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JP6854652B2 - 鉄筋組立方法及び鉄筋組立用治具 - Google Patents

鉄筋組立方法及び鉄筋組立用治具 Download PDF

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JP6854652B2 JP2017004339A JP2017004339A JP6854652B2 JP 6854652 B2 JP6854652 B2 JP 6854652B2 JP 2017004339 A JP2017004339 A JP 2017004339A JP 2017004339 A JP2017004339 A JP 2017004339A JP 6854652 B2 JP6854652 B2 JP 6854652B2
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Description

本発明は、鉄筋組立方法及び鉄筋組立用治具に関する。
コンクリートの内部に鉄筋が配筋された鉄筋コンクリート構造物の鉄筋をコンクリートの打設の前に組立てるための方法が提案されている。例えば、特許文献1には、鉄筋の配筋のピッチに等しい間隔に溝を設けた左右一対の横筋用のレール及び横筋用のレールと同様の溝を設けた前後一対の縦筋レールを用いる方法が開示されている。特許文献1の方法では、横筋レール及び縦筋レールを交互に傾斜させて、レール上に載せた鉄筋が重力によりレール上を転がり降りて溝に入り込むことによって、規定のピッチで鉄筋が配筋される。
特許第2544874号明細書
ところで、鉄筋籠等の鉄筋コンクリート構造物では、底面と側面との角部等において、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所が存在することがある。しかし、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所に上記のような技術を適用することはできない。そのため、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所での鉄筋の組立は手作業によって行われており、改善が望まれている。
そこで本発明は、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所における鉄筋の組立の効率を向上させることができる鉄筋組立方法及び鉄筋組立用治具を提供することを目的とする。
本発明は、コンクリートの内部に鉄筋が配筋された鉄筋コンクリート構造物の鉄筋をコンクリートの打設の前に組立てるための鉄筋組立方法であって、鉄筋コンクリート構造物における複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所に対応した位置に、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接しつつ収容される溝部が形成された鉄筋組立用治具を配置する治具配置工程と、治具配置工程で配置された鉄筋組立用治具の溝部に、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接しつつ収容されるように、鉄筋を配置する鉄筋配置工程とを備えた鉄筋組立方法である。
この構成によれば、コンクリートの内部に鉄筋が配筋された鉄筋コンクリート構造物の鉄筋をコンクリートの打設の前に組立てるための鉄筋組立方法において、治具配置工程では、鉄筋コンクリート構造物における複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所に対応した位置に、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接しつつ収容される溝部が形成された鉄筋組立用治具が配置され、鉄筋配置工程では、治具配置工程で配置された鉄筋組立用治具の溝部に、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接しつつ収容されるように、鉄筋が配置される。これにより、鉄筋組立用治具の溝部に鉄筋を隣接させつつ配置するだけで鉄筋を正確な位置に配置することができるため、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所における鉄筋の組立の効率を向上させることができる。
