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JP6704268B2 - 固定式等速自在継手 - Google Patents

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JP6704268B2 JP2016043440A JP2016043440A JP6704268B2 JP 6704268 B2 JP6704268 B2 JP 6704268B2 JP 2016043440 A JP2016043440 A JP 2016043440A JP 2016043440 A JP2016043440 A JP 2016043440A JP 6704268 B2 JP6704268 B2 JP 6704268B2
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Description

本発明は、自動車や各種産業機械において適用される固定型等速自在継手に関する。
固定式等速自在継手として、バーフィールド型(BJ)やアンダーカットフリー型(UJ)の等速自在継手が知られている。近年では、軽量・コンパクトを兼ね備えた8個ボールタイプのBJ及びUJもあり、目的に応じて様々な固定式等速自在継手を使い分けている。
また、8個ボールタイプであっても、ケージの外球面と外側継手部材の内球面との接触、及びケージの内球面と内側継手部材の外球面との接触により発熱し、耐久性が低下する可能性があった。そこで、ケージの外球面と外側継手部材の内球面との接触、及びケージの内球面と内側継手部材の外球面との接触を低減させて、低発熱化を狙った、トラック交差タイプの等速自在継手が種々提案されている(特許文献1)。
また、外側継手部材の開口端面(大端面)にカット部を設けることによって、ケージの高角強度化を図ったものがある(特許文献2)。このように、カット部を設けることによって、外側継手部材の開口端面の位置を後退させることなく、ボールの組込み性の向上を図っている。
図23〜図35に、トルク伝達部材としのボールを8個とし、トラック溝の曲率中心の軸方向オフセットを0とし、隣り合うトラック溝を傾斜させていた固定式等速自在継手を示している。
この固定式等速自在継手は、内球面1に複数のトラック溝2が形成された外側継手部材3と、外球面4に外側継手部材3のトラック溝2と対をなす複数のトラック溝5が形成された内側継手部材6と、外側継手部材3のトラック溝2と内側継手部材6のトラック溝5との間に介在してトルクを伝達する複数のボール7と、外側継手部材3の内球面1と内側継手部材6の外球面4との間に介在してボール7を保持するケージ8とを備えている。
外側継手部材3のトラック溝2の曲率中心O1と、内側継手部材6のトラック溝5の曲率中心O2との軸方向のオフセットを0としている。すなわち、曲率中心O1と曲率中心O2とを継手中心Oに一致させている。
図25〜図28に示すように、外側継手部材3において、各トラック溝2を軸方向に対して傾斜させている。この場合、周方向に隣合うトラック溝2の傾斜方向を相反させている。すなわち、図27に示すように、トラック溝2Aが、奥側から開口側に向かって時計廻り方向に軸線Lに対して角度γだけ傾斜する場合、このトラック溝2Aに対して時計廻り方向に隣合う他のトラック溝2Bは、奥側から開口側に向かって反時計廻り方向に軸線Lに対してγだけ傾斜する。また、図28に示すように、トラック溝2の曲率中心O1と、内球面1の曲率中心O5とはオフセットされることなく一致させている。
また、図29〜図32に示すように、内側継手部材6において、各トラック溝5を軸方向に対して傾斜させている。この場合、周方向に隣合うトラック溝5の傾斜方向を相反させている。すなわち、図31に示すように、トラック溝5Aが、奥側から開口側に向かって反時計廻り方向に軸線Lに対して角度γ(外側継手部材3のトラック溝2と同じ角度)だけ傾斜する場合、このトラック溝5Aに対して時計廻り方向に隣合う他のトラック溝5Bは、奥側から開口側に向かって時計廻り方向に軸線Lに対してγだけ傾斜する。また、図32に示すように、トラック溝5の曲率中心O2と、外球面4の曲率中心O6とはオフセットされることなく一致させている。
