JP6720069B2 - Valve timing control device for internal combustion engine and manufacturing method thereof - Google Patents
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Description
本発明は、内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその製造方法に関する。 The present invention relates to a valve timing control device for an internal combustion engine and a manufacturing method thereof.
例えば、以下の特許文献1に記載された従来のバルブタイミング制御装置は、装置全体の小型化を図るために、クランクシャフトから回転力が伝達されるタイミングスプロケットの外径を小さくしていると共に、ロック部材を収容するピン収容孔を、ベーンロータのロータ部の内周寄りに形成してある。
For example, in the conventional valve timing control device described in
ところが、前記従来のバルブタイミング制御装置は、タイミングスプロケットに形成されるロック穴を構成する円筒状のロック穴構成部(スリーブ)を、前記駆動回転体とは別体に形成していると共に、タイミングスプロケットに有する固定用穴に圧入して固定するようになっている。 However, in the conventional valve timing control device, a cylindrical lock hole forming portion (sleeve) forming a lock hole formed in the timing sprocket is formed separately from the drive rotating body, and the timing is also provided. The sprocket is designed to be press-fitted into a fixing hole to be fixed.
このため、前記ロック穴構成部の強度を確保するために自身の外径を大きくしなければならず、これに合わせてタイミングスプロケットの外径も大径化するおそれがあった。 For this reason, the outer diameter of the lock sprocket must be increased in order to secure the strength of the lock hole forming portion, and accordingly, the outer diameter of the timing sprocket may be increased.
また、ロック穴構成部を固定用穴へ圧入固定するときの強度を確保するために、前記タイミングスプロケットの肉厚幅も比較的大きく形成しなければならない。このため、結果的に装置全体の重量の増加や大型化のおそれがあった。 Further, in order to secure the strength when the lock hole forming portion is press-fitted and fixed in the fixing hole, the thickness width of the timing sprocket must be formed relatively large. As a result, there is a risk that the weight of the entire device will increase or the size of the device will increase.
本発明は、装置全体の軽量化と小型化を図り得るバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。 An object of the present invention is to provide a valve timing control device capable of reducing the weight and size of the entire device.
本発明の好ましい態様としては、クランクシャフトからの回転力が伝達され、焼結金属によって形成された駆動回転体と、前記駆動回転体に軸方向から結合されて、内部に作動室を有するハウジングと、カムシャフトに固定されるロータ及び該ロータの外周に設けられて前記作動室を複数に分けるベーンを有するベーンロータと、前記ベーンロータの内部に、前記カムシャフトの回転軸方向に沿って形成されたピン収容孔と、前記ピン収容孔内に摺動可能に配置されたロック部材と、前記駆動回転体の前記作動室に臨む内側面に設けられた凹部と、前記凹部内に収容配置され、前記ベーンロータが前記駆動回転体に対して所定の角度位置に相対回転した際に、前記ロック部材の先端部が係入可能なロック穴を有し、前記駆動回転体よりも硬度の高い焼結金属によって形成されたロック穴構成部と、
を備え、
前記駆動回転体は、中央に前記ベーンロータの一部が挿入される挿入孔を有し、
前記凹部は、前記挿入孔の前記内側面側の孔縁全体に沿って円環溝状に形成され、
前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣って円環状に形成され、
前記凹部内に前記ロック穴構成部が収容された状態で、前記駆動回転体の焼結金属材と前記ロック穴構成部の焼結金属材が拡散接合されていることを特徴としている。
As a preferred aspect of the present invention, a driving rotary body formed by a sintered metal to which a rotational force from the crankshaft is transmitted, and a housing which is axially coupled to the driving rotary body and has a working chamber therein are provided. A vane rotor having a rotor fixed to the camshaft and a vane provided on the outer circumference of the rotor to divide the working chamber into a plurality of pins; and a pin formed inside the vane rotor along the rotation axis direction of the camshaft. An accommodating hole, a lock member slidably arranged in the pin accommodating hole, a concave portion provided on an inner side surface of the drive rotor facing the working chamber, and a concave portion accommodated and arranged in the concave portion, the vane rotor. Formed of a sintered metal having a lock hole into which the tip of the lock member can be engaged when the rotating body rotates relative to the drive rotating body at a predetermined angle position, and has a hardness higher than that of the drive rotating body. Lock hole configuration part,
Equipped with
The drive rotor has an insertion hole at the center into which a part of the vane rotor is inserted,
The recess is formed in an annular groove shape along the entire hole edge on the inner surface side of the insertion hole ,
The lock hole forming portion is formed in an annular shape following the shape of the recess,
The sintered metal material of the drive rotor and the sintered metal material of the lock hole forming portion are diffusion- bonded in a state where the lock hole forming portion is accommodated in the recess.
本発明の好ましい態様によれば、バルブタイミング制御装置の軽量化と小型化を図ることができる。 According to the preferred aspect of the present invention, it is possible to reduce the weight and size of the valve timing control device.
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置を吸気弁側に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明に係るバルブタイミング制御装置の実施形態を示す分解斜視図、図2は同実施形態のバルブタイミング制御装置の油圧回路を示す概略図、図3はバルブタイミングを遅角側に制御した状態を、フロントプレートを外して示す正面図、図4は同実施形態によるバルブタイミングを進角側に制御した状態を、フロントプレートを外して示す正面図である。
An embodiment in which a valve timing control device for an internal combustion engine according to the present invention is applied to an intake valve side will be described below with reference to the drawings.
[First Embodiment]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing an embodiment of a valve timing control device according to the present invention, FIG. 2 is a schematic view showing a hydraulic circuit of the valve timing control device of the same embodiment, and FIG. 3 is a valve timing retarding side control. FIG. 4 is a front view showing the state where the front plate is removed, and FIG. 4 is a front view showing the state where the valve timing is controlled to the advance side according to the embodiment with the front plate removed.
すなわち、バルブタイミング制御装置は、図1及び図2に示すように、機関のクランクシャフトによりタイミングチェーンを介して回転駆動される駆動回転体であるタイミングスプロケット1(以下、スプロケットという。)と、機関前後方向に沿って配置されて、スプロケット1に対して相対回転可能に設けられた吸気側のカムシャフト2と、スプロケット1とカムシャフト2との間に配置されて、該両者1,2の相対回転位相を変換する位相変更機構3と、該位相変更機構3を作動させる第1油圧回路4と、位相変更機構3を介してスプロケット1に対するカムシャフト2の相対回転位置を、最遅角側の回転位置(図3の位置)と最進角側の回転位置(図4の位置)との間の所定の中間回転位相位置に保持する位置保持機構5と、該位置保持機構5を作動させる第2油圧回路6と、を備えている。
That is, as shown in FIGS. 1 and 2, the valve timing control device includes a timing sprocket 1 (hereinafter referred to as a sprocket), which is a driving rotary member that is rotationally driven by a crankshaft of the engine via a timing chain. The
スプロケット1は、鉄系金属粉を圧縮、加熱して成形される焼結金属によって肉厚円板状に形成されて、外周にタイミングチェーンと補機用チェーンが巻回される歯車をそれぞれ有する大径、小径2つのスプロケット部1a、1bを有している。また、スプロケット1は、中央にカムシャフト2に固定された後述するベーンロータの外周に回転自在に支持される挿入孔である支持孔1cが貫通形成されている。
The
大径スプロケット部1aは、外周部の周方向位置に後述する4本のボルト14が螺着される雌ねじ孔1dが形成されている。また、この大径スプロケット部1aは、後述するハウジングの後端開口を閉塞するリアカバーとして構成されていると共に、内面である内側面1eの所定位置には、後述するハウジング本体7aとの位置決めを行うピン1fが突設されている。
The large-diameter
カムシャフト2は、図外のシリンダヘッドにカム軸受を介して回転自在に支持され、外周には吸気弁を開閉作動させる複数の卵形カムが軸方向の所定位置に一体に固定されている。また、カムシャフト1は、一端部2aの内部軸心方向に雌ねじ孔2bが形成されている。
The
位相変更機構3は、図1〜図3にも示すように、スプロケット1に軸方向から結合されて、内部に作動室を有するハウジング7と、カムシャフト2の一端部2aの雌ねじ孔2bに螺着するカムボルト8を介して固定されて、ハウジング7内に相対回転自在に収容された従動回転体であるベーンロータ9と、ハウジング7の内周面に有する4つの第1〜第4シュー10a〜10dとベーンロータ9によって前記作動室が隔成されたそれぞれ4つの遅角油圧室11及び進角油圧室12と、を備えている。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
ハウジング7は、スプロケット1と同じく焼結金属によって円筒状に形成されたハウジング本体7aと、プレス成形によって形成され、ハウジング本体7aの前端開口を閉塞するフロントカバー13と、後端開口を閉塞するリアカバーとしての前記スプロケット1とからなり、ハウジング本体7aとフロントカバー13及びスプロケット1とは、各シュー10の各ボルト挿通孔10eなどを貫通する4本のボルト14によって結合固定されている。
The
フロントカバー13は、中央に挿通孔13aが貫通形成されていると共に、外周部の円周方向位置には4つのボルト挿通孔13bが貫通形成されている。
The
ベーンロータ9は、鉄系属によって一体に形成され、カムシャフト2の一端部2aにカムボルト8によって固定されたロータ15と、該ロータ15の外周面に円周方向のほぼ120°等間隔位置に放射状に設けられた4枚の第1〜第4ベーン16a〜16dと、から構成されている。
The
ロータ15は、前後方向に長いほぼ円筒状に形成されていると共に、前端面15bのほぼ中央位置に薄肉円筒状の挿入ガイド部15aが一体に設けられている。また、ロータ15は、後端部15cがカムシャフト2の回転軸方向に沿って延設されていると共に、後端側の内部には円柱状の嵌合溝15dが形成されている。
The
一方、第1〜第4ベーン16a〜16dは、図1及び図3に示すように、ロータ15の外周に一体に有する一対の大径部15e、15fの周方向両側部に一体に設けられていると共に、それぞれが各シュー10a〜10dの間に配置されている。また、各ベーン16a〜16dは、前記各大径部15e、15fから径方向外側に向かって突設されていると共に、円周方向の巾がそれぞれ同一に形成されている。
On the other hand, the first to
大径部15e、15fは、ロータ15の軸心を中心とした円弧状に形成されていると共に、後述する遅角、進角油圧室11,12の径方向のほぼ中央位置まで延びた径方向の幅がほぼ均一に形成されている。
The large-
また、各ベーン16a〜16dの各先端部の外面に形成されたシール溝内には、ハウジング本体7aの内周面に摺動しつつシールするシール部材17aがそれぞれ嵌着固定されている。一方、前記各シュー10a〜10dの先端内周面に形成されたシール溝には、ロータ15の外周面に摺動しつつシールするシール部材17bがそれぞれ嵌着固定されている。
In addition, a
ベーンロータ9は、図3にも示すように、最遅角側へ相対回転すると、第1ベーン16aの一側面16eが対向する前記第1シュー10aの対向側面に当接して最大遅角側の回転位置が規制され、図4に示すように、最進角側へ相対回転すると、第2ベーン16bの他側面16fが対向する第2シュー10cの対向側面に当接して最大進角側の回転位置が規制されるようになっている。これら第1、第2ベーン16a、16bと第1、第2シュー10a、10cがベーンロータ9の最遅角位置と最進角位置を規制する機械的なストッパとして機能するようになっている。
As shown in FIG. 3, when the
このとき、他の第3、第4ベーン16c、16dは、両側面が円周方向から対向する各シュー10a、10c、10dの対向側面に当接せずに離間状態にある。したがって、第1、第2ベーン16a、16bとシュー10a、10bとの当接精度が向上すると共に、後述する各油圧室11,12への油圧の供給速度が速くなってベーンロータ9の正逆回転応答性が高くなる。
At this time, the other third and
各ベーン16a〜16dの正逆回転方向の両側面と各シュー10a〜10dの両側面との間に、作動油室であるそれぞれ4つの遅角油圧室11と進角油圧室12が隔成されている。この各遅角油圧室11と各進角油圧室12は、図3、図4に示すように、ロータ15の内部にほぼ放射状に形成された第1連通孔11aと第2連通孔12aを介して第1油圧回路4にそれぞれに連通している。
Four retarded
第1油圧回路4は、図2に示すように、各遅角、進角油圧室11,12に対して作動油(油圧)を選択的に供給あるいは排出するもので、図1に示すように、各遅角油圧室11に対して第1連通孔11aを介して油圧を給排する遅角油通路18と、各進角油圧室12に対して第2連通孔12aを介して油圧を給排する進角油通路19と、該各通路18,19に作動油を選択的に供給する流体圧供給源であるオイルポンプ20と、機関の作動状態に応じて遅角油通路18と進角油通路19の流路を切り換える第1電磁切換弁21と、を備えている。
As shown in FIG. 2, the first hydraulic circuit 4 selectively supplies or discharges hydraulic oil (hydraulic pressure) to and from the retard and advance
前記オイルポンプ20は、機関のクランクシャフトによって回転駆動するトロコイドポンプなどの一般的なものである。
The
遅角油通路18と進角油通路19は、それぞれの一端部が第1電磁切換弁21の通路孔に接続されている。一方、該各通路18,19のそれぞれの他端部は、挿入ガイド部15a内に挿通保持されたほぼ円柱状の通路構成部37内にほぼL字形状に沿って形成された遅角通路部18aと、通路構成部37内に軸方向に沿って直線状に形成された進角通路部19aと、に接続されている。この遅角通路部18aが、第1連通孔11aを介して各遅角油圧室11に連通している。一方、進角通路部19aが、カムボルト8の頭部側に形成された油室19bと第2連通孔12aを介して各進角油圧室12に連通している。
One end of each of the
通路構成部37は、外側の端部が図外のチェーンカバーに固定されて非回転部として構成され、その内部軸方向には、前記各通路部18a、19aの他に、後述するロック機構のロックを解除する第2油圧回路6の通路が形成されている。
The
第1電磁切換弁21は、4ポート3位置の比例型弁であって、図外のコントロールユニットから出力されたパルス電流によって、図外のバルブボディ内に軸方向へ摺動自在に設けられたスプール弁体を前後方向に移動させる。これによって、オイルポンプ20の吐出通路20aといずれか一方の油通路18,19と連通させると同時に、該他方の油通路18,19とドレン通路22とを連通させるようになっている。
The first
オイルポンプ20の吸入通路20bとドレン通路22は、オイルパン52内に連通している。また、オイルポンプ20の吐出通路20aの下流側には、濾過フィルタ50が設けられていると共に、この下流側で内燃機関の摺動部などに潤滑油を供給するメインオイルギャラリーM/Gに連通している。さらに、オイルポンプ20は、吐出通路20aから吐出された過剰な作動油をオイルパン52に排出して適正な流量に制御する流量制御弁51が設けられている。
The
コントロールユニットは、内部のコンピュータが図外のクランク角センサ(機関回転数検出)やエアーフローメータ、機関水温センサ、機関温度センサ、スロットルバルブ開度センサおよびカムシャフト2の現在の回転位相を検出するカム角センサなどの各種センサ類からの情報信号を入力して現在の機関運転状態を検出する。また、このコントロールユニットは、第1電磁切換弁21や後述する第2電磁切換弁36の各電磁コイルに制御パルス電流を出力してそれぞれのスプール弁体の移動位置を制御して各通路を切換制御させるようになっている。
In the control unit, an internal computer detects a crank angle sensor (engine speed detection) (not shown), an air flow meter, an engine water temperature sensor, an engine temperature sensor, a throttle valve opening sensor, and a current rotation phase of the
また、この実施形態では、ハウジング7に対してベーンロータ9を最遅角側の回転位置(図3の位置)と最進角側の回転位置(図4の位置)との間の所定の中間回転位相位置に保持する位置保持機構5が設けられている。
Further, in this embodiment, the
この位置保持機構5は、図1〜図3に示すように、スプロケット1の大径スプロケット部1aの内側面1eの内周部に設けられた凹部である固定用溝23内に収容固定されたロック穴構成部28と、該ロック穴構成部28にそれぞれ形成されたロック凹部である第1、第2ロック穴24,25と、ロータ15の各大径部15e、15fの内部軸方向に設けられた第1、第2ピン収容孔31a、31bと、該各ピン収容孔31a、31b内に摺動可能に設けられ、各ロック穴24,25にそれぞれ係脱する2つのロック部材である第1、第2ロックピン26,27と、該各ロックピン26,27の各ロック穴24,25に対する係合を解除する第2油圧回路6(図1参照)と、から主として構成されている。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
固定用溝23は、スプロケット1の支持孔1cの内側面1e側の孔縁に沿って円環状に形成されて、内周部が支持孔1cの内周面と軸方向で連続している。また、固定用溝23は、その溝深さが大径スプロケット部1aの厚さ幅の約半分に設定されていると共に、内径Dが所定幅に形成されている。つまり、この内径Dは、ロック穴構成部28の各ロック穴24,25との関係で設定され、該各ロック穴24,25がロック穴構成部28を介して径方向のほぼ中央に位置するような大きさに設定されている。
The fixing
前記ロック穴構成部28は、スプロケット1と同じく焼結金属によって円環状に形成されているが、その硬度がスプロケット1よりも高くなるように形成されている。すなわち、ロック穴構成部28は、焼結成形時における例えば金属粉末密度をスプロケット1よりも高くすることによって、焼結後の硬度をスプロケット1よりも高くしている。
The lock
また、ロック穴構成部28は、軸方向の肉厚が固定用溝23の溝深さとほぼ同一に形成されていると共に、外周面28aの外径が固定用溝23の内周面23aの内径とほぼ同一に形成されている。これによって、焼結成形時において、ロック穴構成部28を、固定用溝23内に挿入した際に、外周面28aが固定用溝23の内周面23aに密着した状態、つまり、圧入に近い状態で密着して収容配置されるようになっている。また、内周面28bの内径は、支持孔1cの内径D1とほぼ同一に形成されている。
