JP6988563B2 - フェライト焼結磁石、及び回転機 - Google Patents
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Description
HcJ=0.48×(2×KA/Js−0.5×Js/μ0) (a)
Br∝(1−a)×Js×df/d0×f0 (b)
0.2≦x≦0.8 (1)
0.1≦y≦0.65 (2)
3≦m<14 (3)
R1−xAxFem−yCoy (I)
0.2≦x≦0.8 (1)
0.1≦y≦0.65 (2)
3≦m<14 (3)
0.25≦x≦0.7 (4)
0.15≦y≦0.55 (5)
4≦m≦12 (6)
上記式(4)、(5)及び(6)を満たすことによって、保磁力と残留磁束密度の両方を一層高い水準で両立することができる。
一般式(I)に示される各元素の含有比率は、蛍光X線分析によって測定することができる。なお、一般式(I)に示される各元素の含有比率は、通常、後述する配合工程における各原材料の配合比率と同一である。Ga(ガリウム)及びB(ホウ素)の含有量は、誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP発光分光分析)で測定することができる。
[フェライト焼結磁石の製造]
原材料として、酸化鉄(Fe2O3)、炭酸カルシウム(CaCO3)、酸化コバルト(Co3O4)、水酸化ランタン(La(OH)3)を準備した。これらの原材料を、一般式(I)の組成が、表1のとおりになるように配合した。このようにして得られた配合物に対して、0.35質量%の酸化ケイ素(SiO2)を添加し、湿式アトライタを用いて10分間の混合及び粉砕を行ってスラリーを得た(配合工程)。
<添加物>
・製造例1−2〜1−5:酸化ガリウム(Ga2O3)
・製造例1−6,1−7:酸化アルミニウム(Al2O3)
・製造例1−8,1−9:酸化クロム(Cr2O3)
各製造例のフェライト焼結磁石におけるGa2O3換算のGaの含有量、Al2O3換算のAlの含有量、及びCr2O3換算のCrの含有量を以下の手順で測定した。フェライト焼結磁石の試料0.1gを、過酸化ナトリウム1g及び炭酸ナトリウム1gと混合して加熱し融解した。融解物を、純水40ml及び塩酸10mlの溶液に溶解した後、純水を加えて100mlの溶液とした。この溶液を用いて、ICP発光分光分析(ICP−AES)によって、Ga2O3換算のGaの含有量、Al2O3換算のAlの含有量、及びCr2O3換算のCrの含有量を求めた。ICP発光分光分析には島津製作所製の分析装置(装置名:ICPS 8100CL)を用い、測定にあたってはマトリックスマッチングを行った。上記一般式(I)における組成は、配合工程における原材料の配合比率に基づいて算出した。これらの結果を表1に示す。
<磁気特性の評価>
フェライト焼結磁石の上下面を加工した後、最大印加磁場29kOeのB−Hトレーサを用いて、20℃における磁気特性を測定した。測定によって、残留磁束密度[Br(G)]、飽和磁気モーメント[Bs(G)]、及び保磁力[HcJ(Oe)]を求めた。BrはB−Hトレーサで測定されるH=0(Oe)におけるBの値、BsはB−Hトレーサで測定されるBの最大値として、配向率(Br/Bs)を求めた。また、一部の製造例について、Brの90%になるときの外部磁界強度(Hk)を測定し、これに基づいて角型(Hk/HcJ(%))を求めた。これらの結果を表2に示す。また、実施例及び比較例の区別を、表2の備考欄に示した。
粗粉に対する添加物として、酸化ガリウム(Ga2O3)に加えて酸化ホウ素(B2O3)を所定量添加したこと、各原材料を、一般式(I)の組成が表3のとおりになるように配合したこと以外は、製造例1−2〜1−5と同様にしてフェライト焼結磁石を得た。なお、製造例2−1では、酸化ガリウム(Ga2O3)を添加せず、酸化ホウ素(B2O3)のみを所定量添加した。得られたフェライト焼結磁石について、製造例1−2〜1−5と同様にして組成分析と磁気特性の評価を行った。結果は、表3及び表4に示すとおりであった。実施例及び比較例の区別を、表4の備考欄に示した。
一般式(I)の組成が表5のとおりになるように配合したこと以外は、製造例2−1〜2−6と同様にしてフェライト焼結磁石を得た。なお、製造例3−1〜製造例3−3では、酸化ガリウム(Ga2O3)を添加せず、酸化ホウ素(B2O3)のみを所定量添加した。得られたフェライト焼結磁石について、製造例2−1〜2−6と同様にして組成分析と磁気特性の評価を行った。結果は、表5及び表6に示すとおりであった。実施例及び比較例の区別を、表6の備考欄に示した。
一般式(I)の組成が表7のとおりになるように配合したこと以外は、製造例2−1〜2−6と同様にしてフェライト焼結磁石を得た。なお、製造例4−1,製造例4−2では、酸化ガリウム(Ga2O3)を添加せず、酸化ホウ素(B2O3)のみを所定量添加した。得られたフェライト焼結磁石について、製造例2−1〜2−6と同様にして組成分析と磁気特性の評価を行った。結果は、表7及び表8に示すとおりであった。実施例及び比較例の区別を、表8の備考欄に示した。
一般式(I)の組成が表9のとおりになるように配合したこと以外は、製造例2−1〜2−6と同様にしてフェライト焼結磁石を得た。なお、製造例5−1〜製造例5−6では、酸化ガリウム(Ga2O3)を添加せず、酸化ホウ素(B2O3)のみを所定量添加した。得られたフェライト焼結磁石について、製造例2−1〜2−6と同様にして組成分析と磁気特性の評価を行った。結果は、表9及び表10に示すとおりであった。実施例及び比較例の区別を、表10の備考欄に示した。
Claims (4)
- 六方晶のマグネトプランバイト型の結晶構造を有するフェライト相を含有するフェライト焼結磁石であって、
Gaの含有量がGa2O3換算で0.027〜0.217質量%であるフェライト焼結磁石。 - Yを含む希土類元素から選ばれる少なくとも一種の元素をR、並びに、Ca、又はCaとSr及びBaから選ばれる少なくとも1種とからなる元素をAとして、組成をR1−xAxFem−yCoyで表したときに、x、y及びmは、下記式(1)、(2)及び(3)を満たす、請求項1に記載のフェライト焼結磁石。
0.2≦x≦0.8 (1)
0.1≦y≦0.65 (2)
3≦m<14 (3) - Bの含有量がB2O3換算で0.1〜0.6質量%である、請求項1又は2に記載のフェライト焼結磁石。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のフェライト焼結磁石を備える回転機。
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JP2018032013A JP6988563B2 (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | フェライト焼結磁石、及び回転機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018032013A JP6988563B2 (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | フェライト焼結磁石、及び回転機 |
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JP2019149405A JP2019149405A (ja) | 2019-09-05 |
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