JP6792798B2 - リチウムイオン二次電池の製造方法 - Google Patents
リチウムイオン二次電池の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6792798B2 JP6792798B2 JP2017042029A JP2017042029A JP6792798B2 JP 6792798 B2 JP6792798 B2 JP 6792798B2 JP 2017042029 A JP2017042029 A JP 2017042029A JP 2017042029 A JP2017042029 A JP 2017042029A JP 6792798 B2 JP6792798 B2 JP 6792798B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- negative electrode
- fluorinated
- electrolytic solution
- charging
- positive electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
Description
本発明により、正極と負極と非水電解液とを電池ケースに収容して、組立体を構築する工程、ここで、上記非水電解液は、フッ素化カルボン酸エステルと、フッ素化環状カーボネートと、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドと、オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩と、を含有する、および、上記組立体をハイレートで初回充電する工程、を包含する、リチウムイオン二次電池の製造方法が提供される。
本工程では、正極と負極と非水電解液とを電池ケースに収容して、組立体を構築する。本工程は、典型的には、(ステップ1−A)電極体の用意工程と、(ステップ1−B)非水電解液の用意工程と、(ステップ1−C)電極体および非水電解液の収容工程と、を包含する。なお、ステップ1−Aとステップ1−Bとの順序は特に限定されない。
本工程では、正極と負極とを備える電極体を用意する。電極体は、正極と負極とを絶縁した状態で積層することによって作製し得る。正極と負極との絶縁には、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の樹脂製のセパレータを用いることができる。
負極活物質層は、負極活物質以外の成分、例えば、増粘剤や負極バインダ等を含んでもよい。増粘剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)等のセルロース類が例示される。負極バインダとしては、例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR)等のゴム類や、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等のハロゲン化ビニル樹脂が例示される。
本工程では、非水電解液を用意(典型的には調製)する。ここに開示される技術において、非水電解液は、(a)フッ素化カルボン酸エステルと、(b)フッ素化環状カーボネートと、(c)リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドと、(d)オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩(以下、「オキサラト錯体リチウム塩」ということがある。)と、を含有する。非水電解液は、典型的には電池の使用環境下(典型的には−20〜+60℃、例えば−10〜+50℃の温度環境下)で液状を呈する。
非水電解液中のLiFSIのモル濃度は、概ね0.01mol/L以上、例えば0.05mol/L以上であって、典型的にはフッ素化溶媒に対する溶解度よりも低く、概ね1mol/L以下、例えば0.5mol/L以下であるとよい。これにより、負極の表面に良質な皮膜をより良く形成することができる。
オキサラト錯体リチウム塩のモル濃度は、LiFSIのモル濃度と同程度(例えばLiFSIのモル濃度±0.1mol/L、好ましくはLiFSIのモル濃度±0.05mol/L)であるとよい。
支持塩としては、典型的にはリチウム塩、例えば、LiPF6、LiBF4等のフッ素含有リチウム塩が挙げられる。支持塩は、非水溶媒中で解離して電荷担体を生成する。支持塩のモル濃度は、典型的にはLiFSIやオキサラト錯体リチウム塩の濃度よりも高く、具体的には、概ね0.7〜2.0mol/L、例えば0.9〜1.5mol/Lであるとよい。支持塩の濃度は、LiFSIやオキサラト錯体リチウム塩の濃度の概ね2倍以上、例えば5倍以上であって、概ね20倍以下であるとよい。
本工程では、上記電極体と上記非水電解液とを電池ケースの内部に収容する。電池ケースの材質としては、比較的軽量な金属(例えば、アルミニウム)が好適である。本工程では、組立体を気密に封止してもよいし、封止しなくてもよい。
以上のようにして、リチウムイオン二次電池の組立体を構築することができる。
本工程では、上記構築した組立体を所定の充電レートで初回充電する。これにより、非水電解液が電気的に分解される。主には、上記皮膜形成剤の成分、すなわちリチウムビス(フルオロスルホニル)イミド、および/または、オキサラト錯体リチウム塩が負極で還元分解される。そして、これら皮膜形成剤に由来する成分、例えばこれらの分解物を含んだ皮膜が、負極の表面に形成される。このことにより、非水電解液中にフッ素化溶媒、すなわちフッ素化カルボン酸エステルとフッ素化環状カーボネートとを含む態様においても、初回充電時に、負極での非水電解液の還元分解を好適に抑制することができる。
かかる電池は、非水電解液中に少なくとも2種類のフッ素化溶媒を含んでいる。このことにより、耐酸化性に優れ、例えば初回充電時には正極での非水電解液の酸化分解がより良く抑制されている。その結果、非水電解液の酸化分解が好適に抑えられている。