The lock
第1ロック穴24は、図2及び図5、図11に示すように、ロック穴構成部28の円周方向に沿って長溝状に形成されていると共に、底面が遅角側から進角側に下る2段の階段状に形成されている。つまり、スプロケット1の内側面1eを最上段として、これより一段ずつ低くなる第1底面24a、第2底面24bと順次低くなる階段状に形成され、遅角側の各内側面は垂直に立ち上がった壁面になっている。また、第2底面24bの進角側の内側面24cも垂直に立ち上がった壁面になっている。
As shown in FIGS. 2, 5, and 11, the
第1底面24aは、その面積が第1ロックピン26の先端部26bの先端面の面積よりも小さく設定されている。一方、第2底面24bは、円周方向(進角方向)に僅かに延びてその面積が第1ロックピン26の先端面よりも大きく設定されている。
The area of the first
したがって、第2底面24bは、スプロケット1の内側面1eのベーンロータ9の最遅角側の回転位置よりも進角側に寄った中間位置になっている。
Therefore, the second
第2ロック穴25は、ロック穴構成部28の上面側に第1ロック穴24と同心円上で、かつ円形状に形成されている。また、底面25aは、段差がなく全体が平坦状に形成されてスプロケット1の内側面1eの前記ベーンロータ9の進角側の回転位置から遅角側に寄った中間位置に形成されている。また、この第2ロック穴25は、進角側の各内側面は垂直に立ち上がった壁面になっていると共に、遅角側の内側面25bも垂直に立ち上がった壁面になっている。第2ロックピン27の先端部27bの外径は、第2ロック穴25の内径よりも小さいため、ここに係合した状態で第2ロックピン27が、周方向のクリアランスを介して遅角側から進角側へ僅かに移動可能になっている。
The
また、第1ロック穴24と第2ロック穴25は、第2油圧回路6から作動油圧が導入される解除用受圧室としても構成され、ここに導入された油圧を、第1、第2ロックピン26,27の各先端部26b、27bの先端面や、後述する第1、第2ロックピン26,27の第1、第2段差面26c、27c(受圧面)に同時に作用させるようになっている。
Further, the
第1ロックピン26は、図1、図5、図11などに示すように、ロータ15の大径部15eの内部軸方向に貫通形成された第1ピン収容孔31a内に摺動自在に配置されたピン本体26aと、該ピン本体26aの先端側に第1段差面26cを介して一体に有する小径な第1先端部26bとから構成されている。
As shown in FIG. 1, FIG. 5, FIG. 11, etc., the
第1ピン本体26aは、外周面が単純なストレートの円筒面に形成されて、第1ピン収容孔31aに液密的に摺動するようになっている一方、第1先端部26bは、小径なほぼ円柱状に形成されて、外径が第1ロック穴24の内径よりも小さく設定されている。
The outer periphery of the
また、この第1ロックピン26は、後端側から内部軸方向に形成された凹溝底面とフロントカバー13の内面との間に弾装された付勢部材である第1スプリング29のばね力によって第1ロック穴24に係合する方向へ付勢されている。
The
第1段差面26cは、円環状に形成されて後述する連通路39から導入された作動油圧を受圧する受圧面として機能し、第1スプリング29のばね力に抗して第1ロックピン26を第1ロック穴24から後退させてロックを解除するようになっている。
The
また、第1ロックピン26は、ベーンロータ9が最遅角位置から進角側へ回転する場合は、図7〜図10に示すように、第1先端部26bが第1ロック穴24の各底面24a、24bに段階的に係合しつつ第2底面24bを摺接しつつ最終的に先端部26bの側縁が進角側の前記内側面24cに当接した時点でベーンロータ9のそれ以上の進角方向の回転を規制するようになっている。具体的には、本実施形態の作用の項で説明する。
Further, in the
第2ロックピン27は、外径や長さなどの全体外形が前記第1ロックピン26とほぼ同一に形成されて、ロータ15の大径部15fの内部軸方向に貫通形成された第2ピン収容孔31b内に摺動自在に配置されたピン本体27aと、該ピン本体27aの先端側に第2段差面27cを介して一体に有する小径な円柱状の先端部27bと、から構成されている。
The
ピン本体27aは、外周面が単純なストレートの円筒面に形成されて、第2ピン収容孔31bに液密的に摺動するようになっている。一方、先端部27bは、小径なほぼ円柱状に形成されて、外径が第2ロック穴25の内径よりも小さく設定されている。
The
また、この第2ロックピン27は、後端側から内部軸方向に形成された凹溝底面とフロントカバー13の内面との間に弾装された付勢部材である第2スプリング30のばね力によって第2ロック穴25に係合する方向へ付勢されている。
The
第2段差面27cは、円環状に形成されて後述する連通路39から導入された作動油圧を受圧する受圧面として機能する。つまり、第2スプリング30のばね力に抗して第2ロックピン27を第2ロック穴25から後退させてロックを解除するようになっている。
The
フロントカバー13には、図2に示すように、第1、第2ピン収容孔31a、31bと大気とを連通して第1、第2ロックピン26、27のスムーズな摺動を確保する円弧状の第1、第2呼吸溝32a、32bが形成されている。
As shown in FIG. 2, the
また、第2ロックピン27は、ベーンロータ9が最遅角位置から進角側へ回転する場合は、図7〜図10に示すように、先端部27bがスプロケット1の内側面1eを摺接しながら第2ロック穴25に係合して先端面が底面25aに弾接する。このとき、先端部27bの側縁が遅角側の内側面25bに当接した時点でベーンロータ9のそれ以上の遅角方向の回転を規制するようになっている。
Further, when the
そして、第2ロックピン27の係合位置では、図10に示すように、第1ロックピン26も第1ロック穴24に係合して先端部26bの側縁が第2底面24b側の内側面24cに当接した状態になっている。このため、第1ロックピン26と第2ロックピン27で、両ロック穴24,25間の部位を挟持した状態となって、ベーンロータ9を進角側と遅角側への自由な回転を規制するようになっている。
Then, at the engagement position of the
すなわち、前記第1、第2ロックピン26、27がそれぞれ対応する第1、第2ロック穴24,25にそれぞれ同時に係合することによって、ベーンロータ9がハウジング7に対して最遅角位相と最進角位相との間の中間位相位置に保持されるようになっている。
That is, when the first and second lock pins 26 and 27 are simultaneously engaged with the corresponding first and second lock holes 24 and 25, respectively, the
なお、図10に示すように、両ロックピン26,27が各ロック穴24,25に係合した状態では、第1、第2段差面26c、27cが、各ロック穴24,25の上端孔縁よりも僅かに上方位置となるように形成されている。 As shown in FIG. 10, when the lock pins 26 and 27 are engaged with the lock holes 24 and 25, the first and second step surfaces 26c and 27c are the upper end holes of the lock holes 24 and 25. It is formed so as to be slightly above the edge.
第2油圧回路6は、図1に示すように、第1、第2ロック穴24,25に対して、オイルポンプ20の吐出通路20aから分岐した供給通路34を介して油圧を供給するようになっている。また、第2油圧回路6は、ドレン通路22に連通する排出通路35を介して第1、第2ロック穴24,25内の作動油を排出する給排通路33と、機関の状態に応じて給排通路33と各通路34、35を選択的に切り換える第2制御弁である第2電磁切換弁36と、を備えている。
As shown in FIG. 1, the second
給排通路33は、図1及び図2に示すように、一端側が第2電磁切換弁36の対応する通路孔に接続されている。一方、他端側の給排通路部33aが、通路構成部37の内部軸方向から径方向へ分岐して形成されて、ロータ15の内部に形成された一対の油通路38と一対の連通路39とを介して各ロック穴24,25に連通するようになっている。
As shown in FIGS. 1 and 2, one end side of the supply/
通路構成部37は、外周面の軸方向の前後位置に円環状の複数の嵌着溝が形成されている。この各嵌着溝には、遅角通路部18aと給排通路部33aの各開口端や油室19bの一端側などをシールする3つのシールリング40がそれぞれ嵌着固定されている。
The
各油通路38は、図3及び図7などに示すように、各大径部15e、15fの内部に形成されており、ロータ15の径方向に沿って穿設された各径方向通路部38aと、軸方向に沿って穿設されて、各径方向通路部38aのほぼ中央位置に接続された各軸方向通路部38bと、から構成されている。
As shown in FIG. 3 and FIG. 7, each
各径方向通路部38aは、ドリル加工によって径方向に貫通形成されて、外周側端部が図外のボール栓体によって閉止されている。
Each of the
各連通路39は、図3及び図7などに示すように、ロータ15の前端面にほぼ円弧状に切欠形成されていると共に、その形成位置が各大径部15e、15fの内周面に十分近接した位置に形成されている。
As shown in FIGS. 3 and 7, each of the
また、各連通路39は、その円周方向の長さがベーンロータ9のいずれの相対回転位置においても、各一端部39aから各他端部39bまでの間で第1ロック穴24と第2ロック穴25に臨むように形成されて、これらに常時連通するようになっている。
Further, each
また、各連通路39は、第1、第2ピン収容孔31a、31bの先端に臨んでいる。すなわち、連通路39は、ベーンロータ9の最遅角側の回転位置(図7)から最進角側の回転位置(図11)までのいずれの回転位置においても、常時第1、第2段差面26c、27c及び第1、第2ロック穴24,25に連通するように形成されている。また、各連通路39の一端部39aは、前述した軸方向通路部38bに連通している。
Further, each
第2電磁切換弁36は、3ポート2位置のオン−オフ型弁であって、コントロールユニットから出力された制御電流や内部のバルブスプリングのばね力によってスプール弁体により、給排通路33と通路34、35のいずれか一方とを選択的に連通させるようになっている。
The second electromagnetic switching
そして、前記ロック穴構成部28は、スプロケット1の固定用溝23に対して、いわゆる拡散接合によって接合されるようになっている。
The lock
すなわち、図5に示すように、予め焼結金属で成形されたスプロケット1を、大径スプロケット部1aの内側面1eを上側にした状態で所定の固定治具によって固定しておく。
That is, as shown in FIG. 5, the
その後、図6に示すように、予め硬度の高い焼結金属で成形されたロック穴構成部28を、大径スプロケット部1aの上方から固定用溝23内に周方向の位置決めを行いつつ水平な姿勢を維持しながら外周面28aを固定用溝23の内周面23aに摺接させながら所定圧力で押し込む。したがって、完全に押し込み収容された状態では、ロック穴構成部28の外周面28aと固定用溝23の内周面23aに密着状態に当接している。
After that, as shown in FIG. 6, the lock
続いて、スプロケット1とロック穴構成部28を、真空やあるいは不活性ガス中などの制御された雰囲気中で加圧すると共に、スプロケット1とロック穴構成部28の融点以下の温度で加熱する。そうすると、固定用溝23とロック穴構成部28の内外周面23a、28a間の接合面に原子が混合状態に拡散して接合される。
Subsequently, the
したがって、これらの冷却後に取り出せば、ロック穴構成部28は、スプロケット1の固定用溝23内で強固に固定されて一体化した状態になる。
〔本実施形態の作用〕
以下、本実施形態の作用を説明する。
Therefore, if these are taken out after cooling, the lock
[Operation of this embodiment]
The operation of this embodiment will be described below.
