JP6808243B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そして、このような設定値を有するパチンコ機は、今後普及が期待されるパチンコ機であり、依然として遊技の興趣を高める観点において改良の余地がある。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球の獲得量(遊技球の払い出し、メダルの払い出し)に関して有利であることを指す。
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
ここで、設定値とは、特図当否判定の有利度(大当りが導出される確率)に影響を与える値である。本実施形態における設定値は、設定値1、設定値2、設定値3、設定値4、設定値5、および設定値6の計6段階が設けられており、設定されている設定値(以下、「現在の設定値」と称する場合がある)の値が大きくなるに従って特図当否判定の有利度が高くなるように構成されている。
ここで第一の設定値及び第二の設定値とは、互いに相違する設定値であれば足り、いずれが有利な設定値であってもよいし、不利な設定値であってもよい。
本実施形態では演出手段として、可動装飾体22、演出ランプ35、ストック表示ランプ85、スピーカ33、メイン表示部81、サブ表示部82を例示し、これらを制御する演出制御手段として、第1副制御基板200を例示する。なお、演出手段及び演出制御手段に相当する構成要素については、本発明の目的を阻害しない範囲において上記に列挙した構成要素の一部が省かれてもよいし、例示しない他の構成要素を追加してもよい。
ここで演出状態とは、副制御基板(第1副制御基板200)の機能(演出モード制御手段221)によって設定される状態(演出モード)をいう。演出状態は、主制御基板(主制御基板100)から受信した何らかのコマンド、受け付けた所定の操作、又はこれらの組合せに基づいて設定されるものであってもよいし、ここに例示しない他の条件を組み合わせて設定されるものであってもよい。
本実施形態における演出状態設定手段は、例えば、演出モード制御手段221によって実現される。
ここで、特定の当選示唆演出に該当する演出には、複数種類の演出態様の中から決定された一の演出態様によって実行される第一演出及び第二演出が含まれる。
なお、第一演出及び第二演出は以下の要件を充足することを前提とする。
(i)第一演出は、第一の設定値が設定されている場合(以下、第一の場合)と第二の設定値が設定されている場合(以下、第二の場合)とで演出制御手段によって決定される演出態様の割合が変化する(即ち、現在の設定値に依存して各々の演出態様を決定する確率が変化する)。
(ii)第二演出は、第一の場合においても第二の場合においても演出制御手段によって決定される演出態様の割合が変化しない(即ち、現在の設定値がいずれであっても各々の演出態様を決定する確率が所定の確率のままである)。
言い換えるならば、第一の演出状態から第二の演出状態に移行するにあたって、現在の設置値に依存して演出態様の割合が変化する第一演出の発生頻度が向上する程度(第一の程度)が、現在の設定値がいずれであっても演出態様の割合が変化しない第二演出の発生頻度が向上する程度(第二の程度)に比べて小さいことを特徴とする。
このような特徴を有することによって、第一の演出状態に比べて第二の演出状態において設定値を推測しやすくなる(設定値を示唆する演出の頻度が向上する)ものの、その程度が比較的抑制されているので、遊技性を損ねる程に設定推測が容易になることを防止することができる。その結果として、遊技の興趣の維持向上を図ることができる。
まず、図1〜図6を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、図4に示す領域Vに配設される一般入賞口67及びストック表示ランプ85の配置を示す図であり、図6は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図6に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれても良い。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
ストック表示ランプ85は、8箇所に分けて設けられたLED(不図示)と各LEDを覆う透過性のカバーとを含んでいる。図5に図示するとおり、各カバーには「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」がそれぞれ付されており、覆っているLEDが点灯することによってカバーに付された数字が視認容易になる。
ストック表示ランプ85は、ストックされているストック情報の数量に応じて、点灯しているLEDの数を増やすことによってストック情報の数量を表示する(例えば、「1」のLEDが点灯している場合に、新たに第一条件が充足されてストック情報が1つ増えた場合には、「2」のLEDが追加で点灯されて「1」と「2」のLEDが点灯することになる)。
ここで、ベース値とは、最も不利な状態(後述する、特図低確かつ普図低確)におけるセーフ球数(賞球数)÷アウト球数×100で導出される値であり、当該値は、後述する主制御基板モニタ97に表示される。
より具体的には、初回電源投入(RAM103のベース値に係る領域がクリアされた場合を含む)からアウト球数の60000区切りの区間でベース値を導出し、導出したベース値を次の区間に表示(例えば、アウト球数が60001〜120000の区間で導出したベース値を120001〜180000の区間で表示)する。そして、表示される値は、導出したベース値の整数部分(小数点第一位を四捨五入)である。
なお、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
また、設定値は、後述する設定変更手段177による設定変更処理によって変更可能であり、現在の設定値は、後述する設定確認手段178による設定確認処理において確認可能であり、設定変更処理および設定確認処理の詳細は、後述する。
なお、設定基板カバー44は、設定キースイッチ42を操作するために用いられる設定キー600が挿入されている状態では、閉鎖状態にならないように構成されている。
また、設定基板カバー44は、ヒンジ機構によって開閉可能に構成されているが、上下にスライドするスライド式のカバーであってもよい。
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図7は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図7に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない制御構成を備えていてもよい。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路502において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態、設定変更状態、設定確認状態、または遊技可能状態)、設定中の設定値、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。さらに、主制御基板100は、設定基板41と電気的に接続されており、設定キースイッチ42、およびRAMクリアスイッチ43の操作を検知可能に構成されている。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300と双方向通信が可能に接続されており、画像および音響に関する画像制御コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が第2副制御基板300から第1副制御基板200へ送信される。
そして、可動装飾体22、サブ表示部82、及びストック表示ランプ85は、第1副制御基板200から送信される可動制御データによって可動が制御されるように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき、後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき当該演出の内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを演出表示装置80へ送信する。このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。音源ICは、CPU301からの指示に応じて音声ROMに記憶された音響データを読み込み、読み込んだ音響データを合成処理して生成した最終的な音響データを増幅器を介してスピーカ33に出力する。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図8を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図8は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図8に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図8で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図9〜図12を参照することとする。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、さらに、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「−」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「−」が記載された結果は当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
図9(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられる。当該判定で用いられる乱数の範囲は、0〜65535であるため、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)において、現在の設定値が設定値1である場合には205/65536(約1/319.6)、現在の設定値が設定値2である場合には210/65536(約1/312.0)、現在の設定値が設定値3である場合には215/65536(約1/304.8)、現在の設定値が設定値4である場合には220/65536(約1/297.8)、現在の設定値が設定値5である場合には225/65536(約1/291.2)、現在の設定値が設定値6である場合には230/65536(約1/284.9)の確率で大当りが導出される。
同様に、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)において、現在の設定値が設定値1である場合には445/65536(約1/147.2)、現在の設定値が設定値2である場合には455/65536(約1/144.0)、現在の設定値が設定値3である場合には466/65536(約1/140.6)、現在にお設定値が設定値4である場合には477/65536(約1/137.3)、現在の設定値が設定値5である場合には488/65536(約1/134.2)、現在の設定値が設定値6である場合には499/65536(約1/131.3)の確率で大当りが導出される。
