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JP6806256B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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JP6806256B2 JP2019535560A JP2019535560A JP6806256B2 JP 6806256 B2 JP6806256 B2 JP 6806256B2 JP 2019535560 A JP2019535560 A JP 2019535560A JP 2019535560 A JP2019535560 A JP 2019535560A JP 6806256 B2 JP6806256 B2 JP 6806256B2
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Description

本発明は、燃料電池スタックに関する。
燃料電池スタックは、供給されたガスによって発電する発電セルと、発電セルとの間にガスの流通路である流路部を区画形成するセパレータと、を含むセルユニットを複数積層して構成される積層体である。
燃料電池スタックは、例えば車両の電源に用いる場合、走行時の振動入力に対する耐振動性能が求められる。燃料電池スタックの耐振動性能を向上するために、スタッキング荷重を過度に大きくすると、長時間経過後にセパレータ等の金属部材がクリープ変形して部材の機能を保持することができない可能性がある。
上記課題に対して、例えば、下記特許文献1に開示されている燃料電池スタックでは、発電セルの外周側にガスケットを配置して、当該ガスケットのみにスタッキング荷重がかかるようにして構成している。これにより、発電セルおよびセパレータに過度にスタッキング荷重がかかるのを抑制している。
特許第4331790号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の構成では、ガスケットに対して局所的にスタッキング荷重がかかるため、長時間経過後にガスケットがクリープ変形してしまう場合がある。これにより、燃料電池スタックの耐振動性能が低下してしまう。
本発明の目的は、耐振動性能を向上することのできる燃料電池スタックを提供することである。
上記目的を達成するための本発明の燃料電池スタックは、電解質を両側から一対の電極で狭持してなり、供給されたガスによって発電する発電セルと、前記発電セルとの間に前記ガスの流通路である流路部を区画形成するセパレータと、を有するセルユニットを複数積層した燃料電池スタックである。該燃料電池スタックは、少なくとも一組の隣り合う前記セルユニットの間に配置された絶縁性を備える枠体を有する。枠体は、積層方向から見て、前記発電セルが配置された領域よりも外周側を囲うように設けられた外周梁部と、外周梁部を相互に連結する連結梁部と、前記セパレータへのガスが流通可能なマニホールド部の少なくとも一部を封止するシール部に沿って形成された複数のシール用梁部と、を備えた、ことを特徴とする
実施形態の燃料電池スタックを示す斜視図である。 図1の燃料電池スタックをカバーとセルスタックアッセンブリーおよび外部マニホールドに分解した状態を示す斜視図である。 図2のセルスタックアッセンブリーをエアーシェルターと上部エンドプレートとスタックおよび下部エンドプレートに分解した状態を示す斜視図である。 図3のスタックを上部モジュールユニットと複数の中部モジュールユニットおよび下部モジュールユニットに分解した状態を示す斜視図である。 図4の上部モジュールユニットを分解して示す斜視図である。 図4の中部モジュールユニットを分解して示す斜視図である。 図4の下部モジュールユニットを分解して示す斜視図である。 図5〜図7のセルユニットを分解して示す斜視図である。 図8のメタルサポートセルアッセンブリーを分解して示す斜視図である。 図8のメタルサポートセルアッセンブリーの断面図である。 図8のセパレータをカソード側(図8と同じくセパレータ102を上方から視認した側)から示す斜視図である。 図11のセパレータを部分的(図11中の領域12)に示す斜視図である。 図8のセパレータをアノード側(図8と異なりセパレータ102を下方から視認した側)から示す斜視図である。 図13のセパレータを部分的(図13中の領域14)に示す斜視図である。 図8のメタルサポートセルアッセンブリー、セパレータ、バネ部材および集電補助層を積層した状態を部分的(図11中の領域15)に示す断面図である。 図8のバネ部材を上方から視認した側から示す斜視図である。 図8のバネ部材を下方から視認した側から示す斜視図である。 図5〜図7の枠体を示す上面図である。 図5〜図7のセルユニットおよび枠体を複数積層した状態を示す斜視図である。 図18A中の領域18Bを拡大して示す斜視図である。 燃料電池スタックを図17中の19A−19A線に沿う断面図として示した断面図である。 図18Aの19B−19B線に沿う断面図である。 図19B中の領域19Cを拡大して示す断面図であり、バネ部材が圧縮される前の状態を示す。 セルユニットとシール用梁部を複数積層する様子を、図17の20A−20A線に沿う断面図として模式的に示す図である。 図20Aのシール用梁部を拡大して示す断面図である。 燃料電池スタックにおけるアノードガスおよびカソードガスの流れを模式的に示す斜視図である。 燃料電池スタックにおけるカソードガスの流れを模式的に示す斜視図である。 燃料電池スタックにおけるアノードガスの流れを模式的に示す斜視図である。 変形例1の一の形態に係る枠体の凹部を示す断面図である。 変形例1の他の形態に係る枠体の凹部を示す断面図である。 変形例2に係る枠体を示す上面図である。 図23Aの23B−23B線に沿う断面図である。 図23Aの24A−24A線に沿う断面図である。 図24Aの枠体およびセルユニットを積層した状態を示す断面図である。 変形例3に係る枠体を示す上面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
各図において、X、Y、およびZで表す矢印を用いて、燃料電池スタックを構成する部材の方位を示している。Xによって表す矢印の方向は、燃料電池スタックの短手方向Xを示している。Yによって表す矢印の方向は、燃料電池スタックの長手方向Yを示している。Zによって表す矢印の方向は、燃料電池スタックの積層(高さ)方向Zを示している。
(燃料電池スタック100の構成)
図1は、第1実施形態の燃料電池スタック100を示す斜視図である。図2は、図1の燃料電池スタック100をカバー112とセルスタックアッセンブリー100Mおよび外部マニホールド111に分解した状態を示す斜視図である。図3は、図2のセルスタックアッセンブリー100Mをエアーシェルター110と上部エンドプレート109とスタック100Sおよび下部エンドプレート108に分解した状態を示す斜視図である。図4は、図3のスタック100Sを上部モジュールユニット100Pと複数の中部モジュールユニット100Qおよび下部モジュールユニット100Rに分解した状態を示す斜視図である。図5は、図4の上部モジュールユニット100Pを分解して示す斜視図である。図6は、図4の中部モジュールユニット100Qを分解して示す斜視図である。図7は、図4の下部モジュールユニット100Rを分解して示す斜視図である。図8は、図5〜図7のセルユニット100Tを分解して示す斜視図である。
