JP6974553B2 - 給排気経路用空調機及び空調システム - Google Patents
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Description
フィスの冷暖房に必要な空調の負荷も減少の一途を辿っている。また、人が心地よく感じる温度は各人で異なる。このため、近年は室内全体を空調するという考え方が見直されつつあり、例えば、特許文献1には、個別に空調する技術が開示されている。
《空調システム》
図1は、第1実施形態に係る空調システム1の概略構成を示す図である。第1実施形態の空調システム1は、目的空間(被調和室)の空調を行うものであり、例えば、室内の空気の温度、湿度、清浄度の調整を行う。第1実施形態は、空調システム1をオフィスに適用した例であり、図1に示すように、当該オフィスには目的空間としての事務室2及び会議室3が設けられている。事務室2及び会議室3は、居室の一例である。当該オフィスは、事務室2の天井11及び会議室3の天井12と天井スラブ13との間に空間14が設けられた二重天井構造となっている。天井11、12には、複数の吹出口15及び複数の還気口16が設けられている。
空調機4に排気が取り込まれる。空調機4内に取り込まれた排気が、排気経路44を通り、排気ダクト24を介して空調機4から排気が排出される。
コイル48を構成する配管を通る冷水によってコイル48を通過する外気の温度を上げることで、事務室2や会議室3等の居室へ給気する外気の温度として適切な温度に調節することができる。
第2実施形態に係る空調システム1について説明する。図6は、第2実施形態に係る空調機4の構成図である。図6に示すように、第2実施形態に係る空調システム1は、第1実施形態に係る空調システム1と比較して、空調機4の構成が異なっている。空調機4の構成以外の点について、第2実施形態に係る空調システム1の構成は、第1実施形態に係る空調システム1の構成と同様である。第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。第2実施形態に係る空調機4では、蒸発器51、圧縮機52、凝縮器53及び膨張弁54を循環する冷媒を用いて、給気経路43を通る外気の温湿度調節を行う。
53に送られた冷媒との間で熱交換が行われる。排気経路44を通る排気によって冷媒が冷却されるため、排気経路44を通る排気の温度が低いことが好ましい。空調機システム1で冷房を行う場合、排気ダクト23を介して空調機4内に取り込まれた排気の温度は、給気ダクト21を介して空調機4内に取り込まれた外気の温度よりも低い。ヒートポンプ熱源機45が排気経路44に設置されているので熱源の効率を向上させている。空調機4内には、冷水が循環する循環経路が設けられており、冷水循環配管26を介して空調機4に戻った冷水は、蒸発器51及びコイル71を構成する配管を通って、冷水循環配管25に流入する。暖房時には、蒸発器51は凝縮器として機能し、凝縮器53は蒸発器として機能する。冷房時と暖房時で蒸発器と凝縮器はその機能が逆になる。
第3実施形態に係る空調システム1について説明する。図7は、第3実施形態に係る空調システム1の概略構成を示す図である。図7に示すように、第3実施形態に係る空調システム1は、第1実施形態に係る空調システム1と比較して、空調機4の設置位置が異なっている。空調機4の設置位置以外の点について、第3実施形態に係る空調システム1の構成は、第1実施形態に係る空調システム1の構成と同様である。第3実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
調機4が設置されている。空調機4は、換気用の給排気経路に設置されている。図7に示す空調機4の構成は、第1実施形態に係る空調システム1が備える空調機4の構成と同一であってもよいし、第2実施形態に係る空調システム1が備える空調機4の構成と同一であってもよい。空調機4に接続された給気ダクト21を介して空調機4に外気が取り込まれる。空調機4に接続された給気ダクト22は、天井裏の空間14に設置されており、天井11、12に設けられた複数の吹出口15に給気ダクト22が繋がっている。天井11、12に設けられた吹出口15を介して、事務室2内及び会議室3内に外気が給気される。
第4実施形態に係る空調システム1について説明する。図8は、第4実施形態に係る空調システム1の概略構成を示す図である。図9は、第4実施形態に係る空調機4の構成図である。図8及び図9に示すように、第4実施形態に係る空調システム1は、第1実施形態に係る空調システム1と比較して、空調機4と冷水ポンプ27との間に空冷チラー81が設置されており、空調機4がヒートポンプ熱源機45を備えていない点が異なっている。第4実施形態に係る空調システム1におけるその他の構成は、第1実施形態に係る空調システム1の構成と同様である。第4実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
上記各実施形態に係る空調システム1では、事務室2の天井裏と会議室3の天井裏とが繋がり、一つの空間14が形成されている例を示しているが、図10に示すように、事務室2の天井裏と会議室3の天井裏とが繋がっていなくてもよい。図10は、変形例に係る空調システム1の概略構成を示す図である。図10に示す空調システム1では、事務室2の天井裏と会議室3の天井裏との間に壁91が設けられており、事務室2の天井11と天井スラブ13との間に空間92が設けられ、会議室3の天井12と天井スラブ13との間に空間93が設けられている。
