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JP6800560B2 - 医療用複室容器 - Google Patents

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JP6800560B2 JP2015006042A JP2015006042A JP6800560B2 JP 6800560 B2 JP6800560 B2 JP 6800560B2 JP 2015006042 A JP2015006042 A JP 2015006042A JP 2015006042 A JP2015006042 A JP 2015006042A JP 6800560 B2 JP6800560 B2 JP 6800560B2
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Description

本発明は、混合すると経時変化を起こすような不安定な各種薬剤(液剤、粉末若しくは固形剤)を個別に収納する複数の収納部を備える医療用複室容器に関する。
静脈注射により患者に投与される薬剤の中には、予め混合すると望ましくない経時的変化を起こすような不安定な薬剤がある。例えば、アミノ酸輸液とブドウ糖輸液の場合には、メイラード反応によって混合液が褐変する。また、脂肪乳剤と電解質溶液の場合には脂肪分が凝集し、リン酸含有液とカルシウム含有液の場合にはリン酸カルシウムの沈殿が生じる。
これらの薬剤を収納する容器として、混合前の複数種の薬剤成分をそれぞれ個別に収納する医療用複室容器が知られている(特許文献1参照)。かかる複室容器としては、特許文献1に記載のように、各薬剤を個別に収納するための複数の収納部と、複数の収納部を仕切る仕切り用封止部とを備えるものがある。仕切り用封止部の接合強度は低く設定されているため、複数の収納部の一方の外側から圧力を加えると、収容部内の圧力の高まりによって仕切り用封止部が開封し、複数の収納部同士が開通する。これにより、個別に収納されていた薬剤が混合され、経時的変化を生ずる前に患者に投与することが可能となる。
特開2002−136570号公報
前述したような従来の医療用複室容器においては、仕切り用封止部を開封させるために収納部へ加える圧力が十分でない場合や、収納部に圧力を加える動作が行われない場合には、仕切り用封止部が開封せず複数の収納部同士も開通しないため、個別に収納された薬剤が混合されないまま患者に投与されてしまう危険性があった。
収納部へ加える圧力が十分でない場合に対しては、複数の収納部同士が開通しやすいように仕切り用封止部の接合強度を大幅に低くすることが考えられる。しかしながら、仕切り用弱シール部の接合強度を易開封の面から低くすると、輸送時の衝撃など意図しない場合に仕切り用弱シール部が開封してしまい、薬剤の混合や経時的変化が生じてしまうおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、容器本体の仕切り用封止部を確実に且つ容易に開封することができ、その一方で輸送時の衝撃などでは開封しにくい医療用複室容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、医療用複室容器の構造について鋭意検討した結果、上記課題を解決できる医療用複室容器を創案した。すなわち、本発明による医療用複室容器は、第1のフィルムと該第1のフィルムに対向する第2のフィルムとから構成された袋状の容器本体であり、第1のフィルムと第2のフィルムとを剥離可能に接合することにより内部を第1の収納部と第2の収納部とに仕切る仕切り用封止部が形成されている容器本体と、容器本体に取り付けられ、第2の収納部と連通する薬剤排出部と、少なくとも容器本体の一部を覆う被覆部材とを備えるものであって、被覆部材が、第1のフィルム及び第2のフィルムにそれぞれ接合される第1の被覆フィルム及び第2の被覆フィルムからなり、第1の被覆フィルム及び第2の被覆フィルムが、仕切り用封止部上の第1のフィルム及び第2のフィルムに、仕切り用封止部の接合強度以上の接合強度にて接合されており、第1の被覆フィルム及び第2の被覆フィルムが、第2の収納部上の第1のフィルム及び第2のフィルムに剥離可能に接合されているものである。
本発明の医療用複室容器によれば、被覆部材と仕切り用封止部との接合強度が仕切り用封止部の接合強度以上であるため、複室容器の使用を開始するために被覆部材を少なくとも容器本体の一部から引き離して剥離するとその引張力によって仕切り用封止部も開封され、2つの収納部同士が確実に開通される。これにより、収納部へ加える圧力が十分でない場合や、収納部に圧力を加える動作が行われない場合であっても、個別に収納されていた薬剤が確実に混合され、患者に投与することが可能となる。
また、従来の医療用複室容器は、薬剤排出部がピールシールにより被覆され使用時までの無菌状態が保たれるようになっているが、この複室容器を使用する際、使用者は、仕切り用封止部を開封すると共にピールシールを剥がさなければならず、薬剤投与の作業に手間がかかるという問題もある。
これに対し、薬剤排出部も被覆部材により被覆されている医療複室容器においては、従来施されていたピールシールが不要となり、被覆部材を剥がすのみで、薬剤排出部の露出と仕切り用封止部の開封とを同時に行うことができ、薬剤投与作業の手間を軽減することができる。
被覆部材は省資源の観点から容器本体の一部にのみ設けてもよいが、被覆部材が容器本体の全体を被覆するようにしてもよい。これにより、従来の医療用複室容器に対して施されていた外装を省くことが可能となる。これは、省資源に寄与すると共に、外装の廃棄をも不要とするので薬剤投与作業の手間を軽減することにも繋がる。
また、第1の被覆フィルム及び第2の被覆フィルムは、仕切り用封止部の接合強度以上の接合強度にて、第2の収納部上の第1のフィルム及び第2のフィルムに剥離可能に接合されていることが好ましい。これにより、被覆部材を第2の収納部から剥離しているときに仕切り用封止部の開封が開始されるため、より一層、開封を確実に行うことができる。
第1の被覆フィルム及び第2の被覆フィルムの、薬剤排出部側の端部にフック挿入用の穴を形成してもよい。この穴は、第1の被覆フィルム及び第2の被覆フィルムを薬剤排出部及び容器本体の第2の収納部から剥離し、仕切り用封止部を中心に反対側に折り返した状態において、薬剤排出部とは反対側の容器本体の端部よりも外側に配置されるようになっている。これにより、いわゆる点滴スタンドのフックにこの医療用複室容器を吊すことができる。この構成によれば、被覆部材の剥離から、点滴スタンドに吊るし医療用複室容器の使用を開始するまで一連の動作で行うことが可能となり、簡便に薬剤投与を行うことができる。
第1の被覆フィルム及び第2の被覆フィルムの、第1のフィルム及び第2のフィルムに対する接合方法としては種々考えられるが、各フィルムの表面層が熱可塑性樹脂層である場合又は各フィルムの全体が熱可塑性樹脂からなる場合には、熱融着によることが有効である。熱融着は熱を加えるだけの簡便な方法であり、加熱温度を調整することで接合強度を容易にコントロールすることができるからである。また、熱融着は、医療用複室容器の製造工程の最終段階で通常施される高圧蒸気滅菌の温度を利用して行うことができる。この場合、複室容器の製造工程から被覆部材に係る接合工程を省くことができるという利点がある。また、高圧によって、被覆部材の内面と容器本体の外面とを密に接合させることもできる。
なお、第1の被覆フィルム及び第2の被覆フィルムの形態は種々考えられ、例えば医療用複室容器全体を被覆するブリスター包装を構成するものであってもよい。
本発明によれば、容器本体の仕切り用封止部が、医療用複室容器の使用時には開封しやすく、その一方で輸送時の衝撃などでは開封しにくい医療用複室容器を提供することが可能となる。特に、被覆部材が薬剤排出部も被覆する医療用複室容器においては、ピールシールが不要となる。これによって、薬剤排出部の露出から仕切り用封止部の開封まで一連の動作で行うことができ、薬剤投与作業が容易となることから好ましい。
医療用複室容器の一実施形態を示す概略的平面図である。 図1のII−II線に沿った概略的断面図である。 容器本体から被覆部材を剥離する際の動作を示す概略的断面図である。 医療用複室容器の使用時の状態を示す概略的断面図である。 医療用複室容器の変形例を示す概略的断面図である。 医療用複室容器の変形例を示す概略的断面図である。 医療用複室容器の変形例を示す概略的断面図である。 医療用複室容器の変形例を示す概略的断面図である。
以下、本発明に係る医療用複室容器の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、医療用複室容器の一実施形態を示す概略的平面図であり、図2は図1のII−II線に沿った概略断面図である。これらの図に示すように、医療用複室容器10は、矩形形状の容器本体12と、この容器本体12に取り付けられた薬剤排出部14とを備えている。また、医療用複室容器10はさらに被覆部材22を備え、当該被覆部材22は容器本体12及び薬剤排出部14を覆っている。
容器本体12は、2枚のフィルム(第1のフィルム12a及び第2のフィルム12b)の周縁部30をその全周にわたり接合することで袋状に構成されている。これにより、容器本体12内に薬剤を収納できる。
容器本体12を構成するフィルムは、本実施形態では、同一形状かつ同一寸法の2枚の単層又は複層のフィルムであり、容器本体12の内側である内面がポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂であることが好ましい。熱可塑性樹脂を用いることにより、熱融着にてフィルム同士を接合することができる。また、容器本体12の外側である外面もポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂であることが好ましい。これにより、後述する高圧蒸気滅菌などの手段によって容器本体12の外面と被覆部材22の内面とを熱融着により接合できる。容器本体12を構成するフィルムは、少なくとも内面が耐薬品性を有し、フィルム全体として柔軟性を有することが好ましい。
なお、容器本体12を構成するフィルムとして、熱可塑性を有しない他の材料からなるフィルムを用いることもできる。この場合、接着剤を用いるなど他の手法により周縁部30を接合すればよい。
容器本体12は、本実施形態では矩形形状であり、その長手方向が図1の縦方向(上下方向)となるように配置されている。以下、この図1に示す状態を基準として容器本体12の上下関係を説明する場合がある。
容器本体12の上下方向の略中央部には、図1の左右横方向に延びる連通可能な仕切り用封止部28が形成されている。仕切り用封止部28によって、容器本体12の内部空間が上部空間(以下、「第1の収納部24」)と下部空間(以下、「第2の収納部26」)とに仕切られる。これにより、予め混合あるいは溶解することが適しない2種以上の薬剤を容器本体12に収納することが可能となる。例えば、メイラード反応による褐色変化等を起こすため隔離する必要がある各種薬剤をそれぞれ封入することができ、具体的には、一方の収納部24又は26にアミノ酸を含有する溶液、他方の収納部26又は24にブドウ糖を含有する溶液を収納することができる。また、液体状の薬剤だけでなく、固形または粉末状の薬剤を収納してもよい。
仕切り用封止部28は、容器本体12を構成する2枚のフィルム同士を熱融着することで形成される。仕切り用封止部28の接合強度は、融着時間や温度等を調整することによって、周縁部30の接合強度よりも小さくされている。
薬剤排出部14は、容器本体12における第2の収納部26側の端部に接続されている。薬剤排出部14は、薬剤が通過する通路を有する薬剤排出管16と、この薬剤排出管16を閉じるゴム栓18とから構成されている。ここで、医療用複室容器10の使用時(仕切り用封止部28の開封後)には、刺栓針をゴム栓18に刺入することにより、容器本体12内の薬剤を患者に投与可能となる。
図1及び図2に示すように、被覆部材22は、容器本体12及び薬剤排出部14の全体を被覆している。本実施形態においては、被覆部材22は単層又は複層の被覆フィルムからなっており、これを2つに折り曲げて表側の第1の被覆フィルム22a及び裏側の第2の被覆フィルム22bとして用いられている。これらの被覆フィルム22a、22bは、容器本体12よりも大きな矩形形状で実質的に同一寸法となっている。これらの被覆フィルム22a、22bの間に容器本体12及び薬剤排出部14を挟み、該被覆フィルム22a、22bの周縁部32の全周にわたり接合することで、容器本体12及び薬剤排出部14は密封されている。
図示実施形態では、被覆部材22は、柔軟性を有し、被覆部材22と容器本体12との間の空気を吸引する真空包装により、容器本体12及び薬剤排出部14の外面に対して密着している。また、被覆部材22は容器本体12の略全体(第1の収納部24、仕切り用封止部28及び第2の収納部26の外面)に接合されている。各部位における接合強度については後述する。
接合は、接着剤等によってもよいが、熱融着によることが好ましい。したがって、被覆部材22を構成するフィルム22a、22bは、その少なくとも内面が、容器本体12の樹脂と熱によって融着しやすい、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂からなることが好ましい。特に、容器本体12を構成するフィルム12a、12bの外面に使用する樹脂と、被覆部材22を構成する被覆フィルム22a、22bの内面に使用する樹脂とを、比較的融点が低い樹脂とすることが好ましい。これにより、医療用複室容器10に対し、製造工程の最終段階で通常施される高圧蒸気滅菌の熱によって、容器本体12を構成するフィルム12a、12bの外面と、被覆部材22を構成する被覆フィルム22a、22bの内面とを接合させることも可能となる。
本実施形態の医療用複室容器10においては、被覆部材22の内面を構成する被覆フィルム22a、22bに含まれる熱可塑性樹脂と、容器本体12を構成するフィルム12a、12bの外面に含まれる熱可塑性樹脂とがポリエチレンなど同一の樹脂で共通し、一方、容器本体12を構成するフィルム12a、12bの内面に含まれる熱可塑性樹脂はポリプロピレンとポリエチレンとの混合物であることも好ましい。医療用複室容器10の製造工程の最終段階で通常施される高圧蒸気滅菌の温度をポリエチレンの融点より高く、ポリプロピレンの融点よりも低く設定することによって、高圧蒸気滅菌により、ポリエチレンなど同一の樹脂である被覆部材22の内面と容器本体12の外面とを密に接合させることができ、ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物により接合強度が低くなる仕切り用封止部28よりも、接合強度を高くすることができる。