図9は、図8のメタルサポートセルアッセンブリー101を分解して示す斜視図である。図10は、図8のメタルサポートセルアッセンブリー101の断面図である。図11は、図8のセパレータ102をカソード側(図8と同じくセパレータ102を上方から視認した側)から示す斜視図である。図12は、図11のセパレータ102を部分的(図11中の領域12)に示す斜視図である。図13は、図8のセパレータ102をアノード側(図8と異なりセパレータ102を下方から視認した側)から示す斜視図である。図14は、図13のセパレータ102を部分的(図13中の領域14)に示す斜視図である。図15は、図8のメタルサポートセルアッセンブリー101とセパレータ102および集電補助層103を積層した状態で部分的(図11中の領域15)に示す断面図である。図16Aは、図8のバネ部材を上方から視認した側から示す斜視図である。図16Bは、図8のバネ部材を下方から視認した側から示す斜視図である。
燃料電池スタック100は、図1および図2に示すように、セルスタックアッセンブリー100Mを、外部からガスを供給する外部マニホールド111と、セルスタックアッセンブリー100Mを保護するカバー112によって上下から挟み込んで構成している。
セルスタックアッセンブリー100Mは、図3に示すように、スタック100Sを、下部エンドプレート108と上部エンドプレート109によって上下から挟み込み、カソードガスCGを封止するエアーシェルター110によって覆って構成されている。
スタック100Sは、図4に示すように、上部モジュールユニット100P、複数の中部モジュールユニット100Qおよび下部モジュールユニット100Rを積層して構成されている。
上部モジュールユニット100Pは、図5に示すように、複数積層したセルユニット100Tと、少なくとも一組の積層方向Zに隣り合うセルユニット100Tの間に配置された枠体200と、セルユニット100Tおよび枠体200を上下から挟み込むように配置された上部集電板106およびモジュールエンド105と、を有する。上部集電板106は、セルユニット100Tで発電された電力を外部に出力する。モジュールエンド105は、いわゆる、エンドプレートに相当する。
中部モジュールユニット100Qは、図6に示すように、複数積層したセルユニット100Tと、少なくとも一組の積層方向Zに隣り合うセルユニット100Tの間に配置された枠体200と、セルユニット100Tおよび枠体200を上下から挟み込むように配置された一対のモジュールエンド105と、を有する。
下部モジュールユニット100Rは、図7に示すように、複数積層したセルユニット100Tと、少なくとも一組の積層方向Zに隣り合うセルユニット100Tの間に配置された枠体200と、セルユニット100Tおよび枠体200を上下から挟み込むように配置されたモジュールエンド105および下部集電板107と、を有する。下部集電板107は、セルユニット100Tで発電された電力を外部に出力する。
セルユニット100Tは、図8に示すように、供給されたガスによって発電する発電セル101Mを含むメタルサポートセルアッセンブリー101と、発電セル101Mとの間にガスの流通路である流路部102Lを区画形成するセパレータ102と、バネ部材104と、集電補助層103と、を順に積層して構成されている。メタルサポートセルアッセンブリー101およびセパレータ102は、各々の外縁を接合ラインVに沿って環状に接合して接合体100Uを構成する。
以下、燃料電池スタック100を構成毎に説明する。
メタルサポートセルアッセンブリー101は、図9および図10に示すように、供給されたガスによって発電する発電セル101Mを設けたものである。
メタルサポートセルアッセンブリー101は、長手方向Yに沿って複数(本実施形態では、2つ)並べて配置したメタルサポートセル101Nと、複数のメタルサポートセル101Nを周囲から保持するセルフレーム101W(保持部材に相当)によって構成している。セルフレーム101Wには、複数の発電セル101Mによって構成された複数のアクティブエリアが配置される。このため、アクティブエリア毎に供給するガスの量を均等に分配することができる。したがって、燃料電池スタック100は、発電効率を十分に向上させることができる。
メタルサポートセル101Nは、発電に寄与するアクティブエリアに相当する発電セル101Mと、発電セル101Mを一方側から支持するサポートメタル101Vによって構成している。
発電セル101Mは、図9に示すように、電解質101Sを両側から一対の電極であるアノード101Tおよびカソード101Uで挟み込んで構成している。
電解質101Sは、図9および図10に示すように、カソード101Uからアノード101Tに向かって酸化物イオンを透過させるものである。電解質101Sは、酸化物イオンを通過させつつ、ガスと電子を通過させない。電解質101Sは、長方体形状から形成されている。電解質101Sは、例えば、イットリア、酸化ネオジム、サマリア、ガドリア、スカンジア等を固溶した安定化ジルコニアなどの固体酸化物セラミックスからなる。
アノード101Tは、図9および図10に示すように、燃料極であって、アノードガスAG(例えば水素)と酸化物イオンを反応させて、アノードガスAGの酸化物を生成するとともに電子を取り出す。アノード101Tは、還元雰囲気に耐性を有し、アノードガスAGを透過させ、電気伝導度が高く、アノードガスAGを酸化物イオンと反応させる触媒作用を有する。アノード101Tは、電解質101Sよりも大きい長方体形状から形成されている。アノード101Tは、例えば、ニッケル等の金属、イットリア安定化ジルコニア等の酸化物イオン伝導体を混在させた超硬合金からなる。
カソード101Uは、図9および図10に示すように、酸化剤極であって、カソードガスCG(例えば空気に含まれる酸素)と電子を反応させて、酸素分子を酸化物イオンに変換する。カソード101Uは、酸化雰囲気に耐性を有し、カソードガスCGを透過させ、電気伝導度が高く、酸素分子を酸化物イオンに変換する触媒作用を有する。カソード101Uは、電解質101Sよりも小さい長方体形状から形成されている。カソード101Uは、例えば、ランタン、ストロンチウム、マンガン、コバルト等の酸化物からなる。
サポートメタル101Vは、図9および図10に示すように、発電セル101Mをアノード101Tの側から支持するものである。サポートメタル101Vは、ガス透過性を有し、電気伝導度が高く、十分な強度を有する。サポートメタル101Vは、アノード101Tよりも十分に大きい長方体形状から形成されている。サポートメタル101Vは、例えば、ニッケルやクロムを含有する耐食合金や耐食鋼、ステンレス鋼からなる。
セルフレーム101Wは、図9および図10に示すように、メタルサポートセル101Nを周囲から保持するものである。セルフレーム101Wは、薄い長方形状から形成している。セルフレーム101Wは、長手方向Yに沿って並べて配置された2つの開口部101kを有している。セルフレーム101Wの2つの開口部101kは、それぞれ長方形状の貫通口からなり、サポートメタル101Vの外形よりも小さい。セルフレーム101Wは、金属からなり、絶縁材またはコーティングを用いて絶縁している。絶縁材は、例えば、セルフレーム101Wに酸化アルミニウムを固着させて構成する。セルフレーム101Wの開口部101kの内縁に、サポートメタル101Vの外縁を接合することによって、セルフレーム101Wにメタルサポートセルアッセンブリー101を接合している。
セルフレーム101Wは、図9および図10に示すように、長手方向Yに沿った一辺の右端と中央と左端から、セルフレーム101Wの面内方向に延ばした円形状の延在部(第1延在部101p、第2延在部101qおよび第3延在部101r)を設けている。セルフレーム101Wは、長手方向Yに沿った他辺の中央から離間した2箇所から、セルフレーム101Wの面内方向に延ばした円形状の延在部(第4延在部101sおよび第5延在部101t)を設けている。セルフレーム101Wにおいて、第1延在部101p、第2延在部101qおよび第3延在部101rと、第4延在部101sおよび第5延在部101tは、2つの開口部101kを隔てて、長手方向Yに沿って交互に位置している。
