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JP6832241B2 - 印刷方法、印刷装置 - Google Patents

印刷方法、印刷装置 Download PDF

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JP6832241B2
JP6832241B2 JP2017105236A JP2017105236A JP6832241B2 JP 6832241 B2 JP6832241 B2 JP 6832241B2 JP 2017105236 A JP2017105236 A JP 2017105236A JP 2017105236 A JP2017105236 A JP 2017105236A JP 6832241 B2 JP6832241 B2 JP 6832241B2
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Description

この発明は、インクジェット方式で転写部材に吐出したインクを転写部材から印刷対象へ転写することで印刷を実行する印刷技術に関する。
従来、ブランケット等の転写部材に形成した画像をブランケットから印刷対象へ転写することで、画像を印刷する印刷装置が知られている。また、特許文献1〜3に記載の印刷装置は、インクジェット方式でインクを吐出することで転写部材に画像を形成する。
特開2010−155430号公報 特開2005−153368号公報 特開2006−130725号公報
このように転写を利用した印刷では、転写部材から印刷対象へのインクの転写を確実に行うことが重要となる。これに対して、特許文献1では転写部材に吐出されたインクにアンカー剤を重ねることで、特許文献2では高粘度の材料を転写部材に予め塗布してからインクを転写部材に吐出することで、確実な転写の実現を図っている。また、特許文献3では、転写部材に吐出された光硬化性インクの粘度を光の照射により高めることで、確実な転写の実現を図っている。
しかしながら、特許文献1ではアンカー剤を、特許文献2では粘度が調整された材料をそれぞれ別途用意しておく必要がある。一方、特許文献3では、これらのようなインクと異なる材料を用意する必要がないといった利点がある。ただし、光の照射によるインクの粘度調整が難しいために、硬化が進みすぎたインクが印刷対象に付着せず、インクが印刷対象へ確実に転写されない場合があった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、インクと異なる材料を要することなく、転写部材から印刷対象へのインクの確実な転写を可能とすることを目的とする。
本発明に係る印刷方法は、光の照射により硬化する光硬化性インクをインクジェット方式により転写部材へ吐出して転写部材上に第1インク層を形成する第1吐出工程と、第1インク層に光を照射することで第1インク層を硬化させる第1光照射工程と、転写部材上で硬化した第1インク層に向けて光硬化性インクをインクジェット方式により吐出して第1インク層に重ねて第2インク層を形成する第2吐出工程と、未硬化の第2インク層を印刷対象に接触させることで、第1インク層および第2インク層を転写部材から印刷対象に転写する転写工程とを備える。
本発明に係る印刷装置は、転写部材と、光の照射により硬化する光硬化性インクをインクジェット方式により転写部材に吐出することで、転写部材上に第1インク層を形成するとともに第1インク層に重ねて第2インク層を形成するインク吐出部と、転写部材上に形成された第1インク層に、第2インク層の形成前に光を照射することで第1インク層を硬化させる光照射部と、硬化後の第1インク層に重ねられた未硬化の第2インク層を印刷対象に接触させることで、第1インク層および第2インク層を転写部材から印刷対象に転写する転写部とを備える。
このように構成された本発明(印刷方法、印刷装置)では、転写部材上に第1インク層および第2インク層がこの順に重ねて形成される。また、第1インク層は、光の照射を受けることで、第2インク層の形成前に予め硬化している。これによって、転写部材上には、硬化した第1インクと未硬化の第2インクとがこの順で積層される。そして、未硬化の第2インクを印刷対象に接触させることで、第1インク層および第2インク層が転写部材から印刷対象に転写される。この際、第1インク層は硬化しているため、転写部材から剥離しやすい状態にあるとともに、第2インク層は未硬化で液状であるため、印刷対象に付着しやすい状態にある。しかも、第1インク層と第2インク層とは、いずれも光硬化性インクにより形成されており、お互いに高い親和性を持つ。したがって、第2インク層は第1インク層と混ざり合いながら印刷対象へ転写され、第1インク層は第2インク層に伴って転写部材から剥離する。こうして、インクと異なる材料を要することなく、転写部材から印刷対象へのインクの確実な転写が可能となっている。
また、第1光照射工程では、第1インク層を完全に硬化させるように、印刷方法を構成しても良い。これによって、第1インク層を転写部材から容易に剥離することができ、転写部材から印刷対象へのインクのより確実な転写が可能となる。
また、転写工程で印刷対象に転写された第2インク層に光を照射することで第2インク層を完全に硬化させる第2光照射工程をさらに備えるように、印刷方法を構成しても良い。これによって、印刷対象へインクを確実に定着させることができる。
