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JP6722614B2 - ダイボンディング装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

ダイボンディング装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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JP6722614B2 JP2017062309A JP2017062309A JP6722614B2 JP 6722614 B2 JP6722614 B2 JP 6722614B2 JP 2017062309 A JP2017062309 A JP 2017062309A JP 2017062309 A JP2017062309 A JP 2017062309A JP 6722614 B2 JP6722614 B2 JP 6722614B2
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Description

本開示はダイボンディング装置に関し、例えば基板をクリーニングする装置を備えるダイボンディング装置に適用可能である。
半導体装置の製造工程の一部に半導体チップ(以下、単にダイという。)を配線基板やリードフレーム等(以下、単に基板という。)に搭載してパッケージを組み立てる工程があり、パッケージを組み立てる工程の一部に、半導体ウェハ(以下、単にウェハという。)からダイを分割する工程(ダイシング工程)と、分割したダイを基板の上に搭載するボンディング工程と、がある。ボンディング工程に使用される半導体製造装置がダイボンダ等のダイボンディング装置である。
特開2012−199458号公報
ダイの基板へのボンディングには接着剤が使用されるが、ダイを基板に接着する際、基板の表面にゴミが付着していると接着剤の接着力が低下するため、基板上のゴミ(以下、異物という)を除去することはダイを実装する上で極めて重要なことである。
本開示の目的は、短時間で効率よく基板の表面をクリーニングすることが可能なダイボンディング装置を提供することにある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、ダイボンディング装置は、ダイが載置されるタブを複数列有する基板を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送された基板を認識する撮像装置と、前記基板の搬送方向に沿って長く配置されたノズルを複数有するクリーニングヘッドと、ピックアップしたダイを前記基板にボンディングするボンディングヘッドと、前記搬送部と前記撮像装置と前記クリーニングヘッドと前記ボンディングヘッドとを制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記クリーニングヘッドを前記撮像装置の認識エリア外に退避し、前記撮像装置によって前記基板の位置を認識し、認識結果に基づいて前記基板を搬送し、前記クリーニングヘッドを前記基板の搬送方向とは異なる幅方向に移動して前記基板をクリーニングする。
上記ダイボンディング装置によれば、短時間で効率よく基板の表面をクリーニングすることができる。
実施例に係るダイボンダを示す概略上面図 図1の矢印Aから見た概略側面図 図1のダイ供給部の外観斜視図を示す図 図1のダイ供給部の主要部を示す概略断面図 図1のダイボンダにおけるダイボンディング工程を説明するフローチャート 図1のクリーニングヘッドの概略構成図 図1のクリーニングヘッドの動きと形状を示す図 比較例に係るクリーニング動作を示す図 比較例に係るクリーニング動作を示すフローチャート 実施例に係るクリーニング動作を示す図 実施例に係るクリーニング動作を示すフローチャート 変形1に係るクリーニングヘッドの動きと形状を示す図 変形2に係るクリーニングヘッドの動きと形状を示す図 変形例3に係るクリーニング動作を示す図 変形例3に係るクリーニング動作を示す図 変形例4に係るクリーニング動作を示す図 変形例4に係るクリーニング動作を示す図 変形例5に係るクリーニング動作を示す図 変形例5に係るクリーニング動作を示す図 変形例5に係るクリーニング動作を示す図 変形例3〜5に係るクリーニング動作におけるクリーニングヘッドの移動方向を示す図
発明者らは、基板を精度よくクリーニングする方法について検討した結果、基板の認識結果を用いてクリーニングすることにより、基板を精度よくクリーニングすることができるとの知見を得た。本発明はこの新たな知見に基づいて生まれたものである。
基板上には格子状に複数のダイがボンディングされ、ダイがボンディングされる領域のそれぞれの外側に基板の位置認識に使用されるパターン(位置認識パターン)が形成されている。ダイをボンディングする前に撮像装置で位置認識パターンを認識して基板の位置を認識(基板認識)し位置合わせが行われる。
基板をクリーニングする際にも、ダイをボンディングする前に行う基板認識と同様な認識を行いクリーニングの精度を向上させる。なお、クリーニング時の基板認識はボンディング時の基板認識ほど精度は必要ないので、クリーニング用に撮像装置を別途設ける場合は、高精度の撮像装置は必要ではない。
一方、基板認識を行うとクリーニング時間が増加する。クリーニングノズルのノズル面積を大きくすることにより、クリーニング時間を短縮することができるが、複数のクリーニングノズルは基板認識の障害になる。
