JP6977623B2 - Communications system - Google Patents
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Description
本開示は、マスタスレーブ型の通信システムに関する。 The present disclosure relates to a master-slave type communication system.
従来、マイコンやASIC等の複数のデバイスを備え、その複数のデバイスがデータ通信を行うことで、協調動作するよう構成された通信システムが知られている。
この種の通信システムは、例えば、特許文献1に記載のように、マスタとなるマイコンと、スレーブとなる複数のデバイスとが、共通の通信線を介して接続され、マイコンが、チップセレクト信号にて通信相手を選択するように構成される。
Conventionally, there is known a communication system provided with a plurality of devices such as a microcomputer and an ASIC, and configured to cooperate with each other by performing data communication between the plurality of devices.
In this type of communication system, for example, as described in
つまり、この通信システムにおいては、図14に例示するように、マイコン40のシリアル通信用の出力端子SO及び入力端子SIと、複数のデバイス32,34のシリアル通信用の入力端子SI及び出力端子SOとが、共通の通信線4を介して接続される。
That is, in this communication system, as illustrated in FIG. 14, the output terminal SO and the input terminal SI for serial communication of the
また、マイコン20には、各デバイス32,34に対応したチップセレクト端子CS0,CS1が設けられている。そして、マイコン40は、チップセレクト端子CS0,CS1の1つから、各デバイス32,34用のチップセレクト信号線2を介して、デバイス32又は34のチップセレクト端子CSにチップセレクト信号を出力することで、通信対象となるデバイスを選択する。
Further, the
また、マイコン40から各デバイス32,34には、共通のクロック信号線6を介してクロック信号CLKが出力され、各デバイス32,34は、クロック信号線6を介して入力されるクロック信号CLKにより、マイコン40と同期してデータを送受信する。
Further, the clock signal CLK is output from the
なお、以下の説明において、チップセレクト信号を、CS信号といい、その信号を伝送するのに用いられるチップセレクト信号線2を、CS信号線2という。
In the following description, the chip select signal is referred to as a CS signal, and the chip
ところで、上記従来の通信システムでは、マイコン40が通信相手となるデバイスを選択する際、対象となるチップセレクト端子CS0又はCS1の出力レベルを、非アクティブレベルからアクティブレベルへと切り替えることで、CS信号を出力する。
By the way, in the above-mentioned conventional communication system, when the
このため、図14に×印で示すように、マイコン40のチップセレクト端子CS0,CS1に接続されたCS信号線2の1つが短絡して、アクティブレベルに固定されると、データ通信を正常に実施できなくなることがある。
Therefore, as shown by a cross in FIG. 14, when one of the
つまり、マイコン40と第1のデバイス32との間のCS信号線が短絡して、アクティブレベルに固定された場合、マイコン40が第2のデバイス34を選択して、データ通信を開始すると、第1のデバイス32が自身への通信と誤認識してしまう。この結果、マイコン40が通信を開始すると、第2のデバイス34だけでなく、第1のデバイス32も、応答データを送信することになる。
That is, when the CS signal line between the
この場合、第1のデバイス32からの応答データと第2のデバイス34からの応答データとが異なっていれば、応答データ伝送用の通信線4で応答データ同士が干渉し、マイコン40には異常なデータが入力されるので、マイコン40側で異常を検出できる。
In this case, if the response data from the
しかし、例えば、各デバイス32,34が、同種のデバイスである等の理由で同じ応答データを送信すると、マイコン40側では異常を検出できず、マイコン40は、第2のデバイス34と通信しているものとして、通常の通信を継続してしまう。この結果、CS信号線が短絡している第1のデバイス32が異常動作することがある。
However, for example, if the same response data is transmitted because the
本開示の一局面は、マスタスレーブ型の通信システムにおいて、マスタとなる通信部が通信相手を選択するのに用いるCS信号線が故障した際、その旨を速やかに検出できるようにすることが望ましい。 One aspect of the present disclosure is that in a master-slave type communication system, it is desirable to be able to promptly detect when the CS signal line used by the master communication unit to select a communication partner fails. ..
本開示の一局面の通信システムは、マスタスレーブ型の通信システムであり、スレーブとしての通信機能を有する複数のスレーブ通信部(12,14)と、マスタとしての通信機能を有するマスタ通信部(20)とを備える。 The communication system of one aspect of the present disclosure is a master-slave type communication system, and is a plurality of slave communication units (12, 14) having a communication function as a slave and a master communication unit (20) having a communication function as a master. ) And.
マスタ通信部は、通信時には、複数のスレーブ通信部の内の一つに各スレーブ通信部専用のチップセレクト線(2)を介してチップセレクト信号を出力することで、通信相手となるスレーブ通信部を選択する。そして、その選択したスレーブ通信部との間で、各スレーブ通信部共通の通信線(4)を介して通信を行う。 At the time of communication, the master communication unit outputs a chip select signal to one of a plurality of slave communication units via a chip select line (2) dedicated to each slave communication unit, so that the master communication unit becomes a communication partner. Select. Then, communication is performed with the selected slave communication unit via the communication line (4) common to each slave communication unit.
また、複数のスレーブ通信部には、それぞれ専用のIDが付与されている。そして、各スレーブ通信部は、マスタ通信部との通信時に、通信線を介して自身のIDを送信する。また、マスタ通信部は、選択したスレーブ通信部との通信時に、通信線を介して受信したIDと、選択したスレーブ通信部のIDとを比較し、IDが一致しないときに異常を判断する。 Further, a dedicated ID is assigned to each of the plurality of slave communication units. Then, each slave communication unit transmits its own ID via the communication line when communicating with the master communication unit. Further, the master communication unit compares the ID received via the communication line with the ID of the selected slave communication unit during communication with the selected slave communication unit, and determines an abnormality when the IDs do not match.
従って、各スレーブ通信部に接続されるCS信号線の一つが短絡等によりアクティブレベルに固定されているときには、マスタ通信部が他のCS信号線を介してスレーブ通信部を選択した際に、マスタ通信部側で、異常が速やかに検出されることになる。 Therefore, when one of the CS signal lines connected to each slave communication unit is fixed to the active level due to a short circuit or the like, when the master communication unit selects the slave communication unit via the other CS signal line, the master communication unit is used. The abnormality will be detected promptly on the communication unit side.