また、第1吐出工程で第1インク層を形成するために光硬化性インクを吐出してから第1光照射工程で光硬化性インクを硬化させるまでの期間に比べて、第2吐出工程で第2インク層を形成してから転写工程で第1インク層および第2インク層を転写するまでの期間が長いように、印刷方法を構成しても良い。かかる構成では、第1インク層を形成するために光硬化性インクを吐出してから当該光硬化性インクを硬化させるまでの期間が抑えられているため、第1インク層が転写部材にはじかれるのが抑制可能となっている。さらに、第2インク層を形成してから第1インク層および第2インク層を転写するまでの時間が確保されているため、第1インク層と第2インク層とをしっかりと混ざり合わせることができ、第2インク層に伴って第1インク層を印刷対象により確実に転写することができる。
ちなみに、第1インク層と第2インク層との組成は同一でも異なっていても良い。例えば、第1インク層と第2インク層とは、同一色の光硬化性のインクにより形成されるように、印刷方法を構成しても良い。あるいは、第1インク層および第2インク層のうち、一方は有色の光硬化性インクであり、他方は透明の光硬化性インクであるように、印刷方法を構成しても良い。
また、第1光照射工程では、転写部材に対向する光照射器により光を照射し、光照射器は、第1インク層を硬化させた後であって、第2インク層の形成が開始される前に消灯するように、印刷方法を構成しても良い。これによって、印刷対象への転写前に、光照射器からの光によって第2インク層が硬化してしまうのを抑制でき、第2インク層を印刷対象により確実に転写することができる。
また、転写部材は、所定の回転方向に回転するローラであり、第1吐出工程では、転写部材に対向するインクジェットヘッドにより第1インク層を形成し、第2吐出工程では、転写部材の回転に伴ってインクジェットヘッドに対向する位置に戻ってきた第1インク層に重ねて第2インク層をインクジェットヘッドにより形成するように、印刷方法を構成しても良い。かかる構成では、第1インク層と第2インク層とを同一のインクジェットヘッドにより形成するため、第1インク層の形成位置と第2インク層の形成位置とを容易に重ねることが可能となる。また、第1インク層と第2インク層との形成に同一のインクジェットヘッドを共用するため、部品点数を少なく抑えることができる。
また、転写部材は、所定の回転方向に回転するローラであり、第1吐出工程では、転写部材に対向する第1インクジェットヘッドにより光硬化性インクを吐出し、第2吐出工程では、第1インクジェットより回転方向の下流側で転写部材に対向する第2インクジェットヘッドにより光硬化性インクを吐出するように、印刷方法を構成しても良い。かかる構成では、第1インク層に第2インク層を重ねるために転写部材を1回転させる必要がなく、スループットの向上を図ることができる。
以上のように、本発明によれば、インクと異なる材料を要することなく、転写部材から印刷対象へのインクの確実な転写が可能となっている。
本発明の第1実施形態に係る印刷装置の機械的構成の一例を模式的示す図。 本発明に係る印刷装置の電気的構成の一例を模式的に示す図。 印刷処理の一例を示すフローチャート。 図3の印刷処理に従って実行される動作の一例を示すタイミングチャート。 図3の印刷処理で実行されるブランケットへの画像の形成手順を模式的に示す図。 図3の印刷処理で実行される画像の転写手順を模式的に示す図。 本発明の第2実施形態に係る印刷装置の機械的構成の一例を模式的示す図。 本発明の第3実施形態に係る印刷装置の機械的構成の一例を模式的に示す図。 本発明の具体的な実験結果の一例を示す図。
図1は本発明の第1実施形態に係る印刷装置の機械的構成の一例を模式的示す図である。図2は本発明に係る印刷装置の電気的構成の一例を模式的に示す図である。印刷装置1は転写部材に形成した画像を印刷対象である基板Bに転写することで、基板Bに画像を印刷する。なお、図1では、基板Bの形状は平坦に表されているが、湾曲していたり、凹凸を有していたりしても構わない。
印刷装置1は、転写部材としてのブランケットローラ2と、ブランケットローラ2を駆動するブランケット駆動部M2とを備える。ブランケットローラ2は、その中心軸の周りで回転方向D2に回転可能であり、光硬化性インク(後述のUVインク)に対して撥液性を有する素材、例えばシリコーン製の弾性体をその周面に有する。ブランケット駆動部M2は、例えばサーボモーターによりブランケットローラ2を回転方向D2に回転駆動する。
印刷装置1は、ブランケットローラ2の周面に対向するインクジェットヘッド31を備える。このインクジェットヘッド31は、ブランケットローラ2の中心軸に平行に配列された複数のノズルを有し、各ノズルからブランケットローラ2の周面にインクを吐出する。特にインクジェットヘッド31は、UV(ultraviolet)の照射を受けて硬化するUVインクを吐出する。
印刷装置1はインクジェットヘッド31の回転方向D2の下流側でブランケットローラ2の周面に対向するUV照射器4を備える。このUV照射器4は、そのUV照射範囲R4に対してUVを照射することができる。そして、UV照射器4は、UV照射範囲R4を通過するブランケットローラ2の周面にUVを照射することで、ブランケットローラ2に付着したUVインクを硬化させる。後に詳述するように、インクジェットヘッド31とUV照射器4とが協働することで、ブランケットローラ2の周面には、硬化したUVインクの上に未硬化のUVインクを積層した画像が形成される。
