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JP6824672B2 - 物品搬送装置及び物品搬送・結束システム - Google Patents

物品搬送装置及び物品搬送・結束システム Download PDF

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JP6824672B2 JP2016175252A JP2016175252A JP6824672B2 JP 6824672 B2 JP6824672 B2 JP 6824672B2 JP 2016175252 A JP2016175252 A JP 2016175252A JP 2016175252 A JP2016175252 A JP 2016175252A JP 6824672 B2 JP6824672 B2 JP 6824672B2
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Description

本発明は、物品搬送装置に関するものである。本発明はまた、前記物品搬送装置を備える物品搬送・結束システムに関するものである。
ホテルや病院などで使用するタオルやシーツ等(以下、タオル類という。)を回収し、洗濯を行い、洗濯済みのタオル類を所定のサイズにまとめて結束し、再びホテルや病院などに納品する産業形態がある
従来、所定のサイズに積み重ねたタオル類を結束装置(特許文献1参照)にかける作業は全て人手で行われていたので、作業の危険性に加えて人件費も嵩んでいた。そこで、所定のサイズに積み重ねたタオル類を結束装置にかける作業を機械化できると便利である。
実開平5−54210号公報
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本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたもので、物品を安定的且つ確実且つ迅速に所定の位置へと供給することができる物品搬送装置を提供しようとするものである。本発明はまた、前記物品搬送装置を備える物品搬送・結束システムを提供しようとするものである。
前記課題を解決するため、本発明に係る物品搬送装置は、コンベアと、このコンベアを支持して空中を移動可能な支持構造体と、を備え、該支持構造体の空中での移動によって物品を搬送可能であるとともに、前記コンベアによって前記支持構造体上で前記物品を搬送可能物品搬送装置であって、前記支持構造体が、前記物品を受け取るための物品受け取り位置と、前記物品を結束装置との間でやり取りするための結束授受位置と、前記結束装置で結束された物品を送り出すための物品送り出し位置と、に移動することを特徴とする(請求項1)。
本発明においては、物品の大まかな移動は支持構造体の空中での移動によって実行され、物品の細かな移動は、支持構造体の位置を固定した状態で支持構造体上でのコンベアの作動によって実行される。支持構造体は空中を移動するので物品を迅速に搬送しやすい。また、支持構造体の位置を固定した状態で支持構造体上のコンベアの作動を制御することで、物品の安定的且つ確実な位置制御が可能となる。支持構造体は、物品受け取り位置で物品をコンベア上に受け取り、結束授受位置で結束装置に対して物品を供給する。そして、結束装置で結束された物品を結束授受位置でコンベア上に受け取り、物品送り出し位置で結束済みの物品を送り出す。
好適な実施の一形態として、コンベアと、このコンベアを支持して空中を移動可能な支持構造体と、を備え、該支持構造体の空中での移動によって物品を搬送可能であるとともに、前記コンベアによって前記支持構造体上で前記物品を搬送可能な物品搬送装置であって、該物品搬送装置を制御する制御装置を備え、物品のロット毎に前記制御装置への作業条件の入力を変更することで、多品種多形状の物品に対応できるようにされている態様を例示する(請求項2)。この実施の一形態においても、物品の大まかな移動は支持構造体の空中での移動によって実行され、物品の細かな移動は、支持構造体の位置を固定した状態で支持構造体上でのコンベアの作動によって実行される。支持構造体は空中を移動するので物品を迅速に搬送しやすい。また、支持構造体の位置を固定した状態で支持構造体上のコンベアの作動を制御することで、物品の安定的且つ確実な位置制御が可能となる。さらに、多品種多形状の物品に機械的に対応できる。
好適な実施の一形態として、コンベアと、このコンベアを支持して空中を移動可能且つ水平面内で回動可能な支持構造体と、を備え、該支持構造体の空中での移動によって物品を搬送可能であるとともに、前記コンベアによって前記支持構造体上で前記物品を搬送可能な態様を例示する(請求項3)。