セルフレーム101Wは、図9に示すように、アノードガスAGを通過(流入)させるアノード側第1流入口101a、アノード側第2流入口101b、アノード側第3流入口101cを、第1延在部101p、第2延在部101qおよび第3延在部101rに設けている。セルフレーム101Wは、アノードガスAGを通過(流出)させるアノード側第1流出口101dおよびアノード側第2流出口101eを、第4延在部101sおよび第5延在部101tに設けている。アノードガスAGの流入口101a、101b、101cおよび流出口101d、101eは、いわゆる、マニホールドである。
セルフレーム101Wは、図9に示すように、カソードガスCGを通過(流入)させるカソード側第1流入口101fを、第1延在部101pと第2延在部101qの間の空間に設けている。セルフレーム101Wは、カソードガスCGを通過(流入)させるカソード側第2流入口101gを、第2延在部101qと第3延在部101rの間の空間に設けている。セルフレーム101Wは、カソードガスCGを通過(流出)させるカソード側第1流出口101hを、第4延在部101sよりも図9中の右側に設けている。セルフレーム101Wは、カソードガスCGを通過(流出)させるカソード側第2流出口101iを、第4延在部101sと第5延在部101tの間の空間に設けている。セルフレーム101Wは、カソードガスCGを通過(流出)させるカソード側第3流出口101jを、第5延在部101tよりも図9中の左側に設けている。セルフレーム101Wにおいて、カソードガスCGの流入口101f、101gおよび流出口101h、101i、101jは、セルフレーム101Wの外周面とエアーシェルター110の内側面との空間に相当する。
セパレータ102は、図15に示すように、積層方向Zに隣り合う一のメタルサポートセルアッセンブリー101の発電セル101Mと、他のメタルサポートセルアッセンブリー101の発電セル101Mとの間に設けている。
セパレータ102は、メタルサポートセルアッセンブリー101と対向して配置している。セパレータ102は、メタルサポートセルアッセンブリー101と同様の外形形状からなる。セパレータ102は、金属からなり、発電セル101Mと対向する領域(流路部102L)を除いて、絶縁材またはコーティングを用いて絶縁している。絶縁材は、例えば、セパレータ102に酸化アルミニウムを固着させて構成する。セパレータ102は、流路部102Lを、発電セル101Mと対向するように長手方向Yに並べて設けている。
セパレータ102において、流路部102Lは、図8および図11〜図15に示すように、ガスの流れの方向(短手方向X)に沿って延ばした流路を、ガスの流れの方向(短手方向X)と直交する方向(長手方向Y)に並べることによって形成している。流路部102Lは、図12、図14および図15に示すように、長手方向Yおよび短手方向Xの面内において平坦な平坦部102xから下方に突出するように、凸状のアノード側突起102yを一定の間隔で設けている。アノード側突起102yは、ガスの流れの方向(短手方向X)に沿って延びている。アノード側突起102yは、セパレータ102の下端から下方に向かって突出している。流路部102Lは、図12、図14および図15に示すように、平坦部102xから上方に突出するように、凸状のカソード側突起102zを一定の間隔で設けている。カソード側突起102zは、ガスの流れの方向(短手方向X)に沿って延びている。カソード側突起102zは、セパレータ102の上端から上方に向かって突出している。流路部102Lは、アノード側突起102yと凸状のカソード側突起102zを、平坦部102xを隔てて、長手方向Yに沿って交互に設けている。
セパレータ102は、図15に示すように、流路部102Lと、その下方(図15中では右方)に位置するメタルサポートセルアッセンブリー101との隙間を、アノードガスAGの流路として構成している。アノードガスAGは、図13に示すセパレータ102のアノード側第2流入口102b等から、図13および図14に示す複数の溝102qを通り、アノード側の流路部102Lに流入する。セパレータ102は、図13および図14に示すように、複数の溝102qを、アノード側第1流入口102a、アノード側第2流入口102b、アノード側第3流入口102cから、それぞれアノード側の流路部102Lに向かって放射状に形成している。セパレータ102は、図12および図15に示すように、流路部102Lと、その上方(図15中では左方)に位置するメタルサポートセルアッセンブリー101との隙間を、カソードガスCGの流路として構成している。
セパレータ102は、図12に示すように、その外縁102pを、他の部分よりも肉薄に形成している。カソードガスCGは、図11に示すセパレータ102のカソード側第1流入口102fおよびカソード側第2流入口102gから、図11および図12に示すセパレータ102の外縁102pを越えて、カソード側の流路部102Lに流入する。
セパレータ102は、図8、図11および図13に示すように、メタルサポートセルアッセンブリー101と積層方向Zに沿って相対的な位置が合うように、アノードガスAGを通過させるアノード側第1流入口102a、アノード側第2流入口102b、アノード側第3流入口102c、アノード側第1流出口102dおよびアノード側第2流出口102eを設けている。セパレータ102は、メタルサポートセルアッセンブリー101と積層方向Zに沿って相対的な位置が合うように、カソードガスCGを通過させるカソード側第1流入口102f、カソード側第2流入口102g、カソード側第1流出口102h、カソード側第2流出口102iおよびカソード側第3流出口102jを設けている。カソードガスCGの流入口102f、102gおよび流出口102h、102i、102jは、セパレータ102の外周面とエアーシェルター110の内側面との空間に相当する。
集電補助層103は、発電セル101Mとセパレータ102との間に配置され、ガスを通す空間を形成しつつ面圧を均等にして、発電セル101Mとセパレータ102との電気的な接触を補助する。集電補助層103は、いわゆる、エキスパンドメタルである。
集電補助層103は、発電セル101Mとセパレータ102の流路部102Lとの間に配置している。集電補助層103は、発電セル101Mと同様の外形形状からなる。集電補助層103は、菱形等の開口を格子状に設けた金網状からなる。
バネ部材104は、図15に示すように、集電補助層103とセパレータ102との間に設けられ、集電補助層103を発電セル101Mに押し付けて、発電セル101Mと集電補助層103とを十分な面圧をもって接触させる。
バネ部材104は、図16Aおよび図16Bに示すように、平坦な基板104aと、基板104aから片持ち梁となるように起立させて形成し弾性変形可能な複数の第1の起立片104bおよび第2の起立片104cと、を有する。第1の起立片104bおよび第2の起立片104cは、起立の向きが互いに長手方向Yに対向するように交互に配置されている。なお、図16Aおよび図16Bに示す第1の起立片104bおよび第2の起立片104cは、四角形状であるが、その形状は特に限定されない。
モジュールエンド105は、図5〜図7に示すように、複数積層したセルユニット100Tの下端または上端を保持するプレートである。
モジュールエンド105は、複数積層したセルユニット100Tの下端または上端に配置している。モジュールエンド105は、セルユニット100Tと同様の外形形状からなる。モジュールエンド105は、ガスを透過させない導電性材料からなり、発電セル101Mおよび他のモジュールエンド105と対向する一部の領域を除いて、絶縁材またはコーティングを用いて絶縁している。絶縁材は、例えば、モジュールエンド105に酸化アルミニウムを固着させて構成する。
