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JP6819498B2 - 二重断熱壁構造加熱炉 - Google Patents

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JP6819498B2 JP2017143492A JP2017143492A JP6819498B2 JP 6819498 B2 JP6819498 B2 JP 6819498B2 JP 2017143492 A JP2017143492 A JP 2017143492A JP 2017143492 A JP2017143492 A JP 2017143492A JP 6819498 B2 JP6819498 B2 JP 6819498B2
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Description

本発明は、二重断熱壁構造加熱炉に関する。
外管の内側に内管を配置して二重管とし、外管と内管の間の空間の開口部を封止して内管と外管との間に真空空間が形成された真空断熱構造体が知られている。特許文献1には、外管と内管とが低温焼鈍されたステンレス鋼素材により形成された真空断熱構造体が記載されている。
特開平6−189861号公報
ところで、上述した真空断熱構造体を加熱炉に適用したもの(二重断熱壁構造加熱炉)が知られている。すなわち、二重断熱壁構造加熱炉では、内管の内側が加熱空間となり、内管と外管との間に形成された真空空間により加熱空間が外部から遮熱される。内管の内側に収容された非加熱物は、内管の内側に設置されたヒータなどの加熱源によって加熱温度まで加熱される。
図7は、本発明が解決しようとする課題にかかる二重断熱壁構造加熱炉501について模式的に説明する断面図である。なお、図7に示した右手系xyz座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。図7において、上段には非加熱状態、下段には加熱状態の二重断熱壁構造加熱炉501を示す。
図7に示すように、二重断熱壁構造加熱炉501は、外管502と、内管503と、を備えている。内管503は、外管502の内側に配置されている。外管502および内管503の材質はステンレス鋼などの金属である。内管503と外管502とは、両端部分においてベローズ505を介して結合され、外管502と内管503との間には密閉空間508が形成されている。密閉空間508は減圧された真空空間で、外管502と内管503との間は真空空間によって断熱されている。内管503の内側の空間は加熱空間513である。
図7の上段に示す非加熱状態から、ヒータなどの加熱源514によって加熱空間513を1000℃程度の高温の加熱温度まで加熱すると、金属製の内管503は、径方向および軸方向に熱膨張するとともに軟化して強度が低下する。このため、図7の下段に示すように、内管503は、内管503の内側に配置された被加熱物Wから受ける荷重mgによって損傷するおそれがある。また、内管503の外周は減圧された密閉空間508と接しているので、内管503には、外管502の内周に向かう方向に応力が及ぼされているが、高温での加熱により内管503の強度が低下していると、この応力によって内管503が破損されるおそれもある。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、高温で加熱されて強度が低下した内管が損傷するのを抑制することができる二重断熱壁構造加熱炉を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる二重断熱壁構造加熱炉は、外管と、前記外管の内側に配置された内管と、を備え、前記外管と前記内管との間の密閉空間が減圧され、前記内管の内側の空間が加熱温度まで加熱される二重断熱壁構造加熱炉であって、前記内管の素材よりも前記加熱温度において高い強度を有する素材で形成された管状の補強部材が前記内管の外周を覆うように配置されているものである。
二重断熱壁構造加熱炉の内管は、1000℃程度の高温の加熱温度まで加熱されると、径方向および軸方向に熱膨張するとともに軟化して強度が低下する。内管の素材よりも加熱温度において高い強度を有する素材で形成された管状の補強部材が、内管の外周を覆うように配置されていることで、高温で加熱され強度が低下した内管が、補強部材によって良好に補強される。これにより、内管の内部に配置された非加熱物などの物体から受ける荷重によって内管が損傷されるのを抑制することができる。また、内管の外周は減圧された密閉空間と接しているので、内管には、外管の内周に向かう方向に応力が及ぼされているが、内管の外周を覆う補強部材によって内管の径方向への熱膨張は規制される。これにより、高温で加熱された内管が上記応力によって破損するのを抑制することができる。
さらに、前記補強部材は、非加熱状態では内径が前記内管の外径よりも大きく、前記加熱温度のときに内径が前記内管の外径と実質的に一致するように構成されていてもよい。内管の熱膨張率は補強部材の熱膨張率よりも大きい。補強部材を、非加熱状態では内径が内管の外径よりも大きく、加熱温度のときに内径が内管の外径と実質的に一致するように構成することで、高温で加熱されて強度が低下した内管は撓むことなく補強部材によって良好に補強される。
さらに、前記補強部材は、素材に黒鉛を含むものであってもよい。黒鉛は、耐熱性が高くかつ高強度な素材であり、安価であるため、補強部材の素材として好ましい。
さらに、前記内管と前記補強部材との間にはセラミックス製薄膜を有してもよい。補強部材が黒鉛を含む素材や炭素繊維強化炭素複合材料などの炭素を含有する素材で形成されている場合、内管の外周面と補強部材の内周面との間にはセラミックス製薄膜を挿入することで、高温での加熱時に金属製の内管と補強部材とが接触して金属製の内管が浸炭するのを防止することができる。
本発明によれば、高温で加熱されて強度が低下した内管が損傷するのを抑制することができる。
実施の形態1にかかる二重断熱壁構造加熱炉の構成について説明する模式図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 実施の形態1にかかる二重断熱壁構造加熱炉において、加熱空間での加熱がなされる前後の状態について説明する模式図である。 実施の形態1にかかる二重断熱壁構造加熱炉の構成について説明する模式図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 実施の形態2にかかる二重断熱壁構造加熱炉において、加熱空間での加熱がなされる前後の状態について説明する模式図である。 本発明が解決しようとする課題にかかる二重断熱壁構造加熱炉について模式的に説明する断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。
まず、図1および図2を参照して実施の形態1にかかる二重断熱壁構造加熱炉の構成について説明する。
図1は、二重断熱壁構造加熱炉1の構成について説明する模式図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図1および図2に示すように、二重断熱壁構造加熱炉1は、外管2と、内管3と、補強部材6と、を備えている。
外管2および内管3は、両端が開口した円筒状の部材である。内管3は、外管2の内側に配置されている。外管2および内管3の材質は、例えば、ステンレス鋼(SUS304、SUS316Lなど)や鉄鋼である。外管2の両端部分には、外管2の開口面に沿って内側に延びる環状壁が形成されている。内管3における軸方向の両端にはベローズ5が連結されている。ベローズ5における、内管3が連結された一端とは反対側の他端は、外管2の環状壁に連結されている。すなわち、内管3と外管2とは、両端部分においてベローズ5を介して結合され、外管2と内管3との間には密閉空間8が形成されている。ベローズ5は、可撓性を有する伸縮管であり、弾性体として作用するので、内管3が熱膨張することによる変形を吸収することが可能である。ベローズ5の材質は、例えば、ステンレス鋼、鉄鋼、チタンなどである。
密閉空間8は減圧された真空空間である。すなわち、密閉空間8は真空ポンプなどによって真空引きされて真空状態に維持される。これにより、外管2と内管3との間は、真空空間である密閉空間8によって断熱される。外管2の外側は外気である。内管3の内側の空間は、加熱空間13である。すなわち、外管2の外周面は外気と接し、内管3の内周面は加熱空間13と接している。外管2と内管3との間に真空空間である密閉空間8が存在することで、加熱空間13の熱が外気へ放出されるのを抑制することができる。
補強部材6は、内管3の外周を覆うように配置されている。ここで、補強部材6が“内管3の外周を覆う”とは、補強部材6が内管3の外周を完全に覆っている場合に限定するものではない。内管3の外周の一部が補強部材6から露出していてもかまわない。補強部材6は、管状で、内管3の素材よりも耐熱性が高くかつ高強度な素材で形成されている。補強部材6は、例えば、黒鉛を含む素材、炭素繊維強化炭素複合材料(C/Cコンポジット)、アルミナを含む素材で形成されている。なお、炭素繊維強化炭素複合材料は、炭素材料の強度、耐衝撃性などの向上を目的に、高強度炭素繊維で補強された炭素複合材料である。
