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JP6994250B2 - ボディタオル及びその製造方法 - Google Patents

ボディタオル及びその製造方法 Download PDF

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JP6994250B2 JP2018126646A JP2018126646A JP6994250B2 JP 6994250 B2 JP6994250 B2 JP 6994250B2 JP 2018126646 A JP2018126646 A JP 2018126646A JP 2018126646 A JP2018126646 A JP 2018126646A JP 6994250 B2 JP6994250 B2 JP 6994250B2
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特許法第30条第2項適用 ウェブサイト掲載日:平成30年2月23日 ウェブサイトアドレス:http://www.yokozuna-cre.jp/、http://www.yokozuna-cre.jp/item_bodycare/bodytowel2.html、http://www.yokozuna-cre.jp/img/item_bodycare/mensbody.pdf 〔刊行物等〕 販売先:株式会社ダルク 販売日:平成30年3月2日 〔刊行物等〕 販売先:株式会社新良商店 販売日:平成30年2月22日
本発明は、お風呂場等にて身体を洗浄する際に用いられるボディタオル及びその製造方法に関し、特に、泡立ち性と肌への強い刺激性を兼ね備えたボディタオル及びその製造方法に関する。
従来のボディタオル100として、図4に示す構造が知られている。図4は、ボディタオル100の一部を拡大して説明する斜視図である。
図4に示す如く、ボディタオル100では、経糸として複数のストレート糸101が用いられ、ストレート糸101は、例えば、長繊維モノフィラメントナイロンストレート糸である。そして、経糸は、後述する緯糸と比較して細い糸が用いられる。
緯糸としては、太番手アクリル短繊維紡績糸102、103と、長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸104、105と、長繊維マルチフィラメントポリエステルバルキー糸106、107とが用いられている。
太番手アクリル短繊維紡績糸102、103では、繊維の末端が表面に出ており、また隙間のある緩い構造となっており、肌触りを柔らかく保つことができる。また、紡績糸の中に多量の空気を含んでいるため、泡立ちの良いボディタオル100を実現することができる。また、長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸104、105では、その全体がウエーブしているため、石鹸の泡立ちが一層促進される。
また、長繊維マルチフィラメントポリエステルバルキー糸106、107では、その糸自体に膨らみがあり、嵩張っているため、肌触りを柔らかく保ちながら、石鹸の泡立ちを良くすることができる。
更には、長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸104、105と長繊維マルチフィラメントポリエステルバルキー糸106、107とが交互に配列されることで、肌への刺激を一層少なくすることができる。つまり、ボディタオル100は、肌触りの偏りを無くし、適度に柔らかく、泡立ちの良さを実現している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004-160080号公報
上述したように、ボディタオル100では、肌触りを柔らかく保ちながら、石鹸の泡立ちを良くするために、綿、麻等の天然繊維を使用することなく、上記合成繊維を使用している。そして、緯糸の配列では、肌触りの柔らかさを実現するため、太番手アクリル短繊維紡績糸102、103を一定間隔にて長手方向に配列している。
ボディタオル100では、例えば、幼児、高齢者、女性、皮膚疾患等を有する人等に対して、肌への直接の刺激を避けることを課題とし、その課題を解決するために、緯糸として上記合成繊維を用いると共に、泡立ちを良くするための配列を実現している。
