JP6688253B2 - 情報処理システム、順番管理装置、会員証管理装置、およびプログラム - Google Patents

Description

本発明は、情報処理システム、順番管理装置、会員証管理装置、およびプログラムに関する。

従来、レストランや店舗、病院、銀行、役所等においては、そのサービスを待つ顧客の順番待ちを管理するために、種々の順番管理システムが採用されている。例えば、特許文献１には、順番待ちのできる複数の施設に対して同時に予約管理サービスを提供する予約管理システムが記載されており、ユーザは、Ｗｅｂや、電話や、店頭端末から順番待ち予約の申し込みをできることが記載されている。

一方、携帯端末に実装することにより、各種の会員サービスを利用したり、サービス利用時にポイントの付与を受けたりすることができる会員証アプリケーションが知られている（例えば、特許文献２）。

特開２００５−５０００２号公報 特開２０１２−１４２７７３号公報

従来の順番管理システムにおいては、順番管理システムと会員証アプリケーションの連携は無く、順番管理システムの実績データは会員証アプリケーションに反映されていなかった。一般的な会員証アプリケーションでは、来店時や商品購入時など、会員が所定のサービスを利用した時にポイント付与の処理を行うが、順番待ち管理システムで管理される情報をポイント付与などに利用することはできなかった。

本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、順番管理システムで管理する情報を会員証アプリケーションで利用することを目的の一つとする。

本発明の一実施形態に係る情報処理システムは、施設における利用者の順番待ちを管理する情報処理システムであって、
前記施設における順番待ちを登録した利用者の順番待ちのステータスを管理する順番管理装置と、
会員証アプリケーションの会員による前記施設の利用状況に応じて当該会員に与える特典を管理する会員証管理装置と、を備え、
前記順番管理装置は、
順番待ちを登録した利用者が前記会員証アプリケーションの会員である場合には、当該利用者の順番待ちのステータスが所定のステータスに変更された際に、前記会員証管理装置に通知する順番待ち管理情報提供部を備えたものである。

また、前記会員証管理装置は、
前記順番管理装置からステータスの変更が通知された会員に対して、特典を付与する特典管理部を備えるようにしてもよい。

また、前記順番待ち管理情報提供部は、
前記会員証管理装置に会員のステータスの変更を通知する際、当該会員が順番待ちを登録してから前記所定のステータスに変更されるまでに要した時間の情報も通知し、
前記特典管理部は、
前記時間の情報に基づいて、当該会員に特典を付与するようにしてもよい。

また、前記順番待ち管理情報提供部は、
前記会員証管理装置に会員のステータスの変更を通知する際、当該会員が順番待ちを登録した際に選択した待ち項目の情報も通知し、
前記特典管理部は、
前記待ち項目に基づいて、当該会員に特典を付与するようにしてもよい。

本発明によれば、順番管理システムで管理する情報を会員証アプリケーションで利用することができる。

本発明の実施形態に係る情報処理システム１０００の概略構成を示す図。 順番管理端末２００の主要構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る情報処理システム１０００における順番待ちの受付登録処理のフローチャート。 本発明の実施形態に係る順番管理サーバ１００と会員証アプリとの連携処理のシーケンス図。

以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

本実施形態では、レストランＡにおける順番待ち管理の例について説明するが、その他、銀行、旅行代理店、デパート、アミューズメント施設、美容室、修理専門店など、施設利用者の順番待ちの管理を行うあらゆる施設に適用できる。

図１は、本実施形態に係る情報処理システム１０００の概略構成を示す図である。図１に示すように情報処理システム１０００は、管理センター等に設置された順番管理サーバ（順番管理装置）１００と、施設の入口付近などに設置された順番管理端末２００と、ユーザ端末３００と、会員証管理サーバ（会員証管理装置）４００を含んでいる。順番管理サーバ１００は、順番管理端末２００、ユーザ端末３００、および会員証管理サーバ４００と通信ネットワークＮを介して接続されている。

