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JP6615303B2 - 流体噴射装置 - Google Patents

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JP6615303B2 JP2018211175A JP2018211175A JP6615303B2 JP 6615303 B2 JP6615303 B2 JP 6615303B2 JP 2018211175 A JP2018211175 A JP 2018211175A JP 2018211175 A JP2018211175 A JP 2018211175A JP 6615303 B2 JP6615303 B2 JP 6615303B2
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Description

背景
インクジェット印刷システムにおけるプリントヘッドのような流体噴射装置は、熱抵抗器や圧電材料の膜をアクチュエータとして流体室内に使用し、流体滴(例えば、インク)をノズルから噴射することができ、プリントヘッドと印刷媒体が相互に移動する際に、ノズルからのインク滴の適切な順序の噴射により、文字その他の画像を印刷媒体上に印刷するように構成される。
デキャップは、噴射されたインク滴に劣化を生じさせることなく、インクジェットノズルをキャップのない状態で周囲条件に露出された状態にしておくことができる時間である。デキャップの影響により、液滴の軌道、速度、形状、及び色は変化することがあり、これらの全てが、印刷品質に悪影響を及ぼすことがある。水や溶媒の蒸発のようなデキャップに関連する他の要因も、顔料インク媒体分離(PIVS)や粘性閉鎖物の形成を引き起こすことがある。例えば、保管または不使用の期間中に、顔料粒子は、インク媒体の中で沈殿、または「停留」することがあり、それによって、噴射室及びノズルへのインクの流れは、阻害または閉塞されることがある。
流体噴射装置の一例を含むインクジェット印刷システムの一例を示すブロック図である。 流体噴射装置の一部の一例を示す略平面図である。 流体噴射装置の一部の別の例を示す略平面図である。 流体噴射装置の一部の別の例を示す略平面図である。 流体噴射装置を動作させる方法の一例を示すフロー図である。 流体噴射装置の動作の例示的タイミング図の概略図である。 流体噴射装置の動作の例示的タイミング図の概略図である。
詳細な説明
下記の詳細な説明では、本明細書の一部を形成している添付の図面が参照される。図面には、本開示を実施することが可能な種々の具体例が例として示されている。本開示の範囲から外れることなく、他の例を使用すること、及び構造的または論理的変更を施すことも、可能であることを理解すべきである。
本開示は、概して流体噴射室を通して流体を循環(または、再循環)させることにより、インクジェット印刷システムにおけるインク閉塞、及び/又は詰まりを低減することに役立つ。流体は、流体をポンプで送り、または循環させるための流体循環素子、またはアクチュエータを含む流路を通って循環(または、再循環)する。
図1は、本明細書に開示されるような流体循環手段を備えた流体噴射装置の例として、インクジェット印刷システムの一例を示している。インクジェット印刷システム100は、プリントヘッドアセンブリ102と、インク供給アセンブリ104と、取り付けアセンブリ106と、媒体搬送アセンブリ108と、電子制御装置110と、インクジェット印刷システム100の種々の電子部品に電力を供給する少なくとも1つの電源112とを含む。プリントヘッドアセンブリ102は、インクを複数のオリフィス(射出口)またはノズル116を通して印刷媒体118に向けて噴射し、印刷媒体118への印刷を行うような少なくとも1つの流体噴射アセンブリ114(プリントヘッド114)を含む。
印刷媒体118は、紙、カード用紙、透明フィルム、マイラー(登録商標)等の任意のタイプの適当なシート材またはロール材であってよい。ノズル116は通常、1以上の列またはアレイを成すように配置され、プリントヘッドアセンブリ102と印刷媒体118が相互に移動する際に、ノズル116からのインクの適切な順序の噴射によって、文字、記号、及び/又は他の図形若しくは画像が印刷媒体118上に印刷されるように配置される。