このように、本実施形態では、特図低確および特図高確のそれぞれにおいて、大当りが導出される確率は設定値ごとに異なり、いずれの設定値においても、特図低確において大当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母の値が、特図高確において大当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母の値よりも大きくなっている。そのため、特図高確は、特図低確よりも大当りが導出される確率が高く、特図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
また、本実施形態では、特図低確の大当りが導出される確率の分母(分子を1とした場合)と、特図高確で大当りが導出される確率の分母(分子を1とした場合)の比率が、設定される設定値に関わらず一定(本実施形態では、1:約2.2)となるように抽選値が設定されており、当該比率が一定とは、大当り確率の分母(分子を1とした場合)の整数部分(小数点以下は、切り捨て、切り上げ、および四捨五入のいずれか)の比率が一定となることを指す。即ち、前者の確率の分母と、後者の確率の分母の比率が、設定される設定値に関わらず略一定となるように抽選値が設定されていればよい。
なお、これらの確率は、設定値ごとの大当り確率をすべて記載する必要はなく、例えば、特図低確における大当り確率を「1/284.9〜1/319.6」や、特図高確における大当り確率を「1/147.2〜1/131.3」のように、設定値2〜設定値5の大当り確率を記載しないようにしてもよい。即ち、最も高い確率と最も低い確率のみを記載するようにしてもよい。このようにすることで、確率の記載スペースを有効利用することができる。
特に、特図高確における大当り確率を記載せずに特図低確における大当り確率(特図低確における大当り確率のみ)を記載するようにしてもよく、この場合には、設定値ごとの特図低確における大当り確率をすべて記載してもよいし、一部(最も高い確率と最も低い確率)を記載するようにしてもよい。いずれの場合であっても、特図高確における大当り確率よりも遊技者が関心を持つ特図低確における大当り確率を記載しつつも、特図高確に確率の記載スペースをより有効利用することができる。また、これらの確率の記載は、メイン表示部81の表示に置き換えてもよい。
図9(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜99である。そのため、特図1で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄A、40/100(1/2.5)の確率で図柄B、10/100(1/10)の確率で図柄Cが停止図柄として決定され、これらの確率は設定値に依存しない。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が8であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ後述する普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が9であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。さらに、図柄Cは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄である。よって、図柄Cは、ラウンド数において図柄Bよりも有利な図柄であり、図柄Bおよび図柄Cは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において図柄Aよりも有利な図柄であると言える。
図9(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0〜99である。そのため、特図2で大当りが導出された場合には、65/100(約1/1.53)の確率(すべての設定値で同一)で図柄a、35/100(約1/2.85)の確率(すべての設定値で同一)で図柄bが停止図柄として決定され、これらの確率も設定値に依存しない。
ここで、図柄aは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる通常図柄である。よって、図柄aは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において図柄bよりも有利な図柄であると言える。
このように、本実施形態では、特図1および特図2のいずれにおいても、各停止図柄が導出される確率は、設定される設定値に関わらず一定であり、特図停止図柄抽選の有利度は、設定される設定値によって変化しない。
なお、特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとならなかった場合には、特図1のハズレ時は図柄D、特図2のハズレ時は図柄cを停止図柄として一律に決定する。
また、本実施形態は、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(50/100)と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(65/100)とが異なっている(特図1の図柄変動よりも特図2の図柄変動が有利になっている)。詳細は省略するが、この違いは、大当り遊技中に遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域を通過した場合(V入賞領域に設けられたセンサが遊技球を検知した場合)に大当り遊技終了後に特図高確とする機能を備え、V入賞領域の通過が容易となるラウンド(本実施形態では、9ラウンド目)を設けるか否かを特図の停止図柄によって変えることで実現している。
なお、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCでは特図2の図柄変動で採用され、各特図変動パターン導出状態における他方の特図の図柄変動は、特図当否判定の結果に応じてあらかじめ定められた一の特図変動パターンが決定される。
特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果がハズレとなった場合に決定されうる特図変動パターンには、特図変動パターンHNP、HRP、HSP1−A、HSP1−B、HSP2−A、HSP2−B、HSP3−A、HSP3−Bが少なくとも含まれ、これらに割り当てられている抽選値は、現在の設定値や設定値の変更の有無に依存しない。なお、詳細は図10(b)を用いて後述するが、特図変動パターンHNPが決定された場合には、図柄変動開始時の特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。
特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果が大当りとなった場合に決定されうる特図変動パターンには、特図変動パターンASP1−A、ASP1−B、ASP2−A、ASP2−B、ASP3−A、ASP3−Bが少なくとも含まれ、これらに割れ当てられている抽選値は、現在の設定値や設定値の変更の有無に依存しない。
また、図示は省略するが、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCにおいても、特図変動パターン導出状態PA時と同様に、特図当否判定の結果に応じて特図変動パターンを抽選する。
まず、図10(b)に示す通り、特図変動パターンHNPには、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP−A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP−B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP−C、変動時間が11200msの特図変動パターンHNP−Dがあり、この順に変動時間が長い。これらの特図変動パターンに割り当てられている抽選値についても、現在の設定値や設定値の変更の有無に依存しない。
また、図10(b)に示す通り、特図変動パターンHNPが決定された場合には、特図1保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、特図1保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(特図1保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。
なお、このような特図変動パターン(以下、「基本特図変動パターン」と称する場合がる)は、特図変動パターン導出状態PBや特図変動パターン導出状態PCにおいても存在し、対応する基本特図変動パターンの種類やそれぞれの長さは異なるが、その傾向(保留カウンタ(特図変動パターン導出状態PBと特図変動パターン導出状態PCでは、特図2保留カウンタの値)の値と決定され易い特図変動パターン(変動時間)の関係性)は特図変動パターン導出状態PAと同様である。
また、特図変動パターン導出手段133は、図柄変動の開始時に、特図当否判定の結果、決定された特図の停止図柄、および決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率(すべての設定値で同一)で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率(すべての設定値で同一)で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
また、本実施形態では、普図に関する抽選(普図当否判定、普図停止図柄抽選、および普図変動パターン抽選)のいずれにおいても各抽選結果が導出される確率は、設定値に関わらず一定であり、普図に関する抽選の有利度は、設定される設定値によって変化しない。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止(確定表示)を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
図11(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PA、特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PB、および特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて特図抽選状態および普図抽選状態に応じた特図変動パターン導出状態が設定される。そして、特図変動パターン導出状態PA〜特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)〜遷移条件(iii)がある。遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PCが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
