートの端部どうしの確実な接着を得ることが難しくなることがあるので、シートの端部を加熱して、シートの端部を軟らかくした状態で、シートの端部どうしの接着を行う。
前述のように、シートの端部を加熱する加熱装置として、特許文献1に開示されているような加熱装置がある。
特許文献1の加熱装置では、上面側及び下面側に熱を発する平板状の発熱体が備えられており、スペーサとしての連結部が発熱体の上面に連結され、連結部の上側に金属板が連結されて、発熱体と金属板との間に隙間が設けられた状態となっている。
これにより、下側のシートの端部の上面に発熱体を置き、上側のシートの端部を、発熱体と金属板との隙間に挿入して、発熱体の上面に置く。この状態において、発熱体の上面により上側のシートの端部が加熱され、発熱体の下面により下側のシートの端部が加熱される。
実開平2−31097号公報(第2図及び第3図参照)
特許文献1の加熱装置では、上側のシートの端部を発熱体と金属板との隙間に挿入する必要がある。これにより、例えば、上側のシートの端部に比較的大きな反りが生じていたり、野外で作業を行う際に風が強い状態であったりすると、上側のシートの端部を発熱体と金属板との隙間にうまく挿入することができないことがあるので、作業性の面で改善の余地がある。
特許文献1の加熱装置では、上側のシートの端部及び下側のシートの端部が、均等に加熱される点で好ましいのであるが、シートの端部の加熱が無駄なく行われるようにするという面で改善の余地がある。
本発明は、シートの端部どうしを接続する際に使用される加熱装置において、シートの端部を加熱装置に無理なく設置することができるようにすること、及び、シートの端部の加熱が無駄なく行われるようにすることを目的としている。
本発明の加熱装置は、防水下地に設置される防水用のシートの反りを矯正するための加熱装置であって、
平面状の押圧面を有して、作業者により人為的に押し操作される押圧体と、
通電することにより熱を発する平板状の発熱体とが備えられ、
前記押圧体の押圧面と前記発熱体の上面との間に前記シートの端部を挟み込む押圧位置と、前記押圧体と前記発熱体とが離れる離間位置とに亘って、前記押圧体と前記発熱体とを接近及び離間自在に接続する接続機構が備えられ
前記発熱体は、上面と下面との両方から放熱することによって、前記発熱体の上面と面接触する上側の前記シートと、前記発熱体の下面と面接触する下側の前記シートと、を加熱するように構成されている
本発明によると、上側のシートの端部及び下側のシートの端部を加熱する場合、下側のシートの端部の上面に発熱体を設置し、押圧体を離間位置に操作すればよい。
これにより、押圧体と発熱体とが互いに離れて、押圧体と発熱体との間が比較的大きく開かれるので、上側のシートの端部を発熱体の上面に無理なく設置することができるようになって、作業性の良いものとなる。
次に押圧体を押圧位置に操作して、押圧体の押圧面と発熱体の上面との間に上側のシートの端部を挟み込むのであり、作業者は押圧体を押し操作すればよい。
これにより、上側のシートの端部が発熱体の上面に押圧され、下側のシートの端部が発熱体の下面に押圧されるのであり、発熱体の熱が上側及び下側のシートの端部に無駄なく伝わって、上側及び下側のシートの端部が無駄なく加熱される。
上側及び下側のシートの端部に反りが生じていても、前述のように作業者が押圧体を押し操作することにより、上側及び下側のシートの端部が、発熱体の上面及び下面に押圧されながら加熱される状態となるので、上側及び下側のシートの端部の反りを矯正することができる。
以上のように、上側及び下側のシートの端部が無駄なく加熱される点、及び、上側及び下側のシートの端部の反りが矯正される点により、この後に行われる上側及び下側のシートの端部の接着の確実性を高めることができる。
本発明において、
前記発熱体が可撓性を有していると好適である。
本発明によると、例えば上側及び下側のシートの端部に凹凸が存在しても、作業者が押圧体を押し操作することにより、上側及び下側のシートの端部に馴染むように発熱体が変形するので、上側及び下側のシートの端部と発熱体との間において、接触しない部分が少なくなる。
これにより、発熱体の熱が上側及び下側のシートの端部に無駄なく伝わって、上側及び下側のシートの端部が無駄なく加熱される。
本発明において、
前記押圧体の押圧面が可撓性を有していると好適である。