モジュールエンド105は、セルユニット100Tと積層方向Zに沿って相対的な位置が合うように、アノードガスAGを通過させるアノード側第1流入口105a、アノード側第2流入口105b、アノード側第3流入口105c、アノード側第1流出口105dおよびアノード側第2流出口105eを設けている。モジュールエンド105は、セルユニット100Tと積層方向Zに沿って相対的な位置が合うように、カソードガスCGを通過させるカソード側第1流入口105f、カソード側第2流入口105g、カソード側第1流出口105h、カソード側第2流出口105iおよびカソード側第3流出口105jを設けている。モジュールエンド105において、カソードガスCGの流入口105f、105gおよび流出口105h、105i、105jは、モジュールエンド105の外周面とエアーシェルター110の内側面との間の空間に相当する。
上部集電板106は、セルユニット100Tで発電された電力を外部に出力するものである。
上部集電板106は、図5に示すように、上部モジュールユニット100Pの上端に配置している。上部集電板106は、セルユニット100Tと同様の外形形状からなる。上部集電板106は、外部の通電部材と接続される端子(不図示)を設けている。上部集電板106は、ガスを透過させない導電性材料からなり、セルユニット100Tの発電セル101Mと対向する領域および端子の部分を除いて、絶縁材またはコーティングを用いて絶縁している。絶縁材は、例えば、上部集電板106に酸化アルミニウムを固着させて構成する。
下部集電板107は、セルユニット100Tで発電された電力を外部に出力するものである。
下部集電板107は、図7に示すように、下部モジュールユニット100Rの下端に配置している。下部集電板107は、上部集電板106と同様の外形形状からなる。下部集電板107は、外部の通電部材と接続される端子(不図示)を設けている。下部集電板107は、ガスを透過させない導電性材料からなり、セルユニット100Tの発電セル101Mと対向する領域および端子の部分を除いて、絶縁材またはコーティングを用いて絶縁している。絶縁材は、例えば、下部集電板107に酸化アルミニウムを固着させて構成する。
下部集電板107は、セルユニット100Tと積層方向Zに沿って相対的な位置が合うように、アノードガスAGを通過させるアノード側第1流入口107a、アノード側第2流入口107b、アノード側第3流入口107c、アノード側第1流出口107dおよびアノード側第2流出口107eを設けている。下部集電板107は、セルユニット100Tと積層方向Zに沿って相対的な位置が合うように、カソードガスCGを通過させるカソード側第1流入口107f、カソード側第2流入口107g、カソード側第1流出口107h、カソード側第2流出口107iおよびカソード側第3流出口107jを設けている。下部集電板107において、カソードガスCGの流入口107f、107gおよび流出口107h、107i、107jは、下部集電板107の外周面とエアーシェルター110の内側面との空間に相当する。
下部エンドプレート108は、図2および図3に示すように、スタック100Sを下方から保持するものである。
下部エンドプレート108は、スタック100Sの下端に配置している。下部エンドプレート108は、一部を除いて、セルユニット100Tと同様の外形形状からなる。下部エンドプレート108は、カソードガスCGの流入口および排出口を形成するために、長手方向Yに沿った両端を直線状に伸長させて形成している。下部エンドプレート108は、セルユニット100Tよりも十分に厚く形成している。下部エンドプレート108は、例えば、金属からなり、下部集電板107と接触する上面を、絶縁材またはコーティングを用いて絶縁している。絶縁材は、例えば、下部エンドプレート108に酸化アルミニウムを固着させて構成する。
下部エンドプレート108は、セルユニット100Tと積層方向Zに沿って相対的な位置が合うように、アノードガスAGを通過させるアノード側第1流入口108a、アノード側第2流入口108b、アノード側第3流入口108c、アノード側第1流出口108dおよびアノード側第2流出口108eを設けている。下部エンドプレート108は、セルユニット100Tと積層方向Zに沿って相対的な位置が合うように、カソードガスCGを通過させるカソード側第1流入口108f、カソード側第2流入口108g、カソード側第1流出口108h、カソード側第2流出口108iおよびカソード側第3流出口108jを設けている。
上部エンドプレート109は、図2および図3に示すように、スタック100Sを上方から保持するものである。
上部エンドプレート109は、スタック100Sの上端に配置している。上部エンドプレート109は、下部エンドプレート108と同様の外形形状からなる。上部エンドプレート109は、下部エンドプレート108と異なり、ガスの流入口および排出口を設けていない。上部エンドプレート109は、例えば、金属からなり、上部集電板106と接触する下面を、絶縁材またはコーティングを用いて絶縁している。絶縁材は、例えば、上部エンドプレート109に酸化アルミニウムを固着させて構成する。
エアーシェルター110は、スタック100Sとの間において、カソードガスCGの流路を形成するものである。
エアーシェルター110は、図2および図3に示すように、下部エンドプレート108と上部エンドプレート109によって挟み込まれたスタック100Sを上方から覆っている。エアーシェルター110は、エアーシェルター110の内側面とスタック100Sの側面との隙間の部分によって、スタック100Sの構成部材のカソードガスCGの流入口と流出口を形成する。エアーシェルター110は、箱形状からなり、下部の全てと側部の一部を開口している。エアーシェルター110は、例えば、金属からなり、内側面を絶縁材またはコーティングを用いて絶縁している。絶縁材は、例えば、エアーシェルター110に酸化アルミニウムを固着させて構成する。
外部マニホールド111は、図1および図2に示すように、外部から複数のセルユニット100Tにガスを供給するものである。
外部マニホールド111は、セルスタックアッセンブリー100Mの下方に配置している。外部マニホールド111は、下部エンドプレート108の形状を単純化した外形形状からなる。外部マニホールド111は、下部エンドプレート108よりも十分に厚く形成している。外部マニホールド111は、例えば、金属からなる。
外部マニホールド111は、セルユニット100Tと積層方向Zに沿って相対的な位置が合うように、アノードガスAGを通過させるアノード側第1流入口111a、アノード側第2流入口111b、アノード側第3流入口111c、アノード側第1流出口111dおよびアノード側第2流出口111eを設けている。外部マニホールド111は、カソードガスCGを通過させるセルユニット100Tと積層方向Zに沿って相対的な位置が合うように、カソード側第1流入口111f、カソード側第2流入口111g、カソード側第1流出口111h、カソード側第2流出口111iおよびカソード側第3流出口111jを設けている。
カバー112は、図1および図2に示すように、セルスタックアッセンブリー100Mを被覆して保護するものである。
カバー112は、セルスタックアッセンブリー100Mを、外部マニホールド111とともに上下から挟み込んでいる。カバー112は、箱形状からなり、下部を開口させている。カバー112は、例えば、金属からなり、内側面を絶縁材によって絶縁している。
(枠体200)
以下、図17〜図20Bを参照して、枠体200について詳説する。
図17は、図5〜図7の枠体を示す上面図である。図18Aは、図5〜図7のセルユニットおよび枠体を複数積層した状態を示す斜視図である。図18Bは、図18A中の領域18Bを拡大して示す斜視図である。図19Aは、燃料電池スタック100にスタッキング荷重Pをかけた様子を模式的に示す断面図である。図19Bは、図18Aの19B−19B線に沿う断面図である。図19Cは、図19B中の領域19Cを拡大して示す断面図である。図20Aは、セルユニット100Tとシール用梁部250を複数積層する様子を模式的に示す断面図である。図20Bは、図20Aのシール用梁部250を拡大して示す断面図である。
枠体200は、燃料電池スタック100をスタックする際に積層方向Zに加えられるスタッキング荷重P(図19Aを参照)を積層方向Zに伝達する荷重伝達機能を有するとともに、発電セル101Mとセパレータとの間隔を保持するスペーサーとしての機能も有する。
枠体200は、例えば、セラミック系の絶縁材や、導電材の表面に絶縁処理を施した部材を用いることによって絶縁性を有するように構成されている。
枠体200は、図17に示すように、積層方向Zから見て、アクティブエリアに相当する複数の発電セル101Mが配置された領域よりも外周側(セパレータ102の外縁102p側)を囲うように矩形状に設けられた複数の外周梁部210と、外周梁部210に連結された複数の連結梁部220と、を有する。
ここで、「外周梁部210に連結された連結梁部220」とは、連結梁部220が直接的に外周梁部210に連結された形態に限定されず、一の連結梁部220が他の連結梁部220を介して間接的に外周梁部210に連結された形態も含むものとする。
図17に示すように、隣り合う一の発電セル101Mと他の発電セル101Mとの間には、連結梁部220が配置される。これにより、外周梁部210および連結梁部220は、各々の発電セル101Mの周囲を囲うように配置される。
また、外周梁部210は、図17に示すように、少なくとも一組のシール用梁部250を連結して配置される。さらに、複数の外周梁部210、複数の連結梁部220および複数のシール用梁部250は、互いに連結して配置される。
また、枠体200は、図17および図18Bに示すように、カソードガスCGの流路に沿う外周梁部210および連結梁部220の一部を厚み方向(積層方向Z)凹状に切り欠いた複数の溝部260をさらに有する。溝部260は、図18Aに示すように、枠体200およびセルユニット100Tが積層された状態で、図18Bに示すように、セルユニット100Tとの間にカソードガスCGが流通可能な連通孔261を形成する。これにより、枠体200によって面内方向(XY方向)のガス(カソードガスCG)の流路が阻害されないため、発電セル101Mに効率的にガスを供給することができる。その結果、燃料電池スタック100は、ガスの流通性を向上し、発電効率を向上させることができる。
図19Aに示すように、枠体200およびセルユニット100Tが積層された状態で、積層方向Zにスタッキング荷重Pが作用すると、枠体200は、アクティブエリアに相当する発電セル101Mの周囲で当該スタッキング荷重Pを受ける。これにより、枠体200は、発電セル101Mにかかる応力を低減することができる。
図19Cに示すように、枠体200の厚みt1は、集電補助層103の厚みと、圧縮する前のバネ部材104の厚みを合計した厚みt2よりも小さくなるように構成されている。これにより、図19Bに示すように、枠体200は、バネ部材104の積層方向Zへの圧縮量(変位)を規制することができる。このため、バネ部材104の圧縮量(つぶし代)を調整することによって、最適な条件に耐クリープ設計をすることができる。これにより、発電セル101M、セパレータ102、バネ部材104等の構成部材がクリープ変形することを抑制することができる。また、燃料電池スタック100は、バネ部材104を有することによって、固有振動数(共振周波数)を高めることができる。これにより、燃料電池スタック100の耐振動性能をさらに向上させることができる。
また、枠体200は、アノードガスAGが流通可能な複数のマニホールド部230と、マニホールド部230の周囲の少なくとも一部を封止してガスの流れを制限する複数のシール部240と、シール部240に沿って形成された複数のシール用梁部250と、をさらに有する。
マニホールド部230は、図17に示すように、アノードガスAGを流入させるアノード側第1流入口230a、アノード側第2流入口230bおよびアノード側第3流入口230cと、アノードガスAGを流出させるアノード側第1流出口230dおよびアノード側第2流出口230eと、を有する。
また、枠体200は、図17に示すように、その外周側にカソードガスCGを通過(流入)させるカソード側第1流入口200f、カソード側第2流入口200gと、カソードガスCGを通過(流出)させるカソード側第1流出口200h、カソード側第2流出口200iおよびカソード側第3流出口200jを各マニホールド部230間の空間に形成する。
シール部240は、マニホールド部230の周囲を囲うように配置されて、マニホールド部230の周囲を封止するシール機能を有する。これにより、シール部240は、アノードガスAGがカソード側の流路に向かって混入することを防止することができる。
また、シール部240は、図20Aに示すように、後述するシール用梁部250の凹部251内にロウ材241を配置して形成される。これにより、シール部240は、複数積層されたセルユニット100Tと枠体200とを接合することができる。
また、シール部240は、図20Bに示すように、ロウ材241を使用することにより、セルユニット100Tに対して平坦な接合面(XY平面)を形成することができる。これにより、燃料電池スタック100は、シール部240において均一にスタッキング荷重を受けることができる。また、シール部240は、平坦な接合面を形成するため、スタッキング荷重を受けることによって生じるシール部240の反力が、セルユニット100T側に生じることを抑制することができる。さらに、シール部240は、ロウ材241を使用することにより、長時間経過後における変形を抑制することができる。これにより、長時間運転における耐振動性能を向上させることができる。
シール用梁部250は、図20Bに示すように、少なくとも一部に厚み方向(積層方向Z)に凹んだ凹部251と、凹部251の表面に金属膜を形成したメタライズ処理部252と、を有する。枠体200は、絶縁性を有するため、一般的に表面の濡れ性が低い。凹部251の表面にメタライズ処理部252を設けることによって、表面の濡れ性を向上させることができる。これにより、ロウ材241による接合強度を向上させることができる。
シール用梁部250は、凹部251を有することによって、断面形状が長方形の場合に比べて断面二次モーメントが大きくなる。これにより、シール用梁部250は、積層方向Zに作用するスタッキング荷重による変形を抑制することができる。このため、燃料電池スタック100は、耐振動性能をより向上させることができる。本実施形態では、図20Bに示すように、凹部251は、シール用梁部250の上下面に形成される。したがって、凹部251が形成されたシール用梁部250の断面形状はI字型である。このため、シール用梁部250は、断面形状が長方形に比べてより一層断面二次モーメントが大きくなる。このため、シール用梁部250は、積層方向Zに作用するスタッキング荷重による変形をさらに抑制し、耐振動性能をより一層向上させることができる。
(燃料電池スタック100におけるガスの流れ)
図21Aは、燃料電池スタック100におけるアノードガスAGおよびカソードガスCGの流れを模式的に示す斜視図である。図21Bは、燃料電池スタック100におけるカソードガスCGの流れを模式的に示す斜視図である。図21Cは、燃料電池スタック100におけるアノードガスAGの流れを模式的に示す斜視図である。
アノードガスAGは、外部マニホールド111、下部エンドプレート108、モジュールエンド105、枠体200のマニホールド部230、セパレータ102、およびメタルサポートセルアッセンブリー101の各々の流入口を通過して、各々の発電セル101Mのアノード101Tに供給される。すなわち、アノードガスAGは、外部マニホールド111から終端の上部集電板106に至るまで、交互に積層されたセパレータ102とメタルサポートセルアッセンブリー101との隙間に設けられたアノード側の流路に分配して供給される。その後、アノードガスAGは、発電セル101Mで反応し、上記の各構成部材の各々の流出口を通過して排気ガスの状態で排出される。
