JP6969621B2 - メラミン樹脂化粧板 - Google Patents
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Description
特許文献1には、メラミン樹脂と、カルビノール変性シリコーンオイル、及び、シランカップリング剤を必須成分とする樹脂組成物による表面層が形成されてなる払拭性化粧板が開示されている。
メラミン樹脂層と、前記メラミン樹脂層の一方の面に設けられたガスバリア層と、により構成される化粧層を少なくとも備えるメラミン樹脂化粧板であって、
前記ガスバリア層は、当該メラミン樹脂化粧板の意匠面に設けられ、
JISK7129:2008B法に従い、40℃90%RH環境下で測定される、前記化粧層の水蒸気透過度から算出される、水蒸気透過係数が10g・mm/(m2・24h)以下であるメラミン樹脂化粧板が提供される。
メラミン樹脂化粧板100は、メラミン樹脂層101と、メラミン樹脂層101の一方の面に設けられたガスバリア層103と、により構成される化粧層110を少なくとも備える。
そして、化粧層110の水蒸気透過係数が10g・mm/(m2・24h)以下である。
ここで、水蒸気透過係数は、JISK7129:2008B法に従い、40℃90%RH環境下で測定される。
本発明者は、化粧層110の水蒸気透過係数を制御することによって、使用環境が変化しても、メラミン樹脂化粧板を施工面に貼り付けた際の寸法変化を抑えることができることを新たに知見した。本実施形態に係るメラミン樹脂化粧板100は、このような知見に基づいて、化粧層110の水蒸気透過係数を10g・mm/(m2・24h)以下に制御するものである。これにより、メラミン樹脂化粧板100を施工面に貼り付けた際の寸法安定性を向上させることができる。したがって、使用環境が変化しても、寸法変化に起因して発生する応力を低減でき、化粧板を施工面に貼り付けた際、施工面から化粧板が剥離するのを抑制することができる。また、メラミン樹脂化粧板100を構成する各層間の剥離を抑制することができる。
このようなメラミン樹脂化粧板100が施工面に貼り付けた際の寸法安定性に優れる理由は明らかではないが、化粧層110の水蒸気透過係数が10g・mm/(m2・24h)以下であるメラミン樹脂化粧板100は水分の出入りが少なく、使用環境変化に伴う水分吸収及び放出による寸法変化が起き難い構造になっているからだと考えられる。
化粧層110側の表面硬度は、化粧層110を構成する各層の構成成分の種類や各層の形成方法を適切に調節することにより制御することが可能である。
ここで、施工面に貼り付けたメラミン樹脂化粧板100を40℃95%RHの環境下に168時間保管したとき、保管前のメラミン樹脂化粧板100の重量(接着層と被着材の重量は除外)をX1とし、保管後のメラミン樹脂化粧板100の重量をX2(接着層と被着材の重量は除外)とする。
上記重量変化率が上記上限値以下であると、メラミン樹脂化粧板100において、使用環境に大きな変化が生じても、水分吸収及び放出による寸法変化をより効果的に抑制することができるため、メラミン樹脂化粧板100の寸法変化に起因して発生する応力をより一層低減することができる。その結果、施工面に貼着した際の施工面との剥離を抑制することができ、また、メラミン樹脂化粧板100を構成する各層間の剥離を抑制することができる。
以下、メラミン樹脂層101について説明する。
メラミン樹脂層101はメラミン樹脂を含有する層であり、メラミン樹脂と化粧層基材を含むものが好ましい。これにより、表面に好適な表面硬度を付与することができ、傷の付き難いメラミン樹脂化粧板100を得ることができる。
これらの中でも、メラミン樹脂層101としては、化粧層基材の意匠面となる第一の面側にメラミン樹脂を含有する樹脂層が担持され、意匠面とは反対側の第二の面側に熱可塑性樹脂を含有する樹脂層が担持された構造のものが特に好ましい。上記熱可塑性樹脂としては、好ましくはアクリル樹脂、ウレタン樹脂等から選択される一種または二種以上である。
これにより、メラミン樹脂化粧板100に柔軟性を付与することができ、メラミン樹脂化粧板100の外曲げ加工性を向上させることができる。
