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JP6727996B2 - 植毛装置 - Google Patents

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JP6727996B2
JP6727996B2 JP2016175386A JP2016175386A JP6727996B2 JP 6727996 B2 JP6727996 B2 JP 6727996B2 JP 2016175386 A JP2016175386 A JP 2016175386A JP 2016175386 A JP2016175386 A JP 2016175386A JP 6727996 B2 JP6727996 B2 JP 6727996B2
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Description

本発明は、植毛装置に関する。
従来の植毛装置は、植毛を行うかつらベースを保持し、当該かつらベースの表面上で張設された毛髪繊維の長手方向中央部分を二又針で裏面に押し込み、これによって、かつらベースの裏面に毛髪繊維の長手方向中央部分をループ状に突出させる。
さらに、毛髪繊維の長手方向中央部分を押し込んだ位置の近傍にかつらベースの表面側から第一の毛引針を差し込み、毛髪繊維のループを捕捉してから第一の毛引針を後退させて、表面側に引き出させる。
さらに、第二の毛引針を毛髪繊維の表面側に引き出されたループに突入させると共に、前述した二又針で長手方向中央部分が裏面に押し込まれた際に表面側に残った毛髪繊維の両端部を捕捉し、第二の毛引針を後退させることにより、毛髪繊維のループにその両端部を挿通して植毛を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
特開昭59−36710号公報
上記従来の植毛装置は、毛髪繊維の長手方向中央部分にループを形成し、当該ループをかつらベースの裏面を経由して表面に引き出してから毛髪繊維の両端部を挿通させるだけなので、毛髪繊維の締め付けが不充分であり、ループがかつらベースの表面側に大きく残ったままの状態となったり、毛髪繊維がかつらベースから抜けやすくなり、かつらの品質低下につながるという問題があった。
また、かつらベースの裏側に突出したループを表面側から突き通した毛引針で捕捉して表面側に引き出す作業は成功率が低く、植毛装置の信頼性の低下につながっていた。
本発明は、毛髪が抜けにくく、ループの残りが生じにくい植毛を行うことをその目的とする。またさらには、安定的により確実な植毛を行うことを、他の目的とする。
請求項1記載の発明は、植毛装置において、
植毛ベースを保持するベース保持機構と、
保持された前記植毛ベースの一方の面側に沿うように毛髪繊維を保持する毛髪保持機構と、
保持された前記植毛ベースの他方の面側から一方の面側へ突き通す第一の鉤針を備え、当該第一の鉤針により前記毛髪保持機構によって保持された前記毛髪繊維を捕捉して前記植毛ベースの他方の面側に引き込み、前記植毛ベースの他方の面側に前記毛髪繊維のループを形成する第一の捕捉機構と、
前記第一の捕捉機構によって形成された前記毛髪繊維のループの内側へ侵入した後、当該ループを広げてより大きなループを形成するルーパー機構と、
前記保持された植毛ベースの一方の面側から他方の面側へ突き通す第二の鉤針と、前記第二の鉤針を回動させる駆動源とを備え、前記ルーパー機構によって広げられた前記毛髪繊維のループを当該第二の鉤針により捕捉し、前記植毛ベースの一方の面側に引き出した後に、前記第二の鉤針を回動させることによって前記植毛ベースの一方の面側に前記毛髪繊維のループを形成する第二の捕捉機構と、
前記第二の捕捉機構によって形成された前記毛髪繊維のループの内側へ挿入される第三の鉤針を備え、当該第三の鉤針により前記毛髪繊維の一端部を捕捉し、捕捉した前記毛髪繊維の一端部を前記第二の捕捉機構によって形成されたループの内側へ引き込み、前記植毛ベースに対して前記毛髪繊維を結節させる第三の捕捉機構と、
前記毛髪繊維の前記植毛ベースへの植毛の動作制御を行う制御装置とを備える。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の植毛装置において、
前記制御装置は、前記第二の鉤針の回動角度を調節可能とし、前記植毛ベースに対して前記毛髪繊維を結節するにあたり複数種類の結節方法を選択することが可能である。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の植毛装置において、
連続した毛髪繊維を前記毛髪保持機構に供給する毛髪供給機構と、
前記毛髪供給機構から供給される前記連続した毛髪繊維の先端部を、前記毛髪保持機構による前記毛髪繊維の先端部の保持位置まで引き出して保持させる毛髪取り付け機構と、
前記毛髪供給機構から供給される前記連続した毛髪繊維を途中から切断する切断機構とを備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の植毛装置において、
前記ベース保持機構は、前記植毛ベースを保持すると共に、保持された前記植毛ベースに対して垂直となる軸回りに前記植毛ベースを回動可能とすることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の植毛装置において、
前記第一の鉤針が前記毛髪繊維を捕捉する際に、前記毛髪保持機構によって保持された前記毛髪繊維を前記第一の鉤針の鉤部に向けて引き寄せ、
前記第三の鉤針が前記毛髪繊維を捕捉する際に、前記毛髪保持機構によって保持された前記毛髪繊維を前記第三の鉤針の鉤部に向けて引き寄せる毛髪寄せ機構を備える。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の植毛装置において、
前記制御装置は、
前記第二の鉤針が前記毛髪繊維を捕捉する際に、前記ルーパー機構によって広げられた前記毛髪繊維のループを前記第二の鉤針の鉤部に向けて押し付けるように、前記ルーパー機構を前進移動させることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の植毛装置において、
前記制御装置は、
前記第二の鉤針が捕捉した前記毛髪繊維のループを前記植毛ベースの一方の面側に引き出す際に、前記ルーパー機構によって前記毛髪繊維のループを広げる動作を終了することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1から7のいずれかに記載の植毛装置において、
前記制御装置は、
前記第三の鉤針が捕捉した前記毛髪繊維の一端部を前記第二の捕捉機構によって形成されたループの内側へ引き込んだ後に、前記ルーパー機構を後退移動させ、前記ルーパー機構を前記毛髪機構から引き抜くことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1から8のいずれかに記載の植毛装置において、
前記第一から第三の鉤針の内のいずれか一つ以上の鉤針の鉤部に向けて前記毛髪繊維をエアーによって吹き付ける毛髪ブロー機構を備えることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の植毛装置において、
前記ベース保持機構に保持された前記植毛ベースと前記第一又は第二の鉤針との相対的な位置について位置決めを行う移動機構と、
前記ベース保持機構に保持された前記植毛ベースを撮像するカメラを備え、
前記制御装置は、前記植毛ベースがメッシュ状である場合に、前記カメラによる撮像画像に基づいて、前記植毛ベースのメッシュによる開口部の位置と前記記第一又は第二の鉤針の突き通し位置とを合わせるように前記移動機構を制御することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の植毛装置において、
前記毛髪繊維に対して、繊維長手方向に対する曲がりを矯正する矯正機構を備えることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の植毛装置において、
前記第三の鉤針により前記毛髪繊維の一端部を前記ループに引き込む際に、前記第三の鉤針と前記毛髪繊維とを駆動源により把持する把持部を有する把持機構を備え、
前記把持機構は、前記把持部を、前記第三の鉤針の前記毛髪繊維に対する引き込み移動方向に沿って移動可能に支持していることを特徴とする。
