JP6602611B2 - 結合剤 - Google Patents
結合剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6602611B2 JP6602611B2 JP2015176359A JP2015176359A JP6602611B2 JP 6602611 B2 JP6602611 B2 JP 6602611B2 JP 2015176359 A JP2015176359 A JP 2015176359A JP 2015176359 A JP2015176359 A JP 2015176359A JP 6602611 B2 JP6602611 B2 JP 6602611B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- binder
- mol
- polymer
- mass
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Description
水酸基を有する重合体を含む結合剤であって、
該重合体は、不飽和カルボン酸系単量体に由来する構造単位と、一般式(1)で表される構造単位とを含み、
該重合体に含まれるカルボキシル基の0モル%を超えた量が中和されている。
本発明の結合剤は、水酸基を有する重合体を含み、該重合体は、不飽和カルボン酸系単量体に由来する構造単位と、一般式(1)で表される構造単位とを含む。本発明の結合剤の必須成分である上記重合体を、以下、「本発明の重合体」ともいう。
本発明の結合剤は、本発明の重合体のみを含んでいてもよいが、架橋剤を含んでいてもよい。架橋剤としては、例えば、水酸基および/またはアミノ基を、1分子中に少なくとも2つ有する化合物が例示される。そのような化合物としては、具体的には、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ソルビトール等のポリオール;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ヘキサメチレンジアミン等のポリアミン;モノエタノールアミン、モノプロパノールアミン等の1分子に1つの水酸基と1つのアミノ基を有する化合物;ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、トリエタノールアミン等の1分子に少なくとも2つの水酸基を有するアミン;などが例示される。これらの中でも、1分子に少なくとも2つの水酸基を有するアミンを含むことが特に好ましい。
本発明の結合剤は、溶媒を、本発明の結合剤100質量%に対し、好ましくは0質量%〜99質量%含み、より好ましくは3質量%〜95質量%含み、さらに好ましくは5質量%〜90質量%含む。
本発明の結合剤は、ガラス繊維、ロックウール、カーボン繊維等の無機繊維;ガラス粒子、鉱物粒子等の無機粒子(無機粉体);羊毛、セルロース、麻、ナイロン、ポリエステル等の有機物の繊維;ナイロン微粒子、ポリエステル微粒子等の有機物の粒子(有機物の粉体);等の結合剤として、使用することができる。好ましくは、ガラス繊維や粉末ガラスの結合剤として使用することができる。
本発明の結合剤による処理は、本発明の結合剤を、ガラス繊維や粉末ガラス等の対象物質(被結合物質)に接触させる工程を必須とする。上記工程は、本発明の結合剤が溶剤を含む場合には、そのままで、または所望により濃度等を調節して、(i)被結合物質を本発明の結合剤に含浸させるか、または、(ii)被結合物質に本発明の結合剤を散布することにより、行うことが好ましい。本発明の結合剤が溶剤を含まない場合には、本発明の結合剤を加熱・溶融させて被結合物質に接触させても構わないが、処理物(被結合体)の強度にむらが生じやすくなる傾向にあるので、溶剤に溶解し、上記(i)または(ii)を行うことが好ましい。中でも、被結合物質に対する本発明の結合剤の添加量を調節しやすいことから、上記(ii)が好ましい。
重量平均分子量は、下記の測定条件にて測定した。
装置:東ソー製 HLC−8320GPC
検出器:RI
カラム:東ソー製 TSK−GEL G3000PWXL
カラム温度:35℃
流速:0.5ml/min
検量線:創和科学社製 POLY SODIUM ACRYLATE STANDARD
溶離液:リン酸二水素ナトリウム12水和物/リン酸水素二ナトリウム2水和物(34.5g/46.2g)の混合物を純水にて5000gに希釈した溶液。
130℃に加熱したオーブンで結合剤を60分間放置して乾燥処理した。乾燥前後の重量変化から、重合完結後の水溶液の固形分(%)を算出した。
結合剤の有効成分は重合完結後の水溶液の固形分と、重合体水溶液に添加した純水、リン含有化合物、塩基の添加量から計算した。ここで有効成分とは、重合体とリン含有化合物の合計量のことを指す。ただし揮発性塩基で中和を行った場合、硬化時に塩基は揮発するため、揮発性の塩基のカルボキシル基の塩は全てカルボン酸基であるとして有効成分を算出した。
リン含有化合物の含有量は、下記条件にてイオンクロマト分析を行った。
装置:Metrohm社製 762 Interface
検出器:Metrohm社製 732 IC Detecter
イオン分析方式:サプレッサー法
カラム:Shodex IC SI−90 4E
ガードカラム:Shodex SI−90 G
カラム温度:40℃
溶離液:NaHCO3水(2gを水で2000gに希釈)
流速:1.0mL/min。
バインダー硬化物試験片は、下記のようにして作成した。
(i)結合剤に純水を添加し、有効成分35%に調整した。
(ii)粒径0.99mm〜1.40mmのガラスビーズに、上記(i)で得られた結合剤を、有効成分がガラスビーズ重量の3.5%となるように添加し、十分に混合した。
(iii)離型処理した140mm×20mm×5mmの型枠に、上記(ii)で得られた混合物を押し入れて成型し、200℃のオーブンで30分間乾燥後、デシケータに移し、30分冷却することで試験片を得た。