メラミンに対するホルムアルデヒドの反応モル比((ホルムアルデヒドのモル量)/(メラミンのモル量)の値であり、以下、単に「反応モル比」ということがある。)は特に限定されるものではないが、好ましくは1.0以上4.0以下、より好ましくは1.0以上2.0以下、さらに好ましくは1.1以上1.8以下である。反応モル比が上記下限値以上であると、未反応成分を低下させることができ、保存性が向上したり、コストを削減できたりする。また、上記上限値以下であると、硬化後の樹脂の柔軟性を向上させることができる。なお、メラミン樹脂としては、1種類を単独で用いることもできるし、反応モル比や重量平均分子量等が異なる2種類以上のメラミン樹脂を併用することもできる。また、メラミン樹脂としては、住友化学(株)製のメラミン樹脂等、市販のものを用いることもできる。
熱可塑性樹脂は、金属や各種素材との接着特性を有し、メラミン樹脂化粧板100に柔軟性を付与することができる。よって、第二の面側に、熱可塑性樹脂を担持することにより、メラミン樹脂層101と後述する基材層120との接着強度を向上させることができるとともに、メラミン樹脂化粧板100の曲げ加工性を向上させる効果を得ることができる。
熱可塑性樹脂は、これらの中でもアクリル樹脂およびウレタン樹脂を含むことが好ましい。
さらに、ウレタン樹脂は、特に強靭性、弾性、柔軟性に優れ、アクリル樹脂は、特に透明性、耐久性、耐候性、耐薬品性、造膜性に優れる。また、本実施形態において「異相構造」とは、1個の粒子内に異なる種類の樹脂からなる相が複数存在する構造を意味し、例えば、コアシェル構造、局在構造、海島構造等が挙げられる。
また、ウレタンアクリル複合粒子が、化粧層基材の第二の面側に担持された時の粒子間の配列状態は、特に限定されるものではないが、例えば、直鎖構造等が挙げられる。粒子の構造及び粒子間の配列状態は、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)により確認することができる。
これらの中でも、ウレタンアクリル複合粒子は、アクリル成分をコアとし、ウレタン成分をシェルとするコアシェル構造を有するタイプであることが特に好ましい。ウレタンアクリル複合粒子が上記コアシェル構造であると、化粧層基材の第二の面側に担持させたときに、表面外郭がウレタン組成となるので、化粧層基材の第二の面側は、ウレタン樹脂及びアクリル樹脂の両方の特性を有しつつ、外郭にウレタン樹脂の特性が付与される。
ガスバリア層103はメラミン樹脂層101よりもガスバリア性に優れている。これにより化粧層110の水蒸気透過係数を低下させることができる。
なお、酸化ケイ素には、二酸化ケイ素の他、一酸化ケイ素、亜酸化ケイ素が含有されていてもよい。
さらに、酸化ケイ素などの無機成分とシリコーン樹脂などの有機成分とを併用することもできる。
本実施形態においては、例えば、ガラスコーティング材によりガラス質膜を形成し、さらにガラス質膜を養生してガラス質膜を含む層に対しエージングを行うこと等が、化粧層110の上記水蒸気透過係数および化粧層110の上記重量変化率を制御するための因子として挙げられる。
まず、ガラスコーティング材をメラミン樹脂層の意匠面側に塗布し、乾燥する。
次いで、塗布したガラス質膜を養生し、エージングを行う。これにより、得られるメラミン樹脂化粧板100について、化粧層110の上記水蒸気透過係数および化粧層110の上記重量変化率を低下させることができる。これは、エージングによってガラス質膜の緻密性が向上すること等が要因として推定される。エージングは、例えば、20〜60℃、5日間〜50日間の条件により行うことができる。
本実施形態のメラミン樹脂化粧板100は、図2に示すように、メラミン樹脂層101のガスバリア層103とは反対側の面に基材層120をさらに設けることが好ましい。
基材層120としては特に限定されるものではないが、例えば、繊維基材、プリプレグ、金属層から選択される一種または二種以上が挙げられる。
これにより、耐熱性、不燃性、剛性、取扱性などの様々な機能を付与することができる。
また、基材層120を1層又は2層以上の構成として用いることができるが、1層であることが好ましい。これにより、メラミン樹脂層101と基材層120との層間接着強度や化粧板の反りをコントロールしやすくなる。
