<第1の実施形態>
[メッセージ管理システムS1の概要]
図1は、第1の実施形態におけるメッセージ管理システムS1の概要を説明するための図である。第1の実施形態におけるメッセージ管理システムS1は、特番を宛先として送信されたSMSメッセージを複数の通信端末に配信するメッセージ配信サービスを提供するためのシステムである。
第1実施形態に係るメッセージ配信サービスは、非常災害時に企業が従業者の安否を確認したり、組織の管理者がメンバーに連絡事項を周知したりする場合において用いられる。特番は、グループ配信サービスの契約者に付与される電話番号である。メッセージ管理システムS1は、送信端末1と、複数の受信端末2と、SMSC(Short Message Service Center)3と、メッセージ管理装置4とを有する。
送信端末1は、SMSメッセージの送信側の通信端末である。通信端末は、通信事業者から割り当てられた電話番号を有する端末であり、例えばスマートフォンである。通信端末には、SMSメッセージを送受信するための専用アプリケーションソフトウェア(以下、SMSアプリという)がインストールされている。
受信端末2は、SMSメッセージの受信側の通信端末である。
SMSC3は、通信事業者が提供するSMSを管理するサーバ又はシステムである。SMSC3は、通信端末が送信したSMSメッセージを受信し、受信したSMSメッセージを、宛先の電話番号に対応する通信端末に送信する。
メッセージ管理装置4は、メッセージ配信サービスの管理者が管理する装置であり、例えばサーバである。メッセージ管理装置4は、携帯電話回線を介して、SMSC3に対してSMSに基づくデータを送受信する。また、メッセージ管理装置4は、インターネットを介して、グループ配信サービスに関する情報を提供する。
メッセージ管理装置4は、携帯電話回線及びインターネットの2つのネットワークにおいて通信が可能なように構成してもよいし、インターネットのみにおいて通信が可能なように構成してもよい。メッセージ管理システムS1は、メッセージ管理装置4が、インターネットのみにおいて通信が可能なように構成している場合、SMSC3とメッセージ管理装置4とのデータの送受信を中継するための中継サーバをさらに有してもよい。
本明細書においては、メッセージ管理装置4が、携帯電話回線及びインターネットの2つのネットワークにおいて通信が可能なように構成しているものとして説明する。図1に示す実線の矢印は、SMSに基づくデータの流れを示し、破線の矢印は、SMSに基づくデータ以外のデータの流れを示す。
まず、送信者Xは、αグループに属するメンバーA、B、CにSMSメッセージを送信するために、送信端末1を用いて、メッセージ配信サービスにおいて付与された特番を宛先として、SMSメッセージをSMSC3に送信する(図1の(1))。SMSC3は、宛先の特番に対応するメッセージ管理装置4にSMSメッセージを送信する(図1の(2))。
メッセージ管理装置4は、αグループを識別するグループ識別情報と、SMSメッセージとを取得すると、グループ識別情報に基づいて、αグループに属するメンバーA、B、Cそれぞれが使用する受信端末2a、2b、2cを特定する(図1の(3))。グループ識別情報は、SMSメッセージのヘッダー情報に含まれる宛先と、発信者番号とを含む情報である。
メッセージ管理装置4は、特定した受信端末2a、2b、2cに関する情報を表示する配信制御画面を生成する(図1の(4))。受信端末2に関する情報は、例えば、受信端末2の電話番号又は受信端末2を使用するメンバーの名前である。メッセージ管理装置4は、送信端末1に対応する電話番号を宛先として、生成した配信制御画面にアクセスするための制御用アドレス情報をSMSC3に送信する(図1の(5))。SMSC3は、宛先の電話番号に対応する送信端末1に制御用アドレス情報を送信する(図1の(6))。
送信端末1が、受信した制御用アドレス情報が示すアドレスにアクセスすると、メッセージ管理装置4は、送信端末1のディスプレイに配信制御画面を表示させる(図1の(7))。送信者が、配信制御画面において表示されたSMSメッセージの配信先を確認し、確認した配信先にSMSメッセージを送信する操作を行うと、メッセージ管理装置4は、受信端末2a、2b、2cそれぞれに対応する電話番号それぞれを宛先として、SMSメッセージをSMSC3に送信する(図1の(8)(9))。
そして、SMSC3は、宛先の電話番号それぞれに対応する受信端末2a、2b、2cにSMSメッセージを配信する(図1の(10))。このようにすることで、送信者Xは、誰がαグループに属しているかをSMSメッセージが配信される前に確認することができる。その結果、送信者Xは、SMSメッセージの配信先を容易に把握することができる。
以下、メッセージ管理装置4の構成について説明する。
[メッセージ管理装置4の構成]
図2は、メッセージ管理装置4の構成を示す図である。メッセージ管理装置4は、第1通信部41と、第2通信部42と、記憶部43と、制御部44とを有する。
第1通信部41は、携帯電話回線を介して、SMSC3に対してSMSに基づくデータの送受信を行うためのインターフェイスである。
第2通信部42は、インターネットを介して、通信端末に対してSMSに基づくデータ以外のデータの送受信を行うためのインターフェイスである。
記憶部43は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部43は、制御部44が実行するプログラムを記憶している。また、記憶部43は、グループ配信サービスに関する情報を管理するサービス管理データベースと、SMSメッセージの配信先の送達状況を管理する状況管理データベースとを記憶している。サービス管理データベース及び状況管理データベースの詳細については後述する。
制御部44は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部44は、記憶部43に記憶されたプログラムを実行することにより、メッセージ取得部441、特定部442、生成部443、情報送信部444、Webアクセス制御部445、操作受付部446、メッセージ配信部447及び通知取得部448として機能する。