アノードガスAGは、図21Aに示すように、セパレータ102を隔てて、カソードガスCGと交差するように、流路部102Lに供給される。アノードガスAGは、図21Cにおいて、図21Cの下方に位置するセパレータ102のアノード側第1流入口102a、アノード側第2流入口102bおよびアノード側第3流入口102cを通過し、メタルサポートセルアッセンブリー101のアノード側第1流入口101a、アノード側第2流入口101bおよびアノード側第3流入口101cを通過した後、図21Cの上方に位置するセパレータ102の流路部102Lに流入して、メタルサポートセルアッセンブリー101の発電セル101Mのアノード101Tに供給される。アノード101Tで反応した後のアノードガスAGは、排気ガスの状態で、図21Cの上方に位置するセパレータ102の流路部102Lから流出して、メタルサポートセルアッセンブリー101のアノード側第1流出口101dおよびアノード側第2流出口101eを通過し、図21C中の下方に位置するセパレータ102のアノード側第1流出口102dおよびアノード側第2流出口102eを通過して外部に排出される。
カソードガスCGは、外部マニホールド111、下部エンドプレート108、モジュールエンド105、セパレータ102、メタルサポートセルアッセンブリー101および枠体200の各々の流入口および枠体200とセルユニット100Tとの間に形成される連通孔261(図18Bを参照)を通過して、発電セル101Mのカソード101Uに供給される。すなわち、カソードガスCGは、外部マニホールド111から終端の上部集電板106に至るまで、交互に積層されたメタルサポートセルアッセンブリー101とセパレータ102との隙間に設けられたカソード側の流路に分配して供給される。その後、カソードガスCGは、発電セル101Mで反応し、上記の各構成部材の各々の流出口を通過して排気ガスの状態で排出される。上記の各構成部材におけるカソードガスCGの流入口および流出口は、各々の構成部材の外周面と、エアーシェルター110の内側面との間の隙間によって、構成している。
カソードガスCGは、図21Bにおいて、図21Bの下方に位置するセパレータ102のカソード側第1流入口102fおよびカソード側第2流入口102gを通過し、そのセパレータ102の流路部102Lに流入して、メタルサポートセルアッセンブリー101の発電セル101Mのカソード101Uに供給される。カソード101Uで反応した後のカソードガスCGは、排気ガスの状態で、図21B中の下方に位置するセパレータ102の流路部102Lから流出して、そのセパレータ102のカソード側第1流出口102h、カソード側第2流出口102iおよびカソード側第3流出口102jを通過して外部に排出される。なお、本実施形態では、燃料電池スタック100は、カバー112内をカソードガスCGが自由に流通するいわゆるオープンカソード構造として構成している。
以上説明した実施形態に係る燃料電池スタック100の作用効果を説明する。
以上説明したように、本実施形態に係る燃料電池スタック100は、電解質101Sを両側から一対の電極101T、101Uで狭持してなり、供給されたガスによって発電する発電セル101Mと、発電セル101Mとの間にガスの流通路である流路部102Lを区画形成するセパレータ102と、を有するセルユニット100Tを複数積層した燃料電池スタックである。該燃料電池スタックは、少なくとも一組の隣り合うセルユニット100Tの間に配置された絶縁性を備える枠体200を有する。枠体200は、積層方向Zから見て、発電セル101Mが配置された領域よりも外周側を囲うように設けられた外周梁部210と、外周梁部210に連結された連結梁部220と、を有する。
上記燃料電池スタック100によれば、枠体200は、燃料電池スタック100をスタックする際に積層方向Zに加えられるスタッキング荷重Pを積層方向Zに伝達する荷重伝達機能を有する。また、枠体200は、スタッキング荷重を枠体200の外周梁部210および連結梁部220によって受けるため、外周梁部210のみにスタッキング荷重が加わる場合に比べて、水平面(XY平面)において均一にスタッキング荷重を受けることができる。これにより、燃料電池スタック100において、積層方向Zの荷重伝達を良好にすることができるため、枠体200にかかる応力を低減して、枠体200がクリープ変形することを抑制することができる。その結果、燃料電池スタック100に対して高いスタッキング荷重を付与することができる。よって、燃料電池スタック100は、長時間運転における耐振動性能を向上させて、燃料電池スタック100の積層した構成部材の拘束力を長期にわたって維持することができる。
特に、本実施形態に係る燃料電池スタック100は、電解質101Sとして固体酸化物セラミックスを用いた固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)であるため、稼働温度が約600〜1000℃と非常に高い。このため、固体高分子膜形燃料電池に比べて、稼働時に構成部材が比較的クリープ変形し易い。上記構成により、燃料電池スタック100は、高温状態での長時間の運転においても、構成部材のクリープ変形を防止して、耐振動性能を向上させることができる。
また、枠体200は、ガスが流通可能な複数のマニホールド部230と、マニホールド部230の周囲の少なくとも一部を封止してガスの流れを制限する複数のシール部240と、シール部240に沿って形成された複数のシール用梁部250と、をさらに有する。シール用梁部250は、積層方向Zに作用するスタッキング荷重を受けることによって、シール部240にかかる応力を低減することができる。これにより、シール部240は、シール機能を確保することができる。
また、外周梁部210は、少なくとも一組のシール用梁部250を連結して配置されるため、積層方向Zに作用するスタッキング荷重によってシール用梁部250にかかる応力を外周梁部210へ分散することができる。また、枠体200の面内方向(XY方向)に外力が作用した場合でも、シール用梁部250にかかる応力を外周梁部210へ分散することができる。これにより、枠体200は、シール部240への応力集中を防止することができる。
また、外周梁部210、連結梁部220およびシール用梁部250は、互いに連結されるため、積層方向Zに作用するスタッキング荷重によって枠体200にかかる応力を外周梁部210、連結梁部220およびシール用梁部250の相互に分散することができる。また、枠体200の面内方向(XY方向)に外力が作用した場合においても、外周梁部210、連結梁部220およびシール用梁部250の相互に応力を分散させることができる。これによって、枠体200は、各々の部材にかかる応力を低減することができる。これにより、枠体200は、外力によって変形することを抑制し、燃料電池スタック100の耐振動性能をさらに向上させることができる。
また、シール用梁部250は、少なくとも一部に厚み方向(積層方向Z)に凹んだ凹部251を有するため、断面形状が長方形の場合に比べて断面二次モーメントが大きくなる。これにより、シール用梁部250は、積層方向Zに作用するスタッキング荷重によって変形し難くなる。このため、燃料電池スタック100は、耐振動性能をより向上させることができる。
また、シール用梁部250は、凹部251の表面に金属膜を形成したメタライズ処理部252を有する。シール部240は、シール用梁部250の凹部251内にロウ材241を配置して形成される。枠体200は、絶縁性を有するため、一般的に表面の濡れ性が低い。凹部251の表面にメタライズ処理部252を設けることによって、表面の濡れ性を向上させることができる。これにより、シール部240による接合強度を向上させることができる。シール部240は、ロウ材241を使用することにより、セルユニット100Tに対して平坦な接合面(XY平面)を形成することができる。これにより、燃料電池スタック100は、シール部240において均一にスタッキング荷重を受けることができる。また、シール部240は、平坦な接合面を形成するため、スタッキング荷重を受けることによって生じるシール部240の反力が、セルユニット100T側に生じることを抑制することができる。さらに、シール部240は、ロウ材241を使用することにより、長時間経過後における変形を抑制することができる。これにより、燃料電池スタック100は、長時間運転における耐振動性能を向上させることができる。