しかしながら、身体を洗浄する際に、男性等、肌への強い刺激を求める人もいるため、そのような人には、上記ボディタオル100では、柔らか過ぎて物足りないという問題がある。その一方、ボディタオル100の肌への刺激を強めるためには、1本の合成繊維を構成する個々の糸を太くすることで対応できるが、上記合成繊維の個々の糸を太くすることで、泡立ちが悪くなる恐れがあり、ボディタオル100の強い刺激性と泡立ち性とはトレードオフの関係にあり、両特性を両立させることが難しいという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、お風呂場等にて身体を洗浄する際に用いられるボディタオルであり、特に、泡立ち性と肌への強い刺激性を兼ね備えたボディタオル及びその製造方法を提供するものである。
本発明のボディタオルでは、水噴射式織機を用いて複数の経糸の配列方向に連なる開口群に対して緯糸を織り込む作業を繰り返し、前記配列方向との直交方向へと長手方向を有する長尺の織地から成るボディタオルにおいて、前記緯糸は、前記開口群の1つに対して、クリンプ加工が施された第1のナイロン糸と前記第1のナイロン糸よりも太いポリエステル糸とがお互いに絡み合った状態にて織り込まれる第1の緯糸と、前記開口群の別の1つに対して、クリンプ加工が施された第2のナイロン糸が単独にて織り込まれる第2の緯糸と、を有し、前記織地の主面または前記主面と対向する他の主面において、前記第1のナイロン糸は、不規則に前記主面または前記他の主面上に現れていることを特徴とする。
また、本発明のボディタオルでは、前記第1のナイロン糸及び前記第2のナイロン糸は200デニール以上400デニール以下の糸であり、前記ポリエステル糸は500デニール以上700デニール以下のウーリー加工された糸であることを特徴とする。
また、本発明のボディタオルでは、前記第1の緯糸が、前記織地の長手方向に連続して複数列織り込まれた第1の緯糸群と、前記第2の緯糸が、前記織地の長手方向に連続して複数列織り込まれた第2の緯糸群と、を有し、前記第1の緯糸群と前記第2の緯糸群とが、前記織地の長手方向へと交互に配列されていることを特徴とする。
本発明のボディタオルの製造方法では、水噴射式織機を用いて複数の経糸の配列方向に連なる開口群に対して緯糸を挿入し、前記緯糸を筬打ちする作業を繰り返し、前記配列方向との直交方向へと長手方向を有する長尺の織地から成るボディタオルの製造方法において、前記開口群の1つに対して前記水噴射式織機の第1のノズルから、クリンプ加工が施された第1のナイロン糸と前記第1のナイロン糸よりも太いポリエステル糸とを同時に発射して挿入した後筬打ちする工程と、前記開口群の別の1つに対して前記水噴射式織機の第2のノズルから、クリンプ加工が施された第2のナイロン糸を単独にて発射して挿入した後筬打ちする工程と、を有し、前記第1のノズルから前記第1のナイロン糸と前記ポリエステル糸とを同時に発射する工程では、前記第1のノズルの近傍に配設される緯糸供給ドラムにて、前記第1のナイロン糸と前記ポリエステル糸とが、伸長した状態にて巻き取られることでお互いに絡み合った状態となることを特徴とする。
また、本発明のボディタオルの製造方法では、前記ポリエステル糸は500デニール以上700デニール以下のウーリー加工された糸であり、前記第1のナイロン糸は200デニール以上400デニール以下の糸であることを特徴とする。
また、本発明のボディタオルの製造方法では、更に、前記水噴射式織機にて前記長尺の織地を形成した後、前記ポリエステル糸が縮む温度の熱湯を用いて前記織地を洗浄する工程と、を有することを特徴とする。
本発明のボディタオルは、水噴射式織機を用いて複数の経糸に対して緯糸を織り込む作業を繰り返して形成され、緯糸は、クリンプ加工が施された第1のナイロン糸と第1のナイロン糸よりも太いポリエステル糸とがお互いに絡み合った状態にて織り込まれる第1の緯糸と、クリンプ加工が施された第2のナイロン糸が単独にて織り込まれる第2の緯糸と、を有している。そして、第1の緯糸では、第1のナイロン糸が、不規則にボディタオルの主面または他の主面上に現れている。この構造により、ボディタオルは、ポリエステル糸による泡立ち性を実現すると共に、第1のナイロン糸及び第2のナイロン糸による肌へ強い刺激性も実現することができる。
また、本発明のボディタオルでは、第1のナイロン糸及び第2のナイロン糸は200デニール以上400デニール以下の糸であり、ポリエステル糸は500デニール以上700デニール以下のウーリー加工された糸である。この構造により、第1のナイロン糸及び第2のナイロン糸は、肌への強い刺激性を実現し、ポリエステル糸は、泡立ち性を実現することができる。
