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JP6812674B2 - 織編物及びポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸 - Google Patents

織編物及びポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸 Download PDF

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JP6812674B2 JP2016125648A JP2016125648A JP6812674B2 JP 6812674 B2 JP6812674 B2 JP 6812674B2 JP 2016125648 A JP2016125648 A JP 2016125648A JP 2016125648 A JP2016125648 A JP 2016125648A JP 6812674 B2 JP6812674 B2 JP 6812674B2
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Description

本発明は、熱収縮差が発現することで高い糸長差を有し、ぬめりが強く、嵩高でふくらみがあり、ピーチスキンタッチを有する織編物を得るのに適したポリアミド芯鞘型混繊糸及びそれを用いた織編物に関するものである。
従来から、熱収縮特性など糸物性差を有する糸条を合わせて混繊糸を作成し、織編物に用いることで単独の糸条では得られなかった風合いや機能性を有した繊維製品を製造することができ、広く検討がなされている。
例えば、収縮特性の異なるポリエチレンテレフタレート糸条を用いて布帛にした後の熱収縮特性の差によって嵩高化とピーチスキンタッチの手触り感を付与し、かつイラつきの少ない外観を有する布帛を提供することができる複合混繊糸とその製造方法が提案されている(特許文献1参照。)。
また、複合混繊糸を構成する鞘糸にポリアミド糸条、芯糸に収縮特性の高いポリエチレンテレフタレート糸条を用いて布帛にした後の熱収縮特性の差によってソフトでスパンタッチな風合いと鞘糸にポリアミド糸条を用いたことによる高発色性を有する布帛を提供することができる高収縮嵩高加工糸が提案されている。(特許文献2参照。)。
特開平5−98529号公報 特開平6−240530号公報
しかしながら、上記の特許文献1で提案の収縮特性の異なるポリエチレンテレフタレート糸条からなる複合混繊糸では収縮特性の差により嵩高化とピーチスキンタッチの手触り感を付与するとされているが、ポリエチレンテレフタレート糸条からなる複合混繊糸であるためぬめり感が十分ではなく、発色性や耐摩耗性が劣ることから、スポーツウエア等の耐久性、色彩感覚が要求される分野には不向きとされ、かつ収縮特性の差が発現する温度が高いため湿熱処理より十分な糸長差を発現することができなかった。
また、特許文献2の提案では、熱収縮特性の差によってソフトでスパンタッチな風合いと鞘糸にポリアミド糸条を用いたことによる高発色性を有する布帛を提供することができる高収縮嵩高加工糸が提案されているが、鞘糸がポリアミド糸条、芯糸がポリエチレンテレフタレート糸条であるため、同時に染色ができず、かつ同色に染色することが困難であるため発色性に問題があった。
本発明の課題は、前記の課題を解決しようとするものであって、従来のポリアミド混繊糸を用いた織編物では得られなかった、高い糸長差を有する織編物を得ることであり、収縮応力の異なるポリアミド糸条を混繊し、織編物に用いることで低温より収縮応力差を発現させ優れた風合いと物性を兼ね備えた織編物を提供することにある。
そこで本発明者らは、検討を実施した結果、熱収縮応力の高いポリアミド糸条と、熱収縮応力の比較的低いポリアミド糸条とを、実質的にループを持たない混繊交絡方法で処理し、得られた混戦糸を織編物に用いることで従来のポリアミド混繊糸では得られなかった風合いと機能性を付与することができることを見出し本発明に到達した。すなわち本発明においては、特定のポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸を用いて製織編し、芯糸と鞘糸の収縮応力差を利用して、芯糸と鞘糸に高い糸長差を発現させれば、ぬめりが強く、嵩高でふくらみがありピーチスキンタッチな風合いとポリアミドマルチフィラメント同士の混繊による耐久性と発色性を兼ね備えた織編物が得られることを見出した。
本発明の織編物は、織編物の少なくとも一部にポリアミドマルチフィラメント芯鞘型混繊糸を含み、該混繊糸の鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの糸長差が10%以上であり、前記ポリアミドマルチフィラメント糸条Aが実質的にループを持たないことを特徴とするポリアミド芯鞘型混繊糸を用いた織編物である。
本発明の好ましい態様によれば、前記の織編物はポリアミドマルチフィラメント糸条Aの単糸繊度が1.4dtex以下、ポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸繊度が0.9dtex以上3.0dtex以下である。
本発明の好ましい態様によれば、前記の織編物は、ポリアミドマルチフィラメント糸条Aが仮撚糸である。
本発明のポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸は、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの糸長差が5%以下であり、かつ98℃の熱水で30分処理した後の糸長差が15%以上である。
本発明の好ましい態様によれば、前記ポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸は、ポリアミドマルチフィラメント糸条Aが実質的にループを持たない。
また、本発明のポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸は、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aの熱水収縮率が15%以下、芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの熱水収縮率が20%以上でありかつ熱収縮応力が0.15cN/dtex以上あり、糸条Aに比べ糸条Bの60℃における熱収縮応力が0.05cN/dtex以上高いポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸である。