インク供給アセンブリ104は、流体インクをプリントヘッドアセンブリ102に供給し、一例において、インクを貯蔵するためのリザーバ120を含み、インクがリザーバ120からプリントヘッドアセンブリ102へ流れるように構成される。インク供給アセンブリ104、及びプリントヘッドアセンブリ102は、一方向インク供給システム、または再循環インク供給システムを形成することがある。一方向インク供給システムの場合、プリントヘッドアセンブリ102に供給されたインクの実質的に全てが、印刷中に消費される。再循環インク供給システムの場合、プリントヘッドアセンブリ102に供給されたインクの一部のみが印刷中に消費される。印刷中に消費されなかったインクは、インク供給アセンブリ104に戻される。
一例において、プリントヘッドアセンブリ102とインク供給アセンブリ104は、インクジェットカートリッジ、すなわちペンの中に一緒に収容される。別の例において、インク供給アセンブリ104は、プリントヘッドアセンブリ102から独立して配置され、供給管のようなインタフェース接続を通してインクをプリントヘッドアセンブリ102に供給する。いずれの例においても、インク供給アセンブリ104のリザーバ120は、取り外され、交換され、及び/又は、補充される場合がある。プリントヘッドアセンブリ102とインク供給アセンブリ104がインクジェットカートリッジの中に一緒に収容される場合、リザーバ120には、カートリッジ内に配置されたローカルリザーバだけでなく、カートリッジから独立して配置されたより大きなリザーバも含まれる。この独立したより大きなリザーバは、ローカルリザーバを補充する働きをする。したがって、独立したより大きなリザーバ、及び/又は、ローカルリザーバは、取り外され、交換され、及び/又は、補充される場合がある。
取り付けアセンブリ106は、プリントヘッドアセンブリ102を媒体搬送アセンブリ108に対して位置決めし、媒体搬送アセンブリ108は、印刷媒体118をプリントヘッドアセンブリ102に対して位置決めする。したがって、プリントヘッドアセンブリ102と印刷媒体118の間の領域に、印刷ゾーン122が、ノズル116に近接して規定される。一例において、プリントヘッドアセンブリ102は、走査型プリントヘッドアセンブリである。したがって、取り付けアセンブリ106は、プリントヘッドアセンブリ102を媒体搬送アセンブリ108に対して移動させ、印刷媒体118を走査するためのキャリッジを含む。別の例において、プリントヘッドアセンブリ102は、非走査型プリントヘッドアセンブリである。したがって、取り付けアセンブリ106は、プリントヘッドアセンブリ102を媒体搬送アセンブリ108に対して所定位置に固定する。そして、媒体搬送アセンブリ108は、印刷媒体118をプリントヘッドアセンブリ102に対して位置決めする。
電子制御装置110は通常、プロセッサ、ファームウェア、ソフトウェア、揮発性記憶部品と不揮発性記憶部品を含む1以上の記憶部品、並びに、プリントヘッドアセンブリ102、取り付けアセンブリ106、及び媒体搬送アセンブリ108と通信し、それらを制御するための他のプリンタ電子回路を含む。電子制御装置110は、コンピュータのようなホストシステムからデータ124を受け取り、データ124をメモリに一時的に記憶する。通常、データ124は、電気的、赤外線的、光学的、または他の手段による情報伝送経路に沿って、インクジェット印刷システム100に送られる。データ124は、例えば、印刷すべき文書、及び/又はファイルを表している。なお、データ124は、インクジェット印刷システム100のためのプリントジョブを形成するものであり、1以上のプリントジョブコマンド、及び/又はコマンドパラメータを含む。
一例において、電子制御装置110は、プリントヘッドアセンブリ102を制御し、ノズル116からインク滴を噴射する。そのため、電子制御装置110は、印刷媒体118上に文字、記号、及び/又は他の図形若しくは画像が形成されるもとになる噴射インク滴のパターンを規定する。噴射インク滴のパターンは、プリントジョブコマンド、及び/又はコマンドパラメータによって決定される。
プリントヘッドアセンブリ102は、1以上のプリントヘッド114を含む。一例において、プリントヘッドアセンブリ102は、ワイドアレイ・プリントヘッドアセンブリ、またはマルチヘッド・プリントヘッドアセンブリである。ワイドアレイ・アセンブリの一実施形態において、プリントヘッドアセンブリ102は、複数のプリントヘッド114を有するキャリアを含み、プリントヘッド114と電子制御回路110との間の電気通信を提供するとともに、プリントヘッド114とインク供給アセンブリ104との間の流体連通を提供する。