基材層120に用いられる繊維基材の材質については、特に限定されるものではなく、例えば、天然繊維、合成繊維、半合成繊維、再生繊維、無機繊維等が挙げられる。より具体的には、例えば、ポリベンゾオキサゾール樹脂繊維、ポリアミド樹脂繊維、芳香族ポリアミド樹脂繊維、全芳香族ポリアミド(アラミド)樹脂繊維等のポリアミド系樹脂繊維、ポリエステル樹脂繊維、芳香族ポリエステル樹脂繊維、全芳香族ポリエステル樹脂繊維等のポリエステル系樹脂繊維、ポリイミド樹脂繊維、フッ素樹脂繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、金属繊維(ステンレス繊維)等を挙げることができる。これにより、メラミン樹脂化粧板100の吸湿性を低減することができる。これらの中でも、不燃性、強度、低吸湿性等の観点からガラス繊維基材を用いることが特に好ましい。
本実施形態におけるプリプレグは、繊維基材に熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂、フィラー等を含有する樹脂組成物を担持したシート状の材料である。樹脂組成物としては、メラミン樹脂層101と基材層120との層間接着強度が、メラミン樹脂化粧板100を形成するために十分であれば、特に限定されるものではない。繊維基材としては、例えば、基材層120に用いられる上記繊維基材と同様のものを挙げることができる。
樹脂の溶解に用いられる溶剤としては、特に限定されないが、例えば、メタノール等が挙げられる。樹脂を5〜14倍で希釈し、ワニス固形分を3質量%以上10質量%以下で調整した塗布液を塗工する方法等が挙げられる。これにより、樹脂の繊維基材への坦持(含浸)性を向上させることができる。
また、厚みの上限については、特に限定されるものではないが、厚みが大きいほどメラミン樹脂化粧板100の厚みと重量が増大するとともに、コストも嵩むため、最終的な製品における設計上、許容される範囲で設定することが好ましく、0.35mm以下にすることが好ましい。
金属層を構成する金属材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、アルミニウム、銅、ステンレス、ニッケル等が挙げられる。これらは1種類を単独で用いることもできるし、2種類以上の金属の合金を用いることもできる。これらの中でも、汎用性、経時安定性、価格等の点から、アルミニウムが好ましい。また、金属層の形態としては、金属板、金属箔等を用いることができる。
化粧層110は、上述したメラミン樹脂層101及びガスバリア層103を有するものである。例えば、メラミン樹脂層101上にガスバリア層103を形成することにより得られる。
メラミン樹脂化粧板100の製造方法は、特に限定されないが、例えば、化粧層110と基材層120とを積層した後、温度130〜150℃、圧力1〜10MPa、時間3〜120分間程度で加熱加圧して成形する方法が挙げられる。また、加熱加圧による成形の際に、メラミン樹脂化粧板100の意匠面側に、鏡面仕上げ板を重ねることにより鏡面仕上げとすることができ、エンボス板又はエンボスフィルム等を重ねることによりエンボス仕上げとすることができる。
液状又は半固形状の接着剤を金属層上に塗布する方法としては、特に限定するものではないが、加温可能なロールコータによって行われることが好ましい。
なお、接着強度を向上させるため、金属層の被接着面に、予め、プライマー処理、金属層腐食処理、サンディング処理等を行ってもよい。
これらの接着剤の中でも、ウレタン樹脂系接着剤が好ましい。これにより、メラミン樹脂化粧板100に柔軟性を付与することができ、メラミン樹脂化粧板100の外曲げ加工性を向上させることができる。
また、接着剤の性状については、特に限定されるものではなく、例えは、液状のもの、半固形状のもの、フィルム状のもの等を用いることができる。
以下、実施形態の例を付記する。
1. メラミン樹脂層と、前記メラミン樹脂層の一方の面に設けられたガスバリア層と、により構成される化粧層を少なくとも備えるメラミン樹脂化粧板であって、
JISK7129:2008B法に従い、40℃90%RH環境下で測定される、前記化粧層の水蒸気透過係数が10g・mm/(m2・24h)以下であるメラミン樹脂化粧板。
2. 1.に記載のメラミン樹脂化粧板において、
JIS K5600に準拠した鉛筆硬度試験により測定される、前記化粧層側の表面硬度が5H以上であるメラミン樹脂化粧板。
3. 1.または2.に記載のメラミン樹脂化粧板において、
前記メラミン樹脂層はメラミン樹脂と化粧層基材を含むメラミン樹脂化粧板。
