JP6848118B1 - ねじ軸の測定装置および測定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
複合加工機100は、加工機本体102のほか、測定装置104および加工制御装置106を含む。測定装置104は、ねじ軸Wの有効径およびピッチを測定する。本実施形態においては、測定装置104による有効径の測定方法を中心として説明する。加工制御装置106は、加工機本体102による加工を制御する。
以下、図1に示すように垂直方向にX軸、ねじ軸Wの軸方向をZ軸、X軸およびZ軸に対する垂直方向としてY軸を設定する。
ねじ軸Wは、両端面にセンタ穴が穿孔され、その両端を第1チャック124および第2チャック126により把持される。ねじ軸Wは、また、ねじ溝が形成されるべき外周面にあらかじめ研削加工が施されている。ねじ軸Wのセンタ穴には、第1チャック124の心押軸134と、第2チャック126の心押軸136が押し当てられ、更に、把持爪138および把持爪140により把持される。ねじ軸Wはタレット130に装着される振止ユニット132により上下からクランプされる。
振止ユニット132は、ねじ軸Wを上下からクランプする。ねじ溝研削砥石142の回転軸がZ軸に対してねじ溝のリード角と同じ角度になるようにねじ溝研削砥石142を傾斜させる。ねじ溝研削砥石142の回転中心とねじ軸Wの軸線のX座標(高さ)を同一にする。
ねじ軸撮像装置144は、外枠154と、外枠154に固定される第1カメラ146、第2カメラ148、第1照明装置150および第2照明装置152を含む。第1カメラ146の光軸と第2カメラ148の光軸は平行である。第1照明装置150は第1カメラ146に対向し、第2照明装置152は第2カメラ148に対向する位置に設けられる。
上述したように、ねじ軸Wの溝方向156は、Z軸方向(ねじ軸Wの軸方向)に対して垂直ではなく、所定角度だけ傾斜して形成される。いいかえれば、X軸方向(垂直方向)を「第1方向」としたとき、ねじ軸Wの溝方向156は第1方向から所定角度だけ傾斜している。溝方向156の軸線と、第1カメラ146の光軸方向が一致するように、ねじ軸撮像装置144の傾きはあらかじめ調整されている。また、溝方向156と第1照明装置150の照射方向も同一である。一方、下側においては第2カメラ148の光軸方向とねじ溝の溝方向156は一致しない。これについては後に詳述する。
測定装置104の各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)および各種コンピュータプロセッサなどの演算器、メモリやストレージといった記憶装置、それらを連結する有線または無線の通信線を含むハードウェアと、記憶装置に格納され、演算器に処理命令を供給するソフトウェアによって実現される。コンピュータプログラムは、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、それらの上位層に位置する各種アプリケーションプログラム、また、これらのプログラムに共通機能を提供するライブラリによって構成されてもよい。以下に説明する各ブロックは、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
ユーザインタフェース処理部160は、ユーザからの操作を受け付けるほか、画像表示や音声出力など、ユーザインタフェースに関する処理を担当する。データ処理部162は、ユーザインタフェース処理部160により取得されたデータおよびデータ格納部164に格納されているデータに基づいて各種処理を実行する。データ処理部162は、ユーザインタフェース処理部160およびデータ格納部164のインタフェースとしても機能する。データ格納部164は、各種プログラムと設定データを格納する。
入力部166は、タッチパネルあるいはハンドル等のハードデバイスを介してユーザからの入力を受け付ける。出力部168は、画像表示あるいは音声出力を介して、ユーザに各種情報を提供する。
撮像制御部170は、第1カメラ146、第2カメラ148、第1照明装置150および第2照明装置152を制御し、上画像と下画像を取得する。上画像には、ねじ軸Wの回転軸(軸線)に沿って垂直な第1の方向(図5において真上から真下に見下ろす方向)に沿って見た場合のねじ溝の円弧形状(後述)を含む、ねじ軸Wの輪郭が含まれる。以下、上画像に映るこのような輪郭画像のことを「上輪郭」とよぶ。下画像には、第1の方向に沿ってねじ軸Wを見た場合のねじ溝の円弧形状を含むねじ軸Wの輪郭が含まれる。以下、下画像に映るこのような輪郭画像のことを「下輪郭」とよぶ。
図8−図10においては図面右方向をZ軸正方向、図面上方向をY軸正方向とする。第1カメラ146は上画像184を撮像し、第2カメラ148は下画像186を撮像する。いいかえれば、上画像184は第1カメラ146の撮像領域に対応し、下画像186は第1カメラ146に撮像領域に対応する。
駆動指示部182は、次に、加工制御装置106にねじ軸Wを半回転させるように指示を出す。加工制御装置106は、第1主軸台108および第2主軸台110の駆動機構に制御信号を送信し、ねじWを半回転(180度回転)させる。半回転後、撮像制御部170は、第1カメラ146に再びねじ軸の上輪郭188を撮像させる。このとき、上画像184には1つのねじ溝が写る。
座標調整部178は、図8の上画像184と、図9の上画像184の反転画像を合成することにより、図10に示すねじ軸Wの仮想形状を生成する。図10において、座標調整部178は、図9の上画像184における上輪郭188を差分値dに基づいて座標補正(Y軸方向への平行移動)したあと、軸線YC1を中心として補正後の上輪郭188を反転させる(線対称移動)。まとめると、図10において上側のねじ軸Wの形状は図8の上輪郭188と同一であり、下側のねじ軸Wの形状は図9の上画像184を座標補正後に反転したものである。
第1カメラ146および第2カメラ148のレンズ外径はどちらも46mm(ミリメートル)である。第1カメラ146の視野200は、縦20.7mm×横28.2mmの横長の長方形である。一方、第1カメラ146の視野202は、縦28.2mm×横14.9mmの縦長の長方形である。視野200の下端と視野202の上端の距離E1は21.5mmとなる。レンズの倍率公差を考慮すると、測定可能なねじ軸の最小有効径は28mmとなる。
視野200の上端と視野202の下端の距離E2は70.45mmとなる。レンズの倍率公差を考慮すると、測定可能なねじ軸Wの最大有効径は65mmとなる。このように、第1カメラ146の視野200を横長型に設定し、第2カメラ148の視野202を縦長型に設定することで、単一のねじ軸撮像装置144により、有効径28〜65mmまで幅広く対応できる。
本実施形態に基づいて、測定装置104および複合加工機100について説明した。
本実施形態によれば、加工環境からねじ軸Wの軸線の変位量を定量的に検出できる。ねじ軸Wの軸線の変位量を検出することにより、ねじ軸Wの回転軸がどのくらい安定しているか、冷却水やコンプレッサの振動など外部要因がどのくらいねじ軸Wに影響を及ぼしているかを認識できる。
本実施形態においては、図8に示す撮像後、ねじ軸Wを180度回転させて、図9に示す撮像を行うとして説明した。回転前後の撮像時におけるねじ軸Wの外径位置のずれを検出するためには、回転角は180度である必要はない。たとえば、ねじ軸Wの上輪郭188の外径位置を検出したあと、ねじ軸Wを360度回転させ、そのときの上輪郭188の外径位置を検出することにより差分値dを検出してもよい。
Claims (5)
- ボールねじのねじ軸の、前記ねじ軸の回転軸に垂直な第1の方向から所定角度傾斜した方向に沿って見た場合の円弧形状を含む上輪郭と、前記上輪郭の反対側の下輪郭を撮像する撮像制御部と、
前記ねじ軸の撮像画像において、前記ねじ軸の外径位置を検出する外径検出部と、
上輪郭を対象とする撮像画像における前記ねじ軸の外径位置と、下輪郭を対象とする撮像画像における前記ねじ軸の外径位置に基づいて、前記ねじ軸の軸線位置を特定する軸線特定部と、
前記ねじ軸の回転角が第1の回転角に設定されるときに特定される第1の軸線位置と、前記ねじ軸の回転角が第1の回転角とは異なる第2の回転角に設定されるときに特定される第2の軸線位置との差分値を算出する差分算出部と、を備える、測定装置。 - 前記第2の回転角は、前記第1の回転角から更に半回転させたときの回転角であり、
前記第2の回転角に設定されているときの前記ねじ軸における上輪郭の撮像画像を反転させ、前記反転した撮像画像の座標系を前記検出された差分値に応じて調整する座標調整部と、
前記第1の回転角に設定されているときの前記ねじ軸における上輪郭の撮像画像と、座標調整後の前記反転した撮像画像に基づいて、前記ねじ軸の有効径を算出する有効径算出部と、を更に備える、請求項1に記載の測定装置。 - 前記撮像制御部は、第1のカメラと、前記第1の方向と前記回転軸とに直交するする方向に並んで設けられた第2のカメラと、により、前記ねじ軸における上輪郭および下輪郭それぞれを撮像する、請求項1または2に記載の測定装置。
- 前記撮像制御部は、前記第1のカメラおよび前記第2のカメラの撮像方向の逆方向から前記ねじ軸を照明した状態で、前記ねじ軸を撮像する、請求項3に記載の測定装置。
- ボールねじのねじ軸の、前記ねじ軸の回転軸に垂直な第1の方向から所定角度傾斜した方向に沿って見た場合の円弧形状を含む上輪郭と、前記上輪郭の反対側の下輪郭を撮像するステップと、
前記ねじ軸の撮像画像において、前記ねじ軸の外径位置を検出するステップと、
上輪郭を対象とする撮像画像における前記ねじ軸の外径位置と、下輪郭を対象とする撮像画像における前記ねじ軸の外径位置に基づいて、前記ねじ軸の軸線位置を特定するステップと、
前記ねじ軸の回転角が第1の回転角に設定されるときに特定される第1の軸線位置と、前記ねじ軸の回転角が第1の回転角とは異なる第2の回転角に設定されるときに特定される第2の軸線位置との差分値を算出するステップと、を実行するねじ軸の測定方法。
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