また、本発明のボディタオルは、第1の緯糸が織地の長手方向に連続して複数列織り込まれた第1の緯糸群と、第2の緯糸が織地の長手方向に連続して複数列織り込まれた第2の緯糸群と、を有している。そして、第1の緯糸群と第2の緯糸群とが、織地の長手方向へと交互に配列されている。この構造により、ボディタオルは、その長手方向に渡り、泡立ち領域と肌への強い刺激領域とを片寄りなく配列することができ、使用者の満足度を向上させることができる。尚、上述したように、泡立ち領域においても、第1のナイロン糸により肌への刺激を強めている。
また、本発明のボディタオルの製造方法は、経糸の配列方向に連なる開口群の1つに対して水噴射式織機の第1のノズルから、クリンプ加工が施された第1のナイロン糸と第1のナイロン糸よりも太いポリエステル糸とを同時に発射して挿入した後筬打ちする工程と、開口群の別の1つに対して水噴射式織機の第2のノズルから、クリンプ加工が施された第2のナイロン糸を単独にて発射して挿入した後筬打ちする工程と、を有している。そして、第1のノズルを用いて緯糸を発射する工程では、第1のノズルの近傍に配設される緯糸供給ドラムにて、第1のナイロン糸とポリエステル糸とが、伸長した状態にて巻き取られることでお互いに絡み合った状態となっている。この製造方法により、第1のナイロン糸とポリエステル糸とが、第1のノズルから同時に発射される前においても絡み合っていると共に、飛行中にも更に絡み合ったり、捻じれたりすることで、第1のナイロン糸が、不規則にボディタオルの主面または他の主面上に現れるように織り込まれる。そして、第1のナイロン糸及び第2のナイロン糸によりボディタオルの肌への刺激性が実現される。
また、本発明のボディタオルの製造方法は、ポリエステル糸は500デニール以上700デニール以下のウーリー加工された糸を用い、第1のナイロン糸は200デニール以上400デニール以下の糸を用いている。この製造方法により、第1のナイロン糸が、ポリエステル糸に対して絡み合いながら織り込まれることで、ポリエステル糸による泡立ち性を実現すると共に、第1のナイロン糸による肌への刺激性も実現することができる。
また、本発明のボディタオルの製造方法は、水噴射式織機にて長尺の織地を形成した後、ポリエステル糸が縮む温度の熱湯を用いて織地を洗浄する洗浄工程と、を有している。この製造方法により、ポリエステル糸は、洗浄工程において、熱湯により縮むことで、ナイロン糸とポリエステル糸との長さが調整され、ポリエステル糸が、絡み合うナイロン糸の間から飛び出す形状となることが防止されると共に、ボディタオルの短手方向の幅が不揃いとなることが防止され、製品品質が向上される。
本発明の一実施形態のボディタオルを説明する上面図である。 本発明の一実施形態のボディタオルを説明する(A)上面図、(B)上面図である。 本発明の一実施形態のボディタオルの製造方法を説明する概略図である。 従来のボディタオルの一部を拡大して説明する斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係るボディタオル10を図面に基づき詳細に説明する。尚、本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。また、以下の説明では、X軸方向はボディタオル10の短手方向を示し、Y軸方向はボディタオル10の長手方向を示している。
図1は、本実施形態のボディタオル10の全体構成の概略を説明する上面図である。図2(A)は、図1に示す本実施形態のボディタオル10の第1の緯糸群13の一部を拡大して説明する上面図である。図2(B)は、図1に示す本実施形態のボディタオル10の第2の緯糸群14の一部を拡大して説明する上面図である。
図1に示す如く、ボディタオル10は、例えば、水噴射式織機31(図3参照)を用いて織られた長尺の織地である。ボディタオル10を構成する複数の経糸11が、ボディタオル10の短手方向(紙面X軸方向)に一定間隔にて配列され、その複数の経糸11に対してボディタオル10の長手方向(紙面Y軸方向)に複数の緯糸12を織り込むことで形成されている。尚、経糸11は、ボディタオル10の両端部側の複数行にてその離間幅が狭めて配置されることで、ボディタオル10の型崩れが防止されている。
図示したように、複数の緯糸12は、ボディタオル10の長手方向(紙面Y軸方向)に渡って織り込まれ、第1の緯糸群13と第2の緯糸群14とが等間隔にて繰り返し配列されている。詳細は後述するが、第1の緯糸群13では、緯糸12がボディタオル10の長手方向に5列に渡り配列され、緯糸12としてクリンプ加工されたナイロン糸21(図2(A)参照)とウーリー加工されたポリエステル糸22(図2(A)参照)とが、お互いに絡み合った状態にて織り込まれた領域である。また、第2の緯糸群14では、緯糸12がボディタオル10の長手方向に9列に渡り配列され、緯糸12としてクリンプ加工されたナイロン糸23(図2(B)参照)が、単独にて織り込まれた領域である。