さらに、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PCの平均時間の差は、特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PBの差よりも大きい。
なお、メインエラー制御手段165は、例えば、磁気センサ(図示省略)の検知によるエラー状態等、重要度の高いエラー状態となった場合には、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等、エラーコマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する以外の処理を実行するようにしてもよい。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態であり、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。なお、設定変更状態および設定確認状態の詳細は後述する。
なお、本実施形態におけるRAM異常チェックでは、ベース値に係る領域に対しても異常があるか否かが判断されるが、本実施形態における説明では、特段の説明がない限り、RAM103に異常があるとは、RAM103の遊技に係る領域に異常があることを指す。
また、復帰状態設定処理では、RAM103の遊技に係る領域に異常があり、かつRAM103のベース値に係る領域に異常がある場合に、RAM103のベース値に係る領域がクリアされるが、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば(RAM103の遊技に係る領域に異常があるか否かに関わらず)、RAM103のベース値に係る領域をクリアするようにしてもよい。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、ベース値を主制御基板モニタ97に表示させる処理(ベース値の表示態様については、後述)、およびデバイスの初期設定が実行される。
ここで、セキュリティ信号とは、遊技機外の機器(データ表示機やホールコンピュータ)に向けて遊技機10に設けられた外部端子盤(図示省略)から出力される信号の一種である。以降の説明を含め、セキュリティ信号をONにするとは、セキュリティ信号の出力を開始することを指し、セキュリティ信号をOFFにするとは、セキュリティ信号の出力を終了することを指す。
また、本実施形態において、セキュリティ信号をOFFにする処理では、セキュリティ信号をONにしてからの経過時間を考慮していないが、当該経過時間を考慮、即ち、セキュリティ信号をONにしてから一定時間経過するまでセキュリティ信号をOFFにしないようにしてもよい。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域(ベース値に係る領域とは異なる領域)に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。また、RAM103のベース値に係る領域に対しても、RAM103のうちの遊技に係る領域と同様に、RAM103のベース値に係る領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103のベース値に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、およびRAM103のベース値に係る領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103のベース値に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、演出制御コマンドの受信と表現する場合がある。
また、演出モード制御手段221は、演出モードカウンタを更新する演出モードカウンタ更新処理、および演出モードを設定する演出モード設定処理を実行する。なお、これらの処理の詳細は後述する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
ハズレ演出ルートに対応する発展演出A及び発展演出Bでは、各発展演出に対応する一連の演出が実行される。一方、大当り演出ルートに対応する発展演出A及び発展演出Bでは、ハズレ演出ルートに対応する発展演出と同様に、各発展演出に対応する一連の演出が実行される。
また、本実施形態では、一の特図変動パターンに対して一の演出ルートが対応するが、複数の特図変動パターン間で同一の演出ルートが対応しなければ、一の特図変動パターンに対して複数の演出ルートを対応させてもよく、この場合には、複数の演出ルートから一の演出ルートを決定するようにすればよい。
具体的には、特図変動パターンHNP−A〜特図変動パターンHNP−Dには、装飾図柄がリーチ状態(一つの図柄列を除いて装飾図柄が停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている状態)とならずに装飾図柄がバラケ目(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止されていない状態)で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。
特図変動パターンHRPには、複数回の疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、後述する発展演出が実行されずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、疑似変動とは、発展演出が開始される前の期間において、一定のルールに基づいた装飾図柄の停止(本実施形態では、例えば、「5図柄−7図柄−6図柄」のように、真ん中の図柄列に7図柄が停止した態様となる)で区切られる期間を指す。以降の説明では、図柄変動の開始から1回目の装飾図柄の停止までを1回目の疑似変動、1回目の装飾図柄の停止から2回目の装飾図柄の停止までを2回目の疑似変動、2回目の装飾図柄の停止からリーチ状態となるまでを3回目の疑似変動と表現する。なお、本実施形態における疑似変動の最大回数は3回であるが、これに限らず、2以上の回数であれば、いずれの回数を採用してもよい。
具体的には、特図変動パターンHSP1−A及びHSP1−Bには、複数回の疑似変動を介さずに(1回の疑似変動で)装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出A又は発展演出Bが実行され、その結果として装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP1−Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP1−Bには、上述の発展演出Bが対応する。
特図変動パターンHSP2−A及びHSP2−Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出A又は発展演出Bが実行され、その結果として装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンHSP1−A及びHSP1−Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP2−Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP2−Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンHSP3−A及びHSP3−Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出A又は発展演出Bが実行され、その結果として装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンHSP1−A及びHSP1−Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP3−Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP3−Bには発展演出Bが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP1−A及びASP1−Bには、複数回の疑似変動を介さずに(1回の疑似変動で)装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出A又は発展演出Bが実行され、その結果として装飾図柄が図柄揃い(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止された状態)で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP1−Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP1−Bには、上述の発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP2−A及びASP2−Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出A又は発展演出Bが実行され、その結果として装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンASP1−A及びASP1−Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP2−Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP2−Bには発展演出Bが対応する。
特図変動パターンASP3−A及びASP3−Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出A又は発展演出Bが実行され、その結果として装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンASP1−A及びASP1−Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP3−Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP3−Bには発展演出Bが対応する。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、疑似変動の開始時(図柄変動の開始時を含む)があり、一の図柄変動において疑似変動の開始が複数回ある場合には、各疑似変動の開始時に当該抽選を実行する。
具体的には、図柄B、図柄C、および図柄aには奇数図柄揃いを、図柄Aと図柄bには偶数図柄揃いを、図柄Dと図柄cにはバラケ目を、対応させている。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