本実施形態の医療用複室容器10においては、被覆部材22を用いて薬剤排出部14も被覆していることから、薬剤排出部14のゴム栓18の上面を衛生上の観点から被覆するために通常用いられるピールシールが不要となる。また、使用前の段階で薬剤排出部14が被覆部材22で覆われているため、複数の収納部24、26の開通前の使用を防止することが可能となる。
なお、被覆部材22のフィルム22a、22bは、遮光性やガスバリア性、水蒸気バリア性を有することが好ましい。また、図2から理解される通り、容器本体12及び薬剤排出部14の形状、及び、被覆部材22のフィルム22a、22bの性状によっては、被覆部材22と容器本体12や薬剤排出部14との間に空間が形成される場合がある。このような場合には、この空間に酸素吸収剤や水分吸収剤が封入されていてもよい。これらにより、容器本体12内の薬剤が酸素や水分によって劣化する成分の場合でも、劣化を抑制できる。
次に、本実施形態の医療用複室容器の使用方法について説明する。
図3は、容器本体12から被覆部材22を剥離する際の動作を示す概略的断面図である。図3に示すように、医療用複室容器10の使用を開始する際には、薬剤排出部14側から薬剤排出部14に隣接していない第1の収納部24側へ、被覆部材22の両側の被覆フィルム22a、22bを剥離していく。なお、図1、図2に示すように、被覆部材22の被覆フィルム(表側、22a)の周縁部32につまみ部34が形成されている。このため、被覆フィルム(裏側、22b)の端部36とつまみ部34をそれぞれ把持することにより、被覆部材22を剥離しやすくなる。
ここで、被覆部材22と容器本体12との間の接合強度について詳細に説明する。被覆部材22の第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bは、仕切り用封止部28上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bに、仕切り用封止部28の第1のフィルム12aと第2のフィルム12bとの接合強度以上の接合強度にて接合されている。図3に示すように、複室容器10の使用を開始するために被覆部材22を薬剤排出部14及び容器本体12から引き離して剥離すると、その引張力F,Fによって仕切り用封止部28も開封され、2つの収納部24、26同士が確実に開通される。このため、2つの収納部24、26に個別に収納されていた薬剤が確実に混合された後に、患者に投与することが可能となる。なお、第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bは、仕切り用封止部28上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bに、仕切り用封止部28の接合強度よりも高い接合強度にて接合されていることが、仕切り用封止部28の開封をより確実に行う観点から好ましい。
また、被覆部材22の第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bは、第2の収納部26上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bに剥離可能に接合されており、剥離可能であればその接合強度はどのような強度であってもよい。しかし、被覆部材22の第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bは、仕切り用封止部28の接合強度以上の接合強度にて、第2の収納部26上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bに剥離可能に接合されていることが好ましい。これにより、被覆部材22を第2の収納部26から剥離する動作によって仕切り用封止部28の開封が開始されるため、より一層、開封を確実に行うことが可能となる。なお、第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bは、第2の収納部26上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bに、仕切り用封止部28の接合強度よりも高い接合強度で接合されていることがより好ましい。
また、被覆部材22の第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bと、第1の収納部24上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bとの接合強度は、仕切り用封止部28の開封の観点からは特に制限されない。しかし、複室容器10が点滴スタンドに吊るされている際に、薬剤などの荷重によって容器本体12が被覆部材22から剥がれて落下するのを防止する観点から、被覆部材22の被覆フィルム22a、22bと第1の収納部24上のフィルム12a、12bとが薬剤などの荷重によって剥離しない接合強度で接合されていることが好ましく、剥離不可能なように接合されていてもよい。
図3に示すように、被覆部材22の両側の第1の被覆フィルム22a、第2の被覆フィルム22bは、容器本体12から全て剥離しないようにすることもできる。医療機関においては、医療廃棄物の処理は厳格であり分別も徹底されているところ、本実施形態の複室容器10であれば、容器本体12と被覆部材22が一体であることから、一回で廃棄処理することができ、分別処理の手間が軽減される点においても利便性が高い。
図4は、医療用複室容器の使用時の状態を示す概略的断面図である。図4に示すように、薬剤排出部14側から剥離した被覆部材22の第1の被覆フィルム22a、第2の被覆フィルム22bは、容器本体12の被覆時に容器本体12の外面側と接合していた内面が、仕切り用封止部28を中心に折り返されることによって反転し外面となる。また、容器本体12の被覆時の外面は、同様に折り返されることによって反転し内面となり、第1の収納部24側を被覆している第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bの外面と重なり合う。
図4に示すように、第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bを薬剤排出部14及び容器本体12の第2の収納部26上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bから剥離し、仕切り用封止部28を中心に反対側に折り返した状態において、薬剤排出部14とは反対側の容器本体12の端部よりも外側に、フック挿入用の穴38が形成されており、フック40が穴38に挿入される。この穴38は、図1に示すように、被覆部材22の第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bの、薬剤排出部14側の端部に形成されたものである。これにより、いわゆる点滴スタンドのフック40に本医療用複室容器10を吊すことができる。このように、本実施形態の医療用複室容器10によれば、被覆部材22の剥離から、点滴スタンドに吊るし使用を開始するまで一連の動作で行うことが可能となり、簡便に薬剤投与を行うことができる。なお、従来の複室容器では、例えば仕切り用封止部の開封作業中に放置されてしまうと、仕切り封止部が開封され薬剤の混合や経時変化が生じてしまうが、本実施形態の複室容器によれば一連の動作で使用開始できるため、開封作業中或いは開封作業後に放置されることを防止しやすくなる。
図5は、医療用複室容器10bの変形例を示す概略的断面図である。図5に示す通り、被覆部材22の第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bは、容器本体12の仕切り用封止部28上及び第2の収納部26上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bと接合しているだけでもよく、仕切り用封止部28上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bのみと接合しているだけでもよい。例えば、高圧蒸気滅菌済みの容器本体12に被覆部材22を接合させる場合には、両者の接合部分が少ない方が接着剤使用量も削減できる。なお、このような変形例の医療用複室容器10bにおいては、図2で示す医療用複室容器10と比べ、被覆部材22と容器本体12や薬剤排出部14との間の空間が広くなる傾向にあることから、容器本体12内の薬剤の劣化を抑制するために、酸素吸収剤又は水分吸収剤Aを封入することが好ましい。また、図5の医療用複室容器10bを点滴スタンドに吊るす際の落下防止の観点から、被覆部材22の第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bと、仕切り用封止部28上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bとの接合部分は、薬剤などの荷重によって剥離しない接合強度で接合されていることが好ましく、剥離不可能に接合されていてもよい。
図6は、医療用複室容器10cの変形例を示す概略的断面図である。図6に示す通り、被覆部材22は、第2の収納部26及び仕切り用封止部28までを被覆しており、第1の収納部24は被覆していない。このように、省資源の観点から被覆部材22は容器本体12の一部にのみ設けてもよい。また、酸素や水分によって劣化しやすい薬剤を収納する場合には、被覆部材22として酸素や水分の透過を抑制する素材を用い、当該薬剤を被覆部材22で覆われた第2の収納部26へ収納してもよい。なお、医療用複室容器10cについても医療用複室容器10bと同様に、点滴スタンドに吊るす際の落下防止の観点から、被覆部材22の第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bと、仕切り用封止部28上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bとの接合部分が、薬剤などの荷重によって剥離しない接合強度で接合されていることが好ましく、剥離不可能に接合されていてもよい。