また、セルユニット100Tは、発電セル101Mを保持するセルフレーム101W(保持部材)をさらに有し、発電セル101Mは、セルフレーム101Wに複数並べて配置される。枠体200は、各々の発電セル101Mの周囲を囲うように配置される。これにより、積層方向Zに作用するスタッキング荷重Pが燃料電池スタック100に付与された際に、枠体200は、発電セル101Mの周囲で当該スタッキング荷重Pを受ける。その結果、積層方向Zに作用するスタッキング荷重によって発電セル101Mにかかる応力を低減することができる。
また、枠体200は、セルユニット100Tとの間にガスが流通可能な連通孔261を形成する溝部260を有する。これにより、枠体200によって面内方向(XY方向)のガス(カソードガスCG)の流路が阻害されないため、発電セル101Mに効率的にガスを供給することができる。その結果、燃料電池スタック100は、ガスの流通性を向上し、発電効率を向上させることができる。
また、セルユニット100Tは、発電セル101Mとセパレータ102との電気的な接触を補助する集電補助層103と、集電補助層103とセパレータ102との間に設けられ、セパレータ102を発電セル101Mに押し付けるバネ部材104と、をさらに有する。集電補助層103は、発電セル101Mとセパレータ102との間に配置され、ガスを通す空間を形成しつつ面圧を均等にして、発電セル101Mとセパレータ102との電気的な接触を補助することができる。また、バネ部材104は、集電補助層103を発電セル101Mに押し付けて、発電セル101Mと集電補助層103とを十分な面圧をもって接触させることができる。したがって、燃料電池スタック100は、発電効率を十分に向上させることができる。また、燃料電池スタック100は、バネ部材104を有することによって、固有振動数(共振周波数)を高めることができる。これにより、燃料電池スタック100の耐振動性能をさらに向上させることができる。
また、枠体200の厚みt1は、集電補助層の厚みと圧縮する前のバネ部材104の厚みを合計した厚みt2よりも小さい。枠体200は、バネ部材104の積層方向Zへの圧縮量(変位)を規制することができる。このため、バネ部材104の圧縮量(つぶし代)を調整することによって、最適な条件に耐クリープ設計をすることができる。これにより、発電セル101M、セパレータ102、バネ部材104等の構成部材がクリープ変形することを抑制することができる。
(変形例1)
図22Aは、変形例1の一の形態に係るシール用梁部350Aの凹部351Aを示す断面図である。図22Bは、変形例1の他の形態に係るシール用梁部350Bの凹部351Bを示す断面図である。
変形例1に係るシール用梁部350A、350Bは、凹部351A、351Bの形状が前述した実施形態に係るシール用梁部250と異なる。なお、他の構成は、前述した実施形態と同様のため、その説明を省略する。
変形例1に係るシール用梁部350A、350Bの凹部351A、351Bは、溶融する前の固体状のロウ材241を収容可能な収容部353A、353Bと、収容部353A、353Bからシール用梁部350A、350Bの幅方向に延在し、シール用梁部350A、350Bの厚み方向に傾斜した傾斜部354A、354Bと、を有する。
図22Aに示す変形例1の一の形態に係るシール用梁部350Aでは、凹部351Aの収容部353Aおよび傾斜部354Aは、シール用梁部350Aの上下に対向して配置されている。図22Bに示す変形例1の他の形態に係るシール用梁部350Bでは、凹部351Bの収容部353Bおよび傾斜部354Bは、シール用梁部350Bの上下に互い違いに配置されてもよい。
以上説明したように、変形例1に係るシール用梁部350A、350Bの凹部351A、351Bは、ロウ材241を収容可能な収容部353A、353Bと、収容部353A、353Bから枠体200の幅方向に延在し、枠体200の厚み方向に傾斜した傾斜部354A、354Bと、を有する。収容部353A、353Bにロウ材241を配置することにより、ロウ材241の量を規定することができるため、ロウ材241の量の管理を容易に行うことができる。また、収容部353A、353Bに収容されたロウ材241は、毛細管現象により傾斜部354A、354Bを介して凹部351A、351Bの表面全体に広がるため、ロウ材241の塗布を容易に行うことができる。
(変形例2)
図23Aは、変形例2に係る枠体400を示す上面図である。図23Bは、図23Aの23B−23B線に沿う断面図である。図24Aは、図23Aの24A−24A線に沿う断面図である。図24Bは、図24Aの枠体400およびセルユニット100Tを積層した状態を示す断面図である。
変形例2に係る枠体400は、図23Aに示すように、隣り合う枠体400を互いに位置決めする位置決め部470を有する点で前述した実施形態に係る枠体200と異なる。なお、他の構成は、前述した実施形態と同様のため、その説明を省略する。
位置決め部470は、図23Aに示すように、積層方向Zから見て、セルユニット100Tよりも外周側に設けられる。図23Bに示すように、位置決め部470は、シール用梁部250から枠体400の面内方向(XY方向)に延在した部分により構成される。
位置決め部470は、図24Aに示すように、枠体の厚み方向の上方に突出した第1の突起部471と、枠体400の厚み方向の下方に突出した第2の突起部472および第3の突起部473を有する。位置決め部470は、図24Bに示すように、複数の枠体400およびセルユニット100Tが積層された際に、一の枠体400の位置決め部470の第1の突起部471が、他の枠体の位置決め部470の第2の突起部472および第3の突起部473の間に嵌合するように構成されている。これにより、位置決め部470は、枠体400の面内方向において積層位置を位置決めすることができる。
以上説明したように、変形例2に係る枠体400は、積層方向Zから見て、セルユニット100Tよりも外周側に設けられ、隣り合う枠体400同士の位置決めをする位置決め部470を有する。これにより、燃料電池スタックを製造する際に、セルユニット100Tおよび枠体400の積層の位置ずれを防止することができる。また、振動入力に対して枠体400が面内方向(XY方向)へずれることを防止することができる。したがって、燃料電池スタック100の耐振動性能をさらに向上させることができる。
(変形例3)
図25は、変形例3に係る枠体500を示す上面図である。
変形例3に係る枠体500は、シール部240を外周梁部510に設けている点で前述した実施形態に係る枠体500と異なる。なお、他の構成は、前述した実施形態と同様のため、その説明を省略する。
変形例3に係る外周梁部510には、前述した実施形態に係るシール用梁部250と同様に、厚み方向(積層方向Z)に凹んだ凹部と、凹部の表面に金属膜を形成したメタライズ処理部と、を有する。外周梁部510の凹部には、シール部240が配置される。
前述した実施形態では、燃料電池スタック100は、オープンカソード構造として説明したが、変形例3に係る燃料電池スタックは、上記構成によって、枠体500の外周にシール部240を設けたクローズカソード構造として構成することができる。