順番管理サーバ１００は、順番管理端末２００またはユーザ端末３００を介して登録される順番待ちを施設毎に管理する。図１の例では、１つの施設の順番管理端末２００のみが図示されているが、順番管理サーバ１００は、実際には複数の施設に設置されている順番管理端末２００と通信ネットワークＮで接続され、各施設の順番待ちを管理している。順番管理サーバ１００は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現する。順番管理サーバ１００を構成するコンピュータは、必ずしも１台である必要はなく、通信ネットワークＮ上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。

順番管理サーバ１００は、施設ごとに順番管理端末２００を管理するための管理データベース１１０と、プロセッサ（順番待ち管理部、順番待ち管理情報提供部）１２０と、を備えている。管理データベース１１０は、クライアント管理テーブルＴＡ１と、ステータス管理テーブルＴＡ２を備えている。

クライアント管理テーブルＴＡ１には、施設毎に、順番管理端末２００に対して付与されている固有のＩＤとパスコード（アカウント）が登録されている。クライアント管理テーブルＴＡ１の１レコードには、例えば「レストランＡ」のレコードとして、「ＩＤ：Ａ１・・・」、「パスコード：ＡＡ２・・・」等が設定されている。これらの情報は、例えば、システム導入の際に各施設で順番待ちの管理を行う管理者（例えば、施設のオーナーなど）によって設定される。なお、１施設で複数の順番管理端末２００を利用する場合には、同一のＩＤとパスコードを利用してもよいが、例えば所定の条件に従い、複数のＩＤとパスワードを使い分けるようにしてもよい。

ステータス管理テーブルＴＡ２には、各施設での順番待ちリストが登録されている。この順番待ちリストは、順番待ちをしている者（順番待ち組）の一覧と、各々の順番待ち組の待ち状況をあらわす情報（ステータス情報）が含まれる。順番待ちリストの１レコードには、受付番号「１」、受付時刻「１３：０３」、案内時刻「１３：３０」、待ち項目「テーブル席」、ステータス「呼出中」、会員証アプリの会員ＩＤ「Ｘ１０１０」等の情報が含まれている。その他、氏名、連絡先のメールアドレス、電話番号などの情報も含むことができる。

ステータスには、順番到来前の状態である「待ち中」、順番が来たことを知らせた状態である「呼出中」、順番が来た者を実際に会場内に案内した状態である「案内済」、さらに順番待ちをキャンセルした状態である「取消済」等が含まれる。ステータスとしてどのような項目を設定するかは各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。

待ち項目は、受付登録時に選択が可能な受付項目の情報であり、レストランＡの場合、利用者は待ち項目として席の種類を選択することができる。ここでは、席の種類として「テーブル席」、「カウンター席」、「テラス席」、「個室」が設定されている。

会員証アプリの会員ＩＤは、会員証アプリの会員である利用者が受付登録の際に入力する情報である。会員ＩＤを入力することにより、順番管理サーバ１００で管理する情報が会員証アプリに提供され、会員サービス（ポイント付与等）に反映される。

なお、順番待ちリストに含める情報は、各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。順番待ちリストの内容は、順番管理端末２００から送信される順番待ちリストへの新規登録情報、またはステータスの更新情報（詳細は後述）に基づいて更新される。

プロセッサ１２０は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット（ＣＰＵなど）および各種レジスタから構成され、ＲＯＭ等の記憶手段に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理サーバ１００の各部を中枢的に制御する。また、プロセッサ１２０は、順番管理端末２００と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム（順番管理アプリケーション）も実行する。

通信ネットワークＮは、順番管理サーバ１００と順番管理端末２００との間などで、相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークＮは、例えば、インターネット、ＬＡＮ、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース（登録商標）、ＷｉＦｉ（Wireless Fidelity）、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。

順番管理端末２００は、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、ノートＰＣ、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末（ＰＤＡ）など、通信ネットワークＮを介して順番管理サーバ１００とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。なお、順番管理端末２００は、１施設で複数台利用することもできる。

図２は、順番管理端末２００の主要構成を示すブロック図である。順番管理端末２００は、プロセッサ２１０と、入力装置２１５と、表示装置２１６と、通信インタフェース２２０と、記憶資源２３０を備える。順番管理端末２００は、施設に来た利用者や、施設の従業者がタッチパネルなどの入力装置２１５を操作することで、順番待ちリストへの登録や更新等の入力を受け付ける。

プロセッサ２１０は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット（ＣＰＵなど）および各種レジスタから構成され、記憶資源２３０に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理端末２００の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。

入力装置２１５は、順番待ちリストへの受付や順番待ちリストからの消込み等の入力を受け付けるための各種操作ボタンやタッチパネル２１５ａを備えている。

表示装置２１６は、順番待ちリストや、受付画面やステータス管理画面を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイにより構成される。

通信インタフェース２２０は、通信ネットワークＮに接続し、通信ネットワークＮを介して他の装置と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース２２０は、例えば、ＩＳＤＮモデム、ＡＤＳＬモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。

記憶資源２３０は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ（ＲＯＭ、ＲＡＭなど）等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源２３０は、複数の物理デバイスを１つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、１つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。

記憶資源２３０には、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース２２０を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。また、記憶資源２３０には、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサ２１０が実行することにより、順番管理サーバ１００と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム（順番管理アプリケーション）ＡＰ１が記憶されている。

ユーザ端末３００は、施設の利用者が所有する、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、ノートＰＣ、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブルデバイスなどの端末である。ユーザ端末３００は、プロセッサ３１０、各種操作ボタンやタッチパネルなどの入力装置３２０、液晶ディスプレイなどの表示装置３３０、通信ネットワークＮに接続するための通信インタフェース３４０、ディスクドライブまたは半導体メモリ（ＲＯＭ、ＲＡＭなど）などの記憶資源３５０を備えている。記憶資源３５０には、これら各種プログラムや各種データのほか、各施設が会員等にポイント付与などの各種サービスを提供するコンピュータプログラム（会員証アプリ）が記憶されている。

会員証管理サーバ４００は、ユーザ端末３００と連携して会員証アプリを実行することにより、ポイント付与などの各種サービスを実現する機能を有する。ポイント付与サービスは、会員証アプリを介して会員登録した会員に対して、様々な行動に応じたポイント付与を行うサービスである。例えば、会員がユーザ端末３００（会員証アプリを実装）を所持して対象店舗に入店すると、入店が検知されポイントが付与される。具体的には、例えば、ユーザ端末３００が店内の発信機が発信する所定の信号（ビーコン信号等）を受信すると、ユーザ端末３００から会員証管理サーバ４００に会員の識別情報（会員ＩＤ）を送信することにより、ポイントが付与される。あるいは、会員が、所定の信号を受信したユーザ端末３００を用いて所定の受付操作を行うことにより、ポイントが付与されるようにしてもよい。貯まったポイントは電子商品券として、対象店舗での商品購入などに利用することができる。なお、ポイント付与の方法やポイントを付与する条件は上記のものに限られない。

会員証管理サーバ４００は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。会員証管理サーバ４００を構成するコンピュータは、必ずしも１台である必要はなく、通信ネットワークＮ上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。会員証管理サーバ４００は、データベース４１０と、プロセッサ（会員証管理部、特典管理部）４２０とを備えている。データベース４１０は、会員情報管理テーブルを備えている。

会員情報管理テーブルは、会員の情報を管理するテーブルである。会員情報管理テーブルには、会員ＩＤに対応づけて、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日等の属性情報の他、現在の保有ポイントの情報が登録されている。また、ユーザ端末３００のＭＡＣアドレス等の情報を保持するようにしてもよい。

プロセッサ４２０は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット（ＣＰＵなど）および各種レジスタから構成され、ＲＯＭ等の記憶手段に格納されている各種プログラムを実行することで会員証管理サーバ４００の各部を中枢的に制御する。また、プロセッサ４２０は、ユーザ端末３００と連携して、入店者を検知・特定し、ポイントサービスを提供する会員証アプリも実行する。

本実施形態では、レストランＡへの順番待ちを登録した利用者が、会員証アプリの会員でもある場合に、順番管理サーバ１００で管理する情報を会員証管理サーバ４００に提供する。会員証管理サーバ４００は、順番管理サーバ１００から取得した情報を会員へのポイント付与サービス等に利用する。

（順番待ちの受付登録）
情報処理システム１０００における順番待ちの受付登録について説明する。利用者は、各施設（例えば、レストランＡ）に設置されている順番管理端末２００またはユーザ端末３００から受付登録を行うことができる。

順番管理端末２００を用いる場合、利用者は、施設に設置された順番管理端末２００の表示装置２１６に表示される受付画面上で、受付登録を行うことができる。ここでは、施設に来訪した利用者が、順番管理端末２００を操作して行う順番待ち登録処理について、図３のフローチャートを用いて説明する。

まず、順番管理端末２００は通信インタフェース２２０を介して、順番管理サーバ１００からステータス管理テーブルＴＡ２に登録されている順番待ちリストに含まれる情報を受信する（ステップＳ３１）。

次に、順番管理端末２００は、順番待ちの受付をするための受付画面を表示装置２１６に表示させる（ステップＳ３２）。受付画面には、例えば、順番待ちリストの情報（順番待ちをしている者の受付番号と現在のステータス情報）が、受付をした順番に時系列に並べられた一覧が表示される。さらに、現在順番待ちをしている待ち組数なども表示される。

表示された受付画面に対して利用者が所定の操作入力を行い、順番待ちの受付に必要な情報（待ち項目、利用人数、呼出（電話又はメール）の希望の有無、呼出時の連絡先の電話番号またはメールアドレス、会員証アプリの会員ＩＤ等）の入力が完了すると（ステップＳ３３：ＹＥＳ）、順番管理端末２００は受付完了画面を表示する（ステップＳ３４）。受付完了画面には、受付番号（待ち番号）や、現時点での待ち時間等が表示される。また、順番券を受け取るよう促すメッセージが表示され、利用者は、順番管理端末２００に接続されたプリンタから印刷される順番券を受け取ることができる。

順番券には、受付番号と対応付けられた二次元コードが印刷されている。利用者がユーザ端末３００を利用して順番券に印刷された二次元コードを読み取ることで、ユーザ端末３００の表示装置に、利用者の現在の順番待ち状況（現状の待ち組数や予想待ち時間など）が表示される。また、利用者が、二次元コードを読み込むことによって表示される案内にしたがって電話番号やメールアドレスを入力することにより、順番が到来した際に電話またはメールによるメッセージを受信したり、順番が近づいたときにリマインドメッセージを受信したりすることができる。

確定した新規登録情報は、順番管理端末２００から通信ネットワークＮを介して順番管理サーバ１００に送信される（ステップＳ３５）。順番管理サーバ１００は、ある施設から新規登録情報を受信すると、受信した新規登録情報に基づいて、その施設の順番待ちリストに順番待ちを１組新たに追加する処理を行い、ステータス管理テーブルＴＡ２を更新する（ステップＳ３６）。

なお、ユーザ端末３００を用いて受付登録を行う場合、利用者は、まずユーザ端末３００を操作して専用のウェブサイトにアクセスし、利用したい施設（レストランＡ）を選択して、当該施設のウェブサイト用受付画面を表示させる。その後は、順番管理端末２００を用いて登録する場合と同様の手順で行うことができる。ユーザ端末３００を用いれば、当該施設へ行く前に、予め自宅や外出先などから遠隔で受付登録を行うことができる。

（順番待ちリストの更新）
各施設の順番待ちリストの各レコードの内容は、施設の従業者が順番管理端末２００を用いて「取消」、「変更」、「呼出」、「案内」等の操作を行った際に更新される。「取消」は、順番待ちをキャンセルすることを意味し、「変更」は、いったん入力された順番待ちの内容を変更することを意味する。また、「呼出」は、順番が来た組を口頭で呼出したり、電話や呼出メールなどで知らせた状態であることを意味し、「案内」は、順番が来た組に対して実際に対応を開始した状態であることを意味する。

