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JP6616861B2 - 補助錠用金具及び補助錠装置 - Google Patents

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JP6616861B2
JP6616861B2 JP2018077444A JP2018077444A JP6616861B2 JP 6616861 B2 JP6616861 B2 JP 6616861B2 JP 2018077444 A JP2018077444 A JP 2018077444A JP 2018077444 A JP2018077444 A JP 2018077444A JP 6616861 B2 JP6616861 B2 JP 6616861B2
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Description

本発明は、開き戸において、既設の錠とは別個にその開き戸のロック及びロック解除を行うための補助錠用金具及びこの補助錠用金具を用いた補助錠装置に関する。
アパートやマンション等の部屋を改修工事する場合や、入居希望者にアパートやマンション等の部屋を内覧のために案内する場合、工事業者又は不動産業者は多数の部屋の鍵を持ってそれぞれの部屋の開閉を行う。この場合、多数の鍵を持ち歩いて使用及び管理する必要があり、非常に不便であると共に鍵を紛失してしまう可能性もある。
このような問題に対する対策の一例として、開き戸の開閉を既設の錠を使用せずに、仮設的に設けられて南京錠等の簡易錠で施解錠する補助錠装置が知られている。この種の補助錠装置は、開き戸(以下、「ドア」ともいう)及び戸枠(以下、「ドア枠」ともいう)に加工を施すことなく南京錠等を簡単に取り付けることができる構成となっている。具体的に説明すると、例えば、特許文献1、2に記載されているように、ドアの内側においてドア枠にネジの締付力で固定された取り付けプレートの先端部をドアとドア枠の隙間から外部に突出させ、該先端部とこれに嵌合する係止金具の双方に形成された錠杆挿通孔に南京錠等の錠杆を挿通してロックする構成となっている。
係止金具は、取り付けプレートの先端部に嵌合してその外側を覆う程度の大きさとなっている。
実公昭55−29649号公報 特開2002−168022号公報
特許文献1、2に開示されている補助錠装置では、係止金具が取り付けプレートの先端部を覆うだけの簡単且つ小サイズの構成となっているので、外力が作用した場合に取り付けプレートの先端部が係止金具で保護されずに折れ曲がったり、手持ち部分の面積が少ないためにロック・ロック解除時の操作性(取り扱い性)が低い等の懸念があった。
本発明はこのような現状に鑑みて創案されたものであり、取り付けプレートの先端部の保護機能及び操作性の向上を図れる補助錠用金具及びこの金具を用いた補助錠装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ドアとドア枠の隙間から該ドアの外側に突出する取り付けプレートに係合して用いられる補助錠用金具であって、取り付けプレートが挿通される挿通孔をそれぞれ有し、互いに相対的に変位可能に結合され、かつそれぞれの挿通孔の少なくとも一部が重ね合わせ可能な内側部材と外側部材とを有し、内側部材と外側部材の少なくとも一方には、取り付けプレートを挿通した状態で取り付けプレートに形成された係合穴に係合する係合凸部が設けられ、且つ、内側部材と外側部材は、係合凸部が係合穴に係合した状態で重ね合わせ状態となる錠杆挿通孔をそれぞれ有していることを特徴とする。
内側部材と外側部材とからなる重ね合わせ構造において、これらは互いに相対的に変位可能に結合され、かつそれぞれの挿通孔の少なくとも一部が重ね合わせ可能で、取り付けプレートの先端部に係合する構成であるため、取り付けプレートの先端部を保護する強度及び構成を確保できる。また、これらの一方を片手で他方をもう一方の手で持ってロック、ロック解除ができ、操作性を向上させることができる。