好適な実施の一形態として、前記支持構造体に連結されて該支持構造体を空中で移動させる移動制御装置を備える態様を例示する(請求項4)。
好適な実施の一形態として、前記支持構造体に連結されて該支持構造体を空中で移動させ且つ水平面内で回動させる移動制御装置を備える態様を例示する(請求項5)。この移動制御装置としては、例えば、空中に配設されるガイドレールに沿って前記支持構造体を移動させ、前記ガイドレールに対して前記支持構造体の上下位置や向きを変更制御できるようにしたものや、それ自体公知のマニピュレータを採用することができる。
本発明に係る物品搬送・結束システムは、コンベアと、このコンベアを支持して空中を移動可能な支持構造体と、を備え、該支持構造体の空中での移動によって物品を搬送可能であるとともに、前記コンベアによって前記支持構造体上で前記物品を搬送可能な物品搬送装置と、該物品搬送装置から前記物品を受け取って結束する結束装置と、を備えることを特徴とする(請求項6)。この発明によれば、物品搬送装置によって結束装置へと物品が搬送されるので、人手による場合と異なり作業員への危険がなく、作業効率も向上する。
好適な実施の一形態として、前記結束装置は、結束される物品を押圧する押圧部材と、この押圧部材で押圧された物品に紐を掛けて結束する紐掛装置と、を備える態様を例示する(請求項7)。このようにすれば、結束される物品が押圧部材で押圧された状態で紐掛装置によって紐が掛けられるので、物品の圧縮性が高い場合でも確実に結束することができる。
好適な実施の一形態として、前記結束装置は、結束された物品を前記物品搬送装置へ送り出すための送り出し装置を備える態様を例示する(請求項8)。このようにすれば、結束された物品が物品搬送装置へと確実に送り出される。
好適な実施の一形態として、前記送り出し装置が、前記押圧部材としての自転ローラを備える態様を例示する(請求項9)。このようにすれば、自転ローラが物品押圧作用と物品送り出し作用とを共に発揮するので、無駄のない合理的な構成となる。
本発明の実施の一形態に係る物品搬送・結束システムの平面図である。 図1のII−II矢視図である。 図2中の支持構造体の拡大側面図である。 図1中の結束装置の斜視図である。 図4の結束装置の駆動部とメインカムとの間の伝動部材を示す斜視図である。 図4の結束装置に含まれる作動クラッチを含む伝動機構を示す断面図である。 図4の結束装置の作動用クラッチの一部を構成するシフターフォークとメインカムとの関係を示す斜視図である。 図7に示す部分の他の作動段階を示す斜視図である。 タオル類の一箇所結束方式の説明図である。 タオル類の二箇所結束方式の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本発明の実施の一形態に係る物品搬送・結束システム21は、物品搬送装置22と、この物品搬送装置22から物品Aを受け取って結束する結束装置23と、を備える。物品搬送装置22は、コンベア24と、このコンベアを支持して空中を移動可能な支持構造体25と、この支持構造体25に連結されて該支持構造体25を空中で移動させる移動制御装置33と、を備える。物品搬送装置22は、支持構造体25の空中での移動によって物品Aを搬送可能であるとともに、コンベア24によって支持構造体25上で物品Aを搬送可能なものである。
支持構造体25は、入口側コンベア26から物品Aを受け取るための物品受け取り位置P1と、物品Aを結束装置23との間でやり取りするための結束授受位P2と、結束装置23で結束された物品Aを出口側コンベア27へと送り出すための物品送り出し位置P3と、に移動する。支持構造体25は、物品受け取り位置P1で入口側コンベア26から物品Aをコンベア24上に受け取る。次に、支持構造体25は、空中を移動して結束授受位置P2へと至る。この結束授受位置P2における支持構造体25のコンベア24の作動により、結束装置23に対して物品Aが供給される。そして、結束装置23で物品Aが結束され、結束済みの物品Aが結束授受位置P2にある支持構造体25のコンベア24上に戻される。その後、支持構造体25が空中を移動して物品送り出し位置P3へと至る。この物品送り出し位置P3における支持構造体25のコンベア24の作動により、出口側コンベア27へと物品Aが送り出される。
物品送り出し位置P3において結束済みの物品Aを出口側コンベア27へと送り出した支持構造体25は、物品受け取り位置P1に戻って、以後、同じ工程を繰り返す。このような一連の動作は、コンピュータを含む制御装置28で自動制御される。