また、ボディタオル10は、水噴射式織機31を用いて織られた長尺の織地36(図3参照)を所望の長さに裁断して形成されるが、その長手方向の両端部では、その端部を折り返して縫い合わせた折り返し部15、16が形成されることで、ボディタオル10の解れが防止されている。
図2(A)では、ボディタオル10の第1の緯糸群13の形成領域を拡大して図示している。第1の緯糸群13では、ボディタオル10の長手方向(紙面Y軸方向)に連続して5列の緯糸12が配列されている。そして、第1の緯糸群13では、緯糸12は、クリンプ加工されたナイロン糸21とウーリー加工されたポリエステル糸22とが用いられている。ナイロン糸21とポリエステル糸22とは、お互いに絡み合った状態にて織り込まれている。例えば、ナイロン糸21としては、300デニール/7フェラメントの糸が用いられ、ポリエステル糸22としては、600デニール/144フェラメントの糸が用いられる。尚、ポリエステル糸22を構成する個々の糸が、ナイロン糸21を構成する個々の糸より細くなることで、ポリエステル糸22は泡立ち性を向上させ、ナイロン糸21は強い刺激性を向上させている。
詳細は後述するが、ナイロン糸21とポリエステル糸22とは、水噴射式織機31の同一のノズル38(図3参照)から発射され、その飛行時にお互いに捻じれながら進行することで、絡み合った状態にて織り込まれる。図示したように、ナイロン糸21は、ボディタオル10の主面10Aである表面側や他の主面である裏面側(図示せず)に対して、不規則に表れるように織り込まれる。本実施形態では、ポリエステル糸22は白色であり、ナイロン糸21は、黄色、赤色、青色等に染められるが、ナイロン糸21とポリエステル糸22とが絡み合った状態となることで、第1の緯糸群13の領域は、かすり調の色合いとなる。
上述したように、複数の経糸11が、紙面X軸方向に一定間隔にて配列され、経糸11は、その配列方向(紙面X軸方向)に連なる開口群35(図3参照)を形成する。緯糸12は、その開口群35に向けて発射され、挿入された後に筬打ちされることで織り込まれる。そのため、図示したように、経糸11は、一列の緯糸12に対して交互にボディタオル10の主面10A側へと現れる。尚、経糸11としてストレートのナイロン糸が用いられ、ナイロン糸としては、30デニール/1フェラメントの糸が用いられる。
この構造により、第1の緯糸群13の領域では、ボディタオル10の主面10A側や他の主面側に不規則にナイロン糸21やポリエステル糸22が現れることで、ナイロン糸21により肌への刺激性を強めると共に、ポリエステル糸22により泡立ち性を高めている。つまり、第1の緯糸群13の領域では、ポリエステル糸22は泡立ち用として用いられるが、ナイロン糸21がポリエステル糸22に絡み合うように織り込まれることで、肌への強い刺激性も実現している。
図2(B)では、ボディタオル10の第2の緯糸群14の形成領域を拡大して図示している。第2の緯糸群14では、ボディタオル10の長手方向(紙面Y軸方向)に連続して9列の緯糸12が配列されている。そして、第2の緯糸群14では、緯糸12は、クリンプ加工されたナイロン糸23が用いられている。そして、ナイロン糸23としては、ナイロン糸21と同じ、例えば、300デニール/7フェラメントの糸が用いられ、肌への強い刺激性を向上させる。尚、ナイロン糸23としては、ナイロン糸21とは異なる条件の糸を用いる場合でも良い。
詳細は後述するが、水噴射式織機31の通常の使用方法通りに、ナイロン糸23は、1つのノズル39(図3参照)から発射され、複数の経糸11の配列方向に連なる開口群35(図3参照)に対して発射され、挿入された後に筬打ちされている。図示したように、第2の緯糸群14は、ナイロン糸23単独にて形成され、ボディタオル10の主面10A側や他の主面側においても、ナイロン糸23はその表面に現れている。
この構造により、第2の緯糸群14の領域は、ナイロン糸23のみから形成されることで、泡立ち性よりも肌への強い刺激性を高める領域として用いられる。