JISK7171に準じ、2mm/minの試験速度で曲げ強さを測定した。試験片3枚の曲げ強さを測定し、平均値を算出した。
還流冷却機、攪拌機(パドル翼)、温度計を備えた容量2.5リットルのSUS製セパラブルフラスコに、純水312.8gを仕込み(初期仕込)、攪拌下、沸点まで昇温した。次いで攪拌下、沸点還流状態の重合反応系中に80質量%アクリル酸水溶液(以下「80%AA」と称する)443.4g(すなわち4.93mol)を180分間、アリルアルコールのエチレンオキサイド5mol付加物(以下、「アリルアルコール5EO」とも称する。)152.4g(すなわち0.55mol)を150分間、15質量%過硫酸ナトリウム水溶液(以下「15%NaPS」と称する)27.4gを195分間、45質量%次亜リン酸ナトリウム水溶液(以下「45%SHP」と称する)13.0gを18分間と更に続いて51.1gを162分間と2段階の供給速度で、それぞれ別々の供給経路を通じて先端ノズルより滴下した。それぞれの成分の滴下は、45%SHP以外は一定の滴下速度で連続的に行った。80%AAの滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を沸点還流状態に保持(熟成)して重合を完結せしめた。得られた重合体水溶液(1)の固形分は54.0%、重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し0.6質量%であった。
還流冷却機、攪拌機(パドル翼)、温度計を備えた容量2.5リットルのSUS製セパラブルフラスコに、純水205.5gを仕込み(初期仕込)、攪拌下、沸点まで昇温した。次いで攪拌下、沸点還流状態の重合反応系中に80%AA512.5g(すなわち5.69mol)を180分間、アリルアルコール5EO176.1g(すなわち0.63mol)を150分間、15%NaPS31.7gを195分間、45%SHP15.0gを18分間と更に続いて59.1gを162分間と2段階の供給速度で、それぞれ別々の供給経路を通じて先端ノズルより滴下した。それぞれの成分の滴下は、45%SHP以外は一定の滴下速度で連続的に行った。80%AAの滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を沸点還流状態に保持(熟成)して重合を完結せしめた。得られた重合体水溶液(2)の固形分は62.4%、重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し0.6質量%であった。
還流冷却機、攪拌機(パドル翼)、温度計を備えた容量2.5リットルのSUS製セパラブルフラスコに、純水158.0gを仕込み(初期仕込)、攪拌下、沸点まで昇温した。次いで攪拌下、沸点還流状態の重合反応系中に80%AA416.8g(すなわち4.63mol)を180分間、15%NaPS23.2gを195分間、45%SHP6.4gを18分間と更に続いて30.3gを192分間と2段階の供給速度で、それぞれ別々の供給経路を通じて先端ノズルより滴下した。それぞれの成分の滴下は、45%SHP以外は一定の滴下速度で連続的に行った。80%AAの滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を沸点還流状態に保持(熟成)して重合を完結せしめた。重合の完結後、反応溶液に80質量%ジエタノールアミン水溶液(以下「80%DEA」と称する)200.8g(アクリル酸の33mol%中和分)、45%SHP35.3gを攪拌下、滴下した。得られた重合体水溶液(3)の固形分は53.0%、重量平均分子量(Mw)は8200、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.6質量%であった。
製造例1で得られた重合体水溶液(1)80.66g、45%SHP3.21g、25%アンモニア水溶液0.27g(アクリル酸の1mol%中和分)、純水15.86gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(1)を得た。結合剤(1)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、9.2MPaであった。結合剤(1)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は5310であり、重量平均分子量(Mw)の増加率は8.4%であった。
結果を表1に示した。
製造例1で得られた重合体水溶液(1)80.66g、45%SHP3.21g、25%アンモニア水溶液0.54g(アクリル酸の2mol%中和分)、純水15.59gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(2)を得た。結合剤(2)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、9.1MPaであった。結合剤(2)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は5290であり、重量平均分子量(Mw)の増加率は8.0%であった。
結果を表1に示した。
製造例1で得られた重合体水溶液(1)80.66g、45%SHP3.21g、25%アンモニア水溶液0.95g(アクリル酸の3.5mol%中和分)、純水15.18gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(3)を得た。結合剤(3)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、9.1MPaであった。結合剤(3)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は5260であり、重量平均分子量(Mw)の増加率は7.3%であった。
結果を表1に示した。
