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JP6753698B2 - 伝搬遅延時間計算装置、再生装置、伝搬遅延時間計算システム及び伝搬遅延時間計算プログラム - Google Patents

伝搬遅延時間計算装置、再生装置、伝搬遅延時間計算システム及び伝搬遅延時間計算プログラム Download PDF

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JP6753698B2 JP2016105784A JP2016105784A JP6753698B2 JP 6753698 B2 JP6753698 B2 JP 6753698B2 JP 2016105784 A JP2016105784 A JP 2016105784A JP 2016105784 A JP2016105784 A JP 2016105784A JP 6753698 B2 JP6753698 B2 JP 6753698B2
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Description

本発明は、伝搬遅延時間計算装置、再生装置、伝搬遅延時間計算システム及び伝搬遅延時間計算プログラムに関する。
一般に、車室内には複数の位置にスピーカが設置されている。例えば、左フロントスピーカと右フロントスピーカは、車室空間の中心線を挟んで対称となる位置に設置されている。しかし、これらのスピーカは、リスナの聴取位置(運転席や助手席、後部座席など)を基準に考えると、対称となる位置にはない。そのため、リスナの聴取位置と複数のスピーカのそれぞれとの間の距離の差(各スピーカから放出された再生音が到達する時間の差)により、ハース効果による音像定位の偏りや臨場感の低下が発生する。
音像定位の偏りや臨場感の低下を改善する処理として、各スピーカから出力される測定用信号をリスナの聴取位置に同時に到達させるように時間調節するタイムアライメント処理が知られている。タイムアライメント処理では、測定用信号を用いて各スピーカと聴取位置間のインパルス応答特性が測定され、測定されたインパルス応答特性に基づいて、各スピーカと聴取位置間の音の伝搬遅延時間が求められる。
一般に、インパルス応答特性の測定では、測定用信号を再生する再生系と、測定用信号を収録する収録系との時間同期を取るため、ループ構成が必要になる。しかし、再生系と収録系とがループ構成にならない場合がある。例示的には、再生系として外部入力の無い車載器(再生機器)を用い、収録系としてスマートフォン等の再生機器とは別の収録機器を用いる場合が挙げられる。この場合、再生系と収録系で時間同期が取れないため、各スピーカと聴取位置間の音の伝搬遅延時間を精度良く求めることが難しい。
そこで、例えば特許文献1や特許文献2に、再生系と収録系とがループ構成になっていないシステムにおいてインパルス応答特性を測定する具体的方法が記載されている。しかし、何れの特許文献に記載の方法であっても、インパルス応答特性の測定において再生系と収録系で時間同期が取られず、各スピーカと聴取位置間の音の伝搬遅延時間を精度良く求めることが難しい。
特開2002−365320号公報 特開2011−22055号公報
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、非同期で測定されたインパルス応答特性に基づいて各スピーカと聴取位置間の音の伝搬遅延時間を求めるのに好適な伝搬遅延時間計算装置、再生装置、伝搬遅延時間計算システム及び伝搬遅延時間計算プログラムを提供することである。
本発明の一実施形態に係る伝搬遅延時間計算装置は、複数のスピーカの各々から出力される時間的に非干渉なスピーカ毎の測定用信号及び該複数のスピーカの全てから同時に出力される全スピーカの測定用信号を所定の聴取位置で収録する収録手段と、収録された測定用信号のインパルス応答特性を計算するインパルス応答特性計算手段と、計算されたスピーカ毎の測定用信号と全スピーカの測定用信号とのインパルス応答特性の相互相関を演算する演算手段と、演算された相互相関の結果に基づいて複数のスピーカの各々と聴取位置間の測定用信号の伝搬遅延時間を計算する伝搬遅延時間計算手段とを備える。
また、本発明の一実施形態に係る伝搬遅延時間計算装置は、スピーカ毎の測定用信号のインパルス応答の周波数特性をフラットに補正する補正手段と、周波数特性の補正時に用いた補正係数を測定用信号の再生を行う再生装置に転送する転送手段とを備える構成としてもよい。この場合、収録手段は、再生装置により、補正係数で補正され且つ複数のスピーカの全てから同時に出力される全スピーカの測定用信号を、聴取位置で収録する。
また、本発明の一実施形態において、演算手段は、スピーカ毎の測定用信号のインパルス応答特性を最大振幅が時間軸上の基準位置に合うように時間オフセットし、且つ全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を最大振幅が該基準位置に合うように時間オフセットした上で、相互相関を演算する構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態に係る伝搬遅延時間計算装置は、スピーカ毎又は全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を帯域制限する帯域制限手段を備える構成としてもよい。この場合、演算手段は、スピーカ毎及び全スピーカの一方の測定用信号のインパルス応答特性と、帯域制限された他方の測定用信号のインパルス応答特性との相互相関を演算する。
また、本発明の一実施形態に係る伝搬遅延時間計算装置は、伝搬遅延時間計算手段にて計算された伝搬遅延時間を再生装置に転送する手段を備える構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態に係る再生装置は、上記の伝搬遅延時間計算装置と通信可能な装置であり、複数のスピーカの各々から時間的に非干渉なタイミングで測定用信号を順次出力する手段と、複数のスピーカの全てから測定用信号を同時に出力する手段と、伝搬遅延時間計算装置より転送された伝搬遅延時間を受信する手段と、受信された伝搬遅延時間を用いてタイムアライメント処理を行う手段とを備える。
また、本発明の一実施形態に係る伝搬遅延時間計算システムは、再生装置と伝搬遅延時間計算装置とを備える。再生装置は、複数のスピーカの各々から時間的に非干渉なタイミングで測定用信号を順次出力する。伝搬遅延時間計算装置は、スピーカ毎の測定用信号を所定の聴取位置で収録し、収録されたスピーカ毎の測定用信号のインパルス応答特性を計算する。また、再生装置は、複数のスピーカの全てから測定用信号を同時に出力する。伝搬遅延時間計算装置は、全スピーカから同時に出力された測定用信号を聴取位置で収録し、収録された全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を計算し、計算されたスピーカ毎の測定用信号と全スピーカの測定用信号とのインパルス応答特性の相互相関を演算し、演算された相互相関の結果に基づいて複数のスピーカの各々と聴取位置間の測定用信号の伝搬遅延時間を計算する。
また、本発明の一実施形態において、伝搬遅延時間計算装置は、スピーカ毎の測定用信号のインパルス応答の周波数特性をフラットに補正し、周波数特性の補正時に用いた補正係数を再生装置に転送する構成としてもよい。この場合、再生装置は、測定用信号を補正係数で補正し、補正された測定用信号を複数のスピーカの全てから同時に出力する。
また、本発明の一実施形態において、伝搬遅延時間計算装置は、スピーカ毎の測定用信号のインパルス応答特性を最大振幅が時間軸上の基準位置に合うように時間オフセットし、且つ全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を最大振幅が該基準位置に合うように時間オフセットした上で、相互相関を演算する構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、伝搬遅延時間計算装置は、スピーカ毎又は全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を帯域制限し、スピーカ毎及び全スピーカの一方の測定用信号のインパルス応答特性と、帯域制限された他方の測定用信号のインパルス応答特性との相互相関を演算する構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、伝搬遅延時間計算装置は、計算された伝搬遅延時間を再生装置に転送する構成としてもよい。この場合、再生装置は、搬遅延時間計算装置より転送された伝搬遅延時間を受信し、受信された伝搬遅延時間を用いてタイムアライメント処理を行う。
また、本発明の一実施形態に係る伝搬遅延時間計算プログラムは、複数のスピーカの各々から出力される時間的に非干渉なスピーカ毎の測定用信号を所定の聴取位置で収録する第一の収録ステップと、収録されたスピーカ毎の測定用信号のインパルス応答特性を計算する第一のインパルス応答特性計算ステップと、全スピーカから同時に出力された測定用信号を聴取位置で収録する第二の収録ステップと、収録された全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を計算する第二のインパルス応答特性計算ステップと、計算されたスピーカ毎の測定用信号と全スピーカの測定用信号とのインパルス応答特性の相互相関を演算する演算ステップと、演算された相互相関の結果に基づいて複数のスピーカの各々と聴取位置間の測定用信号の伝搬遅延時間を計算する伝搬遅延時間計算ステップとを、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の一実施形態によれば、非同期で測定されたインパルス応答特性に基づいて各スピーカと聴取位置間の音の伝搬遅延時間を求めるのに好適な伝搬遅延時間計算装置、再生装置、伝搬遅延時間計算システム及び伝搬遅延時間計算プログラムが提供される。
本発明の一実施形態に係る音響システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る音響システムにおいて実行される伝搬遅延時間計算処理のシーケンスを示す図である。 図2の処理ステップS13にて計算されるインパルス応答特性を示す図である。 図2の処理ステップS14にて実行されるフーリエ変換後、スムージング処理後、逆フィルタリング処理後の各振幅スペクトルを示す図である。 図2の処理ステップS14にて実行されるイコライザ補正の前後の各振幅スペクトルを示す図である。 図2の処理ステップS15にて実行される逆フーリエ変換後のインパルス応答特性を示す図である。 図2の処理ステップS17にて実行される時間オフセット後のインパルス応答特性を示す図である。 図2の処理ステップS23にて時間オフセットされたインパルス応答特性及びその周波数特性を示す図である。 図2の処理ステップS24の実行の結果得られる相互相関特性(類似性)を示す図である。 図2の処理ステップS14にてイコライザ補正が行われない場合に、処理ステップS24の実行の結果得られる相互相関特性を示す図である。 図2の処理ステップS14によるイコライザ補正後の振幅スペクトルを300Hz〜8kHzに帯域制限したものを示す図である。 図11に示される帯域制限を行った場合に、処理ステップS24の実行の結果得られる相互相関特性を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、本発明の一実施形態として音響システムを例に取り説明する。
[音響システム1の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る音響システム1の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る音響システム1は、再生機器10及び収録機器20を備えている。
再生機器10は、例えば車両に搭載される車載型オーディオ機器であり、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の音源より入力される測定用信号を復号化して、車室内の各スピーカFL、FR、RL、RRから測定用信号を出力する。スピーカFL、FR、RL、RRは、それぞれ、フロント左側ドア、フロント右側ドア、リア左側ドア、リア右側ドアに埋設されている。測定用信号には、疑似ランダム雑音であるM系列信号(Maximum Length Sequence)が用いられる。
収録機器20は、スマートフォン、フィーチャフォン、PHS(Personal Handy phone System)、タブレット端末、ノートPC、PDA(Personal Digital Assistant)、PND(Portable Navigation Device)、携帯ゲーム機など、車室内に持ち込める携帯型端末であり、図1に示されるように、収録部21、インパルス応答計算部22、イコライザ補正部23、オフセット部24及び伝搬遅延時間計算部25を有している。
収録機器20は、再生機器10と協働することにより、タイムアライメント処理に必要な各スピーカFL、FR、RL、RRと聴取位置間の測定音(測定用信号)の伝搬遅延時間を計算する。再生機器10は、収録機器20にて計算された伝搬遅延時間でタイムアライメントされた楽曲等を各スピーカから出力する。これにより、リスナは、ハース効果による音像定位の偏りや臨場感の低下が抑えられた環境で楽曲等を聴取することができる。
[伝搬遅延時間計算処理]
図2は、本発明の一実施形態に係る再生機器10と収録機器20との協働により実行される伝搬遅延時間計算処理のシーケンスを示す図である。本シーケンスは、例えばリスナにより、伝搬遅延時間計算処理を実行するモードへの遷移操作が行われた時点で開始される。
[図2のS11(測定用信号の出力)]
本処理ステップS11では、再生機器10にて、各スピーカFL、FR、RL、RRから測定用信号が順次出力される。各測定用信号は、時間的に干渉しないように、一定の時間間隔を空けて順次出力される。
[図2のS12(測定用信号の収録)]
本処理ステップS12では、収録部21により、収録機器20に取り付けられたマイクロフォン又は内蔵のマイクロフォンに順次入力された各スピーカからの測定用信号が収録される。本実施形態では、マイクロフォンの位置が聴取位置となる。リスナは、運転席や助手席など、車室内の任意に収録機器20を置くことにより、聴取位置を任意に決めることができる。
[図2のS13(インパルス応答特性の計算)]
本処理ステップS13では、インパルス応答計算部22により、処理ステップS12(測定用信号の収録)にて収録された各スピーカからの測定用信号(以下、「収録信号」と記す。)とリファレンス信号との相互相関関数が演算により求められて、インパルス応答特性が計算される。補足すると、本実施形態では、再生機器10と収録機器20とがループ構成になっていないため、非同期のインパルス応答特性が計算される。なお、リファレンス信号は、再生機器10より出力される測定用信号と同一のM系列信号であり、収録機器20に予め記憶されている。以下、説明の便宜上、各スピーカFL、FR、RL、RRと聴取位置間の測定用信号のインパルス応答特性を、それぞれ、インパルス応答特性FL、FR、RL、RRと記す。
図3に、本処理ステップS13にて計算されるインパルス応答特性を例示する。図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)には、それぞれ、インパルス応答特性FL、FR、RL、RRが示される。図3中、縦軸は、振幅を示し、横軸は、時間(単位:sec)を示す。図3(a)〜図3(d)の各図においては、最大振幅となる時間が0secに合わせられている。最大振幅となる時間とは、振幅の絶対値が最も大きくなる時間である。
[図2のS14(イコライザ補正)]
本処理ステップS14では、イコライザ補正部23により、イコライザ補正が行われる。具体的には、処理ステップS13(インパルス応答特性の計算)にて計算されたインパルス応答特性FL、FR、RL、RRがフーリエ変換により周波数領域に変換される。次いで、フーリエ変換により得られた振幅スペクトルがスムージング処理された上で、逆フィルタリング処理される。逆フィルタリング処理後の振幅スペクトルは、周波数特性がフラットになるようにイコライザ補正される。以下、説明の便宜上、インパルス応答特性FLのイコライザ補正時に用いられるイコライザ補正係数をイコライザ補正係数FLと記し、インパルス応答特性FRのイコライザ補正時に用いられるイコライザ補正係数をイコライザ補正係数FRと記し、インパルス応答特性RLのイコライザ補正時に用いられるイコライザ補正係数をイコライザ補正係数RLと記し、インパルス応答特性RRのイコライザ補正時に用いられるイコライザ補正係数をイコライザ補正係数RRと記す。
図4に、フーリエ変換後の振幅スペクトル(点線)、スムージング処理後の振幅スペクトル(細線)、逆フィルタリング処理後の振幅スペクトル(太線)を例示する。図4(a)、図4(b)、図4(c)、図4(d)には、それぞれ、各処理後のインパルス応答特性FL、FR、RL、RRの振幅スペクトルが示される。図4中、縦軸は、レベル(単位:dB)を示し、横軸は、周波数(単位:Hz)を示す。
また、図5に、イコライザ補正前(細線)及びイコライザ補正後(太線)の振幅スペクトルを例示する。図5(a)、図5(b)、図5(c)、図5(d)には、それぞれ、イコライザ補正の前後のインパルス応答特性FL、FR、RL、RRの振幅スペクトルが示される。図5中、縦軸は、レベル(単位:dB)を示し、横軸は、周波数(単位:Hz)を示す。
図5に示されるように、イコライザ補正を行うことにより、各インパルス応答の周波数特性がフラットになると共に、各インパルス応答特性の信号レベルが同レベルに揃えられる。
[図2のS15(逆フーリエ変換)]
本処理ステップS15では、イコライザ補正部23により、イコライザ補正後の周波数領域のインパルス応答特性が逆フーリエ変換により時間領域に変換される。図6に、逆フーリエ変換後のインパルス応答特性を例示する。図6(a)、図6(b)、図6(c)、図6(d)には、それぞれ、逆フーリエ変換後のインパルス応答特性FL、FR、RL、RRが示される。図6中、縦軸は、振幅を示し、横軸は、時間(単位:sec)を示す。
図6に示されるように、各インパルス応答特性FL、FR、RL、RRは、イコライザ補正によって信号レベルが同レベルに揃えられている。これにより、イコライザ補正前(図4参照)と比べてリア(スピーカRL、RR)側の振幅がフロント(スピーカFL、FR)側の振幅と同程度まで増大していることが判る。
[図2のS16(第一波の検出)]
本処理ステップS16では、オフセット部24により、逆フーリエ変換後の各インパルス応答特性FL、FR、RL、RRについて第一波の到達時間が検出される。具体的には、逆フーリエ変換後のインパルス応答特性が絶対値化される。次いで、絶対値化されたインパルス応答特性の振幅が所定の閾値を超えた時点が第一波の到達時間として検出される。閾値には、例えば、絶対値化されたインパルス応答特性の最大振幅に応じた値が設定される。
本実施形態では、処理ステップS14(イコライザ補正)にてイコライザ補正による周波数特性の調整が行われているため、処理ステップS16(第一波の検出)にて第一波の到達時間が検出し易くなっている。
[図2のS17(時間オフセット)]
本処理ステップS17では、オフセット部24により、逆フーリエ変換後の各インパルス応答特性FL、FR、RL、RRが時間オフセットされる。具体的には、逆フーリエ変換後の各インパルス応答特性は、処理ステップS16(第一波の検出)にて検出された第一波の到達時間が0secとなるように時間軸上でシフトされる。
図7に、閾値を−12dBとした場合における時間オフセット後の各インパルス応答特性FL、FR、RL、RRを例示する。図7(a)、図7(b)、図7(c)、図7(d)には、それぞれ、時間オフセット後のインパルス応答特性FL、FR、RL、RRが示される。図7中、縦軸は、振幅を示し、横軸は、時間(単位:sec)を示す。
[図2のS18(イコライザ補正係数の転送)]
本処理ステップS18では、処理ステップS14(イコライザ補正)のイコライザ補正時に用いられたイコライザ補正係数FL、FR、RL、RRが所定のコマンドと共に収録機器20から再生機器10に転送される。
[図2のS19(測定用信号の出力)]
本処理ステップS18では、再生機器10が、収録機器20から転送されたコマンドに従い、イコライザ補正及び測定用信号の出力を行う。具体的には、本処理ステップS18では、再生機器10により、処理ステップS18(イコライザ補正係数の転送)にて転送されたイコライザ補正係数FL、FR、RL、RRを用いて、測定用信号のイコライザ補正がスピーカ毎に行われる。次いで、イコライザ補正後の測定用信号、すなわち、聴取位置において周波数特性がフラットで且つ信号レベルが同レベルになるように補正された測定用信号がスピーカFL、FR、RL、RRの全スピーカから同時に出力される。
[図2のS20(測定用信号の収録)]
本処理ステップS20では、収録部21により、マイクロフォンに入力された全スピーカからの測定用信号が収録される。
[図2のS21(インパルス応答特性の計算)]
本処理ステップS21では、インパルス応答計算部22により、処理ステップS20(測定用信号の収録)にて収録された収録信号とリファレンス信号との相互相関関数が演算により求められて、全スピーカと聴取位置間の測定用信号のインパルス応答特性が計算される。以下、説明の便宜上、全スピーカと聴取位置間の測定用信号のインパルス応答特性を、インパルス応答特性SPと記す。
[図2のS22(第一波の検出)]
本処理ステップS22では、オフセット部24により、処理ステップS21(インパルス応答特性の計算)にて計算されたインパルス応答特性SPについて、処理ステップS16(第一波の検出)と同じ方法で第一波の到達時間が検出される。
[図2のS23(時間オフセット)]
本処理ステップS23では、オフセット部24により、処理ステップS21(インパルス応答特性の計算)にて計算されたインパルス応答特性SPが、処理ステップS22(第一波の検出)にて検出された第一波の到達時間が0secとなるように時間軸上でシフトされる。
図8(a)に、処理ステップS23(時間オフセット)にて時間オフセットされたインパルス応答特性SPを例示し、図8(b)に、処理ステップS23(時間オフセット)にて時間オフセットされたインパルス応答特性SPの周波数特性を例示する。図8(a)中、縦軸は、振幅を示し、横軸は、時間(単位:sec)を示す。また、図8(b)中、縦軸は、レベル(単位:dB)を示し、横軸は、周波数(単位:Hz)を示す。
[図2のS24(相互相関演算)]
本処理ステップS24では、伝搬遅延時間計算部25により、処理ステップS17(時間オフセット)にて時間オフセットされたインパルス応答特性FL、FR、RL、RRのそれぞれについて、処理ステップS23(時間オフセット)にて時間オフセットされたインパルス応答特性SPとの相互相関が演算される。全スピーカから出力された測定用信号のインパルス応答特性SPは、各スピーカから出力される相対的な時間差を含む測定用信号のインパルス応答特性を合成したものである。従って、本処理ステップS24にて相互相関演算が行われることにより、インパルス応答特性SP内に含まれる各スピーカに対応する成分(相互相関特性)が得られる。
図9に、本処理ステップS24の実行の結果得られる相互相関特性を例示する。図9(a)は、インパルス応答特性FLとインパルス応答特性SPとの相互相関特性を示し、図9(b)は、インパルス応答特性FRとインパルス応答特性SPとの相互相関特性を示し、図9(c)は、インパルス応答特性RLとインパルス応答特性SPとの相互相関特性を示し、図9(d)は、インパルス応答特性RRとインパルス応答特性SPとの相互相関特性を示す。図9中、縦軸は、振幅を示し、横軸は、時間(単位:sec)を示す。
[図2のS25(伝搬遅延時間の計算)]
処理ステップS24(相互相関演算)にて求められた相互相関特性のピーク位置(言い換えると、インパルス応答特性の最大振幅の出現位置)の差が各スピーカと聴取位置間の測定音の相対的な伝搬遅延時間に相当する。従って、本処理ステップS25では、夫々の相互相関特性のピーク位置の差に基づいて伝搬遅延時間が計算される。
図9の例では、インパルス応答特性FLとインパルス応答特性SPは、2.31msec(距離換算で790mm)の時点に相互相関特性のピークが存在する(図9(a)参照)。また、インパルス応答特性FRとインパルス応答特性SPは、1.04msec(距離換算で350mm)の時点に相互相関特性のピークが存在する(図9(b)参照)。また、インパルス応答特性RLとインパルス応答特性SPは、2.75msec(距離換算で900mm)の時点に相互相関特性のピークが存在する(図9(c)参照)。また、インパルス応答特性RRとインパルス応答特性SPは、1.52msec(距離換算で520mm)の時点に相互相関特性のピークが存在する(図9(d)参照)。
図9の例では、ピーク位置の出現は、インパルス応答特性FL、FR、RL、RRの中でインパルス応答特性RLが最も遅い。そこで、インパルス応答特性RLのピーク位置を基準に、各スピーカと聴取位置間の測定音の伝搬遅延時間が計算される。以下、説明の便宜上、スピーカFLと聴取位置間の測定音の伝搬遅延時間を伝搬遅延時間FLと記し、スピーカFRと聴取位置間の測定音の伝搬遅延時間を伝搬遅延時間FRと記し、スピーカRLと聴取位置間の測定音の伝搬遅延時間を伝搬遅延時間RLと記し、スピーカRRと聴取位置間の測定音の伝搬遅延時間を伝搬遅延時間RRと記す。
本処理ステップS25にて計算される伝搬遅延時間の具体的数値は次の通りである。
伝搬遅延時間FL:0.44(=|2.31−2.75|)msec
伝搬遅延時間FR:1.71(=|1.04−2.75|)msec
伝搬遅延時間RL:0.00(=|2.75−2.75|)msec
伝搬遅延時間RR:1.23(=|1.52−2.75|)msec
ここで、図10に、図9と同様の図であって、処理ステップS14(イコライザ補正)のイコライザ補正が行われない場合に、処理ステップS24(相互相関演算)の実行の結果得られる相互相関特性を例示する。イコライザ補正が行われない場合、図10に示されるように、リア(スピーカRL、RR)側の信号レベルが小さいため、リア側から出力される測定用信号がフロント(スピーカFL、FR)から出力される測定用信号にマスクされてしまう。そのため、リア側においてピーク位置を精度良く検出することが難しくなる。言い換えると、本実施形態では、処理ステップS14(イコライザ補正)にてイコライザ補正を行うことにより、リア側においてピーク位置を精度良く検出しやすくなる。従って、イコライザ補正は、伝搬遅延時間を精度良く計算するのに有用といえる。
[図2のS26(伝搬遅延時間の転送)]
本処理ステップS26では、処理ステップS25(伝搬遅延時間の計算)にて計算された各伝搬遅延時間FL、FR、RL、RRが収録機器20から再生機器10に転送される。
再生機器10は、図2の伝搬遅延時間計算処理の実行の結果得られた伝搬遅延時間FL、FR、RL、RRを用いることにより、収録機器20との間で正確な時間同期を取っていないにも拘わらず(非同期のインパルス応答特性に基づいて)、各スピーカFL、FR、RL、RRより出力される楽曲等を聴取位置に実質的に同時に到達させることができる。これにより、リスナは、ハース効果による音像定位の偏りや臨場感の低下が抑えられた環境で楽曲等を聴取することができる。
なお、イコライザ補正係数FL、FR、RL、RRは、再生楽曲等の周波数特性を補正するのに利用することができる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施例等又は自明な実施例等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
例えば、本発明の別の一実施形態では、測定用信号に含まれる特定帯域の成分について、伝搬遅延時間を計算することができる。図11に、処理ステップS14(イコライザ補正)によるイコライザ補正後の振幅スペクトルを300Hz〜8kHzに帯域制限したものを示す。また、図12に、図11に示される帯域制限を行った場合に、処理ステップS24(相互相関演算)の実行の結果得られる相互相関特性を例示する。図11中、縦軸は、レベル(単位:dB)を示し、横軸は、周波数(単位:Hz)を示す。また、図12中、縦軸は、振幅を示し、横軸は、時間(単位:sec)を示す。
イコライザ補正後の振幅スペクトルを帯域制限した場合にも、図12に示されるように、ピーク位置(すなわち、インパルス応答特性の最大振幅の出現位置)が存在する。従って、このピーク位置に基づき、上記の実施形態と同様の処理を実行することにより、特定帯域(ここでは帯域制限後の300Hz〜8kHz)の成分の伝搬遅延時間を求めることができる。なお、帯域制限は、処理ステップS14(イコライザ補正)のイコライザ補正後の各インパルス応答特性FL、FR、RL、RRに限らず、処理ステップS21(インパルス応答特性の計算)にて計算される全スピーカのインパルス応答特性SPに対して行ってもよい。
また、音源(測定用信号)は、再生機器10でなく収録機器20に記憶されていてもよい。この場合、図2の処理ステップS11(測定用信号の出力)に代えて、収録機器20が、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等により、測定用信号を一定の時間間隔を空けて再生機器10に複数回(スピーカの個数分、ここでは4回)転送する。これにより、再生機器10は、各スピーカFL、FR、RL、RRから時間的に干渉しないタイミングで測定用信号を順次出力する。また、図2の処理ステップS18(イコライザ補正係数の転送)及び処理ステップS19(測定用信号の出力)に代えて、収録機器20が、イコライザ補正を行った後、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等により、イコライザ補正された全スピーカ分の測定用信号を再生機器10に一括で転送する。これにより、再生機器10は、聴取位置において周波数特性がフラットで且つ信号レベルが同レベルになるように補正された測定用信号を全スピーカから同時に出力する。
全スピーカ分の測定用信号を収録機器20側でイコライザ補正することにより、スピーカ毎の相対的な伝搬遅延時間が計算される。そのため、例えば無線通信の遅延時間が通信環境によって変化した場合にもその影響を受けることなく、精度の高いタイムアライメント処理が達成される。
1 音響システム
10 再生機器
20 収録機器
21 収録部
22 インパルス応答計算部
23 イコライザ補正部
24 オフセット部
25 伝搬遅延時間計算部

Claims (7)

  1. 複数のスピーカの各々から出力される時間的に非干渉なスピーカ毎の測定用信号及び該複数のスピーカの全てから同時に出力される全スピーカの測定用信号を所定の聴取位置で収録する収録手段と、
    収録された測定用信号のインパルス応答特性を計算するインパルス応答特性計算手段と、
    計算された前記スピーカ毎の測定用信号と前記全スピーカの測定用信号とのインパルス応答特性の相互相関を演算する演算手段と、
    演算された相互相関の結果に基づいて前記複数のスピーカの各々と前記聴取位置間の測定用信号の伝搬遅延時間を計算する伝搬遅延時間計算手段と、
    を備える、
    伝搬遅延時間計算装置。
  2. 前記スピーカ毎の測定用信号のインパルス応答の周波数特性をフラットに補正する補正手段と、
    前記周波数特性の補正時に用いた補正係数を前記測定用信号の再生を行う再生装置に転送する転送手段と、
    を備え、
    前記収録手段は、
    前記再生装置により、前記補正係数で補正され且つ前記複数のスピーカの全てから同時に出力される全スピーカの測定用信号を、前記聴取位置で収録する、
    請求項1に記載の伝搬遅延時間計算装置。
  3. 前記演算手段は、
    前記スピーカ毎の測定用信号のインパルス応答特性を最大振幅が時間軸上の基準位置に合うように時間オフセットし、且つ全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を最大振幅が該基準位置に合うように時間オフセットした上で、前記相互相関を演算する、
    請求項1又は請求項2に記載の伝搬遅延時間計算装置。
  4. 前記スピーカ毎又は全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を帯域制限する帯域制限手段
    を備え、
    前記演算手段は、
    前記スピーカ毎及び全スピーカの一方の測定用信号のインパルス応答特性と、帯域制限された他方の測定用信号のインパルス応答特性との相互相関を演算する、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の伝搬遅延時間計算装置。
  5. 前記伝搬遅延時間計算手段にて計算された伝搬遅延時間を前記再生装置に転送する手段
    を備える、
    請求項2を引用する、請求項3又は請求項4に記載の伝搬遅延時間計算装置。
  6. 再生装置と伝搬遅延時間計算装置とを備える伝搬遅延時間計算システムであって、
    前記再生装置は、
    複数のスピーカの各々から時間的に非干渉なタイミングで測定用信号を順次出力し、
    前記伝搬遅延時間計算装置は、
    前記スピーカ毎の測定用信号を所定の聴取位置で収録し、
    収録されたスピーカ毎の測定用信号のインパルス応答特性を計算し、
    前記再生装置は、
    前記複数のスピーカの全てから前記測定用信号を同時に出力し、
    前記伝搬遅延時間計算装置は、
    全スピーカから同時に出力された測定用信号を前記聴取位置で収録し、
    収録された全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を計算し、
    計算された前記スピーカ毎の測定用信号と前記全スピーカの測定用信号とのインパルス応答特性の相互相関を演算し、
    演算された相互相関の結果に基づいて前記複数のスピーカの各々と前記聴取位置間の測定用信号の伝搬遅延時間を計算する、
    伝搬遅延時間計算システム。
  7. 複数のスピーカの各々から出力される時間的に非干渉なスピーカ毎の測定用信号を所定の聴取位置で収録する第一の収録ステップと、
    収録されたスピーカ毎の測定用信号のインパルス応答特性を計算する第一のインパルス応答特性計算ステップと、
    全スピーカから同時に出力された測定用信号を前記聴取位置で収録する第二の収録ステップと、
    収録された全スピーカの測定用信号のインパルス応答特性を計算する第二のインパルス応答特性計算ステップと、
    計算された前記スピーカ毎の測定用信号と前記全スピーカの測定用信号とのインパルス応答特性の相互相関を演算する演算ステップと、
    演算された相互相関の結果に基づいて前記複数のスピーカの各々と前記聴取位置間の測定用信号の伝搬遅延時間を計算する伝搬遅延時間計算ステップと、
    を、コンピュータに実行させるための伝搬遅延時間計算プログラム。
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