内側部材と外側部材とは、重ね合わせ状態でスライド自在に結合され、内側部材と前記外側部材とを互いに離れる方向にスライドさせたロック解除位置で取り付けプレートを各挿通孔の重なった部分に挿通可能であり、係合凸部は、取り付けプレートを挿通した状態で内側部材と外側部材とを互いに近付くようにスライドさせたロック位置で取り付けプレートに形成された係合穴に係合するように構成されていることが好ましい。これにより、内側部材と外側部材とからなる重ね合わせ構造において、これらを互いに近付くようにスライドさせて取り付けプレートの先端部に係合する構成であるため、取り付けプレートの先端部を保護する強度及び構成を確保できる。また、内側部材と外側部材は互いにスライド自在に設けられているので、これらの一方を片手で他方をもう一方の手で持ってロック、ロック解除ができ、操作性を向上させることができる。
係合凸部が内側部材と外側部材の双方に設けられていることが好ましい。これにより、取り付けプレートとの係合強度(ロック強度)を高めることができる。
係合凸部が、挿通孔の周縁から内方に突出する形状を有し、内側部材と外側部材を互いに近付くようにスライドさせたときこれらの係合凸部がその厚み方向に重なった状態で互いに係合穴に係合することが好ましい。これにより、取り付けプレートとの係合強度を更に高めることができる。
内側部材と外側部材の少なくとも一方に、スライド操作を行うための摘み部が設けられていることが好ましい。これにより、操作性を更に向上させることができる。
摘み部が内側部材又は外側部材の一部を折り曲げて形成されていることが好ましい。このようにすれば、単板から摘み部を形成することができ、製造が容易となる。
内側部材と外側部材とは、片端が回動自在に結合され、内側部材には、取り付けプレートを挿通した状態で取り付けプレートに形成された係合穴に係合する係合凸部が設けられ、内側部材と外側部材とが互いに重なった状態で係合凸部が取り付けプレートに形成された係合穴に係合するロック位置となり、内側部材と外側部材とが互いに開いた状態で係合凸部が係合穴から抜け出し可能に構成されていることが好ましい。これにより、内側部材と外側部材とは、片端が回動自在に連結されており、外側部材を回動することで取り付けプレートの先端部に係合する構成であるため、取り付けプレートの先端部を保護する強度及び構成を確保できる。また、内側部材と外側部材とは片端が回動自在に結合されているので、これらの一方を片手で他方をもう一方の手で持ってロック、ロック解除ができ、操作性を向上させることができる。
錠杆挿通孔が、内側部材と外側部材のそれぞれ複数箇所に設けられていることが好ましい。これにより、補助錠用金具を2つ以上の錠で施錠することができ、防犯性を高めることができる。
また、本発明は、上述した補助錠用金具と、取り付けプレートと、補助錠用金具の錠杆挿通孔に挿通する錠杆を有する錠とを備えていることを特徴とする。これにより、何らの加工を施すことなく、簡易にドアをロックすることができる。
本発明の補助錠用金具及び補助錠装置によれば、取り付けプレートの先端部の保護機能及び操作性の向上を図れる補助錠用金具及びこの金具を用いた補助錠装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る補助錠装置の構成を概略的に示す斜視図である。 第1の実施形態の補助錠用金具をロック解除位置に設定して取り付けプレートに挿通する直前の状態を概略的に示す断面図である。 第1の実施形態の補助錠用金具を取り付けプレートに挿通した状態を概略的に示す断面図である。 図1に示した補助錠装置によるドアのロック状態を概略的に示す断面図である。 第1の実施形態の補助錠用金具の構成を概略的に示す分解斜視図である。 第1の実施形態の補助錠用金具のロック位置での状態を概略的に示す斜視図である。 第1の実施形態の補助錠用金具のロック解除位置での状態を示す正面図である。 第1の実施形態の補助錠用金具のロック位置での状態を示す正面図である。 第1の実施形態における取り付けプレートの先端部の係合穴に補助錠用金具の係合凸部が進入して係合する状態を示す要部斜視図である。 第1の実施形態における補助錠装置の使用状態の他例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る補助錠装置の構成を概略的に示す斜視図である。 第2の実施形態の補助錠用金具の構成を概略的に示す斜視図である。 第2の実施形態の補助錠用金具のロック位置での状態を示す正面図、側面図及び断面図である。 第2の実施形態の補助錠用金具のロック解除位置での状態を示す正面図、側面図及び断面図である。
