JP6991008B2 - モータ制御回路、及びモータ装置 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態は、ブラシレスモータの駆動コイルの一端にそれぞれ接続された第1ハイサイドスイッチ及び第1ローサイドスイッチと、前記駆動コイルの他端にそれぞれ接続された第2ハイサイドスイッチ及び第2ローサイドスイッチとを備え、前記第1ハイサイドスイッチと、前記第1ローサイドスイッチと、前記第2ハイサイドスイッチと、前記第2ローサイドスイッチとをそれぞれ導通状態又は遮断状態にすることにより、ブラシレスモータを回転駆動するモータ制御回路であって、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとを導通状態にし、前記第2ハイサイドスイッチと前記第1ローサイドスイッチとを遮断状態にして、前記駆動コイルに正方向の駆動電流を供給する第1通電状態と、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとを遮断状態にし、第2ハイサイドスイッチと前記第1ローサイドスイッチとを導通状態にして、前記駆動コイルに負方向の駆動電流を供給する第2通電状態と、前記第1通電状態の後に、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとを遮断状態にし、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとのうち少なくとも前記第2ローサイドスイッチを導通状態にして、又は、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチを遮断状態にし、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとのうち少なくとも前記第1ハイサイドスイッチを導通状態にして、前記駆動コイルに正方向の還流電流を流す第1還流状態と、前記第2通電状態の後に、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとを遮断状態にし、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとのうち少なくとも前記第1ローサイドスイッチを導通状態にして、又は、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチを遮断状態にし、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとのうち少なくとも前記第2ハイサイドスイッチを導通状態にして、前記駆動コイルに負方向の還流電流を流す第2還流状態と、前記第1還流状態と当該第1還流状態の後の前記第2通電状態との間において、前記第1ハイサイドスイッチと、前記第1ローサイドスイッチと、前記第2ハイサイドスイッチと、前記第2ローサイドスイッチとのうち前記第1還流状態において遮断状態であったスイッチを含む少なくとも3つのスイッチを遮断状態にする第1無通電状態と、前記第2還流状態と当該第2還流状態の後の前記第1通電状態との間において、前記第1ハイサイドスイッチと、前記第1ローサイドスイッチと、前記第2ハイサイドスイッチと、前記第2ローサイドスイッチとのうち前記第2還流状態において遮断状態であったスイッチを含む少なくとも3つのスイッチを遮断状態にする第2無通電状態とを有し、前記第1通電状態から前記第1還流状態に切り替わる直前の駆動電流値と前記駆動コイルのインダクタンス値とに基づいて、前記駆動コイルに蓄積されているエネルギを算出し、当該エネルギに基づいて、前記第1還流状態の継続時間を算出し、実測した前記第1還流状態の継続時間が算出した前記第1還流状態の継続時間に達したタイミングで、前記第1還流状態から前記第1無通電状態に切り替え、前記第2通電状態から前記第2還流状態に切り替わる直前の駆動電流値と前記駆動コイルのインダクタンス値とに基づいて、前記駆動コイルに蓄積されているエネルギを算出し、当該エネルギに基づいて、前記第2還流状態の継続時間を算出し、実測した前記第2還流状態の継続時間が算出した前記第2還流状態の継続時間に達したタイミングで、前記第2還流状態から前記第2無通電状態に切り替えるモータ制御回路である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のモータ装置1の構成の一例を示す図である。このモータ装置1は、例えば、掃除機や電動ドライバなどの電動機器、特に可搬型の電動機器に備えられる。モータ装置1は、ブラシレスモータMTRと、位置検出部HSと、バッテリBATと、モータ制御回路10とを備える。