実施形態に係るダイボンディング装置は、下記(1)または(2)の基板クリーニング動作を行う。
(1)基板全体の複数の基板認識を先に連続して行い、認識データに基づいて基板を搬送し、複数の基板クリーニングエリアを連続してクリーニングする。クリーニングヘッドは基板の搬送方向と直交する幅方向に移動する。基板認識の際、クリーニングヘッドは基板外に退避している。
(2)基板認識を基板クリーニングエリア以外で行い、クリーニングヘッドは基板クリーニングエリア内を往復移動してクリーニングする。クリーニングヘッドは基板の搬送方向と直交する方向に往復移動する。基板認識の際、クリーニングヘッドは、撮像装置の認識エリア(基板認識エリア)以外の基板上または基板の搬送方向の延長線上に配置されている。
(3)実施形態に係るクリーニングヘッドは移動方向に複数のノズルを有するのが好ましい。
上記(1)、(2)または(3)により、クリーニングヘッドの移動エリアを短縮することができるので、クリーニングヘッドが移動する時間の削減が可能であり、クリーニング動作の高速化が可能になる。なお、直交とは丁度90度を意味するものではなく、装置上の誤差を含む。複数のノズルで基板認識を妨げるクリーニングヘッドサイズであっても、高速でクリーニングを行うことができる。
(4)上記(2)において、クリーニングヘッドを1つの基板クリーニングエリア内を往復動作させる。クリーニングヘッドをクリーニングエリア内の移動のみとし、さらに往復動作で異物除去率を高めながら、基板認識時間も十分確保することができる。
(5)上記(2)において、クリーニングヘッドを1つの基板クリーニングエリア内を1方向に移動し、基板を移動し次の基板クリーニングエリア内を反対の1方向に移動しクリーニングする。クリーニングヘッド動作毎の基板クリーニング効率を上げることができ、スループットを向上させることができる。
(6)上記(2)において、クリーニングヘッドを横移動し、複数の基板クリーニングエリアを往復動作させクリーニングを行う。その際、クリーニングヘッドが基板認識エリア外の時に基板移動、基板認識を実施する。
(7)上記(3)において、複数のノズルを一体としてそれぞれのノズルのカバーエリアの範囲のみ動作する。ノズルの移動量を減らし、短時間で所定の基板クリーニングが可能となる。
(8)上記(3)において、ノズルは基板の上に配置され、複数のエアー吹き出し孔及び複数のエアー吹き出し孔を取り囲むように楕円状に形成されている吸い込み孔を有する。
(9)上記(3)において、クリーニングヘッドの4辺近傍にノズルを配置する。
(10)上記(6)において、上記(9)のクリーニングヘッドを用いて、クリーニングヘッドを基板搬送方向に横移動(クリーニングエリア移動)時もクリーニングを継続する。各基板クリーニングエリアを縦および横の2回クリーニングし、単位時間当たりのクリーニング効率を向上することができ、ノズルの高速移動も可能となる。
以下、実施例および変形例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
図1は実施例に係るダイボンダの概略上面図である。図2は図1の矢印Aから見たピックアップヘッドやボンディングヘッド及びその周辺部における概略構成とその動作を説明するための概略側面図である。
ダイボンダ10は、単一の搬送レーンと単一のボンディングヘッドを有するダイボンダである。ダイボンダ10は、大別して、配線を含む一つ又は複数の最終1パッケージとなる製品エリア(以下、パッケージエリアPという。)(図1では15箇所)をプリントした基板9に実装するダイDを供給するダイ供給部1と、ダイ供給部1からダイをピックアップするピックアップ部2と、ピックアップされたダイDを中間的に一度載置するアライメント部3と、アライメント部のダイDをピックアップし基板9のパッケージエリアP又は既にボンディングされたダイDの上にボンディングするボンディング部4と、基板9を実装位置に搬送する搬送部5と、基板9上の異物を除去するクリーニング装置6と、搬送部5に基板9を供給する基板供給部7Kと、実装された基板9を受け取る基板搬出部7Hと、各部の動作を監視し制御する制御部8と、を有する。
まず、ダイ供給部1は、複数のグレードのダイDを有するウェハ11を保持するウェハ保持台12とウェハ11からダイDを突き上げる点線で示す突上げユニット13とを有する。ダイ供給部1において、ウェハ保持台12はその下部に配置された図示しない駆動手段によってXY方向に移動され、ダイDをウェハ11からピックアップする際に所定のダイが突上げユニット13と平面的に重なる位置となるように移動される。
ピックアップ部2は、突上げユニット13で突き上げられたダイDを先端に吸着保持するコレット22を有し、ダイDをピックアップし、アライメント部3に載置するピックアップヘッド21と、ピックアップヘッド21をY方向に移動させるピックアップヘッドのY駆動部23とを有する。ピックアップは、ウェハ11の有するダイのグレードを示す分類マップに基づいて行う。分類マップは制御部8に予め記憶されている。なお、ピックアップヘッド21は、コレット22を昇降及びX方向移動させる図示しない各駆動部を有し、図2に矢印で示すように上下左右に移動可能である。
アライメント部3は、ダイDを一時的に載置する中間ステージ31と、中間ステージ31上のダイDを認識する為のステージ認識カメラ32とを有する。