製造例1で得られた重合体水溶液(1)80.66g、45%SHP3.21g、25%アンモニア水溶液1.35g(アクリル酸の5mol%中和分)、純水14.78gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(4)を得た。結合剤(4)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、8.7MPaであった。結合剤(4)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は5200であり、重量平均分子量(Mw)の増加率は6.1%だった。
結果を表1に示した。
製造例1で得られた重合体水溶液(1)80.66g、45%SHP3.21g、25%アンモニア水溶液2.70g(アクリル酸の10mol%中和分)、純水13.43gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(5)を得た。結合剤(5)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、8.3MPaであった。結合剤(5)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は5000であり、重量平均分子量(Mw)の増加率は2.0%だった。
結果を表1に示した。
製造例1で得られた重合体水溶液(1)80.66g、45%SHP3.21g、25%アンモニア水溶液5.40g(アクリル酸の20mol%中和分)、純水10.73gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(6)を得た。結合剤(6)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、8.5MPaであった。結合剤(6)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は4950であり、重量平均分子量(Mw)の増加率は1.0%だった。
結果を表1に示した。
製造例1で得られた重合体水溶液(1)80.66g、45%SHP3.21g、25%アンモニア水溶液13.51g(アクリル酸の50mol%中和分)、純水2.62gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(7)を得た。結合剤(7)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、5.8MPaであった。結合剤(7)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は4900であり、重量平均分子量(Mw)の増加はみられなかった。
結果を表1に示した。
製造例2で得られた重合体水溶液(2)69.77g、45%SHP3.21g、25%アンモニア水溶液21.62g(アクリル酸の80mol%中和分)、純水5.40gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(8)を得た。結合剤(8)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、4.9MPaであった。結合剤(8)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は4900であり、重量平均分子量(Mw)の増加はみられなかった。
結果を表1に示した。
製造例2で得られた重合体水溶液(2)69.77g、45%SHP3.21g、25%アンモニア水溶液24.32g(アクリル酸の90mol%中和分)、純水2.70gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(9)を得た。結合剤(9)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、4.8MPaであった。結合剤(9)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は4900であり、重量平均分子量(Mw)の増加はみられなかった。
結果を表1に示した。
製造例2で得られた重合体水溶液(2)69.77g、45%SHP3.21g、25%アンモニア水溶液25.67g(アクリル酸の95mol%中和分)、純水1.35gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(10)を得た。結合剤(10)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、4.6MPaであった。結合剤(10)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は4900であり、重量平均分子量(Mw)の増加はみられなかった。
結果を表1に示した。
製造例2で得られた重合体水溶液(2)69.77g、45%SHP3.21g、25%アンモニア水溶液27.02g(アクリル酸の100mol%中和分)をよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(11)を得た。結合剤(11)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、4.3MPaであった。結合剤(11)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は4900であり、重量平均分子量(Mw)の増加はみられなかった。
結果を表1に示した。
製造例1で得られた重合体水溶液(1)80.50g、45%SHP3.21g、48%水酸化ナトリウム水溶液0.33g(アクリル酸の1mol%中和分)、純水15.96gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(12)を得た。結合剤(12)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、9.1MPaであった。結合剤(12)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は5320であり、重量平均分子量(Mw)の増加率は8.6%であった。
結果を表1に示した。
製造例1で得られた重合体水溶液(1)80.09g、45%SHP3.22g、48%水酸化ナトリウム水溶液1.15g(アクリル酸の3.5mol%中和分)、純水15.54gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(13)を得た。結合剤(13)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、8.2MPaであった。結合剤13を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は5260であり、重量平均分子量(Mw)の増加率は7.3%であった。
結果を表1に示した。
製造例1で得られた重合体水溶液(1)79.38g、45%SHP3.22g、48%水酸化ナトリウム水溶液2.61g(アクリル酸の8mol%中和分)、純水14.80gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(14)を得た。結合剤(14)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、8.2MPaであった。結合剤(14)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は5080であり、重量平均分子量(Mw)の増加率は3.7%であった。
結果を表1に示した。
製造例1で得られた重合体水溶液(1)77.53g、45%SHP3.23g、48%水酸化ナトリウム水溶液6.37g(アクリル酸の20mol%中和分)、純水12.87gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(15)を得た。結合剤(15)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、8.0MPaであった。結合剤(15)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は4900であり、重量平均分子量(Mw)の増加はみられなかった。
結果を表1に示した。
製造例1で得られた重合体水溶液(1)80.66g、45%SHP3.21g、純水16.13gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(C1)を得た。結合剤(C1)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は4900、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.8質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、9.1MPaであった。結合剤(C1)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は5700であり、重量平均分子量(Mw)の増加率は16.3%だった。
結果を表1に示した。
製造例3で得られた重合体水溶液(3)80.00g、純水14.22gをよく攪拌し、有効成分45%の結合剤(C2)を得た。結合剤(C2)に含まれる重合体の重量平均分子量(Mw)は8200、SHPの含有量は重合体100質量%に対し3.6質量%だった。上述の方法で作成した試験片の機械強度を評価したところ、3.9MPaであった。結合剤(C2)を50℃の恒温層内で21日間保存した後の重量平均分子量(Mw)は8200であり、重量平均分子量(Mw)の増加はみられなかった。
結果を表1に示した。
Claims (2)
- 前記重合体に含まれるカルボキシル基(カルボキシル基の塩やカルボキシル基の無水物を含む)と水酸基とのモル当量の比が、1:0.01〜1:3である、請求項1に記載の結合剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015176359A JP6602611B2 (ja) | 2015-09-08 | 2015-09-08 | 結合剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015176359A JP6602611B2 (ja) | 2015-09-08 | 2015-09-08 | 結合剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017052843A JP2017052843A (ja) | 2017-03-16 |
JP6602611B2 true JP6602611B2 (ja) | 2019-11-06 |
Family
ID=58317205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015176359A Active JP6602611B2 (ja) | 2015-09-08 | 2015-09-08 | 結合剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6602611B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7277115B2 (ja) * | 2018-11-28 | 2023-05-18 | 株式会社日本触媒 | (メタ)アクリル酸系重合体水溶液の保存方法 |