以下、制御部44の機能を、グループ配信サービスにおいて提供する、配信機能、送達状況閲覧機能、再送機能ごとに説明する。
[配信機能]
配信機能は、送信者が、特番を宛先として送信したSMSメッセージに基づく配信内容を確認した後に、複数の通信端末にSMSメッセージを配信する機能である。送信端末1が、特番を宛先としてSMSメッセージを送信すると、メッセージ取得部441は、第1通信部41を介して、送信端末1から、SMSメッセージと、当該SMSメッセージのヘッダー情報に含まれる、複数の受信端末2を含む所定のグループを識別するグループ識別情報とを取得する。
具体的には、メッセージ取得部441は、第1通信部41を介して、送信端末1から、SMSメッセージと、グループ識別情報として、特番と、送信端末1の電話番号である発信者番号とを取得する。メッセージ取得部441は、取得した特番と、発信者番号とを含むグループ識別情報を特定部442に入力する。また、メッセージ取得部441は、取得したSMSメッセージを生成部443に入力する。
特定部442は、メッセージ取得部441が取得したグループ識別情報に基づいて、複数の受信端末2を特定する。具体的には、特定部442は、サービス管理データベースを参照し、特番と発信者番号とに関連付けられている複数の受信端末2を特定する。
図3は、第1の実施形態に係るサービス管理データベースの構成を示す図である。図3に示すように、サービス管理データベースは、特番と、発信者番号と、送信者が配信先のグループを識別するために用いられる利用用途と、配信先とを関連付けて記憶している。サービス管理データベースにおける配信先には、所定のグループに含まれる複数の受信端末2それぞれの電話番号と、当該複数の受信端末2それぞれを使用するメンバーの名前とが含まれる。
図3に示すように、第1の実施形態に係るサービス管理データベースにおいては、配信先である所定のグループを、特番と発信者番号とに関連付けて管理している。このようにすることで、メッセージ管理装置4は、1つの特番に複数のグループを含めることができるので、特番を割り当てる数を低減することができる。送信者は、他人が他の利用用途で特番を利用していても、自身の利用用途で他人が利用している特番と同じ特番を利用することができる。
図2に戻り、特定部442は、特定した複数の受信端末2に関する情報(電話番号又は名前)を生成部443に入力する。
生成部443は、特定部442が特定した複数の受信端末2に関する情報を表示する配信制御画面を生成する。
図4は、配信制御画面の一例を示す図である。図4に示すように、配信制御画面には、送信者が送信したSMSメッセージの内容を示す「メッセージ」と、「配信先」とが表示されている。配信制御画面の「配信先」には、受信端末2を使用するメンバーの「名前」と、当該受信端末2の「電話番号」とが表示されている。
図2に戻り、生成部443は、グループ識別情報が示す所定のグループが、SMSメッセージの配信前にSMSメッセージの配信に関する設定を要求する配信前設定グループである場合に、配信制御画面を生成してもよい。具体的には、生成部443は、まず、グループ識別情報が示す所定のグループが、配信前設定グループであるか否かを判定する。生成部443は、例えば、送信者が、メッセージ配信サービスを利用するために所定のグループに属するメンバーに関する情報を登録する際に設定した属性情報に基づいて、グループ識別情報が示す所定のグループが、配信前設定グループであるか否かを判定する。
そして、生成部443は、所定のグループが、配信前設定グループであると判定した場合に、所定のグループに対応する配信制御画面を生成する。一方、生成部443は、所定のグループが、配信前設定グループではないと判定した場合においては、所定のグループに対応する配信制御画面の生成を行わない。このようにすることで、送信者は、例えば、家族又は特定の友人等のように、確認しなくても配信先が分かるグループである場合に、配信制御画面の表示を省略させることができる。
生成部443は、生成した配信制御画面を、SMSメッセージを識別するためのメッセージIDに関連付けて記憶部43に記憶させる。生成部443は、配信制御画面に関連付けるメッセージIDとして、送信端末1が送信したSMSメッセージのメッセージIDを用いてもよいし、新たに生成したメッセージIDを用いてもよい。生成部443は、メッセージIDを含み、配信制御画面にアクセスするための制御用アドレス情報を、情報送信部444に入力する。
情報送信部444は、第1通信部41を介して、生成部443から入力された制御用アドレス情報を送信端末1に送信する。具体的には、情報送信部444は、第1通信部41を介して、送信端末1の電話番号を宛先として、生成部443から入力された制御用アドレス情報をSMSC3に送信することにより、制御用アドレス情報を送信端末1に送信する。
送信端末1が、制御用アドレス情報が示すアドレスに基づいてアクセスすると、まず、Webアクセス制御部445は、第2通信部42を介して、制御用アドレス情報に含まれるメッセージIDを取得する。そして、Webアクセス制御部445は、第2通信部42を介して、取得したメッセージIDに関連付けて記憶部43に記憶されている配信制御画面を送信端末1に送信することにより、送信端末1のディスプレイに配信制御画面を表示させる。
図4に示す例において、送信者が、送信端末1のディスプレイに表示された配信制御画面において、「配信先」欄に表示された複数の受信端末2に関する情報である「名前」及び「電話番号」を確認して、送信実行ボタンを押下する操作を行ったとする。この場合において、まず、操作受付部446は、第2通信部42を介して、送信端末1が制御用アドレス情報に基づいてアクセスした配信制御画面において、複数の受信端末2にSMSメッセージを配信する操作として、送信実行ボタンを押下する操作を受け付ける。
そして、メッセージ配信部447は、操作受付部446が複数の受信端末2にSMSメッセージを配信する操作を受け付けた場合に、第1通信部41を介して、複数の受信端末2にSMSメッセージを配信する。具体的には、メッセージ配信部447は、操作受付部446が複数の受信端末2にSMSメッセージを配信する操作を受け付けた場合に、第1通信部41を介して、特定部442が特定した複数の受信端末2それぞれに対応する電話番号を宛先としてSMSメッセージをSMSC3に送信することにより、SMSメッセージを配信する。このようにすることで、送信者は、SMSメッセージが配信される前に、SMSメッセージの配信先である所定のグループに誰が属しているのかを把握することができる。
メッセージ配信部447は、配信制御画面において設定された配信先にSMSメッセージを配信してもよい。具体的には、まず、操作受付部446は、第2通信部42を介して、配信制御画面において、特定部442が特定した複数の受信端末2を含む配信先を設定する操作を受け付ける。「特定部442が特定した複数の受信端末2を含む配信先を設定する操作」は、例えば、特定部442が特定した複数の受信端末2のうち、一部の受信端末2を配信先から削除する操作、又は特定部442が特定した複数の受信端末2以外の受信端末2を追加する操作である。
そして、メッセージ配信部447は、第1通信部41を介して、設定された配信先を示す配信先情報に基づいて、SMSメッセージを配信する。メッセージ配信部447は、例えば、操作受付部446が、特定部442が特定した複数の受信端末2以外の受信端末2を追加する操作を受け付けた場合に、配信先情報が示す、特定部442が特定した複数の受信端末2と、追加された受信端末2とを含む配信先にSMSメッセージを配信する。
メッセージ配信部447は、配信制御画面において選択された、特定部442が特定した複数の受信端末2のうちの一部の受信端末2にSMSメッセージを配信してもよい。ここで、図4に示す配信制御画面の「配信先」には、SMSメッセージの配信対象を選択するために用いられる「選択」欄が設けられているとする。「選択」欄には、例えば、チェックボックスが表示されている。
この場合において、まず、操作受付部446は、配信制御画面において、特定部442が特定した複数の受信端末2のうち、1つ以上の受信端末2を配信先として設定する操作を受け付ける。操作受付部446は、例えば、特定部442が特定した複数の受信端末のうち、配信制御画面に設けられた「選択」欄においてチェックされた一以上のチェックボックスに対応するメンバーそれぞれが使用する一以上の受信端末を配信先として設定する操作を受け付ける。そして、メッセージ配信部447は、配信先として設定された受信端末2a、2bにSMSメッセージを配信する。
メッセージ配信部447は、配信制御画面において編集されたSMSメッセージを、複数の受信端末2に配信してもよい。具体的には、まず、操作受付部446は、配信制御画面において、メッセージ取得部441が取得したSMSメッセージを編集する操作を受け付ける。そして、メッセージ配信部447は、操作受付部446が受け付けた、編集されたSMSメッセージを複数の受信端末2に配信する。このようにすることで、送信者は、例えば、送信したSMSメッセージの一部に誤りがあった場合、又は送信したSMSメッセージに付け足したい内容がある場合等において、SMSメッセージを作成しなおす手間を軽減することができる。
操作受付部446は、送信端末1から送信されたSMSメッセージが、編集が必要な内容である場合に、配信制御画面においてSMSメッセージの編集を促してもよい。「編集が必要な内容」は、例えば、スペースのみの内容である場合、又はSMSアプリにおいて提供されたテンプレートから編集されていない内容である場合等である。具体的には、操作受付部446は、配信制御画面に表示されたSMSメッセージが、編集が必要な内容であるか否かを判定し、編集が必要な内容であると判定した場合に、SMSメッセージの編集を促す態様で配信制御画面を表示する。「SMSメッセージの編集を促す態様」は、例えば、配信制御画面の「メッセージ」欄の背景を赤色で表示する、又は「メッセージ」欄付近に警告メッセージを表示する等である。
操作受付部446は、配信制御画面に表示されたSMSメッセージが、編集が必要な内容であると判定した場合において、当該SMSメッセージが編集されたことを条件として、メッセージ配信部447に編集されたSMSメッセージを複数の受信端末2に配信させてもよい。図4に示す例において、操作受付部446は、配信制御画面に表示されたSMSメッセージが、編集が必要な内容であると判定した場合に、送信実行ボタンを押下できないように制御する。その後、操作受付部446は、配信制御画面においてSMSメッセージを編集する操作を受け付けると、編集されたSMSメッセージが、編集が必要な内容であるか否かを判定し、編集が必要な内容ではないと判定した場合に、送信実行ボタンを押下できるように制御する。
上記において、メッセージ配信部447は、操作受付部446が配信制御画面においてSMSメッセージを配信する操作を受け付けたことを契機として、複数の受信端末2にSMSメッセージを配信する説明をしたが、これに限らない。例えば、メッセージ配信部447は、所定の時間内に操作受付部446がSMSメッセージを配信する操作を受け付けなかった場合に、特定部442が特定した複数の受信端末2にSMSメッセージを配信してもよい。所定の時間は、例えば、送信者が予め設定した時間である。所定の時間の開始条件は、送信端末1が配信制御画面にアクセスしたときを契機としてもよいし、操作受付部446が配信制御画面において最後に操作を受け付けたときを契機としてもよい。
また、例えば、メッセージ配信部447は、所定の時間内に操作受付部446がSMSメッセージを配信する操作を受け付けなかった場合に、特定部442が特定した複数の受信端末2にSMSメッセージの配信を行わなくてもよい。この場合、メッセージ配信部447は、生成部443に配信制御画面を削除させてもよい。
メッセージ配信部447は、SMSメッセージを配信する際に、メッセージIDを付与してSMSメッセージを配信する。メッセージ配信部447は、配信するSMSメッセージに付与するメッセージIDとして、送信端末1が送信したSMSメッセージのメッセージIDとは異なる新たなメッセージIDを用いてもよい。また、メッセージ配信部447は、配信するSMSメッセージに付与するメッセージIDとして、生成部443が配信制御画面に関連付けたメッセージIDを新たに生成した場合に、生成部443が新たに生成したメッセージIDを用いてもよい。メッセージ配信部447は、配信したSMSメッセージのメッセージIDを生成部443に入力する。
[送達状況閲覧機能]
送達状況閲覧機能は、SMSメッセージを配信した複数の受信端末2それぞれの送達状況に関する情報を提供する機能である。図5は、送達状況画面の一例を示す図である。図5に示すように、送達状況画面には、配信したSMSメッセージの内容を示す「メッセージ」と、SMSメッセージを配信した複数の受信端末2それぞれの送達状況を示す「送達状況」とが表示されている。送達状況画面の「送達状況」には、後述する再送機能において用いられる「選択」と、複数の受信端末2それぞれを使用するメンバーを示す「名前」と、受信端末2がSMSメッセージを受信したか否かを示す「送達」と、受信端末2がSMSメッセージを表示したか否かを示す「閲覧」とが表示されている。
図5に示す送達状況画面において、Aさんが使用する受信端末2aの送達状況は、SMSメッセージを受信し、SMSメッセージを表示した状況であることを示している。また、Bさんが使用する受信端末2bの送達状況は、SMSメッセージを受信し、SMSメッセージを表示していない状況であることを示している。また、Cさんが使用する受信端末2cの送達状況は、SMSメッセージを受信していない状況であることを示している。送達状況閲覧機能において、このような送達状況画面を提供することにより、送信者は、配信したSMSメッセージの送達状況を容易に把握することができる。
図2に戻り、生成部443は、メッセージ配信部447がSMSメッセージを複数の受信端末2それぞれに配信した後に、送達状況画面を生成する。具体的には、生成部443は、メッセージ配信部447がSMSメッセージを複数の受信端末2それぞれに配信した後に、状況管理データベースを参照し、メッセージ配信部447から入力されたメッセージIDに対応する送達状況を表示する送達状況画面を生成する。
図6は、状況管理データベースの構成を示す図である。図6に示すように、状況管理データベースは、メッセージIDと、配信先と、送達状況とを関連付けて記憶している。図6に示す「配信先」は、図3に示すサービス管理データベースの「配信先」に対応する。図6に示す配信先の「名前」は、図5に示す送達状況画面において表示されている送達状況の「名前」に対応する。図6に示す送達状況の「送達」は、図5に示す送達状況画面において表示されている送達状況の「送達」に対応する。また、図6に示す送達状況の「閲覧」は、図5に示す送達状況画面において表示されている送達状況の「閲覧」に対応する。
図2に戻り、生成部443は、生成した送達状況画面をメッセージIDに関連付けて記憶部43に記憶させる。また、生成部443は、送達状況画面にアクセスするための送信者用アドレス情報を、情報送信部444に入力する。
情報送信部444は、メッセージ配信部447がSMSメッセージを複数の受信端末2それぞれに配信した後に、第1通信部41を介して、メッセージ配信部447がSMSメッセージを配信した複数の受信端末2それぞれの送達状況を表示する送達状況画面にアクセスするための送信者用アドレス情報を送信端末1に送信する。情報送信部444は、送信者用アドレス情報を、送信端末1と、特定部442が特定した複数の受信端末2とに送信してもよい。このように、情報送信部444が、送信者用アドレス情報を複数の受信端末2に送信することにより、受信端末2を使用する受信者は、SMSメッセージが誰に配信されたかを把握することができる。
情報送信部444は、後述する通知取得部448が、メッセージ配信部447がSMSメッセージを配信した複数の受信端末2のうち、少なくとも1つの受信端末2から送達結果通知を取得した場合に、送信者用アドレス情報を送信端末1に送信してもよい。情報送信部444は、例えば、生成部443が送達状況画面を生成した後において、後述する通知取得部448が、メッセージ配信部447がSMSメッセージを配信した複数の受信端末2のうち、少なくとも1つの受信端末2から送達結果通知を取得したタイミングで、送信者用アドレス情報を送信端末1に送信してもよい。
また、情報送信部444は、例えば、生成部443が送達状況画面を生成したタイミングで、送信者用アドレス情報を送信端末1に送信してもよい。具体的には、まず、生成部443は、後述する通知取得部448が、メッセージ配信部447がSMSメッセージを配信した複数の受信端末2のうち、少なくとも1つの受信端末2から送達結果通知を取得したときに、送達状況画面を生成する。そして、情報送信部444は、生成部443が送達状況画面を生成したタイミングで、送信者用アドレス情報を送信端末1に送信してもよい。このように、情報送信部444が、送達結果通知が取得されたタイミングで送信者用アドレス情報を送信端末1に送信することにより、送信者は、SMSメッセージの送達状況に変化があったことを認識することができる。
通知取得部448は、第1通信部41を介して、受信端末2から、SMSメッセージを受信したことを示す送達結果通知を取得する。送達結果通知には、受信端末2が受信したSMSメッセージに対応するメッセージIDと、受信端末2の電話番号とが含まれる。通知取得部448は、送達結果通知を取得すると、取得した送達結果通知に含まれるメッセージIDと、受信端末2の電話番号とに関連付けて状況管理データベースに記憶されている「送達」のステータスを更新させる。
ところで、SMSC3は、受信端末2がSMSメッセージを受信しなかった場合に、SMSメッセージを受信できなかった要因を示す未送達要因情報をメッセージ管理装置4に送信する。「SMSメッセージを受信できなかった要因」は、例えば、受信端末2が通話中である場合、圏外である場合、通信設備が障害である場合、又は受信拒否されている場合等である。
そこで、生成部443は、未送達要因情報をさらに含む送達状況画面を生成してもよい。具体的には、まず、通知取得部448は、SMSC3から、受信端末2が、メッセージ配信部447が配信したSMSメッセージを受信できなかった要因を示す未送達要因情報を取得する。そして、生成部443は、送達結果通知と未送達要因情報とに基づく送達状況を表示する送達状況画面を生成する。このようにすることで、送信者は、受信端末2の送達状況とともに、受信端末2がSMSメッセージを受信できなかった要因を把握することができる。
通知取得部448は、受信端末2から、配信されたSMSメッセージを受信端末2のユーザが閲覧したことを示す閲覧通知を取得する。閲覧通知には、受信端末2が受信したSMSメッセージに対応するメッセージIDと、受信端末2の電話番号とが含まれる。
通知取得部448は、様々な方法により、受信端末2から閲覧通知を取得してもよい。通知取得部448は、例えば、受信端末2が、配信されたSMSメッセージに含まれる、SMSメッセージを閲覧したことを通知するための受信者用アドレス情報が示すアドレスにアクセスしたことを、閲覧通知として取得してもよい。
具体的には、まず、メッセージ配信部447は、受信者用アドレス情報を含むSMSメッセージを、特定部442が特定した複数の受信端末2に配信する。受信者用アドレス情報には、SMSメッセージのメッセージIDと、受信端末2の電話番号とが含まれる。通知取得部448は、受信端末2がSMSメッセージに含まれる受信者用アドレス情報が示すアドレスに基づいてメッセージ管理装置4にアクセスすると、受信者用アドレス情報に含まれるメッセージIDと、受信端末2の電話番号とを取得する。
また、通知取得部448は、例えば、SMSメッセージに含まれる通知コマンドが実行されたことによって受信端末2から送信された閲覧通知を取得してもよい。通知コマンドは、SMSアプリにおいて、SMSメッセージを表示したときに実行される、閲覧通知を送信するコマンドである。
具体的には、まず、メッセージ配信部447は、SMSメッセージを表示したときに実行される、閲覧通知を送信する通知コマンドを含むSMSメッセージを、特定部442が特定した複数の受信端末2に配信する。受信端末2は、SMSアプリにおいて、受信したSMSメッセージを表示すると、SMSメッセージに含まれる通知コマンドを実行し、閲覧通知をメッセージ管理装置4に送信する。そして、通知取得部448は、受信端末2において通知コマンドが実行されることによって送信された閲覧通知を取得する。
通知取得部448は、閲覧通知を取得すると、取得した閲覧通知に含まれるメッセージIDと、受信端末2の電話番号とに関連付けて状況管理データベースに記憶されている「閲覧」のステータスを更新させる。
Webアクセス制御部445は、送信端末1が、送信者用アドレス情報が示すアドレスに基づいてアクセスすると、送信者用アドレス情報に含まれるメッセージIDを取得する。Webアクセス制御部445は、取得したメッセージIDに関連付けて記憶部43に記憶されている送達状況画面を送信端末1に送信する。そして、Webアクセス制御部445は、送信者用アドレス情報に含まれるメッセージIDに関連付けて状況管理データベースに記憶されている送達状況を表示する送達状況画面を送信端末1のディスプレイに表示させる。
Webアクセス制御部445は、生成部443が送達結果通知又は閲覧通知に基づいて更新した送達状況画面を送信端末1のディスプレイに表示させてもよい。具体的には、まず、生成部443は、送達状況画面を生成した後において、通知取得部448が送達結果通知及び閲覧通知のうち、少なくともいずれか1つの通知情報を取得した場合に、通知情報に基づいて、送達状況画面を更新する。そして、Webアクセス制御部445は、生成部443が更新した送達状況画面を送信端末1に送信し、通知情報に基づく送達状況を表示する送達状況画面を送信端末1のディスプレイに表示させる。
[再送機能]
再送機能は、SMSメッセージを配信した複数の受信端末2を対象として、SMSメッセージを再度配信する機能である。図5に示す例において、送信者が、送達状況画面において、Cさんに対応する「選択」欄のチェックボックスにチェックして再送実行ボタンを押下する操作を行ったとする。
この場合において、操作受付部446は、第2通信部42を介して、Cさんが使用する受信端末2cに「メッセージ」欄に表示されたSMSメッセージを再度配信する操作を受け付ける。そして、メッセージ配信部447は、第1通信部41を介して、送達状況画面の「メッセージ」に表示されているSMSメッセージを、「選択」欄においてチェックされたチェックボックスに対応するCさんが使用する受信端末2cに再度配信する。
メッセージ配信部447は、設定された再送処理に関する情報に基づいて、送達結果通知を取得していない1つ以上の受信端末2にSMSメッセージを再度配信してもよい。再送処理に関する情報は、例えば、再送間隔(例えば1時間に1回)、再送回数、再送日時(例えば毎月1日)、又は再送終了時刻(例えば17時まで)等である。
具体的には、まず、操作受付部446は、第2通信部42を介して、送達状況画面において、SMSメッセージの再送処理を設定する操作を受け付ける。そして、メッセージ配信部447は、第1通信部41を介して、複数の受信端末2にSMSメッセージを配信した後において、設定された再送処理に関する情報に基づいて、送達結果通知を取得していない1つ以上の受信端末2にSMSメッセージを再度配信する。
操作受付部446は、例えば、送達状況画面において、SMSメッセージの再送処理を設定する操作として、再送間隔を1時間に1回に設定する操作を受け付けたとする。この場合において、メッセージ配信部447は、複数の受信端末2にSMSメッセージを配信した後に、送達結果通知を取得していない1つ以上の受信端末2から送達結果通知を取得するまで、1時間に1回の間隔でSMSメッセージを再度配信する。操作受付部446は、配信制御画面において、SMSメッセージの再送処理を設定する操作を受け付けてもよい。
メッセージ配信部447は、所定の位置から所定の範囲内にいない1つ以上の受信端末2にSMSメッセージを再度配信してもよい。例えば、送信者が、所定の位置として、会社の所在地(住所)を設定したとする。
この場合において、まず、メッセージ配信部447は、送達結果通知を取得していない1つ以上の受信端末2それぞれの位置情報を取得する。メッセージ配信部447は、例えば、通信端末の位置情報を管理している不図示のHLRから、送達結果通知を取得していない1つ以上の受信端末2それぞれの位置情報を取得する。そして、メッセージ配信部447は、送達結果通知を取得していない1つ以上の受信端末2それぞれに対応する位置情報が示す位置が、会社の所在地から所定の範囲内(例えば100メートル以内)にいない1つ以上の受信端末2に対して、SMSメッセージを再度配信する。このようにすることで、メッセージ配信部447は、会社内にいないメンバーが使用する受信端末2に絞り込んでSMSメッセージを再送することができる。
ところで、SMSメッセージを受信しなかった受信端末2がSMSメッセージを受信することができる状態になるタイミングは、SMSメッセージを受信できなかった要因によって異なる。例えば、受信端末2が、通話中によりSMSメッセージを受信できなかった場合と、圏外によりSMSメッセージを受信できなかった場合とでは、前者の方がSMSメッセージを受信することができる状態になるタイミングが早いことが考えられる。
そこで、メッセージ配信部447は、未送達要因情報に基づくタイミングで、通知取得部448が送達結果通知を取得していない1つ以上の受信端末2に、SMSメッセージを再度配信してもよい。メッセージ配信部447は、例えば、SMSメッセージを受信しなかった受信端末2に対応する未送達要因情報が示す要因が「通話中」である場合、「圏外」よりも早いタイミングで、当該受信端末2にSMSメッセージを再度配信する。また、メッセージ配信部447は、例えば、SMSメッセージを受信しなかった受信端末2に対応する未送達要因情報が示す要因が「圏外」である場合、「通話中」よりも遅いタイミングで、当該受信端末2にSMSメッセージを再度配信する。
メッセージ配信部447は、送達状況画面において、未送達要因情報が示す要因ごとに設定された再送のタイミングに基づいて、通知取得部448が送達結果通知を取得していない1つ以上の受信端末2に、SMSメッセージを再度配信してもよい。このように、メッセージ配信部447は、未送達要因情報に基づくタイミングでSMSメッセージを再送することで、受信端末2がSMSメッセージを受信する確率を向上させることができる。
メッセージ配信部447は、未送達要因情報に基づいて、通知取得部448が送達結果通知を取得していない1つ以上の受信端末2に、SMSメッセージを再度配信するか否かを決定してもよい。具体的には、まず、メッセージ配信部447は、未送達要因情報が示す要因が、SMSメッセージを受信することができる状態になりうる要因であるか否かを判定する。
メッセージ配信部447は、例えば、未送達要因情報が示す要因が、受信端末2において設定された受信拒否である場合、又は受信端末2においてSMSメッセージを送受信する機能を備えていない場合に、SMSメッセージを受信することができる状態になりうる要因ではないと判定する。一方、メッセージ配信部447は、例えば、未送達要因情報が示す要因が、「通話中」、又は「圏外」である場合に、SMSメッセージを受信することができる状態になりうる要因であると判定する。
そして、メッセージ配信部447は、SMSメッセージを受信することができる状態になりうる要因であると判定した1つ以上の受信端末2に、SMSメッセージを再度配信する。一方、メッセージ配信部447は、SMSメッセージを受信することができる状態になりうる要因ではないと判定した1つ以上の受信端末2においては、SMSメッセージの再送を行わない。このようにすることで、メッセージ配信部447は、再送処理に伴うリソースの消費を低減することができる。
メッセージ配信部447は、送達状況画面において編集されたSMSメッセージを、複数の受信端末2に再度配信してもよい。具体的には、まず、操作受付部446は、送達状況画面において、メッセージ取得部441が取得したSMSメッセージを編集する操作を受け付ける。そして、メッセージ配信部447は、操作受付部446が受け付けた編集後のSMSメッセージを、複数の受信端末2に再度配信してもよい。このようにすることで、送信者は、例えば、送信したSMSメッセージの一部に誤りがあった場合、又は送信したSMSメッセージに付け足したい内容がある場合等において、SMSメッセージを作成しなおす手間を軽減することができる。
生成部443は、SMSメッセージが再度配信された後に、生成した送達状況画面を、メッセージ配信部447がSMSメッセージを再度配信した1つ以上の受信端末2それぞれの送達状況をさらに表示する送達状況画面に更新してもよい。このようにすることで、送信者は、送達状況画面において、最初に送信したSMSメッセージと、再送したSMSメッセージとを含む一連の送達状況を把握することができる。
[メッセージ管理システムS1の処理]
続いて、メッセージ管理システムS1の処理の流れについて説明する。図7は、メッセージ管理システムS1の処理の流れを示すシーケンス図である。図7に示す実線の矢印は、SMSに基づくデータの流れを示し、破線の矢印は、SMSに基づくデータ以外のデータの流れを示す。
本処理は、送信者が、送信端末1においてSMSメッセージを作成したことを契機として開始する(S1)。送信端末1は、送信者が、特番を宛先として、作成したSMSメッセージを送信する操作を行うと、SMSメッセージをSMSC3に送信する。SMSC3は、宛先の特番に対応するメッセージ管理装置4にSMSメッセージを送信する。
メッセージ管理装置4のメッセージ取得部441は、第1通信部41を介して、SMSC3からSMSメッセージを受信すると、送信端末1から送信された、SMSメッセージと、当該SMSメッセージのヘッダー情報に含まれるグループ識別情報として、特番と発信者番号とを取得する。メッセージ取得部441は、取得した特番と、発信者番号とを含むグループ識別情報を特定部442に入力する。また、メッセージ取得部441は、取得したSMSメッセージを生成部443に入力する。
メッセージ管理装置4の特定部442は、サービス管理データベースを参照し、メッセージ取得部441が取得したグループ識別情報に含まれる特番と、発信者番号とに関連付けられている複数の受信端末2を配信先として特定する(S2)。特定部442は、特定した複数の受信端末2に関する情報を生成部443に入力する。
生成部443は、特定部442が特定した複数の受信端末2に関する情報を表示する配信制御画面を生成する(S3)。生成部443は、生成した配信制御画面をメッセージIDに関連付けて記憶部43に記憶させる(S4)。生成部443は、メッセージIDを含み、配信制御画面にアクセスするための制御用アドレス情報を、情報送信部444に入力する。
情報送信部444は、第1通信部41を介して、送信端末1の電話番号を宛先として、生成部443から入力された制御用アドレス情報をSMSC3に送信する。SMSC3は、宛先の電話番号に対応する送信端末1に制御者用アドレス情報を送信する。
送信端末1は、送信者が、受信した制御用アドレス情報が示すアドレスにアクセスする操作を行うと、インターネットを介して、メッセージ管理装置4に配信制御画面の表示を要求する(S5)。メッセージ管理装置4のWebアクセス制御部445は、第2通信部42を介して、表示の要求に含まれる制御用アドレス情報を取得すると、取得した制御用アドレス情報に含まれるメッセージIDに関連付けて記憶部43に記憶されている配信制御画面を送信端末1に送信する。送信端末1は、配信制御画面を取得すると、取得した送達状況画面をディスプレイに表示する(S6)。
送信端末1は、送信者が、配信制御画面に表示された、特定部442が特定した複数の受信端末2に関する情報を確認して、SMSメッセージを配信する操作を行うと、インターネットを介して、操作内容を示す操作情報をメッセージ管理装置4に送信する。
メッセージ管理装置4の操作受付部446は、第2通信部42を介して、送信端末1から送信された操作情報を取得すると、操作情報が示すSMSメッセージを配信する操作を受け付ける。メッセージ管理装置4のメッセージ配信部447は、操作受付部446が複数の受信端末2にSMSメッセージを配信する操作を受け付けた場合に、第1通信部41を介して、特定部442が特定した複数の受信端末2それぞれに対応する電話番号を宛先としてSMSメッセージをSMSC3に送信する。そして、SMSC3は、宛先の電話番号それぞれに対応する受信端末2a、2b、2cにSMSメッセージを配信する。
[第1の実施形態における効果]
以上説明したとおり、第1の実施形態に係るメッセージ管理システムS1は、送信端末1からSMSメッセージを取得すると、グループ識別情報に基づいて複数の受信端末2を特定し、特定した複数の受信端末2に関する情報を表示した配信制御画面にアクセスするための制御用アドレス情報を送信端末1に送信する。そして、メッセージ管理システムS1は、送信端末1が制御用アドレス情報に基づいてアクセスした配信制御画面において、複数の受信端末2にSMSメッセージを配信する操作を受け付けると、特定した複数の受信端末2にSMSメッセージを配信する。このようにすることで、メッセージ管理システムS1は、所定のグループに誰が属しているかを、SMSメッセージを配信する前に把握させることができる。その結果、送信者は、SMSメッセージの配信先を容易に把握することができる。
[変形例1]
上記において、メッセージ管理システムS1が、特番を宛先として送信されたSMSメッセージを複数の受信端末2に配信した場合に、複数の受信端末2それぞれの送達状況を表示する送達状況画面を送信者に提供する説明をしたが、これに限らない。メッセージ管理システムS1は、送達状況閲覧サービスとして、1つの受信端末2に対応する電話番号を宛先としてSMSメッセージを送信した場合に、当該受信端末2の送達状況を表示する送達状況画面を送信者に提供してもよい。
この場合、メッセージ管理システムS1は、SMSメッセージを送信する度に、当該SMSメッセージのメッセージIDに対応する送達状況画面を送信者に提供してもよい。また、メッセージ管理システムS1は、送達状況確認サービスの利用時に登録された送信端末1の識別情報(例えば、端末ID又は電話番号等)に対応する送達状況画面を予め設け、送信端末1が過去に送信した複数のSMSメッセージそれぞれに対応する受信端末2の送達状況の一覧を表示する送達状況画面を送信者に提供してもよい。このようにすることで、送信者は、過去に送信した複数のSMSメッセージのうち、どのSMSメッセージが受信されていないかを容易に把握することができる。
[変形例2]
上記において、メッセージ管理システムS1は、送信端末1が、特番を宛先としてSMSメッセージを送信した場合に、複数の受信端末2に関する情報を表示する配信制御画面を送信者に提供する説明をしたが、これに限らない。メッセージ管理システムS1は、送信端末1が、特番を宛先としてSMSメッセージを送信した場合において、所定の期間(例えば1日)内に同一の送信端末1が同一の特番を宛先としてSMSメッセージを送信していない場合に、複数の受信端末2に関する情報を表示する配信制御画面を送信者に提供してもよい。
記憶部43には、発信者番号と、特番と、SMSメッセージの配信時刻とを関連付けて記憶する配信履歴データベースが記憶されているとする。この場合において、メッセージ配信部447は、複数の受信端末2にSMSメッセージを配信すると、メッセージ管理装置4に当該SMSメッセージを送信した送信端末1の電話番号である発信者番号と、当該SMSメッセージの宛先として設定した特番と、SMSメッセージの配信時刻とを関連付けて配信履歴データベースに記憶させる。
その後、送信端末1が、特番を宛先としてSMSメッセージを送信すると、生成部443は、送信端末1がSMSメッセージを送信した時刻が、メッセージ取得部441が取得した発信者番号及び特番に関連付けて配信履歴データベースに記憶されているSMSメッセージの配信時刻から所定の期間を経過しているか否かを判定する。生成部443は、送信端末1がSMSメッセージを送信した時刻が、配信履歴データベースに記憶されているSMSメッセージの配信時刻から所定の期間を経過していると判定した場合に、配信制御画面を生成する。一方、生成部443は、送信端末1がSMSメッセージを送信した時刻が、配信履歴データベースに記憶されているSMSメッセージの配信時刻から所定の期間を経過していないと判定した場合においては、配信制御画面を生成せず、メッセージ配信部447にSMSメッセージを配信させる。このようにすることで、送信者は、最初にSMSメッセージを送信した場合に、配信制御画面にて配信先を確認し、2回目以降にSMSメッセージを送信した場合においては、配信制御画面にて配信先を確認することを省略させることができる。その結果、メッセージ管理システムS1は、送信者によるSMSメッセージを送信する度に配信制御画面にて配信先を確認する手間を省くことができる。
<第2の実施形態>
[グループ配信サービスにおいてグループチャットを提供する]
続いて、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態に係るメッセージ管理システムS1は、グループ識別情報に含まれる発信者番号に対応する送信端末1が、特番を宛先としてSMSメッセージを送信することにより、複数の受信端末2にSMSメッセージを配信する。これに対して、第2の実施形態に係るメッセージ管理システムS2は、グループ識別情報に含まれる特番に関連付けられている複数の通信端末のうちのいずれかの通信端末が、特番を宛先としてSMSメッセージを送信することにより、複数の受信端末2にSMSメッセージを配信する点で第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と異なる部分について説明を行う。第1の実施形態と同じ部分については適宜説明を省略する。
図8は、第2の実施形態におけるメッセージ管理システムS2の処理の流れを説明するための図である。第2の実施形態に係るメッセージ配信サービスは、グループ内においてやり取りされるメッセージを共有するために用いられるサービス、すなわち、グループチャットを提供するサービスである。図8に示す例において、αグループに属するメンバーX、A、Bそれぞれが使用する通信端末のうちのいずれかの通信端末が、特番を宛先としてSMSメッセージを送信することにより、複数の受信端末2にSMSメッセージが配信される。
図8に示すように、αグループに属する複数のメンバーのうち、メンバーXが使用する送信端末1xが、特番を宛先として、SMSメッセージをSMSC3に送信したとする(図8の(1))。この場合おいて、メッセージ管理装置4のメッセージ取得部441は、SMSC3を介して、送信端末1xから、グループ識別情報として特番を取得する(図8の(2))。
特定部442は、サービス管理データベースを参照し、メッセージ取得部441が取得したグループ識別情報に含まれる特番に関連付けられている複数の受信端末2を特定する(図8の(3))。図9は、第2の実施形態に係るサービス管理データベースの構成を示す図である。図9に示すように、サービス管理データベースは、特番と、利用用途と、配信先(電話番号、名前)とを関連付けて記憶している。
図9に示すように、第2の実施形態に係るサービス管理データベースにおいては、配信先である所定のグループを、特番に関連付けて管理している。特定部442は、特定した複数の受信端末2にSMSメッセージを送信した送信端末1を含めてもよいし、送信端末1を除いてもよい。
図8に戻り、生成部443は、SMSC3を介して、特定部442が特定した複数の受信端末2に関する情報を表示した配信制御画面を生成する(図8の(4))。情報送信部444は、SMSC3を介して、生成部443が生成した配信制御画面にアクセスするための制御用アドレス情報を、送信端末1xに送信する(図8の(5)(6))。そして、送信者が、配信制御画面において配信先にSMSメッセージを送信する操作を行うと、メッセージ配信部447は、SMSC3を介して、特定部442が特定した複数の受信端末2それぞれに対応する電話番号それぞれを宛先として、SMSメッセージを複数の受信端末2に配信する(図8の(7)(8)(9)(10))。その後、例えば、メンバーAが、メンバーXが送信したSMSメッセージに対して返信を行った場合、図8の(1)から(10)までの処理が行われる。
[第2の実施形態における効果]
以上説明したとおり、第2の実施形態に係るメッセージ管理システムS2は、特番に関連付けられている複数の通信端末のうちのいずれかの通信端末(送信端末1)からSMSメッセージを取得すると、グループ識別情報に基づいて複数の受信端末2を特定する。メッセージ管理システムS2は、特定した複数の受信端末2に関する情報を表示した配信制御画面にアクセスするための制御用アドレス情報を送信端末1に送信する。そして、メッセージ管理システムS2は、送信端末1が制御用アドレス情報に基づいてアクセスした配信制御画面において、複数の受信端末2にSMSメッセージを配信する操作を受け付けると、特定した複数の受信端末2にSMSメッセージを配信する。
このようにすることで、メッセージ管理システムS2は、所定のグループに誰が属しているかを、SMSメッセージを配信する前に把握させることができる。その結果、所定のグループに属するメンバーそれぞれは、SMSメッセージの配信先を容易に把握することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。