一例において、インクジェット印刷システム100は、ドロップ・オン・デマンド式サーマルインクジェット印刷システムであり、プリントヘッド114は、サーマルインクジェット(TIJ)プリントヘッドである。サーマルインクジェットプリントヘッドは、インク室内に、インクを気化させ、インクその他の流体滴をノズル116から押し出す気泡を生成するための熱抵抗噴射素子を備えている。別の例において、インクジェット印刷システム100は、ドロップ・オン・デマンド式圧電インクジェット印刷システムであり、プリントヘッド114は、インク滴をノズル116から押し出す圧力パルスを生成する噴射素子として圧電材料アクチュエータを備えた圧電インクジェット(PIJ)プリントヘッドである。
一例において、電子制御装置110は、制御装置110のメモリに記憶されたフロー循環モジュール126を含む。フロー循環モジュール126は、電子制御装置110(すなわち、制御装置110のプロセッサ)上で実行され、プリントヘッドアセンブリ102内の流体の循環を制御するためのポンプ要素としてプリントヘッドアセンブリ102内に一体化された1以上の流体アクチュエータの動作を制御する。
図2は、流体噴射装置200の一部の一例を示す略平面図である。流体噴射装置200は、流体噴射室202と、流体噴射室202内に形成され、若しくは設けられた対応する液滴噴射素子204とを含む。流体噴射室202、及び液滴噴射要素204は、基板206上に形成され、基板206には、流体(またはインク)供給スロット208が形成され、流体(またはインク)供給スロット208が流体(またはインク)を流体噴射室202及び液滴噴射素子204に供給するように構成されている。基板206は、例えば、シリコン、ガラス、または安定したポリマーから形成される場合がある。
一例において、流体噴射室202は、基板206上に設けられた障壁層(図示せず)に形成され、または障壁層によって規定され、流体噴射室202が、障壁層における「井戸」を提供するように構成される。障壁層は、例えば、SU8のようなフォトイメージャブルなエポキシ樹脂から形成される場合がある。
一例において、ノズルまたはオリフィス層(図示せず)は、障壁層の上に形成され、または延在しており、オリフィス層に形成されたノズル開口部、またはオリフィス212が、それぞれの流体噴射室202と連通するように構成されている。ノズル開口部またはオリフィス212は、円形であってもよいし、非円形であってもよく、または他の形状であってもよい。
液滴噴射素子204は、対応するノズル開口部またはオリフィス212を通して流体滴を噴射することが可能な如何なるデバイスであってもよい。液滴噴射素子204の例としては、熱抵抗器や圧電アクチュエータが挙げられる。液滴噴射素子の一例としての熱抵抗器は通常、基板(基板206)の表面上に形成され、酸化物層、金属層、及びパッシベーション層を含む薄膜スタックを含み、駆動されたときに、熱抵抗器からの熱によって流体噴射室202内の流体を気化させ、それによってノズル開口部またはオリフィス212を通して流体滴を噴射する気泡を発生させる。液滴噴射素子の一例としての圧電アクチュエータは一般に、流体噴射室202に接続された可動膜上に設けられた圧電材料を含み、駆動されたときに、圧電材料により、流体噴射室202に対する可動膜の撓みを生じさせ、それによって、流体滴をノズル開口部またはオリフィス212を通して噴射する圧力パルスを生成する。
図2の例に示したように、流体噴射装置200は、流体循環通路220と、流体循環通路220に形成され、流体循環通路220内に設けられ、または流体循環通路220と連通している流体循環素子222とを含む。流体循環通路220は、一端224において流体供給スロット208に対して開放され、流体供給スロット208と連通しており、かつ、他端226において流体噴射室202と連通しており、それによって、流体供給スロット208からの流体が、流体循環素子222により引き起こされた流れに基づいて、流体循環通路220、及び流体噴射室202を通って循環(または再循環)するように構成されている。一例において、流体循環通路220は、通路ループ部228を含み、それによって、流体循環通路220における流体が、通路ループ部228を通って流体供給スロット208と流体噴射室202の間で循環(または再循環)するように構成されている。
図2の例に示したように、流体循環通路220は、1つ(すなわち単一)の流体噴射室202と連通している。したがって、流体噴射装置200は、1:1のノズル対ポンプ比を有し、この場合、流体循環素子222は、流体循環通路220、及び流体噴射室202を通る流体フローを引き起こす「ポンプ」と呼ばれる。1:1の比率を有することで、各流体噴射室202に対し、循環が個別に提供される。
図2に示した例において、液滴噴射素子204及び流体循環素子222は、いずれも熱抵抗器である。これらの熱抵抗器の各々は、例えば、単一の抵抗器、分割抵抗器、くし型抵抗器、または複数の抵抗器を含み得る。ただし、種々の他のデバイスを使用して、液滴噴射素子204及び流体循環素子222を実施することもでき、例えば、圧電アクチュエータ、静電(MEMS)膜、機械的に/衝撃で駆動される膜、ボイスコイル、及び磁歪駆動素子などを使用してもよい。
図3は、流体噴射装置300の一部の別の例を示す略平面図である。流体噴射装置300は、複数の流体噴射室302、及び複数の流体循環通路320を含む。上で説明したものと同様に、流体噴射室302はそれぞれ、対応するノズル開口部またはオリフィス312を有する液滴噴射素子304を含み、流体循環通路302はそれぞれ、流体循環素子322を含む。
図3に示した例において、流体循環通路320はそれぞれ、一端324において流体供給スロット308に対して開放され、流体供給スロット308と連通しており、かつ、例えば端部326a,326bのような他端において、複数の流体噴射室302(すなわち、2以上の流体噴射室)と連通している。一例において、流体循環通路320は、例えば通路ループ部328a,328bのような複数の通路ループ部を含み、各通路ループ部は、異なる流体噴射室302に連通しており、それによって、流体供給スロット308からの流体が、対応する流体循環素子322により引き起こされた流れに基づいて、流体循環通路320(通路ループ部328a、328bを含む)、及び関連する流体噴射室302を通って循環(または再循環)するように構成されている。
図3の例に示したように、流体循環通路320はそれぞれ、2つの流体噴射室302と連通している。したがって、流体噴射装置300は、2:1のノズル対ポンプ比を有し、この場合、流体循環素子322は、対応する流体循環通路320、及び関連する流体噴射室302を通る流体フローを引き起こす「ポンプ」と呼ばれる。他のノズル対ポンプ比(例えば、3:1、4:1など)も可能である。
図4は、流体噴射装置400の一部の別の例を示す略平面図である。流体噴射装置400は、複数の流体噴射室402、及び複数の流体循環通路420を含む。上で説明したものと同様に、流体噴射室402はそれぞれ、対応するノズル開口部またはオリフィスを有する液滴噴射素子404を含み、液滴循環路420はそれぞれ、流体循環素子422を含む。
図4に示した例において、流体循環通路420はそれぞれ、一端424において流体供給スロット408に対して開放され、流体供給スロット408と連通しており、かつ、例えば端部426a、426b、426c、・・・のような他端において複数の流体噴射室402と連通している。一例において、流体循環通路420は、複数の通路ループ部428a、428b、428c、・・・を含み、各通路ループ部は、流体噴射室402と連通しており、それによって、流体供給スロット408からの流体が、対応する流体循環素子422により引き起こされた流れに基づいて、流体循環通路420(通路ループ部428a、428b、428c、・・・を含む)、及び関連する流体噴射室402を通って循環(または再循環)するように構成されている。
図5は、上で説明され、図2、図3及び図4の例に示された流体噴射装置200、300、及び400のような流体噴射装置を動作させる方法500の一例を示すフロー図である。
502において、方法500は、流体循環通路220、320及び420のような流体循環通路を、流体供給スロット208、308及び408のような流体スロット、及び流体噴射室202、302及び402のような少なくとも1つの流体噴射室と連通させることを含む。流体循環通路220、320及び420のような流体循環通路は、当該流体循環通路と連通している流体循環素子222、322及び422のような流体循環素子を有し、流体噴射室202、302及び402のような流体噴射室は、液滴噴射素子204、304及び404のような液滴噴射素子を有している。
504において、方法500は、流体循環素子222、322及び422のような流体循環素子の動作により、流体循環通路220、320及び420のような流体循環通路、並びに流体噴射室202、302及び402のような少なくとも1つの流体噴射室を通して、流体供給スロット208、308及び408のような流体スロットからの流体のオンデマンド循環を提供することを含む。