また、かかる電池は、負極の表面にリチウムビス(フルオロスルホニル)イミド由来の成分とオキサラト錯体リチウム塩由来の成分とを含んだ良質な皮膜を備えている。このことにより、耐還元性に優れ、例えば初回充電時には負極での非水電解液の還元分解がより良く抑制されている。その結果、非水電解液の還元分解が好適に抑えられている。
これらの相乗効果によって、ここに開示される製造方法で得られたリチウムイオン二次電池は、従来品に比べて入出力特性やサイクル特性に優れる。好適な一態様では、正極活物質の作動上限電位の引き上げによって、さらにエネルギー密度である。したがって、かかる特徴を活かして、例えばハイブリッド車両や電気車両等の移動体の動力源(駆動用電源)として好適に利用することができる。
先ず、正極を作製した。具体的には、まず、正極活物質としてのNiMnスピネル(LiNi0.5Mn1.5O4)と、導電材としてのアセチレンブラック(AB)と、バインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、LiNi0.5Mn1.5O4:AB:PVdF=87:10:3の質量比となるよう秤量し、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)と混合して、正極スラリーを調製した。この正極スラリーをアルミニウム箔(正極集電体)の表面に塗布し、乾燥させて、正極集電体上に正極活物質層を有する正極シートを作製した。
上記構築した組立体を、25℃の温度環境下で初回充放電した。具体的には、正負極間の電圧が4.9Vとなるまでローレート(0.3C)またはハイレート(3.0C)の充電レートで定電流充電した後、正負極間の電圧が3.5Vとなるまで0.3Cの放電レートで定電流放電した。これにより、各例の電池を製造した。
上記製造した電池を、25℃の温度環境下において、正負極間の電圧が4.9Vとなるまで0.2Cの充電レートで定電流充電した後、電流値が1/50Cとなるまで定電圧充電して、満充電状態とした。その後、正負極間の電圧が3.5Vとなるまで0.2Cの放電レートで定電流放電し、このときの定電流放電容量を初期容量とした。
上記電池を25℃の恒温槽内に設置し、放電時のIV特性を評価した。具体的には、充電深度(SOC)が30%になるまで0.3Cの充電レートで定電流充電した後、電池を−30℃の恒温槽に移動して、3C、5C、10C、15Cの放電レートでそれぞれ2秒間放電を行い、このときの電池電圧を測定した。そして、放電電流と電池電圧とをプロットして得られる近似直線の傾きから、放電時におけるIV抵抗(Ω)を算出した。結果を表1に示す。
上記電池を25℃の恒温槽内に設置し、充電時のIV特性を評価した。具体的には、充電深度(SOC)が60%になるまで0.3Cの充電レートで定電流充電した後、電池を−10℃の恒温槽に移動して、3C、5C、10C、15Cの充電レートでそれぞれ10秒間充電を行い、このときの電池電圧を測定した。そして、充電電流と電池電圧とをプロットして得られる近似直線の傾きから、充電時におけるIV抵抗(Ω)を算出した。結果を表1に示す。
上記電池を60℃の恒温槽内に設置し、高温サイクル特性を評価した。具体的には、正負極間の電圧が4.9Vとなるまで2Cの充電レートで定電流充電した後、正負極間の電圧が3.5Vとなるまで2Cの放電レートで定電流放電する充放電操作を1サイクルとして、これを200サイクル繰り返した。そして、初期容量と同じようにして、高温サイクル試験後の電池容量(定電流放電容量)を測定し、高温サイクル試験前後の電池容量から容量維持率(%)を算出した。結果を表1に示す。
非水電解液中にフッ素化カルボン酸エステルおよび/またはフッ素化環状カーボネートを含有しない比較例1〜3では、初回充電をハイレート(3C)で行う場合、ローレート(0.3C)で行う場合よりも抵抗が増大し、入出力特性が悪化していた。また、初回充電の充電レートによるサイクル特性の差異も認められなかった。
これに対して、非水電解液中にフッ素化カルボン酸エステルとフッ素化環状カーボネートとをいずれも含有する実施例1〜8では、初回充電をハイレートで行うことで、入出力特性およびサイクル耐久性の大幅な改善が認められた。
この理由は定かではないが、非水電解液中にLiFSIとオキサラト錯体リチウム塩とを共に含有することで、オキサラト錯体が還元分解して生成された皮膜中にLiFSI由来の成分が混在し、良質な皮膜が形成されたことが考えられる。
Claims (1)
- 正極と負極と非水電解液とを電池ケースに収容して、組立体を構築する工程、ここで、前記非水電解液は、フッ素化カルボン酸エステルと、フッ素化環状カーボネートと、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドと、オキサラト錯体をアニオンとするリチウム塩と、を含有する、および、
前記組立体を3C以上の充電レートで初回充電する工程、
を包含する、リチウムイオン二次電池の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017042029A JP6792798B2 (ja) | 2017-03-06 | 2017-03-06 | リチウムイオン二次電池の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017042029A JP6792798B2 (ja) | 2017-03-06 | 2017-03-06 | リチウムイオン二次電池の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018147740A JP2018147740A (ja) | 2018-09-20 |
JP6792798B2 true JP6792798B2 (ja) | 2020-12-02 |
Family
ID=63592354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017042029A Active JP6792798B2 (ja) | 2017-03-06 | 2017-03-06 | リチウムイオン二次電池の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6792798B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020067370A1 (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 株式会社Gsユアサ | 非水電解質、非水電解質蓄電素子、非水電解質蓄電素子の製造方法、及び非水電解質蓄電素子の使用方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5339869B2 (ja) * | 2008-11-28 | 2013-11-13 | 三洋電機株式会社 | 二次電池用非水電解液及び非水電解液二次電池 |
JP2014049287A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Sanyo Electric Co Ltd | 非水電解質二次電池及び非水電解質二次電池スタック |
JP2016009532A (ja) * | 2014-06-23 | 2016-01-18 | 株式会社豊田中央研究所 | リチウムイオン電池 |
JP6517069B2 (ja) * | 2014-06-30 | 2019-05-22 | パナソニック株式会社 | 非水電解質二次電池 |
JP6669506B2 (ja) * | 2015-01-26 | 2020-03-18 | 株式会社日本触媒 | 非水電解液及びこれを備えたリチウムイオン二次電池 |
HUE063650T2 (hu) * | 2015-08-04 | 2024-01-28 | Solvay | Lítium-oxaláto-foszfátokat tartalmazó nemvizes elektrolit-összetételek |
-
2017
- 2017-03-06 JP JP2017042029A patent/JP6792798B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018147740A (ja) | 2018-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5429631B2 (ja) | 非水電解質電池 | |
JP6631404B2 (ja) | 非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池、及び非水電解液二次電池の製造方法 | |
KR101665893B1 (ko) | 비수 전해액 이차 전지 | |
WO2018107745A1 (zh) | 电解液及锂二次电池 | |
CN109716578B (zh) | 包含双官能膦酸甲硅烷基酯的电化学电池 | |
JP2017168375A (ja) | 非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池、及び非水電解液二次電池の製造方法 | |
JP6955672B2 (ja) | リチウム二次電池用の電解液 | |
JP2019083154A (ja) | リチウムイオン二次電池の製造方法、リチウムイオン二次電池、およびリチウムイオン二次電池用容量回復剤 | |
JP5477346B2 (ja) | 非水電解質二次電池および非水電解質二次電池の製造方法 | |
JP7209805B2 (ja) | ホウ酸リチウム化合物、リチウム二次電池用添加剤、リチウム二次電池用非水電解液、リチウム二次電池前駆体、及びリチウム二次電池の製造方法 | |
JP6656623B2 (ja) | 非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池及び非水電解液二次電池の製造方法 | |
JP6792798B2 (ja) | リチウムイオン二次電池の製造方法 | |
JP6052101B2 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP5110057B2 (ja) | リチウム二次電池 | |
JP6510671B2 (ja) | 二次電池用非水電解液、及び二次電池 | |
JP6435235B2 (ja) | 含フッ素リン酸エステルシアノアルキルアミド、それを含有する非水電解液及び非水系二次電池 | |
JP5761315B2 (ja) | 非水電解質電池の製造方法 | |
JP2009283473A5 (ja) | ||
WO2022141010A1 (zh) | 硫酸盐类化合物、包含其的非水电解液及蓄电设备 | |
JP2020113378A (ja) | リチウム二次電池用非水電解液 | |
JP4432397B2 (ja) | 非水電解液およびそれを用いたリチウム二次電池 | |
JP2015138660A (ja) | 非水電解質二次電池及び蓄電装置 | |
JP7349107B2 (ja) | 非水電解液、およびこれを備える非水電解液二次電池 | |
JP7340147B2 (ja) | 非水電解液および非水電解液二次電池 | |
JP2019160683A (ja) | 非水電解液二次電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190620 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200305 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200507 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201008 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201021 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6792798 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |