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JP6744533B2 - 遊技機用可動ユニット及び遊技機 - Google Patents

遊技機用可動ユニット及び遊技機 Download PDF

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JP6744533B2
JP6744533B2 JP2017241205A JP2017241205A JP6744533B2 JP 6744533 B2 JP6744533 B2 JP 6744533B2 JP 2017241205 A JP2017241205 A JP 2017241205A JP 2017241205 A JP2017241205 A JP 2017241205A JP 6744533 B2 JP6744533 B2 JP 6744533B2
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Description

本発明は、相対的に移動可能な第一部材及び第二部材を有する遊技機用可動ユニットと、この遊技機用可動ユニットを備えた遊技機とに関する。
回胴式遊技機やパチンコ遊技機等の遊技機には、演出や操作等を行うための各種の遊技機用可動ユニットが設けられる。遊技機用可動ユニットとしては、ある位置(A位置)から他の位置(B位置)まで相対的に移動可能な状態で設けられた第一部材及び第二部材を有するものが一般的である。
例えば、特許文献1の図2には、中央表示装置8C(第一部材)に対して、左側表示装置8L及び右側表示装置8R(第二部材)を、同図(a)に示される閉位置(A位置)から同図(b)に示される開位置(B位置)まで移動可能な状態で設けた遊技機が記載されている。特許文献1には、上記の構成を採用することによって、従来にない斬新な演出を行うことが可能になる旨が記載されている(同文献の段落0035)。また、特許文献1には、左側表示装置8L及び右側表示装置8R(第二部材)を自動で開閉する場合(同文献の段落0014)のほか、手動で開閉する場合(同文献の段落0102)についても記載されている。
このように、A位置からB位置まで相対的に移動可能な状態で設けられた第一部材及び第二部材を有する遊技機用可動ユニットにおいては、第二部材が自動で開閉されるか手動で開閉されるかにかかわらず、第一部材に対して第二部材がA位置まで移動したときに、第二部材がA位置を越えて移動しないようにするためのA位置側のストッパーや、第一部材に対して第二部材がB位置まで移動したときに、第二部材がB位置を越えて移動しないようにするためのB位置側のストッパーが設けられることが多い。
特開2009−131424号公報
ところが、A位置からB位置まで相対的に移動可能な状態で設けられた第一部材及び第二部材を有する遊技機用可動ユニットにおいて、上記のA位置側のストッパーやB位置側のストッパーを設けただけでは、A位置に達した第二部材が、A位置で保持されず、B位置側にガタついたり、B位置に達した第二部材が、B位置で保持されず、A位置側にガタついたりすることを防ぐことが難しい。
また、A位置からB位置まで相対的に移動可能な状態で設けられた第一部材及び第二部材を有する遊技機用可動ユニットにおいて、第二部材を手動で操作するようにした場合には、第二部材の無理な操作を防ぐためや、操作感を高めるため等に、第二部材がA位置やB位置に達したときに、操作者に係合感(「カチッ」というような感触)を与えたい場合がある。
上記の第二部材のガタツキを抑えたり、上記の係合感が得られるようにしたりする方法としては、例えば、第一部材及び第二部材のうち一方に、係合用凹部を設け、他方に、バネ等の係合用付勢部材で係合用凹部側に付勢された係合用凸部を設け、第二部材がA位置やB位置に達したときに、係合用凸部が係合用凹部に係合する方法が挙げられる。
しかし、上記方法において、第二部材のガタツキを小さく抑えようとすると、係合用凹部と係合用凸部とが遊び(バックラッシュ)のない状態で係合するようにする必要があり、係合用凹部や係合用凸部の寸法に高い精度が要求される。加えて、A位置側のストッパーやB位置側のストッパーが機能すると同時に係合用凹部と係合用凸部とが係合するようにする必要もあり、A位置側のストッパーやB位置側のストッパーを設ける位置にも高い精度が要求される。
遊技機には、レバー操作やボタン操作等の操作や、メダルや遊技球等の遊技媒体の移動等によって、振動が生じやすいため、遊技機用可動ユニットのガタツキは目立ちやすく、遊技を阻害する虞もある。また、遊技機の移送時に遊技機用可動ユニットがガタつくことも好ましくない。このため、遊技機用可動ユニットのガタツキを抑えることは、遊技機において非常に重要であるが、上記方法において、ガタツキを小さく抑えることは、必ずしも容易ではない。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、係合部分の寸法等に高い精度を要求することなく、相対的に移動する部材間のガタツキを抑えることができるようにした遊技機用可動ユニットを提供するものである。また、この遊技機用可動ユニットを備えた遊技機を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
A位置からB位置まで相対的に移動可能な状態で設けられた第一部材及び第二部材を有する遊技機用可動ユニットであって、
第二部材は表示部材であり、
A位置からB位置まで相対的に移動することで、表示部材は開閉動作を行い、
A位置は、表示部材が開位置にある状態であり、
A位置になったときに互いに当接して、第一部材及び表示部材のA位置を越えた相対移動を規制するA位置側のストッパー用当接部α 1.1 ,α 1.2 と、
A位置になったときに互いに係合して、第一部材及び表示部材をA位置で保持するA位置側の保持用係合部α 2.1 ,α 2.2 と、
B位置になったときに互いに当接して、第一部材及び表示部材のB位置を越えた相対移動を規制するB位置側のストッパー用当接部β 1.1 ,β 1.2 と、
B位置になったときに互いに係合して、第一部材及び表示部材をB位置で保持するB位置側の保持用係合部β 2.1 ,β 2.2 (保持用係合部β 2.1 は、保持用係合部α 2.1 と共用する場合を含む。)と、
保持用係合部α 2.1 ,β 2.1 と保持用係合部α 2.2 ,β 2.2 とのうち、一方を他方に対して係合方向の順側(互いの係合が深まる側。以下同じ。)に付勢する係合用付勢部材と
が設けられ、
A位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、保持用係合部α 2.1 と保持用係合部α 2.2 との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、ストッパー用当接部α 1.1 とストッパー用当接部α 1.2 とが互いに押し付けられ、
B位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、保持用係合部β 2.1 と保持用係合部β 2.2 との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、ストッパー用当接部β 1.1 とストッパー用当接部β 1.2 とが互いに押し付けられるようにした
ことを特徴とする遊技機用可動ユニット
を提供することによって解決される。
また、上記課題は、
A位置からB位置まで相対的に移動可能な状態で設けられた第一部材及び第二部材を有する遊技機用可動ユニットであって、
A位置になったときに互いに当接して、第一部材及び第二部材のA位置を越えた相対移動を規制するA位置側のストッパー用当接部α1.1,α1.2と、
A位置になったときに互いに係合して、第一部材及び第二部材をA位置で保持するA位置側の保持用係合部α2.1,α2.2と、
B位置になったときに互いに当接して、第一部材及び第二部材のB位置を越えた相対移動を規制するB位置側のストッパー用当接部β1.1,β1.2と、
B位置になったときに互いに係合して、第一部材及び第二部材をB位置で保持するB位置側の保持用係合部β2.1,β2.2(保持用係合部β2.1は、保持用係合部α2.1と共用する場合を含む。)と、
保持用係合部α2.1,β2.1と保持用係合部α2.2,β2.2とのうち、一方を他方に対して係合方向の順側(互いの係合が深まる側。以下同じ。)に付勢する係合用付勢部材と
が設けられ、
A位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、ストッパー用当接部α1.1とストッパー用当接部α1.2とが互いに押し付けられ、
B位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、ストッパー用当接部β1.1とストッパー用当接部β1.2とが互いに押し付けられるようにした
ことを特徴とする遊技機用可動ユニット
を提供することによって解決される。
ここで、第一部材と第二部材は、互いに相対的に移動可能であれば、その移動態様は特に限定されない。第一部材及び第二部材の移動態様としては、静止した第一部材に対して第二部材が移動する態様(当該態様の場合、「A位置になったとき」及び「B位置になったとき」は、それぞれ、「第二部材がA位置になったとき」及び「第二部材がB位置になったとき」を指す。)と、静止した第二部材に対して第一部材が移動する態様(当該態様の場合、「A位置になったとき」及び「B位置になったとき」は、それぞれ、「第一部材がA位置になったとき」及び「第一部材がB位置になったとき」を指す。)と、移動する第一部材に対して第二部材が相対的に移動する態様(当該態様の場合、「A位置になったとき」及び「B位置になったとき」は、それぞれ、「第一部材に対する第二部材の相対的な位置がA位置になったとき」及び「第一部材に対する第二部材の相対的な位置がB位置になったとき」を指す。)と、移動する第二部材に対して第一部材が相対的に移動する態様(当該態様の場合、「A位置になったとき」及び「B位置になったとき」は、それぞれ、「第二部材に対する第一部材の相対的な位置がA位置になったとき」及び「第二部材に対する第一部材の相対的な位置がB位置になったとき」を指す。)とが挙げられる。
かかる構成を採用することによって、A位置になったときには、保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2との係合によって「カチッ」という係合感が得られるとともに、B位置になったときには、保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2との係合によって「カチッ」という係合感が得られるようになる。このため、A位置やB位置になったことを、操作者が認識することが可能になり、無理な操作を防ぐことが可能になる。
