JP6905844B2 - 硬さ試験機及びプログラム - Google Patents
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Description
試料の表面に圧子により所定の試験力を負荷してくぼみを形成させ、当該くぼみの寸法を計測することにより試料の硬さを測定する硬さ試験機において、
前記くぼみが形成される前に撮像手段により撮像された試料の表面の画像を背景画像として取得する背景画像取得手段と、
前記背景画像取得手段により取得された背景画像を複数のブロックに分割し、当該分割したブロックごとに輝度情報のヒストグラムを作成する作成手段と、
前記くぼみが形成された後に前記撮像手段により撮像された試料の表面の画像を測定画像として取得する測定画像取得手段と、
前記測定画像取得手段により取得された測定画像を前記複数のブロックに分割し、当該分割した各ブロック内の画素ごとに、当該画素が含まれるブロックと対応する前記背景画像内のブロックにおいて作成されたヒストグラムを参照して、当該画素の背景画像らしさを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、くぼみ画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出されたくぼみ画像に基づいて、前記試料の硬さを算出する硬さ算出手段と、
を備え、
前記判定手段は、判定対象の画素の輝度値において、前記ヒストグラムの度数が大きい場合に、前記背景画像らしさの値が高くなると判定することを特徴とする。
前記抽出手段は、各画素の前記背景画像らしさと、当該各画素の周辺画素の前記背景画像らしさと、に基づいて、前記くぼみ画像を抽出することを特徴とする。
前記作成手段は、前記分割したブロックごとにRGBの3次元の前記ヒストグラムを作成することを特徴とする。
前記作成手段は、前記背景画像を複数の第1ブロックに分割した後、更に半ブロックずらして複数の第2ブロックに分割し、当該分割した第1ブロック及び第2ブロックごとに輝度情報のヒストグラムを作成し、
前記判定手段は、前記測定画像を前記複数の第1ブロックに分割した後、更に半ブロックずらして前記複数の第2ブロックに分割し、当該分割した各第1ブロック及び第2ブロック内の画素ごとに、当該画素が含まれる第1ブロック又は第2ブロックと対応する前記背景画像内の第1ブロック又は第2ブロックにおいて作成されたヒストグラムを参照して、当該画素の背景画像らしさを判定することを特徴とする。
試料の表面に圧子により所定の試験力を負荷してくぼみを形成させ、当該くぼみの寸法を計測することにより試料の硬さを測定する硬さ試験機のコンピュータを、
前記くぼみが形成される前に撮像手段により撮像された試料の表面の画像を背景画像として取得する背景画像取得手段、
前記背景画像取得手段により取得された背景画像を複数のブロックに分割し、当該分割したブロックごとに輝度情報のヒストグラムを作成する作成手段、
前記くぼみが形成された後に前記撮像手段により撮像された試料の表面の画像を測定画像として取得する測定画像取得手段、
前記測定画像取得手段により取得された測定画像を前記複数のブロックに分割し、当該分割した各ブロック内の画素ごとに、当該画素が含まれるブロックと対応する前記背景画像内のブロックにおいて作成されたヒストグラムを参照して、当該画素の背景画像らしさを判定する判定手段、
前記判定手段による判定結果に基づいて、くぼみ画像を抽出する抽出手段、
前記抽出手段により抽出されたくぼみ画像に基づいて、前記試料の硬さを算出する硬さ
算出手段、
として機能させ、
前記判定手段は、判定対象の画素の輝度値において、前記ヒストグラムの度数が大きい場合に、前記背景画像らしさの値が高くなると判定することを特徴とするプログラムである。
硬さ試験機100は、例えば、圧子14a(図3参照)の平面形状が矩形状に形成されたビッカース硬さ試験機である。硬さ試験機100は、図1〜図4に示すように、試験機本体10と、制御部6と、操作部7と、モニター8と、を備えて構成されている。
すなわち、CCDカメラ12は、本発明の撮像手段として機能する。
XYステージ3は、制御部6が出力する制御信号に応じて駆動する駆動機構部(図示省略)により駆動され、試料台2を圧子14aの移動方向(Z方向)に垂直な方向(X,Y方向)に移動させる。
AFステージ4は、制御部6が出力する制御信号に応じて駆動され、CCDカメラ12が撮像した画像データに基づき試料台2を微細に昇降させることで、試料Sの表面に焦点を合わせる。
昇降機構部5は、制御部6が出力する制御信号に応じて駆動され、試料台2(XYステージ3、AFステージ4)をZ方向に移動させることで、試料台2と対物レンズ15との間の相対距離を変化させる。
具体的には、操作部7は、ユーザが、くぼみの合焦位置を決定する条件を選択する操作を受け付ける。
また、操作部7は、ユーザが、試料台2(昇降機構部5及びAFステージ4)の移動する範囲(試料台2と対物レンズ15との間の相対距離の範囲)を指定する操作を受け付ける。
また、操作部7は、ユーザが、硬さ試験機100による硬さ試験を実施する際の試験条件値を入力する操作を受け付ける。入力された試験条件値は、制御部6に送信される。ここで、試験条件値とは、例えば、試料Sの材質、圧子14aにより試料Sに負荷される試験力(N)、対物レンズ15の倍率、等の値である。
また、操作部7は、ユーザが、くぼみの合焦位置の決定を手動で行う手動モード又は自動で行う自動モードのいずれかを選択する操作を受け付ける。
また、操作部7は、ユーザが、硬さ試験を実施する際の試験位置をプログラミングする操作を受け付ける。
RAM62は、CPU61により実行された処理プログラム等をRAM62内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
記憶部63は、例えば、プログラムやデータ等を記憶する記録媒体(図示省略)を有しており、この記録媒体は、半導体メモリ等で構成されている。また、記憶部63は、CPU61が硬さ試験機100全体を制御する機能を実現させるための各種データ、各種処理プログラム、これらプログラムの実行により処理されたデータ等を記憶する。
次に、本実施形態に係る硬さ試験機100の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。この処理は、例えば、CPU61が、作業者による操作部7を介した硬さ試験の開始操作を検出したことを契機として開始される。
具体的には、まず、CPU61は、ターレット16を回転させて対物レンズ15を試料Sに対向する所定の位置に配置させる。次いで、CPU61は、対物レンズ15を介してCCDカメラ12により撮像された画像に基づいて昇降機構部5及びAFステージ4を昇降させ、試料Sの表面に対する焦点合わせを行う。そして、CPU61は、CCDカメラ12により試料Sの表面を撮像させ、CCDカメラ12から出力された試料Sの表面の画像を取得する。そして、CPU61は、取得した試料Sの表面の画像をモニター8に表示させる。図6に、ステップS101で取得された背景画像G1の一例を示す。
具体的には、まず、CPU61は、ターレット16を回転させて、対物レンズ15の代わりに圧子軸14を試料Sに対向する所定の位置に配置させる。そして、CPU61は、負荷機構部(図示省略)を駆動することにより圧子軸14を下降させ、圧子軸14の先端部に備えられた圧子14aにより試料Sの表面にくぼみを形成させる。
以上の処理により、測定画像G2の撮像時にCCDカメラ12(撮像領域)の位置ずれが生じた場合であっても、くぼみ画像G31のみを精度よく抽出することができる。
以上のように、本実施形態に係る硬さ試験機100は、くぼみが形成される前に撮像手段(CCDカメラ12)により撮像された試料Sの表面の画像を背景画像として取得する背景画像取得手段(CPU61)と、背景画像取得手段により取得された背景画像を複数のブロックに分割し、当該分割したブロックごとに輝度情報のヒストグラムを作成する作成手段(CPU61)と、くぼみが形成された後に撮像手段により撮像された試料Sの表面の画像を測定画像として取得する測定画像取得手段(CPU61)と、測定画像取得手段により取得された測定画像を複数のブロックに分割し、当該分割した各ブロック内の画素ごとに、当該画素が含まれるブロックと対応する背景画像内のブロックにおいて作成されたヒストグラムを参照して、当該画素の背景画像らしさを判定する判定手段(CPU61)と、判定手段による判定結果に基づいて、くぼみ画像を抽出する抽出手段(CPU61)と、抽出手段により抽出されたくぼみ画像に基づいて、試料Sの硬さを算出する硬さ算出手段(CPU61)と、を備える。
したがって、本実施形態に係る硬さ試験機100によれば、測定画像からくぼみを精度よく抽出することができるので、くぼみの頂点位置を精度よく抽出することが可能となり、測定結果の精度を向上させることができる。
したがって、本実施形態に係る硬さ試験機100によれば、各画素の輝度値を細かく解析することができるので、測定画像からくぼみをより精度よく抽出することが可能となり、測定結果の精度をより向上させることができる。
例えば、上記実施形態では、図5のステップS108でくぼみ画像を抽出する際、各画素の背景画像らしさに基づいて抽出するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、各画素の背景画像らしさの他、各画素の周辺画素の背景画像らしさも加味して、くぼみ画像を抽出するようにしてもよい。すなわち、ある画素がくぼみ画像である場合、当然その周辺画素もくぼみ画像である可能性が高いことから、周辺画素の情報を加味することで、より精度よくくぼみ画像を抽出することができる。
そして、CPU61は、当初のブロック分けによるブロックB1を用いた処理と、半ブロックずらして行われたブロック分けによるブロックB2を用いた処理と、をmax処理により統合することで、ブロックの境界の影響を避けることができる。
10 試験機本体
1 硬さ測定部
11 照明装置
12 CCDカメラ(撮像手段)
14 圧子軸
14a 圧子
15 対物レンズ
16 ターレット
17 フレームグラバー
2 試料台
3 XYステージ
4 AFステージ
5 昇降機構部
6 制御部
61 CPU(背景画像取得手段、作成手段、測定画像取得手段、判定手段、抽出手段、硬さ算出手段)
62 RAM
63 記憶部
7 操作部
8 モニター
S 試料
G1 背景画像
G2 測定画像
G3 抽出画像
G31 くぼみ画像
Claims (5)
- 試料の表面に圧子により所定の試験力を負荷してくぼみを形成させ、当該くぼみの寸法を計測することにより試料の硬さを測定する硬さ試験機において、
前記くぼみが形成される前に撮像手段により撮像された試料の表面の画像を背景画像として取得する背景画像取得手段と、
前記背景画像取得手段により取得された背景画像を複数のブロックに分割し、当該分割したブロックごとに輝度情報のヒストグラムを作成する作成手段と、
前記くぼみが形成された後に前記撮像手段により撮像された試料の表面の画像を測定画像として取得する測定画像取得手段と、
前記測定画像取得手段により取得された測定画像を前記複数のブロックに分割し、当該分割した各ブロック内の画素ごとに、当該画素が含まれるブロックと対応する前記背景画像内のブロックにおいて作成されたヒストグラムを参照して、当該画素の背景画像らしさを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、くぼみ画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出されたくぼみ画像に基づいて、前記試料の硬さを算出する硬さ算出手段と、
を備え、
前記判定手段は、判定対象の画素の輝度値において、前記ヒストグラムの度数が大きい場合に、前記背景画像らしさの値が高くなると判定することを特徴とする硬さ試験機。 - 前記抽出手段は、各画素の前記背景画像らしさと、当該各画素の周辺画素の前記背景画像らしさと、に基づいて、前記くぼみ画像を抽出することを特徴とする請求項1に記載の硬さ試験機。
- 前記作成手段は、前記分割したブロックごとにRGBの3次元の前記ヒストグラムを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載の硬さ試験機。
- 前記作成手段は、前記背景画像を複数の第1ブロックに分割した後、更に半ブロックずらして複数の第2ブロックに分割し、当該分割した第1ブロック及び第2ブロックごとに輝度情報のヒストグラムを作成し、
前記判定手段は、前記測定画像を前記複数の第1ブロックに分割した後、更に半ブロックずらして前記複数の第2ブロックに分割し、当該分割した各第1ブロック及び第2ブロック内の画素ごとに、当該画素が含まれる第1ブロック又は第2ブロックと対応する前記背景画像内の第1ブロック又は第2ブロックにおいて作成されたヒストグラムを参照して、当該画素の背景画像らしさを判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬さ試験機。 - 試料の表面に圧子により所定の試験力を負荷してくぼみを形成させ、当該くぼみの寸法を計測することにより試料の硬さを測定する硬さ試験機のコンピュータを、
前記くぼみが形成される前に撮像手段により撮像された試料の表面の画像を背景画像として取得する背景画像取得手段、
前記背景画像取得手段により取得された背景画像を複数のブロックに分割し、当該分割したブロックごとに輝度情報のヒストグラムを作成する作成手段、
前記くぼみが形成された後に前記撮像手段により撮像された試料の表面の画像を測定画像として取得する測定画像取得手段、
前記測定画像取得手段により取得された測定画像を前記複数のブロックに分割し、当該分割した各ブロック内の画素ごとに、当該画素が含まれるブロックと対応する前記背景画像内のブロックにおいて作成されたヒストグラムを参照して、当該画素の背景画像らしさを判定する判定手段、
前記判定手段による判定結果に基づいて、くぼみ画像を抽出する抽出手段、
前記抽出手段により抽出されたくぼみ画像に基づいて、前記試料の硬さを算出する硬さ
算出手段、
として機能させ、
前記判定手段は、判定対象の画素の輝度値において、前記ヒストグラムの度数が大きい場合に、前記背景画像らしさの値が高くなると判定することを特徴とするプログラム。
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