本発明の好ましい態様によれば、前記ポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸は、ポリアミドマルチフィラメント糸条Aが実質的にループを持たない。
本発明の好ましい態様によれば、前記ポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸は、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの糸長差が5%以下である。
本発明の好ましい態様によれば、前回ポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸は、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bを98℃の熱水で30分処理した後の糸長差が15%以上である。
本発明の織編み物は、従来のナイロン織編物にはなかったぬめりが強く、嵩高でふくらみがありピーチスキンタッチな風合いを有する。
また、本発明のポリアミド芯鞘型混繊糸は、布帛の染色・仕上げ工程で糸長差が効果的に発現し、従来のナイロン織編物にはなかったぬめりが強く、嵩高でふくらみがありピーチスキンタッチな風合いを有する織編物を与えることができる。
図1はタスラン混繊糸で形成されるクルノーダル状ループの一例を示す概念図である。 図2は本発明のポリアミド芯鞘型混繊糸の好ましい製造方法の一態様を説明するための概念図である。 図3は本発明のポリアミド芯鞘型混繊糸の鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bを仮撚加工する好ましい製造方法の一態様を説明するための概念図である。
本発明の織編物は、織編物の少なくとも一部にポリアミド芯鞘型混繊糸を含み、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの糸長差が10%以上あり、ポリアミドマルチフィラメント糸条Aが実質的にループを持たない。糸長差が10%以上であることで織編物に触れた際の嵩高感とふくらみに優れ、これらを充分に実感することが可能となる。より好ましい糸長差は15%以上である。好ましい上限としては磨耗物性悪化の点から40%である。
糸長差は織編物の風合いに大きな影響を与える。織編物を構成する混繊糸に糸長差を付与するには、一般に混繊工程において芯糸と鞘糸のフィード率を大きく取ることで糸長差を付与した混繊糸を元糸として用いる方法、芯糸に収縮特性を有する糸を配する混繊糸を元糸として用い、製織編工程および後加工工程において芯糸を収縮させる結果、織編物を構成する混繊糸に糸長差を付与する方法が知られている。前者の方法は、芯鞘型の混繊工程で糸長差を付与するために、芯糸と鞘糸のフィード率差を大きくして混繊を行うのが通常であるが、これにより鞘糸にたるみが生じ、交絡不良が生じやすくなる。そのため、芯糸と鞘糸のフィード率は最大5%程度とするのが通常であり、通常のポリアミド繊維同士を組み合わせて混繊糸として製織編みしても十分な糸長差は発現しない。充分な糸長差を発現させるには、後者の方法を用いるが、従来法によれば、芯糸としてはポリエステル等他素材の高収縮糸を用いざるを得なかった。
本発明においては芯糸に収縮特性を有する糸を配すれば好ましい態様で糸長差を付与することが可能であることを見出した。
本発明において実質的にループを持たないとは、クルノーダル状(涙滴形状)ループを持たないことを指し、これにより、鞘糸が自由度を持って動く混繊糸となり得る。
このような実質的にループを持たない芯鞘型混繊糸は、通常インターレースノズルを用いた交絡混繊方法によって混繊することで得ることができる。乱流ノズルを用いたタスラン混繊方法によって混繊された芯鞘型混繊糸では、通常クルノーダル状(涙滴形状)ループを形成する。図1に示すようなクルノーダル状(涙滴形状)ループを持たず、鞘糸が自由度を持って動く混繊糸を指す。
図1は、タスラン混繊糸で形成されるクルノーダル状ループの一例を示す概念図である。タスラン混繊により鞘部を構成する糸条はクルノーダル状ループ1を形成する。
タスラン混繊方法では乱流ノズルの出口で糸条の進行方向を急遽変更し、この推進流体から取り出す時に過供給され弛んだ糸条の側面を流体がすり抜ける際に、個々の糸条に任意の旋回力が与えられ、生じたトルクにより、それぞれ近傍の糸条に絡みつき交絡するためクノーダル状のループを多数有する混繊糸となる。クルノーダル状のループがカサツキのあるスパン調の風合いを発現させる。インターレースノズルを用いた混繊交絡によって混繊された、実質的にループを持たないポリアミド混繊糸は、鞘糸が自由度を持って動くためヌメリ感が強く、ふくらみのある風合いを発現させる。
本発明の織編物に含まれるポリアミド芯鞘型混繊糸について以下、説明する。
前記ポリアミド芯鞘型混繊糸において鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aの単糸繊度は0.15dtex以上1.4dtex以下であることが好ましく、芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸繊度は0.9dtex以上3.0dtex以下が好ましい。
鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aの単糸繊度が0.1dtex未満になるとマイクロタッチな布帛となり良好な風合いが得られるが、芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸繊度と繊度差が広がり、染色時に芯糸と鞘糸で色差が発生しやすくなる傾向がある。また、鞘糸の表面積が大きくなるため入射する光が拡散し発色性が低下しやすくなる。ポリアミドマルチフィラメント糸条Aの単糸繊度が1.4dtexよりも高くなると触れた際の接触面積が減少し、ピーチスキンタッチやぬめり感を得にくくなる。ポリアミドマルチフィラメント糸条Aのより好ましい単糸繊度は0.35dtex以上1.2dtex以下である。
ポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸繊度が0.9dtex未満となると柔らかな布帛が得られるが、芯糸の張り・コシが失われ、ふくらみのある風合いを感じにくくなり、単糸繊度が3.0dtexよりも高くなると芯糸の張り・コシが強くなり、かたい風合いとなる傾向になる。ポリアミドマルチフィラメント糸条Bのより好ましい単糸繊度は1.5dtex以上2.5dtex以下である。
上記ポリアミド芯鞘型混繊糸は、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aは仮撚糸であることが好ましい。鞘糸を仮撚加工することで捲縮が付与され嵩高感とピーチスキンタッチが強調され、よりふくらみのある布帛が得られるためである。
本発明において上記織編物に好ましく用いられるポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸について以下説明する。
本発明のポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸の一つの態様は、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの糸長差が5%以下であり、かつ98℃の熱水で30分処理した後の糸長差が15%以上であるものである。
また、本発明の芯鞘型混繊糸の元糸の別の態様は、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aの熱水収縮率が15%以下、芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの熱水収縮率が20%以上でありかつ熱収縮応力が0.15cN/dtex以上あり、糸条Aに比べ糸条Bの60℃における熱収縮応力が0.05cN/dtex以上高いポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸である。
上記ポリアミド芯鞘型混繊新の元糸はいずれもポリアミドマルチフィラメント糸条Aおよびポリアミドマルチフィラメント糸条Bの熱収縮差により糸長差を生じせしめるもので、この性質を利用して得られる織編物に含まれるポリアミド芯鞘型混繊糸における各糸条に好適な糸長差をもたらし、ぬめりが強く、嵩高でふくらみがありピーチスキンタッチな風合いを有する織編物をあたえることができるのである。
以下上記両態様についてまとめて詳細説明する。 本発明においては、ポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸の鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミド糸条Bの糸長差が5%以下であることが好ましい。ポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミド糸条Bの糸長差を5%以下とすることで、エアー混繊等の混戦時に鞘糸に過剰のたるみが生じることなく、交絡不良が生じにくく、良好な品質とすることができ、生産性にも優れる。より好ましい糸長差は3%以下である。
上記ポリアミド芯鞘型混繊糸は、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bを98℃の熱水で30分処理した後の糸長差が15%以上あることが好ましい。糸長差が15%以上あることで、織編物を作成し、構成する糸条を拘束状態にした際に、染色、仕上工程を通したときに十分な糸長差が得られ、ふくらみに優れた織編物が得られる。より好ましい糸長差は20%以上である。上限としては織編物を構成した際の摩擦物性の悪化の点から50%であることが好ましい。
また、本発明のポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸は、通常ポリアミドマルチフィラメント糸条Aの熱水収縮率が15%以下、ポリアミドマルチフィラメント糸条Bの熱水収縮率が20%以上かつ熱収縮応力が0.15cN/dtex以上であり、ポリアミドマルチフィラメント糸条Aに比べポリアミドマルチフィラメント糸条Bの60℃における熱収縮応力が0.05cN/dtex以上高いことが好ましい。ポリアミドマルチフィラメント糸条Aの熱水収縮率が15%よりも高くなるとポリアミドマルチフィラメント糸条Bとの熱収縮率差が低下し十分な糸長差が得にくくなる。ポリアミドマルチフィラメント糸条Aのより好ましい熱水収縮率は10%以下である。下限としては糸長差発現による磨耗物性悪化の点から0%以上であることが好ましい。また、ポリアミドマルチフィラメント糸条Bの熱水収縮率が20%未満になると同様に十分な糸長差が得られなくなり鞘糸を布帛表面に浮き出すことができなくなる。ポリアミドマルチフィラメント糸条Bのより好ましい熱水収縮率は25%以上である。上限としては糸長差発現による磨耗物性悪化の点から40%であることが好ましい。熱収縮応力が0.15cN/dtex未満では収縮する際に発現する糸の応力が布帛を形成する糸同士の拘束力以上に達することができず十分な収縮が得られない場合がある。拘束力の低い編物では熱収縮応力の影響を受けにくいが、拘束力の高い織物では熱収縮応力が0.15cN/dtex以上あることで、十分な収縮が得られる。より好ましい熱収縮応力は0.20cN/dtex以上である。上限としては糸長差発現による磨耗物性悪化の点から0.40cN/dtexであることが好ましい。また、糸条Aに比べ糸条Bの60℃における熱収縮応力が0.05cN/dtex以上高いことで精練工程の熱水で十分な収縮差が発生し、十分な糸長差が得られる。ポリアミドマルチフィラメント糸条Aに比べポリアミドマルチフィラメント糸条Bの60℃における熱収縮応力は0.08cN/dtex以上高いことがより好ましい。上限としては糸長差発現による磨耗物性悪化の点から0.20cN/dtexであることが好ましい。
また、ポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸において鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aが実質的にループを持たないことが好ましい。
本発明においてポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸は、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aは仮撚糸であることが好ましい。鞘糸を仮撚加工することで捲縮が付与され嵩高感とピーチスキンタッチが強調され、よりふくらみのある布帛が得られるためである。
本発明の織編物は、混繊糸を形成する芯糸と鞘糸が、ポリアミドで形成されるものである。そのため、耐摩耗性とやわらかさに優れる、また、高い糸長差を有する織編物であるため、嵩高であり、ふくらみに優れる。その結果本発明の織編物は運動条件の高いスポーツ・アウトドアウェアやボトム、ダウン、ジャケット、カーディガン等のカジュアルウェア、パンスト、インナーまで衣料品全般に用いることができる。
本発明で用いられるポリアミドマルチフィラメント糸条Aはポリアミドマルチフィラメントであれば特に限定されるものではなく、例えばナイロン6、ナイロン66、ナイロン56、ナイロン610、ナイロン46、ナイロン12などが挙げられる。
本発明で用いられるポリアミドマルチフィラメント糸条Bは混繊後の熱履歴により、熱収縮を生じ、糸条Aとの糸長差を生じさせ得るものが好ましく用いられる。具体的には結晶性ポリアミドと非晶性ポリアミドからなる繊維が好ましく用いられる。
結晶性ポリアミドは、結晶を形成し融点を有するポリアミドであり、いわゆる炭化水素基が主鎖にアミド結合を介して連結されたポリマーであり、ポリカプラミド、ポリヘキサメチレンアジパミド、ポリヘキサメチレンセバカミド、ポリテトラメチレンアジパミド、1,4−シクロヘキサンビス(メチルアミン)と線状脂肪族ジカルボン酸との縮合重合型ポリアミドなど、及び、これらの共重合体もしくはこれらの混合物が挙げられる。ただし、均一な系を再現しやすく、安定した機能発現の点からホモのポリアミドを用いることが好ましい。
結晶性ポリアミドは、ジアミン類、二塩基酸類からなる高分子量体であり、具体的なジアミン類としてはテトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、ビス−(4,4’−アミノシクロヘキシル)メタン、メタキシリレンジアミンなどがあげられる。二塩基酸類としてはグルタル酸、ピメリン酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジオン酸、ドデカジオン酸、ヘキサデカジオン酸、ヘキサデセンジオン酸、エイコサンジオン酸、ジグリコール酸、2,2,4−トリメチルアジピン酸、キシリレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などが挙げられる。本発明の高収縮性ポリアミド繊維に用いる結晶性ポリアミドはいかなるものでもよいが、製造コスト、繊維の強度保持の両面からポリカプラミド、ポリヘキサメチレンアジパミドが好ましい。
本発明で用いられるポリアミドマルチフィラメント糸条Bにおける非結晶性ポリアミドは、結晶を形成せず融点をもたないポリアミドであり、例えば、イソフタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチレンジアミンの重縮合体、イソフタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチレンジアミン/ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタンの重縮合体、イソフタル酸/2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン/2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの重縮合体、テレフタル酸/2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン/2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの重縮合体、イソフタル酸/テレフタル酸/2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン/2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの重縮合体、イソフタル酸/ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン/ω−ラウロラクタムの重縮合体、テレフタル酸/ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン/ω−ラウロラクタムの重縮合体等がある。また、これらの重縮合体を構成するテレフタル酸成分及び/又はイソフタル酸成分のベンゼン環が、アルキル基やハロゲン原子で置換されたものも含まれる。さらに、これらの非晶性ポリアミドは2種類以上併用してもよい。本発明の高収縮性ポリアミド繊維に用いる非晶性ポリアミドは、高いガラス転移温度(Tg)を有している点からイソフタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチレンジアミンの重縮合体が好ましい。
本発明に用いられるポリアミドマルチフィラメント糸条Bにおける、結晶性ポリアミドと非晶性ポリアミドの重量比率は、結晶性ポリアミド/非晶性ポリアミド=90/10〜50/50である。ここでいう重量比率とは、ポリアミドマルチフィラメント糸条BのプロトンNMRを測定し、アミド結合を形成するカルボキシル基のα位の水素に由来するシグナル(通常3ppm付近)のピーク面積(A)と、芳香族炭化水素に由来するシグナル(通常7ppm付近)のピーク面積(B)から結晶性ポリアミドと非晶性ポリアミドの繰り返し比を求める(A=結晶性ポリアミドの繰り返し数×2+非晶性ポリアミドの繰り返し数×2、B=非晶性ポリアミドの繰り返し数×4)。さらに上記と同じポリアミドマルチフィラメント糸条Bについて、質量分析を行ない、ポリアミドの繰り返し単位の質量数を測定する。求めた繰り返し比とそれぞれのポリアミドの繰り返し単位の質量数の積から重量比率を算出されるものである。
本発明に用いられるポリアミドマルチフィラメント糸条Bとしては、結晶性ポリアミドと非晶性ポリアミドが互いに相溶している相溶系であることが特に好ましい。相溶系と非相溶系の判断は、3000倍のTEM観察結果において、直径10nm以上の分散相を有する海島の相分離構造が観察されたときは非相溶系、直径10nm以上の分散相を有する海島の相分離構造が観察されなかったときは相溶系と判定した。相溶系においては、繊維構造形成した際に結晶性ポリアミドの非晶部に非晶性ポリアミドが絡み合った構造をとる。ガラス転移点温度Tgが低い結晶性ポリアミドの非晶部にTgの高い非晶性ポリアミドが絡み合うことで低温(常温)から結晶性ポリアミドの構造が変化することを防ぐ役割を担う。これにより結晶性ポリアミドの非晶部に高歪み帯を形成することができ、所望する沸騰水収縮率と熱収縮応力をよりいっそう効果的に発現させることができる。
かかる点を鑑みると、糸条Aを構成するポリアミドとしては、ポリカプラミド、ポリヘキサメチレンアジパミドから選択されるポリアミドを用い、糸条Bを構成するポリアミドとしてはイソフタル酸/テレフタル酸/ヘキサメチレンジアミンの重縮合体を用いることが特に好ましい。
本発明に用いられるポリアミドマルチフィラメント糸条Bの製造方法について説明する。
結晶性ポリアミドおよび非晶性ポリアミドを混合・溶融するに際し、プレッシャーメルター、単軸エクストルーダーや二軸エクストルーダーを使用する溶融混練法が挙げられる。プレッシャーメルター法あるいはエクストルーダー法が挙げられる。結晶性ポリアミドと非晶性ポリアミドとで相溶系を形成し、高い熱収縮応力を得るためには、単軸エクストルーダーを用いることが好ましい。プレッシャーメルターを使用すると、均一に混合されないため、海島の相分離構造を形成し、高い熱収縮応力を得られない。また、二軸エクストルーダーを用いる場合、結晶性ポリアミドと非晶性ポリアミドとが反応し過ぎてしまい、結晶性ポリアミドの非晶部に形成される高歪み帯が少なくなり、高い熱収縮応力が得られない。紡糸パックへ流入した結晶性ポリアミドと非晶性ポリアミドの混合ポリマーは、公知の紡糸口金より吐出される。また、溶融温度、紡糸温度(いわゆるポリマー配管や紡糸パックまわりの保温温度)は、ポリアミドの融点+20℃〜融点+60℃が好ましい。
本発明に用いられるポリアミドマルチフィラメント糸条Bの製造方法プロセスについて、紡糸−延伸工程を連続して行う方法(直接紡糸延伸法)、未延伸糸を一旦巻き取った後に延伸する方法(2工程法)、あるいは紡糸速度を3000m/min以上のように高速として実質的に延伸工程を省略する方法(高速紡糸法)等、いずれの方法においても製造可能であるが、高効率生産、製造コストの面から直接紡糸延伸法、高速紡糸法の一工程法が好ましい。
溶融紡糸の直接紡糸延伸法での製造について例示する。
紡糸口金から吐出されたポリアミド糸条は、通常の溶融紡糸と同様、冷却、固化され、給油した後に第一ゴデットローラーにて500〜4000m/minで引き取り、第一ゴデットローラーと第二ゴデットローラー間にて1.0〜4.0倍で延伸を行った後で、2000m/min以上、好ましくは3000〜4500m/minでパッケージに巻き取る。
この際、第一ゴデットローラーと第二ゴデットローラー間の周速度の比率(延伸倍率)や、巻き取り速度(ワインダー速度)を適切に設計することにより、狙いとするポリアミド糸条の強伸度を得ることが可能となる。
また、第一ゴデットローラーを加熱ローラーとして熱延伸を施すことで、ポリマーの流動性が高まり、結晶性ポリアミドの非晶部で高歪み帯が生成され、熱収縮応力が向上する。熱延伸温度は、130〜160℃であることが好ましく、140〜160℃であることがより好ましい。
また、第二ゴデットローラーを加熱ローラーとして熱セットを施すことで、糸条の熱収縮応力を適切に設計することができる。熱セット温度は130〜180℃であることが好ましく、150〜170℃であることがより好ましい。
また、巻き取りまでの工程で公知の交絡装置を用い、交絡を施すことも可能である。必要であれば複数回交絡を付与することで交絡数を上げることも可能である。
さらには、巻き取り直前に、追加で油剤を付与するのも可能である。
元糸に用いられるポリアミドマルチフィラメント糸条Aとポリアミドマルチフィラメント糸条Bはいずれも引張り強度が3.5cN/dtex以上であることが好ましい。引張り強度を3.5cN/dtex以上とすることにより、衣料用途全般に適応することが可能となる。引張り強度は、より好ましくは3.5cN/dtex以上5.5cN/dtexである。
元糸に用いられるポリアミドマルチフィラメント糸条Aとポリアミドマルチフィラメント糸条Bはいずれも伸度が25%以上であることが好ましい。伸度が25%未満になると仮撚、複合、製織および製編等の高次加工工程における工程通過性に問題が起こりやすくなる。伸度は、より好ましくは30%以上65%以下である。伸度が65%を超えるようになると、紡糸後の糸条が空気中の水分を吸収し膨潤するため巻取りができなくなる。
本発明に用いられる元糸に用いるポリアミドマルチフィラメント糸条Aとポリアミドマルチフィラメント糸条Bの総繊度は、それぞれスポーツ・アウトドアウェアからカジュアルウェア、インナーまで幅広く用途があるため300dtex以下であることが好ましく、200dtex以下であることがより好ましい。
また、元糸に用いるポリアミドマルチフィラメント糸条Aの単糸繊度は1.4dtex以下であることが好ましく、1.2dtex以下であることが好ましい。好ましい下限としては、0.2dtexである。さらにポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸繊度は0.9dtex以上3.0dtex以下であることが好ましく、1.1dtex以上2.5dtex以下であることがよりこのましい。
元糸に用いられるポリアミドマルチフィラメント糸条Aとポリアミドマルチフィラメント糸条Bの断面形状は、特には限定しないが、用途等に応じて任意の形状とすることができ、円形、三角、扁平、Y型、星形が好ましい。
ポリアミドマルチフィラメント糸条Aの仮撚方式としては特に限定されるものではなく、スピンドル式やディスクなどの摩擦式等を用いることができる。延伸倍率は1.05倍以上1.30倍以下が好ましい。延伸倍率延伸倍率が1.05倍未満では未解撚が発生して品質が低下し、1.30倍を超えると糸切れや毛羽が発生しやすくなる。また、摩擦式の場合D/Y(ツイスターの表面速度/糸速度)は、K値(解撚張力/加撚張力)が0.8〜1.3の範囲になるように設定するのが好ましい。K値が0.8未満ではくびれや未解撚が発生し糸姿が悪くなり、1.3を超えると毛羽が発生し操業性が低下するため好ましくない。仮撚ヒーター温度は170℃以上215℃以下が好ましい。仮撚ヒーター温度が170℃未満では、セット性が低下するため捲縮性が弱く、ふくらみを有する仮撚加工糸が得られ難い。また、215℃を超えると、ポリマーの軟化が起こり、くびれや未解撚が発生し、糸姿が悪くなる。生産性と捲縮状態を考慮すると仮撚数を決定する撚係数の範囲は、20000以上35000以下で行うことが好ましい。また、熱収縮率や混繊時の交絡の程度を抑えることを目的に仮撚後にヒーターで熱セットをおこなっても良い。
ポリアミドマルチフィラメント糸条Aとポリアミドマルチフィラメント糸条Bの混繊方式は実質的にループを持たないインターレースノズルを用いた交絡混繊方式を用いることが好ましい。インターレースノズルの種類や構造、交絡条件等は特に限定されるものではない。
ポリアミドマルチフィラメント糸条Aとポリアミドマルチフィラメント糸条Bのフィード率差は5%以下であることが好ましく、より好ましくは3%以下である。
混繊糸の交絡度は、1mあたり10個以上100個以下が好ましく、20個以上70個以下がより好ましい。
混繊糸の開繊長は、0.1cm以上10cm以下が好ましく、0.3cm以上5cm以下がより好ましい。