ブラシレスモータMTRは、ロータRTと駆動コイルCLとを備えている。このブラシレスモータMTRとは、例えば単相ブラシレスモータである。ブラシレスモータMTRは、駆動コイルCLに供給される電流によって生じる磁力と、ロータRTが備える永久磁石の磁力とによる吸引力又は反発力により、ロータRTを回転させる。
位置検出部HSは、例えばホール素子などの磁気センサを備えており、ロータRTの回転位置(例えば、電気角)を検出する。位置検出部HSは、検出したロータRTの回転位置を示す回転位置情報をモータ制御回路10に対して出力する。
バッテリBATは、例えば、ニッケルカドミウム電池やリチウムイオン電池などの二次電池であり、モータ制御回路10に対して電力を供給する。なお、このバッテリBATは、二次電池に限られず、乾電池などの一次電池であってもよい。
モータ制御回路10は、バッテリBATから供給される電力を駆動コイルCLに供給することにより、ロータRTを回転させる。モータ制御回路10は、位置検出部HSが出力するロータRTの回転位置情報に応じて駆動コイルCLに供給される電流の向きを変化させることにより、ロータRTを一方向に回転させる。以下、このモータ制御回路10のより具体的な構成について説明する。
モータ制御回路10は、端子T1~T4を備える。端子T1は、バッテリBATの正極に接続される。端子T2は、バッテリBATの負極に接続される。端子T3は、ブラシレスモータMTRの駆動コイルCLの一端に接続される。端子T4は、駆動コイルCLの他端に接続される。
制御部110は、位置検出部HSが検出するロータRTの回転位置情報に基づいて、上述の各スイッチQをON状態(導通状態)又はOFF状態(遮断状態)に切り替える。
例えば、第1ハイサイドスイッチQ1及び第2ローサイドスイッチQ4がいずれもON状態であり、第1ローサイドスイッチQ2及び第2ハイサイドスイッチQ3がいずれもOFF状態である場合、端子T3から駆動コイルCLを介して端子T4に戻る駆動電流iaが流れる。この駆動電流iaを正方向の駆動電流とも称する。
また例えば、第1ハイサイドスイッチQ1及び第2ローサイドスイッチQ4がいずれもOFF状態であり、第1ローサイドスイッチQ2及び第2ハイサイドスイッチQ3がいずれもON状態である場合、端子T4から駆動コイルCLを介して端子T3に駆動電流ibが流れる。この駆動電流ibを負方向の駆動電流とも称する。
以下、図2を参照して制御部110によるスイッチQの制御状態について説明する。
図2は、本実施形態の制御部110によるスイッチQの制御状態の一例を示す図である。制御部110によるスイッチQの制御状態は、(1)駆動状態、(2)還流状態、(3)無通電状態の3種類に分けられる。
駆動状態とは、バッテリBATから駆動コイルCLに駆動電流を供給してロータRTに回転力を与える状態である。この駆動状態には、上述した駆動電流ia(正方向の駆動電流)が流れる状態と、駆動電流ib(負方向の駆動電流)が流れる状態とがある。以下の説明では、駆動電流iaが流れる状態を第1駆動状態ST1-1とも称し、駆動電流ibが流れる状態を第2駆動状態ST1-2とも称する。
図2に示す一例において、時刻t11から時刻t12までの区間、及び時刻t21から時刻t22までの区間が第1駆動状態ST1-1である。また、同図に示す一例において、時刻t14から時刻t15までの区間、及び時刻t24から時刻t25までの区間が第2駆動状態ST1-2である。
還流状態ST2とは、バッテリBATから駆動コイルCLに駆動電流を供給せずに、駆動コイルCLに還流電流を流す状態である。この還流状態ST2において、制御部110は、第1ハイサイドスイッチQ1及び第2ハイサイドスイッチQ3をいずれもOFF状態にし、第1ローサイドスイッチQ2及び第2ローサイドスイッチQ4をいずれもON状態にする。
図2に示す一例において、時刻t12から時刻t13までの区間、時刻t15から時刻t16までの区間、時刻t22から時刻t23までの区間、及び時刻t25から時刻t26までの区間が還流状態ST2である。
ここで、第1駆動状態ST1-1の後、還流状態ST2に切り替わると、第1ローサイドスイッチQ2及び第2ローサイドスイッチQ4がいずれもON状態にされることにより、接続点CP13から端子T3、駆動コイルCL、端子T4、接続点CP14、第2ローサイドスイッチQ4、接続点CP12及び第1ローサイドスイッチQ2を経由して接続点CP13に戻る還流回路が形成される。還流回路が形成されると、駆動コイルCLに蓄積されたエネルギによって還流電流が生じる。この還流電流の流れる方向は、第1駆動状態ST1-1における駆動電流iaと同方向である。この還流電流によってロータRTには回転力が生じる。