イグニッションスイッチをオフ操作して機関を停止しようした場合には、完全に停止する直前に、コントロールユニットから第1電磁切換弁21に制御電流が出力される。この制御電流によって、スプール弁体を軸方向の一方向に移動させて吐出通路20aと遅角油通路18あるいは進角油通路19の一方と連通させると共に、ドレン通路22といずれか他方の油通路18,19を連通させる。つまり、コントロールユニットがカム角センサやクランク角センサからの情報信号に基づいて現在のベーンロータ9の相対回転位置を検出し、これに基づいて前記各遅角油圧室11か、あるいは各進角油圧室12に油圧を供給する。これによって、ベーンロータ9を、最遅角側と最進角側の所定の中間位置まで回転制御する。
When the ignition switch is turned off to stop the engine, a control current is output from the control unit to the first
同時に、第2電磁切換弁36に通電して給排通路33と排出通路35とを連通させる。これによって、第1、第2ロック穴24,25内の作動油が、連通路39や油通路38を介して給排通路33から排出通路35及びドレン通路22に流入してオイルパン52内に排出されて低圧となる。したがって、各ロックピン26、27は、図10に示すように、各スプリング29,30のばね力によって進出方向(ロック穴24,25に係入する方向)へ付勢されて、各ロック穴24,25にそれぞれ係入する。
At the same time, the second electromagnetic switching
この状態では、第1ロックピン26の先端部26bの外側面が、第1ロック穴24の進角側の対向内側面24cに当接して遅角方向への移動が規制される。一方、第2ロックピン27の先端部27bの外側面が、第2ロック穴25の遅角側の対向内側面25bに当接して遅角方向への移動が規制される。
In this state, the outer side surface of the
この作動によってベーンロータ9は、中間位相位置に保持され、吸気弁の閉弁時期がピストン下死点よりも前の進角側に制御される。
By this operation, the
したがって、機関停止から十分に時間が経った冷機状態で再始動した場合には、吸気弁の特異な閉時期によって機関の有効圧縮比が高められて燃焼が良好になり、始動の安定化と始動性の向上が図れる。 Therefore, when restarting in a cold state where sufficient time has passed since the engine was stopped, the effective compression ratio of the engine is increased due to the unique closing timing of the intake valve, which improves combustion and stabilizes the start of the engine. It is possible to improve the sex.
その後、機関がアイドリング運転に移行すると、コントロールユニットから出力された制御電流によって第1電磁切換弁21が、吐出通路20aと遅角油通路18を連通させると共に、進角油圧室19とドレン通路22を連通させる。一方、この時点では、コントロールユニットから第2電磁切換弁36には通電されず、給排通路33と供給通路34を連通させると共に、排出通路35を閉止する。
After that, when the engine shifts to the idling operation, the control current output from the control unit causes the first
このため、オイルポンプ20から吐出通路20aに吐出された油圧は、供給通路34と給排通路33及び油通路38を通って連通路39内に流入する。さらにこの油圧は、ここから各ロック穴24、25内に流入しながら各ロックピン26,27の受圧面としての第1、第2段差面26c、27cに作用する。
Therefore, the hydraulic pressure discharged from the
したがって、各ロックピン26,27は、各スプリング29,30のばね力に抗して後退して、先端部26b、27bが各ロック穴24,25から抜け出してロックが解除される。これによって、ベーンロータ9は、自由な回転が確保される。
Therefore, the lock pins 26 and 27 are retracted against the spring force of the
また、吐出通路20aに吐出された油圧の一部は、遅角通路部18aと各第1油通路11aを通って各遅角油圧室11に供給される一方、各進角油圧室12の作動油が各第2連通孔12aと進角通路部19aを通ってドレン通路22からオイルパン52に排出される。
Further, a part of the hydraulic pressure discharged to the
したがって、各遅角油圧室11内が高圧になる一方、各進角油圧室12内が低圧になる。このため、ベーンロータ9は、図3に示すように、図中左側(遅角側)へ回転して第1ベーン16aの一側面が第1シュー10aの対向側面に当接して、最遅角側の回転位置に規制保持される。
Therefore, the insides of the retarding
これによって、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップが無くなって燃焼ガスの吹き返しが抑制されて、良好な燃焼状態が得られると共に、燃費の向上と機関回転の安定化が図れる。 As a result, the valve overlap between the intake valve and the exhaust valve is eliminated, the blowback of the combustion gas is suppressed, a good combustion state is obtained, and the fuel economy is improved and the engine rotation is stabilized.
また、機関が例えば高回転域になった場合には、コントロールユニットから出力された制御電流によって第1電磁切換弁21が、図1に示すように、流路を切り換えて吐出通路20aと進角油通路19を連通させると共に、遅角油圧室18とドレン通路22を連通させる。一方、この時点では、第2電磁切換弁36が、給排通路33と供給通路34を連通させると共に、排出通路35を閉止した状態が継続されている。
Further, when the engine is in a high speed region, for example, the first
したがって、今度は各進角油圧室12が高圧になると共に、各遅角油圧室11が低圧になる。このため、前記ベーンロータ9は、図4に示すように、進角側に回転して第1ベーン16aの他側面が第2シュー10bの対向側面に当接して最進角側の回転位置に保持される。これによって、吸気弁の開時期が早くなって、排気弁とのバルブオーバーラップが大きくなり、吸入空気量が増加して出力が向上する。
Therefore, this time, each advance
そして、前述のように、機関を停止させるためにイグニッションスイッチをオフ操作したときに、ベーンロータ9が、何らかの原因で機関再始動に困難な最遅角側と最進角側の中間位置に戻らずに、例えば図3に示すように最遅角側の位置に回転停止してしまった場合には、再始動時に以下の作動を行う。
Then, as described above, when the ignition switch is turned off to stop the engine, the
すなわち、イグニッションスイッチをオン操作してクランキングが開始されると、このクランキング初期には前記カムシャフト2(ベーンロータ9)にバルブスプリングのばね力に起因して発生する正負の交番トルクが入力される。この変動トルクのうち負のトルクが入力された際に、ベーンロータ9が、進角側へ僅かに回転することから、図8に示すように、第1ロックピン26の先端部26bが第1スプリング29のばね力によって第1ロック穴24の第1底面24aに下降して当接する。
That is, when the ignition switch is turned on to start cranking, positive and negative alternating torque generated due to the spring force of the valve spring is input to the camshaft 2 (vane rotor 9) at the beginning of cranking. It When a negative torque of this fluctuating torque is input, the
その直後、正のトルクが入力されてベーンロータ9が遅角側への回転力が作用すると、前記第1ロックピン26の先端部26bの外側面が第1底面24a側の立ち上がり内側面24dに当接して遅角側への回転が規制される。その後再び負のトルクが作用すると、ベーンロータ9の進角側への回転に伴って第1ロックピン26の先端部26bが図9に示すように、第2底面24bまで下降して係合する。
Immediately thereafter, when a positive torque is input and a rotational force acts on the
ここで再び正のトルクが作用すると、先端部26bの外側面が第2底面側の立ち上がり内側面24eに当接して遅角側への回転が規制される。つまり、ベーンロータ9は、第1ロックピン26と第1ロック穴24との間のラチェット機能によって進角側へ順次自動的に回転する。
When positive torque is applied again here, the outer side surface of the
続いて、ベーンロータ9が再び負のトルクによって進角側へ回転すると、図10に示すように、第1ロックピン26は、先端部26bが第1ロック穴24の第2底面24b上を進角側へ摺動して先端部26bの外周面が進角側の内側面24cに当接する。同時に、第2ロックピン27が、第2ロック穴25内に係合して先端部27bが底面25aに当接すると共に、先端部27bの外側面が遅角側の内側面25bに当接する。これによって、第1ロックピン26と第2ロックピン27の各先端部26b、27bによって対向する部位が挟持された状態になる。したがって、前記ベーンロータ9は、最遅角側と最進角側の中間位置に自動的に保持されると共に、進角側と遅角側への自由な回転が規制される。
Subsequently, when the
よって、前記通常の冷機始動時には、クランキング中の機関の有効圧縮比が高められて燃焼が良好になり、始動の安定化と始動性の向上が図れる。 Therefore, at the time of the normal cold start, the effective compression ratio of the engine during cranking is increased to improve the combustion, so that the start can be stabilized and the startability can be improved.