次に、本発明の他の実施形態に係るボディタオル10の製造方法を図面に基づき詳細に説明する。尚、本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。また、本実施形態の説明では、図1及び図2を用いて上述したボディタオル10の説明を適宜参照し、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図3では、ボディタオル10を織るための水噴射式織機31を模式的に図示しているが、本実施形態では、水噴射式織機31として、例えば、津田駒工業株式会社製のウォータジェットルームを用いている。水噴射式織機31は、例えば、経糸ビーム32と、経糸11をガイドするバックローラ33と、経糸11が挿通される複数の綜絖34と、開口群35に挿通された緯糸12を長尺の織地36手前へと送り出す筬37と、開口群35に対して緯糸12を挿通させるノズル38、39と、ノズル38、39に供給される緯糸12を巻き取る緯糸供給ドラム40、41と、緯糸供給ドラム40、41に緯糸12を供給する緯糸ビーム42、43、44と、を有している。尚、図示していないが、緯糸供給ドラム40、41の近傍には、緯糸12を押えるクランパが配設され、緯糸の開放のタイミングを調整することができる。
ボディタオル10は、水噴射式織機31に織り込まれた長尺の織地36を熱湯により洗浄する洗浄工程やナイロン糸21、23の染色工程等を経た後、所望の長さに裁断されることで形成される。
本実施形態では、ノズル38にてナイロン糸21及びポリエステル糸22を開口群35に対して同時に発射し、ボディタオル10に第1の緯糸群13(図2(A)参照)を形成する。一方、ノズル39にてナイロン糸23を開口群35に対して単独に発射し、ボディタオル10に第2の緯糸群14(図2(B)参照)を形成する。上述したように、ノズル38にて5回連続して緯糸12を発射した後、ノズル39にて9回連続して緯糸12を発射する作業を繰り返すことで、織られる織地36には、第1の緯糸群13と第2の緯糸群14とが、一定間隔にて繰り返し形成される。
ここで、ノズル38の手前の緯糸供給ドラム40では、それぞれ別の緯糸ビーム42、43から供給されるナイロン糸21とポリエステル糸22とを1回の発射分の長さだけ伸長した状態にて巻き取る。上述したように、ナイロン糸21は、クリンプ加工されているが、伸長されることでウエーブ状態が大分伸びた状態となり、一方、ポリエステル糸22は、ウーリー加工されると共に、144本のフェラメント糸にて形成されている。そのため、緯糸供給ドラム40にて、伸長された状態にて巻き取られることで、例えば、ナイロン糸21の一部がポリエステル糸22内へと入り込む等、お互いに絡み合い易く、あたかも900デニールの1本の緯糸12として取り扱うことが可能となる。
そして、ナイロン糸21とポリエステル糸22とはノズル38にて同時に発射されるが、特に、ナイロン糸21はクリンプ加工されていることで、若干、元の形状に戻りながら飛行する。その結果、ナイロン糸21とポリエステル糸22とは、飛行中に更に絡み合うと共に、お互いに捻じれ合い、飛行後においてもばらけることなく、直ぐに筬37により筬打ちされることで、絡み合った1本の緯糸12として織り込まれる。
上記製造方法により形成されるボディタオル10の第1の緯糸群13では、図2(A)に示すように、ボディタオル10の主面10A側や他の主面側に不規則にナイロン糸21やポリエステル糸22が現れることで、ナイロン糸21により肌への刺激性を強めると共に、ポリエステル糸22により泡立ち性を高めることができる。
次に、本実施形態では、水噴射式織機31にて長尺の織地36を形成した後、ポリエステル糸22が縮む温度の熱湯にて洗浄する工程を有している。具体的には、長尺の織地36は、70度~80度の熱湯を用いて洗浄することで、ポリエステル糸22が、洗浄前から5mm~20mm程度短くなる。上述したように、ナイロン糸21は、クリンプ加工されているため、外力により伸長されていない状態では、ウエーブ状態となり短くなる。一方、ポリエステル糸22は、ウーリー加工のため、外力により伸長された状態でも、あるいは、伸長されていない状態でも、その長さの変化はほとんどない。
そこで、上記洗浄工程では、熱湯を用いてポリエステル糸22を縮ませることで、ナイロン糸21とポリエステル糸22との長さを調整し、ポリエステル糸22が、絡み合うナイロン糸21の間から飛び出す形状となることが防止されると共に、ボディタオル10の短手方向の幅が不揃いとなることが防止され、外観上の製品品質が向上される。
また、本実施形態では、染色工程にて、ナイロン糸21、23のみを黄色、赤色、青色等、所望の色に染色することで、第1の緯糸群13では、ナイロン糸21とポリエステル糸22とが絡み合うことで、かすり調の色合いを実現することができる。