また、かかる構成を採用するによって、A位置になったときには、A位置側の保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2とが、不完全な係合であっても、それらの係合面の一部が当接して係合状態にさえなっていれば、係合用付勢部材によって、A位置側のストッパー用当接部α1.1とストッパー用当接部α1.2とが密着した状態に保たれるようになる。一方、B位置になったときには、B位置側の保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2とが、不完全な係合であっても、それらの係合面の一部が当接して係合状態にさえなっていれば、係合用付勢部材によって、B位置側のストッパー用当接部β1.1とストッパー用当接部β1.2とが密着した状態に保たれるようになる。このため、保持用係合部α2.1,α2.2,β2.1,β2.2の寸法や、ストッパー用当接部α1.1,α1.2,β1.1,β1.2の位置等を高い精度で設定しておかなくても、A位置又はB位置にあるときのガタツキを抑えることも可能になる。
本発明の遊技機用可動ユニットにおいては、
保持用係合部α2.1,β2.1と保持用係合部α2.2,β2.2とのうち、一方を、前記係合方向に対して傾斜した係合用外壁面を有する保持用凸部とするとともに、他方を、保持用凸部の係合用外壁面に係合可能な係合用内壁面を有する保持用凹部とすることにより、
又は、
保持用係合部α2.1,β2.1と保持用係合部α2.2,β2.2とのうち、一方を、前記係合方向に対して傾斜した係合用内壁面を有する保持用凹部とするとともに、他方を、保持用凹部の係合用内壁面に係合可能な係合用外壁面を有する保持用凸部とすることにより、
A位置又はB位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力の前記変換が、保持用凸部の係合用外壁面と保持用凹部の係合用内壁面との係合によるカム作用によって生じるようにする
ことが好ましい。
かかる構成を採用することによって、遊技機用可動ユニットにおける、保持用係合部α2.1,α2.2,β2.1,β2.2及びその周辺の構造をシンプルにすることが可能になる。
本発明の遊技機用可動ユニットにおいては、第一部材及び第二部材を、A位置からB位置まで相対的に回転移動するものとすることも好ましい。
かかる構成を採用することによって、回転移動する回転部材を有する遊技機用可動ユニットにおいて、回転部材のA位置及びB位置におけるガタツキを抑えることが可能になる。以下においては、この態様の遊技機用可動ユニットを、「回転移動型の遊技機用可動ユニット」と呼ぶことがある。
本発明の遊技機用可動ユニットを、回転移動型の遊技機用可動ユニットとする場合には、
係合用付勢部材によって前記係合方向の順側に付勢された部材であって、当該部材における前記係合方向の順側を向く面に、保持用係合部α2.1,β2.1と保持用係合部α2.2,β2.2とのうちの一方が設けられたスライド部材と、
第一部材及び第二部材のうちの一方の部材に対して動かない状態で設けられた部材であって、ガイド孔を有し、当該ガイド孔に挿入されたスライド部材を前記係合方向に案内するガイド部材と、
第一部材及び第二部材のうちの他方の部材に対して動かない状態で設けられた部材であって、第一部材及び第二部材が相対的に回転移動する際にスライド部材に摺接する環状摺接面を有し、当該環状摺接面に、保持用係合部α2.1,β2.1と保持用係合部α2.2,β2.2とのうちの他方が設けられた回転時摺接部材と
を備え、
ガイド部材の内周部及びスライド部材の外周部に、
A位置になったときに互いに当接して、ガイド孔の内部でのスライド部材の回転を規制するA位置側のスライド部材回転規制用当接部α3.1,α3.2と、
B位置になったときに互いに当接して、ガイド孔の内部でのスライド部材の回転を規制するB位置側のスライド部材回転規制用当接部β3.1,β3.2
を設け、
A位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、スライド部材回転規制用当接部α3.1とスライド部材回転規制用当接部α3.2とが互いに押し付けられ、
B位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、スライド部材回転規制用当接部β3.1とスライド部材回転規制用当接部β3.2とが互いに押し付けられるようにする
ことも好ましい。
回転移動型の遊技機用可動ユニットにおいて、上記のスライド部材とガイド部材と回転時摺接部材とを設ける構成を採用する場合には、スライド部材回転規制用当接部α3.1とスライド部材回転規制用当接部α3.2との間の遊び(バックラッシュ)や、スライド部材回転規制用当接部β3.1とスライド部材回転規制用当接部β3.2との間の遊び(バックラッシュ)によって、スライド部材とガイド部材とにガタツキが生じ得るところ、かかる構成を採用することによって、スライド部材とガイド部材とのガタツキを抑えることが可能になる。
本発明の遊技機用可動ユニットにおいては、第一部材及び第二部材を、A位置からB位置まで相対的に線状移動するものとすることも好ましい。
かかる構成を採用することによって、線状移動(直線移動又は曲線移動)する線状移動部材を有する遊技機用可動ユニットにおいて、線状移動部材のA位置及びB位置におけるガタツキを抑えることが可能になる。以下においては、この態様の遊技機用可動ユニットを、「線状移動型の遊技機用可動ユニット」と呼ぶことがある。
可動表示ユニット(遊技機用可動ユニット)における第二表示部材(第二部材)が開位置(A位置)にあるときの回胴式遊技機を前方から見た状態を示した正面図である。 可動表示ユニット(遊技機用可動ユニット)における第二表示部材(第二部材)が閉位置(B位置)にあるときの回胴式遊技機を前方から見た状態を示した正面図である。 可動表示ユニット(遊技機用可動ユニット)における第二表示部材(第二部材)が開位置(A位置)にあるときの回胴式遊技機を前方斜め右上から見た状態を示した斜視図である。 前扉を開いたときの回胴式遊技機を前方斜め右上から見た状態を示した斜視図である。 回転移動型の可動表示ユニット(遊技機用可動ユニット)において、第一表示部材(第一部材)に対して第二表示部材(第二部材)が、(a)開位置(A位置)にあるときと、(b)閉位置(B位置)にあるときとを、それぞれ前方斜め右上から見た状態を示した斜視図である。 回転移動型の可動表示ユニット(遊技機用可動ユニット)において、第一表示部材(第一部材)と第二表示部材(第二部材)との上側の軸支部分を分解した状態を前方斜め右上から見た状態を示した斜視図である。 回転移動型の可動表示ユニット(遊技機用可動ユニット)における第一表示部材(第一部材)と第二表示部材(第二部材)との上側の軸支部分周辺を拡大した図であって、第一表示部材(第一部材)に対して第二表示部材(第二部材)が、(a)開位置(A位置)にあるときと、(b)閉位置(B位置)にあるときとを、それぞれ前方斜め右上から見た状態を示した斜視図である。 回転移動型の可動表示ユニット(遊技機用可動ユニット)における、ストッパー用当接部α1.1,α1.2,β1.1,β1.2及び保持用係合部α2.1,α2.2,β2.1,β2.2のそれぞれの相対的な位置関係を平面上に表わした図であって、第一表示部材(第一部材)に対して第二表示部材(第二部材)が、(a)開位置(A位置)にあるときと、(b)閉位置(B位置)にあるときとを、それぞれ示した模式図である。 回転移動型の可動表示ユニット(遊技機用可動ユニット)における、第一表示部材(第一部材)と第二表示部材(第二部材)との上側の軸支部分を、第二表示部材(第二部材)の回転中心線に垂直な平面で切断した図であって、第一表示部材(第一部材)に対して第二表示部材(第二部材)が、(a)開位置(A位置)にあるときと、(b)閉位置(B位置)にあるときとを、それぞれ示した断面図である。 線状移動型の可動演出ユニット(遊技機用可動ユニット)において、フレーム部材(第一部材)に対してスライド式役物部材(第二部材)が、(a)退避位置(A位置)にあるときと、(b)突出位置(B位置)にあるときとを、それぞれ前方斜め右上から見た状態を示した斜視図である。 線状移動型の可動演出ユニット(遊技機用可動ユニット)において、フレーム部材(第一部材)に対してスライド式役物部材(第二部材)が、(a)退避位置(A位置)にあるときと、(b)突出位置(B位置)にあるときとを、前方から見た状態を示した正面図である。 線状移動型の可動演出ユニット(遊技機用可動ユニット)において、フレーム部材(第一部材)に対してスライド式役物部材(第二部材)が、(a)退避位置(A位置)にあるときと、(b)突出位置(B位置)にあるときとを、図11におけるZ−Z面で切断した状態を示した断面図である。
本発明の遊技機用可動ユニットの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。以下においては、説明の便宜上、本発明の遊技機用可動ユニットを回胴式遊技機で採用する場合を例に挙げて説明するが、本発明の遊技機用可動ユニットは、パチンコ遊技機等、回胴式遊技機以外の遊技機においても採用することができる。
また、後掲する各図には、図8を除き、x軸、y軸及びz軸を示している。以下においては、特に断りのない限り、x軸方向正側を「右」側、x軸方向負側を「左」側、y軸方向正側を「後」側、y軸方向負側を「前」側、z軸方向正側を「上」側、x軸方向負側を「下」側と呼んでいる。ただし、これら「右」側、「左」側、「後」側、「前」側、「上」側及び「下」側という語句は、各部の相対的な位置関係を表すためのものに過ぎず、各部の絶対的な位置関係を限定するものではない。
1. 回胴式遊技機の概要
図1は、可動表示ユニット50(遊技機用可動ユニット)における第二表示部材52(第二部材)が開位置(A位置)にあるときの回胴式遊技機を前方から見た状態を示した正面図である。図2は、可動表示ユニット50(遊技機用可動ユニット)における第二表示部材52(第二部材)が閉位置(B位置)にあるときの回胴式遊技機を前方から見た状態を示した正面図である。図3は、可動表示ユニット50(遊技機用可動ユニット)における第二表示部材52(第二部材)が開位置(A位置)にあるときの回胴式遊技機を前方斜め右上から見た状態を示した斜視図である。本実施態様の可動表示ユニット50においては、説明の便宜上、開位置(図1に示す状態の第二表示部材52がある位置)を「A位置」とし、閉位置(図2に示す状態の第二表示部材52がある位置)を「B位置」として説明する。
本実施態様の回胴式遊技機10は、図1〜3に示すように、その前扉10bの前面側に、遊技媒体であるメダルを投入するためのメダル投入口11(図1)と、メダルを払い出すためのメダル払出口12(図1)と、その外周面に図柄が描かれた3本のリール13,14,15(後掲する図4を参照。以下同じ。)を遊技者側に露出させるためのリール窓10b(図1)と、照明演出を行うための発光ランプ16a,16b,16c(図1)及び発光ランプ16d(図2)と、音声演出を行うためのスピ−カー17a,17b,17c(図1)と、映像演出を行うための表示ユニット50(図1)のほか、遊技者が操作するための操作手段を備えたものとなっている。