二重断熱壁構造加熱炉1の内管3は、1000℃程度の高温の加熱温度まで加熱されると、径方向および軸方向に熱膨張するとともに軟化して強度が低下する。内管3の素材よりも耐熱性が高くかつ高強度な素材で形成された管状の補強部材6が、内管3の外周を覆うように配置されていることで、高温で加熱され強度が低下した内管3が、補強部材6によって良好に補強される。これにより、内管3の内部に配置された非加熱物などの物体から受ける荷重によって内管が損傷されるのを抑制することができる。また、内管3の外周は減圧された密閉空間8と接しているので、内管3には、外管2の内周に向かう方向に応力が及ぼされるが、内管3の外周を覆う補強部材6によって内管3の径方向への熱膨張は規制される。これにより、高温で加熱された内管3が上記応力によって破損するのを抑制することができる。
次に、本実施の形態にかかる二重断熱壁構造加熱炉1における、加熱空間13での加熱がなされる前後の状態について説明する。
図3は、二重断熱壁構造加熱炉1において、加熱空間13での加熱がなされる前後の状態について説明する模式図である。図3において、上段には非加熱状態、下段には加熱状態の二重断熱壁構造加熱炉1を示す。ここで、加熱状態とは、二重断熱壁構造加熱炉1の加熱空間13が高温の加熱温度(例えば1000℃程度)のときの状態である。
図3の上段に示すように、非加熱状態において、二重断熱壁構造加熱炉1の補強部材6は、内径Da1が内管3の外径Db1よりも大きくなるように構成されている。一方、図3の下段に示すように、加熱状態において、二重断熱壁構造加熱炉1の補強部材6は、内径Da2が内管3の外径Db2と実質的に一致するように構成されている。
内管3の熱膨張率は補強部材6の熱膨張率よりも大きい。すなわち、加熱状態における内管3の外径Db2と非加熱状態の内管3の外径Db1との差は、加熱状態における補強部材6の外径Da2と非加熱状態の補強部材6の外径Da1との差よりも大きくなる。
例えば、内管3の素材がSUS304、補強部材6の素材が黒鉛であるとする。線膨張係数は、SUS304では約18×10−6/℃であるのに対し、黒鉛では約5.6×10−6/℃である。常温(20℃)における内管3の外径Db1が200cmとすると、1000℃に加熱されたときの内管3の外径Db2はDb2[cm]=200[cm]+200[cm]×(1000[℃]−20[℃])×18×10−6[/℃]=203.5[cm]である。一方、1000℃に加熱されたときの補強部材6の外径Da2が203.5cmになるようにするには、常温(20℃)における補強部材6の外径Da1は202.4cmにすればよい(補強部材6の外径Da1[cm]は、203.5[cm]=Da1[cm]+Da1[cm]×(1000[℃]−20[℃])×5.6×10−6[/℃]より202.4cmと求まる)。
補強部材6を、非加熱状態において内径が内管3の外径よりも大きく、加熱温度のときに内径が内管3の外径と実質的に一致するように構成することで、高温で加熱されて強度が低下した内管3は撓むことなく補強部材6によって良好に補強される。
以上より、本実施の形態にかかる二重断熱壁構造加熱炉1に拠れば、高温で加熱されて強度が低下した内管3が損傷するのを抑制することができる。
実施の形態2
以下、図面を参照して本発明の実施の形態2について説明する。
まず、図4および図5を参照して実施の形態2にかかる二重断熱壁構造加熱炉の構成について説明する。
図4は、二重断熱壁構造加熱炉101の構成について説明する模式図である。図5は、図4のV−V線に沿う断面図である。図4および図5に示すように、二重断熱壁構造加熱炉101は、底を有する外管102と、外管102の内側に配置され、底を有する内管103と、を備えている。
外管102および内管103の材質は、例えば、ステンレス鋼(SUS304、SUS316Lなど)や鉄鋼である。外管102と内管103とは、底と反対側の端部において結合され、外管102と内管103との間には密閉空間108が形成されている。密閉空間108は減圧された真空空間で、外管102と内管103との間は、真空空間である密閉空間108によって断熱されている。外管102の外側は外気である。内管103の内側の空間は、加熱空間113である。内管103の底部には、密閉空間108の側において軸方向に延出する突起部103aが形成されている。
補強部材106は、内管103の外周を覆うように配置されている。実施の形態1の場合と同様に、補強部材106が“内管103の外周を覆う”とは、補強部材106が内管103の外周を完全に覆っている場合に限定するものではない。内管103の外周の一部が補強部材106から露出していてもかまわない。補強部材106は、管状で、内管103の素材よりも耐熱性が高くかつ高強度な素材で形成されている。補強部材6は、例えば、黒鉛を含む素材、炭素繊維強化炭素複合材料(C/Cコンポジット)、アルミナを含む素材で形成されている。補強部材106には、底部において貫通穴106aが形成されている。突起部103aは、補強部材106の貫通穴106aに貫挿され、貫通穴106aを貫通した突起部103aの先端にはワッシャ111および割ピン112が取り付けられている。これにより、補強部材106は、内管103と底部において連結されている。