入口側コンベア26は、上流側コンベア29と、この上流側コンベア29に接続される待機用コンベア30と、を備える。これらのコンベア29,30としては、ベルトコンベアのほか、ローラーコンベア等、それ自体周知の適宜の形式のコンベアを使用することができる。
上流側コンベア29は、物品の一例として、所定の大きさに折り畳まれて所定の枚数だけ積み重ねられたタオル類Aを搬送し、待機用コンベア30へと供給する。搬送時のタオル類のサイズ(折り畳まれた状態での平面的な大きさと積み重ね枚数)はロット毎に異なるものとされ、ロット毎に制御装置28への作業条件の入力を変更することで、多品種多形状のタオル類に対応できるようになっている。タオル類Aをどのような大きさに折り畳み何枚積み重ねたものを一つの結束サイズにするかは顧客毎に異なるが、前記のようにすれば、個々の顧客の要求に応じた多品種多形状のタオル類Aに機械的に対応できる。
待機用コンベア30には、物品整列装置31が付設されている。この物品整列装置31は、接近離間方向に同時に移動制御される一対の整列板32,32を備える。一対の整列板32,32は、図示しないエアシリンダ等の駆動部材で接近離間方向に同時に駆動され、上流側コンベア29から受け取ったタオル類Aを待機用コンベア30の中央に寄せて倒れないように形を整える。待機用コンベア30上で整列されたタオル類Aは、支持構造体25のコンベア24上に移送される。
図2及び図3に示すように、支持構造体25は直方体のかご状のものとされている。支持構造体25は、四隅に配設される支柱34と、これらの支柱34の上端部同士を連結する天板35と、四隅の支柱34の下端部同士を連結する底板36と、を備える。天板35の上面の中央部には、移動制御装置33を連結するための連結部37が形成される。底板36上にはコンベア24が配設される。
図3に示すように、コンベア24は、互いに平行に且つ水平同一高さに配設される一対の遊転ローラ38,38と、この一対の遊転ローラ38,38間に上面が水平となるように巻き掛けられるベルト39と、このベルト39を回転駆動するための駆動ローラ40と、この駆動ローラ40を回転駆動するためのベルト駆動モータ41と、を備える。各遊転ローラ38,38は、底板36又は支柱34に遊転自在に支持される。ベルト駆動モータ41の出力軸43が適宜の伝動機構44を介して駆動ローラ40の回転軸42に駆動上連結される。ベルト駆動モータ41は、前記制御装置28によって制御される。図3中の符号45は、コンベア24の下面に当接するテンションローラを示している。ベルト駆動モータ41や駆動ローラ40を含むコンベア24の駆動部は、安全カバー46で覆われている。
支持構造体25には、コンベア24上のタオル類Aをコンベア24に対して押圧するコンベア上押圧部材47が設けられる。図示例では、四隅の支柱34に沿って押圧駆動部材としてのロッドレスシリンダ48が配設され、これらのロッドレスシリンダ48のスライダ49同士の間に、連結部材50を介して、コンベア上押圧部材としての押圧板47が水平に支持されている。各ロッドレスシリンダ48は、前記制御装置28によって制御される。
図2に示すように、支持構造体25が物品受け取り位置P1にある状態で、待機用コンベア30と支持構造体25のコンベア24とが共に作動し、待機用コンベア30上のタオル類Aが支持構造体25のコンベア24上へと移送される。タオル類Aが支持構造体25のコンベア24の中央位置に到達したときに、制御装置28からの制御信号によって待機用コンベア30と支持構造体25のコンベア24の作動が停止される。
図3に示すように、支持構造体25のコンベア24上にタオル類Aを受け入れた後、四本のロッドレスシリンダ48の全てのスライダ49が常に同一高さを維持しながら下降することにより、押圧板47が水平状態を保ったままで下降する。これにより、支持構造体25のコンベア24上のタオル類Aがコンベア24に対して押圧される。このため、支持構造体25の空中での移動の際にコンベア24上のタオル類Aが崩れてしまったり脱落してしまったりすることが防止できる。支持構造体25をより高速で空中移動させることができるので、タオル類Aの搬送をより迅速に行えるようになる。支持構造体25の空中での移動が終わると、全てのスライダ49が常に同一高さを維持しながら上昇することにより、押圧板47が水平状態を保ったままで上昇する。これにより、コンベア24上のタオル類Aが解放される。
支持構造体25の前記移動制御装置33としては、それ自体公知の適宜のものを採用することができる。図示してはいないが、例えば、空中に配設されるガイドレールに沿って支持構造体を移動させ、ガイドレールに対して支持構造体の上下位置や向きを変更制御できるようにしたものを採用することができる。
しかし、本実施の形態では、特に好適な移動制御装置として、支持構造体25に連結されるマニピュレータ(ロボットアーム)33を例示している。マニピュレータ33の中でも特に、限られた広さの工場内で省スペース的に設置でき、且つ、高い作業効率が得られるように、コンパクトな機構部と優れた動作性能を有する、小型で高速なものを採用するのが好ましい。
図1及び図2に示すように、マニピュレータ33は、工場等の地面に固定される基台51と、この基台51上に配設される回転台52と、この回転台52上に起立するボディー53と、このボディー53に連結されるアーム54と、このアーム54の先端に連結されるハンド55(図3参照)と、このハンド55の先端に連結されるフィンガー56(図3参照)と、を備える。このフィンガー56は、支持構造体25の天板35の上面に設けられる連結部37に対して連結される。
図1及び図2に示すように、マニピュレータ33において、基台51と回転台52との間には第一の回動軸X1がある。回転台52とボディー53との間には第二の回動軸X2がある。ボディー53とアーム54との間には第三の回動軸X3がある。図3に示すように、アーム54とハンド55との間には第四の回動軸X4がある。ハンド55とフィンガー56との間には第五の回動軸X5がある。各回動軸X1〜X5を中心とする各部の回動動作は、回動軸ごとに配設される図示しないサーボモータを駆動源として駆動される。これらのサーボモータは、前記制御装置28によって制御される。
第一の回動軸X1は、マニピュレータ33の回転台52を基台51上において水平面内で回動させるための縦軸である。第二の回動軸X2は、回転台52上でボディー53を上下に揺動させるための回動軸である。第三の回動軸X3は、ボディー53上でアーム54を上下に揺動させるための回動軸である。第四の回動軸X4は、アーム54上でハンド55を前後に揺動させるための回動軸である。第五の回動軸X5は、ハンド55に対してフィンガー56を水平面内で回動させるための縦軸である。
マニピュレータ33は、前記制御装置28によって制御されることで、第一〜第五の回動軸X1〜X5を中心として構成各部を回動させて、三次元的に自由自在に支持構造体25の位置及び姿勢の変更を行う。これにより、支持構造体25が、水平状態を維持したままで、物品受け取り位置P1→結束授受位置P2→物品送り出し位置P3→再び物品受け取り位置P1(以後これを繰り返す)の順に、空中を高速且つ精確に位置変更される。各位置P1〜P3は予め決められた固定的な位置であるため、マニピュレータ33の動作は、予め設定された所定のプログラムに基づいて、制御装置28からの制御信号によって自動的に実行される。
結束装置23は、図4に示すように、結束されるタオル類Aを押圧する結束用押圧部材57と、この結束用押圧部材57で押圧されたタオル類Aに紐を掛けて結束する紐掛装置58と、を備える。この紐掛装置58は、紐掛けアーム1と、結び目形成及び紐の切断を行う結束機構2と、それらの駆動部と、結束される物品Aを載置する固定テーブル3及び補助テーブル4等によって構成される。補助テーブル4は紐掛けアーム1の枢止部に備えられ、紐掛けアーム1の回転により補助テーブル4と固定テーブル3との間の隙間Gを通して紐掛けが行われる。
前記駆動部は、図5に示すように、駆動モータ5と、減速ギア6,7及び伝動機構8を介して結束ごとに一回転するメインシャフト9及びメインカム10と、によって構成され、このメインカム10の一回転によって紐掛けアーム1が一又は複数回転し、次いで結束機構2が作動するようになっている。
伝動機構8には、メインシャフト9が結束ごとに一回転するのを確保するために一回転クラッチ11が備えられる。このクラッチとして、通常は、図示のようにメインカム10に連動するシフターフォーク11が用いられる。図6に示すように、駆動モータ5で直接回転されるプーリ12と、伝動軸13を介してギア6に連結されたブッシュ14の摩擦板15とを、シフターフォーク11によって接触または切り離すことによって、メインカム10を回転させている。
結束装置23の下部にはペダル16(図4参照)が設けられ、このペダル16は、図7に示すように、ロッド17及びリンク18、さらにリンク18に連動するスライダ19を介してシフターフォーク11に連動するように構成されている。なお、結束作業中、駆動モータ5は常に駆動されている。
結束装置23において、ペダル16は本来、作業員が踏み操作するためのものである。これに対し、本実施の形態では、作業の機械化の観点から、ペダル16が自動的に作動するように構成される。すなわち、ペダル16の近傍には、ペダル駆動部材の一例として、エアシリンダ59が配設される。このペダル駆動用エアシリンダ59の作動ロッド60の一回の進出作動により、ペダル16が一回踏み操作されるのと同様のペダル16の動きが達成される。ペダル駆動用エアシリンダ59は、図示しないエアポンプを含む空気回路を構成する。ペダル駆動用エアシリンダ59の作動は前記制御装置28によって制御される。
