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JP6809883B2 - 吐出キャップ - Google Patents

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JP6809883B2 JP2016232131A JP2016232131A JP6809883B2 JP 6809883 B2 JP6809883 B2 JP 6809883B2 JP 2016232131 A JP2016232131 A JP 2016232131A JP 2016232131 A JP2016232131 A JP 2016232131A JP 6809883 B2 JP6809883 B2 JP 6809883B2
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Description

本発明は、容器口部に嵌合され、容器内部に収容された内容物を吐出する吐出キャップに関する。
従来、容器内部に収容された液状内容物または粘性を有する流動性内容物を吐出する吐出キャップとして、容器内部と吐出口との間に逆止弁が設けられている吐出キャップが公知である。この吐出キャップは、容器から内容物を吐出する際に、容器の外部から加圧された内容物が逆止弁を弁座から離脱させることで、容器内部から吐出口へ内容物が通過し吐出するとともに、内容物への加圧を解除することで、逆止弁が弁座に密着し容器を密閉するため、容器内部を外気から遮断でき、容器内部に残っている内容物の乾燥や酸化等の劣化を防ぐことができる。
また、特許文献1等で公知の吐出キャップは、内容物を収容する可撓性の内部容器と、内部容器を内包する弾性を備えた外部容器とを有し、内部容器と外部容器との間に外気を吸引可能な吸入弁が設けられた容器を使用しており、内容物の吐出に伴い減少した外部容器内の体積を、吸入弁から外気を吸引することで復元できるため、容器の外観形状を変えることなく最後まで同じ使用感で内容物を吐出することができる。
しかしながら、上記特許文献1の吐出キャップでは、内容物の吐出後に逆止弁が作動して内部容器を密閉するため、吐出口から逆止弁までの空間に内容物が残留してしまう虞があった。
また、特許文献2にも容器内部の密閉性が高められた吐出キャップが提案されている。この吐出キャップは、弁座に浅い溝が形成されており、内容物の吐出後に逆止弁が作動しても、逆止弁と弁座との間に微小な隙間が残る。
この時、外部容器が形状を復元していく間は外部容器内は負圧状態であるため、吸入弁から外気を吸引し終わるまでの間、吐出口から逆止弁までの空間に残留している内容物は逆止弁と弁座との間の微小な隙間を通り、内部容器へ吸引、回収される。さらに、逆止弁と弁座との間の微小な隙間は十分に薄いため、内部容器へ吸引された残液の一部が表面張力により逆止弁と弁座との間の隙間に留まり、内部容器内への外気の進入を防止できる。
特開2013−241197号公報 特開2016−37290号公報
しかしながら、特許文献2の吐出キャップにおいては、未だ改善の余地があった。即ち、逆止弁と弁座との当接面に浅い溝を設けて内容物が通過可能な微小な隙間を形成するため、逆止弁が弁座と当接する位置関係にズレが生じた場合、隙間の大きさが変化しやすく、例えば、隙間が小さくなり過ぎて容器内部に十分に内容物を回収できなくなったり、隙間が大きくなり過ぎて逆止弁が確実に作動せず、容器内部に空気や異物を混入させ、内容物を劣化させてしまう虞があるという問題があった。
また、異物などで詰まってしまった溝は回収流路として機能しなくなるため、詰まっていない他の回収流路の内容物回収能力では対応しきれず、十分に内容物を回収できなくなるという問題があった。
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡単な構成で、内容物回収のための流路を安定的に確保し、吐出口から流量制御弁までの空間に残留した内容物を容器内部へ十分に回収できるとともに、回収流路が詰まることが抑制されて内容物の回収能力が衰えにくく、かつ、流量制御弁を確実に作動させることが可能な吐出キャップを提供することを目的とするものである。