本発明によると、例えば上側のシートの端部に凹凸が存在しても、作業者が押圧体を押し操作することにより、上側のシートの端部に馴染むように押圧体の押圧面が変形するので、押圧体により上側のシートの端部を均一に押圧することができる。
これにより、上側のシートの端部が発熱体の上面に均一に押圧され、下側のシートの端部が発熱体の下面に均一に押圧されるのであり、発熱体の熱が上側及び下側のシートの端部に無駄なく伝わって、上側及び下側のシートの端部が無駄なく加熱される。
本発明において、
前記接続機構が、前記押圧体及び前記発熱体の長手方向に沿った軸芯周りに揺動するヒンジ機構であると好適である。
本発明によると、押圧体と発熱体とを接近及び離間自在に接続する接続機構を、ヒンジ機構により簡素に構成することができるのであり、加熱装置の全体の簡素化の面で有利なものとなる。
本発明の加熱装置は、
平面状の押圧面を有して、作業者により人為的に押し操作される押圧体と、
通電することにより熱を発する平板状の発熱体とが備えられ、
前記押圧体の押圧面と前記発熱体の上面との間にシートの端部を挟み込む押圧位置と、前記押圧体と前記発熱体とが離れる離間位置とに亘って、前記押圧体と前記発熱体とを接近及び離間自在に接続する接続機構が、前記押圧体及び前記発熱体の長手方向の一方の端部にのみ備えられている。
本発明によると、加熱装置において、接続機構が発熱体の長手方向の中間部分に存在しない状態となるので、加熱装置による加熱の際において、以下の説明のように接続機構が加熱の妨げになることがない。
例えば防水用のシートでは、一辺が数メートル程度の大きなものがあるので、以下のような接続作業が想定される。
加熱装置によりシートの端部の一部を加熱した後、シートの端部に沿って加熱装置を少し移動させて、加熱した部分の接着作業を行うのであり、これと同時に前述の接着作業中の部分の隣の部分を、加熱装置によって加熱する。以上のように、加熱装置による加熱と接着作業とを隣どうしで行いながら、シートの端部に沿って、加熱装置が順次移動していく。
本発明によると、接続機構が押圧体及び発熱体の長手方向の一方の端部にのみ備えられているので、加熱装置によりシートの端部の一部を加熱した後、シートの端部に沿って加熱装置を移動させる場合、加熱装置を接続機構側の方向に移動させればよい。
これにより、接着作業が行われる部分と、接着作業が行われる部分の隣の部分(加熱装置により次に加熱される部分)との境界部分において、押圧体及び発熱体の端部は存在するが、接続機構は存在しない状態となるので、前述の境界部分において、接続機構が加熱装置による加熱や接着作業の妨げになることはない。
前述のように、加熱装置を接続機構側の方向に移動させる場合、接続機構により発熱体が引き操作される状態となるので、加熱装置の移動の際に発熱体が座屈して折れ曲がったりするようなことは生じない。これにより、接続機構が押圧体及び発熱体の長手方向の一方の端部にのみ備えられていても、加熱装置の移動を支障なく行うことができる。
本発明において、
前記押圧位置で前記シートと重複するように、前記発熱体の長手方向と直交する方向における前記発熱体の中間部分に、前記発熱体の温度を検出する温度センサーが備えられていると好適である。
加熱装置において、発熱体の温度管理という面で、発熱体の温度を検出する温度センサーを備えることがある。
本発明によると、押圧体を押圧位置に操作した状態で、温度センサーがシートと重複する状態となるので、温度センサーにより、発熱体においてシートを直接に加熱する部分の温度を検出することができるのであり、シートにおいて発熱体により加熱される部分の温度も検出することができる。
これにより、本発明によると、シートの傷みやテカリが生じ難い適切な温度に、発熱体を温度管理することが容易に行えるようになる。