この場合、治具配置工程で配置される鉄筋組立用治具は、鉄筋組立用治具が配置される床面に接する底板と、底板の第1端部から上方に屈曲しつつ延在する第1側板と、第1端部とは反対側の底板の第2端部から上方に屈曲しつつ延在する第2側板とを有し、溝部は、第1側板及び第2側板の上端に設けられていることが好適である。
この構成によれば、治具配置工程で配置される鉄筋組立用治具は、鉄筋組立用治具が配置される床面に接する底板と、底板の第1端部から上方に屈曲しつつ延在する第1側板と、第1端部とは反対側の底板の第2端部から上方に屈曲しつつ延在する第2側板とを有し、溝部は第1側板及び第2側板の上端に設けられているため、低コストで簡単に鉄筋組立用治具を形成することができる。
また、鉄筋配置工程では、鉄筋籠の底面の鉄筋と鉄筋籠の側面の鉄筋とが横方向に互いに隣接する鉄筋籠の角部の鉄筋を配置することが好適である。
この構成によれば、鉄筋配置工程では、鉄筋籠の底面の鉄筋と鉄筋籠の側面の鉄筋とが横方向に互いに隣接する鉄筋籠の角部の鉄筋が配置される。このため、鉄筋籠の角部における鉄筋の組立の効率を向上させることができる。
また、鉄筋配置工程では、鉄筋先組工法において組立てられる鉄筋を配置することが好適である。
この構成によれば、鉄筋配置工程では、コンクリートの打設及び養生と並行して鉄筋の組立が行われる鉄筋先組工法において組立てられる鉄筋が配置される。このため、鉄筋先組工法における複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所における鉄筋の組立の効率を向上させることができ、鉄筋先組工法の利点をより発揮させることができる。また、鉄筋先組工法では組立てられた鉄筋が移動させられるため、鉄筋組立用治具の撤去を効率良く行うことができる。
また、本発明は、コンクリートの内部に鉄筋が配筋された鉄筋コンクリート構造物の鉄筋をコンクリートの打設の前に組立てるための鉄筋組立用治具であって、鉄筋コンクリート構造物における複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所に対応した位置に、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接しつつ収容される溝部を備えた鉄筋組立用治具である。
この場合、鉄筋組立用治具が配置される床面に接する底板と、底板の第1端部から上方に屈曲しつつ延在する第1側板と、第1端部とは反対側の底板の第2端部から上方に屈曲しつつ延在する第2側板とをさらに備え、溝部は、第1側板及び第2側板の上端に設けられていることが好適である。
本発明の鉄筋組立方法及び鉄筋組立用治具によれば、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所における鉄筋の組立の効率を向上させることができる。
(a)は、本実施形態の鉄筋組立方法及び鉄筋組立用治具が適用される橋梁の側面図であり、(b)は、その平面図である。 本実施形態の移動作業車を示す側面図である。 図2のIII線による断面図である。 本実施形態の移動作業車の要部を示す平面図である。 (a)、(b)、(c)及び(d)は、本実施形態の移動作業車による張出施工の手順を順に示す側面図である。 (a)は本実施形態の移動作業車の前方作業床の鉄筋組立台を示す側面図であり、(b)は(a)の大引と大引受ジャッキとを示す拡大図である。 本実施形態の鉄筋組立方法及び鉄筋組立用治具により組立てられる鉄筋を示す正面図である。 本実施形態の治具配置工程において配置される鉄筋組立用治具を示す斜視図である。 本実施形態の鉄筋配置工程において、図8に示す治具配置工程で配置された鉄筋組立用治具に鉄筋が配置された状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る鉄筋組立方法及び鉄筋組立用治具の実施形態について詳細に説明する。まず、図1〜図5を参照しながら、本実施形態の鉄筋組立方法及び鉄筋組立用治具が適用される橋梁100の張出架設工法の張出施工について説明する。図1(a)及び図1(b)に示すように、橋梁100は、コンクリート製の構造物であり、例えば連続ラーメン箱桁橋である。橋梁100は、地盤から鉛直方向に立ち上がる複数の橋脚101と、橋脚101のそれぞれの上部に設けられた柱頭部103と、柱頭部103のそれぞれの間に架け渡される橋桁104を備える。橋桁104は、略平行に延びる2本の箱桁105と、箱桁105上に設けられる床版107とを有する。
