JP6985008B2 - マーキングペン - Google Patents
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Description
筆記先端部の両側に先細傾斜面を有し、前記筆記先端部の頂面に長方形状の筆記面を有し、筆記具本体に取り付けられる取付部を後端に有するペン体と、
前記ペン体の内孔に挿入され、インキを前記筆記先端部まで供給するインキ誘導芯と、
前記ペン体の前記取付部が接続される軸筒と、
を備え、
前記ペン体は、前記筆記先端部に軸方向に開口し且つ径方向に貫通するスリットを有し、
前記スリットの後端は、前記インキ誘導芯の先端より後方に位置される
ことを要件とする。
前記ペン体は、
前記スリットを介して対向する筆記先端片を備え、
前記筆記先端片は各々非接触である
ことを要件とする。
前記筆記面に、前記スリットに連通する補助溝を設け、
前記補助溝は対向する前記筆記先端片に各々設けられる
ことを要件とする。
筆記面に、スリットに連通する補助溝を設け、補助溝は対向する筆記先端片に各々設けられることより、対向する筆記先端片のどちら側に傾けて筆記したとしても、安定した筆記性能が得られる。
図1乃至図3に本発明の第1の実施の形態を示す。
本実施の形態のマーキングペン1は、ペン体3と、該ペン体3が固着される筆記具本体2とからなる。筆記具本体2は、軸筒21と、該軸筒21の後端と接続される長尾栓22と、該軸筒21内部及び該長尾栓22内部に収容されるインキ吸蔵体5と、該インキ吸蔵体5とペン体3を接続するインキ誘導芯からなる。
軸筒21は、合成樹脂の射出成形より得られる円筒体からなる。軸筒21は、内部に軸方向に孔が貫通され、ペン体保持部21a及び後端開口部21bより外部に開口される。軸筒21の後端開口部21bは、長尾栓22の前端開口部22aと気密嵌合により接続される。軸筒21の内部に、インキ吸蔵体5の前部が収容される。
ペン体保持部21aは、軸筒21の先端部に位置する。
ペン体3は、ペン体保持部21aの先細形状の前端部に圧入固着される。先細形状の前端部より前方にペン体3の前端が突出される。ペン体3外面とペン体保持部21a内面との間には、軸筒21内部と外気との連通が可能な通気路(図示せず)が形成される。
長尾栓22は、合成樹脂の射出成形より得られる前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底の円筒体からなる。長尾栓22の前端開口部22aの内面は、軸筒21の後端開口部21bの外面と気密嵌合により接続される。
ペン体3は、合成樹脂または金属の円筒体からなる。該ペン体3は、筆記先端部34の両側に先細傾斜面35を有し、筆記先端部34の頂面に長方形状の筆記面33を有し、後端に取付部32を有する。ペン体3は内孔32aを有し、内孔32aにインキ誘導芯4が挿着される。なお、第1の実施の形態における筆記先端部34は、軸方向に対して垂直に形成されているが、形状はこれに限られるものではなく、筆記先端部34が複数の傾斜面からなる形状等でも構わない。
スリット31aは、筆記先端部34の筆記面33より軸方向に形成され、スリット31aの先端は前方に開口される。スリット31aの後端は、インキ誘導芯4の先端より後方に位置される。すなわち、スリット31aの後端は、内孔32aの最深部よりも後方に位置される。また、スリット31aを介して隣り合う各々の筆記先端片34aは非接触であり、スリット31aは単一平面状に形成される。
インキ誘導芯4は、ペン体3の内孔32aに挿着される。インキ誘導芯4は毛細管力を有する軸方向のインキ導出路を備えるものであればいずれであってもよく、本実施例では、繊維の樹脂加工により得られる棒状体が採用されているが、これ以外にも、例えば、多孔質体、合成樹脂の押出成形体が挙げられる。なお、インキ誘導芯4は内孔32aの最深部に当接するよう挿入される。
インキ吸蔵体5は、インキを含浸可能な連続気孔を有する部材(即ち多孔質材料)からなるものであればよく、例えば、繊維束の熱融着加工体、繊維束の樹脂加工体、フェルトの樹脂加工体、フェルトのニードルパンチ加工体、合成樹脂の連続気泡体等が挙げられる。また、インキ吸蔵体5は、その外周面に合成樹脂フィルム等よりなる外皮を備える構成でもよい。尚、インキ吸蔵体5の前面にインキ誘導芯4の後端部が突き刺し接続される。
図4乃至図6に本発明の第2の実施の形態を示す。
本実施の形態のマーキングペン1は、ペン体3と、インキ保留部材6と、ペン体3及びインキ保留部材6とを結合させるホルダー7と、インキを直接収容する軸筒21と、軸筒21中のインキをペン体3に誘導するインキ誘導芯4を備えた筆記具本体2からなる。
軸筒21は、合成樹脂の射出成形より得られる前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底円筒体からなる。軸筒21の前端開口部21cの内面は、インキ保留部材6が係合される。
インキ収容部21dは、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底円筒体の軸筒21の内部を表す。インキ収容部21dの内周面には、軸方向に延びる4本のリブ21eが等間隔に一体に形成される。また、リブ21eはインキ保留部材6のストッパも兼ねる。
ペン体3は、合成樹脂または金属の円筒体からなる。該ペン体3は、筆記先端部34の両側に先細傾斜面35を有し、筆記先端部34の頂面に長方形状の筆記面33を有し、後端に取付部32を有する。ペン体3は内孔32aを有し、内孔32aにインキ誘導芯4が挿着される。なお、筆記部先端34は径方向(軸線方向に対して垂直方向)に対して斜めに形成されているが、形状はこれに限られるものではなく、筆記先端部34が複数の傾斜面からなる形状等でも構わない。
スリット31aは、筆記先端部34の筆記面33より軸方向に形成され、スリット31aの先端は前方に開口される。スリット31aの後端は、インキ誘導芯4の先端より後方に位置される。すなわち、スリット31aの後端は、内孔32aの最深部よりも後方に位置される。また、スリット31aを介して隣り合う各々の筆記先端片34aは非接触であり、スリット31aは単一平面状に形成される。
インキ誘導芯4は、ペン体3の内孔32aに挿着される。インキ誘導芯4は毛細管力を有する軸方向のインキ導出路を備えるものであればいずれであってもよく、本実施例では、繊維の樹脂加工により得られる棒状体が採用されているが、これ以外にも、例えば、多孔質体、剛性樹脂の押出成形体が挙げられる。なお、インキ誘導芯4は内孔32aの最深部に当接するよう挿入される。
インキ保留部材6は、インキ収容部21d内の圧力上昇に応じた余剰インキを一時的に保持する部材である。インキ保留部材6は、複数の櫛歯よりなるインキ保留部61(櫛溝部)と、該インキ保留部61の後端(即ち後端櫛歯62後端面)と、インキ保留部61の前端より前方に突出されたペン体取付部63とが、一体に形成された合成樹脂(例えば、ABS樹脂)の射出成形体よりなる。また、インキ保留部材6の軸心には、軸方向に延び且つ両端が開口された軸心孔64が設けられる。軸心孔64にはインキ誘導芯4が挿着される。ペン体取付部63には、ペン体3が取り付けられる。尚、本考案におけるインキ保留部材6は、構成以外にも、インキ保留部61が螺旋状溝や迷路状溝からなるもの、あるいは、インキ保留部61が繊維材料または多孔質材料からなるもの等、いずれであってもよい。
ホルダー7は、合成樹脂の射出成形より得られる円筒体からなる。ホルダー7の前方でペン体3を係合し、ホルダー7の後方でインキ保留部材6のペン体取付部63と係合する。また、ホルダー7とペン体3及びホルダー7とペン体取付部63(インキ保留部材6)は一体成型品であると部品点数が減ってより好ましい。さらに好ましくは、ホルダー7とペン体3とペン体取付部63(インキ保留部材6)は一体成型であってもよい。
図7乃至図8に本発明の第3の実施の形態を示す。
本実施の形態のマーキングペン1のペン体3は、合成樹脂の射出成形より得られる円筒体からなる。該ペン体3は、筆記先端部34の両側に先細傾斜面35を有し、筆記先端部34の頂面に長方形状の筆記面33を有し、後端に取付部32を有する。ペン体3は内孔32aを有し、インキ誘導芯4が挿着される。なお、本実施例では筆記先端部34の形状は軸方向に垂直な形状を有しているが、これ以外にも、例えば、軸方向に対して斜めに形成されている形状でもよい。
ペン体3は、筆記先端部34の両側に先細傾斜面35を有し、筆記先端部34の頂面に長方形状の筆記面33を有し、後端に取付部32を有する。ペン体3は内孔32aを有し、インキ誘導芯4が挿着される。
スリット31aは、筆記先端部34の筆記面33より軸方向に形成され且つスリット31aの後端は、インキ誘導芯4の先端より後方に位置される。すなわち、スリット31aの後端は、内孔32aの最深部よりも後方に位置される。また、スリット31aを介して隣り合う各々の筆記先端片34aは非接触であり、スリットは単一平面状に形成される。
補助溝31bは、筆記先端部34の少なくとも筆記面33及びスリット31aに連通した状態で設けられる。また、補助溝31bは対向する筆記先端片34aに各々設けられ、スリット31aを挟んで各々互い違いに設けられる。
ペン体3の先細傾斜面35より後方且つ取付部32より前方の側壁38に、径方向外方および径方向内方に開口する半円状の複数の切欠36が、軸方向に異なる位置に形成され、切欠36相互間に鍔部36aが形成される。すなわち、切欠36は側壁38から内壁39まで貫通している。また、鍔部36a相互間は連結部36bによって連結される。
インキ誘導芯4は、ペン体3の内孔32aに挿着される。インキ誘導芯4は毛細管力を有する軸方向のインキ導出路を備えるものであればいずれであってもよく、本実施例では、繊維の樹脂加工により得られる棒状体が採用されているが、これ以外にも、例えば、多孔質体、剛性樹脂の押出成形体が挙げられる。
2 筆記具本体
21 軸筒
21a ペン体保持部
21b 後端開口部
21c 前端開口部
21d インキ収容部
21e リブ
22 長尾栓
22a 前端開口部
3 ペン体
31a スリット
31b 補助溝
32 取付部
32a 内孔
33 筆記面
34 筆記先端部
34a 筆記先端片
35 先細傾斜面
36 切欠
36a 鍔部
36b 連結部
37 テーパー筒部
38 側壁
39 内壁
4 インキ誘導芯
5 インキ吸蔵体
6 インキ保留部材
61 インキ保留部
62 後端櫛歯
63 ペン体取付部
64 軸心孔
7 ホルダー
Claims (3)
- 筆記先端部の両側に先細傾斜面を有し、前記筆記先端部の頂面に細長の筆記面を有し、筆記具本体に取り付けられる取付部を後端に有するペン体と、
前記ペン体の内孔に挿入され、インキを前記筆記先端部まで供給するインキ誘導芯と、
前記ペン体の前記取付部が接続される軸筒と、
を備え、
前記ペン体は、前記筆記先端部に軸方向に開口し且つ径方向に貫通するスリットを有し、
前記スリットの後端は、前記インキ誘導芯の先端より後方に位置され、
前記ペン体は、
前記スリットを介して対向する筆記先端片を備え、
前記筆記先端片は各々非接触である
ことを特徴とするマーキングペン。 - 前記スリットの内面は単一平面状である
ことを特徴とする請求項1に記載のマーキングペン。 - 前記筆記面に、前記スリットに連通する補助溝を設け、
前記補助溝は対向する前記筆記先端片に各々設けられる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマーキングペン。
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