本発明は、ルーパー機構が毛髪繊維のループを開いて保持するので、ループの位置が定位置に定まり、第二の鉤針により、高精度に捕捉することができ、より確実に信頼性の高い植毛動作を実現することが可能となる。
また、第二の捕捉機構が毛髪繊維のループを回動させることができるので、従来はできなかった左右の半回転結びや一回転結び、さらにはより多くの回転を加えた回転結びを行うことが可能となる。従って、強固な結節を形成することができ毛髪繊維の抜けにくい植毛を行うことが可能となる。
発明の実施形態である植毛装置の全体構成を示す斜視図である。 植毛装置の制御系を示すブロック図である。 毛髪寄せ機構の斜視図である。 図4(A)〜図4(C)は毛髪取り付け機構による毛髪繊維の取り付け動作を示す斜視図である。 ルーパー機構の斜視図である。 図6(A)はルーパー機構の左右のルーパーの開状態を示す平面図、図6(B)はルーパー機構の左右のルーパーの閉状態を示す平面図である。 第三の捕捉機構の把持機構の正面図である。 植毛動作の制御を示すフローチャートである。 図9(A)はカメラの撮像中心と第二の鉤針の針落ち位置との対応関係を示す撮像画像の図であり、図9(B)はメッシュの開口部の中心と針落ち位置との対応関係を示す撮像画像の図である。 図10(A)は植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図10(B)は右方から見た動作説明図である。 図11(A)は図10に続く植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図11(B)は右方から見た動作説明図である。 図12(A)は図11に続く植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図12(B)は右方から見た動作説明図である。 図13(A)は図12に続く植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図13(B)は右方から見た動作説明図である。 図14(A)は図13に続く植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図14(B)は右方から見た動作説明図である。 図15(A)は図14に続く植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図15(B)は右方から見た動作説明図である。 図16(A)は図15に続く植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図16(B)は右方から見た動作説明図である。 図17(A)は図16に続く植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図17(B)は右方から見た動作説明図である。 図18(A)は図17に続く植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図18(B)は右方から見た動作説明図である。 図19(A)は図18に続く植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図19(B)は右方から見た動作説明図である。 図20(A)は図19に続く植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図20(B)は右方から見た動作説明図である。 図21(A)は図20に続く植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図21(B)は右方から見た動作説明図である。 図22(A)は図21に続く植毛動作を前方から見た動作説明図であり、図22(B)は右方から見た動作説明図である。 図23(A)は毛髪繊維の左半回転結びを示す説明図、図23(B)は右半回転結びを示す説明図である。 図24(A)は毛髪繊維の左一回転結びを示す説明図、図24(B)は右一回転結びを示す説明図である。 図25(A)は第二の鉤針による毛髪繊維のループ捕捉時の動作説明図、図25(B)はループの倒れによる第二の鉤針の捕捉ミス発生時の動作説明図である。 エアー吹き付けを行う毛髪ブロー機構により第二の鉤針による毛髪繊維のループ捕捉を行う場合を示した動作説明図である。 図27(A)は正六角形状のメッシュの植毛ベースの平面図、図27(B)は正六角形状のメッシュの植毛ベースの向きを変更した場合の平面図である。 矯正機構を備える植毛装置の概略構成図である。 トレーに切り分けた毛髪繊維を並べて供給する毛髪供給機構を示した斜視図である。
[実施形態の全体構成]
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態である植毛装置10について詳細に説明する。
図1は植毛装置10の全体構成を示す斜視図、図2はその制御系を示すブロック図である。
この植毛装置10は、少ない手間で毛髪繊維Mを植毛ベースBに植毛するためのものである。
毛髪繊維Mは、人間の毛髪に限らず、天然繊維、人工繊維を含む人間の毛髪に見立てた他のあらゆる繊維を対象としている。
植毛ベースBは、繊維状に限らず、平面状或いは曲面状をなすあらゆるシート状材料を含むが、この実施形態では、矩形の格子状のメッシュからなる曲面状のシートを例示する。
図示のように、植毛装置10は、植毛ベースBを保持するベース保持機構20と、保持された植毛ベースBの表面に沿うように毛髪繊維を保持する毛髪保持機構30と、保持された植毛ベースBの裏面側から突き通す第一の鉤針41を備え、当該第一の鉤針41により毛髪繊維Mの端部ではない部分を植毛ベースBの裏面側に引き込んで小ループを形成する第一の捕捉機構40と、引き込まれた毛髪繊維Mの小ループを開いてより大きなループを形成するルーパー機構70と、保持された植毛ベースBの表面から突き通す第二の鉤針51を備え、当該第二の鉤針51により毛髪繊維Mのループを第一の鉤針41とは別の穴から植毛ベースBの表面側に引き出す第二の捕捉機構50と、第二の鉤針51に捕捉された毛髪繊維Mのループに挿入される第三の鉤針61を備え、当該第三の鉤針61により毛髪繊維Mの一端部をループに引き込む第三の捕捉機構60と、連続した毛髪繊維Mを毛髪保持機構30に供給する毛髪供給機構120と、毛髪供給機構120から供給される毛髪繊維Mの先端部を、毛髪保持機構30による毛髪繊維Mの先端部の保持位置まで引き出して保持させる毛髪取り付け機構100と、第一及び第三の鉤針41,61に捕捉させるために毛髪繊維Mを鉤針41,61側に寄せる毛髪寄せ機構80と、ベース保持機構20に保持された植毛ベースBを撮像するカメラ130と、毛髪繊維Mの植毛ベースBへの植毛の動作制御を行う制御装置90と、上記各構成を支持する基台110とを備えている。
[基台]
基台110は、植毛ベースBを載置する作業台111と、鉛直上下方向に沿って立設された支持板112と、ベース保持機構20を載置する支持台113と、毛髪供給機構120を支持する載置板114とを備えている。
基台110には、毛髪保持機構30、毛髪供給機構120及び毛髪寄せ機構80が支持されており、また、作業台111の上面に植毛ベースBが載置され、ベース保持機構20によって上から保持された状態で植毛動作が行われる。
また、作業台111は、植毛ベースBの保持位置において、上下に貫通した作業用の開口部111aが形成されており、保持された状態の植毛ベースBの裏面の一部が下方に露出している。
支持板112は、第一〜第三の捕捉機構40〜60及びルーパー機構70を支持している。
支持台113は、平板状であって、その上端部でベース保持機構20を載置支持している。
なお、以下の説明において、図1に示すように、水平であって互いに直交する二方向をX軸方向及びY軸方向とし、X軸方向の一方を「左」側、他方を「右」側、Y軸方向の一方を「前」側、他方を「後」側とする。また、X軸方向及びY軸方向に直交する鉛直上下方向をZ軸方向とし、その一方を「上」側、他方を「下」側とする。
[ベース保持機構]
ベース保持機構20は、植毛ベースBを上下から挟んで保持する押さえ枠21と、先端で押さえ枠21を保持する保持腕22と、保持腕22を介して押さえ枠21と前述した作業台111とをX−Y平面に沿った任意の位置に移動させる移動機構23とを備えている。
押さえ枠21は、リング状の枠状であり、中央部は広く開口しており、押さえ枠21と作業台111とで挟持した植毛ベースBに対して開口部の内側で植毛作業が実施される。
保持腕22は、押さえ枠21を昇降可能とするベース保持用のエアシリンダー24を備え、当該押さえ枠21を下降させることにより作業台111との協働で植毛ベースBを挟持し、押さえ枠21を上昇させることにより植毛ベースBを解放することができる。
