JP6999288B2 - 毛髪洗浄剤用組成物 - Google Patents
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Description
その為、毛髪洗浄時、ダメージを与えにくい洗浄剤、コンディショニング効果を付与する事のできる洗浄剤が望まれている。
しかしながら、製剤安定性が損なわれる為、シャンプーへの配合が困難であり、シャンプー自体の起泡性を損なう等の欠点がある。
本発明における特定の脂肪酸組成とは、リノール酸が含有されている脂肪酸組成であり、その含有量が20~100%となるのが良く、好ましくは20~60%、更に好ましくは20~40%である。
本発明に用いられるポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルのポリグリセリンの合成方法としては、例えば、グリセリンの加熱脱水重合法、グリシドールの付加重合法、エピクロロヒドリンの付加重合法などを例示することができる。また、場合によっては、蒸留精製や脱色を行っても構わない。本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルを製造する際の反応としては、例えば、ポリグリセリンと構成脂肪酸とのエステル化反応、ポリグリセリンとリノール酸を多く含有する油脂やその誘導体とのエステル交換反応を例示することができる。なお、ポリグリセリンを用いなくとも、例えば、脂肪酸へのグリシドールの付加重合反応によってもポリグリセリン脂肪酸エステルを得ることは可能である。即ち、ポリグリセリン脂肪酸エステルを製造する際には上記のいずれかの反応を選択することが可能であるが、特にポリグリセリンとリノール酸を多く含有する油脂とのエステル交換反応を選択することが好ましい。なお、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、必要に応じて活性炭や活性白土などにて脱色処理したり、水蒸気、窒素などをキャリアーガスとして用いて減圧下脱臭処理を行ったり、あるいは酸やアルカリを用いて洗浄を行ったり、分子蒸留を行ったりして精製してもよい。
これらノニオン性界面活性剤の含有量については限定させるものではないが、通常0.1~50重量%であり、好ましくは0.3~40重量%で、更に好ましくは0.5~30重量%である。
例えば、両性界面活性剤があり、アルキルベタイン系界面活性剤、アミドアミノ酸系界面活性剤、カルボベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤、アミドスルホベタイン系界面活性剤、イミダゾリウムベタイン系界面活性剤、アミノ酸系ベタイン系界面活性剤、ホスホベタイン系界面活性剤、アルキルアミンオキシド類が挙げられる。また、より高い洗髪時のコンディショニング性の発現のためにシリコ-ン化合物や水溶性高分子を配合することができる。ここでシリコ-ン化合物としては、特に制限されるものではなく通常洗浄剤組成物に使用されているものを用いることが可能である。例えば、ジメチルポリシロキサン(高重合ジメチルポリシロキサン、シリコーンゴムを含む)、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン油、ポリアミノ変性シリコーン油などを挙げることができ、これらは1種単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。水溶性高分子としては、その種類においてアニオン性、ノニオン性、両性、カチオン性等、特に制限されるものではなく、通常洗浄剤組成物に使用されるものを用いることが可能である。中でも、濯ぎ時のコンディショニングの観点から、カチオン性のものが好ましい。例えば、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化デキストラン、カチオン化プルランなどの他、カチオン化加水分解ケラチン、カチオン化加水分解シルク、カチオン化コラーゲン、塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸3元共重合体等を用いることができる。なお、上記高分子物質は、その1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定するものではない。
調製した毛髪洗浄剤を室温(約25℃)の保管条件にて、1週間保存した。そして、以下の基準で評価した。
評価基準
◎:分離、白濁共に認められない
○:分離は認められないが、わずかな白濁が認められる
△:わずかに分離、白濁が認められる
×:分離、白濁が認められる
健常女性パネラー20名により下記試験方法、基準にて評価を行った。
試験方法
頭皮を左右に二分し、一方に下記に示す標準シャンプーIを、他方には実施例および比較例に示す組成物をそれぞれ3g塗布し、充分泡立てた後、温水にて毛髪をすすぐ。次に、日常使用している市販のコンディショナーを塗布し温水にて毛髪を濯ぎ流す。その後乾燥させ、使用感について、評価した。評価項目は洗髪時の起泡性、泡濯ぎ時の指通り、乾燥後の毛髪のなめらかさ、まとまりの4項目で、各項目について、以下基準にて評価を行った。
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(3E.O):11.0%
ラウリルベタイン : 2.3%
コカミドDEA : 4.0%
カチオン化セルロース : 0.5%
1,3-ブチレングリコール : 6.0%
精製水 :76.2%
5:標準シャンプーと比較し、同等以上
4:標準シャンプーと比較し、同等
3:標準シャンプーと比較し、やや劣る
2:標準シャンプーと比較し、劣る
1:標準シャンプーと比較し、明らかに劣る
◎◎:平均4.0点以上
◎:平均3.5点以上、4.0点未満
○:平均3.0点以上、3.5点未満
△:平均2.5点以上、3.0点未満
×:平均2.5点未満
5 : 標準シャンプーと比較し、良好
4 : 標準シャンプーと比較し、やや良好
3 : 標準シャンプーと比較し、同等
2 : 標準シャンプーと比較し、やや劣る
1 : 標準シャンプーと比較し、劣る
◎◎:平均4.0点以上
◎:平均3.5点以上、4.0点未満
○:平均3.0点以上、3.5点未満
△:平均2.5点以上、3.0点未満
×:平均2.5点未満
5:標準シャンプーと比較し、良好
4:標準シャンプーと比較し、やや良好
3:標準シャンプーと比較し、同等
2:標準シャンプーと比較し、やや劣る
1:標準シャンプーと比較し、劣る
◎◎:平均4.0点以上
◎:平均3.5点以上、4.0点未満
○:平均3.0点以上、3.5点未満
△:平均2.5点以上、3.0点未満
×:平均2.5点未満
5:標準シャンプーと比較し、良好
4:標準シャンプーと比較し、やや良好
3:標準シャンプーと比較し、同等
2:標準シャンプーと比較し、やや劣る
1:標準シャンプーと比較し、劣る
◎◎:平均4.0点以上
◎:平均3.5点以上、4.0点未満
○:平均3.0点以上、3.5点未満
△:平均2.5点以上、3.0点未満
×:平均2.5点未満
これらの評価結果を表2~6に示す。
ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン :11.0%
ラウリルベタイン : 2.3%
コカミドDEA : 4.0%
カチオン化セルロース : 0.5%
1,3-ブチレングリコール : 6.0%
精製水 :76.2%
ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム :11.0%
ラウリルベタイン : 2.3%
コカミドDEA : 4.0%
カチオン化セルロース : 0.5%
1,3-ブチレングリコール : 6.0%
精製水 :76.2%
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム :11.0%
ラウリルベタイン : 2.3%
コカミドDEA : 4.0%
カチオン化セルロース : 0.5%
1,3-ブチレングリコール : 6.0%
精製水 :76.2%
ポリオキシエチレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸 :11.0%
ラウリルベタイン : 2.3%
コカミドDEA : 4.0%
カチオン化セルロース : 0.5%
1,3-ブチレングリコール : 6.0%
精製水 :76.2%
Claims (6)
- 構成脂肪酸の20~100%がリノール酸であり、構成ポリグリセリンの平均重合度が3~20であるポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを0.1~20重量%含有し、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤(但し、前記ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを除く。)、両性界面活性剤及び多価アルコールを含有する毛髪洗浄剤用組成物。
- 上記ノニオン性界面活性剤(但し、上記ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを除く。)が、構成脂肪酸の炭素数が8~14、構成ポリグリセリンの平均重合度が6~20であるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する請求項1記載の毛髪洗浄剤用組成物。
- 請求項1記載のアニオン性界面活性剤が、親水基にカルボン酸を有する請求項1又は2記載の毛髪洗浄剤用組成物。
- 請求項1記載の両性界面活性剤が、アルキルベタイン系界面活性剤、カルボベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤、アミドスルホベタイン系界面活性剤、イミダゾリウムベタイン系界面活性剤、アミノ酸系ベタイン系界面活性剤、アルキルアミンオキシドからなる群より選択されるいずれかである、請求項1~3いずれか記載の毛髪洗浄剤用組成物。
- 請求項1記載の多価アルコールが、グリセリン、ジグリセリン、1 , 3 - ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールからなる群より選択されるいずれかである、請求項1~4いずれか記載の毛髪洗浄剤用組成物。
- 請求項1~5いずれか記載の毛髪洗浄剤用組成物を含有する毛髪洗浄剤。
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