以下、図中において、橋軸方向X、橋軸直角方向Y及び垂直方向Zが示される。橋軸方向Xの矢印の向きは張出施工が進行する方向(前方向)を示し、橋軸直角方向Yの矢印の向きは前方向に向かって左方向を示し、垂直方向Zの矢印の向きは垂直上方を示す。
図3に示すように、箱桁105は、略水平に延在する底版105aと当該底版105aの両端から略鉛直上方に立ち上がる2つのウェブ105bとを有し、箱桁105の橋軸方向Xに直交する平面による断面形状は、略長方形状をなしている。完成後の箱桁105は、水平方向に延びる場合もあるが、水平方向に対して傾斜する方向に延びる場合もある。また、完成後の箱桁105は、平面視において真っ直ぐに延びる場合もあるが、湾曲して延びる場合もある。図1(b)に示されるように、箱桁105は、本実施形態において張出架設工法を開始する柱頭部103(図中の左側の柱頭部103)から離れるに従って橋軸直角方向Yに拡幅しているものとする。
箱桁105は、柱頭部103から張出架設工法により1ブロックずつ張出施工され、隣接する他の柱頭部103に向けて1ブロック分ずつ段階的に橋軸方向Xに伸長していく。実際には1つの柱頭部103から互いに橋軸方向Xと橋軸方向Xの反対方向との二方向の張出施工を実行するが、本実施形態では、一方向の張出施工についてのみ説明する。以下では、張出架設工法により箱桁105が伸長していく方向を「前方」、その反対方向を「後方」として、前・後及び前方・後方といったような文言を用いるものとする。
また、箱桁105の施工単位である1ブロック分の部分を「箱桁ブロックP」と呼ぶものとする。また、各々の箱桁ブロックPを区別する場合には、柱頭部103から数えて1ブロック目、2ブロック目、…、nブロック目の箱桁ブロックPを、それぞれ箱桁ブロックP1、箱桁ブロックP2、…、箱桁ブロックPnといったように呼ぶものとする。
図1(a)に示すように、橋桁104の既設部分(以下「橋桁既設部分104a」と呼ぶ)における床版107の上面には複数のレール123が敷設され、レール123は橋桁既設部分104aの前端部まで延びている。レール123上には、張出架設工法に用いられる移動作業車121が設置され、移動作業車121は、レール123上を橋軸方向に移動可能に構成されている。
移動作業車121は、レール123上の前端部に固定されて、橋桁既設部分104aの前端部から箱桁ブロックPnの張出施工を行う。その後、完成した箱桁ブロックPn上に床版107が施工され、当該床版107上にレール123が延長される。そして、レール123の先端部に移動作業車121を前進させ、箱桁ブロックP(n+1)の張出施工が行われる。以上を繰り返すことにより、橋桁既設部分104aが段階的に伸びていく。
(移動作業車)
続いて、図2〜図4を参照しながら移動作業車121について説明する。図2、図3及び図4に示されるように、移動作業車121は、レール123上を橋軸方向に移動可能なワーゲンフレーム130と、ワーゲンフレーム130上に配置された上梁137とを備える。ワーゲンフレーム130および上梁137は、たとえば、複数のH形鋼が接合されることで形成される。本明細書において、ワーゲンフレーム130は、「トラベラー」と呼ばれるものを含む概念である。
図3及び図4に示すように、ワーゲンフレーム130は、橋軸直角方向に略平行に配列された4つのメインフレーム131を備えている。図2に示すように、メインフレーム131のそれぞれは、平行四辺形状のトラス構面からなり、そのトラス構面が鉛直面に沿うように配置されている。本明細書において、メインフレーム131は、「メイントラス」と呼ばれるものを含む概念である。メインフレーム131の後方の底部はアンカージャッキ133によってレール123に固定され、メインフレーム131の前方の底部はメインジャッキ135によってレール123上で支持される。