図6A、及び図6Bは、上で説明され、図2、図3及び図4の例に示された流体噴射装置200、300、及び400のような流体噴射装置の動作の例示的タイミング図600A、及び600Bをそれぞれ示す概略図である。より具体的には、タイミング図600A、及び600Bはそれぞれ、流体循環素子222、322及び422のような流体循環素子の動作に基づいて、流体循環通路220、320及び420のような流体循環通路、並びに流体噴射室202、302及び402のような流体噴射室を通して、流体供給スロット208、308及び408のような流体スロットからの流体のオンデマンド循環を提供する。
図6A、及び図6Bに示した例において、タイミング図600A、及び600Bは、流体噴射装置200、300、及び400のような流体噴射装置の動作(または不動作)の時間を表す横軸を含む。タイミング図600A、及び600Bにおいて、高くて細い縦のライン610A、及び610Bはそれぞれ、液滴噴射素子204、304及び404のような液滴噴射素子の動作を表し、低くて太い縦のライン620A、及び620Bはそれぞれ、流体循環素子222、322及び422のような流体循環素子の動作を表している。液滴噴射素子の動作(ライン610A、610B)には、印刷の動作だけでなく、ノズル温め及び/又はサービス提供の動作も含まれ得る。
図6A、及び図6Bに示した例において、液滴噴射素子の動作の異なる期間、すなわち無関連の期間(ライン610A、610B)の間の時間は、流体噴射装置のデキャップ時間630A、及び630Bをそれぞれ表している。したがって、デキャップ時間630A、及び630Bには、例えば、ノズル温め/サービス提供と、印刷との間の時間(逆も同様)や、第1の印刷動作、シーケンスまたは系列(例えば第1の印刷ジョブ)と、第2の印刷動作、シーケンスまたは系列(例えば、第2の印刷ジョブ)との間の時間が含まれ得る。
タイミング図600Aに示したように、流体循環素子の動作、すなわち、流体循環通路を通した流体循環は、デキャップ時間630A中にオンデマンドで提供される。より具体的には、流体循環素子の動作(ライン620A)は、液滴噴射素子の動作(ライン610A)前のデキャップ時間の最後に提供される。ただし、液滴噴射素子の不動作期間中は、オンデマンド循環が無効であり、そのような無効時間が、デキャップ時間630Aの中にある。したがって、流体循環は、液滴噴射素子の不動作期間よりも後に、かつ、液滴噴射素子の後続の動作よりも前に提供される。
一例において、タイミング図600Aのオンデマンド循環は、液滴噴射素子の動作前に遅延(Δt)を有する形で提供される。一例において、この遅延は、液滴噴射素子の動作の周波数よりも少ない。そのため、流体循環素子の動作(ライン620A)により、液滴噴射素子の動作(ライン610A)前のデキャップ時間630Aの最後に、流体循環通路を通したオンデマンド流体循環が提供される。
タイミング図600Bに示したように、流体循環素子の動作、すなわち、流体循環通路を通した流体循環は、デキャップ時間630B中にオンデマンドで提供される。より具体的には、流体循環素子の動作(ライン620B)は、液滴噴射素子の動作(ライン610B)前のデキャップ時間の最後に提供される。ただし、液滴噴射素子の不動作期間中は、オンデマンド循環が無効であり、そのような無効期間が、デキャップ時間630Bの中にある。したがって、流体循環は、液滴噴射素子の不動作期間よりも後に、かつ、液滴噴射素子の後続の動作よりも前に提供される。
一例において、タイミング図600Bのオンデマンド循環は、液滴噴射素子の動作前に遅延を有することなく提供される。そのため、流体循環素子の動作(ライン620B)により、液滴噴射素子の動作(ライン610B)の直前のデキャップ時間630Bの最後に、流体循環通路を通したオンデマンド流体循環が提供される。
タイミング図600A、及び600Bによれば、流体循環素子の動作(ライン620A)のクラスタリングまたはグループ化は、流体循環素子の動作により提供される循環の多数のパルス(すなわち、複数のパルス)を含む。一例において、再循環周波数、及び/又はパルス数は、固定されない。むしろ、再循環周波数は、印刷周波数に同期され、特定の印刷システムに対してオンデマンド循環の関連パラメータ(例えば、再循環周波数、及び/又はパルス数)を最適化することができるように構成される。したがって、オンデマンド循環のために、複数の周波数、及び/又は、複数のパルスカウントが可能である。