移動機構23は、押さえ枠21、作業台111及び保持腕22をX−Y平面に沿って任意に移動位置決めすることができ、これにより、保持された植毛ベースBと第一及び第二の鉤針41,51との相対的な位置について位置決めを行うことを可能している。
この移動機構23は、押さえ枠21、作業台111及び保持腕22をX軸方向とY軸方向のそれぞれについて移動させる駆動源となるベース用X軸モーター25とベース用Y軸モーター26とを備えたX−Y系の移動機構である。
[毛髪供給機構]
毛髪供給機構120は、連続的な一本の毛髪繊維Mが巻かれたコマNを回転可能に支持する支持部125と、コマNから繰り出された毛髪繊維Mを挿通させて所定の経路に沿って案内する第一〜第四のガイド121〜124と、第一のガイド121と第二のガイド122との間で毛髪繊維Mに張力を付与する張力調整装置127と、第二のガイド122と第三のガイド123との間で毛髪繊維Mに吊下される錘126とを備えている。
第一のガイド121はコマNの上方に配置され、毛髪繊維Mを一旦上方に引き上げてから折り返して下方に向かわせることで毛髪繊維Mに対する摺動摩擦を付与している。
第二のガイド122と第三のガイド123との間を渡る毛髪繊維Mに対して錘126が吊下される。これにより、毛髪繊維Mが錘126によって常時、下方に引っ張られるため、第二のガイド122と第三のガイド123の間に渡る毛髪繊維Mが弛まずに張った状態が維持される。
第四のガイド124は、第三のガイド123よりも低位置に配置され、錘126により下方に引っ張られた毛髪繊維Mを第三のガイド123で折り返すように下方に向かわせて、摺動摩擦を付与している。
張力調整装置127は、第一のガイド121と第二のガイドとの間を通過する毛髪繊維Mを挟む一対の挟持皿と当該一対の挟持皿をバネ圧により圧接させるバネと、バネ圧を調節する調節つまみとを備えている。第一のガイド121と第二のガイドとの間を通過する毛髪繊維Mは、一対の挟持皿によるバネ圧で挟持されて、通過する際に摺動摩擦が付与され、これにより、張力が毛髪繊維Mに付与される。そして、この張力は、調節つまみにより任意に加減調節することができるようになっている。
これらのガイド121〜124、張力調整装置127及び錘126により毛髪繊維Mは適度に摺動摩擦及び張力が付与されるので、植毛作業の実行位置において、毛髪繊維Mの弛みの発生を効果的に低減することができる。
[毛髪保持機構]
毛髪保持機構30は、毛髪供給機構120から繰り出された毛髪繊維Mの先端部を保持する第一の保持部31と、毛髪繊維Mの先端部よりも毛髪供給機構120側となる部分を保持する第二の保持部32とを備えている。
上記第一及び第二の保持部31,32は、毛髪繊維Mを上下から挟んで保持する構造であり、保持と解放とを切り替える駆動源となるソレノイドやエアシリンダー等の保持用アクチュエーター33,34を個別に備えている。
また、第一及び第二の保持部31,32は、いずれも毛髪繊維Mの解放時には前側が開いた状態となり、毛髪繊維Mを第一及び第二の保持部31,32にセットする場合には、前側から毛髪繊維Mを挿入することができるようになっている。
また、第一及び第二の保持部31,32は、これらによって保持された毛髪繊維Mがベース保持機構20に保持された植毛ベースBの上方近傍を水平に張設された状態となり、且つ、毛髪繊維Mが作業台111の開口部111aの前側を通過するように配置されている。
そして、植毛作業の際には、第一及び第二の保持部31,32に保持された毛髪繊維Mは、毛髪寄せ機構80により後方に引き寄せられ、植毛ベースB及び第一〜第三の鉤針41,51,61に対して適正な位置を通過するように経路が修正されるようになっている。
[毛髪寄せ機構]
図3は毛髪寄せ機構80の斜視図である。図示のように、毛髪寄せ機構80は、載置板114に回動可能に支持された支持腕81と、支持腕81の回動端部に固定支持されたフック体82と、フック体82に設けられた毛髪繊維Mの切断機構83と、支持腕81の回動動作を付与する寄せ動作用のエアシリンダー84とを備えている。
支持腕81は、長尺の板状であって、その基端部がZ軸方向に沿った支軸811により軸支されており、回動端部にはフック体82が装備されている。
この支持腕81は、その回動動作によりその回動端部が前後に移動し、前方に移動したときには毛髪繊維Mを第一の鉤針41及び第三の鉤針61から前方に離れた位置に寄せ、後方に移動したときには毛髪繊維Mを第一の鉤針41及び第三の鉤針61によって捕捉可能な位置に寄せる。
寄せ動作用のエアシリンダー84は、支持腕81の後方に配置され、そのプランジャー841の先端部が支持腕81の回動端部より幾分支軸811側となる位置においてZ軸方向に沿った回動軸842によって連結されている。
そして、寄せ動作用のエアシリンダー84は、プランジャー841がほぼ前方に向かって突出するように配置されており、プランジャー841が前方に突出した状態とプランジャー841が後方に退避した状態とを切り替えることにより支軸811を中心として支持腕81を回動させる。
プランジャー841の進退動作により、当該プランジャー841と支持腕81の相対的な角度が相対的に変動するが、前述したようにプランジャー841は回動軸842によりZ軸回りに回動可能に支持腕81に連結されているので、角度変動を許容することができる。
フック体82は、支持腕81がX軸方向に平行となる向きである場合に、Y軸方向に沿った状態となる長尺の板状であり、その下面における左右の側縁部にはそれぞれY−Z平面に沿った側壁部821が設けられている。
そして、各側壁部821の前端部には、後方に向かうにつれて下降する方向に傾斜したガイド面822が形成されている。
また、各側壁部821のガイド面822より後方には、上方に向かって凹となる毛髪保持用の切り欠き部823が形成されている。
これにより、支持腕81の回動によりフック体82が前方に移動すると、毛髪保持機構30によって保持された毛髪繊維Mが二つのガイド面822に当接し、当該各ガイド面822に沿って下方に押し下げられるようにガイドされ、各切り欠き部823に到達すると、毛髪繊維Mは自らの張力により上方に跳ね上がり、各切り欠き部823内に保持されるようになっている。
切断機構83は、フック体82の下側で各側壁部821の間で上下に昇降可能に支持された昇降板831と、昇降板831の上面において刃先を上方に向けて装備されたカッター832と、昇降板831を昇降させるエアシリンダーやソレノイドからなる毛髪切断用のアクチュエーター833とを備えている。
毛髪繊維Mは、毛髪供給機構120から繰り出され、植毛作業を行う過程で切断しないと、植毛ベースBに結びつける動作を行うことができないので、適切なタイミングで毛髪切断用のアクチュエーター833が制御され、昇降板831と共にカッター832を上昇させて、各切り欠き部823内に保持された毛髪繊維Mの切断を行う。
また、切断後の毛髪繊維Mの毛髪供給機構120側の端部は、次回の植毛のために後述する毛髪取り付け機構100に渡す必要があるので、切断後の毛髪繊維Mの毛髪供給機構120側の端部がフリーの状態とならないように、毛髪寄せ機構80が保持することができる構造となっている。
即ち、カッター832の上昇移動時において、当該カッター832における毛髪供給機構120側の刃先面に摺接する図示しない毛髪保持体が、フック体82の毛髪供給機構120側の側壁部821の内面に装備されており、毛髪繊維Mを切断する際に、切断後の毛髪繊維Mの毛髪供給機構120側の端部を当該毛髪保持体とカッター832の刃先面とで挟持することができるようになっている。
[毛髪取り付け機構]
図4は毛髪取り付け機構100による毛髪繊維の取り付け動作を示す斜視図である。
毛髪取り付け機構100は、毛髪供給機構120から供給される毛髪繊維Mの先端部をクランプするクランプ部材101と、当該クランプ部材101をベース保持機構20により保持された植毛ベースBの前側を通って移動させる図示しない移動機構とを備えている。
クランプ部材101は、前端部にX軸回りのヒンジを有し、後端部側が開口して毛髪繊維Mのクランプを行う構造であり、クランプ動作用のアクチュエーター102を駆動源としている。
かかるクランプ部材101は後端部側が開口するので、前述した毛髪寄せ機構80の切断機構83が毛髪繊維Mを切断した後に保持している毛髪繊維Mの先端部をその前方からクランプして受け取ることができる。毛髪繊維Mの先端部の受け渡しの際には、切断機構83の毛髪切断用のアクチュエーター833をオフすることで容易に毛髪繊維Mの先端部が解放されるが、毛髪切断用のアクチュエーター833をオンにしたまま引き抜くことも可能である。