図2、図3及び図4に示すように、上梁137は、これらの4つのメインフレーム131上に架設されている。上梁137は、橋軸直角方向Yに延在する2本の横架材137a,139bと、橋軸方向Xに延在し横架材137aと横架材137bとを連結する3本の連結梁137cとを有し、井桁状に形成されている。図2に示すように、横架材137aはメインジャッキ135の略鉛直上方に配置される。横架材137bは橋桁既設部分104aの前端よりも前方に配置される。図2及び図4に示すように、メインフレーム131の上部の前端部には、更に前方に張出す延長梁132が設けられている。図4に示すように、4つのメインフレーム131の内の内側の2つについては、延長梁132の前端同士を接続するように橋軸直角方向に延在する横架材134が架け渡されている。
図2に示すように、張出施工時においては、メインフレーム131のうちメインジャッキ135よりも前方の部分が、橋桁既設部分104aの前端よりも前方に張出すように配置される。また、図3及び4に示すように、橋桁既設部分104aによる支持強度に鑑み、各メインフレーム131は、箱桁105のウェブ105bそれぞれの鉛直上方の位置に配置される。
図2に示すように、移動作業車121は、ワーゲンフレーム130によって吊り下げられる型枠支持部139と、上梁137及び横架材134によって吊り下げられる鉄筋先組部141とを備える。型枠支持部139は、橋桁既設部分104aの前端よりも前方(張出方向の側)に配置され、鉄筋先組部141は、型枠支持部139よりも更に前方(張出方向の側)に配置される。
(型枠支持部)
図2及び図3に示すように、型枠支持部139は、上梁137から複数の吊材142を介して吊り下げられた型枠受梁143を有している。型枠支持部139の後方作業床144は、既設の橋桁104の前方で組立てられるコンクリート型枠(図示せず)を支持する。このコンクリート型枠にコンクリートが打設されることで、橋桁既設部分104aの前方に1ブロック分の箱桁ブロックPnが構築される。なお、施工される2本の箱桁105のそれぞれに対応して、型枠支持部139の後方作業床144は、橋軸直角方向Yに配列され設けられる2つの型枠を支持する。
(鉄筋先組部)
図2に示すように、鉄筋先組部141は、上梁137及び横架材134から複数の吊材145を介して吊り下げられた前方作業床147を有している。本実施形態では、前方作業床147は、図3及び図4に示す上梁137の3本の連結梁137cの各前端部と、図2及び図4に示す横架材134の橋軸直角方向における両端部と中央部との合計6カ所で吊材145を介して吊下げ支持されている。前方作業床147上では、次回の箱桁ブロックP(n+1)に使用するための鉄筋籠である鉄筋150が組立てられる。図2に示すように、前方作業床147には、鉄筋150を組立てるための作業台となる鉄筋組立台170が設置される。鉄筋組立台170には、後述するように、鉄筋を等ピッチで配列するためのガイドとして鉄筋組立用治具が設置される。なお、施工される2本の箱桁105のそれぞれに対応して、鉄筋先組部141では、橋軸直角方向Yに配列される2つの鉄筋籠である鉄筋150が組立てられる。
(トロリー装置)
型枠支持部139及び鉄筋先組部141は、前方作業床147上で組立てられた鉄筋150を吊下げて移動するためのトロリー装置151を有している。トロリー装置151は、延長梁132の下方に配置されている。また、トロリー装置151と前方作業床147との間には鉄筋150の組立て及び吊下げ用のスペースが十分に確保される。トロリー装置151は、延長梁132から吊材159により吊下げられ、橋軸方向に延びるトロリーレール153と、トロリーレール153に案内されて移動すると共に鉄筋150を吊下げ可能なトロリー155とを有している。このような鉄筋先組部141を備えることで、箱桁ブロックPnの型枠組立やコンクリート打設及び養生の作業に並行して、箱桁ブロックP(n+1)用の鉄筋150の組立作業を行うといった運用が可能になる。
(拡幅追従機構)
前述の通り、4つのメインフレーム131は、それぞれが常に箱桁105のウェブ105bの上に配置される必要がある。本実施形態の箱桁105は張出架設工法が進行するに従って徐々に拡幅して行くので、2つの箱桁105のウェブ105b同士の間隔も徐々に広がっていくことになる。そこで、4つのメインフレーム131の内で少なくとも外側の2つのメインフレーム131は、橋軸直角方向Yに平行移動可能とされている。具体的には、外側の2つのメインフレーム131と横架材137a,137bとはスライド機構157を介して接合されている。そして、当該スライド機構157によって、外側の2つのメインフレーム131を横架材137a,137bに対して橋軸直角方向Yに摺動させることができる。このような機構によれば、張出架設の進行に従って2つの箱桁105が拡幅していく場合にも、メインフレーム131の橋軸直角方向Yの位置を追従させることができる。