従業者は、順番管理端末２００に表示された順番待ちリストの中から、更新対象の順番待ち組を選択し、選択した順番待ち組に対して「呼出」、「取消」、「変更」のいずれかの更新操作を行う。更新対象の順番待ち組を特定する情報（例えば受付番号「１」）と更新操作の情報（例えば「呼出」）は、順番管理端末２００から通信ネットワークＮを介して順番管理サーバ１００にアップロードされる。順番管理サーバ１００は、受信した情報に基づき、当該施設の順番待ちリストを更新する。例えば、受付番号「１」に対して「呼出」操作を行った場合には、受付番号「１」の順番待ち組のステータスが「呼出中」に更新される。

（会員証アプリとの連携）
次に、順番管理サーバ１００と会員証アプリとの連携処理について、図４のシーケンス図を用いて説明する。
順番管理サーバ１００は、定期的に（例えば５分毎）ステータスが案内済になった順番待ちリストのレコードのうち、会員証アプリの会員ＩＤが登録されているレコードの情報を会員証管理サーバ４００に送信する（ステップＳ４１）。

会員証管理サーバ４００は、順番管理サーバ１００から取得した各レコードについて、会員ＩＤをキーとして、会員情報管理テーブルの中から会員ＩＤが一致するレコードを抽出する（ステップＳ４２）。さらに、会員証管理サーバ４００は、抽出された会員のレコードの保有ポイントを所定のポイントだけ加算して更新する（ステップＳ４３）。

さらに、会員証管理サーバ４００は、順番管理サーバ１００から取得した各レコードについて、受付から案内までにかかった待ち時間（「案内時刻」と「受付時刻」の差分）を算出し、待ち時間が一定以上の長さ（例えば２０分以上）だった場合には、対応する会員の保有ポイントをさらに所定ポイントだけ加算して更新する（ステップＳ４４）。なお、待ち時間の長さに応じて付与するポイントを変えるようにしてもよい。

以上のように、本実施形態によれば、順番管理サーバ１００は、会員証アプリの会員が順番待ちを登録し、ステータスが案内済になった場合には、順番待ちリストの情報を会員証管理サーバ４００に定期的に送信するようにしたので、順番管理サーバ１００で管理する情報を会員証アプリで利用することができる。

また、会員証管理サーバ４００は、順番管理サーバ１００から取得した順番待ちリストに含まれる会員には所定のポイントを付与するようにしたので、実際に施設でのサービスを利用した実績のある会員（ステータスが案内済になった会員）に対してポイントを付与することができる。

また、会員証管理サーバ４００は、順番管理サーバ１００から取得した順番待ちリストに含まれる会員のうち、待ち時間が一定以上の長さだった会員には、さらに別途ポイントを付与するようにしたので、会員へのサービス提供の状況に応じたポイントを付与することができる。

また、上記のポイント付与の例以外にも、様々な条件に応じたポイント付与を行うようにしてもよい。例えば、待ち項目に応じたポイント付与を行ってもよい。携帯端末の販売店における順番待ちを例に説明すると、待ち項目に「新規契約」、「機種変更」、「故障」が含まれる場合、例えば、「新規契約」の会員には、さらにポイントを付与するようにしてもよい。

なお、本実施形態では、会員証管理サーバ４００が会員に対して与える特典はポイントの付与としているが、得点はこれに限られず、次回サービスを利用する際に使用できる割引券を発行したり、特定のサービスを先行して利用できる権利などを付与するなどの特典であってもよい。

なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。

１０００…情報処理システム
１００…順番管理サーバ
１１０…管理データベース
１２０…プロセッサ
２００…順番管理端末
２１０…プロセッサ
２１５…入力装置
２１５ａ…タッチパネル
２１６…表示装置
２２０…通信インタフェース
２３０…記憶資源
３００…ユーザ端末
３１０…プロセッサ
３２０…入力装置
３３０…表示装置
３４０…通信インタフェース
３５０…記憶資源
４００…会員証管理サーバ
４１０…データベース
４２０…プロセッサ
ＴＡ１…クライアント管理テーブル
ＴＡ２…ステータス管理テーブル
Ｎ…通信ネットワーク
ＡＰ１…順番管理アプリケーション

