JP6629671B2 - センサデータ収集システムおよび回路パラメータ設定方法 - Google Patents
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Description
また、一般家庭においても省エネに対する意識の高まりから、電流センサ、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、人感センサ等のセンサ情報を用いて、効率的なエネルギー消費の実現に向けたエネルギーマネージメントシステムが考案されている。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるセンサデータ収集システム1について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるセンサデータ収集システムの構成を示すブロック図である。
このセンサデータ収集システム1は、各種のセンサデータを収集する際に用いられて、予め端末メモリに設定されている回路パラメータに基づいてそれぞれのセンサ端末10でセンサデータを取得し、センサ中継装置RTおよび通信ネットワークNWを介して処理装置SVで収集するためのネットワークシステムである。
センサ中継装置RTは、ゲートウェイやルータなどのデータ転送装置からなり、センサ端末10で取得されたセンサデータや、センサデータの取得に用いる回路パラメータを中継転送する機能を有している。
設定装置20は、全体としてサーバ装置などの情報処理装置からなり、センサ端末10から送信された設定要求に応じて、センサ端末10に対応する回路パラメータを通知する機能を有している。なお、設定装置20は、センサ中継装置RTや処理装置SVの一部として実現してもよく、システムの簡素化、ネットワーク負荷やリスクを分散できる。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるセンサデータ収集システム1で用いられるセンサ端末10の構成について詳細に説明する。
センサ端末10には、主な機能部として、センサ11、端末制御部12、および通信I/F部13が設けられている。
通信I/F部13は、センサ中継装置RTとデータ通信を行うことにより、センサデータや回路パラメータを送受信する機能とを有している。
センサI/F部SIFは、センサ11を接続するためのI/F回路であり、センサ11の種別に応じた回路構成を有している。
マイクロコントローラMCは、CPUなどの各種半導体回路をチップに搭載した制御用LSIであり、信号処理部12Aと端末メモリ12Bを有している。
端末メモリ12Bは、半導体メモリからなり、通信I/F部13で受信した設定装置20からの回路パラメータを記憶する機能を有している。端末メモリ12Bには、回路パラメータの設定値として、センサ種別、出力ゲイン、データ取得周期などの各種のパラメータが設定される。
この際、回路パラメータは、センサ11およびセンサI/F部SIFの選定、センサI/F部SIFの回路動作、信号処理部12Aでの処理内容の特定に用いられる。
また、データ取得周期は、信号処理部12AにおけるセンサI/F部SIFからのセンサ信号の取り込みタイミングの決定に用いられる。これにより、センサデータの中継転送頻度を調整でき、対象の状態に応じたデータ解像度の変更や、センサ中継装置RTや通信ネットワークNWでの負荷を制御できる。また、センサ信号の取り込みタイミングを変更せずに信号処理部で通信I/F部への送信タイミングを変更する構成としてもよい。この場合、データ取得周期は、通信I/F部への送信タイミングの決定に用いられる。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるセンサデータ収集システム1で用いられる設定装置20の構成について詳細に説明する。
設定装置20には、主な機能部として、通信I/F部21、設定制御部22、および回路パラメータDB23が設けられている。
設定制御部22は、通信I/F部21で受信したセンサ端末10からの設定要求に応じて、センサ端末10と対応する回路パラメータを回路パラメータDB23から取得してセンサ端末10へ通知する機能を有している。
次に、図4および図5を参照して、本実施の形態にかかるセンサデータ収集システム1の動作について説明する。図4は、第1の実施の形態にかかるセンサデータ収集システムの動作を示すシーケンス図である。図5は、回路パラメータの設定に用いるパケットの構成例である。
ここでは、回路パラメータの設定を要求するセンサ端末10を要求元端末という。