図7は、医療用複室容器の変形例を示す概略的断面図である。図7に示す通り、容器本体12及び薬剤排出部14はブリスター包装によって被覆されていてもよい。例えば、被覆部材22の第2の被覆フィルム22b上に、容器本体12の第2のフィルム12bが接するように容器本体12を配置する。続いて、被覆部材22の第1の被覆フィルム22aを容器本体1の第1のフィルム12a上に配置し、容器本体12及び薬剤排出部14を覆う。次に、第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bの周縁部32を接合することで、容器本体12及び薬剤排出部14を密封できる。さらに、被覆部材22と容器本体12との間の空気を吸引し真空包装することによって、容器本体12と被覆部材22とを密着させることができる。
本実施形態のブリスター包装による医療用複室容器10dにおいても、被覆部材22としてポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を使用できるため、高圧蒸気滅菌時の熱により、容器本体12の外面と被覆部材22の内面とを接合することができる。被覆部材22の第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bは、仕切り用封止部28上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bに、仕切り用封止部28の第1のフィルム12aと第2のフィルム12bとの接合強度以上の接合強度にて接合される。本実施形態のブリスター包装による医療用複室容器10dは、耐衝撃性に優れる。このため、通常の医療用複室容器の輸送時には、衝撃により仕切り用封止部が開封しないよう2つに折りたたむダブルバック方式を採用する場合があるが、本実施形態の医療用複室容器10dによれば、輸送時に2つに折りたたむ必要がなくなり、包装工程時の作業を簡略化することが可能となる。なお、第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bは、仕切り用封止部28上の第1のフィルム12a及び第2のフィルム12bに、仕切り用封止部28の接合強度よりも高い接合強度にて接合されていることが、仕切り用封止部28の開封をより確実に行う観点から好ましい。
図8は、医療用複室容器の変形例を示す概略的断面図である。図8に示す医療用複室容器10eは、被覆部材22の第2の被覆フィルム22bが仕切り用封止部28上の第2のフィルム12bと接合していない点で、図7に示す医療用複室容器10dと形状が相違する。ここで、被覆部材22の第1の被覆フィルム22aは、仕切り用封止部28上の第1のフィルム12aに、仕切り用封止部28の第1のフィルム12aと第2のフィルム12bとの接合強度以上の接合強度にて接合され、かつ、被覆部材22の第2の被覆フィルム22bは、第2の収納部26上及び第1の収納部24上の第2のフィルム12bに、仕切り用封止部28の第1のフィルム12aと第2のフィルム12bとの接合強度以上の接合強度で接合されている。医療用複室容器10eによれば、被覆部材22の第1の被覆フィルム22a及び第2の被覆フィルム22bを剥離する際に仕切り用封止部28が容易に開封される。なお、第1の被覆フィルム22aは仕切り用封止部28上の第1のフィルム12aに、又、第2の被覆フィルム22bは第2の収納部26上及び第1の収納部24上の第2のフィルム12bに、仕切り用封止部28の接合強度よりも高い接合強度にて接合されていることが、仕切り用封止部28の開封をより確実に行う観点から好ましい。
10(10b,10c,10d,10e)…医療用複室容器
12…容器本体
12a…第1のフィルム
12b…第2のフィルム
14…薬剤排出部
16…薬剤排出管
18…ゴム栓
22…被覆部材
22a…第1の被覆フィルム
22b…第2の被覆フィルム
24…第1の収納部
26…第2の収納部
28…仕切り用封止部
30…(容器本体の)周縁部
32…(被覆部材の)周縁部
34…(第1の被覆フィルムの)つまみ部
36…(第2の被覆フィルムの)端部
38…穴
A…酸素吸収剤又は水分吸収剤。


Claims (7)

  1. 第1のフィルムと該第1のフィルムに対向する第2のフィルムとから構成された袋状の容器本体であり、前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとを剥離可能に接合することにより内部を第1の収納部と第2の収納部とに仕切る仕切り用封止部が形成されている容器本体、
    前記容器本体に取り付けられ、前記第2の収納部と連通する薬剤排出部、及び、
    少なくとも前記容器本体の一部を覆う被覆部材、
    を備える医療用複室容器であって、
    前記被覆部材が、前記第1のフィルム及び前記第2のフィルムにそれぞれ接合される第1の被覆フィルム及び第2の被覆フィルムからなり、
    前記第1の被覆フィルム及び前記第2の被覆フィルムが、前記仕切り用封止部上の前記第1のフィルム及び前記第2のフィルムに、前記仕切り用封止部の接合強度以上の接合強度にて接合されており、
    前記第1の被覆フィルム及び前記第2の被覆フィルムが、前記第2の収納部上の前記第1のフィルム及び前記第2のフィルムに剥離可能に接合されており、
    前記被覆部材が、少なくとも前記仕切り用封止部から前記薬剤排出部にかけて前記容器本体の少なくとも一部及び前記薬剤排出部を被覆しており、
    前記第1の被覆フィルム及び前記第2の被覆フィルムの前記薬剤排出部側で、且つ前記薬剤排出部を超えた位置である端部にフック挿入用の穴が形成されると共に、前記端部は剥離可能に接合されており、
    記第1の被覆フィルム及び前記第2の被覆フィルムを前記第2の収納部から剥離し、前記仕切り用封止部を中心に反対側に折り返した状態において、前記穴が、前記薬剤排出部とは反対側の前記容器本体の端部よりも外側に配置されるようになっている、医療用複室容器。
  2. 第1のフィルムと該第1のフィルムに対向する第2のフィルムとから構成された袋状の容器本体であり、前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとを剥離可能に接合することにより内部を第1の収納部と第2の収納部とに仕切る仕切り用封止部が形成されている容器本体、
    前記容器本体に取り付けられ、前記第2の収納部と連通する薬剤排出部、及び、
    少なくとも前記容器本体の一部を覆う被覆部材、
    を備える医療用複室容器であって、
    前記被覆部材が、前記第1のフィルム及び前記第2のフィルムにそれぞれ接合される第1の被覆フィルム及び第2の被覆フィルムからなり、
    前記第1の被覆フィルムが、前記仕切り用封止部上の前記第1のフィルムに、前記仕切り用封止部の接合強度以上の接合強度にて接合されており、
    前記第2の被覆フィルムが、前記第1の収納部上及び第2の収納部上の前記第2のフィルムに、前記仕切り用封止部の接合強度以上の接合強度にて接合されており、
    前記被覆部材が、少なくとも前記仕切り用封止部から前記薬剤排出部にかけて前記容器本体の少なくとも一部及び前記薬剤排出部を被覆しており、
    前記第1の被覆フィルム及び前記第2の被覆フィルムの前記薬剤排出部を超えた位置である端部にフック挿入用の穴が形成されると共に、前記端部は剥離可能に接合されており、
    前記第2の被覆フィルムを前記第2の収納部から剥離すると共に、前記第1の被覆フィルム及び前記第2の被覆フィルムを前記仕切り用封止部を中心に反対側に折り返した状態において、前記穴が、前記薬剤排出部とは反対側の前記容器本体の端部よりも外側に配置されるようになっている、医療用複室容器。
  3. 前記被覆部材が前記容器本体の全体を被覆している、請求項1または2に記載の医療用複室容器。
  4. 前記第1の被覆フィルム及び前記第2の被覆フィルムが、前記仕切り用封止部の接合強度以上の接合強度にて、前記第2の収納部上の前記第1のフィルム及び前記第2のフィルムに剥離可能に接合されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療用複室容器。
  5. 前記第1の被覆フィルム及び前記第2の被覆フィルムは、前記薬剤排出部に剥離可能に接合されており、
    前記第1の被覆フィルム及び前記第2の被覆フィルムを前記薬剤排出部及び前記容器本体の前記第2の収納部から剥離すると共に、前記仕切り用封止部を中心に反対側に折り返した状態において、前記穴が、前記薬剤排出部とは反対側の前記容器本体の端部よりも外側に配置されるようになっている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の医療用複室容器。
  6. 前記第1の被覆フィルム及び前記第2の被覆フィルムが前記第1のフィルム及び前記第2のフィルムに熱融着により接合される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の医療用複室容器。
  7. 前記第1の被覆フィルム及び前記第2の被覆フィルムが当該医療用複室容器全体を被覆するブリスター包装を構成する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の医療用複室容器。
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