JP6858009B2 - 端子接続構造体 - Google Patents
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Description
回路基板と、前記回路基板に実装されたコネクタ端子とを備え、前記コネクタ端子は、前記回路基板に平行に配置された端子本体と、前記端子本体において前記端子本体の幅方向に並べられて設けられ、前記回路基板の側に曲げられて前記回路基板に接続された複数の脚部とを有し、前記複数の脚部のうち、少なくとも1つの脚部における前記回路基板との接続位置は、他の脚部における前記回路基板との接続位置に対して、前記端子本体のコネクタ接続方向に平行な方向にずれ、前記複数の脚部は、前記回路基板の孔部に挿入されて接続された挿入脚部、及び前記回路基板の主面に接続された表面接続脚部を含み、前記複数の脚部は、1つの前記表面接続脚部と、1つの前記挿入脚部とで構成され、前記コネクタ端子は、前記端子本体の基端に前記端子本体の横幅よりも大きい横幅の拡幅部を有し、前記拡幅部から前記複数の脚部が延設されたことを特徴とする端子接続構造体である。
また、上記の「端子本体の幅方向」とは、コネクタ接続方向に直交する方向の横幅方向である。
また、上記の「コネクタ接続方向」とは、端子本体が相手側コネクタ端子と接続する際に、端子本体が、相対的に相手側コネクタ端子に向かって接近する方向である。上記の「コネクタ接続方向に平行な方向」には、コネクタ接続方向及びその反対方向が含まれる。上記の「コネクタ接続方向に平行な方向にずれている」とは、コネクタ接続方向に平行な方向にずれていれば、コネクタ接続方向に直交する方向(即ち端子本体の幅方向)にずれていてもよいという意味ある。
なお、上記の「コネクタ接続方向に沿ってずれたL字構造」には、脚部がその途中で曲がって形成されたL字、及び/又は、脚部がその基端で曲がる場合は該脚部と端子本体とで形成されたL字を含む。
なお、挿入脚部は、特に、回路基板の孔部に挿入されるため、回路基板との機械的接続に使用できる。表面接続脚部は、特に、回路基板に形成された回路への電気的接続に使用できる。
なお、上記の「端子本体の基端」とは、端子本体におけるコネクタ接続方向の反対側の端部である。
この構成により、複数の脚部が、挿入脚部だけ、表面接続脚部だけ、又は、それら両方を含む場合でも、アーチ構造を構成することができる。
なお、挿入脚部は、特に、回路基板の孔部に挿入されるため、回路基板との機械的接続に使用できる。表面接続脚部は、特に、回路基板に形成された回路への電気的接続に使用できる。
また、この構成では、省略された脚部支持ホルダの配置スペースであった場所が挿入脚部の接続位置の配置スペースとして利用されているため、挿入脚部の接続位置の配置スペースの確保が容易になる。
なお、上記の「機械的に接続する」とは、電気的に接続せず、機械的にのみ接続する意味である。
この構成により、回路基板に対し、コネクタ端子を電気的に接続できると共に機械的にも接続することができる。
また、一般に、端子本体の端子サイズが比較的大きい場合、コネクタ接続時にコネクタ端子に作用する荷重は比較的大きくなるため、この3本型の脚構造は、このような端子本体の端子サイズが比較的大きいコネクタ端子に適している。
また、3本の脚部のうち、両側の脚部の接続位置が、真ん中の脚部の接続位置よりもコネクタ接続方向にずれているため、脚構造を小型化でき、従ってコネクタ端子を小型化できる。
この構成により、両側の2つの脚部に作用する荷重を、それら2つの脚部の間で均等に分散できる。
この構成により、この2本型の脚構造は、機械的接続を受け持つ挿入脚部が1つであるため、コネクタ端子の脚構造の機械的接続強度は若干低下するが、コネクタ端子の脚構造を小型化でき、従って、コネクタ端子を小型化できる。
なお、上記の「端子本体の基端」とは、端子本体におけるコネクタ接続方向の反対側の端部である。
この構成により、端子本体の横幅が比較的小さい場合でも、コネクタ端子に複数の脚部を備えさせることができる。
この構成により、各コネクタ端子に作用する荷重を、コネクタ接続方向に対して同じ位置で受け止めることができるため、複数のコネクタ端子全体に作用する荷重をバランス良く受け止めることができる。また、工作機で、挿入脚部が挿入される孔部を回路基板に設けるとき、隣の孔部の箇所までの工作機の移動距離を短くでき、生産性を向上できる。