(張出架設工法)
このような移動作業車121によって実行される張出架設工法の手順は次の通りである。図5(a)に示されるように、橋桁既設部分104aの既設の箱桁ブロックP(n−1)の上方に移動作業車121が設置されて、箱桁ブロックPn用の鉄筋150が型枠支持部139の後方作業床144に設置され、鉄筋150を囲むように型枠が組立てられ、当該型枠に箱桁ブロックPnのコンクリートが打設され養生される。この作業に並行して、鉄筋先組部141では、後述する鉄筋組立用治具を用いて、前方作業床147上で箱桁ブロックP(n+1)用の鉄筋150が組立てられる。
その後、図5(b)に示されるように、箱桁ブロックPnが完成し、箱桁ブロックPn上に床版107が設置され、その床版107上にレール123が延長される。その後、移動作業車121が前進させられ、箱桁ブロックPnの上方に設置される。次に、図5(c)に示されるように、トロリー装置151で前方作業床147上の鉄筋150が吊り上げられ、トロリー装置151により鉄筋150が後方に移動され、鉄筋150が型枠支持部139の後方作業床144に設置される。
その後、図5(d)に示されるように、鉄筋150を囲むように型枠が組立てられ、当該型枠に箱桁ブロックP(n+1)のコンクリートが打設され養生される。この作業に並行して、鉄筋先組部141では、前方作業床147上で箱桁ブロックP(n+2)用の鉄筋150が組立てられる。以上の手順を繰り返すことで、箱桁ブロックPは段階的に形成されていく。
(鉄筋組立台)
以下、本実施形態の鉄筋組立用治具について説明する。まず、本実施形態の鉄筋組立用治具が配置される鉄筋組立台170について説明する。図6(a)に示すように、本実施形態の鉄筋組立台170は、鉄筋150が組立てられる床部174と、床部174を鉄筋先組部141の前方作業床147の上で支持する複数の支持柱171とを有する。床部174は、鉄筋150の組立の作業のために鉄筋組立用治具が配置される床面177と、床面177の反対側の鋼管176とを有する。鋼管176の支持柱171に対応する位置には、大引173が取り付けられている。大引173は、鋼管176に互いに密接しつつ取り付けられた2本の円管状の鋼管である。
支持柱171の上端には、大引受ジャッキ172の基部がそれぞれ取り付けられている。図6(a)及び図6(b)に示すように、所定の長さに伸長させられた大引受ジャッキ172の受部172sが円管状の大引173を支持することにより、床部174が支持柱171により支持される。図6(a)の例では、形成される箱桁105が垂直方向Zに上昇しつつ橋軸方向Xに延びるのに伴い、床部174も傾斜している。しかし、本実施形態では、図6(b)に示すように、大引受ジャッキ172の受部172sで支持される大引173が円管状(円柱状)であるため、大引173が角管状(角柱)である場合に比べて、床部174が傾斜している場合でも安定して大引173を大引受ジャッキ172により支持することができる。
(鉄筋)
次に、本実施形態の鉄筋組立方法及び鉄筋組立用治具が適用される鉄筋150について説明する。図7に示すように、鉄筋150が埋設される箱桁ブロックPは、前述の通り、略水平面に沿って広がる底版105aと、底版105aの両端縁から略鉛直上方に立ち上がる一対の平行なウェブ105b(側壁)と、を有する鉄筋コンクリート構造物であり、略長方形の断面形状をなす。この箱桁ブロックPの形状に対応して、図7に示すように、鉄筋150も同様の長方形の上辺を除去した断面形状を有する。
鉄筋150は、次に説明するような縦横に延在する鉄筋同士が、交差点において結束線で結束されることにより、籠状に形成される。鉄筋150は、底版105aの上面に沿って埋設され橋軸直角方向Yに延在する底版上筋15と、底版105aの下面に沿って埋設され橋軸直角方向Yに延在する底版下筋17とを有している。底版上筋15及び底版下筋17は、橋軸方向Xに平行に多数配列されている。