つまり、この状態では、マスタ通信部が選択したスレーブ通信部と、CS信号線がアクティブレベルに固定されているスレーブ通信部との両方から、通信線上にIDが送信される。 That is, in this state, the ID is transmitted on the communication line from both the slave communication unit selected by the master communication unit and the slave communication unit whose CS signal line is fixed at the active level.
そして、そのIDは、スレーブ通信部毎に異なっているため、IDの通信信号は通信線上で干渉し、マスタ通信部には、選択したスレーブ通信部のIDとは異なる、異常なデータが入力される。 Since the ID is different for each slave communication unit, the communication signal of the ID interferes on the communication line, and abnormal data different from the ID of the selected slave communication unit is input to the master communication unit. To.
従って、マスタ通信部は、そのデータと、選択したスレーブ通信部のIDとを比較することで、通信異常が発生したことを速やかに検出し、通信停止等の異常対策を実施できるようになる。 Therefore, by comparing the data with the ID of the selected slave communication unit, the master communication unit can promptly detect the occurrence of a communication abnormality and take measures against the abnormality such as communication stop.
よって、本開示の通信システムによれば、CS信号線が故障しているときに、通信異常を検出できず、故障したCS信号線に接続されたスレーブ通信部側のデバイスが異常動作する、といったことを抑制することができ、通信システムの信頼性を向上できる。 Therefore, according to the communication system of the present disclosure, when the CS signal line is out of order, the communication abnormality cannot be detected, and the device on the slave communication unit side connected to the failed CS signal line operates abnormally. This can be suppressed and the reliability of the communication system can be improved.
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述す
る実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
In addition, the reference numerals in parentheses described in this column and the scope of claims indicate the correspondence with the specific means described in the embodiment described later as one embodiment, and the technical scope of the present invention is defined. It is not limited.
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、本実施形態の通信システムは、例えば、車両制御用の電子制御装置において、各種制御処理を実施するマイコン20が、センサやアクチュエータ等の複数のデバイス12,14との間で、マスタスレーブ通信を行う、通信システムである。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[First Embodiment]
As shown in FIG. 1, in the communication system of the present embodiment, for example, in an electronic control device for vehicle control, a
デバイス12,14は、本開示のスレーブ通信部に相当し、マスタスレーブ通信におけるスレーブとしての通信機能を有するASIC0、ASIC1にて構成されている。また、マイコン20は、本開示のマスタ通信部に相当し、マスタスレーブ通信におけるマスタとしての通信機能を有する。
The
このため、マイコン20には、通信端子として、データ送信用の出力端子SO及びデータ受信用の入力端子SIが備えられている。そして、この出力端子SO及び入力端子SIは、それぞれ、デバイス12及び14の通信端子である入力端子SI及び出力端子SOに、共通の通信線4を介して接続されている。なお、通信線4は、マイコン20からみてデータ送信用となる通信線と、データ受信用となる通信線との2本の通信線にて構成されている。
Therefore, the
また、マイコン20には、各デバイス12,14に対応したチップセレクト端子CS0,CS1が設けられている。そして、各チップセレクト端子CS0,CS1は、それぞれ、デバイス12,14毎に設けられた専用のCS信号線2を介して、各デバイス12,14のチップセレクト端子CSに接続されている。
Further, the
また、マイコン20には、各デバイス12,14との通信時に同期をとるために、各デバイス12,14にクロック信号を出力するクロック端子CLKも設けられている。そして、このクロック端子CLKは、各デバイス12,14共通のクロック信号線6を介して、各デバイス12,14のクロック端子CLKに接続されている。
Further, the
図2に示すように、マイコン20は、チップセレクト端子CS0,CS1の一つを、非アクティブレベルであるハイレベルから、アクティブレベルであるローレベルに切り替えることで、CS信号線2にCS信号を出力し、通信相手となるデバイスを選択する。
As shown in FIG. 2, the
そして、デバイス選択中、マイコン20は、クロック信号に同期して、出力端子SOから送信データを送信する。この送信データは、各デバイス12,14の入力端子SIに入力されるが、CS信号が入力されていないデバイスは、入力データを破棄するため、送信データは、CS信号にて選択した特定のデバイス12又は14にて受信される。
Then, during device selection, the
また、CS信号にて選択された特定のデバイス12又は14は、マイコン20からのクロック信号に同期して、出力端子SOから応答データを送信するが、選択されていないデバイスは、出力端子SOをオープン状態に保持する。
Further, the
この結果、マイコン20の入力端子SI側から見て、CS信号にて選択されていないデバイスはハイインピーダンスとなり、マイコン20の入力端子SIには、CS信号にて選択された特定のデバイス12又は14からの応答データが入力されることになる。
As a result, when viewed from the input terminal SI side of the
従って、マイコン20は、チップセレクト端子CS0,CS1の一つを非アクティブレベルからアクティブレベルに切り替えることで、通信相手となるデバイスを選択して、マスタスレーブ通信を実施できることになる。
Therefore, the
そして、このような通信を実施するために、マイコン20には、チップセレクト端子CS0,CS1からCS信号を出力したり、出力端子SO及び入力端子SIに送・受信データを入出力したりするための通信入出力部24と、通信制御部22とが備えられている。
Then, in order to carry out such communication, the
通信制御部22は、マイコン20内のCPUが実行するプログラムによって、各デバイス12,14との間で予め設定されたデータ通信を行う。そして、通信制御部22には、通信相手となるデバイス12,14を特定するためのデバイスIDテーブルが記憶された記憶部26が設けられている。なお、記憶部26は、不揮発性メモリにて構成されている。
The
デバイスIDテーブルは、マイコン20が通信可能なデバイス12,14毎に、ASIC0,ASIC1等のデバイス名と固有の識別情報であるIDとが設定されたデータであり、通信制御部22は、このデバイスIDテーブルを用いて、通信異常を判定する。
The device ID table is data in which device names such as ASIC0 and ASIC1 and IDs that are unique identification information are set for each of the
このため、各デバイス12,14には、自身のIDが記憶された記憶部13,15が設けられており、各デバイス12,14は、マイコン20との通信時に、送信データに自身のIDを含めるように構成されている。なお、以下の説明において、各デバイス12,14に付与されたIDは、デバイスIDともいう。
Therefore, each of the
次に、マイコン20の通信制御部22において、通信相手となるデバイスを選択して通信を実施する際に実行される通信処理について説明する。
図3に示すように、この通信処理では、まずS110にて、記憶部26に記憶されたデバイスIDテーブルから、通信相手となるデバイス12又は14のデバイスIDを取得する。
Next, the communication process executed when the
As shown in FIG. 3, in this communication process, first, in S110, the device ID of the
そして、続くS120では、通信相手となるデバイス12又は14に対応したチップセレクト端子CS0又はCS1をアクティブレベルにして、出力端子SOから所定の送信データを送信し、入力端子SIから受信データを取得する、送受信処理を実行する。
Then, in the subsequent S120, the chip select terminal CS0 or CS1 corresponding to the
なお、送受信処理では、データの送受信が完了すると、アクティブレベルにしたチップセレクト端子CS0又はCS1を非アクティブレベルに戻す。
次に、S130では、S120での送受信処理で取得した受信データから、通信相手となるデバイス12又は14が送信してきたであろうデバイスIDを抽出する。そして、続くS140では、S110で取得した通信先のデバイスIDと、S130にて抽出したデバイスIDとを比較し、これらデバイスIDが一致しているか否かを判断する。
In the transmission / reception process, when the transmission / reception of data is completed, the chip select terminal CS0 or CS1 set to the active level is returned to the inactive level.