上記ポリアミド芯鞘型混繊糸の原糸を用いて製編織することで、織編物を得ることができる。かかる織編物を構成する組織については特に限定しない。織物の場合、その組織は使用される用途によって平組織、綾組織、朱子組織やそれらの変化組織などいずれであっても構わない。編物の場合、その組織は使用される用途によって丸編地の天竺組織、インターロック組織、スムース組織、経編み地のハーフ組織、サテン組織、ジャカード組織やそれらの変化組織などいずれであっても構わない。
本発明のポリアミド芯鞘型混繊糸を用いた織編物は、起毛加工やカレンダー加工などの物理加工や撥水加工や吸水加工、帯電防止加工などの機能加工を施すことができる。
[織編物を構成する混繊糸の糸長差]
染色、仕上加工を経た織編物の経方向または緯方向から一定間隔(織編物ベースで5cm採取)の混繊糸を20本採取する。採取した混繊糸を分解し、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aの単糸と芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸に分ける。分解した糸条をガラス板にのせ、グリセリンを微量滴下し、織編構造から形成されるクリンプを伸ばして糸長を測定する。ポリアミドマルチフィラメント糸条Aの単糸20本の平均糸長をL1、ポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸20本の平均糸長をL2とし、次の式より糸長差を算出する。
糸長差(%)=〔(L1−L2)/L2〕×100
[混繊糸の元糸の糸長差]
紙管に巻かれたマルチフィラメントドラムより、一定間隔(元糸ベースで5cm)の混繊糸の元糸を20本採取する。採取した混繊糸を分解し、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aの単糸と芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸に分ける。分解した糸条をガラス板にのせ、グリセリンを微量滴下し、糸条に屈曲が無いよう伸ばして糸長を測定する。ポリアミドマルチフィラメント糸条Aの単糸20本の平均糸長をL3、ポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸20本の平均糸長をL4とし、次の式より糸長差を算出する。
糸長差(%)=〔(L3−L4)/L4〕×100
[混繊糸の元糸の糸長差(熱処理)]
混繊糸を検尺機(円周1.125m)で10回巻取り輪状にし、荷重をかけずに98℃の熱水で30分処理し、処理後の混繊糸より一定間隔(元糸ベースで5cm)の混繊糸を20本採取する。採取した混繊糸を分解し、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aの単糸と芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸に分ける。分解した糸条をガラス板にのせ、グリセリンを微量滴下し、糸条に屈曲が無いよう伸ばして糸長を測定する。ポリアミドマルチフィラメント糸条Aの単糸20本の平均糸長をL5、ポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸20本の平均糸長をL6とし、次の式より糸長差を算出する。
糸長差(%)=〔(L5−L6)/L6〕×100
[織編物を構成する混繊糸の単糸繊度、総繊度]
染色、仕上加工を経た織編物の経方向または緯方向の断面を走査型電子顕微鏡S−3400N((株)日立製作所製)で観察し、混繊糸の鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aにおける単糸と芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bにおける単糸について、それぞれ繊維直径を10点測定し、その10点の平均繊維直径をμとする。繊維比重をρとし、次の式より単糸繊度を算出する。次に鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸本数Hを数え、次の式より総繊度を算出する。
単糸繊度(dtex)=ρμ/141.6
総繊度(dtex)=単糸繊度(dtex)×H
[糸条の繊度]
糸条を検尺機(円周1.125m)で80回巻取り輪状にし、天秤で小数点以下第4位まで重量を測定する。この作業を10回繰り返し、10回の重量の平均値をPとして次の式より糸条の繊度を算出する。
糸条の繊度(dtex)=P×100×1.11
[糸条の単糸繊度]
紙管に巻かれたマルチフィラメントドラムより、一定間隔のマルチフィラメントを1本採取する。分解針を用いてマルチフィラメントを構成するフィラメント本数Qを測定し、次の式より糸条の単糸繊度を算出する。
糸条の単糸繊度(dtex)=糸条の総繊度(dtex)/Q
[熱水収縮率]
糸条を検尺機(円周1.125m)で10回巻取り輪状にし、1d当たり1/30gの荷重をかけて長さXを求め、続けてフリーの状態で沸騰水中に30分間浸漬した後自然乾燥し、再び1d当たり1/30gの荷重をかけて長さYを求め、次の式で算出する。
熱水収縮率(%)=〔(X−Y)/X〕×100
[熱収縮応力]
カネボウエンジニアリング社製KE−2型熱収縮応力測定機を用い、測定する繊維糸条を結び周長10cmのループとし、糸条の繊度の1/30gの初荷重をかけ、昇温速度を100℃/分で測定して、得られた熱応力曲線のピーク応力値を測定した繊維糸条の総繊度で割り熱収縮応力とした。また、得られた熱応力曲線より温度60℃における応力値を測定した繊維糸条の総繊度で割り温度60℃における熱収縮応力とした。
[鞘糸の形態観察]
染色・仕上加工を経た織編物を構成するポリアミド芯鞘型混繊糸の鞘糸の側面と断面形態をそれぞれ5点ずつ走査型電子顕微鏡S−3400N((株)日立製作所製)で観察し、断面形状が多角形の形状をとり、側面形状が捲縮を有した鞘糸(すなわち仮撚加工による形状変化の有無を観察し、形状変化有りのもの)を仮撚糸とした。
[相対粘度]
試料0.25gを、濃度98質量%の硫酸25mlに対して1g/100mlになるように溶解し、オストワルド型粘度計を用いて25℃での流下時間T1を測定した。引き続き、濃度98質量%の硫酸のみの流下時間T2を測定した。T1、T2の値より硫酸相対粘度ηrを次の式より算出する。
硫酸相対粘度ηr=T1/T2
[布帛の表面感]
布帛の表面感については、目視によって熟練者10名により、次の2段階判定法で評価した。○を合格とした。
○:染差がなく均一な表面感
×:染差があり、杢調、不均一な表面感
[風合い評価]