印刷装置1は、ステージ5と、ステージ5を搬送方向D5に駆動するステージ駆動部M5とを備え、ステージ5およびステージ駆動部M5が協働して、ブランケットローラ2の周面の画像を転写位置Ptで基板Bに転写する。つまり、ステージ5は、外部から受け取った基板Bを保持する。一方、ステージ駆動部M5はステージ5を搬送方向D5に駆動することで、ブランケットローラ2の回転に伴って画像が転写位置Ptに到達するのに合わせて、基板Bを転写位置Ptに送り込む。これによって、基板Bは転写位置Ptにおいてブランケットローラ2の周面と接触し、画像がブランケットローラ2の周面から基板Bの表面へ転写される。なお、図1では、搬送方向D5において転写位置Ptより上流側の待機位置のステージ5および基板Bが実線で表され、当該待機位置から搬送方向D5へ移動中のこれらは破線で表されている。
印刷装置1は、転写位置Ptより搬送方向D5の下流側を移動する基板Bの表面に対向するUV照射器6を備える。このUV照射器6は、そのUV照射範囲R6に対してUVを照射することができる。そして、UV照射器6は、UV照射範囲R6を通過する基板Bの表面にUVを照射することで、基板Bに付着したUVインクを完全に硬化させる。これによって、基板Bに画像を定着させることができる。
さらに、印刷装置1は、ブランケット駆動部M2、インクジェットヘッド31、UV照射器4、ステージ駆動部M5およびUV照射器6を制御するコントローラ9を備える。このコントローラ9は、CPU(Central Processing Unit)およびRAM(Random Access Memory)を有するプロセッサーであり、次に説明する印刷処理を実行する。
図3は印刷処理の一例を示すフローチャートである。図4は図3の印刷処理に従って実行される動作の一例を示すタイミングチャートである。図5は図3の印刷処理で実行されるブランケットへの画像の形成手順を模式的に示す図である。なお、図5では、ブランケットローラ2の周面を直線状に展開して示している。
図3の印刷処理が開始すると、ブランケット駆動部M2がブランケットローラ2の回転を開始する(ステップS101)。続いて、ブランケットローラ2の周面に、第1インク層L1が形成される(ステップS102)。具体的には、コントローラ9が第1駆動信号S1をインクジェットヘッド31に送信し、インクジェットヘッド31が第1駆動信号S1に基づき時刻t1にUVインクの吐出を開始する。この第1駆動信号S1は画像Iを構成する各ドッドの位置やインク量を示し、インクジェットヘッド31は第1駆動信号S1に従うことで、ブランケットローラ2の周面の各ドットに対応する位置に向けて所定量のUVインクの液滴を吐出する。続いて、UV照射器4がUVを照射する(ステップS103)。具体的には、UV照射器4によるUV照射範囲R4に第1インク層L1が到達する時刻t2にUV照射器4が点灯する。
そして、時刻t3において、インクジェットヘッド31がUVインクの吐出を終了する。こうして、図5の「第1インク層を形成」の欄に示すように、第1駆動信号S1が示す複数のドット(インク滴)で構成された第1インク層L1がブランケットローラ2の周面に形成される。さらに、時刻t4で、第1インク層L1がUV照射範囲R4を通過したことが確認されると(ステップS104で「YES」)、時刻t5でUV照射器4が消灯する(ステップS105)。かかるUV照射によって、ブランケットローラ2の周面の第1インク層L1が完全に硬化する。なお、UV照射器4の点灯・消灯のタイミング制御は、例えばブランケット駆動部M2のエンコーダー出力に基づきコントローラ9により実行することができる。
続いて、第1インク層L1に積層して第2インク層L2が形成される(ステップS106)。具体的には、コントローラ9が第2駆動信号S2をインクジェットヘッド31に送信し、インクジェットヘッド31が第2駆動信号S2に基づき時刻t6にUVインクの吐出を開始する。この第2駆動信号S2は画像Iを構成する各ドッドの位置やインク量を示し、インクジェットヘッド31は第2駆動信号S2に従うことで、ブランケットローラ2の周面の各ドットに対応する位置に向けて所定量のUVインクの液滴を吐出する。この際、UVインクの吐出を開始する時刻t6は、第1インク層L1がインクジェットヘッド31に対向する位置に戻ってくるタイミングに合わせて制御されている。そのため、第1インク層L1を構成する複数のドットに重ねて第2インク層L2を構成する複数のドットが吐出される。なお、かかるタイミング制御は、例えばブランケット駆動部M2のエンコーダー出力に基づきコントローラ9により実行することができる。そして、時刻t7において、インクジェットヘッド31がUVインクの吐出を終了する。こうして、図5の「第2インク層を形成」の欄に示すように、第2駆動信号S2が示す複数のドット(インク滴)で構成された第2インク層L2が第1インク層L1に積層されて、画像Iが形成される。
時刻t8では、搬送方向D5の上流側から転写位置Ptへ向けて基板Bの搬送が開始される(ステップS107)。この基板Bの搬送は、ブランケットローラ2上の画像Iが転写位置Ptに到達するタイミングに応じて制御される。かかるタイミング制御は、ブランケット駆動部M2およびステージ駆動部M5それぞれのエンコーダー出力に基づきコントローラ9により実行することができる。このようにタイミングが制御されているため、ブランケットローラ2上の画像Iは時刻t9に転写位置Ptに到達して、基板Bに接触する。そして、画像Iが転写位置Ptを通過する時刻t9〜t10の期間に、画像Iがブランケットローラ2から基板Bへ転写される(ステップS108)。