Next, in S130, the device ID that may have been transmitted by the
S140にて、デバイスIDが一致していると判断された場合には、S150に移行し、受信データは今回選択したデバイス12又は14からの送信データであり、通信は正常に終了したと判断して、当該通信処理を終了する。
If it is determined in S140 that the device IDs match, the process proceeds to S150, the received data is the transmission data from the
一方、S140にて、デバイスIDが一致していないと判断された場合には、S160に移行し、CS信号線2の短絡等、何らかの異常が発生したものと判断して、今回選択したデバイスとの通信に失敗したことを記憶又は通知し、当該通信処理を終了する。
On the other hand, if it is determined in S140 that the device IDs do not match, the device shifts to S160, and it is determined that some abnormality such as a short circuit of the
以上説明したように、本実施形態の通信システムにおいては、デバイス12,14毎に、各デバイス固有のデバイスIDが設定されている。そして、各デバイス12,14は、マイコン20からのCS信号により通信相手として選択されてマイコン20との間でデータを送受信する際には、送信データに自身のデバイスIDを含める。
As described above, in the communication system of the present embodiment, a device ID unique to each device is set for each of the
これに対し、マイコン20は、チップセレクト端子CS0又はCS1をアクティブレベルにして、通信先デバイスとしてデバイス12又は14を選択し、選択したデバイスとの間でデータを送受信すると、受信データから通信先デバイスのデバイスIDを取得する。そして、その取得したデバイスIDが、記憶部26内に記憶されている通信先デバイスのデバイスIDと一致しないときに、通信に異常が発生したと判断して、その旨を通知する。
On the other hand, when the
従って、本実施形態の通信システムによれば、マイコン20が通信相手として選択した通信先デバイスとは異なる他のデバイスのCS信号線2が短絡して、アクティブレベルに固定されている場合に、マイコン20側で、通信異常を速やかに検出できるようになる。
Therefore, according to the communication system of the present embodiment, when the
また、マイコン20は、通信異常を検出したことを記憶若しくは出力することで、通信停止等の異常対策を実施できるようになるので、異常状態のまま通信が継続されて、デバイス12,14が異常動作するのを抑制できる。
Further, since the
よって、本実施形態の通信システムによれば、図14に示した従来の通信システムに比べて、信頼性を向上することができる。
すなわち、図14に示した従来の通信システムでは、デバイス32,34に対し、デバイスの種類を表すIDが付与されることはあっても、同種のデバイス32,34に対し固有のIDが付与されることはない。
Therefore, according to the communication system of the present embodiment, the reliability can be improved as compared with the conventional communication system shown in FIG.
That is, in the conventional communication system shown in FIG. 14, although the
このため、各デバイス32,34がマイコン40に応答データを送信する際、応答データにデバイスIDを付与するようにされていたとしても、各デバイス32,34が同時に応答した際には、マイコン40側で、デバイスIDから異常を判断することはできない。
Therefore, even if the device IDs are assigned to the response data when the
つまり、図4に示すように、デバイス32のCS信号線が短絡してアクティブレベルに固定されている状態で、マイコン40がデバイス34を選択して通信を開始すると、各デバイス32,34が、同じデバイスIDを含む応答データを送信する。
That is, as shown in FIG. 4, when the
従って、この場合、各デバイス32,34が内容の異なる応答データを送信したときには、マイコン40側で、周知のパリティチェック等により応答データのエラー判定を行うことで、通信異常を検出できる。
Therefore, in this case, when the
しかし、各デバイス32,34が同じ内容の応答データを送信した場合には、各デバイス32,34からの送信データが全て一致することになるため、マイコン40側で通信異常を検出することができない。
However, when the
一方、本実施形態では、図5に示すように、デバイス12のCS信号線が短絡してアクティブレベルに固定されている状態で、マイコン20が他方のデバイス14を選択した際には、各デバイス12,14は、固有のデバイスIDを含む応答データを送信する。
On the other hand, in the present embodiment, as shown in FIG. 5, when the
従って、各デバイス12,14が同じ内容の応答データを送信したとしても、マイコン20側では、受信データから抽出したデバイスIDに基づき、通信異常を検出できる。
つまり、図5に示すように、デバイス12を構成するASIC0のデバイスIDが「000001」であり、デバイス14を構成するASIC1のデバイスIDが「000010」である場合に、各デバイス12,14が応答データを送信したとする。
Therefore, even if the
That is, as shown in FIG. 5, when the device ID of ASIC0 constituting the
この場合、マイコン20の入力端子SIには、各デバイス12,14のデバイスIDに対応したハイ・ローの2値信号が合成して入力され、入力端子SIのレベルは、デバイスIDの下位2ビットの領域で、ハイ・ローの中間の電位となる。
In this case, high / low binary signals corresponding to the device IDs of the
従って、マイコン20側では、その電位によって、受信データに付与されているデバイスIDは、「000000」、若しくは、「000011」であると認識される。
そして、このように認識されたデバイスIDは、本来受信すべきデバイスID「000010」と異なることから、マイコン20側では、各デバイス12,14からの応答データの内容に関わらず、デバイスIDから通信異常を検出できるようになる。
Therefore, on the
Since the device ID recognized in this way is different from the device ID "0000010" that should be originally received, the
また、CS信号線が正常であっても、選択されたデバイスの通信動作に異常がある場合や、通信線4に外乱ノイズが重畳されて通信不良が発生している場合にも、通信時にマイコン20に入力されるデバイスIDは、本来受信すべきデバイスIDと異なるようになる。
Further, even if the CS signal line is normal, even if there is an abnormality in the communication operation of the selected device, or if disturbance noise is superimposed on the
従って、本実施形態の通信システムによれば、マスタ通信部として機能するマイコン20側で、スレーブ通信部として機能するデバイス12,14から送信されてくるデバイスIDを確認することで、各種通信異常を検出することができる。
Therefore, according to the communication system of the present embodiment, various communication abnormalities can be detected by confirming the device IDs transmitted from the
よって、本実施形態によれば、従来の通信システムに比べて、信頼性を向上できる。
ここで、本実施形態では、デバイス12を構成するASIC0のデバイスIDは「000001」に設定され、デバイス14を構成するASIC1のデバイスIDは「000010」に設定されている。
Therefore, according to the present embodiment, the reliability can be improved as compared with the conventional communication system.
Here, in the present embodiment, the device ID of the
これは、各デバイス12,14からクロック信号に同期して出力されるデバイスIDが、通信線4上で干渉した際に、マイコン20の入力端子SIの電位から、マイコン20側でデバイス12又は14のデバイスIDとして認識されないようにするためである。
This is because when the device IDs output in synchronization with the clock signals from the
つまり、例えば、図6の上段に示すように、ASIC0のIDが「000000」に設定され、ASIC1のIDが「000111」に設定されている状態で、各デバイス12,14からデバイスIDが同時に通信線4上に出力されたものとする。
That is, for example, as shown in the upper part of FIG. 6, in a state where the ID of ASIC0 is set to "000000" and the ID of ASIC1 is set to "000111", the device IDs communicate with each other from the
この場合、2つのデバイスIDは、下位3ビットが異なるものの、通信線4に同時に送信されると、下位3ビットが干渉するので、マイコン20の入力端子SIの電位は、値0に対応したローレベル:0Vと、値1に対応したハイレベル:5Vとの中間電位となる。
In this case, although the lower 3 bits of the two device IDs are different, when they are transmitted to the
そして、マイコン20は、その中間電位と閾値とを比較することで、入力データが「0」であるのか「1」であるのかを識別し、受信したデバイスIDを特定するので、デバイスIDは、「000111」若しくは「000000」と認識されてしまう。
Then, the
従って、デバイスIDを上記のように設定すると、CS信号線2の短絡等によって2つのデバイス12,14が同時に応答データを送信した際に、マイコン20側で受信データから抽出したデバイスIDが、通信先デバイスのデバイスIDと一致することがある。
Therefore, when the device ID is set as described above, when the two
そこで、本実施形態では、デバイス12,14から同時にデバイスIDが送信されて、通信線上で干渉した際に、マイコン20側で、通信先デバイスのデバイスIDとして認識されることのないように、各デバイスIDを設定している。
Therefore, in the present embodiment, when the device IDs are simultaneously transmitted from the
具体的には、本実施形態では、各デバイス12,14のデバイスIDを構成する6ビットのデジタルデータのうち、下位2ビットを「01」、「10」というように相補的に設定し、上位4ビットは同じ値「0000」に設定している。
Specifically, in the present embodiment, among the 6-bit digital data constituting the device IDs of the
このため、各デバイス12,14からデバイスIDが同時に送信されても、マイコン20側で受信データから抽出されるデバイスIDは、下位2ビットが「00」若しくは「11」となる。
Therefore, even if the device IDs are simultaneously transmitted from the
従って、マイコン20は、通信処理において、受信データから抽出したデバイスIDと、通信先デバイスのデバイスIDとを比較することで、通信異常を正確に判断することができるようになる。
Therefore, in the communication process, the
なお、デバイスIDは、必ずしも上記のように設定する必要はなく、各デバイスIDは、所定ビットのデジタルデータで、値1と値0のビット値を含み、かつ、2つのデバイスID間で、少なくとも一部のビット値が異なるように所謂相補的に設定されていればよい。
The device ID does not necessarily have to be set as described above, and each device ID is digital data of a predetermined bit, includes bit values of a
また、この場合、各デバイスIDを構成するnビットのデジタルデータのうち、n/2個のビット値が互いに異なる値となるように設定してもよい。
つまり、例えば、図8の下段に示すように、各デバイスIDは、「000111」、「111000」として、相補的に設定してもよい。また、2つのデバイスIDは、例えば、「101001」、「010110」として、相補的に設定してもよい。
Further, in this case, the n / 2 bit values of the n-bit digital data constituting each device ID may be set to be different from each other.
That is, for example, as shown in the lower part of FIG. 8, each device ID may be set as “000111” and “111000” in a complementary manner. Further, the two device IDs may be complementarily set as, for example, "101001" and "010110".
そして、このようにすれば、2つのデバイスIDの干渉時にマイコン側で認識されるデバイスIDは、「000000」若しくは「111111」となり、nビットのデータの1/2のビット値が、通信先デバイスのデバイスIDと異なるようになる。 Then, in this way, the device ID recognized by the microcomputer side when the two device IDs interfere with each other becomes "000000" or "111111", and the bit value of 1/2 of the n-bit data is the communication destination device. It will be different from the device ID of.
従って、この場合、通信先デバイスのデバイスIDと異なると想定されるビット値の一部が、ノイズ等でデバイスIDのビット値と一致するようになっても、通信異常を検出できるようになり、通信異常の検出精度をより向上することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、マスタ通信部としてのマイコン20が、スレーブ通信部としてのデバイス12,14から送信された応答データに含まれるデバイスIDに基づき、通信異常を判定するものとして説明した。
Therefore, in this case, even if a part of the bit value that is assumed to be different from the device ID of the communication destination device matches the bit value of the device ID due to noise or the like, the communication abnormality can be detected. The accuracy of detecting communication abnormalities can be further improved.
[Second Embodiment]
In the first embodiment, the
これに対し、本実施形態では、マイコン20が、通信相手となるデバイス12又は14に対し各種コマンドデータを送信する際に、その送信データにデバイスIDを含めることで、デバイス12、14側でも通信異常を検出できるようにする。
On the other hand, in the present embodiment, when the
本実施形態の装置構成及び動作は、基本的には第1実施形態と同じであり、第1実施形態と異なる点は、マイコン20の通信制御部22で実行されるS120の送受信処理と、これに対応してデバイス12,14側で実行される送受信処理である。
The device configuration and operation of this embodiment are basically the same as those of the first embodiment, and the differences from the first embodiment are the transmission / reception processing of S120 executed by the
そこで、本実施形態では、マイコン20の通信制御部22及び各デバイス12,14にて実行される送受信処理について、説明する。
図7に示すように、マイコン20の通信制御部22は、図3のS120にて送受信処理を実施する際には、まずS210にて、通信先デバイスに対する指令内容を表すコマンドIDに、通信先デバイスのデバイスIDを付与した送信データを生成し、送信する。
Therefore, in the present embodiment, the transmission / reception processing executed by the
As shown in FIG. 7, when the
そして、データ送信後は、S220に移行して、送信したコマンドに対する制御結果を表す応答データを通信先デバイスから受信するための受信処理を実行し、当該送受信処理を終了する。 Then, after the data is transmitted, the process proceeds to S220 to execute a reception process for receiving the response data representing the control result for the transmitted command from the communication destination device, and the transmission / reception process is terminated.
なお、マイコン20は、S210にてコマンドデータを送信するときや、S220にて通信先デバイスから応答データを取得するときには、通信先デバイスに対応するチップセレクト端子CS0又はCS1をアクティブレベルにして、CS信号を出力する。
The
一方、各デバイス12,14は、チップセレクト端子CSがアクティブレベルとなっているときに、図7に示す送受信処理を実行する。
この送受信処理では、まずS310にて、マイコン20からの送信データを受信する受信処理を実施し、続くS320にて、受信処理にて得られた受信データから、デバイスIDを抽出する。
On the other hand, each of the
In this transmission / reception processing, first, the reception processing for receiving the transmission data from the
次に、S330では、S320で抽出したデバイスIDと、記憶部13又は15に記憶された自身のデバイスIDとを比較し、これらデバイスIDが一致しているか否かを判断する。
Next, in S330, the device ID extracted in S320 is compared with its own device ID stored in the
S330にて、デバイスIDが一致していると判断された場合には、今回受信した受信データは、自身に対し送信されてきたコマンドであるので、S340にて、そのコマンドに対応する所定の制御を実行し、S360に移行する。 When it is determined in S330 that the device IDs match, the received data received this time is a command transmitted to itself, so in S340, a predetermined control corresponding to the command is performed. Is executed, and the process proceeds to S360.
そして、S360では、マイコン20に対し、制御を正常に実施した旨を表す応答データを送信する送信処理を実施し、当該送受信処理を終了する。
一方、S330にて、デバイスIDが一致していないと判断された場合には、今回受信した受信データは、自身に対し送信されてきたコマンドではないので、S350にて、通信異常が発生していると判断し、予め設定されたフェールセーフ処理を実行する。
Then, in S360, the transmission process of transmitting the response data indicating that the control is normally executed is performed to the
On the other hand, if it is determined in S330 that the device IDs do not match, the received data received this time is not a command transmitted to itself, so a communication error occurs in S350. It is determined that there is, and the preset fail-safe process is executed.
なお、フェールセーフ処理としては、例えば、センサによる検出結果の出力やアクチュエータへの駆動信号の出力を停止する出力停止処理、或いは、車両を安全に停止させるための縮退制御処理、等を挙げることができる。 The fail-safe process includes, for example, an output stop process for stopping the output of the detection result by the sensor and the output of the drive signal to the actuator, a degeneration control process for safely stopping the vehicle, and the like. can.
そして、S350にてフェールセーフ処理を実施すると、S360に移行して、当該送受信処理を終了する。
このように、本実施形態では、マイコン20が、通信相手となるデバイス12又は14
にコマンドを送信する際、対応するデバイスのデバイスIDを含む送信データを生成する。
Then, when the fail-safe process is performed in S350, the process proceeds to S360 and the transmission / reception process is terminated.
As described above, in the present embodiment, the
When sending a command to, generate transmission data including the device ID of the corresponding device.
そして、各デバイス12,14は、マイコン20からの送信データに含まれるデバイスIDが、自身のデバイスIDと一致しているか否かを判断し、一致していないときに、通信異常が発生しているものとして、所定のフェールセーフ処理を実施する。
Then, each of the
このため、例えば、図8に示すように、デバイス12のCS信号線が短絡してアクティブレベルに固定されている状態で、マイコン20がデバイス12を選択してコマンドを送信した際には、デバイス12は、そのコマンドに対応して動作することになる。
Therefore, for example, as shown in FIG. 8, when the
一方、マイコン20がデバイス14を選択して、デバイス14に対するコマンドを送信した際には、コマンドは、デバイス12及び14の両方で受信される。そして、コマンドには、マイコン20が選択したデバイス14のデバイスIDが付与されているため、デバイス14は、マイコン20からのコマンドに対応して、正常動作することができる。
On the other hand, when the
これに対し、デバイス12は、コマンドに付与されたデバイスIDが、自身のデバイスIDと異なることから、通信異常が発生していると判断して、所定のフェールセーフ処理を実施する。
On the other hand, since the device ID given to the command is different from its own device ID, the
従って、本実施形態によれば、通信異常が発生しているデバイスを制御系から切り離し、安全に停止・縮退制御を実施することができるようになる。
[第3実施形態]
本実施形態の通信システムは、基本的には第1実施形態と同様の構成をしており、第1実施形態と異なる点は、マイコン20に接続されるデバイスの数が3個である点である。
Therefore, according to the present embodiment, the device in which the communication abnormality has occurred can be separated from the control system, and the stop / degeneracy control can be safely performed.
[Third Embodiment]
The communication system of this embodiment basically has the same configuration as that of the first embodiment, and is different from the first embodiment in that the number of devices connected to the
このため、図9に示すように、マイコン20には、スレーブとしての通信機能を有する第3のデバイス16のチップセレクト端子CSに、デバイス16専用のCS信号線2を介してCS信号を出力するためのチップセレクト端子CS2が設けられている。
Therefore, as shown in FIG. 9, the
なお、デバイス16は、他のデバイス12,14と同様、ASIC2にて構成されており、自身のデバイスIDが記憶された記憶部17が内蔵されている。
また、デバイス16の通信用の出力端子SO及び入力端子SIは、他のデバイス12,14と共通の通信線4を介してマイコン20に接続され、クロック端子CLKも、他のデバイス12,14と共通のクロック信号線6を介してマイコン20に接続されている。
The
Further, the output terminal SO and the input terminal SI for communication of the
そして、3個のデバイス12,14,16のデバイスIDは、それぞれ、nビットのデータ内で値1と値0のビット値を含み、かつ、一部のビット値が、他の2つのデバイスIDとは異なるビット値となるように相補的に設定されている。
The device IDs of the three
具体的には、デバイス12のデバイスIDは「101001」、デバイス14のデバイスIDは「100110」、デバイス16のデバイスIDは「011010」、にそれぞれ設定されている。
Specifically, the device ID of the
このため、本実施形態では、3個のデバイス12,14,16から同時にデバイスIDが出力されても、マイコン20側で、第1実施形態と同様の手順で通信異常を検出できるようになる。
Therefore, in the present embodiment, even if the device IDs are output from the three
また、上記各デバイスIDは、nビットのデータのビット領域を、デバイスの数:3で分割して、分割した各領域を各デバイスIDに割り当て、その割り当てた特定領域におい
て、ビット値が他のデバイスIDと異なる一意の値となるよう、相補的に設定されている。
Further, in each of the above device IDs, a bit area of n-bit data is divided by the number of devices: 3, each divided area is assigned to each device ID, and the bit value is another in the assigned specific area. It is complementarily set so that it has a unique value different from the device ID.
つまり、デバイス12のデバイスIDは、全6ビットのうち、下位2ビットが、他のデバイスIDのビット値「10」と異なる「01」に設定されている。同様に、デバイス14のデバイスIDは、中央の2ビットが他のデバイスIDと異なる「01」に設定され、デバイス16のデバイスIDは、上位2ビットが他のデバイスIDと異なる「01」に設定されている。
That is, in the device ID of the
この結果、本実施形態の通信システムにおいては、マイコン20が上述した通信処理を行うことで、通信異常を検出できるだけでなく、通信異常の原因となる異常箇所を簡単に特定できるようになる。
As a result, in the communication system of the present embodiment, by performing the above-mentioned communication processing by the
つまり、第1実施形態のように、デバイスの数が2つの場合、通信先デバイスとの通信時に、通信先デバイスと他のデバイスからデバイスIDが送信されて、マイコン20が通信異常を判断した際には、他のデバイスのCS信号線2が短絡していることが考えられる。
That is, when the number of devices is two as in the first embodiment, when the device ID is transmitted from the communication destination device and another device at the time of communication with the communication destination device, and the
これに対し、本実施形態のように、デバイスの数が3つの場合には、マイコン20が通信異常を判断した際に、異常原因として考えられるのは、他の2つのデバイスのCS信号線2の短絡であり、2つのCS信号線2のいずれが短絡しているのかは特定できない。
On the other hand, when the number of devices is three as in the present embodiment, when the
例えば、図10に示すように、デバイス12のCS信号線2が短絡してアクティブレベルに固定されている状態で、マイコン20がデバイス14を選択した際には、デバイス12,14は、固有のデバイスIDを含む応答データを送信する。
For example, as shown in FIG. 10, when the
この場合、マイコン20側では、受信データからデバイスIDを抽出して、デバイス14のデバイスIDと比較することで、通信異常を検出することはできる。
しかし、こうしたデバイスIDの比較だけでは、通信異常の原因として考えられるのは、デバイス12のCS信号線2の短絡であるのか、或いは、デバイス16のCS信号線2の短絡であるのか、を特定することはできない。
In this case, the
However, it is specified whether the cause of the communication abnormality is a short circuit of the
このため、デバイスIDの比較だけで、デバイス12のCS信号線2の短絡を特定するには、マイコン20は、デバイス16を選択して通信を行う必要がある。
つまり、図10の「異常箇所特定方法1」に示すように、マイコン20が、デバイス14との通信時に通信異常を検出した後、次に、デバイス16を選択して通信を開始すれば、デバイス12,16が応答データを送信するので、通信異常が再度検出される。
Therefore, in order to identify the short circuit of the
That is, as shown in "Abnormality
従って、マイコン20側では、デバイス14との通信時とデバイス16との通信時との2回、通信異常を検出することにより、通信異常の原因として考えられるのは、デバイス12のCS信号線2の短絡であることを、特定することができる。
Therefore, on the
しかし、このように異常箇所を特定するには、マイコン20は、通信先デバイスを変更して、複数回通信を行う必要があり、時間がかかる。また、複数回の通信により、デバイスが誤動作することも考えられる。
However, in order to identify the abnormal portion in this way, it is necessary for the
これに対し、本実施形態では、デバイス12,14,16のデバイスIDが、6ビットのデータのビット領域を3つに分割して各デバイスIDの特定領域として割り当て、特定領域のビット値が他のデバイスIDと異なる「01」となるように設定されている。
On the other hand, in the present embodiment, the device IDs of the
このため、図10の「異常箇所特定方法2」に示すように、マイコン20は、デバイス14との通信時に受信データから抽出したデバイスIDと、デバイス14のデバイスIDとを比較することで、異常原因として考えられるCS信号線2の短絡箇所を特定できる。
Therefore, as shown in "Abnormality
つまり、マイコン20は、受信したデータから抽出したデバイスIDにおいて、本来受信すべき正規のデバイスIDと異なるビットを特定する。
そして、そのビットは、通信中デバイスの特定領域のビットと、CS信号線2がアクティブレベルになっているデバイスの特定領域のビットであるから、CS信号線2が短絡していると考えられるデバイスは、デバイス12であることを特定できる。
That is, the
Since the bits are a bit in a specific area of the device being communicated and a bit in a specific area of the device in which the
従って、本実施形態によれば、図3に示すS160の処理において、マイコン20が、こうした手順でCS信号線2の短絡箇所を特定するようにすることで、デバイスの一つと通信して通信異常を検出した際に、同時に、異常箇所を特定することができるようになる。
Therefore, according to the present embodiment, in the process of S160 shown in FIG. 3, the
よって、異常箇所を特定するために、複数のデバイスとの間で通信を行う必要がなく、その複数回の通信によってデバイスが誤動作するのを抑制できる。
[第4実施形態]
上記実施形態では、各デバイスの記憶部には、各デバイス固有のデバイスIDが予め記憶されているものとして説明したが、各デバイスの記憶部へのデバイスIDの書き込みは製造時に実施してもよく、通信システム構築後にマイコン20が実施してもよい。
Therefore, it is not necessary to communicate with a plurality of devices in order to identify the abnormal portion, and it is possible to suppress the device from malfunctioning due to the plurality of communications.
[Fourth Embodiment]
In the above embodiment, it has been described that the device ID unique to each device is stored in the storage unit of each device in advance, but the device ID may be written to the storage unit of each device at the time of manufacture. , The
そして、通信システム構築後にマイコン20がデバイスIDの書き込みを実施するようにした場合には、通信システム構築時に、デバイスIDテーブルを作成して、マイコン20の記憶部26に書き込む必要がないので、通信システムを容易に構築できる。
When the
そこで、次に、本開示の第4実施形態として、第1実施形態の通信システムにおいて、マイコン20が各デバイス12,14の記憶部13,15にデバイスIDを書き込む際の動作について説明する。
Therefore, next, as the fourth embodiment of the present disclosure, the operation when the
まず、通信システムの構築後に、マイコン20がデバイスIDを書き込むようにするには、各デバイス12,14の記憶部13,15を、それぞれ、デバイスID等のデータを書き換え可能なメモリにて構成する。
First, in order for the
そして、マイコン20は、各デバイス12,14のデバイスIDを設定する際には、図11に示すように、CS信号にて通信先のデバイスを順次選択し、その選択したデバイス12又は14に対し、デバイスIDの設定コマンドを送信するようにする。
Then, when setting the device IDs of the
一方、各デバイス12,14は、マイコン20からのCS信号にて通信相手として選択されている状態で、デバイスIDの設定コマンドを受信すると、その設定コマンドに付与されているデバイスIDを抽出して、自身の記憶部13,15に書き込むようにする。
On the other hand, when each of the
このようにすれば、各デバイス12,14において、記憶部13,15に記憶されたデバイスIDが、例えば出荷時の「000000」から、各デバイス12,14固有のデバイスID「000001」,「000010」に書き換えられることになる。
By doing so, in each of the
従って、マイコン20は、各デバイス12,14のデバイスIDを上記手順で設定した後、図3の通信処理を実施することで、各デバイス12,14との間で通信を行い、各デバイス12,14から送信されたデバイスIDに基づき通信異常を検出できるようになる。
Therefore, after setting the device IDs of the
ところで、マイコン20が各デバイス12,14のデバイスIDを設定する際、デバイス12,14の内、一方のCS信号線2が短絡してアクティブレベルに固定されていると、その一方のデバイスに対し、他方のデバイスのデバイスIDが設定されることがある。
By the way, when the
そこで、図12に示すように、デバイス12,14は、マイコン20からデバイスID設定コマンドを受けて、記憶部13,15内のデバイスIDを書き換えると、応答データとして、書き換え前のデバイスIDを、マイコン20に送信するようにしてもよい。
Therefore, as shown in FIG. 12, when the
このようにすれば、マイコン20側で、その応答データからデバイスIDを抽出し、その抽出したデバイスIDが書き換え前のデバイスIDであるか否かを判断することで、デバイスIDの書き込みを正常に実施できたか、失敗したかを、判断できるようになる。
By doing so, the
そして、このためには、マイコン20及び各デバイス12,14において、図13に示すデバイスID設定処理をそれぞれ実行するようにすればよい。
すなわち、マイコン20は、通信システム構築直後の初期設定時や、デバイスIDの設定条件が成立したときに、図13に示すデバイスID設定処理を開始する。
Then, for this purpose, the device ID setting process shown in FIG. 13 may be executed in the
That is, the
そして、マイコン20は、まずS410にて、デバイスIDの設定対象となるデバイス12又は14のデバイスIDを、記憶部26に記憶されたデバイスIDテーブルから取得し、S420に移行する。
Then, the
S420では、S410で取得したデバイスIDに対応するデバイス12又は14に接続されたチップセレクト端子CS0又はCS1をアクティブレベルにして、出力端子SOから、S410で取得したデバイスIDを含むデバイスID設定コマンドを送信する。
In S420, the chip select terminal CS0 or CS1 connected to the
一方、各デバイス12,14は、デバイスIDが未設定であるとき、或いは、デバイスIDの設定条件が成立しているときに、図13に示すデバイスID設定処理を実行する。
そして、各デバイス12,14は、まずS510にて、入力端子SIを介してデバイスID設定コマンドを受信したかを判断することで、デバイスID設定コマンドが受信されるのを待機する。
On the other hand, each of the
Then, each of the
510にて、デバイスID設定コマンドが受信されたと判断されると、S520に移行して、自身の記憶部13又は15から書き換え前のデバイスIDを読み込み、このデバイスIDを含む応答データを生成し、出力端子SOからマイコン20に向けて送信する。
When it is determined in 510 that the device ID setting command has been received, the process proceeds to S520, the device ID before rewriting is read from its
そして、続くS530では、受信したデバイスID設定コマンドから、デバイスIDを抽出して、自身の記憶部13又は15に記憶されているデバイスIDを書き換え、当該デバイスID設定処理を終了する。
Then, in the subsequent S530, the device ID is extracted from the received device ID setting command, the device ID stored in the
一方、マイコン20は、S420にてデバイスID設定コマンドを送信すると、デバイス12,14側から書き換え前の応答データが送信されてくるので、S430に移行し、入力端子SIを介して応答データを受信する。
On the other hand, when the device ID setting command is transmitted in S420, the
そして、続くS440では、受信した応答データから、デバイスIDを抽出し、S450に移行して、S440で抽出したデバイスIDと、S420にてデバイスID設定コマンドを送信したデバイス12又は14の書き換え前のデバイスIDとを比較する。
Then, in the following S440, the device ID is extracted from the received response data, transferred to S450, and the device ID extracted in S440 and the
S460では、S450での比較の結果、応答データから抽出したデバイスIDと書き換え前デバイスIDとが一致しているか否かを判断する。
そして、デバイスIDが一致している場合には、デバイスIDの書き換えは成功したと判断して、S470に移行し、デバイスIDの書き換えに成功したことを記憶又は通知し、当該通信処理を終了する。
In S460, as a result of the comparison in S450, it is determined whether or not the device ID extracted from the response data and the device ID before rewriting match.