嵩高、ふくらみおよびピーチタッチのそれぞれの評価について、熟練者10名により、次の3段階判定法で評価した。◎と○を合格とした。
嵩高とふくらみ
◎:軽さを感じ、柔らかさと適度な反発を感じる。
○:織編物の厚みに対して軽さを感じ、適度な反発を感じる。
△:織編物の厚みに対する重量を感じ、硬さを感じる。
×:重量を感じ、触ると硬さと戻りの悪さを感じる。
ピーチタッチ
◎:手に吸い付くようなヌメリの強さを感じる。
○:ヌメリがあると感じる。
△:ヌメリがあるように感じる。
×:ヌメリがない。
[実施例1]
熱水収縮率が13.2%であるポリアミド66延伸糸(56dtex−98フィラメント、単糸繊度0.57dtex)を糸状Aとし、結晶性ポリアミドとしてポリカプロラクタム(N6)(相対粘度ηr:2.62、融点222℃)と、非結晶性ポリアミドとしてイソフタル酸(I)/テレフタル酸(T)/ヘキサメチレンジアミンの重縮合体でイソフタル酸/テレフタル酸の共重合比率が7/3の共重合体(相対粘度ηr:2.10)を、結晶性ポリアミド/非結晶性ポリアミドの重量比が70/30で単軸エクストルーダーを用い265℃で溶融混練し、36孔、丸孔の吐出孔を有する紡糸口金を用いて溶融吐出し(紡糸温度:265℃)、溶融吐出させた後、糸条を冷却、給油、交絡した後に1500m/minの第1ゴデローラー(延伸温度:150℃)で引き取り、続いて2.4倍に延伸した後に165℃で熱固定し、巻取速度3500m/minで紡糸した、熱水収縮率が35.0%、熱収縮応力が0.25cN/dtexであるポリアミド延伸糸(56dtex−36フィラメント、単糸繊度1.56dtex)を糸状Bとして、図2の製造工程に従い、表1の条件で糸条Aと糸状Bに交絡混繊加工を施して、ポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸を得た。得られた混繊糸の元糸を98℃の熱水で30分処理した後の糸長差は25.8%であった。
図2は本発明のポリアミド芯鞘型混繊糸の好ましい製造方法の一例を示す概念図である。
まず、糸条Aのポリアミド延伸糸21はガイド22を通り、第一フィードローラー23で送り出され、糸条Bのポリアミド延伸糸24は、ガイド25を通り、第二フィードローラー26で送り出され、交絡ノズル27に供給され、混繊交絡処理が施された後、デリベリローラー28によってポリアミド芯鞘型混繊糸29として引き出され、巻取りローラー210で巻き取られる。
得られた混繊糸を経糸および緯糸に用いて、経密度が100本/2.54cm、緯密度が115本/2.54cm、カバーファクターを2160として1/3ツイル織物を作成した。次いで、得られたツイル織物に、常法に従い液流リラックス処理を施し、続いて乾燥し中間セットを施した。中間セット条件は、温度170℃で実施した。その後、得られたツイル織物を分散染料Navy Blue SGLを用いて、100℃の温度で30分間染色し、常法に従い仕上げセットを施した。仕上げセット条件は、温度160℃で実施した。得られたツイル織物から分解した混繊糸の糸長差は20.2%であり、糸条Aの繊度は56.4dtex、単糸繊度は0.58dtexであった。糸状Bの繊度は57.5dtex、単糸繊度は1.60dtexであった。得られたツイル織物は色差のない均一な表面感を有し、表面には糸長差により鞘糸を構成する糸条Aが浮き出て、嵩高でふくらみがありピーチスキンタッチを有する風合いが得られた。
[実施例2]
熱水収縮率が12.3%であるポリアミド66半延伸糸(44dtex−68フィラメント、単糸繊度0.65dtex)を糸条Aとし、結晶性ポリアミドとしてポリカプロラクタム(N6)(相対粘度ηr:2.62、融点222℃)と、非結晶性ポリアミドとしてイソフタル酸(I)/テレフタル酸(T)/ヘキサメチレンジアミンの重縮合体でイソフタル酸/テレフタル酸の共重合比率が7/3の共重合体(相対粘度ηr:2.10)を、結晶性ポリアミド/非結晶性ポリアミドの重量比が70/30で単軸エクストルーダーを用い265℃で溶融混練し、20孔、丸孔の吐出孔を有する紡糸口金を用いて溶融吐出し(紡糸温度:265℃)、溶融吐出させた後、糸条を冷却、給油、交絡した後に1500m/minの第1ゴデローラー(延伸温度:150℃)で引き取り、続いて2.2倍に延伸した後に165℃で熱固定し、巻取速度3500m/minで紡糸した、熱水収縮率が32.0%、熱収縮応力が0.24cN/dtexであるポリアミド延伸糸(22dtex−20フィラメント、単糸繊度1.10dtex)を糸状Bとして、図3の製造工程に従い、表1の条件で糸条Aを仮撚加工し、仮撚糸(37dtex−68フィラメント、単糸繊度0.54dtex)を作成し、糸条Aと糸状Bに交絡混繊加工を施して、ポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸を得た。得られた混繊糸の元糸を98℃の熱水で30分処理した後の糸長差は27.1%であった。
図3は本発明のポリアミド芯鞘型混繊糸の鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bを仮撚加工する好ましい製造方法の一態様を説明するための概念図である。
まず、ポリアミド半延伸糸31は、ガイド32を通り、第一フィードローラー33で送り出され、次いで、第一フィードローラー33と第一デリベリローラー37との間の仮撚ヒーター34、冷却板35、ツイスター36とで仮撚加工が施されて糸条Aとなる。一方、糸条Bのポリアミド延伸糸38は、ガイド39を通り、第二フィードローラー310で送り出され、糸条Aとともに交絡ノズル311に供給され、交絡混繊処理が施された後、第二デリベリローラー312によってポリアミド芯鞘型混繊糸313として引き出され、巻取りローラー314で巻き取られる。
得られた混繊糸を経糸および緯糸に用いて、経密度が158本/2.54cm、緯密度が109本/2.54cm、カバーファクターを1947として平織物を作成した。得られた平織物は実施例1と同様の条件で加工工程を通し、実施例1と同様の方法で物性を評価した。混繊糸の糸長差は13.5%であり、糸条Aの繊度は44.8dtex、糸状Bの繊度は23.7dtex、鞘糸の断面形状が多角形の形状をとり、側面形状が捲縮を有した仮撚加工糸であった。得られた平織物は色差のない均一な表面感を有し、表面には仮撚加工により緻密な捲縮を有した糸条Aが浮き出て、嵩高でふくらみがあり、ピーチスキンタッチを有する風合いが得られた。
[比較例1]