本実施態様の回胴式遊技機においては、上記の操作手段として、図1に示すように、1遊技当たりの最大枚数(通常3枚)のメダルをベットするためのマックスベットボタン18と、ベットするメダルを1枚ずつ増加するためのシングルベットボタン19と、リール13,14,15の回転を開始するためのスタートレバー20と、リール13,14,15の回転をそれぞれ停止するための3個のストップボタン21,22,23と、演出の切り替え等を行うためのチャンスボタン24と、クレジットされたメダルを払い戻すための払戻しボタン25と、メニューを切り替えるためのメニューボタン26等を設けている。上記の操作手段における「ボタン」や「レバー」等の語句は、飽くまで一例として挙げているものであり、上記のものに限定されない。上記の操作手段の操作態様は適宜変更することができる。例えば、スタートレバー20は、ボタン等とすることもできるし、チャンスボタン24やメニューボタン26は、レバーやハンドル等とすることもできる。
この回胴式遊技機10は、メダルのクレジット枚数が所定枚数以上となった状態でスタートレバー20が操作されると、役抽選が実行されるとともにリール13,14,15が回転を開始し、ストップボタン21,22,23がそれぞれ操作されると、操作されたストップボタン21,22,23に対応するリール13,14,15の回転が停止していき、全てのリール13,14,15が停止したときにリール窓10bの有効ライン上に表示される図柄の組み合わせが役抽選で当選した役に対応したものとなっていた場合(入賞した場合)に、その役に応じた枚数のメダルが払い出され、メダルのクレジット枚数が上限値に達しているときには、ホッパーユニット35(図4)から送出されたメダルがメダル払出口12を通じて払い出されるようになっている。メダルのクレジット枚数は、メダルのクレジット枚数が上限値に達していないときに、メダル投入口11にメダルが投入される、又は、入賞によってメダルが払い出されると増加するようになっている。
図4は、前扉10bを開いたときの回胴式遊技機10を前方斜め右上から見た状態を示した斜視図である。図4においては、回胴式遊技機10における基本的な部材のみを単純な形状に置き換えて示している。
回胴式遊技機10は、図4に示すように、前方が開放された箱状を為す筺体本体10aと、筺体本体10aの前面側に開閉可能な状態で取り付けられた前扉10bとで構成された遊技機筺体の内部に各種の機器が収容されたものとなっている。以下においては、筺体本体10aと前扉10bとを合わせて「筺体10a,10b」と表記することがある。本実施態様において、筺体10a,10bには、上記の可動表示ユニット50のほか、メイン制御基板ユニット30、サブ制御基板ユニット31、電源ユニット32、コネクタユニット33、リールユニット34及びホッパーユニット35等が取り付けられている。これらのユニット30〜35,50のうち、可動表示ユニット50とコネクタユニット33は、前扉10bに取り付けられている。一方、メイン制御基板ユニット30とサブ制御基板ユニット31と電源ユニット32とリールユニット34とホッパーユニット35は、筺体本体10aの内面側に取り付けられている。上記のリール窓10bは、前扉10bの中段部やや上寄りの部分に略矩形状に設けられている。
可動表示ユニット50は、第一表示部材51(図1)及び第二表示体52(図1)による映像演出に関する制御を行う制御基板(映像基板)を備えている。メイン制御基板ユニット30は、役抽選や入賞判定等、遊技における基本的な制御を行う制御基板(メイン制御基板)を備えている。サブ制御基板ユニット31は、発光ランプや音声による演出等、遊技における演出に関する制御を行う制御基板(サブ制御基板)を備えている。電源ユニット32は、回胴式遊技機10における各機器に電力を供給する制御基板(電源基板)を備えている。コネクタユニット33は、特定の機器に接続されたケーブルを仲介する制御基板(仲介基板)を備えている。リールユニット34は、リール13,14,15の回転をそれぞれ独立して制御する制御基板(リール制御基板)を備えている。ホッパーユニット35は、メダル投入口11(図1)に投入されたメダルを回収するとともに、メイン制御基板ユニット30からの信号に基づいてメダル払出口12(図1)へメダルを送出する制御を行う制御基板(ホッパー制御基板)を備えている。これらの制御基板はいずれも、不正アクセスの対象となるため、通常、透明樹脂で形成されたケース内に収容されて封止された状態とされる。
本実施態様の回胴式遊技機10は、上記の各ユニット30〜35,50のうち、可動表示ユニット50に特徴を有するものとなっている。すなわち、本発明は、相対的に移動する部材間(第一部材と第二部材との間)のガタツキを抑えることができるようにした「遊技機用可動ユニット」に関するものであるところ、本実施態様の回胴式遊技機10は、この「遊技機用可動ユニット」に係る構成を、上記の可動表示ユニット50で採用したものとなっている。本明細書においては、「可動表示ユニット」という語句を、「遊技機用可動ユニット」の下位概念として用いている。以下、可動表示ユニット50について詳しく説明する。

2.可動表示ユニット(遊技機用可動ユニット)
2.1 基本的な構造及び動作
可動表示ユニット50は、図1に示すように、前扉10bに対して動かない状態で取り付けられた第一表示部材51(第一部材)と、第一表示部材51に対して開閉動作(図3における矢印Rを参照)が可能な状態で取り付けられた第二表示部材52(第二部材)とを備えたものとなっている。本発明の「遊技機可動ユニット」は、相対的に移動可能な「第一部材」と「第二部材」とを備えたものであるところ、本実施態様の可動表示ユニット50においては、説明の便宜上、動かない側の第一表示部材51を「第一部材」に対応する部材とし、動く側の第二表示部材52を「第二部材」に対応する部材として説明する(別に、動かない側の第一表示部材51を「第二部材」に対応する部材とし、動く側の第二表示部材52を「第一部材」に対応する部材として、本実施態様の可動表示ユニット50について説明することも可能ではあるが、この場合には、「第一部材」及び「第二部材」における「第一」及び「第二」との接頭辞が、「第一表示部材」及び「第二表示部材」における「第一」及び「第二」との接頭辞と互い違いになって読みにくくなるため、第一表示部材51を「第一部材」に対応する部材とし、第二表示部材52を「第二部材」に対応する部材として説明することにした。)。
第一表示部材51には、第一表示体51aが設けられており、第二表示部材52には、第二表示体52aが設けられている。第一表示体51aの表示面51aは、第一表示部材51の前面に設けられており、第二表示体52aの表示面52aは、第二表示部材52の前面(第二表示部材52が開位置(A位置)にあるときに回胴式遊技機の前方から視認される面)に設けられている。第一表示体51aや第二表示体52aは、動画や静止画等の画像や文字等を表示できるパネル状の表示装置(パネル型表示装置)であれば、その種類を限定されない。第一表示体51aや第二表示体52aとしては、液晶表示装置やプラズマ表示装置や有機EL表示装置等のほか、多数の光源(発光ダイオード)を配列したLED表示装置を例示することができる。本実施態様の回胴式遊技機10において、第一表示体51a及び第二表示体52aはいずれも、液晶表示装置としている。
第二表示部材52は、それに設けられた第二表示体52aの表示面52aが、第一表示部材51に設けられた第一表示体51aの表示面51aの側方に並んで、表示面51a,52aの双方が遊技者から視認可能な状態になる開位置(A位置)と、図2に示すように、第二表示体52aの表示面52aが後向きになって第一表示体51aの表示面51aの前面側に重なり、表示面51aの少なくとも一部(図2の例では略全体)が遊技者から視認できない状態になる閉位置(B位置)との間で開閉可能な状態に設けられている。本実施態様の表示ユニット50において、第二表示部材52は、その基端部(第一表示部材51側の端部。以下同じ。)付近における略上下方向の回転中心線Lを中心として開閉するようになっている。
第二表示部材52は、第一表示体51の左側及び右側のうち片側のみに設けてもよいが、本実施態様の可動表示ユニット50においては、第二表示部材52を、第一表示部材51の左右両側に設けている。すなわち、第二表示部材52は、第一表示部材51を挟んで左右一対に設けられており、第一表示部材51に対して観音開き状態とすることができるようになっている。
このように、可動表示ユニット50(遊技機用可動ユニット)を、第一表示体51aを備えた第一表示部材51と、第二表示体52aを備えた第二表示部材52とで構成し、第一表示部材51に対して第二表示部材52を開閉できる構造とすることで、遊技者が、より多様な状況で遊技を楽しむことができるようになるだけでなく、これまでにない斬新な演出を行うことも可能となっている。第二表示部材52の開閉は、手動で行うようにしてもよいし、機械的に自動で行うようにしてもよい。
第二表示部材52の開閉を手動で行うようにすると、遊技者は、好みや気分、或いは回胴式遊技機10からの指示(表示面51a,52aに表示される文字や画像による指示や、スピーカー17a,17b,17cを通じて出力される音声による指示等。以下同じ。)等に応じて、可動表示ユニット50の状態を変化させることができる。例えば、表示面51a,52aによる演出が煩わしく表示面51a,52aを隠した状態で遊技を行いたいと思った遊技者や、回胴式遊技機10から「扉を閉じろ!」等の指示を受けた遊技者は、第二表示部材52を閉位置(B位置)に移動させることにより、表示面51a,52aの双方を隠した状態で遊技を行うことが可能になる。表示面51a,52aの双方が隠された状態であっても、遊技状態の変化(例えば、いわゆるリプレイタイム(RT)やアシストタイム(AT)やアシストリプレイタイム(ART)等の有利な状態が発現したこと等)は、発光ランプ16d(図2)やスピーカー17b,17c(図2)を通じて遊技者に報知することができる。
これに対し、第二表示部材52の開閉を自動で行うようにすると、遊技状態等に応じて可動表示ユニット50の状態を変化させ、より多様な演出を行うことが可能になる。例えば、回胴式遊技機のなかには、ボーナス(レギュラーボーナス又はビッグボーナス)への当選やその期待度等を報知するために、スタートレバー20を操作したにもかかわらずリール13,14,15を回転させなかったり、リール13,14,15を逆回転させたりする等、リール13,14,15等に通常遊技とは異なった挙動を行わせる演出を行う機種もある。このような演出は、「フリーズ演出」等と呼ばれるが、このフリーズ演出を実行する際に、第二表示部材52を閉位置(B位置)に移動させること等が可能になる。
以上のように、本実施態様の可動表示ユニット50は、第一表示体51aを備えた第一表示部材51と、第二表示体52aを備えた第二表示部材52とで構成され、第一表示部材51に対して第二表示部材52を開閉できる回転移動型のものとなっている。既に述べたように、本発明は、相対的に移動する部材間のガタツキ(本実施態様の回転移動型の可動表示ユニット50においては、第一表示部材51に対する第二表示部材52のガタツキ)を抑えることを目的とするもの。本実施態様の回転移動型の可動表示ユニット50では、以下の構成を採用することにより、第一表示部材51に対する第二表示部材52のガタツキを抑えている。
図5は、回転移動型の可動表示ユニット50において、第一表示部材51に対して第二表示部材52が、(a)開位置(A位置)にあるときと、(b)閉位置(B位置)にあるときとを、それぞれ前方斜め右上から見た状態を示した斜視図である。図6は、回転移動型の可動表示ユニット50において、第一表示部材51と第二表示部材52との上側の軸支部分を分解した状態を前方斜め右上から見た状態を示した斜視図である。図7は、回転移動型の可動表示ユニット50における第一表示部材51と第二表示部材52との上側の軸支部分周辺を拡大した図であって、第一表示部材51に対して第二表示部材52が、(a)開位置(A位置)にあるときと、(b)閉位置(B位置)にあるときとを、それぞれ前方斜め右上から見た状態を示した斜視図である。図8は、回転移動型の可動表示ユニット50における、ストッパー用当接部α1.1,α1.2,β1.1,β1.2及び保持用係合部α2.1,α2.2,β2.1,β2.2のそれぞれの相対的な位置関係を平面上に表わした図であって、第一表示部材51に対して第二表示部材52が、(a)開位置(A位置)にあるときと、(b)閉位置(B位置)にあるときとを、それぞれ示した模式図である。図9は、回転移動型の可動表示ユニット50における、第一表示部材51と第二表示部材52との上側の軸支部分を、第二表示部材52の回転中心線Lに垂直な平面で切断した図であって、第一表示部材51に対して第二表示部材52が、(a)開位置(A位置)にあるときと、(b)閉位置(B位置)にあるときとを、それぞれ示した断面図である。
図5〜9においては、本実施態様の回転移動型の可動表示ユニット50における主要な部材のみを抜き出すとともに、各部材を単純な形状に置き換えて示している。また、図5、図6、図7及び図9では、可動表示ユニット50における左側部分(左側の第二表示部材52及びその周辺部材)のみを示しており、可動表示ユニット50における右側部分(右側の第二表示部材52及びその周辺部材)を示していない。以下においては、説明の便宜上、左側の第二表示部材52に係る開閉機構を例に挙げて本実施態様の可動表示ユニット50を説明する。しかし、左側の第二表示部材52に係る開閉機構と右側の第二表示部材52に係る開閉機構とは、左右が逆になっている以外は、略同様の構成を有する。このため、左側の第二表示部材52に係る開閉機構の説明で述べたものと同様の構成を、右側の第二表示部材52に係る開閉機構においても採用することができる。
本実施態様の可動表示ユニット50は、図5に示すように、回転中心線Lを回転中心として第二表示部材52が第一表示部材51に対して回転することにより、第二表示部材52が開閉する構造のものとなっている。すなわち、第二表示部材52を開方向Rに回転させることによって、第二表示部材52を図5(a)に示す開位置(A位置)とし、第二表示部材52を閉方向Rに回転させることによって、第二表示部材52を図5(b)に示す閉位置(B位置)とすることができるものとなっている。以下、第二表示部材52(第二部材)が開位置(A位置)にあるときと閉位置(B位置)にあるときの各部材の状態等について、詳しく説明する。
2.2 第二表示部材(第二部材)が開位置(A位置)にあるとき
第二表示部材52が開位置(A位置)に達したときには、図7(a)に示すように、ストッパー用当接部α1.1とストッパー用当接部α1.2とが互いに当接するようになっている。このように、ストッパー用当接部α1.1とストッパー用当接部α1.2とを当接させる構造を採用したことによって、開位置(A位置)に達した第二表示部材52が、開位置(A位置)を越えた領域まで回転移動できない(図7(a)に示す位置よりもさらに矢印Rの側に回転移動できない)状態となるようになっている。すなわち、ストッパー用当接部α1.1及びストッパー用当接部α1.2は、開位置(A位置)側のストッパーとして機能する部分となっている。
ストッパー用当接部α1.1及びストッパー用当接部α1.2は、このような機能を有するのであれば、その形態を特に限定されない。本実施態様の可動表示ユニット50では、図7(a)に示すように、断面「L」字状を為すよう互いに傾斜して配された一対の平板部57a,57bを有する第二表示部材用受け部材57における一方の平板部57aの内壁面がストッパー用当接部α1.1となり、第二表示部材52の背面(第二表示部材52における表示面52a(図1)とは反対側の面)に設けた凸部の先端面がストッパー用当接部α1.2となるようにしている。ここで、第二表示部材用受け部材57は、第二表示部材52における回転中心線L側の端縁部を受けるための部材である。この第二表示部材用受け部材57は、第一表示部材51に対して動かない状態で、第一表示部材51に対して直接的又は間接的に固定される部材となっている。
また、第二表示部材52が開位置(A位置)に達したときには、図7(a)に示すように、保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2とが互いに係合した状態となるようになっている。このように、保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2とを係合させる構造を採用したことによって、開位置(A位置)に達した第二表示部材52が、開位置(A位置)で保持された状態となるだけでなく、第二表示部材52の開閉操作を手動で行う場合には、第二表示部材52が開位置(A位置)に達したときに、第二表示部材52の操作者に「カチッ」という係合感を与えることもできるようになっている。
保持用係合部α2.1及び保持用係合部α2.2は、上記の機能を発揮するのであれば、その形態を特に限定されない。本実施態様の可動表示ユニット50では、図6に示すように、筒状を為すスライド部材54の下端面から下向きに設けた凸部が保持用係合部α2.1(保持用凸部)となり、環状を為す回転時摺接部材56の上端面に設けた凹部が保持用係合部α2.2(保持用凹部)となるようにしている。本実施態様の可動表示ユニット50において、保持用係合部α2.1及び保持用係合部α2.2は、それぞれ、回転中心線Lに対して回転対称な複数箇所(図6の例では2箇所)に設けている。このように、保持用係合部α2.1及び保持用係合部α2.2のそれぞれを複数箇所に設けることによって、第二表示部材52が開位置(A位置)でより安定して保持されるようにすることができる。
ここで、保持用係合部α2.1を設けたスライド部材54は、筒状を為すガイド部材55(図6)の内部に設けられたガイド孔55aに対して、回転中心線Lに平行な方向にスライド可能な状態で挿入されて案内される部材となっているものの、後述する回転規制用凸部54b(図9)と回転規制用凹部55b(図9)との嵌合によって、回転中心線L回りには回転しないようになっている。このスライド部材54は、係合用付勢部材53(図6等に示す例ではコイルスプリング)によって下向き(スライド部材54の下端面の保持用係合部α2.1を、回転時摺接部材56の上端面の保持用係合部α2.2に対して係合させる向き)に付勢された状態となっている。スライド部材54を案内するガイド部材55は、第二表示部材用受け部材57に対して動かない状態(すなわち、第一表示部材51に対して動かない状態)で固定されている。一方、保持用係合部α2.2を設けた回転時摺接部材56は、第二表示部材52における回転中心線L側の端部上面から上向きに突出して設けられた環状部分となっている。この回転時摺接部材56の上端面は、第二表示部材52が回転移動する際にスライド部材54の保持用係合部α2.1に摺接する環状摺接面となっている。
このように、第二表示部材52が開位置(A位置)にあるときには、保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2とが互いに係合し、第二表示部材52が開位置(A位置)で保持された状態となるのであるが、開位置(A位置)にある第二表示部材52のガタツキを小さく抑えようとすると、通常、保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2とが遊び(バックラッシュ)のない状態で係合するようにする必要があるため、保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2の寸法に高い精度が要求される。加えて、A位置側のストッパー用当接部α1.1及びストッパー用当接部α1.2が機能すると同時に保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2とが係合するようにする必要もあり、ストッパー用当接部α1.1及びストッパー用当接部α1.2を設ける位置にも高い精度が要求される。この点、本実施態様の可動表示ユニット50では、以下の構成を採用することにより、A位置側のストッパー用当接部α1.1及びストッパー用当接部α1.2の寸法や、ストッパー用当接部α1.1及びストッパー用当接部α1.2を設ける位置等に高い精度を要求することなく、開位置(A位置)にある第二表示部材52のガタツキを抑えるようにしている。
すなわち、本実施態様の可動表示ユニット50においては、既に述べたように、保持用係合部α2.1を保持用凸部により構成し、保持用係合部α2.2を保持用凹部により構成したところ、図7(a)及び図8(a)に示すように、保持用凸部(保持用係合部α2.1)を、その係合方向(保持用凹部(保持用係合部α2.2)に対して保持用凸部(保持用係合部α2.1)が係合する方向。本実施態様の可動表示ユニット50においては回転中心線Lに平行な方向。)に対して傾斜した一対の係合用外壁面を有する側面視三角形状の形態を有するものとするとともに、保持用凹部(保持用係合部α2.2)を、前記係合方向に対して傾斜した一対の係合用内壁面を有する側面視三角形状の形態を有するものとしている。加えて、図8(a)に示すように、第二表示部材52が開位置(A位置)に達し、ストッパー用当接部α1.1とストッパー用当接部α1.2とが当接したときには、保持用凸部(保持用係合部α2.1)が、保持用凹部(保持用係合部α2.2)に対して完全には入り込まないようにするとともに、保持用凸部(保持用係合部α2.1)における一対の係合用外壁面のうち、矢印R側を向く係合用外壁面が、保持用凹部(保持用係合部α2.2)における一対の係合用内壁面のうち、矢印R側を向く係合用内壁面に当接した状態となるようにしている。
既に述べたように、保持用凸部(保持用係合部α2.1)が設けられたスライド部材54は、係合用付勢部材53によって下向き(図8における矢印Dの向き。)に付勢されているため、保持用凸部(保持用係合部α2.1)が設けられたスライド部材54から、保持用凹部(保持用係合部α2.2)が設けられた回転時摺接部材56及びそれに一体的に設けられた第二表示部材52には、図8(a)に示すように、矢印R側の成分を有する外力Fが加えられるようになる。このため、第二表示部材52に設けられたストッパー用当接部α1.2は、ストッパー用当接部α1.1に押し付けられ、ストッパー用当接部α1.1とストッパー用当接部α1.2とが当接した状態が保たれるようになっている。換言すると、開位置(A位置)になったときの係合用付勢部材53による係合方向Dの付勢力が、保持用凸部(保持用係合部α2.1)の係合用外壁面と保持用凹部(保持用係合部α2.2)の係合用内壁面との係合によるカム作用によって、係合方向Dに非平行な付勢力(外力F)に変換され、当該非平行な付勢力(外力F)によって、ストッパー用当接部α1.1とストッパー用当接部α1.2とが当接した状態が保たれ、第二表示部材52のガタツキが抑えられるようになっている。
上記の構成を採用することによって、第二表示部材52が開位置(A位置)になったときには、保持用凸部(保持用係合部α2.1)の係合用外壁面の一部と保持用凹部(保持用係合部α2.2)の係合用内壁面の一部とが当接して、保持用凸部(保持用係合部α2.1)と保持用凹部(保持用係合部α2.2)とが係合状態にさえなっていれば、第二表示部材52のガタツキを抑えることが可能になる。したがって、保持用凸部(保持用係合部α2.1)及び保持用凹部(保持用係合部α2.2)の寸法や、ストッパー用当接部α1.1及びストッパー用当接部α1.2の位置等を高い精度で設定しておかなくても、開位置(A位置)にある第二表示部材52のガタツキが抑えられるようになっている。
開位置(A位置)にある第二表示部材52のガタツキは、上記の原理で抑えられるところ、本実施態様の可動表示ユニット50では、さらに、第二表示部材52が開位置(A位置)にあるときのスライド部材54とガイド部材55との間のガタツキを抑えることもできるようになっている。
というのも、本実施態様の可動表示ユニット50においては、図9(a)に示すように、スライド部材54の外周面に、当該外周面に対して略垂直な一対の外壁面(スライド部材回転規制用当接部α3.1,β3.1)を有する凸部(回転規制用凸部54b)を設けるとともに、ガイド部材55の内周面に、当該内周面に対して略垂直な一対の内壁面(スライド部材回転規制用当接部α3.2,β3.2)を有する凹部(回転規制用凹部55b)を設けており、ガイド部材55の内部にスライド部材54を挿入すると、回転規制用凸部54bが回転規制用凹部55bに嵌合するようになっている。この回転規制用凸部54bと回転規制用凹部55bとの嵌合によって、スライド部材54は、ガイド部材55の内部で回転中心線Lに対して平行な方向にスライド可能な状態とされながらも、回転中心線L回りに回転移動しないようになっている。本実施態様の可動表示ユニット50において、回転規制用凸部54b及び回転規制用凹部55bは、それぞれ、回転中心線Lに対して回転対称な複数箇所(図9の例では2箇所)に設けている。このように、回転規制用凸部54b及び回転規制用凹部55bのそれぞれを複数箇所に設けることによって、ガイド部材55に対するスライド部材54の回転移動をより安定して規制することが可能となっている。
しかし、回転規制用凸部54bと回転規制用凹部55bとの嵌合によって、スライド部材54の回転中心線L回りの回転移動が規制されるとはいっても、実際には、回転規制用凸部54bの外幅は、回転規制用凹部55bの内幅よりも僅かに小さく設定されるため、回転規制用凸部54bと回転規制用凹部55bとの間には、必ず遊び(バックラッシュ)が生ずる。このため、第二表示部材52が開位置(A位置)にあるときのスライド部材54は、ガイド部材55の内部で矢印Rや矢印Rの向きにガタつく虞がある。この点、本実施態様の可動表示ユニット50では、以下の原理によって、このガタツキが抑えられるようになっている。
すなわち、図8(a)に示すように、第二表示部材52が開位置(A位置)にあるときに、係合用付勢部材53による係合方向Dの付勢力が、保持用凸部(保持用係合部α2.1)の係合用外壁面と保持用凹部(保持用係合部α2.2)の係合用内壁面との係合によるカム作用によって、係合方向Dに非平行な付勢力(外力F)に変換されることについては、既に述べた通りであるが、このときのスライド部材54には、外力Fの反力(外力F’)が作用する。この外力F’は、矢印R側の成分を有している。このため、第二表示部材52が開位置(A位置)にあるときのスライド部材54は、ガイド部材55(図9(a))の内部で、回転中心線Lを中心に矢印Rの向きに回転しようとする。つまり、矢印R側の成分を有する外力F’(図8(a))によって、図9(a)に示すように、スライド部材54のスライド部材回転規制用当接部α3.1が、ガイド部材55のスライド部材回転規制用当接部α3.2に押し付けられ、その押し付けられた状態が保たれるようになっている。換言すると、開位置(A位置)になったときの係合用付勢部材53による係合方向Dの付勢力が、保持用凸部(保持用係合部α2.1)の係合用外壁面と保持用凹部(保持用係合部α2.2)の係合用内壁面との係合によるカム作用によって、係合方向Dに非平行な付勢力(外力F’)が外力Fの反力として生じ、この付勢力(外力F’)によって、スライド部材回転規制用当接部α3.1とスライド部材回転規制用当接部α3.2とが当接した状態が保たれ、ガイド部材55の内部におけるスライド部材54のガタツキが抑えられるようになっている。
図7(a)及び図8(a)に示すように、開位置(A位置)にある第二表示部材52に対して、ある程度の大きさを有する操作力又は駆動力を矢印Rの向きに加えると、保持用凸部(保持用係合部α2.1)の係合用外壁面が保持用凹部(保持用係合部α2.2)の係合用内壁面に対して摺動しながらスライド部材54が上向き(保持用凸部(保持用係合部α2.1)と保持用凹部(保持用係合部α2.2)との係合が外れる向き)に移動し、保持用凸部(保持用係合部α2.1)が、回転時摺動部材56の上端面(環状摺接面)に乗り上げた状態になる。矢印Rの向きの操作力又は駆動力を第二表示部材52に加え続けると、図7(b)及び図8(b)に示すように、第二表示部材52は閉位置(B位置)に到達する。
2.3 第二表示部材(第二部材)が閉位置(B位置)にあるとき
第二表示部材52が閉位置(B位置)に達したときには、図7(b)に示すように、ストッパー用当接部β1.1とストッパー用当接部β1.2とが互いに当接するようになっている。このように、ストッパー用当接部β1.1とストッパー用当接部β1.2とを当接させる構造を採用したことによって、閉位置(B位置)に達した第二表示部材52が、閉位置(B位置)を越えた領域まで回転移動できない(図7(b)に示す位置よりもさらに矢印Rの側に回転移動できない)状態となるようになっている。すなわち、ストッパー用当接部β1.1及びストッパー用当接部β1.2は、閉位置(B位置)側のストッパーとして機能する部分となっている。
ストッパー用当接部β1.1及びストッパー用当接部β1.2は、このような機能を有するのであれば、その形態を特に限定されない。本実施態様の可動表示ユニット50では、図7(b)に示すように、第二表示部材用受け部材57における他方の平板部57b(ストッパー用当接部α1.1が設けられた平板部57aとは反対側の平板部57b)の内壁面がストッパー用当接部β1.1となり、第二表示部材52の前面(第二表示部材52における表示面52a(図1)が設けられた側の面)に設けた凸部の先端面がストッパー用当接部β1.2となるようにしている。既に述べたように、第二表示部材用受け部材57は、第一表示部材51に対して動かない状態で、第一表示部材51に対して直接的又は間接的に固定される部材となっている。
また、第二表示部材52が閉位置(B位置)に達したときには、図7(b)に示すように、保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2とが互いに係合した状態となるようになっている。このように、保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2とを係合させる構造を採用したことによって、閉位置(B位置)に達した第二表示部材52が、閉位置(B位置)で保持された状態となるだけでなく、第二表示部材52の開閉操作を手動で行う場合には、第二表示部材52が閉位置(B位置)に達したときに、第二表示部材52の操作者に「カチッ」という係合感を与えることもできるようになっている。保持用係合部β2.1は、保持用係合部α2.1とは別個に設けてもよいが、本実施態様の可動表示ユニット50では、保持用係合部α2.1として設けた凸部を保持用係合部β2.1としても共用している。
保持用係合部β2.1及び保持用係合部β2.2は、上記の機能を発揮するのであれば、その形態を特に限定されない。本実施態様の可動表示ユニット50では、図6に示すように、筒状を為すスライド部材54の下端面から下向きに設けた凸部が保持用係合部β2.1(保持用凸部)となり、環状を為す回転時摺接部材56の上端面に設けた凹部が保持用係合部β2.2(保持用凹部)となるようにしている。本実施態様の可動表示ユニット50において、保持用係合部β2.1及び保持用係合部β2.2は、それぞれ、回転中心線Lに対して回転対称な複数箇所(図6の例では2箇所)に設けている。このように、保持用係合部β2.1及び保持用係合部β2.2のそれぞれを複数箇所に設けることによって、第二表示部材52が閉位置(B位置)でより安定して保持されるようにすることができる。
このように、第二表示部材52が閉位置(B位置)にあるときには、保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2とが互いに係合し、第二表示部材52が閉位置(B位置)で保持された状態となるのであるが、閉位置(B位置)にある第二表示部材52のガタツキを小さく抑えようとすると、通常、保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2とが遊び(バックラッシュ)のない状態で係合するようにする必要があるため、保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2の寸法に高い精度が要求される。加えて、B位置側のストッパー用当接部β1.1及びストッパー用当接部β1.2が機能すると同時に保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2とが係合するようにする必要もあり、ストッパー用当接部β1.1及びストッパー用当接部β1.2を設ける位置にも高い精度が要求される。この点、本実施態様の可動表示ユニット50では、以下の構成を採用することにより、B位置側のストッパー用当接部β1.1及びストッパー用当接部β1.2の寸法や、ストッパー用当接部β1.1及びストッパー用当接部β1.2を設ける位置等に高い精度を要求することなく、閉位置(B位置)にある第二表示部材52のガタツキを抑えるようにしている。
すなわち、本実施態様の可動表示ユニット50においては、既に述べたように、保持用係合部β2.1を保持用凸部により構成して、保持用係合部β2.2を保持用凹部により構成し、図7(b)及び図8(b)に示すように、保持用凸部(保持用係合部β2.1)を、その係合方向に対して傾斜した一対の係合用外壁面を有する側面視三角形状の形態を有するものとするとともに、保持用凹部(保持用係合部β2.2)を、前記係合方向に対して傾斜した一対の係合用内壁面を有する側面視三角形状の形態を有するものとしている。加えて、図8(b)に示すように、第二表示部材52が閉位置(B位置)に達し、ストッパー用当接部β1.1とストッパー用当接部β1.2とが当接したときには、保持用凸部(保持用係合部β2.1)が、保持用凹部(保持用係合部β2.2)に対して完全には入り込まないようにするとともに、保持用凸部(保持用係合部β2.1)における一対の係合用外壁面のうち、矢印R側を向く係合用外壁面が、保持用凹部(保持用係合部β2.2)における一対の係合用内壁面のうち、矢印R側を向く係合用内壁面に当接した状態となるようにしている。
既に述べたように、保持用凸部(保持用係合部β2.1)が設けられたスライド部材54は、係合用付勢部材53によって下向き(図8における矢印Dの向き。)に付勢されているため、保持用凸部(保持用係合部β2.1)が設けられたスライド部材54から、保持用凹部(保持用係合部β2.2)が設けられた回転時摺接部材56及びそれに一体的に設けられた第二表示部材52には、図8(b)に示すように、矢印R側の成分を有する外力Fが加えられるようになる。このため、第二表示部材52に設けられたストッパー用当接部β1.2は、ストッパー用当接部β1.1に押し付けられ、ストッパー用当接部β1.1とストッパー用当接部β1.2とが当接した状態が保たれるようになっている。換言すると、閉位置(B位置)になったときの係合用付勢部材53による係合方向Dの付勢力が、保持用凸部(保持用係合部β2.1)の係合用外壁面と保持用凹部(保持用係合部β2.2)の係合用内壁面との係合によるカム作用によって、係合方向Dに非平行な付勢力(外力F)に変換され、当該非平行な付勢力(外力F)によって、ストッパー用当接部β1.1とストッパー用当接部β1.2とが当接した状態が保たれ、第二表示部材52のガタツキが抑えられるようになっている。
上記の構成を採用することによって、第二表示部材52が閉位置(B位置)になったときには、保持用凸部(保持用係合部β2.1)の係合用外壁面の一部と保持用凹部(保持用係合部β2.2)の係合用内壁面の一部とが当接して、保持用凸部(保持用係合部β2.1)と保持用凹部(保持用係合部β2.2)とが係合状態にさえなっていれば、第二表示部材52のガタツキを抑えることが可能になる。したがって、保持用凸部(保持用係合部β2.1)及び保持用凹部(保持用係合部β2.2)の寸法や、ストッパー用当接部β1.1及びストッパー用当接部β1.2の位置等を高い精度で設定しておかなくても、閉位置(B位置)にある第二表示部材52のガタツキが抑えられるようになっている。
閉位置(B位置)にある第二表示部材52のガタツキは、上記の原理で抑えられるところ、本実施態様の可動表示ユニット50では、さらに、第二表示部材53が閉位置(B位置)にあるときのスライド部材54とガイド部材55との間のガタツキを抑えることもできるようになっている。
すなわち、本実施態様の可動表示ユニット50においては、スライド部材54に設けられた回転規制用凸部54bとガイド部材55に設けられた回転規制用凹部55bとの間に生ずる遊び(バックラッシュ)に起因する、スライド部材54とガイド部材55との間のガタツキが、第二表示部材52が開位置(A位置)にあるときに抑えられる状態が発現するようになっていることについては、既に述べた通りであるが、これと同様の状態が、第二表示部材52が閉位置(B位置)にあるときにも発現するようにしている。
つまり、図8(b)に示すように、第二表示部材52が閉位置(B位置)にあるときには、係合用付勢部材53による係合方向Dの付勢力が、保持用凸部(保持用係合部β2.1)の係合用外壁面と保持用凹部(保持用係合部β2.2)の係合用内壁面との係合によるカム作用によって、係合方向Dに非平行な付勢力(外力F)に変換されるところ、このときのスライド部材54には、外力Fの反力(外力F’)が作用する。この外力F’は、矢印R側の成分を有している。このため、第二表示部材52が閉位置(B位置)にあるときのスライド部材54は、ガイド部材55(図9(b))の内部で、回転中心線Lを中心に矢印Rの向きに回転しようとする。つまり、矢印R側の成分を有する外力F’(図8(b))によって、図9(b)に示すように、スライド部材54のスライド部材回転規制用当接部β3.1が、ガイド部材55のスライド部材回転規制用当接部β3.2に押し付けられ、その押し付けられた状態が保たれるようになっている。換言すると、閉位置(B位置)になったときの係合用付勢部材53による係合方向Dの付勢力が、保持用凸部(保持用係合部β2.1)の係合用外壁面と保持用凹部(保持用係合部β2.2)の係合用内壁面との係合によるカム作用によって、係合方向Dに非平行な付勢力(外力F’)が外力Fの反力として生じ、この付勢力(外力F’)によって、スライド部材回転規制用当接部β3.1とスライド部材回転規制用当接部β3.2とが当接した状態が保たれ、ガイド部材55の内部におけるスライド部材54のガタツキが抑えられるようになっている。
2.4 その他
以上では、保持用係合部α2.1を凸部(保持用凸部)として保持用係合部α2.2を凹部(保持用凹部)とし、保持用係合部β2.1を凸部(保持用凸部)として保持用係合部β2.2を凹部(保持用凹部)とする場合を例に挙げて本実施態様の可動表示ユニット50の説明を行ったが、保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2との凹凸関係や、保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2との凹凸関係は、逆転させても、第一表示部材51に対する第二表示部材52のガタツキや、ガイド部材55に対するスライド部材54のガタツキを抑えることが可能である。

3.他の実施態様の遊技機用可動ユニット
ここまでは、遊技機において画像等を表示する可動表示ユニット50を例に挙げて、本発明の遊技機用可動ユニットについて説明した。しかし、本発明の遊技機用可動ユニットに係る構成は、可動表示ユニット50だけでなく、他のユニットにおいても採用することができる。例えば、遊技機において所定の演出を行う可動演出ユニットにおいても、本発明の遊技機用可動ユニットに係る構成を採用することができる。また、上述した可動表示ユニット50は、回転移動型のものとなっていたが、本発明の遊技機用可動ユニットにおける移動態様は、回転移動に限定されず、線状移動等、他の移動態様を採用することもできる。以下においては、本発明の遊技機用可動ユニットに係る構成を、線状移動型の可動演出ユニットで採用した場合について説明する。
3.1 基本的な構造及び動作
図10は、線状移動型の可動演出ユニット60(遊技機用可動ユニット)において、フレーム部材61(第一部材)に対してスライド式役物部材62(第二部材)が、(a)退避位置(A位置)にあるときと、(b)突出位置(B位置)にあるときとを、それぞれ前方斜め右上から見た状態を示した斜視図である。図11は、線状移動型の可動演出ユニット60(遊技機用可動ユニット)において、フレーム部材61(第一部材)に対してスライド式役物部材62(第二部材)が、(a)退避位置(A位置)にあるときと、(b)突出位置(B位置)にあるときとを、前方から見た状態を示した正面図である。図11は、図10におけるフレーム部材61の上枠前面部61cを取り除いた状態で示している。図12は、線状移動型の可動演出ユニット60(遊技機用可動ユニット)において、フレーム部材61(第一部材)に対してスライド式役物部材62(第二部材)が、(a)退避位置(A位置)にあるときと、(b)突出位置(B位置)にあるときとを、図11におけるZ−Z面で切断した状態を示した断面図である。図12においては、スライド式役物部材62の位置を太破線の矩形で示している。
図10に示す可動演出ユニット60は、回胴式遊技機等の遊技機における、表示ユニット(図1における可動表示ユニット50を参照。)の前面側に取り付けるものとなっている。ただし、図1の回胴式遊技機10のように、開閉式の第二表示部材52を有する可動表示ユニット50では、第二表示部材52が可動演出ユニット60に干渉してしまう。このため、図10に示す可動演出ユニット60は、通常、図1に示す可動表示ユニット50から第二表示部材52を取り除いた形態の表示ユニット(第一表示部材51のみを有する表示ユニット)に対して取り付けられる。可動演出ユニット60は、図10に示すように、枠状のフレーム部材61と、枠状のフレーム部材61に対して左右方向にスライド可能に取り付けられたスライド式役物部材62とを備えている。表示ユニットの表示面は、フレーム部材61の開口部61aを通じて遊技者に視認されるようになる。フレーム部材61は、回胴式遊技機10の前扉10b(図1)に対し、動かない状態で取り付けられる。
本発明の「遊技機可動ユニット」は、相対的に移動可能な「第一部材」と「第二部材」とを備えたものであるところ、図10に示す可動演出ユニット60においては、説明の便宜上、動かない側のフレーム部材61を「第一部材」に対応する部材とし、動く側のスライド式役物部材62を「第二部材」に対応する部材として説明する。
この可動演出ユニット60において、スライド式役物部材62は、図10(a)に示すように、フレーム部材61の開口部61aから退避した退避位置(A位置)と、図10(b)に示すように、フレーム部材61の開口部61aの一部を覆う突出位置(B位置)との間を移動できるようになっている。フレーム部材61に対してスライド式役物部材62に対してどのように移動させるか(スライド式役物部材62の移動機構)は、特に限定されない。図10に示す可動演出ユニット60では、図11に示すように、モーター等の回転駆動手段63と、回転駆動手段63の出力軸に固定されて回転中心線Lを中心として回転可能なクランク部材64aと、左右方向にスライド可能にガイドされたピストン部材64bと、ピストン部材64bに対して回転中心線Lを中心として回転可能に支持された歯車部材64cと、左右方向に延在する歯列部64dを有する固定ラック部材64dと、歯車部材64cを挟んでラック部材64とは反対側に左右方向に延在する歯列部65aを有する可動ラック部材65とによって、スライド式役物部材62が左右方向に直線状に移動するようにしている。可動ラック部材65は、フレーム部材61の上枠部で左右方向に沿って設けられた支軸部材66によって、その移動方向が左右方向に制限された状態となっている。スライド式役物部材62は、可動ラック部材65に対して動かない状態で直接的又は間接的に取り付けられた状態となっている。
クランク部材64aの先端部(回転中心線Lから遠い側の端部)には、ガイドピン64aが設けられており、このガイドピン64aは、ピストン部材64bの基端部(回転駆動手段63側の端部)側に上下方向に長孔状に設けられたガイド孔64bに挿入されている。また、ピストン部材64bには、左右方向に長孔状を為すガイド孔64bが設けられており、フレーム部材61に設けられた一対のガイドピン61bが、このガイド孔64bに挿入されている。このため、フレーム部材61は、そのスライド方向が左右方向に制限された状態となっている。さらに、歯車部材64cは、回転中心線L上で同軸上に配された大小の歯車部を有する2段歯車となっており、小さい方の歯車部が固定ラック部材64dの歯列部64dに噛み合い、大きい方の歯車部が、可動ラック部材65の歯列部65aに噛み合うようになっている。このため、可動ラック部材65は、ピストン部材65bの変位量よりも大きな変位量で左右方向にスライドするようになっている。換言すると、ピストン部材64bと歯車部材64cと固定ラック部材64dと可動ラック部材65は、N倍速機構を構成している。
図10に示す線状移動型の可動演出ユニット60は、上記の構成によって、図11(a)に示すように、スライド式役物部材62が退避位置(A位置)にある状態から、回転駆動手段63が、回転中心線Lを中心として時計回り(正方向)に回転すると、スライド式役物部材62が右方向に移動する一方、図11(b)に示すように、スライド式役物部材62が突出位置(B位置)にある状態から、回転駆動手段63が、回転中心線Lを中心として反時計回り(逆方向)に回転すると、スライド式役物部材62が左方向に移動するようになっている。以下、スライド式役物部材62(第二部材)が退避位置(A位置)にあるときと突出位置(B位置)にあるときの各部材の状態等について、詳しく説明する。
3.2 スライド式役物部材(第二部材)が退避位置(A位置)にあるとき
図11(a)に示すように、スライド式役物部材62が退避位置(A位置)にあるときには、図12(a)に示すように、ストッパー用当接部α1.1とストッパー用当接部α1.2とが互いに当接するようになっている。このように、ストッパー用当接部α1.1とストッパー用当接部α1.2とを当接させる構造を採用したことによって、退避位置(A位置)に達したスライド式役物部材62が、退避位置(A位置)を越えた領域まで線状移動できない(図12(a)に示す位置よりもさらに矢印Sの側に線状移動できない)状態となるようになっている。すなわち、ストッパー用当接部α1.1及びストッパー用当接部α1.2は、退避位置(A位置)側のストッパーとして機能する部分となっている。図12に示す例では、可動ラック部材65の左端部近傍に、ストッパー用当接部α1.1を設けており、支軸部材66の左端部近傍に、ストッパー用当接部α1.2を設けている。
また、スライド式役物部材62が退避位置(A位置)に達したときには、図12(a)に示すように、保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2とが互いに係合した状態となるようになっている。図12に示す例では、筒状を為すガイド部材68の内部に前後方向(y軸方向)にスライド可能な状態で収容されたスライド部材67の後端面(y軸方向正側の面)から後向きに設けた凸部が保持用係合部α2.1(保持用凸部)となり、フレーム部材61の上枠後面部61dの前面左側に設けた凹部が保持用係合部α2.2(保持用凹部)となるようにしている。ガイド部材68は、可動ラック部材65に対して動かない状態で直接的又は間接的に取り付けられている。可動演出ユニット60では、図5〜9に示した可動表示ユニット50とは異なり、保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2は、それぞれ1箇所だけ設けている。ガイド部材68の内部には、係合用付勢部材69が設けられている。可動演出ユニット60における、スライド部材67、ガイド部材68及び係合用付勢部材69の機能等は、可動表示ユニット50(図5〜9)におけるスライド部材54、ガイド部材55及び係合用付勢部材53の機能等と、それぞれ略同様である。ただし、可動演出ユニット60においては、保持用凹部(保持用係合部α2.2)の一対の係合用内壁面のうち、一方のみが、保持用凸部(保持用係合部α2.1)と保持用凹部(保持用係合部α2.2)との係合方向に対して傾斜されている。
このように、可動演出ユニット60では、スライド式役物部材62が退避位置(A位置)にあるときには、保持用係合部α2.1と保持用係合部α2.2とが互いに係合し、スライド式役物部材62が退避位置(A位置)で保持された状態となるのであるが、図12(a)に示すように、スライド式役物部材62が退避位置(A位置)に達し、ストッパー用当接部α1.1とストッパー用当接部α1.2とが当接したときには、保持用凸部(保持用係合部α2.1)が、保持用凹部(保持用係合部α2.2)に対して完全には入り込まないようにするとともに、保持用凸部(保持用係合部α2.1)における一対の係合用外壁面のうち、矢印S側を向く係合用外壁面が、保持用凹部(保持用係合部α2.2)における一対の係合用内壁面のうち、前記係合方向に対して傾斜した、矢印S側を向く係合用内壁面に当接した状態となるようにしている。このため、スライド式役物部材62が退避位置(A位置)になったときの係合用付勢部材69による付勢力が、保持用凸部(保持用係合部α2.1)の係合用外壁面と保持用凹部(保持用係合部α2.2)の係合用内壁面との係合によるカム作用によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、ストッパー用当接部α1.1とストッパー用当接部α1.2とが当接した状態が保たれ、退避位置(A位置)にあるスライド式役物部材62のガタツキが抑えられるようになっている。
3.3 スライド式役物部材(第二部材)が突出位置(B位置)にあるとき
スライド式役物部材62が突出位置(B位置)に達したときには、図12(b)に示すように、ストッパー用当接部β1.1とストッパー用当接部β1.2とが互いに当接するようになっている。このように、ストッパー用当接部β1.1とストッパー用当接部β1.2とを当接させる構造を採用したことによって、退避位置(B位置)に達したスライド式役物部材62が、突出位置(B位置)を越えた領域まで回転移動できない(図12(b)に示す位置よりもさらに矢印Sの側に直線移動できない)状態となるようになっている。すなわち、ストッパー用当接部β1.1及びストッパー用当接部β1.2は、突出位置(B位置)側のストッパーとして機能する部分となっている。図12に示す例では、可動ラック部材65の右端部近傍に、ストッパー用当接部β1.1を設けており、支軸部材66の右端部近傍に、ストッパー用当接部β1.2を設けている。
また、スライド式役物部材62が突出位置(B位置)に達したときには、図12(b)に示すように、保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2とが互いに係合した状態となるようになっている。保持用係合部β2.1は、保持用係合部α2.1とは別個に設けてもよいが、本実施態様の可動演出ユニット60では、保持用係合部α2.1として設けた凸部を保持用係合部β2.1としても共用している。保持用係合部β2.2は、フレーム部材61の上枠後面部61dの前面に設けた凹部(保持用凹部)となっており、上枠後面部61dの右側に1箇所のみ設けている。保持用凹部(保持用係合部β2.2)の一対の係合用内壁面のうち、一方のみが、保持用凸部(保持用係合部β2.1)と保持用凹部(保持用係合部β2.2)との係合方向に対して傾斜されている。
このように、可動演出ユニット60では、スライド式役物部材62が突出位置(B位置)にあるときには、保持用係合部β2.1と保持用係合部β2.2とが互いに係合し、スライド式役物部材62が突出位置(B位置)で保持された状態となるのであるが、図12(b)に示すように、スライド式役物部材62が突出位置(B位置)に達し、ストッパー用当接部β1.1とストッパー用当接部β1.2とが当接したときには、保持用凸部(保持用係合部β2.1)が、保持用凹部(保持用係合部β2.2)に対して完全には入り込まないようにするとともに、保持用凸部(保持用係合部β2.1)における一対の係合用外壁面のうち、矢印S側を向く係合用外壁面が、保持用凹部(保持用係合部β2.2)における一対の係合用内壁面のうち、前記係合方向に対して傾斜した、矢印S側を向く係合用内壁面に当接した状態となるようにしている。このため、スライド式役物部材62が突出位置(B位置)になったときの係合用付勢部材69による付勢力が、保持用凸部(保持用係合部β2.1)の係合用外壁面と保持用凹部(保持用係合部β2.2)の係合用内壁面との係合によるカム作用によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、ストッパー用当接部β1.1とストッパー用当接部β1.2とが当接した状態が保たれ、突出位置(B位置)にあるスライド式役物部材62のガタツキが抑えられるようになっている。
3.4 その他
図10〜12に示した可動演出ユニット60において、特に言及しなかった構成は、可動演出ユニット60において採用することが不可能でない限り、図5〜9に示した可動表示ユニット50における対応する部分の構成を採用することができる。
10 回胴式遊技機
10a 筺体本体
10b 前扉
10b リール窓
10b ステージ部
10b 逆ステージ部
11 メダル投入口
12 メダル払出口
13 第一リール(リール)
14 第二リール(リール)
15 第三リール(リール)
16a 発光ランプ
16b 発光ランプ
16c 発光ランプ
16d 発光ランプ
17a スピーカー
17b スピーカー
17c スピーカー
18 マックスベットボタン
19 シングルベットボタン
20 スタートレバー
21 第一ストップボタン(ストップボタン)
22 第二ストップボタン(ストップボタン)
23 第三ストップボタン(ストップボタン)
24 チャンスボタン
25 払戻しボタン
26 メニューボタン
30 メイン制御基板ユニット
31 サブ制御基板ユニット
32 電源ユニット
33 コネクタユニット
34 リールユニット
35 ホッパーユニット
50 可動表示ユニット(回転移動型の遊技機用可動ユニット)
51 第一表示部材(第一部材)
51a 第一表示体
51a 表示面
52 第二表示部材(第二部材)
52a 第二表示体
52a 表示面
53 係合用付勢部材
54 スライド部材
54b 回転規制用凸部
55 ガイド部材
55a ガイド孔
55b 回転規制用凹部
56 回転時摺接部材
57 第二表示部材用受け部材
57a 平板部
57b 平板部
60 可動演出ユニット(線状移動型の遊技機用可動ユニット)
61 フレーム部材(第一部材)
61a 開口部
61b ガイドピン
61c 上枠前面部
61d 上枠後面部
62 スライド式役物部材(第二部材)
63 回転駆動手段
64a クランク部材
64a ガイドピン
64b ピストン部材
64b ガイド孔
64b ガイド孔
64c 歯車部材
64d 固定ラック部材
64d 歯列部
65 可動ラック部材
65a 歯列部
66 支軸部材
67 スライド部材
68 ガイド部材
69 係合用付勢部材
α1.1 A位置側のストッパー用当接部
α1.2 A位置側のストッパー用当接部
α2.1 A位置側の保持用凸部(保持用係合部)
α2.2 A位置側の保持用凹部(保持用係合部)
α3.1 A位置側のスライド部材回転規制用当接部
α3.2 A位置側のスライド部材回転規制用当接部
β1.1 B位置側のストッパー用当接部
β1.2 B位置側のストッパー用当接部
β2.1 B位置側の保持用凸部(保持用係合部)
β2.2 B位置側の保持用凹部(保持用係合部)
β3.1 B位置側のスライド部材回転規制用当接部
β3.2 B位置側のスライド部材回転規制用当接部

Claims (6)

  1. A位置からB位置まで相対的に移動可能な状態で設けられた第一部材及び第二部材を有する遊技機用可動ユニットであって、
    第二部材は表示部材であり、
    A位置からB位置まで相対的に移動することで、表示部材は開閉動作を行い、
    A位置は、表示部材が開位置にある状態であり、
    A位置になったときに互いに当接して、第一部材及び表示部材のA位置を越えた相対移動を規制するA位置側の第1ストッパー用当接部及びA位置側の第2ストッパー用当接部と、
    A位置になったときに互いに係合して、第一部材及び表示部材をA位置で保持するA位置側の第1保持用係合部及びA位置側の第2保持用係合部と、
    B位置になったときに互いに当接して、第一部材及び表示部材のB位置を越えた相対移動を規制するB位置側の第1ストッパー用当接部及びB位置側の第2ストッパー用当接部と、
    B位置になったときに互いに係合して、第一部材及び表示部材をB位置で保持するB位置側の第1保持用係合部及びB位置側の第2保持用係合部B位置側の第1保持用係合部は、A位置側の第1保持用係合部と共用する場合を含む。)と、
    A位置側の第1保持用係合部及びB位置側の第1保持用係合部A位置側の第2保持用係合部及びB位置側の第2保持用係合部とのうち、一方を他方に対して係合方向の順側(互いの係合が深まる側。以下同じ。)に付勢する係合用付勢部材と
    が設けられ、
    A位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、A位置側の第1保持用係合部とA位置側の第2保持用係合部との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、A位置側の第1ストッパー用当接部とA位置側の第2ストッパー用当接部とが互いに押し付けられ、
    B位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、B位置側の第1保持用係合部とB位置側の第2保持用係合部の係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、B位置側の第1ストッパー用当接部とB位置側の第2ストッパー用当接部とが互いに押し付けられるようにした
    ことを特徴とする遊技機用可動ユニット。
  2. A位置からB位置まで相対的に移動可能な状態で設けられた第一部材及び第二部材を有する遊技機用可動ユニットであって、
    第一部材及び第二部材が、A位置からB位置まで相対的に回転移動するものとされ、
    A位置になったときに互いに当接して、第一部材及び第二部材のA位置を越えた相対移動を規制するA位置側の第1ストッパー用当接部及びA位置側の第2ストッパー用当接部と、
    A位置になったときに互いに係合して、第一部材及び第二部材をA位置で保持するA位置側の第1保持用係合部及びA位置側の第2保持用係合部と、
    B位置になったときに互いに当接して、第一部材及び第二部材のB位置を越えた相対移動を規制するB位置側の第1ストッパー用当接部及びB位置側の第2ストッパー用当接部と、
    B位置になったときに互いに係合して、第一部材及び第二部材をB位置で保持するB位置側の第1保持用係合部及びB位置側の第2保持用係合部(B位置側の第1保持用係合部は、A位置側の第1保持用係合部と共用する場合を含む。)と、
    A位置側の第1保持用係合部及びB位置側の第1保持用係合部とA位置側の第2保持用係合部及びB位置側の第2保持用係合部とのうち、一方を他方に対して係合方向の順側(互いの係合が深まる側。以下同じ。)に付勢する係合用付勢部材と
    が設けられ、
    A位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、A位置側の第1保持用係合部とA位置側の第2保持用係合部との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、A位置側の第1ストッパー用当接部とA位置側の第2ストッパー用当接部とが互いに押し付けられ、
    B位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、B位置側の第1保持用係合部とB位置側の第2保持用係合部との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、B位置側の第1ストッパー用当接部とB位置側の第2ストッパー用当接部とが互いに押し付けられるようにし、
    さらに、係合用付勢部材によって前記係合方向の順側に付勢された部材であって、当該部材における前記係合方向の順側を向く面に、A位置側の第1保持用係合部及びB位置側の第1保持用係合部とA位置側の第2保持用係合部及びB位置側の第2保持用係合部とのうちの一方が設けられたスライド部材と、
    第一部材及び第二部材のうちの一方の部材に対して動かない状態で設けられた部材であって、ガイド孔を有し、当該ガイド孔に挿入されたスライド部材を前記係合方向に案内するガイド部材と、
    第一部材及び第二部材のうちの他方の部材に対して動かない状態で設けられた部材であって、第一部材及び第二部材が相対的に回転移動する際にスライド部材に摺接する環状摺接面を有し、当該環状摺接面に、A位置側の第1保持用係合部及びB位置側の第1保持用係合部とA位置側の第2保持用係合部及びB位置側の第2保持用係合部とのうちの他方が設けられた回転時摺接部材と
    を備え、
    ガイド部材の内周部及びスライド部材の外周部に、
    A位置になったときに互いに当接して、ガイド孔の内部でのスライド部材の回転を規制するA位置側の第1スライド部材回転規制用当接部及びA位置側の第2スライド部材回転規制用当接部と、
    B位置になったときに互いに当接して、ガイド孔の内部でのスライド部材の回転を規制するB位置側の第1スライド部材回転規制用当接部及びB位置側の第2スライド部材回転規制用当接部と
    が設けられ、
    A位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、A位置側の第1保持用係合部とA位置側の第2保持用係合部との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、A位置側の第1スライド部材回転規制用当接部とA位置側の第2スライド部材回転規制用当接部とが互いに押し付けられ、
    B位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、B位置側の第1保持用係合部とB位置側の第2保持用係合部との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、B位置側の第1スライド部材回転規制用当接部とB位置側の第2スライド部材回転規制用当接部とが互いに押し付けられるようにした
    ことを特徴とする遊技機用可動ユニット。
  3. A位置からB位置まで相対的に移動可能な状態で設けられた第一部材及び第二部材を有する遊技機用可動ユニットであって、
    第一部材及び第二部材が、A位置からB位置まで相対的に線状移動するものとされ、
    A位置になったときに互いに当接して、第一部材及び第二部材のA位置を越えた相対移動を規制するA位置側の第1ストッパー用当接部及びA位置側の第2ストッパー用当接部と、
    A位置になったときに互いに係合して、第一部材及び第二部材をA位置で保持するA位置側の第1保持用係合部及びA位置側の第2保持用係合部と、
    B位置になったときに互いに当接して、第一部材及び第二部材のB位置を越えた相対移動を規制するB位置側の第1ストッパー用当接部及びB位置側の第2ストッパー用当接部と、
    B位置になったときに互いに係合して、第一部材及び第二部材をB位置で保持するB位置側の第1保持用係合部及びB位置側の第2保持用係合部(B位置側の第1保持用係合部は、A位置側の第1保持用係合部と共用する場合を含む。)と、
    A位置側の第1保持用係合部及びB位置側の第1保持用係合部とA位置側の第2保持用係合部及びB位置側の第2保持用係合部とのうち、一方を他方に対して係合方向の順側(互いの係合が深まる側。以下同じ。)に付勢する係合用付勢部材と
    が設けられ、
    A位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、A位置側の第1保持用係合部とA位置側の第2保持用係合部との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、A位置側の第1ストッパー用当接部とA位置側の第2ストッパー用当接部とが互いに押し付けられ、
    B位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力が、B位置側の第1保持用係合部とB位置側の第2保持用係合部との係合によって、前記係合方向に非平行な付勢力に変換され、当該非平行な付勢力によって、B位置側の第1ストッパー用当接部とB位置側の第2ストッパー用当接部とが互いに押し付けられるようにした
    ことを特徴とする遊技機用可動ユニット。
  4. 第一部材及び表示部材が、A位置からB位置まで相対的に回転移動するものとされた請求項記載の遊技機用可動ユニット。
  5. A位置側の第1保持用係合部及びB位置側の第1保持用係合部A位置側の第2保持用係合部及びB位置側の第2保持用係合部とのうち、一方が、前記係合方向に対して傾斜した係合用外壁面を有する保持用凸部とされるとともに、他方が、保持用凸部の係合用外壁面に係合可能な係合用内壁面を有する保持用凹部とされることにより、
    又は、
    A位置側の第1保持用係合部及びB位置側の第1保持用係合部A位置側の第2保持用係合部及びB位置側の第2保持用係合部とのうち、一方が、前記係合方向に対して傾斜した係合用内壁面を有する保持用凹部とされるとともに、他方が、保持用凹部の係合用内壁面に係合可能な係合用外壁面を有する保持用凸部とされることにより、
    A位置又はB位置になったときの係合用付勢部材による前記係合方向の付勢力の前記変換が、保持用凸部の係合用外壁面と保持用凹部の係合用内壁面との係合によるカム作用によって生じるようにした
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の遊技機用可動ユニット。
  6. 請求項1〜5いずれか1つに記載の遊技機用可動ユニットを備えた遊技機。
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