移動機構は、植毛ベースBの左端部に沿ってクランプ部材101を前方に移動させ(図4(A)の状態)、次いで、植毛ベースBの前側を通ってクランプ部材101を右方に移動させ(図4(B)の状態)、さらに、植毛ベースBの右端部に沿ってクランプ部材101を後方に移動させて(図4(C)の状態)、毛髪保持機構30の第一の保持部31まで毛髪繊維Mの先端部を運搬する。
この時、クランプ部材101は、第一の保持部31よりも幾分右側を当該第一の保持部31とすれ違うように後方に移動することで、前方からクランプを行う第一の保持部31に対して毛髪繊維Mの先端部を渡すことができる。
なお、受け渡しの際には、第一の保持部31の保持用アクチュエーター33が制御されて、解放状態から保持状態に切り替えられ、次いで、クランプ動作用のアクチュエーター102が制御されて保持状態から解放状態に切り替えられて、毛髪繊維Mのセットが完了する。
移動機構は、具体的には、クランプ部材101をX軸方向に沿って移動させるクランプ部材用X軸移動モーター103と、クランプ部材101をY軸方向に沿って移動させるクランプ部材用Y軸移動モーター104と、クランプ部材101をX軸方向及びY軸方向に移動可能に支持するX−Yステージを備え、クランプ部材101の上記移動が行われる。
[ルーパー機構]
図5はルーパー機構70の斜視図、図6はルーパー機構70の主要部の平面図である。図示のように、ルーパー機構70は、作業台111の下側において支持板112により一端部が固定支持された長尺板状の支持部材71と、支持部材71の他端部において回転軸721によりX軸回りに回動可能に支持された回動腕72と、回動腕72の上端部に装備されたヘッド73と、ヘッド73に設けられた左右一対のルーパー74,75とを備えている。
支持部材71は、Y軸方向に沿った状態でその後端部が支持板112に固定支持されており、その前端部には回動腕72の下端部が連結されている。
回動腕72は回転軸721により支持部材71に対してX軸回りに回動することでその上端部が前後に移動を行う。
回動腕72には、ルーパー進退用のモーター76(図2参照、図5では図示略)の出力軸が連結されており、ヘッド73の一対のルーパー74,75を前後に進退移動させることができるようになっている。
一対のルーパー74,75は、先が尖ったくちばし状で上方から見て左右対称形状となっている。
これらのルーパー74,75は、ヘッド73から前方に延出され、それぞれの後端部がヘッド73によりZ軸回りに回動可能に支持されている。そして、互いのその先端部が離れた開状態(図6(A)の状態)と互いにその先端部が接近した閉状態(図6(B)の状態)とに切り替えることができ、また、これら開閉の切り替えを行うルーパー開閉用のアクチュエーター77がヘッド73の内部に格納装備されている。
なお、植毛動作において、ルーパー74,75は、それぞれ個別に毛髪繊維Mのループを係止した状態となり、その後、それぞれのループから各ルーパー74,75を引き抜く必要があるが、各ルーパー74,75が閉状態の場合も、互いの先端部は毛髪繊維Mが通過できる程の隙間が形成されているので、ループの引き抜きを円滑に行うことが可能である。
また、各ルーパー74,75は、いずれも先端部近傍において、内側に凹んだ凹部741,751が形成されている。左右のルーパー74,75は、閉状態で前進移動して毛髪繊維Mの小ループに突入し、開状態となることで凹部741,751に毛髪繊維Mを保持しつつ小ループを拡開させてより大きなループの状態にすることができる。
[第一の捕捉機構]
第一の捕捉機構40は、図1に示すように、作業台111の開口部111aの下方に配置されており、先端部を上方に向けて配置された第一の鉤針41と、第一の鉤針41を上下動させる第一の捕捉用エアシリンダー42とを備えている。
この第一の捕捉機構40は、第一の鉤針41がZ軸方向に沿った状態で図示しないブラケットを介して支持板112に支持されている。
第一の鉤針41は、上端部(先端部)が尖鋭な針状であって、先端部近傍の外周における前側には下方に向いたかえし状の鉤部411が形成されている(図11参照)。この鉤部411は鉤の先端部が下方を向いているので、植毛ベースBの下方から第一の鉤針41を上昇させて鉤部411まで突き通した後に下降させると、植毛ベースBの上側に配置された毛髪繊維Mの途中部分(毛髪寄せ機構80の保持位置と第一の保持部31の保持位置の間の部分)を鉤部411に引っ掛けて植毛ベースBの裏側に引き込み、小ループを形成することができる。
第一の鉤針41は、上方から見て作業台111の開口部111aの中心に配置されている。これに対して、毛髪保持機構30の第一の保持部31と第二の保持部32により張設された状態で保持される毛髪繊維Mは、第一の鉤針41よりも幾分前方を通過する配置となっており、第一の鉤針41が上昇したときには、毛髪寄せ機構80が毛髪繊維Mを第一の鉤針41側、即ち、後方に引き寄せて、第一の鉤針41の外周における前側に当接させる。これにより、鉤部411が毛髪繊維Mをより確実に捕捉することができる。
[第二の捕捉機構]
第二の捕捉機構50は、図1に示すように、作業台111の開口部111aの上方に配置されており、先端部を下方に向けて配置された第二の鉤針51と、第二の鉤針51を上下動させる第二の捕捉用エアシリンダー52と、第二の鉤針51及び第二の捕捉用エアシリンダー52をZ軸回りに回動させる回動モーター53とを備えている。
この第二の捕捉機構50は、第二の鉤針51がZ軸方向に沿った状態で図示しないブラケットを介して支持板112に支持されている。
第二の鉤針51は、下端部(先端部)が尖鋭な針状であって、先端部近傍の外周における後側には上方に向いたかえし状の鉤部511が形成されている(図18参照)。この鉤部511は鉤の先端部が上方を向いているので、植毛ベースBの上方から第二の鉤針51を下降させて鉤部511まで突き通した後に上昇させると、植毛ベースBの下側でルーパー機構70に保持されている毛髪繊維Mのループを鉤部511に引っ掛けて植毛ベースBの表側に引き上げ、表面側に毛髪繊維Mのループを形成することができる。
第二の鉤針51は、上方から見て作業台111の開口部111aの中心近傍であって、前述した第一の鉤針41より僅かに後方に配置されている。
これに対して、ルーパー機構70に保持された毛髪繊維Mは、第二の鉤針51よりも幾分後方に位置しており、第二の鉤針51が下降したときには、ルーパー機構70が毛髪繊維Mを第二の鉤針51側、即ち、前方に移動させて、第二の鉤針51の外周における後側に当接させる。これにより、鉤部511が毛髪繊維Mをより確実に捕捉することができる。
回動モーター53は、歯車機構を介してZ軸回りに回動可能に支持された第二の捕捉用エアシリンダー52と共に第二の鉤針51をZ軸回りに回動させる。この回動モーター53により、第二の鉤針51が捕捉した毛髪繊維Mのループに捻り部分を形成することができ、このループ内に毛髪繊維Mの一端部を挿通させることにより、毛髪繊維Mを植毛ベースBに強固に緊縛する結節を形成することができる。
[第三の捕捉機構]
第三の捕捉機構60は、図1に示すように、作業台111の開口部111aの上方において第二の捕捉機構50の右方に配置されており、先端部を左斜め下側に向けて配置された第三の鉤針61と、第三の鉤針61を進退移動させる第三の捕捉用エアシリンダー62と、第三の鉤針61により毛髪繊維Mの一端部を第二の鉤針51によって形成されたループに引き込む際に、第三の鉤針61と毛髪繊維Mとに接触して把持する把持部631を有する把持機構63とを備えている。
この第三の捕捉機構60は、第三の鉤針61が左斜め下を向いた状態で図示しないブラケットを介して支持板112に支持されている。
第三の鉤針61は、下端部(先端部)が尖鋭な針状であって、先端部近傍の外周における前側には先端部とは逆側に向いたかえし状の鉤部611が形成されている(図7参照)。この鉤部611は鉤の先端部が右斜め上を向いているので、植毛ベースBの上方で第二の鉤針51が形成している毛髪繊維Mのループ内に第三の鉤針61を鉤部611まで突き通し、さらに鉤部611を植毛ベースBの上面に沿った状態の毛髪繊維Mまで下降させた後に後退させると、毛髪繊維Mのループより毛髪供給機構120側の部分を捕捉して、毛髪繊維Mのループに挿通させることができる。
第三の鉤針61はその中心線の延長線が、植毛ベースBの上方で第二の鉤針51の中心線の延長線と交差するように第三の捕捉機構60が配置されている。
