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JP6781006B2 - 抗菌性液体洗浄剤、及び抗菌性洗浄剤用混合物の使用方法 - Google Patents

抗菌性液体洗浄剤、及び抗菌性洗浄剤用混合物の使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、家庭内のキッチン、冷蔵庫の中、トイレ、風呂等の抗菌性液体洗浄剤、及び抗菌性洗浄剤用混合物に関する。
従来から、界面活性剤を使用しない洗剤として、炭酸水素ナトリウム(重曹)、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウムが知られている。これらの炭酸塩系の洗剤は、界面活性剤を含む洗剤と比較して、使用目的によっては洗浄力が劣る場合があるものの、すすぎが容易で特有の洗浄効果も発揮できるという特徴を有していて、家庭内のキッチン洗浄、洗濯、油の汚れ落とし、鍋のコゲ落とし、入浴剤等への使用が知られている。
排水として放出された場合にも環境負荷を低減させることができる、無機原料を主成分とする洗浄剤として、下記特許文献1には、乗り物の洗浄剤としてセスキ炭酸ソーダ等のアルカリ成分を主体とする洗浄剤に、超微粒子パウダーを添加すると洗浄力を高めることでき、塗装面に悪影響を与えずに、水垢をきれいに除去できることが開示されている。また、下記特許文献2には、セスキ炭酸ナトリウム等のアルカリビルダーに変性シリコーンを含有させた硬表面洗浄剤組成物が開示されている。
下記特許文献3には、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウムからなる群より選択される1種以上と、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムからなる群より選択される1種以上とを80質量%以上含有する粉末の洗浄剤を水に溶解したときのイオン組成が、ナトリウムイオンがナトリウムイオンとカリウムイオンとのモル数合計に対して5〜45モル%であり、かつ、炭酸イオンが炭酸イオンと重炭酸イオンとのモル数合計に対して25〜85モル%である洗浄剤が開示されている。
一方、下記特許文献4には、抗菌性を有する洗浄剤として過炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等に銀、銅、亜鉛イオン等を担持させた無機物系担体を配合した洗浄剤が開示され、下記特許文献5には、抗菌性を有する洗浄剤として、抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体とカテキン類とを組み合わせて使用することが開示されている。
下記特許文献6の実施例には、主成分として界面活性剤を含む洗剤組成物中に、分子末端に2個のピリジン環又はキノリン環を有し、かつこれらの環の窒素原子が第4級アンモニウム基となっている4種の抗菌剤(該抗菌剤には、化学名:1,4-ビス(3,3’-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ)ブタンジブロマイド(以下、DPMBBと略記することがある)が含まれている)が試験液中でそれぞれ1質量%(1万質量PPM)の濃度になるように配合され、かつ大腸菌(初期菌数1.3×10)を含む菌液添加されて、室温にて5,30,60分間保存すると、いずれも殺菌力を示すことが開示されている。下記特許文献7には、上記DPMBBが抗ウィルス化合物として水溶液又は水乳化体で使用できることが開示されている。
国際公開第2003/016452号 特開2013−122032号公報 特開2003−206496号公報 特開2013−253082号公報 特開2014−05358号公報 特開2006−022140号公報 特許第5108334号公報
上記特許文献1から特許文献3のいずれにも、除菌性、または抗菌性を有する洗浄剤は開示されていない。また、上記特許文献4、5には洗浄剤に金属イオン、金属イオンとカテキンをそれぞれ抗菌剤に用いることが開示されているが、いずれも抗菌剤の濃度は高い濃度である。上記特許文献6には界面活性剤を主成分とする洗剤中に上記DPMBBが高濃度(1万質量ppm)に配合されていると抗菌性が発揮することが開示されている。また、上記特許文献7には上記DPMBBが水溶液又は水乳化体として抗ウィルス性を発揮できることが開示されている。従って、上記特許文献1〜特許文献7のいずれにおいても、無機原料である炭酸塩を主成分とし、極めて低濃度の抗菌剤を含有させることにより優れた抗菌性を発現する洗浄剤は開示されていない。
本発明は、環境に対する影響が少ない無機原料を主成分とし、洗浄後のすすぎが極めて容易で、かつ人体に対する安全性が高く、無刺激で、短時間で優れた抗菌効果をもたらす、抗菌性液体洗浄剤、及び抗菌性洗浄剤用混合物を提供することを目的とする。
