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JP6881424B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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JP6881424B2 JP2018234679A JP2018234679A JP6881424B2 JP 6881424 B2 JP6881424 B2 JP 6881424B2 JP 2018234679 A JP2018234679 A JP 2018234679A JP 2018234679 A JP2018234679 A JP 2018234679A JP 6881424 B2 JP6881424 B2 JP 6881424B2
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Description

本開示は、冷凍装置に関するものである。
特許文献1には、冷凍サイクルを行う冷凍装置の一種である空気調和機が開示されている。この特許文献1には、液バック現象に起因する圧縮機の損傷を防止するため、圧縮機へ吸入される冷媒の過熱度(以下では、「吸入過熱度」という)を、圧縮機の運転負荷に応じて調節することが開示されている。なお、液バック現象は、圧縮機が湿り蒸気を吸い込む現象である。
実開昭59−84358号公報
液バック現象を確実に防止するには、吸入過熱度が比較的大きな値となるように、膨張弁の開度を調節することが考えられる。しかし、吸入過熱度を大きくすると、蒸発器として機能する熱交換器のうち、ガス単相状態の冷媒が流通する領域が大きくなり、その熱交換器の冷却能力を充分に発揮させることができない。このため、従来の冷凍装置については、運転効率が低いという問題がある。
本開示の目的は、冷凍装置の運転効率を向上させることにある。
本開示の第1,第2の各態様は、圧縮機(31)と膨張弁(36,22a,22b)と熱交換器(15,21a,21b)とが設けられて冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)と、上記圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度が目標過熱度となるように、上記膨張弁(36,22a,22b)の開度を調節する制御器(90)とを備えた冷凍装置()を対象とする。そして、上記制御器(90)は、上記冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に応じて上記目標過熱度を調節する目標調節動作と、上記目標調節動作中に、上記圧縮機(31)が湿り蒸気を吸入する液バック現象の可能性が高いことを示す第1条件が成立すると、上記目標過熱度を第1目標値に保つ第1目標保持動作とを行うものである。
第1,第2の各態様において、制御器(90)は、目標調節動作を行う。目標調節動作において、制御器(90)は、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に応じて目標過熱度を調節する。制御器(90)が目標調節動作で定めた目標過熱度に基づいて膨張弁(36,22a,22b)の開度を調節することによって、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度(吸入過熱度)を、冷凍サイクルの状態に応じた適切な値にすることが可能となる。従って、この態様によれば、冷凍装置(1)の運転効率の向上を図ることが可能となる。
また、第1,第2の各態様において、制御器(90)は、目標調節動作中に第1条件が成立すると、その動作を目標調節動作から第1目標保持動作に切り換える。この制御器(90)は、液バック現象の可能性が高くなると、目標調節動作による目標過熱度の調節を停止し、目標過熱度を第1目標値に保持する。第1目標値を充分に大きな値に設定しておけば、圧縮機(31)へ吸入される冷媒をガス単相状態に保つことができる。従って、この態様によれば、液バック現象による圧縮機(31)の損傷を抑えて、冷凍装置(1)の信頼性を向上させることが可能となる。
本開示の第3の態様は、上記第1又は第2の態様において、上記目標調節動作において、上記制御器(90)は、最小目標値以上で最大目標値以下の範囲内で上記目標過熱度を調節し、上記第1目標保持動作において、上記制御器(90)は、上記最大目標値以上の値である上記第1目標値に上記目標過熱度を保つものである。
第3の態様の制御器(90)は、第1目標保持動作において、目標過熱度を第1目標値に保つ。第1目標値は、最大目標値以上の値である。この態様の第1目標保持動作では、目標過熱度が充分に大きな値に保持される。従って、この態様によれば、圧縮機(31)へ吸入される冷媒をガス単相状態に保つことができ、液バック現象による圧縮機(31)の損傷を抑えることができる。
また、上記第1の態様は、上記の構成に加えて、上記目標調節動作において、上記制御器(90)は、上記液バック現象が生じていないことを示す第2条件が成立している場合に、上記目標過熱度を引き下げ、上記液バック現象の可能性が上記第2条件の成立中に比べて高いことを示す第3条件が成立している場合に、上記目標過熱度を引き上げるものである。
第1の態様において、制御器(90)は、第2条件が成立している場合に、目標過熱度を引き下げる。第2条件が成立する場合は、液バック現象が生じていないと判断できる。そこで、制御器(90)は、目標過熱度を引き下げ、冷凍装置(1)の運転効率の向上を図る。制御器(90)は、第3条件が成立している場合に、目標過熱度を引き上げる。第3条件が成立する場合は、第2条件の成立中に比べて、液バック現象の可能性が高い。そこで、制御器(90)は、目標過熱度を引き上げ、液バック現象の可能性を低下させる。
第2の態様は、上記の構成に加えて、上記制御器(90)は、上記第1目標保持動作中に、上記液バック現象が生じていないことを示す第2条件が成立すると、上記目標調節動作を行うものである。
第2の態様において、制御器(90)は、第1目標保持動作中に第2条件が成立すると、その動作を第1目標保持動作から目標調節動作に切り換える。第2条件が成立する場合は、液バック現象が生じていないと判断できる。そこで、制御器(90)は、第1目標保持動作中に第2条件が成立すると、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に応じて目標過熱度を調節する。この態様によれば、液バック現象が生じていないと判断できる場合には、目標過熱度を調節することによって、冷凍装置(1)の運転効率の向上を図ることが可能となる。
本開示の第1,第2の各態様は、上記の構成に加えて、上記第2条件は、吐出側適正条件と、上記冷凍サイクルの状態の変動が小さいことを示す安定条件との両方が成立するという条件であり、上記吐出側適正条件は、上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度が第3基準吐出過熱度以上であるという条件、または上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が第3基準吐出温度以上であるという条件であるものである。
ここで、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度または温度がある程度以上の値であり、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態の変動が小さいときには、液バック現象が生じていないと言える。そこで、第1,第2の各態様の制御器(90)は、吐出側適正条件と安定条件の両方が成立するという条件を、第2条件とする。
本開示の第4の態様は、上記第1又は第2の態様において、上記熱交換器(21a,21b)へ空気を送るファン(5)を更に備える一方、上記安定条件は、第1圧縮機用時間における上記圧縮機(31)の回転速度の変化量が第1圧縮機用基準値以下であり、または第1ファン用時間における上記ファン(5)の回転速度の変化量が第1ファン用基準値以下であるという条件であるものである。
ここで、圧縮機(31)の回転速度が変化すると、冷媒回路(11)を循環する冷媒の流量が変化する。また、ファン(5)の回転速度が変化すると、熱交換器(21a,21b)における冷媒と空気の熱交換量が変化する。このように、圧縮機(31)とファン(5)の回転速度は、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に影響を及ぼす。そこで、第4の態様の制御器(90)は、圧縮機(31)又はファン(5)の回転速度の変化が小さいことを示す条件を、冷凍サイクルの状態の変動が小さいことを示す安定条件とする。
本開示の第5の態様は、上記第2の態様において、上記制御器(90)は、上記目標調節動作中に第4条件が成立すると、上記最小目標値以下の値である第2目標値に上記目標過熱度を保つ第2目標保持動作を行い、上記第4条件は、上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度が第4基準吐出過熱度以上であるという条件、または上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が第4基準吐出温度以上であるという条件であるものである。
第5の態様において、制御器(90)は、目標調節動作中に第4条件が成立すると、その動作を目標調節動作から第2目標保持動作に切り換える。第4条件が成立する場合は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が比較的高いと判断できる。そこで、制御器は、目標調節動作中に第4条件が成立すると、第2目標保持動作を行う。第2目標保持動作において、制御器(90)は、目標過熱度を、最小目標値以下の値である第2目標値に保つ。圧縮機へ吸入される冷媒の過熱度が低くなると、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が低くなる。従って、この態様によれば、圧縮機(31)から吐出された冷媒の過昇温を防いで圧縮機(31)の信頼性を確保できる。
上記第6の態様は、上記第1の態様において、上記第3条件は、第2吐出側低温条件が成立し、且つ上記冷凍サイクルの状態の変動が大きいことを示す変動条件が成立しないという条件であり、上記第2吐出側低温条件は、上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度が第2基準吐出過熱度以下であるという条件、または上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が第2基準吐出温度以下であるという条件であるものである。
ここで、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度または温度がある程度以下の値であるが、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態の変動が大きくないときには、液バック現象の可能性はそれほど高くないと言える。そこで、第6の態様の制御器(90)は、第2吐出側低温条件が成立し、且つ変動条件が成立しないという条件を、第3条件とする。
本開示の第7の態様は、上記第6の態様において、上記熱交換器(21a,21b)へ空気を送るファン(5)を更に備える一方、上記変動条件は、第2圧縮機用時間における上記圧縮機(31)の回転速度の変化量が第2圧縮機用基準値以上であり、または第2ファン用時間における上記ファン(5)の回転速度の変化量が第2ファン用基準値以上であるという条件であるものである。
ここで、圧縮機(31)の回転速度が変化すると、冷媒回路(11)を循環する冷媒の流量が変化する。また、ファン(5)の回転速度が変化すると、熱交換器(21a,21b)における冷媒と空気の熱交換量が変化する。このように、圧縮機(31)とファン(5)の回転速度は、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に影響を及ぼす。そこで第7の態様の制御器(90)は、圧縮機(31)又はファン(5)の回転速度の変化が大きいことを示す条件を、冷凍サイクルの状態の変動が大きいことを示す変動条件とする。
本開示の第8の態様は、上記第5の態様において、上記制御器(90)は、上記第1目標保持動作中に上記第4条件が成立すると、上記第2目標保持動作を行うものである。
第8の態様の制御器(90)は、第1目標保持動作中に第4条件が成立すると、その動作を第1目標保持動作から第2目標保持動作に切り換える。第2目標保持動作において、制御器(90)は、目標過熱度を、最小目標値以下の値である第2目標値に保つ。圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度が低くなると、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が低くなる。従って、この態様によれば、圧縮機(31)から吐出された冷媒の過昇温を防いで圧縮機(31)の信頼性を確保できる。
本開示の第9の態様は、上記第5の態様において、上記制御器(90)は、上記第2目標保持動作中に上記第1条件が成立すると、上記第1目標保持動作を行うものである。
第9の態様の制御器(90)は、第2目標保持動作中に第1条件が成立すると、その動作を第2目標保持動作から第1目標保持動作に切り換える。第1目標保持動作において、制御器(90)は、目標過熱度を、最大目標値以上の値である第1目標値に保つ。この態様の第1目標保持動作では、目標過熱度が充分に大きな値に保持される。従って、この態様によれば、圧縮機(31)へ吸入される冷媒をガス単相状態に保つことができ、液バック現象による圧縮機(31)の損傷を抑えることができる。
図1は、実施形態のチラー装置の構成を示す冷媒回路図である。 図2は、冷却運転中の冷媒の流れを示すチラー装置の冷媒回路図である。 図3は、加熱運転中の冷媒の流れを示すチラー装置の冷媒回路図である。 図4は、実施形態のチラー装置の制御器の構成を示すブロック図である。 図5は、実施形態の制御器の目標過熱度設定部が行う動作を示す状態遷移図である。
本実施形態のチラー装置(1)は、冷凍サイクルを行う冷凍装置である。このチラー装置(1)は、冷媒を循環させて冷凍サイクルを行う冷媒回路を備え、冷媒によって熱媒水を冷却し又は加熱する。チラー装置(1)において冷却され又は加熱された熱媒水は、図外のファンコイルユニットへ供給され、室内空間の冷房または暖房に利用される。
図1に示すように、チラー装置(1)は、第1冷媒回路(11)と第2冷媒回路(12)とを備える。第1冷媒回路(11)と第2冷媒回路(12)は、一つの水熱交換器(15)を共用する。また、チラー装置(1)は、室外ファン(5)を、冷媒回路(11,12)毎に一つずつ備える。各室外ファン(5)は、対応する冷媒回路(11,12)の室外熱交換器(21a,21b)へ室外空気を送る。更に、チラー装置(1)は、制御器(90)を備える。
−冷媒回路−
第1冷媒回路(11)と第2冷媒回路(12)は、それぞれの構成が互いに同じである。図1は、第1冷媒回路(11)の具体構成を図示し、第2冷媒回路(12)の具体構成の図示を省略する。ここでは、第1冷媒回路(11)について説明する。
第1冷媒回路(11)は、圧縮機(31)と、四方切換弁(32)と、ブリッジ回路(40)と、受液器(33)と、過冷却用熱交換器(35)と、利用側膨張弁(36)とを、一つずつ備える。第1冷媒回路(11)には、水熱交換器(15)が接続される。第1冷媒回路(11)は、一方向管路(53)と、過冷却管路(54)と、機器冷却管路(55)と、吸入接続管路(60)と、ガス抜き管路(61)とを、一つずつ備える。また、第1冷媒回路(11)は、二つの分岐管路(20a,20b)を備える。各分岐管路(20a,20b)には、室外熱交換器(21a,21b)と熱源側膨張弁(22a,22b)とが一つずつ設けられる。
〈圧縮機〉
圧縮機(31)は、全密閉型のスクロール圧縮機である。また、圧縮機(31)は、運転容量が可変である。具体的に、圧縮機(31)の電動機には、図外のインバータから交流が供給される。インバータの出力周波数を変更すると、圧縮機(31)に設けられた電動機の回転速度が変化し、圧縮機(31)の運転容量が変化する。
圧縮機(31)の吸入管は、吸入配管(51)に接続する。圧縮機(31)の吐出管は、吐出配管(52)に接続する。圧縮機(31)の中間インジェクション管は、過冷却管路(54)に接続する。吐出配管(52)には、逆止弁(CV13)が設けられる。この逆止弁(CV13)は、圧縮機(31)から流出する向きの冷媒の流通を許容し、逆向きの冷媒の流通を阻止する。
〈四方切換弁〉
四方切換弁(32)は、四つのポートを有する切換弁である。四方切換弁(32)の第1のポートは、吐出配管(52)を介して圧縮機(31)に接続する。四方切換弁(32)の第2のポートは、吸入配管(51)を介して圧縮機(31)に接続する。四方切換弁の第3のポートは、各分岐管路(20a,20b)の一端に接続する。四方切換弁(32)の第4のポートは、水熱交換器(15)に接続する。
四方切換弁(32)は、図1に実線で示す第1状態と、図1に破線で示す第2状態とに切り換わる。第1状態の四方切換弁(32)では、第1のポートが第3のポートと連通し、第2のポートが第4のポートと連通する。第2状態の四方切換弁(32)では、第1のポートが第4のポートと連通し、第2のポートが第3のポートと連通する。
〈分岐管路〉
二つの分岐管路(20a,20b)は、互いに並列に接続される。各分岐管路(20a,20b)のガス側端は、四方切換弁(32)の第3のポートに接続する。各分岐管路(20a,20b)の液側端は、ブリッジ回路(40)に接続する。
第1分岐管路(20a)には、第1室外熱交換器(21a)と第1熱源側膨張弁(22a)とが直列に配置される。第2分岐管路(20b)には、第2室外熱交換器(21b)と第2熱源側膨張弁(22b)とが直列に配置される。各分岐管路(20a,20b)では、分岐管路(20a,20b)のガス側端寄りに室外熱交換器(21a,21b)が配置され、分岐管路(20a,20b)の液側端寄りに熱源側膨張弁(22a,22b)が配置される。
各室外熱交換器(21a,21b)は、冷媒を室外空気と熱交換させる熱源側熱交換器である。第1室外熱交換器(21a)の熱交換容量は、第2室外熱交換器(21b)の熱交換容量よりも大きい。各熱源側膨張弁(22a,22b)は、開度可変の電子膨張弁である。
第1冷媒回路(11)に対応する室外ファン(5)は、第1冷媒回路(11)の第1室外熱交換器(21a)と第2室外熱交換器(21b)の両方へ室外空気を送る。
〈ブリッジ回路〉
ブリッジ回路(40)は、四つの配管(41〜44)を備える。第1配管(41)には第1逆止弁(CV1)が、第2配管(42)には第2逆止弁(CV2)が、第3配管(43)には第3逆止弁(CV3)が、第4配管(44)には第4逆止弁(CV4)が、それぞれ設けられる。各逆止弁(CV1〜CV4)は、対応する配管(41〜44)の流入端から流出端に向かう方向の冷媒の流通を許容し、逆向きの冷媒の流通を阻止する。
第1配管(41)の流出端と第2配管(42)の流入端とは、分岐管路(20a,20b)の液側端に接続する。第2配管(42)の流出端と第3配管(43)の流出端とは、一方向管路(53)の一端に接続する。第3配管(43)の流入端と第4配管(44)の流出端とは、利用側膨張弁(36)の一端に接続する。第4配管(44)の流入端と第1配管(41)の流入端とは、一方向管路(53)の他端に接続する。
〈利用側膨張弁〉
利用側膨張弁(36)は、開度可変の電子膨張弁である。利用側膨張弁(36)の他端は、水熱交換器(15)に接続する。
〈水熱交換器〉
水熱交換器(15)は、利用側熱交換器である。水熱交換器(15)は、第1冷媒回路(11)及び第2冷媒回路(12)の冷媒を熱媒水と熱交換させる。
水熱交換器(15)には、水流路(16)と、第1冷媒流路(17)と、第2冷媒流路(18)とが形成される。水流路(16)には、熱媒水の循環回路が接続する。第1冷媒流路(17)には、第1冷媒回路(11)が接続する。第2冷媒流路(18)には、第2冷媒回路(12)が接続する。各冷媒流路(17,18)の一端は、対応する冷媒回路(11,12)の四方切換弁(32)の第4のポートに接続する。各冷媒流路(17,18)の他端は、対応する冷媒回路(11,12)の利用側膨張弁(36)の他端に接続する。
〈一方向管路、過冷却管路、過冷却熱交換器〉
一方向管路(53)には、一端から他端へ向かって順に、受液器(33)と過冷却用熱交換器(35)とが配置される。
過冷却管路(54)の一端は、一方向管路(53)における受液器(33)と過冷却用熱交換器(35)の間に接続する。過冷却管路(54)の他端は、圧縮機(31)の中間インジェクション管に接続する。過冷却管路(54)には、一端から他端へ向かって順に、過冷却用膨張弁(34)と過冷却用熱交換器(35)とが配置される。
過冷却用熱交換器(35)には、一次側流路(35a)と二次側流路(35b)とが形成される。一次側流路(35a)は、一方向管路に接続する。二次側流路(35b)は、過冷却管路に接続する。過冷却用熱交換器(35)は、一次側流路(35a)の冷媒を二次側流路(35b)の冷媒と熱交換させて冷却する。
〈機器冷却管路、機器冷却器〉
機器冷却管路(55)の一端は、第1分岐管路(20a)における第1室外熱交換器(21a)と第1熱源側膨張弁(22a)の間に接続する。機器冷却管路(55)の他端は、二つの分岐管路(20a,20b)の液側端とブリッジ回路(40)を繋ぐ配管に接続する。
機器冷却管路(55)には、一端から他端へ向かって順に、流量調節弁(57)と機器冷却器(56)とが配置される。流量調節弁(57)は、開度可変の電子膨張弁である。機器冷却器(56)は、チラー装置(1)の構成部品を冷却するための部材である。機器冷却器(56)によって冷却される構成部品の一例としては、例えばインバータのパワー素子などの発熱する電気部品が挙げられる。機器冷却器(56)は、冷却対象の構成部品に熱的に接続され、その構成部品において発生した熱を冷媒に吸収させる。
〈吸入接続管路〉
吸入接続管路(60)の一端は、過冷却管路(54)における過冷却用熱交換器(35)の下流側に接続する。吸入接続管路(60)の他端は、吸入配管(51)に接続する。
吸入接続管路(60)には、一端から他端へ向かって順に、電磁弁(SV1)と逆止弁(CV11)とが配置される。逆止弁(CV11)は、吸入接続管路(60)の一端から他端に向かう冷媒の流通を許容し、逆向きの冷媒の流通を阻止する。
〈ガス抜き管路〉
ガス抜き管路(61)の一端は、受液器(33)の頂部に接続する。ガス抜き管路(61)の他端は、吸入接続管路(60)における逆止弁(CV11)の下流側に接続する。
ガス抜き管路(61)には、一端から他端へ向かって順に、電磁弁(SV2)と、キャピラリチューブ(62)と、逆止弁(CV12)とが配置される。逆止弁(CV12)は、ガス抜き管路(61)の一端から他端に向かう冷媒の流通を許容し、逆向きの冷媒の流通を阻止する。
〈圧力センサ、温度センサ〉
第1冷媒回路(11)には、吸入圧力センサ(81)と、吐出圧力センサ(82)とが設けられる。吸入圧力センサ(81)は、吸入配管(51)に接続し、吸入配管(51)を通って圧縮機(31)へ吸入される冷媒の圧力を計測する。吐出圧力センサ(82)は、吐出配管(52)に接続し、圧縮機(31)から吐出されて吐出配管(52)を流れる冷媒の圧力を計測する。
第1冷媒回路(11)には、吸入温度センサ(83)と、吐出温度センサ(84)とが設けられる。吸入温度センサ(83)は、吸入配管(51)に取り付けられ、吸入配管(51)の温度を計測する。吸入温度センサ(83)の計測値は、実質的に、吸入配管(51)を通って圧縮機(31)へ吸入される冷媒の温度である。吐出温度センサ(84)は、吐出配管(52)に取り付けられ、吐出配管(52)の温度を計測する。吐出温度センサ(84)の計測値は、実質的に、圧縮機(31)から吐出されて吐出配管(52)を流れる冷媒の温度である。
また、第1冷媒回路(11)には、第1ガス側温度センサ(85a)と、第2ガス側温度センサ(85b)とが設けられる。第1ガス側温度センサ(85a)は、第1分岐管路(20a)のガス側端と第1室外熱交換器(21a)の間に取り付けられる。第2ガス側温度センサ(85b)は、第2分岐管路(20b)のガス側端と第2室外熱交換器(21b)の間に取り付けられる。各ガス側温度センサ(85a,85b)は、対応する分岐管路(20a,20b)の温度を計測する。各ガス側温度センサ(85a,85b)の計測値は、実質的に、対応する分岐管路(20a,20b)のうちガス側温度センサ(85a,85b)が取り付けられた箇所を流れる冷媒の温度である。なお、図1では図示を省略するが、第1冷媒回路(11)には、吸入温度センサ(83)、吐出温度センサ(84)、及びガス側温度センサ(85a,85b)以外にも多数の温度センサが設けられる。
−制御器−
図4に示すように、制御器(90)は、演算処理ユニット(91)と、メモリーユニット(92)とを備える。演算処理ユニット(91)は、例えば集積回路から成るマイクロプロセッサである。制御器(90)の演算処理ユニットは、圧縮機制御部(95)、ファン制御部(96)、膨張弁制御部(97)、及び目標過熱度設定部(98)として機能する。
メモリーユニット(92)は、例えば集積回路から成る半導体メモリーである。メモリーユニット(92)は、制御器(90)に所定の動作を実行させるためのプログラムと、制御器(90)の動作に必要なデータとを記憶する。
圧縮機制御部(95)は、後述する冷却運転と加熱運転のそれぞれにおいて、圧縮機(31)の回転速度を調節する。ファン制御部(96)は、後述する冷却運転と加熱運転のそれぞれにおいて、室外ファン(5)の回転速度を調節する。
膨張弁制御部(97)は、後述する冷却運転中は利用側膨張弁(36)の開度調節を行い、後述する加熱運転中は第1熱源側膨張弁(22a)及び第2熱源側膨張弁(22b)の開度調節を行う。この膨張弁制御部(97)は、目標過熱度設定部(98)が設定した目標過熱度を用いて、膨張弁(36,22a,22b)の開度を調節する。
目標過熱度設定部(98)は、膨張弁制御部(97)の動作において用いられる目標過熱度を設定する。目標過熱度設定部(98)は、設定した目標過熱度を、メモリーユニット(92)に記録する。この目標過熱度は、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度(吸入過熱度)についての目標値である。
−チラー装置の運転動作−
チラー装置(1)は、冷却運転と加熱運転を行う。冷却運転は、水熱交換器(15)において熱媒水を冷却する運転である。加熱運転は、水熱交換器(15)において熱媒水を加熱する運転である。
〈冷却運転〉
冷却運転において、制御器(90)は、四方切換弁(32)を第1状態に設定し、第1熱源側膨張弁(22a)及び第2熱源側膨張弁(22b)と、利用側膨張弁(36)と、過冷却用膨張弁(34)と、流量調節弁(57)との開度を調節する。
図2に示すように、冷房運転において、圧縮機(31)から吐出された冷媒は、一部が第1分岐管路(20a)へ流入し、残りが第2分岐管路(20b)へ流入する。各分岐管路(20a,20b)へ流入した冷媒は、室外熱交換器(21a,21b)において室外空気へ放熱して凝縮し、続いて熱源側膨張弁(22a,22b)を通過してから合流する。また、第1分岐管路(20a)において第1室外熱交換器(21a)から流出した冷媒の一部は、流量調節弁(57)を通過後に機器冷却器(56)へ流入し、機器冷却器(56)において構成機器から吸熱し、ブリッジ回路(40)の上流側において、各分岐管路(20a,20b)の液側端から流出した冷媒と合流する。
続いて、冷媒は、ブリッジ回路(40)の第2配管(42)を通って一方向管路(53)へ流入し、その後に受液器(33)へ流入する。受液器(33)から流出した冷媒は、一部が過冷却管路(54)へ流入し、残りが過冷却用熱交換器(35)の一次側流路(35a)へ流入する。過冷却管路(54)へ流入した冷媒は、過冷却用膨張弁(34)を通過する際に中間圧にまで膨張し、続いて過冷却用熱交換器(35)の二次側流路(35b)へ流入して一次側流路(35a)の冷媒から吸熱し、その後に圧縮機(31)へ流入する。
過冷却用熱交換器(35)の一次側流路(35a)において冷却された冷媒は、ブリッジ回路(40)の第4配管(44)と利用側膨張弁(36)を順に通過する。利用側膨張弁(36)を通過する際に低圧にまで膨張した冷媒は、水熱交換器(15)の第1冷媒流路(17)へ流入し、水流路(16)の熱媒水から吸熱して蒸発する。水熱交換器(15)では、水流路(16)を流れる熱媒水が、冷媒によって冷却される。水熱交換器(15)から流出した冷媒は、圧縮機(31)へ吸入される。圧縮機(31)は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。
〈加熱運転〉
加熱運転において、制御器(90)は、四方切換弁(32)を第2状態に設定し、第1熱源側膨張弁(22a)及び第2熱源側膨張弁(22b)と、過冷却用膨張弁(34)と、流量調節弁(57)との開度を調節し、利用側膨張弁(36)の開度を実質的に全開に保持する。
図3に示すように、加熱運転において、圧縮機(31)から吐出された冷媒は、水熱交換器(15)の第1冷媒流路(17)へ流入し、水流路(16)の熱媒水へ放熱して凝縮する。水熱交換器(15)では、水流路(16)を流れる熱媒水が、冷媒によって加熱される。
水熱交換器(15)から流出した冷媒は、利用側膨張弁(36)とブリッジ回路(40)の第3配管(43)を順に通過し、その後に受液器(33)へ流入する。受液器(33)から流出した冷媒は、一部が過冷却管路(54)へ流入し、残りが過冷却用熱交換器(35)の一次側流路(35a)へ流入する。過冷却管路(54)へ流入した冷媒は、過冷却用膨張弁(34)を通過する際に中間圧にまで膨張し、その後に過冷却用熱交換器(35)の二次側流路(35b)へ流入して一次側流路(35a)の冷媒から吸熱し、その後に圧縮機(31)へ流入する。
過冷却用熱交換器(35)の一次側流路(35a)において冷却された冷媒は、ブリッジ回路(40)の第1配管(41)を通過する。その後、冷媒は、一部が機器冷却管路(55)へ流入し、残りが分岐管路(20a,20b)の液側端に向かって流れる。機器冷却管路(55)へ流入した冷媒は、機器冷却器(56)において構成機器から吸熱し、流量調節弁(57)を通過する際に低圧にまで膨張し、その後に第1分岐管路(20a)に流入する。
分岐管路(20a,20b)の液側端に向かって流れる冷媒は、一部が第1分岐管路(20a)へ流入し、残りが第2分岐管路(20b)へ流入する。各分岐管路(20a,20b)へ流入した冷媒は、熱源側膨張弁(22a,22b)を通過する際に低圧にまで膨張し、その後に室外熱交換器(21a,21b)へ流入する。その際、第1分岐管路(20a)において、第1熱源側膨張弁(22a)を通過した冷媒は、機器冷却管路(55)を通過した冷媒と合流後に第1室外熱交換器(21a)へ流入する。室外熱交換器(21a,21b)へ流入した冷媒は、室外空気から吸熱して蒸発し、その後に圧縮機(31)へ吸入される。圧縮機(31)は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。
−制御器の動作−
制御器(90)は、チラー装置(1)の構成機器の制御を行う。
〈圧縮機制御部〉
圧縮機制御部(95)は、圧縮機(31)の回転速度を調節する。具体的に、圧縮機制御部(95)は、圧縮機(31)の電動機へ電力を供給するインバータの出力周波数を変更することによって、圧縮機(31)の回転速度を調節する。
チラー装置(1)の冷却運転において、圧縮機制御部(95)は、吸入圧力センサ(81)の計測値を読み込む。圧縮機制御部(95)は、吸入圧力センサ(81)の計測値が目標吸入圧力範囲となるように、圧縮機(31)の回転速度を調節する。吸入圧力センサ(81)の計測値が目標吸入圧力範囲の下限値を下回ると、圧縮機制御部(95)は、圧縮機(31)の回転速度を引き下げる。一方、吸入圧力センサ(81)の計測値が目標吸入圧力範囲の上限値を上回ると、圧縮機制御部(95)は、圧縮機(31)の回転速度を引き上げる。
チラー装置(1)の加熱運転において、圧縮機制御部(95)は、吐出圧力センサ(82)の計測値を読み込む。圧縮機制御部(95)は、吐出圧力センサ(82)の計測値が目標吐出圧力範囲となるように、圧縮機(31)の回転速度を調節する。吐出圧力センサ(82)の計測値が目標吐出圧力範囲の下限値を下回ると、圧縮機制御部(95)は、圧縮機(31)の回転速度を引き上げる。一方、吐出圧力センサ(82)の計測値が目標吐出圧力範囲の上限値を上回ると、圧縮機制御部(95)は、圧縮機(31)の回転速度を引き下げる。
〈ファン制御部〉
ファン制御部(96)は、室外ファン(5)の回転速度を調節する。具体的に、ファン制御部(96)は、室外ファン(5)の電動機へ電力を供給するインバータの出力周波数を変更することによって、室外ファン(5)の回転速度を調節する。
チラー装置(1)の冷却運転において、ファン制御部(96)は、吐出圧力センサ(82)の計測値を読み込む。ファン制御部(96)は、吐出圧力センサ(82)の計測値が目標吐出圧力範囲となるように、室外ファン(5)の回転速度を調節する。吐出圧力センサ(82)の計測値が目標吐出圧力範囲の下限値を下回ると、ファン制御部(96)は、室外ファン(5)の回転速度を引き下げる。一方、吐出圧力センサ(82)の計測値が目標吐出圧力範囲の上限値を上回ると、ファン制御部(96)は、室外ファン(5)の回転速度を引き上げる。
チラー装置(1)の加熱運転において、ファン制御部(96)は、吸入圧力センサ(81)の計測値を読み込む。ファン制御部(96)は、吸入圧力センサ(81)の計測値が目標吸入圧力範囲となるように、室外ファン(5)の回転速度を調節する。吸入圧力センサ(81)の計測値が目標吸入圧力範囲の下限値を下回ると、ファン制御部(96)は、室外ファン(5)の回転速度を引き上げる。一方、吸入圧力センサ(81)の計測値が目標吸入圧力範囲の上限値を上回ると、ファン制御部(96)は、室外ファン(5)の回転速度を引き下げる。
〈膨張弁制御部〉
膨張弁制御部(97)は、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度が目標過熱度となるように、膨張弁(36,22a,22b)の開度を調節する。
チラー装置(1)の冷却運転において、膨張弁制御部(97)は、吸入圧力センサ(81)の計測値と、吸入温度センサ(83)の計測値とを読み込む。膨張弁制御部(97)は、吸入圧力センサ(81)及び吸入温度センサ(83)の計測値を用いて、吸入配管(51)を流れる冷媒の過熱度SHsを算出する。また、膨張弁制御部(97)は、メモリーユニット(92)に記録された目標過熱度SHs_tgtを読み出す。膨張弁制御部(97)は、算出した過熱度SHsを目標過熱度SHs_tgtと比較する。
膨張弁制御部(97)は、算出した過熱度SHsが目標過熱度範囲に入るように、利用側膨張弁(36)の開度を調節する。この目標過熱度範囲は、目標過熱度SHs_tgtを含む数値範囲(例えば、SHs_tgt±0.5℃の範囲)である。算出した過熱度SHsが目標過熱度範囲の下限値(上記の例では、SHs_tgt−0.5℃)を下回ると、膨張弁制御部(97)は、利用側膨張弁(36)の開度を縮小する。一方、算出した過熱度SHsが目標過熱度範囲の上限値(上記の例では、SHs_tgt+0.5℃)を上回ると、膨張弁制御部(97)は、利用側膨張弁(36)の開度を拡大する。
チラー装置(1)の加熱運転において、膨張弁制御部(97)は、吸入圧力センサ(81)の計測値と、第1ガス側温度センサ(85a)の計測値と、第2ガス側温度センサ(85b)の計測値とを読み込む。膨張弁制御部(97)は、吸入圧力センサ(81)及び第1ガス側温度センサ(85a)の計測値を用いて、第1分岐管路(20a)において第1室外熱交換器(21a)から流出した冷媒の過熱度SHs1を算出する。また、膨張弁制御部(97)は、吸入圧力センサ(81)及び第2ガス側温度センサ(85b)の計測値を用いて、第2分岐管路(20b)において第2室外熱交換器(21b)から流出した冷媒の過熱度SHs2を算出する。更に、膨張弁制御部(97)は、メモリーユニット(92)に記録された目標過熱度SHs_tgtを読み出す。膨張弁制御部(97)は、算出した過熱度SHs1及び過熱度SHs2のそれぞれを目標過熱度SHs_tgtと比較する。
膨張弁制御部(97)は、算出した過熱度SHs1と過熱度SHs2のそれぞれが目標過熱度範囲に入るように、熱源側膨張弁(22a,22b)の開度を調節する。
算出した過熱度SHs1が目標過熱度範囲の下限値(上記の例では、SHs_tgt−0.5℃)を下回ると、膨張弁制御部(97)は、第1熱源側膨張弁(22a)の開度を縮小する。一方、算出した過熱度SHs1が目標過熱度範囲の上限値(上記の例では、SHs_tgt+0.5℃)を上回ると、膨張弁制御部(97)は、第1熱源側膨張弁(22a)の開度を拡大する。
算出した過熱度SHs2が目標過熱度範囲の下限値(上記の例では、SHs_tgt−0.5℃)を下回ると、膨張弁制御部(97)は、第2熱源側膨張弁(22b)の開度を縮小する。一方、算出した過熱度SHs2が目標過熱度範囲の上限値(上記の例では、SHs_tgt+0.5℃)を上回ると、膨張弁制御部(97)は、第2熱源側膨張弁(22b)の開度を拡大する。
−目標過熱度設定部の動作−
図5に示すように、目標過熱度設定部(98)は、目標調節動作と、第1目標保持動作と、第2目標保持動作とを行う。また、目標過熱度設定部(98)は、目標調節動作において、目標引き下げ動作と目標引き上げ動作とを行う。目標過熱度設定部(98)は、これらの動作を選択的に行うことによって、目標過熱度を設定する。上述したように、目標過熱度は、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度についての目標値である。
目標過熱度設定部(98)は、後述する第1〜第4条件の成否を、所定の時間が経過する毎に判断する。目標過熱度設定部(98)は、第1〜第4条件の成否の判断結果に応じて、目標引き下げ動作と、目標引き上げ動作と、第1目標保持動作と、第2目標保持動作のうちの一つを実行する。
〈目標調節動作〉
目標調節動作において、目標過熱度設定部(98)は、第1冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に応じて目標過熱度を調節する。目標過熱度設定部(98)は、目標引き下げ動作と目標引き上げ動作とを行うことによって、目標過熱度を調節する。
また、目標過熱度設定部(98)は、最小目標値C以上で最大目標値A以下の範囲内において、目標過熱度を調節する。本実施形態において、最大目標値Aは例えば5℃であり、最小目標値Cは例えば2℃である。
目標引き下げ動作において、目標過熱度設定部(98)は、目標過熱度を所定値Bだけ引き下げる。本実施形態において、所定値Bは、例えば0.5℃である。また、図5において、SHs_tgtは更新後の目標過熱度であり、SHs_tgt’は更新直前の目標過熱度である。
目標過熱度設定部(98)は、第2条件が成立すると、目標引き下げ動作を行う。第2条件は、圧縮機(31)が湿り蒸気を吸入する液バック現象が生じていないことを示す条件である。目標過熱度設定部(98)は、第2条件が成立したと判断する毎に目標引き下げ動作を実行し、目標過熱度を所定値Bずつ引き下げる。ただし、目標過熱度が最小目標値Cに達すると、目標過熱度設定部(98)は、それ以上の目標過熱度の引き下げは行わない。
第3条件が成立すると、目標過熱度設定部(98)は、目標引き上げ動作を行う。第3条件は、液バック現象の可能性が上記第2条件の成立中に比べて高いことを示す条件である。目標過熱度設定部(98)は、第3条件が成立したと判断する毎に目標引き上げ動作を実行し、目標過熱度を所定値Bずつ引き上げる。ただし、目標過熱度が最大目標値Aに達すると、目標過熱度設定部(98)は、それ以上の目標過熱度の引き上げは行わない。
〈第1目標保持動作〉
第1目標保持動作において、目標過熱度設定部(98)は、目標過熱度を第1目標値に保持する。本実施形態において、第1目標値は、最大目標値Aである。なお、第1目標値は、最大目標値Aよりも大きな値であってもよい。
目標過熱度設定部(98)は、第1条件が成立すると、第1目標保持動作を行う。目標過熱度設定部(98)は、目標調節動作と第2目標保持動作のどちらの実行中においても、第1条件が成立すると、その動作を第1目標保持動作に切り換える。
第1条件は、液バック現象の可能性が高いことを示す条件である。そこで、目標過熱度設定部(98)は、第1条件が成立すると、目標過熱度を最大目標値Aに設定する。この状態において、膨張弁制御部(97)は、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度が最大目標値Aとなるように、膨張弁(36,22a,22b)の開度を調節する。その結果、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度が比較的大きくなり、液バック現象の可能性が低くなる。
第1目標保持動作中に第2条件が成立すると、目標過熱度設定部(98)は、第1目標保持動作を終了し、目標引き下げ動作を実行する。上述したように、第2条件は、液バック現象が生じていないことを示す条件である。そこで、目標過熱度設定部(98)は、第1目標保持動作中に第2条件が成立すると、目標引き下げ動作を行って目標過熱度を引き下げる。
〈第2目標保持動作〉
第2目標保持動作において、目標過熱度設定部(98)は、目標過熱度を第2目標値に保持する。第2目標値は、最小目標値Cである。本実施形態において、第2目標値は、最小目標値Cよりも小さな値であってもよい。
目標過熱度設定部(98)は、第4条件が成立すると、第2目標保持動作を行う。目標過熱度設定部(98)は、目標調節動作と第1目標保持動作のどちらの実行中においても、第4条件が成立すると、その動作を第2目標保持動作に切り換える。
第4条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が高すぎることを示す条件である。そこで、目標過熱度設定部(98)は、第4条件が成立すると、目標過熱度を最小目標値Cに設定する。この状態において、膨張弁制御部(97)は、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度が最小目標値Cとなるように、膨張弁(36,22a,22b)の開度を調節する。その結果、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度が比較的小さくなり、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が低くなる。
第2目標保持動作中に第3条件が成立すると、目標過熱度設定部(98)は、第2目標保持動作を終了し、目標引き上げ動作を実行する。第3条件は、液バック現象の可能性が第2条件の成立中に比べて高いことを示す条件である。そこで、目標過熱度設定部(98)は、第2目標保持動作中に第3条件が成立すると、目標引き上げ動作を行って目標過熱度を引き上げる。
〈第1条件〉
第1条件は、第1吐出側低温条件または変動条件が成立するという条件である。この第1条件が成立すると、液バック現象の可能性が高いと判断できる。
〔第1吐出側低温条件〕
第1吐出側低温条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度SHdが第1基準吐出過熱度SHd_r1以下であるという条件である(SHd≦SHd_r1)。本実施形態において、第1基準吐出過熱度SHd_r1は、例えば15℃である。また、過熱度SHdは、吐出温度センサ(84)の計測値と、吐出圧力センサ(82)の計測値とを用いて算出される。第1吐出側低温条件が成立すると、液バック現象が生じている可能性が高いと判断できる。
なお、第1吐出側低温条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度Tdが第1基準吐出温度Td_r1以下であるという条件であってもよい(Td≦Td_r1)。この場合も、第1吐出側低温条件が成立すると、液バック現象が生じている可能性が高いと判断できる。
〔変動条件〕
変動条件は、圧縮機変動条件またはファン変動条件が成立するという条件である。この変動条件は、冷凍サイクルの状態の変動が大きいことを示す条件である。冷凍サイクルの状態の変動が大きい場合は、冷媒回路(11)内での冷媒の挙動が不安定となり、液バック現象が生じる可能性が高いと判断できる。
圧縮機変動条件は、第2圧縮機用基準時間(例えば15秒)における圧縮機(31)の回転速度の変化量が第2圧縮機用基準値以上であるという条件である。この圧縮機変動条件において、圧縮機(31)の回転速度の変化量は、圧縮機(31)の回転速度の増加量または減少量の絶対値である。目標過熱度設定部(98)は、“圧縮機変動条件を判断する時点の圧縮機(31)の回転速度RC”から“その時点の第2圧縮機用基準時間前、(上記の例では、15秒前)の圧縮機(31)の回転速度RC’”を減じた値(RC−RC’)の絶対値を、“圧縮機(31)の回転速度の変化量”とする。本実施形態において、第2圧縮機用基準値は、圧縮機変動条件を判断する時点における圧縮機(31)の回転速度の8%である。
ファン変動条件は、第2ファン用基準時間(例えば15秒)における室外ファン(5)の回転速度の変化量が第2ファン用基準値以上であるという条件である。このファン変動条件において、室外ファン(5)の回転速度の変化量は、室外ファン(5)の回転速度の増加量または減少量の絶対値である。目標過熱度設定部(98)は、“ファン変動条件を判断する時点の室外ファン(5)の回転速度RF”から“その時点の第2ファン用基準時間前、(上記の例では、15秒前)の室外ファン(5)の回転速度RF’”を減じた値(RF−RF’)の絶対値を、“室外ファン(5)の回転速度の変化量”とする。本実施形態において、第2ファン用基準値は、室外ファン(5)の回転速度の最大値の10%である。
〈第2条件〉
第2条件は、吐出側適正条件と安定条件との両方が成立するという条件である。この第2条件が成立すると、液バック現象が生じていないと判断できる。
〔吐出側適正条件〕
吐出側適正条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度SHdが第3基準吐出過熱度SHd_r3以上であるという条件である(SHd≧SHd_r3)。本実施形態において、第3基準吐出過熱度SHd_r3は、例えば20℃である。吐出側適正条件が成立すると、過熱度SHdが充分に大きいため、液バック現象が生じていないと判断できる。
なお、吐出側適正条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度Tdが第3基準吐出温度Td_r3以上であるという条件であってもよい(Td≧Td_r3)。第3基準吐出温度Td_r3は、第1基準吐出温度Td_r1よりも高い値に設定される。この場合も、吐出側適正条件が成立すると、液バック現象が生じていないと判断できる。
〔安定条件〕
安定条件は、圧縮機安定条件またはファン安定条件が成立するという条件である。この安定条件は、冷凍サイクルの状態の変動が小さいことを示す条件である。冷凍サイクルの状態の変動が小さい場合は、冷媒回路(11)内での冷媒の挙動が安定となり、液バック現象が生じていないと判断できる。
圧縮機安定条件は、第1圧縮機用基準時間(例えば120秒)における圧縮機(31)の回転速度の変化量が第1圧縮機用基準値以下であるという条件である。この圧縮機安定条件において、圧縮機(31)の回転速度の変化量は、圧縮機(31)の回転速度の増加量または減少量の絶対値である。目標過熱度設定部(98)は、“圧縮機安定条件を判断する時点の圧縮機(31)の回転速度RC”から“その時点の第1圧縮機用基準時間前、(上記の例では、120秒前)の圧縮機(31)の回転速度RC’”を減じた値(RC−RC’)の絶対値を、“圧縮機(31)の回転速度の変化量”とする。本実施形態において、第1圧縮機用基準値は、圧縮機安定条件を判断する時点における圧縮機(31)の回転速度の8%である。
ファン安定条件は、第1ファン用基準時間(例えば120秒)における室外ファン(5)の回転速度の変化量が第1ファン用基準値以下であるという条件である。このファン安定条件において、室外ファン(5)の回転速度の変化量は、室外ファン(5)の回転速度の増加量または減少量の絶対値である。目標過熱度設定部(98)は、“ファン安定条件を判断する時点の室外ファン(5)の回転速度RF”から“その時点の第1ファン用基準時間前、(上記の例では、120秒前)の室外ファン(5)の回転速度RF’”を減じた値(RF−RF’)の絶対値を、“室外ファン(5)の回転速度の変化量”とする。本実施形態において、第1ファン用基準値は、室外ファン(5)の回転速度の最大値の10%である。
〈第3条件〉
第3条件は、第2吐出側低温条件が成立し、且つ変動条件が成立しないという条件である。第3条件が成立すると、液バック現象の可能性が第1条件の成立中に比べて低いと判断できる。また、第3条件が成立すると、液バック現象の可能性が第2条件の成立中に比べて高いと判断できる。
〔第2吐出側低温条件〕
第2吐出側低温条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度SHdが第2基準吐出過熱度SHd_r2以下であるという条件である(SHd≦SHd_r2)。本実施形態において、第2基準吐出過熱度SHd_r2は、例えば18℃である。第2吐出側低温条件が成立すると、液バック現象の可能性がやや高くなっていると判断できる。
なお、第2吐出側低温条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度Tdが第2基準吐出温度Td_r2以下であるという条件であってもよい(Td≦Td_r2)。第2基準吐出温度Td_r2は、第1基準吐出温度Td_r1よりも高く、第3基準吐出温度Td_r3よりも低い値に設定される。この場合も、第2吐出側低温条件が成立すると、液バック現象の可能性がやや高くなっていると判断できる。
〈第4条件〉
第4条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度Tdが第4基準吐出温度Td_r4以上であるという条件である(Td≧Td_r4)。温度Tdは、吐出温度センサ(84)の計測値である。本実施形態において、第4基準吐出温度Td_r4は、例えば100℃である。第4条件が成立すると、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が高過ぎ、圧縮機(31)の損傷に至る可能性が高いと判断できる。
なお、第4条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度SHdが第4基準吐出過熱度SHd_r4以上であるという条件であってもよい(SHd≧SHd_r4)。一般的な冷凍サイクルでは、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度Tdが高い場合は、その冷媒の過熱度SHdも高くなるのが通常である。そのため、過熱度SHdが第4基準吐出過熱度SHd_r4以上である場合も、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が高過ぎ、圧縮機(31)の損傷に至る可能性が高いと判断できる。
−実施形態の特徴(1)−
本実施形態のチラー装置(1)は、冷媒回路(11)と、制御器(90)とを備える。冷媒回路(11)は、圧縮機(31)と膨張弁(36,22a,22b)と熱交換器(15,21a,21b)とを有し、冷凍サイクルを行う。制御器(90)は、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度が目標過熱度となるように、膨張弁(36,22a,22b)の開度を調節する。制御器(90)は、目標調節動作を行う。目標調節動作において、制御器(90)は、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に応じて目標過熱度を調節する。目標調節動作中に第1条件が成立すると、制御器(90)は、第1目標保持動作を行う。第1条件は、圧縮機(31)が湿り蒸気を吸入する液バック現象の可能性が高いことを示す条件である。第1目標保持動作において、制御器(90)は、目標過熱度を第1目標値に保つ。
本実施形態のチラー装置(1)において、制御器(90)は、目標調節動作を行う。目標調節動作において、制御器(90)は、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に応じて目標過熱度を調節する。制御器(90)が目標調節動作で定めた目標過熱度に基づいて膨張弁(36,22a,22b)の開度を調節することによって、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度(吸入過熱度)を、冷凍サイクルの状態に応じた適切な値にすることが可能となる。
吸入過熱度が適切な値になると、蒸発器として機能する熱交換器(15,21a,21b)の出口における冷媒の過熱度が適切な値(具体的には、大きすぎず、小さすぎない値)となり、蒸発器として機能する熱交換器(15,21a,21b)のうち飽和状態の冷媒が流れる領域を、充分に確保することができる。従って、本実施形態によれば、蒸発器として機能する熱交換器(15,21a,21b)の熱交換性能を充分に発揮させることができ、チラー装置(1)の運転効率の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態のチラー装置(1)において、制御器(90)は、目標調節動作中に第1条件が成立すると、その動作を目標調節動作から第1目標保持動作に切り換える。この制御器(90)は、液バック現象の可能性が高くなると、目標調節動作による目標過熱度の調節を停止し、目標過熱度を第1目標値に保持する。第1目標値を充分に大きな値に設定しておけば、圧縮機(31)へ吸入される冷媒をガス単相状態に保つことができる。従って、本実施形態によれば、液バック現象による圧縮機(31)の損傷を抑えて、チラー装置(1)の信頼性を向上させることが可能となる。
−実施形態の特徴(2)−
本実施形態のチラー装置(1)の制御器(90)は、目標調節動作において、最小目標値以上で最大目標値以下の範囲内で目標過熱度を調節する。また、この制御器(90)は、第1目標保持動作において、最大目標値以上の値である第1目標値に目標過熱度を保つ。
本実施形態のチラー装置(1)の制御器(90)は、第1目標保持動作において、目標過熱度を第1目標値に保つ。第1目標値は、最大目標値以上の値である。この第1目標保持動作では、目標過熱度が充分に大きな値に保持される。従って、本実施形態によれば、圧縮機(31)へ吸入される冷媒をガス単相状態に保つことができ、液バック現象による圧縮機(31)の損傷を抑えることができる。
−実施形態の特徴(3)−
本実施形態の制御器(90)において、第1条件は、第1吐出側低温条件または変動条件が成立するという条件である。変動条件は、冷凍サイクルの状態の変動が大きいことを示す条件である。第1吐出側低温条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度が第1基準吐出過熱度以下であるという条件である。
ここで、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度が比較的低いときと、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態の変動が大きいときには、液バック現象の可能性が高いと言える。そこで、本実施形態の制御器(90)は、第1吐出側低温条件または変動条件が成立するという条件を、第1条件とする。
−実施形態の特徴(4)−
本実施形態の制御器(90)は、目標調節動作において、液バック現象が生じていないことを示す第2条件が成立している場合に、目標過熱度を引き下げ、液バック現象の可能性が第2条件の成立中に比べて高いことを示す第3条件が成立している場合に、目標過熱度を引き上げる。
本実施形態の制御器(90)は、第2条件が成立している場合に、目標過熱度を引き下げる。第2条件が成立する場合は、液バック現象が生じていないと判断できる。そこで、制御器(90)は、目標過熱度を引き下げ、チラー装置(1)の運転効率の向上を図る。制御器(90)は、第3条件が成立している場合に、目標過熱度を引き上げる。第3条件が成立する場合は、第2条件の成立中に比べて、液バック現象の可能性が高い。そこで、制御器(90)は、目標過熱度を引き上げ、液バック現象の可能性を低下させる。
−実施形態の特徴(5)−
本実施形態の制御器(90)は、第1目標保持動作中に、液バック現象が生じていないことを示す第2条件が成立すると、目標調節動作を行う。
本実施形態の制御器(90)は、第1目標保持動作中に第2条件が成立すると、その動作を第1目標保持動作から目標調節動作に切り換える。第2条件が成立する場合は、液バック現象が生じていないと判断できる。そこで、制御器(90)は、第1目標保持動作中に第2条件が成立すると、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に応じて目標過熱度を調節する。本実施形態によれば、液バック現象が生じていないと判断できる場合には、目標過熱度を調節することによって、チラー装置(1)の運転効率の向上を図ることが可能となる。
特に、本実施形態の制御器(90)は、第1目標保持動作中に第2条件が成立すると、目標調節動作の目標引き下げ動作を行う。具体的に、制御器(90)は、第1目標保持動作中に第2条件が成立すると、目標過熱度を、「第1目標値−所定値B」に変更する。上述したように、本実施形態において、第1目標値は、最大目標値Aである。従って、本実施形態の制御器(90)は、液バック現象が生じていないことを示す第2条件が成立すると、目標過熱度を引き下げ、チラー装置(1)の運転効率の向上を図る。
−実施形態の特徴(6)−
本実施形態の制御器(90)において、第2条件は、吐出側適正条件と安定条件との両方が成立するという条件である。安定条件は、冷凍サイクルの状態の変動が小さいことを示す条件である。吐出側適正条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度が第3基準吐出過熱度以上であるという条件である。
ここで、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度がある程度以上の値であり、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態の変動が小さいときには、液バック現象が生じていないと言える。そこで、本実施形態の制御器(90)は、吐出側適正条件と安定条件の両方が成立するという条件を、第2条件とする。
−実施形態の特徴(7)−
本実施形態のチラー装置(1)は、室外熱交換器(21a,21b)へ空気を送る室外ファン(5)を備える。本実施形態の制御器(90)において、安定条件は、“第1圧縮機用時間における圧縮機(31)の回転速度の変化量が第1圧縮機用基準値以下であり”、または“第1ファン用時間における上記ファン(5)の回転速度の変化量が第1ファン用基準値以下である”という条件である。
ここで、圧縮機(31)の回転速度が変化すると、冷媒回路(11)を循環する冷媒の流量が変化する。また、室外ファン(5)の回転速度が変化すると、熱交換器(21a,21b)における冷媒と空気の熱交換量が変化する。このように、圧縮機(31)と室外ファン(5)の回転速度は、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に影響を及ぼす。そこで、本実施形態の制御器(90)は、圧縮機(31)又は室外ファン(5)の回転速度の変化が小さいことを示す条件を、冷凍サイクルの状態の変動が小さいことを示す安定条件とする。
−実施形態の特徴(8)−
本実施形態の制御器(90)は、目標調節動作中に第4条件が成立すると、第2目標保持動作を行う。第4条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が第4基準吐出温度以上であるという条件である。第2目標保持動作は、最小目標値以下の値である第2目標値に目標過熱度を保つ動作である。
本実施形態の制御器(90)は、目標調節動作中に第4条件が成立すると、その動作を目標調節動作から第2目標保持動作に切り換える。第4条件が成立する場合は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が比較的高いと判断できる。そこで、制御器は、目標調節動作中に第4条件が成立すると、第2目標保持動作を行う。第2目標保持動作において、制御器(90)は、目標過熱度を、最小目標値以下の値である第2目標値に保つ。圧縮機へ吸入される冷媒の過熱度が低くなると、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が低くなる。従って、本実施形態によれば、圧縮機(31)から吐出された冷媒の過昇温を防いで圧縮機(31)の信頼性を確保できる。
−実施形態の特徴(9)−
本実施形態の制御器(90)は、第2目標保持動作中に第3条件が成立すると、目標調節動作を行う。第3条件は、液バック現象の可能性が第1条件の成立中に比べて低いことを示す条件である。
本実施形態の制御器(90)は、第2目標保持動作中に第3条件が成立すると、その動作を第2目標保持動作から目標調節動作に切り換える。第3条件の成立中は、液バック現象の可能性が第1条件の成立中に比べて低いと判断できる。そこで、制御器(90)は、第2目標保持動作中に第3条件が成立すると、第1目標保持動作ではなく、目標調節動作の目標引き上げ動作を行う。具体的に、制御器(90)は、第2目標保持動作中に第3条件が成立すると、目標過熱度を、第2目標値(本実施形態では、最小目標値C)から、第1目標値(本実施形態では、最大目標値A)ではなく、「第2目標値+所定値B」に変更する。従って、本実施形態によれば、目標過熱度の上昇に起因するチラー装置(1)の運転効率の低下を抑えつつ、目標過熱度を上昇させて液バック現象の可能性を低減できる。
−実施形態の特徴(10)−
本実施形態の制御器(90)において、第3条件は、第2吐出側低温条件が成立し、且つ変動条件が成立しないという条件である。変動条件は、冷凍サイクルの状態の変動が大きいことを示す条件である。第2吐出側低温条件は、圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度が第2基準吐出過熱度以下であるという条件である。
ここで、圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度がある程度以下の値であるが、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態の変動が大きくないときには、液バック現象の可能性はそれほど高くないと言える。そこで、本実施形態の制御器(90)は、第2吐出側低温条件が成立し、且つ変動条件が成立しないという条件を、第3条件とする。
−実施形態の特徴(11)−
本実施形態のチラー装置(1)は、室外熱交換器(21a,21b)へ空気を送る室外ファン(5)を備える。本実施形態の制御器(90)において、変動条件は、“第2圧縮機用時間における圧縮機(31)の回転速度の変化量が第2圧縮機用基準値以上であり”、または“第2ファン用時間における室外ファン(5)の回転速度の変化量が第2ファン用基準値以上である”という条件である。
ここで、圧縮機(31)の回転速度が変化すると、冷媒回路(11)を循環する冷媒の流量が変化する。また、室外ファン(5)の回転速度が変化すると、熱交換器(21a,21b)における冷媒と空気の熱交換量が変化する。このように、圧縮機(31)と室外ファン(5)の回転速度は、冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に影響を及ぼす。そこで、本実施形態の制御器(90)は、圧縮機(31)又は室外ファン(5)の回転速度の変化が大きいことを示す条件を、冷凍サイクルの状態の変動が大きいことを示す変動条件とする。
−実施形態の特徴(12)−
本実施形態の制御器(90)は、第1目標保持動作中に第4条件が成立すると、第2目標保持動作を行う。
本実施形態の制御器(90)は、第1目標保持動作中に第4条件が成立すると、その動作を第1目標保持動作から第2目標保持動作に切り換える。第2目標保持動作において、制御器(90)は、目標過熱度を、最小目標値以下の値である第2目標値に保つ。圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度が低くなると、圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が低くなる。従って、本実施形態によれば、圧縮機(31)から吐出された冷媒の過昇温を防いで圧縮機(31)の信頼性を確保できる。
−実施形態の特徴(13)−
本実施形態の制御器(90)は、第2目標保持動作中に第1条件が成立すると、第1目標保持動作を行う。
本実施形態の制御器(90)は、第2目標保持動作中に第1条件が成立すると、その動作を第2目標保持動作から第1目標保持動作に切り換える。第1目標保持動作において、制御器(90)は、目標過熱度を、最大目標値以上の値である第1目標値に保つ。本実施形態の第1目標保持動作では、目標過熱度が充分に大きな値に保持される。従って、本実施形態によれば、圧縮機(31)へ吸入される冷媒をガス単相状態に保つことができ、液バック現象による圧縮機(31)の損傷を抑えることができる。
−実施形態の変形例−
本実施形態のチラー装置(1)において、各冷媒回路(11,12)は、室外熱交換器と熱源側膨張弁を一つずつ備えていてもよい。また、各冷媒回路(11,12)は、室外熱交換器と熱源側膨張弁が一つずつ設けられた分岐管路を、三つ以上備えていてもよい。
本実施形態の冷凍装置の用途は、冷媒を熱媒水と熱交換させるチラー装置(1)に限定されない。本実施形態の冷凍装置は、例えば、いわゆる直膨式の空気調和機であってもよい。この場合、直膨式の空気調和機である冷凍装置は、冷媒回路を循環する冷媒を、空調対象の空間の空気と熱交換させる。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上説明したように、本開示は、冷凍装置について有用である。
1 チラー装置(冷凍装置)
5 室外ファン
11 冷媒回路
15 水熱交換器(熱交換器)
21a 第1室外熱交換器(熱交換器)
21b 第2室外熱交換器(熱交換器)
22a 第1熱源側膨張弁(膨張弁)
22b 第2熱源側膨張弁(膨張弁)
31 圧縮機
36 利用側膨張弁(膨張弁)
90 制御器

Claims (9)

  1. 圧縮機(31)と膨張弁(36,22a,22b)と熱交換器(15,21a,21b)とが設けられて冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)と、
    上記圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度が目標過熱度となるように、上記膨張弁(36,22a,22b)の開度を調節する制御器(90)とを備えた冷凍装置であって、
    上記制御器(90)は、
    上記冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に応じて上記目標過熱度を調節する目標調節動作と、
    記圧縮機(31)が湿り蒸気を吸入する液バック現象の可能性が高いことを示す第1条件が上記目標調節動作中に成立すると、該目標調節動作を停止して上記目標過熱度を第1目標値に保つ第1目標保持動作とを行い、
    上記目標調節動作において、上記制御器(90)は、
    上記液バック現象が生じていないことを示す第2条件が成立している場合に、上記目標過熱度を引き下げ、
    上記液バック現象の可能性が上記第2条件の成立中に比べて高いことを示す第3条件が成立している場合に、上記目標過熱度を引き上げ、
    上記第2条件は、吐出側適正条件と、上記冷凍サイクルの状態の変動が小さいことを示す安定条件との両方が成立するという条件であり、
    上記吐出側適正条件は、上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度が第3基準吐出過熱度以上であるという条件、または上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が第3基準吐出温度以上であるという条件である
    ことを特徴とする冷凍装置。
  2. 圧縮機(31)と膨張弁(36,22a,22b)と熱交換器(15,21a,21b)とが設けられて冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)と、
    上記圧縮機(31)へ吸入される冷媒の過熱度が目標過熱度となるように、上記膨張弁(36,22a,22b)の開度を調節する制御器(90)とを備えた冷凍装置であって、
    上記制御器(90)は、
    上記冷媒回路(11)が行う冷凍サイクルの状態に応じて上記目標過熱度を調節する目標調節動作と、
    記圧縮機(31)が湿り蒸気を吸入する液バック現象の可能性が高いことを示す第1条件が上記目標調節動作中に成立すると、該目標調節動作を停止して上記目標過熱度を第1目標値に保つ第1目標保持動作とを行い、
    上記制御器(90)は、上記第1目標保持動作中に、上記液バック現象が生じていないことを示す第2条件が成立すると、上記目標調節動作を行い、
    上記第2条件は、吐出側適正条件と、上記冷凍サイクルの状態の変動が小さいことを示す安定条件との両方が成立するという条件であり、
    上記吐出側適正条件は、上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度が第3基準吐出過熱度以上であるという条件、または上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が第3基準吐出温度以上であるという条件である
    ことを特徴とする冷凍装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記目標調節動作において、上記制御器(90)は、最小目標値以上で最大目標値以下の範囲内で上記目標過熱度を調節し、
    上記第1目標保持動作において、上記制御器(90)は、上記最大目標値以上の値である上記第1目標値に上記目標過熱度を保つ
    ことを特徴とする冷凍装置。
  4. 請求項1又は2において、
    上記熱交換器(21a,21b)へ空気を送るファン(5)を更に備える一方、
    上記安定条件は、第1圧縮機用時間における上記圧縮機(31)の回転速度の変化量が第1圧縮機用基準値以下であり、または第1ファン用時間における上記ファン(5)の回転速度の変化量が第1ファン用基準値以下であるという条件である
    ことを特徴とする冷凍装置。
  5. 請求項において、
    上記制御器(90)は、上記目標調節動作中に第4条件が成立すると、上記最小目標値以下の値である第2目標値に上記目標過熱度を保つ第2目標保持動作を行い、
    上記第4条件は、上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度が第4基準吐出過熱度以上であるという条件、または上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が第4基準吐出温度以上であるという条件である
    ことを特徴とする冷凍装置。
  6. 請求項1において、
    上記第3条件は、第2吐出側低温条件が成立し、且つ上記冷凍サイクルの状態の変動が大きいことを示す変動条件が成立しないという条件であり、
    上記第2吐出側低温条件は、上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の過熱度が第2基準吐出過熱度以下であるという条件、または上記圧縮機(31)から吐出された冷媒の温度が第2基準吐出温度以下であるという条件である
    ことを特徴とする冷凍装置。
  7. 請求項において、
    上記熱交換器(21a,21b)へ空気を送るファン(5)を更に備える一方、
    上記変動条件は、第2圧縮機用時間における上記圧縮機(31)の回転速度の変化量が第2圧縮機用基準値以上であり、または第2ファン用時間における上記ファン(5)の回転速度の変化量が第2ファン用基準値以上であるという条件である
    ことを特徴とする冷凍装置。
  8. 請求項において、
    上記制御器(90)は、上記第1目標保持動作中に上記第4条件が成立すると、上記第2目標保持動作を行う
    ことを特徴とする冷凍装置。
  9. 請求項において、
    上記制御器(90)は、上記第2目標保持動作中に上記第1条件が成立すると、上記第1目標保持動作を行う
    ことを特徴とする冷凍装置。
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