尚、本実施形態では、ボディタオル10を織る装置として、水噴射式織機31を用いる場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、水噴射式織機31に替えて、エアー噴射式織機を用いる場合でも上述した効果と同様の効果を得ることができる。
また、ナイロン糸21として300デニールの糸を用い、ポリエステル糸22にとして600デニールの糸を用いる場合について説明したが、この場合に限定するものではない。少なくともポリエステル糸22は、ナイロン糸21よりも太い糸であり、泡立ち性を実現できる糸であれば良く、一方、ナイロン糸21は、ポリエステル糸22よりも細い糸であり、肌への刺激性を実現できる糸であれば良い。その結果、ナイロン糸21は、200デニール以上400デニール以下の糸であり、ポリエステル糸22は、500デニール以上700デニール以下の糸であれば、上述した効果と同様の効果を得ることができる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
10 ボディタオル
11 経糸
12 緯糸
13 第1の緯糸群
14 第2の緯糸群
21、23 ナイロン糸
22 ポリエステル糸
31 水噴射式織機
35 開口群
36 織地
38、39 ノズル
40、41 緯糸供給ドラム

Claims (6)

  1. 水噴射式織機を用いて複数の経糸の配列方向に連なる開口群に対して緯糸を織り込む作業を繰り返し、前記配列方向との直交方向へと長手方向を有する長尺の織地から成るボディタオルにおいて、
    前記緯糸は、
    前記開口群の1つに対して、クリンプ加工が施された第1のナイロン糸と前記第1のナイロン糸よりも太いポリエステル糸とがお互いに絡み合った状態にて織り込まれる第1の緯糸と、
    前記開口群の別の1つに対して、クリンプ加工が施された第2のナイロン糸が単独にて織り込まれる第2の緯糸と、を有し、
    前記織地の主面または前記主面と対向する他の主面において、前記第1のナイロン糸は、不規則に前記主面または前記他の主面上に現れていることを特徴とするボディタオル。
  2. 前記第1のナイロン糸及び前記第2のナイロン糸は200デニール以上400デニール以下の糸であり、前記ポリエステル糸は500デニール以上700デニール以下のウーリー加工された糸であることを特徴とする請求項1に記載のボディタオル。
  3. 前記第1の緯糸が、前記織地の長手方向に連続して複数列織り込まれた第1の緯糸群と、
    前記第2の緯糸が、前記織地の長手方向に連続して複数列織り込まれた第2の緯糸群と、を有し、
    前記第1の緯糸群と前記第2の緯糸群とが、前記織地の長手方向へと交互に配列されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボディタオル。
  4. 水噴射式織機を用いて複数の経糸の配列方向に連なる開口群に対して緯糸を挿入し、前記緯糸を筬打ちする作業を繰り返し、前記配列方向との直交方向へと長手方向を有する長尺の織地から成るボディタオルの製造方法において、
    前記開口群の1つに対して前記水噴射式織機の第1のノズルから、クリンプ加工が施された第1のナイロン糸と前記第1のナイロン糸よりも太いポリエステル糸とを同時に発射して挿入した後筬打ちする工程と、
    前記開口群の別の1つに対して前記水噴射式織機の第2のノズルから、クリンプ加工が施された第2のナイロン糸を単独にて発射して挿入した後筬打ちする工程と、を有し、
    前記第1のノズルから前記第1のナイロン糸と前記ポリエステル糸とを同時に発射する工程では、前記第1のノズルの近傍に配設される緯糸供給ドラムにて、前記第1のナイロン糸と前記ポリエステル糸とが、伸長した状態にて巻き取られることでお互いに絡み合った状態となることを特徴とするボディタオルの製造方法。
  5. 前記ポリエステル糸は500デニール以上700デニール以下のウーリー加工された糸であり、前記第1のナイロン糸は200デニール以上400デニール以下の糸であることを特徴とする請求項4に記載のボディタオルの製造方法。
  6. 更に、前記水噴射式織機にて前記長尺の織地を形成した後、前記ポリエステル糸が縮む温度の熱湯を用いて前記織地を洗浄する工程と、を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のボディタオルの製造方法。
JP2018126646A 2018-07-03 2018-07-03 ボディタオル及びその製造方法 Active JP6994250B2 (ja)

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