本発明の吐出キャップは、容器口部に嵌合され、容器内部に収容された内容物を吐出する吐出キャップであって、該吐出キャップは、容器口部と嵌合する嵌合部と、容器内部に収容された内容物を吐出する吐出口とを有するとともに、容器内部と前記吐出口との間に区画された弁室をさらに有し、前記弁室には、容器内部と連通し内容物を取り出す供給孔及び弁座を有する底部と、流量制御弁とが設けられ、前記流量制御弁は前記供給孔の軸線方向に沿って摺動可能に設けられるとともに、前記弁座方向に付勢されて前記弁座と当接可能に構成され、前記流量制御弁と前記弁座との当接面の少なくともいずれか一方の表面には、粗面加工部が設けられ、前記粗面加工部は、前記流量制御弁と前記弁座とが当接した際に、前記弁室と容器内部とを連通する回収流路を形成し、前記粗面加工部は、細かい凹凸を有したブラスト面を有することにより、前記課題を解決するものである。
請求項1に係る吐出キャップによれば、流量制御弁と弁座との当接面の少なくともいずれか一方の表面に粗面加工部が設けられており、粗面加工部は、流量制御弁と弁座とが当接した際に弁室と容器内部とを連通する回収流路を形成するため、弁室内の内容物を回収流路を介して容器内部へ迅速に回収することができるとともに、流量制御弁と弁座との位置関係がズレて当接していても、粗面加工部が当接していれば、内容物の回収流路を安定的に確保できる。
また、粗面加工部に幅広い回収流路を形成するため、異物等が流路に詰まることを抑制し、内容物の回収能力が衰えにくく、かつ、流量制御弁を確実に作動させることが可能となる。
また、粗面加工部は、細かい凹凸を有したブラスト面を有しているため、回収流路がブラスト面の凸部を除く全体となり、さらに幅広い回収流路が形成でき、弁室側の回収流路形成部分の全面から均等に内容物を回収できるとともに、回収流路内に内容物が留まりやすい細かい流路が形成され、容器内へ異物や空気の流入を防ぐことができる。
請求項2に記載の構成によれば、粗面加工部のブラスト面の表面粗さ(JIS B0601で定義されている算術平均粗さRa)は、50〜100μmであるため、弁室内の内容物の回収量を抑えることなく、回収流路内や容器内への異物や空気の流入を一層防ぐことができる。
請求項3に記載の構成によれば、流量制御弁と弁座との当接面の少なくともいずれか一方の表面に粗面加工部が設けられており、粗面加工部は、流量制御弁と弁座とが当接した際に弁室と容器内部とを連通する回収流路を形成するため、弁室内の内容物を回収流路を介して容器内部へ迅速に回収することができるとともに、流量制御弁と弁座との位置関係がズレて当接していても、粗面加工部が当接していれば、内容物の回収流路を安定的に確保できる。
また、粗面加工部に幅広い回収流路を形成するため、異物等が流路に詰まることを抑制し、内容物の回収能力が衰えにくく、かつ、流量制御弁を確実に作動させることが可能となる。
また、粗面加工部は、複数の細溝で形成されているため、回収流路内に異物が入りにくくなるとともに、回収流路内に内容物が留まりやすく、容器内への異物や空気の流入を防ぐことができる。
請求項4に記載の構成によれば、細溝は、少なくとも1つの他の細溝と交差しているため、細溝に異物等が入って内容物の流入を閉塞した場合でも、異物の入った細溝が交差している他の細溝に分散・迂回して内容物を回収できる。
請求項5に記載の構成によれば、流入制御弁と弁座との当接面の少なくともいずれか一方の表面には、全周に粗面加工部が設けられているため、供給孔の全周にわたって形成された幅広い回収流路を介して、弁室内の内容物を容器内部へより迅速に回収することができるとともに、異物等による流路の詰まりをさらに抑制し、内容物の回収能力がより衰えにくくなり、流量制御弁をさらに確実に作動させることが可能となる。
請求項6に記載の構成によれば、弁室の底部は、供給孔に向かう傾斜を有しているため、弁室内の内容物を供給孔側へ迅速に回収することができる。