さらに鉄筋150は、底版上筋15の直下で橋軸方向Xに延在し、交差する底版上筋15のそれぞれと各交差点で結束される複数の橋軸方向鉄筋16を有している。また、鉄筋150は、底版下筋17の直上で橋軸方向Xに延在し、交差する底版下筋17のそれぞれと各交差点で結束される複数の橋軸方向鉄筋18を有している。底版下筋17の両端部は、後述するウェブ鉄筋19の形状に沿って上方に屈曲されている。
鉄筋150は、ウェブ105bの内側面と外側面に沿うように略鉛直面内でU字状に形成されたウェブ鉄筋19を備えている。ウェブ鉄筋19は、橋軸方向Xに平行に多数配列されている。鉄筋150は、ウェブ鉄筋19のウェブ105bの外側面の側で橋軸方向Xに延在し、交差するウェブ鉄筋19と各交差点で結束される複数の橋軸方向鉄筋20を有している。更に、鉄筋150は、ウェブ鉄筋19のウェブ105bの内側面の側で橋軸方向Xに延在し、交差するウェブ鉄筋19と各交差点で結束される複数の橋軸方向鉄筋22を有している。底版下筋17とウェブ鉄筋19の下部とは、横方向に互いに当接しつつ隣接して配筋される。
(鉄筋組立用治具)
図8に示すように、鉄筋組立台170の床面177に対し、鉄筋コンクリート構造物における複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所に対応した位置、本実施形態では、鉄筋先組工法における鉄筋籠の底面の鉄筋と鉄筋籠の側面の鉄筋とが横方向に互いに隣接する鉄筋籠の角部の鉄筋である底版下筋17とウェブ鉄筋19の下部とが配筋される位置に、複数の底版下筋17とウェブ鉄筋19の下部とが横方向に互いに隣接しつつ収容される溝部181が形成された鉄筋組立用治具180を配置する治具配置工程が行われる。
治具配置工程で配置される鉄筋組立用治具180は、鉄筋組立用治具180が配置される床面177に接する底板182と、底板182の第1端部183から上方に屈曲しつつ延在する第1側板184と、第1端部183とは反対側の底板182の第2端部185から上方に屈曲しつつ延在する第2側板186とを有する。溝部181は、第1側板184及び第2側板186の上端に設けられている。鉄筋組立用治具180は、例えば、既存の溝形鋼(Cチャンネル)のフランジに溝部181を設けることで形成することができる。溝部181は、例えば、半円形の切欠きや、長方形の切欠きにすることができる。溝部181の大きさは、配置される底版下筋17とウェブ鉄筋19の下部とが密接しつつ、固定されるような大きさに設定される。
図9に示すように、治具配置工程で配置された鉄筋組立用治具180の溝部181に、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接しつつ収容されるように、鉄筋を配置する鉄筋配置工程が行われる。本実施形態では、まず、溝部181に底版下筋17が配置された後に、溝部181に配置された底版下筋17に横方向に互いに隣接するようにウェブ鉄筋19の下部が配置される。その後、底版下筋17及びウェブ鉄筋19に合せて、底版上筋15及び橋軸方向鉄筋16,18,20,22が配置され、結束線により結束され、鉄筋150の組立が終了する。
本実施形態によれば、コンクリートの内部に鉄筋が配筋された鉄筋コンクリート構造物の鉄筋をコンクリートの打設の前に組立てるための鉄筋組立方法において、治具配置工程では、鉄筋コンクリート構造物における複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所に対応した位置に、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接しつつ収容される溝部181が形成された鉄筋組立用治具180が配置され、鉄筋配置工程では、治具配置工程で配置された鉄筋組立用治具180の溝部181に、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接しつつ収容されるように、鉄筋が配置される。これにより、鉄筋組立用治具180の溝部181に鉄筋を隣接させつつ配置するだけで鉄筋を正確な位置に配置することができるため、複数の鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所における鉄筋の組立の効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、治具配置工程で配置される鉄筋組立用治具180は、鉄筋組立用治具180が配置される床面177に接する底板182と、底板182の第1端部183から上方に屈曲しつつ延在する第1側板184と、第1端部183とは反対側の底板182の第2端部185から上方に屈曲しつつ延在する第2側板186とを有し、溝部181は第1側板184及び第2側板186の上端に設けられているため、低コストで簡単に鉄筋組立用治具180を形成することができる。