また、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴う場合)には、RAMクリア処理を伴って遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出し、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴わない場合)には、RAMクリア処理を伴わずに遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出す。これらの報知は、設定変更状態を経由して遊技可能状態となった場合、設定確認状態を経由して遊技可能状態となった場合にも実行され、これらの報知の違いによっても、設定変更状態を経由したか、設定確認状態を経由したかを判断させることができる。
さらに、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技停止状態となった場合には、遊技停止状態となったことに加え、後述する設定変更処理の実行が必要となったことを報知させるための演出データを読み出す。
なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
なお、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよく、当該エラー状態としては、例えば、普図低確時におけるゲート63の入賞回数に基づいて判定される右打ちエラー状態がある。
次に、図12を用いて、復電時の復帰状態が設定変更状態となった場合に設定変更手段177によって実行される設定変更処理の詳細を説明する。なお、図12は、設定変更処理のフローを示す図である。
なお、本実施形態では、RAM103に異常がある場合であっても、設定値が正常範囲であれば、当該処理が実行されないが、RAM103に異常がある場合に当該処理を実行するようにしてもよい。
なお、当該コマンドは、メイン表示部81やスピーカ33を用いて設定変更中であることを報知させるためのコマンドである。
なお、当該判定において、設定キースイッチ42がONであるか否かの判定を加え、双方の条件が充足された場合にステップS113に進むようにしてもよい。
なお、設定値が更新(加算)された場合には、主制御基板モニタ97に表示されている設定値も更新される。
なお、当該コマンドは、設定変更状態の終了および確定された設定値を第1副制御基板200に知らせるためのコマンドである。
次に、図13を用いて、復電時の復帰状態が設定確認状態となった場合に設定確認手段178によって実行される設定確認処理の詳細を説明する。なお、図13は、設定確認処理のフローを示す図である。
なお、当該コマンドは、メイン表示部81やスピーカ33を用いて設定確認中であることを第1副制御基板200に報知させるためのコマンドである。
なお、当該コマンドは、設定確認状態が終了したことを第1副制御基板200に知らせるためのコマンドである。
次に、図14を用いて、主制御基板モニタ97の表示態様について説明する。なお、図14は、状態別の主制御基板モニタ97の表示態様を示す図である。
図14に示す通り、主制御基板モニタ97は、横方向に連続的に配置された4つの7セグメントディスプレイ(以下、「7セグ」と略称する場合がある)で構成されるとともに、各7セグの右下には、ドット状のLEDが設けられている。なお、各情報を表示する際には、各情報は右詰めで表示される。
また、特段の説明がない限り、本実施形態における「ベース値の表示」とは、ベース値の表示であることを示す表示(「bL.」の表示)およびベース値自体の表示を合わせて表示することを指す。
また、上述の通り、設定変更状態および設定確認状態では、主制御基板モニタ97に設定値が表示され、遊技停止状態では、主制御基板モニタ97に遊技停止状態の種別(「E1」または「E2」)が表示され、各表示が表示される期間は、対応する復帰状態が設定されている期間と一致しているが、対応する復帰状態が設定されている期間の一部で表示されるようにしてもよい。
なお、「bL.」を点滅させる場合には、ベース値の整数部分を示す7セグについても点滅させるようにしてもよいが、当該7セグについては常時点灯させることが好ましい。
また、本実施形態では、点滅の有無で識別可能としているが、例えば、点灯色を変える等、点滅の有無を含む点灯態様の差異で識別可能にする方法であれば、いずれの方法を採用してもよい。
ベース値を導出する一区間を規定するアウト球数についても、60000に限らず、60000(1分間に100程度の打ち出しスピードで営業日あたりに打ち出される球数(100×60(分)×10(時間)))に近しい値であれば、いずれの値を採用してもよい。
次に、復電時の復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態の詳細を説明するのに先立ち、図15(a)〜図15(d)を用いて、設定キースイッチ42の態様とRAMクリアスイッチ43の態様の組合せについて説明する。なお、図15(a)〜図15(d)は、設定キースイッチ42の態様とRAMクリアスイッチ43の態様との組合せのパターンを示す図である。
なお、設定キースイッチ42は、OFFの状態となる位置、およびONの状態となる位置のそれぞれにおいて、外力を要することなく、変位部を保持することができる。
また、設定キー600は、設定キースイッチ42がONの状態で抜去することができない。
なお、RAMクリアスイッチ43は、変位部をOFFの状態となる位置に付勢して保持している。そのため、RAMクリアスイッチ43は、OFFの状態となる位置では、外力を要することなく変位部を保持することができる一方、ONの状態となる位置では、外力を要することなく変位部を保持できないようになっている。
続いて、図16に示す表を用いて、直前の電断時の状態が遊技可能状態である場合における復電時の復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態の詳細を説明する。なお、上述の通り、本実施形態における復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態は、RAM103に異常があるか否か、直前の電断時の状態、復電時の設定キースイッチ42の態様と復電時のRAMクリアスイッチ43の態様との組合せ、および復電時の中枠開扉センサ76の状態によって決定される。
ここで、図16(a)および図16(b)は、復電時に異常(RAM103の遊技に係る領域に異常がある場合、設定値が正常でない場合、直前の電断時の状態が遊技停止状態である場合)がなく、かつ直前の電断時の状態が遊技可能状態である場合の復電時の遊技機の状態を整理した表であり、図16(a)は復電時に中枠17が開放状態である場合、図16(b)は復電時に中枠17が閉鎖状態である場合の復電時の遊技機の状態を整理した表である。なお、復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態を決定する処理フロー(図示省略)においては、RAMクリアスイッチ43の態様、中枠開扉センサ76の状態、および設定キースイッチ42の態様を参照する順序は問わず、後述する表に示す関係性を満たせば、当該順序に限らず、いずれの順序を採用してもよい。なお、本実施形態では、RAM103の遊技に係る領域に異常がある場合に、復電時に異常があるとしているが、RAM103のベース値に係る領域に異常がある場合を、RAM103の遊技に係る領域に異常がある、即ち、復電時に異常があると取り扱ってもよい。
場合1において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図16(a)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合1において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図16(a)の右上のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合1において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図16(a)の左下のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として設定確認状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。
また、場合1において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図16(a)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として設定変更状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。なお、この場合に、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされる。
このようにすることで、復電時の操作手段の態様に応じて復電時の復帰状態を選択可能にし、当該選択をスムーズにすることができる。
場合2において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図16(b)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合2において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図16(b)の右上のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合2において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図16(b)の左下のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合2において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図16(b)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
さらに、場合1において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合には、設定変更状態を設定する一方、場合2において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合には、RAMクリア処理が実行されるとともに、遊技可能状態が設定される。さらに、場合1および場合2のいずれにおいても、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合には、RAMクリア処理が実行されるとともに、遊技可能状態が設定される。このように、適切でない設定変更状態の設定を禁止する一方、RAMクリア処理は許容することで、中枠開扉センサ76がOFF(中枠17が閉鎖状態)である場合における不正な設定変更を防ぎつつも、RAMクリア処理の操作性を高めることができる。
特に、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合において、中枠開扉センサ76がOFF(中枠17が閉鎖状態)である場合には、RAMクリア処理が実行される。そのため、不正な設定変更が試みられた虞がある場合に有利な状態を維持しないようにすることができる。