この構成により、表面接続脚部の太さを確保しつつ、コネクタ端子の脚構造を小型化できる。
図1〜図8を参照して、本発明の実施形態に係る端子接続構造体が適用された電気接続カセット1について説明する。
<概要>
図1に示すように、電気接続カセット1は、車両(例えば自動車)に搭載された電気接続箱2と車載機器3とを接続する給電線4の途中に介装され、車載機器3に供給される電力を監視する装置である。なお、電気接続箱2は、電源(例えばバッテリ)からの電力を複数の車載機器3に分配する装置である。
カセット接続体7aは、例えば、ヒューズ機能を有する2つの電気接続カセット1A,1Bが互いに接続されて構成されている。電気接続カセット1Aには、電気接続箱2からの給電線4aに接続された外部コネクタ50が接続され、電気接続カセット1Bには、車載機器3に繋がる給電線4bに接続された外部コネクタ51が接続されている。
なお、図1では、外部コネクタ50に給電路5が分岐接続されており、給電路4aからの電力が給電路5を介して他の車載機器3bにも供給されている。
図2及び図3に示すように、電気接続カセット1は、回路基板10と、回路基板に実装された一対の金属部材11,12及び複数の外部コネクタ端子14,15(コネクタ端子)と、回路基板10を収容する筐体16とを備えている。
<回路基板10>
回路基板10は、例えば平面視矩形の板状に形成されている。回路基板10の主面には、回路を構成する電路が形成されると共に、各種の機能(例えば、ヒューズ機能、リレー機能、電圧監視機能、記録機能、フィルタ機能、バックアップコンデンサ機能など)のうちの一の機能を構成する回路部品が実装されている。
なお、コネクタ接続方向Q2は、外部コネクタ端子14,15が相手側コネクタ端子と接続する際に、相手側コネクタ端子に対して外部コネクタ端子14,15が相対的に接近する方向であり、この実施形態では、嵌合方向Q1と逆向きである。
各外部コネクタ端子14,15はそれぞれ、外部からの電力用や信号用の相手側コネクタ端子が接続されるコネクタ端子である。図4(a)及び図5(a)に示すように、各外部コネクタ端子14,15は、それらのコネクタ接続方向Q2が回路基板10に平行に配置された状態(例えば嵌合方向Q1の反対方向に向けられた状態)で、回路基板10の一方主面10eにおける嵌合方向Q1の反対側の縁に実装されている。
3本の脚部142は、1本の表面接続脚部142aと、2本の挿入脚部142bとで構成されている。この実施形態では、表面接続脚部142aは、2本の挿入脚部142bの間に配置されているが、2本の挿入脚部142bの両側の一方に配置されてもよい。
また、上記の「コネクタ接続方向Q2に平行な方向にずれている」とは、コネクタ接続方向Q2に平行な方向にずれていれば、コネクタ接続方向Q2に直交する方向(即ち基板幅方向Q5)にずれていてもよいという意味ある。
2本の脚部152は、1本の表面接続脚部152aと、1本の挿入脚部152bとで構成されている。
各金属部材11,12は、同種の電気接続カセット1同士で互いに電気的に接続するための端子である。各金属部材11,12は、互いに鏡像対称に形成されているため、以下では、金属部材11の構造を中心に説明する。
なお、第1接続端子111の端子接続方向Q8は、嵌合方向Q1の逆向きであってもよい。また、第2接続端子112の端子接続方向Q9は、第1接続端子111の端子接続方向Q8と同じ向きであってもよい。
図2及び図3に示すように、筐体16は、回路基板10を収容するアッパーケース17と、アッパーケース17の収容口を閉塞するロアケース18とを備えている。
図6に示すように、アッパーケース17は、開放面171aを有する例えば略直方体形の箱状に形成されたケース本体171を有している。開放面171aは、上記の収容口を構成すると共にケース本体171の内部の収容空間に連通している。ケース本体171は、開放面171aの周囲を囲む4つの側壁部171b,171c,171d,171eと、開放面171aの反対側に配置された底壁部171fとを有している。
各嵌合凹部173の奥面には、ケース本体171の内部空間と貫通し、各第1接続端子111,121が挿通する開口部173eが設けられている。