なお、第2駆動状態ST1-2の後に還流状態ST2に切り替わる場合においては、第2駆動状態ST1-2における駆動電流ibと同方向に流れる還流電流が生じる。この場合においても、還流電流によってロータRTには回転力が生じる。
モータ制御回路10は、駆動状態の後に還流状態ST2を有することにより、バッテリBATから駆動電流を供給することなく、ロータRTに回転力を与えることができる。つまり、モータ制御回路10は、バッテリBATの消費電力を低減することができる。
還流状態ST2において、第1ローサイドスイッチQ2及び第2ローサイドスイッチQ4を還流回路として利用せずに、第1ハイサイドスイッチQ1及び第2ハイサイドスイッチQ3を還流回路として利用してもよい。この場合、第1ハイサイドスイッチQ1及び第2ハイサイドスイッチQ3がいずれもON状態にされる。また、第1ハイサイドスイッチQ1及び第2ハイサイドスイッチQ3にそれぞれ存在する寄生ダイオードを還流回路として利用する場合には、第1ハイサイドスイッチQ1及び第2ハイサイドスイッチQ3のうちいずれか一方のみがON状態にされてもよい。
無通電状態ST3とは、還流状態ST2の後に、各スイッチQがいずれもOFF状態にされる状態である。
図2に示す一例において、時刻t13から時刻t14までの区間、時刻t16から時刻t21までの区間、時刻t23から時刻t24までの区間、及び時刻t26から時刻t31までの区間が無通電状態ST3である。
無通電状態ST3においては、ロータRTの回転が妨げられる方向の電流(マイナストルクを発生させる電流)が駆動コイルCLに流れないのであれば、いずれかのスイッチQがON状態にされていてもよい。
例えば、図2に示す一例において、第1駆動状態ST1-1から、還流状態ST2を経て無通電状態ST3になる場合には、第1ローサイドスイッチQ2がOFF状態にされていれば、第2ローサイドスイッチQ4がON状態であったとしても、マイナストルクを発生させる電流は流れない。すなわち、第1駆動状態ST1-1から、還流状態ST2を経て無通電状態ST3になる場合の無通電状態ST3を「第1無通電状態ST3-1」とすると、第1無通電状態ST3-1においては、第2ローサイドスイッチQ4がON状態にされていてもよい。
また、図2に示す一例において、第2駆動状態ST1-2から、還流状態ST2を経て無通電状態ST3になる場合には、第2ローサイドスイッチQ4がOFF状態にされていれば、第1ローサイドスイッチQ2がON状態であったとしても、マイナストルク電流は流れない。すなわち、第2駆動状態ST1-2から、還流状態ST2を経て無通電状態ST3になる場合の無通電状態ST3を「第2無通電状態ST3-2」とすると、第2無通電状態ST3-2においては、第1ローサイドスイッチQ2がON状態にされていてもよい。
制御部110は、還流状態ST2から無通電状態ST3への切り替えを、(1)予め定められたタイミングに基づいて行う場合、及び(2)還流電流の検出結果に基づいて行う場合がある。これらについて、以下順に説明する。
制御部110は、予め定められたタイミングに基づいて、還流状態ST2から無通電状態ST3に切り替える。この場合、制御部110は、駆動状態から還流状態ST2に切り替えた後、予め定められた還流状態継続電気角分の角度変化がロータRTに生じたタイミングにおいて、還流状態ST2から無通電状態ST3に切り替える。この還流状態継続電気角は、例えば、ブラシレスモータMTRを掃除機などの製品に組み込んだ場合のロータRTの回転状態の実験結果に基づいて定められる。この還流状態継続電気角の一例を図3に示す。
記憶部120には、還流状態継続電気角a_highが記憶されている。制御部110は、還流状態継続電気角a_highに基づいて、還流状態ST2から無通電状態ST3への切り替えを行う。具体的には、制御部110は、駆動状態から還流状態ST2に切り替えた後、還流状態ST2の継続時間を計時する。制御部110は、還流状態ST2が継続している期間の電気角の変化量を算出する。制御部110は、還流状態ST2が継続している期間の電気角の変化量が還流状態継続電気角a_highに達したタイミングで、還流状態ST2から無通電状態ST3に切り替える。
なお、制御部110は、還流状態継続電気角a_lowとロータRTの回転数とに基づいて、還流状態を継続させる時間を算出してもよい。この場合には、制御部110は、実測した還流状態ST2の継続時間が、算出した時間に達したタイミングで、還流状態ST2から無通電状態ST3に切り替える。