熱水収縮率が13.2%であるポリアミド66延伸糸(56dtex−98フィラメント、単糸繊度0.57dtex)を糸条Aとし、熱水収縮率が13.0%、熱収縮応力が0.13cN/dtexであるポリアミド6延伸糸(56dtex−17フィラメント、単糸繊度3.29dtex)を糸条Bとして、図2の製造工程に従い、表1の条件で糸条Aと糸状Bに交絡混繊加工を施して、ポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸を得た。得られた混繊糸の元糸を98℃の熱水で30分処理した後の糸長差は12.8%であった。
得られた混繊糸を実施例1と同様の設計で織物を作成し、同様の条件で加工工程を通し、実施例1と同様の方法で物性を評価した。混繊糸の糸長差は8.6%であり、糸条Aの繊度は56.3dtex、単糸繊度0.57dtex糸状Bの繊度は56.3dtex、単糸繊度3.31dtexであった。得られたツイル織物は色差のない均一な表面感を有していたが、糸長差、糸浮き率が劣るため、鞘糸を構成する糸条Aが十分に浮き出さず、嵩高、ふくらみが劣り、ピーチスキンタッチな風合いが得られなかった。
[比較例2]
熱水収縮率が13.2%であるポリアミド66延伸糸(56dtex−98フィラメント、単糸繊度0.57dtex)を糸状Aとし、熱水収縮率が13.6%、熱収縮応力が0.12cN/dtexであるポリアミド6延伸糸(56dtex−34フィラメント、単糸繊度1.65dtex)を糸条Bとして、図2の製造工程に従い、表1の条件で糸条Aと糸状Bにタスラン混繊加工を施して、ポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸を得た。得られた混繊糸の元糸を98℃の熱水で30分処理した後の糸長差は23.4%であった。
得られた混繊糸を実施例1と同様の設計で織物を作成し、同様の条件で加工工程を通し、実施例1と同様の方法で物性を評価した。混繊糸の糸長差は18.1%であり、糸条Aの繊度は56.4dtex、単糸繊度0.58dtex糸状Bの繊度は56.5dtex、単糸繊度1.66dtexであった。得られたツイル織物は色差のない均一な表面感を有していたが、鞘糸を構成する糸条Aがクルノーダル状ループを形成して芯糸を構成する糸状Bと混繊されているため、嵩高、ふくらみが劣り、短繊維を用いた布帛のようなドライタッチを有する風合いとなった。
[比較例3]
熱水収縮率が13.2%であるポリアミド66延伸糸(56dtex−98フィラメント、単糸繊度0.57dtex)を糸状Aとし、熱水収縮率が30.0%、熱収縮応力が0.25cN/dtexであるポリエステル延伸糸(56dtex−24フィラメント、単糸繊度2.33dtex)を糸状Bとして、図2の製造工程に従い、表1の条件で糸条Aと糸状Bに交絡混繊加工を施して、芯鞘型混繊糸の元糸を得た。得られた混繊糸の元糸を98℃の熱水で30分処理した後の糸長差は22.5%であった。
得られた混繊糸を実施例1と同様の設計で織物を作成し、同様の条件で加工工程を通し、実施例1と同様の方法で物性を評価した。混繊糸の糸長差は16.5%であり、糸条Aの繊度は56.9dtex、単糸繊度0.58dtex糸状Bの繊度は57.1dtex、単糸繊度2.38dtexであった。表面には糸長差により鞘糸を構成する糸条Aが浮き出て、ふくらみとピーチスキンタッチを有する風合いが得られものの、得られたツイル織物は色差のある杢調の表面感を有し、色差のない均一な表面感が得られなかった。
Figure 0006812674
1:クルノーダル状ループ
21:ポリアミド延伸糸
22:ガイド
23:第一フィードローラー
24:ポリアミド延伸糸
25:ガイド
26:第二フィードローラー
27:交絡ノズル
28:デリベリローラー
29:ポリアミド芯鞘型混繊糸
210:巻取りローラー
31:ポリアミド延伸糸
32:ガイド
33:第一フィードローラー
34:仮撚ヒーター
35:冷却板
36:ツイスター
37:第一デリベリローラー
38:ポリアミド延伸糸
39:ガイド
310:第二フィードローラー
311:交絡ノズル
312:第二デリベリローラー
313:ポリアミド芯鞘型混繊糸
314:巻取りローラー

Claims (7)

  1. 織編物の少なくとも一部にポリアミド芯鞘型混繊糸を含み、該混繊糸の鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの糸長差が10%以上であり、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aが実質的にループを持たない織編物であって、
    ポリアミドマルチフィラメント糸条Aの単糸繊度が1.4dtex以下、ポリアミドマルチフィラメント糸条Bの単糸繊度が0.9dtex以上、3.0dtex以下であることを特徴とする織編物。
  2. 織編物の少なくとも一部にポリアミド芯鞘型混繊糸を含み、該混繊糸の鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの糸長差が10%以上であり、鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aが実質的にループを持たない織編物であって、ポリアミドマルチフィラメント糸条Aが仮撚糸であることを特徴とする織編物。
  3. ポリアミドマルチフィラメント糸条Aが仮撚糸であることを特徴とする請求項1記載の織編物。
  4. ポリアミドマルチフィラメント糸条Aの熱水収縮率が15%以下、ポリアミドマルチフィラメント糸条Bの熱水収縮率が20%以上かつ熱収縮応力が0.15cN/dtex以上あり、糸条Aに比べ糸条Bの60℃における熱収縮応力が0.05cN/dtex以上高いことを特徴とするポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸。
  5. 鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aが実質的にループを持たない請求項4に記載のポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸。
  6. 鞘糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Aと芯糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸条Bの糸長差が5%以下である請求項またはに記載のポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸。
  7. 98℃の熱水で30分処理した後の糸長差が15%以上ある請求項のいずれかに記載のポリアミド芯鞘型混繊糸の元糸。
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