押圧位置に操作された状態での加熱装置の全体斜視図である。 離間位置に操作された状態での加熱装置の全体斜視図である。 発熱体の縦断側面図である。 上側及び下側のシートの端部の加熱作業において、下側のシートの端部の上面に発熱体を設置する状態を示す側面図である。 上側及び下側のシートの端部の加熱作業において、上側のシートの端部を押圧体と発熱体との間に挿入して発熱体の上面に設置した状態を示す側面図である。 上側及び下側のシートの端部の加熱作業において、押圧体を押圧位置に操作して、持ち手部を下側に押し操作する状態を示す側面図である。 上側及び下側のシートの端部の加熱作業及び接着作業を示す平面図である。 上側及び下側のシートの端部の加熱作業及び接着作業を示す平面図である。 上側及び下側のシートの端部の加熱作業及び接着作業を示す平面図である。 発明の実施の第1別形態において、離間位置に操作された状態での加熱装置の全体斜視図である。 発明の実施の第1別形態において、下側のシートの端部を発熱体の間に挿入する状態、及び上側のシートの端部を押圧体と発熱体との間に挿入する状態を示す側面図である。 発明の実施の第1別形態において、押圧体を押圧位置に操作して、持ち手部を下側に押し操作する状態を示す側面図である。
(加熱装置の全体構成)
図1及び図2に示すように、本発明の加熱装置は、押圧体1、発熱体2、ヒンジ機構3(接続機構に相当)、持ち手部4及び電力供給装置5が、主要な構成部分として備えられている。
(押圧体)
図1及び図2に示すように、押圧体1は平面視で長方形状の立方体であり、充分な耐熱性及び断熱性を備えており、押圧体1の下側部である押圧面に、押圧部材6が取り付けられている。押圧部材6は、可撓性及び耐熱性を有するシート状であり、押圧体1の押圧面においてヒンジ機構3の部分を除く全面に取り付けられている。
(電力供給装置)
図1及び図2に示すように、押圧体1の上側部において、押圧体1の長手方向の一方の端部に、電力供給装置5が取り付けられており、電力供給装置5は発熱体2に電力を供給して発熱体2を発熱させるものである。
電力供給装置5は、無接点リレーにより構成された制御回路が備えられており、PID制御による発熱体2の温度制御を行う。電力供給装置5の横側部に操作パネル9が取り付けられており、発熱体2の温度制御における設定温度の設定ボタン及び設定温度の表示部等が、操作パネル9に備えられている。
電源スイッチ7を備えた電源コード8が、電力供給装置5から延びている。電力供給装置5の上側部及び横側部に、多数の開口部が開口されて通気性の高いパンチングメタル10が使用されており、電力供給装置5の内部の放熱が適切に行われる。
(持ち手部)
図1及び図2に示すように、押圧体1の上側部において、電力供給装置5と押圧体1の長手方向の他方の端部とに亘って、持ち手部4が取り付けられている。持ち手部4は押圧体1よりも幅狭であり、表面に滑り止め用のシート材(バックスキンシート等)が取り付けられている。
持ち手部4は比較的長いものとなっており、持ち手部4の上面が平面となっている。これにより、作業者は、持ち手部4において作業を行い易い部分を持つことができるのであり、持ち手部4において押し操作し易い部分を、上側から押し操作することができる。
(発熱体)
図2及び図3に示すように、発熱体2は、可撓性を備えたシリコンラバーヒーターにより成っており、平面視で長方形状の平板状に形成されて、押圧体1の押圧面と略同じ大きさを備えている。
発熱体2の上面(押圧体1側の面)において、発熱体2の長手方向と直交する方向における発熱体2の中間部分に、発熱体2の温度を検出する温度センサー11が配置されている。
後述の(シートの接続作業)の記載及び図6に示すように、押圧体1を下側の押圧位置に操作した状態(押圧体1及び発熱体2が押圧位置に操作された状態)において、温度センサー11が上側のシート21の端部21a(図7の部分23)と重複する状態となり、作業者による押圧体1の下側への押し操作により、温度センサー11が発熱体2及び上側のシート21の端部21a(図7の部分23)に押圧される状態となる。
充分な耐熱性を備えたハーネス12が、発熱体2の長手方向の電力供給装置5側の端部から、発熱体2の長手方向と直交する方向における発熱体2の中間部分を、発熱体2の長手方向に沿って延出されて、温度センサー11に接続されている。充分な耐熱性及び接着性を備えた固定テープ13が、温度センサー11及びハーネス12に上側から貼り付けられて、温度センサー11及びハーネス12が発熱体2に固定されている。
(ヒンジ機構)
図2に示すように、ヒンジ機構3は、押圧体1及び発熱体2の長手方向の電力供給装置5側の端部にのみ備えられており、第1アーム14及び第2アーム15が軸芯P1周りに揺動自在に接続されている。
