JP6753698B2 - 伝搬遅延時間計算装置、再生装置、伝搬遅延時間計算システム及び伝搬遅延時間計算プログラム - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係る音響システム1の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る音響システム1は、再生機器10及び収録機器20を備えている。
図2は、本発明の一実施形態に係る再生機器10と収録機器20との協働により実行される伝搬遅延時間計算処理のシーケンスを示す図である。本シーケンスは、例えばリスナにより、伝搬遅延時間計算処理を実行するモードへの遷移操作が行われた時点で開始される。
本処理ステップS11では、再生機器10にて、各スピーカFL、FR、RL、RRから測定用信号が順次出力される。各測定用信号は、時間的に干渉しないように、一定の時間間隔を空けて順次出力される。
本処理ステップS12では、収録部21により、収録機器20に取り付けられたマイクロフォン又は内蔵のマイクロフォンに順次入力された各スピーカからの測定用信号が収録される。本実施形態では、マイクロフォンの位置が聴取位置となる。リスナは、運転席や助手席など、車室内の任意に収録機器20を置くことにより、聴取位置を任意に決めることができる。
本処理ステップS13では、インパルス応答計算部22により、処理ステップS12(測定用信号の収録)にて収録された各スピーカからの測定用信号(以下、「収録信号」と記す。)とリファレンス信号との相互相関関数が演算により求められて、インパルス応答特性が計算される。補足すると、本実施形態では、再生機器10と収録機器20とがループ構成になっていないため、非同期のインパルス応答特性が計算される。なお、リファレンス信号は、再生機器10より出力される測定用信号と同一のM系列信号であり、収録機器20に予め記憶されている。以下、説明の便宜上、各スピーカFL、FR、RL、RRと聴取位置間の測定用信号のインパルス応答特性を、それぞれ、インパルス応答特性FL、FR、RL、RRと記す。
本処理ステップS14では、イコライザ補正部23により、イコライザ補正が行われる。具体的には、処理ステップS13(インパルス応答特性の計算)にて計算されたインパルス応答特性FL、FR、RL、RRがフーリエ変換により周波数領域に変換される。次いで、フーリエ変換により得られた振幅スペクトルがスムージング処理された上で、逆フィルタリング処理される。逆フィルタリング処理後の振幅スペクトルは、周波数特性がフラットになるようにイコライザ補正される。以下、説明の便宜上、インパルス応答特性FLのイコライザ補正時に用いられるイコライザ補正係数をイコライザ補正係数FLと記し、インパルス応答特性FRのイコライザ補正時に用いられるイコライザ補正係数をイコライザ補正係数FRと記し、インパルス応答特性RLのイコライザ補正時に用いられるイコライザ補正係数をイコライザ補正係数RLと記し、インパルス応答特性RRのイコライザ補正時に用いられるイコライザ補正係数をイコライザ補正係数RRと記す。
本処理ステップS15では、イコライザ補正部23により、イコライザ補正後の周波数領域のインパルス応答特性が逆フーリエ変換により時間領域に変換される。図6に、逆フーリエ変換後のインパルス応答特性を例示する。図6(a)、図6(b)、図6(c)、図6(d)には、それぞれ、逆フーリエ変換後のインパルス応答特性FL、FR、RL、RRが示される。図6中、縦軸は、振幅を示し、横軸は、時間(単位:sec)を示す。
本処理ステップS16では、オフセット部24により、逆フーリエ変換後の各インパルス応答特性FL、FR、RL、RRについて第一波の到達時間が検出される。具体的には、逆フーリエ変換後のインパルス応答特性が絶対値化される。次いで、絶対値化されたインパルス応答特性の振幅が所定の閾値を超えた時点が第一波の到達時間として検出される。閾値には、例えば、絶対値化されたインパルス応答特性の最大振幅に応じた値が設定される。
本処理ステップS17では、オフセット部24により、逆フーリエ変換後の各インパルス応答特性FL、FR、RL、RRが時間オフセットされる。具体的には、逆フーリエ変換後の各インパルス応答特性は、処理ステップS16(第一波の検出)にて検出された第一波の到達時間が0secとなるように時間軸上でシフトされる。
本処理ステップS18では、処理ステップS14(イコライザ補正)のイコライザ補正時に用いられたイコライザ補正係数FL、FR、RL、RRが所定のコマンドと共に収録機器20から再生機器10に転送される。
本処理ステップS18では、再生機器10が、収録機器20から転送されたコマンドに従い、イコライザ補正及び測定用信号の出力を行う。具体的には、本処理ステップS18では、再生機器10により、処理ステップS18(イコライザ補正係数の転送)にて転送されたイコライザ補正係数FL、FR、RL、RRを用いて、測定用信号のイコライザ補正がスピーカ毎に行われる。次いで、イコライザ補正後の測定用信号、すなわち、聴取位置において周波数特性がフラットで且つ信号レベルが同レベルになるように補正された測定用信号がスピーカFL、FR、RL、RRの全スピーカから同時に出力される。
本処理ステップS20では、収録部21により、マイクロフォンに入力された全スピーカからの測定用信号が収録される。
本処理ステップS21では、インパルス応答計算部22により、処理ステップS20(測定用信号の収録)にて収録された収録信号とリファレンス信号との相互相関関数が演算により求められて、全スピーカと聴取位置間の測定用信号のインパルス応答特性が計算される。以下、説明の便宜上、全スピーカと聴取位置間の測定用信号のインパルス応答特性を、インパルス応答特性SPと記す。
本処理ステップS22では、オフセット部24により、処理ステップS21(インパルス応答特性の計算)にて計算されたインパルス応答特性SPについて、処理ステップS16(第一波の検出)と同じ方法で第一波の到達時間が検出される。
本処理ステップS23では、オフセット部24により、処理ステップS21(インパルス応答特性の計算)にて計算されたインパルス応答特性SPが、処理ステップS22(第一波の検出)にて検出された第一波の到達時間が0secとなるように時間軸上でシフトされる。
本処理ステップS24では、伝搬遅延時間計算部25により、処理ステップS17(時間オフセット)にて時間オフセットされたインパルス応答特性FL、FR、RL、RRのそれぞれについて、処理ステップS23(時間オフセット)にて時間オフセットされたインパルス応答特性SPとの相互相関が演算される。全スピーカから出力された測定用信号のインパルス応答特性SPは、各スピーカから出力される相対的な時間差を含む測定用信号のインパルス応答特性を合成したものである。従って、本処理ステップS24にて相互相関演算が行われることにより、インパルス応答特性SP内に含まれる各スピーカに対応する成分(相互相関特性)が得られる。
処理ステップS24(相互相関演算)にて求められた相互相関特性のピーク位置(言い換えると、インパルス応答特性の最大振幅の出現位置)の差が各スピーカと聴取位置間の測定音の相対的な伝搬遅延時間に相当する。従って、本処理ステップS25では、夫々の相互相関特性のピーク位置の差に基づいて伝搬遅延時間が計算される。
伝搬遅延時間FR:1.71(=|1.04−2.75|)msec
伝搬遅延時間RL:0.00(=|2.75−2.75|)msec
伝搬遅延時間RR:1.23(=|1.52−2.75|)msec
本処理ステップS26では、処理ステップS25(伝搬遅延時間の計算)にて計算された各伝搬遅延時間FL、FR、RL、RRが収録機器20から再生機器10に転送される。
10 再生機器
20 収録機器
21 収録部
22 インパルス応答計算部
23 イコライザ補正部
24 オフセット部
25 伝搬遅延時間計算部
Claims (7)
- 複数のスピーカの各々から出力される時間的に非干渉なスピーカ毎の測定用信号及び該複数のスピーカの全てから同時に出力される全スピーカの測定用信号を所定の聴取位置で収録する収録手段と、
収録された測定用信号のインパルス応答特性を計算するインパルス応答特性計算手段と、
計算された前記スピーカ毎の測定用信号と前記全スピーカの測定用信号とのインパルス応答特性の相互相関を演算する演算手段と、
演算された相互相関の結果に基づいて前記複数のスピーカの各々と前記聴取位置間の測定用信号の伝搬遅延時間を計算する伝搬遅延時間計算手段と、
を備える、
伝搬遅延時間計算装置。 - 前記スピーカ毎の測定用信号のインパルス応答の周波数特性をフラットに補正する補正手段と、
前記周波数特性の補正時に用いた補正係数を前記測定用信号の再生を行う再生装置に転送する転送手段と、
を備え、
前記収録手段は、
前記再生装置により、前記補正係数で補正され且つ前記複数のスピーカの全てから同時に出力される全スピーカの測定用信号を、前記聴取位置で収録する、
請求項1に記載の伝搬遅延時間計算装置。 - 前記演算手段は、
前記スピーカ毎の測定用信号のインパルス応答特性を最大振幅が時間軸上の基準位置に合うように時間オフセットし、且つ全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を最大振幅が該基準位置に合うように時間オフセットした上で、前記相互相関を演算する、
請求項1又は請求項2に記載の伝搬遅延時間計算装置。 - 前記スピーカ毎又は全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を帯域制限する帯域制限手段
を備え、
前記演算手段は、
前記スピーカ毎及び全スピーカの一方の測定用信号のインパルス応答特性と、帯域制限された他方の測定用信号のインパルス応答特性との相互相関を演算する、
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の伝搬遅延時間計算装置。 - 前記伝搬遅延時間計算手段にて計算された伝搬遅延時間を前記再生装置に転送する手段
を備える、
請求項2を引用する、請求項3又は請求項4に記載の伝搬遅延時間計算装置。 - 再生装置と伝搬遅延時間計算装置とを備える伝搬遅延時間計算システムであって、
前記再生装置は、
複数のスピーカの各々から時間的に非干渉なタイミングで測定用信号を順次出力し、
前記伝搬遅延時間計算装置は、
前記スピーカ毎の測定用信号を所定の聴取位置で収録し、
収録されたスピーカ毎の測定用信号のインパルス応答特性を計算し、
前記再生装置は、
前記複数のスピーカの全てから前記測定用信号を同時に出力し、
前記伝搬遅延時間計算装置は、
全スピーカから同時に出力された測定用信号を前記聴取位置で収録し、
収録された全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を計算し、
計算された前記スピーカ毎の測定用信号と前記全スピーカの測定用信号とのインパルス応答特性の相互相関を演算し、
演算された相互相関の結果に基づいて前記複数のスピーカの各々と前記聴取位置間の測定用信号の伝搬遅延時間を計算する、
伝搬遅延時間計算システム。 - 複数のスピーカの各々から出力される時間的に非干渉なスピーカ毎の測定用信号を所定の聴取位置で収録する第一の収録ステップと、
収録されたスピーカ毎の測定用信号のインパルス応答特性を計算する第一のインパルス応答特性計算ステップと、
全スピーカから同時に出力された測定用信号を前記聴取位置で収録する第二の収録ステップと、
収録された全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を計算する第二のインパルス応答特性計算ステップと、
計算された前記スピーカ毎の測定用信号と前記全スピーカの測定用信号とのインパルス応答特性の相互相関を演算する演算ステップと、
演算された相互相関の結果に基づいて前記複数のスピーカの各々と前記聴取位置間の測定用信号の伝搬遅延時間を計算する伝搬遅延時間計算ステップと、
を、コンピュータに実行させるための伝搬遅延時間計算プログラム。
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JP2016105784A JP6753698B2 (ja) | 2016-05-27 | 2016-05-27 | 伝搬遅延時間計算装置、再生装置、伝搬遅延時間計算システム及び伝搬遅延時間計算プログラム |
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JP2017212660A JP2017212660A (ja) | 2017-11-30 |
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