さらに、タイミング図600A、及び600Bによれば、オンデマンド循環は、画像データを印刷するための液滴噴射素子の動作(ライン610B)の直前に行われる。これに関し、制御装置、例えばフロー循環モジュール(図1)は、画像データをモニタリングし、アイドル時間(例えば、デキャップ時間制限に違反)及び画像データに基づいて、オンデマンド循環を開始する。したがって、オンデマンド循環は、必要に応じてのみ提供される。さらに、一例において、オンデマンド循環は、画像データを印刷するために使用されるべき特定の液滴噴射素子(複数可)に対して提供される。したがって、印刷に使用されるべき液滴噴射素子(複数可)に関連する特定の流体循環素子(複数可)が作動される。この場合も、オンデマンド循環は、必要に応じて提供されるのみである。
本明細書に記載されるような循環を含む流体噴射素子によれば、インク閉塞、及び/又は詰まりが低減される。したがって、デキャップ時間、惹いてはノズル正常性が改善される。さらに、顔料インク媒体分離(PIVS)や粘性閉鎖物の形成が低減、または抑制される。さらに、サービス提供の際のインク消費を低減することにより(例えば、ノズルを正常に維持するためのインクの吐出を最小限に抑えることにより)、インク効率が改善される。さらに、循環手段を含む流体噴射装置は、循環中に噴射室から気泡を取り除くことによる気泡の管理に役立つ。
本明細書には、種々の具体例が例示され、説明されているが、当業者には理解されるように、本開示の範囲を外れることなく、図示説明したそれらの具体例に対し、種々の代替及び/又は均等実施形態を代りに使用することができる。本願は、本明細書において説明した具体例の如何なる改変及び変形をもカバーすることを意図している。
本発明の例示的実施形態を以下に列挙する。
1.流体噴射装置であって、流体スロットと、前記流体スロットと連通している少なくとも1つの流体噴射室と、前記少なくとも1つの流体噴射室内の液滴噴射素子と、前記流体スロット及び前記少なくとも1つの流体噴射室と連通している流体循環通路と、前記流体循環通路と連通している流体循環素子とを含み、前記流体循環素子は、前記流体循環通路、及び前記少なくとも1つの流体噴射室を通して、前記流体スロットからの流体のオンデマンド循環を提供する、流体噴射装置。
2.前記流体循環素子の動作は、前記液滴噴射素子の動作よりも前に提供される、1に記載の流体噴射装置。
3.前記流体循環素子の動作は、前記液滴噴射素子の動作前に遅延を有する形で提供される、2に記載の流体噴射装置。
4.前記遅延は、前記液滴噴射素子の動作の周波数よりも少ない、3に記載の流体噴射装置。
5.前記流体循環素子の動作は、前記液滴噴射素子の動作前に遅延を有することなく提供される、2に記載の流体噴射装置。
6.前記流体循環素子の動作は、前記液滴噴射素子の動作前のデキャップ時間の最後に提供される、2に記載の流体噴射装置。
7.前記オンデマンド循環は、前記液滴噴射素子の動作に基づく複数の循環パルスを含む、1に記載の流体噴射装置。
8.前記オンデマンド循環は、前記液滴噴射素子の不動作期間よりも後に、かつ、前記液滴噴射素子の後続の動作よりも前に提供される、1に記載の流体噴射装置。
9.流体噴射装置を動作させる方法であって、流体循環通路を流体スロット及び少なくとも1つの流体噴射室と連通させ、前記流体循環通路が、当該流体循環通路と連通している流体循環素子を有し、前記少なくとも1つの流体噴射室が、液滴噴射素子を有しており、前記流体循環素子の動作により、前記流体循環通路、及び前記少なくとも1つの流体噴射室を通して、前記流体スロットからの流体のオンデマンド循環を提供することを含む方法。
10.前記オンデマンド循環を提供することは、前記液滴噴射素子の動作前に前記オンデマンド循環を提供することを含む、9に記載の方法。
11.前記オンデマンド循環を提供することは、前記オンデマンド循環と、前記液滴噴射素子の動作との間に遅延を提供することを含む、10に記載の方法。
12.前記遅延は、前記液滴噴射素子の動作の周波数よりも少ない、11に記載の方法。
13.前記オンデマンド循環を提供することは、前記オンデマンド循環と、前記液滴噴射素子の動作との間に遅延を有することなく前記オンデマンド循環を提供することを含む、10に記載の方法。
14.前記オンデマンド循環を提供することは、前記液滴噴射素子の動作前のデキャップ時間の最後に前記オンデマンド循環を提供することを含む、10に記載の方法。
15.前記オンデマンド循環を提供することは、前記液滴噴射素子の不動作期間よりも後に、かつ、前記液滴噴射素子の後続の動作よりも前に前記オンデマンド循環を提供することを含む、9に記載の方法。

Claims (15)

  1. 流体噴射装置であって、
    流体スロットと、
    前記流体スロットと連通している少なくとも1つの流体噴射室と、
    前記少なくとも1つの流体噴射室内の液滴噴射素子と、
    前記流体スロット及び前記少なくとも1つの流体噴射室と連通している流体循環通路と、
    前記流体循環通路と連通している流体循環素子と
    を含み、
    前記流体循環素子の動作が、前記液滴噴射素子のデキャップ時間中にのみ提供され、前記液滴噴射素子の前記デキャップ時間中に、前記流体循環通路、及び前記少なくとも1つの流体噴射室を通して、前記流体スロットからの流体のオンデマンド循環を提供し、
    前記オンデマンド循環は、前記液滴噴射素子のアイドル時間、及び前記流体噴射装置により印刷されるべき画像データに基づいて開始される、流体噴射装置。
  2. 前記流体循環素子の動作は、前記液滴噴射素子の動作よりも前に提供される、請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記流体循環素子の動作は、前記液滴噴射素子の動作前に遅延を有する形で提供される、請求項2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記流体循環素子の動作は、前記液滴噴射素子の動作前に遅延を有することなく提供される、請求項2に記載の流体噴射装置。
  5. 前記流体循環素子の動作は、前記デキャップ時間の最後に提供される、請求項1〜4の何れか一項に記載の流体噴射装置。
  6. 前記オンデマンド循環は、前記液滴噴射素子の動作に基づく複数の循環パルスを含む、請求項1〜5の何れか一項に記載の流体噴射装置。
  7. 前記流体噴射装置により印刷されるべき前記画像データをモニタリングするように構成された制御装置をさらに含む、請求項1〜6の何れか一項に記載の流体噴射装置。
  8. 前記オンデマンド循環は、前記デキャップ時間の時間制限に違反する前記アイドル時間、及び前記画像データに基づいて開始される、請求項7に記載の流体噴射装置。
  9. 流体噴射装置を動作させる方法であって、
    流体循環通路を流体スロット及び少なくとも1つの流体噴射室と連通させ、前記流体循環通路が、当該流体循環通路と連通している流体循環素子を有し、前記少なくとも1つの流体噴射室が、液滴噴射素子を有しており、
    前記液滴噴射素子のデキャップ時間中にのみ、前記流体循環素子の動作を提供し、前記液滴噴射素子の前記デキャップ時間中に、前記流体循環通路、及び前記少なくとも1つの流体噴射室を通して、前記流体スロットからの流体のオンデマンド循環を提供すること
    を含み、
    前記オンデマンド循環を提供することは、前記液滴噴射素子のアイドル時間、及び前記流体噴射装置により印刷されるべき画像データに基づいて、前記オンデマンド循環を開始することを含む、方法。
  10. 前記オンデマンド循環を提供することは、前記液滴噴射素子の動作前に前記オンデマンド循環を提供することを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記オンデマンド循環を提供することは、前記オンデマンド循環と、前記液滴噴射素子の動作との間に遅延を有する形で前記オンデマンド循環を提供することを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記オンデマンド循環を提供することは、前記オンデマンド循環と、前記液滴噴射素子の動作との間に遅延を有することなく前記オンデマンド循環を提供することを含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記オンデマンド循環を提供することは、前記デキャップ時間の最後に前記オンデマンド循環を提供することを含む、請求項9〜12の何れか一項に記載の方法。
  14. 前記オンデマンド循環を提供することは、前記流体噴射装置により印刷されるべき画像データをモニタリングすることを含む、請求項9〜13の何れか一項に記載の方法。
  15. 前記オンデマンド循環を提供することは、前記デキャップ時間の時間制限に違反する前記アイドル時間、及び前記画像データに基づいて、前記オンデマンド循環を開始することを含む、請求項14に記載の方法。
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