この設定要求パケットには、図5(a)に示すように、要求元端末を識別するための端末IDと、要求元端末における回路パラメータの設定状態とが含まれている。設定状態は、要求元端末に回路パラメータが設定されていない未設定の状態か、回路パラメータが設定されている設定済の状態かを示す情報であり、後述する回路パラメータの流用設定以外は、未設定を示している。
この設定応答パケットには、図5(b)に示すように、要求元である要求元端末を識別するための端末IDと、要求元端末に設定するための回路パラメータとが含まれている。
したがって、例えば図3に示したように、要求元端末の端末IDが「0001」の場合、回路パラメータとして「電圧」、「50」、「10s」が回路パラメータDB23から取得されて、図2に示したように、センサ種別、出力ゲイン、データ取得周期の設定値として要求元端末に設定される。
この後、端末制御部12は、データ取得周期「10s」に基づき10秒ごとに、可変増幅器AMPで増幅されたセンサ信号を取り込んで(ステップ110)、その電圧値を信号処理部12AでA/D変換して信号処理することによりセンサデータを生成し(ステップ111)、処理装置SVへ送信する(ステップ112)。
このように、本実施の形態は、センサ端末10が、センサデータの取得開始前に回路パラメータに関する設定要求を設定装置20へ送信し、設定装置20が、センサ端末10からの設定要求に応じて、センサ端末10と対応する回路パラメータを回路パラメータDB23から取得してセンサ端末10へ通知し、センサ端末10が、設定要求に応じて設定装置20から通知された回路パラメータを端末メモリ12Bに設定するようにしたものである。
次に、本発明の第2の実施の形態にかかるセンサデータ収集システム1について説明する。
本実施の形態では、複数のセンサ端末10に対して回路パラメータを一括して設定する場合について説明する。
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかるセンサデータ収集システム1の動作について説明する。図7は、第2の実施の形態にかかるセンサデータ収集システムの動作を示すシーケンス図である。ここでは、回路パラメータの設定を要求するセンサ端末10を要求元端末といい、回路パラメータDB23には、この要求元端末を含む設定対象端末#1,#2,…,#N(Nは2以上の整数)が登録されているものとする。
設定対象端末#1,#2,…,#Nの端末制御部12は、この設定応答パケットの受信に応じて、設定応答パケットに含まれている回路パラメータを取得し、センサデータの取得に用いる回路パラメータの設定値として端末メモリ12Bへ設定する(ステップ221〜22N)。
このように、本実施の形態は、設定装置20の設定制御部22が、センサ端末10からの設定要求時、要求元端末とともに回路パラメータを設定すべきセンサ端末10が、設定対象端末として予め登録されている場合、これら設定対象端末と対応する回路パラメータを回路パラメータDB23から取得して、設定対象端末へそれぞれ通知するようにしたものである。
次に、本発明の第3の実施の形態にかかるセンサデータ収集システム1について説明する。
本実施の形態では、同じ端末グループに属する複数のセンサ端末10に対して回路パラメータを一括して設定する場合について説明する。
次に、図9を参照して、本実施の形態にかかるセンサデータ収集システム1の動作について説明する。図9は、第3の実施の形態にかかるセンサデータ収集システムの動作を示すシーケンス図である。ここでは、回路パラメータの設定を要求するセンサ端末10を要求元端末といい、回路パラメータDB23には、この要求元端末を含む設定対象端末#1,#2,…,#N(Nは2以上の整数)が登録されているものとする。
設定対象端末#1,#2,…,#Nの端末制御部12は、この設定応答パケットの受信に応じて、設定応答パケットに含まれている回路パラメータを取得し、センサデータの取得に用いる回路パラメータの設定値として端末メモリ12Bへ設定する(ステップ321〜32N)。
このように、本実施の形態は、設定装置20の設定制御部22が、センサ端末10からの設定要求時、要求元端末が属する端末グループ内で回路パラメータを設定すべきセンサ端末10が、設定対象端末として予め登録されている場合、これら設定対象端末と対応する回路パラメータを回路パラメータDB23から取得して、設定対象端末へそれぞれ通知するようにしたものである。
次に、本発明の第4の実施の形態にかかるセンサデータ収集システム1について説明する。
本実施の形態では、第3の実施の形態において、同じ端末グループに属する複数のセンサ端末10に対して、設定要求の要求元である要求元端末の回路パラメータを流用して一括設定する場合について説明する。
回路パラメータの流用設定は、図5(a)の設定要求パケットに含まれる「設定状態」を「設定済」とすることにより指定される。この際、要求元端末に設定済みの回路パラメータが設定要求パケットで通知される。
次に、図11を参照して、本実施の形態にかかるセンサデータ収集システム1の動作について説明する。図11は、第4の実施の形態にかかるセンサデータ収集システムの動作を示すシーケンス図である。ここでは、回路パラメータの設定を要求するセンサ端末10を要求元端末といい、回路パラメータDB23には、この要求元端末を含む設定対象端末#1,#2,…,#N(Nは2以上の整数)が登録されているものとする。
設定対象端末#1,#2,…,#Nの端末制御部12は、この設定応答パケットの受信に応じて、設定応答パケットに含まれている回路パラメータを取得し、センサデータの取得に用いる回路パラメータの設定値として端末メモリ12Bへ設定する(ステップ421〜42N)。
このように、本実施の形態は、設定装置20の設定制御部22が、設定要求により回路パラメータの流用が指定されている場合、設定要求に含まれている、要求元端末に設定済みの回路パラメータを、設定対象端末へそれぞれ通知するようにしたものである。
これにより、任意のセンサ端末10と同じ回路パラメータを複数の設定対象端末へ一括して設定することが可能となる。したがって、特定のシステムに属する複数のセンサ端末10を新規設置あるいは追加設置して、同じ回路パラメータを設定する場合、極めて大幅に作業負担を削減することが可能となる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (4)
- 予め端末メモリに設定されている回路パラメータに基づいてそれぞれのセンサ端末でセンサデータを取得し、通信ネットワークを介して処理装置で収集するセンサデータ収集システムであって、
前記センサ端末に対して前記回路パラメータを設定する設定装置を備え、
前記設定装置は、
前記回路パラメータが登録されている回路パラメータDBと、
前記センサ端末からの設定要求に応じて、前記設定要求の要求元端末と対応する回路パラメータを前記回路パラメータDBから取得して前記要求元端末へ通知する設定制御部とを備え、
前記センサ端末は、
センサデータの取得開始前に前記設定要求を前記設定装置へ送信し、これに応じて前記設定装置から通知された前記回路パラメータを前記端末メモリに設定する端末制御部を備え、
前記設定制御部は、前記設定要求時、前記要求元端末とともに前記回路パラメータを設定すべきセンサ端末が、設定対象端末として予め登録されている場合、前記設定対象端末の全てについて、前記設定対象端末のそれぞれに対応する回路パラメータを前記回路パラメータDBから取得して、前記設定対象端末の全てにそれぞれ通知する
ことを特徴とするセンサデータ収集システム。 - 請求項1に記載のセンサデータ収集システムにおいて、
前記回路パラメータは、前記センサ端末で前記センサデータを取得するセンサの種別を示すセンサ種別、前記センサから出力されたセンサ信号の増幅度を示す出力ゲイン、または、前記センサデータの取得間隔を示すデータ取得周期のうち、少なくともいずれか1つを含むことを特徴とするセンサデータ収集システム。 - 請求項1または請求項2に記載のセンサデータ収集システムにおいて、
前記設定装置は、前記処理装置の一部として、または、前記センサ端末と前記通信ネットワークとの間に接続されて、前記センサ端末から送信された前記センサデータを前記処理装置へ中継転送するセンサ中継装置の一部として、実現されていることを特徴とするセンサデータ収集システム。 - 予め端末メモリに設定されている回路パラメータに基づいてそれぞれのセンサ端末でセンサデータを取得し、通信ネットワークを介して処理装置で収集するセンサデータ収集システムで用いられる回路パラメータ設定方法であって、
前記センサ端末が、センサデータの取得開始前に前記回路パラメータに関する設定要求を設定装置へ送信する設定要求ステップと、
前記設定装置が、前記センサ端末からの前記設定要求に応じて、前記センサ端末と対応する回路パラメータを回路パラメータDBから取得して前記センサ端末へ通知する設定制御ステップと、
前記センサ端末が、前記設定要求に応じて前記設定装置から通知された前記回路パラメータを前記端末メモリに設定する回路パラメータ設定ステップとを備え、
前記設定制御ステップでは、前記設定要求時、要求元の前記センサ端末とともに前記回路パラメータを設定すべきセンサ端末が、設定対象端末として予め登録されている場合、前記設定対象端末の全てについて、前記設定対象端末のそれぞれに対応する回路パラメータを前記回路パラメータDBから取得して、前記設定対象端末の全てにそれぞれ通知する
ことを特徴とする回路パラメータ設定方法。
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