上記各実施形態や第1変形例に係る空調システム1では、基本的に給気経路43を通る外気と熱交換した冷水が冷水循環配管25を経てタスク空調デスク31やファンコイルユニット31、34へ供給されていた。しかし、上記空調システム1は、給気経路43を通る外気と熱交換した冷水と熱交換する他の冷水が、タスク空調デスク31やファンコイルユニット31、34へ供給してもよい。また、上記各実施形態や第1変形例に係る空調システム1の説明では、流量調整弁等による冷水や冷媒の流量制御について触れられていないが、上記空調システム1は、適宜の箇所に配置された流量調整弁等により、冷水や冷媒の流量調整を行ってもよい。
、弁VAを開く方向に制御するとともに、弁VBを閉じる方向に制御することで、コイル71に流す冷媒水である冷水を多くする。夏期に外気温度が低い場合、弁VAを閉じる方向に制御するとともに、弁VBを開く方向に制御することで、コイル71に流す冷媒水である冷水を少なくする。一方、暖房を行う冬季において、外気温度が低く負荷が大きい場合、弁VAを開く方向に制御するとともに、弁VBを閉じる方向に制御することで、コイル71に流す温水を多くする。冬季に外気温度が高い場合、弁VAを閉じる方向に制御するとともに、弁VBを開く方向に制御することで、コイル71に流す温水を少なくする。
本空調システム1のような複雑な制御を行いたくないシステムにおいて特に有用である。また、水は、環境への影響が無く、必要な冷温水を部屋ごとに製造したり供給したりすることも容易にできるので、所謂、マルチシステムを簡単に実現できるという利点を本空調システム1に持たせることができる。
2 事務室
3 会議室
4 空調機
11、12 天井
13 天井スラブ
14、92、93 空間
15 吹出口
16 還気口
21、23 給気ダクト
22、24 排気ダクト
25、26、61、62、63、64、73 冷水循環配管
27 冷水ポンプ
31 タスク空調デスク
32 タスク空間
33、34、 ファンコイルユニット
41 給気ファン
42 排気ファン
43 給気経路
44 排気経路
45 ヒートポンプ熱源機
46、47、48、71、72 コイル
51 蒸発器
52 圧縮機
53 凝縮器
54 膨張弁
74、75 冷媒配管
81 空冷チラー
311、331、341 ファン
312、332、342 コイル
313 吸込口
314、333、343 吹出口
P ポンプ
VA,VB,VC,VD,VE 弁
HX 熱交換器
Claims (6)
- 換気用の給排気経路に設置されており、居室へ給気する外気を空調する給排気経路用空調機であって、
前記居室からの排気が通る経路に配置された凝縮器を有する熱源機と、
前記居室へ給気する前記外気が通る経路に配置されており、前記熱源機の蒸発器で熱交換された冷水が通る第1コイルと、を備え、
前記第1コイルは、前記第1コイルの冷水の出口が、前記居室の空気を取り込んで空調する居室用空調機の第2コイル、又は、当該冷水と熱交換した他の冷水を前記第2コイルに通すためのコイルへ接続される、
給排気経路用空調機。 - 前記凝縮器及び前記蒸発器を循環する冷媒が通る第3コイルを備え、
前記第3コイルは、前記居室へ給気する前記外気が通る経路に配置されている、
請求項1に記載の給排気経路用空調機。 - 換気用の給排気経路に設置されており、居室へ給気する外気を空調する給排気経路用空調機であって、
前記居室からの排気が通る経路に配置された蒸発器を有する熱源機と、
前記居室へ給気する前記外気が通る経路に配置されており、前記熱源機の凝縮器で熱交換された温水が通る第1コイルと、を備え、
前記第1コイルは、前記第1コイルの温水の出口が、前記居室の空気を取り込んで空調する居室用空調機の第2コイル、又は、当該温水と熱交換した他の温水を前記第2コイルに通すためのコイルへ接続される、
給排気経路用空調機。 - 換気用の給排気経路に設置されており、居室へ給気する外気を空調する給排気経路用空調機であって、
前記居室からの排気が通る経路に配置された第1熱交換器を有するヒートポンプ熱源機
と、
前記居室へ給気する前記外気が通る経路に配置されており、前記ヒートポンプ熱源機の第2熱交換機で熱交換された冷媒水が通る第1コイルと、を備え、
前記第1コイルは、前記第1コイルの冷媒水の出口が、前記居室の空気を取り込んで空調する居室用空調機の第2コイル、又は、当該冷媒水と熱交換した他の冷媒水を前記第2コイルに通すためのコイルへ接続される、
給排気経路用空調機。 - 前記外気は、前記居室からの排気で凝縮された冷媒により、前記居室で結露が生ずる温度に冷やされた冷水が流される前記第1コイルで熱交換された後に、前記居室に送られ、
前記居室で結露が生ずる温度に冷やされた冷水は、前記居室で結露が生じない温度に熱交換されてから前記第2のコイルに送られる、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の給排気経路用空調機。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の給排気経路用空調機を備え、
前記第2コイルで前記居室を空調する空調システム。
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