また、本実施形態において、設定変更状態および設定確認状態は、復電時にのみ設定される可能があり、いずれも復電時以外に設定されることはない。そのため、遊技制御の安定化を図ることができる。
まず、図18(a)及び図18(b)を用いて、演出モード制御手段221によって管理される演出モードの概要を説明する。なお、図18(a)は、各演出モードにおいて優遇対象となる演出を示した図であり、図18(b)は、演出モードに関する表示内容を示す図である。
なお、カーテン演出とは、カーテンの中に隠れている動物のキャラクター(兎のキャラクターA、熊のキャラクターB、又はネコのキャラクターCのうちいずれか)が徐々に明らかになる演出である。カーテン演出は、擬似連演出が行われない図柄変動において、具体的には特図変動パターンHSP1−A、HSP1−B、ASP1−A、又はASP1−Bが導出された図柄変動において実行されうる当選示唆演出である。
また、動物リーチ演出とは、上述した発展演出Aに対応する複数とおりの演出の一つであり、具体的な演出態様の図示は省くが、最後に停止する装飾図柄を種々の動物のキャラクター(カーテン演出に登場するキャラクターA、キャラクターB、及びキャラクターCと同様)が追いかけるリーチ演出(当選示唆演出)をいう。言い換えれば、動物リーチ演出は、上記の特図変動パターンHSP1−A、HSP2−A、HSP3−A、ASP1−A、ASP2−A、ASP3−Aが導出された図柄変動において実行されうる当選示唆演出である。
なお、発明演出Aに対応する他の演出はムービーリーチ演出であり、リーチ状態になった後に所定の動画(ムービー)がメイン表示部81に再生される演出(当選示唆演出)である。
ここで、演出モードA又はBが設定されている場合、当該抽選によってカーテン演出の実行が決定される確率は600/1000であり、非実行が決定される確率は400/1000である。一方、演出モードCが設定されている場合、当該抽選によってカーテン演出の実行が決定される確率は300/1000であり、非実行が決定される確率は700/1000である。
即ち、演出モードA又はBが設定されている場合、演出モードCが設定されている場合に比べて、カーテン演出の発生頻度が2倍となるように構成されている。
ここで、演出モードA又はBが設定されている場合、当該抽選によって動物リーチ演出の実行が決定される確率は600/1000であり、ムービーリーチ演出の実行が決定される確率は400/1000である。一方、演出モードCが設定されている場合、当該抽選によって動物リーチ演出の実行が決定される確率は200/1000であり、ムービーリーチ演出の実行が決定される確率は800/1000である。
即ち、演出モードA又はBが設定されている場合、演出モードCが設定されている場合に比べて、発展演出Aとして動物リーチ演出が決定される確率が3倍となるように構成されている。一方、演出モードA又はBが設定されている場合、演出モードCが設定されている場合に比べて、発展演出Aとしてムービーリーチ演出が決定される確率は1/2倍(半分)となるように構成されている。
一方、演出モードCでは、優遇対象となる演出態様が存在せず、最もオーソドックスな演出状態であると言える。
具体的には、図18(b)の左側に示す通り、現在設定されている演出モードを特定可能とする画像(この例では、演出モードCに対応する演出モードC対応画像mcg)が、左サブ表示部82bの設定演出モード表示領域821に表示される。この状態でカーソルボタン38が操作されると、図18(b)の右側に示す状態となる。図18(b)の右側に示す状態では、演出モードA対応画像mag、演出モードBに対応する演出モードB対応画像mbg、演出モードCに対応する演出モードC対応画像mcgが、左サブ表示部82bの選択演出モード表示領域822表示され、現在選択されている演出モードを特定可能とする画像(この例では、演出モードA対応画像mag)を囲うように選択されていることを特定可能とする選択特定画像ksgが表示されている。なお、図18(b)の右側に示す状態で新たな図柄変動が開始された場合には、図18(b)の左側における設定演出モード表示領域821に演出モードA対応画像magが表示された状態となる。
このように、本実施形態では、現在設定されている演出モードを特定可能とする画像を表示することで、当該演出モードを遊技者が認識できるようにしている。さらに、本実施形態では、選択可能な演出モードを特定可能とする画像(本実施形態では、演出モードA対応画像mag〜演出モードC対応画像mcgであるが、現在選択されている演出モード(この例では、演出モードA対応画像mag)だけを表示するようにしてもよい)、および選択されている演出モードを特定可能とする画像(選択特定画像ksg)を表示することで、遊技者に任意の演出モードを選択させることができる。
次に、図19および図20を用いて演出モードの更新に係る処理(演出モードカウンタ更新処理、演出モード設定処理)の詳細を説明する。図19は、演出モードカウンタ更新処理のフローを示す図であり、図20は、演出モード設定処理のフローを示す図である。なお、演出モードカウンタ更新処理はカーソルボタン38(38a、38b、38c、または38d)が操作された場合に、演出モード設定処理は変動開始コマンドを受信した場合に、実行される処理であり、いずれの処理も演出モード制御手段221によって実行される。
そして、図柄変動の実行中であり、かつ図柄変動の開始が保留されている状態において、所定の遊技操作がなされたときには、実行中の図柄変動の終了時または次の図柄変動の開始時に、第二の演出状態を設定してもよいものと言える。
以下、カーテン演出の演出内容について説明する。
図21〜図25は、メイン表示部81に図示されるカーテン演出に係る画像の一態様を示す図である。
また、図23(b)及び(c)、並びに図25(b)及び(c)、を比較すれば明らかである通り、パターンCU3とパターンCU5の対比についても、パターンCU2とパターンCU4との対比と同様に、途中段階までは表示される画像の内容が同一である為、最終的にカーテンに隠れていたキャラクターが明らかになるまで、区別困難な演出内容になっている。
続いて、カーテン演出に係る演出抽選について説明する。上述したように、当該演出抽選は、特図変動パターンHSP1−A、HSP1−B、ASP1−A、及びASP1−Bが導出された図柄変動の開始時、即ち、擬似連演出が行われない図柄変動の開始時に、演出内容決定手段225によって行われるものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は0〜999である。
図26は、演出モードAである場合に参照されるカーテン演出の種別抽選に用いられる演出抽選テーブルを、図27は、演出モードBである場合に参照されるカーテン演出の種別抽選に用いられる演出抽選テーブルを、図28は、演出モードCである場合に参照されるカーテン演出の種別抽選に用いられる演出抽選テーブルを、模式的に示す図である。
なお、本実施形態において「低設定値」と称する場合は、現在の設定値が1〜4のいずれかであることを意味し、「高設定値」と称する場合は、現在の設定値が5又は6のいずれかであることを意味する。
一方、現在の設定値が高設定値であり且つ演出モードAが設定されている場合において、特図変動パターンHSP1−Aが導出されると、400/1000の確率でパターンCU1が決定され、600/1000の確率でパターンCU2が決定され、他のパターン(パターンCU3〜CU5)が決定されることはない。また、当該場合において、特図変動パターンHSP1−Bが導出されると、300/1000の確率でパターンCU1が決定され、700/1000の確率でパターンCU2が決定され、他のパターン(パターンCU3〜CU5)が決定されることはない。また、当該場合において、特図変動パターンASP1−Aが導出されると、400/1000の確率でパターンCU1が決定され、580/1000の確率でパターンCU2が決定され、20/1000の確率でパターンCU4が決定され、他のパターン(パターンCU3又はCU5)が決定されることはない。また、当該場合において、特図変動パターンASP1−Bが導出されると、300/1000の確率でパターンCU1が決定され、660/1000の確率でパターンCU2が決定され、40/1000の確率でパターンCU4が決定され、他のパターン(パターンCU3又はCU5)が決定されることはない。
一方、現在の設定値が高設定値であり且つ演出モードBが設定されている場合において、特図変動パターンHSP1−Aが導出されると、400/1000の確率でパターンCU1が決定され、600/1000の確率でパターンCU3が決定され、他のパターン(パターンCU2、CU4又はCU5)が決定されることはない。また、当該場合において、特図変動パターンHSP1−Bが導出されると、300/1000の確率でパターンCU1が決定され、700/1000の確率でパターンCU3が決定され、他のパターン(パターンCU2、CU4又はCU5)が決定されることはない。また、当該場合において、特図変動パターンASP1−Aが導出されると、400/1000の確率でパターンCU1が決定され、580/1000の確率でパターンCU3が決定され、20/1000の確率でパターンCU5が決定され、他のパターン(パターンCU2又はCU4)が決定されることはない。また、当該場合において、特図変動パターンASP1−Bが導出されると、300/1000の確率でパターンCU1が決定され、660/1000の確率でパターンCU3が決定され、40/1000の確率でパターンCU5が決定され、他のパターン(パターンCU2又はCU4)が決定されることはない。
一方、現在の設定値が高設定値であり且つ演出モードCが設定されている場合において、特図変動パターンHSP1−Aが導出されると、800/1000の確率でパターンCU1が決定され、100/1000の確率でパターンCU2が決定され、100/1000の確率でパターンCU3が決定され、他のパターン(パターンCU4又はCU5)が決定されることはない。また、当該場合において、特図変動パターンHSP1−Bが導出されると、600/1000の確率でパターンCU1が決定され、200/1000の確率でパターンCU2が決定され、200/1000の確率でパターンCU3が決定され、他のパターン(パターンCU4又はCU5)が決定されることはない。また、当該場合において、特図変動パターンASP1−Aが導出されると、800/1000の確率でパターンCU1が決定され、90/1000の確率でパターンCU2が決定され、90/1000の確率でパターンCU3が決定され、10/1000の確率でパターンCU4が決定され、10/1000の確率でパターンCU5が決定される。また、当該場合において、特図変動パターンASP1−Bが導出されると、600/1000の確率でパターンCU1が決定され、200/1000の確率でパターンCU2が決定され、200/1000の確率でパターンCU3が決定され、20/1000の確率でパターンCU4が決定され、20/1000の確率でパターンCU5が決定される。
また、カーテン演出に係る態様のうちパターンCU2〜CU5は、現在の設定値が低設定値であるか高設定値であるかによって異なる抽選値が割り当てられている為、設定示唆演出であると言える。
更に、カーテン演出における態様のうちパターンCU4とパターンCU5は、大当り当選時に導出されうる特図変動パターン(特図変動パターンASP1−A又はASP1−B)が導出された図柄変動でのみ決定されうるものである為、大当り当選確定演出であると言える。
更に、カーテン演出における態様のうちパターンCU4とパターンCU5は、高設定値(設定値が5又は6である場合)にのみ抽選値が割り当てられているので、高設定値を確定的に示唆する演出であると言える。
更に、カーテン演出における態様のうちパターンCU2とパターンCU4は、演出モードAである場合において、演出モードCである場合に比べて、実行割合が高くなる演出であると言える。
更に、カーテン演出における態様のうちパターンCU3とパターンCU5は、演出モードBである場合において、演出モードCである場合に比べて、実行割合が高くなる演出であると言える。
更に、カーテン演出における態様のうちパターンCU1は、演出モードA又は演出モードBである場合において、演出モードCである場合に比べて、実行割合が低くなる演出であると言える。
また、不図示ではあるが、演出内容決定手段225は、特図変動パターンHNP−Bが導出された図柄変動(変動時間が5600ミリ秒の図柄変動)における演出抽選によって、図21〜図25の(a)の内容、即ちカーテンが閉じた状態の画像が表示されて、そのまま終了する態様のカーテン演出を決定してもよい。
また、不図示ではあるが、演出内容決定手段225は、特図変動パターンHNP−Cが導出された図柄変動(変動時間が8000ミリ秒の図柄変動)における演出抽選によって、図21〜図25における(a)から(b)までの内容、即ちカーテンが閉じた状態の画像が表示されて、徐々にカーテンが上がってキャラクターの足部分が視認可能になった時点で終了する態様のカーテン演出を決定してもよい。
また、不図示ではあるが、演出内容決定手段225は、特図変動パターンHNP−Dが導出された図柄変動(変動時間が11200ミリ秒の図柄変動)における演出抽選によって、図21〜図25における(a)から(c)までの内容、即ちカーテンが閉じた状態の画像が表示されて、徐々にカーテンが上がってキャラクターの足部分が視認可能になり、更にカーテンが上がってキャラクターの胴体部分が視認可能になった時点で終了する態様のカーテン演出を決定してもよい。
続いて、動物リーチ演出に係る演出抽選について説明する。当該演出抽選は、特図変動パターンHSP1−A、HSP2−A、HSP3−A、ASP1−A、ASP2−A、及びASP3−Aが導出された図柄変動の開始時に、演出内容決定手段225によって行われるものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は0〜999である。
図29は、演出モードAである場合に参照される動物リーチ演出の種別抽選に用いられる演出抽選テーブルを、図30は、演出モードBである場合に参照される動物リーチ演出の種別抽選に用いられる演出抽選テーブルを、図31は、演出モードCである場合に参照される動物リーチ演出の種別抽選に用いられる演出抽選テーブルを、模式的に示す図である。
なお、「動物リーチ演出種別」として図29〜図31に表記されている「AN1」〜「AN3」は、いずれも動物リーチ演出の態様を示すものであり、パターンAN1はネコのキャラクターCが最後に停止する装飾図柄を追いかける演出内容になっており、パターンAN2は兎のキャラクターAが最後に停止する装飾図柄を追いかける演出内容になっており、パターンAN3は熊のキャラクターBが最後に停止する装飾図柄を追いかける演出内容になっている。
また、動物リーチ演出に係る態様は全て、現在の設定値に関わらずに抽選値が割り当てられている為、設定示唆演出に含まれない演出であると言える。
更に、動物リーチ演出における態様のうちパターンAN2は、演出モードAである場合において、演出モードCである場合に比べて、実行割合が高くなる演出であると共に、大当りの当選期待度が高まる演出であると言える。
更に、動物リーチ演出における態様のうちパターンAN3は、演出モードBである場合において、演出モードCである場合に比べて、実行割合が高くなる演出であると共に、大当りの当選期待度が高まる演出であると言える。
更に、動物リーチ演出における態様のうちパターンAN1は、演出モードA又は演出モードBである場合において、演出モードCである場合に比べて、実行割合が低くなる演出であると共に、大当りの当選期待度が低くなる演出であると言える。
次に、図32を用いて、点灯演出制御手段228によって実行されるストック表示ランプ85の点灯制御に係るストック表示処理について説明する。なお、図32は、ストック表示処理の処理手順を示すフローチャートである。
また、点灯演出制御手段228は、ステップS507の処理を行うと、ストック表示処理を終了する。
続いて、図33及び図34を用いて、点灯演出制御手段228によって実行されるルーレット設定示唆演出の制御について説明する。なお、図33は、ルーレット設定示唆演出制御処理の処理手順を示すフローチャートである。図34は、点灯ナンバー抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図である。
なお、図33に示すルーレット設定示唆演出制御処理は、図32に図示したストック表示処理の後に点灯演出制御手段228によって行われる。上述したように、ストック表示処理は変動開始コマンドの受信時に実行される処理である為、ルーレット設定示唆演出制御処理は変動開始コマンドを受信した後に実行される処理と言い換えることができる。ここでルーレット設定示唆演出制御処理の実行タイミングは、変動開始コマンドの受信時と略同時(ストック表示処理の直後)であってもよいし、ストック表示処理の結果がストック表示ランプ85に反映された以後(ストック表示ランプ85の点灯以後)であってもよい。
点灯演出制御手段228は、当該抽選テーブルを参照したとき、現在の設定値が1である場合には、300/1000の確率で「1」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、140/1000の確率で「2」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、130/1000の確率で「3」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、120/1000の確率で「4」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、100/1000の確率で「5」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、90/1000の確率で「6」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、「7」又は「8」のLEDを点灯させる演出態様を決定する場合はない。従って、現在の設定値が1である場合に実行されるルーレット設定示唆演出の結果として点灯されるストック表示ランプ85のLEDの数値(点灯ナンバー)の期待値は2.9である。
点灯演出制御手段228は、当該抽選テーブルを参照したとき、現在の設定値が2である場合には、140/1000の確率で「1」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、300/1000の確率で「2」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、180/1000の確率で「3」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、150/1000の確率で「4」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、120/1000の確率で「5」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、110/1000の確率で「6」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、「7」又は「8」のLEDを点灯させる演出態様を決定する場合はない(決定される確率が0である)。従って、現在の設定値が2である場合に実行されるルーレット設定示唆演出の結果として点灯されるストック表示ランプ85のLEDの数値(点灯ナンバー)の期待値は3.14である。
点灯演出制御手段228は、当該抽選テーブルを参照したとき、現在の設定値が3である場合には、130/1000の確率で「1」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、160/1000の確率で「2」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、300/1000の確率で「3」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、160/1000の確率で「4」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、130/1000の確率で「5」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、120/1000の確率で「6」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、「7」又は「8」のLEDを点灯させる演出態様を決定する場合はない(決定される確率が0である)。従って、現在の設定値が3である場合に実行されるルーレット設定示唆演出の結果として点灯されるストック表示ランプ85のLEDの数値(点灯ナンバー)の期待値は3.36である。
点灯演出制御手段228は、当該抽選テーブルを参照したとき、現在の設定値が4である場合には、120/1000の確率で「1」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、140/1000の確率で「2」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、160/1000の確率で「3」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、300/1000の確率で「4」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、150/1000の確率で「5」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、130/1000の確率で「6」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、「7」又は「8」のLEDを点灯させる演出態様を決定する場合はない(決定される確率が0である)。従って、現在の設定値が4である場合に実行されるルーレット設定示唆演出の結果として点灯されるストック表示ランプ85のLEDの数値(点灯ナンバー)の期待値は3.67である。