以上、実施形態およびその変形例を通じて本発明に係る燃料電池スタックを説明したが、本発明は実施形態およびその変形例において説明した内容のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、前述した実施形態およびその変形例において、燃料電池スタックは、固体酸化物形燃料電池(SOFC、Solid Oxide Fuel Cell)として説明したが、固体高分子膜形燃料電池(PEMFC、Polymer Electrolyte Membrane Fuel Cell)、リン酸形燃料電池(PAFC、Phosphoric Acid Fuel Cell)または溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC、Molten Carbonate Fuel Cell)として構成してもよい。すなわち、燃料電池スタックは、固体酸化物形燃料電池(SOFC)に加えて、固体高分子膜形燃料電池(PEMFC)、リン酸形燃料電池(PAFC)または溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)に適用することができる。
また、枠体は、連結梁部を複数有する形態に限定されず、1つのみ有する形態とすることができる。
また、前述した実施形態では、連結梁部は、その両端が外周梁部または他の連結梁部に連結される形態を図17に示して説明したが、一端のみが外周梁部または他の連結梁部に連結される形態にすることができる。
また、実施形態およびその変形例において説明した燃料電池スタックの各構成は、特許請求の範囲に記載された発明と矛盾することのない限りにおいて適宜組み合わせることができ、明細書において説明した組み合わせのみに限定されることはない。
また、実施形態およびその変形例において説明した燃料電池スタックの各部の構造や部材の配置等は適宜変更することができ、図示により説明した付加的な部材の使用の省略や、その他の付加的な部材の使用等も適宜に行い得る。
100 燃料電池スタック、
100M セルスタックアッセンブリー、
100S スタック、
100T セルユニット、
100U 接合体、
100P 上部モジュールユニット、
100Q 中部モジュールユニット、
100R 下部モジュールユニット、
101 メタルサポートセルアッセンブリー、
101M 発電セル、
101N メタルサポートセル、
101S 電解質、
101T アノード(燃料極)、
101U カソード(酸化剤極)、
101V サポートメタル、
101W セルフレーム(保持部材)、
101k 開口部、
102 セパレータ、
102L 流路部、
102p 外縁、
102q 溝、
102x 平坦部、
102y アノード側突起、
102z カソード側突起、
103 集電補助層、
104 バネ部材、
105 モジュールエンド、
106 上部集電板、
107 下部集電板、
108 下部エンドプレート、
109 上部エンドプレート、
110 エアーシェルター、
111 外部マニホールド、
200、400、500 枠体、
210、510 外周梁部、
220 連結梁部、
230 マニホールド部、
240 シール部、
241 ロウ材、
250、350A、350B シール用梁部、
251、351A、351B 凹部、
252 メタライズ処理部、
353A、353B 収容部、
354A、354B 傾斜部、
260 溝部、
261 連通孔、
470 位置決め部、
101a,102a,105a,107a,108a,111a、230a アノード側第1流入口、
101b,102b,105b,107b,111b,108b、230b アノード側第2流入口、
101c,102c,105c,107c,111c,108c、230c アノード側第3流入口、
101d,102d,108d,107d,111d,105d、230d アノード側第1流出口、
101e,102e,105e,107e,111e,108e、230e アノード側第2流出口、
101f,108f,102f,105f,107f,111f、200f カソード側第1流入口、
101g,102g,105g,107g,108g,111g、200g カソード側第2流入口、
101h,102h,111h,105h,107h,108h、200h カソード側第1流出口、
101i,102i,105i,107i,108i,111i、200i カソード側第2流出口、
101j,102j,105j,107j,108j,111j、200j カソード側第3流出口、
112 カバー、
V 接合ライン、
AG アノードガス、
CG カソードガス、
t1 枠体の厚み、
t2 集電補助層の厚みと圧縮する前のバネ部材の厚みを合計した厚み、
X (燃料電池スタックの)短手方向、
Y (燃料電池スタックの)長手方向、
Z (燃料電池スタックの)積層方向。

Claims (11)

  1. 電解質を両側から一対の電極で狭持してなり、供給されたガスによって発電する発電セルと
    記発電セルとの間に前記ガスの流通路である流路部を区画形成するセパレータと
    有するセルユニットを複数積層した燃料電池スタックであって、
    少なくとも一組の隣り合う前記セルユニットの間に配置された絶縁性を備える枠体を有し、
    枠体は
    層方向から見て、前記発電セルが配置された領域よりも外周側を囲うように設けられた外周梁部と、
    外周梁部を相互に連結する連結梁部と、
    前記セパレータへのガスが流通可能なマニホールド部の少なくとも一部を封止するシール部に沿って形成された複数のシール用梁部と、
    を備えた、
    ことを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 前記外周梁部は、少なくとも一組の前記シール用梁部を連結して配置される、請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記外周梁部、前記連結梁部および複数の前記シール用梁部は、互いに連結して配置される、請求項1または請求項2に記載の燃料電池スタック。
  4. 前記シール用梁部は、少なくとも一部に厚み方向に凹んだ凹部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  5. 前記シール用梁部は、前記凹部の表面に金属膜を形成したメタライズ処理部を有し、
    前記シール部は、前記シール用梁部の前記凹部内にロウ材を配置して形成される、請求項4に記載の燃料電池スタック。
  6. 前記シール用梁部の前記凹部は、
    前記ロウ材を収容可能な収容部と、
    前記収容部から前記シール用梁部の幅方向に延在し、前記シール用梁部の厚み方向に傾斜した傾斜部と、を有する、請求項5に記載の燃料電池スタック。
  7. 前記セルユニットは、前記発電セルを保持する保持部材をさらに有し、
    前記発電セルは、前記保持部材に複数並べて配置され、
    前記枠体は、各々の前記発電セルの周囲を囲うように配置される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  8. 前記枠体は、前記セルユニットとの間に前記ガスが流通可能な連通孔を形成する溝部を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  9. 前記セルユニットは、
    前記発電セルと前記セパレータとの電気的な接触を補助する集電補助層と、
    前記集電補助層と前記セパレータとの間に設けられ、前記セパレータを前記発電セルに押し付けるバネ部材と、をさらに有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  10. 前記枠体の厚みは、前記集電補助層の厚みと圧縮する前の前記バネ部材の厚みを合計した厚みよりも小さい、請求項9に記載の燃料電池スタック。
  11. 前記枠体は、積層方向から見て、前記セルユニットよりも外周側に設けられ、隣り合う前記枠体を互いに位置決めする位置決め部を有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
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