ボンディング部4は、ピックアップヘッド21と同じ構造を有し、中間ステージ31からダイDをピックアップし、搬送されてきた基板9のパッケージエリアPにボンディングするボンディングヘッド41と、ボンディングヘッド41の先端に装着されダイDを吸着保持するコレット42と、ボンディングヘッド41をY方向に移動させるY駆動部43と、搬送されてきた基板9のパッケージエリアPの位置認識マーク(図示せず)を撮像し、ボンディングすべきダイDのボンディング位置を認識する基板認識カメラ44と、を有する。BSはボンディング領域を示す。なお、ボンディングヘッド41は、コレット42を昇降及びX方向移動させる図示しない各駆動部を有し、図2に矢印で示すように上下左右に移動可能である。
このような構成によって、ボンディングヘッド41は、ステージ認識カメラ32の撮像データに基づいてピックアップ位置・姿勢を補正し、中間ステージ31からダイDをピックアップし、基板認識カメラ44の撮像データに基づいて基板9のパッケージエリアPにダイDをボンディングする。
搬送部5は、基板9を2本の搬送シュートを備える一つの搬送レーン51を有する。例えば、基板9を搬送する2本搬送シュートに設けられた図示しない搬送ベルトで移動する。
このような構成によって、基板9は、基板供給部7Kで搬送レーン51載置され、
搬送シュートに沿ってボンディング位置まで移動し、ボンディング後基板搬出部7Hまで移動する。なお、その後基板搬出部7Hから基板供給部7Kへ向けて移動することにより、基板の別の領域へダイをボンディングしたり、ダイの上へ更にダイをボンディングしたりすることもできる。基板供給部7Kと基板搬出部7Hとの間を複数回往復し、ダイを多層にダイボンディングすることもできる。
クリーニング装置6は、エアー吹出しおよびエアー吸込みを行うクリーニングノズル62を有するクリーニングヘッド61と、クリーニングヘッド61をX方向、Y方向およびZ方向に駆動する駆動部63と、を有する。
次に、ダイ供給部1の構成について図3および図4を用いて説明する。図3はダイ供給部の外観斜視図を示す図である。図4はダイ供給部の主要部を示す概略断面図である。
ダイ供給部1は、水平方向(XY方向)に移動するウェハ保持台12と、上下方向に移動する突上げユニット13と、を備える。ウェハ保持台12は、ウェハリング14を保持するエキスパンドリング15と、ウェハリング14に保持され複数のダイDが接着されたダイシングテープ16を水平に位置決めする支持リング17と、を有する。突上げユニット13は支持リング17の内側に配置される。
ダイ供給部1は、ダイDの突き上げ時に、ウェハリング14を保持しているエキスパンドリング15を下降させる。その結果、ウェハリング14に保持されているダイシングテープ16が引き伸ばされダイDの間隔が広がり、突上げユニット13によりダイD下方よりダイDを突き上げ、ダイDのピックアップ性を向上させている。なお、薄型化に伴いダイを基板に接着する接着剤は、液状からフィルム状となり、ウェハ11とダイシングテープ16との間にダイアタッチフィルム(DAF)18と呼ばれるフィルム状の接着材料を貼り付けている。ダイアタッチフィルム18を有するウェハ11では、ダイシングは、ウェハ11とダイアタッチフィルム18に対して行なわれる。従って、剥離工程では、ウェハ11とダイアタッチフィルム18をダイシングテープ16から剥離する。
制御部8は、ダイボンダ10の各部の動作を監視し制御するプログラム(ソフトウェア)を格納するメモリと、メモリに格納されたプログラムを実行する中央処理装置(CPU)と、を備える。例えば、制御部8は、基板認識カメラ44及び基板認識カメラ44からの画像情報、ボンディングヘッド41の位置などの各種情報を取り込み、ボンディングヘッド41のボンディング動作など各構成要素の各動作を制御する。
図5は図1のダイボンダにおけるダイボンディング工程を説明するフローチャートである。
実施例のダイボンディング工程では、まず、制御部8は、ウェハ11を保持しているウェハリング14をウェハカセットから取り出してウェハ保持台12に載置し、ウェハ保持台12をダイDのピックアップが行われる基準位置まで搬送する(ウェハローディング)。次いで、制御部8は、ウェハ認識カメラ24によって取得した画像から、ウェハ11の配置位置がその基準位置と正確に一致するように微調整を行う。
次に、制御部8は、ウェハ11が載置されたウェハ保持台12を所定ピッチでピッチ移動させ、水平に保持することによって、最初にピックアップされるダイDをピックアップ位置に配置する(ダイ搬送)。ウェハ11は、予めプローバ等の検査装置により、ダイ毎に検査され、ダイ毎に良、不良を示すマップデータが生成され、制御部8の記憶装置に記憶される。ピックアップ対象となるダイDが良品であるか、不良品であるかの判定はマップデータにより行われる。制御部8は、ダイDが不良品である場合は、ウェハ11が載置されたウェハ保持台12を所定ピッチでピッチ移動させ、次にピックアップされるダイDをピックアップ位置に配置し、不良品のダイDをスキップする。
制御部8は、ウェハ認識カメラ24によってピックアップ対象のダイDの主面(上面)を撮影し、取得した画像からピックアップ対象のダイDの上記ピックアップ位置からの位置ずれ量を算出する。制御部8は、この位置ずれ量を基にウェハ11が載置されたウェハ保持台12を移動させ、ピックアップ対象のダイDをピックアップ位置に正確に配置する(ダイ確認(ステップS1))。
制御部8は、基板供給部7Kで基板9を搬送レーン51に載置する(基板ローディング)。制御部8は、基板9をボンディング位置まで移動させる(基板搬送)。
制御部8は、基板の異物を除去するために基板9をクリーニングする(基板クリーニング(ステップS3))。基板クリーニングの詳細は後述する。
制御部8は、ボンディングするためボンディング前に基板認識カメラ44にて基板を撮像して基板9のパッケージエリアPの位置を認識して位置決めを行う(基板認識(ステップS4))。
