以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.広告システムの構成]
先ず、本実施形態に係る広告システムSの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る広告システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、広告システムSは、複数のユーザ端末1と、動画共有サーバ2と、電子商店街サーバ3と、アフィリエイト管理サーバ4と、複数の店舗端末5と、を含んで構成される。ユーザ端末1〜店舗端末5は、ネットワークNWを介して互いに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
各ユーザ端末1は、所定の動画共有サービスを利用するユーザにより利用される端末装置である。ユーザ端末1の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス等が挙げられる。ユーザ端末1は、撮像された動画を動画共有サーバ2へ送信する。また、ユーザ端末1は、動画共有サービスに投稿された動画のうち、ユーザにより選択された動画を動画共有サーバ2から受信して再生する。投稿動画の再生中、ユーザ端末1は、所定の電子商店街で販売される商品の広告を表示することがある。表示された広告をユーザが選択すると、ユーザ端末1は、例えば広告の対象である商品の商品画面を表示する。広告の対象である商品を、広告商品という。商品画面は、商品の詳細な情報(例えば、商品名、価格、商品の画像、商品の仕様や説明、配送方法等)を表示する画面である。商品画面において、ユーザはその商品の購入を選択することができる。動画を撮像して投稿する際に、ユーザは、如何なる商品の広告をその動画とともに表示させるかを選択することができる。
動画共有サーバ2は、上述の動画共有サービスを管理するサーバ装置である。動画共有サーバ2は、例えばユーザ端末1により撮像された動画をそのユーザ端末1から受信して記憶する。また、動画共有サーバ2は、ユーザ端末1からの要求に応じて、投稿された動画を配信する。動画共有サービスは、SNSを包含してもよい。例えば、動画共有サーバ2は、投稿動画に対してユーザが「いいね」等の評価を付けることを可能としたり、投稿動画に対するコメントの投稿を可能としたりしてもよい。また例えば、動画共有サーバ2は、ユーザが他のユーザのフォロワー等になることを可能としてもよい。或るユーザのフォロワーは、そのユーザが動画を投稿した場合に、その投稿された動画に関する情報をフォロワーが受け取ることができる。例えば、動画共有サービスのアプリケーションプログラム起動時の画面等におすすめの動画の一覧が表示されたり、フォローしたユーザの最新動画の一覧が表示されたりしてもよい。この一覧に、フォローしたユーザが投稿した動画、その動画の一部の静止画又はその動画のタイトル等が表示されてもよい。また例えば、プッシュ通知により、動画が投稿されたことを示す通知がフォロワーのユーザ端末1に表示されてもよい。なお、こうした特定のユーザからの動画投稿に関する情報提供は、フォロワー登録に限定されない。例えば、視聴者登録やチャンネル登録等であってもよい。
電子商店街サーバ3は、上述の電子商店街を管理するサーバ装置である。電子商店街においては、複数の店舗により複数の商品が販売される。電子商店街サーバ3は、例えばユーザ端末1からの要求に応じて、電子商店街のウェブページや画面の情報を送信する。
アフィリエイト管理サーバ4は、動画共有サービス及び電子商店街を利用したアフィリエイトシステム、すなわち成果報酬型広告を管理するサーバ装置である。具体的に、ユーザ端末1により投稿動画を再生中に表示されている広告をユーザが選択することに起因して、その広告の対象である商品をユーザが購入すると、アフィリエイト管理サーバ4は、動画の投稿者に対して報酬を付与する処理を実行する。なお、ユーザが広告を選択した場合に、動画の投稿者に対して報酬が付与されてもよい。
各店舗端末2は、電子商店街に出店した店舗の運営者により利用される端末装置である。店舗端末2の例として、タブレット式コンピュータ、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。店舗端末2は、運営者の操作に基づいて電子商店街サーバ3へ要求を送信し、この要求に応じて電子商店街サーバ3から送信されてきたウェブページを表示する。店舗の運営者は、店舗端末2を利用して、商品ページを作成したり、広告の設定を行ったりする。
[1−2.装置の構成]
[1−2−1.ユーザ端末の構成]
次に、ユーザ端末1の構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係るユーザ端末1の概要構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、ユーザ端末1は、例えばシステム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、入力部16と、表示部17と、撮像部18と、集音部19と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。なお、入力部16、表示部17、撮像部18及び集音部19のうち少なくとも1つは、ユーザ端末1自身が備えるのではなく、ユーザ端末1と有線又は無線を介して接続されてもよい。
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
入出力インタフェース13は、記憶部14〜集音部19とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
記憶部14は、例えば、フラッシュメモリ又はハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、オペレーティングシステム、ブラウザ等の各種プログラムが記憶されている。更に記憶部14には、動画共有サービスを利用するための専用のアプリケーションプログラムが記憶されてもよい。以降、この専用のアプリケーションプログラムを、専用アプリと称する。専用アプリに従って、システム制御部11は、動画の撮像、投稿及び再生、広告選択等に関する処理を実行する。専用アプリは、例えば、動画共有サーバ2等のサーバ装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。なお、ブラウザを介したウェブアプリケーション等により、専用アプリの機能の一部又は全部と同等の機能が実現されてもよい。
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、動画共有サーバ2や電子商店街サーバ3と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
入力部16は、例えばタッチパネル、マウス又はキーボード等により構成されている。入力部16は、ユーザに対する操作や入力を受け付け、受け付けた操作又は入力を示す信号をシステム制御部11へ送信する。
表示部17は、例えば液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)パネル等により構成されている。表示部17は、システム制御部11による制御に基づき、文字、静止画、動画等の情報を表示する。
撮像部18は、デジタルカメラ等により構成されている。撮像部18は、ユーザによる操作に基づいて動画を撮像する。撮像部18は、撮像された動画を示す動画データをシステム制御部11又は記憶部14に出力する。
集音部19は、マイクロフォン等により構成されている。集音部19は、発せられた音を音声信号に変換し、音声信号をシステム制御部11又は記憶部14に出力する。
[1−2−2.動画共有サーバの構成]
次に、動画共有サーバ2の構成について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る動画共有サーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、動画共有サーバ2は、システム制御部21と、システムバス22と、入出力インタフェース23と、記憶部24と、通信部25と、を備えている。システム制御部21と入出力インタフェース23とは、システムバス22を介して接続されている。
システム制御部21は、CPU21a、ROM21b、RAM21c等により構成されている。
入出力インタフェース23は、記憶部24及び通信部25とシステム制御部21との間のインタフェース処理を行う。
記憶部24は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部24には、動画DB24a、フォロワーDB24b等のデータベースが記憶されている。「DB」は、データベースの略語である。図4は、動画共有サーバにおけるデータベースに記憶される情報の例を示す図である。
動画DB24aには、投稿動画が、動画が投稿されるごとに記憶される。具体的に、動画DB24aには、動画ID、ユーザID、タイトル及び動画データ等が関連付けて記憶される。動画IDは、投稿動画を識別する識別情報である。ユーザIDは、動画を投稿したユーザを、動画共有サービスのユーザの中から識別する識別情報である。動画データは、投稿動画のデータである。動画データのコンテナフォーマットは、例えばMPEG−4等であってもよい。投稿動画とともに広告を表示するように動画の投稿者が選択した場合、動画DB24aには、更に広告商品ID及び広告表示位置情報等が、動画ID等と関連付けて記憶される。広告商品IDは、広告の対象として選択された商品を、電子商店街で販売される商品の中から識別する識別情報である。広告表示位置情報は、ユーザ端末1により再生される投稿動画の表示領域において、広告が表示される位置を示す情報である。
フォロワーDB24bには、各ユーザのフォロワーに関する情報が記憶される。具体的に、フォロワーDB24bには、ユーザIDと、フォロワーリストとが関連付けて記憶される。ユーザIDは、フォローされるユーザを示す。フォロワーリストは、フォロワーを示すユーザIDのリストである。
記憶部24には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、動画共有サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。動画共有サーバプログラムは、投稿動画の登録や配信等、動画共有サービスに関する処理をシステム制御部21に実行させるプログラムである。動画共有サーバプログラムは、例えば、他のサーバ装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部25は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部25は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末1、電子商店街サーバ3、アフィリエイト管理サーバ4等と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[1−2−3.電子商店街サーバの構成]
次に、電子商店街サーバ3の構成について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、本実施形態に係る電子商店街サーバ3の概要構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、電子商店街サーバ3は、システム制御部31と、システムバス32と、入出力インタフェース33と、記憶部34と、通信部35と、を備えている。システム制御部31と入出力インタフェース33とは、システムバス32を介して接続されている。
システム制御部31は、CPU31a、ROM31b、RAM31c等により構成されている。
入出力インタフェース33は、記憶部34及び通信部35とシステム制御部31との間のインタフェース処理を行う。
記憶部34は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部34には、会員DB34a、商品DB34b、広告DB34c、購入利益DB34d等のデータベースが記憶されている。図6は、電子商店街サーバ3におけるデータベースに記憶される情報の例を示す図である。
会員DB34aには、電子商店街のユーザに関するユーザ情報が、ユーザごとに記憶される。具体的に、会員DB34aには、ユーザ情報として、ユーザID、ユーザの氏名、性別、生年月日、住所、ユーザ属性情報等が関連付けて記憶される。ユーザIDは、電子商店街においてユーザを識別する識別情報である。同一ユーザであっても、電子商店街で付与されるユーザIDと、動画共有サイトで付与されるユーザIDとは異なってもよい。ユーザ属性情報は、ユーザの属性を示す情報である。このユーザ属性情報は、ユーザ自身が入力した属性(例えば性別、生年月日、住所等)とは別に、電子商店街におけるユーザの行動に基づいて電子商店街サーバ3が自動的に特定した属性を示す情報である。例えば、電子商店街サーバ3は、所定のタイミングで、商品の購入履歴等のユーザの行動履歴を解析してもよい。そして、電子商店街サーバ3は、例えば特定の商品が好き、特定のカテゴリの商品が好き、特定のメーカの商品が好き、特定の店舗が好き等を示すユーザ属性情報を会員DB34aに記憶させてもよい。1人のユーザについて複数のユーザ属性情報が記憶されてもよい。
商品DB34bには、電子商店街で販売される商品に関する商品情報が、商品ごとに記憶される。具体的に、商品DB34bには、商品情報として、商品ID、店舗ID、カテゴリID、商品名、価格、適応ユーザ属性情報等が関連付けて記憶される。商品IDは、商品を識別する識別情報である。店舗IDは、商品の販売元の店舗を識別する識別情報である。カテゴリIDは、複数のカテゴリのうち、商品が属するカテゴリを識別する識別情報である。適応ユーザ属性情報は、商品が如何なる属性のユーザに適応するかを示す。具体的に、適応ユーザ属性情報は、1の属性又は複数の属性の組み合わせを示す。ユーザの属性の例として、性別、年齢、年代、住所地(例えば都道府県等)等が挙げられる。例えば、電子商店街サーバ3は、所定のタイミングで、商品の購入履歴等のユーザの行動履歴を解析してもよい。そして、電子商店街サーバ3は、特定の属性又は属性の組み合わせを有するユーザが対象の商品を購入する傾向がある場合に、その属性又は属性の組み合わせを示す適応ユーザ属性情報を商品DB34bに記憶させてもよい。1個の商品について複数の適応ユーザ属性情報が記憶されてもよい。
広告DB34cには、電子商店街で販売される商品の広告に関する広告情報が、広告が露出する商品ごとに記憶される。具体的に、広告DB34cには、広告情報として、広告ID、商品ID及び広告コンテンツ等が関連付けて記憶される。広告IDは、広告を識別する識別情報である。商品IDは、広告の対象となる商品を識別する識別情報である。広告コンテンツは、広告としてユーザ端末1に表示されるコンテンツである。広告コンテンツは、例えば静止画、動画又はテキスト等のコンテンツであってもよいし、これらのコンテンツのうち2以上のコンテンツの組み合わせであってもよい。
購入履歴DB34dには、電子商店街におけるユーザによる商品の購入履歴が記憶される。何れかのユーザが商品を購入するごとに、購入履歴を構成する購入ログが購入履歴DB34dに記憶される。具体的に、購入履歴DB34dには、購入ログとして、ユーザID、商品ID、購入日時等が関連付けて記憶される。ユーザIDは、商品を購入したユーザを示す。商品IDは、購入された商品を示す。購入日時は、商品が購入された日時を示す。
記憶部34には、更に、オペレーティングシステム、DBMS、電子商店街サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。電子商店街サーバプログラムは、電子商店街における商品の情報や広告の配信、商品の取引等、電子商店街に関する処理をシステム制御部31に実行させるプログラムである。電子商店街サーバプログラムは、例えば、他のサーバ装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部35は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部35は、ネットワークNWを介して、ユーザIDは、ユーザ端末1、動画共有サーバ2、アフィリエイト管理サーバ4等と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[1−3.装置の機能概要]
[1−3−1.ユーザ端末]
次に、図7(a)、及び図8乃至図11を用いて、ユーザ端末1におけるシステム制御部11の機能概要について説明する。図7(a)は、本実施形態に係るユーザ端末1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、専用アプリに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図7(a)に示すように、撮像ボタン表示部1101、投稿ボタン表示部1102、広告商品選択ボタン表示部1103、ボタン操作受付部1104、撮像制御部1105、商品情報表示部1106、広告商品選択受付部1107、関連付け部1108、動画再生部1109、広告表示部1110、広告表示位置変更部1111、投稿部1112等として機能する。
図8は、動画投稿管理画面100の一例を示す図である。動画投稿管理画面100は、専用アプリにおいて、動画の撮像及び投稿、並びに広告の対象となる商品の選択等を管理するために、表示部17に表示される画面である。図8に示すように、動画投稿管理画面100は、動画領域110、撮像ボタン120、投稿ボタン130、広告商品選択ボタン140等を含む。動画領域110は、撮像中の動画が表示される領域である。撮像ボタン120は、ユーザ端末1を利用した動画の撮像を指示するためにユーザが操作可能な画像要素である。投稿ボタン130は、撮像ボタン120が操作されることに応じて撮像された動画の投稿を指示するためにユーザが操作可能な画像要素である。広告商品選択ボタン130は、投稿ボタン130が操作されることに応じて投稿される動画が表示される際に、この動画とともに表示される広告の対象となる商品を選択するために、ユーザが操作可能な画像要素である。
撮像ボタン表示部1101は、撮像ボタン120を動画投稿管理画面に表示する。投稿ボタン表示部1102は、投稿ボタン130を動画投稿管理画面に表示する。広告商品選択ボタン表示部1103は、広告商品選択ボタン140を動画投稿管理画面に表示する。ここで、広告商品選択ボタン表示部1103は、投稿ボタン130が操作される前に、撮像ボタン120の表示期間と商品選択ボタン140の表示期間とを重複させる。表示期間は、ボタンの表示が継続する期間である。広告商品選択ボタン表示部1103は、例えば、撮像ボタン120の表示期間と商品選択ボタン140の表示期間とを一致させてもよい。或いは、広告商品選択ボタン表示部1103は、撮像ボタン120の表示期間の少なくとも一部と、商品選択ボタン140の表示期間の少なくとも一部と、を一致させてもよい。具体例として、撮像ボタン120、広告商品選択ボタン140、及び投稿ボタン130の全てが同時に表示されてもよい。或いは、撮像ボタン120と広告商品選択ボタン140が先に表示され、撮像ボタン120がユーザにより操作されることにより動画が撮像された後に、投稿ボタン130が表示されてもよい。
撮像ボタン表示部1101、投稿ボタン表示部1102及び広告商品選択ボタン表示部1103により表示される上述の画像要素の形態はボタンに限られない。例えば、キー、スイッチ、アイコン等の形態で、画像要素が表示されてもよい。
ボタン操作受付部1104は、撮像ボタン120、投稿ボタン130、広告商品選択ボタン140等の画像要素に対するユーザの操作を受け付ける。ボタン操作受付部1104は、タッチパネルやマウス等の入力部16を用いた入力操作を監視して、表示部17の画面内において如何なる画像要素が操作されたかを判定する。ここで、ボタン操作受付部1104は、撮像ボタン120の表示期間と広告商品選択ボタン140の表示期間とが重複している間に、撮像ボタン120及び広告商品選択ボタン140それぞれに対する操作を受け付ける。すなわち、ボタン操作受付部1104は、撮像ボタン120及び広告商品選択ボタン140のうち何れの方が先に操作されるかに関係なく、撮像ボタン120及び広告商品選択ボタン140それぞれに対する操作を受け付ける。撮像ボタン表示部1101、投稿ボタン表示部1102及び広告商品選択ボタン表示部1103によるボタンの表示と、ボタン操作受付部1104による操作の受け付けとにより、動画の投稿前において、その動画の撮像と、広告商品の選択と、の順序をユーザが自由に決定することを可能とするユーザインタフェースが提供される。すなわち、ユーザは、広告商品の選択よりも前に動画の撮像を行ってもよし、動画の撮像よりも前に広告商品の選択を行ってもよい。
ボタン操作受付部1104は、撮像ボタン120がユーザにより操作されることにより動画が撮像された後は、投稿ボタン表示部1102に対するユーザ操作を受け付け可能とする。従って、ユーザが広告商品選択ボタン140を操作して広告商品を選択するか否かに関わらず、撮像された動画の投稿は可能である。また、ボタン操作受付部1104は、撮像ボタン120がユーザにより操作されることにより動画が撮像された後、撮像ボタン120に対する操作を再度受け付けてもよい。この場合、投稿される動画が、後から撮像された動画に変更される。また、ボタン操作受付部1104は、広告商品選択ボタン140がユーザにより操作されることにより広告商品が選択された後、広告商品選択ボタン140に対する操作を再度受け付けてもよい。この場合、広告商品が、後から選択された商品に変更される。
撮像制御部1105は、撮像ボタン120に対する操作がボタン操作受付部1104により受け付けられた場合、ユーザ端末1を利用した動画の撮像を実行させる。ユーザ端末1を利用した動画の撮像とは、撮像制御部1105が撮像部18を制御して、撮像部18により動画を撮像させることであってもよい。撮像制御部1105は、撮像部18により動画を撮像させるとともに、集音部19を用いて録音してもよい。そして、撮像制御部1105は、録音された音を含む動画を生成してもよい。上述したように、ユーザ端末1自身が撮像部18及び集音部19を備えてもよいし、ユーザ端末1と撮像部18及び集音部19とが有線又は無線を介して接続されてもよい。撮像制御部1105は、撮像された動画のデータを記憶部14に記憶させる。
商品情報表示部1106は、商品選択ボタン140に対する操作がボタン操作受付部1104により受け付けられた場合、広告の対象である複数の商品のうち、投稿される動画とともに表示される広告の対象の候補となる商品に関する商品情報を表示部17に表示する。広告商品の候補は、電子商店街で販売される商品であってもよい。商品情報表示部1106は、例えば電子商店街サーバ3から広告商品の候補のリストを受信し、このリストに基づいて、商品一覧を表示する。商品情報表示部1106は、ユーザによる商品の検索条件の指定を可能とさせてもよい。検索条件の例として、キーワード、商品のカテゴリ、その他の商品の属性等が挙げられる。
図9は、商品一覧の表示例を示す図である。図9に示すように、動画投稿管理画面100において、ユーザが指500で広告選択ボタン140を操作する。これに応じて、商品情報表示部1106は、広告商品検索画面200を表示部17に表示する。広告商品検索画面200は、例えばキーワード入力欄210、検索ボタン220等を含む。キーワード入力欄210は、検索条件としてのキーワードが入力される領域である。検索ボタン220は、電子商店街サーバ3に商品の検索を実行させるためのボタンである。ユーザが、キーワード入力欄210にキーワードを入力して、検索ボタン220を操作する。すると、商品情報表示部1106は、電子商店街サーバ3に対して検索要求を送信する。商品情報表示部1106は、この検索要求に応じて電子商店街サーバ3から送信されてきた検索結果リストに基づいて、広告商品検索画面200に商品一覧230を表示させる。商品一覧230は、少なくとも一の商品情報231を含む。商品情報231は、特定の商品に関する情報である。商品情報231は、例えば商品名、商品の画像、価格等を含んでもよい。商品一覧230は、ユーザ操作によりスクロール可能であってもよい。
広告商品選択受付部1107は、商品情報表示部1106により表示部17に商品情報231が表示された商品のうち何れかの商品の選択を受け付ける。例えば、広告商品選択受付部1107は、入力部16を用いた入力操作を監視して、商品一覧230において何れの商品情報231が選択されたかを判定する。広告商品選択受付部1107は、選択された商品情報231が対応する商品の商品IDを、記憶部14又はRAM11cに記憶させる。
関連付け部1108は、投稿ボタン130が操作される前に、撮像ボタン120に対する操作及び広告商品選択ボタン140に対する操作の何れもが受け付けられた場合、撮像された動画と、選択された広告商品を識別する商品IDとを、関連付ける。これにより、ユーザ端末1は、動画を投稿する際に、如何なる動画と如何なる広告商品の商品IDとを関連付けて動画共有サーバ2へ送信するかを容易に判定することができる。例えば、関連付け部1108は、撮像された動画のファイル名と商品IDとを格納する構造体型のデータをRAM11c等に記憶させることにより、関連付けを行ってもよい。なお、過去所定期間内に撮像された複数の動画及び所定期間内に選択された複数の広告商品の商品IDが記憶部14等に記憶されてもよい。そして、関連付け部1108は、ユーザによる選択操作に基づいて、何れの動画と何れの商品とを関連付けるかを決定してもよい。
動画再生部1109は、撮像ボタン120が操作されることに応じて撮像された動画を所定の動画領域に表示する。
広告表示部1110は、広告商品選択ボタン140が操作されることに応じて選択された商品の広告を所定の広告領域に表示する。このとき、広告表示部1110は、広告領域を動画領域に重畳させる。これにより、撮像された動画が投稿されて、その動画が他のユーザのユーザ端末1に表示される際における動画及び広告の表示イメージを、動画の投稿をしようとするユーザが確認することができる。
広告表示位置変更部1111は、動画及び広告が表示されているとき、動画領域に対する広告領域の位置の変更操作を受け付ける。例えば、広告表示位置変更部1111は、入力部16を用いた入力操作を監視して、ユーザによる広告領域の移動を検出する。広告表示位置変更部1111は、この変更操作が受け付けられたことに応じて、広告領域の位置を変更する。そして、広告表示位置変更部1111は、撮像された動画が投稿されて、動画を撮像したユーザ端末1とは異なるユーザ端末1によりその動画が動画領域に表示される際における広告領域の位置を、変更後の位置に設定する。これにより、広告の表示位置を動画の投稿者が自由に決定することができる。なお、広告の表示タイミングや広告の表示サイズ等をユーザが設定又は変更が可能なように、システム制御部11が構成されてもよい。また、広告の表示位置の変更は可能でなくてもよい。
図10(a)及び図10(b)は、広告表示領域の位置の変更例を示す図である。例えば、動画が撮影済みであり且つ広告商品が選択済みである状態で、ユーザ端末1は、ユーザの操作に基づいて、図10(a)に示すように、広告表示位置変更画面300を表示部17に表示させてもよい。広告表示位置変更画面300は、動画領域310、広告領域320等を含む。動画領域310には、撮像された動画が表示される。広告領域320は、ユーザにより選択された商品の広告が表示される。広告領域320は、動画領域310に重畳して表示される。ここで、ユーザが指500で広告領域320を選択して、指500を画面上で移動させる。すると、図10(b)に示すように、指500の移動に応じて広告領域320が移動する。
広告領域320の初期位置は予め定められていてもよい。或いは、ユーザ端末1、動画共有サーバ2又は電子商店街サーバ3により、自動的に初期位置が決定されてもよい。例えば、動画に人間が映っている場合がある。この場合、動画再生中に広告領域320が人間に重なる時間が最短になるように、初期位置が決定されてもよい。或いは、広告領域320が、人間の上半身又は顔等に重なる時間が最短になるように、初期位置が決定されてもよい。画像認識により、動画から人間を特定することが可能である。また、例えば動画に広告商品と同一又は類似する商品が映っている場合がある。この場合、広告領域320がその商品に重なる時間が最短になるように、初期位置が決定されてもよい。広告商品の画像に基づく画像認識により、動画から広告商品と同一又は類似する商品を特定することが可能である。
投稿部1112は、撮像ボタン120が操作されることに応じて撮像された動画を投稿する。具体的に、投稿部1112は、撮像された動画のデータを含む投稿動画登録要求を、動画共有サーバ2へ送信する。関連付け部1108により動画と広告商品の商品IDとが関連付けられている場合、投稿部1112は、これらの動画及び商品IDを動画共有サーバ2へ送信する。このとき、投稿部1112は、広告の表示位置を示す広告表示位置情報も動画共有サーバ2へ送信してもよい。なお、投稿部1112は、如何なる動画と如何なる広告商品の商品IDとが関連付けられているかを示す情報を、ユーザによる確認のために表示してもよい。そして、ユーザが確認した旨の操作を行ったときに、投稿の処理を実行してもよい。また、ユーザによる確認の際に、投稿する動画の再撮像、及び広告商品の再選択のうち少なくとも一方が可能であってもよい。
上述したように、動画の撮像と、広告商品の選択と、の順序をユーザが自由に決定して、投稿を行うことができる。第1のパターンとして、最初に、ユーザは撮像ボタン120を操作して、動画を撮像する。次に、ユーザは商品選択ボタン140を操作して、広告商品検索画面200において、広告商品を選択する。すると、撮像された動画と選択された広告商品の商品IDが関連付けられる。そして、ユーザは投稿ボタン130を操作して、互いに関連付けられた動画のデータと商品IDとを動画共有サーバ2へ送信する。第2のパターンとして、最初に、ユーザは商品選択ボタン140を操作して、広告商品検索画面200において、広告商品を選択する。次に、ユーザは撮像ボタン120を操作して、動画を撮像する。すると、撮像された動画と選択された広告商品の商品IDが関連付けられる。そして、ユーザは投稿ボタン130を操作して、互いに関連付けられた動画のデータと商品IDとを動画共有サーバ2へ送信する。
投稿動画の投稿者以外のユーザがその投稿動画を視聴する場合、動画再生部1109は、投稿動画を所定の動画領域に表示する。例えば、動画再生部1109は、ストリーミングにより動画共有サーバ2から動画のデータをダウンロードしながら、その動画を再生する。
広告表示部1110は、投稿動画とともに表示される広告の対象として投稿者のユーザ端末1において選択された広告商品の広告を所定の広告領域に表示する。このとき、広告表示部1110は、広告領域を動画領域に重畳させる。これにより、動画が表示されているときに、広告がユーザにより選択されやすくなる。例えば、広告表示部1110は、投稿動画の再生を開始する際に、広告商品の商品IDを動画共有サーバ2から受信してもよい。広告表示部1110は、受信された商品IDに基づいて、電子商店街サーバ3へ広告要求を送信してもよい。広告表示部1110は、広告要求に応じて電子商店街サーバ3から送信されてきた広告コンテンツを表示する。広告表示部1110は、例えば広告商品の商品IDとともに、広告表示位置情報を動画共有サーバ2から受信してもよい。そして、広告表示部1110は、広告表示位置情報に基づいて、広告領域の位置を決定してもよい。
図11は、動画及び広告の表示例を示す図である。例えば、ユーザにより何れかの投稿動画が選択されると、ユーザ端末1は、図11に示すように、投稿動画再生画面400を表示部17に表示させる。投稿動画再生画面400は、動画領域410、広告領域420等を含む。動画領域410には、投稿動画が表示される。広告領域420は、投稿者により選択された商品の広告が表示される。広告領域420は、動画領域410に重畳して表示される。動画領域410内における広告領域420の位置は、広告表示位置変更画面300において投稿者により変更された、広告領域320の位置と一致する。
ユーザにより広告領域420内の広告が選択されると、ユーザ端末1は、広告商品の商品画面を表示部17に表示させる。上述したように、商品画面において、ユーザは広告商品の購入を選択することができる。また、ユーザ操作により、投稿動画再生画面400から広告領域420及び広告を消去させることも可能である。
[1−3−2.動画共有サーバ]
次に、図7(b)を用いて、動画共有サーバ2におけるシステム制御部21の機能概要について説明する。図7(b)は、本実施形態に係る動画共有サーバ2におけるシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部21は、CPU21aが、動画共有サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図7(b)に示すように、動画登録部2101、動画配信部2102等として機能する。
動画登録部2101は、ユーザ端末1において投稿ボタン130が操作されることによりユーザ端末1から送信されてきた動画データを、動画DB24aに記憶させる。ユーザ端末1から動画データとともに広告商品IDが送信されてきた場合、動画登録部2101は、動画データに関連付けてその広告商品IDを動画DB24aに記憶させる。ユーザ端末1から広告表示位置情報が更に送信されてきた場合、動画登録部2101は、動画データに関連付けてその広告表示位置情報を更に動画DB24aに記憶させる。
動画配信部2102は、動画DB24aに記憶された動画データを、ユーザ端末1からの要求に応じて配信する。ユーザ端末1から要求された動画データに関連付けて商品広告IDが動画DB24aに記憶されている場合、動画配信部2102は、その商品広告IDもユーザ端末1へ送信する。動画データに関連付けて広告表位置情報が更に動画DB24aに記憶されている場合、動画配信部2102は、更にその広告表位置情報もユーザ端末1へ送信する。
[1−3−3.電子商店街サーバ]
次に、図7(c)を用いて、電子商店街サーバ3におけるシステム制御部31の機能概要について説明する。図7(c)は、本実施形態に係る電子商店街サーバ3におけるシステム制御部31の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部31は、CPU31aが電子商店街サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図7(c)に示すように、商品検索部3101、商品情報提供部3102、広告配信部3103等として機能する。
商品検索部3101は、ユーザ端末1からの検索要求に応じて、ユーザ端末1から投稿される動画とともに表示される広告の対象の候補となる商品を、商品DB34b等のデータベースから検索する。例えば、検索要求が検索条件を含む場合、商品検索部3101は、その検索条件に合致する商品を検索してもよい。
商品情報提供部3102は、商品検索部3101により検索された商品の情報を、ユーザ端末1へ送信する。例えば、商品情報提供部3102は、検索された商品ごとに、商品名、商品の画像、価格等を、ユーザ端末1へ送信してもよい。
広告配信部3103は、広告表示位置変更画面300又は投稿動画再生画面400を表示しているユーザ端末1からの広告要求に応じて、広告をユーザ端末1へ送信する。例えば、広告配信部3103は、広告要求に含まれる広告商品IDに関連付けられた広告コンテンツを、広告DB34cから取得する。広告配信部3103は、取得された広告コンテンツを送信する。
[1−4.広告システムの動作]
次に、広告システムSにおけるユーザ端末1の動作について、図12乃至図15を用いて説明する。ユーザ端末1のシステム制御部11は、専用アプリに含まれるプログラムコードに従って、図12乃至図15に示す処理を実行する。
図12は、ユーザ端末1のシステム制御部11による動画投稿管理UI処理の一例を示すフローチャートである。例えば、ユーザにより、動画投稿管理画面100の表示が選択されると、動画投稿管理UI処理が実行されてもよい。
図12に示すように、撮像ボタン表示部1101は、動画投稿管理画面100を表示するとともに、撮像ボタン120を動画投稿管理画面100に表示する(ステップS101)。投稿ボタン表示部1102は、投稿ボタン130を動画投稿管理画面100に表示する(ステップS102)。商品選択ボタン表示部1103は、商品選択ボタン140を動画投稿管理画面100に表示する(ステップS103)。
次いで、ボタン操作受付部1104は、撮像ボタン120がユーザにより操作されたか否かを判定する(ステップS104)。撮像ボタン120が操作された場合(ステップS104:YES)、撮像制御部1105は、動画撮像処理を実行する(ステップS105)。動画撮像処理において、撮像制御部1105は、撮像部18により動画を撮像させて、撮像された動画のデータを記憶部14に記憶させる。次いで、関連付け部1108は、広告商品が選択済みであるか否かを判定する(ステップS106)。広告商品が選択済みである場合(ステップS106:YES)、関連付け部1108は、撮像された動画と、選択された商品の広告商品IDとを関連付ける(ステップS107)。広告商品が選択済みではない場合(ステップS106:NO)、又はステップS107が終わった後、処理はステップS101に進む。
ステップS104において、撮像ボタン120が操作されなかった場合(ステップS104:NO)、ボタン操作受付部1104は、広告選択ボタン140がユーザにより操作されたか否かを判定する(ステップS108)。広告選択ボタン140が操作された場合(ステップS108:YES)、広告商品選択受付部1107は、後述する商品選択UI処理を実行する(ステップS109)。次いで、関連付け部1108は、動画が撮像済みであるか否かを判定する(ステップS110)。動画が撮像済みである場合(ステップS110:YES)、関連付け部1108は、撮像された動画と、商品選択UI処理を通じて選択された商品の広告商品IDとを関連付ける(ステップS107)。動画が撮像済みではない場合(ステップS110:NO)、又はステップS107が終わった後、処理はステップS101に進む。
ステップS108において、広告選択ボタン140が操作されなかった場合(ステップS108:NO)、ボタン操作受付部1104は、広告表示位置変更画面300を表示させるための操作がユーザにより行われたか否かを判定する(ステップS111)。広告表示位置変更画面300を表示させるための操作が行われた場合(ステップS111:YES)、ボタン操作受付部1104は、動画が投稿済みであり且つ広告商品が選択済みであるか否かを判定する(ステップS112)。動画が投稿済みであり且つ広告商品が選択済みである場合(ステップS112:YES)、広告表示位置変更部1111は、後述する広告表示位置変更UI処理を実行する(ステップS113)。ステップS113が終わると、処理はステップS101に進む。一方、動画が投稿済みではないか又は広告商品が選択済みではない場合(ステップS112:NO)、処理はステップS104に進む。
ステップS111において、広告表示位置変更画面300を表示させるための操作が行われなかった場合(ステップS111:NO)、ボタン操作受付部1104は、投稿ボタン130がユーザにより操作されたか否かを判定する(ステップS114)。投稿ボタン130が操作された場合(ステップS114:YES)、投稿部1112は、動画が撮像済みであるか否かを判定する(ステップS115)。動画が撮像済みではない場合(ステップS115:NO)、処理はステップS104に進む。
一方、動画が撮像済みである場合(ステップS115:YES)、投稿部1112は、広告商品が選択済みであるか否かを判定する(ステップS116)。広告商品が選択済みである場合(ステップS116:YES)、投稿部1112は、記憶部14に記憶された動画データと、RAM14cに記憶された広告商品ID及び広告表示位置情報をと、を含む投稿動画登録要求を、動画共有サーバ2へ送信する(ステップS117)。一方、広告商品が選択済みではない場合(ステップS116:NO)、投稿部1112は、記憶部14に記憶された動画データを含む投稿動画登録要求を、動画共有サーバ2へ送信する(ステップS118)。ステップS117又はS118が終わると、動画投稿管理UI処理が終了する。
図13は、ユーザ端末1のシステム制御部11による広告商品検索UI処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、商品情報表示部1106は、広告商品検索画面200を表示部18に表示する(ステップS201)。次いで、商品情報表示部1106は、ユーザにより検索条件が入力されたか否かを判定する(ステップS202)。検索条件が入力された場合(ステップS202:YES)、商品情報表示部1106は、入力された検索条件をRAM14cに記憶させて(ステップS203)、処理をステップS202に進める。
一方、検索条件が入力されなかった場合(ステップS202:NO)、商品情報表示部1106は、ユーザにより検索ボタン220が操作されたか否かを判定する(ステップS204)。検索ボタン220が操作された場合(ステップS204:YES)、商品情報表示部1106は、入力された検索条件を含む検索要求を、電子商店街サーバ3へ送信する(ステップS205)。次いで、商品情報表示部1106は、電子商店街サーバ3から検索結果リストを受信する。そして、商品情報表示部1106は、検索結果リストに含まれる商品情報231を含む商品一覧230を、広告商品検索画面200に表示する(ステップS206)。ステップS206が終わると、処理はステップS202に進む。
一方、検索ボタン220が操作されなかった場合(ステップS204:NO)、広告商品選択受付部1107は、商品一覧230から何れかの商品の商品情報231がユーザにより選択されたか否かを判定する(ステップS207)。商品情報231が選択されなかった場合(ステップS207:NO)、処理はステップS202に進む。一方、商品情報231が選択された場合(ステップS207:YES)、広告商品選択受付部1107は、選択された商品情報231が対応する商品の広告商品IDを、RAM14cに記憶させる(ステップS208)。次いで、広告商品選択受付部1107は、広告表示位置情報を設定する(ステップS209)。例えば、広告商品選択受付部1107は、広告表示位置情報を、予め定められた座標に設定してもよい。ステップS209が終わると、広告商品検索UI処理が終了する。
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図14は、ユーザ端末1のシステム制御部11による広告表示位置変更UI処理の一例を示すフローチャートである。図14に示すように、動画再生部1111は、広告表示位置変更画面300を表示させる。また、動画再生部1109は、撮像された動画を動画領域310に表示して、この動画の再生を開始する(ステップS301)。次いで、広告表示部1110は、RAM14cに記憶された広告商品IDを含む広告要求を電子商店街サーバ3へ送信する(ステップS302)。次いで、広告表示部1110は、電子商店街サーバ3から広告コンテンツを受信する(ステップS303)。次いで、広告表示部1110は、RAM14cに記憶された広告表示位置情報により示される位置に、広告領域320を表示させ、この広告領域320内に広告コンテンツを表示する(ステップS304)。
次いで、広告表示位置変更部1111は、ユーザの操作による広告領域320の移動操作が検出されたか否かを判定する(ステップS305)。広告領域320の移動操作が検出された場合(ステップS305:YES)、広告表示位置変更部1111は、移動操作に応じて、広告表示位置情報を変更する(ステップS306)。そして、広告表示部1110は、変更後の広告表示位置情報に従って広告領域320を移動させ、移動後の広告領域320内に広告コンテンツを表示する(ステップS304)。
一方、広告領域320の移動操作が検出されなかった場合(ステップS305:NO)、広告表示位置変更部1111は、広告表示位置情報を確定するための操作がユーザにより行われたか否かを判定する(ステップS307)。広告表示位置情報を確定するための操作が行われなかった場合(ステップS307:NO)、処理はステップS305に進む。一方、広告表示位置情報を確定するための操作が行われた場合(ステップS307:YES)、広告表示位置変更UI処理が終了する。
図15は、ユーザ端末1のシステム制御部11による投稿動画再生UI処理の一例を示すフローチャートである。例えば、ユーザにより何れかの投稿動画が選択された場合に、投稿動画再生UI処理が実行されてもよい。
図15に示すように、動画再生部1109は、投稿動画再生画面400を表示部18に表示するとともに、選択された投稿動画の動画IDを含む動画要求を、動画共有サーバ2へ送信する(ステップS401)。次いで、動画再生部1109は、動画共有サーバ2から送信されてきた投稿動画の動画データを受信しながら、投稿動画の再生を開始する(ステップS402)。次いで、広告表示部1110は、動画共有サーバ2から、ユーザにより選択された投稿動画の動画IDに関連付けて動画DB24aに記憶された広告商品ID及び広告表示位置情報を受信する(ステップS403)。次いで、広告表示部1110は、受信された広告商品IDを含む広告要求を、電子商店街サーバ3へ送信する(ステップS404)。次いで、広告表示部1110は、電子商店街サーバ3から送信されてきた広告コンテンツを受信する(ステップS405)。次いで、広告表示部1110は、広告表示位置情報により示される位置に、広告領域420を表示させ、この広告領域420内に広告コンテンツを表示する(ステップS406)。
次いで、広告表示部1110は、広告領域420内に表示された広告コンテンツがユーザにより選択されたか否かを判定する(ステップS407)。広告コンテンツが選択された場合(ステップS407:YES)、広告表示部1110は、商品画面表示処理を実行する(ステップS408)。商品画面表示処理において、システム制御部11は、広告コンテンツによる広告商品の商品画面を表示させる。また、システム制御部11は、商品画面におけるユーザの操作に応じて、広告商品の購入手続きを行うための処理を実行する。これに応じて、電子商店街サーバ3は、購入履歴DB34dに購入ログを記録させる。また、アフィリエイト管理サーバ4は、再生されている投稿動画の投稿者に対して報酬を付与するための処理を実行する。或いは、ユーザが商品画面を消去する操作を行うと、商品画面表示処理は終了する。ステップS408が終わると、処理はステップS407に進む。
一方、広告コンテンツが選択された場合(ステップS407:NO)、動画再生部1109は、投稿動画の再生が終了したか否かを判定する(ステップS409)。投稿動画の再生が終了していない場合(ステップS409:NO)、処理はステップS407に進む。一方、投稿動画の再生が終了した場合(ステップS409:YES)、投稿動画再生UI処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザ端末1が、撮像ボタン120、投稿ボタン130及び商品選択ボタン140を表示する。ここで、ユーザ端末1が、投稿ボタン130が操作される前に、撮像ボタン120の表示期間と商品選択ボタン140の表示期間とを重複させる。また、ユーザ端末1が、撮像ボタン120の表示期間と商品選択ボタン140の表示期間とが重複している間に、撮像ボタン120及び商品選択ボタン140それぞれに対する操作を受け付ける。従って、動画の投稿者は、先に撮像ボタン120を操作して動画を撮像した後に、商品選択ボタン140を操作して、広告の対象となる商品を選択することができる。また、投稿者は、先に商品選択ボタン140を操作して広告の対象となる商品を選択した後に、撮像ボタン120を操作して、動画を撮像することも可能である。従って、投稿する動画とその動画とともに表示される広告の対象となる商品とを決める際の自由度を投稿者に与えることができる。
また、ユーザ端末1が、投稿ボタン130が操作される前に、撮像ボタン120に対する操作及び商品選択ボタン140に対する操作の何れもが受け付けられた場合、撮像された動画と、選択された商品を識別する商品IDと、を関連付けてもよい。この場合、投稿ボタン130が操作された場合に、互いに関連付けられている動画と商品IDとを送信すればよいので、投稿処理が簡略となる。
また、ユーザ端末1が、撮像ボタン120が操作されることに応じて撮像された動画を動画領域310に表示してもよい。また、ユーザ端末1が、商品選択ボタン140が操作されることに応じて選択された商品の広告を広告領域320に表示してもよい。ここで、ユーザ端末1が、広告領域320を動画領域310に重畳させてもよい。この場合、投稿者は、他のユーザが見ることになる、撮像した動画と選択した商品の広告とが重畳した状態のこれらの表示イメージを確認することができる。
また、ユーザ端末1が、動画領域310に対する広告領域320の位置の変更操作を受け付けてもよい。また、ユーザ端末1が、変更操作が受け付けられたことに応じて、広告領域320の位置を変更し、撮像された動画が投稿されて別のユーザ端末1によりその動画が動画領域410に表示される際における広告領域420の位置を、変更後の位置に設定してもよい。この場合、動画内における広告の表示位置を、投稿者が望む位置に変更することができる。
また、ユーザ端末1が、別のユーザ端末1から投稿された動画を動画領域410に表示してもよい。また、ユーザ端末1が、その動画とともに表示される広告の対象として別のユーザ端末1において選択された商品の広告を広告領域420に表示してもよい。ここで、ユーザ端末1が、広告領域420を動画領域410に重畳させてもよい。この場合、他のユーザにより投稿された動画に重畳して広告が表示されるので、動画を視聴するユーザに広告を選択させやすくなる。
また、投稿される動画とともに表示される広告は、動画の投稿者に対して報酬が付与される成果報酬型広告であってもよい。また、ユーザ端末1が、商品選択ボタン140に対する操作が受け付けられた場合、成果報酬型広告の対象である複数の商品のうち、投稿される動画とともに表示される広告の対象の候補となる商品に関する商品情報231を表示してもよい。また、ユーザ端末1が、商品情報231が表示された商品のうち何れかの商品の選択を受け付けてもよい。この場合、動画とともに表示される成果報酬型広告の対象となる商品の候補に関する情報を見た上で、投稿者は広告の対象を選択することができる。そのため、投稿者が、報酬を考慮して商品を選択することができる。
[2.第2実施形態]
次に、図16を参照して、第2実施形態について説明する。本実施形態においては、所定電子商店街における売上数に基づいて、広告商品の候補が提示される。
具体的に、広告商品検索画面200において、ユーザ端末1の商品情報表示部1106は、成果報酬型広告の対象である複数の商品のうち、所定電子商店街における売上数が相対的に大きい商品の商品情報231を表示してもよい。この場合の売上数は、例えば、所定期間内において、商品が購入された回数であってもよいし、購入された商品の個数であってもよい。成果報酬型広告の対象である複数の商品は、例えば、ユーザにより指定された検索条件に合致する商品に含まれてもよい。
電子商店街サーバ3の商品情報供部3102は、所定電子商店街における売上数が相対的に大きい商品の商品情報231を含む検索結果リストをユーザ端末1へ送信する。電子商店街サーバ3は、例えば各商品の売上数を定期的に計算して、所定のデータベースに売上数を記憶させておいてもよい。電子商店街サーバ3は、例えば、ユーザにより指定された検索条件に合致する商品を売上数でソートして、売上数が高い商品であるほどその商品情報が上位に表示されるように、検索結果リストをユーザ端末1へ送信してもよい。
図16は、電子商店街サーバ3のシステム制御部31による広告商品検索処理の一例を示すフローチャートである。広告商品検索処理は、図13に示す広告商品選択UI処理のステップS203において、ユーザ端末1から検索要求を電子商店街サーバ3が受信したときに実行される。システム制御部31は、電子商店街サーバプログラムに含まれるプログラムコードに従って、広告商品検索処理を実行する。
図16に示すように、商品検索部3101は、広告の対象とされる商品のうち、検索要求に含まれる検索条件に合致する商品の商品情報231を検索する。例えば、商品検索部3101は、検索条件に合致する商品の商品IDを商品DB34bから検索する。商品検索部3101は、検索された商品IDの中から、広告DB34cに広告IDが関連付けて記憶されている商品IDを抽出する。電子商店街サーバ3は、抽出した商品IDに対応する商品情報231を商品DB34bから取得する。次いで、商品検索部3101は、検索された商品情報から、商品の売上数が大きい順に所定数の商品情報231を選択する(ステップS502)。次いで、商品情報提供部3102は、選択された商品情報231を含む検索結果リストを生成して、この検索結果リストをユーザ端末1へ送信する(ステップS503)。検索結果リストにおいて、商品情報は売上数でソートされている。ステップS503が終わると、広告商品検索処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、電子商店街において、相対的に売れやすい商品の商品情報231が表示されるので、投稿者は、報酬を得やすい商品を選択することができる。
[3.第3実施形態]
次に、図16を参照して、第3実施形態について説明する。本実施形態においては、動画関連広告による成果達成率に基づいて、広告商品の候補が提示される。
具体的に、広告商品検索画面200において、ユーザ端末1の商品情報表示部1106は、成果報酬型広告の対象である複数の商品のうち、動画関連広告による成果達成率が相対的に高い商品の商品情報231を表示してもよい。動画関連広告は、動画広告及び投稿された動画とともに表示される広告の少なくとも何れか一方を含む。動画広告は、電子商店街で再生された広告を含んでもよいし、他のウェブサイトで再生された広告を含んでもよい。投稿された動画とともに表示された広告は、動画共有サイトにおいて、動画とともに表示された広告を含む。成果達成は、例えば商品の購入であってもよい。従って、成果達成率は、例えば所定期間におけるCVR(コンバージョンレート)であってもよい。或いは、成果達成は広告の選択であって、成果達成率はCTR(クリックスルーレート)であってもよい。
電子商店街サーバ3の商品情報供部3102は、動画関連広告による成果達成率が相対的に高い商品の商品情報231を含む検索結果リストをユーザ端末1へ送信してもよい。電子商店街サーバ3は、例えば各商品の成果達成率を定期的に計算して、所定のデータベースに成果達成率を記憶させておいてもよい。電子商店街サーバ3は、例えば、ユーザにより指定された検索条件に合致する商品を成果達成率でソートして、成果達成率が高い商品であるほどその商品情報が上位に表示されるように、検索結果リストをユーザ端末1へ送信してもよい。
図17は、電子商店街サーバ3のシステム制御部31による広告商品検索処理の一例を示すフローチャートである。図17において、図16と同様のステップについては同様の符号が付されている。
図17に示すように、商品検索部3101は、検索要求に含まれる検索条件に合致する商品の商品情報231を、商品DB34bから検索する(ステップS501)。次いで、商品検索部3101は、検索された商品情報から、動画関連広告によるCVRが高い順に所定数の商品情報231を選択する(ステップS511)。次いで、商品情報提供部3102は、選択された商品情報231を含む検索結果リストを生成して、この検索結果リストをユーザ端末1へ送信する(ステップS503)。ステップS503が終わると、広告商品検索処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、動画広告が表示される場合に、又は動画とともに広告が表示される場合に、売れやすい商品を選択することができる。
[4.第4実施形態]
次に、図18及び図19を参照して、第4実施形態について説明する。本実施形態において、取り扱う商品の広告が電子商店街に掲載される各店舗により、動画共有サイトにおいて、その店舗が取り扱う商品の広告が、投稿された動画とともに表示されることを許可するか否かを設定することができる。
本実施形態において、電子商店街サーバ3の記憶部14には、広告掲載許諾DB34eが更に記憶される。図18は、広告掲載許諾DB34eに記憶される情報の一例を示す図である。広告掲載許諾DB34eは、動画共有サイトにおいて、投稿された動画とともに広告が表示されることを許可するか否かが、取り扱う商品の広告が電子商店街に掲載される店舗ごとに記憶される。具体的に、広告掲載許諾DB34eには、店舗ID及び許諾フラグが関連付けて記憶される。店舗IDは、許諾するか否かを設定した店舗を示す。許諾フラグは、投稿された動画とともに広告が表示されることが、その広告に係る商品の提供者である店舗により許諾されているか否かを示す。TRUEに設定された許諾フラグは、許諾されていることを示す。FALSEに設定された許諾フラグは、許諾されていないことを示す。
例えば、店舗端末5が、電子商店街における広告を申し込むための画面を表示しているときに、店舗の運営者は、動画共有サイトにおける広告の掲載を許諾するか否かを選択することが可能であってもよい。電子商店街サーバ3は、運営者による選択に応じて許諾フラグを設定して、広告掲載許諾DB34eに店舗ID及び許諾フラグを記憶させる。
電子商店街サーバ3の商品検索部3101は、成果報酬型広告の対象である複数の商品に含まれる少なくとも幾つかの商品それぞれについて許諾フラグを取得する。商品情報提供部3102は、成果報酬型広告の対象である複数の商品のうち、広告を表示することが許諾されていると許諾フラグにより示される商品の商品情報231をユーザ端末1へ送信する。
広告商品検索画面200において、ユーザ端末1の商品情報表示部1106は、成果報酬型広告の対象である複数の商品のうち、広告を表示することが許諾されていると許諾フラグにより示される商品の商品情報231を表示する。
図19は、電子商店街サーバ3のシステム制御部31による広告商品検索処理の一例を示すフローチャートである。図19において、図16と同様のステップについては同様の符号が付されている。
図19に示すように、商品検索部3101は、検索要求に含まれる検索条件に合致する商品の商品情報231を、商品DB34bから検索する(ステップS501)。次いで、商品検索部3101は、検索された各商品の商品情報231について、商品情報231に含まれる店舗IDに関連付けられた許諾フラグを、広告掲載許諾DB34eから取得する(ステップS521)。次いで、商品検索部3101は、検索された商品情報231から、許諾フラグがTRUEである商品情報231を抽出する(ステップS522)。次いで、商品情報提供部3102は、抽出された商品情報231を含む検索結果リストを生成して、この検索結果リストをユーザ端末1へ送信する(ステップS503)。ステップS503が終わると、広告商品検索処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、店舗により広告の表示が許可された商品から、投稿される動画とともに表示される広告の対象となる商品を選択することができる。
[5.第5実施形態]
次に、図20を参照して、第5実施形態について説明する。本実施形態においては、動画関連広告による成果達成率と、非動画関連広告による成果達成率と、に基づいて、広告商品の候補が提示される。
具体的に、電子商店街サーバ3の商品検索部3101は、商品を区分するための複数のカテゴリそれぞれについて、動画関連広告による成果達成率と、非動画関連広告による成果達成率と、を取得する。非動画関連広告は、動画広告及び投稿された動画とともに表示される広告の何れとも異なる広告である。非動画関連広告の例として、リスティング広告、動画が再生されないウェブページにおけるバナー広告等が挙げられる。第3実施形態の場合と同様に、成果達成率は、例えばCVRであってもよいし、CTRであってもよい。電子商店街サーバ3は、例えば各カテゴリにおける商品について、動画関連広告による成果達成率及び非動画関連広告による成果達成率を定期的に計算して、所定のデータベースにそれぞれの成果達成率を記憶させておいてもよい。
電子商店街サーバ3の商品情報提供部3102は、成果報酬型広告の対象である複数の商品のうち、動画関連広告による成果達成率が、非動画関連広告による成果達成率よりも高いカテゴリに属する商品の商品情報231をユーザ端末1へ送信してもよい。
広告商品検索画面200において、ユーザ端末1の商品情報表示部1106は、成果報酬型広告の対象である複数の商品のうち、動画関連広告による成果達成率が、非動画関連広告による成果達成率よりも高いカテゴリに属する商品の商品情報231を表示する。動画においては、画像に動きが加わる。そのため、動画とともに広告が表示されることで、テキストや静止画のみの広告と比較した場合に、売れやすくなるカテゴリの商品や然程売れやすくはならないカテゴリの商品等が生じる場合がある。売れやすくなる商品を広告商品の候補として提示することで、広告効果を高める広告商品をユーザが選択することができる。
図20は、電子商店街サーバ3のシステム制御部31による広告商品検索処理の一例を示すフローチャートである。図20において、図16と同様のステップについては同様の符号が付されている。
図20に示すように、商品検索部3101は、検索要求に含まれる検索条件に合致する商品の商品情報231を、商品DB34bから検索する(ステップS501)。次いで、商品検索部3101は、検索された各商品の商品情報231について、商品情報231に含まれるカテゴリIDに関連付けられた動画関連広告によるCVR及び非動画関連広告によるCVRを、所定のデータベースから取得する(ステップS531)。次いで、商品検索部3101は、検索された商品情報231から、動画関連広告によるCVRが非動画関連広告によるCVRよりも高い商品情報231を抽出する(ステップS532)。次いで、商品情報提供部3102は、抽出された商品情報231を含む検索結果リストを生成して、この検索結果リストをユーザ端末1へ送信する(ステップS503)。ステップS503が終わると、広告商品検索処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、動画とともに広告が表示された場合に、動画のない広告よりも売れやすい商品を選択することができる。
[6.第6実施形態]
次に、図21を参照して、第6実施形態について説明する。本実施形態においては、フォロワーの属性に基づいて、広告商品の候補が提示される。
具体的に、電子商店街サーバ3の商品検索部3101は、検索要求を送信してきたユーザ端末1を利用するユーザのフォロワーの属性を取得する。上述したように、フォロワーは、特定の投稿者により動画が投稿された場合に、投稿された動画に関する情報を受け取ることができるように、フォロワーとしてユーザ自身を登録したユーザである。取得される属性は、例えば、性別、年齢、年代、住所、ユーザ属性情報等の少なくとも何れか1つであってもよい。これらの属性は、会員DB34aから取得可能である。なお、動画共有サイトにユーザの属性が登録される場合、商品検索部3101は、動画共有サイトから属性を取得してもよい。
電子商店街サーバ3の商品情報提供部3102は、成果報酬型広告の対象である複数の商品のうち、商品検索部3101により取得された属性に応じた商品の商品情報231をユーザ端末1へ送信する。属性に応じた商品は、例えば、商品DB34bに記憶されている適応ユーザ属性情報、商品ID、カテゴリID、店舗ID等が、フォロワーの属性と合致する商品であってもよい。
広告商品検索画面200において、ユーザ端末1の商品情報表示部1106は、成果報酬型広告の対象である複数の商品のうち、そのユーザ端末1を利用するユーザのフォロワーの属性に応じた商品の商品情報231を表示する。
図21は、電子商店街サーバ3のシステム制御部31による広告商品検索処理の一例を示すフローチャートである。図21において、図16と同様のステップについては同様の符号が付されている。
図21に示すように、商品検索部3101は、検索要求に含まれる検索条件に合致する商品の商品情報231を、商品DB34bから検索する(ステップS501)。次いで、商品検索部3101は、検索要求を送信してきたユーザ端末1を利用するユーザのユーザIDに関連付けてフォロワーDB24bに記憶されたフォロワーリストを、例えば動画共有サーバ2から取得する(ステップS541)。或いは、ユーザ端末1が動画共有サーバ2からフォロワーリストを取得して、電子商店街サーバ3へ転送してもよい。次いで、商品検索部3101は、フォロワーリストに含まれる各フォロワーのユーザIDを、電子商店街におけるユーザIDに変換する。例えば、同一ユーザの動画共有サイトにおけるユーザIDと電子商店街におけるユーザIDとが予め紐付けされて、所定のデータベースに記憶されている。商品検索部3101は、変換されたユーザIDに関連付けられた属性を会員DB34aから取得する(ステップS542)。そして、商品検索部3101は、全フォロワーのうち、所定割合以上のフォロワーが有する属性を特定する。次いで、商品検索部3101は、検索された商品情報231から、所定割合以上のフォロワーが有する属性に応じた商品の商品情報231を抽出する(ステップS543)。次いで、商品情報提供部3102は、抽出された商品情報231を含む検索結果リストを生成して、この検索結果リストをユーザ端末1へ送信する(ステップS503)。ステップS503が終わると、広告商品検索処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、動画共有サイトを利用するユーザのうち、投稿者が投稿する動画を視聴する蓋然性が相対的に高いユーザの属性に応じた商品の商品情報231が表示されるので、投稿者は、報酬を得やすい商品を選択することができる。
[7.第7実施形態]
次に、図22を参照して、第7実施形態について説明する。本実施形態においては、撮像された動画の解析結果に基づいて、広告商品の候補が提示される。
具体的に、電子商店街サーバ3の商品検索部3101は、ユーザ端末1から、撮像された動画を取得してもよい。商品検索部3101は、動画に対して画像解析及び音声解析のうち少なくとも何れか一方を行う。解析には、例えばパターン認識が用いられてもよい。パターン認識は、例えば、画像認識、音声認識、及び文字認識の少なくとも一つが含まれてもよい。商品検索部3101は、画像解析結果及び音声解析結果の少なくとも何れか一方を示す解析情報を生成する。解析情報は、例えば動画内のオブジェクトの特徴ベクトルを含んでもよい。この特徴ベクトルは、オブジェクトの形状、色彩及び模様の少なくとも何れか一つの特徴を示す情報であってもよい。また、解析情報は、動画内のオブジェクトの認識結果として、そのオブジェクトのクラスを示す文字情報(例えば、カテゴリ名、商品名、色彩名、模様名等)であってもよい。また、解析情報は、動画内で発せられた言葉を示す文字情報を含んでもよい。また、解析情報は、動画内に表示された文字列、又は動画編集により動画に追加された文字列を示す文字情報を含んでもよい。なお、ユーザ端末1が動画解析及び解析情報の生成を行ってもよい。
商品検索部3101は、成果報酬型広告の対象である複数の商品のうち少なくとも幾つかの商品それぞれについて、商品に関する画像及び言葉の少なくとも何れか一方に関する商品関連情報と、取得された解析情報との間の適合度を算出する。商品関連情報は、例えば商品の画像内におけるオブジェクトの特徴ベクトルを含んでもよい。例えば、電子商店街サーバ3は、商品DB34bに商品の画像が記憶されるたびに、この画像から特徴ベクトルを生成して、特徴ベクトルを商品DB34bに記憶しておいてもよい。また、商品関連情報は、商品名、カテゴリ名、その他商品に関連付けられたキーワード等を含んでもよい。適合度は、商品関連情報と解析情報との一致率又は類似度であってもよい。類似度として、例えばコサイン類似度等が用いられてもよい。
電子商店街サーバ3の商品情報提供部3102は、少なくとも幾つかの商品のうち、商品検索部3101により算出された適合度が相対的に高い商品の商品情報231をユーザ端末1へ送信する。
広告商品検索画面200において、ユーザ端末1の商品情報表示部1106は、成果報酬型広告の対象である複数の商品のうち、少なくとも幾つかの商品のうち、商品関連情報と解析情報との間の適合度が相対的に高い商品の商品情報231を表示する。この適合度が相対的に高い動画と商品とは、関連性が相対的に高いものと考えられる。例えば、動画でその商品又はその商品に類似する商品が紹介されている場合、その動画には、そうした商品が写っていたり、出演者が商品について語っていたり、商品のロゴや説明が動画中に表示されていたりする場合がある。そのような商品の情報が表示されることで、例えば、売れやすい商品の選択が可能となったり、ユーザによる商品検索の負担が軽減されたりする。
図22は、電子商店街サーバ3のシステム制御部31による広告商品検索処理の一例を示すフローチャートである。図22において、図16と同様のステップについては同様の符号が付されている。
図22に示すように、商品検索部3101は、検索要求に含まれる検索条件に合致する商品の商品情報231を、商品DB34bから検索する(ステップS501)。次いで、商品検索部3101は、ユーザ端末1から撮像された動画のデータを受信する(ステップS551)。次いで、商品検索部3101は、受信された動画を解析して、解析結果としての特徴ベクトル又は文字情報を生成する(ステップS552)。次いで、商品検索部3101は、検索された商品のそれぞれについて、特徴ベクトル又は商品名やカテゴリ名等を示す文字情報を、商品DB34bから取得する(ステップS553)。次いで、商品検索部3101は、ステップS553で取得された情報とステップS554で取得された情報との間の適合度を算出する(ステップS554)。次いで、商品検索部3101は、検索された商品情報231から、適合度が高い順に所定数の商品情報231を選択する(ステップS555)。次いで、商品情報提供部3102は、選択された商品情報231を含む検索結果リストを生成して、この検索結果リストをユーザ端末1へ送信する(ステップS503)。ステップS503が終わると、広告商品検索処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、撮像された動画の内容との適合性又は関連性が相対的に高い商品の商品情報231が表示される。従って、動画と広告との相乗効果によって売れやすい商品を選択することができる。
なお、電子商店街サーバ3は、第2実施形態〜第7実施形態において用いられた条件のうち少なくとも2つの条件の組み合わせを用いて、ユーザ端末1により商品情報231が表示される商品を決定し、又は商品情報231の表示の優先度を決定してもよい。
[8.第8実施形態]
次に、第8実施形態について説明する。本実施形態において、ユーザ端末1の商品情報表示部1106は、投稿ボタン130が操作される前に、撮像ボタン120に対する操作及び商品選択ボタン140に対する操作の何れもが受け付けられた場合、撮像された動画の解析結果を示す解析情報と、選択された広告商品の商品関連情報と、の間の適合性を示す適合性情報を表示する。適合性情報は、適合性を、例えば百分率、色彩、アイコン、星の数、バーの長さ又はメッセージ等で示す情報であってもよい。或いは、適合性が所定値未満である場合に、撮像された動画と選択された広告商品とが合わない旨のメッセージが、適合性情報として表示されてもよい。解析情報、商品関連情報、及び適合性の意義及び取得方法については、第7実施形態の場合と同様であってもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、投稿者は、適合性情報に基づいて、報酬を得やすくするために、動画の再撮像又は商品の再選択を行うか、或いはそのままでよいかを判断することができる。なお、本実施形態は、第2実施形態〜第7実施形態の少なくとも何れかと組み合わせて実施されてもよい。