二重断熱壁構造加熱炉101の内管103は、1000℃程度の高温で加熱されると、径方向および軸方向に熱膨張するとともに軟化して強度が低下する。内管103の素材よりも耐熱性が高くかつ高強度な素材で形成された管状の補強部材106が、内管103の外周を覆うように配置されていることで、高温で加熱され強度が低下した内管103が、補強部材106によって良好に補強される。
次に、本実施の形態にかかる二重断熱壁構造加熱炉101における、加熱空間113での加熱がなされる前後の状態について説明する。
図6は、二重断熱壁構造加熱炉101において、加熱空間113での加熱がなされる前後の状態について説明する模式図である。図6において、上段には非加熱状態、下段には加熱状態の二重断熱壁構造加熱炉101を示す。
図6の上段に示すように、非加熱状態において、二重断熱壁構造加熱炉101の補強部材106は、内径Dc1が内管3の外径Dd1よりも大きくなるように構成されている。一方、図6の下段に示すように、加熱温度のときに、二重断熱壁構造加熱炉101の補強部材106は、内径Dc2が内管103の外径Dd2と実質的に一致するように構成されている。
内管103の熱膨張率は補強部材106の熱膨張率よりも大きい。すなわち、加熱状態における内管103の外径Dd2と非加熱状態の内管103の外径Dd1との差は、加熱状態における補強部材106の外径Dc2と非加熱状態の補強部材106の外径Dc1との差よりも大きくなる。補強部材106を、非加熱状態では内径が内管103の外径よりも大きく、加熱温度のときに内径が内管103の外径と実質的に一致するように構成することで、高温で加熱されて強度が低下した内管103は撓むことなく補強部材106によって良好に補強される。
以上より、本実施の形態にかかる二重断熱壁構造加熱炉101に拠れば、高温で加熱されて強度が低下した内管103が損傷するのを抑制することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上記実施の形態において、補強部材は、安価な黒鉛を含む素材で形成するのが好ましい。黒鉛を含む素材は、外気に触れた状態で1000℃程度の高温の加熱温度まで加熱されると、大気中の酸素と反応して二酸化炭素となり消失してしまう。しかしながら、上記実施の形態にかかる二重断熱壁構造加熱炉では、補強部材は、真空空間である密閉空間に配置されているので、黒鉛を含む素材で形成しても、1000℃程度の高温に加熱されても消失しない。
上記実施の形態において、補強部材が黒鉛を含む素材や炭素繊維強化炭素複合材料などの炭素を含有する素材で形成されている場合、内管の外周面と補強部材の内周面との間にはセラミックス製薄膜を挿入するのが好ましい。このようにすることで、高温での加熱時に金属製の内管と補強部材とが接触して金属製の内管が浸炭するのを防止することができる。
1、101 二重断熱壁構造加熱炉
2、102 外管
3、103 内管
5 ベローズ
6、106 補強部材
8、108 密閉空間
13、113 加熱空間
103a 突起部
106a 貫通穴
111 ワッシャ
112 割ピン

Claims (4)

  1. 外管と、前記外管の内側に配置された内管と、を備え、前記外管と前記内管との間の密閉空間が減圧され、前記内管の内側の空間が加熱温度まで加熱される二重断熱壁構造加熱炉であって、
    前記内管の素材よりも前記加熱温度において高い強度を有する素材で形成された管状の補強部材が前記内管の外周を覆うように配置されており
    前記補強部材は、非加熱状態では内径が前記内管の外径よりも大きく、前記加熱温度のときに内径が前記内管の外径と実質的に一致するように構成されている、
    二重断熱壁構造加熱炉。
  2. 前記補強部材は、素材に黒鉛を含む、請求項1に記載の二重断熱壁構造加熱炉。
  3. 外管と、前記外管の内側に配置された内管と、を備え、前記外管と前記内管との間の密閉空間が減圧され、前記内管の内側の空間が加熱温度まで加熱される二重断熱壁構造加熱炉であって、
    前記内管の素材よりも前記加熱温度において高い強度を有する素材で形成された管状の補強部材が前記内管の外周を覆うように配置されており、
    前記補強部材は、素材に黒鉛を含み、
    前記内管と前記補強部材との間にはセラミックス製薄膜を有する、
    二重断熱壁構造加熱炉。
  4. 前記補強部材は、非加熱状態では内径が前記内管の外径よりも大きく、前記加熱温度のときに内径が前記内管の外径と実質的に一致するように構成されている、請求項3に記載の二重断熱壁構造加熱炉。
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