記憶部120には、還流状態継続電気角a_lowが記憶されている。制御部110は、還流状態継続電気角a_lowに基づいて、還流状態ST2から無通電状態ST3への切り替えを行う。具体的には、制御部110は、駆動状態から還流状態ST2に切り替えた後、還流状態ST2の継続時間を計時する。制御部110は、還流状態ST2が継続している期間の電気角の変化量を算出する。制御部110は、還流状態ST2が継続している期間の電気角の変化量が還流状態継続電気角a_lowに達したタイミングで、還流状態ST2から無通電状態ST3に切り替える。
なお、制御部110は、還流状態継続電気角a_highの場合と同様にして、還流状態継続電気角a_highとロータRTの回転数とに基づいて、還流状態を継続させる時間を算出してもよい。この場合には、制御部110は、実測した還流状態ST2の継続時間が、算出した時間に達したタイミングで、還流状態ST2から無通電状態ST3に切り替える。
例えば、ブラシレスモータMTRが備えられる電気機器が電動ドライバである場合には、ネジやボルトなどの締め込み動作をしている場合のほうが、締め込み動作をせずに空転させている場合よりも負荷が高い。つまり、電動ドライバの場合、仕事中の動作のほうが空転動作よりも高負荷である。この場合には、制御部110は、高負荷状態の還流状態継続電気角a_highに基づいて切り替える。このように構成することにより、制御部110は、還流状態継続電気角a_lowに基づいて切り替える場合に比べて還流状態ST2が長くなり、還流電流を有効に利用することができる。
制御部110は、記憶部120に記憶されている還流状態継続電気角に基づいて、還流状態ST2から無通電状態ST3への切り替えを行う。
これまで、制御部110が予め定められたタイミング(例えば、記憶部120に記憶されている還流状態継続電気角)に基づいて、還流状態ST2から無通電状態ST3に切り替える場合について説明した。以下では、制御部110が還流電流の検出結果に基づいて還流状態ST2から無通電状態ST3に切り替える場合について、図4を参照して説明する。
制御部110aは、還流状態ST2において電流検出部130が検出した電流、すなわち還流電流の大きさを判定する。制御部110aは、電流検出部130が検出した還流電流の大きさが低下し、例えば0(ゼロ)付近になった場合に、還流状態ST2から無通電状態ST3に切り替える。
駆動コイルCLのインダクタンスの値が既知である場合には、制御部110は、駆動電流によって駆動コイルCLに蓄積されるエネルギを算出することにより、還流状態ST2の継続時間を算出してもよい。この場合、記憶部120には、駆動コイルCLのインダクタンスの値が記憶されている。制御部110は、上述した駆動状態(第1駆動状態ST1-1及び第2駆動状態ST1-2)から還流状態ST2に切り替わる直前の駆動電流値と、記憶部120に記憶されているインダクタンスの値とに基づいて、駆動コイルCLに蓄積されているエネルギを算出する。
一例として、駆動電流が流れる経路にシャント抵抗が存在する場合には、制御部110は、このシャント抵抗の両端の電位差に基づいて駆動電流値を算出する。例えば、駆動電流が流れる経路である端子T2と接続点CP12との間にシャント抵抗(不図示)が備えられている場合がある。この場合には、制御部110は、駆動状態から還流状態ST2に切り替わる直前のシャント抵抗の両端の電位差に基づいて駆動電流値を算出する。制御部110は、算出した駆動電流値と、駆動コイルCLのインダクタンスの値とに基づいて、駆動状態から還流状態ST2に切り替わる直前の駆動コイルCLに蓄積されているエネルギを算出する。制御部110は、算出したエネルギに基づいて、還流状態ST2の継続時間を算出する。
図5は、本実施形態の電流検出部130bを備えるモータ制御回路10bの構成の一例を示す図である。モータ制御回路10bは、シャント抵抗R2、シャント抵抗R3と電流検出部130bとを備える点において、上述したモータ制御回路10及びモータ制御回路10aと異なる。なお、上述したモータ制御回路10の構成と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
電流検出部130bは、シャント抵抗R2の両端の電位差を検出することにより、シャント抵抗R2を流れる電流を検出する。また、電流検出部130bは、シャント抵抗R3の両端の電位差を検出することにより、シャント抵抗R3を流れる電流を検出する。
制御部110bは、還流状態ST2において電流検出部130bが検出した電流、すなわち還流電流の大きさを判定する。ここで、制御部110bは、シャント抵抗R2を流れる電流の大きさと、シャント抵抗R3を流れる電流の大きさとのうち、いずれかを還流電流の大きさとして、その大きさを判定すればよい。制御部110bは、電流検出部130が検出した還流電流の大きさが低下し、例えば0(ゼロ)付近になった場合に、還流状態ST2から無通電状態ST3に切り替える。