制御部8は、ピックアップ対象のダイDを正確にピックアップ位置に配置した後、コレット42を含むボンディングヘッド41によってダイシングテープ16からダイDをピックアップし(ステップS2)、ステップS4の基板認識結果に基づいてパッケージエリアPまたは既にパッケージエリアPにボンディングされているダイにダイボンディングする(ステップS5)。
制御部8は、ダイDをボンディングした後、そのボンディング位置が正確になされているかを検査する。制御部8は、ボンディング実装結果を検査するために再度、基板認識カメラ44にて基板9のパッケージエリアPを撮像して基板9のパッケージエリアPの位置認識を行う(ステップS6)。制御部8は、基板認識カメラ44にてダイDを撮像してダイDの位置認識を行い(ステップS7)、基板認識およびダイ認識結果からボンディングしたダイDの位置の検査を行う。制御部8は、事前に登録しているボンディング位置と比較し数値出力と検査・判定を行う。
以後、同様の手順に従ってダイDが1個ずつ基板9のパッケージエリアPにボンディングする。1つの基板のボンディングが完了すると、基板9を基板搬出部7Hまで移動して(基板搬送)、基板搬出部7Hに基板9を渡す(基板アンローディング)。
また、同様の手順に従ってダイDが1個ずつダイシングテープ16から剥がされる。不良品を除くすべてのダイDのピックアップが完了すると、それらダイDをウェハ11の外形で保持していたダイシングテープ16およびウェハリング14等をウェハカセットへアンローディングする。
次に、クリーニング装置6について図6、7を用いて説明する。図6は実施例に係るクリーニングヘッドの概略構成図であり、図6(A)は上面図、図6(B)は図6(A)のA1−A2線における断面図、図6(C)は底面図である。図7はクリーニングヘッドの動きと形状を示す図である。
クリーニングヘッド61にはエアー供給配管61aとエアー排出配管61bを備えている。また、クリーニングヘッド61は離間した2つのクリーニングノズル62を有する。クリーニングノズル62は平面視で楕円状であり、長軸に沿う直線状部分を有する。
クリーニングノズル62は、図6(C)のように、中央部にエアー吹き出し口61dが1列に複数設けられ、このエアー吹き出し口61dの周囲を覆うようにエアー吸い込み口61eが設けられている。これにより、エアー吹き出し口61dから吐出したエアーによって吹き飛ばされた異物はエアー吸い込み口61eによってただちに吸引され、最終的には廃棄される。図示はしていないが、クリーニングノズル62による異物除去効果をさらに強化するために、エアーの供給をパルス状にしてもよい。つまり、異物に対するエアーの吹き出しと吸い込みを強弱又は断続的に行うことによって基板面に強力に付着した異物を引き剥がすことができ、異物除去能力を向上させることができる。
クリーニングヘッド61は上下動し、通常はクリーニングノズル62が基板9の適正位置(例えば基板上2mmの位置)まで下降し、基板9の移動や取り換え時には上昇することになる。また、クリーニングヘッド61は基板9の幅方向(Y方向)に移動して異物の除去動作を行うものである。なお、クリーニング時基板9を安定させるため、基板9の下には、クリーニングステージCSを備える。
クリーニングノズル62は所定の間隔で配置されるので、クリーニングノズルが1本の場合に比べてストロークを小さくすることができ、クリーニング時間を短縮することができる。例えば、クリーニングノズル62を基板の幅(W)の1/2の間隔で配置すると、ストロークがW/2となり、クリーニングノズルが1本の場合のストロークの1/2になるので、クリーニング時間を短縮することができる。
実施例ではクリーニングノズル62が、基板9の移動方向(X方向)に対して直交する方向(Y方向)に移動するとともに、クリーニングノズル62の長軸の向きは基板に移動方向と同じ方向となっている。クリーニングノズル62の長軸の長さがクリーニング幅である。
次に、クリーニング動作について図8〜11を用いて説明する。
まず、比較例に係るクリーニング動作について説明する。図8は比較例に係るクリーニング動作を示す図であり、図8(A)は基板、クリーニング装置および基板認識カメラの平面図、図8(B)はパッケージエリアの構成を示す平面図、図8(C)は基板上のクリーニングヘッドの移動方向を示す図である。図9は比較例に係るクリーニング動作を示すフローチャートである。
基板9は格子状に配置されるパッケージエリアPを備え、パッケージエリアPは、ダイDがボンディングされる領域DRと、ダイDの端子とワイヤボンディングされる端子TTや位置合わせに使用するパターンUA等を有する周辺領域と、を備える。基板幅方向(Y方向)に1列に並ぶ領域が1つの基板クリ―ニングエリアである。
制御部8は、クリーニングヘッド61を基板認識カメラ44の視野から退避した状態(待機位置)で、基板9の右端(1列目)が基板認識カメラ44の真下に来るように基板9を右方向に搬送し(ステップS11)、基板9のパッケージエリアPの1列目を基板認識カメラ44で撮像して基板9のパッケージエリアPの1列目の位置を認識する(ステップS12)。制御部8は、クリーニングヘッド61を待機位置から基板9上のクリーニング開始位置に移動する(ステップS13)。制御部8は、認識データに基づいて基板9のパッケージエリアPの1列目がクリーニングヘッド61の位置に来るようにし、クリーニングヘッド61を往復移動させながら基板9をクリーニングする(ステップS14)。制御部8は、クリーニングヘッド61を待機位置に移動させて基板認識カメラ44の視野から退避する(ステップS15)。制御部8は、最終列かどうかを判断して(ステップJ11)、ステップS11〜S15を全ての列に対して行う。クリーニングヘッド61は、図8(C)に示すように、基板クリーニングエリアCA1〜CA8を基板幅方向に往復移動し、基板9を右方向に移動することにより基板クリーニングエリアCA1、CA2、・・・、CA8の順に右から左に移動して行く。図8(C)の基板クリーニングエリアCAの中の数字はクリーニングの順番を示している。
比較例では、基板認識カメラで基板9のパッケージエリアPの位置を認識することで、所望の位置でクリーニングヘッドを動作させることができ、基板9上の異物を確実に除去することができる。
比較例に係るクリーニング装置では一列ずつ認識とクリーニング動作をしていくため、列数分時間が掛かってしまう。また、認識をするために、クリーニングヘッド61を基板上のクリーニング動作位置(クリーニングエリア)から基板認識カメラ44の認識の邪魔にならない待機位置へと移動する時間も掛かってしまう。
次に、実施例に係るクリーニング動作について図10、11を用いて説明する。図10は実施例に係るクリーニング動作を示す図であり、図10(A)は基板、クリーニング装置および基板認識カメラの平面図、図10(B)(C)は基板上のクリーニングヘッドの移動方向を示す図である。図11は実施例に係るクリーニング動作を示すフローチャートである。
制御部8は、クリーニングヘッド61を基板認識カメラ44の視野から退避した状態(待機位置)で、基板9のパッケージエリアPの右端の1列目が基板認識カメラ44の真下に来るように基板9を右方向に搬送し(ステップS21)、基板9のパッケージエリアPの右端の1列目を基板認識カメラ44で撮像して基板9のパッケージエリアPの右端の1列目の位置を認識する(ステップS22)。制御部8は、基板9のパッケージエリアPの右端から2番目の1列が基板認識カメラ44の真下に来るように基板9のパッケージエリアPを右方向に搬送し、基板9のパッケージエリアPの右端から2番目の1列を基板認識カメラ44で撮像し、基板9のパッケージエリアPの右端から2番目の1列の位置を認識する。制御部8は、最終列かどうかを判断して(ステップJ21)、ステップS21〜S22を全ての列に対して行う。制御部8は基板9を左方向に搬送して最初の位置に戻す(ステップS23)。制御部8は、認識データに基づいて基板9のパッケージエリアPの右端の1列をクリーニング位置に来るように基板9を右方向に搬送する(ステップS24)。制御部8は、クリーニングヘッド61を基板9上に移動し1列ごとクリーニングする(ステップS25)。制御部8は、最終列かどうかを判断して(ステップJ22)、ステップS24〜S25を全ての列に対して行う。クリーニングは、図10(B)に示すように、クリーニングヘッド61を基板クリーニングエリアCA1〜CA8の1列ごとに往復移動してもよいし、図10(C)に示すように、基板クリーニングエリアCA1〜CA8の2列ごとに往復移動(1列ごとの片側移動で2列で往復移動)してもよい。図18(B)(C)の基板クリーニングエリアCA1〜CA8の中の数字はクリーニングの順番を示している。
比較例では認識の邪魔にならないようクリーニングヘッド61は一回ごと移動するようにしているが、実施例では基板の認識を纏めて行った後、クリーニングを行うのでクリーニングヘッド61を一回ごと移動する(退避する)必要がないため、比較例よりも効率的にクリーニングすることができる。
<変形例>
以下、代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施例にて説明されているものと同様の構成および機能を有する部分に対しては、上述の実施例と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施例における説明が適宜援用され得るものとする。また、上述の実施例の一部、および、複数の変形例の全部または一部が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
(変形例1)
実施例ではクリーニングヘッド61は離間した2つのクリーニングノズル62を有しているが、変形例1では4つのクリーニングノズル62を有する。図12は変形1に係るクリーニングヘッドの動きと形状を示す図である。
クリーニングノズル62は所定の間隔で4本配置されるので、クリーニングノズルが2本の実施例に比べてストロークを小さくすることができ、クリーニング時間を短縮することができる。例えば、クリーニングノズル62を基板の幅(W)の1/4の間隔で配置すると、ストロークがW/4となり、変形例1ではクリーニングノズル62のストロークが実施例の1/2になるので、クリーニング時間を実施例よりも短縮することができる。
(変形例2)
実施例ではクリーニングヘッド61は離間した2つのクリーニングノズル62を有しているが、変形例2では4辺にクリーニングノズル62を有する。図13は変形2に係るクリーニングヘッドの動きと形状を示す図であり、図13(A)は基板幅方向に移動する場合の図であり、図13(B)は基板幅方向および基板移動方向に移動する場合である。
クリーニングノズル62は中央部にエアー吹き出し口61dがクリーニングヘッド61の底面の4辺に沿って1列に複数設けられ、このエアー吹き出し口61dの周囲を覆うようにエアー吸い込み口61eが設けられている。クリーニングノズル62は基板移動方向(X方向)に沿う部分62a、62bと基板幅方向(Y方向)に沿う部分62c、62dを有し、クリーニングノズルを4本有するともいえる。クリーニングノズル62は各辺ごとに分割されていてもよい。