結束装置23が作動しない状態では摩擦板15はプーリ12から離れ、且つ図7に示すようにメインカム10のキー20はスライダ19の係止部19aに位置し、したがってメインカム10は回転しない。結束時、ペダル駆動用エアシリンダ59の作動ロッド60が一回進退動作すると、図8に示すように、ロッド17及びリンク18を介しスライダ19が移動してキー20から外れ、且つ、摩擦板15がプーリ12に接触してメインカム10が回転する。次いで、ペダル駆動用エアシリンダ59の作動ロッド60が退縮作動することにより作動前の状態に戻り、メインカム10の一回転後にキー20がスライダ19の係止部19aに係合し、それと同時に摩擦板15がプーリ12から離れて作動が停止する。
タオル類Aは、支持構造体25のコンベア24を結束装置23の固定テーブル3に接続した後に、支持構造体25のコンベア24の作動によって、図4に矢印Bで示す方向に搬送されて固定テーブル3及び補助テーブル4上に供給される。タオル類Aが固定テーブル3上の所定の位置に到達したら、制御装置28から制御信号が送られ、支持構造体25のコンベア24の作動が停止する。そして、タオル類Aは、結束用押圧部材57で押圧された後に紐で結束され、結束終了後に図4に矢印Cで示す方向に移動して、支持構造体25のコンベア24上へと戻される。結束される物品Aは、結束用押圧部材57で押圧された状態で紐掛装置58によって紐が掛けられるので、タオル類のように圧縮性の高い物品Aでも確実に結束することができる。
図示例では、結束用押圧部材57として、図4に示すように、結束装置の固定テーブル3の上方を昇降可能なローラが例示されている。このローラ57の支軸の両端部は、固定テーブル3上に立設した一対のローラ支柱61,61間に昇降自在且つ回動自在に支持される。ローラ57の昇降駆動源としては、例えば図示しないロッドレスシリンダを用いることができ、ローラ57の回転駆動源としては、図示しない電動モータを用いることができる。ロッドレスシリンダと電動モータは、前記制御装置28によって制御される。
図9に示すように、前記ローラ57は、固定テーブル3上にタオル類Aを受け入れた後、紐掛装置58の作動前に下降してタオル類Aを押圧し、タオル類Aを固定テーブル3に対して固定する。これにより、紐掛装置58の作動時にタオル類Aが動いてしまうことが防止できる。結束が終了すると、固定テーブル3上のタオル類Aを支持構造体25のコンベア24上に戻す方向へとローラ57が自転する。同時に、支持構造体25のコンベア24も作動して、タオル類Aが支持構造体25の中央部へと戻される。
図示例では、ローラ57及びその駆動機構は、固定テーブル3上にタオル類Aを固定するための押圧装置として作用するとともに、結束されたタオル類Aを固定テーブル3上から支持構造体25のコンベア24へと送り出すための送り出し装置としても作用する。なお、該送り出し装置の別例として、エアシリンダ等の駆動源によって固定テーブル3の上面に沿って水平移動する図示しない往復移動板を備える態様を採用することもできる。
タオル類Aを一箇所で結束する場合は、以上の工程で結束が完了するので、支持構造体25を物品送り出し位置P3へと移動させ、支持構造体25のコンベア24を作動させて、結束済みのタオル類Aを出口側コンベア27へと送り出す。
発明が解決しようとする課題の項で述べたように、結束すべきタオル類Aは多品種多形状であるので、積み重ねた状態の長さが長いものもある。この場合、図10に示すように、タオル類Aを長手方向の両端の二箇所で結束するのが好ましい。
図10(a)に示すように、一箇所目の結束は、図9を参照して述べた前記と同様に行う。一箇所目の結束が完了したら、ローラ57と支持構造体25のコンベア24とを作動させて、タオル類Aを一旦支持構造体25のコンベア24上へと戻す。そして、マニピュレータ33の作動によって、支持構造体25を結束装置23に干渉しない位置に移動させ、水平状態のままで第五の回動軸X5(図3参照)を中心として180度回転させる。
その後、図10(b)に示すように、再び支持構造体25を結束装置23に接続し、支持構造体25のコンベア24を作動させて、一箇所目の結束の場合と同様にタオル類Aを結束装置23の固定テーブル3上へと供給する。続いて、ローラ57でタオル類Aを押圧し、タオル類Aの一箇所目とは反対側の二箇所目の端部を結束装置23で結束する。
