JP6846181B2 - 塗布具付き容器 - Google Patents
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Description
このような塗布具付き容器では、容器本体と被覆体とを相対的に容器軸回りに回転させて被覆体を下降させることにより、内容物が吐出孔を通して被覆体上に押し出される。
そこで、本発明は、定量の内容物の吐出操作が容易である塗布具付き容器を提供することを目的とする。
この発明では、被覆体を外殻体内へ押し込むことにより、容器本体が圧縮変形して容器本体の内圧が上昇し、内容物が容器本体内の空気と共に吐出孔を通して計量空間内に吐出される。これにより、容器本体内の内容物が少量となった場合であっても、内容物を効率よく計量空間内に吐出させて内容物を計量できる。
この発明では、内容物を計量空間内に吐出させた後に塗布具付き容器を正立姿勢に戻す場合に、計量空間内の内容物を被覆体上に移動させた際に被覆体上の内容物が容器本体内に戻りにくくなるので、内容物をより精度良く計量できる。
本実施形態にかかる塗布具付き容器1は、図1に示すように、内容物を収容する有底円筒状の容器本体11と、容器本体11の口部11Aを覆い、内容物の吐出孔12Aが形成された有底円筒状の被覆体12と、吐出孔12Aを開閉する有頂円筒状の蓋体13と、被覆体12と蓋体13との間に配設された塗布具14と、内側に容器本体11及び被覆体12を一体に収容する有底円筒状の外殻体15と、を備える。
容器本体11は、平面視で円形状の底壁部21と、底壁部21の外周縁から上方に向けて延設された円筒状の周壁部22と、を有する。周壁部22の内径及び外径は、上方に向かうにしたがって漸次拡径している。また、周壁部22の上端部を構成する口部11Aは、厚肉とされており、上方に開口する溝部11Bが全周にわたって形成されている。
なお、容器本体11内に収容されている内容物は、例えばパウダー状の化粧料の内容物となっている。ここで、内容物は、粉体に限らず、粒状体など他の形態の内容物であってもよく、また、化粧用の内容物に限定されない。
下壁部31の中央部には、容器本体11の内側に連通する円筒状の吐出筒部33が立設されており、吐出筒部33の上端開口部は、吐出孔12Aとなっている。吐出筒部33の内径及び外径は、上方に向かうにしたがって漸次縮径している。
また、下壁部31の外周縁部には、口部11Aの溝部11B内に嵌合される円環状の環状突部34が下方に向けて突設されている。
側壁部32は、下壁部31に対して上下双方に突出しており、この側壁部32の下端部は、口部11Aの下端縁に対して口部11Aの下方から係止している。
上壁部41は、塗布具14の中央部を上方から下方に向けて押し込み、塗布具14を弾性変形させている。
筒壁部42の内周面には、雌ネジ部が形成されている。
周板部52の上側部分の外周面には、周壁部22の雌ネジ部と螺合する雄ネジ部が形成されている。また、周板部52内には、側壁部32が上下摺動可能に嵌合されている。
まず、蓋体13を外殻体15に対して回転させて外殻体15から取り外す。蓋体13を取り外すと、図2に示すように、蓋体13によって上下方向で圧縮されていた塗布具14が復元変形し、吐出孔12Aが開放される。これにより、吐出孔12Aを囲む計量凹部14Aが画成される。
そして、下壁部31上に計量された内容物を塗布具14を用いて適量ずつ被塗布面に塗布する。
以上のようにして、塗布具付き容器1を使用する。
蓋体13を装着した状態では塗布具14が吐出孔12Aを閉塞しているため、塗布具付き容器1の搬送時などに、吐出孔12Aから内容物が漏洩することを防止できる。
容器本体11内の内容物が少量となったときであっても、被覆体12を外殻体15内に押し込んで容器本体11を圧縮変形させることにより、容器本体11内の内容物を空気と共に計量凹部14A内に吐出させる。これにより、効率よく内容物を計量できる。
さらに、吐出筒部33を設けることにより、計量凹部14A内から被覆体12の下壁部31上に移した内容物が容器本体11内に戻ることを抑制するので、内容物をより精度良く計量できる。
例えば、吐出孔は、被覆体に少なくとも1つ形成されていればよく、複数形成されてもよい。
計量凹部は、塗布具に少なくとも1つ形成されていればよく、複数形成されてもよい。また、1つの計量凹部に対して少なくとも1つの吐出孔が対応していればよく、1つの計量凹部に対して複数の吐出孔から吐出させてもよい。
塗布具のうち計量凹部を画成する内面の形状は、半球状に限らず、錘状や柱状など、他の形状であってもよい。
塗布具は、弾性変形可能に形成されていなくてもよい。
吐出筒部は、内径及び外径が上下方向の全長にわたって一定であってもよく、上下方向に対して傾いて延在してもよく、他の形状であってもよい。また、吐出筒部を設けなくてもよい。
容器本体は、圧縮変形可能に形成されていなくてもよい。また、容器本体は、圧縮変形させた後に復元変形してもよく、復元変形しなくてもよい。
蓋体は、塗布具を圧縮変形させていなくてもよい。また、蓋体は、外殻体に対して螺着以外の他の装着方法によって装着されてもよい。
外殻体は、設けられていなくてもよく、外殻体が設けられている場合であっても、容器本体が圧縮変形可能に形成されておらず、被覆体が上下動可能でなくてもよい。
塗布具付き容器は、平面視で円形状をなしているが、楕円形状や角形状など、他の形状であってもよい。
塗布具付き容器は、倒立姿勢とすることによって内容物を計量凹部内に吐出させているが、塗布具付き容器を傾けることによって内容物を計量凹部内に吐出させてもよい。
塗布具付き容器は、計量凹部内に吐出させた内容物を被覆体上に移し、被覆体上の内容物を適量ずつ塗布しているが、計量凹部内に吐出させた内容物を被覆体上に移すことなく塗布具から内容物を被塗布面に直接塗布してもよい。ここで、内容物が液体である場合には、内容物を塗布具に染み込ませるなどして塗布具から被塗布面に塗布してもよい。
Claims (3)
- 内容物を収容する容器本体と、
前記容器本体の口部を覆い、内容物の吐出孔が形成された被覆体と、
前記吐出孔を開閉する蓋体と、
前記被覆体と前記蓋体との間に配設され、前記被覆体を向く下面が塗布面とされた塗布具と、
を備え、
前記塗布具には、前記吐出孔に向けて開口する計量空間が形成されており、
前記塗布具が、弾性変形可能に形成されていると共に、前記蓋体により弾性変形されて前記吐出孔を開放可能に閉塞していることを特徴とする塗布具付き容器。 - 内側に前記容器本体及び前記被覆体を収容する外殻体を備え、
前記容器本体が、圧縮変形可能に形成されており、
前記被覆体が、前記外殻体内に容器軸方向に移動可能に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の塗布具付き容器。 - 前記被覆体には、前記計量空間内に突出する吐出筒部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の塗布具付き容器。
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