[0058]マルチフロー環境のような多重接続環境では、UEは2つ以上のeNBに同時に接続することができる。そのような環境では、UEは、UEが接続する各eNBに対して、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)または物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を同時に提供することができる。加えて、UEは、集合的にすべてのアップリンク通信に影響を与える最大送信電力によって制約され得る。したがって、本明細書で説明されるように、UEが最大送信電力を超えるのを防ぐために、UEが接続するeNBは、eNB間のアップリンク送信電力の割振りを決定するために互いに協調することができる。この決定を支援するために、UEからeNBの1つへの電力ヘッドルーム報告は、UEが現在接続されているeNBの各々に対する電力ヘッドルーム情報を含み得る。
[0059]3GPP(登録商標) 「Long Term Evolution」(LTE(登録商標))または「LTE−Advanced」(LTE−A)ワイヤレス通信システムのようなワイヤレス通信システムは、UEと1つまたは複数のeNBとの間の様々な通信モードを提供することができる。通信モードのいくつかは、UEが、1つまたは複数のeNBの複数のセルに同時に接続することを可能にする。
[0060]キャリアアグリゲーション通信モードでは、RRC_CONNECTED状態にあるUEは、単一のeNBの複数のセルに接続し、セルの各々によって提供される無線リソースを消費することができる。セルのすべてが単一のeNBによって管理されるので、UEと複数のセルとの間の通信は単一のeNBによってスケジューリングされてよく、セル間の緊密な協調があり得る。
[0061]協調マルチポイント(CoMP:coordinated multi-point)通信モードでは、RRC_CONNECTED状態にあるUEは、2つ以上のeNBによって提供される無線リソースを消費することができる。セルが2つ以上のeNBによって管理されるにもかかわらず、セル間の緊密な協調があり得る。緊密な協調は、たとえば、同じキャリアを通じて行われる通信の結果として、または、複数のeNBの間の理想的なバックホールの結果としてもたらされ得る。理想的なバックホールは、複数のeNBの間でのフィードバックの高速な送信を可能にし得る。また、UEと複数のeNBとの間の通信は、単一のeNBによってスケジューリングされ得る。
[0062]多重接続通信モードでは、RRC_CONNECTED状態にあるUEは、2つ以上によって管理される複数のセルに接続し、eNBの各々によって提供される無線リソースを消費することができる。多重接続の例は、限定はされないが、マルチフローと二重接続とを含む。しかしながら、異なるeNBとの通信は異なるキャリアを通じて行われ、異なるeNBによって独立にスケジューリングされ得るので、および、eNB間でのフィードバックをより遅くする非理想的なバックホールが存在し得るので、異なるeNBのセルの間には緩やかな協調しか存在しないことがある。
[0063]本明細書で説明される技法は、LTE/LTE−Aワイヤレス通信システムに限定されず、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および他のシステムなどの様々なワイヤレス通信システムにも使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語はしばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)などの無線技術を実装し得る。CDMA2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格を包含する。IS−2000 Release 0およびAは、一般的に、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれる。IS−856(TIA−856)は、通常、CDMA2000 1xEV−DO、High Rate Packet Data(HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、Wideband CDMA(WCDMA(登録商標))とCDMAの他の変形形態とを含む。TDMAシステムは、Global System for Mobile Communication(GSM(登録商標))などの無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、Ultra Mobile Broadband(UMB)、Evolved UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE−UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。LTEおよびLTE−Advanced(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびGSMは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明される技法は、上で言及されたシステムおよび無線技術、ならびに他のシステムおよび無線技術のために使用され得る。しかしながら、以下の説明は、例としてLTE/LTE−Aワイヤレス通信システムを説明し、以下の説明の大部分においてLTE/LTE−Aの用語が使用されるが、本技法はLTE/LTE−Aの適用例以外に適用可能である。
[0064]以下の説明は例を与えるものであり、特許請求の範囲に記載される範囲、適用可能性、または構成を限定するものではない。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、説明される要素の機能および構成において変更が行われ得る。様々な例は、適宜、様々な手順またはコンポーネント省略し、置換し、または追加し得る。たとえば、説明される方法は、説明されるものとは異なる順序で実行されてよく、様々なステップが追加され、省略され、または組み合わされ得る。また、いくつかの例に関して説明される特徴は、他の例においては組み合わせられ得る。
[0065]図1は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信システム100のブロック図を示す。ワイヤレス通信システム100は、複数の進化型ノードB(eNB)105と、eNB135と、いくつかのユーザ機器(UE)115と、コアネットワーク130とを含み得る。eNB105または135のいくつかは、バックホール132を通じてコアネットワーク130と制御情報またはユーザデータを通信することができる。いくつかの例では、eNB105または135のいくつかは、有線またはワイヤレス通信リンクであり得るバックホールリンク134を通じて、互いに直接または間接的に通信することができる。ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア(様々な周波数の波形信号)上での動作をサポートすることができる。マルチキャリア送信機は、変調された信号を複数のキャリア上で同時に送信し得る。たとえば、各通信リンク125は、様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号であり得る。各々の変調された信号は、異なるキャリア上で送られることがあり、制御情報(たとえば、参照信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送することができる。
[0066]eNB105または135は、1つまたは複数のeNBアンテナを介してUE115とワイヤレスに通信することができる。eNB105または135の各々は、それぞれのカバレッジエリア110に通信カバレッジを与えることができる。いくつかの例では、eNB105または135は、基地局、基地局装置(BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、進化型ノードB(eNB)、ホームeノードB、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることがあり、またはそれらを含むことがある。eNB105または135のカバレッジエリア110は、カバレッジエリアの一部分のみを構成するセクタ(図示されず)に分割され得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプのeNB105または135(たとえば、マクロeNB、マイクロeNB、ピコeNB)を含み得る。eNB105または135は、同じまたは異なるアクセスネットワークまたはモバイルネットワーク事業者(MNO)展開と関連付けられ得る。同じまたは異なるタイプのeNBのカバレッジエリアを含み、同じまたは異なるMNOまたはアクセスネットワークに属する、異なるeNB105または135のカバレッジエリアは重複し得る。
[0067]いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、LTE/LTE−Aワイヤレス通信システム(またはネットワーク)を含み得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプのeNBが様々な地理的領域にカバレッジを与える、異種LTE/LTE−A/LTE−Uネットワークであり得る。たとえば、各eNB105または135は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、または他のタイプのセルの通信カバレッジを与え得る。ピコセル、フェムトセル、または他のタイプのセルなどのスモールセルは、低電力ノードまたはLPNを含み得る。マクロセルは一般に、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、サービスに加入しているUEによるネットワークプロバイダとの無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、一般に、比較的小さい地理的エリアをカバーし、ネットワークプロバイダとのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。また、フェムトセルは、一般に、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスも提供し得る。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれ得る。ピコセルのためのeNBは、ピコeNBと呼ばれ得る。また、フェムトセルのためのeNBは、フェムトeNBまたはホームeNBと呼ばれ得る。eNBは、1つまたは複数(たとえば、2つ、3つ、4つなど)のセルをサポートすることができる。
[0068]コアネットワーク130は、バックホール132または134(たとえば、S1アプリケーションプロトコルなど)を介してeNB105または135と通信することができる。eNB105または135はまた、たとえば、バックホールリンク134を介して(たとえば、X2インターフェースなどを介して)、またはバックホール132を介して(たとえば、コアネットワーク130を通じて)、直接または間接的に互いに通信し得る。ワイヤレス通信システム100は、同期動作または非同期動作をサポートすることができる。同期動作の場合、eNBは同様のフレームタイミングまたはゲーティングタイミングを有してよく、異なるeNBからの送信は概ね時間的に揃えられてよい。非同期動作の場合、eNBは異なるフレームタイミングまたはゲーティングタイミングを有してよく、異なるeNBからの送信は時間的に揃えられないことがある。本明細書で説明される技法は、同期動作または非同期動作のいずれにも使用され得る。
[0069]UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散されてよく、各UE115は固定式または移動式であり得る。UE115は、当業者によって、モバイルデバイス、モバイル局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。UE115は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、時計または眼鏡などのウェアラブルアイテム、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UE115は、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であり得る。UE115はまた、セルラもしくは他のWWANアクセスネットワーク、またはWLANアクセスネットワークなどの異なるアクセスネットワーク上で通信することが可能であり得る。
[0070]ワイヤレス通信システム100において示された通信リンク125は、(たとえば、UE115からeNB105または135への)アップリンク(UL)送信を搬送するためのアップリンク、または(たとえば、eNB105または135からUE115への)ダウンリンク(DL)送信を搬送するためのダウンリンクを含み得る。UL送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもあり、DL送信は順方向リンク送信と呼ばれることもある。いくつかの場合、ULまたはDL送信は、MIMO通信(たとえば、空間的に多重化された通信)を使用して行われ得る。
[0071]上で述べられたように、UE115は、同時に複数のeNB105に接続することができる。多重接続(たとえば、マルチフロー)構成では、UE115が接続するeNB105の各々は、UE115とそのeNB105との間のアップリンク送信とダウンリンク送信を独立にスケジューリングすることができる。UE115がUE115に対する有効な最大送信電力を超えるのを防ぐために、eNB105は、UE115が現在接続されているeNBの間のアップリンク送信電力の割振り(たとえば、電力の割振り、アップリンク送信電力の百分率のような百分率による割振りなど)を決定するために互いに通信することができる。この割振りは、eNB105の1つまたは複数によってUE115にシグナリングされてよく、時間とともに変化し得る。受信された割振りに従ってアップリンク上で送信することによって、UE115は、eNB105によって設定される最大送信電力を超えるのを防がれ得る。
[0072]図2は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信システム200のブロック図を示す。ワイヤレス通信システム200は、UE115−aと、第1のeNB105−aと、第2のeNB135−aとを含み得る。UE115−a、第1のeNB105−a、または第2のeNB135−aは、図1に関して説明されたUE115、eNB105、またはeNB135の態様のそれぞれの例であり得る。いくつかの例では、第1のeNB105−aはマスタeNB(MeNB)を含んでよく、第2のeNB135−aはセカンダリeNB(SeNB)を含んでよい。
[0073]1つの動作モードでは、第1のeNB105−aはUE115−aのための多重接続通信を協調させることができ、この多重接続通信において、UE115−aは、通信リンク(または複数のリンク)125−aを通じて第1のeNB105−aの1つまたは複数のセル(たとえば、第1のeNB105−aによって管理されるマスタセルグループ(MCG))と通信し、通信リンク(または複数のリンク)125−bを通じて第2のeNB135−a(たとえば、第2のeNB135−aによって管理されるセカンダリセルグループ(SCG))の1つまたは複数のセルと通信することができる。第1のeNB105−aおよび第2のeNB135−aは、X2インターフェースを実装するバックホールリンクのような、非理想的なバックホールリンク134−aを通じてフィードバック情報を送信することができる。
[0074]第1のeNB105−aおよび第2のeNB135−aは、協調なしで、または非常に緩やかな協調とともに、異なる媒体アクセス制御(MAC)エンティティを利用することができる。
[0075]ワイヤレス通信システム200では、第1のeNB105−aおよび第2のeNB135−aによって要求されるUE115−aの総アップリンク送信電力がUE115−aの利用可能なアップリンク送信電力を超える、競争の条件が生じ得る。そのような競争の条件は、UEの性能に悪影響を与え得る。したがって、第1のeNB105−aと第2のeNB135−aとの間に(または3つ以上のeNB間に)UEの利用可能なアップリンク送信電力を割り振るための技法が有用であり得る。この技法は、電力ヘッドルームの報告を多重接続環境に適合させることができる。
[0076]ここで図3を見ると、本開示の様々な態様による、UE115−b、第1のeNB105−b、および少なくとも第2のeNB135−bの間のメッセージの流れ300が示されている。UE115−b、第1のeNB105−b、または第2のeNB135−bの各々は、図1または図2に関して説明されたUE115、第1のeNB105、または第2のeNB135のそれぞれの1つの態様の例であり得る。いくつかの場合、第1のeNB105−bはマスタeNBを含んでよく、第2のeNB135−bはセカンダリeNBを含んでよい。
[0077]メッセージの流れ300の以下の説明では、UE115−b、第1のeNB105−b、または第2のeNB135−bの間のメッセージは、示される例示的な順序とは異なる順序で送信されてよく、または、UE115−b、第1のeNB105−b、または第2のeNB135−bによって実行される動作は、異なる順序で、または異なる時間に実行され得る。いくつかのメッセージもしくは動作がメッセージの流れ300から省かれてもよく、または他のメッセージもしくは動作がメッセージの流れ300に追加されてよい。
[0078]メッセージの流れ300は、UE115−bが第1のeNB105−bとの接続305と第2のeNB135−bとの接続315とを確立することで開始し得る。第1のeNB105−bおよび第2のeNB135−bの各々は、それぞれのアップリンク通信のために無線リソースをUE115−bに提供することができる。第1のeNB105−bおよび第2のeNB135−bの各々はまた、それぞれのダウンリンク通信のために無線リソースをUE115−bに提供することができる。ブロック310において、第1のeNB105−bは、第1のeNB105−bおよび第2のeNB135−bとのUE115−bのための多重接続通信を協調させるために使用され得る。UE115−bのための多重接続通信を協調させる際に第1のeNB105−bを支援するために、第1のeNB105−bは、第2のeNB135−bとのバックホール通信320を送信または受信することができる。いくつかの例では、第1のeNB105−bおよび第2のeNB135−bは、異なるキャリアを使用してUE115−bと通信することができるので、バックホール通信320は、非理想的なバックホールリンク(たとえば、X2インターフェースを実装するバックホールリンク)によって送信または受信され得る。
[0079]ブロック325において、第1のeNB105−bは、UE115−bのための第1のeNB105−bと少なくとも第2のeNB135−bとの間へのアップリンク送信電力の割振り(たとえば、電力の割振り、アップリンク送信電力の百分率のような百分率による割振りなど)を決定することができる。いくつかの場合、アップリンク送信電力は最大アップリンク送信電力であり得る。
[0080]ブロック325において決定を行うと、第1のeNB105−bは、第1のeNB105−bと少なくとも第2のeNB135−bとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示330をUE115−bに送信することができる。いくつかの場合、指示335は第2のeNB135−bにも送信され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力の割振りの指示330、335は、第1のeNB105−bおよび少なくとも第2のeNB135−bの各々に割り振られる、最大アップリンク送信電力の指示、または最大アップリンク送信電力の百分率を含み得る。
[0081]第1のeNB105−bまたは第2のeNB135−bがTDDモードで動作するときのような、いくつかの例では、第1のeNB105−bと少なくとも第2のeNB135−bへのアップリンク送信電力の割振りの指示330は、第1のeNB105−bまたは第2のeNB135−bのUL/DL構成に少なくとも一部基づき得る。たとえば、eNBがTDDモードで動作するとき、アクティブなアップリンクキャリアの数は、eNB内の各セルのTDD構成に基づいて時間とともに変化し得る。eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により少ないとき、その時間期間の間にUE115−bが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、UE115−bがその時間期間の間に通信し得る別のeNBへ割り振られ得る。逆に、eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により多いとき、その時間期間の間にUE115−bが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、そのeNBに割り振られ得る。
[0082]いくつかの例では、第1のeNB105−bと少なくとも第2のeNB135−bとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示330は、実質的にすべての送信電力が第1のeNB105−bまたは第2のeNB135−bに割り振られ得るサブフレームの指示を含み得る。たとえば、eNBへのアップリンク通信が予期されないサブフレームまたは時間期間の間、実質的にすべてのアップリンク送信電力が1つまたは複数の他のeNBに割り振られ得る。
[0083]いくつかの場合、指示330は時間インデックスを含み得る。時間インデックスは、eNBが特定のアップリンク送信電力に割り振られるサブフレームまたは時間期間を示すために使用されてよく、サブフレームまたは時間期間内に異なるアップリンク送信電力を異なるeNBに割り振るために使用されてよい。したがって、いくつかの例では、指示330は、時間インデックスによってパラメータ化される値のセットを含み得る。
[0084]ブロック340において、いくつかの変形では、UE115−bは、第1のeNB105−bと少なくとも第2のeNB135−bとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示330に基づいて、第1のeNB105−bまたは第2のeNB135−bの複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定することができる。いくつかの場合、複数のセルの間のアップリンク送信電力の割振りは、指示330において準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNB105−bは、各セルのためのアップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNB105−bと少なくとも第2のeNB135−bへのアップリンク送信電力の割振りの調整された指示をUEが第1のeNB105−bから受信するまで、UEによって使用され得る)。他の場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において時間インデックスごとに準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNB105−bは、各セル、各時間インデックスに対して、複数のアップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNB105−bと少なくとも第2のeNB135−bとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUE115−bが第1のeNB105−bから受信するまで、UE115−bによって使用され得る)。
[0085]ブロック340において、第1のeNB105−bと少なくとも第2のeNB135−bとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示330は、第1のeNB105−bとの通信および第2のeNB135−bとの通信への総送信電力の割振りを含み得る。これらの例では、UE115−bは、UE115−bにおいて、第1のeNB105−bと少なくとも第2のeNB135−bとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示に基づいて、第1のeNB105−bまたは第2のeNB135−bによって制御される複数のセルの各々のアップリンク送信電力を決定することができる。いくつかの場合、セルごとのアップリンク送信電力(たとえば、セルごとの最大アップリンク送信電力)は、UE115−bにおいて動的に調整され得る。
[0086]ブロック345において、第1のeNB105−bは、UE115−bと第1のeNB105−bとの間のアップリンク通信を含む通信をスケジューリングすることができる。ブロック350において、第2のeNB135−bは、UE115−bと第2のeNB135−bとの間のアップリンク通信を含む通信を独立にスケジューリングすることができる。スケジューリング情報355または360を受信すると、UE115−bは、UE115−bのための第1のeNB105−bおよび少なくとも第2のeNB135−bとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示330に基づいて、アップリンク通信365を第1のeNB105−bに送信し、アップリンク通信370を第2のeNB135−bに送信することができる。
[0087]図4は、本開示の様々な態様による、UE115−c、第1のeNB105−c、および少なくとも第2のeNB135−cの間のメッセージの流れ400を示す。UE115−c、第1のeNB105−c、または第2のeNB135−cの各々は、図1、図2、または図3に関して説明されたUE115、第1のeNB105、または第2のeNB135のそれぞれの1つの態様の例であり得る。いくつかの場合、第1のeNB105−cはマスタeNBを含んでよく、第2のeNB135−cはセカンダリeNBを含んでよい。
[0088]メッセージの流れ400の以下の説明では、UE115−c、第1のeNB105−c、または第2のeNB135−cの間のメッセージは、示される例示的な順序とは異なる順序で送信されてよく、または、UE115−c、第1のeNB105−c、または第2のeNB135−cによって実行される動作は、異なる順序で、または異なる時間に実行され得る。いくつかのメッセージもしくは動作がメッセージの流れ400から省かれてもよく、または他のメッセージもしくは動作がメッセージの流れ400に追加されてよい。
[0089]メッセージの流れ400は、UE115−cが第1のeNB105−cとの接続405と第2のeNB135−cとの接続415とを確立したことで開始し得る。第1のeNB105−cおよび第2のeNB135−cの各々は、それぞれのアップリンク通信のために無線リソースをUE115−cに提供することができる。第1のeNB105−cおよび第2のeNB135−cの各々はまた、それぞれのダウンリンク通信のために無線リソースをUE115−cに提供することができる。ブロック410において、第1のeNB105−cは、第1のeNB105−cおよび第2のeNB135−cとのUE115−cのための多重接続通信を協調させるために使用され得る。UE115−cのための多重接続通信を協調させる際に第1のeNB105−cを支援するために、第1のeNB105−cは、第2のeNB135−cとのバックホール通信420を送信または受信することができる。いくつかの例では、第1のeNB105−cおよび第2のeNB135−cは、異なるキャリアを使用してUE115−cと通信することができるので、バックホール通信420は、非理想的なバックホールリンク(たとえば、X2インターフェースを実装するバックホールリンク)によって送信または受信され得る。
[0090]アップリンク通信を第1のeNB105−cおよび第2のeNB135−cに送信するとき、UE115−cは、UE115−cのための第1のeNB105−cと少なくとも第2のeNB135−cとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示に基づいて、アップリンク通信を送信することができる。この指示は、第1のeNB105−cによってUE115−cに提供され得る。
[0091]ブロック425において、第1のeNB105−cは、UE115−cと第1のeNB105−cとの間のアップリンク通信を含む通信をスケジューリングすることができる。ブロック430において、第2のeNB135−cは、UE115−cと第2のeNB135−cとの間のアップリンク通信を含む通信を独立にスケジューリングすることができる。スケジューリング情報435または440を受信すると、UE115−cは、UE115−cのための第1のeNB105−cおよび少なくとも第2のeNB135−cとの間へのアップリンク送信電力の割振りの現在の指示に基づいて、アップリンク通信を第1のeNB105−cまたは第2のeNB135−cに送信することができる。
[0092]ブロック445において、UE115−cは、eNB(たとえば、第1のeNB105−cまたは第2のeNB135−c)のための電力ヘッドルーム報告を生成することができる。電力ヘッドルーム報告の生成は、eNB(たとえば、第1のeNB105−cまたは第2のeNB135−c)または近隣のeNB(たとえば、電力ヘッドルーム報告がトリガされるeNB以外のeNB)の条件に基づいて、そのeNBのためにトリガされ得る。例として、eNBまたは近隣のeNBの条件は、eNBまたは近隣のeNBのためのUE115−cのアップリンク送信電力が閾値を通過したという決定であり得る。いくつかの場合、閾値はeNBに対する最大アップリンク電力を含み得る。さらなる例として、eNBまたは近隣のeNBの条件は、eNBまたは近隣のeNBの測定された経路損失(たとえば、閾値を満たす経路損失の変動)であり得る。またさらなる例として、eNBまたは近隣のeNBの条件は、eNBまたは近隣のeNBがアップリンクセルをアクティブ化したという決定であり得る。
[0093]電力ヘッドルーム報告は、第1のeNB105−cと第2のeNB135−cの両方に対する電力ヘッドルーム情報を含み得る。代替的に、電力ヘッドルーム情報は、電力ヘッドルーム報告をトリガしたeNB135だけのためのものであり得る。第1のeNB105−cと第2のeNB135−cの両方に対する電力ヘッドルーム情報を含むことで、電力ヘッドルーム報告のオーバーヘッドが減り、eNBがUE115−cによって使用される総アップリンク送信電力を推定することが可能になり得る。いくつかの例では、電力ヘッドルーム情報は次のようにセルごとに計算され得る。
ここでPH(cell)はセルの電力ヘッドルームであり、MaxPower(cell)はセルの最大アップリンク送信電力であり、ActualTxPower(cell)はセルの現在の実際のアップリンク送信電力である。
[0094]いくつかの場合、電力ヘッドルーム報告は、電力ヘッドルーム報告がトリガされるeNBへ自動的に送信され得る。他の場合、電力ヘッドルーム報告は、eNBから受信されたトリガメッセージに応答して、電力ヘッドルーム報告がトリガされるeNBへ送信され得る。後者の場合、例として、第1のeNB105−cのためにトリガされる電力ヘッドルーム報告455は、第1のeNB105−cから受信されたトリガメッセージ(たとえば、電力ヘッドルーム要求450)に応答して第1のeNB105−cへ送信され得る。
[0095]電力ヘッドルーム報告は、第1のeNB105−cまたは第2のeNB135−cに送信され得る。いくつかの場合、電力ヘッドルーム報告は、電力ヘッドルーム報告がトリガされたeNBへ送信され得る(たとえば、第1のeNB105−cのためにトリガされる電力ヘッドルーム報告455は、電力ヘッドルーム報告455の送信によって示されるように、第1のeNB105−cに送信され得る)。他の場合、電力ヘッドルーム報告は、電力ヘッドルーム報告がトリガされたeNB、さらには近隣のeNBに送信され得る(たとえば、第1のeNB105−cのためにトリガされる電力ヘッドルーム報告455は、電力ヘッドルーム報告455および電力ヘッドルーム報告455−aの送信によって示されるように、第1のeNB105−cおよび第2のeNB135−bに送信され得る)。後者の場合、UE115−cは、いくつかの場合、近隣のeNBへのアップリンク送信のためにUE115−cにアップリンクリソースが割り振られるという決定に基づいて、電力ヘッドルーム報告を近隣のeNBに送信することができる。いくつかの場合、電力ヘッドルーム報告がトリガされるeNBは、第2のeNB135−cから第1のeNB105−cへの電力ヘッドルーム報告455−bの送信によって示されるように、電力ヘッドルーム報告を別のeNBに送信する(たとえば、中継する)ことができる。追加のまたは代替の例では、第1のeNB105−cおよび第2のeNB135−bは、第1のeNB105−cと第2の135−cとの間のバックホールを通じてUE115−cから受信される電力ヘッドルーム報告135−bを交換することができる。
[0096]ブロック460において、第1のeNB105−cは、UE115−cのための第1のeNB105−cと第2のeNB135−cとの間へのアップリンク送信電力の割振りを調整することができる。割振りは、電力ヘッドルーム報告455に基づいて調整され得る。
[0097]ブロック460において調整を行うと、第1のeNB105−cは、第1のeNB105−cと少なくとも第2のeNB135−cとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示465をUE115−cに送信することができる。いくつかの場合、指示470は第2のeNB135−cにも送信され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力の割振りの指示465、470は、第1のeNB105−cおよび少なくとも第2のeNB135−cの各々に割り振られる、最大アップリンク送信電力の指示、またはアップリンク送信電力の百分率を含み得る。
[0098]第1のeNB105−cまたは第2のeNB135−cがTDDモードで動作するとき、第1のeNB105−cと少なくとも第2のeNB135−cとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示465は、第1のeNB105−cまたは第2のeNB135−cのUL/DL構成に少なくとも一部基づき得る。たとえば、eNBがTDDモードで動作するとき、アクティブなアップリンクキャリアの数は、eNB内の各セルのTDD構成に基づいて時間とともに変化し得る。eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により少ないとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、UEがその時間期間の間に通信し得る別のeNBに割り振られ得る。逆に、eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により多いとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、そのeNBに割り振られ得る。
[0099]第1のeNB105−cと少なくとも第2のeNB135−cとの間へのアップリンク送信電力の指示465は、実質的にすべての送信電力が第1のeNB105−cまたは第2のeNB135−cに割り振られ得るサブフレームの指示を含み得る。たとえば、eNBへのアップリンク通信が予期されないサブフレームまたは時間期間の間、実質的にすべてのアップリンク送信電力が1つまたは複数の他のeNBに割り振られ得る。
[0100]いくつかの場合、指示465は時間インデックスを含み得る。時間インデックスは、eNBが特定のアップリンク送信電力に割り振られるサブフレームまたは時間期間を示すために使用されてよく、サブフレームまたは時間期間内に異なるアップリンク送信電力を異なるeNBに割り振るために使用されてよい。
[0101]ブロック475において、アップリンク送信電力の指示465を受信した後で、UE115−cは、アップリンク送信電力の指示465において第1のeNB105−cまたは第2のeNB135−cに割り振られるアップリンク送信電力に関して、第1のeNB105−cおよび第2のeNB135−cのための電力ヘッドルームを決定することができる。
[0102]図5は、本開示の様々な態様による、UE115−d、第1のeNB105−d、および少なくとも第2のeNB135−dの間のメッセージの流れ500を示す。UE115−d、第1のeNB105−d、または第2のeNB135−dの各々は、図1、図2、図3、または図4に関して説明されたUE115、第1のeNB105、または第2のeNB135のそれぞれの1つの態様の例であり得る。いくつかの場合、第1のeNB105−dはマスタeNBを含んでよく、第2のeNB135−dはセカンダリeNBを含んでよい。
[0103]メッセージの流れ500の以下の説明では、UE115−d、第1のeNB105−d、または第2のeNB135−dの間のメッセージは、示される例示的な順序とは異なる順序で送信されてよく、または、UE115−d、第1のeNB105−d、または第2のeNB135−dによって実行される動作は、異なる順序で、または異なる時間に実行されてよい。いくつかのメッセージもしくは動作がメッセージの流れ500から省かれてもよく、または他のメッセージもしくは動作がメッセージの流れ500に追加されてよい。
[0104]メッセージの流れ500は、UE115−dが第1のeNB105−dとの接続505と第2のeNB135−dとの接続515とを確立したことで開始し得る。第1のeNB105−dおよび第2のeNB135−dの各々は、それぞれのアップリンク通信のために無線リソースをUE115−dに提供することができる。第1のeNB105−dおよび第2のeNB135−dの各々はまた、それぞれのダウンリンク通信のために無線リソースをUE115−dに提供することができる。ブロック510において、第1のeNB105−dは、第1のeNB105−dおよび第2のeNB135−dとのUE115−dのための多重接続通信を協調させるために使用され得る。UE115−dのための多重接続通信を協調させる際に第1のeNB105−dを支援するために、第1のeNB105−dは、第2のeNB135−dとの通信520を送信または受信することができる。いくつかの例では、第1のeNB105−dおよび第2のeNB135−dは、異なるキャリアを使用してUE115−dと通信することができるので、通信520は、非理想的なバックホールリンク(たとえば、X2インターフェースを実装するバックホールリンク)によって送信または受信され得る。
[0105]アップリンク通信を第1のeNB105−dおよび第2のeNB135−dに送信するとき、UE115−dは、UE115−dのための第1のeNB105−dと少なくとも第2のeNB135−dとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示に基づいて、アップリンク通信を送信することができる。この指示は、第1のeNB105−dによってUE115−dに提供され得る。
[0106]ブロック525において、UE115−dは、第1のeNB105−dと第2のeNB135−dとの間へのアップリンク送信電力の割振り(またはセルへのアップリンク送信電力の割振り)を修正することができる。いくつかの場合、UE115−dは、あるeNBまたはセルに割り振られているアップリンク送信電力を借り、借りたアップリンク送信電力を別のeNBまたはセルに割り振り直すことによって、アップリンク送信電力の割振りを修正することができる。いくつかの場合、アップリンク送信電力の割振りの修正は、eNBの一方(たとえば、第1のeNB105−dまたは第2のeNB135−d)のためのアップリンクデータまたは制御情報の、eNBの他方に対する優先度に基づき得る。この修正はさらに、または代替的に、セルのためのアップリンクデータまたは制御情報の優先度に基づき得る。この修正はさらに、または代替的に、eNBまたはセルによるアップリンクの不使用に基づき得る。
[0107]ブロック530において、電力ヘッドルーム報告の生成は、第1のeNB105−dと第2のeNB135−dとの間への(または第1のeNB105−dと第2のeNB135−dの1つまたは複数のセルの間への)アップリンク送信電力の割振りの修正に基づいてトリガされ得る。いくつかの場合、電力ヘッドルーム報告は、第1のeNB105−dまたは第2のeNB135−dの1つのアップリンク送信電力がそのeNBに割り振られている最大送信電力を超えたという指示を含み得る。
[0108]電力ヘッドルーム報告は、第1のeNB105−dと第2のeNB135−dの両方のための電力ヘッドルーム情報を含み得る。第1のeNB105−dと第2のeNB135−dの両方に対する電力ヘッドルーム情報を含むことで、電力ヘッドルーム報告のオーバーヘッドが減り、eNBがUE115−eによって使用される総アップリンク送信電力を推定することが可能になり得る。いくつかの例では、電力ヘッドルーム情報は式1を使用して計算され得る。
[0109]電力ヘッドルーム報告535は、第1のeNB105−dまたは第2のeNB135−dに送信され得る。いくつかの場合、電力ヘッドルーム報告は、アップリンク送信電力の割振りの修正の間に電力を受け取ったeNBに送信され得る。そのような電力ヘッドルーム報告は、負の電力ヘッドルーム情報を含み得る。他の場合、電力ヘッドルーム報告は、アップリンク送信電力の割振りの修正の間に電力がそこから借用される、eNBへ送信され得る。後者の電力ヘッドルーム報告は、eNBまたはセルに対する設定された最大電力から、借用される電力を差し引き得る。セルごとの電力ヘッドルーム情報の場合、電力ヘッドルーム情報は次のように計算され得る。
ここでBorrowedPower(cell)は、セルから借用される電力である。
[0110]ブロック540において、第1のeNB105−dは、UE115−dのための第1のeNB105−dと第2のeNB135−dとの間へのアップリンク送信電力の割振りを調整することができる。割振りは、電力ヘッドルーム報告535に基づいて調整され得る。
[0111]ブロック540において調整を行うと、第1のeNB105−dは、第1のeNB105−dと少なくとも第2のeNB135−dとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示545をUE115−dに送信することができる。いくつかの場合、指示550は第2のeNB135−dにも送信され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力の割振りの指示545、550は、第1のeNB105−dおよび少なくとも第2のeNB135−dの各々に割り振られる、最大アップリンク送信電力の指示を含み得る。
[0112]第1のeNB105−dまたは第2のeNB135−dがTDDモードで動作するときのような、いくつかの例では、第1のeNB105−dと少なくとも第2のeNB135−dとの間へのアップリンク送信電力の指示545は、第1のeNB105−dまたは第2のeNB135−dのUL/DL構成に少なくとも一部基づき得る。たとえば、eNBがTDDモードで動作するとき、アクティブなアップリンクキャリアの数は、eNB内の各セルのTDD構成に基づいて時間とともに変化し得る。eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により少ないとき、その時間期間の間にUE115−dが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、UE115−dがその時間期間の間に通信し得る別のeNBに割り振られ得る。逆に、eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により多いとき、その時間期間の間にUE115−dが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、そのeNBに割り振られ得る。
[0113]いくつかの例では、第1のeNB105−dと少なくとも第2のeNB135−dとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示545は、実質的にすべての送信電力が第1のeNB105−dまたは第2のeNB135−dに割り振られ得るサブフレームの指示を含み得る。たとえば、eNBへのアップリンク通信が予期されないサブフレームまたは時間期間の間、実質的にすべてのアップリンク送信電力が1つまたは複数の他のeNBに割り振られ得る。
[0114]いくつかの場合、指示545は時間インデックスを含み得る。時間インデックスは、eNBが特定のアップリンク送信電力に割り振られるサブフレームまたは時間期間を示すために使用されてよく、サブフレームまたは時間期間内に異なるアップリンク送信電力を異なるeNBに割り振るために使用されてよい。
[0115]ブロック555において、アップリンク送信電力の指示545を受信した後で、UE115−dは、アップリンク送信電力の指示545において第1のeNB105−dまたは第2のeNB135−dに割り振られるアップリンク送信電力に関して、第1のeNB105−dおよび第2のeNB135−dのための電力ヘッドルームを決定することができる。
[0116]次に図6を参照すると、ブロック図600は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信に使用可能なデバイス605の例を示す。デバイス605は、図1、図2、図3、図4、または図5に関して説明されたUE115、第1のeNB105、または第2のeNB135の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス605はまた、プロセッサであり得る。デバイス605は、受信機モジュール610と、ワイヤレス通信管理モジュール620と、送信機モジュール630とを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信していることがある。
[0117]デバイス605のコンポーネントは、ハードウェア中で適用可能な機能の一部またはすべてを実行するように適応された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)によって、個別にまたは集合的に実装され得る。代替的に、機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中で具現化される命令によって実装され得る。
[0118]受信機モジュール610は、任意の数の受信機を含み得る。場合によっては、受信機モジュール610は、セルラ受信機を含み得る。いくつかの場合には、セルラ受信機は、LTE/LTE−A受信機であり得る。セルラ受信機は、総称的に送信と呼ばれる様々なタイプのデータまたは制御信号を受信するために使用され得る。送信は、図1または図2に関して説明された、ワイヤレス通信システム100または200などのワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信チャネルを通じて受信され得る。いくつかの場合には、受信機モジュール610は、イーサネット(登録商標)またはWLAN受信機のような、代替または追加のタイプの受信機を含み得る。イーサネットまたはWLAN受信機は、様々なタイプのデータまたは制御信号を受信するために使用されてもよく、ワイヤレス通信システム100または200のような、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信チャネルを通じて送信を受信することもできる。
[0119]送信機モジュール630は、任意の数の送信機を含み得る。いくつかの場合、送信機モジュール630は、セルラ送信機を含み得る。いくつかの場合には、セルラ送信機は、LTE/LTE−A送信機であり得る。セルラ送信機は、総称的に送信と呼ばれる様々なタイプのデータまたは制御信号を送信するために使用され得る。送信は、ワイヤレス通信システム100または200のようなワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信チャネルを通じて送信され得る。いくつかの場合には、送信機モジュール630は、イーサネットまたはWLAN送信機のような、代替または追加のタイプの送信機を含み得る。また、イーサネットまたはWLAN送信機は、様々なタイプのデータまたは制御信号を送信するために使用されてよく、また、ワイヤレス通信システム100または200のようなワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信チャネルを通じて送信してよい。
[0120]ワイヤレス通信管理モジュール620は、様々な機能を実行し得る。デバイス605がUE115として構成され得るデバイス605の例では、ワイヤレス通信管理モジュール620は、第1のeNB105および少なくとも1つの第2のeNB135との多重接続通信を管理するために使用され得る。ワイヤレス通信管理モジュール620はまた、第1のeNB105と少なくとも1つの第2のeNB135との間へのアップリンク送信電力の割振りを管理するために使用され得る。
[0121]デバイス605が第1のeNB105として構成され得るデバイス605の例では、ワイヤレス通信管理モジュール620は、デバイス605および少なくとも1つの第2のeNB135と通信するUE115のための多重接続通信を管理するために使用され得る。ワイヤレス通信管理モジュール620はまた、デバイス605と少なくとも1つの第2のeNB135との間へアップリンク送信電力を割り振るために使用され得る。
[0122]デバイス605が第2のeNB135として構成され得るデバイス605の例では、ワイヤレス通信管理モジュール620は、第1のeNB105、デバイス605、および場合によっては1つまたは複数の他の第2のeNB135と通信するUE115のための多重接続通信を管理するために使用され得る。ワイヤレス通信管理モジュール620はまた、第1のeNB105、デバイス605、および場合によっては1つまたは複数の他の第2のeNB135との間へのアップリンク送信電力の割振りを支援するために使用され得る。
[0123]次に図7を参照すると、ブロック図700は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信に使用可能なデバイス605−aの例を示す。デバイス605−aは、図1、図2、図3、図4、図5、または図6に関して説明されたような、UEとして構成されるUE115またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス605−aはまた、プロセッサであり得る。デバイス605−aは、受信機モジュール610、ワイヤレス通信管理モジュール620−a、または送信機モジュール630を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信していることがある。
[0124]デバイス605−aのコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適応された1つまたは複数のASICによって、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的には、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中で具現化される命令によって実装され得る。
[0125]受信機モジュール610は、図6に関して説明された受信機モジュール610と同様に構成され得る。同様に、送信機モジュール630は、図6に関して説明された送信機モジュール630と同様に構成され得る。
[0126]ワイヤレス通信管理モジュール620−aは、図6に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620の例であってよく、eNB接続管理モジュール705と、アップリンク送信電力管理モジュール710と、アップリンク通信管理モジュール715とを含み得る。
[0127]eNB接続管理モジュール705は、第1のeNBおよび第2のeNBとの接続を確立するために使用され得る。第1のeNBおよび第2のeNBの各々は、それぞれのアップリンク通信のために無線リソースをUEに提供することができる。第1のeNBおよび第2のeNBの各々はまた、それぞれのダウンリンク通信のために無線リソースをUE115−bに提供することができる。いくつかの場合、第1のeNBは、図1、図2、図3、図4、図5、または図6に関して説明されたような、第1のeNBとして構成される第1のeNB105またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。いくつかの場合、第2のeNBは、図1、図2、図3、図4、図5、または図6に関して説明されたような、第2のeNBとして構成される第2のeNB135またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。いくつかの場合、第1のeNBはマスタeNBを含んでよく、第2のeNBはセカンダリeNBを含んでよい。
[0128]アップリンク送信電力管理モジュール710は、デバイス605−aにおいて、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示を第1のeNBから受信するために使用され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力は、最大アップリンク送信電力であり得る。
[0129]第1のeNBまたは第2のeNBがTDDモードで動作するとき、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBまたは第2のeNBのUL/DL構成に少なくとも一部基づき得る。たとえば、eNBがTDDモードで動作するとき、アクティブなアップリンクキャリアの数は、eNB内の各セルのTDD構成に基づいて時間とともに変化し得る。eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により少ないとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、UEがその時間期間の間に通信し得る別のeNBに割り振られ得る。逆に、eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により多いとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、そのeNBに割り振られ得る。
[0130]いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、実質的にすべてに送信電力が第1のeNBまたは第2のeNBに割り振られ得るサブフレームの指示を含み得る。たとえば、eNBへのアップリンク通信が予期されないサブフレームまたは時間期間の間、実質的にすべてのアップリンク送信電力が1つまたは複数の他のeNBに割り振られ得る。
[0131]いくつかの場合、指示は時間インデックスを含み得る。時間インデックスは、eNBが特定のアップリンク送信電力に割り振られるサブフレームまたは時間期間を示すために使用されてよく、サブフレームまたは時間期間内に異なるアップリンク送信電力を異なるeNBに割り振るために使用されてよい。
[0132]いくつかの例では、アップリンク送信電力管理モジュール710は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、第1のeNBまたは第2のeNBの複数のセルとの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定することができる。いくつかの場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セルに対して、アップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。他の場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において時間インデックスごとに準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セル、各時間インデックスに対して、複数のアップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。
[0133]いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBへのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBとの通信と第2のeNBとの通信との間への総送信電力の割振り、または送信電力の百分率を含み得る。これらの例では、アップリンク送信電力管理モジュール710は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、第1のeNBまたは第2のeNBによって制御される複数のセルの各々のアップリンク送信電力を決定することができる。いくつかの場合、セルごとのアップリンク送信電力(たとえば、セルごとの最大アップリンク送信電力)は、アップリンク送信電力管理モジュール710によって動的に調整され得る。
[0134]アップリンク通信管理モジュール715は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、デバイス605−aから第1のeNBおよび第2のeNBへアップリンク通信を送信するために使用され得る。
[0135]次に図8を参照すると、ブロック図800は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信に使用可能なデバイス605−bの例を示す。デバイス605−bは、図1、図2、図3、図4、図5、図6、または図7に関して説明されたような、UEとして構成されるUE115またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス605−bは、プロセッサでもあり得る。デバイス605−bは、受信機モジュール610と、ワイヤレス通信管理モジュール620−bと、送信機モジュール630とを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信していることがある。
[0136]デバイス605−bのコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアにおいて実行するように適応された1つまたは複数のASICとともに、個々にまたはまとめて実装され得る。代替的に、機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中で具現化される命令によって実装され得る。
[0137]受信機モジュール610は、図6に関して説明された受信機モジュール610と同様に構成され得る。同様に、送信機モジュール630は、図6に関して説明された送信機モジュール630と同様に構成され得る。
[0138]ワイヤレス通信管理モジュール620−bは、図6または図7に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620の例であってよく、eNB接続管理モジュール705−aと、アップリンク送信電力管理モジュール710−aと、アップリンク通信管理モジュール715−aと、電力ヘッドルーム報告生成モジュール805と、電力ヘッドルーム報告送信モジュール810と、アップリンク送信電力修正モジュール815とを含み得る。
[0139]eNB接続管理モジュール705−aは、第1のeNBおよび第2のeNBとの接続を確立するために使用され得る。第1のeNBおよび第2のeNBの各々は、それぞれのアップリンク通信のために無線リソースをUEに提供することができる。第1のeNBおよび第2のeNBの各々はまた、それぞれのダウンリンク通信のために無線リソースをUE115−bに提供することができる。いくつかの場合、第1のeNBは、図1、図2、図3、図4、図5、または図6に関して説明されたような、第1のeNBとして構成される第1のeNB105またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。いくつかの場合、第2のeNBは、図1、図2、図3、図4、図5、または図6に関して説明されたような、第2のeNBとして構成される第2のeNB135またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。いくつかの場合、第1のeNBはマスタeNBを含んでよく、第2のeNBはセカンダリeNBを含んでよい。
[0140]アップリンク送信電力管理モジュール710−aは、デバイス605−bにおいて、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示を第1のeNBから受信するために使用され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力は、最大アップリンク送信電力であり得る。
[0141]第1のeNBまたは第2のeNBがTDDモードで動作するときのような、いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBまたは第2のeNBのUL/DL構成に少なくとも一部基づき得る。たとえば、eNBがTDDモードで動作するとき、アクティブなアップリンクキャリアの数は、eNB内の各セルのTDD構成に基づいて時間とともに変化し得る。eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により少ないとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、UEがその時間期間の間に通信し得る別のeNBに割り振られ得る。逆に、eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により多いとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、そのeNBに割り振られ得る。
[0142]いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、実質的にすべてに送信電力が第1のeNBまたは第2のeNBに割り振られ得るサブフレームの指示を含み得る。たとえば、eNBへのアップリンク通信が予期されないサブフレームまたは時間期間の間、実質的にすべてのアップリンク送信電力が1つまたは複数の他のeNBに割り振られ得る。
[0143]いくつかの場合、指示は時間インデックスを含み得る。時間インデックスは、eNBが特定のアップリンク送信電力に割り振られるサブフレームまたは時間期間を示すために使用されてよく、サブフレームまたは時間期間内に異なるアップリンク送信電力を異なるeNBに割り振るために使用されてよい。
[0144]いくつかの例では、アップリンク送信電力管理モジュール710−aは、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、第1のeNBまたは第2のeNBの複数のセルとの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定することができる。いくつかの場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セルに対して、アップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。他の場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において時間インデックスごとに準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セル、各時間インデックスに対して、複数のアップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。
[0145]いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBとの通信および第2のeNBとの通信への総送信電力の割振り、または総送信電力の百分率を含み得る。これらの例では、アップリンク送信電力管理モジュール710−aは、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、第1のeNBまたは第2のeNBによって制御される複数のセルの各々のアップリンク送信電力を決定することができる。いくつかの場合、セルごとのアップリンク送信電力(たとえば、セルごとの最大アップリンク送信電力)は、アップリンク送信電力管理モジュール710−aによって動的に調整され得る。
[0146]アップリンク通信管理モジュール715−aは、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、デバイス605−bから第1のeNBおよび第2のeNBへアップリンク通信を送信するために使用され得る。
[0147]電力ヘッドルーム報告生成モジュール805は、デバイス605−bにおいて電力ヘッドルーム報告をトリガするために使用され得る。いくつかの例では、電力ヘッドルーム報告生成モジュール805は、eNB(たとえば、第1のeNBまたは第2のeNB)または近隣のeNB(たとえば、電力ヘッドルーム報告がトリガされるeNB以外のeNB)の条件に基づいて、そのeNBのための電力ヘッドルーム報告をトリガすることができる。例として、eNBまたは近隣のeNBの条件は、eNBまたは近隣のeNBのためのデバイス605−bのアップリンク送信電力が閾値を通過したという決定であり得る。いくつかの場合、閾値はeNBに対する最大アップリンク電力を含み得る。さらなる例として、eNBまたは近隣のeNBの条件は、eNBまたは近隣のeNBの測定された経路損失(たとえば、閾値を満たす経路損失の変動)であり得る。またさらなる例として、eNBまたは近隣のeNBの条件は、eNBまたは近隣のeNBがアップリンクセルをアクティブ化したという決定であり得る。
[0148]電力ヘッドルーム報告生成モジュール805はまた、デバイス605−bにおいて電力ヘッドルーム報告を生成するために使用され得る。電力ヘッドルーム報告は、第1のeNBと第2のeNBの両方のための電力ヘッドルーム情報を含み得る。第1のeNBと第2のeNBの両方に対する電力ヘッドルーム情報を含むことで、電力ヘッドルーム報告のオーバーヘッドが減り、eNBがデバイス605−bによって使用される総アップリンク送信電力を推定することが可能になり得る。いくつかの例では、電力ヘッドルーム情報は式1を使用して計算され得る。
[0149]電力ヘッドルーム報告送信モジュール810は、第1のeNBまたは第2のeNBに電力ヘッドルーム報告を送信するために使用され得る。いくつかの例では、電力ヘッドルーム報告は、電力ヘッドルーム報告がトリガされるeNBへ自動的に送信され得る。他の例では、電力ヘッドルーム報告は、eNBから受信されたトリガメッセージに応答して、電力ヘッドルーム報告がトリガされるeNBへ送信され得る。後者の例では、例として、第1のeNBのためにトリガされる電力ヘッドルーム報告は、第1のeNBから受信されたトリガメッセージに応答して第1のeNBへ送信され得る。
[0150]いくつかの場合、電力ヘッドルーム報告送信モジュール810は、電力ヘッドルーム報告がトリガされたeNBに電力ヘッドルーム報告を送信することができる(たとえば、第1のeNBに対してトリガされる電力ヘッドルーム報告が第1のeNBに送信され得る)。他の場合、電力ヘッドルーム報告送信モジュール810は、電力ヘッドルーム報告がトリガされたeNB、さらには近隣のeNBに電力ヘッドルーム報告を送信することができる(たとえば、第1のeNBに対してトリガされる電力ヘッドルーム報告が第1のeNBおよび第2のeNBに送信され得る)。後者の場合、電力ヘッドルーム報告送信モジュール810は、いくつかの場合、近隣のeNBへのアップリンク送信のためにUEにアップリンクリソースが割り振られるという決定に基づいて、電力ヘッドルーム報告を近隣のeNBに送信することができる。
[0151]電力ヘッドルーム報告送信モジュール810が電力ヘッドルーム報告をeNBに送信した後で、アップリンク送信電力管理モジュール710−aは、第1のeNBからのアップリンク送信電力の割振りを含む第2の指示を受信するために使用され得る。アップリンク送信電力の割振りを含む第2の指示は、第1のeNBまたは第2のeNBに割り振られたアップリンク送信電力を変更することができる。アップリンク送信電力の割振りを含む第2の指示を受信した後で、電力ヘッドルーム報告生成モジュール805は、第2の指示において第1のeNBまたは第2のeNBに割り振られたアップリンク送信電力に関して、第1のeNBおよび第2のeNBのための電力ヘッドルームを決定するために使用され得る。
[0152]アップリンク送信電力修正モジュール815は、第1のeNBと第2のeNBとの間への総アップリンク送信電力の割振り(またはセルへのアップリンク送信電力の割振り)を修正するために、および、可能であり有用であるときには、UEから第1のeNBまたは第2のeNBへアップリンク通信を送信するために使用され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力修正モジュール815は、あるeNBまたはセルに割り振られているアップリンク送信電力を借り、借りたアップリンク送信電力を別のeNBまたはセルに割り振り直すことによって、アップリンク送信電力の割振りを修正することができる。いくつかの場合、アップリンク送信電力の割振りの修正は、eNBの一方(たとえば、第1のeNBまたは第2のeNB)のためのアップリンクデータまたは制御情報の、eNBの他方に対する優先度に基づき得る。この修正はさらに、または代替的に、セルのためのアップリンクデータまたは制御情報の優先度に基づき得る。この修正はさらに、または代替的に、eNBまたはセルによるアップリンクの不使用に基づき得る。
[0153]第1のeNBと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りの修正に続いて、電力ヘッドルーム報告が、電力ヘッドルーム報告生成モジュール805を使用して生成され得る。電力ヘッドルーム報告は、第1のeNBと第2のeNBの両方のための電力ヘッドルーム情報を含み得る。第1のeNBと第2のeNBの両方に対する電力ヘッドルーム情報を含むことで、電力ヘッドルーム報告のオーバーヘッドが減り、eNBがデバイス605−bによって使用される総アップリンク送信電力を推定することが可能になり得る。いくつかの例では、電力ヘッドルーム情報は式1を使用して計算され得る。
[0154]第1のeNBと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りの修正によってトリガされる電力ヘッドルーム報告は、第1のeNBまたは第2のeNBに送信され得る。いくつかの場合、電力ヘッドルーム報告送信モジュール810は、アップリンク送信電力の割振りの修正の間に電力を受け取ったeNBに電力ヘッドルーム報告を送信することができる。そのような電力ヘッドルーム報告は、負の電力ヘッドルーム情報を含み得る。他の場合、電力ヘッドルーム報告送信モジュール810は、アップリンク送信電力の割振りの修正の間にそこから電力が借用されたeNBに電力ヘッドルーム報告を送信することができる。後者の電力ヘッドルーム報告は、eNBまたはセルに対する設定された最大電力から、借用される電力を差し引き得る。セルごとの電力ヘッドルーム情報の場合、電力ヘッドルーム情報は式2を使用して計算され得る。
[0155]次に図9を参照すると、ブロック図900は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信に使用可能なデバイス605−cの例を示す。デバイス605−cは、図1、図2、図3、図4、図5、または図6に関して説明されたような、第1のeNBとして構成される第1のeNB105またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス605−cは、プロセッサでもあり得る。デバイス605−cは、受信機モジュール610と、ワイヤレス通信管理モジュール620−cと、送信機モジュール630とを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信していることがある。
[0156]デバイス605−cのコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアにおいて実行するように適応された1つまたは複数のASICとともに、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的に、機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中で具現化される命令によって実装され得る。
[0157]受信機モジュール610は、図6に関して説明された受信機モジュール610と同様に構成され得る。同様に、送信機モジュール630は、図6に関して説明された送信機モジュール630と同様に構成され得る。
[0158]ワイヤレス通信管理モジュール620−cは、図6に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620の例であってよく、UE多重接続管理モジュール905と、アップリンク送信電力決定モジュール910と、アップリンク送信電力通信モジュール915とを含み得る。
[0159]UE多重接続管理モジュール905は、UEのために、少なくともデバイス605−cおよび第2のeNBとの多重接続通信を協調させるために使用され得る。いくつかの場合、UEは、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、または図8に関して説明されたような、UEとして構成されるUE115またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。いくつかの場合、第2のeNBは、図1、図2、図3、図4、図5、または図6に関して説明されたような、第2のeNBとして構成される第2のeNB135またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。いくつかの場合、デバイス605−cはマスタeNBを含んでよく、第2のeNBはセカンダリeNBを含んでよい。
[0160]アップリンク送信電力決定モジュール910は、UEのために、デバイス605−cと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定するために使用され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力は、最大アップリンク送信電力であり得る。
[0161]いくつかの例では、アップリンク送信電力決定モジュール910は、デバイス605−cと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、デバイス605−cの複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定することができる。いくつかの場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において準静的に指定され得る(たとえば、デバイス605−cは、各セルに対して、アップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、デバイス605−cと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEがデバイス605−cから受信するまで、UEによって使用され得る)。他の場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において時間インデックスごとに準静的に指定され得る(たとえば、デバイス605−cは、各セル、各時間インデックスに対して、複数のアップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、デバイス605−cと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEがデバイス605−cから受信するまで、UEによって使用され得る)。
[0162]アップリンク送信電力通信モジュール915は、UEへのアップリンク送信電力割振りの割振りを含む指示を送信するために使用され得る。
[0163]デバイス605−cまたは第2のeNBがTDDモードで動作するときのような、いくつかの例では、デバイス605−cと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、デバイス605−cまたは第2のeNBのUL/DL構成に少なくとも一部基づき得る。たとえば、eNBがTDDモードで動作するとき、アクティブなアップリンクキャリアの数は、eNB内の各セルのTDD構成に基づいて時間とともに変化し得る。eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により少ないとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、UEがその時間期間の間に通信し得る別のeNBに割り振られ得る。逆に、eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により多いとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、そのeNBに割り振られ得る。
[0164]いくつかの例では、デバイス605−cと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、実質的にすべてに送信電力がデバイス605−cまたは第2のeNBに割り振られ得るサブフレームの指示を含み得る。たとえば、eNBへのアップリンク通信が予期されないサブフレームまたは時間期間の間、実質的にすべてのアップリンク送信電力が1つまたは複数の他のeNBに割り振られ得る。
[0165]いくつかの場合、指示は時間インデックスを含み得る。時間インデックスは、eNBが特定のアップリンク送信電力に割り振られるサブフレームまたは時間期間を示すために使用されてよく、サブフレームまたは時間期間内に異なるアップリンク送信電力を異なるeNBに割り振るために使用されてよい。
[0166]次に図10を参照すると、ブロック図1000は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信に使用可能なデバイス605−dの例を示す。デバイス605−dは、図1、図2、図3、図4、図5、または図6に関して説明されたような、第1のeNBとして構成される第1のeNB105またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス605−dはまた、プロセッサであり得る。デバイス605−dは、受信機モジュール610と、ワイヤレス通信管理モジュール620−dと、送信機モジュール630とを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信していることがある。
[0167]デバイス605−dのコンポーネントは、ハードウェアにおいて適用可能な機能の一部またはすべてを実行するように適応された1つまたは複数のASICによって、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的に、機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中で具現化される命令によって実装され得る。
[0168]受信機モジュール610は、図6に関して説明された受信機モジュール610と同様に構成され得る。同様に、送信機モジュール630は、図6に関して説明された送信機モジュール630と同様に構成され得る。
[0169]ワイヤレス通信管理モジュール620−dは、図6に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620の例であってよく、UE多重接続管理モジュール905−aと、アップリンク送信電力決定モジュール910−aと、アップリンク送信電力通信モジュール915−aと、電力ヘッドルーム報告処理モジュール1005とを含み得る。
[0170]UE多重接続管理モジュール905−aは、UEのために、少なくともデバイス605−dおよび第2のeNBとの多重接続通信を協調させるために使用され得る。いくつかの場合、UEは、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、または図8に関して説明されたような、UEとして構成されるUE115またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。いくつかの場合、第2のeNBは、図1、図2、図3、図4、図5、または図6に関して説明されたような、第2のeNBとして構成される第2のeNB135またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。いくつかの場合、デバイス605−dはマスタeNBを含んでよく、第2のeNBはセカンダリeNBを含んでよい。
[0171]アップリンク送信電力決定モジュール910−aは、UEのために、デバイス605−dと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定するために使用され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力は、最大アップリンク送信電力であり得る。
[0172]いくつかの例では、アップリンク送信電力決定モジュール910−aは、デバイス605−dと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、デバイス605−dの複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定することができる。いくつかの場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において準静的に指定され得る(たとえば、デバイス605−dは、各セルに対して、アップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、デバイス605−dと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEがデバイス605−dから受信するまで、UEによって使用され得る)。他の場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において時間インデックスごとに準静的に指定され得る(たとえば、デバイス605−dは、各セル、各時間インデックスに対して、複数のアップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、デバイス605−dと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEがデバイス605−dから受信するまで、UEによって使用され得る)。
[0173]アップリンク送信電力通信モジュール915−aは、UEへのアップリンク送信電力割振りの割振りを含む指示を送信するために使用され得る。
[0174]デバイス605−dまたは第2のeNBがTDDモードで動作するときのような、いくつかの例では、デバイス605−dと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、デバイス605−dまたは第2のeNBのUL/DL構成に少なくとも一部基づき得る。たとえば、eNBがTDDモードで動作するとき、アクティブなアップリンクキャリアの数は、eNB内の各セルのTDD構成に基づいて時間とともに変化し得る。eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により少ないとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、UEがその時間期間の間に通信し得る別のeNBに割り振られ得る。逆に、eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により多いとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、そのeNBに割り振られ得る。
[0175]いくつかの例では、デバイス605−dと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、実質的にすべてに送信電力がデバイス605−dまたは第2のeNBに割り振られ得るサブフレームの指示を含み得る。たとえば、eNBへのアップリンク通信が予期されないサブフレームまたは時間期間の間、実質的にすべてのアップリンク送信電力が1つまたは複数の他のeNBに割り振られ得る。
[0176]いくつかの場合、指示は時間インデックスを含み得る。時間インデックスは、eNBが特定のアップリンク送信電力に割り振られるサブフレームまたは時間期間を示すために使用されてよく、サブフレームまたは時間期間内に異なるアップリンク送信電力を異なるeNBに割り振るために使用されてよい。
[0177]電力ヘッドルーム報告処理モジュール1005は、少なくともデバイス605−dおよび第2のeNBのための電力ヘッドルーム情報を含む電力ヘッドルーム報告を受信するために使用され得る。いくつかの場合、図8に関して説明された電力ヘッドルーム報告生成モジュール805に関して説明されたように、第2のeNBのためのUEのアップリンク送信電力、第2のeNBのための測定された経路損失の変動、または第2のeNBがアップリンクセルをアクティブ化したことの少なくとも1つに応答して、電力ヘッドルーム報告が受信され得る。いくつかの場合、電力ヘッドルーム報告は、デバイス605−bがトリガメッセージ(たとえば、電力ヘッドルーム報告に対する要求)をUEに送信したことに応答して受信され得る。
[0178]電力ヘッドルーム報告処理モジュール1005は任意選択で、第2のeNBに電力ヘッドルーム報告を送信することができる。
[0179]いくつかの例では、電力ヘッドルーム報告は、UEがデバイス605−dと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを修正したことを示すことができ、電力ヘッドルーム報告処理モジュール1005は、電力ヘッドルーム報告に基づいて、UEがデバイス605−dと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを修正したことを決定するために使用され得る。他の例では、電力ヘッドルーム報告は、UEがデバイス605−dと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを修正したことを示さないことがある。
[0180]いくつかの場合、UL送信電力決定モジュール910−aが、電力ヘッドルーム報告に基づいてUEのためのデバイス605−dと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを調整するために使用され得る。いくつかの場合、調整は、第1のeNBと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りに対するUEによる修正に基づき得る。いくつかの場合、UL送信電力通信モジュール915−aは、UEまたは第2のeNBの少なくとも1つに、アップリンク送信電力の調整された割振りを送信するために使用され得る。
[0181]デバイス605−dのいくつかの例では、UEのためのデバイス605−dと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りの調整は、さらに、または代替的に、第2のeNBからデバイス605−dにおいて受信されたメッセージに基づいて行われ得る。このメッセージは、UEの電力ヘッドルーム報告または第2のeNBによって生成された情報を含み得る。
[0182]デバイス605−dのいくつかの例では、ワイヤレス通信管理モジュール620−dは、UEとの通信(たとえば、ダウンリンク通信またはアップリンク通信)をスケジューリングすることができる。UEとデバイス605−dとの間の通信は、UEと第2のeNBとの間の通信とは独立にスケジューリングされ得る。
[0183]図11は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のために構成されるUE115−eのブロック図1100を示す。UE115−eは様々な構成を有してよく、パーソナルコンピュータ(たとえば、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、タブレットコンピュータなど)、携帯電話、PDA、デジタルビデオレコーダ(DVR)、インターネット機器、ゲームコンソール、電子リーダーなどに含まれてよく、またはその一部であってよい。いくつかの場合、UE115−eは、モバイル動作を容易にするために、小型バッテリーなどの内部電源(図示されず)を有し得る。いくつかの例では、UE115−eは、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、または図8に関して説明されたような、UEとして構成されるUE115またはデバイス605の1つの、1つまたは複数の態様の例であり得る。UE115−eは、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、または図8に関して説明されたUEの特徴および機能の少なくともいくつかを実装するように構成され得る。図1、図2、図3、図4、図5、図6、図9、または図10に関して説明されたように、UE115−eは、第1のeNBとして構成される第1のeNB105もしくはデバイス605の1つと、または、第2のeNBとして構成される第2のeNB135もしくはデバイス605の1つまたは複数と通信するように構成され得る。
[0184]UE115−eは、プロセッサモジュール1110と、メモリ1120と、少なくとも1つの送受信機モジュール(送受信機モジュール1130によって表される)と、少なくとも1つのアンテナ(アンテナ1140によって表される)と、ワイヤレス通信管理モジュール620−eとを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、1つまたは複数のバス1135を通じて、直接または間接的に、互いに通信していてよい。
[0185]メモリ1120は、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ1120は、実行されると、ワイヤレス通信を管理するために本明細書で説明される様々な機能をプロセッサモジュール1110に実行させるように構成される命令を含む、コンピュータ可読の、コンピュータ実行可能コード1125を記憶し得る。代替的に、コード1125は、プロセッサモジュール1110によって直接実行可能ではないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)UE115−eに、本明細書で説明されるUEの様々な特徴と機能とを実装させるように構成され得る。
[0186]プロセッサモジュール1110は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、CPU、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサモジュール1110は、送受信機モジュール1130を通じて受信された情報、またはアンテナ1140を介した送信のために送受信機モジュール1130に送られるべき情報を処理することができる。プロセッサモジュール1110はまた、単独で、またはワイヤレス通信管理モジュール620−eとともに、第1のeNBおよび第2のeNBとの通信のためにアップリンク送信電力を管理する様々な態様を扱い得る。
[0187]送受信機モジュール1130は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ1140に与え、アンテナ1140から受信されたパケットを復調するように構成されるモデムを含み得る。いくつかの場合、送受信機モジュール1130は、1つまたは複数の送信機モジュールおよび1つまたは複数の別個の受信機モジュールとして実装され得る。送受信機モジュール1130は、アンテナ1140を介して1つまたは複数のeNB105、135、または他のUE115と双方向に通信するように構成され得る。UE115−eは単一のアンテナを含み得るが、UE115−eが複数のアンテナ1140を含み得る例があり得る。
[0188]ワイヤレス通信管理モジュール620−eは、図6、図7、または図8に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620の1つまたは複数の態様の例であってよく、図3、図4、図5、図6、図7、または図8に関して説明されたワイヤレス通信管理機能の一部またはすべてを実行または制御するように構成され得る。
[0189]図11のアーキテクチャによれば、UE115−eは状態モジュール1150をさらに含み得る。状態モジュール1150は、現在のデバイス状態(たとえば、状況、認証、基地局との関連付け、他の接続性問題)を反映および制御し得る。
[0190]例として、ワイヤレス通信管理モジュール620−eもしくは状態モジュール1150の各々、またはそれらの一方もしくは両方のモジュールの一部分は、1つまたは複数のバス1135を介してUE115−eの他のコンポーネントの一部またはすべてと通信しているUE115−eのコンポーネントであり得る。代替的に、ワイヤレス通信管理モジュール620−eもしくは状態モジュール1150の機能はプロセッサを使用して実装されてよく、あるいは、ワイヤレス通信管理モジュール620−eもしくは状態モジュール1150の機能の一部もしくはすべては、コード1125もしくはプロセッサモジュール1110によって実装されてよく、またはプロセッサモジュール1110とともに実装されてよい。
[0191]UE115−eのコンポーネントは、個別にまたは集合的に、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアにおいて実行するように適応された1つまたは複数のASICを使用して実装され得る。代替的に、機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各コンポーネントの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリに具現化された命令によって実装され得る。言及されたモジュールの各々は、UE115−eの動作に関する1つまたは複数の機能を実行するための手段であり得る。
[0192]図12は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のために構成されるeNB105−eを示すブロック図1200を示す。いくつかの例では、eNB105−eは、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図9、または図10に関して説明されたような、第1のeNBとして構成される第1のeNB105もしくはデバイス605のうちの1つの1つまたは複数の態様、または第2のeNB135のうちの1つの態様の例であり得る。eNB105−eは、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図9、または図10に関して説明された第1のeNBまたは第2のeNBの特徴および機能の少なくともいくつかを実装するように構成され得る。eNB105−eは、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、または図8に関して説明されたように、UEとして構成されるUE115またはデバイス605の1つまたは複数と通信するように構成され得る。eNB105−eはまた、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、または図11に関して説明されたように、第1のeNBまたは第2のeNB135と通信するように構成され得る。
[0193]eNB105−eは、プロセッサモジュール1210と、メモリ1220と、少なくとも1つの送受信機モジュール(送受信機モジュール1230によって表される)と、少なくとも1つのアンテナ(アンテナ1240によって表される)と、ワイヤレス通信管理モジュール620−fとを含み得る。eNB105−eはまた、eNB通信モジュール1250とネットワーク通信モジュール1260の1つまたは複数を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、1つまたは複数のバス1235を通じて、直接または間接的に互いに通信していてよい。
[0194]メモリ1220は、RAMまたはROMを含み得る。メモリ1220は、実行されると、ワイヤレス通信を管理するために本明細書で説明される様々な機能をプロセッサモジュール1210に実行させるように構成される命令を含む、コンピュータ可読の、コンピュータ実行可能コード1225を記憶し得る。代替的に、コード1225は、プロセッサモジュール1210によって直接実行可能ではないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)eNB105−eに、本明細書で説明されるeNBの様々な特徴と機能とを実行させるように構成され得る。
[0195]プロセッサモジュール1210は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、CPU、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサモジュール1210は、送受信機モジュール1230、eNB通信モジュール1250、またはネットワーク通信モジュール1260を通じて受信された情報を処理することができる。プロセッサモジュール1210はまた、アンテナ1240を通じた送信のために送受信機モジュール1230へ、1つまたは複数の他のeNB105−fおよび105−gへの送信のためにeNB通信モジュール1250へ、または、図1に関して説明されたコアネットワーク130の1つまたは複数の態様の例であり得るコアネットワーク130−aへの送信のためにネットワーク通信モジュール1260へ送られるべき情報を処理することができる。プロセッサモジュール1210、単独で、またはワイヤレス通信管理モジュール620−fとともに、eNB105−eおよび少なくとも1つの他のeNBと通信する1つまたは複数のUEのアップリンク送信電力を管理する様々な態様を扱い得る。
[0196]送受信機モジュール1230は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ1240に与え、アンテナ1240から受信されたパケットを復調するように構成されるモデムを含み得る。いくつかの場合、送受信機モジュール1230は、1つまたは複数の送信機モジュールおよび1つまたは複数の別個の受信機モジュールとして実装され得る。送受信機モジュール1240は、アンテナ1240を介して1つまたは複数のUE115と双方向に通信するように構成され得る。eNB105−eは通常、複数のアンテナ1240(たとえば、アンテナアレイ)を含み得る。eNB105−eは、ネットワーク通信モジュール1260を通じてコアネットワーク130−aと通信することができる。eNB105−eはまた、eNB通信モジュール1250を使用して、eNB105−fおよび105−gのような他のeNBと通信することができる。
[0197]ワイヤレス通信管理モジュール620−fは、図6、図9、または図10に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620の1つまたは複数の態様の例であってよく、図3、図4、図5、図6、図9、または図10に関して説明されたワイヤレス通信管理機能の一部またはすべてを実行または制御するように構成され得る。例として、ワイヤレス通信管理モジュール620−f、またはその一部分は、1つまたは複数のバス1235を介してeNB105−eの他のコンポーネントの一部またはすべてと通信しているeNB105−eのコンポーネントであり得る。代替的に、ワイヤレス通信管理モジュール620−fの機能はプロセッサを使用して実装されてよく、あるいは、ワイヤレス通信管理モジュール620−fの機能の一部もしくはすべては、コード1225もしくはプロセッサモジュール1210によって実装されてよく、またはプロセッサモジュール1210とともに実装されてよい。
[0198]eNB105−eのコンポーネントは、個別にまたは集合的に、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアにおいて実行するように適合された1つまたは複数のASICを使用して実装され得る。代替的に、機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各コンポーネントの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリに具現化された命令によって実装され得る。言及されたモジュールの各々は、eNB105−eの動作に関する1つまたは複数の機能を実行するための手段であり得る。eNB105−eのコンポーネントは、いくつかの場合、2つ以上の基地局の間で反復的に現れ、または分布し得る。
[0199]図13は、本開示の様々な態様による、UEによるワイヤレス通信の方法1300を示すフローチャートである。明確にするために、方法1300は、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、もしくは図1に関して説明されたような、UEとして構成されるUE115またはデバイス605の1つの態様、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図9、図10、もしくは図12に関して説明されたような、第1のeNBとして構成される第1のeNB105もしくはデバイス605の1つの態様、または、図1、図2、図3、図4、図5、図6、もしくは図12に関して説明されたような、第2のeNBとして構成される第2のeNB135もしくはデバイス605の1つの態様に関して以下で説明される。一実装形態では、図6、図7、図8、または図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620は、以下で説明される機能を実行するためにUEとして構成されるUE115またはデバイス605の機能要素を制御するように、コードの1つまたは複数のセットを実行することができる。
[0200]ブロック1305において、第1のeNBおよび第2のeNBとの接続が確立されてよく、第1のeNBと第2のeNBの各々が、それぞれのアップリンク通信のために無線リソースをUEに提供する。第1のeNBおよび第2のeNBの各々はまた、それぞれのダウンリンク通信のために無線リソースをUE115−bに提供することができる。いくつかの場合、第1のeNBはマスタeNBを含んでよく、第2のeNBはセカンダリeNBを含んでよい。ブロック1305における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図7もしくは図8に関して説明されたeNB接続管理モジュール705を使用して実行または管理され得る。
[0201]ブロック1310において、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示は、第1のeNBから受信され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力の割振りの指示は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBの各々に割り振られた最大アップリンク送信電力の指示を含み得る。ブロック1310における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図7もしくは図8に関して説明されたアップリンク送信電力管理モジュール710を使用して実行または管理され得る。
[0202]第1のeNBまたは第2のeNBがTDDモードで動作するときのような、いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBまたは第2のeNBのUL/DL構成に少なくとも一部基づき得る。たとえば、eNBがTDDモードで動作するとき、アクティブなアップリンクキャリアの数は、eNB内の各セルのTDD構成に基づいて時間とともに変化し得る。eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により少ないとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、UEがその時間期間の間に通信し得る別のeNBに割り振られ得る。逆に、eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により多いとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、そのeNBに割り振られ得る。
[0203]いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、実質的にすべてに送信電力が第1のeNBまたは第2のeNBに割り振られ得るサブフレームの指示を含み得る。たとえば、eNBへのアップリンク通信が予期されないサブフレームまたは時間期間の間、実質的にすべてのアップリンク送信電力が1つまたは複数の他のeNBに割り振られ得る。
[0204]いくつかの場合、指示は時間インデックスを含み得る。時間インデックスは、eNBが特定のアップリンク送信電力に割り振られるサブフレームまたは時間期間を示すために使用されてよく、サブフレームまたは時間期間内に異なるアップリンク送信電力を異なるeNBに割り振るために使用されてよい。
[0205]いくつかの例では、UEは、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、第1のeNBまたは第2のeNBの複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定することができる。いくつかの場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セルに対して、アップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。他の場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において時間インデックスごとに準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セル、各時間インデックスに対して、複数のアップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。
[0206]いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBとの通信および第2のeNBとの通信との間への総送信電力の割振りを含み得る。これらの例では、UEは、UEにおいて、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、第1のeNBまたは第2のeNBによって制御される複数のセルの各々のアップリンク送信電力を決定することができる。いくつかの場合、セルごとのアップリンク送信電力(たとえば、セルごとの最大アップリンク送信電力)は、UEにおいて動的に調整され得る。
[0207]ブロック1315において、アップリンク通信は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、UEから第1のeNBおよび第2のeNBへ送信され得る。ブロック1315における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図7もしくは図8に関して説明されたアップリンク通信管理モジュール715を使用して実行または管理され得る。
[0208]したがって、方法1300はワイヤレス通信のために使用され得る。方法1300は一実装形態にすぎず、方法1300の動作は、他の実装形態が可能であるように再構成され、または別様に修正され得ることに留意されたい。
[0209]図14は、本開示の様々な態様による、UEによるワイヤレス通信の方法1400を示すフローチャートである。明確にするために、方法1400は、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、もしくは図1に関して説明されたような、UEとして構成されるUE115またはデバイス605の1つの態様、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図9、図10、もしくは図12に関して説明されたような、第1のeNBとして構成される第1のeNB105もしくはデバイス605の1つの態様、または、図1、図2、図3、図4、図5、図6、もしくは図12に関して説明されたような、第2のeNBとして構成される第2のeNB135もしくはデバイス605の1つの態様に関して以下で説明される。一実装形態では、図6、図7、図8、または図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620は、以下で説明される機能を実行するためにUEとして構成されるUE115またはデバイス605の機能要素を制御するように、コードの1つまたは複数のセットを実行することができる。
[0210]ブロック1405において、第1のeNBおよび第2のeNBとの接続が確立されてよく、第1のeNBと第2のeNBの各々が、それぞれのアップリンク通信のために無線リソースをUEに提供する。第1のeNBおよび第2のeNBの各々はまた、それぞれのダウンリンク通信のために無線リソースをUE115−bに提供することができる。いくつかの場合、第1のeNBはマスタeNBを含んでよく、第2のeNBはセカンダリeNBを含んでよい。ブロック1405における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図7もしくは図8に関して説明されたeNB接続管理モジュール705を使用して実行または管理され得る。
[0211]ブロック1410において、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りの指示は、第1のeNBから受信され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力の割振りの指示は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBの各々に割り振られた最大アップリンク送信電力の指示、またはアップリンク送信電力の百分率を含み得る。ブロック1410における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図7もしくは図8に関して説明されたアップリンク送信電力管理モジュール710を使用して実行または管理され得る。
[0212]第1のeNBまたは第2のeNBがTDDモードで動作するときのような、いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBまたは第2のeNBのUL/DL構成に少なくとも一部基づき得る。たとえば、eNBがTDDモードで動作するとき、アクティブなアップリンクキャリアの数は、eNB内の各セルのTDD構成に基づいて時間とともに変化し得る。eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により少ないとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、UEがその時間期間の間に通信し得る別のeNBに割り振られ得る。逆に、eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により多いとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、そのeNBに割り振られ得る。
[0213]いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、実質的にすべてに送信電力が第1のeNBまたは第2のeNBに割り振られ得るサブフレームの指示を含み得る。たとえば、eNBへのアップリンク通信が予期されないサブフレームまたは時間期間の間、実質的にすべてのアップリンク送信電力が1つまたは複数の他のeNBに割り振られ得る。
[0214]いくつかの場合、指示は時間インデックスを含み得る。時間インデックスは、eNBが特定のアップリンク送信電力に割り振られるサブフレームまたは時間期間を示すために使用されてよく、サブフレームまたは時間期間内に異なるアップリンク送信電力を異なるeNBに割り振るために使用されてよい。
[0215]いくつかの例では、UEは、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、第1のeNBまたは第2のeNBの複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定することができる。いくつかの場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セルに対して、アップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。他の場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において時間インデックスごとに準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セル、各時間インデックスに対して、複数のアップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。
[0216]いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBとの通信と第2のeNBとの通信との間への総送信電力の割振りを含み得る。これらの例では、UEは、UEにおいて、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、第1のeNBまたは第2のeNBによって制御される複数のセルの各々のアップリンク送信電力を決定することができる。いくつかの場合、セルごとのアップリンク送信電力(たとえば、セルごとの最大アップリンク送信電力)は、UEにおいて動的に調整され得る。
[0217]ブロック1415において、アップリンク通信は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、UEから第1のeNBおよび第2のeNBへ送信され得る。ブロック1415における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図7もしくは図8に関して説明されたアップリンク通信管理モジュール715を使用して実行または管理され得る。
[0218]ブロック1420において、UEにおける電力ヘッドルーム報告がトリガされ得る。いくつかの例では、eNB(たとえば、第1のeNBまたは第2のeNB)のための電力ヘッドルーム報告は、eNBまたは近隣のeNB(たとえば、電力ヘッドルーム報告がトリガされるeNB以外のeNB)の条件に基づいて、トリガされ得る。例として、eNBまたは近隣のeNBの条件は、eNBまたは近隣のeNBのためのUEのアップリンク送信電力が閾値を通過したという決定であり得る。いくつかの場合、閾値はeNBに対する最大アップリンク電力を含み得る。さらなる例として、eNBまたは近隣のeNBの条件は、eNBまたは近隣のeNBの測定された経路損失(たとえば、閾値を満たす経路損失の変動)であり得る。またさらなる例として、eNBまたは近隣のeNBの条件は、eNBまたは近隣のeNBがアップリンクセルをアクティブ化したという決定であり得る。
[0219]ブロック1425において、電力ヘッドルーム報告がUEにおいて生成され得る。電力ヘッドルーム報告は、第1のeNBと第2のeNBの両方のための電力ヘッドルーム情報を含み得る。第1のeNBと第2のeNBの両方に対する電力ヘッドルーム情報を含むことで、電力ヘッドルーム報告のオーバーヘッドが減り、eNBがUEによって使用される総アップリンク送信電力を推定することが可能になり得る。いくつかの例では、電力ヘッドルーム情報は式1を使用して計算され得る。
[0220]ブロック1420または1425における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図8に関して説明された電力ヘッドルーム報告生成モジュール805を使用して実行または管理され得る。
[0221]いくつかの例では、電力ヘッドルーム報告は、電力ヘッドルーム報告がトリガされるeNBへ自動的に送信され得る。他の例では、ブロック1430において、電力ヘッドルーム報告は、eNBから受信されたトリガメッセージに応答して、電力ヘッドルーム報告がトリガされるeNBへ送信され得る。後者の例では、例として、第1のeNBのためにトリガされる電力ヘッドルーム報告は、第1のeNBから受信されたトリガメッセージに応答して第1のeNBへ送信され得る。
[0222]ブロック1435において、電力ヘッドルーム報告が第1のeNBまたは第2のeNBに送信され得る。いくつかの場合、電力ヘッドルーム報告は、電力ヘッドルーム報告がトリガされたeNBに送信され得る(たとえば、第1のeNBに対してトリガされる電力ヘッドルーム報告が第1のeNBに送信され得る)。他の場合、電力ヘッドルーム報告は、電力ヘッドルーム報告がトリガされたeNB、さらには近隣のeNBに送信され得る(たとえば、第1のeNBに対してトリガされる電力ヘッドルーム報告が第1のeNBおよび第2のeNBに送信され得る)。後者の場合、UEは、いくつかの場合、近隣のeNBへのアップリンク送信のためにUEにアップリンクリソースが割り振られるという決定に基づいて、電力ヘッドルーム報告を近隣のeNBに送信することができる。ブロック1435における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図8に関して説明された電力ヘッドルーム報告送信モジュール810を使用して実行または管理され得る。
[0223]ブロック1440において、アップリンク送信電力の割振りを含む第2の指示が第1のeNBから受信され得る。第2の指示が、ブロック1435において送信された電力ヘッドルーム報告に応答して受信され得る。アップリンク送信電力の割振りを含む第2の指示は、第1のeNBまたは第2のeNBに割り振られたアップリンク送信電力を変更することができる。ブロック1440における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図7もしくは図8に関して説明されたアップリンク送信電力管理モジュール710を使用して実行または管理され得る。
[0224]ブロック1445において、アップリンク送信電力の割振りを含む第2の指示を受信した後で、UEは、アップリンク送信電力の割振りを含む第2の指示において第1のeNBまたは第2のeNBに割り振られているアップリンク送信電力に関して、第1のeNBおよび第2のeNBのための電力ヘッドルームを決定することができる。ブロック1445における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図8に関して説明された電力ヘッドルーム報告生成モジュール805を使用して実行または管理され得る。
[0225]したがって、方法1400はワイヤレス通信のために使用され得る。方法1400は一実装形態にすぎず、方法1400の動作は、他の実装形態が可能であるように再構成され、または別様に修正され得ることに留意されたい。
[0226]図15は、本開示の様々な態様による、UEによるワイヤレス通信の方法1500を示すフローチャートである。明確にするために、方法1500は、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、もしくは図1に関して説明されたような、UEとして構成されるUE115またはデバイス605の1つの態様、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図9、図10、もしくは図12に関して説明されたような、第1のeNBとして構成される第1のeNB105もしくはデバイス605の1つの態様、または、図1、図2、図3、図4、図5、図6、もしくは図12に関して説明されたような、第2のeNBとして構成される第2のeNB135もしくはデバイス605の1つの態様に関して以下で説明される。一実装形態では、図6、図7、図8、または図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620は、以下で説明される機能を実行するためにUEとして構成されるUE115またはデバイス605の機能要素を制御するように、コードの1つまたは複数のセットを実行することができる。
[0227]ブロック1505において、第1のeNBおよび第2のeNBとの接続が確立されてよく、第1のeNBと第2のeNBの各々が、それぞれのアップリンク通信のために無線リソースをUEに提供する。第1のeNBおよび第2のeNBの各々はまた、それぞれのダウンリンク通信のために無線リソースをUE115−bに提供することができる。いくつかの場合、第1のeNBはマスタeNBを含んでよく、第2のeNBはセカンダリeNBを含んでよい。ブロック1505における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図7もしくは図8に関して説明されたeNB接続管理モジュール705を使用して実行または管理され得る。
[0228]ブロック1510において、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBから受信され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力の割振りの指示は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBの各々に割り振られた最大アップリンク送信電力の指示を含み得る。ブロック1510における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図7もしくは図8に関して説明されたアップリンク送信電力管理モジュール710を使用して実行または管理され得る。
[0229]第1のeNBまたは第2のeNBがTDDモードで動作するときのような、いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBまたは第2のeNBのUL/DL構成に少なくとも一部基づき得る。たとえば、eNBがTDDモードで動作するとき、アクティブなアップリンクキャリアの数は、eNB内の各セルのTDD構成に基づいて時間とともに変化し得る。eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により少ないとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、UEがその時間期間の間に通信し得る別のeNBに割り振られ得る。逆に、eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により多いとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、そのeNBに割り振られ得る。
[0230]いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、実質的にすべてに送信電力が第1のeNBまたは第2のeNBに割り振られ得るサブフレームの指示を含み得る。たとえば、eNBへのアップリンク通信が予期されないサブフレームまたは時間期間の間、実質的にすべてのアップリンク送信電力が1つまたは複数の他のeNBに割り振られ得る。
[0231]いくつかの場合、指示は時間インデックスを含み得る。時間インデックスは、eNBが特定のアップリンク送信電力に割り振られるサブフレームまたは時間期間を示すために使用されてよく、サブフレームまたは時間期間内に異なるアップリンク送信電力を異なるeNBに割り振るために使用されてよい。
[0232]いくつかの例では、UEは、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、第1のeNBまたは第2のeNBの複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定することができる。いくつかの場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セルに対して、アップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。他の場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において時間インデックスごとに準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セル、各時間インデックスに対して、複数のアップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。
[0233]いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBとの通信と第2のeNBとの通信との間への総送信電力の割振りを含み得る。これらの例では、UEは、UEにおいて、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、第1のeNBまたは第2のeNBによって制御される複数のセルの各々のアップリンク送信電力を決定することができる。いくつかの場合、セルごとのアップリンク送信電力(たとえば、セルごとの最大アップリンク送信電力)は、UEにおいて動的に調整され得る。
[0234]ブロック1515において、アップリンク通信は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、UEから第1のeNBおよび第2のeNBへ送信され得る。ブロック1515における動作は、図6、図7、図8、もしくは図11に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図7もしくは図8に関して説明されたアップリンク通信管理モジュール715を使用して実行または管理され得る。
[0235]ブロック1520において、第1のeNBと第2のeNBとの間への総アップリンク送信電力の割振り(またはセルの間へのアップリンク送信電力の割振り)がUEによって修正され得る。いくつかの場合、UEは、あるeNBまたはセルに割り振られているアップリンク送信電力を借り、借りたアップリンク送信電力を別のeNBまたはセルに割り振り直すことによって、総アップリンク送信電力の割振りを修正することができる。いくつかの場合、総アップリンク送信電力の割振りの修正は、eNBの一方(たとえば、第1のeNBまたは第2のeNB)のためのアップリンクデータまたは制御情報の、eNBの他方に対する優先度に基づき得る。この修正はさらに、または代替的に、セルのためのアップリンクデータまたは制御情報の優先度に基づき得る。この修正はさらに、または代替的に、eNBまたはセルによるアップリンクの不使用に基づき得る。
[0236]ブロック1525において、UEにおける電力ヘッドルーム報告は、第1のeNBと第2のeNBとの間への(または第1のeNBと第2のeNBの1つまたは複数のセルの間への)アップリンク送信電力の割振りのUEによる修正に基づいてトリガされ得る。いくつかの場合、電力ヘッドルーム報告は、第1のeNBまたは第2のeNBの1つのアップリンク送信電力がそのeNBに割り振られている最大送信電力を超えたという指示を含み得る。
[0237]ブロック1530において、電力ヘッドルーム報告がUEにおいて生成され得る。電力ヘッドルーム報告は、第1のeNBと第2のeNBの両方のための電力ヘッドルーム情報を含み得る。第1のeNBと第2のeNBの両方に対する電力ヘッドルーム情報を含むことで、電力ヘッドルーム報告のオーバーヘッドが減り、eNBがUEによって使用される総アップリンク送信電力を推定することが可能になり得る。いくつかの例では、電力ヘッドルーム情報は式1を使用して計算され得る。
[0238]ブロック1535において、電力ヘッドルーム報告が第1のeNBまたは第2のeNBに送信され得る。いくつかの場合、電力ヘッドルーム報告は、アップリンク送信電力の割振りの修正の間に電力を受け取ったeNBへ送信され得る。そのような電力ヘッドルーム報告は、負の電力ヘッドルーム情報を含み得る。他の場合、電力ヘッドルーム報告は、アップリンク送信電力の割振りの修正の間に電力がそこから借用される、eNBへ送信され得る。後者の電力ヘッドルーム報告は、eNBまたはセルに対する設定された最大電力から、借用される電力を差し引き得る。セルごとの電力ヘッドルーム情報の場合、電力ヘッドルーム情報は式2を使用して計算され得る。
[0239]ブロック1540において、アップリンク送信電力の割振りを含む第2の指示が、アップリンク送信電力の割振りのUEによる修正に応答して、第1のeNBから受信され得る。
[0240]したがって、方法1500はワイヤレス通信のために使用され得る。方法1500は一実装形態にすぎず、方法1500の動作は、他の実装形態が可能であるように再構成され、または別様に修正され得ることに留意されたい。
[0241]図16は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信の方法1600を示すフローチャートである。明確にするために、方法1600は、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図9、図10、もしくは図12に関して説明されたような、第1のeNBとして構成される第1のeNB105またはデバイス605の1つの態様、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、もしくは図1に関して説明されたような、UEとして構成されるUE115もしくはデバイス605の1つの態様、または、図1、図2、図3、図4、図5、図6、もしくは図12に関して説明されたような、第2のeNBとして構成される第2のeNB135もしくはデバイス605の1つの態様に関して以下で説明される。一実装形態では、図6、図9、図10、または図12に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620は、以下で説明される機能を実行するために第1のeNBとして構成される第1のeNB105またはデバイス605の機能要素を制御するように、コードの1つまたは複数のセットを実行することができる。
[0242]ブロック1605において、第1のeNBは、UEのために、少なくとも第1のeNBおよび第2のeNBとの多重接続通信を協調させることができる。いくつかの場合、第1のeNBはマスタeNBを含んでよく、第2のeNBはセカンダリeNBを含んでよい。ブロック1605における動作は、図6、図9、図10、もしくは図12に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図9もしくは図10に関して説明されたUE多重接続管理モジュール905を使用して実行または管理され得る。
[0243]ブロック1610において、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りが、UEのために決定され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力の割振りは、第1のeNBと少なくとも第2のeNBの各々への最大アップリンク送信電力の割振り、またはアップリンク送信電力の百分率を含み得る。ブロック1610における動作は、図6、図9、図10、もしくは図12に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図9もしくは図10に関して説明されたアップリンク送信電力決定モジュール910を使用して実行または管理され得る。
[0244]いくつかの例では、第1のeNBは、デバイス第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、第1のeNBの複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定することができる。いくつかの場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セルに対して、アップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。他の場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において時間インデックスごとに準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セル、各時間インデックスに対して、複数のアップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。
[0245]ブロック1615において、アップリンク送信電力割振りの割振りを含む指示が第1のeNBからUEに送信され得る。ブロック1615における動作は、図6、図9、図10、もしくは図12に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図9もしくは図10に関して説明されたアップリンク送信電力通信モジュール915を使用して実行または管理され得る。
[0246]第1のeNBまたは第2のeNBがTDDモードで動作するときのような、いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBまたは第2のeNBのUL/DL構成に少なくとも一部基づき得る。たとえば、eNBがTDDモードで動作するとき、アクティブなアップリンクキャリアの数は、eNB内の各セルのTDD構成に基づいて時間とともに変化し得る。eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により少ないとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、UEがその時間期間の間に通信し得る別のeNBに割り振られ得る。逆に、eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により多いとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、そのeNBに割り振られ得る。
[0247]いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、実質的にすべてに送信電力が第1のeNBまたは第2のeNBに割り振られ得るサブフレームの指示を含み得る。たとえば、eNBへのアップリンク通信が予期されないサブフレームまたは時間期間の間、実質的にすべてのアップリンク送信電力が1つまたは複数の他のeNBに割り振られ得る。
[0248]いくつかの場合、指示は時間インデックスを含み得る。時間インデックスは、eNBが特定のアップリンク送信電力に割り振られるサブフレームまたは時間期間を示すために使用されてよく、サブフレームまたは時間期間内に異なるアップリンク送信電力を異なるeNBに割り振るために使用されてよい。
[0249]したがって、方法1600はワイヤレス通信のために使用され得る。方法1600は一実装形態にすぎず、方法1600の動作は、他の実装形態が可能であるように再構成され、または別様に修正され得ることに留意されたい。
[0250]図17は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信の方法1700を示すフローチャートである。明確にするために、方法1700は、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図9、図10、もしくは図12に関して説明されたような、第1のeNBとして構成される第1のeNB105またはデバイス605の1つの態様、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、もしくは図1に関して説明されたような、UEとして構成されるUE115もしくはデバイス605の1つの態様、または、図1、図2、図3、図4、図5、図6、もしくは図12に関して説明されたような、第2のeNBとして構成される第2のeNB135もしくはデバイス605の1つの態様に関して以下で説明される。一実装形態では、図6、図9、図10、または図12に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620は、以下で説明される機能を実行するために第1のeNBとして構成される第1のeNB105またはデバイス605の機能要素を制御するように、コードの1つまたは複数のセットを実行することができる。
[0251]ブロック1705において、第1のeNBは、UEのために、少なくとも第1のeNBおよび第2のeNBとの多重接続通信を協調させることができる。いくつかの場合、第1のeNBはマスタeNBを含んでよく、第2のeNBはセカンダリeNBを含んでよい。ブロック1705における動作は、図6、図9、図10、もしくは図12に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図9もしくは図10に関して説明されたUE多重接続管理モジュール905を使用して実行または管理され得る。
[0252]ブロック1710において、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りが、UEのために決定され得る。いくつかの場合、アップリンク送信電力の割振りは、第1のeNBと少なくとも第2のeNBの各々への最大アップリンク送信電力の割振り、またはアップリンク送信電力の百分率を含み得る。ブロック1710における動作は、図6、図9、図10、もしくは図12に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図9もしくは図10に関して説明されたアップリンク送信電力決定モジュール910を使用して実行または管理され得る。
[0253]いくつかの例では、第1のeNBは、デバイス第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示に基づいて、第1のeNBの複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定することができる。いくつかの場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セルに対して、アップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。他の場合には、複数のセルの間へのアップリンク送信電力の割振りは、指示において時間インデックスごとに準静的に指定され得る(たとえば、第1のeNBは、各セル、各時間インデックスに対して、複数のアップリンク送信電力値を指定または設定することができ、このアップリンク送信電力値は、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む調整された指示をUEが第1のeNBから受信するまで、UEによって使用され得る)。
[0254]ブロック1715において、アップリンク送信電力割振りの割振りを含む指示が第1のeNBからUEに送信され得る。ブロック1715における動作は、図6、図9、図10、もしくは図12に関して説明されたワイヤレス通信管理モジュール620、または、図9もしくは図10に関して説明されたアップリンク送信電力通信モジュール915を使用して実行または管理され得る。
[0255]第1のeNBまたは第2のeNBがTDDモードで動作するときのような、いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、第1のeNBまたは第2のeNBのUL/DL構成に少なくとも一部基づき得る。たとえば、eNBがTDDモードで動作するとき、アクティブなアップリンクキャリアの数は、eNB内の各セルのTDD構成に基づいて時間とともに変化し得る。eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により少ないとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、UEがその時間期間の間に通信し得る別のeNBに割り振られ得る。逆に、eNBによって使用されるアクティブなアップリンクキャリアの数が特定の時間期間の間により多いとき、その時間期間の間にUEが利用可能な総アップリンク送信電力のうちのより多くが、そのeNBに割り振られ得る。
[0256]いくつかの例では、第1のeNBと少なくとも第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを含む指示は、実質的にすべてに送信電力が第1のeNBまたは第2のeNBに割り振られ得るサブフレームの指示を含み得る。たとえば、eNBへのアップリンク通信が予期されないサブフレームまたは時間期間の間、実質的にすべてのアップリンク送信電力が1つまたは複数の他のeNBに割り振られ得る。
[0257]いくつかの場合、指示は時間インデックスを含み得る。時間インデックスは、eNBが特定のアップリンク送信電力に割り振られるサブフレームまたは時間期間を示すために使用されてよく、サブフレームまたは時間期間内に異なるアップリンク送信電力を異なるeNBに割り振るために使用されてよい。
[0258]ブロック1720において、少なくとも第1のeNBおよび第2のeNBのための電力ヘッドルーム情報を含む電力ヘッドルーム報告が、UEから受信され得る。いくつかの場合、図14のブロック1420に関して説明されたように、第2のeNBのためのUEのアップリンク送信電力、第2のeNBのための測定された経路損失の変動、または第2のeNBがアップリンクセルをアクティブ化したことの少なくとも1つに応答して、電力ヘッドルーム報告が受信され得る。いくつかの場合、電力ヘッドルーム報告は、第1のeNBがトリガメッセージ(たとえば、電力ヘッドルーム報告に対する要求)をUEに送信したことに応答して受信され得る。
[0259]ブロック1725において、任意選択で、電力ヘッドルーム報告が第1のeNBから第2のeNBに送信され得る。
[0260]いくつかの例では、電力ヘッドルーム報告は、UEが第1のeNBと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを修正したことを示すことができ、ブロック1730において、第1のeNBは、電力ヘッドルーム報告に基づいて、UEが第1のeNBと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを修正したことを決定することができる。他の例では、電力ヘッドルーム報告は、UEが第1のeNBと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを修正したことを示さないことがある。
[0261]ブロック1735において、UEのための第1のeNBと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りは、電力ヘッドルーム報告に基づいて調整され得る。いくつかの場合、調整は、ブロック1730において決定されるような、第1のeNBと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りに対するUEによる修正に基づき得る。
[0262]ブロック1740において、アップリンク送信電力の調整された割振りは、UEまたは第2のeNBの少なくとも1つに送信され得る。
[0263]デバイス1700のいくつかの例では、ブロック1735において、UEのための第1のeNBと第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りの調整は、さらに、または代替的に、第2のeNBから第1のeNBにおいて受信されたメッセージに基づいて行われ得る。このメッセージは、UEの電力ヘッドルーム報告または第2のeNBによって生成された情報を含み得る。
[0264]方法1700のいくつかの例では、第1のeNBは、UEとの通信(たとえば、ダウンリンク通信またはアップリンク通信)をスケジューリングすることができる。UEと第1のeNBとの間の通信は、UEと第2のeNBとの間の通信とは独立にスケジューリングされ得る。
[0265]したがって、方法1700はワイヤレス通信のために使用され得る。方法1700は一実装形態にすぎず、方法1700の動作は、他の実装形態が可能であるように再構成され、または別様に修正され得ることに留意されたい。
[0266]情報および信号は、種々の異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0267]本明細書において本開示とともに説明される様々な例示的なブロックおよびモジュールは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアにおいて実行するように適応された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)によって、個別にまたは集合的に、実装または実行され得る。代替的に、機能は、汎用プロセッサもしくはデジタル信号プロセッサ(DSP)のような1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、または、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械、またはこれらの組合せであり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。ブロックおよびモジュールの各々の機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に組み込まれた命令によって実装され得る。
[0268]本明細書において説明される機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して1つまたは複数の命令もしくはコードとして送信され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲および趣旨内にある。たとえば、ソフトウェアの性質により、上で説明された機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、配線、またはこれらのうちのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実現され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の一部が異なる物理的場所において実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、「のうちの少なくとも1つ」で終わる項目の列挙中で使用されるときのような「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙が、AまたはBまたはC、またはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような選言的列挙を示す。
[0269]コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され、汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、またはデジタル加入者線(DSL)を使用して、ウェブサイト、サーバ、またはその他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、またはDSLは、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
[0270]添付の図面に関連して上に記載された詳細な説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするために与えられる。本開示に対する様々な修正が当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。本開示全体にわたって、「例」または「例示的」という用語は、例または事例を示すものであり、言及された例についてのいかなる選好も暗示または要求しない。発明を実施するための形態は、説明される技法の理解をもたらすための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの特定の詳細を伴わずに実践され得る。いくつかの事例では、説明された例の概念を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形態で示されている。したがって、本開示は、本明細書において説明される例および設計に限定されるべきでなく、本明細書において開示される原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信の方法であって、
第1の進化型ノードB(eNB)および第2のeNBとの接続を確立することと、ここにおいて、前記第1のeNBと前記第2のeNBの各々が、それぞれのアップリンク通信のために無線リソースを前記UEに提供し、
前記UEにおいて、前記第1のeNBと少なくとも前記第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを備える指示を、前記第1のeNBから受信することと、
前記指示に基づいて、前記UEから前記第1のeNBおよび前記第2のeNBに前記アップリンク通信を送信することと
を備える、方法。
[C2]
前記第1のeNBと前記第2のeNBの両方のための電力ヘッドルーム情報を備える電力ヘッドルーム報告を前記UEにおいて生成することと、
前記電力ヘッドルーム報告を前記第1のeNBに送信することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記電力ヘッドルーム情報が、前記第1のeNBと前記第2のeNBの両方からのスケジューリング情報に少なくとも一部基づき、前記第1のeNBおよび前記第2のeNBがリソースの異なるセット上で前記UEとの通信をスケジューリングする、C2に記載の方法。
[C4]
前記第1のeNBまたは前記第2のeNBから受信されたトリガメッセージに応答して、前記電力ヘッドルーム報告が前記第1のeNBまたは前記第2のeNBに送信される、C2に記載の方法。
[C5]
前記トリガメッセージが、前記第1のeNBまたは前記第2のeNBがアップリンクセルをアクティブ化したことの指示を備える、C4に記載の方法。
[C6]
前記電力ヘッドルーム報告を前記第2のeNBに送信することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C7]
前記第2のeNBの測定された経路損失に基づいて、前記電力ヘッドルーム報告を前記UEにおいてトリガすることをさらに備える、C2に記載の方法。
[C8]
前記UEによって、前記第1のeNBと前記第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の前記割振りを修正することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C9]
アップリンク送信電力の前記割振りの前記修正が、前記eNBの一方のためのアップリンクデータまたは制御情報の、前記eNBの他方に対する優先度に基づく、C8に記載の方法。
[C10]
前記UEにおいて、前記指示に基づいて、前記第1のeNBまたは前記第2のeNBによって制御される複数のセルの各々のアップリンク送信電力を決定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C11]
前記第1のeNBがマスタeNBを備え、前記第2のeNBがセカンダリeNBを備える、C1に記載の方法。
[C12]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
第1の進化型ノードB(eNB)および第2のeNBとの接続を確立するための手段と、ここにおいて、前記第1のeNBと前記第2のeNBの各々が、それぞれのアップリンク通信のために無線リソースを前記UEに提供し、
前記UEにおいて、前記第1のeNBと少なくとも前記第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを備える指示を、前記第1のeNBから受信するための手段と、
前記指示に基づいて、前記UEから前記第1のeNBおよび前記第2のeNBに前記アップリンク通信を送信するための手段とを備える、装置。
[C13]
前記第1のeNBと前記第2のeNBの両方のための電力ヘッドルーム情報を備える電力ヘッドルーム報告を前記UEにおいて生成するための手段と、
前記電力ヘッドルーム報告を前記第1のeNBに送信するための手段と
をさらに備える、C12に記載の装置。
[C14]
前記電力ヘッドルーム情報が、前記第1のeNBと前記第2のeNBの両方からのスケジューリング情報に少なくとも一部基づき、前記第1のeNBおよび前記第2のeNBがリソースの異なるセット上で前記UEとの通信をスケジューリングする、C13に記載の装置。
[C15]
前記第1のeNBまたは前記第2のeNBから受信されたトリガメッセージに応答して、前記電力ヘッドルーム報告が前記第1のeNBまたは前記第2のeNBに送信される、C13に記載の装置。
[C16]
前記トリガメッセージが、前記第1のeNBまたは前記第2のeNBがアップリンクセルをアクティブ化したことの指示を備える、C15に記載の装置。
[C17]
前記電力ヘッドルーム報告を前記第2のeNBに送信するための手段をさらに備える、C13に記載の装置。
[C18]
前記第2のeNBの測定された経路損失に基づいて、前記電力ヘッドルーム報告を前記UEにおいてトリガするための手段をさらに備える、C13に記載の装置。
[C19]
前記UEによって、前記第1のeNBと前記第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の前記割振りを修正するための手段をさらに備える、C12に記載の装置。
[C20]
アップリンク送信電力の前記割振りの前記修正が、前記eNBの一方のためのアップリンクデータまたは制御情報の、前記eNBの他方に対する優先度に基づく、C19に記載のデバイス。
[C21]
前記UEにおいて、前記指示に基づいて、前記第1のeNBまたは前記第2のeNBによって制御される複数のセルの各々のアップリンク送信電力を決定するための手段をさらに備える、C12に記載の装置。
[C22]
前記第1のeNBがマスタeNBを備え、前記第2のeNBがセカンダリeNBを備える、C12に記載のデバイス。
[C23]
ワイヤレス通信の方法であって、
第1の進化型ノードB(eNB)によって、少なくとも前記第1のeNBおよび第2のeNBとのユーザ機器(UE)のための多重接続通信を協調させることと、
前記UEのために、前記eNBにおいて、前記第1のeNBと少なくとも前記第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定することと、
アップリンク送信電力割振りの前記割振りを備える指示を前記第1のeNBから前記UEに送信することと
を備える、方法。
[C24]
前記第2のeNBから前記第1のeNBにおいて受信されたメッセージに基づいて、前記第1のeNBと前記第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の前記割振りを調整することをさらに備える、C23に記載の方法。
[C25]
前記第1のeNBから前記第2のeNBにアップリンク送信電力の前記割振りを送信することをさらに備える、C23に記載の方法。
[C26]
前記第1のeNBから前記第2のeNBにアップリンク送信電力の前記割振りを送信することが、
前記第1のeNBと前記第2のeNBとの間のX2インターフェースを通じて、アップリンク送信電力の前記割振りを備えるメッセージを送信することを備える、C25に記載の方法。
[C27]
ワイヤレス通信のための装置であって、
第1の進化型ノードB(eNB)によって、少なくとも前記第1のeNBおよび第2のeNBとのユーザ機器(UE)のための多重接続通信を協調させるための手段と、
前記UEのために、前記eNBにおいて、前記第1のeNBと少なくとも前記第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の割振りを決定するための手段と、
アップリンク送信電力割振りの前記割振りを備える指示を前記第1のeNBから前記UEに送信するための手段と
を備える、装置。
[C28]
前記第2のeNBから前記第1のeNBにおいて受信されたメッセージに基づいて、前記第1のeNBと前記第2のeNBとの間へのアップリンク送信電力の前記割振りを調整するための手段をさらに備える、C27に記載の装置。
[C29]
前記第1のeNBから前記第2のeNBにアップリンク送信電力の前記割振りを送信するための手段をさらに備える、C27に記載の装置。
[C30]
前記第1のeNBから前記第2のeNBにアップリンク送信電力の前記割振りを送信するための前記手段が、
前記第1のeNBと前記第2のeNBとの間のX2インターフェースを通じて、アップリンク送信電力の前記割振りを備えるメッセージを送信するための手段を備える、C29に記載の装置。