第1アーム14は、押圧体1の長手方向の電力供給装置5側の端部の横側部に連結されており、軸芯P1は押圧体1及び発熱体2の長手方向に沿った状態となっている。第2アーム15は2本備えられており、2本の第2アーム15の間に、発熱体2の長手方向の電力供給装置5側の端部が挟まれた状態で、2本の第2アーム15の端部がボルト16により連結されて、2本の第2アーム15の間に発熱体2が挟持されている。
以上の構造により、押圧体1の押圧面と発熱体2の上面との間にシートの端部を挟み込む押圧位置(図6参照)と、押圧体1と発熱体2とが離れる離間位置(図4及び図5参照)とに亘って接近及び離間自在に、押圧体1と発熱体2とがヒンジ機構3によって接続された状態となっている。
発熱体2はヒンジ機構3を介してのみ押圧体1に接続されており、ヒンジ機構3の以外の部分において、発熱体2は自由に変形可能である。押圧体1の押圧面において、第2アーム15に対向する部分に、押圧部材6は取り付けられていないので、第2アーム15が押圧部材6に干渉することはなく、押圧体1を押圧位置(図6参照)に無理なく操作することができる。
ハーネス12が、第2アーム15から第1アーム14に沿って延出されて、電力供給装置5に接続されている。発熱体2の長手方向の電力供給装置5側の端部からハーネス(図示せず)が延出され、このハーネスが第2アーム15から第1アーム14に沿って延出されて、電力供給装置5に接続されている。
この場合、ヒンジ機構3及び電力供給装置5が、押圧体1及び発熱体2の長手方向の同じ側の端部に備えられているので、ハーネス12及び発熱体2のハーネスが短いものでよい。
(シートの接続作業)
例えば、防水用のシート21,22を接続する場合、以下のような接続作業が想定される。図7に示すように、シート21の端部21aとシート22の端部22aとを重ねた状態において、加熱装置によりシート21,22の端部21a,22aの部分23を加熱する。
次に図8に示すように、シート21,22の端部21a,22aに沿って加熱装置を少し移動させて、加熱した部分23の接着作業を行うのであり、これと同時に前述の接着作業中の部分23の隣の部分24を、加熱装置によって加熱する。
以上のように、加熱装置による加熱と接着作業とを隣どうしで行いながら、シート21,22の端部21a,22aに沿って、加熱装置が順次移動していく。
前述のようなシートの接続作業において、加熱装置の具体的な使用形態を、以下に記載のように説明する。
図4及び図5に示すように、下側のシート22を防水下地に設置した状態で、作業者は下側のシート22の端部22a(図7の部分23)の上面に発熱体2を設置し、持ち手部4を持って押圧体1を上側の離間位置に操作する(押圧体1及び発熱体2が離間位置に操作された状態)。
図5に示すように、離間位置において押圧体1と発熱体2とが互いに離れ、押圧体1と発熱体2との間が比較的大きく開かれた状態となっている。作業者は、上側のシート21の端部21aを、押圧体1と発熱体2との間に挿入して、発熱体2の上面に設置するのであり、発熱体2を挟んで、上側のシート21の端部21aと下側のシート22の端部22aとを重ねる。
図5及び図6に示すように、作業者は、持ち手部4を持って押圧体1を下側の押圧位置に操作して(押圧体1及び発熱体2が押圧位置に操作された状態)、押圧体1の押圧面(押圧部材6)と発熱体2の上面との間に、上側のシート21の端部21aを挟み込むのであり、作業者は持ち手部4を下側に押し操作する(押圧体1を下側に押し操作する)。
これにより、図6に示すように、上側のシート21の端部21a(図7の部分23)が発熱体2の上面に押圧され、下側のシート22の端部22a(図7の部分23)が発熱体2の下面に押圧されるのであり、発熱体2の熱が上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図7の部分23)に無駄なく伝わって、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図7の部分23)が無駄なく加熱される。
図6に示すように、押圧位置において作業者が持ち手部4を下側に押し操作すると、上側のシート21の端部21aに馴染むように押圧部材6が変形するので、押圧体1(押圧部材6)により上側のシート21の端部21a(図7の部分23)が均一に押圧される。発熱体2が可撓性を有していることにより、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図7の部分23)に馴染むように発熱体2が変形する。
これにより、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図7の部分23)と発熱体2との間において、接触しない部分が少なくなり、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図7の部分23)が無駄なく加熱される。
この場合、ヒンジ機構3(第2アーム15)が発熱体2の長手方向の中間部分に存在しない状態となっているので、ヒンジ機構3(第2アーム15)が、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図7の部分23)の加熱の妨げになることはない。
上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図7の部分23)に反りが生じていても、前述のように作業者が押圧体1を下側に押し操作することにより、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図7の部分23)が、発熱体2の上面及び下面に押圧されながら加熱される状態となるので、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図7の部分23)の反りが矯正される。
図6に示すように、押圧体1を下側の押圧位置に操作した状態(押圧体1及び発熱体2が押圧位置に操作された状態)において、温度センサー11が上側のシート21の端部21a(図7の部分23)と重複する状態となっている。作業者による押圧体1の下側への押し操作により、温度センサー11が発熱体2及び上側のシート21の端部21a(図7の部分23)に押圧される状態となっている。
前述の状態によって、温度センサー11により、発熱体2において上側のシート21の端部21aを加熱する部分の温度を検出することができるのであり、上側のシート21の端部21aにおいて発熱体2により加熱される部分の温度も検出することができる。
これにより、温度センサー11の検出値に基づいて、電力供給装置5により発熱体2の温度管理が行われるのであり、シート21,22の傷みやテカリの発生が抑えられる。
上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図7の部分23)の加熱が終了すると、図6から図5に示すように、作業者は、持ち手部4を持って押圧体1を上側の離間位置に操作し(押圧体1及び発熱体2が離間位置に操作された状態)、図7から図8に示すように、シート21,22の端部21a,22aに沿って、加熱装置を、ヒンジ機構3側の方向に、押圧体1及び発熱体2の長手方向の長さの分だけ移動させて、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図8の部分24)に位置させる。
図7から図8に示すように、発熱体2は上側及び下側のシート21,22の端部21a,22aの間を移動する状態となり、ヒンジ機構3(第2アーム15)により発熱体2が引き操作される状態となるのであり、加熱装置の移動の際に発熱体2が座屈して折れ曲がったりするようなことは生じない。
図8に示すように、加熱装置を上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図8の部分24)に位置させると、前述のように加熱装置により、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図8の部分24)の加熱を行う。
これと同時に、加熱した上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図8の部分23)に接着剤を塗布し、上側から押圧器具(図示せず)による押圧を行って、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図8の部分23)の接着作業を行う。
この場合、図8に示すように、接着作業が行われる部分23と、接着作業が行われる部分の隣の部分24(加熱装置により次に加熱される部分24)との境界部分において、押圧体1及び発熱体2の端部が存在することになるが、ヒンジ機構3は存在しない状態となる。これにより、前述の境界部分において、ヒンジ機構3が加熱装置による加熱や接着作業の妨げになることはない。
上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図8の部分24)の加熱が終了すると、図8から図9に示すように、前述と同様に加熱装置を、ヒンジ機構3側の方向に、押圧体1及び発熱体2の長手方向の長さの分だけ移動させて、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図9の部分25)に位置させて、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図9の部分25)の加熱を行う。
これと同時に、図9に示すように、部分23の接着作業を終了すると、前述と同様に部分24の接着作業を行う。
以上のように、加熱装置による加熱と接着作業とを隣どうしで行いながら、シート21,22の端部21a,22aに沿って、加熱装置を順次移動させていき、シート21,22の端部21a,22aの全範囲を隙間なく接着して、シート21,22の端部21a,22aどうしを接続する。
(発明の実施の第1別形態)
前述の(発明を実施するための形態)において、図10に示すように第3アーム17及び発熱体18を加熱装置に追加してもよい。
ヒンジ機構3において、第2アーム15の端部に、2本の第3アーム17が軸芯P1と平行な軸芯P2周りに揺動自在に接続されている。
発熱体2と同じ可撓性を備えたシリコンラバーヒーターにより成る発熱体18が備えられており、発熱体18は、平面視で長方形状の平板状に形成されて、押圧体1の押圧面と略同じ大きさを備えている。
2本の第3アーム17の間に、発熱体18の長手方向の電力供給装置5側の端部が挟まれた状態で、2本の第3アーム17の端部がボルト16により連結されて、2本の第3アーム17の間に発熱体18が挟持されている。発熱体2と同じように、温度センサー11及びハーネス12が発熱体18の上面に、固定テープ13によって固定されている。
発熱体18の温度センサー11のハーネス12が、第3アーム17から第2アーム15及び第1アーム14に沿って延出されて、電力供給装置5に接続されている。発熱体18の長手方向の電力供給装置5側の端部からハーネス(図示せず)が延出され、このハーネスが第3アーム17から第2アーム15及び第1アーム14に沿って延出されて、電力供給装置5に接続されている。
図10に示す加熱装置において、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22aの加熱を行う場合、図11に示すように、発熱体18を防水下地に設置した状態において、発熱体2を発熱体18から上側に操作する。
図11に示すように、発熱体18と発熱体2とが互いに離れ、発熱体18と発熱体2との間が比較的大きく開かれた状態において、下側のシート21の端部21aを、発熱体18と発熱体2との間に挿入して、発熱体18の上面に設置する。図12に示すように、発熱体2を、下側に操作して下側のシート21の端部21aの上面に設置する。
図12に示すように、押圧体1を上側の離間位置に操作した状態(押圧体1及び発熱体2が離間位置に操作された状態)において、押圧体1と発熱体2とが互いに離れ、押圧体1と発熱体2との間が比較的大きく開かれた状態となっている。この状態において、上側のシート21の端部21aを、押圧体1と発熱体2との間に挿入して、発熱体2の上面に設置する。
図12に示すように、押圧体1を下側の押圧位置に操作する(押圧体1及び発熱体2が押圧位置に操作された状態)。これにより、押圧体1の押圧面(押圧部材6)と発熱体2の上面との間に、上側のシート21の端部21aが挟み込まれた状態となり、発熱体18と発熱体2との間に、下側のシート22の端部22bが挟み込まれた状態となる。
図12に示すように、押圧体1を下側に押し操作すると、上側のシート21の端部21aが発熱体2の上面に押圧され、下側のシート22の端部22aが発熱体2の下面及び発熱体18の上面に押圧されるのであり、発熱体2,18により、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22aが加熱される。
(発明の実施の第2別形態)
前述の(発明を実施するための形態)(発明の実施の第1別形態)において、押圧体1の押圧面にヒーター(図示せず)を備えることにより、押圧体1のヒーターにより押圧部材6を介して、上側のシート21の端部21aが加熱されるように構成してもよい。
前述の(発明を実施するための形態)(発明の実施の第1別形態)において、発熱体2と同じ可撓性を備えたシリコンラバーヒーターにより成る発熱体(図示せず)を、押圧部材6に代えて押圧体1の押圧面に取り付けることによって、押圧体1の発熱体により上側のシート21の端部21aに加熱されるように構成してもよい。この場合、押圧体1の発熱体は、押圧部材6の機能も兼ね備えることになる。
(発明の実施の第3別形態)
前述の(発明を実施するための形態)(発明の実施の第1別形態)(発明の実施の第2別形態)において、押圧体1の押圧面を可撓性を有するものに構成することにより、押圧部材6を廃止するように構成してもよい。
(発明の実施の第4別形態)
前述の(発明を実施するための形態)(発明の実施の第1別形態)〜(発明の実施の第3別形態)において、押圧体1及び発熱体2が互いに離れるように付勢するバネ(離間位置に付勢するバネ)(図示せず)を、ヒンジ機構3に備えてもよい。
これにより、図6から図5に示すように、作業者が持ち手部4を持って押圧体1を上側の離間位置に操作する場合(押圧体1及び発熱体2が離間位置に操作される場合)、押圧体1を楽に離間位置に操作することができる。
前述のバネの付勢力を強いものに設定すれば、作業者が持ち手部4から手を離すと、図6から図5に示すように、押圧体1が自動的に離間位置に操作されるようにすることができる。
ヒンジ機構3に代えて、第1アーム14及び第2アーム15(第3アーム17)を、1枚の細長い板バネにより一体的に形成して、接続機構3として使用してもよい。
この構造によると、前述のように、押圧体1及び発熱体2が互いに離れるように付勢するバネの機能が、接続機構(板バネ)自身に備えられる。
本発明は、シートの端部どうしを接着剤により接続する前に、シートの端部を加熱する加熱装置に適用できるのであり、防水用のシートばかりではなく、他のシートを接着剤による接続する際に使用される加熱装置にも適用できる。
1 押圧体
2 発熱体
3 接続機構、ヒンジ機構
11 温度センサー
21,22 シート
21a,22a シートの端部
P1 軸芯

Claims (6)

  1. 防水下地に設置される防水用のシートの反りを矯正するための加熱装置であって、
    平面状の押圧面を有して、作業者により人為的に押し操作される押圧体と、
    通電することにより熱を発する平板状の発熱体とが備えられ、
    前記押圧体の押圧面と前記発熱体の上面との間に前記シートの端部を挟み込む押圧位置と、前記押圧体と前記発熱体とが離れる離間位置とに亘って、前記押圧体と前記発熱体とを接近及び離間自在に接続する接続機構が備えられ
    前記発熱体は、上面と下面との両方から放熱することによって、前記発熱体の上面と面接触する上側の前記シートと、前記発熱体の下面と面接触する下側の前記シートと、を加熱するように構成されている加熱装置。
  2. 前記発熱体が可撓性を有している請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記押圧体の押圧面が可撓性を有している請求項1又は2に記載の加熱装置。
  4. 前記接続機構が、前記押圧体及び前記発熱体の長手方向に沿った軸芯周りに揺動するヒンジ機構である請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の加熱装置。
  5. 平面状の押圧面を有して、作業者により人為的に押し操作される押圧体と、
    通電することにより熱を発する平板状の発熱体とが備えられ、
    前記押圧体の押圧面と前記発熱体の上面との間にシートの端部を挟み込む押圧位置と、前記押圧体と前記発熱体とが離れる離間位置とに亘って、前記押圧体と前記発熱体とを接近及び離間自在に接続する接続機構が、前記押圧体及び前記発熱体の長手方向の一方の端部にのみ備えられている加熱装置。
  6. 前記押圧位置で前記シートと重複するように、前記発熱体の長手方向と直交する方向における前記発熱体の中間部分に、前記発熱体の温度を検出する温度センサーが備えられている請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の加熱装置。
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