また、本実施形態では鉄筋配置工程では、鉄筋籠の底面の鉄筋と鉄筋籠の側面の鉄筋とが横方向に互いに隣接する鉄筋籠の角部の鉄筋が配置される。このため、鉄筋籠の角部における鉄筋の組立の効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、鉄筋配置工程では、コンクリートの打設及び養生と並行して鉄筋の組立が行われる鉄筋先組工法において組立てられる鉄筋150が配置される。このため、鉄筋先組工法における複数の底版下筋17及びウェブ鉄筋19が横方向に互いに隣接して配筋される箇所における鉄筋150の組立の効率を向上させることができ、鉄筋先組工法の利点をより発揮させることができる。また、鉄筋先組工法では組立てられた鉄筋150が移動させられるため、鉄筋組立用治具180の撤去を効率良く行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく様々な形態で実施される。例えば、上記実施形態では、鉄筋先組工法において組立てられる底版下筋17及びウェブ鉄筋19の配置に適用される形態について中心に説明したが、本発明は他の工法での鉄筋の組立にも適用でき、特に鉄筋籠の角部の組立に有効である。
15…底版上筋、16…橋軸方向鉄筋、17…底版下筋、18…橋軸方向鉄筋、19…ウェブ鉄筋、20…橋軸方向鉄筋、22…橋軸方向鉄筋、100…橋梁、101…橋脚、103…柱頭部、104…橋桁、104a…橋桁既設部分、105…箱桁、105a…底版、105b…ウェブ、107…床版、121…移動作業車、123…レール、130…ワーゲンフレーム、131…メインフレーム、132…延長梁、133…アンカージャッキ、134…横架材、135…メインジャッキ、137…上梁、137a,137b…横架材、137c…連結梁、139…型枠支持部、141…鉄筋先組部、142…吊材、143…型枠受梁、144…後方作業床、145…吊材、147…前方作業床、150…鉄筋、151…トロリー装置、153…トロリーレール、155…トロリー、157…スライド機構、159…吊材、170…鉄筋組立台、171…支持柱、172…大引受ジャッキ、172s…受部、173…大引、174…床部、176…鋼管、177…床面、180…鉄筋組立用治具、181…溝部、182…底板、183…第1端部、184…第1側板、185…第2端部、186…第2側板、X…橋軸方向、Y…橋軸直角方向、Z…垂直方向。

Claims (1)

  1. コンクリートの内部に鉄筋が配筋された鉄筋コンクリート構造物の前記鉄筋を前記コンクリートの打設の前に組立てるための鉄筋組立方法であって、
    前記鉄筋コンクリート構造物における複数の前記鉄筋が横方向に互いに隣接して配筋される箇所に対応した位置に、複数の前記鉄筋が横方向に互いに隣接しつつ収容される溝部が形成された鉄筋組立用治具を配置する治具配置工程と、
    前記治具配置工程で配置された前記鉄筋組立用治具の前記溝部に、複数の前記鉄筋が横方向に互いに隣接しつつ収容されるように、前記鉄筋を配置する鉄筋配置工程と、
    前記鉄筋配置工程により配置された前記鉄筋を結束することにより前記鉄筋を組み立てる鉄筋組立工程と、
    を備え
    前記治具配置工程で配置される前記鉄筋組立用治具は、
    前記鉄筋組立用治具が配置される床面に接する底板と、
    前記底板の第1端部から上方に屈曲しつつ延在する第1側板と、
    前記第1端部とは反対側の前記底板の第2端部から上方に屈曲しつつ延在する第2側板と、
    を有し、
    前記溝部は、前記第1側板及び前記第2側板の上端に設けられており、
    前記鉄筋配置工程では、鉄筋先組工法において組立てられる前記鉄筋であって、鉄筋籠の底面の前記鉄筋と前記鉄筋籠の側面の前記鉄筋とが横方向に互いに隣接する前記鉄筋籠の角部の前記鉄筋を配置する、鉄筋組立方法。
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