以上のように、本実施形態では、前記第1、第2ロックピン26,27の先端部26b、27b側の第1、第2段差面26c、27cを解除用の受圧面として利用したことから、各ピン本体26a、27aの外周面をほぼストレートな円筒面に形成することができる。したがって、各ロックピン26,27の外径を可及的に小さくすることができるので、ロータ15を含めた装置全体のコンパクト化が図れる。この結果、エンジンルーム内での機関への搭載性が向上する。
As described above, in the present embodiment, the first and second stepped
ところで、前記バルブタイミング制御装置にあって、各ロック穴24,25は、ロックピン26,27の係入による摺動抵抗と、係入中(ロック中)のカムシャフト2から入力される正、負の交番トルクによるロックピン26,27の各先端部26b、27bの接触による剪断方向の入力荷重が作用する。したがって、ロック穴24、25の形成部位、つまりロック穴構成部28は、スプロケット1の硬度よりも高い強度(硬度)が必要になる。
By the way, in the valve timing control device, each
そこで、前記従来の技術では、ロック穴構成部(スリーブ)の強度を確保するために外径を拡大することが行われ、これに合わせてタイミングスプロケットの外径も大きく取らざるを得ない。また、外径が拡大されたロック穴構成部を固定用穴へ圧入固定するときの強度を確保するために、タイミングスプロケットの肉厚幅も比較的大きく形成しなければならなかった。このため、装置全体の重量の増加や大型化が余儀なくされるおそれがあった。 Therefore, in the above-mentioned conventional technique, the outer diameter is increased in order to secure the strength of the lock hole forming portion (sleeve), and accordingly, the outer diameter of the timing sprocket must be increased. Further, in order to secure the strength when press-fitting and fixing the lock hole constituting portion having the enlarged outer diameter into the fixing hole, the thickness width of the timing sprocket must be made relatively large. Therefore, there is a possibility that the weight and the size of the entire apparatus may be inevitably increased.
これに対して、本実施形態では、強度の高いロック穴構成部28を、スプロケット1の固定用溝23内に対して圧入によるのではなく、拡散接合によって固定した。すなわち、スプロケット1の固定用溝23に対してロック穴構成部28を、拡散接合によって接合したことから、従来の圧入固定する際の大きな圧入代が不要になり、ロック穴構成部28自体の大径化やスプロケット1の肉厚化は不要になる。このため、従来技術のような装置全体の重量の増加や大型化などの技術的課題を解消することができる。
On the other hand, in the present embodiment, the high-strength lock
換言すれば、ロック穴構成部28の強度を確保しつつ固定用溝23に対する接合構造を拡散接合したことから、装置全体の小型化と軽量化が図れる。
In other words, since the bonding structure for the fixing
しかも、本実施形態では、前述のように、同じ焼結金属であってもロック穴構成部28の硬度をスプロケット1の硬度よりも高くしてあることから、前記カムシャフト2の交番トルクなどが作用してもロック穴24,25の孔縁の欠けなどが抑制されて十分な耐久性が得られる。
Moreover, in the present embodiment, as described above, even if the same sintered metal is used, the hardness of the lock
また、前記ロック穴構成部28を用いずにスプロケット1の大径スプロケット1aの内側面1eにロック穴を穴開け加工して直接形成することも考えられるが、この場合は、スプロケット1の硬度が必要強度に対し不足するおそれがある。この結果、タイミングチェーンからの大きな入力荷重に耐えられず、耐久性の低下が余儀なくされるおそれがある。
It is also conceivable to directly form a lock hole on the
これに対して、本実施形態では、スプロケット1にロック穴を直接形成するのではなく、前述のように、スプロケット1とは別体のロック穴構成部28の硬度をスプロケット1の硬度よりも高くしてあることから、スプロケット1の強度に影響を与えることはない。
〔第2実施形態〕
図12〜図14は第2実施形態を示し、焼結合金によって形成されたスプロケット1の固定用溝43、44が、スプロケット内周部に2つ設けられていると共に、該両固定用溝43、44に2つのロック穴構成部45,46が収容固定されている。
On the other hand, in the present embodiment, instead of directly forming the lock hole in the
[Second Embodiment]
12 to 14 show the second embodiment, in which two fixing
具体的に説明すれば、第1、第2固定用溝43,44は、大径スプロケット部1aの内側面1eの直線上の対称位置に形成されていると共に、それぞれが矩形状に形成されている。各固定用溝43,44は、内端側が支持孔1cの孔縁に臨んでいる共に、径方向長さが第1実施形態の固定用溝23の幅とほぼ同一に形成されている。
More specifically, the first and second fixing
第1固定用溝43は、各辺の長さがほぼ等しい四角形状に形成されているのに対して、第2固定用溝44は、横方向に延びた長方形状に形成されている。
The
第1、第2ロック穴構成部45、46は、それぞれの硬度がスプロケット1よりも高い焼結金属によって形成されていると共に、第1、第2固定用溝43,44と相似形の矩形ブロック状に形成されている。第1ロック穴構成部45のほぼ中央には、円形状の第1ロック穴24が形成されている一方、第2ロック穴構成部46のほぼ中央には、横方向に延びた楕円状の第2ロック穴25が形成されている。なお、第1、第2ロック穴24,25の構造は、第1実施形態のものと同じである。
The first and second lock
第1、第2ロック穴構成部45,46は、それぞれの厚さなどを含めた全体の外形状が対応する第1、第2固定用溝43,44の内形状とほぼ同一に形成されている。また、各ロック穴構成部45,46は、図14に示すように、各固定用溝43,44に収容配置した際に、それぞれの両側面45a、45b、46a、46bが各固定用溝43,44の各対向内側面43a、43b、44a、44bと密着した状態で当接している。なお、各ロック穴構成部45,46の内端面45c、46cは、前記支持孔1cの内周面に沿って円弧状に形成されている。
The first and second lock
そして、第1、第2ロック穴構成部45,46を、第1、第2固定用溝43、44内で拡散接合するには、図13に示すように、予め焼結金属で成形されたスプロケット1を、大径スプロケット部1aの内側面1eを上側にした状態で所定の固定治具によって固定しておく。
Then, in order to perform diffusion bonding of the first and second lock
その後、図14に示すように、予め硬度の高い焼結金属で成形されたロック穴構成部45,46を、上方から各固定用溝44,44内に位置決めを行いつつ水平な姿勢を維持しながら各両側面45a、45b、46a、46bを各固定用溝43,44の各対向内側面43a、43b、44a、44bに摺接させながら所定圧力で押し込む。したがって、完全に押し込み収容された状態では、各ロック穴構成部45,46各両側面45a、45b、46a、46bと各固定用溝43,44の各対向内側面43a、43b、44a、44bに密着状態に当接している。
After that, as shown in FIG. 14, while maintaining the horizontal posture, the lock
なお、この時点においては、各固定用溝44,45の外側の内端面と該内端面に対峙する各ロック穴構成部45,46の各外端面との間には、微小クリアランスが形成されている。
At this point in time, a minute clearance is formed between the outer inner end surface of each fixing
続いて、スプロケット1と各ロック穴構成部45,46を、真空やあるいは不活性ガス中などの制御された雰囲気中で加圧すると共に、スプロケット1とロック穴構成部28の融点以下の温度で加熱する。そうすると、各固定用溝43,44の各対向内側面43a、43b、44a、44bと各ロック穴構成部45,46の各両側面45a、45b、46a、46b間の接合面に原子が混合状態に拡散して接合される。
Subsequently, the
したがって、これらの冷却後に取り出せば、各ロック穴構成部45,46は、スプロケット1の各固定用溝43,44内で強固に接合されて一体化した状態になる。
Therefore, if they are taken out after cooling, the lock hole
よって、この実施形態は、前述した第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に、各固定用溝43,44と各ロック穴構成部45,46はそれぞれ2つずつ設けられていることから、成形加工の自由度が向上する。
〔第3実施形態〕
図15〜図17は第3実施形態を示し、第2実施形態における各固定用溝43,44と各ロック穴構成部45,46の形状を円弧扇形に形成したものである。
Therefore, in this embodiment, the same effects as those of the above-described first embodiment can be obtained, and two fixing
[Third Embodiment]
15 to 17 show the third embodiment, in which the fixing
すなわち、各固定用溝43,44は、内周部側を要側として外周側に向かって拡径状に形成されて全体的に円弧扇形状に形成されている。
That is, each of the fixing
一方、各ロック穴構成部45,46は、各固定用溝43,44と相似形状に形成されて、全体として円弧扇形状に形成されている。
On the other hand, the lock
なお、スプロケット1と各ロック穴構成部45,46は、同じ焼結金属によって形成されているが、硬度は各ロック穴構成部45,46の方が高く形成されている。
The
また、各ロック穴構成部45,46は、図17に示すように、各固定用溝43,44に収容配置した際に、それぞれの周方向の両側面45a、45b、46a、46bが各固定用溝43,44の各対向内側面43a、43b、44a、44bと密着した状態で当接している。
Further, as shown in FIG. 17, when the lock
そして、第1、第2ロック穴構成部45,46を、第1、第2固定用溝43、44内で拡散接合するには、第2実施形態と同じ成形工程によって行われる。つまり、図16に示すように、予め焼結金属で成形されたスプロケット1を、大径スプロケット部1aの内側面1eを上側にした状態で所定の固定治具によって固定しておく。その後は、前述した工程と同じであるから、説明を省略する。
Then, the diffusion bonding of the first and second lock
したがって、この実施形態も第2実施形態と同じ作用効果が得られると共に、装置の仕様や大きさなどによって、各固定用溝43,44や各ロック穴構成部45,46の円周方向の長さを自由に変更することが可能である。
Therefore, in this embodiment, the same effect as the second embodiment can be obtained, and the lengths of the fixing
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、バルブタイミング制御装置を吸気側ばかりか排気側に適用することも可能である。 The present invention is not limited to the configuration of the above embodiment, and the valve timing control device can be applied not only to the intake side but also to the exhaust side.
前記各実施形態では、ロック穴やロックピンをそれぞれ2つ設けているものを示しているが、それぞれ1つのものであっても、さらにはそれぞれ2つ以上設けたものにも適用することが可能である。 In each of the above-described embodiments, two lock holes and two lock pins are provided, but it is possible to apply one lock hole or two lock pins. Is.
駆動回転体としては、スプロケット1ばかりかプーリにも適用することができる。さらに、前記固定用溝やロック穴構成部の形状や、配設位置などを自由に変更することも可能である。
As the driving rotating body, not only the
さらに、本装置をいわゆるアイドルストップ車や、車両の走行モードによって駆動源を電動モータと内燃機関に切り換えるいわゆるハイブリッド車に適用することも可能である。 Further, the present device can be applied to a so-called idle stop vehicle or a so-called hybrid vehicle in which a drive source is switched between an electric motor and an internal combustion engine depending on a traveling mode of the vehicle.
また、ロック穴構成部は焼結成形時における例えば金属粉末密度をスプロケットより高くするものに限らず、例えば、ロック穴構成部の材料をスプロケットの材料よりも硬度の高いものにすることも可能である。 Further, the lock hole forming portion is not limited to one having a metal powder density higher than that of the sprocket at the time of sintering, and for example, the material of the lock hole forming portion may have a hardness higher than that of the sprocket. is there.
以上説明した実施形態に基づく内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。 As a valve timing control device for an internal combustion engine based on the embodiment described above, for example, the following aspects are possible.
その一つの態様において、クランクシャフトからの回転力が伝達され、内部に作動室を有する焼結金属によって形成された駆動回転体と、
カムシャフトに固定されるロータ及び該ロータの外周に設けられて前記作動室を複数に分けるベーンを有するベーンロータと、
前記ベーンロータの内部に、前記カムシャフトの回転軸方向に沿って形成されたピン収容孔と、
前記ピン収容孔内に摺動可能に配置されたロック部材と、
前記駆動回転体の、前記作動室に臨む内側面に設けられた凹部と、
前記凹部内に収容配置され、前記ベーンロータが前記駆動回転体に対して所定の角度位置に相対回転した際に、前記ロック部材の先端部が係入可能なロック穴を有し、前記駆動回転体よりも硬度の高い焼結金属によって形成されたロック穴構成部と、
を備え、
前記凹部内に前記ロック穴構成部が収容された状態で、前記駆動回転体の焼結金属材と前記ロック穴構成部の焼結金属材が混合して接合されている。
In one aspect thereof, a driving rotating body formed of a sintered metal having a working chamber inside, to which a rotating force from a crankshaft is transmitted,
A rotor fixed to the camshaft, and a vane rotor having a vane provided on the outer periphery of the rotor to divide the working chamber into a plurality of;
A pin accommodating hole formed along the rotation axis direction of the camshaft inside the vane rotor;
A lock member slidably arranged in the pin accommodating hole;
A recess provided on the inner side surface of the drive rotor facing the working chamber,
The drive rotator is housed in the recess and has a lock hole into which a tip portion of the lock member can be inserted when the vane rotor is relatively rotated to a predetermined angular position with respect to the drive rotator. A lock hole component formed of a sintered metal having a hardness higher than that,
Equipped with
The sintered metal material of the drive rotor and the sintered metal material of the lock hole forming portion are mixed and joined in a state where the lock hole forming portion is housed in the recess.
さらに好ましい態様としては、前記駆動回転体の焼結金属材と前記ロック構成部の焼結金属材の混合による接合は、拡散接合である。 In a further preferred embodiment, the joining by mixing the sintered metal material of the drive rotor and the sintered metal material of the lock component is diffusion welding.
さらに好ましい態様としては、前記駆動回転体は、内部に前記ロータの一部が挿入される挿入孔を有し、該挿入孔の前記内側面側の孔縁に前記凹部が形成されている。 In a further preferred aspect, the drive rotor has an insertion hole into which a part of the rotor is inserted, and the recess is formed at a hole edge on the inner side surface side of the insertion hole.
さらに好ましい態様としては、前記凹部に収容される前記ロック穴構成部は、内周面が前記挿入孔の内周面に沿った円弧状に形成されている。 In a further preferred aspect, the lock hole forming portion housed in the recess has an inner peripheral surface formed in an arc shape along the inner peripheral surface of the insertion hole.
さらに好ましい態様としては、前記凹部は、前記挿入孔の孔縁全体に沿って円環溝状に形成されている。 In a further preferred aspect, the recess is formed in an annular groove shape along the entire hole edge of the insertion hole.
さらに好ましい態様としては、前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣って円環状に形成されている。 In a further preferred aspect, the lock hole forming portion is formed in an annular shape following the shape of the recess.
さらに好ましい態様としては、前記凹部は、前記挿入孔の孔縁全体に沿って円環溝状に形成され、前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣って円環状に形成され、前記ロック穴構成部が前記凹部内に収容保持された状態では、前記ロック穴構成部の外周面と該外周面に径方向から対向する前記凹部の内周面が密着している。 In a further preferred aspect, the recess is formed in an annular groove shape along the entire hole edge of the insertion hole, and the lock hole forming portion is formed in an annular shape following the shape of the recess, and the lock is formed. In the state where the hole forming portion is housed and held in the concave portion, the outer peripheral surface of the lock hole forming portion and the inner peripheral surface of the concave portion that faces the outer peripheral surface in the radial direction are in close contact with each other.
さらに好ましい態様としては、前記凹部は、前記挿入孔の孔縁から径方向外側に延びる矩形溝状に形成されている。 In a further preferred aspect, the recess is formed in a rectangular groove shape extending radially outward from the hole edge of the insertion hole.
さらに好ましい態様としては、前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣った矩形状に形成されて、前記駆動回転体の円周方向の両側面が前記凹部の前記駆動回転体の円周方向の対向内側面に密着している。 As a further preferred aspect, the lock hole forming portion is formed in a rectangular shape following the shape of the recess, and both side surfaces in the circumferential direction of the drive rotor are the recesses in the circumferential direction of the drive rotor. It is in close contact with the inner surface facing each other.
さらに好ましい態様としては、前記凹部は、前記挿入孔の孔縁に沿って周方向へ延びる扇溝状に形成されていると共に、前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣った扇形状に形成されて、前記駆動回転体の円周方向の両側面が前記凹部の前記駆動回転体の円周方向の対向内側面に密着している。 In a further preferred aspect, the recess is formed in a fan groove shape that extends in the circumferential direction along the hole edge of the insertion hole, and the lock hole forming portion has a fan shape that follows the shape of the recess. Both side surfaces of the drive rotor in the circumferential direction are formed in close contact with inner facing inner surfaces of the recess of the drive rotor in the circumferential direction.
別の好ましい態様としては、クランクシャフトからの回転力が伝達され、内部に作動室を有する焼結金属によって形成された駆動回転体と、
カムシャフトに固定されるロータと、該ロータの外周に設けられて前記作動室を複数に分けるベーンと、前記ロータまたはベーンに前記ロータの回転軸方向に沿って形成されたピン収容孔と、を有するベーンロータと、
前記ピン収容孔内に摺動可能に設けられたロック部材と、
前記駆動回転体の前記作動室に臨む内側面に設けられた凹部と、
前記凹部内に収容配置され、前記ロック部材の先端部が係入可能なロック穴を構成し、前記駆動回転体よりも硬度の高い焼結金属によって形成されたロック穴構成部と、
を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法であって、
前記ロック穴構成部を前記凹部に収容配置して該凹部内に保持し、
その後、前記凹部内に前記ロック穴構成部を収容保持した状態で、前記ロック穴構成部を加圧、加熱して前記ロック穴構成部の外面と該外面に接触した前記凹部の内面を拡散接合によって接合した。
As another preferable aspect, a driving rotating body formed by a sintered metal having a working chamber inside, to which a rotational force from the crankshaft is transmitted,
A rotor fixed to the camshaft, a vane provided on the outer circumference of the rotor to divide the working chamber into a plurality of portions, and a pin accommodating hole formed in the rotor or the vane along the rotation axis direction of the rotor. A vane rotor having
A lock member slidably provided in the pin housing hole,
A recess provided on the inner surface of the drive rotor facing the working chamber,
A lock hole forming portion that is housed and arranged in the recess, forms a lock hole into which the tip end of the lock member can be inserted, and is formed of a sintered metal having a hardness higher than that of the drive rotating body,
A method for manufacturing a valve timing control device for an internal combustion engine, comprising:
The lock hole forming portion is housed in the concave portion and held in the concave portion,
Then, while the lock hole forming portion is housed and held in the recess, the lock hole forming portion is pressurized and heated to diffuse-bond the outer surface of the lock hole forming portion and the inner surface of the recess contacting the outer surface. Joined by.
さらに好ましい態様としては、前記駆動回転体は、内部に前記ロータの一部が挿入される挿入孔を有し、該挿入孔の前記内側面側の孔縁に前記凹部が形成されている。 In a further preferred aspect, the drive rotor has an insertion hole into which a part of the rotor is inserted, and the recess is formed at a hole edge on the inner side surface side of the insertion hole.
さらに好ましい態様としては、前記ロック穴構成部の内面を前記挿入孔の内周面に沿って円弧状に形成し、その後、前記ロック穴構成部を前記凹部内に収容保持し、この収容保持された状態で拡散接合によって前記ロック構成部を前記凹部内に接合した。 In a further preferred aspect, the inner surface of the lock hole forming portion is formed in an arc shape along the inner peripheral surface of the insertion hole, and thereafter, the lock hole forming portion is housed and held in the recess, and the housing is held. In this state, the lock component was joined in the recess by diffusion joining.
さらに好ましい態様としては、前記凹部は、前記挿入孔の孔縁全体に沿って円環溝状に形成され、
前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣って円環状に形成され、
前記ロック穴構成部が前記凹部内に収容保持された後に、前記ロック穴構成部の外周面と該外周面に径方向から対向する前記凹部の内周面を拡散接合によって接合した。
In a further preferred aspect, the recess is formed in an annular groove shape along the entire hole edge of the insertion hole,
The lock hole forming portion is formed in an annular shape following the shape of the recess,
After the lock hole forming portion was housed and held in the recess, the outer peripheral surface of the lock hole forming portion and the inner peripheral surface of the recess opposed to the outer peripheral surface in the radial direction were joined by diffusion bonding.
さらに好ましい態様としては、前記凹部は、前記挿入孔の孔縁から径方向外側に延びる矩形溝状に形成され、
前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣った矩形状に形成され、
前記ロック穴構成部が前記凹部内に収容保持された後に、ロック穴構成部の前記駆動回転体の円周方向の両側面と前記凹部の前記駆動回転体の円周方向の対向内側面を拡散接合によって接合した。
In a further preferred aspect, the recess is formed in a rectangular groove shape extending radially outward from a hole edge of the insertion hole,
The lock hole forming portion is formed in a rectangular shape following the shape of the recess,
After the lock hole forming portion is housed and held in the recess, the both side surfaces of the lock hole forming portion in the circumferential direction of the drive rotor and the inner surface of the recess facing the drive rotor in the circumferential direction are diffused. Joined by joining.
1…スプロケット(駆動回転体)、 1c…挿入孔、 2…カムシャフト、 3…位相変更機構、 4…第1油圧回路、 5…位置保持機構、 6…第2油圧回路、 7…ハウジング、 7a…ハウジング本体、 9…ベーンロータ(従動回転体)、 10a〜10d…シュー、 11…遅角油圧室、 11a…第1連通孔、 12…進角油圧室、 12a…第2連通孔、 15…ロータ、 15e、15f…大径部、 16a〜16c…ベーン、 18…遅角油通路、 19…進角油通路、 23…固定用溝(凹部)、 23a…内周面、 24…第1ロック穴、 25…第2ロック穴、 26…第1ロックピン(ロック部材)、 26b…先端部、 27…第2ロックピン(ロック部材) 27b…先端部、 28…ロック穴構成部、 28a…外周面、 28b…内周面、 29、30…第1、第2スプリング(付勢部材)、 31a、31b…第1、第2ピン収容孔、 43,44…第1、第2固定用溝、 43a、43b・44a、44b…対向内側面、 45,46…第1、第2ロック穴構成部、 45a、45b・46a、46b…両側面
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記駆動回転体に軸方向から結合されて、内部に作動室を有するハウジングと、
カムシャフトに固定されるロータ及び該ロータの外周に設けられて前記作動室を複数に分けるベーンを有するベーンロータと、
前記ベーンロータの内部に、前記カムシャフトの回転軸方向に沿って形成されたピン収容孔と、
前記ピン収容孔内に摺動可能に配置されたロック部材と、
前記駆動回転体の前記作動室に臨む内側面に設けられた凹部と、
前記凹部内に収容配置され、前記ベーンロータが前記駆動回転体に対して所定の角度位置に相対回転した際に、前記ロック部材の先端部が係入可能なロック穴を有し、前記駆動回転体よりも硬度の高い焼結金属によって形成されたロック穴構成部と、
を備え、
前記駆動回転体は、中央に前記ベーンロータの一部が挿入される挿入孔を有し、
前記凹部は、前記挿入孔の前記内側面側の孔縁全体に沿って円環溝状に形成され、
前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣って円環状に形成され、
前記凹部内に前記ロック穴構成部が収容された状態で、前記駆動回転体の焼結金属材と前記ロック穴構成部の焼結金属材が拡散接合されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The rotational force from the crankshaft is transmitted, and the drive rotor formed of sintered metal,
A housing that is axially coupled to the drive rotor and that has a working chamber inside;
A rotor fixed to the camshaft, and a vane rotor having a vane provided on the outer periphery of the rotor to divide the working chamber into a plurality of;
A pin accommodating hole formed along the rotation axis direction of the camshaft inside the vane rotor;
A lock member slidably arranged in the pin accommodating hole;
A recess provided on the inner surface of the drive rotor facing the working chamber,
The drive rotator is housed in the recess and has a lock hole into which a tip portion of the lock member can be inserted when the vane rotor is relatively rotated to a predetermined angular position with respect to the drive rotator. A lock hole component formed of a sintered metal having a hardness higher than that,
Equipped with
The drive rotor has an insertion hole at the center into which a part of the vane rotor is inserted,
The recess is formed in an annular groove shape along the entire hole edge on the inner surface side of the insertion hole ,
The lock hole forming portion is formed in an annular shape following the shape of the recess,
In the internal combustion engine, the sintered metal material of the drive rotor and the sintered metal material of the lock hole configuration portion are diffusion- bonded in a state where the lock hole configuration portion is accommodated in the recess. Valve timing control device.
前記ロック穴構成部が前記凹部内に収容された状態では、前記ロック穴構成部の外周面と該外周面に径方向から対向する前記凹部の内周面が密着していることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 1,
In a state in which the lock hole forming portion is housed in the recess, the outer peripheral surface of the lock hole forming portion and the inner peripheral surface of the recess that radially faces the outer peripheral surface are in close contact with each other. Valve timing control device for internal combustion engine.
前記駆動回転体に軸方向から結合されて、内部に作動室を有するハウジングと、
カムシャフトに固定されるロータ及び該ロータの外周に設けられて前記作動室を複数に分けるベーンを有するベーンロータと、
前記ベーンロータの内部に、前記カムシャフトの回転軸方向に沿って形成されたピン収容孔と、
前記ピン収容孔内に摺動可能に配置されたロック部材と、
前記駆動回転体の、前記作動室に臨む内側面に設けられた凹部と、
前記凹部内に収容配置され、前記ベーンロータが前記駆動回転体に対して所定の角度位置に相対回転した際に、前記ロック部材の先端部が係入可能なロック穴を有し、前記駆動回転体よりも硬度の高い焼結金属によって形成されたロック穴構成部と、
を備え、
前記駆動回転体は、中央に前記ベーンロータの一部が挿入される挿入孔を有し、
前記凹部は、前記挿入孔の孔縁から径方向外側に延びる矩形溝状に形成され、
前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣った矩形状に形成され、
前記凹部内に前記ロック穴構成部が収容された状態で、前記駆動回転体の焼結金属材と前記ロック穴構成部の焼結金属材が拡散接合されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The rotational force from the crankshaft is transmitted, and the drive rotor formed of sintered metal,
A housing that is axially coupled to the drive rotor and that has a working chamber inside;
A rotor fixed to the camshaft, and a vane rotor having a vane provided on the outer periphery of the rotor to divide the working chamber into a plurality of;
A pin accommodating hole formed along the rotation axis direction of the camshaft inside the vane rotor;
A lock member slidably arranged in the pin accommodating hole;
A recess provided on the inner side surface of the drive rotor facing the working chamber,
The drive rotator is housed in the recess and has a lock hole into which a tip portion of the lock member can be inserted when the vane rotor is relatively rotated to a predetermined angular position with respect to the drive rotator. A lock hole component formed of a sintered metal having a hardness higher than that,
Equipped with
The drive rotor has an insertion hole at the center into which a part of the vane rotor is inserted,
The concave portion is formed in a rectangular groove shape extending radially outward from the hole edge of the insertion hole,
The lock hole forming portion is formed in a rectangular shape following the shape of the recess,
In the internal combustion engine, the sintered metal material of the drive rotor and the sintered metal material of the lock hole configuration portion are diffusion-bonded in a state where the lock hole configuration portion is accommodated in the recess. Valve timing control device.
前記駆動回転体に軸方向から結合されて、内部に作動室を有するハウジングと、
カムシャフトに固定されるロータ及び該ロータの外周に設けられて前記作動室を複数に分けるベーンを有するベーンロータと、
前記ベーンロータの内部に、前記カムシャフトの回転軸方向に沿って形成されたピン収容孔と、
前記ピン収容孔内に摺動可能に配置されたロック部材と、
前記駆動回転体の、前記作動室に臨む内側面に設けられた凹部と、
前記凹部内に収容配置され、前記ベーンロータが前記駆動回転体に対して所定の角度位置に相対回転した際に、前記ロック部材の先端部が係入可能なロック穴を有し、前記駆動回転体よりも硬度の高い焼結金属によって形成されたロック穴構成部と、
を備え、
前記駆動回転体は、中央に前記ベーンロータの一部が挿入される挿入孔を有し、
前記凹部は、前記挿入孔の孔縁に沿って周方向へ延びる扇溝状に形成され、 前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣った扇形状に形成され、
前記凹部内に前記ロック穴構成部が収容された状態で、前記駆動回転体の焼結金属材と前記ロック穴構成部の焼結金属材が拡散接合されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The rotational force from the crankshaft is transmitted, and the drive rotor formed of sintered metal,
A housing that is axially coupled to the drive rotor and that has a working chamber inside;
A rotor fixed to the camshaft, and a vane rotor having a vane provided on the outer periphery of the rotor to divide the working chamber into a plurality of;
A pin accommodating hole formed along the rotation axis direction of the camshaft inside the vane rotor;
A lock member slidably arranged in the pin accommodating hole;
A recess provided on the inner side surface of the drive rotor facing the working chamber,
The drive rotator is housed in the recess and has a lock hole into which a tip portion of the lock member can be inserted when the vane rotor is relatively rotated to a predetermined angular position with respect to the drive rotator. A lock hole component formed of a sintered metal having a hardness higher than that,
Equipped with
The drive rotor has an insertion hole at the center into which a part of the vane rotor is inserted,
The recess is formed in a fan groove shape that extends in the circumferential direction along the hole edge of the insertion hole, the lock hole forming portion is formed in a fan shape that follows the shape of the recess,
In the internal combustion engine, the sintered metal material of the drive rotor and the sintered metal material of the lock hole configuration portion are diffusion-bonded in a state where the lock hole configuration portion is accommodated in the recess. Valve timing control device.
前記駆動回転体に軸方向から結合されて、内部に作動室を有するハウジングと、
カムシャフトに固定されるロータ及び該ロータの外周に設けられて前記作動室を複数に分けるベーンを有するベーンロータと、
前記ベーンロータの内部に、前記カムシャフトの回転軸方向に沿って形成されたピン収容孔と、
前記ピン収容孔内に摺動可能に配置されたロック部材と、
前記駆動回転体の前記作動室に臨む内側面に設けられた凹部と、
前記凹部内に収容配置され、前記ベーンロータが前記駆動回転体に対して所定の角度位置に相対回転した際に、前記ロック部材の先端部が係入可能なロック穴を有し、前記駆動回転体よりも硬度の高い焼結金属によって形成されたロック穴構成部と、
を備え、
前記駆動回転体は、内部に前記ロータの一部が挿入される挿入孔を有し、
前記凹部は、前記挿入孔の孔縁全体に沿って円環溝状に形成され、
前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣って円環状に形成された内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法であって、
前記ロック穴構成部を前記凹部内に収容保持し、
その後、前記ロック穴構成部の外周面と該外周面に径方向から対向する前記凹部の内周面を拡散接合によって接合したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法。 The rotational force from the crankshaft is transmitted, and the drive rotor formed of sintered metal,
A housing that is axially coupled to the drive rotor and that has a working chamber inside;
A rotor fixed to the camshaft, and a vane rotor having a vane provided on the outer periphery of the rotor to divide the working chamber into a plurality of;
A pin accommodating hole formed along the rotation axis direction of the camshaft inside the vane rotor;
A lock member slidably arranged in the pin accommodating hole;
A recess provided on the inner surface of the drive rotor facing the working chamber,
The drive rotator is housed in the recess and has a lock hole into which the tip end of the lock member can be inserted when the vane rotor is relatively rotated with respect to the drive rotator at a predetermined angular position. A lock hole component formed of a sintered metal having a higher hardness than
Equipped with
The drive rotor has an insertion hole into which a part of the rotor is inserted,
The recess is formed in an annular groove shape along the entire edge of the insertion hole,
The lock hole forming portion is a method of manufacturing a valve timing control device for an internal combustion engine, which is formed in an annular shape following the shape of the recess,
Accommodating and holding the lock hole component in the recess,
After that, an outer peripheral surface of the lock hole constituting portion and an inner peripheral surface of the recessed portion which is opposed to the outer peripheral surface in a radial direction are joined by diffusion joining, and a method for manufacturing a valve timing control device of an internal combustion engine.
前記駆動回転体に軸方向から結合されて、内部に作動室を有するハウジングと、
カムシャフトに固定されるロータ及び該ロータの外周に設けられて前記作動室を複数に分けるベーンを有するベーンロータと、
前記ベーンロータの内部に、前記カムシャフトの回転軸方向に沿って形成されたピン収容孔と、
前記ピン収容孔内に摺動可能に配置されたロック部材と、
前記駆動回転体の前記作動室に臨む内側面に設けられた凹部と、
前記凹部内に収容配置され、前記ベーンロータが前記駆動回転体に対して所定の角度位置に相対回転した際に、前記ロック部材の先端部が係入可能なロック穴を有し、前記駆動回転体よりも硬度の高い焼結金属によって形成されたロック穴構成部と、
を備え、
前記駆動回転体は、内部に前記ロータの一部が挿入される挿入孔を有し、
前記凹部は、前記挿入孔の孔縁から径方向外側に延びる矩形溝状に形成され、
前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣った矩形状に形成された内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法であって、
前記ロック穴構成部を前記凹部内に収容保持し、
その後、ロック穴構成部の前記駆動回転体の円周方向の両側面と前記凹部の前記駆動回転体の円周方向の対向内側面を拡散接合によって接合したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法。 The rotational force from the crankshaft is transmitted, and the drive rotor formed of sintered metal,
A housing that is axially coupled to the drive rotor and that has a working chamber inside;
A rotor fixed to the camshaft, and a vane rotor having a vane provided on the outer periphery of the rotor to divide the working chamber into a plurality of;
A pin accommodating hole formed along the rotation axis direction of the camshaft inside the vane rotor;
A lock member slidably arranged in the pin accommodating hole;
A recess provided on the inner surface of the drive rotor facing the working chamber,
The drive rotator is housed in the recess and has a lock hole into which a tip portion of the lock member can be inserted when the vane rotor is relatively rotated to a predetermined angular position with respect to the drive rotator. A lock hole component formed of a sintered metal having a hardness higher than that,
Equipped with
The drive rotor has an insertion hole into which a part of the rotor is inserted,
The concave portion is formed in a rectangular groove shape extending radially outward from the hole edge of the insertion hole,
The lock hole forming portion is a method of manufacturing a valve timing control device for an internal combustion engine, which is formed in a rectangular shape following the shape of the recess,
Retaining and holding the lock hole forming section in the recess,
Thereafter, both side surfaces of the lock hole forming portion in the circumferential direction of the drive rotor and the inner surfaces of the recess facing each other in the circumferential direction of the drive rotor are joined by diffusion joining. Manufacturing method of control device.
前記駆動回転体に軸方向から結合されて、内部に作動室を有するハウジングと、
カムシャフトに固定されるロータ及び該ロータの外周に設けられて前記作動室を複数に分けるベーンを有するベーンロータと、
前記ベーンロータの内部に、前記カムシャフトの回転軸方向に沿って形成されたピン収容孔と、
前記ピン収容孔内に摺動可能に配置されたロック部材と、
前記駆動回転体の前記作動室に臨む内側面に設けられた凹部と、
前記凹部内に収容配置され、前記ベーンロータが前記駆動回転体に対して所定の角度位置に相対回転した際に、前記ロック部材の先端部が係入可能なロック穴を有し、前記駆動回転体よりも硬度の高い焼結金属によって形成されたロック穴構成部と、
を備え、
前記駆動回転体は、内部に前記ロータの一部が挿入される挿入孔を有し、
前記凹部は、前記挿入孔の孔縁に沿って周方向に延びる扇溝状に形成され、
前記ロック穴構成部は、前記凹部の形状に倣った扇溝状に形成された内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法であって、
前記ロック穴構成部を前記凹部内に収容保持し、
その後、ロック穴構成部の前記駆動回転体の円周方向の両側面と前記凹部の前記駆動回転体の円周方向の対向内側面を拡散接合によって接合したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法。 The rotational force from the crankshaft is transmitted, and the drive rotor formed of sintered metal,
A housing that is axially coupled to the drive rotor and that has a working chamber inside;
A rotor fixed to the camshaft, and a vane rotor having a vane provided on the outer periphery of the rotor to divide the working chamber into a plurality of;
A pin accommodating hole formed along the rotation axis direction of the camshaft inside the vane rotor;
A lock member slidably arranged in the pin accommodating hole;
A recess provided on the inner surface of the drive rotor facing the working chamber,
The drive rotator is housed in the recess and has a lock hole into which a tip portion of the lock member can be inserted when the vane rotor is relatively rotated to a predetermined angular position with respect to the drive rotator. A lock hole component formed of a sintered metal having a hardness higher than that,
Equipped with
The drive rotor has an insertion hole into which a part of the rotor is inserted,
The recess is formed in a fan groove shape extending in the circumferential direction along the hole edge of the insertion hole,
The lock hole forming portion is a method for manufacturing a valve timing control device for an internal combustion engine, which is formed in a fan groove shape following the shape of the recess,
Retaining and holding the lock hole forming section in the recess,
Thereafter, both side surfaces of the lock hole forming portion in the circumferential direction of the drive rotor and the inner surfaces of the recess facing each other in the circumferential direction of the drive rotor are joined by diffusion joining. Manufacturing method of control device.
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