点灯演出制御手段228は、当該抽選テーブルを参照したとき、現在の設定値が5である場合には、100/1000の確率で「1」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、110/1000の確率で「2」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、140/1000の確率で「3」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、160/1000の確率で「4」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、300/1000の確率で「5」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、140/1000の確率で「6」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、20/1000の確率で「7」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、30/1000の確率で「8」のLEDを点灯させる演出態様を決定する。従って、現在の設定値が5である場合に実行されるルーレット設定示唆演出の結果として点灯されるストック表示ランプ85のLEDの数値(点灯ナンバー)の期待値は4.1である。
点灯演出制御手段228は、当該抽選テーブルを参照したとき、現在の設定値が6である場合には、90/1000の確率で「1」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、110/1000の確率で「2」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、130/1000の確率で「3」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、150/1000の確率で「4」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、170/1000の確率で「5」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、300/1000の確率で「6」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、30/1000の確率で「7」のLEDを点灯させる演出態様を決定し、20/1000の確率で「8」のLEDを点灯させる演出態様を決定する。従って、現在の設定値が6である場合に実行されるルーレット設定示唆演出の結果として点灯されるストック表示ランプ85のLEDの数値(点灯ナンバー)の期待値は4.32である。
従って、ルーレット設定示唆演出における点灯ナンバーの期待値は、現在の設定値が大きくなるほど大きくなる傾向になっているものと言える。
また、ルーレット設定示唆演出における点灯ナンバーは、現在の設定値に等しい値になる確率(割合)が最も高いものと言える。
更に、「7」又は「8」のLEDが点灯する演出態様については、設定値が5又は6である場合にのみ決定されうる演出態様であるため、当該演出態様のルーレット設定示唆演出は有利な設定値(設定値が5又は6)を確定的に示唆する演出(高設定確定演出)であると言える。
更に、「7」のLEDが点灯する演出態様については、設定値が5である場合に比べて設定値が6である場合に決定される割合が高い演出態様であり、「8」のLEDが点灯する演出態様については、設定値が6である場合に比べて設定値が5である場合に決定される割合が高い演出態様であるため、「7」のLEDが点灯する演出態様のルーレット設定示唆演出は、「8」のLEDが点灯する演出態様のルーレット設定示唆演出に比べて有利な設定値を示唆する演出であると言える。
ステップS607では、点灯しているストック表示ランプ85の数を0にする(全消灯する)。また、点灯演出制御手段228は、ステップS607の処理を行うと、ストック表示処理を終了する。
図35に図示される「T0」は、上記のストック表示処理が実行されてストック表示ランプ85が全点灯する図柄変動の開始タイミング(変動開始コマンドの送受信が行われるタイミング)を表している。図35に図示される「T1」は、当該ストック表示処理の後にルーレット設定示唆演出制御処理が実行されるタイミング(ルーレット設定示唆演出の開始タイミング)を表している。図35に図示される「T2」は、当該ルーレット設定示唆演出制御処理によって決定された点灯ナンバーのストック表示ランプ85が点灯するタイミング(ルーレット設定示唆演出の結果を報知するタイミング)を表している。図35に図示される「T3」は、当該ルーレット設定示唆演出制御処理によって決定された点灯ナンバーのストック表示ランプ85の点灯が終了するタイミング(ルーレット設定示唆演出の終了タイミング)を表している。
なお、図35においては、ストック表示ランプ85が全点灯している期間(T0〜T1)と、ストック表示ランプ85が変動している期間(T1〜T2)と、決定された点灯ナンバーのストック表示ランプ85の点灯期間(T2〜T3)と、が(a)〜(d)のいずれの場合においても不変であること、即ち設定値に関わらず(設定値を参照して行われる点灯ナンバー抽選の結果に関わらず)一定であることを前提として図示しているが、本発明に係るルーレット設定示唆演出の実行はこれに限られない。即ち、ルーレット設定示唆演出に係る実行期間(T0〜T1、T1〜T2、及びT2〜T3)の少なくとも一部は、場合に応じて(設定値に基づいて)変化してもよい。
図35(a)に示すとおり、当該場合において、ルーレット設定示唆演出の実行期間の全部が、1回の図柄変動に収まる。
図35(b)に示すとおり、当該場合において、ルーレット設定示唆演出において決定された点灯ナンバーのストック表示ランプ85の点灯(ルーレット設定示唆演出の結果報知)が、連続する2回の図柄変動に跨がって行われる。
図35(c)に示すとおり、当該場合において、ルーレット設定示唆演出におけるストック表示ランプ85の変動が、連続する2回の図柄変動に跨がって行われる。
図35(d)に示すとおり、当該場合において、ルーレット設定示唆演出におけるストック表示ランプ85の全点灯が、連続する2回の図柄変動に跨がって行われる。
また、ルーレット設定示唆演出に係る態様は全て、現在の設定値に対応付けて抽選値が割り当てられている為、設定示唆演出であると言える。
更に、ルーレット設定示唆演出に係る演出抽選は、設定されている演出モードを参照しない為、演出モードに依存せずに所定の確率で実行される演出であると言える。
更に、ルーレット設定示唆演出は、単一の図柄変動に収まる場合と、複数の図柄変動に跨がる場合と、がある演出であると言える。
更に、ルーレット設定示唆演出の実行条件を充足する為の処理(ステップS503の抽選処理及びステップS601の判定処理)において設定されている設定値を参照しないものと言える。これにより設定されている設定値によってルーレット設定示唆演出の実行割合が変化しないので、安定的に演出効果を得ることができる。
続いて、上述した特定の当選示唆演出に該当する演出と該当しない演出の対比について説明する。なお、本実施形態において「特定の当選示唆演出に該当する演出」とは演出モードCであるときに比べて演出モードA又はBであるときに発生頻度が高くなる当選示唆演出であり、具体的には、上述したカーテン演出及び動物リーチ演出である。
以下、カーテン演出を本発明における「第一演出」、動物リーチ演出を本発明における「第二演出」、ルーレット設定示唆演出を本発明における「第三演出」、ムービーリーチ演出を本発明における「第四演出」に相当するものとした場合に見出すことができる特徴について説明する。
従って、特定の当選示唆演出に該当する演出には、複数種類の演出態様の中から決定された一の演出態様によって実行される第一演出(カーテン演出)及び第二演出(動物リーチ演出)が含まれ、第一演出は、第一の設定値が設定されている第一の場合と第二の設定値が設定されている第二の場合とで演出制御手段(第1副制御基板200)によって決定される演出態様の割合が変化し、第二演出は、第一の場合においても第二の場合においても演出制御手段によって決定される演出態様の割合が変化しないものと換言できる。
従って、第一の演出状態(演出モードC)であるときに比べて第二の演出状態(演出モードA又はB)であるときに第一演出(カーテン演出)の発生頻度が高くなる第一の程度(2倍)が、第一の演出状態であるときに比べて第二の演出状態であるときに第二演出(動物リーチ演出)の発生頻度が高くなる第二の程度(3倍)より小さい。
このように、演出モードの変更によって一部の演出(特定の当選示唆演出)の実行割合が高まる際に、設定値を参照する演出(第一演出)の実行割合が向上する程度を抑制しているので、現在の設定値の推測容易となることを防止し、その結果としてゲーム性を維持することができる。
そして、ルーレット設定示唆演出に係る演出抽選は、設定されている演出モードの種別に関わらず所定の確率で行われるものである。
即ち、演出制御手段(第1副制御基板200)が演出手段を制御することによって実行される演出には、複数種類の演出態様の中から決定された一の演出態様によって実行され、且つ当選示唆演出に該当しない第三演出(ルーレット設定示唆演出)が含まれ、第三演出は、第一の場合と第二の場合とで演出制御手段によって決定される演出態様の割合が変化するものであると換言できる。そして、第一の演出状態(演出モードC)であるときに比べて第二の演出状態(演出モードA又はB)であるときに第三演出の発生頻度が高くなる程度(以下、第三の程度)は等倍である為、第一の程度(2倍)と、第二の程度(3倍)と、第三の程度(等倍)と、を比べると、第三の程度、第一の程度、第二の程度の順に小さいものと換言できる。
これにより、上記の効果(設定値の推測困難性とゲーム性の維持)を強めることができる。
そして、ムービーリーチ演出は、特定の当選示唆演出に該当しない当選示唆演出である。
また、上述したように、ムービーリーチ演出の実行有無を決定する演出抽選(図17(b)の演出抽選テーブルを参照する抽選)は、演出モードA又はBが設定されている場合、演出モードCが設定されている場合に比べて、発展演出Aとして動物リーチ演出が決定される確率が1/2倍となる。
即ち、演出制御手段(第1副制御基板200)が演出手段を制御することによって実行される演出には、特定の当選示唆演出に含まれず且つ当選示唆演出に含まれる第四演出(ムービーリーチ演出)が含まれるものと換言できる。そして、第一の演出状態(演出モードC)であるときに比べて第二の演出状態(演出モードA又はB)であるときに第四演出の発生頻度が高くなる程度(以下、第四の程度)は1/2倍である為、第一の程度(2倍)と、第二の程度(3倍)と、第三の程度(等倍)と、第四の程度(1/2倍)と、を比べると、第四の程度、第三の程度、第一の程度、第二の程度の順に小さいものと換言できる。
これにより、上記の効果(設定値の推測困難性とゲーム性の維持)を強めることができる。
一方、動物リーチ演出に係る演出態様を決定する演出抽選(図29〜図31の演出抽選テーブルを参照する抽選)において、演出モードAである場合にパターンAN2が決定される確率(120/1000、140/1000、160/1000、900/1000、910/1000、又は920/1000)は、演出モードCである場合にパターンAN2が決定される確率(60/1000、70/1000、80/1000、60/1000、70/1000、又は80/1000)に比べて、高くなっている。また、動物リーチ演出に係る演出抽選において、演出モードBである場合にパターンAN3が決定される確率(120/1000、140/1000、160/1000、900/1000、910/1000、又は920/1000)は、演出モードCである場合にパターンAN3が決定される確率(60/1000、70/1000、80/1000、60/1000、70/1000、又は80/1000)に比べて、高くなっている。