以下、本発明に係る補助錠用金具及び補助錠装置の実施形態を、図を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る補助錠装置2の構成を示しており、同図において、補助錠装置2によりドア6をロックしている状態を示している。図2はロック解除位置に設定された補助錠用金具14を取り付けプレート10に挿通する前の状態を示しており、図3は取り付けプレート10に補助錠用金具14を挿通した状態を示しており、図4は取り付けプレート10に補助錠用金具14を挿通した後に補助錠用金具14をロック位置に設定して補助錠用金具14を南京錠20で施錠した状態を示している。図5は補助錠用金具14の各部の構成を示している。図6は、図5で示した内側部材22と外側部材24とを連結ピン26で一体に結合した状態で且つロック位置の状態を示している。図7は補助錠用金具14のロック解除位置を示しており、図8は補助錠用金具14のロック位置を示している。
図1〜図4に示すように、補助錠装置2は、ドア枠4に固定され、先端部12がドア6とドア枠4との隙間8からドア6の外側に突出(露出)する取り付けプレート10と、取り付けプレート10の先端部12に係合して用いられる補助錠用金具14と、補助錠用金具14を施錠する南京錠20とを備えている。ドア6は、図1の矢印R方向に回動する開き戸タイプのドアである。図示しないが、ドア6には該ドアの施解錠を本来的に行う錠(本錠)が設けられている。すなわち、補助錠装置2は、本錠とは別個に仮設的に設けられ、ドア6の施解錠を簡易的に行うものである。
図2〜図4に示すように、取り付けプレート10は、ドア6の内側において、ドア枠4に固定ネジ16の締め付け力のみで固定されている。すなわち、取り付けプレート10は、ドア枠4の室内側の凹凸形状を利用してドア枠4に何ら加工を施すことなく固定されている。このため、補助錠装置2の設置において、ドア枠4やドア6に対する工事は不要である。取り付けプレート10の先端部12はドア6の外側に突出し、先端部12に形成された係合穴18に補助錠用金具14を係合することによって補助錠装置2によるドア6のロック(施錠)がなされる。
補助錠装置2によるロック状態を示す図1及び図4では、取り付けプレート10の先端部12に形成された係合穴18に補助錠用金具14の後述する係合凸部が係合し、且つ、補助錠用金具14のスライド操作によるロック解除操作ができないように補助錠用金具14が南京錠20で施錠されている。
図5〜図8に示すように、補助錠用金具14は、ドア6側の内側部材22と外側部材24とを重ね合わせ状態に且つスライド自在に連結ピン26で一体に結合した構成を有している。内側部材22と外側部材24の各々は、例えばステンレス等の1枚の金属板にプレス加工により形成されている。連結ピン26は外側部材24の挿通孔64、内側部材22の移動用孔42を挿通した後、ブッシュナット70に通され、先端はカシメ等による抜け止め処理がなされている。
図5に示すように、内側部材22は、平板状のベースプレート27の上下方向(Y方向)の端部をドア側(内側)に折り曲げて形成されたドア当接片28を有している。各ドア当接片28の左右方向(X方向)の一方側には錠杆挿通孔30を有する施錠用片32が外側(Z方向)に立ち上げられ、対向配置されている。各ドア当接片28の左右方向の他方側には、スライド操作用の摘み部34が外側に立ち上げられ、対向配置されている。ベースプレート27の摘み部34側には、錠杆挿通孔36を有する1つの施錠用片38が外側に立ち上げられている。ベースプレート27の中央領域には、取り付けプレート10の先端部12が挿通される挿通孔40が形成されていると共に、連結ピン26の移動用孔42が長穴状に形成されている。挿通孔40には、この挿通孔40の周縁から内方に平面的に突出するように係合凸部44が形成されている。各ドア当接片28には、ドア6やドア枠4の表面を傷付けず且つ当接音を緩和するためのゴム等の緩衝材46が嵌合して設けられている。各摘み部34の外面はゴム等の緩衝材48で被覆され、指で摘むときの感触と滑りにくさの向上(操作性の向上)が図られている。
