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JP6685804B2 - 感温式弁機構及びその使用方法 - Google Patents

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JP6685804B2 JP2016074725A JP2016074725A JP6685804B2 JP 6685804 B2 JP6685804 B2 JP 6685804B2 JP 2016074725 A JP2016074725 A JP 2016074725A JP 2016074725 A JP2016074725 A JP 2016074725A JP 6685804 B2 JP6685804 B2 JP 6685804B2
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Description

本発明は、油路を有するエンジンに取り付けられ、油路を流れる潤滑油の温度に応じて潤滑油を油路の外へ逃がす感温式弁機構及びその使用方法に関する。
エンジンに取り付けられ、油路を流れる潤滑油の温度に応じて潤滑油を油路の外へ逃がす感温弁が知られている(例えば、特許文献1(図2)参照)。
特許文献1の図2に示されるように、供給通路(6)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)を区画する壁部(14)に、バイパス通路(11)が設けられている。このパイパス通路(11)は、感温弁(12)で開閉制御される。
感温弁(12)は、サーモワックス(21)を駆動源とし、弁体(17)がバイパス通路(11)の入口を開閉する弁機構である。
特許文献1には、サーモワックス(21)の熱的性質の説明が省かれているため、サーモワックスの熱的性質が説明されている文献として、例えば、特許文献2(図2)を参照する。ただし、特許文献2は、湯水混合栓に係り、潤滑油の感温弁ではない。
特許文献2の図2に、曲線イと曲線ロとが示されている。
すなわち、曲線イは、変位点P1を境として、P1未満では固液混合相、P1以上で液相となる性質のワックスに係る。P1は52℃である。
同様に、曲線ロは、変位点P2を境として、P2未満では固液混合相、P2以上で液相となる性質のワックスに係る。P2は46℃である。
特許文献2のワックスは、主として30℃〜50℃の範囲で使用される(特許文献2段落0021)。
曲線イのワックスは、変位点P1(52℃)が使用範囲(30℃〜50℃)より高温側の外にある。すなわち、曲線イのワックスは、固液混合相で使用される。固液混合相では液相に比較して温度変化に対する体積変化率が格段に大きい。固液混合相で使用すると、温度変化に対して大きな機械的に変位が得られるという利点がある。
また、曲線ロのワックスは、変位点P2(46℃)が使用範囲(30℃〜50℃)内にある。すなわち、曲線ロのワックスは、30℃〜46℃の範囲で固液混合相、46℃〜50℃の範囲で液相となり、固液混合相と液相の両方を使用できるという利点がある。
曲線イ、曲線ロの何れにおいても、固液混合相を主として使用している。上述したように固液混合相は、温度変化に対して大きな機械的に変位が得られるという利点があるものの、細かな機械的変位が求められる制御には不向きである。
近年、省エネルギー対策が要求されるエンジンにおいて、温度変化に対して細かな機械的変位が得られる感温式弁機構が求められる。
特開平8−93430号公報 特開平8−277964号公報
本発明は、温度変化に対して細かな且つ誤差が少ない機械的変位が得られる感温式弁機構及びその使用方法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、循環する潤滑油の常用温度が約80℃であるエンジンに取り付けられ、油路を流れる前記潤滑油の温度に応じて前記潤滑油を前記油路の外へ逃がす感温式弁機構において、
この感温式弁機構は、駆動源がサーモワックスであり、
