JP6702001B2 - 撮像装置及び撮像システム - Google Patents

Description

本発明は、車両に搭載される撮像装置に関する。

車両の前方などの画像を撮影して記録するドライブレコーダーが知られている。例えば、特許文献１では、拡張用モジュールを所定のスロットに挿入することで、車載のカメラの撮像画像を記録するドライブレコーダーとして機能する車載装置が提案されている。

特開２０１０−１２０４２３号公報

車載カメラもドライブレコーダーも電力の供給が必要である。車載カメラの他にドライブレコーダーを備える構成では、例えば車載カメラのみを備える構成と比較すると、電力供給のための配線が複雑になってしまう。

本発明は、配線を簡略化することができる技術を提供することを目的としている。

本開示の第１の態様は、車両に搭載されて用いられる撮像装置（１）であって、電源部（１７）と、電力供給部（２１、２３）と、を備える。電源部は、車両の蓄電装置（７）から電力の供給を受ける。電力供給部は、上記電源部から電力の供給を受けて、当該撮像装置の外部に位置する電子機器である外部機器（３）に電力を供給する。

このような構成によれば、外部機器が撮像装置から電力の供給を受けることができる。それにより、例えば、外部機器の配線を短縮でき、外部機器の取り付け作業の簡易化や車両室内の美観低下の抑制が実現できる。

本開示の第２の態様は、車両に搭載されて用いられる撮像装置（１）と、撮像装置の外部に位置する電子機器である外部機器（３）と、少なくとも撮像装置を覆うカバー部材（１１１、１２１）と、を備える撮像システムである。この撮像システムにおいて、撮像装置は、車両の蓄電装置（７）から電力の供給を受ける電源部（１７）と、電源部から電力の供給を受けて、外部機器に電力を供給する電力供給部（２１、２３）と、を備える。

このような構成によれば、外部機器が撮像装置から電力の供給を受けることができるため配線作業の簡易化及び美観低下の抑制ができるうえ、カバー部材により美観の向上を図ることができる。

なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。

撮像装置の構成を示すブロック図である。 撮像装置の外観を示す斜視図である。 撮像装置を車両に取り付けた状態を示す斜視図である。 フロントガラスの前方の視点から見た撮像装置を模式的に示す図である。 フロントガラスの前方の視点から見た撮像装置を模式的に示す図である。

以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。
［１．実施形態］
［１−１．構成］
図１に示す撮像装置１は、車両に搭載されて用いられ、該車両の外部を撮影可能に構成された撮像装置である。この撮像装置１は、車両に搭載されたドライブレコーダー３に電力を供給する。また撮像装置１は、車両に備えられ、車内ネットワーク５を介して接続される１つ以上の電子機器（以下、車載機器６）と情報の送受信を行うとともに、受信した情報をドライブレコーダー３に出力する。車載機器６とは、１つ以上の制御装置および１つ以上のセンサを含む。

撮像装置１とドライブレコーダー３とは、ユニバーサル・シリアル・バス（以下、ＵＳＢ）の規格に適合するコネクタ及び通信方式により接続される。ドライブレコーダー３が、外部機器に相当する。

撮像装置１は、イメージセンサ１１と、制御部１３と、ネットワークインターフェース（以下、Ｉ／Ｆ）１５と、電源部１７と、ＵＳＢコントローラ１９と、電力供給回路２１と、コネクタ２３と、を備える。

イメージセンサ１１は、撮像画像を取得するためのセンサであって、図１では示されない１つ以上のレンズを透過した入射光が結像して形成された被写体像をフォトセンサアレイにて電気信号に変換し、制御部１３に出力する。

制御部１３は、ＣＰＵ、ＲＯＭ及びＲＡＭなどを中心に構成されており、撮像装置１全体を統括制御する。なお制御部１３は、イメージセンサ１１から出力された撮像画像の信号に基づいて、車線、道路形状、障害物、標識などを認識する認識処理や、さらに認識処理の結果に基づく車両制御を行うように構成されていてもよい。イメージセンサ１１が生成した撮像画像、及び、制御部１３にて生成した認識処理の結果を示す情報を、以下では、生成情報と記載する。

生成情報は、少なくとも撮像装置１により撮像された撮像画像に基づく情報であって、撮像画像そのものの他に、その撮像画像に対して画像処理等を行うことにより取得された情報を含むものである。

生成情報、及び、車両制御のための制御信号は、Ｉ／Ｆ１５から車内ネットワーク５に出力される。
Ｉ／Ｆ１５は、車両に備えられた車載機器６と通信を行うためのインターフェースである。このＩ／Ｆ１５は、例えば車載機器６と通信線にて接続する場合においては、通信線を接続するコネクタ及び電子回路を含むものであってもよい。また、車載機器６と無線により接続する場合には、Ｉ／Ｆ１５は無線通信デバイスを含むものであってもよい。

Ｉ／Ｆ１５は、上述した車載機器６から車内ネットワーク５に出力された信号を取得して制御部１３に送信するとともに、制御部１３から車載機器６のいずれかに向けて出力された信号を車内ネットワーク５に出力する。なお、上述した車載機器６から出力された信号に示される情報を、以下では車両情報と記載する。このＩ／Ｆ１５および制御部１３が、情報取得部に相当する。

車両情報とは、一例として、車速、ヨーレート、ギアポジション、ブレーキ信号、衝突情報、アクセル開度、操舵角、ウィンカの動作状態、車両の位置情報、などが挙げられる。これらの情報は、それぞれの情報を取得可能なセンサや制御装置から出力される。

電源部１７は、車両に搭載されるバッテリー７からの電力供給を受け、撮像装置１の各部に必要な電力を供給する。なお図１においては、電力供給回路２１以外への電力供給線は省略している。上述したバッテリー７が蓄電装置に相当する。なお、電源部１７はバッテリー７のアクセサリ電源及びバッテリー電源のいずれに接続されていてもよい。

ＵＳＢコントローラ１９は、ＵＳＢ規格に準拠したデータ通信を行うコントローラである。ＵＳＢコントローラ１９は、Ｉ／Ｆ１５により取得された車両情報と、撮像装置１が生成した情報である生成情報とを、ドライブレコーダー３に出力する。制御部１３及びＵＳＢコントローラ１９が、情報出力部および外部出力部に相当する。

電力供給回路２１は、電源部１７から供給された電力を、ドライブレコーダー３に出力する電力に変換し、コネクタ２３を介してドライブレコーダー３に供給する。
なお、電力を供給する対象となる装置に応じて、出力される電力を変更するように構成されていてもよい。具体的には、ＵＳＢコントローラ１９が認識した接続先の装置に応じて制御部１３が電力供給回路２１を制御し、その認識された装置に応じた電圧に調整する構成とすることが考えられる。

コネクタ２３は、ドライブレコーダー３に接続されているケーブル３１の接続コネクタ３１ａと接続可能に構成されたコネクタである。本実施形態では、コネクタ２３はＵＳＢ規格に対応するメス型のコネクタである。コネクタ２３を介して撮像装置１がドライブレコーダー３と接続されている状態にて、コネクタ２３を介してドライブレコーダー３への電力の供給が可能となる。

電力供給回路２１およびコネクタ２３が、電力供給部に相当する。なお、例えば電源部１７にて調整された電圧にてドライブレコーダー３に電力を供給する場合など、撮像装置１の内部に電力供給回路２１が不要となる場合がある。その場合には、コネクタ２３が電力供給部に相当する。

ドライブレコーダー３は、当該撮像装置１の外部に位置する電子機器であって、車内ネットワーク５には接続されていない電子機器である。ドライブレコーダー３は、車両の前方を撮影するカメラ４１と、記憶装置４３と、を備えており、カメラ４１により撮影された画像は記憶装置４３が構成する記憶領域に記憶される。

また記憶装置４３の記憶領域には、撮像装置１が車内ネットワーク５を介して取得し、ドライブレコーダー３に出力された車両情報と、撮像装置１に生成された生成情報と、が記憶される。なお記憶装置４３は、例えばＳＤカードのような着脱可能な装置を含むものであってもよい。

図２に示されるように、撮像装置１は筐体５１に覆われている。撮像装置１は、イメージセンサ１１に光を導入する複数のレンズを備えるレンズ部５３を有している。筐体５１には、レンズ部５３の前方を露出させるための開口５５が形成されている。また、筐体５１の側面にはドライブレコーダー３と接続するためのコネクタ２３が設けられている。

図３に示されるように、撮像装置１及びドライブレコーダー３は、車両１０１のフロントガラス１０３の車室内側すなわち後方側であって、ルームミラー１０５の前方となる位置に左右に並べて取り付けられている。撮像装置１及びドライブレコーダー３はいずれも車両の前方を撮影する。なお、ここでいう前後左右の方向は、車両１０１を基準とした方向である。

また、撮像装置１はカバー部材１１１によって覆われているが、ドライブレコーダー３はカバー部材１１１の外に配置されている。図４に模式的に示されるように、カバー部材１１１は、レンズ部５３の前方を露出させるための開口１１３と、ケーブル３１を通過させるための開口１１５と、を有している。

［１−２．効果］
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
（１ａ）撮像装置１は、コネクタ２３を介して、ドライブレコーダー３に電力を供給することができる。よって、ドライブレコーダー３が電力を取得するためには、ドライブレコーダー３から撮像装置１のコネクタ２３までの長さの配線を用いればよくなるため、ドライブレコーダー３を車両に取り付けるときの配線作業が容易になり、また、長い配線を車室内に配置することによる美観の低下を抑制することができる。

（１ｂ）撮像装置１は、車両情報及び生成情報をドライブレコーダー３に出力する。そのため、ドライブレコーダー３に車両情報及び生成情報を記録することができる。それにより、例えば事故が発生した後に、記憶装置４３に記憶された情報を用いて運転状況を解析するときに、多くの情報から詳細な状況分析を行うことができる。

（１ｃ）撮像装置１は、ＵＳＢ規格のコネクタ２３を用いてドライブレコーダー３との接続を実現しているため、接続できる機器の汎用性を高めることができる。例えばドライブレコーダーに限らず、ＵＳＢのバスパワーで駆動や充電を行うことができる装置を接続することができる。

［２．他の実施形態］
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。

（２ａ）上記実施形態では、カバー部材１１１が撮像装置１を覆い、ドライブレコーダー３を覆わない構成を例示したが、図５に示されるカバー部材１２１のように、撮像装置１及びドライブレコーダー３の両方を覆うように構成されていてもよい。

このような構成であれば、ケーブル３１をカバー部材１２１にて覆うことができ、車室内の美観をより向上させることができる。
また、カバー部材が用いられない構成であってもよい。

（２ｂ）上記実施形態では、撮像装置１とドライブレコーダー３との接続をＵＳＢ規格のコネクタ２３を使用して実現し、ドライブレコーダー３との通信及びドライブレコーダー３への給電を実現する構成を例示したが、ＵＳＢ規格以外の接続方式によって通信を実現する構成であってもよい。また、上述した通信と給電とが異なるケーブルにより実現される構成であってもよい。

（２ｃ）上記実施形態では、撮像装置１と接続可能である電子機器としてドライブレコーダー３を例示したが、ドライブレコーダー３以外の電子機器が接続可能に構成されていてもよい。そのような電子機器は、撮像装置１から給電のみを行うように構成されていてもよいし、給電と共に情報を取得するように構成されていてもよい。

（２ｄ）上記実施形態では、筐体５１にコネクタ２３が形成される構成を例示したが、カバー部材１１１にコネクタが形成されていてもよい。
（２ｅ）撮像装置１とドライブレコーダー３の配置は、上記実施形態の配置に限定されず、様々な位置に配置することができる。

（２ｆ）上記各実施形態における１つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を１つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、１つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される１つの機能を、１つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。

（２ｇ）上述した撮像装置１の他、当該撮像装置１を構成要素とするシステム、当該撮像装置１としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体など、種々の形態で本発明を実現することもできる。

１…撮像装置、３…ドライブレコーダー、７…バッテリー、１７…電源部、１９…ＵＳＢコントローラ、２１…電力供給回路、２３…コネクタ

Claims (10)

1. 車両に搭載されて用いられる撮像装置（１）であって、
   前記車両の蓄電装置（７）から電力の供給を受ける電源部（１７）と、
   前記電源部から電力の供給を受けて、当該撮像装置の外部に位置する電子機器である外部機器（３）に電力を供給する電力供給部（２１、２３）と、
   前記車両に備えられた１つ以上の制御装置及び１つ以上のセンサのうちの１つ以上から出力された前記車両の状態を示す情報である車両情報を取得する情報取得部（１３、１５）と、
   前記情報取得部により取得された前記車両情報を、前記外部機器に出力する情報出力部と、
   前記外部機器と接続し、当該撮像装置からの電力の供給と、少なくとも前記車両情報を含むデータの通信と、を実現するためのコネクタ（２３）と、を備える、撮像装置。
2. 車両に搭載されて用いられる撮像装置（１）であって、
   前記車両の蓄電装置（７）から電力の供給を受ける電源部（１７）と、
   前記電源部から電力の供給を受けて、当該撮像装置の外部に位置する電子機器であるドライブレコーダー（３）に電力を供給する電力供給部（２１、２３）と、
   当該撮像装置の筐体に設けられ、前記ドライブレコーダーと接続するためのコネクタ（２３）と、
   当該撮像装置の撮像画像に基づく、車線、道路形状、障害物、標識のうちの少なくともいずれか１つを認識する認識処理の結果である認識結果を、前記ドライブレコーダーに出力する外部出力部と、を備え、
   前記ドライブレコーダーは、前記撮像装置とは別個のカメラと、記憶装置と、を有し、
   前記電力供給部による前記ドライブレコーダーへの電力の供給と、前記外部出力部による前記ドライブレコーダーへの前記認識結果の出力と、は同一の前記コネクタを介して実現される、撮像装置。
3. 請求項２に記載の撮像装置であって、
   前記記憶装置には、前記撮像装置から出力された前記認識結果に基づく情報が記憶される、撮像装置。
4. 請求項１に記載の撮像装置であって、
   前記コネクタは、当該撮像装置の筐体に設けられており、
   前記電力供給部は、前記コネクタを介して前記外部機器への電力の供給を行う、撮像装置。
5. 請求項４に記載の撮像装置であって、
   当該撮像装置が生成した情報である生成情報を、前記外部装置に出力する外部出力部を備え、
   前記外部装置は、ドライブレコーダーであって、前記撮像装置とは別個のカメラと、記憶装置と、を有し、前記記憶装置には、前記撮像装置から出力された前記生成情報が記憶される、撮像装置。
6. 請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の撮像装置であって、
   当該撮像装置は、前記車両のフロントガラス（１０３）に取り付けられ、前記車両の前方を撮影する、撮像装置。
7. 車両に搭載されて用いられる撮像装置（１）と、
   前記撮像装置の外部に位置する電子機器である外部機器（３）と、
   少なくとも前記撮像装置を覆うカバー部材（１１１、１２１）と、を備え、
   前記撮像装置は、
   前記車両の蓄電装置（７）から電力の供給を受ける電源部（１７）と、
   前記電源部から電力の供給を受けて、前記外部機器に電力を供給する電力供給部（２１、２３）と、
   前記車両に備えられた１つ以上の制御装置及び１つ以上のセンサのうちの１つ以上から出力された前記車両の状態を示す情報である車両情報を取得する情報取得部（１３、１５）と、
   前記情報取得部により取得された前記車両情報を、前記外部機器に出力する情報出力部と、
   前記外部機器と接続し、当該撮像装置からの電力の供給と、少なくとも前記車両情報を含むデータの通信と、を実現するためのコネクタ（２３）と、を備える、撮像システム。
8. 請求項７に記載の撮像システムであって、
   前記外部機器は、ドライブレコーダーであり、
   前記カバー部材は、前記撮像装置及び前記ドライブレコーダーを覆うように構成されている、撮像システム。
9. 車両に搭載されて用いられる撮像装置（１）と、
   前記撮像装置の外部に位置する電子機器である外部機器（３）と、
   少なくとも前記撮像装置を覆うカバー部材（１１１、１２１）と、を備え、
   前記撮像装置は、
   前記車両の蓄電装置（７）から電力の供給を受ける電源部（１７）と、
   前記電源部から電力の供給を受けて、前記外部機器に電力を供給する電力供給部（２１、２３）と、
   当該撮像装置の筐体に設けられ、前記ドライブレコーダーと接続するためのコネクタ（２３）と、
   当該撮像装置の撮像画像に基づく、車線、道路形状、障害物、標識のうちの少なくともいずれか１つを認識する認識処理の結果である認識結果を、前記ドライブレコーダーに出力する外部出力部と、を備え、
   前記ドライブレコーダーは、前記撮像装置とは別個のカメラと、記憶装置と、を有し、
   前記電力供給部による前記ドライブレコーダーへの電力の供給と、前記外部出力部による前記ドライブレコーダーへの前記認識結果の出力と、は同一の前記コネクタを介して実現される、撮像システム。
10. 請求項９に記載の撮像システムであって、
    前記記憶装置には、前記撮像装置から出力された前記認識結果に基づく情報が記憶される、撮像システム。