本発明者らは上記実情に鑑み鋭意検討した結果、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムが含まれる、pHが9.0〜10.8の水溶液中に下記化学式で表される抗菌剤が微量含有されていると、優れた抗菌効果が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は、以下の(1)〜(9)に記載の発明を要旨とする。
(1)炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、及び下記式で表される抗菌剤を含む水溶液からなる抗菌性液体洗浄剤であって、
25℃におけるpHが9.0〜10.8であり、前記抗菌性液体洗浄剤中の該抗菌剤の含有量が5〜500質量ppmである、ことを特徴とする抗菌性液体洗浄剤。
(2)前記炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの割合がモル比で1:1である、ことを特徴とする前記(1)に記載の抗菌性液体洗浄剤。
(3)前記炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムからなる成分の原料がトロナ鉱石である、ことを特徴とする前記(1)に記載の抗菌性液体洗浄剤。
(4)前記抗菌性液体洗浄剤中の炭酸水素ナトリウム及び炭酸ナトリウムの濃度が合わせて0.5〜5質量%である、ことを特徴とする前記(1)から(3)のいずれかに記載の抗菌性液体洗浄剤。
)炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムに、下記式で表される抗菌剤が配合された、抗菌性洗浄剤用混合物の使用方法であって、
炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの割合は、前記炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムを合わせて水溶液中の濃度が1質量%になるように溶解させたときの25℃におけるpHが9.0〜10.8となる割合であり、
前記抗菌剤の含有量が0.05〜5.0質量%である抗菌性洗浄剤用混合物を
25℃におけるpHが9.0〜10.8、及び該抗菌剤の含有量が5〜500質量ppmとなるように水に溶解して、抗菌性液体洗浄剤として使用する、
ことを特徴とする抗菌性洗浄剤用混合物の使用方法
)前記炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの割合がモル比で1:1である、ことを特徴とする前記()に記載の抗菌性洗浄剤用混合物の使用方法
)前記炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムからなる成分の原料がトロナ鉱石である、ことを特徴とする前記()に記載の抗菌性洗浄剤用混合物の使用方法
本発明の抗菌性液体洗浄剤、及び抗菌性洗浄剤用混合物は、洗浄力を発揮する成分として環境に対する影響が少ない無機原料を使用するので、洗浄後のすすぎが極めて容易である。また、人体に対する安全性が高く、無刺激な抗菌剤を微量含有させることにより、短時間で優れた抗菌効果を発揮することができる。
以下に、本発明の〔1〕抗菌性液体洗浄剤(第1の実施形態)、及び〔2〕抗菌性洗浄剤用混合物(第2の実施形態)について説明する。
〔1〕抗菌性液体洗浄剤(第1の実施形態)
本発明の抗菌性液体洗浄剤は、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、及び下記式で表される抗菌剤を含む抗菌性液体洗浄剤であって、
25℃におけるpHが9.0〜10.8であり、
該抗菌剤の含有量が4質量ppm以上である、ことを特徴とする。
(1)炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムについて
炭酸水素ナトリウム(重曹)、セスキ炭酸ナトリウム、及び炭酸ナトリウムは、いずれも洗浄力を有していることは知られており、それぞれpHが水溶液中で約8、10、11程度であり、pHの相違等によって使い分けられているが、これらの中でもセスキ炭酸ナトリウムは、弱アルカリ性で取扱いが容易で、水への溶解性が高く、油汚れの落としやすさ等から洗浄剤として優れている。尚、セスキ炭酸ナトリウムは、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムが1:1のモル比で構成される複塩([HCO ]・[CO 2−]・[Na)の通称である。
本発明の抗菌性液体洗浄剤において、洗浄力を発揮する成分である、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの割合は、水溶液に溶解させた場合に25℃におけるpHが9.0〜10.8となる割合である。炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムが1:1のモル比の場合に25℃におけるpHは10程度であるので、該抗菌性液体洗浄剤の25℃におけるpHが9.0〜10.8の場合には、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムのモル比1:1に近い成分になり、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの中間的な性質をあわせもつことになる。炭酸塩からなる洗浄剤の洗浄力は、油汚れ等を除去する際に、該炭酸塩のアルカリ金属イオン等による中和反応も関与していると考えられていることから、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの割合は、水溶液中でのpHを9.0以上の割合にする必要がある。尚、洗浄剤として、炭酸水素ナトリウムのみを使用すると、pHが8程度の極めて弱いアルカリ性になるので十分な洗浄力は得られない。
また、本発明の抗菌性液体洗浄剤を用いて洗浄する際に加熱すると、含有している炭酸水素ナトリウムは炭酸ガスを発生して、炭酸ナトリウムに変化するが、この際発生する炭酸ガス泡により鍋等のコゲ落とし効果が発揮される。炭酸ナトリウムのみを洗浄剤として使用すると加熱しても炭酸ガスは発生しないので、このような泡発生によるコゲの除去効果は得られない。また、汗の臭い、靴の蒸れた臭い等は酸性の臭い物質に起因するので、本発明の抗菌性液体洗浄剤は弱アルカリ性であることから、中和されることにより消臭効果も発揮する。該抗菌性液体洗浄剤中の洗浄効果を発揮する炭酸水素ナトリウム及び炭酸ナトリウムの濃度は特に制限されないが、洗浄効果と経済性を考慮すると、0.5〜5質量%が好ましく、実用上1.0質量%程度がより好ましい。
本発明の抗菌性液体洗浄剤中で洗浄力を発揮する、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムは、水溶液中の濃度が上記濃度になるように溶解させた際の25℃におけるpHが9.0〜10.8となる割合に混合すれば合成品を使用することもできるが、原料として天然のトロナ鉱石(trona)を使用することもできる。天然のトロナ鉱石の化学組成は、NaHCO・NaCO・2HOで、セスキ炭酸ナトリウム二水和物とも呼ばれ、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムとの等モルから構成される複塩で、分解温度が70℃の固体(白色結晶粉末)である。トロナ鉱石は、大河や塩湖(ソーダ湖)の周辺に産出する。
本発明の抗菌性液体洗浄剤に含まれる洗浄力を発揮する、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムには、本発明の効果を損なわない範囲で、他の塩基性物質としては、アルカリ金属化合物(例えば、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物;炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩;酢酸ナトリウム等のアルカリ金属カルボン酸塩)、アルカリ土類金属化合物(例えば、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸マグネシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩;酢酸マグネシウム等のアルカリ土類金属カルボン酸塩)等を配合することができる。
(2)抗菌剤について
本発明の抗菌性液体洗浄剤に使用する抗菌剤としては、優れた抗菌効果を有していて、微量で、かつ比較的短時間で効果を発揮できること、人体に対する安全性が高く、無刺激なことなどが必要とされる。尚、本明細書において、抗菌剤の意味は、殺菌剤と厳密には異なる意味合いもあるがほぼ同義語として扱っている。
分子末端に2個のピリジン環又はキノリン環を有し、かつこれらの環の窒素原子が第4級アンモニウム基となっている化合物の中には、抗菌剤、抗ウィルス性としての機能を有することは知られているが(特許文献6,7参照)、これらの中でも下記化学式で示される化学名:1,4-ビス(3,3’-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ)ブタンジブロマイド(DPMBB)は、本発明の抗菌性液体洗浄剤に含有されると、極めて微量でも、抗菌効果の評価に広く使用されている大腸菌、黄色ブドウ球菌に対し優れた抗菌性を示すことが確認された。上記DPMBBは、融点が77〜79℃で、白色ないし淡褐色の固体で、水溶性に優れている。
本発明の抗菌性液体洗浄剤中の該抗菌剤の含有量は、4質量ppm以上、好ましくは5質量ppm以上で優れた抗菌効果を発揮する。一方、該抗菌剤の含有量の上限は抗菌効果からは特に限定されるものではないが、経済性等を考慮すると500質量ppm以下が好ましく、200質量ppm以下がより好ましく、100質量ppm以下が更に好ましい。該抗菌剤によるこのような抗菌効果は、洗浄力を発揮する成分として、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムが溶解している水溶液の25℃におけるpHが9.0〜10.8である場合に得られる特有の効果である。尚、該抗菌剤は、洗浄剤としてアルカリ金属塩類を使用する場合に、微量含有されていても常に優れた抗菌力を発揮できるとは限らない。例えば、炭酸水素ナトリウム濃度が1質量%の水溶液に、該抗菌剤が10質量ppmの濃度になるように溶解されていても、大腸菌と黄色ブドウ球菌に対する優れた抗菌性は得られないことは確認されている。また、該抗菌剤は特許文献7において、水溶液又は水乳化体として抗ウィルス性を有すること、及び長期間使用しても耐性菌が発現しないことが確認されている。
(3)抗菌性液体洗浄剤の製造方法
本発明の抗菌性液体洗浄剤の成分である、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、及び前記除菌剤はいずれも水への溶解性に優れているので、水溶液に溶解することにより抗菌性液体洗浄剤が容易に得られる。本発明の抗菌性液体洗浄剤は、常温では比較的安定であるが、保存時の温度が70℃を超えると、炭酸水素ナトリウムが分解して炭酸ガスが発生するおそれがあるので、常温に近い温度で保存することが望ましい。
(4)その他
本発明の抗菌性液体洗浄剤は、冷蔵庫の内外、食器棚、電子レンジ等の調理器具、浴室、窓ガラス等の掃除、赤ちゃんのおもちゃ、ペット用品等の汚れ落としに有効である。
本発明の抗菌性液体洗浄剤は、汚れ落としをする際に直接スプレーした後にふき取るかもしくは洗い流しするか、又は柔らかい布かティッシュなどに含ませてふきとることが好ましい。
〔2〕抗菌性洗浄剤用混合物(第2の実施形態)
本発明の抗菌性洗浄剤用混合物は、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムに、下記式で表される抗菌剤が配合された、抗菌性洗浄剤用混合物であって、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの割合は、水溶液中の濃度が1質量%になるように溶解させたときの25℃におけるpHが9.0〜10.8となる割合であり、該混合物中の前記抗菌剤の含有量が0.04質量%以上である、ことを特徴とする。
(1)炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムについて
本発明の抗菌性洗浄剤用混合物は、第1の実施形態に記載した抗菌性液体洗浄剤の原料に相当するので、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムについては第1の実施形態に記載した通りである。該抗菌性洗浄剤用混合物中の洗浄効果を発揮する炭酸水素ナトリウム炭酸ナトリウムの割合は、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウム水溶液中の濃度が1質量%になるように溶解させたときの25℃におけるpHが9.0〜10.8となる割合である。
本発明の抗菌性液体洗浄剤中で洗浄力を発揮する、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムは、水溶液で1質量%の濃度になるように溶解させたときの25℃におけるpHが9.0〜10.8となる割合に混合することにより合成品として得ることもできるが、前記の通り、天然のトロナ鉱石(trona)を使用することもできる。本発明の抗菌性洗浄剤用混合物で洗浄効果を発揮する、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムには、本発明の効果を損なわない範囲で、他の塩基性物質としては、アルカリ金属化合物(例えば、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物;炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩;酢酸ナトリウム等のアルカリ金属カルボン酸塩)、アルカリ土類金属化合物(例えば、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸マグネシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩;酢酸マグネシウム等のアルカリ土類金属カルボン酸塩)等を配合することができる。
(2)抗菌剤について
本発明の抗菌性洗浄剤用混合物中に使用する抗菌剤としては、優れた抗菌性を有していて、微量で、かつ比較的短時間で効果を発揮できること、人体に対する安全性が高く、無刺激であることなどが必要とされる。
分子末端に2個のピリジン環又はキノリン環を有し、かつこれらの環の窒素原子が第4級アンモニウム基となっている化合物の中には、抗菌剤、抗ウィルス性としての機能を有するものも知られているが(特許文献6,7参照)、これらの中でも下記化学式で示される化学名:1,4-ビス(3,3’-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ)ブタンジブロマイド(DPMBB)は、本発明の抗菌性洗浄剤用混合物に含有されていると、極めて微量でも、抗菌効果の評価に広く使用されている大腸菌、黄色ブドウ球菌に対し優れた抗菌性を示す。上記DPMBBは、融点は77〜79℃の常温で白色ないし淡褐色の固体で、水溶性に優れている。
本発明の抗菌性洗浄剤用混合物中の上記抗菌剤の含有量は、洗浄力を発揮する炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムが水溶液中で通常1質量%程度の濃度で使用されることを考慮すると、0.04質量%以上、好ましくは0.05質量%以上で優れた抗菌効果を発揮する。一方、該抗菌剤の含有量の上限は抗菌効果からは特に限定されないが、経済性等を考慮すると5.0質量%以下が好ましく、2.0質量%以下がより好ましく、1.0質量%以下が更に好ましい。該抗菌剤によるこのような抗菌効果は、洗浄力を発揮する成分として、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムを25℃におけるpHが9.0〜10.8になる割合に使用した場合に得られる特融の効果である。尚、該抗菌剤は、洗浄剤としてアルカリ金属塩類を使用する場合に、微量含有されていても常に優れた抗菌力を発揮できるとは限らない。例えば、炭酸水素ナトリウム濃度が1質量%の水溶液に、該抗菌剤を10質量ppmの濃度になるように溶解させても、大腸菌と黄色ブドウ球菌に対する優れた抗菌性は得られないことは確認されている。また、該抗菌剤は特許文献7において、水溶液又は水乳化体として抗ウィルス性を有すること、及び長期間使用しても耐性菌が発現しないことが確認されている。
(3)抗菌性洗浄剤用混合物の製造方法
本発明の抗菌性洗浄剤用混合物の製造方法は特に限定されるものではないが、その具体例として、トロナ鉱石は分解温度が70℃の固体(白色結晶粉末)で、一方、上記除菌剤の融点は77〜79℃であるので、これらの分解温度及び融点以下の温度条件下で、セスキ炭酸ナトリウムをミルで充分に粉砕した後に、上記除菌剤の微粉体を所定量添加して、充分に混合する方法が挙げられる。
以下に本発明を実施例と比較例により具体的に説明する。尚、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。本実施例、比較例で使用した試料、試験菌液の調製方法を以下に記載する。
(1)試料
(イ)洗浄剤原料
洗浄効果を発揮する炭酸塩原料(以下、本実施例、比較例において洗浄剤ということがある)として、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの略等モル混合物であるセスキ炭酸ナトリウム(化学式がNaHCO・NaCO・2HOであるトロナ鉱石を粉砕して得られた粉末状物)を使用した。尚、該洗浄剤原料の1質量%濃度水溶液のpHは、25℃で9.8であった。
(ロ)抗菌剤
抗菌剤として、下記化学式の抗菌剤(化学名:1,4-ビス(3,3’-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ)ブタンジブロマイド(DPMBB)、タマ化学工業(株)製、商品名:ハイジェニア S−100)を使用した。
(ハ)試験菌
抗菌効果の評価に広く使用されている下記の2種類の試験菌を用いた。
(i)大腸菌(Escherichia coli NBRC 3972)
(ii)黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC 13276)
(2)試験菌液の調製
細菌は普通寒天培地に接種し、35℃で24時間培養した。培養後、滅菌生理食戦水を用いて10/ミリリットル(ml)に調製したものを試験菌液とした。
[実施例1〜3]
(1)検体の作製
前記セスキ炭酸ナトリウム濃度が1質量%の水溶液に、上記抗菌剤の濃度が実施例1、2、3において、それぞれ5、10、100質量ppmとなる検体を作製した。
(2)試験菌液の接種および培養
検体10mlに、上記大腸菌、黄色ブドウ球菌がそれぞれ含まれる試験菌液をそれぞれ0.1mlずつ接種して、25℃で5分間培養した。
(3)生菌数測定
接種5分後に、試験試料の10倍希釈系列を、減菌生理食塩水を用いて作製し、これら希釈液を細菌SCDLP寒天培養地に接種し、35℃で48時間培養した。培養後、形成されたコロニーをカウントし、生菌数を換算した。菌体の抗菌試験結果を表1に示した。尚、表中実施例1、3の数値はn2、実施例2の数値はn3の平均値である。
[比較例1]
(1)検体の作製
前記セスキ炭酸ナトリウム濃度が1質量%の水溶液に、上記抗菌剤を含有させなかった以外は、上記実施例1〜3と同様に検体を作製した。
(2)試験菌液の接種および培養
検体10mlに、上記大腸菌、黄色ブドウ球菌が含まれる試験菌液をそれぞれ0.1mlずつ接種して、25℃で5分間培養した。
(3)生菌数測定
接種5分後に、試験試料の10倍希釈系列を、減菌生理食塩水を用いて作製し、これら希釈液を細菌SCDLP寒天培養地に接種し、35℃で48時間培養した。培養後、形成されたコロニーをカウントし、生菌数を換算した。検体の抗菌試験結果を表2に示した。尚、表中の数値はn3の平均値である。
[比較例2,3]
(1)検体の作製
炭酸水素ナトリウム濃度が1質量%の水溶液に、上記抗菌剤の濃度が比較例2、3において、それぞれ0、10質量ppmとなる検体を作製した。
(2)試験菌液の接種および培養
検体10mlに、上記大腸菌、黄色ブドウ球菌がそれぞれ含まれる試験菌液をそれぞれ0.1mlずつ接種して、25℃で5分間培養した。
(3)生菌数測定
接種5分後に、試験試料の10倍希釈系列を、減菌生理食塩水を用いて作製し、これら希釈液を細菌SCDLP寒天培養地に接種し、35℃で48時間培養した。培養後、形成されたコロニーをカウントし、生菌数を換算した。菌体の抗菌試験結果を表2に示した。尚、表中の数値はn3の平均値である。
[比較例4]
(1)検体の作製
洗浄剤等、及び上記抗菌剤を含有しない水溶液を検体とした。
(2)試験菌液の接種および培養
検体10mlに、上記大腸菌、黄色ブドウ球菌がそれぞれ含まれる試験菌液をそれぞれ0.1mlずつ接種して、25℃で5分間培養した。
(3)生菌数測定
接種5分後に、試験試料の10倍希釈系列を、減菌生理食塩水を用いて作製し、これら希釈液を細菌SCDLP寒天培養地に接種し、35℃で48時間培養した。培養後、形成されたコロニーをカウントし、生菌数を換算した。菌体の抗菌試験結果を表2に示した。尚、表中の数値はn3の平均値である。

Claims (7)

  1. 炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、及び下記式で表される抗菌剤を含む水溶液からなる抗菌性液体洗浄剤であって、
    25℃におけるpHが9.0〜10.8であり、前記抗菌性液体洗浄剤中の該抗菌剤の含有量が5〜500質量ppmである、ことを特徴とする抗菌性液体洗浄剤。
  2. 前記炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの割合がモル比で1:1である、ことを特徴とする請求項1に記載の抗菌性液体洗浄剤。
  3. 前記炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムからなる成分の原料がトロナ鉱石である、ことを特徴とする請求項1に記載の抗菌性液体洗浄剤。
  4. 前記抗菌性液体洗浄剤中の炭酸水素ナトリウム及び炭酸ナトリウムの濃度が合わせて0.5〜5質量%である、ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の抗菌性液体洗浄剤。
  5. 炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムに、下記式で表される抗菌剤が配合された、抗菌性洗浄剤用混合物の使用方法であって、
    炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの割合は、前記炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムを合わせて水溶液中の濃度が1質量%になるように溶解させたときの25℃におけるpHが9.0〜10.8となる割合であり、
    前記抗菌剤の含有量が0.05〜5.0質量%である抗菌性洗浄剤用混合物を
    25℃におけるpHが9.0〜10.8、及び該抗菌剤の含有量が5〜500質量ppmとなるように水に溶解して、抗菌性液体洗浄剤として使用する、
    ことを特徴とする抗菌性洗浄剤用混合物の使用方法
  6. 前記炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの割合がモル比で1:1である、ことを特徴とする請求項に記載の抗菌性洗浄剤用混合物の使用方法
  7. 前記炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムからなる成分の原料がトロナ鉱石である、ことを特徴とする請求項に記載の抗菌性洗浄剤用混合物の使用方法
JP2016197157A 2016-10-05 2016-10-05 抗菌性液体洗浄剤、及び抗菌性洗浄剤用混合物の使用方法 Active JP6781006B2 (ja)

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