JP6847700B2 - バーナ及びバーナを備えたガス化炉並びにバーナの取付方法 - Google Patents
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Description
特許文献1の従来技術には、その先端が炉内に位置する状態で設置されている。バーナ供給管の周囲には、バーナ冷却水管が巻回されている。このバーナ冷却水管は、バーナ供給管の周囲に接した状態で設置され、バーナ供給管の先端から炉外側まで設けられている構成が開示されている。このバーナ冷却水管は、内部に冷却水が流通し、バーナ供給管を冷却している。
本発明の一態様に係るバーナは、炉内に酸化剤を供給する酸化剤供給管と、前記酸化剤供給管内の同軸線上に配置され、燃料及び酸化剤を供給する燃料供給管と、前記酸化剤供給管を取り囲むように設けられた冷却管と、前記酸化剤供給管と前記冷却管とが固定されるとともに、炉壁に対して着脱可能に固定されるフランジと、を備えている。
また、フランジが着脱可能に炉壁に固定されているので、酸化剤供給管や冷却管を交換する場合には、フランジを炉壁から簡単に取り外すことができ、簡易に交換を行うことができる。
また、フランジが着脱可能に炉壁に固定されているので、酸化剤供給管及び冷却管を交換する場合には、フランジを炉壁から簡単に取り外すことができ、簡易に交換を行うことができる。
本実施形態に係るバーナは、図3に示されている石炭ガス化炉(ガス化炉)30等に設けられる。
石炭ガス化炉30において、リダクタ部118のバーナ127により窒素と微粉炭が投入されて点火されると共に、コンバスタ部116のバーナ126により微粉炭及びチャーと圧縮空気(酸素)が投入されて点火される。すると、コンバスタ部116では、微粉炭とチャーの燃焼により高温燃焼ガスが発生する。また、コンバスタ部116では、微粉炭とチャーの燃焼により高温ガス中で溶融スラグが生成され、この溶融スラグがガス化炉壁111へ付着すると共に、炉底へ落下し、最終的にスラグホッパ122内の貯水へ排出される。そして、コンバスタ部116で発生した高温燃焼ガスは、ディフューザ部117を通ってリダクタ部118に上昇する。このリダクタ部118では、ガス化反応に必要な高温状態に維持されて、微粉炭が高温燃焼ガスと混合し、高温の還元雰囲気において微粉炭を部分燃焼させてガス化反応が行われ、生成ガスが生成される。ガス化した生成ガスが鉛直方向の下方側から上方側に向かって流通する。
バーナ2は閉止フランジ7を基準にして各部位を固定している。閉止フランジ7と供給管5との固定箇所A3は、溶接固定されている。すなわち、閉止フランジ7に形成された供給管挿通孔17に供給管5(空気供給管8)が挿通された状態で、閉止フランジ7と供給管5の外面とが溶接固定されている。閉止フランジ7と冷却管6との固定箇所A4は、溶接固定されている。すなわち、閉止フランジ7に形成された冷却管挿通孔18に冷却管6が挿通された状態で、閉止フランジ7と冷却管6(第1冷却管15)の外面とが溶接固定されている。このように、閉止フランジ7と供給管5及び冷却管6とは、溶接固定によって固定され、一体的な構造となっている。すなわち、閉止フランジ7に対して、供給管5の炉内側先端位置と冷却管6(第1冷却管15)の炉内側先端部の位置が、固定されている。
供給管5の炉内側先端部では、図示しない供給源から供給された燃料及び一次空気が燃料供給管9から噴出し、二次空気が空気供給管8から噴出される。供給管5の炉内側先端から噴出された燃料及び空気は、炉内にて、既に形成されている燃料領域に投入され、所望の燃焼状態が維持される。一方、炉内に形成された火炎による燃焼輻射熱から供給管5を保護するため、冷却管6内に冷却水が流されて、供給管5の炉内側突出部を冷却する。冷却水は図示しない冷却水源から供給され、冷却管6内を流通した後に、外部へ流出される。
本実施形態では、供給管5(空気供給管8)及び冷却管6を閉止フランジ7に固定箇所A3,A4を溶接固定する工程(供給管固定工程及び冷却管固定工程)は工場で行われる。詳細には、第1冷却管15の炉内側の先端部が、供給管5(空気供給管8)の先端部よりも、所定の出代長さL1(図1参照)炉内側に突出するように、供給管5及び冷却管6を閉止フランジ7に位置管理して固定する工程を工場で行う。その後、供給管5及び冷却管6が固定された閉止フランジ7を所定の運搬手段によって、燃焼炉1が設置されている現場に運搬する(運搬工程)。現場では、閉止フランジ7と固定部材22とをボルト留めし、さらに、供給管5と炉外管12とをボルト留めすることで、燃焼炉1に供給管5及び冷却管6を設置する(フランジ固定工程)。
その後、第1冷却管15の上流端および下流端に、第2冷却管16を溶接固定接続して、冷却管6は連続的に接続される。
また、供給管5において、空気供給管8の内部には、空気供給管8と同方向に延び、長手方向の軸中心を共通として燃料供給管9が設置される。燃料供給管9の炉内側の先端は、空気供給管8の炉内側先端よりも、所定の長さで炉内側から後退する位置になるよう据付けて固定される。この際に、空気供給管8は閉止フランジ7に位置を管理して固定されているので、燃料供給管9の空気供給管8との位置合わせと設置は、従来よりも容易に実施することが可能となる。
本実施形態では、供給管5及び冷却管6が閉止フランジ7に固定されているので、閉止フランジ7をガス化炉壁111(図3参照)のシールボックス20に固定されている固定部材22に取り付けて固定するだけで供給管5及び冷却管6を燃焼炉1に設置することができる。また、供給管5及び冷却管6は、閉止フランジ7に固定されているので、供給管5と冷却管6とを所望の相対位置に配置した状態のまま運搬をすることができる。これにより、供給管5と冷却管6とを所望の相対位置に配置して固定する場所と、供給管5及び冷却管6を燃焼炉1に設置する場所とを別々の場所とすることができる。
2 バーナ
5 供給管
6 冷却管
7 閉止フランジ(フランジ)
8 空気供給管(酸化剤供給管)
9 燃料供給管
10 供給管フランジ部
12 炉外管
13 炉外管フランジ部
15 第1冷却管
16 第2冷却管
20 シールボックス
22 固定部材
24 固定部材フランジ部
30 石炭ガス化炉(ガス化炉)
L1 出代長さ
Claims (5)
- 炉内に酸化剤を供給する酸化剤供給管と、
前記酸化剤供給管内の同軸線上に配置され、燃料及び酸化剤を供給する燃料供給管と、
前記酸化剤供給管を取り囲むように設けられた冷却管と、
前記酸化剤供給管と前記冷却管とが固定されるとともに、炉壁に対して着脱可能に固定されるフランジと、
を備えているバーナ。 - 前記冷却管の前記炉内側の先端部は、前記酸化剤供給管の前記炉内側の先端部よりも、所定の長さ前記炉内側に位置する請求項1に記載のバーナ。
- 請求項1または請求項2に記載のバーナを備えているガス化炉。
- 炉内に酸化剤を供給する酸化剤供給管と、
前記供給管内の同軸線上に配置され、燃料及び酸化剤を供給する燃料供給管と、
前記酸化剤供給管を取り囲むように設けられた冷却管と、
前記酸化剤供給管と前記冷却管とが固定されるとともに、炉壁に対して着脱可能に固定されるフランジと、
を備えているバーナの取付方法であって、
前記フランジに前記酸化剤供給管を固定する供給管固定工程と、
前記フランジに前記冷却管を固定する冷却管固定工程と、
前記供給管固定工程及び前記冷却管固定工程のあとに、前記フランジを前記炉壁に対して着脱可能に固定するフランジ固定工程と、
を有し、
前記フランジ固定工程により前記酸化剤供給管及び前記冷却管の前記炉内に突出する位置を管理するバーナの取付方法。 - 前記酸化剤供給管及び前記冷却管が固定された前記フランジを運搬する運搬工程を有し、
前記供給管固定工程及び前記冷却管固定工程は、工場で行われ、
前記フランジ固定工程は、前記運搬工程のあとに、前記炉壁を有する燃焼炉に前記酸化剤供給管及び前記冷却管を設置する現場で行われる請求項4に記載のバーナの取付方法。
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