JP6913937B2 - 加熱装置 - Google Patents
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Description
この場合、冬季や早朝等のような低温時では、シートが硬化して反るような状態となることがあり、シートの端部どうしの確実な接着を得ることが難しくなることがあるので、シートの端部を加熱して、シートの端部を軟らかくした状態で、シートの端部どうしの接着を行う。
特許文献1の加熱装置では、上面側及び下面側に熱を発する平板状の発熱体が備えられており、スペーサとしての連結部が発熱体の上面に連結され、連結部の上側に金属板が連結されて、発熱体と金属板との間に隙間が設けられた状態となっている。
平面状の押圧面を有して、作業者により人為的に押し操作される押圧体と、
通電することにより熱を発する平板状の発熱体とが備えられ、
前記押圧体の押圧面と前記発熱体の上面との間に前記シートの端部を挟み込む押圧位置と、前記押圧体と前記発熱体とが離れる離間位置とに亘って、前記押圧体と前記発熱体とを接近及び離間自在に接続する接続機構が備えられ、
前記発熱体は、上面と下面との両方から放熱することによって、前記発熱体の上面と面接触する上側の前記シートと、前記発熱体の下面と面接触する下側の前記シートと、を加熱するように構成されている。
これにより、押圧体と発熱体とが互いに離れて、押圧体と発熱体との間が比較的大きく開かれるので、上側のシートの端部を発熱体の上面に無理なく設置することができるようになって、作業性の良いものとなる。
これにより、上側のシートの端部が発熱体の上面に押圧され、下側のシートの端部が発熱体の下面に押圧されるのであり、発熱体の熱が上側及び下側のシートの端部に無駄なく伝わって、上側及び下側のシートの端部が無駄なく加熱される。
前記発熱体が可撓性を有していると好適である。
これにより、発熱体の熱が上側及び下側のシートの端部に無駄なく伝わって、上側及び下側のシートの端部が無駄なく加熱される。
前記押圧体の押圧面が可撓性を有していると好適である。
これにより、上側のシートの端部が発熱体の上面に均一に押圧され、下側のシートの端部が発熱体の下面に均一に押圧されるのであり、発熱体の熱が上側及び下側のシートの端部に無駄なく伝わって、上側及び下側のシートの端部が無駄なく加熱される。
前記接続機構が、前記押圧体及び前記発熱体の長手方向に沿った軸芯周りに揺動するヒンジ機構であると好適である。
平面状の押圧面を有して、作業者により人為的に押し操作される押圧体と、
通電することにより熱を発する平板状の発熱体とが備えられ、
前記押圧体の押圧面と前記発熱体の上面との間にシートの端部を挟み込む押圧位置と、前記押圧体と前記発熱体とが離れる離間位置とに亘って、前記押圧体と前記発熱体とを接近及び離間自在に接続する接続機構が、前記押圧体及び前記発熱体の長手方向の一方の端部にのみ備えられている。
加熱装置によりシートの端部の一部を加熱した後、シートの端部に沿って加熱装置を少し移動させて、加熱した部分の接着作業を行うのであり、これと同時に前述の接着作業中の部分の隣の部分を、加熱装置によって加熱する。以上のように、加熱装置による加熱と接着作業とを隣どうしで行いながら、シートの端部に沿って、加熱装置が順次移動していく。
前記押圧位置で前記シートと重複するように、前記発熱体の長手方向と直交する方向における前記発熱体の中間部分に、前記発熱体の温度を検出する温度センサーが備えられていると好適である。
本発明によると、押圧体を押圧位置に操作した状態で、温度センサーがシートと重複する状態となるので、温度センサーにより、発熱体においてシートを直接に加熱する部分の温度を検出することができるのであり、シートにおいて発熱体により加熱される部分の温度も検出することができる。
これにより、本発明によると、シートの傷みやテカリが生じ難い適切な温度に、発熱体を温度管理することが容易に行えるようになる。
図1及び図2に示すように、本発明の加熱装置は、押圧体1、発熱体2、ヒンジ機構3(接続機構に相当)、持ち手部4及び電力供給装置5が、主要な構成部分として備えられている。
図1及び図2に示すように、押圧体1は平面視で長方形状の立方体であり、充分な耐熱性及び断熱性を備えており、押圧体1の下側部である押圧面に、押圧部材6が取り付けられている。押圧部材6は、可撓性及び耐熱性を有するシート状であり、押圧体1の押圧面においてヒンジ機構3の部分を除く全面に取り付けられている。
図1及び図2に示すように、押圧体1の上側部において、押圧体1の長手方向の一方の端部に、電力供給装置5が取り付けられており、電力供給装置5は発熱体2に電力を供給して発熱体2を発熱させるものである。
図1及び図2に示すように、押圧体1の上側部において、電力供給装置5と押圧体1の長手方向の他方の端部とに亘って、持ち手部4が取り付けられている。持ち手部4は押圧体1よりも幅狭であり、表面に滑り止め用のシート材(バックスキンシート等)が取り付けられている。
図2及び図3に示すように、発熱体2は、可撓性を備えたシリコンラバーヒーターにより成っており、平面視で長方形状の平板状に形成されて、押圧体1の押圧面と略同じ大きさを備えている。
図2に示すように、ヒンジ機構3は、押圧体1及び発熱体2の長手方向の電力供給装置5側の端部にのみ備えられており、第1アーム14及び第2アーム15が軸芯P1周りに揺動自在に接続されている。
この場合、ヒンジ機構3及び電力供給装置5が、押圧体1及び発熱体2の長手方向の同じ側の端部に備えられているので、ハーネス12及び発熱体2のハーネスが短いものでよい。
例えば、防水用のシート21,22を接続する場合、以下のような接続作業が想定される。図7に示すように、シート21の端部21aとシート22の端部22aとを重ねた状態において、加熱装置によりシート21,22の端部21a,22aの部分23を加熱する。
前述のようなシートの接続作業において、加熱装置の具体的な使用形態を、以下に記載のように説明する。
この場合、ヒンジ機構3(第2アーム15)が発熱体2の長手方向の中間部分に存在しない状態となっているので、ヒンジ機構3(第2アーム15)が、上側及び下側のシート21,22の端部21a,22a(図7の部分23)の加熱の妨げになることはない。
これにより、温度センサー11の検出値に基づいて、電力供給装置5により発熱体2の温度管理が行われるのであり、シート21,22の傷みやテカリの発生が抑えられる。
これと同時に、図9に示すように、部分23の接着作業を終了すると、前述と同様に部分24の接着作業を行う。
前述の(発明を実施するための形態)において、図10に示すように第3アーム17及び発熱体18を加熱装置に追加してもよい。
発熱体2と同じ可撓性を備えたシリコンラバーヒーターにより成る発熱体18が備えられており、発熱体18は、平面視で長方形状の平板状に形成されて、押圧体1の押圧面と略同じ大きさを備えている。
前述の(発明を実施するための形態)(発明の実施の第1別形態)において、押圧体1の押圧面にヒーター(図示せず)を備えることにより、押圧体1のヒーターにより押圧部材6を介して、上側のシート21の端部21aが加熱されるように構成してもよい。
前述の(発明を実施するための形態)(発明の実施の第1別形態)(発明の実施の第2別形態)において、押圧体1の押圧面を可撓性を有するものに構成することにより、押圧部材6を廃止するように構成してもよい。
前述の(発明を実施するための形態)(発明の実施の第1別形態)〜(発明の実施の第3別形態)において、押圧体1及び発熱体2が互いに離れるように付勢するバネ(離間位置に付勢するバネ)(図示せず)を、ヒンジ機構3に備えてもよい。
前述のバネの付勢力を強いものに設定すれば、作業者が持ち手部4から手を離すと、図6から図5に示すように、押圧体1が自動的に離間位置に操作されるようにすることができる。
この構造によると、前述のように、押圧体1及び発熱体2が互いに離れるように付勢するバネの機能が、接続機構(板バネ)自身に備えられる。
2 発熱体
3 接続機構、ヒンジ機構
11 温度センサー
21,22 シート
21a,22a シートの端部
P1 軸芯
Claims (6)
- 防水下地に設置される防水用のシートの反りを矯正するための加熱装置であって、
平面状の押圧面を有して、作業者により人為的に押し操作される押圧体と、
通電することにより熱を発する平板状の発熱体とが備えられ、
前記押圧体の押圧面と前記発熱体の上面との間に前記シートの端部を挟み込む押圧位置と、前記押圧体と前記発熱体とが離れる離間位置とに亘って、前記押圧体と前記発熱体とを接近及び離間自在に接続する接続機構が備えられ、
前記発熱体は、上面と下面との両方から放熱することによって、前記発熱体の上面と面接触する上側の前記シートと、前記発熱体の下面と面接触する下側の前記シートと、を加熱するように構成されている加熱装置。 - 前記発熱体が可撓性を有している請求項1に記載の加熱装置。
- 前記押圧体の押圧面が可撓性を有している請求項1又は2に記載の加熱装置。
- 前記接続機構が、前記押圧体及び前記発熱体の長手方向に沿った軸芯周りに揺動するヒンジ機構である請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の加熱装置。
- 平面状の押圧面を有して、作業者により人為的に押し操作される押圧体と、
通電することにより熱を発する平板状の発熱体とが備えられ、
前記押圧体の押圧面と前記発熱体の上面との間にシートの端部を挟み込む押圧位置と、前記押圧体と前記発熱体とが離れる離間位置とに亘って、前記押圧体と前記発熱体とを接近及び離間自在に接続する接続機構が、前記押圧体及び前記発熱体の長手方向の一方の端部にのみ備えられている加熱装置。 - 前記押圧位置で前記シートと重複するように、前記発熱体の長手方向と直交する方向における前記発熱体の中間部分に、前記発熱体の温度を検出する温度センサーが備えられている請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の加熱装置。
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