Claims (6)

1. 施設における利用者の順番待ちを管理する情報処理システムであって、
   前記施設における順番待ちを登録した利用者の順番待ちのステータスを管理する順番管理装置と、
   会員証アプリケーションの会員による前記施設の利用状況に応じて当該会員に与える特典を管理する会員証管理装置と、を備え、
   前記順番管理装置は、
   順番待ちを登録した利用者が前記会員証アプリケーションの会員で、且つ当該利用者の順番待ちのステータスが実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスである場合には、当該利用者が順番待ちを登録した時刻と、実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスに変更された時刻の情報を含む順番待ち管理情報を、前記会員証管理装置に送信する順番待ち管理情報提供部を備え、
   前記会員証管理装置は、
   前記順番管理装置から前記順番待ち管理情報を受信した会員に対して、前記順番待ちを登録した時刻と、前記実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスに変更された時刻の差分に基づいて特典を付与する特典管理部を備えた、情報処理システム。
2. 前記順番待ち管理情報提供部は、
   前記会員証管理装置に会員の前記順番待ち管理情報を送信する際、当該会員が順番待ちを登録した際に選択した待ち項目の情報も通知し、
   前記特典管理部は、
   前記待ち項目に基づいて、当該会員に特典を付与する、請求項１に記載の情報処理システム。
3. 施設における利用者の順番待ちを管理する順番管理装置であって、
   前記施設における順番待ちを登録した利用者の順番待ちのステータスを管理する順番待ち管理部と、
   順番待ちを登録した利用者が会員証アプリケーションの会員で、且つ当該利用者の順番待ちのステータスが実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスである場合には、当該利用者が順番待ちを登録した時刻と、実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスに変更された時刻の情報を含む順番待ち管理情報を、前記施設の利用状況に応じて前記会員に付与される特典を管理する会員証管理装置に送信する順番待ち管理情報提供部と、を備えた順番管理装置。
4. 会員証アプリケーションの会員による施設の利用状況に応じて当該会員に与える特典を管理する会員証管理部と、
   前記施設における利用者の順番待ちのステータスを管理する順番管理装置から、当該利用者が前記会員証アプリケーションの会員で、且つ順番待ちのステータスが実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスである利用者の、当該利用者が順番待ちを登録した時刻と、実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスに変更された時刻の情報を含む順番待ち管理情報を受信し、前記順番待ち管理情報を受信した会員に対して、前記順番待ちを登録した時刻と、前記実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスに変更された時刻の差分に基づいて特典を付与する特典管理部と、を備えた会員証管理装置。
5. 施設における利用者の順番待ちを管理するコンピュータを、
   前記施設における順番待ちを登録した利用者の順番待ちのステータスを管理する順番待ち管理部と、
   順番待ちを登録した利用者が会員証アプリケーションの会員で、且つ当該利用者の順番待ちのステータスが実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスである場合には、当該利用者が順番待ちを登録した時刻と、実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスに変更された時刻の情報を含む順番待ち管理情報を、前記施設の利用状況に応じて前記会員に付与される特典を管理する会員証管理装置に送信する順番待ち管理情報提供部として機能させるプログラム。
6. コンピュータを、
   会員証アプリケーションの会員による施設の利用状況に応じて当該会員に与える特典を管理する会員証管理部と、
   前記施設における利用者の順番待ちのステータスを管理する順番管理装置から、当該利用者が前記会員証アプリケーションの会員で、且つ順番待ちのステータスが実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスである利用者の、当該利用者が順番待ちを登録した時刻と、実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスに変更された時刻の情報を含む順番待ち管理情報を受信し、前記順番待ち管理情報を受信した会員に対して、前記順番待ちを登録した時刻と、前記実際に施設でのサービスを利用したことを示すステータスに変更された時刻の差分に基づいて特典を付与する特典管理部として機能させるプログラム。