ここでカーテン演出に係る演出態様を決定する演出抽選についてパターンCU4又はCU5が決定される確率が高まる程度が2倍であるのに対して、動物リーチ演出に係る演出態様を決定する演出抽選についてパターンAN2又はAN3が決定される確率が高まる程度が2倍〜15倍である為、上述した実行有無を決定する演出抽選の程度の差異と相まって、前者の程度が後者の程度より更に小さくなるものと言える。
上述したように、第一の演出状態(演出モードC)であるときに比べて第二の演出状態(演出モードA又はB)であるときに第二の演出態様が決定される割合が高くなる程度は2倍である。一方、第一の演出状態であるときに比べて第二の演出状態であるときに第一の演出態様が決定される割合が高くなる程度は、図26又は図27に示す演出抽選テーブルと図28に示す演出抽選テーブルとの比較から明らかであるように、3.5倍〜6倍である為、前者の程度は後者の程度より小さいものと換言できる。
これにより、より有利な設定値を示唆する第二の演出態様が決定される割合をより強く抑制することができ、上記の効果(設定値の推測困難性とゲーム性の維持)を強めることができる。
なお、本実施形態では、前者の程度は後者の程度より小さい実施形態を例示したが、前者の程度が後者の程度と等しい実施形態であっても、当該効果を維持できるので、本発明の実施においては当該実施形態も許容しうる。
ここで前者の演出態様の実行割合は、設定されている演出状態に関わらず、後者の演出態様の実行割合より小さいことが好ましい。何故ならば、設定値の推測困難性及びゲーム性の維持の観点から言えば、高設定値を確定的に示唆する演出のうち、演出モードに依存して実行割合が変化するもの前者の演出態様はそうではない後者の演出態様に比べて実行割合が限定的であることが望ましいからである。
本実施形態の例によれば、パターンCU4又はCU5で行われるカーテン演出の前提となる特図変動パターンASP1−A及びASP1−Bが導出される確率、図17(a)若しくは図26〜図28に図示する抽選テーブルの抽選値、ステップS503の抽選処理及びステップS601の判定処理、又は図34に図示する抽選テーブルの抽選値を調整することによって、上記の特徴を実現することができる。
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
例えば、本実施形態では「第三演出」に相当するルーレット設定示唆演出を除いて、「第一演出」「第二演出」「第四演出」が、単一の図柄変動に収まる演出であるものとして説明したが、「第三演出」と同様に、連続する複数の図柄変動に跨がりうる演出としてもよい。
このような変形例によって、上記の演出のいずれかが実行される図柄変動において演出モードを変更する為の所定の遊技操作(上記の実施形態におけるカーソルボタン38の操作に相当するもの)がなされた場合であっても、該所定の遊技操作がなされた図柄変動から次の図柄変動に跨がって演出が実行されることが望ましい。演出の実行が阻害されることによって遊技興趣が低下することを防ぐ為である。
例えば「第一演出」「第二演出」「第三演出」「第四演出」のいずれかについては、事前判定手段125による判定結果に基づいて演出内容(態様)が決定される演出(いわゆる先読み演出)としてもよい。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)第一の設定値及び第二の設定値を含む複数段階の設定値から一の設定値を設定し、設定されている前記設定値によって大当りに当選する確率が定まり、図柄変動ごとに前記大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行する遊技機であって、演出手段と、前記演出手段を制御する演出制御手段と、第一の演出状態と第二の演出状態が少なくとも含まれる複数種類の演出状態から一の演出状態を設定する演出状態設定手段と、を備え、前記演出制御手段が前記演出手段を制御することによって実行される演出には、前記大当りの当選期待度を示唆する当選示唆演出が含まれ、前記当選示唆演出には、前記第一の演出状態であるときに比べて前記第二の演出状態であるときに発生頻度が高くなる特定の当選示唆演出が含まれ、前記特定の当選示唆演出に該当する演出には、複数種類の演出態様の中から決定された一の演出態様によって実行される第一演出及び第二演出が含まれ、前記第一演出は、前記第一の設定値が設定されている第一の場合と前記第二の設定値が設定されている第二の場合とで前記演出制御手段によって決定される演出態様の割合が変化し、前記第二演出は、前記第一の場合においても前記第二の場合においても前記演出制御手段によって決定される演出態様の割合が変化せず、前記第一の演出状態であるときに比べて前記第二の演出状態であるときに前記第一演出の発生頻度が高くなる第一の程度が、前記第一の演出状態であるときに比べて前記第二の演出状態であるときに前記第二演出の発生頻度が高くなる第二の程度より小さい遊技機。
(2)前記演出制御手段が前記演出手段を制御することによって実行される演出には、複数種類の演出態様の中から決定された一の演出態様によって実行され、且つ前記当選示唆演出に該当しない第三演出が含まれ、前記第三演出は、前記第一の場合と前記第二の場合とで前記演出制御手段によって決定される演出態様の割合が変化するものであり、前記第一の程度と、前記第二の程度と、前記第一の演出状態であるときに比べて前記第二の演出状態であるときに前記第三演出の発生頻度が高くなる第三の程度と、を比べると、前記第三の程度、前記第一の程度、前記第二の程度の順に小さい(1)に記載の遊技機。
(3)前記演出制御手段が前記演出手段を制御することによって実行される演出には、前記特定の当選示唆演出に含まれず且つ前記当選示唆演出に含まれる第四演出が含まれ、前記第一の程度と、前記第二の程度と、前記第三の程度と、前記第一の演出状態であるときに比べて前記第二の演出状態であるときに前記第四演出の発生頻度が高くなる第四の程度と、を比べると、前記第四の程度、前記第三の程度、前記第一の程度、前記第二の程度の順に小さい(2)に記載の遊技機。
(4)前記第二の設定値は、前記第一の設定値より有利な前記設定値であり、前記演出制御手段によって決定されうる前記第一演出の演出態様には、前記第二の場合に比べて前記第一の場合に決定される割合が高い第一の演出態様と、前記第一の場合に比べて前記第二の場合に決定される割合が高い第二の演出態様と、が含まれ、前記第一の演出状態であるときに比べて前記第二の演出状態であるときに前記第二の演出態様が決定される割合が高くなる程度が、前記第一の演出状態であるときに比べて前記第二の演出状態であるときに前記第一の演出態様が決定される割合が高くなる程度以下である(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機。
(a)変動開始条件が充足されるまで図柄変動の開始を保留する遊技機であって、前記演出状態設定手段は、前記第一の演出状態が設定されている場合において所定の遊技操作がなされたとき、前記第二の演出状態を設定するものであり、図柄変動の実行中であり、且つ図柄変動の開始が保留されている状態において、前記所定の遊技操作がなされた場合には、実行中の図柄変動の終了時または次の図柄変動の開始時に、前記第二の演出状態を設定するものであり、前記第一演出は、連続する複数の図柄変動に跨って実行可能な演出であり、前記第一演出が実行される図柄変動において前記所定の遊技操作がなされた場合であっても、該図柄変動から次の図柄変動に跨がって該第一演出が実行されうることを特徴とする(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 演出ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
41 設定基板
42 設定キースイッチ
43 RAMクリアスイッチ
44 設定基板カバー
45 開閉カバー
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
85 ストック表示ランプ
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
97 主制御基板モニタ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
177 設定変更手段
178 設定確認手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
228 点灯演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
250 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
400 払出制御基板
401 CPU
402 ROM
403 RAM
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
600 設定キー
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (1)
- 第一の設定値及び第二の設定値を含む複数段階の設定値から一の設定値を設定し、設定されている前記設定値によって大当りに当選する確率が定まり、図柄変動ごとに前記大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行する遊技機であって、
演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、
第一の演出状態と第二の演出状態が少なくとも含まれる複数種類の演出状態から一の演出状態を設定する演出状態設定手段と、
を備え、
前記演出制御手段が前記演出手段を制御することによって実行される演出には、前記大当りの当選期待度を示唆する当選示唆演出が含まれ、
前記当選示唆演出には、前記第一の演出状態であるときに比べて前記第二の演出状態であるときに発生頻度が高くなる特定の当選示唆演出が含まれ、
前記特定の当選示唆演出に該当する演出には、複数種類の演出態様の中から決定された一の演出態様によって実行される第一演出及び第二演出が含まれ、
前記第一演出は、前記第一の設定値が設定されている第一の場合と前記第二の設定値が設定されている第二の場合とで前記演出制御手段によって決定される演出態様の割合が変化し、
前記第二演出は、前記第一の場合においても前記第二の場合においても前記演出制御手段によって決定される演出態様の割合が変化せず、
前記第一の演出状態であるときに比べて前記第二の演出状態であるときに前記第一演出の発生頻度が高くなる第一の程度が、前記第一の演出状態であるときに比べて前記第二の演出状態であるときに前記第二演出の発生頻度が高くなる第二の程度より小さい遊技機。
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