このサーモワックスは、バルブが固定されているサーモエレメントに封入され、
このサーモエレメントは、円筒形の弁箱が一体に形成されている筒状の連結部で囲われ、
この連結部は、前記潤滑油を通過させる流路貫通孔を有し、
前記サーモエレメントが、前記流路貫通孔を介して前記油路から見え、
前記サーモワックスは、低温で固相、前記低温より高い中温で固液混合相、前記中温より高い高温で液相となり、前記固液混合相と前記液相との境界温度が48℃〜56℃の範囲に設定され
前記バルブは、前記サーモワックスが固相である場合に、前記弁箱に形成され前記潤滑油を排出する排出ポートを全開としていることを特徴とする。本発明において、常用温度とは、エンジンにおいて始動時と停止時を除いた運転時(走行時など)における潤滑油の平均温度又は頻度が高い温度を指す。
請求項2に係る発明は、油路を備えるエンジンに取り付けられ、前記油路を流れる潤滑油の温度に応じて前記潤滑油を前記油路の外へ逃がす感温式弁機構の使用方法であって、
前記感温式弁機構の駆動源は、低温で固相、前記低温より高い中温で固液混合相、前記中温より高い高温で液相となるサーモワックスであり、
このサーモワックスは、バルブが固定されているサーモエレメントに封入され、
このサーモエレメントは、円筒形の弁箱が一体に形成されている筒状の連結部で囲われ、
この連結部は、前記潤滑油を通過させる流路貫通孔を有し、
前記サーモエレメントが、前記流路貫通孔を介して前記油路から見え、
前記感温式弁機構は、主として前記液相の領域で使用され、且つ前記バルブは、前記サーモワックスが固相である場合に、前記弁箱に形成され前記潤滑油を排出する排出ポートを全開としていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、固液混合相と液相との境界温度が48℃〜56℃のサーモワックスを感温式弁機構の駆動源とした。潤滑油の常用温度が約80℃であるため、感温式弁機構は液相領域で作動する。液相領域では、固液混合相に比較して温度変化に対する体積変化率が格段に小さい。すなわち、感温式弁機構では、温度変化に対して穏やかに機械的変位が生じる。結果、温度変化に対して細かな且つ誤差が少ない機械的変位が得られる感温式弁機構が提供される。
加えて、サーモエレメントが流路貫通孔を介して油路から見える。潤滑油が流路貫通孔を貫通して流れるため、油路を流れる潤滑油は常にサーモエレメントに接触する。
請求項2に係る発明は、感温式弁機構を主としてサーモワックスの液相の領域で使用するという感温式弁機構の使用方法である。上述したように、液相領域では、固液混合相に比較して温度変化に対する体積変化率が格段に小さい。すなわち、感温式弁機構では、温度変化に対して穏やかに機械的変位が生じる。結果、温度変化に対して細かな且つ誤差が少ない機械的変位が得られる感温式弁機構の使用方法が提供される。
加えて、サーモエレメントが流路貫通孔を介して油路から見える。潤滑油が流路貫通孔を貫通して流れるため、油路を流れる潤滑油は常にサーモエレメントに接触する。
本発明に係る感温式弁機構と、オイルポンプの相関を示す図である。 本発明に係る感温式弁機構の分解図である。 本発明に係る感温式弁機構を備えたオイルポンプの図である。 サーモエレメントの作用を説明する図である。 変更例に係る感温式弁機構の分解図である。 感温式弁機構の組み立て手順を説明する図である。 エンジンの潤滑油温度の変化を調べたグラフである。 本発明で採用したサーモワックスの熱的性質を示すグラフである。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1で、エンジン10に直接又は間接的に付属するオイルポンプ11に、本発明の感温式弁機構20を着脱自在に取り付ける例を説明する。
図1に示すように、エンジン10に付属するオイルポンプ11は、インナーギヤ12と、アウターギヤ13と、これらのギヤ12、13を収納するポンプハウジング14とからなる。エンジンの動力の一部でインナーギヤ12が回されると、アウターギヤ13が連れ回る。この回転中に、ギヤ12、13間のギャップGの体積が変化し、この変化により矢印(1)のように潤滑油が吸入され、加圧され、矢印(2)のように吐出される。