請求項7に記載の構成によれば、粗面加工部は弁室内面全体もしくは流量制御弁表面全体の少なくともいずれか一方に設けられているため、回収流路をより広く安定的に確保でき、異物による回収流路の詰まりを防止できる。
請求項8に記載の構成によれば、吐出キャップは、キャップ本体に嵌合する上蓋を有し、上蓋には、吐出口を閉塞する閉塞栓が設けられているため、上蓋をキャップ本体に嵌合することで、内容物が吐出口から漏出することを防ぐとともに、吐出口から弁室内に外気が流入することを防止できる。
また、閉塞栓は、上蓋を閉じた際に流量制御弁を押圧するため、流量制御弁による供給孔の閉塞をより強固にでき、吐出時以外に内容物が容器内部から漏出することを防ぐことができる。
請求項9に記載の構成によれば、容器は、内容物を収容する可撓性の内部容器と、内部容器を内包する外部容器とを有し、外部容器には、内部容器と外部容器との間に外気を吸引可能な吸入弁が設けられているため、外部容器を押圧して内部容器内の圧力を高め内容物を吐出した後、外部容器の押圧を解除すると、内容物の吐出に伴い減少した外部容器内の体積を、吸入弁から外気を吸引することで補填し外部容器のみ復元することができるため、容器の外観形状を変えることなく最後まで同じ使用感で内容物を吐出することができる。また、外部容器が形状を復元していく間、外部容器内は負圧状態であるため、吸入弁が外気を吸引し終わるまでの間、弁室に残留している内容物は回収流路から内部容器へ吸引され、十分に内容物を回収することができる。
本発明の一実施形態に係る吐出キャップ100の、容器200との嵌合状態の断面図。 本発明の一実施形態に係る吐出キャップ100の断面図及びA部拡大図。 本発明の一実施形態に係る流量制御弁132及び中栓131の正面図及び側面図。 本発明の一実施形態に係る吐出キャップ100の吐出時の状態を示す断面図及びA部拡大図。 本発明の一実施形態に係る吐出キャップ100の内容物P回収時の状態を示す断面図及びA部拡大図。 本発明の一実施形態に係る吐出キャップ100の上蓋120を閉じた状態を示す断面図。
以下に、本発明の一実施形態に係る吐出キャップ100について、図面に基づいて説明する。なお、吐出キャップ100に嵌合する容器200は、容器口部201周辺のみを図示する。
吐出キャップ100は、容器200の容器口部201に嵌合され、容器200の内部に収容された内容物Pを吐出するものであり、図1乃至図3示すように、キャップ本体110と、上蓋120と、弁室130とが設けられている。
キャップ本体110は、本体天面111と、本体天面111から下方に垂下する嵌合部112と、吐出口113aを有する吐出筒113と、嵌合部112より内側で本体天面111から下方にリング状に垂下する係止部114と、本体天面111の周縁部から下方に垂下するスカート壁115とを有している。
嵌合部112及びスカート壁115が容器口部201との嵌合箇所であり、キャップ本体110と容器200とは、嵌合部112とスカート壁115の内周面上方に設けられた係合凸部117との間に容器口部201を挿入することで嵌合し、スカート壁115の内周面下方に設けられた係止リブ116を、容器口部201の係止突条202が乗り越えた位置で吐出キャップ100と容器200との位置関係が固定される。
上蓋120は、キャップ本体110とヒンジ接続されており、上蓋天面121と、上蓋天面121から垂下した閉塞栓122とを有している。
中栓131は、中央に容器200の内部と連通する供給孔135を有する円環状の底部133と、底部133の外縁部から上方に延出する係合壁部137と、底部133の内縁部から下方に延出する円環状の筒部138とを有している。
また、係合壁部137の上端には、外方に突出する突条137aが形成されている。
底部133上面から筒部138内面との弧状接続領域には後述する弁部139の弁シール面139aと当接する弁座134が形成されており、弁座134の表面には細かい凹凸状のブラスト面で形成された粗面加工部136が設けられている。
エラストマーまたは低密度ポリエチレンの如き比較的軟質である合成樹脂から形成される流量制御弁132は、略円板形状であって下方に位置する弁部139と、円環形状であって上方に位置する基部140と、弁部139と基部140とを接続する接続片141とを有する。弁部139の上面は上方に膨出しており、上面と下面が上方にやや膨らんだ弧状断面形状を有している。
また、弁部139の外周面下端部には半径方向内方に向かって下方に傾斜する逆円錐台形状の弁シール面139aが形成されている。
接続片141は周方向に等角度間隔を置いて3個配設される帯状部材である。よって、弁部139には接続片141の弾性力による下向きの復元力が常時作用せしめられる。
弁室130は、本体天面111の下面側に設けられており、本体天面111と、中栓131とで区画された空間として形成される。
弁室130内には、下方に付勢された流量制御弁132の弁部139が、底部133の供給孔135の周囲に形成された弁座134に当接するように設けられており、弁部139の弁シール面139aが弁座134の粗面加工部136に当接することで、弁部139と弁座134との間に回収流路142が形成される。
また、図3を参照すると底部133は半径方向内方に向かって下方へ傾斜するように設けられている。これによって、弁室130内の内容物Pを供給孔135側へ迅速に回収することができる。
容器200は、内容物Pを収容する可撓性の内部容器(図示しない)と、内部容器(図示しない)を内方する弾性を備えた外部容器(図示しない)とを有し、内部容器(図示しない)と外部容器(図示しない)との間に外気を吸引可能な吸入弁(図示しない)が設けられており、内容物Pの吐出に伴い減少した外部容器(図示しない)内の体積を、吸入弁(図示しない)から外気を吸引することで復元するものである。
次に、本実施形態における吐出キャップ100による、内容物Pの吐出及び弁室130内に残った内容物Pの容器200内への回収動作について、図4乃至図6を用いて説明する。
まず、内容物Pの吐出手順を説明する。容器200を外側から押圧すると、容器200は変形し、加圧された内容物Pが、弁座134に付勢されている流量制御弁132の弁部139を供給孔135から押し上げ、弁部139の弁シール面139aと弁座134との間を通り、弁室130内へ流入する。
さらに容器200への押圧を続けると、内容物Pは吐出口113aを通って吐出キャップ100外へ吐出される。
次に、弁室130内の内容物Pの容器200内への回収動作を説明する。内容物Pの吐出は、容器200内の内容物Pへの加圧が解除されることで止まるとともに、流量制御弁132の弁部139を押し上げる力もなくなるため、供給孔135は流量制御弁132の弁部139によって閉塞される。
弁室130内の内容物Pは、流量制御弁132の閉塞までの僅かな時間は、供給孔135から容器200内に勢いよく戻るが、全量が戻ることはなく、閉塞後にも弁室130内に内容物Pが残留する。
しかしながら、弁座134の表面にはブラスト面で形成された粗面加工部136が設けられており、弁部139の弁シール面139aが弁座134の粗面加工部136に当接しても、粗面加工部136のブラスト面の凸部を除く全体が幅広い回収流路142となり、弁室130と容器200内を連通する。
このとき、流量制御弁132と弁座134との位置関係が若干ズレて当接していても、弁シール面139aと粗面加工部136との当接面が十分に確保されていれば、内容物Pの回収流路142を安定的に確保できる。
さらに、流量制御弁132の押圧力を調整することで、粗面加工部136が潰れて閉塞することを確実に防ぐとともに、内容物Pの回収に適した回収流路142をより一層安定的に確保することができる。
また、加圧を解除された外部容器(図示しない)は弾性体で構成されており、元の形状に戻ろうとするため、容器200内は一時的に負圧状態となり、容器外の流体を容器200内へ吸引する力が発生する。
これによって、回収流路142から弁室130内に残留した内容物Pを内部容器(図示しない)内に回収することができる。なお、同時に吸入弁(図示しない)から外部容器(図示しない)内へ外気を吸引するため、弁室130内に残留していた内容物Pを回収した後、回収流路142から外気を内部容器(図示しない)内に吸引し始める前に、外部容器(図示しない)内へ外気が十分に吸引されることで、外部容器(図示しない)の形状及び容器200内の圧力は元の状態に戻る。
さらに、回収流路142はブラスト面により細かい流路で構成されているため、回収流路142内には表面張力により内容物Pが留まりやすく、内部容器(図示しない)内に外気が流入することがないため、内部容器(図示しない)内の内容物Pの劣化を防ぐことができるとともに、異物や空気の流入を防ぐことができる。
また、ブラスト面の表面粗さを(JIS B0601で定義されている算術平均粗さRa)50〜100μmにすることで、弁室130内の内容物Pの回収量を抑えることなく、回収流路142内や容器200内への異物や空気の流入を一層防ぐことができる。
また、粗面加工部136は、弁室側から供給孔方向へ延びる複数の細溝で形成してもよく、その場合、細溝の深さを50〜100μmにすることで、弁室130内の内容物Pの回収量を抑えることなく、回収流路142内や容器200内への異物や空気の流入を一層防ぐことができる。
また、粗面加工部136を構成する細溝を、少なくとも1つの他の細溝と交差するように構成した場合、細溝に異物等が入って内容物Pの流入を閉塞した場合でも、異物の入った細溝が交差している他の細溝に分散・迂回して内容物Pを回収できる。
外部容器(図示しない)の復元後に上蓋120を閉じると、上蓋120に設けられた閉塞栓122が吐出筒113の吐出口113a内に挿入され、弁室130は外気と遮断される。また、流量制御弁132は供給孔135の回収流路142以外を密閉しているため、回収流路142内の内容物Pに弁室130内の外気が接触するのみとなり、内部容器(図示しない)内の内容物Pの劣化を抑制することができる。さらに、閉塞栓122が流量制御弁132の天面を押圧するように接触しているため、供給孔135の密閉を強固にでき、吐出時以外における内容物Pの容器内部からの漏出を防止できる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
なお、上述した実施形態では、容器は内容物を収容する可撓性の内部容器と、内部容器を内包する弾性を備えた外部容器とで構成されているものとして説明したが、容器の構成はこれに限定されず、例えば、内部容器を用いずに外部容器のみで構成してもよく、容器底部に上下動可能なピストンを設けて、容器内容積が可変となるように構成してもよい。
また、上述した実施形態では、吐出キャップにはヒンジ接続された上蓋が設けられているものとして説明したが、吐出キャップの形態はこれに限定されず、例えば、上蓋がなくてもよく、キャップ本体とは別体のスクリューキャップ式の上蓋として設けてもよい。
また、上述した実施形態では、弁室は、本体天面と、中栓とで区画された空間として形成されているものとして説明したが、弁室の形成方法はこれに限定されず、例えば、キャップ本体とは別体の弁室を用意し、キャップ本体の所定の位置に弁室を嵌合させて吐出キャップを構成するようにしてもよく、容器口部の先端に中栓を設け、キャップ本体と容器口部を嵌合することで弁室を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、粗面加工部は弁座にのみ形成されているものとして説明したが、粗面加工部の形成箇所はこれに限定されず、例えば、弁シール面にのみ形成してもよく、弁シール面と弁座の両方に形成されていてもよい。
100 ・・・ 吐出キャップ
110 ・・・ キャップ本体
111 ・・・ 本体天面
112 ・・・ 嵌合部
113 ・・・ 吐出筒
113a ・・・ 吐出口
114 ・・・ 係止部
115 ・・・ スカート壁
116 ・・・ 係止リブ
117 ・・・ 係合凸部
120 ・・・ 上蓋
121 ・・・ 上蓋天面
122 ・・・ 閉塞栓
130 ・・・ 弁室
131 ・・・ 中栓
132 ・・・ 流量制御弁
133 ・・・ 底部
134 ・・・ 弁座
135 ・・・ 供給孔
136 ・・・ 粗面加工部
137 ・・・ 係合壁部