外側部材24は、ベースプレート50の上下方向の端部を外側に折り曲げて形成された摺動ガイド片52を有している。各摺動ガイド片52には、錠杆挿通孔54が対向して形成されており、これらの錠杆挿通孔54は、内側部材22と外側部材24とを互いに近付くようにスライドさせたロック位置で、内側部材22の錠杆挿通孔30と重ね合わせ状態となる。ベースプレート50の左右方向の一方側、換言すれば、内側部材22の摘み部34側と反対側には、スライド操作用の1つの摘み部56が外側に立ち上げられている。摘み部56の外面は、ゴム等の緩衝材58で被覆され、指で摘むときの感触と滑りにくさの
向上が図られている。ベースプレート50の他方側には、錠杆挿通孔60を有する施錠用片62が外側に立ち上げられている。また、ベースプレート50には、連結ピン26の挿通孔64が形成されていると共に、中央領域には取り付けプレート10の先端部12が挿通される挿通孔66が形成されている。挿通孔66には、該挿通孔66の周縁から内方に平面的に且つ内側部材22の係合凸部44とは逆向きに突出するように係合凸部68が形成されている。
補助錠用金具14をロック解除位置にする場合、図7に示すように、例えば、内側部材22の2つの摘み部34を右手の親指と人差し指で摘み、外側部材24の1つの摘み部56を左手の親指と人差し指で摘んだ状態で内側部材22と外側部材24とが互いに離れるように左右方向(図中矢印方向)にスライドさせると、連結ピン26が移動用孔42の左端に当たってそれ以上のスライド移動が規制される。この位置が補助錠用金具14と取り付けプレート10とのロック解除位置(図2及び図3に示す位置)である。このロック解除位置では、内側部材22の挿通孔40と外側部材24の挿通孔66との間に、係合凸部44及び68が存在しない重なり部分45ができ、取り付けプレート10の先端部12をスムーズに挿通可能となる。
また、図2に示すように、補助錠用金具14をロック解除位置に設定した状態で、挿通孔40と66の重なり部分45を取り付けプレート10の先端部12に対向させ、押し込むと、図3に示すように、取り付けプレート10の先端部12が重なり部分45に挿通され、内側部材22のドア当接片28が緩衝材46を介してドア6とドア枠4の外表面に当接する。換言すれば、補助錠用金具14をドア6とドア枠4の外表面に対して安定当接状態とすることができる。図2における補助錠用金具14は、図7のA−A線での断面図として示している。
このロック解除位置の状態で、内側部材22と外側部材24を互いに近付くようにスライドさせると、図8に示すように、連結ピン26が移動用孔42の右端に当たってそれ以上のスライド移動が規制される。この位置が補助錠用金具14と取り付けプレート10とのロック位置(図1及び図4に示す位置)である。ロック位置へ向けたスライド操作において、図9に示すように、取り付けプレート10の先端部12に形成された係合穴18に、内側部材22の係合凸部44と外側部材24の係合凸部68とが互いに逆向きに進入し、厚み方向に重なった状態に係合穴18に係合して図4に示す状態となる。図4はロック状態での全体構成を示す、図8のB−B線での断面図である。
内側部材22と外側部材24がロック位置にある状態で、図1に示すように、南京錠20の錠杆を、外側部材24の錠杆挿通孔54と内側部材22の錠杆挿通孔30とに貫通して通し施錠する。これにより補助錠用金具14はスライド操作できなくなり、補助錠用金具14と取り付けプレート10との係合状態、すなわち補助錠装置2によるドア6のロック状態が完成する。本実施形態では南京錠20による補助錠用金具14の施錠箇所は3箇所あり、いずれの箇所で施錠してもよく、また、複数の南京錠20で施錠して防犯性を高めるようにしてもよい。勿論施錠箇所は1箇所のみ設けてもよい。また、補助錠用金具14のスライド操作をロックする施錠手段としては、図10に示すように、南京錠20に限らずディンプル錠74等の他の錠でもよく、南京錠20と共に用いてもよい。