4. 1.乃至3.いずれかに記載のメラミン樹脂化粧板において、
当該メラミン樹脂化粧板を40℃95%RHの環境下に168時間保管したとき、
前記保管前の当該メラミン樹脂化粧板の重量をX1とし、
前記保管後の当該メラミン樹脂化粧板の重量をX2としたとき、
100×(X2−X1)/X1で定義される重量変化率が7.0%以下である、メラミン樹脂化粧板。
5. 1.乃至4.いずれかに記載のメラミン樹脂化粧板において、
前記メラミン樹脂層の他方の面に基材層がさらに設けられた、メラミン樹脂化粧板。
6. 5.に記載のメラミン樹脂化粧板において、
前記基材層が繊維基材、プリプレグ、および金属層から選択される一種または二種以上であるメラミン樹脂化粧板。
7. 1.乃至6.いずれかに記載のメラミン樹脂化粧板において、
前記ガスバリア層がシロキサン骨格を有するガラス質膜を含むメラミン樹脂化粧板。
8. 1.乃至7.いずれかに記載のメラミン樹脂化粧板において、
ロール状であるメラミン樹脂化粧板。
(実施例1)
化粧層基材として坪量80g/m2の酸化チタン含有化粧紙(大日本印刷(株)製)を用い、上記酸化チタン含有化粧紙の第2の面側に、ウレタンアクリル複合粒子のエマルジョン(ジャパンコーティングレジン社製「SU−100」、平均粒径:84nm、分散媒:水)を固形分で40g/m2となるように塗工し、続いて上記化粧紙の第1の面側(意匠面側)に、メラミン樹脂を含むワニス(メラミンに対するホルムアルデヒドの反応モル比1.4、樹脂固形分50質量%)を50g/m2となる様に塗工した後、120℃の熱風乾燥機にて90秒乾燥し、樹脂層(すなわち化粧層基材以外の成分)の含有率が53質量%、揮発分3%のメラミン樹脂層を得た。
なお、上記メラミン樹脂は以下の方法により合成した。まず、反応釜に原料メラミンとホルマリンを所定配合比率で仕込み、触媒添加した。その後、沸点まで昇温して還流反応し、メラミン溶解が完了したことを確認した。次いで、反応終点に達したら脱水処理にて樹脂固形分を調整し冷却した。
上記メラミン樹脂層の意匠面側に、ガラスコーティング材((株)トクヤマ製、TS−56、プラスチックレンズ用ハードコート液)を、ガスバリア層の厚さが4μmとなるように塗布・乾燥した。塗布・乾燥は、バーコート法により面内が均一な厚みとなるように塗布し、60℃5分間乾燥させた。その後、40℃で10日間養生(エージング)し、化粧層1を作製した。
得られた化粧層1の第2の面側に、基材層として厚み0.2mmのガラスクロス(南亜プラスチック社製「WEA7628」を積層し、140℃、2MPaの条件で40分間加熱加圧成形して、厚さ0.3mmのメラミン樹脂化粧板を得た。
ガスバリア層の厚さが0.1μmとなるように塗布・乾燥した以外は、実施例1と同様の方法により、化粧層2を作製し、メラミン樹脂化粧板を得た。
ガスバリア層の厚さ20μmとなるように塗布・乾燥した以外は、実施例1と同様の方法により、化粧層3を作製し、メラミン樹脂化粧板を得た。
ガラスコーティング材(墨東化成工業(株)製、シラグシタール(商標))を、ガスバリア層の厚さが4μmとなるように塗布・乾燥し、その後、20℃で30日間養生(エージング)した以外は、実施例1と同様の方法により、化粧層4を作製し、メラミン樹脂化粧板を得た。
ガスバリア層を設けなかったこと以外は、実施例1と同様の方法により、化粧層5を作製し、メラミン樹脂化粧板を得た。
ガスバリア層を設ける際の養生をしなかったこと以外は、実施例2と同様の方法により、化粧層6を作製し、メラミン樹脂化粧板を得た。
(1)水蒸気透過係数
水蒸気透過係数を測定するための化粧板は、基材層を積層させず、化粧層のみを140℃、2MPaの条件で40分間加熱加圧して、メラミン樹脂化粧板を得た。
得られた化粧板について、水蒸気透過係数を測定した。なお、水蒸気透過係数の測定は、JIS K7129:2008B法に従い、40℃90%RH環境下で測定した。
○:10g・mm/(m2・24h)以下
×:10g・mm/(m2・24h)超過
各実施例および各比較例のメラミン樹脂化粧板を20mm角に切り出し、23℃50%RH環境下で168時間静置後に、メラミン樹脂化粧板の初期重量X1を測定した。
初期重量X1を測定後、基材層に両面粘着シート(コニシ社製)を貼着し、次に、アルミニウム板(厚さ1mm)を積層させ、試験片を作製した。試験片の重量Y1を測定して、Y1−X1より、両面粘着シート及びアルミニウム板の重量Zを算出した。