これに対して、第二の保持部32とループとの間で張設された状態で保持される毛髪繊維Mは、第三の鉤針61の中心線の延長線よりも幾分前方を通過する配置となっており、第三の鉤針61が下降したときには、毛髪寄せ機構80が毛髪繊維Mを第三の鉤針61側、即ち、後方に引き寄せて、第三の鉤針61の外周における前側に当接させる。これにより、鉤部611が毛髪繊維Mをより確実に捕捉することができる。
なお、第三の鉤針61が毛髪繊維Mを捕捉するタイミングで、毛髪寄せ機構80の毛髪切断用のアクチュエーター833を作動させて毛髪繊維Mを切断し、第三の鉤針61は、毛髪繊維Mの切断端部を捕捉してループに挿通させる。
鉤は把持機構63の正面図である。把持機構63は、第三の鉤針61の両側に一対の把持部材632が設けられた把持部631と、一対の把持部材632による第三の鉤針61の把持と解放とを切り替える一対の把持用アクチュエーター633と、把持部631を保持するブラケット634と、ブラケット634を支持する支持フレーム635とを備えている。
二つの把持部材632は、互いに接離移動可能となるようにブラケット634に支持されている。そして、二つの把持部材632が互いに接近する方向に移動するとその間の第三の鉤針61を把持し、互いに離隔する方向に移動するとその間の第三の鉤針61を解放することができる。
把持用アクチュエーター633は、把持部材632を上記接離方向に移動させるアクチュエーターであれば種類は問わないが、例えば、把持部材632の裏側に設けられた圧電素子が使用される。圧電素子からなる把持用アクチュエーター633に駆動信号を付与すると、把持用アクチュエーター633が膨出して把持部材632を第三の鉤針61側に移動して接近させ、駆動信号を切ると収縮して把持部材632を第三の鉤針61から離間せしめることができる。
ブラケット634は、第三の鉤針61の進退移動方向と同じ方向に沿って形成された長穴634aが形成されており、支持フレーム635に対して長穴634aに沿って滑動可能に支持されている。
これにより、毛髪繊維Mの切断端部を捕捉した第三の鉤針61が後退する際に、把持用アクチュエーター633を制御して二つの把持部材632を接近させて把持状態とすることにより、第三の鉤針61及び捕捉された毛髪繊維Mも把持され、これらと共に把持部631及びブラケット634が第三の鉤針61と共に長穴634aに沿って右斜め上に後退する。その結果、毛髪繊維Mの切断端部は第三の鉤針61の鉤部611から抜けることなく第三の鉤針61の後退移動方向に引っ張られ、ループを締め付けて緊縛状態の結節を形成することができる。
また、把持状態を解除すると、ブラケット634は自重により左斜め下に復帰する。
[カメラ]
カメラ130は、作業台111の下側において、開口部111aからベース保持機構20に保持された植毛ベースBを撮像することが可能な向きで支持部材131を介して支持板112に支持されている。
なお、このカメラ130の支持部材131はカメラ130の視線の向きを変更調節し固定することが可能となっている。
[植毛装置の制御系:制御装置]
植毛装置10の制御装置90は、図2に示すように、植毛の動作制御を行うためのプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)92と、演算処理の作業領域地となるRAM(Random Access Memory)93と、各種設定データなどを記憶する記憶手段としての書き換え可能な不揮発性のデータメモリ94と、ROM92内のプログラムを実行するCPU91(Central Processing Unit)とを備えている。
また、CPU91は、モーター駆動回路25a,26a,53a,76a,103a,104aを介してベース用X軸モーター25,ベース用Y軸モーター26,回動モーター53,ルーパー進退用のモーター76,クランプ部材用X軸移動モーター103,クランプ部材用Y軸移動モーター104の駆動を制御する。
さらに、CPU91は、駆動回路33a,34a,833a,77a,102a,633aを介して保持用アクチュエーター33,34,毛髪切断用のアクチュエーター833,ルーパー開閉用のアクチュエーター77,クランプ動作用のアクチュエーター102,把持用アクチュエーター633の駆動を制御する。
さらに、CPU91は、ベース保持用のエアシリンダー24,寄せ動作用のエアシリンダー84,第一〜第三の捕捉用のエアシリンダー42,52,62のそれぞれを作動させる電磁弁24a,84a,42a,52a,62aを制御するための駆動回路24b,84b,42b,52b,62bと接続されている。
また、CPU91は、画像処理装置132を介してカメラ130と接続されている。
なお、第三の捕捉機構60は把持用アクチュエーター633及びその駆動回路633aを二つずつ備えているが、図2では一つのみを図示している。
[制御装置による植毛動作制御]
制御装置90が制御プログラムに従って実行する植毛動作制御について図8のフローチャート、図9の説明図及び図10〜図22の動作説明図に基づいて説明する。
まず、制御装置90のCPU91は、キャリブレーションを実行する(ステップS1)。即ち、図9(A)に示すように、カメラ130により第二の鉤針51の針落ち位置Tを撮像し、画像処理装置132による撮像範囲の中心位置Cに対する第二の鉤針51の針落ち位置Tの座標を算出し、記録する。
次いで、毛髪繊維Mと植毛ベースBのセットが行われる(ステップS3)。
まず、植毛ベースBは、ベース保持機構20の押さえ枠21と作業台111の間に介挿され、CPU91がベース保持用のエアシリンダー24を作動させることにより、これらの間に保持した状態とする。
一方、毛髪繊維Mのセットは、CPU91が、クランプ部材用X軸移動モーター103及びクランプ部材用Y軸移動モーター104を制御して、毛髪寄せ機構80のフック体82の左隣となる所定の受け取り位置にクランプ部材101を搬送する。そして、フック体82に保持されている毛髪繊維Mの切断端部をクランプ動作用のアクチュエーター102を作動させてクランプする。
さらに、毛髪寄せ機構80において毛髪切断用のアクチュエーター833を制御し、毛髪繊維Mの切断端部を解放する。
そして、再び、CPU91は、図4に示すように、クランプ部材用X軸移動モーター103及びクランプ部材用Y軸移動モーター104を制御してクランプ部材101を毛髪保持機構30の第一の保持部31の右隣となる渡し位置まで搬送する。これにより、クランプ部材101が保持した毛髪繊維Mの切断端部は、解放状態の第一の保持部31に挿入された状態となる。また、毛髪繊維Mの毛髪供給機構120の近傍の部分は、同様に解放状態の第二の保持部32に挿入された状態となる。
この状態で、CPU91は、保持用アクチュエーター33,34を作動させて、毛髪繊維Mを第一の保持部31と第二の保持部32により保持させる。
また、毛髪寄せ機構80のフック体82は前進した位置で待機しており、毛髪繊維Mが第一の保持部31と第二の保持部32にセットされると、フック体82の前端部から切り欠き部823内に侵入し、保持された状態となる。
これらにより、図10(A)及び図10(B)に示すように、毛髪繊維Mは植毛ベースBの表面近傍で水平且つ当該表面に沿った状態で張設される。なお、毛髪繊維Mは、第一の保持部31と第二の保持部32により斜め方向に保持されるが、図10(B)以降では動作を分かりやすくするために、毛髪繊維MがX軸方向に平行な状態で図示している。
次いで、植毛ベースBの位置修正が行われる(ステップS5)。即ち、押さえ枠21にセットされた植毛ベースBをカメラ130により下方から撮像する。
その際の撮像画像を画像処理装置132が画像処理にかけて、植毛ベースBのメッシュの矩形の開口部を抽出する。そして、ステップS1において取得された第二の鉤針51の針落ち位置の近傍となる開口部を選択し、当該開口部の中心位置Kを撮像画像から算出する。
そして、図9(B)に示すように、ステップS1で取得した第二の鉤針51の針落ち位置Tと開口部の中心位置Kとのズレ量を求め、開口部H2の中心位置Kが第二の鉤針51の針落ち位置Tに一致するように、ベース用X軸モーター25及びベース用Y軸モーター26を制御して植毛ベースBの位置を修正する。
なお、毛髪繊維Mの植毛は、上記開口部H2とその前隣に位置する開口部H1との間の格子部分に行われる。
次いで、第一の鉤針41による毛髪繊維Mの捕捉動作が行われる(ステップS7)。
即ち、図11(A)及び図11(B)に示すように、CPU91は、第一の捕捉用エアシリンダー42を作動させて、第一の鉤針41を上昇させる。これにより、植毛ベースBの裏面側から開口部H1に第一の鉤針41が突入する。