Then, if the device IDs match, it is determined that the device ID rewriting was successful, the process proceeds to S470, the device ID rewriting is successfully stored or notified, and the communication process is terminated. ..
また、デバイスIDが一致していない場合には、デバイスIDの書き換えは失敗したと判断して、S480に移行し、デバイスIDの書き換えに失敗したことを記憶又は通知し、当該通信処理を終了する。 If the device IDs do not match, it is determined that the rewriting of the device ID has failed, the process proceeds to S480, the memory or notification that the rewriting of the device ID has failed is stored or notified, and the communication process is terminated. ..
このようにデバイスID設定処理を実行することにより、各デバイス12,14のデバイスIDが正しく書き換えられたことを確認しながら、デバイスIDを設定することができ、デバイスID設定時の信頼性を向上できる。
By executing the device ID setting process in this way, the device ID can be set while confirming that the device IDs of the
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、通信システムは、車両制御用の電子制御装置において各種制御処理を実施するマイコン20と、センサやアクチュエータ等の複数のデバイス12,14とにより構成されるものとして説明した。
Although the embodiment for carrying out the present disclosure has been described above, the present disclosure is not limited to the above-described embodiment, and can be variously modified and carried out.
For example, in the above embodiment, the communication system has been described as being composed of a
しかし、本開示の技術は、マスタ通信部としての機能を有するデバイスと、スレーブ通信部としての機能を有する複数のデバイスとが、共通の通信線を利用してデータ通信を行う通信システムであれば、上記実施形態と同様に適用できる。 However, the technique of the present disclosure is a communication system in which a device having a function as a master communication unit and a plurality of devices having a function as a slave communication unit perform data communication using a common communication line. , The same as the above embodiment can be applied.
従って、マスタ通信部及びスレーブ通信部となるデバイスが、全て、マイコンにて構成されていてもよいし、ASIC等の電子回路にて構成されていてもよく、これらの組み合わせにて構成されていてもよい。 Therefore, all the devices serving as the master communication unit and the slave communication unit may be configured by a microcomputer or an electronic circuit such as an ASIC, and may be configured by a combination of these. May be good.
上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。 A plurality of functions possessed by one component in the above embodiment may be realized by a plurality of components, or one function possessed by one component may be realized by a plurality of components. Further, a plurality of functions possessed by the plurality of components may be realized by one component, or one function realized by the plurality of components may be realized by one component. Further, a part of the configuration of the above embodiment may be omitted. Further, at least a part of the configuration of the above embodiment may be added or replaced with the configuration of the other above embodiment. It should be noted that all aspects included in the technical idea specified only by the wording described in the claims are embodiments of the present invention.
2…CS信号線、4…通信線、6…クロック信号線、12,14,16…デバイス、13,15,17…記憶部、20…マイコン、22…通信制御部、24…通信入出力部、26…記憶部。 2 ... CS signal line, 4 ... Communication line, 6 ... Clock signal line, 12, 14, 16 ... Device, 13, 15, 17 ... Storage unit, 20 ... Microcomputer, 22 ... Communication control unit, 24 ... Communication input / output unit , 26 ... Memory.
Claims (4)
前記マスタスレーブ通信におけるマスタとしての通信機能を有し、前記複数のスレーブ通信部の一つと通信する際には、前記複数のスレーブ通信部の内の一つに各スレーブ通信部専用のチップセレクト線(2)を介してチップセレクト信号を出力することで、通信相手となるスレーブ通信部を選択し、該選択したスレーブ通信部との間で、前記各スレーブ通信部共通の通信線(4)を介して通信を行う、マスタ通信部(20)と、
を備え、
前記複数のスレーブ通信部には、それぞれ専用のIDが付与されており、
前記各スレーブ通信部は、前記マスタ通信部との通信時に、前記通信線を介して自身のIDを送信し、
前記マスタ通信部は、前記選択したスレーブ通信部との通信時に、前記通信線を介して受信したIDと、前記選択したスレーブ通信部のIDとを比較し、該IDが一致しないときに異常を判断する、よう構成されており、
更に、前記複数のスレーブ通信部は、前記マスタ通信部からの指令によって前記IDを書き換え可能に構成され、
前記マスタ通信部は、前記IDの書き換え対象となる前記スレーブ通信部に前記IDの書き換え指令を送信した際、前記スレーブ通信部から送信されてくる書き換え前のIDを取得し、該IDが、当該マスタ通信部側で認識している書き換え前のIDと一致しているときに、前記書き換え指令により前記IDが正しく書き換えられたと判断する、
よう構成されている通信システム。 A plurality of slave communication units (12, 14, 16) having a communication function as a slave in master-slave communication, and
It has a communication function as a master in the master-slave communication, and when communicating with one of the plurality of slave communication units, one of the plurality of slave communication units is a chip select line dedicated to each slave communication unit. By outputting the chip select signal via (2), a slave communication unit to be a communication partner is selected, and a communication line (4) common to each slave communication unit is connected to the selected slave communication unit. With the master communication unit (20), which communicates via
Equipped with
A dedicated ID is assigned to each of the plurality of slave communication units.
Each of the slave communication units transmits its own ID via the communication line when communicating with the master communication unit.
When communicating with the selected slave communication unit, the master communication unit compares the ID received via the communication line with the ID of the selected slave communication unit, and if the IDs do not match, an abnormality occurs. It is structured to judge,
Further, the plurality of slave communication units are configured so that the ID can be rewritten by a command from the master communication unit.
When the master communication unit transmits the ID rewriting command to the slave communication unit to be rewritten, the master communication unit acquires the ID before rewriting transmitted from the slave communication unit, and the ID is the ID. When it matches the ID before rewriting recognized by the master communication unit side, it is determined that the ID has been correctly rewritten by the rewriting command.
A communication system that is configured to.
前記各スレーブ通信部は、前記専用のチップセレクト線を介してチップセレクト信号が入力されているとき、前記通信線を介して受信したIDと自身のIDとを比較し、該IDが一致しないときに異常を判断する、
よう構成されている請求項1に記載の通信システム。 When communicating with the selected slave communication unit, the master communication unit transmits the ID of the slave communication unit via the communication line.
When the chip select signal is input via the dedicated chip select line, each slave communication unit compares the ID received via the communication line with its own ID, and when the IDs do not match. To judge the abnormality,
The communication system according to claim 1, which is configured as such.
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