二箇所目の結束が完了したら、ローラ57と支持構造体25のコンベア24とを作動させて、タオル類Aを支持構造体25のコンベア24上へと戻す。そして、マニピュレータ33の作動によって支持構造体25を物品送り出し位置P3へと移動させ、支持構造体25のコンベア24を作動させて、結束済みのタオル類Aを出口側コンベア27へと送り出す。
なお、一箇所結束方式の場合と二箇所結束方式の場合とで、支持構造体25のコンベア24上から結束装置23の固定テーブル3上へのタオル類Aの必要移送量が異なるので、これに適切に対応できる手段が必要となる。一例として、支持構造体25のコンベア24上のタオル類Aの長手方向の長さをセンサで把握し、このセンサの検知信号に基づいて制御装置28においてタオル類Aを固定テーブル3の方向へと送り出す距離を計算し、この計算値に基づいて制御装置28によって支持構造体25のコンベア24の作動量を制御することが挙げられる。
以上のように構成される物品搬送・結束システム21によれば、多量のタオル類Aを効率よく搬送して結束処理することができる。従来人手で行っていた、タオル類Aを結束装置23にかける作業を機械化できるので、結束装置23によって作業員が怪我をする等の問題も解消される。また、結束装置23は、従来公知の紐掛装置58に対して、前記ペダル駆動部材59と前記ローラ57及び該ローラの駆動機構とを付加しただけの構成である。よって、結束装置23を安価に入手できる利点もある。
本実施の形態では、物品の一例としてタオル類Aを例示したが、これに限定されないことは勿論である。タオル類と同様に圧縮性の大きい被服等の布類の搬送・結束のほか、箱詰め商品の搬送・結束等、種々の物品を対象とすることができる。
24 コンベア
23 結束装置
25 支持構造体
28 制御装置
33 移動制御装置(マニピュレータ)
57 押圧部材(ローラ、送り出し装置)
58 紐掛装置
A 物品
P1 物品受け取り位置
P2 結束授受位置
P3 物品送り出し位置

Claims (9)

  1. コンベアと、このコンベアを支持して空中を移動可能な支持構造体と、を備え、該支持構造体の空中での移動によって物品を搬送可能であるとともに、前記コンベアによって前記支持構造体上で前記物品を搬送可能物品搬送装置であって、前記支持構造体が、前記物品を受け取るための物品受け取り位置と、前記物品を結束装置との間でやり取りするための結束授受位置と、前記結束装置で結束された物品を送り出すための物品送り出し位置と、に移動する、物品搬送装置。
  2. コンベアと、このコンベアを支持して空中を移動可能な支持構造体と、を備え、該支持構造体の空中での移動によって物品を搬送可能であるとともに、前記コンベアによって前記支持構造体上で前記物品を搬送可能な物品搬送装置であって、該物品搬送装置を制御する制御装置を備え、物品のロット毎に前記制御装置への作業条件の入力を変更することで、多品種多形状の物品に対応できるようにされている、物品搬送装置。
  3. コンベアと、このコンベアを支持して空中を移動可能且つ水平面内で回動可能な支持構造体と、を備え、該支持構造体の空中での移動によって物品を搬送可能であるとともに、前記コンベアによって前記支持構造体上で前記物品を搬送可能な物品搬送装置。
  4. 前記支持構造体に連結されて該支持構造体を空中で移動させる移動制御装置を備える、請求項1又は2に記載の物品搬送装置。
  5. 前記支持構造体に連結されて該支持構造体を空中で移動させ且つ水平面内で回動させる移動制御装置を備える、請求項3に記載の物品搬送装置。
  6. コンベアと、このコンベアを支持して空中を移動可能な支持構造体と、を備え、該支持構造体の空中での移動によって物品を搬送可能であるとともに、前記コンベアによって前記支持構造体上で前記物品を搬送可能な物品搬送装置と、該物品搬送装置から前記物品を受け取って結束する結束装置と、を備える、物品搬送・結束システム。
  7. 前記結束装置は、結束される物品を押圧する押圧部材と、この押圧部材で押圧された物品に紐を掛けて結束する紐掛装置と、を備える、請求項6に記載の物品搬送・結束システム。
  8. 前記結束装置は、結束された物品を前記物品搬送装置へ送り出すための送り出し装置を備える、請求項6又は7に記載の物品搬送・結束システム。
  9. 前記送り出し装置が、前記押圧部材としての自転ローラを備える、請求項8に記載の物品搬送・結束システム。
JP2016175252A 2016-09-08 2016-09-08 物品搬送装置及び物品搬送・結束システム Active JP6824672B2 (ja)

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