次に、試験片を40℃95%RH環境下で168時間静置後、試験片の重量Y2を測定し、Y2−Zより、メラミン樹脂化粧板の高湿環境保管後重量X2を測定した。100×(X2−X1)/X1で定義される重量変化率を算出した。
○:7.0%以下
×:7.0%超過
各実施例および各比較例のメラミン樹脂化粧板の意匠面を色々な角度から目視で観察し、以下の基準で評価を実施した。
○: 白化・濁りは見られない
×: 白化・濁りが見られる
各実施例および各比較例のメラミン樹脂化粧板の意匠面に、セロハンテープ(ニチバン社製、商品名「セロテープ(産業用、「セロテープ」は登録商標) No.405 18mm×35m」)を貼り付け、貼り付けた箇所をしっかりと指で擦り付けた(テープを通して見られる色が均一に変化していることを確認した)。貼り付け後、5分以内に、60度の方向へ勢いよく引き剥がし、以下の基準で評価を実施した。
○: 剥離なし
×: 剥離あり
各実施例および各比較例のメラミン樹脂化粧板をJIS K5600に準拠した鉛筆硬度試験により評価を行った。
○: 硬度が5H以上
×: 硬度が4H以下
各実施例および各比較例のメラミン樹脂化粧板をJIS K6902の耐熱性試験に準拠した方法で処理を行い、試験後に、膨れ、剥離、クラック等異常の有無を確認した。
○: なし
×: あり
各実施例および各比較例のメラミン樹脂化粧板をJIS K6902の耐熱水性試験に準拠した方法で処理を行い、試験後に、膨れ、白化の有無を確認した。
○: なし
×: あり
各実施例および各比較例のメラミン樹脂化粧板をJIS K6902の耐汚染性試験に準拠した方法で処理を行い、試験後に、表面の汚染材料残りの有無を確認した。
○:なし
×:あり
各実施例および各比較例のメラミン樹脂化粧板(1220mm幅×2420mm長)の基材層に、両面粘着シート(コニシ社製)を貼着し、次に、プライマー処理したプラスターボードに貼着して、試験片を作製した。
作製した試験片を、環境試験機に投入し、40℃95%RH環境下で24時間→40℃20%RH環境下で24時間を1サイクルとして、計10サイクル実施後、23℃50%RH環境下で24時間静置し、その後、浮きや剥離の有無を確認した。
○:浮きや剥離なし
×:浮きや剥離あり
101 メラミン樹脂層
103 ガスバリア層
110 化粧層
120 基材層
Claims (7)
- メラミン樹脂層と、前記メラミン樹脂層の一方の面に設けられたガスバリア層と、により構成される化粧層を少なくとも備えるメラミン樹脂化粧板であって、
前記ガスバリア層は、当該メラミン樹脂化粧板の意匠面に設けられ、
JISK7129:2008B法に従い、40℃90%RH環境下で測定される、前記化粧層の水蒸気透過度から算出される、水蒸気透過係数が10g・mm/(m2・24h)以下であるメラミン樹脂化粧板。 - 請求項1に記載のメラミン樹脂化粧板において、
JIS K5600に準拠した鉛筆硬度試験により測定される、前記化粧層の前記ガスバリア層表面側から測定した場合の表面硬度が5H以上であるメラミン樹脂化粧板。 - 請求項1または2に記載のメラミン樹脂化粧板において、
前記メラミン樹脂層はメラミン樹脂と化粧層基材を含むメラミン樹脂化粧板。 - 請求項3に記載のメラミン樹脂化粧板において、
前記化粧層基材が厚み0.2mmのガラスクロスであり、当該メラミン樹脂化粧板を40℃95%RHの環境下に168時間保管したとき、
前記保管前の当該メラミン樹脂化粧板の重量をX1とし、
前記保管後の当該メラミン樹脂化粧板の重量をX2としたとき、
100×(X2−X1)/X1で定義される重量変化率が7.0%以下である、メラミン樹脂化粧板。 - 請求項1乃至4いずれか一項に記載のメラミン樹脂化粧板において、
前記メラミン樹脂層の他方の面に基材層がさらに設けられた、メラミン樹脂化粧板。 - 請求項5に記載のメラミン樹脂化粧板において、
前記基材層が繊維基材、プリプレグ、および金属層から選択される一種または二種以上であるメラミン樹脂化粧板。 - 請求項1乃至6いずれか一項に記載のメラミン樹脂化粧板において、
前記ガスバリア層がシロキサン骨格を有するガラス質膜を含むメラミン樹脂化粧板。
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