このシャント抵抗R2及びシャント抵抗R3は、還流回路内に接続されているため、シャント抵抗R2及びシャント抵抗R3によって還流電流を検出することができる。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Claims (4)
- ブラシレスモータの駆動コイルの一端にそれぞれ接続された第1ハイサイドスイッチ及び第1ローサイドスイッチと、前記駆動コイルの他端にそれぞれ接続された第2ハイサイドスイッチ及び第2ローサイドスイッチとを備え、前記第1ハイサイドスイッチと、前記第1ローサイドスイッチと、前記第2ハイサイドスイッチと、前記第2ローサイドスイッチとをそれぞれ導通状態又は遮断状態にすることにより、ブラシレスモータを回転駆動するモータ制御回路であって、
前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとを導通状態にし、前記第2ハイサイドスイッチと前記第1ローサイドスイッチとを遮断状態にして、前記駆動コイルに正方向の駆動電流を供給する第1通電状態と、
前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとを遮断状態にし、第2ハイサイドスイッチと前記第1ローサイドスイッチとを導通状態にして、前記駆動コイルに負方向の駆動電流を供給する第2通電状態と、
前記第1通電状態の後に、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとを遮断状態にし、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとのうち少なくとも前記第2ローサイドスイッチを導通状態にして、又は、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチを遮断状態にし、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとのうち少なくとも前記第1ハイサイドスイッチを導通状態にして、前記駆動コイルに正方向の還流電流を流す第1還流状態と、
前記第2通電状態の後に、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとを遮断状態にし、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとのうち少なくとも前記第1ローサイドスイッチを導通状態にして、又は、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチを遮断状態にし、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとのうち少なくとも前記第2ハイサイドスイッチを導通状態にして、前記駆動コイルに負方向の還流電流を流す第2還流状態と、
前記第1還流状態と当該第1還流状態の後の前記第2通電状態との間において、前記第1ハイサイドスイッチと、前記第1ローサイドスイッチと、前記第2ハイサイドスイッチと、前記第2ローサイドスイッチとのうち前記第1還流状態において遮断状態であったスイッチを含む少なくとも3つのスイッチを遮断状態にする第1無通電状態と、
前記第2還流状態と当該第2還流状態の後の前記第1通電状態との間において、前記第1ハイサイドスイッチと、前記第1ローサイドスイッチと、前記第2ハイサイドスイッチと、前記第2ローサイドスイッチとのうち前記第2還流状態において遮断状態であったスイッチを含む少なくとも3つのスイッチを遮断状態にする第2無通電状態と
を有し、
前記還流電流を流し始めてからマイナストルクが発生するまでの限界時間を実験的に求めておくと共に、当該限界時間と前記ブラシレスモータのロータ回転数との関係に基づいて、前記ブラシレスモータの負荷状態と還流状態継続電気角との関係を求めておき、前記第1還流状態が継続している期間の電気角の変化量が、前記ブラシレスモータの前記負荷状態に応じた前記還流状態継続電気角に達したタイミングで、前記第1還流状態から前記第1無通電状態に切り替え、前記第2還流状態が継続している期間の電気角の変化量が、前記ブラシレスモータの前記負荷状態に応じた前記還流状態継続電気角に達したタイミングで、前記第2還流状態から前記第2無通電状態に切り替える
モータ制御回路。 - ブラシレスモータの駆動コイルの一端にそれぞれ接続された第1ハイサイドスイッチ及び第1ローサイドスイッチと、前記駆動コイルの他端にそれぞれ接続された第2ハイサイドスイッチ及び第2ローサイドスイッチとを備え、前記第1ハイサイドスイッチと、前記第1ローサイドスイッチと、前記第2ハイサイドスイッチと、前記第2ローサイドスイッチとをそれぞれ導通状態又は遮断状態にすることにより、ブラシレスモータを回転駆動するモータ制御回路であって、