画像Iが基板Bへ転写されると、UV照射器6がUVを照射する(ステップS109)。具体的には、UV照射器6によるUV照射範囲R6に画像Iが到達する時刻t11にUV照射器6が点灯する。そして、時刻t12で画像IがUV照射範囲R6を通過したことが確認されると(ステップS110で「YES」)、時刻t13においてUV照射器6が消灯する(ステップS111)。かかるUV照射によって、基板B上の画像I(第1インク層L1+第2インク層L2)が完全に硬化する。なお、UV照射器6の点灯・消灯のタイミング制御は、例えばステージ駆動部M5のエンコーダー出力に基づきコントローラ9により実行することができる。そして、時刻t14に基板Bの搬送が停止して(ステップS112)、図3の印刷処理が終了する。
以上に説明したように第1実施形態では、ブランケットローラ2上に第1インク層L1および第2インク層L2がこの順に重ねて形成される。また、第1インク層L1は、光の照射を受けることで、第2インク層L2の形成前に予め硬化している。これによって、ブランケットローラ2上には、硬化した第1インク層L1と、UVの照射を受けずに未硬化の第2インク層L2とがこの順で積層される。そして、未硬化の第2インク層L2を基板Bに接触させることで、第1インク層L1および第2インク層L2がブランケットローラ2から基板Bに転写される。この際、第1インク層L1は硬化しているため、ブランケットローラ2から剥離しやすい状態にあるとともに、第2インク層L2は未硬化で液状であるため、基板Bに付着しやすい状態にある。しかも、第1インク層L1と第2インク層L2とは、いずれもUVインクにより形成されており、お互いに高い親和性を持つ。したがって、第2インク層L2は第1インク層L1と混ざり合いながら一体的に基板Bへ転写され、第1インク層L1は第2インク層L2に伴って基板Bから剥離する。こうして、UVインクと異なる材料を要することなく、ブランケットローラ2から基板BへのUVインクの確実な転写が可能となっている。
図6を用いてこの点についてさらに詳述しておく。ここで、図6は図3の印刷処理で実行される画像の転写手順を模式的に示す図である。なお、図6では、ブランケットローラ2の周面を直線状に展開しつつ、当該周面が同図の下方を向いた状態が示されている。図6の「硬化前」の欄では、ブランケットローラ2の周面に付着した第1インク層L1が硬化される前の状態が示されている。この段階では、第1インク層L1は液状であるため、第1インク層L1の溶剤は、ブランケットローラ2に吸収されるとともに、第1インク層L1の表面から蒸発する。そのため、第1インク層L1の性質が液状から固体状に近づく。
図6の「転写前」の欄では、ブランケットローラ2の周面に付着した第1インク層L1が硬化され、さらに第1インク層L1に第2インク層L2が積層された状態が示されている。この段階では、第1インク層L1が硬化されて固体状となっているため、ブランケットローラ2と第1インク層L1との界面に働く密着力F1は弱くなり、第1インク層L1のブランケットローラ2からの剥離性は向上する。一方、第1インク層L1および第2インク層L2はいずれもUVインクであり、互いの親和性が高いため、第1インク層L1と第2インク層L2との界面ではこれらが混ざり合う。そのため、第1インク層L1と第2インク層L2との界面では、密着力F1よりも強いインク凝集力F2(内部結合力)が働く。
図6の「転写中」の欄では、ブランケットローラ2の周面に形成された画像Iが基板Bに接触した状態が示されている。この段階では、基板Bに接触する画像Iの第2インク層L2は液状であるため、基板Bと第2インク層L2との界面には、密着力F1よりも強い密着力F3が働く。一方、基板Bと第2インク層L2との親和性は、第1インク層L1と第2インク層L2との親和性より弱いため、基板Bと第2インク層L2との間の密着力F3は、インク凝集力F2より弱い。
このように、第1インク層L1と第2インク層L2とのインク凝集力F2>基板Bと第2とインク層L2との密着力F3>ブランケットローラ2と第1インク層L1との密着力F1といった関係が成り立っている。そのため、密着力F3で基板Bに密着する第2インク層L2に対して第1インク層L1を強いインク凝集力F2で結合させながら、弱い密着力F1でブランケットローラ2に密着する第1インク層L1を当該ブランケットローラ2から剥離できる。その結果、第1インク層L1および第2インク層L2で構成される画像Iを確実にブランケットローラ2から基板Bに転写することが可能となっている。
また、ステップS103では、第1インク層L1を完全に硬化させている。これによって、第1インク層L1は完全に固体状になっているので、ブランケットローラ2から容易に剥離することができ、ブランケットローラ2から基板BへのUVインクのより確実な転写が可能となっている。
また、ステップS108で基板Bに転写された画像Iに光を照射することで、未硬化の状態である第2インク層L2を完全に硬化させるステップS109がさらに設けられている。これによって、基板BへUVインクを確実に定着させることが可能となっている。
また、ステップS102で第1インク層L1の形成を開始し、形成された第1インク層L1がUV照射範囲R4に到達し、ステップS103で第1インク層L1を硬化させるまでの期間(時刻t1〜t2)に比べて、ステップS106で第2インク層L2を形成してからステップS108で第1インク層L1および第2インク層L2を転写するまでの期間(時刻t6〜t9)が長い。かかる構成では、時刻t1〜t2の期間が抑えられており、ブランケットローラ2に付着した第1インク層L1を速やかに硬化させているため、第1インク層L1がブランケットローラ2にはじかれるのを抑制可能となっている。さらに、時刻t6〜t9の期間が確保されているため、第1インク層L1と第2インク層L2とをしっかりと混ざり合わせることができ、第2インク層L2に伴って第1インク層L1を基板Bにより確実に転写することができる。その結果、良好な画像Iを基板Bに転写することができる。
また、第1インク層L1を硬化させた時刻t4の後であって、第2インク層L2の形成を開始する時刻t6の前の時刻t5にUV照射器4を消灯している(ステップS105)。これによって、基板Bへの転写前に、UV照射器4からのUVによって第2インク層L2が硬化してしまうのを抑制でき、第2インク層L2を基板Bにより確実に転写することができる。
また、ブランケットローラ2を回転させつつ、第1インク層L1および第2インク層L2をブランケットローラ2に積層している。つまり、ステップS102では、ブランケットローラ2に対向するインクジェットヘッド31により第1インク層L1を形成する。さらに、ステップS106では、ブランケットローラ2の回転に伴ってインクジェットヘッド31に対向する位置に戻ってきた第1インク層L1に重ねて第2インク層L2をインクジェットヘッド31により形成する。かかる構成では、第1インク層L1と第2インク層L2とを同一のインクジェットヘッド31により形成するため、第1インク層L1の形成位置と第2インク層L2の形成位置とを容易に重ねることが可能となる。また、第1インク層L1と第2インク層L2との形成に同一のインクジェットヘッド31を共用するため、部品点数を少なく抑えることができる。
図7は本発明の第2実施形態に係る印刷装置の機械的構成の一例を模式的示す図である。以下では、第1実施形態との違いを中心に説明することとし、共通部分は相当符号を付して適宜説明を省略する。ただし、第1実施形態と共通する構成を備えることで同様の効果を奏する点は言うまでもない。
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、ブランケットローラ2の回転方向D2において、UV照射器4の下流側であって転写位置Ptの上流側でブランケットローラ2の周面に対向するインクジェットヘッド32が設けられている点である。インクジェットヘッド32はインクジェットヘッド31と同一の構成を具備し、インクジェットヘッド31が吐出するUVインクと同一組成のUVインクを吐出する。そして、コントローラ9からの制御を受けて、UVインクをブランケットローラ2の周面に向けて吐出する。
この第2実施形態の印刷処理(図3)では、ステップS101〜S105が実行された後に、インクジェットヘッド32が第1インク層L1に積層して第2インク層L2を形成する(ステップS106)。具体的には、コントローラ9が第2駆動信号S2をインクジェットヘッド32に送信し、インクジェットヘッド32が第2駆動信号S2に基づきUVインクの吐出を開始する。この際、インクジェットヘッド32がUVインクの吐出を開始する時刻は、第1インク層L1がインクジェットヘッド32に対向する到達するタイミングに合わせて制御されている。そのため、第1インク層L1を構成する複数のドットに重ねて第2インク層L2を構成する複数のドットが吐出される。なお、かかるタイミング制御は、例えばブランケット駆動部M2のエンコーダー出力に基づきコントローラ9により実行することができる。こうして、図5の「第2インク層を形成」の欄に示すように、第2駆動信号S2が示す複数のドット(インク滴)で構成された第2インク層L2が第1インク層L1に積層されて、画像Iが形成される。以後は、第1実施形態と同様にステップS107〜S112が実行されて、図3の印刷処理が終了する。
かかる第2実施形態においても、ブランケットローラ2上に第1インク層L1および第2インク層L2がこの順に重ねて形成される。また、第1インク層L1は、光の照射を受けることで、第2インク層L2の形成前に予め硬化している。これによって、ブランケットローラ2上には、硬化した第1インク層L1と、UVの照射を受けずに未硬化の第2インク層L2とがこの順で積層される。そして、未硬化の第2インク層L2を基板Bに接触させることで、第1インク層L1および第2インク層L2がブランケットローラ2から基板Bに転写される。したがって、UVインクと異なる材料を要することなく、ブランケットローラ2から基板BへのUVインクの確実な転写が可能となっている。
また、ブランケットローラ2を回転させつつ、第1インク層L1および第2インク層L2をブランケットローラ2に積層している。つまり、ステップS102では、ブランケットローラ2に対向するインクジェットヘッド31により第1インク層L1を形成する。さらに、ステップS106では、インクジェットヘッド31より回転方向D2の下流側でブランケットローラ2に対向するインクジェットヘッド32により、第1インク層L1に重ねて第2インク層L2を形成する。かかる構成では、第1インク層L1に第2インク層L2を重ねるにあたって、例えば第1実施形態のようにブランケットローラ2を1回転させる必要がなく、スループットの向上を図ることができる。
以上のように各実施形態では、印刷装置1が本発明の「印刷装置」の一例に相当し、ブランケットローラ2が本発明の「転写部材」の一例に相当し、UV照射器4が本発明の「光照射部」の一例に相当し、ステージ5が本発明の「転写部」の一例に相当する。また、第1実施形態では、インクジェットヘッド31が本発明の「インク吐出部」の一例に相当し、第2実施形態では、インクジェットヘッド31、32が協働して本発明の「インク吐出部」の一例として機能する。
また、各実施形態では、図3の印刷処理が本発明の「印刷方法」の一例に相当し、ステップS102が本発明の「第1吐出工程」の一例に相当し、ステップS103が本発明の「第1光照射工程」の一例に相当し、ステップS106が本発明の「第2吐出工程」の一例に相当し、ステップS108が本発明の「転写工程」の一例に相当し、ステップS109が本発明の「第2光照射工程」の一例に相当し、UV照射器4が本発明の「光照射器」の一例に相当し、ブランケットローラ2が本発明の「転写部材」あるいは「ローラ」の一例に相当する。また、第1実施形態では、インクジェットヘッド31が本発明の「インクジェットヘッド」の一例に相当し、第2実施形態では、インクジェットヘッド31が本発明の「第1インクジェットヘッド」の一例に相当し、インクジェットヘッド32が本発明の「第2インクジェットヘッド」の一例に相当する。
また、各実施形態では、UVインクが本発明の「光硬化性インク」の一例に相当し、UVが本発明の「光」の一例に相当し、第1インク層L1が本発明の「第1インク層」の一例に相当し、第2インク層L2が本発明の「第2インク層」の一例に相当し、基板Bが本発明の「印刷対象」の一例に相当する。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では詳述しなかったが、第1インク層L1を構成するUVインクの量(第1インク量)と、第2インク層L2を構成するインクの量(第2インク量)との関係についてはバリエーションが存在する。具体的には、第1インク量が第2インク量より少ないバリエーション、第1インク量と第2インク量とが等しいバリエーションおよび第1インク量が第2インク量より多いバリエーションが存在する。これらのバリエーションはそれぞれ利点を有する。例えば、第1インク量と第2インク量とが等しい場合には、第1駆動信号S1と第2駆動信号S2として共通の駆動信号を用いることができ、制御が簡単になるといった利点がある。
また、UV照射器4からUVインクに与えるUVエネルギー量(第1エネルギー量)と、UV照射器6からUVインクに与えるUVエネルギー量(第2エネルギー量)との関係についてもバリエーションが存在する。具体的には、第1エネルギー量が第2エネルギー量より少ないバリエーション、第1エネルギー量と第2エネルギー量とが等しいバリエーションおよび第1エネルギー量が第2エネルギー量より多いバリエーションが存在する。これらのバリエーションはそれぞれ利点を有する。例えば、第2エネルギー量が第1エネルギー量以上である場合には、基板Bに転写された画像I(UVインク)を確実に硬化できるという利点がある。特に第1エネルギー量と第2エネルギー量とが等しい場合には、同一の構成のUV照射器4、6に対して共通の信号を与えることができ、構成や制御が簡単になるといった利点がさらにある。
また、第1インク層L1を構成するUVインクと、第2インク層L2を構成するUVインクとの組成についてもバリエーションが存在する。つまり、上述のように、第1インク層L1と第2インク層L2とを、同一組成を有するUVインクで構成しても良いし、異なる組成を有するUVインクで構成しても良い。後者の場合にはさらに、第1インク層L1および第2インク層L2のうち、一方を有色のUVインクで構成し、他方を透明のUVインクで構成しても良い。これらのバリエーションはそれぞれ利点を有する。例えば、第1インク層L1を透明のUVインクで構成して、第2インク層L2を有色のUVインクで構成した場合、基板Bに転写後の画像Iに光沢感が出る。
また、UV照射器4により第1インク層L1を完全に硬化させる必要は必ずしも無い。つまり、第1インク層L1を完全に硬化させずとも、一定量のUVの照射によりある程度硬化させることで、ブランケットローラ2からの第1インク層L1の剥離性を向上させることもできる。
また、印刷装置1は、上記実施形態のように単一色の画像Iを印刷するものに限られず、カラーの画像Iを印刷するものであっても良い。かかるカラー画像印刷への変更は、第1・第2実施形態それぞれに対して実行できる。例えば、第1実施形態を変更する場合には、互いに異なる色のUVインクを吐出する複数のインクジェットヘッド31を回転方向D2に並べてブランケットローラ2に対向させ、これらの回転方向D2の下流側にUV照射器4を配置すれば良い。そして、各色について第1インク層L1を形成してから、これらにより形成されるカラーの第1インク層L1に対してUV照射器4からUVを照射すれば良い。