そして、毛髪寄せ機構80の寄せ動作用のエアシリンダー84を作動させ、フック体82を後退移動させて、毛髪繊維Mを第一の鉤針41の第一の鉤部411側に引き寄せる。これにより、毛髪繊維Mは第一の鉤部411によって捕捉可能な配置となる。
さらに、図12(A)及び図12(B)に示すように、CPU91は、第一の捕捉用エアシリンダー42を作動させて、第一の鉤針41を下降させる(図12ではフック体82の図示を省略)。これにより、毛髪繊維Mは開口部H1に内に引き込まれ、植毛ベースBの裏面側で第一の鉤針41が毛髪繊維Mの小ループを形成する。
なお、第一の鉤針41が下降後に、寄せ動作用のエアシリンダー84を作動させ、フック体82は元の前側の位置に戻される。
次いで、ルーパー機構70による毛髪繊維Mの拡開が行われる(ステップS9)。
即ち、図13(A)及び図13(B)に示すように、CPU91は、ルーパー進退用のモーター76を作動させて、ヘッド73を前進移動させる。これにより、各ルーパー74,75の先端部が毛髪繊維Mの小ループの内側に侵入し、凹部741,751(図6参照)に毛髪繊維Mが入り込んだ状態となる。
さらに、CPU91は、図14(A)及び図14(B)に示すように、ルーパー開閉用のアクチュエーター77を作動させて、各ルーパー74,75を開状態とする。これにより、毛髪繊維Mの小ループは左右に拡開されてより大きなループが形成される。
また、この時、保持用アクチュエーター34を制御して第二の保持部32による保持状態を解除し、毛髪繊維Mに張力が生じない状態とする。
さらに、CPU91は、図15(A)及び図15(B)に示すように、第一の捕捉用エアシリンダー42を微小タイミングで上昇方向に作動させてから下降方向に切り替える。これにより、第一の鉤針41は僅かに上昇してから下降する。また、第一の鉤針41が僅かに上昇するタイミングでルーパー機構70のヘッド73を前進させる。これにより、第一の鉤針41に捕捉されていた毛髪繊維Mのループは、第一の鉤部411から外れてルーパー74,75のみに保持された状態となる。
次いで、第二の鉤針51による毛髪繊維Mの捕捉動作が行われる(ステップS11)。
即ち、図16(A)及び図16(B)に示すように、CPU91は、ルーパー進退用のモーター76を作動させて、ヘッド73を後退させる。これにより、毛髪繊維Mのループの下端部が植毛ベースBの隣の開口部H2の真下に移動する。
さらに、CPU91は、第二の捕捉用エアシリンダー52を作動させて第二の鉤針51を下降させる。これにより、第二の鉤針51は植毛ベースBの開口部H2に突入する。これと共に、ヘッド73を前進移動させ、毛髪繊維Mのループを第二の鉤針51の外周後部に押しつける。
この状態で、図17(A)及び図17(B)に示すように、CPU91は、第二の捕捉用エアシリンダー52を作動させて第二の鉤針51を上昇させる。これにより、第二の鉤部511が毛髪繊維Mのループを捕捉して、開口部H2から植毛ベースBの表面側に引き出す。また、第二の鉤針51の上昇の際に、ルーパー開閉用のアクチュエーター77を作動させて、各ルーパー74,75を閉状態に切り替える。
さらに、図18(A)及び図18(B)に示すように、CPU91は、保持用アクチュエーター34を制御して第二の保持部32を保持状態に戻し、毛髪繊維Mを拘束する。
さらに、回動モーター53を制御して、第二の鉤針51を上から見て左回りに270°回転させる。これにより、毛髪繊維Mのループは前後方向を向いた状態から左右方向を向いた状態となる。
次いで、第三の鉤針61による結節の形成動作が行われる(ステップS13)。
即ち、図19(A)及び図19(B)に示すように、CPU91は、第三の捕捉用エアシリンダー62を作動させて、第三の鉤針61を突出させる。これにより、第三の鉤針61は、第二の鉤針51が捕捉している毛髪繊維Mのループに突入し、さらに、第三の鉤部611が植毛ベースBに接近する。
そして、CPU91は、毛髪寄せ機構80の寄せ動作用のエアシリンダー84を作動させ、再び、フック体82を後退移動させて、開口部H1から毛髪供給機構120側に延びる毛髪繊維Mを第三の鉤針61の第三の鉤部611側に引き寄せる。
さらに、図20(A)及び図20(B)に示すように、CPU91は、第三の捕捉用エアシリンダー62を作動させて、第三の鉤針61を後退させる。これにより、第三の鉤針61は、開口部H1から毛髪供給機構120側に延びる毛髪繊維Mを第三の鉤部611で捕捉して、毛髪繊維Mのループ内に引き込むように引き上げる
そして、図21(A)及び図21(B)に示すように、CPU91は、ルーパー進退用のモーター76を作動させて、ヘッド73を後退させて、各ルーパー74,75を毛髪繊維Mから引き抜く。
さらに、第二の捕捉用エアシリンダー52を微小タイミングで下降方向に作動させてから上昇方向に切り替えると共に、回動モーター53を制御して、第二の鉤針51を上から見て右回りに135°回転させる。これにより、第二の鉤部511から毛髪繊維Mのループが外れ、鉤針51が以降の仕上げ動作に干渉しない位置まで上昇する。
次いで、仕上げが行われる(ステップS15)。
即ち、前述した図7に示すように、CPU91は、切断機構83の毛髪切断用のアクチュエーター833を作動させて毛髪繊維Mの切断を実行すると共に、各把持用アクチュエーター633を作動させて、後退する第三の鉤針61に対して各把持部材632による把持を行う。これにより、第三の鉤針61及び捕捉されている毛髪繊維Mが把持され、把持部631とブラケット634が第三の鉤針61と共に後退移動し、毛髪繊維Mの切断端部はループを通過して、図22(A)及び図22(B)に示すように、結節を強固に締め付けることができる。
以上のようにして一本の毛髪繊維Mの植毛動作が完了する。次の植毛を行う場合には、ベース保持機構20のベース用X軸モーター25又はベース用Y軸モーター26を制御して、開口部一つ分だけ左右又は前後方向に植毛ベースBを移動させ、上記ステップS1〜S15までの動作を繰り返す。これにより、連続的に植毛を行うことができる。
[実施形態の技術的効果]
上記植毛装置10は、植毛ベースBを保持するベース保持機構20と、保持された植毛ベースBの表面(一方の面)に沿うように毛髪繊維Mを保持する毛髪保持機構30と、保持された植毛ベースBの裏面(他方の面)側から突き通す第一の鉤針41を備え、当該第一の鉤針41により毛髪繊維Mの端部ではない部分を植毛ベースBの裏面側に引き込む第一の捕捉機構40と、引き込まれた毛髪繊維Mの端部ではない部分を開いてループを形成するルーパー機構70と、保持された植毛ベースBの表面から突き通す第二の鉤針51を備え、当該第二の鉤針51により毛髪繊維Mのループを第一の鉤針41とは別の穴から植毛ベースBの表面側に引き出す第二の捕捉機構50と、第二の鉤針51に捕捉された毛髪繊維Mのループに挿入される第三の鉤針61を備え、当該第三の鉤針61により毛髪繊維の一端部をループに引き込む第三の捕捉機構60と、毛髪繊維Mの植毛ベースBへの植毛の動作制御を行う制御装置90とを備え、第二の捕捉機構50は、第二の鉤針51を回動させる駆動源としての回動モーター53を備えている。
これにより、ルーパー機構70が毛髪繊維Mのループを開いて保持するので、ループの位置が定位置に定まり、第二の鉤針51により、高精度に捕捉することができ、より確実に信頼性の高い植毛動作を実現することが可能となる。
また、第二の捕捉機構50が毛髪繊維Mのループを回動させることができるので、従来はできなかった左右の半回転結びや一回転結び、さらにはより多くの回転を加えた回転結びを自動で行うことが可能となる。従って、強固な結節を形成することができ毛髪繊維Mの抜けにくい植毛を行うことが可能となる。
また、植毛装置10は、連続した毛髪繊維Mを毛髪保持機構30に供給する毛髪供給機構120と、毛髪供給機構120から供給される連続した毛髪繊維Mの先端部を、毛髪保持機構30による毛髪繊維Mの先端部の保持位置である第一の保持部31まで引き出して保持させる毛髪取り付け機構100と、毛髪供給機構120から供給される連続した毛髪繊維Mを途中から切断する切断機構83とを備えているので、自動的に毛髪繊維Mを供給し、セットし、所定の長さで毛髪繊維Mを切り分けることができるので、自動的に連続した植毛をおこなうことができ、作業負担を飛躍的に低減させて、迅速且つ高効率的に植毛をおこなうことが可能となる。
また、植毛装置10は、第一及び第三の鉤針41,61に対して毛髪繊維Mを寄せる毛髪寄せ機構80を備えているので、これらの鉤針41,61による毛髪繊維Mの捕捉動作をより確実に行うことが可能となり、信頼性の向上を図ることが可能となる。
なお、第二の鉤針51については、ルーパー機構70が毛髪繊維Mを寄せる動作を行うことで毛髪繊維Mの脱落防止機構として機能している。従って、第二の鉤針51による毛髪繊維Mの捕捉動作もより確実に行うことが可能となり、信頼性の向上を図ることが可能となる。
また、制御装置90は、第二の鉤針51が捕捉した毛髪繊維Mのループを植毛ベースBの一方の面側に引き出す際に、ルーパー機構70によって毛髪繊維Mのループを広げる動作を終了する制御を行うので、毛髪繊維Mのループが弛み、毛髪繊維Mを捕捉した第二の鉤針が抵抗なくスムーズに上昇することが可能となる。
さらに、制御装置90は、第三の鉤針61が捕捉した毛髪繊維Mの一端部を第二の捕捉機構50によって形成されたループの内側へ引き込んだ後に、ルーパー機構70を後退移動させ、ルーパー機構70を毛髪機構から引き抜く制御を行うので、毛髪繊維Mを植毛ベースに結節する際に、ルーパー74,75が毛髪繊維Mと干渉しない位置へ退避することが可能となり、植毛動作にミスが生じないように安定的に行うことができ、装置の信頼性の向上を図ることが可能となる。
また、ベース保持機構20に保持された植毛ベースBと第一及び第二の鉤針41,51との相対的な位置について位置決めを行う移動機構23と、ベース保持機構20に保持された植毛ベースBを撮像するカメラ130を備え、制御装置90は、植毛ベースBがメッシュ状である場合に、カメラ130による撮像画像に基づいて、植毛ベースBのメッシュによる開口部H2の位置と第二の鉤針51の突き通し位置とを合わせるように移動機構23を制御している。
このため、開口部2に対してより正確に第二の鉤針51を通して良好な植毛を行うことができ、より信頼性の高い植毛を実現する。
なお、開口部を第一の鉤針41の突き通し位置と合わせてもよい。また、第一の鉤針41と第二の鉤針51との相対的な位置関係が既知である場合には、いずれか一方の鉤針を開口部に合わせることで、両方の鉤針をそれぞれ隣り合う開口部に合わせることが可能となる。
また、第三の捕捉機構60は、第三の鉤針61により毛髪繊維Mの一端部をループに引き込む際に、第三の鉤針61と毛髪繊維Mとを駆動源としての把持用アクチュエーター633により把持する把持部631を有する把持機構63を備え、当該把持機構63は、把持部631を、第三の鉤針61の毛髪繊維Mに対する引き込み移動方向に沿って移動可能に支持しているので、第三の鉤針61の後退動作に伴って把持部材632で把持することにより、第三の鉤針61が毛髪繊維Mを把持しつつブラケット634と共に後退するので、毛髪繊維Mを強く引っ張ることができ、結節を強力に締め付けることが可能となる。従って、毛髪繊維Mの抜けにくい高品質な植毛を行うことが可能となる。
[結節方法の他の例]
上記実施形態では、図23(A)に示すように、結節方法として左半回転結びで毛髪繊維Mを植毛ベースBに植毛する場合を例示したが、第二の鉤針51の回動角度を任意に設定する設定入力手段を制御装置90に併設し、制御装置90は、設定に従って、第二の鉤針51の回動角度を調節可能としても良い。
これにより、図23(B)に示すように、結節方法として右半回転結びで毛髪繊維Mを植毛ベースBに植毛しても良い。
その場合、ステップS11で毛髪繊維Mのループを捕捉した第二の鉤針51を引き上げた後に(図18参照)、第二の鉤針51を上から見て右回りに270°回転するようにし、ステップS13で第三の鉤部611で毛髪繊維Mを捕捉して引き上げて結節を形成する際に、第二の鉤部511から毛髪繊維Mのループが外すために第二の鉤針51を上から見て左回りに45°回転するように回動モーター53を制御すればよい。
また、図24(A)に示すように、結節方法として左一回転結びで毛髪繊維Mを植毛ベースBに植毛しても良い。その場合、ステップS11で毛髪繊維Mのループを捕捉した第二の鉤針51を引き上げた後に(図18参照)、第二の鉤針51を上から見て左回りに450°回転するようにし、ステップS13で第三の鉤部611で毛髪繊維Mを捕捉して引き上げて結節を形成する際に、第二の鉤部511から毛髪繊維Mのループが外すために第二の鉤針51を上から見て左回りに45°回転するように回動モーター53を制御すればよい。
或いは、図24(B)に示すように、結節方法として右一回転結びで毛髪繊維Mを植毛ベースBに植毛しても良い。その場合、ステップS11で毛髪繊維Mのループを捕捉した第二の鉤針51を引き上げた後に(図18参照)、第二の鉤針51を上から見て右回りに450°回転するようにし、ステップS13で第三の鉤部611で毛髪繊維Mを捕捉して引き上げて結節を形成する際に、第二の鉤部511から毛髪繊維Mのループが外すために第二の鉤針51を上から見て右回りに135°回転するように回動モーター53を制御すればよい。
また、ステップ11において第二の鉤針51を左右いずれかにより多くの回転を行って結節を形成しても良い。その場合、180°単位で回転角度を増やすように設定すれば良い。
このように、設定に従って第二の鉤針51の回動角度を調節可能とすることにより、複数種類の結節方法を選択することが可能となる。
[捕捉した毛髪の脱落防止機構]
第一及び第三の鉤針41,61は、毛髪寄せ機構80により毛髪繊維Mを第一及び第三の鉤部411,611側に引き寄せて捕捉動作をより確実に行っている。
また、第二の鉤針51は、ルーパー機構70を位置移動させて、毛髪繊維Mを第二の鉤部511側に寄せて捕捉動作をより確実に行っている。
しかし、これらはいずれも、毛髪繊維Mを捕捉する際に寄せる動作を行っているものに限られているが、図25に示すように、毛髪繊維Mは、各鉤針41,51,61に捕捉された後に外れる場合がある。
従って、図26に示すように、毛髪繊維Mの捕捉後の位置にも、毛髪ブロー機構80Bを設けてもよい。この毛髪ブロー機構80Bは、エアーを第二の鉤針51の第二の鉤部511に向かって吹き付けるノズルを設けた例である。このように、エアーの吹き付けを行う場合には、毛髪繊維Mの捕捉箇所によっては、植毛ベースBにより寄せる効果が阻害される等の制限が生じにくく、毛髪繊維Mのいずれの位置でも各鉤針41,51,61側に寄せることが可能である。
また、図26に示すように、内径が第二の鉤針51よりも大きいスリーブ512を設けてもよい。このスリーブ512は、図示しないエアシリンダーなどで上下動することで、第二の鉤部511に被さり、第二の鉤部511から毛髪繊維Mが外れることを抑制することが可能である。
なお、図26では、第二の鉤針51を例示しているが、第一の鉤針41及び第三の鉤針61についても同様のエアーの吹き付けを行う毛髪ブロー機構を設けてもよい。また、第一の鉤針41及び第三の鉤針61についても同様のスリーブを形成しても良い。
[移動機構の他の例]
植毛ベースBとして矩形の開口部からなるメッシュ状のものを例示したが、開口部の形状は矩形に限らず、他の多角形状であっても良いことは言うまでもない。
例えば、図27(A)に示すように、開口部が正六角形状のメッシュの植毛ベースBに対して植毛することも可能である。
しかしながら、開口部を囲む格子の中で、第一の鉤針41と第二の鉤針51との並び方向(Y軸方向)に平行となる格子に対しては、植毛装置10の構造上、毛髪繊維Mを結節することができず、植毛することができない(開口部が矩形の場合も同様である)。
従って、ベース保持機構20の移動機構23は、植毛ベースBを平面状に保持すると共に、植毛ベースBを保持する平面に対して垂直となる軸回り(Z軸回り)に植毛ベースBを回動可能としても良い。
例えば、移動機構23を、X−Y系の移動機構ではなく、R−θ系の移動機構に変更してもよい。これにより、押さえ枠21のθ角度を回動により変更することにより、図27(B)に示すように、第一の鉤針41と第二の鉤針51との並び方向(Y軸方向)に平行となる格子を非平行な向きに変えることができる。従って、いずれの格子に対しても、毛髪繊維Mを結節することが可能となる。これにより、格子がいずれも方向を向いている場合でも植毛をおこなうことが可能となる。従って、より密な植毛を行うことも可能となる。
なお、R−θ系に限らず、X−Y系の移動機構23全体をZ軸回りに回動させる回動機構を当該移動機構23に付加しても良い。
[矯正機構]
図28は矯正機構140を加えた植毛装置10の概略構成図である。
図示のように、植毛装置10の毛髪供給機構120と毛髪保持機構30の間に、毛髪繊維Mに対して、繊維長手方向に対する曲がりや捻れを矯正する矯正機構140を設けてもよい。
毛髪供給機構120のように、コマN等に巻かれた毛髪繊維Mを供給する場合、毛髪繊維Mに湾曲や捻れ等の癖がついている場合があり、各鉤針41,51,61による捕捉動作や捕捉状態の維持について、毛髪繊維Mの外れなどの影響が生じることが懸念される。
上記の配置で矯正機構140を設けた場合、毛髪繊維Mに湾曲や捻れ等の癖を低減することができ、各鉤針41,51,61による捕捉動作を良好に行うことができ、また、捕捉状態を良好に維持することが可能となる。
この矯正機構140は、毛髪繊維Mの経路が真っ直ぐな区間で加熱を行う手段が好適である。例えば、図28に示すように、真っ直ぐな区間を通過する毛髪繊維Mに対して、温風を吹き付けるドライヤーのような加熱装置141や、真っ直ぐな区間を通過する毛髪繊維Mを接触熱源により加熱するアイロンのような加熱装置142を設けること望ましい。なお、ドライヤー型の加熱装置141とアイロン型の加熱装置142は、いずれか一方のみを設ける構成でもよい。
[毛髪供給機構]
前述した毛髪供給機構120は、連続した毛髪繊維Mの供給を行っているが、これに限定されない。例えば、図29に示すように、植毛動作の際に切断を行う必要が無いように、予め結節に適した長さに切り分けられた複数の毛髪繊維Mが個別に溝に並べられたトレー150を利用しても良い。この場合、毛髪繊維Mを毛髪保持機構30の第一及び第二の保持部31,32にセットする場合に手作業で行うことが望ましい。
[その他]
なお、植毛ベースBとしてメッシュを示したがシート状のものであればこれに限定されない。
繊維質の植毛ベースや樹脂製シート等の植毛ベースでもよい。これらは開口部を有していないが、第一の鉤針41と第二の鉤針51とが別の位置に差し込まれ、これらが別の穴を形成すれば、それらの穴の間で毛髪繊維Mの結節を形成することができる。
10 植毛装置
20 ベース保持機構
23 移動機構
30 毛髪保持機構
31 第一の保持部
32 第二の保持部
33,34 保持用アクチュエーター
40 第一の捕捉機構
41 第一の鉤針
42 第一の捕捉用エアシリンダー(駆動源)
50 第二の捕捉機構
51 第二の鉤針
512 スリーブ
52 第二の捕捉用エアシリンダー(駆動源)
53 回動モーター
60 第三の捕捉機構
61 第三の鉤針
62 第三の捕捉用エアシリンダー(駆動源)
63 把持機構
631 把持部
632 把持部材
633 把持用アクチュエーター(駆動源)
70 ルーパー機構
73 ヘッド
74,75 ルーパー
76 ルーパー進退用のモーター
77 ルーパー開閉用のアクチュエーター
80 毛髪寄せ機構
80B 毛髪ブロー機構
82 フック体
83 切断機構
833 毛髪切断用のアクチュエーター
84 寄せ動作用のエアシリンダー
90 制御装置
100 毛髪取り付け機構
120 毛髪供給機構
130 カメラ
140 矯正機構
B 植毛ベース
M 毛髪繊維

Claims (12)

  1. 植毛ベースを保持するベース保持機構と、
    保持された前記植毛ベースの一方の面側に沿うように毛髪繊維を保持する毛髪保持機構と、
    保持された前記植毛ベースの他方の面側から一方の面側へ突き通す第一の鉤針を備え、当該第一の鉤針により前記毛髪保持機構によって保持された前記毛髪繊維を捕捉して前記植毛ベースの他方の面側に引き込み、前記植毛ベースの他方の面側に前記毛髪繊維のループを形成する第一の捕捉機構と、
    前記第一の捕捉機構によって形成された前記毛髪繊維のループの内側へ侵入した後、当該ループを広げてより大きなループを形成するルーパー機構と、
    前記保持された植毛ベースの一方の面側から他方の面側へ突き通す第二の鉤針と、前記第二の鉤針を回動させる駆動源とを備え、前記ルーパー機構によって広げられた前記毛髪繊維のループを当該第二の鉤針により捕捉し、前記植毛ベースの一方の面側に引き出した後に、前記第二の鉤針を回動させることによって前記植毛ベースの一方の面側に前記毛髪繊維のループを形成する第二の捕捉機構と、
    前記第二の捕捉機構によって形成された前記毛髪繊維のループの内側へ挿入される第三の鉤針を備え、当該第三の鉤針により前記毛髪繊維の一端部を捕捉し、捕捉した前記毛髪繊維の一端部を前記第二の捕捉機構によって形成されたループの内側へ引き込み、前記植毛ベースに対して前記毛髪繊維を結節させる第三の捕捉機構と、
    前記毛髪繊維の前記植毛ベースへの植毛の動作制御を行う制御装置とを備えることを特徴とする植毛装置。
  2. 前記制御装置は、前記第二の鉤針の回動角度を調節可能とし、前記植毛ベースに対して前記毛髪繊維を結節するにあたり複数種類の結節方法を選択することが可能であることを特徴とする請求項1記載の植毛装置。
  3. 連続した毛髪繊維を前記毛髪保持機構に供給する毛髪供給機構と、
    前記毛髪供給機構から供給される前記連続した毛髪繊維の先端部を、前記毛髪保持機構による前記毛髪繊維の先端部の保持位置まで引き出して保持させる毛髪取り付け機構と、
    前記毛髪供給機構から供給される前記連続した毛髪繊維を途中から切断する切断機構とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の植毛装置。
  4. 前記ベース保持機構は、前記植毛ベースを保持すると共に、保持された前記植毛ベースに対して垂直となる軸回りに前記植毛ベースを回動可能とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の植毛装置。
  5. 前記第一の鉤針が前記毛髪繊維を捕捉する際に、前記毛髪保持機構によって保持された前記毛髪繊維を前記第一の鉤針の鉤部に向けて引き寄せ、
    前記第三の鉤針が前記毛髪繊維を捕捉する際に、前記毛髪保持機構によって保持された前記毛髪繊維を前記第三の鉤針の鉤部に向けて引き寄せる毛髪寄せ機構を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の植毛装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記第二の鉤針が前記毛髪繊維を捕捉する際に、前記ルーパー機構によって広げられた前記毛髪繊維のループを前記第二の鉤針の鉤部に向けて押し付けるように、前記ルーパー機構を前進移動させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の植毛装置。
  7. 前記制御装置は、
    前記第二の鉤針が捕捉した前記毛髪繊維のループを前記植毛ベースの一方の面側に引き出す際に、前記ルーパー機構によって前記毛髪繊維のループを広げる動作を終了することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の植毛装置。
  8. 前記制御装置は、
    前記第三の鉤針が捕捉した前記毛髪繊維の一端部を前記第二の捕捉機構によって形成されたループの内側へ引き込んだ後に、前記ルーパー機構を後退移動させ、前記ルーパー機構を前記毛髪機構から引き抜くことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の植毛装置。
  9. 前記第一から第三の鉤針の内のいずれか一つ以上の鉤針の鉤部に向けて前記毛髪繊維をエアーによって吹き付ける毛髪ブロー機構を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の植毛装置。
  10. 前記ベース保持機構に保持された前記植毛ベースと前記第一又は第二の鉤針との相対的な位置について位置決めを行う移動機構と、
    前記ベース保持機構に保持された前記植毛ベースを撮像するカメラを備え、
    前記制御装置は、前記植毛ベースがメッシュ状である場合に、前記カメラによる撮像画像に基づいて、前記植毛ベースのメッシュによる開口部の位置と前記第一又は第二の鉤針の突き通し位置とを合わせるように前記移動機構を制御することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の植毛装置。
  11. 前記毛髪繊維に対して、繊維長手方向に対する曲がりを矯正する矯正機構を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の植毛装置。
  12. 前記第三の鉤針により捕捉した前記毛髪繊維の一端部を前記第二の捕捉機構によって形成されたループに引き込む際に、前記第三の鉤針と捕捉された前記毛髪繊維とを把持する把持部を有する把持機構を備え、
    前記把持機構は、前記把持部を、前記第三の鉤針の前記毛髪繊維に対する引き込み移動方向に沿って移動可能に支持していることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の植毛装置。
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