137a ・・・ 突条
138 ・・・ 筒部
139 ・・・ 弁部
139a ・・・ 弁シール面
140 ・・・ 基部
141 ・・・ 接続片
142 ・・・ 回収流路
200 ・・・ 容器
201 ・・・ 容器口部
202 ・・・ 係止突条

Claims (9)

  1. 容器口部に嵌合され、容器内部に収容された内容物を吐出する吐出キャップであって、
    該吐出キャップは、容器口部と嵌合する嵌合部と、容器内部に収容された内容物を吐出する吐出口とを有するとともに、容器内部と前記吐出口との間に区画された弁室をさらに有し、
    前記弁室には、容器内部と連通し内容物を取り出す供給孔及び弁座を有する底部と、流量制御弁とが設けられ、
    前記流量制御弁は前記供給孔の軸線方向に沿って摺動可能に設けられるとともに、前記弁座方向に付勢されて前記弁座と当接可能に構成され、
    前記流量制御弁と前記弁座との当接面の少なくともいずれか一方の表面には、粗面加工部が設けられ、
    前記粗面加工部は、前記流量制御弁と前記弁座とが当接した際に、前記弁室と容器内部とを連通する回収流路を形成し、
    前記粗面加工部は、細かい凹凸を有したブラスト面を有することを特徴とする吐出キャップ。
  2. 前記粗面加工部のブラスト面の表面粗さ(JIS B0601で定義されている算術平均粗さRa)は、50〜100μmであることを特徴とする請求項1に記載の吐出キャップ。
  3. 容器口部に嵌合され、容器内部に収容された内容物を吐出する吐出キャップであって、
    該吐出キャップは、容器口部と嵌合する嵌合部と、容器内部に収容された内容物を吐出する吐出口とを有するとともに、容器内部と前記吐出口との間に区画された弁室をさらに有し、
    前記弁室には、容器内部と連通し内容物を取り出す供給孔及び弁座を有する底部と、流量制御弁とが設けられ、
    前記流量制御弁は前記供給孔の軸線方向に沿って摺動可能に設けられるとともに、前記弁座方向に付勢されて前記弁座と当接可能に構成され、
    前記流量制御弁と前記弁座との当接面の少なくともいずれか一方の表面には、粗面加工部が設けられ、
    前記粗面加工部は、前記流量制御弁と前記弁座とが当接した際に、前記弁室と容器内部とを連通する回収流路を形成し、
    前記粗面加工部は、複数の細溝で形成されていることを特徴とする吐出キャップ。
  4. 前記細溝は、それぞれ少なくとも1つの他の細溝と交差していることを特徴とする請求項3に記載の吐出キャップ。
  5. 前記流量制御弁と前記弁座との当接面の少なくともいずれか一方の表面には、全周に前記粗面加工部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の吐出キャップ。
  6. 前記弁室の底部は、前記供給孔に向かう傾斜を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の吐出キャップ。
  7. 前記粗面加工部は、前記弁室内面全体もしくは前記流量制御弁表面全体の少なくともいずれか一方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の吐出キャップ。
  8. 該吐出キャップは、閉塞栓が設けられた上蓋を有しており、前記閉塞栓は、前記上蓋を閉じた際に、前記吐出口を閉塞するとともに、前記流量制御弁を押圧することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の吐出キャップ。
  9. 該容器は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の吐出キャップに嵌合する、内容物を収容する可撓性の内部容器と、前記内部容器を内包する外部容器とを有した容器であって、
    前記外部容器には、前記内部容器と前記外部容器との間に外気を吸引可能な吸入弁が設けられていることを特徴とする容器。
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