あるいは、第2実施形態を変更する場合には、互いに異なる色のUVインクを吐出する複数のインクジェットヘッド31を回転方向D2に並べ、さらにこれらの回転方向D2の下流側に互いに異なる色のUVインクを吐出する複数のインクジェットヘッド32を回転方向D2に並べて、これらをブランケットローラ2の周面に対向させる。そして、インクジェットヘッド31とインクジェットヘッド32との間にUV照射器4を配置すれば良い。そして、各色についてインクジェットヘッド31により第1インク層L1を形成してから、これらにより形成されるカラーの第1インク層L1に対してUV照射器4からUVを照射することで第1インク層L1を硬化し、インクジェットヘッド32により第1インク層L1に重ねて第2インク層L2を形成すれば良い。
また、転写部材の具体的構成は、上述のブランケットローラ2に限られない。したがって、例えば表面に弾性体を有する平板上のブランケットに対して適用しても良い。
また、上記実施形態では、第1インク層L1のドットに第2インク層L2のドットが理想的に重なった状態を示した(例えば図5)。しかしながら、ドットの着弾位置の精度にばらつきある等の理由により、第1インク層L1および第2インク層L2それぞれのドットの着弾位置がずれる可能性がある。しかしながら、これらの着弾位置が精度のばらつき範囲内でずれたとしても、第1インク層L1のドットと第2インク層L2のドットとを部分的には重複させることはできる。しかも、これらのドットはいずれもUVインクで組成されており、互いに親和性を有する。したがって、上述のように互いの界面で混ざり合うため、所望の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、第1インク層L1の形成途中でUV照射器4からのUVの照射が開始される。これは、第1インク層L1の形成途中で、第1インク層L1の先頭がUV照射範囲R4に到達することによる。すなわち、第1インク層L1の回転方向D2の寸法が短い場合には、第1インク層L1の形成が完了してからUV照射器4からのUVの照射を開始されることとなる。
ところで、UV照射器4を用いた印刷装置1では、UV照射器4からのUVがインクジェットヘッド31のノズル部分に入射すると、ノズル部分に付着したUVインクが硬化して、ノズル詰まりが生じる場合がある。そこで、次に示すように印刷装置1を構成しても良い。
図8は本発明の第3実施形態に係る印刷装置の機械的構成の一例を模式的に示す図である。図8の印刷装置1は、第1実施形態に係る印刷装置に、インクジェットヘッド31とUV照射器4との間に配置された遮光部材7をさらに備え、遮光部材7がUV照射器4からインクジェットヘッド31への光の進行を遮る。したがって、ノズル詰まりの発生を抑制可能となっている。また、この印刷装置1によれば、第2インク層L2を形成するまでの期間は、UV照射器4を常時点灯させておいても構わない。これによって、UV照射器4の点灯・消灯の制御を簡素化することができる。
あるいは、第2実施形態に係る印刷装置に遮光部材7を設ける場合には、インクジェットヘッド31とUV照射器4との間と、UV照射器4とインクジェットヘッド32との間のそれぞれに遮光部材7を設ける。かかる構成では、それぞれの遮光部材7がUV照射器4からインクジェットヘッド31およびインクジェットヘッド32への光の進行を遮る。したがって、ノズル詰まりの発生を抑制可能となっている。また、この印刷装置1によれば、UV照射器4を常時点灯させておいても構わない。これによって、UV照射器4の点灯・消灯の制御を簡素化できる。
また、上記実施形態では、第1インク層L1と第2インク層L2の2層で画像Iが構成されていたが、本発明は2層に限定されるものではなく、2層以上であっても良い。例えば、濃度を濃くしたい場合には、所望の濃度になるまで、インク層を重ねて印刷すれば良い。
また、UV照射器4から照射するUVの強度は均一である必要は無く、分布していても良い。例えば、単位面積当たりのインクの付着量に応じて、照射するUVの強度を変えても良い。具体的には、単位面積当たりのインクの付着量が多い場所ではUVの強度を強くする一方、単位面積当たりのインクの付着量が少ない場所はUVの強度を弱くする。この際、単位面積当たりのインクの付着量は、駆動信号S1、S2等に基づき判断することができる。
次に本発明の実施例を示すが、本発明はもとより下記の実施例によって制限を受けるものではなく、前後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
図9は本発明の具体的な実験結果の一例を示す図である。比較例1は、ブラケット上に吐出したUVインクを未硬化のまま白色のPET(Polyethylene terephthalate)に転写した場合の印刷結果を示す。比較例2は、ブラケット上に吐出したUVインクを硬化させてから白色のPETに転写した場合の印刷結果を示す。実施例は、完全硬化した第1インク層L1と未硬化の第2インク層L2とをブラケット上に積層させてから、これらをPETに転写した場合の印刷結果を示す。比較例1ではにじみが印刷画像に認められ、比較例2では下地が露出した部分が印刷画像に認められる。これに対して、実施例では、良好な印刷画像が得られ、確実な転写が実現されているのが判る。
本発明は、インクジェット方式で転写部材に吐出したインクを転写部材から印刷対象へ転写することで印刷を実行する印刷技術全般に適用可能である。
1…印刷装置、2…ブランケットローラ、31…インクジェットヘッド、32…インクジェットヘッド、4…UV照射器、5…ステージ、L1…第1インク層、L2…第2インク層、B…基板

Claims (10)

  1. 光の照射により硬化する光硬化性インクをインクジェット方式により転写部材へ吐出して前記転写部材上に第1インク層を形成する第1吐出工程と、
    前記第1インク層に光を照射することで前記第1インク層を硬化させる第1光照射工程と、
    前記転写部材上で硬化した前記第1インク層に向けて前記光硬化性インクを前記インクジェット方式により吐出して前記第1インク層に重ねて第2インク層を形成する第2吐出工程と、
    未硬化の前記第2インク層を印刷対象に接触させることで、前記第1インク層および前記第2インク層を前記転写部材から前記印刷対象に転写する転写工程と
    を備え、
    前記転写部材は、所定の回転方向に回転するローラであり、
    前記第1吐出工程では、前記転写部材に対向するインクジェットヘッドにより前記第1インク層を形成し、
    前記第2吐出工程では、前記転写部材の回転に伴って前記インクジェットヘッドに対向する位置に戻ってきた前記第1インク層に重ねて前記第2インク層を前記インクジェットヘッドにより形成する印刷方法。
  2. 前記第1光照射工程では、前記第1インク層を完全に硬化させる請求項1に記載の印刷方法。
  3. 前記転写工程で前記印刷対象に転写された前記第2インク層に光を照射することで前記第2インク層を完全に硬化させる第2光照射工程をさらに備える請求項1または2に記載の印刷方法。
  4. 前記第1吐出工程で前記第1インク層を形成するために前記光硬化性インクを吐出してから前記第1光照射工程で前記光硬化性インクを硬化させるまでの期間に比べて、前記第2吐出工程で前記第2インク層を形成してから前記転写工程で前記第1インク層および前記第2インク層を転写するまでの期間が長い請求項1ないし3のいずれか一項に記載の印刷方法。
  5. 前記第1インク層と前記第2インク層とは、同一色の前記光硬化性のインクにより形成される請求項1ないし4のいずれか一項に記載の印刷方法。
  6. 前記第1インク層および前記第2インク層のうち、一方は有色の前記光硬化性インクであり、他方は透明の前記光硬化性インクである請求項1ないし4のいずれか一項に記載の印刷方法。
  7. 光の照射により硬化する光硬化性インクをインクジェット方式により転写部材へ吐出して前記転写部材上に第1インク層を形成する第1吐出工程と、
    前記第1インク層に光を照射することで前記第1インク層を硬化させる第1光照射工程と、
    前記転写部材上で硬化した前記第1インク層に向けて前記光硬化性インクを前記インクジェット方式により吐出して前記第1インク層に重ねて第2インク層を形成する第2吐出工程と、
    未硬化の前記第2インク層を印刷対象に接触させることで、前記第1インク層および前記第2インク層を前記転写部材から前記印刷対象に転写する転写工程と
    を備え、
    前記第1光照射工程では、前記転写部材に対向する光照射器により光を照射し、
    前記光照射器は、前記第1インク層を硬化させた後であって、前記第2インク層の形成が開始される前に消灯する印刷方法。
  8. 前記転写部材は、所定の回転方向に回転するローラであり、
    前記第1吐出工程では、前記転写部材に対向する第1インクジェットヘッドにより前記光硬化性インクを吐出し、
    前記第2吐出工程では、前記第1インクジェットヘッドより前記回転方向の下流側で前記転写部材に対向する第2インクジェットヘッドにより前記光硬化性インクを吐出する請求項に記載の印刷方法。
  9. 転写部材と、
    前記転写部材に対向するインクジェットヘッドを有し、光の照射により硬化する光硬化性インクをインクジェット方式により前記インクジェットヘッドから前記転写部材に吐出することで、前記転写部材上に第1インク層を形成するとともに前記第1インク層に重ねて第2インク層を形成するインク吐出部と、
    前記転写部材上に形成された前記第1インク層に、前記第2インク層の形成前に光を照射することで前記第1インク層を硬化させる光照射部と、
    硬化後の前記第1インク層に重ねられた未硬化の前記第2インク層を印刷対象に接触させることで、前記第1インク層および前記第2インク層を前記転写部材から前記印刷対象に転写する転写部と
    を備え、
    前記転写部材は、所定の回転方向に回転するローラであり、
    前記インク吐出部は、前記インクジェットヘッドにより前記第1インク層を形成するとともに、前記転写部材の回転に伴って前記インクジェットヘッドに対向する位置に戻ってきた前記第1インク層に重ねて前記第2インク層を前記インクジェットヘッドにより形成する印刷装置。
  10. 転写部材と、
    光の照射により硬化する光硬化性インクをインクジェット方式により前記転写部材に吐出することで、前記転写部材上に第1インク層を形成するとともに前記第1インク層に重ねて第2インク層を形成するインク吐出部と、
    前記転写部材に対向し、前記転写部材上に形成された前記第1インク層に、前記第2インク層の形成前に光を照射することで前記第1インク層を硬化させる光照射部と、
    硬化後の前記第1インク層に重ねられた未硬化の前記第2インク層を印刷対象に接触させることで、前記第1インク層および前記第2インク層を前記転写部材から前記印刷対象に転写する転写部と
    を備え、
    前記光照射部は、前記第1インク層を硬化させた後であって、前記第2インク層の形成が開始される前に消灯する印刷装置。
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