また、本実施の形態において、図1に示すように、補助錠用金具14のドア6側(厳密には内側部材22のドア6側)は、ドア6の外表面とドア枠4の外表面とに跨って当接し、取り付けプレート10の先端部12はその一部が補助錠用金具14の内方中央部に突出しているだけである。このため、先端部12を曲げる外力に対する保護機能及びその安定性が高い。また、内側部材22の2つの摘み部34は離れているために親指と人さし指又は親指と中指で摘み易く、両手で安定的に持つことができ、操作性を向上させることができる。対向する2つの摘み部34は外側部材24に設けてもよく、摘み部34の形成する位置や数は限定されない。
補助錠装置2によるドア6のロック状態を解除する場合には、南京錠20による補助錠用金具14の施錠を解除し、内側部材22と外側部材24とを持ってロック解除位置にスライドさせる。ロック解除位置は、図2や図3に示す状態となる。この状態で補助錠用金具14を手前に引き抜くと、補助錠用金具14と取り付けプレート10との係合が外れ、ドア6を開閉することができる。
図1に示すように、外側部材24のベースプレート50の摘み部56側には、ロックとロック解除の操作が容易にできるように、操作説明シールが貼られている。操作説明シールには、ロック操作を示す「LOCK」の文字とその方向を示す矢印、ロック解除操作を示す「OPEN」の文字とその方向を示す矢印が記されている。操作説明の表示は、シールを貼らずに外側部材24のベースプレート50に直接刻印してもよい。
上述したように、内側部材22と外側部材24は、1枚の金属板をプレス加工等によって加工して錠杆挿通孔や挿通孔等を一工程で形成し、その後必要部位を曲げ加工することにより容易に作製することができる。なお、内側部材22と外側部材24は、エンジニアリングプラスチック等の合成樹脂による一体成形で作製してもよい。
また、係合凸部は内側部材22と外側部材24のいずれか一方に設けてもよい。即ち、挿通孔40及び66のうち一方は係合凸部44又は68が存在しない四角形状としてもよい。本実施形態のように内側部材22と外側部材24の双方に係合凸部44及び68を設ける構成とすれば、係合凸部が二重になった状態で取り付けプレート10との係合がなされるので、係合強度、すなわち補助錠装置2によるドア6のロック強度を向上させることができる利点を有している。
上記実施形態では、補助錠用金具14の操作方向を特定したが、内側部材22の摘み部34と外側部材24の摘み部56の位置が左右逆となるようにして使用することもできる。
図11は本発明の第2の実施形態に係る補助錠装置2Aの構成を示している。図12は第2の実施形態の補助錠用金具14Aの構成を示しており、同図(a)は補助錠用金具14Aのロック位置での状態を示しており、(b)は補助錠用金具14Aのロック解除位置での状態を示している。図13は補助錠用金具14Aのロック位置での状態を示しており、同図(a)は補助錠用金具14Aの正面図であり、(b)は補助錠用金具14Aの側面図であり、(c)はC−C線断面図である。図14は補助錠用金具14Aのロック解除位置での状態を示しており、同図(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)はD−D線断面図である。
図11〜図14に示すように、補助錠装置2Aは、ドア枠4に固定され、先端部12がドア6とドア枠4との隙間8からドア6の外側に突出(露出)する取り付けプレート10と、取り付けプレート10の先端部12に係合して用いられる補助錠用金具14Aと、補助錠用金具14Aを施錠する南京錠20とを備えている。
取り付けプレート10は、上述した第1の実施形態と同様な構成を有しているので、詳細な説明を省略する。
補助錠用金具14Aは、ドア6側の内側部材22Aと外側部材24Aとは、片端が回動自在に結合(連結)され、内側部材22Aには、取り付けプレート10を挿通した状態で取り付けプレート10の先端部12に形成された係合穴18に係合する係合凸部44が設けられ、内側部材22Aと外側部材24Aとが互いに重なった状態で係合凸部44が取り付けプレート10の先端部12に形成された係合穴18に係合するロック位置となり、内側部材22Aと外側部材24Aとが互いに開いた状態で係合凸部44が係合穴18から抜け出し可能に構成されている。
内側部材22Aと外側部材24Aは、例えばステンレス等の1枚の金属板にプレス加工により形成されており、片端はヒンジ部材(例えば、蝶番)80を介して回動自在に連結されている。補助錠用金具14Aは、外側部材24Aがヒンジ部材80を介して回動することで、ロック位置又はロック解除位置になる。
内側部材22Aは、平板状のベースプレート27の上下方向の端部をドア6側(内側)に折り曲げて形成されたドア当接片28を有している。ベースプレート27の左右方向の一方側には錠杆挿通孔30aを有する施錠用片32が外側に立ち上げられ、対向配置されていると共に、ベースプレート27の上下方向の中央部に錠杆挿通孔36を有する1つの施錠用片38が外側に立ち上げられている。ベースプレート27の左右方向の他方側には、ヒンジ部材80が連結されている。ベースプレート27の中央領域には、取り付けプレート10の先端部12が挿通される挿通孔40が形成されている。この挿通孔40には、この挿通孔40の周縁から内方に平面的に突出するように係合凸部44が形成されている。各ドア当接片28には、ドア6やドア枠4の表面を傷付けず且つ当接音を緩和するためのゴム等の緩衝材46が嵌合して設けられている。
外側部材24Aは、ベースプレート50の上下方向の端部を外側に折り曲げて形成された1対の側片52を有している。各側片52の一端側(即ち、ベースプレート50の左右方向の一方側)には、錠杆挿通孔30b及び回動操作用の摘み部34が設けられていると共に、ベースプレート50の上下方向の中央部に錠杆挿通孔60を有する1つの施錠用片62が外側に立ち上げられている。摘み部34の外面は、ゴム等の緩衝材48で被覆され、指で摘むときの感触と滑りにくさの向上が図られている。また、ベースプレート50の中央領域には取り付けプレート10の先端部12が挿通される挿通孔66が形成されている。この挿通孔66は、ロック位置で、内側部材22Aの挿通孔40の係合凸部44を有する側と重ね合わせ状態となるように構成されている。また、ベースプレート50の左右方向の他方側には、ヒンジ部材80が連結されている。
本実施形態において、外側部材24Aを回動させ、開く状態にすると、補助錠用金具14Aがロック解除位置になる。この場合、内側部材22Aの係合凸部44が取り付けプレート10の先端部12の係合穴18から抜け出すことができ、補助錠用金具14Aを取り付けプレート10から取り外すことができる。一方、外側部材24Aを回動させ、閉じる状態(内側部材22Aと重なる状態)にすると、補助錠用金具14Aがロック位置になる。この場合、内側部材22Aの係合凸部44を取り付けプレート10の先端部12の係合穴18から抜き出すことが制限されている。
以上説明したように、本実施形態において、補助錠装置2Aは、ドア枠4に固定され、先端部12がドア6とドア枠4との隙間8からドア6の外側に突出(露出)する取り付けプレート10と、取り付けプレート10の先端部12に係合して用いられる補助錠用金具14Aと、補助錠用金具14Aを施錠する南京錠20とを備えている。補助錠用金具14Aは、ドア側の内側部材22Aと外側部材24Aとは、片端が回動自在に結合され、内側部材22Aには、取り付けプレート10を挿通した状態で取り付けプレート10の先端部12に形成された係合穴18に係合する係合凸部44が設けられ、内側部材22Aと外側部材24Aとが互いに重なった状態で係合凸部44が取り付けプレート10の先端部12に形成された係合穴18に係合するロック位置となり、内側部材22Aと外側部材24Aとが互いに開いた状態で係合凸部44が係合穴18から抜け出し可能に構成されている。
これにより、取り付けプレート10の先端部12を保護する強度及び構成を確保できる。また、内側部材22Aと外側部材24Aとは片端が回動自在に結合されているので、片手で外側部材24Aを回動させ、もう一方の手で内側部材22Aを持って係合凸部44を取り付けプレート10の先端部12の係合穴18から抜き出すことでロック、ロック解除ができ、操作性を向上させることができる。
上記実施形態で説明した本発明の補助錠装置2及び2Aを用いることにより、アパートやマンション等の部屋を改修工事する場合や、入居希望者にアパートやマンション等の部屋を内覧のために案内する場合の簡易な施解錠装置を容易に仮設することができる。不要になった場合には取り付けプレート10を外すことにより容易に装置全体を撤去できる。常設的に残すようにしてもよい。この場合、本錠と共に防犯性を高めるための補助錠として機能させることができる。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
2、2A 補助錠装置
4 ドア枠
6 ドア
8 隙間
10 取り付けプレート
14、14A 補助錠用金具
18 係合穴
20 錠としての南京錠
22、22A 内側部材
24、24A 外側部材
30、30a、30b、36、54、60 錠杆挿通孔
34、56 摘み部
40、66 挿通孔
44、68 係合凸部
45 重なった部分
74 錠としてのディンプル錠
80 ヒンジ部材

Claims (9)

  1. ドアとドア枠の隙間から該ドアの外側に突出する取り付けプレートに係合して用いられる補助錠用金具であって、
    前記取り付けプレートが挿通される挿通孔をそれぞれ有し、互いに相対的に変位可能に結合され、かつそれぞれの前記挿通孔の少なくとも一部が重ね合わせ可能な内側部材と外側部材とを有し、
    前記内側部材と前記外側部材の少なくとも一方には、前記取り付けプレートを挿通した状態で前記取り付けプレートに形成された係合穴に係合する係合凸部が設けられ、
    且つ、前記内側部材と前記外側部材は、前記係合凸部が前記係合穴に係合した状態で重ね合わせ状態となる錠杆挿通孔をそれぞれ有していることを特徴とする補助錠用金具。
  2. 前記内側部材と前記外側部材とは、重ね合わせ状態でスライド自在に結合され、
    前記内側部材と前記外側部材とを互いに離れる方向にスライドさせたロック解除位置で前記取り付けプレートを前記各挿通孔の重なった部分に挿通可能であり、
    前記係合凸部は、前記取り付けプレートを挿通した状態で前記内側部材と前記外側部材とを互いに近付くようにスライドさせたロック位置で前記取り付けプレートに形成された係合穴に係合するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の補助錠用金具。
  3. 前記係合凸部が前記内側部材と前記外側部材の双方に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の補助錠用金具。
  4. 前記係合凸部が、前記挿通孔の周縁から内方に突出する形状を有し、前記内側部材と前記外側部材を互いに近付くようにスライドさせたときこれらの係合凸部がその厚み方向に重なった状態で互いに前記係合穴に係合することを特徴とする請求項3に記載の補助錠用金具。
  5. 前記内側部材と前記外側部材の少なくとも一方に、スライド操作を行うための摘み部が設けられていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の補助錠用金具。
  6. 前記摘み部が前記内側部材又は前記外側部材の一部を折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項5に記載の補助錠用金具。
  7. 前記内側部材と前記外側部材とは、片端が回動自在に結合され、前記内側部材には、前記取り付けプレートを挿通した状態で前記取り付けプレートに形成された係合穴に係合する係合凸部が設けられ、
    前記内側部材と前記外側部材とが互いに重なった状態で前記係合凸部が前記取り付けプレートに形成された係合穴に係合するロック位置となり、
    前記内側部材と前記外側部材とが互いに開いた状態で前記係合凸部が前記係合穴から抜け出し可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の補助錠用金具。
  8. 前記錠杆挿通孔が、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれ複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の補助錠用金具。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の補助錠用金具と、前記取り付けプレートと、前記補助錠用金具の前記錠杆挿通孔に挿通する錠杆を有する錠とを備えていることを特徴とする補助錠装置。
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