基板部181の主面には、周壁部182の内側において、回路基板10に実装された各外部コネクタ端子14,15の端子本体141,151が貫通する貫通孔181aが設けられている。
次に図2、図6及び図8を参照して、電気接続カセット1の組み立て方法を説明する。
まず、図6に示すように、アッパーケース17のケース本体171の内部に、各回路部品(金属部材11,12及び外部コネクタ端子14,15など)が実装された回路基板10が収容される。その際、回路基板10は、第1接続端子111,121側が嵌合凹部173側に向けられると共に第2接続端子112,122側が嵌合凸部172側に向けられ、且つ、回路基板10の基板幅方向Q5の両側の側部10aがケース本体171の両側の内面に設けられたガイドレール171gに挿入された状態で、嵌合方向Q1に沿って、ケース本体171の開放面171aからケース本体171の内部に挿入される。
以上、この実施形態に係る端子接続構造体によれば、回路基板10と、回路基板10に実装された外部コネクタ端子14,15(コネクタ端子)とを備え、外部コネクタ端子14,15は、回路基板10に平行に配置された端子本体141,151と、端子本体141,151において端子本体141,151の幅方向に並べられて設けられ、回路基板10の側に曲げられて回路基板10に接続された複数の脚部142,152とを有し、複数の脚部142のうち、少なくとも1つの脚部(例えば挿入脚部142b)における回路基板10との接続位置P3は、他の脚部(例えば表面接続脚部142a)における回路基板10との接続位置P4に対して、端子本体141のコネクタ接続方向Q2に平行な方向にずれ、複数の脚部152のうち、少なくとも1つの脚部(例えば挿入脚部152b)における回路基板10との接続位置P5は、他の脚部(例えば表面接続脚部152a)における回路基板10との接続位置P6に対して、端子本体151のコネクタ接続方向Q2に平行な方向にずれている。
また、省略された脚部支持ホルダの配置スペースであった場所が挿入脚部142b(152b)の接続位置P3(P5)の配置スペースとして利用されているため、挿入脚部142b(152b)の接続位置P3(P5)の配置スペースの確保が容易になる。
14,15…外部コネクタ端子(コネクタ端子)
141,151…端子本体
142,152…脚部
142a,152a…表面接続脚部
142b,152b…挿入脚部
153…拡幅部
P3〜P6…脚部における回路基板との接続位置
Q2…コネクタ接続方向
Claims (4)
- 回路基板と、前記回路基板に実装されたコネクタ端子とを備え、
前記コネクタ端子は、前記回路基板に平行に配置された端子本体と、前記端子本体において前記端子本体の幅方向に並べられて設けられ、前記回路基板の側に曲げられて前記回路基板に接続された複数の脚部とを有し、
前記複数の脚部のうち、少なくとも1つの脚部における前記回路基板との接続位置は、他の脚部における前記回路基板との接続位置に対して、前記端子本体のコネクタ接続方向に平行な方向にずれ、
前記複数の脚部は、前記回路基板の孔部に挿入されて接続された挿入脚部、及び前記回路基板の主面に接続された表面接続脚部を含み、
前記複数の脚部は、1つの前記表面接続脚部と、1つの前記挿入脚部とで構成され、
前記コネクタ端子は、前記端子本体の基端に前記端子本体の横幅よりも大きい横幅の拡幅部を有し、前記拡幅部から前記複数の脚部が延設された
端子接続構造体。 - 前記複数の脚部は、前記挿入脚部及び前記表面接続脚部を含み、
前記挿入脚部の前記接続位置は、前記表面接続脚部の前記接続位置よりも、前記コネクタ接続方向にずれている
請求項1に記載の端子接続構造体。 - 前記コネクタ端子は複数個備えられ、
前記複数のコネクタ端子の各々の前記挿入脚部は、前記コネクタ接続方向に直交する方向に沿って並べられた
請求項1又は請求項2に記載の端子接続構造体。 - 前記複数の脚部は、前記挿入脚部及び前記表面接続脚部を含み、
前記挿入脚部は、前記表面接続脚部よりも細く形成された
請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の端子接続構造体。
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