JP6899671B2 - 防水コネクタ嵌合構造 - Google Patents
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Description
このような防水コネクタ嵌合構造には、端子が収容される端子収容室が設けられた柱状の端子収容部と、端子収容部の外周面との間に隙間が形成されるように外周面を囲い、かつ、端子を端子収容室内に係止するリテーナの挿入口となるリテーナ挿入開口が形成されたフード部と、を備えた第一コネクタハウジングを有してなる第一コネクタと、隙間に嵌入される嵌合筒部を備えた第二コネクタハウジングを有してなる第二コネクタと、が嵌合筒部の内周面と端子収容部の外周面との間を液密に封止するため外周面に設けられた環状のシール部材によって防水可能にコネクタ嵌合されるものがある。
前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆う開口覆い壁を有してなり、
前記第一コネクタは、
前記第二コネクタとのコネクタ嵌合のために負荷する力に梃を利用可能にした嵌合補助レバー部を有してなり、
前記開口覆い壁は、
前記嵌合補助レバー部の一部をなし、前記嵌合補助レバー部がコネクタ嵌合完了位置にレバー操作された状態で前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆うことを特徴とする。
前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆う開口覆い壁を有してなり、
前記開口覆い壁は、
前記第一コネクタハウジングに着脱自在な取付部材に、一体、または、別体で設けられ、
前記取付部材は、
前記第一コネクタハウジングから引き出される電線を該電線の方向を規制しつつカバーする電線カバーであることを特徴とする。
本発明の実施例1に係る防水コネクタ嵌合構造1は、第一コネクタ10と、第二コネクタ110とが、シール部材Sによって防水可能にコネクタ嵌合されるものである。
この端子収容部21は、図4に示すように、リテーナ40を挿入するためのリテーナ挿入孔21cがリテーナ挿入開口22aに対向する位置に設けられている。
この嵌合補助レバー部30は、一対の嵌合ガイドスリット22b、22bが設けられたフード部22の対向する壁の外面に回動支点部31a有して回動可能に取り付けられた一対の回動本体部31、31と、一対の回動本体部31、31のそれぞれの回動支点部31aから離れた部分を橋渡すように連結する操作レバー部32と、を有してなる。
また、操作レバー部32は、リテーナ挿入開口22aの短手方向に対応する幅が、リテーナ挿入開口22aの短手幅よりも大きくなるように調整されている。
このため、開口覆い壁50としての操作レバー部32が、第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合させる前にリテーナ40を仮係止位置と本係止位置との間でリテーナ挿入開口22aへの挿入方向に移動させる操作の邪魔にならないようになっている。
第二コネクタ110は、第一コネクタハウジング20の端子収容部21とフード部22との間に形成された隙間Gに嵌入される嵌合筒部121を備えた第二コネクタハウジング120を有してなる。
この第二コネクタハウジング120は、上述した一対の嵌合ガイドリブ121b、121bの終端部にそれぞれ嵌合ガイド突起121c、121cが設けられている。
図5は、本発明の実施例1の防水コネクタ嵌合構造1の第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合する手順、および、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了されるまでの各部の動作について説明するための図である。
ここで、第二コネクタ110の一対の嵌合ガイドリブ121b、121bが第一コネクタ10の一対の嵌合ガイドスリット22b、22bに嵌め込まれることによって、第一コネクタ10が嵌合方向Dに沿ってガイドされながら移動される。
このように、嵌合補助レバー部30によって梃を利用して第一コネクタ10を嵌合方向Dに移動するため、作業者はコネクタ嵌合のために過大な力を第一コネクタハウジング20に負荷させなくても、コネクタ嵌合のために必要な力を嵌合補助レバー部30を介して第一コネクタハウジング20に負荷させることができるようになっている。
すなわち、第一コネクタ10と第二コネクタ110とのコネクタ嵌合のために第一コネクタハウジング20に過大な力を負荷させる必要がある場合であっても、作業者の作業負担を低減することができるようになっている。
図6は、本発明の実施例2に係る防水コネクタ嵌合構造2の第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合される前の状態を示した斜視図である。図7は、図6に示した防水コネクタ嵌合構造2がコネクタ嵌合完了された状態をリテーナ挿入開口24側から視た図である。図8は、(a)が図7に示した防水コネクタ嵌合構造2のA−A線断面図であり、(b)が(a)に示した断面図のリテーナ挿入開口24周辺を拡大した図である。図9は、(a)が図7に示した防水コネクタ嵌合構造2のB−B線断面図であり、(b)が(a)に示した断面図のリブ26c周辺を拡大した図である。
この実施例2の防水コネクタ嵌合構造2は、主に開口覆い壁60が第二コネクタ110の嵌合筒部121に設けられている点で実施例1の防水コネクタ嵌合構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と略同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略している。
このリテーナ挿入開口24は、開口内縁面25が嵌合方向Dに平行に向かい合う一対の嵌合方向平行内縁面25a、25aを有してなる。
この段壁部26bは、縁面が開口内縁面25の一部を構成するようになっている。
なお、この実施例2の嵌合補助レバー部33は、実施例1の嵌合補助レバー部30と異なり開口覆い壁としての機能をなしていない。
第二コネクタ110は、第一コネクタハウジング20の端子収容部21とフード部23との間に形成された隙間Gに嵌入される嵌合筒部121を備えた第二コネクタハウジング120を有してなる。
この開口覆い壁60は、嵌合筒部121の外面と一体的に連結する部分となる基台部61と、リテーナ挿入開口24を覆う部分となる覆い本体部62と、覆い本体部62の先端部表面に立設された先端側立設壁部63と、を有してなる。
このため、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了された状態で、段壁部26bと各リブ26c、26cとによって、図9に示すように、水の侵入経路をいわゆるラビリンス形状にして複雑化することができるようになっている。
このため、覆い本体部62は、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了された状態で、リテーナ挿入開口24を略閉塞した状態で覆うようになっている。
この先端側立設壁部63は、リテーナ挿入開口24の開口内縁面25に当接される部分となる覆い本体部62の嵌合方向先端部の縁面と面一に形成されることによって開口内縁面25に当接される当接面63aが形成されている。
このため先端側立設壁部63は、開口内縁面25に当接されることでリテーナ挿入開口24を隙間なく閉塞するとともに、高圧洗浄水を開口内縁面25から遠ざける方向に誘導することができるようになっているので、シール部材Sに向けて侵入されやすい方向から高圧洗浄水が吹き付けられたとしても、侵入する水の水圧を弱めることができるようになっている。
このため、開口覆い壁60が、第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合させる前にリテーナ40を仮係止位置と本係止位置との間でリテーナ挿入開口24への挿入方向に移動させる操作の邪魔にならないようになっている。
図10は、本発明の実施例2の防水コネクタ嵌合構造2の第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合する手順、および、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了されるまでの各部の動作について説明するための図である。
ここで、第二コネクタ110の一対の嵌合ガイドリブ121b、121bが第一コネクタ10の一対の嵌合ガイドスリット22b、22bに嵌め込まれることによって、第一コネクタ10が嵌合方向Dに沿ってガイドされながら移動される。
また、開口覆い壁60の覆い本体部62が一対のガイド用延在内縁面26a、26aによってリテーナ挿入開口24の開口内縁面25に当接される位置に向けて誘導される。このような状態で作業者は、操作レバー部34の回動操作を開始する。
このように、嵌合補助レバー部33によって梃を利用して第一コネクタ10を嵌合方向Dに移動するため、作業者はコネクタ嵌合のために過大な力を第一コネクタハウジング20に負荷させなくても、コネクタ嵌合のために必要な力を嵌合補助レバー部33を介して第一コネクタハウジング20に負荷させることができるようになっている。
すなわち、第一コネクタ10と第二コネクタ110とのコネクタ嵌合のために第一コネクタハウジング20に過大な力を負荷させる必要がある場合であっても、作業者の作業負担を低減することができるようになっている。
図11は、本発明の実施例3に係る防水コネクタ嵌合構造3の第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合される前の状態を示した斜視図である。図12は、図11に示した第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合された状態の防水コネクタ嵌合構造3をリテーナ挿入開口22a側から視た図である。図13は、(a)が図12に示した防水コネクタ嵌合構造3のC−C線断面図であり、(b)が(a)に示した断面図のリテーナ挿入開口22a周辺を拡大した図である。
この実施例3の防水コネクタ嵌合構造3は、主に開口覆い壁80が第一コネクタハウジング20に着脱自在な電線カバー70に設けられている点で実施例1の防水コクタ嵌合構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と略同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略している。
なお、この実施例3の嵌合補助レバー部33は実施例1の嵌合補助レバー部30と異なり開口覆い壁としての機能をなしていない。
この延出覆い部72は、リテーナ挿入開口22aが形成された第一コネクタハウジング20の一側面と同じ側となる出口覆い部71の一側部から筒状に突出されている。
このような延出覆い部72は、出口覆い部71に一体的に設けられた一体延出部72aと、一体延出部72aに着脱自在に設けられた着脱自在延出部72bと、を有してなり、着脱自在延出部72bを一体延出部72aから離脱させることによって、電線Wを延在覆い部72内に通し易い構造になっている。
この着脱自在延出部72bは、延出覆い部72を構成する筒状の壁のうち、電線カバー70が第一コネクタハウジング20に取り付けられた状態で外壁面をリテーナ挿入開口22aの前方領域に向けた壁部分を構成している。
このため、電線カバー70が第一コネクタハウジング20に取り付けられる前の状態では、開口覆い壁80が、リテーナ40を仮係止位置と本係止位置との間でリテーナ挿入開口22aでの挿入方向に移動させる操作の邪魔にならないようになっている。
図14は、本発明の実施例3の防水コネクタ嵌合構造3の第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合する手順、および、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了されるまでの各部の動作について説明するための図である。
ここで、第二コネクタ110の一対の嵌合ガイドリブ121b、121bが第一コネクタ10の一対の嵌合ガイドスリット22b、22bに嵌め込まれることによって、第一コネクタ10が嵌合方向Dに沿ってガイドされながら移動される。
このように、嵌合補助レバー部33によって梃を利用して第一コネクタ10を嵌合方向Dに移動するため、作業者はコネクタ嵌合のために過大な力を第一コネクタハウジング20に負荷させなくても、コネクタ嵌合のために必要な力を嵌合補助レバー部33を介して第一コネクタハウジング20に負荷させることができるようになっている。
すなわち、第一コネクタ10と第二コネクタ110とのコネクタ嵌合のために第一コネクタハウジング20に過大な力を負荷させる必要がある場合であっても、作業者の作業負担を低減することができるようになっている。
10 第一コネクタ
20 第一コネクタハウジング
20a 電線引き出し口
21 端子収容部
21a 外周面
21b 端子収容室
21bb 端子挿入口
21c リテーナ挿入孔
21d シール部材配置部
22、23 フード部
22a、24 リテーナ挿入開口
22b 嵌合ガイドスリット
25 開口内縁面
25a 嵌合方向平行内縁面
26 開口覆いガイド部
26a ガイド用延在内縁面
26b 段壁部
26c リブ
30、33 嵌合補助レバー部
31 回動本体部
31a 回動支点部
32 操作レバー部(開口覆い壁)
34 操作レバー部
40 リテーナ
50、60、80 開口覆い壁
61 基台部
62 覆い本体部
63 先端側立設壁部
63a 当接面
70 電線カバー(取付部材)
71 出口覆い部
72 延出覆い部
72a 一体延出部
72aa ロック部
72b 着脱自在延出部
72bb 被ロック部
81a 連結部
81b 覆い壁部
110 第二コネクタ
120 第二コネクタハウジング
121 嵌合筒部
121a 内周面
121b 嵌合ガイドリブ
121c 嵌合ガイド突起
C1 端子
G 隙間
P ゴム栓
S シール部材
W 電線
Claims (2)
- 端子が収容される端子収容室が設けられた柱状の端子収容部と、該端子収容部の外周面との間に隙間が形成されるように前記外周面を囲い、かつ、前記端子を前記端子収容室内に係止するリテーナの挿入口となるリテーナ挿入開口が形成されたフード部と、を備えた第一コネクタハウジングを有してなる第一コネクタと、前記隙間に嵌入される嵌合筒部を備えた第二コネクタハウジングを有してなる第二コネクタと、が前記嵌合筒部の内周面と前記端子収容部の前記外周面との間を液密に封止するため前記外周面に設けられた環状のシール部材によって防水可能にコネクタ嵌合される防水コネクタ嵌合構造において、
前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆う開口覆い壁を有してなり、
前記第一コネクタは、
前記第二コネクタとのコネクタ嵌合のために負荷する力に梃を利用可能にした嵌合補助レバー部を有してなり、
前記開口覆い壁は、
前記嵌合補助レバー部の一部をなし、前記嵌合補助レバー部がコネクタ嵌合完了位置にレバー操作された状態で前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆う
ことを特徴とする防水コネクタ嵌合構造。 - 端子が収容される端子収容室が設けられた柱状の端子収容部と、該端子収容部の外周面との間に隙間が形成されるように前記外周面を囲い、かつ、前記端子を前記端子収容室内に係止するリテーナの挿入口となるリテーナ挿入開口が形成されたフード部と、を備えた第一コネクタハウジングを有してなる第一コネクタと、前記隙間に嵌入される嵌合筒部を備えた第二コネクタハウジングを有してなる第二コネクタと、が前記嵌合筒部の内周面と前記端子収容部の前記外周面との間を液密に封止するため前記外周面に設けられた環状のシール部材によって防水可能にコネクタ嵌合される防水コネクタ嵌合構造において、
前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆う開口覆い壁を有してなり、
前記開口覆い壁は、
前記第一コネクタハウジングに着脱自在な取付部材に、一体、または、別体で設けられ、
前記取付部材は、
前記第一コネクタハウジングから引き出される電線を該電線の方向を規制しつつカバーする電線カバーである
ことを特徴とする防水コネクタ嵌合構造。
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