[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6779676B2 - 血液バッグシステム処理方法及びワークステーション - Google Patents

血液バッグシステム処理方法及びワークステーション Download PDF

Info

Publication number
JP6779676B2
JP6779676B2 JP2016126799A JP2016126799A JP6779676B2 JP 6779676 B2 JP6779676 B2 JP 6779676B2 JP 2016126799 A JP2016126799 A JP 2016126799A JP 2016126799 A JP2016126799 A JP 2016126799A JP 6779676 B2 JP6779676 B2 JP 6779676B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
blood
tube
workstation
sealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016126799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018000260A (ja
Inventor
千明 渡邊
千明 渡邊
裕輔 山崎
裕輔 山崎
絢 揚石
絢 揚石
朋応 井尻
朋応 井尻
将識 中野
将識 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRUMO KABUSHIKI KAISHA filed Critical TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP2016126799A priority Critical patent/JP6779676B2/ja
Publication of JP2018000260A publication Critical patent/JP2018000260A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6779676B2 publication Critical patent/JP6779676B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Description

本発明は、血液バッグシステムを対象として添加液移送工程とシール工程を行うための血液バッグシステム処理方法及び当該方法に用いられるワークステーションに関する。
近年、輸血においては、献血等により得られた血液(全血)の成分を分離して患者が必要とする成分だけを提供する成分輸血が行われている。成分輸血によれば、患者にとって循環器系への負担や副作用を軽減することができるとともに、献血された血液の有効利用が図られる。
献血により得られた血液(全血)又は全血から調製された血液成分は、遠心分離することにより、血液バッグ内で複数の層に分離される。例えば、全血から白血球と血小板を除去した残余の成分(乏白血球乏血小板血液)を血漿と赤血球(濃厚赤血球)とに分けて異なるバッグに採取する場合、まず、遠心分離によって、上清成分である血漿層と沈降成分である赤血球(濃厚赤血球)層とに分ける(遠心工程)。その後、血液バッグに連結されたチューブを介して血漿バッグに血漿を移送し、血液バッグ内に濃厚赤血球を残す(分離移送工程)。次に、薬液バッグ内に収容された赤血球保存液を、チューブを介して血液バッグ内に移送することにより、濃厚赤血球に赤血球保存液を添加する(添加工程)。
乏白血球乏血小板血液を遠心分離するとともに、遠心分離によって得られた血漿と濃厚赤血球とを別々のバッグに採取する処理(上述した遠心工程と分離移送工程)は、例えば、下記特許文献1、2に開示されているような遠心分離移送装置によって自動で行うことができる。遠心分離移送装置を用いる場合、上述した添加工程は、遠心分離移送装置から血液バッグシステムを取り出し、手作業により行う。具体的には、薬液バッグを上方にして、血液バッグを下方にすることにより、赤血球保存液を落差で血液バッグへ移送する。
米国特許第6910998号明細書 特表2012−510298号公報
上述した添加工程では、赤血球保存液を落差で血液バッグへ移送する際、赤血球保存液だけでなく薬液バッグ内に存在していたエアも血液バッグ内に流入してしまう。血液バッグ内に所定量以上のエアが存在すると赤血球に悪影響を与えるため、エア量が所定未満となるよう品質基準で定められている場合がある。このため、添加工程の後に手作業でエア抜き作業を実施する必要があり、作業負担が大きい。
また、添加工程の終了後、複数のバッグを分離するめに、チューブを適宜の箇所でシールして、シールした部分を切断する作業(シール工程)を行う。このようなシール工程は、通常、添加工程を行う場所とは別の場所に血液バッグシステムを移動させて行う。このため、血液バッグシステムを一つ一つ移動させる必要がある。この際、血液バッグシステムを構成するチューブ同士が絡まる場合があり、シール工程を効率的に行うことができないという問題がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、血液製剤の製造工程において、添加液が添加されるバッグにエアが入ることを防止するとともに、添加液移送後のシール工程のための場所移動を不要とすることにより、効率的に血液製剤を製造することができる血液バッグシステム処理方法及びワークステーションを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、血液成分が収容された第1バッグを少なくとも含む血液成分バッグ部と、添加液が収容された第2バッグと、前記血液成分バッグ部と前記第2バッグとの間の流路を形成するチューブとを有する血液バッグシステムを対象とし、前記添加液を前記第2バッグから前記第1バッグへ移送するとともに前記チューブをシールする血液バッグシステム処理方法であって、前記第1バッグと前記第2バッグとの高低差を利用して前記第2バッグから前記第1バッグへ前記添加液を移送する際に前記第2バッグからのエアが前記流路の途中で停止するように、ワークステーションに設けられた支持機構により、前記第1バッグ又は前記チューブを所定状態に支持する支持工程と、前記第2バッグの口部が下方を向くように前記第2バッグを前記ワークステーションに設けられた吊下げ部に吊り下げる吊下げ工程と、前記第1バッグと前記第2バッグとの高低差を利用して、吊り下げられた状態の前記第2バッグから前記第1バッグへ前記チューブを介して前記添加液を移送する添加工程と、前記ワークステーションに設置されたシール装置により、前記チューブの少なくとも1箇所をシールするシール工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の血液バッグシステム処理方法によれば、第1バッグ内の血液成分に添加液を添加するために、第1バッグと第2バッグとの高低差を利用して第2バッグから血液成分バッグ部へ添加液を移送する際、第2バッグからのエアは、チューブの途中で停止する。これにより、第2バッグからのエアが第1バッグに混入することを防止することができる。従って、第1バッグ内の血液成分への添加液の添加後において、第1バッグ内にはエア抜き作業が必要な程度の量のエアは存在しない。よって、添加液の添加後のエア抜き作業をなくすことができる。また、ワークステーションに設置されたシール装置を用いることにより、添加液の移送を行う場所と同じ場所で、チューブの所望箇所をシールすることができる。このため、チューブをシールするために別の場所に移動する必要がないとともに、チューブが絡まることが抑制される。従って、添加液移送後のシール工程を効率的に行うことができる。
上記の血液バッグシステム処理方法において、前記第2バッグが吊り下げられた状態で、前記シール工程を行ってもよい。
これにより、シール工程を一層効率的に行うことができる。
上記の血液バッグシステム処理方法において、前記第1バッグは、前記第1バッグの厚さ方向に垂直であって互いに直交する長軸及び短軸を有する形状に形成されており、前記第1バッグの前記長軸の方向の一端部に前記チューブと接続する口部を有し、前記第1バッグの前記短軸が前記長軸に直交する水平線に対して交差し且つ前記口部の位置が前記第1バッグ内の前記血液成分の液面よりも低くなるように、前記支持機構により前記第1バッグを立てた状態で、前記添加工程を行ってもよい。
これにより、第2バッグから第1バッグへ添加液を移送する際、第2バッグからのエアは、チューブ内を第1バッグ内の液面の位置まで移動したところで停止する。従って、第2バッグからのエアが第1バッグに混入することを良好に防止することができる。
また、本発明は、血液成分が収容された第1バッグを少なくとも含む血液成分バッグ部と、添加液が収容された第2バッグと、前記血液成分バッグ部と前記第2バッグとの間の流路を形成するチューブとを有する血液バッグシステムを対象として、添加液移送工程及びシール工程を行うためのワークステーションであって、前記第2バッグの口部が下方を向くように前記第2バッグを吊り下げ可能に構成された吊下げ部と、前記第1バッグと前記第2バッグとの高低差を利用して前記第2バッグから前記第1バッグのバッグへ前記添加液を移送する際に前記第2バッグからのエアが前記流路の途中で停止するように、前記第1バッグ又は前記チューブを所定状態に支持する支持機構と、前記チューブをシール可能なシール装置を設置するための台座部と、を備えることを特徴とする。
上記の構成を採用した本発明のワークステーションによれば、第1バッグと第2バッグとの高低差を利用して第2バッグから血液成分バッグ部へ添加液を移送する際、第2バッグからのエアは、チューブの途中で停止する。従って、添加液の添加後のエア抜き作業をなくすことができる。また、ワークステーションに設置されたシール装置を用いることにより、添加液の移送を行う場所と同じ場所で、チューブをシールすることができる。従って、添加液移送後のシール工程を効率的に行うことができる。
上記のワークステーションにおいて、前記台座部は、前記第2バッグが前記吊下げ部に吊り下げられた状態で前記シール装置により前記チューブをシール可能な位置に設けられていてもよい。
この構成により、シール工程を一層効率的に行うことができる。
上記のワークステーションにおいて、前記第1バッグは、前記バッグの厚さ方向に垂直であって互いに直交する長軸及び短軸を有する形状に形成されており、前記バッグの前記長軸の方向の一端部に前記チューブと接続する口部を有し、前記支持機構は、前記第1バッグの前記短軸が前記長軸に直交する水平線に対して交差し且つ前記口部の位置が前記バッグ内の液面よりも低くなるように、前記第1バッグを立てた状態で支持してもよい。
この構成により、第2バッグから第1バッグへ添加液を移送する際、第2バッグからのエアは、チューブ内を第1バッグ内の液面の位置まで移動したところで停止する。従って、第2バッグからのエアが第1バッグに混入することを良好に防止することができる。
上記のワークステーションにおいて、前記支持機構は、前記長軸の高さが前記第1バッグの前記口部側に向かうに従って低くなるように前記第1バッグを水平面に対して斜めに支持してもよい。
これにより、簡単な構成で、第1バッグの口部の位置を、前記第1バッグ内の液面の位置よりも低くすることができる。
上記のワークステーションにおいて、前記吊下げ部は、複数の前記血液バッグシステムを吊り下げるよう構成されており、前記支持機構は、前記複数の血液バッグシステムにおける複数の前記血液成分バッグ部をそれぞれ支持可能な複数の支持溝部を有してもよい。
この構成により、複数の血液バッグシステムに対して、添加工程及びシール工程を効率的に行うことができる。
上記のワークステーションにおいて、前記血液成分バッグ部は、前記第1バッグを含む複数のバッグを有し、前記複数の支持溝部は、前記複数のバッグを縦方向に一列に並べて個別に収容可能に構成されてもよい。
この構成により、複数のバッグを個別に支持溝部に分けて、取り出しやすくすることができる。
上記のワークステーションにおいて、前記血液成分バッグ部は、前記第1バッグを含む複数のバッグを有し、前記複数の支持溝部の各々は、前記複数のバッグをまとめて収容可能に構成されてもよい。
この構成により、同一の血液バッグシステムにおける複数のバッグをまとめて取り出すことができ、効率的である。また、一端側に折り返し部を有するラベルが複数のバッグに貼り付けられている場合に、ラベル同士を向い合せて複数のバッグを重ねておくことで、ラベルの破損を防止することができる。
上記のワークステーションにおいて、前記台座部は、前記吊下げ部に対して位置を変更可能であってもよい。
この構成により、台座部に設置されたシール装置を、チューブに容易に近づけることができ、一層効率的にシール工程を行うことができる。
上記のワークステーションにおいて、前記吊下げ部は、前記ワークステーションの幅方向に複数設けられるとともに、下方に突出してもよい。
この構成により、ある第2バッグを吊下げ部から取り外す際に、他の第2バッグが落下することを防止することができる。
上記のワークステーションにおいて、前記台座部は、複数の前記シール装置を設置可能に構成されてもよい。
この構成により、チューブにおけるシール予定部位が複数個所ある場合に、作業者は、シール予定部位を複数台のシール装置で容易にシールすることが可能となる。
本発明の血液バッグシステム処理方法及びワークステーションによれば、添加液が添加されるバッグにエアが入ることを防止するとともに、添加液移送後のシール工程のための場所移動を不要とすることにより、効率的に血液製剤を製造することができる。
血液バッグシステムの概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係るワークステーションの斜視図である。 載置台における親バッグの載置状態の説明図である。 ワークステーションにおける血液バッグシステム(第1構成例)の吊下げ状態を説明する図である。 シール工程によってチューブに形成されるシール部の説明図である。 本発明の第2実施形態に係るワークステーションの側面図である。 本発明の第3実施形態に係るワークステーションの側面図である。 トレイの斜視図である。 別のトレイの斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るワークステーションの斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るワークステーションの斜視図である。 第2構成例に係る血液バッグシステムの概略構成図である。 第3構成例に係る血液バッグシステムの概略構成図である。 第4構成例に係る血液バッグシステムの概略構成図である。
本発明の第1実施形態に係るワークステーション70(図2)の構成を説明する前に、図1に示す血液バッグシステム10について説明する。この血液バッグシステム10は、複数の成分を含有する血液を比重の異なる複数の成分(例えば、軽比重成分及び重比重成分の2つの成分)に遠心分離し、各成分を異なるバッグに分けて収容、保存するためのものである。
より具体的には、血液バッグシステム10は、全血から白血球及び血小板を除去した後の血液(乏白血球乏血小板血液)を血漿及び濃厚赤血球の2つの成分に遠心分離し、血漿及び濃厚赤血球を異なるバッグに分けて収容、保存するように構成されている。図2に示すワークステーション70は、血液バッグシステム10の一部(後述する血液バッグシステム10a)を吊り下げるために使用される。
血液バッグシステム10は、ドナーから血液(全血)を採取する血液採取部12と、全血から所定の血液成分を除去する前処理部14と、所定成分が除去された残余の血液成分を遠心分離して複数の血液成分に分けるとともに各成分を異なるバッグに収容(貯留)する分離処理部16とを有する。
血液採取部12は、採血バッグ18と、採血チューブ20、22と、採血針24と、分岐コネクタ26と、初流血バッグ28とを有する。
採血バッグ18は、ドナーから採取した血液(全血)を収容(貯留)するための軟質のバッグである。採血バッグ18内には、予め抗凝固剤が入れられていることが好ましい。
一端が採血バッグ18に接続された採血チューブ20には、採血チューブ20の流路を閉塞及び開放するクランプ30が設けられている。採血チューブ20の他端には、封止部材32を介して分岐コネクタ26が接続されている。封止部材32は、初期状態では流路が閉塞しているが、破断操作を行うことで流路が開通するように構成されたものである。
分岐コネクタ26に一端が接続された採血チューブ22の他端には、採血針24が接続される。採血針24には、使用前まではキャップ24aが装着されている。採血針24の使用後は、採血チューブ22に沿ってニードルガード24bを移動させることで、採血針24がニードルガード24bに覆われる。
分岐コネクタ26に一端が接続された分岐チューブ34には、分岐チューブ34の流路を閉塞及び開放するクランプ36が設けられる。分岐チューブ34の他端には、初流血バッグ28が接続される。初流血バッグ28にはサンプリングポート38が接続される。なお、分岐コネクタ26の向きや配置は、図1の構成に限られず、適宜変更可能である。
前処理部14は、所定細胞を除去するフィルタ40と、一端が採血バッグ18に接続され他端がフィルタ40の入口に接続された入口側チューブ42と、一端がフィルタ40の出口に接続され他端が分離処理部16に接続された出口側チューブ44とを有する。
本実施形態では、フィルタ40は、白血球除去フィルタとして構成されている。このような白血球除去フィルタとしては、軟質樹脂シートから形成された袋状のハウジング内に、一方の面から他方の面に連通する多数の微細な孔を有した通液性のある多孔質体を収容した構造のものを用いることができる。本実施形態では、フィルタ40は、血小板も補足できるように構成されている。
入口側チューブ42の、採血バッグ18側の端部には、上述した封止部材32と同様の構成及び機能を有する封止部材46が設けられている。出口側チューブ44には、出口側チューブ44の流路を閉塞及び開放するクランプ48が設けられている。
分離処理部16は、フィルタ40で所定細胞が除去された後の血液を収容(貯留)する親バッグ50(第1バッグ)と、親バッグ50内の血液を遠心分離して得られた上清成分を収容及び保存する子バッグ52と、添加液である赤血球保存液M(以下、単に「保存液M」という)を収容する薬液バッグ54(第2バッグ)と、親バッグ50、子バッグ52及び薬液バッグ54に接続されたチューブ55とを有する。本実施形態では、親バッグ50及び子バッグ52により、血液成分バッグ部53が構成されている。
親バッグ50は、全体として扁平形状に形成されているとともに、親バッグ50の厚さ方向に垂直であって互いに直交する長軸a(長さ方向の軸)及び短軸b(幅方向の軸)を有する縦長形状に形成されている。
親バッグ50は、フィルタ40で所定細胞が除去された後の血液を収容(貯留)するためのバッグと、当該血液成分を遠心分離して得られた沈降成分(濃厚赤血球)を保存するためのバッグとを兼ねている。
親バッグ50、子バッグ52及び薬液バッグ54は、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィンのような軟質樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁のシール部において融着(熱融着、高周波融着)又は接着し、袋状に構成されたものである。なお、採血バッグ18も、親バッグ50等と同様に構成されている。
親バッグ50、子バッグ52及び薬液バッグ54の各下部には、各バッグの上部を下側にした状態で吊下げ可能なようにスリット63〜65が設けられる。
チューブ55は、親バッグ50に接続された第1チューブ56(第1バッグ側チューブ)と、子バッグ52に接続された第2チューブ58と、薬液バッグ54に接続された第3チューブ60(第2バッグ側チューブ)と、第1〜第3チューブ56、58、60に接続された分岐コネクタ62(分岐部)とを有する。
第1チューブ56の一端部(親バッグ50の口部50a)には、上述した封止部材32と同様の構成及び機能を有する封止部材66が設けられており、破断操作が行われるまで、親バッグ50内の血液成分が他のバッグに移行することを防止する。口部50aは、親バッグ50の幅方向の両端部から離間した位置に設けられている。
第1チューブ56の他端部は、分岐コネクタ62の第1ポート62aと接続している。分岐コネクタ62の第2ポート62bには、第2チューブ58の一端が接続されている。分岐コネクタ62の第3ポート62cには、第3チューブ60の一端が接続されている。
薬液バッグ54に収容される保存液Mとしては、例えば、MAP液、SAGM液、OPTISOL等が使用される。第3チューブ60の薬液バッグ54側の端部には、上述した封止部材32と同様の構成及び機能を有する封止部材68が設けられており、薬液バッグ54内の保存液Mが他のバッグに移行することを防止している。
血液バッグシステム10における各チューブは、透明で可撓性を有する樹脂製のチューブである。
図1に示す血液バッグシステム10を使用してドナーから血液(全血)を採取し、採取した血液から白血球及び血小板を除去し、残余の成分(乏白血球乏血小板血液)を血漿及び濃厚赤血球の2層に分離し、さらに、分離した成分ごとにバッグに分けて貯留する処理は、例えば、以下の手順によって行うことができる。
まず、採血針24をドナーの皮膚に穿刺して、ドナーから血液を採取する採血工程を行う。採血工程では、採血バッグ18への血液の採取に先行して、ドナーからの血液の初流(採血初流)を所定量だけ初流血バッグ28に収容する。この場合、封止部材32を閉塞状態(初期状態)としたまま、クランプ36を開放状態とする。こうすることで、採血チューブ20側、すなわち採血バッグ18側への採血初流の流入が阻止される一方、採血チューブ22、分岐コネクタ26及び分岐チューブ34を経由して採血初流を初流血バッグ28に導入することができる。
次に、サンプリングポート38に図示しない採血管を装着することにより、当該採血管に採血初流を採取する。採取した採血初流は、検査用血液として使用される。なお、用途によっては、分岐コネクタ26からサンプリングポート38までの部分は省略されてもよい。
採血初流を採取し終えたら、クランプ36により分岐チューブ34を閉塞し、封止部材32に対して破断操作を行って、採血チューブ20の流路を開通させる。このとき、クランプ30を開放状態としておくと、ドナーからの血液は、採血チューブ22と採血チューブ20とを順に経由して採血バッグ18に流入する。
所定量の血液を採血バッグ18に採取及び貯留したら、採血バッグ18内の血液が流出しないように、クランプ30により採血チューブ20を閉塞する。そして、チューブシーラー等によって採血チューブ20を溶着及び封止した後に採血チューブ20を封止した部分で切断する。
次に、採血バッグ18を相対的に上方位置とし、親バッグ50を相対的に下方位置とし、その中間位置にフィルタ40を配置してから、封止部材46に対して破断操作を行って、入口側チューブ42の流路を開通させる。これにより、採血バッグ18内の全血は、入口側チューブ42を介してフィルタ40に流入し、フィルタ40を通る過程で白血球及び血小板が除去される。白血球及び血小板が除去された血液は、出口側チューブ44を介して親バッグ50に流入する。このとき、親バッグ50には、白血球及び血小板を除去された後の血液だけでなく、フィルタ40内に存在していたエアも流入する。
その後、チューブシーラー等によって、出口側チューブ44をクランプ48より下流側の位置で溶着及び封止したうえで、出口側チューブ44を封止した部分で切断する。
次に、親バッグ50に採取した血液を血漿及び濃厚赤血球に分離し、それぞれ所定のバッグに貯留するために、分離処理部16を図示しない遠心分離移送装置の遠心ロータに装着する。以下、説明の便宜上、血液バッグシステム10のうち遠心処理の対象となる部分、すなわち親バッグ50を含む分離処理部16を「血液バッグシステム10a」という。
遠心分離移送装置の自動動作では、まず、血液バッグシステム10aが装着された遠心ロータを回転させることにより、親バッグ50に貯留された血液を血漿と濃厚赤血球とに分ける遠心工程を行う。遠心工程では、親バッグ50内の血液は遠心力を受ける。これにより血液は、比重の差によって、軽比重成分の血漿と重比重成分の赤血球(濃厚赤血球)とに遠心分離される。具体的には、遠心ロータの回転軸線を中心とする半径外方向に重比重成分の濃厚赤血球が移り、半径内方向に軽比重成分の血漿が移り、2つの層に分離する。
遠心分離移送装置は、遠心工程の後にエア移送工程を実施する。エア移送工程では、親バッグ50が押圧されることで親バッグ50内からエアが吐出され、第1チューブ56、分岐コネクタ62、第3チューブ60を介して、エアが薬液バッグ54に流入する。
遠心分離移送装置は、エア移送工程の後に血漿の分離移送工程を実施する。分離移送工程では、親バッグ50が押圧されることで親バッグ50から血漿が流出する。親バッグ50から流出した血漿は、第1チューブ56、分岐コネクタ62及び第2チューブ58を介して子バッグ52に流入する。分離移送工程により、血漿が親バッグ50から子バッグ52へと移行し、親バッグ50には赤血球が残る。
分離移送工程が終了したら、血液バッグシステム10aを遠心分離移送装置から取り出す。
次に、保存液Mを親バッグ50内の赤血球(濃厚赤血球)に添加する添加工程(添加液移送工程)と、チューブ55の所定箇所をシール(溶着及び封止)するシール工程を実施する。添加工程では、薬液バッグ54を相対的に上方に位置させ、親バッグ50を相対的に下方に位置させることにより、保存液Mをチューブ55を介して落差で薬液バッグ54から親バッグ50へと移送する。添加工程の後、シール工程では、第1チューブ56及び第2チューブ58の所定箇所を溶着及び封止したうえで、封止した箇所を切断する。
図2に示す本実施形態に係るワークステーション70は、添加工程及びシール工程を行うための装置(システム)である。ワークステーション70は、フレーム72と、フレーム72の上部に設けられた吊下げ部74と、吊下げ部74の下方に設けられた載置台75とを備える。
フレーム72は、ワークステーション70の本体を構成する部分である。フレーム72の下部には水平方向に突出する複数(図示例では4つ)の脚部76が設けられており、各脚部76には回転自在なキャスター78が設けられている。
吊下げ部74は、添加液が重力でチューブ55を流下する姿勢にして薬液バッグ54を吊り下げ可能に構成されている。具体的には、吊下げ部74は、薬液バッグ54の口部が下方を向く状態で(すなわち、逆さにして)薬液バッグ54を吊下げ可能に構成されている。
図示例の吊下げ部74は、水平方向に突出した棒形状のフック部材80の形態を有しており、フック部材80の先端部(自由端部)は薬液バッグ54が引っ掛かった状態を維持しやすいように上向きに僅かに湾曲している。なお、フック部材80の先端部は、L字状あるいはC字状に湾曲していてもよい。
フック部材80は、水平方向に間隔をおいて複数配置されている。図示例ではフック部材80の配置高さはすべて同じであるが、例えば、互いに隣接するフック部材80の高さが異なるように配置されてもよい。フック部材80は、フレーム72の上部に固定された支持プレート82から突出している。フック部材80は、その先端(自由端)がフレーム72の支柱73の前面から突出しない長さに設定されているとよい(図4参照)。これにより、意図しない物がフック部材80に接触したり引っ掛かったりすることを抑制できる。
なお、薬液バッグ54を逆さに吊り下げる吊下げ部74としては、上述したフック部材80に代えて、例えば、バネの弾性力によって把持力を発揮する一対の把持部を有するクリップが採用されてもよい。このようなクリップで薬液バッグ54の下部を挟んで保持することにより、薬液バッグ54を逆さに吊り下げることができる。また、薬液バッグ54を逆さにし、あるいは傾斜させて、載置あるいは収容する等して、第3チューブ60が薬液バッグ54の下方から延出するようにした台や容器を吊下げ部74としてもよい。
載置台75は、親バッグ50を載置するための部分であり、吊下げ部74によって吊り下げられる薬液バッグ54よりも低い位置で親バッグ50を支持する支持溝部84を有する。本実施形態の場合、載置台75は、複数の親バッグ50を載置できるように、支持溝部84を複数有する。これらの支持溝部84は、水平方向に一直線上に並んで配置されている。このように、このワークステーション70は、吊下げ部74及び支持溝部84を複数ずつ有するので、複数の血液バッグシステム10aを吊り下げることができる。なお、図2では、簡略のため、血液バッグシステム10aを1つだけ吊り下げた状態を示している。
本実施形態において、載置台75は、第1バッグ(親バッグ50)と第2バッグ(薬液バッグ54)との高低差を利用して第2バッグから第1バッグのバッグへ添加液(保存液M)を移送する際に第2バッグからのエアが流路の途中で停止するように、第1バッグを所定状態に支持する支持機構を構成する。
支持溝部84は、長軸aの高さが親バッグ50の口部50a側に向かうに従って低くなるように親バッグ50を水平面に対して斜めに支持可能である(図4参照)。また、支持溝部84は、長軸aに直交する水平線cに対して短軸bが交差するように親バッグ50を立てた状態で支持可能である(図3参照)。
本実施形態の場合、図2に示すように、載置台75は、親バッグ50が載置される載置面87が形成された傾斜板86と、載置面87から上方に突出するとともに水平方向に互いに間隔をおいて配置された複数の壁部88を有する。載置面87と、互いに隣接する壁部88の互いに対向する面によって、支持溝部84が構成されている。すなわち、傾斜板86の上面(載置面87)が複数の壁部88によって区画されることで、水平方向に並ぶ複数の支持溝部84が形成されている。支持溝部84は、水平に対して垂直であり且つ互いに平行に対向する支持面91を有する。
傾斜板86の上面を形成する斜めの載置面87に、口部50aを下側にして親バッグ50を載置することにより、長軸aの高さが親バッグ50の口部50a側に向かうに従って低くなるように親バッグ50を水平面に対して斜めに支持することができる。水平面に対する載置面87の角度θは、例えば、5〜45°に設定され、より好ましくは、15〜30°に設定される。
図3のように、支持溝部84は、載置面87に垂直な壁部88を有することにより、親バッグ50の短軸bが水平線cに対して略垂直になるように親バッグ50を支持することができる。
また、本実施形態の場合、支持溝部84は、親バッグ50と子バッグ52とをバッグ厚さ方向に重ねつつ立てた状態で、両バッグを一緒に支持できるように構成されている。このように1つの支持溝部84において親バッグ50と子バッグ52を立てた状態で支持する場合、互いに隣接する壁部88の離間距離Lは、例えば、50〜90mmに設定され、より好ましくは70〜80mmに設定される。なお、1つの支持溝部84において親バッグ50のみを立てた状態で支持する場合、互いに隣接する壁部88の離間距離Lは、例えば、30〜60mmに設定され、より好ましくは40〜50mmに設定される。
載置台75は、支柱73に対する高さを調整可能に構成されてもよい。
図2に示すように、ワークステーション70は、チューブ55をシール可能なシール装置90を設置するための台座部92をさらに備える。シール装置90は、台座部92に対して着脱可能である。ユーザは、所有するシール装置90をワークステーション70の台座部92に取り付けることができる。図2では、シール装置90が台座部92に設置された状態が示されている。
シール装置90は、本体部90aと、処理部90bとを有する。処理部90bは、チューブ55を挿入可能な溝部90cを有し、図示しない把持機構により、溝部90cに挿入されたチューブ55を挟み込んで押し潰したうえで、例えば高周波や発熱体により、チューブ55を加熱する。これにより、チューブ55は、挟まれて加熱された部分がシール(溶着及び封止)される。
台座部92は、薬液バッグ54が吊下げ部74に吊り下げられた状態でシール装置90によりチューブ55の所定部位(シール予定部位)をシール可能な位置に設けられている。このため、台座部92は、高さ方向で、台座部92に設置されたシール装置90が吊下げ部74と載置台75との間に配置されるように、配置及び構成されている。図2において、台座部92は、載置台75の幅方向(複数のフック部材80の離間方向)の略中間位置に配置されている。
薬液バッグ54が吊下げ部74に吊り下げられた状態でシール装置90によりチューブ55のシール予定部位をシールするためには、薬液バッグ54が吊下げ部74に吊り下げられた状態で、チューブ55のシール予定部位P1、P2a〜P2c(図1参照)がシール装置90の処理部90bに届くことが必要である。シール工程ではチューブ55における複数のシール予定部位P1、P2a〜P2cがシールされる。薬液バッグ54の吊下げ状態で、複数のシール予定部位P1、P2a〜P2cのうち、薬液バッグ54に最も近いシール予定部位P2aがシール装置90の処理部90bに届くようにシール装置90が配置されていれば、他のシール予定部位P1、P2b、P2cもシールすることが可能である。
台座部92は、載置台75の基部75aから上方に突出した支柱96と、支柱96の上部に設けられたホルダ98とを備える。ホルダ98は、底壁部98aと、この底壁部98aの左右両側から上方に突出した側壁部98bとを有する。底壁部98aと左右の側壁部98bとにより形成されるホルダ溝98cに、シール装置90の下部が挿入されることで、シール装置90が台座部92に設置される。
なお、図2に示した台座部92の構成は一例であり、薬液バッグ54が吊下げ部74に吊り下げられた状態でシール装置90によりチューブの所定部位(シール予定部位P1、P2a〜P2c)をシール可能な位置にシール装置90を設置できるように構成されていれば、台座部92はどのような構成を有していてもよい。
図2において仮想線で示すように、複数のフック部材80の離間方向と平行に延在するレール100を載置台75に設けるとともに、レール100上を台座部92がスライドできるように構成することで、台座部92を水平方向に可動としてもよい。
上記のように構成されたワークステーション70を用いて添加工程を行う場合、作業者は、血液バッグシステム10aを図4のようにワークステーション70にセットする。具体的には、傾斜した載置面87に口部50aを下側にして親バッグ50を載せることにより、親バッグ50内の液面Lv1が相対的に高く、口部50aが相対的に低くなるように親バッグ50を水平に対して斜めに支持する。すなわち、親バッグ50の上部が斜め下方を向くように親バッグ50を支持溝部84に置く。この際、図3及び図4に示すように、壁部88に親バッグ50を立て掛けることで、親バッグ50を立てた状態にする。
次に、作業者は、図4のように、フック部材80にスリット65の箇所で薬液バッグ54を引っ掛けることにより、薬液バッグ54の口部が下方を向くように薬液バッグ54を吊り下げる。この結果、親バッグ50内の液面Lv1が分岐コネクタ62よりも低い位置となる。
このように、保存液Mが収容された薬液バッグ54が逆さ状態で相対的に高い位置に配置され、濃厚赤血球が収容された親バッグ50が相対的に低い位置に配置されると、薬液バッグ54内の保存液Mは、薬液バッグ54と親バッグ50の落差によって自重で下方へと移動を始める。この場合、薬液バッグ54内の上部、すなわち保存液Mの上方にエアが存在する。
薬液バッグ54からの保存液Mの流出が終わると、次に、薬液バッグ54内に存在していたエアが第3チューブ60へと流出し始めるが、薬液バッグ54からのエアは、チューブ55内を親バッグ50内の液面Lv1(あるいはその付近)まで移動したところで停止する。
保存液M及びエアの移動が停止したら、次に、親バッグ50側に向かってチューブ55をしごくことによって、チューブ55の流路内に残った保存液Mを親バッグ50に移動させる作業(しごき作業)を実施する。
以上の処理を行うことにより、全血から白血球及び血小板を除去し、残余の血液成分を血漿及び濃厚赤血球の2つの成分に分離し、血漿及び濃厚赤血球を異なるバッグ(親バッグ50と子バッグ52)に分けて収容、保存することができる。
この場合、本実施形態によれば、親バッグ50内の濃厚赤血球に保存液Mを添加するために、親バッグ50と薬液バッグ54との高低差を利用して薬液バッグ54から親バッグ50へ保存液Mを移送する際、薬液バッグ54からのエアは、チューブ55の途中で停止する。これにより、薬液バッグ54からのエアが親バッグ50に混入することを防止することができる。従って、濃厚赤血球への保存液Mの添加後において、親バッグ50内にはエア抜き作業が必要な程度の量のエアは存在しない。よって、保存液Mの添加後のエア抜き作業をなくすことができる。
なお、添加工程の開始前の時点で、第3チューブ60内にはエアが存在しており、当該エアは添加工程の初期に親バッグ50内に流入する。しかし、第3チューブ60内のエア量は薬液バッグ54内のエア量と比べてかなり少量であるため、添加工程時に親バッグ50内に流入するエア量も少量である。従って、添加工程の終了時において、エア抜き作業が必要な程度の量のエアは親バッグ50内に存在しない。
また、本実施形態では、支持溝部84に支持される親バッグ50の姿勢は、その短軸bが長軸aに直交する水平線cに平行ではなく、短軸bが当該水平線cに対して交差する(傾斜又は直交する)。口部50aは、親バッグ50の幅方向の両端部から離間した位置に設けられているので、親バッグ50の口部50a周辺が載置面87から浮く状態となる。これにより、親バッグ50の膨らみによる保存液Mの流路の閉塞を防止することができる。
本実施形態の場合、載置台75は、水平方向に並んで配置された複数の支持溝部84を有するので、複数の血液バッグシステム10aに対して並行して保存液Mの移送を実施することができる。また、これらの支持溝部84は親バッグ50を立てた状態で支持するので、支持溝部84ひとつひとつの大きさを小さくできる。これにより、複数の血液バッグシステム10aを吊下げ可能なワークステーション70の水平方向寸法を抑制し、ワークステーション70の設置スペースを低減できる。
次に、作業者は、チューブ55のシール予定部位P1、P2a〜P2c(図1参照)をシールするシール工程を実施する。図1に示すように、親バッグ50に繋がる第1チューブ56における親バッグ50の近傍位置に1つのシール予定部位P1が設定されている。また、子バッグ52に繋がる第2チューブ58に複数(図1では3つ)のシール予定部位P2a〜P2cが設定されている。
そこで、シール工程では、シール装置90を用いて、複数のシール予定部位P1、P2a〜P2cに対してシール処理(溶着及び封止)を行う。これにより、図5に示すように、チューブ55に複数のシール部S1、S2a〜S2cが形成される。具体的に、第1チューブ56に1つのシール部S1が形成され、第2チューブ58に複数(3つ)のシール部S2a〜S2cが形成される。シール部S1の形成と、シール部S2a〜S2cの形成は、どちらが先でもよい。
次に、作業者は、第1チューブ56をシール部S1の箇所で切断するとともに、第2チューブ58をシール部S2aの箇所で切断する。これにより、親バッグ50、子バッグ52及び薬液バッグ54が互いに分離した状態となる。なお、第1チューブ56へのシール部S1の形成と、シール部S1の箇所での第1チューブ56の切断とを一連の作業で行ってもよい。同様に、第2チューブ58へのシール部S2aの形成と、シール部S2aの箇所での第2チューブ58の切断とを一連の作業で行ってもよい。
シール部S2a〜S2cが形成されることにより、第2チューブ58にはシール部S2a〜S2c間に複数のセグメントチューブ102が形成される。複数のセグメントチューブ102は、互いに独立した内腔(液室)を有しており、各内腔内に血漿が封入された状態となっている。セグメントチューブ102に封入された血漿は、子バッグ52(血漿バッグ)が医療機関で使用される際に、例えば血液型検査等の各種検査のために用いられる。
以上により、シール工程が終了する。
上述したように、本実施形態では、ワークステーション70にシール装置90が設置されている。シール装置90が設置される台座部92は、薬液バッグ54が吊下げ部74に吊り下げられた状態でシール装置90によりチューブ55をシール可能な位置に設けられている。そして、薬液バッグ54が吊り下げられた状態で、シール工程を行う。このため、添加工程を行う場所と同じ場所で、チューブ55(第1チューブ56及び第2チューブ58)をシールすることができる。これにより、チューブ55をシールするために別の場所に移動する必要がないとともに、チューブ55が絡まることが抑制される。従って、添加液移送後のシール工程を効率的に行うことができる。
また、図2において仮想線で示すようにレール100を設けることで台座部92に設置されたシール装置90を水平方向に可動にすると、血液バッグシステム10aがどのフック部材80に吊り下げられても、シール工程の対象となるチューブ55にシール装置90を容易に近づけることができる。このため、一層効率的にシール工程を行うことができる。なお、台座部92は、上下方向に可動に構成されてもよい。
上述したワークステーション70において、支持溝部84は、下方に向かって互いの間隔が狭くなる傾斜面を有するV字状又は逆台形状の溝に形成されてもよい。このようなV字状又は逆台形状の溝に親バッグ50が支持された場合、親バッグ50の短軸bは、長軸aに直交する水平線cに対して傾斜する状態(又は垂直な状態)となる。このような構成によっても、薬液バッグ54から親バッグ50に保存液Mを移送する際に、親バッグ50の口部50aは、親バッグ50内の液面Lv1よりも下方に位置するため、薬液バッグ54からのエアが親バッグ50に混入することを防止することができる。
図6に示す第2実施形態に係るワークステーション110は、上述したワークステーション70において、垂直な壁部88を有する載置台75に代えて、親バッグ50を寝かせた状態(横向き状態)で載置するバッグ載置部112を設けたものである。バッグ載置部112は、吊下げ部74の下方に設けられ、吊下げ部74によって吊り下げられる薬液バッグ54よりも低い位置で、親バッグ50の口部50a側に向かうに従って低くなるように親バッグ50を水平に対して斜めに支持することが可能である。
バッグ載置部112は、フレーム72に支持されて水平方向に延在する基台114と、基台114上に設けられた傾斜台116とを有する。傾斜台116の上面を形成する斜めの載置面116aに、口部50aを下側にして親バッグ50を寝かせた状態で載置することにより、親バッグ50の口部50aが相対的に低く、親バッグ50の下部が相対的に高い状態で親バッグ50を斜めに支持することができる。このようなバッグ載置部112に親バッグ50が支持された場合、親バッグ50の短軸bは、水平面に対して平行になる。
第2実施形態に係るワークステーション110において、バッグ載置部112は、第1バッグ(親バッグ50)と第2バッグ(薬液バッグ54)との高低差を利用して第2バッグから第1バッグのバッグへ添加液(保存液M)を移送する際に第2バッグからのエアが流路の途中で停止するように、チューブを所定状態に支持する支持機構を構成する。
このような構成によっても、親バッグ50の口部50aは、親バッグ50内の液面Lv1よりも下方に位置するため、薬液バッグ54から親バッグ50に保存液Mを移送する際に、薬液バッグ54からのエアが親バッグ50に混入することを防止することができる。
図7に示す第3実施形態に係るワークステーション120は、上述したワークステーション70において、垂直な壁部88を有する載置台75に代えて、親バッグ50を載置するためのバッグ載置部122と、チューブ55の一部を支持するチューブ支持部124とを備える。
バッグ載置部122は、吊下げ部74の下方に設けられ、吊下げ部74によって吊り下げられる薬液バッグ54よりも低い位置で、親バッグ50を寝かせた状態(横向き状態)で支持することが可能である。
チューブ支持部124は、吊下げ部74とバッグ載置部122との間の高さでフレーム72に支持される。チューブ支持部124は、チューブ55において、親バッグ50内の液面Lv1よりも高い位置にある高部位K1と、高部位K1の流路上の両側で高部位K1よりも低い位置にある低部位K2、K3とが形成されるように、チューブ55を支持する。
図7では、第1チューブ56にループ56aが形成されており、当該ループ56aの内側にチューブ支持部124が通される格好で、チューブ支持部124が第1チューブ56を支持している。
図7において、チューブ支持部124は、高さ調整機構126を介してフレーム72に支持される。高さ調整機構126により、チューブ支持部124の高さを調整できるようになっている。
第3実施形態に係るワークステーション120において、バッグ載置部122は、第1バッグ(親バッグ50)と第2バッグ(薬液バッグ54)との高低差を利用して第2バッグから第1バッグのバッグへ添加液(保存液M)を移送する際に第2バッグからのエアが流路の途中で停止するように、チューブを所定状態に支持する支持機構を構成する。
このように構成されたワークステーション120において、薬液バッグ54から親バッグ50に保存液Mを移送する際、薬液バッグ54からのエアは、チューブ内を高部位K1の液面Lv2(あるいはその付近)まで移動したところで停止する。従って、ワークステーション120によっても、薬液バッグ54からのエアが親バッグ50に混入することを防止することができる。
上述したワークステーション70において、載置台75には、互いに間隔を置いて配置された壁部88に代えて、図8に示すトレイ130が載置されてもよい。このトレイ130は、縦方向及び横方向に配置された複数の支持溝部132を有する。支持溝部132は、親バッグ50及び子バッグ52を個別に収容可能である。例えば、図8に示すように、同一の血液バッグシステム10aにおける親バッグ50と子バッグ52を縦方向に一列に収容すると、血液バッグシステム10a毎に親バッグ50及び子バッグ52をトレイ130から取り出しやすい。
支持溝部132は、長軸aに直交する水平線cに対して短軸bが交差する(図8では短軸bが水平線cに対して略垂直になる)ように親バッグ50を立てた状態で支持可能である。従って、薬液バッグ54(図1参照)から親バッグ50へ保存液Mを移送する際、親バッグ50の口部50aは、親バッグ50内の液面Lv1よりも下方に位置する。このため、薬液バッグ54からのエアが親バッグ50に混入することを防止することができる。
また、支持溝部132は、底部に向かって溝幅が狭くなるように互いに対向する傾斜面132aを有する。このため、一端側に折り返し部134aを有するラベル134が親バッグ50及び子バッグ52にそれぞれ貼り付けられている場合に、ラベル134が損傷することを防止することができる。すなわち、例えば、親バッグ50を支持溝部132に収容する際、傾斜面132aによってラベル134の折り返し部134aがスムーズに折り畳まれるため、ラベル134が破れることがない。
上述したワークステーション70において、載置台75には、互いに間隔を置いて配置された壁部88に代えて、図9に示すトレイ140が載置されてもよい。このトレイ140は、縦方向及び横方向に配置された複数の支持溝部142を有する。支持溝部142は、同一の血液バッグシステム10aにおける親バッグ50及び子バッグ52を厚さ方向に重ねた状態でまとめて収容可能である。
支持溝部142は、長軸aに直交する水平線cに対して短軸bが交差する(図9では短軸bが水平線cに対して略垂直になる)ように親バッグ50及び子バッグ52を立てた状態で支持可能である。従って、薬液バッグ54(図1参照)から親バッグ50へ保存液Mを移送する際、親バッグ50の口部50aは、親バッグ50内の液面Lv1よりも下方に位置する。このため、薬液バッグ54からのエアが親バッグ50に混入することを防止することができる。
一端側に折り返し部134aを有するラベル134(図8参照)が親バッグ50及び子バッグ52にそれぞれ貼り付けられている場合には、図9のように親バッグ50と子バッグ52を厚さ方向に重ねて支持溝部142に収容する際に、ラベル134同士を向い合せにするとよい。これにより、親バッグ50及び子バッグ52を支持溝部142に収容する際に、トレイ140における支持溝部142を形成する壁部にラベル134が接触しないため、ラベル134の破損を防止することができる。
図10に示す本発明の第4実施形態に係るワークステーション70aは、上述した第1実施形態に係るワークステーション70において、水平方向に突出する複数のフック部材80に代えて、下方に突出する複数のフック部材80a(吊下げ部)を設けたものである。具体的に、このワークステーション70aでは、幅方向に間隔を置いて複数のフック部材80aが設けられている。複数のフック部材80aは、支持プレート82a(支持体)から下方(鉛直下方又は鉛直下方に対して傾斜した方向)に突出している。各フック部材80aは、直線状のフック基部80a1と、フック基部80a1の下端から斜め上方に反り返った返し部80a2とを有する。返し部80a2に薬液バッグ54が吊り下げられる。
複数のフック部材80aにおいて互いに隣接するフック部材80aは、前後方向の位置を異ならせて配置されている。特に、図10では、中央側の2つのフック部材80aが最も手前側に配置されており、その他のフック部材80aは、幅方向外側に向かう程、後方(奥側)に配置されている。このようなフック部材80aの配置に適合するように、支持プレート82aは、幅方向中央部の頂部82a1と、頂部82a1から幅方向外側に向かうに従って後方に傾斜する傾斜部82a2とを有する。
なお、中央の2つのフック部材80aが最も後方側(奥側)に配置され、その他のフック部材80aは、幅方向外側に向かう程、前方(手前側)に配置されてもよい。複数のフック部材80aは、平面視で、それらの各先端位置を結ぶ線がS字状(波状又はジグザグ状)を描くように配置されてもよい。
第4実施形態に係るワークステーション70aによれば、複数のフック部材80aが支持プレート82aから下方に突出しているため、互いに隣接するフック部材80aの間隔が狭い場合でも、ある薬液バッグ54をフック部材80aから取り外す際に、他の薬液バッグ54に干渉することなく、取り外すことができる。従って、他の薬液バッグ54の落下を防止することができる。
また、第4実施形態に係るワークステーション70aでは、互いに隣接するフック部材80aは、前後方向の位置を異ならせて配置されている。このため、フック部材80aに薬液バッグ54を吊り下げると、隣接するフック部材80aに吊り下げられた薬液バッグ54は、前後方向にずれて位置し、正面視で部分的に重なる。従って、第4実施形態に係るワークステーション70aによれば、第1実施形態に係るワークステーション70と同等の幅を有する場合、より多くの薬液バッグ54(すなわち、より多くの血液バッグシステム10a)を吊り下げることができる。
図11に示す第5実施形態に係るワークステーション70bは、上述した第1実施形態に係るワークステーション70において設置可能なシール装置90の台数を増やしたものである。具体的に、このワークステーション70bの台座部92aは、複数台のシール装置90を設置可能に構成されている。例えば、1つのチューブ55におけるシール予定部位が3個所ある場合には、図11のように3台のシール装置90が台座部92aに設置されるとよい。これにより、作業者は、シール予定部位を複数台のシール装置90で容易にシールすることが可能となる。
なお、図11に示すワークステーション70bにおいて、図10に示したフック部材80aの配置が適用されてもよい。
本発明の血液バッグシステム処理方法及びワークステーションは、上述した血液バッグシステム10aだけでなく、図12に示す血液バッグシステム10b、図13に示す血液バッグシステム10c、又は図14に示す血液バッグシステム10dを対象とすることもできる。
図12に示す血液バッグシステム10bは、上述した血液バッグシステム10aに対し、バフィーコートを収容したBCバッグ146(第2の子バッグ)を付加したものである。BCバッグ146は、第4チューブ148を介して分岐コネクタ150と接続されている。分岐コネクタ150は、図1等に示した分岐コネクタ62に対して、ポートを1つ追加したものである。血液バッグシステム10bでは、第1〜第4チューブ56、58、60、148によりチューブ152が構成されている。血液バッグシステム10bでは、親バッグ50、子バッグ52及びBCバッグ146により、血液成分バッグ部153が構成されている。
血液バッグシステム10bを対象として、薬液バッグ54から親バッグ50に保存液Mを移送する添加工程は、血液バッグシステム10aを対象とした場合の添加工程と同様に、ワークステーション70、70a、70b、110、120にて実施することができる。血液バッグシステム10bを対象としたシール工程では、ワークステーション70、70a、70b、110、120において、チューブ152における複数のシール予定部位P1、P2a〜P2c、P3がシールされる。シール予定部位P3は、第4チューブ148の例えばBCバッグ146の近傍箇所に設定される。
図13に示す血液バッグシステム10cは、上述した血液バッグシステム10aに対して遠心処理を行い、遠心処理中に遠心分離移送装置内に設けられたシール装置にて第2チューブ58をシールし、切断したものである。血液バッグシステム10cでは、親バッグ50により、血液成分バッグ部154が構成されている。
血液バッグシステム10cを対象として、薬液バッグ54から親バッグ50に保存液Mを移送する添加工程は、血液バッグシステム10aを対象とした場合の添加工程と同様に、ワークステーション70、70a、70b、110、120にて実施することができる。血液バッグシステム10cを対象としたシール工程では、ワークステーション70、70a、70b、110、120において、第1チューブ56におけるシール予定部位P1のみがシールされ、形成されたシール部が切断される。
図14に示す血液バッグシステム10dは、全血から所定細胞(例えば白血球)を除去した濾過後血液を収容した血液バッグ156と、保存液Mを収容した薬液バッグ54(血液バッグシステム10aの薬液バッグ54と同じもの)と、血液バッグ156と薬液バッグ54とを接続するチューブ158とを備える。血液バッグ156内の濾過後血液は、遠心処理がなされていない血液である。
血液バッグシステム10dを対象として、薬液バッグ54から血液バッグ156に保存液Mを移送する添加工程は、血液バッグシステム10aを対象とした場合の添加工程と同様に、ワークステーション70、70a、70b、110、120にて実施することができる。血液バッグシステム10dを対象としたシール工程では、ワークステーション70、70a、70b、110、120において、チューブ158におけるシール予定部位P4のみがシールされ、形成されたシール部が切断される。シール予定部位P4は、例えば、チューブ158における血液バッグ156の近傍箇所に設定される。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10、10a〜10d…血液バッグシステム 50…親バッグ
54…薬液バッグ 55、152、158…チューブ
70、70a、70b、110、120…ワークステーション
74…吊下げ部 75…載置台
84、132、142…支持溝部 90…シール装置
92…台座部 112、122…バッグ載置部
130、140…トレイ

Claims (10)

  1. 血液成分が収容された第1バッグを少なくとも含む血液成分バッグ部と、添加液が収容された第2バッグと、前記血液成分バッグ部と前記第2バッグとの間の流路を形成するチューブとを有する血液バッグシステムを対象とし、前記添加液を前記第2バッグから前記第1バッグへ移送するとともに前記チューブをシールする血液バッグシステム処理方法であって、
    前記第1バッグと前記第2バッグとの高低差を利用して前記第2バッグから前記第1バッグへ前記添加液を移送する際に前記第2バッグからのエアが前記流路の途中で停止するように、ワークステーションに設けられた支持機構により、前記第1バッグ又は前記チューブを所定状態に支持する支持工程と、
    前記第2バッグの口部が下方を向くように前記第2バッグを前記ワークステーションに設けられた吊下げ部に吊り下げる吊下げ工程と、
    前記第1バッグと前記第2バッグとの高低差を利用して、吊り下げられた状態の前記第2バッグから前記第1バッグへ前記チューブを介して前記添加液を移送する添加工程と、
    前記ワークステーションに設置されたシール装置により、前記チューブの少なくとも1箇所をシールするシール工程と、を含
    前記第1バッグは、前記第1バッグの厚さ方向に垂直であって互いに直交する長軸及び短軸を有する形状に形成されており、前記第1バッグの前記長軸の方向の一端部に前記チューブと接続する口部を有し、
    前記吊下げ部は、複数の前記血液バッグシステムを吊り下げるよう構成されており、
    前記支持機構は、前記複数の血液バッグシステムにおける複数の前記血液成分バッグ部をそれぞれ支持可能な複数の支持溝部を有し、
    前記第1バッグの前記短軸が前記長軸に直交する水平線に対して交差し且つ前記口部の位置が前記第1バッグ内の前記血液成分の液面よりも低くなるように、前記複数の支持溝部により複数の前記第1バッグを立てた状態で、前記添加工程を行う、
    ことを特徴とする血液バッグシステム処理方法。
  2. 請求項1記載の血液バッグシステム処理方法において、
    前記第2バッグが吊り下げられた状態で、前記シール工程を行う、
    ことを特徴とする血液バッグシステム処理方法。
  3. 血液成分が収容された第1バッグを少なくとも含む血液成分バッグ部と、添加液が収容された第2バッグと、前記血液成分バッグ部と前記第2バッグとの間の流路を形成するチューブとを有する血液バッグシステムを対象として、添加液移送工程及びシール工程を行うためのワークステーションであって、
    前記第2バッグの口部が下方を向くように前記第2バッグを吊り下げ可能に構成された吊下げ部と、
    前記第1バッグと前記第2バッグとの高低差を利用して前記第2バッグから前記第1バッグのバッグへ前記添加液を移送する際に前記第2バッグからのエアが前記流路の途中で停止するように、前記第1バッグ又は前記チューブを所定状態に支持する支持機構と、
    前記チューブをシール可能なシール装置を設置するための台座部と、を備え
    前記第1バッグは、前記バッグの厚さ方向に垂直であって互いに直交する長軸及び短軸を有する形状に形成されており、前記バッグの前記長軸の方向の一端部に前記チューブと接続する口部を有し、
    前記支持機構は、前記第1バッグの前記短軸が前記長軸に直交する水平線に対して交差し且つ前記口部の位置が前記バッグ内の液面よりも低くなるように、前記第1バッグを立てた状態で支持し、
    前記吊下げ部は、複数の前記血液バッグシステムを吊り下げるよう構成されており、
    前記支持機構は、前記複数の血液バッグシステムにおける複数の前記血液成分バッグ部をそれぞれ支持可能な複数の支持溝部を有する
    ことを特徴とするワークステーション。
  4. 請求項記載のワークステーションにおいて、
    前記台座部は、前記第2バッグが前記吊下げ部に吊り下げられた状態で前記シール装置により前記チューブをシール可能な位置に設けられている、
    ことを特徴とするワークステーション。
  5. 請求項記載のワークステーションにおいて、
    前記支持機構は、前記長軸の高さが前記第1バッグの前記口部側に向かうに従って低くなるように前記第1バッグを水平面に対して斜めに支持する、
    ことを特徴とするワークステーション。
  6. 請求項記載のワークステーションにおいて、
    前記血液成分バッグ部は、前記第1バッグを含む複数のバッグを有し、
    前記複数の支持溝部は、前記複数のバッグを縦方向に一列に並べて個別に収容可能に構成されている、
    ことを特徴とするワークステーション。
  7. 請求項記載のワークステーションにおいて、
    前記血液成分バッグ部は、前記第1バッグを含む複数のバッグを有し、
    前記複数の支持溝部の各々は、前記複数のバッグをまとめて収容可能に構成されている、
    ことを特徴とするワークステーション。
  8. 請求項のいずれか1項に記載のワークステーションにおいて、
    前記台座部は、前記吊下げ部に対して位置を変更可能である、
    ことを特徴とするワークステーション。
  9. 請求項のいずれか1項に記載のワークステーションにおいて、
    前記吊下げ部は、前記ワークステーションの幅方向に複数設けられるとともに、下方に突出している、
    ことを特徴とするワークステーション。
  10. 請求項のいずれか1項に記載のワークステーションにおいて、
    前記台座部は、複数の前記シール装置を設置可能に構成されている、
    ことを特徴とするワークステーション。
JP2016126799A 2016-06-27 2016-06-27 血液バッグシステム処理方法及びワークステーション Active JP6779676B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016126799A JP6779676B2 (ja) 2016-06-27 2016-06-27 血液バッグシステム処理方法及びワークステーション

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016126799A JP6779676B2 (ja) 2016-06-27 2016-06-27 血液バッグシステム処理方法及びワークステーション

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018000260A JP2018000260A (ja) 2018-01-11
JP6779676B2 true JP6779676B2 (ja) 2020-11-04

Family

ID=60945017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016126799A Active JP6779676B2 (ja) 2016-06-27 2016-06-27 血液バッグシステム処理方法及びワークステーション

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6779676B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108498330B (zh) * 2018-06-22 2023-08-01 北京积水潭医院 一种带有血液标本采集装置的采血袋及使用方法
US20220143281A1 (en) * 2019-03-14 2022-05-12 Terumo Kabushiki Kaisha Blood bag system with tube winding bobbin

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0247960Y2 (ja) * 1987-12-10 1990-12-17
AUPQ875800A0 (en) * 2000-07-13 2000-08-03 American Red Cross Blood pack suspension means
US6808503B2 (en) * 2001-03-06 2004-10-26 Baxter International Inc. Automated system and method for pre-surgical blood donation and fluid replacement
JP4991767B2 (ja) * 2009-01-08 2012-08-01 テルモ株式会社 血液成分分離用装置
EP3111971B1 (en) * 2014-02-26 2020-12-09 Terumo Kabushiki Kaisha Suspension jig and method for transporting additive solution

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018000260A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0591980B1 (en) Leukocyte-removing filter device and system
JP5008643B2 (ja) 血液処理回路
CA2164825C (en) Blood collection system
EP2349395B1 (en) Blood bag system and cassette
JP5555356B2 (ja) 血液バッグシステム
JP5695574B2 (ja) 血液バッグシステム及び血液処理方法
JP6574411B2 (ja) 吊下げ治具及び添加液移送方法
JP2015104449A (ja) 血液バッグシステム及びチューブホルダ
JP6779676B2 (ja) 血液バッグシステム処理方法及びワークステーション
JP5977444B2 (ja) 血液バッグシステム
JP2019532692A (ja) 血液バッグシステム及び血液処理方法
US20150231031A1 (en) Blood Bag and Blood Bag System Provided Therewith
JP6456734B2 (ja) 吊下げ治具及び添加液移送方法
JP6848123B2 (ja) 血液バッグシステム
WO2002087660A1 (fr) Procedes et dispositif de filtration du sang
JP3593615B2 (ja) すすぎチャンバーバッグを用いて体液を濾過するための方法
JP6672262B2 (ja) 遠心分離機及びセグメント保持部
JP2015159855A (ja) 血液バッグシステム
JP6267992B2 (ja) 血液バッグシステム
JP3301835B2 (ja) 白血球除去フィルター及び白血球除去システム
JP2015159856A (ja) 血液バッグシステム
JP6297357B2 (ja) 血液バッグシステム
JPH11169454A (ja) 血液成分分離方法
JP2003070903A (ja) 血液ろ過装置
JP6719350B2 (ja) 医療用製剤分割ユニット及び医療用製剤分割方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200225

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6779676

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250