図13(A)に示すように、クリーニングノズル62は、実施例と同様に、基板の幅(W)の1/2の間隔で配置され、基板幅方向(Y方向)の移動のストロークはW/2である。また、図13(B)に示すように、クリーニングヘッドを基板移動方向(X方向)に移動する場合もクリーニングすることができる。これにより、クリーニングノズル62が1本の場合の4倍のクリーニング効率を得ることができる。
変形例2ではクリーニングノズル62a、62bが、基板9の移動方向(X方向)に対して直交する方向(Y方向)に移動するとともに、クリーニングノズル62a、62bの長辺の向きは基板9の移動方向(X方向)と同じ方向となっている。また、クリーニングノズル62c、62dが、基板9の幅方向(Y方向)に対して直交する方向(X方向)に移動するとともに、クリーニングノズル62c、62dの長辺の向きは基板9の幅方向(Y方向)と同じ方向となっている。
(変形例3)
実施例では基板認識を一括で行い、その後その認識結果を用いてまとめてクリーニングを行っているが、変形例3では基板認識を基板クリーニングエリア以外で行い、クリーニングヘッドは基板クリーニングエリアを移動する。
変形例3に係るクリーニング動作について図14、15、21(A)を用いて説明する。図14、15は変形例3に係るクリーニング動作を示す基板、クリーニング装置および基板認識カメラの平面図である。図21(A)は基板上のクリーニングヘッドの移動方向を示す図である。クリーニングヘッド61は、実施例、変形例1,2のいずれかを使用する。
図14(A)に示すように、制御部8は基板認識カメラ44の認識エリア外である基板9の右端に隣接してクリーニングヘッド61を配置する。制御部8は基板認識カメラ44によって基板先頭位置認識し、認識結果に基づいて基板9のパッケージエリアPを一列右に移動する。これにより、図14(B)に示すように、クリーニングヘッド61は基板9のパッケージエリアPの1列目のクリーニング位置(基板9の右下)に配置される。制御部8は基板認識カメラ44にて基板9のパッケージエリアPの2列目を認識すると共に、クリーニングヘッド61をY方向(図の下から上)に移動させながら基板9のパッケージエリアPの1列目のクリーニング動作を行う。図14(C)に示すように、クリーニングヘッド61が基板9の右上まで移動して1列目のクリーニング動作が終了する。
図15(D)に示すように、制御部8は基板9のパッケージエリアPを右に1列分移動させ、基板認識カメラ44にて基板9のパッケージエリアPの3列目の位置を認識すると共に、クリーニングヘッド61をY方向(図の上から下)に移動させながら基板9のパッケージエリアPの2列目のクリーニング動作を行う。図15(E)に示すように、クリーニングヘッド61が基板9の下まで移動して2列目のクリーニング動作が完了する。図15(F)に示すように、制御部8は基板9のパッケージエリアPを右に1列分移動させ、基板認識カメラ44にて基板9のパッケージエリアPの4列目の位置を認識すると共に、クリーニングヘッド61をY方向(図の下から上)に移動させながら基板9のパッケージエリアPの3列目のクリーニング動作を行う。
これを繰り返して基板9のパッケージエリアPの全てをクリーニングする。
変形例3は基板9のパッケージエリアPのクリーニングエリアの1エリア前の基板位置を基板認識カメラ44で認識し、の横移動とクリーニングヘッド61の往復動作でクリーニングを行う。クリーニングは、図21(A)に示すように、クリーニングヘッド61を基板クリーニングエリアCA1〜CA8の2列ごとに往復移動(1列ごとの片側移動で2列で往復移動)して実施される。なお、図10(B)に示すように、クリーニングヘッド61を基板クリーニングエリアCA1〜CA8の1列ごとに往復移動してもよい。図21(A)の基板クリーニングエリアCA1〜CA8の中の数字はクリーニングの順番を示している。
(変形例4)
実施例、変形例3では、基板9の横移動とクリーニングヘッド61の縦移動でクリーニングを行うが、変形例4では、さらにクリーニングヘッド61の横移動が加わる。
変形例4に係るクリーニング動作について図16、17、21(B)を用いて説明する。図16、17は変形例4に係るクリーニング動作を示す基板、クリーニング装置および基板認識カメラの平面図である。図21(B)は基板上のクリーニングヘッドの移動方向を示す図である。クリーニングヘッド61は、実施例、変形例1,2のいずれを使用してもよい。
図16(A)に示すように、制御部8は基板認識カメラ44の認識エリア外である基板9のパッケージエリアPの2列目にクリーニングヘッド61を配置する(認識位置外ノズル待機)。制御部8は基板認識カメラ44によって基板9のパッケージエリアPの先頭位置を認識し、認識結果に基づいてクリーニングヘッド61を図の上から下に移動させて2列目のクリーニング動作を開始する。図16(B)に示すように、制御部8は2列目のクリーニング動作を行い、動作終了後クリーニングヘッド61を1列目に移動させる。図16(C)に示すように、制御部8はクリーニングヘッド61を下から上に移動させながら先頭1列目のクリーニング動作を行う。
図17(D)に示すように、制御部8はクリーニングヘッド61を上昇し左に1列横移動動させると共に基板9のパッケージエリアPを右方向に2列移動させる。これにより、図17(E)に示すように、基板認識カメラ44は基板9のパッケージエリアの3列目に配置され、クリーニングヘッド61は基板認識カメラ44の認識エリア外の4列目に配置される。図17(E)に示すように、制御部8は基板認識カメラ44によって基板9のパッケージエリアPの3列目の位置を認識する。
これを繰り返して基板9の全てをクリーニングする。
クリーニングは、図21(B)に示すように、クリーニングヘッド61を2つの基板クリーニングエリアCA1、CA2を、四角形を描くようにサイクル移動して実施される。図21(B)の基板クリーニングエリアCA1〜CA8の中の数字はクリーニングの順番を示している。変形例2のクリーニングヘッドを用いれば、横移動するときにもクリーニングすることができる。
(変形例5)
実施例、変形例3,4では1エリア前の認識を行っているが、変形例5では2エリア前の認識を行う。
変形例5に係るクリーニング動作について図18〜20、21(C)を用いて説明する。図18〜20は変形例4に係るクリーニング動作を示す基板、クリーニング装置および基板認識カメラの平面図である。図21(C)は基板上のクリーニングヘッドの移動方向を示す図である。クリーニングヘッド61は、実施例、変形例1,2のいずれを使用してもよい。
図18(A)に示すように、制御部8は基板認識カメラ44の認識エリア外である基板9の右端から2列目の待機位置にクリーニングヘッド61を配置する。制御部8は基板認識カメラ44によって基板9の先頭位置を認識し、認識結果に基づいて基板9を右に移動させる。図18(B)に示すように、制御部8は基板認識カメラ44によって基板9のパッケージエリアPの位置を認識し、認識結果に基づいて基板9を右に移動させる。図18(C)に示すように、制御部8はクリーニングヘッド61を図の下から上に移動させながら先頭1列目のクリーニング動作を行う。
図19(D)に示すように、制御部8はクリーニングヘッド61を左に1列横移動動させる。図19(E)に示すように、制御部8はクリーニングヘッド61を図の上から下に移動させながら2列目のクリーニング動作を行う。図19(F)に示すように、制御部8はクリーニングヘッド61を右に1列横移動動させ、クリーニングヘッド61を元の位置(待機位置)に戻す。
図20(G)に示すように、制御部8は待機位置でクリーニングヘッド61を上昇し、制御部8は基板認識カメラ44によっての位置を認識する。図20(H)に示すように、制御部8は、認識結果に基づいて、クリーニングヘッド61を待機位置のまま基板9を右に移動させる。図20(I)に示すように、制御部8はクリーニングヘッド61を図の下から上に移動させながら3列目のクリーニング動作を行う。
これを繰り返して基板9の全てをクリーニングする。
クリーニングは、図21(C)に示すように、クリーニングヘッド61を基板クリーニングエリアCA1、CA2の2つの基板クリーニングエリアを、四角形を描くようにサイクル移動して実施される。図21(C)の基板クリーニングエリアCA1〜CA8の中の数字はクリーニングの順番を示している。変形例2のクリーニングヘッドを用いれば、横移動するときにもクリーニングすることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態、実施例および変形例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態、実施例および変形例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、実施例では、1エリアまたは2エリア前の認識を行っているが、3エリア以上前で認識を行ってもよい。さらに認識時のエリアサイズを記憶し、これによりクリーニングエリアまでの距離を判定し、基板を移動させる制御してもよい。
また、認識時のエリアサイズによりクリーニングヘッドの左右方向の位置を所定のエリア数後の位置に自動的に移動するようにしてもよい。
また、クリーニングヘッドは、複数エリアを1度にクリーニング可能な幅としてもよい。複数エリアを1度にクリーニングする場合、基板認識はクリーニングする複数エリア分前で認識を行って、クリーニングヘッド動作と基板認識の干渉を防止するようにしてもよい。
また、基板を安定させるクリーニングステージは、基板認識位置からクリーニングエリアまで全てカバーする大きさであり、吸着部分はクリーニングエリア毎に切り替え可能とするようにしてもよい。
また、実施例は、ボンディングヘッド41の移動距離を短くし処理時間を短縮するために中間ステージ31を設けているが、中間ステージ31を設けず直接ボンディングヘッド41でウェハからダイDをピックアップする構成としてもよい。
また、コレットを回転する駆動部を設け、ピックアップしたダイの上下を反転可能なフリップヘッドとすることもできる。
また、ピックアップ部とアライメント部とボンディング部を含む実装部及び搬送レーンを複数組備えたダイボンダであってもよいし、ピックアップ部とアライメント部とボンディング部を含む実装部を複数組備え、搬送レーンは一つ備えてもよい。
1…ダイ供給部、11…ウェハ、12…ウェハ保持台、13…突上げユニット、2…ピックアップ部、21…ピックアップヘッド、22…コレット、23…ピックアップのY駆動部、3…アライメント部、31…中間ステージ、32…ステージ認識カメラ、4…ボンディング部、41…ボンディングヘッド、42…コレット、43…ボンディングヘッドのY駆動部、44…基板認識カメラ、5…搬送部、51…搬送レーン、6…クリーニング装置、7K…基板供給部、7H…基板搬出部、8…制御部、9…基板、10…ダイボンダ、BS…ボンディング領域、D…ダイ、P…パッケージエリア。

Claims (15)

  1. ダイが載置されるタブを複数列有する基板を搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送された基板を認識する撮像装置と、
    前記基板の搬送方向に沿って長く配置されたノズルを複数有するクリーニングヘッドと、
    ピックアップしたダイを前記基板にボンディングするボンディングヘッドと、
    前記搬送部と前記撮像装置と前記クリーニングヘッドと前記ボンディングヘッドとを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記クリーニングヘッドを前記撮像装置の認識エリア外に退避し、前記撮像装置によって前記基板の位置を認識し、認識結果に基づいて前記基板を搬送し、前記クリーニングヘッドを前記基板の搬送方向とは異なる幅方向に移動して前記基板をクリーニングする、
    ダイボンディング装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御部は、前記基板を搬送しながら前記撮像装置によって前記基板の位置を前記複数列の1列ごとに基板全体を認識し、基板全体の認識結果に基づいて前記基板を1列ごとに搬送し、前記クリーニングヘッドを前記基板の幅方向に移動して前記基板をクリーニングする、
    ダイボンディング装置。
  3. 請求項2において、
    前記制御部は、
    基板認識時、基板クリーニングヘッドを前記基板の幅方向の基板の外に待機させ、
    基板クリーニング時、前記クリーニングヘッドを前記基板の幅方向に往復移動して前記基板をクリーニングする、
    ダイボンディング装置。
  4. 請求項1において、
    前記制御部は、前記撮像装置によって前記基板の位置を前記複数列の1列ごとに認識し、1列前の認識結果に基づいて前記クリーニングヘッドを前記基板の幅方向に移動して前記基板をクリーニングする、
    ダイボンディング装置。
  5. 請求項4において、
    前記制御部は、
    前記複数の列の最初の列の基板認識時、基板クリーニングヘッドを前記基板の搬送方向の基板の外に待機させ、
    基板クリーニング時、前記クリーニングヘッドを前記基板の幅方向に往復移動して前記基板をクリーニングする、
    ダイボンディング装置。
  6. 請求項4において、
    前記制御部は、
    前記複数の列の最初の列の基板認識時、基板クリーニングヘッドを前記複数の列の2番目の列の基板の上に待機させ、
    基板クリーニング時、前記クリーニングヘッドを前記基板の幅方向および搬送方向に移動する、
    ダイボンディング装置。
  7. 請求項6において、
    前記制御部は、前記クリーニングヘッドを前記基板の幅方向に移動中および搬送方向に移動中に前記基板をクリーニングする、
    ダイボンディング装置。
  8. 請求項1において、
    前記制御部は、前記撮像装置によって前記基板の位置を前記複数列の2列ごとに認識し、2列前の認識結果に基づいて前記クリーニングヘッドを前記基板の幅向に移動して前記基板をクリーニングする、
    ダイボンディング装置。
  9. 請求項8において、
    前記制御部は、
    前記複数の列の最初の列の基板認識時、基板クリーニングヘッドを前記基板の搬送方向の基板の2列先の外に待機させ、
    基板クリーニング時、前記クリーニングヘッドを前記基板の幅方向および搬送方向に移動する、
    ダイボンディング装置。
  10. 請求項9において、
    前記制御部は、前記クリーニングヘッドを前記基板の幅方向に移動中および搬送方向に移動中に前記基板をクリーニングする、
    ダイボンディング装置。
  11. 請求項7または10において、
    前記クリーニングヘッドは、さらに、前記基板の幅方向に沿って長く配置されたノズルを複数有する、
    ダイボンディング装置。
  12. 請求項1乃至10のいずれか一つにおいて、
    前記ノズルは複数の吹き出し孔が円状に形成され、該複数の吹き出し孔を取り囲むように吸い込み孔が楕円状に形成されている、
    ダイボンディング装置。
  13. (a)請求項1乃至10のいずれか一つのダイボンディング装置を準備する工程と、
    (b)ダイが貼付されたダイシングテープを保持するウェハリングホルダを搬入する工程と、
    (c)基板を準備搬入する工程と、
    (d)前記基板をクリーニングする工程と、
    (e)ダイをピックアップする工程と、
    (f)前記ピックアップしたダイを前記基板または既にボンディングされたダイの上にボンディングする工程と、
    を備える、
    半導体装置の製造方法。
  14. 請求項13において、
    前記(e)工程は前記ダイシングテープ上の前記ダイをボンディングヘッドでピックアップし、
    前記(f)工程は前記ボンディングヘッドでピックアップしたダイを前記基板または既にボンディングされたダイの上にボンディングする、
    半導体装置の製造方法。
  15. 請求項13において、
    前記(e)工程は、
    (e1)前記ダイシングテープ上のダイをピックアップヘッドでピックアップする工程と、
    (e2)前記ピックアップヘッドでピックアップしたダイを中間ステージに載置する工程、
    を有し、
    前記(f)工程は、
    (f1)前記中間ステージに載置されたダイをボンディングヘッドでピックアップする工程と、
    (f2)前記ボンディングヘッドでピックアップしたダイを前記基板に載置する工程と、
    を備える、
    半導体装置の製造方法。
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