ポンプハウジング14に、油路としての主油路15が設けられ、この主油路15に略平行にリターン油路16が設けられている。主路15が高油圧時は図示しない一般的なリリーフバルブにより潤滑油はリターン油路16に戻される。加えて、主油路15を横断し、先端がリターン油路16近傍に達する弁挿入孔17がポンプハウジング14に設けられている。弁挿入孔17は、孔口に雌ねじ18が設けられ、先端近傍にポンプハウジング14の外に通じる通孔19が設けられている。
よって、弁挿入孔17へ何時でも感温式弁機構20を挿入することができる。
感温式弁機構20の構成を図2に基づいて説明する。
図2に示すように、感温式弁機構20は、固定部21としての鍔付きプラグ22と、この鍔付きプラグ22に一方(この例ではピストン23)が支持されるサーモエレメント24と、このサーモエレメント24の他方に固定されるバルブ25と、このバルブ25を囲う弁箱26と、鍔付きプラグ22から延ばされ弁箱26を支える連結部27とからなる。
鍔付きプラグ22は、上部に鍔31を備えると共に六角穴32を備え、中間部に雄ねじ33を備える。加えて、鍔付きプラグ22の下部には、中心にピストン23の一端を収納する中央凹部34が設けられ、連結部27の上部を差し込む環状溝35が設けられ、この環状溝35を囲う第1かしめ用筒部36が設けられている。六角レンチを六角穴32に挿入し、回すことで、鍔付きプラグ22は回される。なお、六角穴32を省いて、鍔31を多角形にしてもよい。
サーモエレメント24は、内部構造は後述の図4で説明するが、戻しばね37を備えている。加えて、サーモエレメント24の下部にはバルブ25から延びる小径延長部38を囲う第2筒部39が設けられている。
バルブ25は、バルブ筒部41と、このバルブ筒部41の上端を閉じる蓋部42と、この蓋部42から上に延びバルブ筒部41より小径の小径延長部38とからなる。蓋部42には上下に貫通する複数の通孔43、43が設けられている。小径延長部38は空気が逃げて第2筒部39に嵌め込み易くするため中空である。
この例では、弁箱26と連結部27とは一体にした。部品点数が少ないため、組み立て工数が減少する。しかし、後述するように弁箱26と連結部27は別部品であってもよい。
連結部27は、潤滑油を通過させるための一対の流路貫通孔44、44を有する円筒体である。下部に戻しばね37を受けるばね受け部45が設けられている。
弁箱26は、バルブ25を軸方向移動可能に収納する円筒体であり、高さ方向中間位置に環状溝部46及び排出ポート47を有し、下部にシール材48を収納する溝49を有する。
なお、流路貫通孔44の孔幅は、サーモエレメント24の外径より大きくすることが望ましい。流路抵抗が小さくなるからである。更に流路貫通孔44は主路15に対向した位相に配置すれば流路抵抗を小さくできる。流路貫通孔44は一対の他、3個以上であってもよい。
弁箱26と連結部27は、鋳造、鍛造、総切削(削り出し)、又はこれらの複合工程によって製造されるが、排出ポート47は開口面積の精密さが要求されるので、切削加工が望ましい。
図3に示すように、雌ねじ18に雄ねじ33をねじ込むことで、ポンプハウジング14に感温式弁機構20を取り付ける。すると、サーモエレメント24が流路貫通孔44を介して主路15から見える。潤滑油が流路貫通孔44、44を貫通して流れるため、主油路15を流れる潤滑油は常にサーモエレメント24に接触する。
図4(a)に示すように、サーモエレメント24は、ピストン23と、このピストン23を囲う弾性膜51と、この弾性膜51を囲うケース52と、このケース52と弾性膜51との間に封入されるサーモワックス53とからなる。潤滑油の温度が低い場合、サーモワックス53は収縮しており、バルブ25は、弁箱26側の排出ポート47に掛かっていない(重なっていない)。結果、潤滑油は矢印(3)の如く流れる。すなわち、潤滑油は通孔43、43、排出ポート47、ポンプハウジング14の通孔19の順に流れ、後述する油溜まり67へ排出される。
潤滑油の温度が上昇すると、サーモワックス53が膨張し、体積が増加する。
すると、図4(b)に示すように、ピストン23の突出長さが増加する。ピストン23が鍔付きプラグ22で止められているため、ケース52及びバルブ25が排出ポート47側へ移動する。結果、例えば、排出ポート47の開口面積の約半分がバルブ25で閉じられる。
潤滑油の温度が更に上昇すると、サーモワックス53が更に膨張し、体積が更に増加する。結果、排出ポート47がバルブ25で完全に閉じられる。
潤滑油の温度が下がると、サーモワックス53が収縮し、戻しばね37の戻し作用により、図4(b)から図4(a)の位置へ戻る。
次に、変更例を説明する。
図5に示すように、連結部27と弁箱26とは別部品にすることができる。その他は、図2と同じであるため、符号を流用して詳細な説明は省略する。
例えば、弁箱26の上部に雌ねじ54を設け、連結部27に雄ねじ55を設ける。雌ねじ54に雄ねじ55をねじ込むことにより、ねじ部56により締結が完成する。なお、弁箱26に雄ねじ55を設け、連結部27に雌ねじ54を設けることは差し支えない。
互いに回転させることで、弁箱26の排出ポート47の軸方向位置を正確に調節することができる。
次に、本発明に係る感温式弁機構20の組み立て手順を説明する。
図6(a)に示すように、鍔付きプラグ22に、サーモエレメント24を所定の手順で取り付ける。そして、サーモエレメント24側の第2筒部39に、バルブ25側の小径延長部38を嵌める。鍔31の下面と、バルブ25の下端(先端)との距離H1が所定の距離になるように嵌め込み長さを調節して固定する。好ましくは、固定方法としては圧入とすれば嵌め込み長さの調節が容易となる。
次に、図6(b)に示すように、鍔付きプラグ22側の第1かしめ用筒部36に、連結部27を嵌める。好ましくは、排出ポート47に位置決め治具57を嵌める。
そして、第1かしめ用筒部36が、かしめられていない状態で、感温式弁機構20を例えば80℃の油中に入れる。水中に入れても良いが、油中に入れるのは錆防止のためである。
すると、図6(c)に示すように、バルブ25が位置決め治具57に接近する。所定時間が経過した後(サーモワックス53等が80℃に到達した後)に、バルブ25と位置決め治具57が当たるように、連結部27の軸方向位置を調節する。潤滑油の常用温度(頻度が高い温度)で位置調節するため油圧特性バラツキを低減できる。
調整後は、鍔31の下面と排出ポート47の孔中心との距離H2が所定の長さになった。この状態で、かしめ力F、Fを付与し、第1かしめ用筒部36を縮径する。この時、かしめ力Fによる変形が全周に亘るかしめとするならば、かしめによる倒れ、心ズレを抑制できるため、バルブ25の滑らかな摺動及び精度の高い油圧制御を行うことができる。この縮径により、第1かしめ用筒部36が連結部27の上部にかしめ連結された。これで、第1かしめ用筒部36と連結部27の上部とからなる第1かしめ部59が形成された。
固定部21、バルブ25及び弁箱26を含む感温式弁機構20だけで、弁開度などの弁特性を確認することができる。小型で軽量な感温式弁機構20のみを液槽や恒温槽へ搬入するだけでよい。結果、低コストで熱的性質を確認することができる感温式弁機構20が提供される。
図4(a)、(b)において、主油路15に、エンジンの軸受などを潤滑する潤滑油が流れる。
乗用車における油温(主路15における潤滑油の温度)を計測した結果を図7に示す。
実線は大気温度が25℃での油温、破線は大気温度が0℃での油温を示す。
一般的な乗用車では、エンジン始動時に25℃であった潤滑油は約15分後には80℃に達し、以降は約80℃で一定になる。点P1でエンジンが停止した場合、潤滑油は0.2℃/分の割合で徐々に冷却された。
また、エンジン始動時に0℃であった潤滑油は20分後には80℃に達し、以降は約80℃で一定になる。点P1でエンジンが停止した場合、潤滑油は0.5℃/分の割合で徐々に冷却された。
よって、起動時と停止時を除くと、潤滑油の常用温度は約80℃であった。
次に、サーモワックス53について説明する。
図4で説明したサーモワックス53の熱的性質を、図8に基づいて説明する。
図8に示すように、サーモワックス53は、低温で固相、低温より高い中温で固液混合相、中温より高い高温で液相になる。
そして、本発明では、点P3未満では固相、点P3と点P4の間で固液混合相、点P4以上で液相になるように設定した。点P3は45℃、点P4は48℃〜56℃の範囲、好ましくは点P4は50℃〜54℃の範囲、より好ましくは52℃である。この設定は特性の異なる複数のサーモワックスをブレンドすることで得られる。点P4は、固液混合相と液相の境界温度に相当する。
潤滑油の常用温度が約80℃であった。仮に、潤滑油の温度が60℃〜100℃の範囲で変動したとしても、この範囲は点P4と点P5の間、すなわち液相の領域にある。温度変化に対してピストン移動量が小さい。そのため、温度変化に対して細かな且つ高い精度のピストン移動が得られる。
潤滑油の変更範囲が60℃〜100℃である場合、いわゆるアイドリング・ストップでエンジンを停止すると、頻度は少ないが潤滑油の温度が60℃以下になることがある。点P4が56℃であれば、余裕(マージ)が4℃あり、点P4が52℃であれば、余裕(マージ)が8℃あるため、固液混合相で使われる心配はない。
また、点P4を48℃未満に設定すると点P3が下がる。すると、室温で固液混合相となるおそれがあり、取り扱いが不便となる。
よって、点P4は48℃〜56℃の範囲に収めることが推奨される。
図7で再度説明すると、始動時は固相であったものが、約5分後には固液混合相になり、そこから数分で液相に移行する。走行中などの運転中はほぼ液相となる。エンジン運転の大部分を占める領域において液相であるため、エンジン運転中に感温式弁機構20は、高精度の制御がなされ、結果、目標とする省エネルギー対策が容易に得られる。
本発明は、エンジンに付設する感温式弁機構に好適である。
10…エンジン、11…オイルポンプ、15…油路(主油路)、20…感温式弁機構、24…サーモエレメント、P4…境界温度。

Claims (2)

  1. 循環する潤滑油の常用温度が約80℃であるエンジンに取り付けられ、油路を流れる前記潤滑油の温度に応じて前記潤滑油を前記油路の外へ逃がす感温式弁機構において、
    この感温式弁機構は、駆動源がサーモワックスであり、
    このサーモワックスは、バルブが固定されているサーモエレメントに封入され、
    このサーモエレメントは、円筒形の弁箱が一体に形成されている筒状の連結部で囲われ、
    この連結部は、前記潤滑油を通過させる流路貫通孔を有し、
    前記サーモエレメントが、前記流路貫通孔を介して前記油路から見え、
    前記サーモワックスは、低温で固相、前記低温より高い中温で固液混合相、前記中温より高い高温で液相となり、前記固液混合相と前記液相との境界温度が48℃〜56℃の範囲に設定され
    前記バルブは、前記サーモワックスが固相である場合に、前記弁箱に形成され前記潤滑油を排出する排出ポートを全開としていることを特徴とする感温式弁機構。
  2. 油路を備えるエンジンに取り付けられ、前記油路を流れる潤滑油の温度に応じて前記潤滑油を前記油路の外へ逃がす感温式弁機構の使用方法であって、
    前記感温式弁機構の駆動源は、低温で固相、前記低温より高い中温で固液混合相、前記中温より高い高温で液相となるサーモワックスであり、
    このサーモワックスは、バルブが固定されているサーモエレメントに封入され、
    このサーモエレメントは、円筒形の弁箱が一体に形成されている筒状の連結部で囲われ、
    この連結部は、前記潤滑油を通過させる流路貫通孔を有し、
    前記サーモエレメントが、前記流路貫通孔を介して前記油路から見え、
    前記感温式弁機構は、主として前記液相の領域で使用され、且つ前記バルブは、前記サーモワックスが固相である場合に、前記弁箱に形成され前記潤滑油を排出する排出ポートを全開としていることを特徴とする感温式弁機構の使用方法。
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