前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとを導通状態にし、前記第2ハイサイドスイッチと前記第1ローサイドスイッチとを遮断状態にして、前記駆動コイルに正方向の駆動電流を供給する第1通電状態と、
前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとを遮断状態にし、第2ハイサイドスイッチと前記第1ローサイドスイッチとを導通状態にして、前記駆動コイルに負方向の駆動電流を供給する第2通電状態と、
前記第1通電状態の後に、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとを遮断状態にし、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとのうち少なくとも前記第2ローサイドスイッチを導通状態にして、又は、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチを遮断状態にし、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとのうち少なくとも前記第1ハイサイドスイッチを導通状態にして、前記駆動コイルに正方向の還流電流を流す第1還流状態と、
前記第2通電状態の後に、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとを遮断状態にし、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとのうち少なくとも前記第1ローサイドスイッチを導通状態にして、又は、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチを遮断状態にし、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとのうち少なくとも前記第2ハイサイドスイッチを導通状態にして、前記駆動コイルに負方向の還流電流を流す第2還流状態と、
前記第1還流状態と当該第1還流状態の後の前記第2通電状態との間において、前記第1ハイサイドスイッチと、前記第1ローサイドスイッチと、前記第2ハイサイドスイッチと、前記第2ローサイドスイッチとのうち前記第1還流状態において遮断状態であったスイッチを含む少なくとも3つのスイッチを遮断状態にする第1無通電状態と、
前記第2還流状態と当該第2還流状態の後の前記第1通電状態との間において、前記第1ハイサイドスイッチと、前記第1ローサイドスイッチと、前記第2ハイサイドスイッチと、前記第2ローサイドスイッチとのうち前記第2還流状態において遮断状態であったスイッチを含む少なくとも3つのスイッチを遮断状態にする第2無通電状態と
を有し、
前記第1通電状態から前記第1還流状態に切り替わる直前の駆動電流値と前記駆動コイルのインダクタンス値とに基づいて、前記駆動コイルに蓄積されているエネルギを算出し、当該エネルギに基づいて、前記第1還流状態の継続時間を算出し、実測した前記第1還流状態の継続時間が算出した前記第1還流状態の継続時間に達したタイミングで、前記第1還流状態から前記第1無通電状態に切り替え、前記第2通電状態から前記第2還流状態に切り替わる直前の駆動電流値と前記駆動コイルのインダクタンス値とに基づいて、前記駆動コイルに蓄積されているエネルギを算出し、当該エネルギに基づいて、前記第2還流状態の継続時間を算出し、実測した前記第2還流状態の継続時間が算出した前記第2還流状態の継続時間に達したタイミングで、前記第2還流状態から前記第2無通電状態に切り替える
モータ制御回路。 - 前記第1還流状態及び前記第2還流状態において、前記第1ハイサイドスイッチと前記第2ハイサイドスイッチとを遮断状態にし、前記第1ローサイドスイッチと前記第2ローサイドスイッチとを導通状態にして、前記駆動コイルに還流電流を流し、
前記第1無通電状態及び前記第2無通電状態において、前記第1ハイサイドスイッチと、前記第1ローサイドスイッチと、前記第2ハイサイドスイッチと、前記第2ローサイドスイッチと遮断状態にする
請求項1または請求項2に記載のモータ制御回路。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のモータ制御回路と、
前記モータ制御回路によって駆動されるブラシレスモータと
を備えるモータ装置。
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