ケージ8は、図33と図34に示すように、円環状体であって、その周壁にボール7(図23参照)が収容されるケージ窓8dが周方向に沿って複数配設されている。また、図35に示すように、外球面8aの曲率中心O7と、内球面8bの曲率中心O8とを一致させている。
これ等の等速自在継手は、近年自動車に求められる環境性能への対応に有効な手段となりつつある。また、トラック交差タイプの等速自在継手は、低発熱であることから、ドライブシャフトだけでなく、4WD車(4輪駆動車)やFR車(後輪駆動車)等においてトランスミッションからディファレンシャルに回転駆動力を伝達するプロペラシャフトにおいても性能を発揮することができる。
特開2009−250365公報 特開平11−101256公報
ところで、前記したように、隣り合うトラック溝を傾斜させた固定式等速自在継手では、円周方向のボール移動量が大きく、ケージ窓長さを大きくする必要がある。しかしながら、ケージ窓長さを大きくすると、ケージの窓柱が細くなり、ケージ強度の確保が困難となる。また、ケージ柱の太さを確保するため、ボールを組込む際の組込角度を可能な限り小さくする必要がある。
このため、図20と図21に示すように、最大作動角で外側継手部材3の開口端面3aとシャフトSが干渉する位置に、テーパ部10を設け、さらには、組込む用のカット部11を設けるようにすることができる。このように設定することによって、組込角を小さくしながら、外側継手部材3のトラック溝2とボール7との接触長さを確保することができる。
ところで、外側継手部材3は、図22に示すように、内径面のトラック溝2が形成されたマウス部12と、このマウス部12の底壁12aから突設されるステム部13とからなる。そして、このステム部13に雄スプラインを形成する必要がある。この雄スプライン形成は、図22に示すようなチャック機構15にて外側継手部材3を支持して行う。
このチャック機構15は、外側継手部材3のステム部13の端面のセンタ穴16に先端部が嵌合されるセンタ17と、このセンタ17に相対面するように配設されるチャック部18とを備える。このチャック部18は、円盤状基部18aと、この円盤状基部18aから連設される円すい台形状部18bとからなる。そして、この円すい台形状部18bが、外側継手部材3のテーパ部10に内径側から圧接(押圧)させるものである。
しかしながら、図20及び図21に示すものでは、テーパ部10はその長さ寸法が比較的短く、図22に示すようなチャック部18を用いると、製品保持(外側継手部材保持)が安定しない。このため、加工精度にバラツキが生じるおそれがある。
そこで、本発明は、外側継手部材のトラック溝とボールとの接触長さを確保したまま、安定した加工精度を達成できる固定式等速自在継手を提供する。
本発明の固定式等速自在継手は、内球面に複数個のトラック溝が形成された外側継手部材と、外球面に外側継手部材のトラック溝と対をなす複数個のトラック溝が形成された内側継手部材と、外側継手部材のトラック溝と内側継手部材のトラック溝との間に介在してトルクを伝達する複数個のボールと、外側継手部材の内球面と内側継手部材の外球面との間に介在してボールを保持するケージ窓を有するケージとを備えた固定式等速自在継手であって、前記外側継手部材の開口端面部に、加工用チャックのテーパチャック面にて受けられるチャック部を設け、このチャック部が、外側継手部材のトラック溝とボールとの接触楕円の長軸方向と平行なテーパ部であるものである。
外側継手部材のトラック溝とボールとの接触楕円の長軸方向と平行なテーパ部を設けているので、ボールの組込み角を小さくでき、しかも、外側継手部材の加工時(ステム部に対してスプライン形成加工(転造加工)等)において、このテーパ部を利用してチャックすることができる。この際、テーパ部は、外側継手部材のトラック溝とボールとの接触楕円の長軸方向と平行なテーパ面であるので、加工用チャックのテーパチャック面との接触長さを比較的長く設定でき、ワークである外側継手部材を安定して保持できる。
外側継手部材のトラック溝の曲率中心と外側継手部材の内球面の曲率中心の軸方向のオフセットと、内側継手部材のトラック溝の曲率中心と内側継手部材の外球面の曲率中心の軸方向のオフセットとを0とし、外側継手部材のトラック溝及び内側継手部材のトラック溝をそれぞれ軸線に対して傾斜させるとともに、周方向に隣合うトラック溝の傾斜方向を相反させ、かつ外側継手部材のトラック溝とこれに対向する内側継手部材のトラック溝を軸線に対して反対方向に傾斜させたものとできる。
前記外側継手部材のトラック溝は奥側に位置する第1のトラック溝部と開口側に位置する第2のトラック溝部とからなるものであってもよい。この際、第1のトラック溝部の溝底が円弧部とされ、第2のトラック溝部の溝底がストレート部とされ、前記ストレート部は、第1のトラック溝部と第2のトラック溝部との接続部での第1のトラック溝部の接線となるのが好ましい。
前記ケージの外球面の曲率中心とケージの内球面の曲率中心とは、継手中心に対して軸方向にオフセットしているものであっても、外側継手部材のトラック溝の曲率中心と内側継手部材のトラック溝の曲率中心とが、継手中心に対して径方向にオフセットしているものであってもよい。
本発明では、ボールの組込み角を小さくできるので、ケージ窓の周方向長さを小さくでき、これによって、ケージのケージ窓柱(周方向に隣り合うケージ窓間の柱部)の周方向長さを大きく設定できて、ケージの強度向上を図ることができる。また、外側継手部材の加工時(ステム部に対してスプライン形成加工(転造加工)等)において、ワークである外側継手部材を安定して保持できるので、加工精度の向上を図ることができる。
本発明の固定式等速自在継手の断面図である。 図1に示す固定式等速自在継手の外側継手部材の断面図である。 図1に示す固定式等速自在継手の外側継手部材の要部拡大断面図である。 図1に示す固定式等速自在継手の外側継手部材の加工時の断面図である。 外側継手部材の変形例の断面図である。 第1のトラック溝部と第2のトラック溝部とを有する外側継手部材の要部断面図である。 図6に示す外側継手部材の要部拡大断面図である。 図6に示す外側継手部材の斜視図である。 第1のトラック溝部と第2のトラック溝部とを有する内側継手部材の側面図である。 図9の内側継手部材の断面図である。 ケージの斜視図である。 ケージの側面図である。 ケージを示し、(a)は外球面の曲率中心と内球面の曲率中心とを一致させたケージの断面図であり、(b)は外球面の曲率中心と内球面の曲率中心とは、継手中心に対して軸方向にオフセットしているケージの断面図である。 図6に示す外側継手部材と図9に示す内側継手部材とを用いた等速自在継手の作動角をとった状態の断面図である。 図14の等速自在継手の要部拡大断面図である。 溝底が円弧部のみのトラック溝を有する等速自在継手の作動角をとった状態の断面図である。 図16に示す等速自在継手の要部拡大断面図である。 トラック溝の曲率中心が径方向にオフセットしている外側継手部材の断面図である。 トラック溝の曲率中心が径方向にオフセットしている内側継手部材の断面図である。 組込む用のカット部を有する外側継手部材を用いた等速自在継手の作動角を取った状態の断面図である。 図20の要部拡大断面図である。 図20の等速自在継手の外側継手部材の加工状態の断面図である。 従来の等速自在継手の断面図である。 従来の固定式等速自在継手の正面図である。 従来の固定式等速自在継手の外側継手部材の斜視図である。 従来の固定式等速自在継手の外側継手部材の正面図である。 従来の固定式等速自在継手の外側継手部材の断面図である。 従来の固定式等速自在継手の外側継手部材の要部断面図である。 従来の固定式等速自在継手の内側継手部材の斜視図である。 従来の固定式等速自在継手の内側継手部材の正面図である。 従来の固定式等速自在継手の内側継手部材の側面図である。 従来の固定式等速自在継手の内側継手部材の要部断面図である。 従来の固定式等速自在継手のケージの斜視図である。 従来の固定式等速自在継手のケージの正面図である。 従来の固定式等速自在継手のケージの要部断面図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図19に基づいて説明する。図1に実施形態の固定式等速自在継手を示し、この固定式等速自在継手は、内球面21に複数のトラック溝22が形成された外側継手部材23と、外球面24に外側継手部材23のトラック溝22と対をなす個のトラック溝25が形成された内側継手部材26と、外側継手部材23のトラック溝22と内側継手部材26のトラック溝25との間に介在してトルクを伝達する複数のボール27と、外側継手部材23の内球面21と内側継手部材26の外球面24との間に介在してボール27を保持するケージ28とを備えている。
図6及び図8に示すように、外側継手部材23において、各トラック溝22を軸方向に対して傾斜させている。この場合、周方向に隣合うトラック溝22の傾斜方向を相反させている。すなわち、図6に示すように、トラック溝22Aが、奥側から開口側に向かって時計廻り方向に軸線Lに対して角度γだけ傾斜する場合、このトラック溝22Aに対して時計廻り方向に隣合う他のトラック溝22Bは、奥側から開口側に向かって反時計廻り方向に軸線Lに対してγだけ傾斜する。また、図7に示すように、トラック溝22aの曲率中心O1と、内球面21の曲率中心O5とはオフセットされることなく一致させている。
また、図9と図10に示すように、内側継手部材26において、各トラック溝25を軸方向に対して傾斜させている。この場合、周方向に隣合うトラック溝25の傾斜方向を相反させている。すなわち、図9に示すように、トラック溝25Aが、奥側から開口側に向かって反時計廻り方向に軸線Lに対して角度γ(外側継手部材23のトラック溝22と同じ角度)だけ傾斜する場合、このトラック溝25Aに対して時計廻り方向に隣合う他のトラック溝25Bは、奥側から開口側に向かって時計廻り方向に軸線Lに対してγだけ傾斜する。また、図10に示すように、トラック溝22aの曲率中心O2と、外球面24の曲率中心O6とはオフセットされることなく一致させている。
ケージ28は、図11と図12に示すように、円環状体であって、図11と図12に示すように、その周壁にボール27(図1参照)が収容されるケージ窓28dが周方向に沿って複数配設されている。また、図13(a)に示すように、外球面28aの曲率中心O7と、内球面28bの曲率中心O8とを一致させている。
前記のように構成された外側継手部材23と内側継手部材26とケージ28が組み付けられた状態では、外側継手部材23のトラック溝22とこれに対応する内側継手部材26のトラック溝25とは、軸線に対して反対方向に傾斜させることになる。
このように、トラックオフセットを0とし、隣合うトラック溝22A、22B、25A、25Bを交互に交差させることによって、交互に逆方向のくさび角が発生し、隣合うポケット28d、28dに交互に力が作用する。このため、ボール27がケージ28を押す力が相殺される。従って、ケージ外内球面28a、28bの球面接触が抑制され、高負荷時や高速回転時にこの等速自在継手が円滑に作動し、発熱が抑えられ、耐久性を向上させることができる。ボール数を8個とすることによって、負荷容量を確保しつつ等速自在継手サイズの小型、軽量化が可能となる。
ところで、この固定式等速自在継手では図7等に示すように、外側継手部材23のトラック溝22は奥側に位置する第1のトラック溝部22aと開口側に位置する第2のトラック溝部22bとからなる。この場合、第1のトラック溝部22aは溝底が前記曲率中心O1となる円弧部とされ、第2のトラック溝部22bは溝底がストレート部(直線部)とされる。また、図10に示すように、内側継手部材26のトラック溝25は開口側に位置する第1のトラック溝部25aと奥側に位置する第2のトラック溝部25bとからなる。この場合、第1のトラック溝部25aは溝底が前記曲率中心O2となる円弧部とされ、第2のトラック溝部25bは溝底がストレート部(直線部)とされる。
外側継手部材23の第1のトラック溝部22aと第2のトラック溝部22bとの繋部40、及び内側継手部材の第1のトラック溝部25aと第2のトラック溝部25bとの繋部41とは、継手中心を通って外側継手部材23の軸心と直交する平面Mに対して所定角度βだけ傾斜した直線L1,L2上に位置する。なお、外側継手部材23側の直線L1が継手開口側に傾斜し、内側継手部材26側の直線L2が継手奥側に傾斜している。
図2と図3に示すように、外側継手部材23の開口端面部に、外側継手部材23のトラック溝22とボール27(図1参照)との接触楕円30の長軸方向と平行なテーパ部31が設けられている。また、外側継手部材23の内径面開口端部にはストレート部32が設けられ、このストレート部32と、テーパ部31とのコーナ部には面取部33が設けられている。なお、この面取部33は、作動角をとった場合に、内側継手部材26に嵌入されたシャフトS(図20参照)が接触して、シャフトSの角度規制を行うものである。
ところで、外側継手部材23は、図1に示すように、内径面のトラック溝22が形成されたマウス部42と、このマウス部42の底壁42aから突設されるステム部43とからなる。そして、このステム部43に雄スプライン46及び雄ねじ47を形成している。この雄スプライン形成には、図4に示すような加工用チャック45にて外側継手部材23を支持して行う。このため、外側継手部材の開口端面部に、加工用チャック45の後述するテーパチャック面51にて受けられるチャック部を設ける必要があり、このチャック部が、外側継手部材23のトラック溝22とボール27(図1参照)との接触楕円30(図3参照)の長軸方向と平行な前記テーパ部31で構成される。
この加工用チャック45は、外側継手部材23のステム部43の端面のセンタ穴46に先端部が嵌合させるセンタ47と、このセンタ47に相対面するように配設されるチャック部48とを備える。このチャック部48は、円盤状基部48aと、この円盤状基部48aから連設される円すい台形状部48bとからなる。そして、この円すい台形状部48bを、外側継手部材23のテーパ部31に内径側から圧接(押圧)させるものである。すなわち、この円すい台形状部48bの外面が、外側継手部材23のテーパ部31をチャックするテーパチャック面51を構成する。
この等速自在継手では、外側継手部材23のトラック溝22とボール27との接触楕円30の長軸方向と平行なテーパ部31を設けているので、ボール27の組込み角を小さくでき、ケージ窓28dの周方向長さを小さくできる。これによって、ケージ28のケージ窓柱28c(周方向に隣り合うケージ窓28d間の柱部、図11参照)の周方向長さを大きく設定でき、ケージ28の強度向上を図ることができる。
しかも、外側継手部材23の加工時(ステム部に対してスプライン形成加工(転造加工)等)において、このテーパ部31を利用してチャックすることができる。この際、テーパ部31は、外側継手部材23のトラック溝22とボール27との接触楕円30の長軸方向と平行なテーパ面であり、ワークである外側継手部材23を安定して保持でき、加工精度の向上を図ることができる。
図5では、外側継手部材23のトラック溝入口22に組込む用のカット部50を設けている。この場合も、外側継手部材23のトラック溝22とボール27(図1参照)との接触楕円30の長軸方向と平行なテーパ部31が設けられている。また、外側継手部材23の内径面開口端部にはストレート部32が設けられ、このストレート部32と、テーパ部31とのコーナ部には面取部33が設けられている。
ところで、前記実施形態では、外側継手部材23のトラック溝22は、第1のトラック溝部22aと第2のトラック溝部22bとで構成される。このため、溝底が1個の円弧からなるトラック溝22cと比べた場合、図7に示すように、第1のトラック溝部22aと第2のトラック溝部22bを有するものが、トラック入口側において、微小寸法δだけ外径側へ位置することになる。このため、図14と図15に示すように最大作動角αを取った際に、微小寸Xだけトラック余裕量を形成することができ、ボール27の落下を防止できる。
これに対して、溝底が1個の円弧からなるトラック溝22cを有するものであれば、図16と図17に示すように、最大作動角αを取った際に、前記したようなトラック余裕量を形成することができず、ボール27の落下を招くことになる。
前記実施形態では、外側継手部材23のトラック溝22の曲率中心O1と、内側継手部材26のトラック溝25の曲率中心O2と径方向にオフセットされることなく一致させている。これに対して、図18では、外側継手部材23のトラック溝22の曲率中心O1を径方向にオフセットさせ、図19では、内側継手部材26のトラック溝25の曲率中心O2を径方向にオフセットさせている。
外側継手部材23のトラック溝22の溝深さを確保する場合は、図18に示すように、負の方向に、内側継手部材26のトラック溝25の溝深さを確保する場合は、図19に示すように、正の方向に径方向にオフセットさせることになる。なお、図18と図19において、R2はトラック中心を球面中心に対し径方向(半径方向)にRfだけオフセットさせた時のボール27の中心軌跡を示している。
このように径方向にオフセットさせることによって、トラック溝22、25の溝深さに変化を付けることができる。このため、トラック溝22、25からのボール27の外れを防止できる構造としたり、外側継手部材23及び内側継手部材26の剛性向上等を図ることができる構造としたりできる。
また、図13(a)に示すケージ28は、外球面の曲率中心と内球面の曲率中心とが一致したものであった。これに対して、図13(b)に示すケージ28では、外球面28aの曲率中心O7と内球面28bの曲率中心O8とは、継手中心Oに対して軸方向にオフセットしている。このように、図13(b)に示すケージ28も本発明に係る等速自在継手に用いることができる。この図13(b)に示すようなケージ28を用いる場合、外側継手部材23の内径面の曲率中心と内側継手部材の外径面の曲率中心とを、継手中心Oに対して軸方向にオフセットさせる必要がある。
このように、外球面28aの曲率中心O7と内球面28bの曲率中心O8とを、継手中心Oに対して軸方向にオフセットさせることによって、ケージ28の継手開口側の肉厚を厚く形成することができる。これによって、継手の小型軽量化を図るために、ケージ28を薄く成形しても、ケージ28の継手開口側の肉厚を、高作動角回転時に付与される負荷に耐え得る強度に確保することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、トラック溝22、25の傾斜角度γとしては、隣合うボールトラックに配置されるボール27に作用する押出力が逆方向に作用し、この等速自在継手の作動を阻害しない範囲(4°〜16°)で種々変更できる。また、径方向にオフセットさせる場合、径方向にオフセットさせない場合に比べて、曲率半径が大きくなるものであっても、小さくなるものであってもよい。第1のトラック溝部22aと第2のトラック溝部22bとの繋部40を規定する角度β、及び第1のトラック溝部25aと第2のトラック溝部25bとの繋部41を規定する角度βとしても任意に設定できる。なお、トルク伝達部材としてのボール数としては、6個や8個等であってもよい。
21 内球面
22 トラック溝
22a 第一のトラック溝部
22b 第二のトラック溝部
23 外側継手部材
24 外球面
25 トラック溝
25a 第一のトラック溝部
25b 第二のトラック溝部
26 内側継手部材
27 ボール
28 ケージ
28a 外球面
28b 内球面
28d ケージ窓
30 接触楕円

Claims (6)

  1. 内球面に複数個のトラック溝が形成された外側継手部材と、外球面に外側継手部材のトラック溝と対をなす複数個のトラック溝が形成された内側継手部材と、外側継手部材のトラック溝と内側継手部材のトラック溝との間に介在してトルクを伝達する複数個のボールと、外側継手部材の内球面と内側継手部材の外球面との間に介在してボールを保持するケージ窓を有するケージとを備えた固定式等速自在継手であって、
    前記外側継手部材の開口端面部に、加工用チャックのテーパチャック面にて受けられるチャック部を設け、このチャック部が、外側継手部材のトラック溝とボールとの接触楕円の長軸方向と平行なテーパ部であることを特徴とする固定式等速自在継手。
  2. 外側継手部材のトラック溝の曲率中心と外側継手部材の内球面の曲率中心の軸方向のオフセットと、内側継手部材のトラック溝の曲率中心と内側継手部材の外球面の曲率中心の軸方向のオフセットとを0とし、外側継手部材のトラック溝及び内側継手部材のトラック溝をそれぞれ軸線に対して傾斜させるとともに、周方向に隣合うトラック溝の傾斜方向を相反させ、かつ外側継手部材のトラック溝とこれに対向する内側継手部材のトラック溝を軸線に対して反対方向に傾斜させたことを特徴とする請求項1に記載の固定式等速自在継手。
  3. 前記外側継手部材のトラック溝は奥側に位置する第1のトラック溝部と開口側に位置する第2のトラック溝部とからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固定式等速自在継手。
  4. 第1のトラック溝部の溝底が円弧部とされ、第2のトラック溝部の溝底がストレート部とされ、前記ストレート部は、第1のトラック溝部と第2のトラック溝部との接続部での第1のトラック溝部の接線となることを特徴とする請求項3に記載の固定式等速自在継手。
  5. 前記ケージの外球面の曲率中心とケージの内球面の曲率中心とは、継手中心に対して軸方向にオフセットしていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の固定式等速自在継手。
  6. 外側継手部材のトラック溝の曲率中心と内側継手部材のトラック溝の曲率中心とは、継手中心に対して径方向にオフセットしていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の固定式等速自在継手。
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