US20230357608A1 (en) * | 2020-03-03 | 2023-11-09 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Binder and Bonded Object |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10212545A1 (de) * | 2002-03-21 | 2003-10-02 | Bayer Ag | Vernetzbare Bindemitteldispersionen |
JP4185382B2 (ja) * | 2002-06-20 | 2008-11-26 | 株式会社日本触媒 | (メタ)アクリル酸系単量体と不飽和ポリアルキレングリコール系単量体の共重合体組成物およびその製造方法 |
JP4157853B2 (ja) * | 2003-08-13 | 2008-10-01 | ローム アンド ハース カンパニー | 硬化性組成物およびバインダーとしての使用 |
JP5424084B2 (ja) * | 2006-09-13 | 2014-02-26 | 東邦化学工業株式会社 | 新規なポリカルボン酸系重合体 |
JP5709520B2 (ja) * | 2008-09-01 | 2015-04-30 | 株式会社日本触媒 | 疎水基含有共重合体及びその製造方法 |
JP2012207068A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Nippon Shokubai Co Ltd | 新規重合体およびその製造方法 |
EP2755256B1 (en) * | 2011-09-08 | 2016-10-26 | Zeon Corporation | Slurry for secondary batteries |
ES2695105T3 (es) * | 2012-08-31 | 2019-01-02 | Nippon Catalytic Chem Ind | Polímero que contiene grupos carboxilo y composición que lo contiene |
-
2015
- 2015-09-08 JP JP2015176359A patent/JP6602611B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017052843A (ja) | 2017-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6027297B1 (ja) | 結合剤および水溶液 | |
TW200523276A (en) | Spray polymerization process | |
JP6029792B2 (ja) | 結合剤および水溶液 | |
JP6418847B2 (ja) | ノニオン性多価アルコール含有結合剤 | |
JP7198322B2 (ja) | 結合剤組成物、固着体及び固着体の製造方法 | |
JP6602611B2 (ja) | 結合剤 | |
JP2011072851A (ja) | アミノ基含有共重合体を含むスケール防止剤 | |
JP6407674B2 (ja) | ノニオン性多価アルコール含有結合剤 | |
JP6348005B2 (ja) | 結合剤 | |
JP6633183B2 (ja) | 繊維処理剤 | |
JPWO2013031890A1 (ja) | ポリ(メタ)アクリル酸系重合体組成物 | |
JP6345452B2 (ja) | 結合剤 | |
JP6162562B2 (ja) | 新規結合剤 | |
JP7457788B2 (ja) | 結合剤及び固着体 | |
JP2023157586A (ja) | ポリカルボン酸系重合体及びその製造方法、並びに結合剤 | |
JP6446084B2 (ja) | 共重合体 | |
JP6419908B2 (ja) | 重合体組成物の製造方法 | |
JP6181820B1 (ja) | 重合体組成物の製造方法 | |
JP2017078116A (ja) | アクリルアミド重合用組成物 | |
JP2003055628A (ja) | リグノセルロース用接着剤 | |
JP6534545B2 (ja) | 無機粒子分散剤 | |
JP2018203981A (ja) | カルボキシル基含有共重合体の製造方法 | |
JP2003055629A (ja) | リグノセルロース用接着剤 | |
JP2015150530A (ja) | 無機微粒子分散剤 | |
JP2018203799A (ja) | カルボキシル基含有共重合体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180606 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190322 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190402 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190524 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190702 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190731 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191009 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6602611 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |