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JP6704330B2 - 運動支援装置 - Google Patents

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JP6704330B2 JP2016229625A JP2016229625A JP6704330B2 JP 6704330 B2 JP6704330 B2 JP 6704330B2 JP 2016229625 A JP2016229625 A JP 2016229625A JP 2016229625 A JP2016229625 A JP 2016229625A JP 6704330 B2 JP6704330 B2 JP 6704330B2
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Description

本発明は、血液浄化治療中に患者が行う運動を支援し得る運動支援装置に関するものである。
近年、血液浄化治療(例えば血液透析治療)中の患者に対して運動を行わせる場合があり、かかる血液浄化治療中の運動により、透析効率を向上させる効果が期待されている。血液透析治療中は、患者の血液を体外循環させているため、運動の種類が制限されており、例えばベッドに固定した下肢エルゴメータを利用した有酸素運動、ベッドに固定した足踏みペダルを利用した有酸素運動、セラバンドを用いた主に下肢を中心とした筋力トレーニング、バランスボールを用いた下肢を中心とした筋力トレーニング等が主に行われている。なお、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
上記従来技術においては、以下のような問題があった。
血液浄化治療が行われる患者は、運動耐容能が低いことから、安全性を確保するために運動強度を低或いは中程度に設定するとともに、患者が極めてきついと感じない程度の運動強度に設定する必要がある。しかしながら、医師等医療従事者による巡回で運動中の患者の状態を確認するにとどまっているのが現状とされており、安全性を向上させつつ血液浄化治療中の運動を行わせることができる運動支援装置が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、より安全に血液浄化治療中の運動を行わせることができる運動支援装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、血液浄化治療中に患者が行う運動を支援し得る運動支援装置であって、血液浄化治療の開始後、運動開始前において継続的に測定された患者の循環血液量の変化に関わるパラメータに基づいて、運動開始後における前記循環血液量の変化に関わるパラメータの推移を予想した予想線を作成する予想線作成手段と、血液浄化治療中の運動開始後における患者の循環血液量の変化に関わるパラメータの測定値と前記予想線作成手段で作成された予想線の値との差又は比を算出する算出手段と、該算出手段で算出された差又は比が予め設定された閾値を超えたか否かを監視する監視手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の運動支援装置において、前記算出手段で算出された差又は比が予め設定された閾値を超えたと前記監視手段にて判定されたことを条件として、運動を停止させる又は運動の停止を報知することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の運動支援装置において、前記運動中又は運動後における前記算出手段で算出された差又は比の変化傾向と、当該差又は比の理想的な変化傾向とを比較する比較手段と、該比較手段による比較に基づいて血液浄化治療中に行われた運動の適否を判定し得る判定手段とを具備したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の運動支援装置において、前記判定手段は、前記比較手段による比較に基づいて、患者の血圧測定を行わせる又は当該血圧測定を促す報知を行い得ることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか1つに記載の運動支援装置において、前記患者の循環血液量の変化に関わるパラメータは、血液浄化治療中に継続的に測定可能な循環血液量変化率であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜4の何れか1つに記載の運動支援装置において、前記患者の循環血液量の変化に関わるパラメータは、血液浄化治療中に継続的に測定可能なプラズマリフィリングレートであることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか1つに記載の運動支援装置において、前記患者の循環血液量の変化に関わるパラメータは、血液浄化治療を行うための血液浄化装置に備えられたセンサにて検出されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、血液浄化治療の開始後、運動開始前において継続的に測定された患者の循環血液量の変化に関わるパラメータに基づいて、運動開始後における循環血液量の変化に関わるパラメータの推移を予想した予想線を作成する予想線作成手段と、血液浄化治療中の運動開始後における患者の循環血液量の変化に関わるパラメータの測定値と予想線作成手段で作成された予想線の値との差又は比を算出する算出手段と、該算出手段で算出された差又は比が予め設定された閾値を超えたか否かを監視する監視手段とを具備したので、より安全に血液浄化治療中の運動を行わせることができる。
請求項2の発明によれば、算出手段で算出された差又は比が予め設定された閾値を超えたと監視手段にて判定されたことを条件として、運動を停止させる又は運動の停止を報知するので、報知によって確実に運動を停止させることができ、安全性を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、運動中又は運動後における算出手段で算出された差又は比の変化傾向と、当該差又は比の理想的な変化傾向とを比較する比較手段と、該比較手段による比較に基づいて血液浄化治療中に行われた運動の適否を判定し得る判定手段とを具備したので、安全且つ適切な運動を行わせることができる。
請求項4の発明によれば、判定手段は、比較手段による比較に基づいて、患者の血圧測定を行わせる又は当該血圧測定を促す報知を行い得るので、血圧測定によっても運動の安全性を確保することができる。
請求項5の発明によれば、患者の循環血液量の変化に関わるパラメータは、血液浄化治療中に継続的に測定可能な循環血液量変化率であるので、リアルタイムで検出可能な循環血液量変化率に基づいて監視手段による監視を行わせることができる。
請求項6の発明によれば、患者の循環血液量の変化に関わるパラメータは、血液浄化治療中に継続的に測定可能なプラズマリフィリングレートであるので、リアルタイムで検出可能なプラズマリフィリングレートに基づいて監視手段による監視を行わせることができる。
請求項7の発明によれば、患者の循環血液量の変化に関わるパラメータは、血液浄化治療を行うための血液浄化装置に備えられたセンサにて検出されるので、治療のためのセンサを流用して監視手段による監視を行わせることができる。
本発明の実施形態に係る運動支援装置を示すブロック図 同運動支援装置に適用される血液透析装置の概要を示す模式図 同血液浄化装置における装置本体の構成を示す模式図 同運動支援装置で作成された予想線を示すグラフ ΔBVの推移及び予想線との乖離を示すグラフ 同運動支援装置による制御内容を示すフローチャート 同運動支援装置による制御内容を示すフローチャート 血液浄化治療後におけるΔBVの予想線との差を示すグラフ 本発明の他の実施形態に係る運動支援装置で作成された予想線、PRRの推移及び予想線との乖離を示すグラフ
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る運動支援装置は、血液浄化治療中に患者が行う運動を支援し得るもので、図1に示すように、血液浄化治療(透析治療)を行うための血液透析装置1に配設されたブラッドボリューム計2及び血圧計3と、運動手段Sと、予想線作成手段4と、算出手段5と、監視手段6と、報知手段7と、比較手段8と、判定手段9とを有して構成されている。
本実施形態に適用される血液透析装置1は、図2、3に示すように、患者の血液を体外循環させるための血液回路10と、該血液回路10に接続されて血液透析処理を行うためのダイアライザ11と、該ダイアライザ11に接続されて透析液を供給しつつ除水する透析装置本体14とから主に構成されている。なお、血液回路10は、同図に示すように、可撓性チューブから成る動脈側血液回路10a及び静脈側血液回路10bから主に構成されており、これら動脈側血液回路10aと静脈側血液回路10bの間にダイアライザ11が接続されている。
動脈側血液回路10aには、その先端に動脈側穿刺針aが接続されているとともに、途中にしごき型の血液ポンプ12、ヘマトクリットセンサ17が配設されている。一方、静脈側血液回路10bには、その先端に静脈側穿刺針bが接続されているとともに、途中に除泡用のエアトラップチャンバ13が接続されている。なお、本明細書においては、血液を脱血(採血)する穿刺針の側を「動脈側」と称し、血液を返血する穿刺針の側を「静脈側」と称しており、「動脈側」及び「静脈側」とは、穿刺の対象となる血管が動脈及び静脈の何れかによって定義されるものではない。
そして、動脈側穿刺針a及び静脈側穿刺針bを患者に穿刺した状態で、血液ポンプ12を駆動させると、患者の血液は、動脈側血液回路10aを通ってダイアライザ11に至り、該ダイアライザ11によって血液浄化が施され、エアトラップチャンバ13で除泡がなされつつ静脈側血液回路10bを通って患者の体内に戻る。このように、患者の血液を血液回路10にて体外循環させつつダイアライザ11にて浄化するのである。
ダイアライザ11は、その筐体部に、血液導入ポート11a、血液導出ポート11b、透析液導入ポート11c及び透析液導出ポート11dが形成されており、このうち血液導入ポート11aには動脈側血液回路10aの基端が、血液導出ポート11bには静脈側血液回路10bの基端がそれぞれ接続されている。また、透析液導入ポート11c及び透析液導出ポート11dは、透析装置本体14から延設された透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2とそれぞれ接続されている。
ダイアライザ11内には、複数の中空糸が収容されており、該中空糸内部が血液の流路とされるとともに、中空糸外周面と筐体部の内周面との間が透析液の流路とされている。中空糸には、その外周面と内周面とを貫通した微少な孔(ポア)が多数形成されて中空糸膜を形成しており、該膜を介して血液中の不純物等が透析液内に透過し得るよう構成されている。
一方、透析装置本体14は、図3に示すように、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2に跨って形成された複式ポンプPと、透析液排出ラインL2において複式ポンプPを迂回して接続されたバイパスラインL3と、該バイパスラインL3に接続された除水ポンプ16とから主に構成されている。そして、複式ポンプPを駆動させることにより、透析液供給装置15から供給された透析液が透析液導入ラインL1を通ってダイアライザ11に至った後、透析液排出ラインL2及びバイパスラインL3を通って装置外部に排出されるようになっている。
除水ポンプ16は、ダイアライザ11中を流れる患者の血液から水分を除去して除水を施すためのものである。かかる除水ポンプ16を駆動させると、透析液導入ラインL1から導入される透析液量よりも透析液排出ラインL2から排出される液体の容量が多くなり、その多い容量分だけ血液中から水分が除去されるのである。なお、複式ポンプPに代えて、所謂バランシングチャンバ形式のものとしてもよい。
ヘマトクリットセンサ17は、透析治療過程で血液回路10を体外循環する血液の濃度(血液濃度)を時系列的に検出し得るもので、例えばLED等の発光素子及びフォトダイオード等の受光素子を備え、発光素子から血液に所定波長の光を照射するとともに、その透過した光或いは反射した光を受光素子にて受光することにより、血液回路10内を流れて体外循環する患者の血液の濃度を示すヘマトクリット値を測定するものである。ヘマトクリット値とは、血液の濃度を示す指標であり、具体的には、全血に占める赤血球の容積率で表されるものである。
透析装置本体14には、循環血液量変化率(ΔBV)を検出し得るセンサとしてのブラッドボリューム計2と、患者の血圧を検出し得るセンサとしての血圧計3とが配設されている。ブラッドボリューム計2は、ヘマトクリットセンサ17と電気的に接続されており、当該ヘマトクリットセンサ17から送信されたヘマトクリット値(血液濃度)に基づき循環血液量変化率(ΔBV)を検出し得るものである。具体的には、ヘマトクリットセンサ17にて得られるヘマトクリット値をHtとおくと、循環血液量変化率ΔBVは、(透析開始時のHt−測定時のHt)/測定時のHt×100なる演算式から求めることができる。これにより、透析治療時間の経過に伴って患者の循環血液量変化率(ΔBV)をリアルタイムで検出することができる。
なお、本実施形態においては、測定されたヘマトクリット値に基づいて循環血液量変化率(ΔBV)を求めているが、これに代えて例えばヘモグロビン濃度や血清総蛋白濃度などに基づいて循環血液量変化率(ΔBV)を用いてもよい。また、循環血液量変化率(ΔBV)を求めるためのパラメータを測定するにあたり、光学的或いは超音波等種々形態のものを使用することができる。
運動手段Sは、血液浄化治療中(本実施形態においては透析治療中)に患者が運動を行うための手段から成り、例えばベッドに固定した下肢エルゴメータ、ベッドに固定した足踏みペダル、筋力トレーニングのためのセラバンド或いはバランスボール等から成る。なお、血液浄化治療中(本実施形態においては透析治療中)に患者が運動を行うことができれば、特定の器具等を具備する必要はなく、ストレッチや体操による運動であってもよい。
ここで、本実施形態に係る運動支援装置は、ブラッドボリューム計2と電気的に接続された予想線作成手段4と、算出手段5と、監視手段6と、報知手段7と、比較手段8と、血圧計3及び報知手段7と電気的に接続された判定手段9とを有して構成されている。予想線作成手段4は、血液浄化治療(透析治療)の開始後、運動開始前において継続的に測定された患者の循環血液量変化率(ΔBV)(循環血液量の変化に関わるパラメータ)に基づいて、運動開始後における循環血液量変化率(ΔBV)(循環血液量の変化に関わるパラメータ)の推移を予想した予想線を作成するものである。
例えば、図4に示すように、血液浄化治療開始から運動開始時刻T1までの間において、ブラッドボリューム計2で患者の循環血液量変化率の値β0を継続的に測定するとともに、その運動開始前において継続的に測定された患者の循環血液量変化率β0に基づいて、運動開始後における循環血液量変化率(ΔBV)の推移を予想した予想線αを作成し得るようになっている。本実施形態に係る予想線αは、近似直線とされているが、近似曲線であってもよい。
そして、血液浄化治療開始後、図5に示すように、運動開始時刻T1から運動終了時刻T2までの間、運動手段S等による運動が行われることとなり、ブラッドボリューム計2で測定される循環血液量変化率(ΔBV)が時間経過と共に推移する(例えば、運動開始後における循環血液量変化率(ΔBV)の推移として、パターンβ1、パターンβ2及びパターンβ3を想定する)こととなる。なお、図5の上のグラフで示されるように、運動終了時刻T2以降についても、ブラッドボリューム計2による循環血液量変化率(ΔBV)の測定が継続的に行われるようになっている。
算出手段5は、血液浄化治療中の運動開始後における患者の循環血液量変化率(ΔBV)(循環血液量の変化に関わるパラメータ)の測定値と予想線作成手段4で作成された予想線αの値との差(又は比であってもよい)を算出するためのものである。算出手段5にて算出された差は、例えば予想線αとの間に差がない(乖離がない)場合を0点としてプラスを上、マイナスを下にプロットして推移を表すと、図5の下のグラフのように、パターンβ1と対応するパターンγ1、パターンβ2と対応するパターンγ2、パターンβ3と対応するパターンγ3にて表される。かかる算出手段5は、同図のグラフで示されるように、運動終了時刻T2以降についても、差(又は比)を算出し得るようになっている。
監視手段6は、算出手段5で算出された差(又は比)が予め設定された閾値を超えたか否かを監視するためのものである。例えば、予め設定された閾値をdとすると、図5の下のグラフで示すように、パターンγ3の場合、運動中に閾値dを超えてしまうので、その時点で監視手段6によって閾値dを超えたと判定されることとなる。この場合、患者の容態が悪化している可能性があるので、運動を直ちに停止(中止)させる必要がある。
報知手段7は、算出手段5で算出された差(又は比)が予め設定された閾値dを超えたと監視手段6にて判定されたことを条件として、運動の停止を報知するものである。かかる報知手段7は、例えばモニタにて運動の停止を表示させるもの、効果音や音声による警報を出力するもの、警告灯を点灯又は点滅させるもの等であってもよい。また、報知手段7は、血液透析装置1に配設された手段を流用したもの、或いは専用の手段から成るもの等、何れであってもよい。さらに、報知手段7は、上記の如き報知に代えて或いは報知と共に、運動を停止させるものとしてもよく、例えば運動手段Sを強制的に停止させるものであってもよい。
比較手段8は、運動中又は運動後における算出手段5で算出された差又は比(ブラッドボリューム計2で測定された循環血液量変化率(ΔBV)と予想線αの値との乖離)の変化傾向と、当該差又は比の理想的な変化傾向とを比較するためのものである。すなわち、運動終了後は、リフィリングが促進されることから、通常、循環血液量変化率(ΔBV)が上昇するので、理想的な変化傾向は、運動開始から運動終了までの間は、算出手段5で算出された差がマイナス(ブラッドボリューム計2で測定された循環血液量変化率(ΔBV)より予想線αの値の方が大きい)とされ、運動終了後は、算出手段5で算出された差がプラス(ブラッドボリューム計2で測定された循環血液量変化率(ΔBV)より予想線αの値の方が小さい)となる。
判定手段9は、比較手段8による比較に基づいて血液浄化治療中に行われた運動の適否を判定し得るものである。すなわち、比較手段8で比較された変化傾向において、算出手段5で算出された差又は比の変化傾向と、当該差又は比の理想的な変化傾向とが近似していると判断された場合、適切な運動であったと判定することができる。一方、算出手段5で算出された差又は比の変化傾向が、例えば図5の下のグラフで示すように、パターンγ1の場合、運動を開始しても循環血液量変化率(ΔBV)が理想的の変化傾向より低下せず、運動量が足りないと判定される。このような判定が長期的な治療を経ても改善されない場合、患者のドライウェイトを見直すのが好ましい。
また、算出手段5で算出された差又は比の変化傾向が、例えば図5の下のグラフで示すように、パターンγ2の場合、運動を終了しても循環血液量変化率(ΔBV)が理想的の変化傾向まで回復せず、リフィリングが不十分の可能性がある。この場合、血圧低下を引き起こす可能性があるため、患者の血圧測定を行わせる又は当該血圧測定を促す報知を行わせるようになっている。なお、算出手段5で算出された差又は比の変化傾向が、パターンγ3の場合、既述したように、直ちに運動を中止させるようになっている。
次に、本実施形態に係る制御内容について、図6、7に示すフローチャートに基づいて説明する。
治療が開始された後、所定時間が経過すると、S1にて予想線作成手段4で予想線αを作成した後、S2にて算出手段5による算出及び監視手段6による監視が運動終了まで行われる。かかるS2において、算出手段5による算出結果(差又は比)が小さい(例えば1%範囲内)と判断されれば、S3に進み、監視手段6にて正常と判定されるとともに、算出手段5による算出結果(差又は比)が大きい(例えば2%より大きい:予め設定された閾値dを超えた)と判断されれば、S5に進み、報知手段7による報知が行われる。
一方、S2において、算出手段5による算出結果(差又は比)が中程度(例えば1%から2%の範囲内)と判断されれば、S4に進み、血圧測定を行う旨報知され、血圧測定の結果、正常範囲内であればS3にて正常と判断されるとともに、正常範囲外であればS5にて報知手段7による報知が行われる。そして、図7に示すように、運動が終了した後、10分が経過(S6)したことを条件として、S7にて算出手段5による算出及び監視手段6による監視が運動終了まで行われる。
かかるS7において、算出手段5による算出結果(差又は比)が小さい(例えば1%範囲内)と判断されれば、S8に進み、監視手段6にて正常と判定されるとともに、算出手段5による算出結果(差又は比)が大きい(例えば2%より大きい:予め設定された閾値dを超えた)と判断されれば、S10に進み、報知手段7による報知が行われる。一方、S7において、算出手段5による算出結果(差又は比)が中程度(例えば1%から2%の範囲内)と判断されれば、S9に進み、血圧測定を行う旨報知され、血圧測定の結果、正常範囲内であればS8にて正常と判断されるとともに、正常範囲外であればS10にて報知手段7による報知が行われる。
しかるに、図8に示すように、透析治療後における循環血液量変化率(ΔBV)の予想線αとの差(又は比)を記録し、その差(又は比)が複数の透析治療に亘ってプラスである(ブラッドボリューム計2で測定された循環血液量変化率(ΔBV)と予想線αの値との乖離が大きい)場合、運動量又はドライウェイトの設定を変更する指針とすることができる。
上記実施形態によれば、血液浄化治療の開始後、運動開始前において継続的に測定された患者の循環血液量の変化に関わるパラメータ(本実施形態においては循環血液量変化率(ΔBV))に基づいて、運動開始後における循環血液量の変化に関わるパラメータの推移を予想した予想線αを作成する予想線作成手段4と、血液浄化治療中の運動開始後における患者の循環血液量の変化に関わるパラメータの測定値と予想線作成手段4で作成された予想線αの値との差又は比を算出する算出手段5と、該算出手段5で算出された差又は比が予め設定された閾値を超えたか否かを監視する監視手段6とを具備したので、より安全に血液浄化治療中の運動を行わせることができる。
特に、算出手段5で算出された差又は比が予め設定された閾値dを超えたと監視手段6にて判定されたことを条件として、運動を停止させる又は運動の停止を報知するので、報知によって確実に運動を停止させることができ、安全性を向上させることができる。また、運動中又は運動後における算出手段5で算出された差又は比の変化傾向と、当該差又は比の理想的な変化傾向とを比較する比較手段8と、該比較手段8による比較に基づいて血液浄化治療中に行われた運動の適否を判定し得る判定手段9とを具備したので、安全且つ適切な運動を行わせることができる。
さらに、判定手段9は、比較手段8による比較に基づいて、患者の血圧測定を行わせる又は当該血圧測定を促す報知を行い得るので、血圧測定によっても運動の安全性を確保することができる。またさらに、患者の循環血液量の変化に関わるパラメータは、血液浄化治療中に継続的に測定可能な循環血液量変化率(ΔBV)であるので、リアルタイムで検出可能な循環血液量変化率(ΔBV)に基づいて監視手段6による監視を行わせることができる。特に、患者の循環血液量の変化に関わるパラメータ(循環血液量変化率(ΔBV))は、血液浄化治療を行うための血液浄化装置1に備えられたセンサ(ブラッドボリューム計2)にて検出されるので、治療のためのセンサを流用して監視手段6による監視を行わせることができる。
以上、本実施形態に係る運動支援装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、患者の循環血液量の変化に関わるパラメータとして、血液浄化治療中に継続的に測定可能なプラズマリフィリングレート(PRR)としてもよい。かかるプラズマリフィリングレート(PRR)は、血液透析装置1のブラッドボリューム計2を利用して以下の演算式にて算出することができる。ただし、患者の循環血液量を治療前の体重の1/13と仮定して算出している。
PRR=(測定区間の除水量+測定区間の循環血液量増加量)/測定区間の時間
測定区間の循環血液量増加量=循環血液量×測定区間のΔBV変化率
循環血液量=治療前の体重/13
このプラズマリフィリングレート(PRR)を患者の循環血液の変化に関わるパラメータとした場合、図9の上のグラフで示されるように、予想線作成手段4にて予想線αを作成することができ、算出手段5にて、血液浄化治療中の運動開始後における患者のプラズマリフィリングレート(PRR)の測定値と予想線作成手段4で作成された予想線αの値との差又は比を算出すると、図9の下のグラフを得ることができる。この場合、監視手段6による監視や、比較手段8による比較及び判定手段9による判定については、上記実施形態と同様であり、リアルタイムで検出可能なプラズマリフィリングレートに基づいて監視手段6による監視を行わせることができる。
なお、本実施形態においては、患者の循環血液量の変化に関わるパラメータとして循環血液量変化率(ΔBV)又はプラズマリフィリングレート(PRR)とされているが、他のパラメータとしてもよい。また、患者の循環血液量の変化に関わるパラメータは、血液浄化治療を行うための血液浄化装置に備えられたセンサにて検出されるものとされているが、血液浄化装置とは別個に配設されたセンサにて検出されるものとしてもよい。さら、本実施形態においては、血液透析治療を行う血液透析装置1に適用されているが、他の血液浄化治療を行う血液浄化装置に適用するようにしてもよい。
血液浄化治療の開始後、運動開始前において継続的に測定された患者の循環血液量の変化に関わるパラメータに基づいて、運動開始後における循環血液量の変化に関わるパラメータの推移を予想した予想線を作成する予想線作成手段と、血液浄化治療中の運動開始後における患者の循環血液量の変化に関わるパラメータの測定値と予想線作成手段で作成された予想線の値との差又は比を算出する算出手段と、該算出手段で算出された差又は比が予め設定された閾値を超えたか否かを監視する監視手段とを具備した運動支援装置であれば、他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 血液透析装置(血液浄化装置)
2 ブラッドボリューム計
3 血圧計
4 予想線作成手段
5 算出手段
6 監視手段
7 報知手段
8 比較手段
9 判定手段
10 血液回路
11 ダイアライザ
12 血液ポンプ
13 エアトラップチャンバ
14 透析装置本体
15 透析液供給装置
16 除水ポンプ
17 ヘマトクリットセンサ
S 運動手段

Claims (7)

  1. 血液浄化治療中に患者が行う運動を支援し得る運動支援装置であって、
    血液浄化治療の開始後、運動開始前において継続的に測定された患者の循環血液量の変化に関わるパラメータに基づいて、運動開始後における前記循環血液量の変化に関わるパラメータの推移を予想した予想線を作成する予想線作成手段と、
    血液浄化治療中の運動開始後における患者の循環血液量の変化に関わるパラメータの測定値と前記予想線作成手段で作成された予想線の値との差又は比を算出する算出手段と、
    該算出手段で算出された差又は比が予め設定された閾値を超えたか否かを監視する監視手段と、
    を具備したことを特徴とする運動支援装置。
  2. 前記算出手段で算出された差又は比が予め設定された閾値を超えたと前記監視手段にて判定されたことを条件として、運動を停止させる又は運動の停止を報知することを特徴とする請求項1記載の運動支援装置。
  3. 前記運動中又は運動後における前記算出手段で算出された差又は比の変化傾向と、当該差又は比の理想的な変化傾向とを比較する比較手段と、
    該比較手段による比較に基づいて血液浄化治療中に行われた運動の適否を判定し得る判定手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の運動支援装置。
  4. 前記判定手段は、前記比較手段による比較に基づいて、患者の血圧測定を行わせる又は当該血圧測定を促す報知を行い得ることを特徴とする請求項3記載の運動支援装置。
  5. 前記患者の循環血液量の変化に関わるパラメータは、血液浄化治療中に継続的に測定可能な循環血液量変化率であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の運動支援装置。
  6. 前記患者の循環血液量の変化に関わるパラメータは、血液浄化治療中に継続的に測定可能なプラズマリフィリングレートであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の運動支援装置。
  7. 前記患者の循環血液量の変化に関わるパラメータは、血液浄化治療を行うための血液浄化装置に備えられたセンサにて検出されることを特徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載の運動支援装置。
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